JPH10244281A - 低濃度汚染水の浄化装置 - Google Patents

低濃度汚染水の浄化装置

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JPH10244281A
JPH10244281A JP9065469A JP6546997A JPH10244281A JP H10244281 A JPH10244281 A JP H10244281A JP 9065469 A JP9065469 A JP 9065469A JP 6546997 A JP6546997 A JP 6546997A JP H10244281 A JPH10244281 A JP H10244281A
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JP
Japan
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tank
water
contact filter
filter medium
septic
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JP9065469A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Kanda
清實 神田
Shizuo Yoshida
静夫 吉田
Masahiro Kishimoto
正弘 岸本
Tetsuji Sato
哲爾 佐藤
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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    • Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 河川水のような低濃度の汚染水を浄化す
る装置において、運転中に曝気管を用いず、河川等の低
濃度汚染水を河川敷に設置した水槽に導入するだけで空
気中の酸素を取り込みながら清浄化でき、しかも設置面
積を狭くすることを可能にする。 【解決手段】 水位の異なる複数個の浄化槽16、1
7、18を、高水位の浄化槽16から低水位の浄化槽1
7、18に水が順に溢流して空気中の酸素を取り込みな
がら流入するように配設し、上記の浄化槽16〜18
に、多数個の接触濾材が充填された接触濾材槽23〜2
6を設け、河川や湖沼等の低濃度汚染水を導入樋19を
介して最高水位の浄化槽16に溢流により流入させ、接
触濾材槽23、25、26を上向きに通過させ、導出樋
20を介して河川や湖沼等に放流する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、河川や湖沼の水
のように有機性汚濁物質を含む低濃度の汚染水を浄化す
るのに適した浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川の水を浄化するための浄化装置とし
て、河川敷に設けた礫層に河川水を導入し、水中の固形
浮遊物質を礫層で濾過、沈澱させると共に、河川水中の
有機汚濁物質を礫表面に自然発生する微生物膜で酸化分
解し、浄化された水を元の河川に放流するようにしたも
のが知られている。しかし、上記の礫層を用いたもの
は、礫層に堆積した汚泥を除去し、目詰まりを防ぐため
に、礫層内部にエアーパイプを配設して随時に曝気し、
汚泥を浮遊させ、これをポンプで集める必要があった。
また、礫層の容積1m3当たり空間率が小さくて約40%
以下であるため、汚濁物質の除去効率を大きくするため
には、礫層の容積を大きくし、設置面積を広くする必要
があった。また、礫が不定形であるため、汚泥の堆積す
る空間の大きさが不均一になり、礫洗浄時の均一曝気が
困難であった。更に、溶存酸素の補給がないため、浄化
効率が低下し、悪臭が発生することがあった。
【0003】この問題を解決するため、河川の流路内に
流れ方向に沿って水槽を設置し、この水槽内に多数枚の
シート状接触材(織布)を流れに沿って並設し、その下
方の槽底部に散気管および汚泥引抜き管を設けること
(特開平8−1180号公報参照)、およびほぼ球形の
濾材(セメントボール)を充填した濾材槽と、1m3当た
り表面積の大きい接触材を充填した接触材槽とを流れ方
向に沿って配列し、濾材槽に曝気機能を含む汚泥排除手
段を、また接触材槽に空気供給管をそれぞれ設けること
(特開平7−265611号公報参照)等が提案され、
知られている。しかしながら、これらの浄化装置は、運
転中に散気管、曝気管等の空気供給管等を頻繁に駆動す
る必要があり、設備費や運転維持費が嵩むという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、河川や湖
沼の低濃度汚染水を導入し、該汚染水から固形浮遊物質
を濾過、沈澱させ、かつ有機汚濁物質を微生物膜で酸化
分解した後、元の河川や湖沼等に放流するための浄化装
置において、運転中の曝気を必要とせず、河川等の低濃
度汚染水を落差で導入することで空気中の酸素を取り込
みながら、BOD20ppm 以下、SS30ppm 以下の汚
染水をBOD5ppm 以下、SS5ppm 以下に清浄化で
き、しかも設置面積を狭くすることを可能にするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る低濃度汚
染水の浄化装置は、水位の異なる複数個の浄化槽を、高
水位の浄化槽から低水位の浄化槽に水が溢流して流入す
るように水位の順に配設し、上記の浄化槽に、多数個の
接触濾材が充填された接触濾材槽を、隣接する低水位側
浄化槽に接するように、かつ接触濾材槽の下面が浄化槽
の底から離れ、浄化槽に流入した水が接触濾材槽を下か
ら上向きに流れて接触濾材槽の上から隣接する低水位側
浄化槽に溢流するように設け、河川や湖沼等の低濃度汚
染水を導入樋を介して最高水位の浄化槽に溢流により流
入させ、最低水位の浄化槽内接触濾材槽を通過した水を
導出樋に溢流させ、この導出樋を介して河川や湖沼等に
放流するようにしたことを特徴とする。
【0006】接触濾材としては、吸収装置の気液の接触
に用いられるラシヒリング、サッシングリング、ベルル
サドル、インタロックスサドル、テラレッテパッキング
およびポールリング等の充填物を使用できるが、特に請
求項2に記載された接触濾材、すなわち鞍形フラップ
と、この鞍形フラップの両面に突設された複数個の中空
筒体および翼とからなり(特公昭47−41225号公
報、実公昭63−21317号公報および特開平8−1
55478号公報等参照)、その1m3当たり表面積が5
0m2/m3以上、特に52m2/m3以上で、1m3当たり空間
率が80%以上、特に95%以上の合成樹脂製一体成型
物(例えば、東洋ゴム工業株式会社製、商品名「トーヨ
ーハイレックス」および「トーヨーバイオハイレック
ス」等)は、濾過に伴う目詰まりが少なく、水との接触
面積が広く、かつ軽くて取扱い易い点で特に好ましい。
【0007】そして、上記の接触濾材は、底が格子やす
のこ状のグリッドで形成された箱形の容器にその多数個
を充填し、その最上層に接触濾材の浮上を防止するため
にグリッド状の押さえ板を重ねることにより、接触濾材
槽に形成される。なお、上記の押さえ板は、接触濾材が
比重の小さいプラスチック製の場合に用いられる。
【0008】この発明に係る低濃度汚染水の浄化装置を
河川敷等に埋設し、河川の上流側から汚染水を適当な水
路で、またはポンプで汲み上げて上記の導入樋に導く
と、導入樋の水位の上昇により、汚染水が上流側の浄化
槽に溢流により流入し、その際に空気中の酸素を取り込
んで水中の溶存酸素を増加させる。そして、浄化槽内の
水位の上昇に伴って底部にSSの一部が沈澱、堆積し、
接触濾材槽の下面に達した汚染水は、接触濾材槽を上向
きに流れ、その際に濾過が行われてSSの一部が更に沈
澱、堆積し、かつ汚染水が接触濾材の表面に接触し、該
表面に自然発生により付着している微生物膜の作用で酸
化・分解される。そして、上記の接触濾材槽を通過した
後、隣接する低水位側浄化槽に溢流により、流入する。
以下、これを繰り返して上記の汚染水が低水位側の浄化
槽に順に流入し、その間に浄化され、最低水位の浄化槽
から溢流により導出樋に排出され、その溢流の際に空気
中の酸素を取り込むことにより酸素補給を受け、この導
出樋に接続された任意の水路によって元の河川等に放流
される。
【0009】この発明では、河川水等の汚染水が導入樋
と最高水位の浄化槽との間、隣接する浄化槽の相互間お
よび最低水位の浄化槽と導出樋との間で溢流によって移
動し、その際に溶存酸素が補給されるため、運転中の曝
気が不要になる。また、各浄化槽の接触濾材槽を汚染水
が下から上向きに流れるので、汚染水が接触濾材槽を均
一に分散して流れ、接触濾材表面の微生物膜に対する汚
染水の接触効率が向上する。なお、溢流部分に複数個の
V溝を設け、このV溝を通して溢流させることにより、
溢流の偏りが消失し、上記接触濾材槽を通る水流が一層
均一になる。また、溢流を隣接する低水位の浄化槽側の
一方だけでなく、左右の両側を含む三方で行わせて樋で
受け、しかるのち低水位側浄化槽に流入させることによ
り、空気中酸素の取り込みが増大し、かつ上記接触濾材
槽内の水流が更に均一になり、微生物膜との接触効率が
更に向上する。
【0010】そして、接触濾材槽が浄化槽の底面上方に
設けられるので、この底面上に汚染水中のSSが容易に
沈澱、堆積し、かつ沈澱層内の有機成分の自己消化が生
じ易く、その自己消化によってSS堆積量が減少するた
め、溢流の際に酸素補給が行われることとあいまち、空
気パイプ等を用いた空気吹込みによる曝気がほとんど不
要になり、また堆積したSSを水中型スラリーポンプ等
で除去することも容易であり、その除去作業の回数も減
少する。
【0011】上記の浄化槽は、その複数個が総て等しい
容量である必要はなく、流量が互いにバランスするもの
であればよい。そして、複数個の浄化槽をそれぞれ独立
した形で作ることができ、また請求項3に記載のごと
く、1個の大型水槽を該大型水槽と一体に形成された複
数個の隔壁で仕切ることにより、複数個の浄化槽を作る
こともでき、この場合は複数個の浄化槽をそれぞれ独立
した形で設置する場合に比べ、各浄化槽の水位の設定が
容易であり、かつ設置面積を狭くできる。また、浄化槽
に設置する接触濾材槽は1個に限るものではなく、一部
の浄化槽には2個を直列に設置してもよい。ただし、こ
の場合は、上流側および下流側の2個の接触濾材槽間に
上部を離隔する堰板を介在させて下側のみを連通させ、
上流側の接触濾材槽にその上流側で隣接する浄化槽から
汚染水を溢流させて該上流側の接触濾材槽を流下させ、
次いで上記2個中の下流側接触濾材槽を上昇させるのが
好ましい。
【0012】また、請求項4に記載のごとく、複数個の
浄化槽を、これら複数個の浄化槽の配列長さとほぼ等し
い長さの大型水槽に複数個の浄化ユニット(ただし、浄
化ユニットは、上記の大型水槽を仕切って浄化槽を形成
する仕切り板と、該仕切り板の片側上部に固定された接
触濾材槽と、上記仕切り板の片側下端に固定された汚泥
受けとで構成される。)を着脱自在に設置することによ
り形成することができ、この場合は大型水槽の形状や構
造が単純化される一方、浄化ユニットを鋼材やFRPで
作ることが可能になり、製作が容易になって製造コスト
が低下し、かつ汚泥受けや接触濾材が汚れたときは、浄
化ユニットを大型水槽から取出して汚泥受けから堆積汚
泥を取り除き、接触濾材槽から接触濾材を取出して洗浄
することができ、汚泥の引抜き用パイプやポンプが不要
になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施形態1 図1において、10はコンクリート製の大型水槽であ
り、前壁11、後壁12および側壁13によって前後
(図1の左右方向)に長い直方体の箱形に作られてい
る。この水槽10の内側は、幅方向の第1隔壁14およ
び第2隔壁15によって前後に並ぶ3槽に仕切られ、前
壁11と第1隔壁14との間に第1浄化槽16が、第1
隔壁14と第2隔壁15との間に第2浄化槽17が、ま
た第2隔壁15と後壁12との間に第3浄化槽18がそ
れぞれ形成される。ただし、第1浄化槽16および第3
浄化槽18は、ほぼ等しい長さに形成され、第2浄化槽
17は第1浄化槽16の2倍に近い長さに形成され、各
槽の底部には上流側(図1左側)で低くなるように傾斜
が付けられ、汚泥が上流側に溜まるようになっている。
そして、上記の前壁11および後壁12の上部外面に沿
ってそれぞれ導入樋19および導出樋20が幅方向に設
けられている。
【0014】上記の前壁11、第1隔壁14、第2隔壁
15および後壁12は、高さが前壁11が最も高く、以
下順に低くなって後壁12が最も低くなるように形成さ
れる。そして、上記の導入樋19と第1浄化槽16間、
第1浄化槽16と第2浄化槽17間、第2浄化槽17と
第3浄化槽18間および第3浄化槽18と導出樋20間
の各水位の差(落差)が5〜20cmとなるように、上記
前壁11の上縁には導入樋19と第1浄化槽16とを連
通させる複数個のV溝11aが、また第1隔壁14の上
縁には第1浄化槽16と第2浄化槽17とを連通させる
複数個のV溝14aが、また第2隔壁15の上縁には第
2浄化槽17と第3浄化槽18とを連通させる複数個の
V溝15aが、また後壁12の上縁には第3浄化槽18
と導出樋20とを連通させる複数個のV溝12aがそれ
ぞれ並設される。
【0015】上記第1浄化槽16の前部寄りに第1浄化
槽16の上半部を前後に仕切る第1堰板21aが設けら
れ、この堰板21aの下端と第1隔壁14との間に第1
グリッド22aが水平に固定され、この第1グリッド2
2aの上方に後記する接触濾材30が充填されて第1接
触濾材槽23が形成される。また、第2浄化槽17の中
央部に第2浄化槽17の上半部を前後に仕切る第2堰板
21bが設けられ、この堰板21bの下端の前側に第2
グリッド22bが、また後側に第3グリッド22cがそ
れぞれ水平に固定され、これら第2グリッド22bおよ
び第3グリッド22cの各上方に上記の接触濾材30が
充填されて第2グリッド22bの上方に第2接触濾材槽
24が、また第3グリッド22cの上方に第3接触濾材
槽25がそれぞれ形成される。更に、第3浄化槽18の
前部寄りに第3浄化槽18の上半部を前後に仕切る第3
堰板21cが設けられ、この堰板21cの下端と後壁1
2との間に第4グリッド22dが水平に固定され、この
第4グリッド22dの上方に上記の接触濾材30が充填
されて第4接触濾材槽26が形成される。なお、充填さ
れた接触濾材30の層の上面には、接触濾材30の浮上
を防ぐための格子状の押さえ板(図示されていない)が
重ねられる。
【0016】上記接触濾材30の一例が図2に示され
る。この接触濾材30は、ポリプロピレン等の合成樹脂
からなる成型品であり、その鞍形フラップ31は、真上
および真下から見て円形に、かつその中心Cに対して前
部31aおよび後部31bが高くなり、左右の側部31
c、31dが低くなる鞍形に形成されている。この鞍形
フラップ31の前部左右および後部左右の合計4箇所に
それぞれ大円孔32a、32b、32c、32dが上か
らみて90度間隔に設けられ、前部左の大円孔32aお
よび後部右の大円孔32dの縁からそれぞれ上向きに円
錐台形の筒体33および36が突出し、前部右の大円孔
32bおよび後部左の大円孔32cの縁からそれぞれ下
向きに円錐台形の筒体34および35が突出し、これら
の筒体33、34、35、36には、それぞれ複数本の
縦孔33a、34a、35a、36aが設けられる。
【0017】そして、上側2本の筒体33、36が鞍形
フラップ31の中心Cを通る板状の中心翼37で接続さ
れ、前部左の筒体33の左後面および後部右の筒体36
の右前面にそれぞれ支持翼37aが突設され、この支持
翼37aに縦孔37bが設けられる。また、下側2本の
筒体34、35が中心翼38(図示されていない)で上
記同様に接続され、前部右の筒体34の左前面および後
部左の筒体35の右後面にそれぞれ支持翼38aが突設
され、この支持翼38aに縦孔38bが設けられる。な
お、上記鞍形フラップ31の前後左右の上記支持翼37
a、38aが接する部分には小円孔32eが設けられ、
前記の大円孔32a〜32dおよび縦孔33a〜36
a、37b、38bと共に、汚染水が一箇所に滞ること
なく円滑に流れるのを可能にしている。
【0018】上記図2の接触濾材30は、気液接触型吸
収装置の充填塔用の充填物として用いられ、特公昭47
−41225号公報等によって公知のものであるが、実
公昭63−21317号公報に記載のように、上記支持
翼37a、38aの先端部に上記の筒体33〜36より
も小径の筒体を設けたり、また特開平8−155478
号公報に記載のように、上記中心翼37の両面に補助翼
を突設し、上記大径の筒体33〜36の回りの支持翼3
7a、38aの枚数を増加したりして、接触濾材30の
表面積および空間率を増大することができる。
【0019】前記図1の大型水槽10は、河川敷に埋設
され、上記の導入樋19に河川の上流側が適当な水路で
接続され、導出樋20に上記河川の下流側が適当な水路
で接続される。上記の導入樋19に河川の汚染水Wが導
入され、導入樋19の水位が上昇すると、導入樋19の
汚染水Wが前壁11のV溝11aから溢流し、その際に
空気中の酸素を取り込み、大型水槽10の前壁11と第
1堰板21aとの間を通って第1浄化槽16に流入し、
これによって第1浄化槽16の水位が上昇すると、その
汚染水Wが第1接触濾材槽23を下から上向きに流れ、
その際に汚染水Wが濾過され、懸濁物の一部が第1浄化
槽16の底部に沈澱して第1沈澱層Daを形成すると共
に、汚染水W中の有機性汚濁物質が第1接触濾材槽23
内の接触濾材30表面に形成されている微生物膜に接し
て分解される。そして、第1浄化槽16の水位が上昇し
て第1隔壁14のV溝14aに達すると、第1浄化槽1
6の汚染水Wが第1隔壁14を溢流して第2浄化槽17
に流入し、その際に空気中の酸素を取り込み、かつV溝
14aを通ることにより、流れが一部に偏ることなく均
一化される。
【0020】第2浄化槽17に流入した汚染水Wは、第
2接触濾材槽24を下向きに通って第2浄化槽17の底
部に達し、水位の上昇に伴って第3接触濾材槽25を上
向きに通過し、懸濁物の一部が第2浄化槽17の底部に
沈澱して第2沈澱層Db を形成すると共に、汚染水W中
の有機性汚濁物質が第2接触濾材槽24および第3接触
濾材槽25の接触濾材30表面に形成されている微生物
膜に接して分解される。そして、第2浄化槽17の水位
が上昇して第2隔壁15のV溝15aに達すると、第2
浄化槽17の汚染水Wが第2隔壁15を溢流して第3浄
化槽18に流入する。このとき、溢流する汚染水Wが空
気中の酸素を取り込み、かつV溝15aを通ることによ
り、流れが一部に偏ることなく均一化される。
【0021】第3浄化槽18に流入した汚染水Wは、第
2隔壁15と第3堰板21cとの間を通って第3浄化槽
18の底部に達し、水位の上昇に伴って第4接触濾材槽
26を上向きに通過し、懸濁物の一部が第3浄化槽18
の底部に沈澱して第3沈澱層Dc を形成すると共に、汚
染水W中の有機性汚濁物質が第4接触濾材槽26の接触
濾材30表面に形成された微生物膜に接して分解され
る。そして、第3浄化槽18の水位が上昇して後壁12
のV溝12aに達すると、第3浄化槽18の汚染水Wが
後壁12を溢流して導出樋20に流入する。このとき、
溢流する汚染水Wが空気中の酸素を取り込み、かつV溝
12aを通ることにより、流れが一部に偏ることなく均
一化される。そして、導出樋20に流入した汚染水W
は、適当な水路を経て河川に戻される。
【0022】この実施形態1では、汚染水Wが導入樋1
9から第1浄化槽16に流入する際、第1浄化槽16か
ら第2浄化槽17に流入する際、第2浄化槽17から第
3浄化槽18に流入する際および第3浄化槽18から導
出樋20に流入する際に、それぞれ槽間の落差に基づい
て溢流が行われ、その際に酸素が補給されるため、運転
中の曝気が不要になり、しかも接触濾材槽23〜26に
おける汚染水Wの流れが均一になる。また、上記の溢流
がV溝14a、15a、16aを経て行われるため、溢
流の偏りが消失し、上記の接触濾材槽23〜26におけ
る汚染水Wの流れが一層均一になる。
【0023】なお、上記のV溝14a、15a、16a
は、第1接触濾材槽23、第3接触濾材槽25および第
4接触濾材槽26の左右両側および後側の合計3方に設
けて3方に溢流させ、上記3方の壁の外側上部に「コ」
の字形に巡らして設けた樋に集めて低水位の浄化槽また
は導出樋20に流入させることができ、この場合は、溢
流が更に均一に行われ、空気中酸素の取り込みが増大
し、かつ接触濾材槽23〜26における流れが一層均一
になる。
【0024】また、第1接触濾材槽23、第3接触濾材
槽25および第4接触濾材槽26では、これらの接触濾
材槽を汚染水Wが上向きに流れるので、汚染水が均一に
分散して流れ、かつ接触濾材30の表面に付着している
微生物に対する汚染水の接触効率が良好になる。また、
接触濾材槽23〜26に図2の接触濾材30、すなわち
鞍形フラップ31、筒体33〜36、多数の翼37、3
8、37a、38a等からなる表面積および開口率が大
きい接触濾材30を充填したので、上記の接触効率が一
層増大し、かつ目詰まりが発生し難い。そして、上記の
接触濾材槽23〜26を大型水槽10の底面から浮かし
て設けたので、接触濾材槽23〜26の下方に沈澱層D
a 〜Dc が容易に形成され、これらの沈澱層Da 〜Dc
では有機成分の自己消化が行われ、その堆積量が減少す
るため、曝気もほとんど不要で、行うとしてもごく間欠
的でよく、また水中型スラリーポンプ等による除去も容
易であり、回数も減少する。
【0025】上記実施形態1の浄化装置を下記表1の仕
様で製作し、低濃度の汚染水W(平均温度16℃)を1
日当たり86.4m3の処理速度で、かつ曝気無しで36
0日間連続処理し、処理の前後のBODおよびSSを比
較し、結果を平均値で表2に示した。ただし、第1浄化
槽16の溢流用V溝14a、第2浄化槽17の溢流用V
溝15aおよび第3浄化槽18の溢流用V溝12aは、
それぞれ第1接触濾材槽23、第3接触濾材槽25およ
び第4接触濾材槽26の左右両側および後側の3方に設
けて溢流を3方に行わせ、樋に集めて低水位側に送るよ
うにした。また、接触濾材には、図2の接触濾材30に
翼を付加した形の東洋ゴム工業株式会社製、「トーヨー
バイオハイレックスBH−100」および「トーヨーバ
イオハイレックスBH−150」を使用した。なお、表
1の第2浄化槽の欄に示した接触濾材槽容積は、第2接
触濾材槽および第3接触濾材槽の容積である。また、接
触濾材の直径は、鞍形フラップ31を円形に投影したと
きの直径であり、高さは上記の投影方向に直角に投影し
た中心翼37、38の端部間距離である。
【0026】 表 1 第1浄化槽 第2浄化槽 第3浄化槽 内法長さ(m) 1.7 2.4 1.4 内法幅 (m) 1.0 1.0 1.0 深さ (m) 1.7 1.6 1.3 容積 (m3) 2.9 3.8 1.8 接触濾材槽容積(m3) 1.33 1.33/1.33 1.02 接触濾材の種類 BH-150 BH-100 BH-100 〃 直径 (mm) 156 95 95 〃 高さ (mm) 128.5 78 78 〃 表面積(m2/ m3 ) 52 75 75 〃 空間率(%) 95 95 95 滞留時間(h) 0.35 0.7 0.27
【0027】 表 2 処理前 処理後 BOD(ppm ) 8.3 4.6 SS (ppm ) 11.2 4.0
【0028】実施形態2 図3に示すように、前後(図3の左右方向)に長い大型
水槽40の内側に4個の浄化ユニット50A、50B、
50Cおよび50Dを直列に配置して低濃度汚染水の浄
化装置とする。大型水槽40の前壁41および後壁42
には、それぞれ前記の実施形態1と同様に溢流用のV溝
41aおよび42aが形成され、その外側に導入樋45
および導出樋46が設けられる。ただし、大型水槽40
の側壁43および底板44は、両者共、内面が平坦に形
成される。
【0029】上記の浄化ユニット50A、50B、50
Cおよび50Dは、それぞれ上記の大型水槽40を前後
に仕切ることができる仕切り板51A、51B、51C
および51Dを備えており、前端に位置する第1浄化ユ
ニット50Aの仕切り板51A、2番目に位置する第2
浄化ユニット50Bの仕切り板51Bおよび3番目に位
置する第3浄化ユニット50Cの仕切り板51Cによっ
て第1浄化槽47A、第2浄化槽47B、第3浄化槽4
7Cおよび第4浄化槽47Dが形成され、後端に位置す
る第4浄化ユニット50Dの仕切り板51Dは大型水槽
40の後壁42に接する。
【0030】上記の第1浄化ユニット50Aは、図4に
示すように、J字ボックスの形に形成される。すなわ
ち、上記の仕切り板51Aと、該仕切り板51Aの前面
左右に固定された一対のJ字側板52Aと、このJ字側
板52Aの鉛直部前端を接続する上部前板53Aと、上
記一対のJ字側板52Aの水平部先端を接続する下部前
板54Aと、上記の仕切り板51A、J字側板52A、
下部前板54Aの下端を接続する底板55Aと、上記の
仕切り板51A、J字側板52Aの鉛直部および上部前
板53Aで形成される角筒部の下部に嵌め込まれたグリ
ッド56AとからなるJ字ボックスのグリッド56A上
に前記の接触濾材30(図示されていない)を充填して
形成される。そして、上記接触濾材30の充填部が接触
濾材槽57Aを、また底板55Aを含む皿形部分が汚泥
受け58Aをそれぞれ構成する。なお、仕切り板51A
の上縁には、複数個の溢流用V溝が並設される。
【0031】図3に示した第2浄化ユニット50B、第
3浄化ユニット50Cおよび第4浄化ユニット50Dの
接触濾材槽57B、57C、57Dおよび汚泥受け58
B、58C、58Dは、それぞれ上記第1浄化ユニット
50Aの接触濾材槽57Aおよび汚泥受け58Aとほぼ
同様に形成される。ただし、第1浄化槽47A、第2浄
化槽47B、第3浄化槽47Cおよび第4浄化槽47D
の水位が5〜20cmずつ階段状に低下するように、仕切
り板51B、51C、51D上のV溝および接触濾材槽
57B、57C、57Dの設置高さが第1浄化ユニット
50Aよりも低く設定される。
【0032】上記の第1〜第4浄化ユニット50A〜5
0Dは、大型水槽40内に所定の間隔で、かつ仕切り板
51A〜51Dに対して接触濾材槽57A〜57Dが上
流側に向くように配列され、上記の大型水槽40の側壁
43と第1〜第3浄化ユニット50A〜50C(第4浄
化ユニット50Dを除く)との間にゴムその他のパッキ
ングを詰めて隣接する第1・第2浄化槽47A・47B
間、第2・第3浄化槽47B・47C間および第3・第
4浄化槽47C・47D間がそれぞれシールされる。し
たがって、導入樋45に導入された汚染水Wは、第1浄
化槽47Aないし第4浄化槽47Dを順に通って浄化さ
れ、しかるのち導出樋46を経て河川等に放流される
が、この実施形態2では、接触濾材槽57A、57B、
57C、57Dの総てにおいて汚染水Wが上向きに流れ
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1ないし4に記載された発明によ
れば、河川水等のBOD20ppm 以下、SS30ppm 以
下の低濃度汚染水をBOD5ppm 以下、SS5ppm 以下
に清浄化でき、しかも水に対する酸素補給を洗浄槽間の
溢流によって行うため、運転中の空気吹込みによる曝気
が不要であり、また接触濾材の目詰まりが発生し難く、
更に汚泥の堆積量が自己消化によって減少し易く、その
ため堆積汚泥に対する曝気も不要で、その除去も容易で
あり、ランニングコストが大幅に節約され、更に設置面
積も減少する。
【0034】特に請求項2に記載の発明によれば、接触
濾材の目詰まりが一層減少し、かつ接触濾材表面の微生
物膜に対する汚染水の接触効率が一層向上する。また、
請求項3記載の発明によれば、水位の設定が容易で、か
つ設置面積を狭くできる。また、請求項4に記載の発明
によれば、大型水槽の形状・構造が単純化される一方、
浄化ユニットを鋼材やFRPで作ることが可能になり、
そのため浄化装置全体の製作が容易になり、製造コスト
が低下し、かつ汚泥受けや接触濾材が汚れた際に、浄化
ユニットを大型水槽から取出して洗浄することができ、
汚泥の引抜き用パイプやポンプが不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の縦断面図である。
【図2】接触濾材の一例を示す斜視図である。
【図3】実施形態2の縦断面図である。
【図4】浄化ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
10、40:大型水槽 11、41:前壁 12、42:後壁 13、43:側壁 14、15:隔壁 11a、12a、14a、15a:溢流用V溝 16〜18、47A〜47D:浄化槽 19、45:導入樋 20、46:導出樋 21a、21b、21c:堰板 22a、22b、22c、22d:グリッド 23〜26、57A〜57D:接触濾材槽 30:接触濾材 31:鞍形フラップ 33〜36:中空筒体 37、38、37a、38a:翼 50A〜50D:浄化ユニット 51A〜51D:仕切り板 58A〜58D:汚泥受け W:汚染水 Da 〜Dc :沈澱層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 哲爾 大阪府大阪市西区江戸堀2丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水位の異なる複数個の浄化槽を、高水位
    の浄化槽から低水位の浄化槽に水が溢流して流入するよ
    うに水位の順に配設し、上記の浄化槽に、多数個の接触
    濾材が充填された接触濾材槽を、隣接する低水位側浄化
    槽に接するように、かつ接触濾材槽の下面が浄化槽の底
    から離れ、浄化槽に流入した水が接触濾材槽を下から上
    向きに流れて接触濾材槽の上から隣接する低水位側浄化
    槽に溢流するように設け、河川や湖沼等の低濃度汚染水
    を導入樋を介して最高水位の浄化槽に溢流により流入さ
    せ、最低水位の浄化槽内接触濾材槽を通過した水を導出
    樋に溢流させ、この導出樋を介して河川や湖沼等に放流
    するようにしたことを特徴とする低濃度汚染水の浄化装
    置。
  2. 【請求項2】 接触濾材が鞍形フラップと、この鞍形フ
    ラップの両面に突設された複数個の中空筒体および翼と
    からなり、その1m3当たり表面積が50m2/m3以上、1
    m3当たり空間率が80%以上の合成樹脂製一体成型物で
    ある請求項1記載の低濃度汚染水の浄化装置。
  3. 【請求項3】 複数個の浄化槽がこれら複数個の浄化槽
    の配列長さに対応する長さの大型水槽に複数個の隔壁を
    一体に設けることにより形成された請求項1または2に
    記載の低濃度汚染水の浄化装置。
  4. 【請求項4】 複数個の浄化槽がこれら複数個の浄化槽
    の配列長さに対応する長さの大型水槽に複数個の浄化ユ
    ニット(ただし、浄化ユニットは、上記の大型水槽を仕
    切って浄化槽を形成する仕切り板、該仕切り板の片側上
    部に固定された接触濾材槽および上記仕切り板の片側下
    端に固定された汚泥受けで構成される。)を着脱自在に
    設置することにより形成されている請求項1または2に
    記載の低濃度汚染水の浄化装置。
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