JPH10244561A - ディスク基板の成形方法およびその装置 - Google Patents

ディスク基板の成形方法およびその装置

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JPH10244561A
JPH10244561A JP5146797A JP5146797A JPH10244561A JP H10244561 A JPH10244561 A JP H10244561A JP 5146797 A JP5146797 A JP 5146797A JP 5146797 A JP5146797 A JP 5146797A JP H10244561 A JPH10244561 A JP H10244561A
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JP
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mold
cavity
amount
mold opening
molding material
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JP5146797A
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Ikuo Asai
郁夫 浅井
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Meiki Seisakusho KK
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Publication date
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形評価のよいディスク基板を効率よく成形
することができるディスク基板の成形方法およびその装
置を提供する。 【解決手段】 成形装置は、キャビティ3を形成する金
型1,2と、金型1,2を開閉させると共に金型を所定
の型締力で型締する型締装置と、成形材を加熱溶融して
キャビティ3内に射出充填する射出装置5と、キャビテ
ィ3を閉塞するゲートカット手段と、金型1,2の型開
量を検知する検知手段7と、検知された型開量に基づい
てゲートカット手段を制御する制御手段8とを備えてな
る。制御手段8は、設定された型開量が格納されてお
り、検知された型開量が増加中に設定された型開量を越
えたときに、オスカッタ19を突出させてメスカッタ1
8に嵌合させ、ゲートカットを行うよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク基板の成
形方法およびその装置に関し、さらに詳しくは、CDや
ビデオディスクあるいはDVD等、情報が記録されたデ
ィスク基板を射出圧縮成形により成形するための方法お
よびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク基板を成形するための射出成形
機は、一般に、固定金型1と、固定金型1と協働してキ
ャビティ3を形成する可動金型2と、可動金型2を固定
金型1に対して近接・離間移動させる型締装置4と、成
形材を加熱溶融して形成されたキャビティ3内に射出す
る射出装置5とを備えている(図1および図2を参
照)。可動金型2の鏡面上には、ディスク基板に情報を
転写するためのスタンパ14が配置されている。スタン
パ14の表面には、凹凸状に形成されたビットが設けら
れている。固定金型1には、射出装置5のノズル5aが
当接されて溶融樹脂をキャビティ3内に導入するスプー
ルブッシュ17と、このスプールブッシュ17を担持す
るメスカッタ18とが設けられ、可動金型2の中心に
は、オスカッタ19およびエジェクタ20が突出可能に
設けられている。
【0003】ディスク基板を成形する際には、可動金型
2を固定金型1に衝合させてスタンパ14と対向する金
型の鏡面との間にキャビティ3を形成し、固定金型1に
射出装置5のノズル5aを当接し、スプール17aを介
してキャビティ3内に加熱溶融した成形材料を射出充填
する。
【0004】キャビティ3内への成形材料の射出充填に
は、キャビティ3の容積とほぼ同等の量の成形材料を充
満させて固化させる射出成形と、キャビティ3の容積以
上の量の成形材料をさらに充填することによりわずかに
型開させ、型締装置4によりキャビティ3内の成形材料
に圧縮力を加え、この状態で成形材料を固化させる射出
圧縮成形とがある。
【0005】すなわち、射出圧縮成形の場合の成形材料
の射出充填の工程には、図6の(a)に示すように、キ
ャビティ3の容積とほぼ同等の量の成形材料を充満させ
る工程(以下、充満工程という)と、図6の(b)に示
すように、さらにキャビティ3の容積を越えて成形材料
を充填する工程(以下、充填工程という)とが含まれ
る。上記充填工程においては、射出装置による成形材料
のキャビティ3内への射出力が型締装置の型締力に打ち
勝つことにより、固定金型1に衝合された可動金型2が
K1だけ型開することとなる。
【0006】所定量の成形材料の射出充填が完了する
と、オスカッタ19を突出させてメスカッタ18に嵌合
させる。これにより、ディスク基板の中心に孔を形成す
るゲートカットが行われ、また、これと共にゲートGが
閉塞されてゲートシールが行われる(以下、「ゲートカ
ット」の用語にゲートシールの意味を含めて用いる)。
上記射出圧縮成形の場合には、ゲートカットによってゲ
ートシールもされることにより、成形材料のスプール1
7a側への逆流が防止されると共に、型締力に打ち勝っ
ていた射出装置からの射出力がキャビティ3に作用しな
くなるため、型開した可動金型2に型締装置4の型締力
が作用し、図6の(c)に示すように、キャビティ3内
の成形材料が圧縮され、型開量はK2に縮小されること
となる(以下、保圧工程という)。その後、成形材料が
冷却して固化すると、ディスク基板が成形される。この
ようにして成形されたディスク基板には、スタンパ14
のビットが転写されることにより、情報が記録される。
【0007】ところで、このようにして成形されるディ
スク基板の成形評価は、複屈折率やスタンパの転写性、
ソリ等の変形、ディスク基板の中心に形成された孔の切
り口の状態等が対象となる。これらの評価が良好なディ
スク基板を成形するため、従来から型締力や、射出力お
よび射出速度、成形材料の温度および金型温度等の制御
に注意が払われていた。一例として、射出成形の場合の
型締力の制御では、図7に示すように、可動金型を固定
金型に対して所定の距離まで高速で近接移動させ(型閉
高速)、両者が近づくと近接移動を低速に切換え(型閉
低速)、両者を衝合させることにより型閉してキャビテ
ィを形成した後には、第1型締圧として20トンに増圧
して型締し(増圧)、キャビティ内への成形材料の射出
充填がほぼ完了するときには第2型締圧として10トン
に型締力を低下させる。そして、キャビティ内への成形
材料の射出充填中にゲートカット前進遅延タイマをON
にし、射出充填が完了した冷却工程中にゲートカットを
行う。その後、ゲートカットが完了して射出装置のノズ
ルを固定金型から離間させるときには、第3型締力とし
て再び20トンに戻すよう型締力を制御していた。
【0008】一方、射出圧縮成形の場合は、上述した図
6の(a)(b)(c)の右側にそれぞれグラフで示し
たように、各工程によって射出圧力を変化させていた。
また、図8に示すように、充満工程Aにおいてキャビテ
ィの容積とほぼ同等の量の成形材料が充満され、続い
て、充填工程Bにおいてキャビティの容積を越えて射出
装置から所定の射出力で成形材料が充填されると、成形
材料のキャビティ内への射出力が型締装置の型締力に打
ち勝って固定金型に衝合された可動金型が次第に型開す
る(この型開の量をKとする)。次いで、射出装置から
の成形材料の充填が完了して射出力が作用しなくなる
と、型開量Kが減少して保圧工程(C1)が開始される
こととなる。従来の技術にあっては、この型開量Kが最
大値Pを越えた後にゲートカット前進遅延タイマON
となるように設定されており、所定時間経過後にオスカ
ッタが突出してメスカッタに嵌合しゲートカットが行わ
れる。上述したように、ゲートカットが行われると、
ゲートが閉塞されることにより成形材料の逆流が防止さ
れると共にキャビティに射出力が作用しなくなり、型開
した可動金型に型締装置の型締力が作用することとな
る。そのため、オスカッタがメスカッタに嵌合した時か
ら型開開始までが実質的な保圧工程(C2)となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記射出圧縮成形によ
りディスク基板を成形する場合にあっては、ゲートカッ
トによって成形材料の射出力の作用が止められると共に
スプール側への成形材料の逆流が防止されることによ
り、型締力を有効に作用させて成形材料に圧縮力を加え
るため、ゲートカットあるいは型開量が成形材料の圧縮
力に影響を及ぼすこととなる。しかしながら、従来の技
術にあっては、型締力の制御を直接行うことを考慮した
ものはあったが、型締力を有効に作用させて成形材料に
対する圧縮力に影響を及ぼすゲートカットあるいは型開
量に着目したものはなかった。すなわち、図8に示した
ように、型開量Kが最大値Pを越えてからゲートカット
を行うため、成形材料がキャビティの中で往復移動する
こととなる。そのため、ディスク基板にスタンパのビッ
トがずれて転写されるというスタンパの転写性の問題が
あった。また、成形材料の温度が不安定となることによ
り、複屈折率等が良好でないという問題、あるいは、デ
ィスク基板にソリ等の変形が発生するという問題、ディ
スク基板の中心に形成された孔の切り口の状態が良好で
ないという問題等、様々な問題が発生し、ディスク基板
の成形評価を向上させることが困難であった。これに加
えて、実質的な保圧工程C2が型開量Kの最大値Pを越
えた後のゲートカットから開始されるため、型開量が必
要以上に大きくなり、射出充填のための射出装置の駆動
力および時間に無駄が生じる等の問題があった。
【0010】さらに、従来の技術にあっては、設定され
た時点から遅延タイマにより所定時間経過後にゲートカ
ットを行うため、型開量がどの時点のときから実際に保
圧工程が開始されるか、そのタイミングが明確ではな
い。したがって、設定した型締力で安定して成形材料の
圧縮を行うことが困難であるという問題もあった。
【0011】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、ディスク基板の成形評価の向上を図ることができる
ディスク基板の成形方法およびその装置を提供すること
を目的とする。また、本発明は、効率よくディスク基板
を成形することができるディスク基板の成形方法および
その装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の射出圧縮成形
方法に係る発明は、上記目的を達成するため、金型を互
いに衝合させてキャビティを形成し、金型を所定の型締
力で型締し、キャビティの容積を越える量の成形材料を
型締力を上回る圧力でキャビティ内に射出充填し、これ
による増加中の型開の量を検知し、検知された型開量に
基づいてゲートカットを行うことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項2の射出圧縮成形方法に係る発明
は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に
おいて、型開量が30乃至70μmの範囲でゲートカッ
トを行うことを特徴とするものである。
【0014】請求項3の射出圧縮成形装置に係る発明
は、上記目的を達成するため、キャビティを形成する金
型と、金型を開閉させる型締装置と、成形材を加熱溶融
してキャビティ内に射出充填する射出装置と、キャビテ
ィを閉塞するゲートカット手段と、金型の型開量を検知
する検知手段と、検知された型開量に基づいてゲートカ
ット手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0015】請求項4の射出圧縮成形装置に係る発明
は、上記目的を達成するため、請求項3に記載の発明に
おいて、制御手段は、型開量が増加しているときにキャ
ビティを閉塞するようゲートカット手段を制御すること
を特徴とするものである。
【0016】請求項1に係る発明では、金型を互いに衝
合させてキャビティを形成し、金型を所定の型締力で型
締した状態で、キャビティの容積を越える量の成形材料
を型締力を上回る圧力でキャビティ内に射出充填する。
これにより、金型は次第に型開することとなる。このと
きの検知された型開量が最大値となる前の増加中の型開
の量を検知し、この検知された増加中の型開量に基づい
てキャビティを閉塞するゲートカットを行う。
【0017】請求項2に係る発明では、請求項1の発明
において、検知された型開量が最大値となる前の増加中
の30乃至70μmの範囲でゲートカットを行うことに
より、成形材料が逆流することなく、射出充填のための
射出装置の駆動力および時間に無駄が生じることがな
い。
【0018】請求項3に係る発明では、型締装置により
型閉してキャビティを形成し、続いて増圧して型締し、
射出装置からキャビティの容積を越える量の成形材料を
型締力を上回る圧力でキャビティ内に射出充填する。こ
れにより、金型は次第に型開することとなる。このとき
の型開の量を検知手段が検知し、検知された型開量に基
づいて制御手段がゲートカットを行うよう制御する。
【0019】請求項4に係る発明では、請求項3の発明
において、検知手段により検知された型開量が最大値と
なる前の増加中の30乃至70μmの範囲で制御手段が
ゲートカットを行うことにより、成形材料が逆流するこ
となく、射出充填のための射出装置の駆動力および時間
に無駄が生じることがない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係るディスク基板の成形
方法およびその装置の実施の一形態を、図1乃至図5に
基づいて詳細に説明する。なお、図において同一符号は
同一部分または相当部分とする。
【0021】まず最初に、本発明に係るディスク基板の
成形装置について説明する。本発明に係るディスク基板
の成形装置は、図1乃至図4に示すように、概略、キャ
ビティ3を形成する金型1,2と、金型1,2を開閉さ
せると共に金型を所定の型締力で型締する型締装置4
と、成形材を加熱溶融してキャビティ3内に射出充填す
る射出装置5と、キャビティ3を閉塞するゲートカット
手段(後述する)と、金型1,2の型開量を検知する検
知手段7と、検知された型開量に基づいてゲートカット
手段を制御する制御手段8とを備えてなるものである。
【0022】図1および図2に示すように、金型は、固
定金型1と、固定金型1に対して近接・離間可能に設け
られ型締装置4に連結された可動金型2とからなり、固
定盤11と可動盤12にそれぞれ取付けられる。固定盤
11と型締装置4との間には複数のタイバー13が設け
られており、このタイバー13に可動盤12が移動可能
に挿通されている。固定金型1または可動金型2のいず
れか一方の鏡面上には、ディスク基板に情報を転写する
ためのスタンパ14が配置される。図2に示した実施の
形態におけるスタンパ14は、可動金型2の鏡面に配置
され、内周押え部材15と外周押えリング16によって
固定されている。スタンパ14の表面には、記録する情
報が設けられている(図示は省略する)。固定金型1に
は、キャビティ3内に開口し、射出装置5のノズル5a
が当接されて溶融樹脂をキャビティ3内に導入するスプ
ールブッシュ17と、このスプールブッシュ17を担持
するメスカッタ18とが設けられ、可動金型2の中心に
は、オスカッタ19およびエジェクタ20が突出可能に
設けられている。
【0023】型締装置4は、油圧シリンダ4aと、この
油圧シリンダ4aに挿通されたラム4bからなるもの
で、ラム4bの先端に可動盤12が連結されている。型
締装置4は、可動盤12を固定盤11に対して所定の距
離まで高速で近接移動させ、その後、可動盤12を固定
盤11に低速で近づけて両金型1,2を衝合させ、所定
の型締力(例えば20トン)で型締するよう制御され
る。また、型締装置4は、キャビティ3内の成形材料が
冷却固化してディスク基板の成形が完了すると、低速で
型開させ、その後、可動盤12を固定盤11から高速で
離間させるよう制御される。
【0024】射出装置5は、成形材料である樹脂を加熱
溶融し、ノズル5aの先端から計量された所定量の溶融
樹脂を所定の射出圧力で射出するもので、固定盤11に
取付けられた固定金型1のスプールブッシュ17に対し
てノズル5aが当接・遠退移動可能なように設けられて
いる。射出装置5によりキャビティ3内に射出充填され
る溶融樹脂の量は、キャビティ3の容積よりもわずかに
多くなるように設定されている。また、射出装置5によ
りキャビティ5内に射出充填される溶融樹脂の射出圧力
は、キャビティ3内にその容積を越えて溶融樹脂を射出
充填することにより、型締装置4の型締力に抗して可動
金型2が型開するように設定されている。
【0025】ゲートカット手段は、固定金型1に設けら
れたメスカッタと、可動金型2の中心に突出可能に設け
られたオスカッタ19とから構成されている。図4に示
すように、オスカッタ19が突出してメスカッタ18に
嵌合することにより、キャビティ3が閉塞されると共
に、成形されるディスク基板の中心に孔が形成される。
【0026】検知手段7は、射出装置5によりキャビテ
ィ3内に溶融樹脂がキャビティ3の容積を越えて所定の
射出圧力で射出充填されることにより、型締装置4の型
締力に抗して可動金型2が衝合された固定金型1から離
間する量(この型開の量をL(図4)とする)を検知す
るもので、図3および図4に示した実施の形態において
は、固定金型1に設けられた基準部材25と、この基準
部材25に当接可能なように可動金型2に設けられ、可
動金型2が固定金型1に対して完全に衝合したときを型
開量L=0として型開量Lを検知するセンサ26とから
構成されている。固定金型1にセンサ26を設け、可動
金型2に基準部材25を設けることもできる。センサ2
6により検知された型開量Lは、信号に変換されてゲー
トカット手段を制御する制御手段8に出力される。な
お、センサ26は、可動金型が固定金型に対して完全に
衝合したときを型開量L=0として、成形材料をキャビ
ティ3内に射出充填した際にキャビティ3の容積を越え
て成形材料を充填し、成形材料のキャビティ3内への射
出力が型締装置5の型締力に打ち勝つことにより可動金
型2が固定金型1から離れるように移動する移動量を検
知し、その移動量を信号として制御手段8に送信するこ
とができるものであれば、ダイヤルゲージ、マグネスケ
ールおよびその他のセンサを用いることができる。
【0027】制御手段8は、あらかじめ設定された型開
量が格納されており、検知手段7により検知された型開
量Lを設定された型開量と比較し、検知された型開量L
が設定された型開量を越えると、図4に示すように、オ
スカッタ19を前進させゲートカットを行わせるように
制御する。
【0028】次に、以上のように構成されたディスク基
板の成形装置を用いて、本発明に係るディスク基板の成
形方法について説明する。なお、上述の本発明に係るデ
ィスク基板の成形装置において既に説明した部分と重複
する内容については、その説明を省略する。本発明に係
るディスク基板の成形方法は、概略、金型1,2を互い
に衝合させてキャビティ3を形成し、金型1,2を所定
の型締力で型締し、キャビティ3の容積を越える量の成
形材料を型締力を上回る圧力でキャビティ3内に射出充
填し、これによる型開量Lを検知し、検知された型開量
Lに基づいてゲートカットを行うものである。
【0029】図5は、本発明に係るディスク基板の成形
方法の時間Tの経過に伴う型開量Lの変化と、この型開
量Lに基づいて行われるゲートカットのタイミングを示
したものである。充満工程Aではキャビティ3の容積と
ほぼ同等の量の成形材料がキャビティ3内に充満され、
充填工程Bにおいてキャビティ3の容積を越えて射出装
置5からさらに成形材料が型締力を上回る所定の射出圧
力でキャビティ3内に充填されると、成形材料のキャビ
ティ3内への射出圧力が型締装置4の型締力に打ち勝っ
て固定金型1に衝合された可動金型2が次第に型開する
こととなる。この型開量Lは、上述した検知手段7によ
り検知され、型開信号に変換されて制御手段8へと出力
される。
【0030】制御手段8にはあらかじめ型開量の設定値
が格納されており、この設定値と検知手段7からの型開
量Lの出力値とが比較される。そして、型開量Lの出力
値が設定値を越えると、従来の技術ようなゲートカット
遅延タイマを介することなく、ゲートカットON信号が
出力され(図5の)、オスカッタ19がメスカッタ1
8側に突出するよう前進し始める。本発明では、オスカ
ッタ19のメスカッタ18に対する嵌合、すなわちゲー
トカット(図5の)は、従来の技術(図8)のような
型開量Kが最大値を越えて減少するときとは異なり、型
開量Lが最大値となる前の増加しているときに、設定さ
れた通り明確なタイミングで正確に行われる。したがっ
て、設定した型締力で安定して成形材料の圧縮を行こと
ができる。また、実質的な保圧工程Cが従来の技術(図
8のC2)のように型開量の最大値を越えた後に開始さ
れるのではなく、型開量の増加中に行われるゲートカッ
トから開始されるため、型開量Lが必要以上に大きくな
ることがなく、射出充填のための射出装置の駆動力およ
び時間に無駄が生じることがない。ゲートカットのタイ
ミングは、型開量Lが増加しているときの50μm±2
0μmの範囲にある時に行われることが望ましい。
【0031】図4に示すように、オスカッタ19がメス
カッタ18に嵌合されるゲートカットが行われると、成
形されるディスク基板の中心に孔が形成されると共に、
ゲートGが閉塞されて成形材料の射出充填が逆流するこ
となく止められる。これにより、型締装置4の型締力に
打ち勝って可動金型2を型開させていた射出圧力がキャ
ビティ3に作用しなくなり、したがって、型締装置4の
型締力がキャビティ3に作用するため、キャビティ3内
に射出充填された成形材料が圧縮されることとなる。保
圧工程Cは、オスカッタ19がメスカッタ18に実質的
に嵌合した時から開始される。図5に示すように、保圧
工程Cでは、型締装置4の型締力により成形材料が圧縮
されるため、ゲートカットが行われた時からわずかに
型開量Lが減少する。
【0032】本発明では、成形材料に対する圧縮力に影
響を及ぼすゲートカットに着目して型締力を有効に作用
させ、ゲートカットを所定の型開量Lの時に行うように
したことにより、成形材料がスプール17側に逆流する
ことがないため、成形されるディスク基板にスタンパ1
4のビットをずれることなく転写させることができる。
また、成形材料が射出装置5とキャビティ3との間で往
復移動することがないため、成形材料の温度が不安定に
なることがなく、したがって、複屈折率等が良好で、ソ
リ等の変形が発生させることなく、中心に形成される孔
の切り口の状態が良好なディスク基板を成形することが
できる。
【0033】保圧工程Cでこの状態を所定時間維持し、
成形材料が冷却して固化すると、スタンパ14のビット
が転写されたディスク基板の成形が完了する。その後、
型締装置4による型締力を抜き、固定金型1の鏡面に対
する成形されたディスク基板の密着抵抗に抗して型開が
低速で開始される。その後、固定金型1から可動金型2
が所定量離間すると、高速で可動金型2を固定金型1か
らさらに離間させるよう型締装置4が制御される。
【0034】型開が完了すると、エジェクタ20が突出
され、成形されたディスク基板が取り出される。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るディスク基板の
成形方法によれば、キャビティの容積を越える量の成形
材料を型締力を上回る圧力でキャビティ内に射出充填
し、これによる型開の量を検知し、検知された型開量に
基づいてゲートカットを行うこととしたことにより、デ
ィスク基板の成形評価の向上を図ると共に、効率よくデ
ィスク基板を成形することができるディスク基板の成形
方法を提供するという目的を達成する。
【0036】本発明の請求項2に係るディスク基板の成
形方法によれば、請求項1の発明において、型開量を3
0乃至70μmの範囲でゲートカットを行うことによ
り、上記目的をより一層達成することができる。
【0037】本発明の請求項3に係るディスク基板の成
形装置によれば、金型の型開量を検知する検知手段と、
検知された型開量に基づいてゲートカット手段を制御す
る制御手段とを備えたことにより、ディスク基板の成形
評価の向上を図ると共に、効率よくディスク基板を成形
することができるディスク基板の成形装置を提供すると
いう目的を達成する。
【0038】本発明の請求項4に係るディスク基板の成
形装置によれば、請求項3の発明において、制御手段
は、型開量が増加しているときにキャビティを閉塞する
ようゲートカット手段を制御することとしたことによ
り、上記目的をより一層達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク基板の成形装置の概略を
示す正面図である。
【図2】本発明に係るディスク基板の成形装置の金型を
示す断面図である。
【図3】本発明に係るディスク基板の成形装置におい
て、型締装置により金型を互いに衝合させてキャビティ
を形成して所定の型締力で型締し、射出装置により成形
材料をキャビティ内に射出充填する状態を示す説明図で
ある。
【図4】図3に示した状態から、キャビティの容積を越
える量の成形材料を型締力を上回る圧力でキャビティ内
に射出充填し、所定量型開した時にゲートカットを行っ
た状態を示す説明図である。
【図5】本発明に係るディスク基板の成形方法におい
て、時間経過に伴う型開量の変化と、この型開量に基づ
いて行われるゲートカットのタイミングを示したグラフ
である。
【図6】射出圧縮成形の一般的な金型の型開量の変化
と、時間経過に伴う射出圧力の変化を説明する図であ
る。
【図7】従来のディスク基板の成形方法のタイミングチ
ャートである。
【図8】従来のディスク基板の成形方法において、時間
経過に伴う型開量の変化と、この型開量に基づいて行わ
れるゲートカットのタイミングを示したグラフである。
【符合の説明】
1 固定金型 2 可動金型 3 キャビティ 4 型締装置 5 射出装置 7 検知手段 8 制御手段 14 スタンパ 18 メスカッタ 19 オスカッタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型を互いに衝合させてキャビティを形
    成し、金型を所定の型締力で型締し、キャビティの容積
    を越える量の成形材料を型締力を上回る圧力でキャビテ
    ィ内に射出充填し、これによる増加中の型開の量を検知
    し、検知された型開量に基づいてゲートカットを行うこ
    とを特徴とするディスク基板の成形方法。
  2. 【請求項2】 型開量が30乃至70μmの範囲でゲー
    トカットを行うことを特徴とする請求項1に記載のディ
    スク基板の成形方法。
  3. 【請求項3】 キャビティを形成する金型と、金型を開
    閉させる型締装置と、成形材を加熱溶融してキャビティ
    内に射出充填する射出装置と、キャビティを閉塞するゲ
    ートカット手段と、金型の型開量を検知する検知手段
    と、検知された型開量に基づいてゲートカット手段を制
    御する制御手段とを備えたことを特徴とするディスク基
    板の成形装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、型開量が増加しているとき
    にキャビティを閉塞するようゲートカット手段を制御す
    ることを特徴とする請求項3に記載のディスク基板成形
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015136717A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 カルソニックカンセイ株式会社 ダイカスト方法およびダイカスト

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