JPH10244928A - 車輌の挙動制御装置 - Google Patents
車輌の挙動制御装置Info
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- JPH10244928A JPH10244928A JP9065455A JP6545597A JPH10244928A JP H10244928 A JPH10244928 A JP H10244928A JP 9065455 A JP9065455 A JP 9065455A JP 6545597 A JP6545597 A JP 6545597A JP H10244928 A JPH10244928 A JP H10244928A
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Abstract
悪化することなくドリフトアウトを低減し車輌を良好に
旋回させる。 【解決手段】 後輪操舵装置(14)を有する車輌(1
0)の挙動制御装置(12)。車輌のドリフトアウト状
態を検出し(ステップ20)、車輌のドリフトアウト状
態が検出されたときには各輪の制駆動力を制御して車輌
に旋回補助ヨーモーメントを与える(ステップ20、1
60)。制駆動力の制御により車輌に旋回補助ヨーモー
メントが与えられているときには後輪の操舵量を同相方
向へ補正することにより(ステップ30、80)、後輪
のスリップ角を増大させて後輪のタイヤ横力を増大さ
せ、これにより車体のスリップ角を小さい値に維持しつ
つ車輌全体の求心力を増大させる。
Description
旋回時に於けるドリフトアウトを抑制し車輌を良好に旋
回させる挙動制御装置に係る。
旋回時に於ける挙動を制御する挙動制御装置の一つとし
て、例えば特開平4−81351号公報に記載されてい
る如く、車輌のドリフトアウト状態時には各輪の制動力
差により車輌の回頭方向のヨーモーメントが発生される
よう各輪の制動力を制御すると共に、後輪を前輪とは逆
相に操舵するよう構成された挙動制御装置が従来より知
られている。
時に車輌がドリフトアウト状態になると、各輪の制動力
が制御されることによって車輌に回頭方向のヨーモーメ
ントが与えられると共に、後輪が前輪とは逆相に操舵さ
れるので、各輪の制動力差による回頭方向のヨーモーメ
ントが車輌に与えられない場合や、後輪が前輪とは逆相
に操舵されない場合に比して、車輌のドリフトアウト状
態を低減し、車輌を確実に回頭させることができる。
アウト状態になったことに対処すべく、車輌に回頭方向
のヨーモーメントが与えられるよう各輪の制動力が制御
されると共に、後輪が前輪とは逆相に操舵されると、車
輌を確実に回頭させることはできるが、車輌には各輪の
制動力差による回頭方向のヨーモーメント及び前後輪の
横力の差による回頭方向のヨーモーメントの両方が過大
に作用するため、車輌の旋回方向を良好に制御すること
ができず、また車体のスリップ角が著しく増大すること
に起因して車輌の旋回挙動が却って悪化することがあ
る。
述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主
要な課題は、車輌のドリフトアウト状態の低減に必要な
ことは車輌を回頭させることではなく、車輌の求心力を
増大させて旋回し易くすることであることに着目し、車
輌のドリフトアウト時には車輌に適度の旋回補助ヨーモ
ーメントを与えて車体のスリップ角を小さい値に維持し
つつ車輌の求心力を増大させることにより、車輌の旋回
挙動を悪化することなくドリフトアウトを低減し車輌を
良好に旋回させることである。
は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち後輪操舵装
置を有する車輌の挙動制御装置にして、車輌のドリフト
アウト状態を検出する手段と、車輌のドリフトアウト状
態が検出されたときには各輪の制駆動力を制御して車輌
に旋回補助ヨーモーメントを与える制駆動力制御手段
と、前記制駆動力制御手段により車輌に旋回補助ヨーモ
ーメントが与えられているときには後輪の操舵量を同相
方向へ補正する後輪操舵量補正手段とを有することを特
徴とする車輌の挙動制御装置によって達成される。
12に示されている如く、左右の前輪100FL、100
FRのスリップ角βfl、βfrが過大であるのに対し、左右
の後輪100RL、100RRのスリップ角βrl、βrrは小
さく、従って図13に示されている如く、前輪のタイヤ
横力はスリップ角が最大横力を与える値を越えているこ
とに起因して最大横力よりも小さく、また後輪のタイヤ
横力もその最大横力に到達する前の小さい値であり、こ
れにより車輌102全体の求心力が不足して車輌の重心
104の軌跡106が所望の旋回軌跡より旋回外側へは
み出すと共に、前輪のタイヤ横力が不足して車輌の方向
も所望の旋回方向より旋回外側へ逸れる現象である。
に旋回させるためには、車輌に適度の旋回補助ヨーモー
メントを与えることによって車体のスリップ角を小さい
値に維持しつつ車輌全体の求心力を増大させることが好
ましく、車輌全体の求心力を増大させるためには、タイ
ヤ横力に余裕がある後輪のタイヤ横力を増大させること
が有効且つ適切であり、また車輌に適度の旋回補助ヨー
モーメントを与えるためには、後輪のタイヤ横力の増大
に伴う前後輪のタイヤ横力の差による旋回方向のヨーモ
ーメントの減少又は旋回阻害方向のヨーモーメントの増
大を補償するよう、各輪の制駆動力に適度の差を与える
ことが有効である。
アウト状態が検出されたときには、後輪操舵量補正手段
により後輪の操舵量が同相方向へ補正され、後輪のスリ
ップ角が増大されることによって後輪のタイヤ横力が増
大され、これにより車輌全体の求心力が増大されるの
で、車輌の軌跡が所望の旋回軌跡より大きく旋回外側へ
はみ出すことが抑制され、また制駆動力制御手段によっ
て各輪の制駆動力が制御されることにより車輌に各輪の
制駆動力差による旋回補助ヨーモーメントが与えられ、
これにより後輪のタイヤ横力の増大に伴う前後輪のタイ
ヤ横力の差による旋回方向のヨーモーメントの減少又は
旋回阻害方向のヨーモーメントの増大が補償されるの
で、車体の方向が所望の方向より旋回外側へ逸れたり、
逆に車体のスリップ角が過大になることが防止される。
効果的に達成すべく、請求項1の構成に於て、前記制駆
動力制御手段若しくは前記後輪操舵装置が異常であると
きには前記後輪操舵量補正手段による前記後輪操舵量の
同相方向への補正が禁止されるよう構成される(請求項
2の構成)。
各輪の制駆動力差による必要な旋回補助ヨーモーメント
を車輌に適正に与えることができず、また後輪操舵装置
が異常であるときには、後輪の操舵角を適正に制御する
ことができず、従ってかかる状況に於いて後輪操舵量補
正手段により後輪の操舵量が同相方向へ補正されると、
特に旋回後半に車輌の軌跡が却って所望の旋回軌跡より
旋回外側へはみ出し易くなったり、後輪の操舵量を同相
方向へ補正制御すること自体を実行することができな
い。
段若しくは後輪操舵装置が異常であるときには後輪操舵
量補正手段による後輪操舵量の同相方向への補正が行わ
れないので、車輌のドリフトアウト状態や旋回挙動が却
って悪化することが確実に防止される。
効果的に達成すべく、請求項1の構成に於て、前記後輪
操舵量補正手段により後輪の操舵量が同相方向へ補正さ
れているときには前記旋回補助ヨーモーメントを増大補
正する旋回補助ヨーモーメント補正手段を有するよう構
成される(請求項3の構成)。
手段により後輪の操舵量が同相方向へ補正され、後輪の
スリップ角が増大されると、前輪のタイヤ横力が実質的
に一定のまま後輪のタイヤ横力が増大し、そのため前後
輪のタイヤ横力の差により車輌に与えられる旋回方向の
ヨーモーメントが低下し或いは旋回阻害方向のヨーモー
メントが増大し、車体の方向が所望の方向より旋回外側
へ逸れる度合が高くなり易い。
手段により後輪の操舵量が同相方向へ補正されていると
きには旋回補助ヨーモーメント補正手段により旋回補助
ヨーモーメントが増大補正され、これにより前後輪のタ
イヤ横力の差により車輌に与えられる旋回方向のヨーモ
ーメントの低下又は旋回阻害方向のヨーモーメントの増
大が各輪の制駆動力差による旋回補助ヨーモーメントの
増大によって確実に補償されるので、車体の方向が所望
の方向より旋回外側へ逸れることが確実に抑制される。
効果的に達成すべく、請求項1の構成に於て、前記制駆
動力制御手段若しくは前記後輪操舵装置が異常であると
きには前記旋回補助ヨーモーメント補正手段による前記
旋回補助ヨーモーメントの補正が禁止されるよう構成さ
れる(請求項4の構成)。
るときには、必要な旋回補助ヨーモーメントを車輌に適
正に与えることができず、また後輪操舵装置が異常であ
るときには、後輪の操舵角を適正に制御することができ
ず、従ってかかる状況に於いて補助ヨーモーメント補正
手段により旋回補助ヨーモーメントが増大補正されて
も、特に旋回後半に車輌の軌跡が却って所望の旋回軌跡
より旋回外側へはみ出し易くなったり、旋回補助ヨーモ
ーメントを増大させる制駆動力制御自体を実行すること
ができず、また前後輪のタイヤ横力の差による旋回方向
のヨーモーメントが低下されることなく各輪の制駆動力
差による旋回補助ヨーモーメントが増大されることに起
因して、車体のスリップ角が過大になり、車輌の旋回挙
動が却って悪化し易い。
段若しくは後輪操舵装置が異常であるときには旋回補助
ヨーモーメント補正手段による旋回補助ヨーモーメント
の増大補正が行われないので、車輌のドリフトアウト状
態や旋回挙動が却って悪化することが確実に防止され
る。
の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至4の
何れかの構成に於て、制駆動力制御手段は左右後輪の制
動力を制御することにより車輌に旋回補助ヨーモーメン
トを与えるよう構成される。
い態様によれば、上記請求項1乃至4の何れかの構成に
於て、車輌は少なくとも左右前輪を駆動する車輌であ
り、制駆動力制御手段は左右前輪の駆動力を制御するこ
とにより車輌に旋回補助ヨーモーメントを与えるよう構
成される。
い態様によれば、上記請求項1乃至4の何れかの構成に
於て、車輌は少なくとも左右前輪を駆動する車輌であ
り、制駆動力制御手段は左右後輪の制動力を制御すると
共に左右前輪の駆動力を制御することにより車輌に旋回
補助ヨーモーメントを与えるよう構成される。
い態様によれば、上記請求項1の何れかの構成に於て、
後輪の操舵量の同相方向への補正量は車輌に与えられて
いる旋回補助ヨーモーメントに応じて制御されるよう構
成される。
い態様によれば、上記請求項1の何れかの構成に於て、
旋回補助ヨーモーメントの増大補正量は後輪の同相方向
への操舵角に応じて制御されるよう構成される。
舵角についての「同相」及び「逆相」は、後輪操舵装置
の説明に於いて一般的に使用されている如く、それぞれ
前輪の操舵方向と同一の方向及び逆の方向を意味する。
発明を実施形態について詳細に説明する。
一つの実施形態を示す概略構成図である。
2及び後輪操舵装置14を有する車輌を示し、16FL及
び16FRはそれぞれ左右の前輪を示し、16RL及び16
RRはそれぞれ左右の後輪を示している。操舵輪である左
右の前輪16FL及び16FRは図には示されていないが、
運転者によるステアリングホイールの転舵に応答してパ
ワーステアリング装置により操舵される。一方左右の後
輪16RL及び16RRは周知の如く後輪の操舵角制御装置
18によりパワーシリンダ装置20が制御されることに
より操舵される。
ティブブレーキ装置22を含む制動力制御式の挙動制御
装置であり、各輪の制動力はアクティブブレーキ装置2
2の油圧回路24によりホイールシリンダ26FL、26
FR、26RL、26RRの制動圧が制御されることによって
制御される。図1には示されていないが、油圧回路24
はリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置を含み、油圧
回路24による各ホイールシリンダの制動圧の制御はブ
レーキペダル28の踏み込み操作に応じて駆動されるマ
スタシリンダ30により制御され、また必要に応じて左
右後輪のホイールシリンダの制動圧の制御は後に詳細に
説明する如く電気式制御装置32により制御される。
式制御装置32はそれ自身周知のマイクロコンピュータ
と駆動回路とよりなっており、マイクロコンピュータは
例えばCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを
有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続
された一般的な構成のものであってよい。
より必要な信号が入力されるようになっている。特に図
示の実施形態に於いては、ヨーレートセンサより車輌の
実ヨーレートγを示す信号、車速センサより車速Vを示
す信号、横加速度センサより車輌の横加速度Gy を示す
信号、操舵角センサより前輪の操舵角δf 及び後輪の操
舵角δr を示す信号、各輪の車輪速センサより各輪の車
輪速Vwi(i=fr、fl、rr、rl)を示す信号、各輪の圧
力センサより各輪の制動圧Pbi(i=fr、fl、rr、r
l)、即ち各輪のホイールシリンダ内の圧力を示す信号
が入力されるようになっている。尚ヨーレート及び横加
速度は車輌の左旋回方向を正として検出され、操舵角は
前輪及び後輪の何れについても左切り方向を正として検
出される。
により検出されたパラメータに基づき後述の如く種々の
演算を行い、車輌のドリフトアウト状態量DSを求め、
この状態量に基づき各輪の制動力を制御して車輌に旋回
補助ヨーモーメントを与えると共に、後輪の目標操舵角
を演算してその目標操舵角を示す信号を後輪の操舵角制
御装置18へ出力する。また後輪の操舵角制御装置18
は電気式制御装置32より後輪の目標操舵角を示す信号
を受け、その制御信号に従って後輪の操舵角を目標操舵
角に制御する。
トを参照して車輌の挙動制御ルーチンについて説明す
る。尚図2乃至図4に示されたフローチャートによる制
御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉
成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
込みが行われ、ステップ20に於いては後述の如く図3
に示されたルーチンに従って目標旋回補助ヨーモーメン
トとしての目標挙動制御量Mt が演算される。ステップ
30に於いてはc1 及びc2を正の定数として下記の数
1に従って後輪の目標操舵角δrtが演算される。尚後輪
の目標操舵角の演算自体は本発明の要旨をなすものでは
なく、当技術分野に於いて周知の任意の態様にて演算さ
れてよい。
に基づき下記の数2に従って実際の旋回補助ヨーモーメ
ントとしての実挙動制御量Mが演算される。
て下記の数3に従って補正後の目標挙動制御量Mtaが演
算される。換言すれば、目標挙動制御量Mt が後輪の実
際の操舵角δr に応じて増大補正される。
挙動制御量Mとの積が正であるか否かの判別、即ち実挙
動制御量Mが車輌に旋回補助用モーメントを与えるべく
旋回挙動制御装置12により各輪の制動力が制御される
ことにより発生されているか否かの判別が行われ、肯定
判別が行われたときにはそのままステップ80へ進み、
否定判別が行われたときにはステップ70に於いて実挙
動制御量Mが0に設定された後ステップ80へ進む。
て下記の数4に従って補正後の後輪の目標操舵角δrta
が演算される。換言すれば、後輪の目標操舵角δrtが実
際の旋回補助ヨーモーメントMに応じて同相方向へ補正
される。
が正常に作動しているか否かの判別が行われ、否定判別
が行われたときにはステップ130へ進み、肯定判別が
行われたときにはステップ100へ進む。
4が正常に作動しているか否かの判別が行われ、肯定判
別が行われたときにはステップ110に於いて挙動制御
目標値Mtcが補正後の目標挙動制御量Mtaに設定される
と共に、後輪操舵角の目標値δrtc が補正後の後輪の目
標操舵角δrta に設定され、否定判別が行われたときに
はステップ120に於いて挙動制御量の目標値Mtcが補
正前の目標挙動制御量Mt に設定されると共に、後輪操
舵角の目標値δrtc が0に設定される。
と同様に後輪操舵装置14が正常であるか否かの判別が
行われ、肯定判別が行われたときにはステップ140に
於いて挙動制御量の目標値Mtcが0に設定されると共
に、後輪操舵角の目標値δrtcが補正前の後輪の目標操
舵角δrtに設定され、否定判別が行われたときにはステ
ップ150に於いて挙動制御量の目標値Mtc及び後輪操
舵角の目標値δrtc がそれぞれ0に設定される。
が正常に作動しているか否かの判別やステップ100及
び130に於ける後輪操舵装置14が正常に作動してい
るか否かの判別は、本発明の要旨をなすものではなく、
当技術分野に於いて公知の任意の方法により達成されて
よい。
に示されたルーチンに従って挙動制御量の目標値Mtcに
て挙動制御が実行され、ステップ170に於いては後輪
操舵角の目標値δrtc が後輪の操舵角制御装置18へ出
力されることにより左右の後輪16RL及び16RRが目標
値δrtc に制御される。
21に於いてはKh をスタビリティファクタとしHを車
輌のホイールベースとして下記の数5に従って目標ヨー
レートγc が演算されると共に、Tを時定数としsをラ
プラス演算子として下記の数6に従って基準ヨーレート
γt が演算される。尚目標ヨーレートγc は動的なヨー
レートを考慮すべく車輌の横加速度Gy を加味して演算
されてもよい。
てドリフトアウト量DVが演算される。尚ドリフトアウ
ト量DVは下記の数8に従って演算されてもよい。
符号に基づき車輌の旋回方向が判定され、ドリフトアウ
ト状態量DSが車輌が左旋回のときにはDVとして、車
輌が右旋回のときには−DVとして演算され、演算結果
が負の値のときにはドリフトアウト状態量が0とされ
る。ステップ24に於いてはドリフトアウト状態量DS
に基づき図5に示されたグラフに対応するマップより係
数Cv が演算される。
速V及び実ヨーレートγの積V*γとの偏差Gy −V*
γとして横加速度の偏差、即ち車輌の横すべり加速度V
ydが演算され、横すべり加速度Vydが積分されることに
より車体の横すべり速度Vyが演算され、車体の前後速
度Vx (=車速V)に対する車体の横すべり速度Vyの
比Vy /Vx として車体のスリップ角βが演算される。
より後輪の車軸までの車輌前後方向の距離として、下記
の数9に従って後輪のスリップ角βr が演算される。
いて演算された基準ヨーレートγtに基づき図6に示さ
れたグラフに対応するマップより後輪の基準スリップ角
βrtが演算され、ステップ28に於いてはa及びbをそ
れぞれ正の定数として下記の数10に従って目標挙動制
御量Mt が演算される。
161に於いては、Tを車輌のトレッドとしKを定数と
し、Kf を前輪の制動力配分比(0<Kf <1)とし
て、下記の数11に従って各輪の目標制動力Fxti が演
算される。
て下記の数12に従って各輪の目標スリップ率Rsti が
演算される。
正であるか否か、即ち車輌が左旋回中であるか否かの判
別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ16
4に於いて左前輪の目標スリップ率Rstflが0に設定さ
れると共にステップ166の演算に於ける基準車輪速V
b が左前輪の車輪速Vwfl に設定され、否定判別が行わ
れたときにはステップ165に於いて右前輪の目標スリ
ップ率Rstfrが0に設定されると共に基準車輪速Vb が
右前輪の車輪速Vwfr に設定される。
従って各輪の目標車輪速Vwti が演算され、ステップ1
67に於いては各輪の車輪速が目標車輪速になるよう油
圧回路24へ制御信号が出力されることにより、各輪の
制動力が制御される。
式制御装置32、種々のセンサ34及びステップ21〜
24等が車輌のドリフトアウト状態を検出する手段とし
て機能し、油圧回路24、電気式制御装置32及びステ
ップ20、50、160等が各輪の制動力を制御して車
輌に旋回補助ヨーモーメントを与える手段として機能す
る。またステップ80が車輌に旋回補助ヨーモーメント
が与えられているときに後輪の操舵量を同相方向へ補正
する後輪操舵量補正手段として機能し、ステップ50が
後輪の操舵量が同相方向へ補正されているときに旋回補
助ヨーモーメントを増大補正する旋回補助ヨーモーメン
ト補正手段として機能する。
車輌が前輪のスリップ角δf が過大な状態にて旋回する
際の状況について説明する。
回時に車輌に旋回補助ヨーモーメントが与えられること
なく後輪100RL、100RRの操舵角が同相に制御され
る場合には、旋回初期に於いては後輪のスリップ角βr
が大きく、後輪タイヤの摩擦力Fr も大きいので、車輌
全体の求心力も大きいが、前輪タイヤの摩擦力Ff に比
して後輪タイヤの摩擦力Fr が相対的に大きくなること
に起因して車輌の重心104の周りに車輌の旋回を阻害
する方向のヨーモーメントMysが発生する。
04に於ける車体のスリップ角βが減少し或いはマイナ
ス方向に増大し、これにより後輪のスリップ角βr が減
少して後輪タイヤの摩擦力Fr も減少するので、車輌1
02全体の求心力も減少する。従って図11に示されて
いる如く、この場合の車輌の旋回軌跡Bは、旋回初期に
は旋回補助ヨーモーメントが与えられず後輪の操舵角も
制御されない一般的な車輌の軌跡Aよりも旋回内側を通
るが、旋回後半には軌跡Aよりも大きく旋回外側へ逸れ
るようになる。
時に車輌に旋回補助ヨーモーメントが与えられることな
く後輪の操舵角が逆相に制御される場合には、旋回初期
に於いては後輪のスリップ角βr が非常に小さく、後輪
タイヤの摩擦力Fr も非常に小さいので、前輪タイヤの
摩擦力Ff が後輪タイヤの摩擦力Fr に比して相対的に
大きくなることに起因して車輌の重心104の周りに車
輌の旋回を助長する方向のヨーモーメントMysが発生す
るが、車輌102全体の求心力は後輪の操舵角が制御さ
れない場合に比して小さい。
04に於ける車体のスリップ角βが増大し、これにより
後輪のスリップ角βr も増大して後輪タイヤの摩擦力F
r も増大するので、車輌102全体の求心力も増大す
る。従って図11に示されている如く、この場合の車輌
の旋回軌跡Cは旋回後半には一般的な車輌の軌跡Aより
も旋回内側を通るが、旋回初期には軌跡Aよりも旋回外
側へ膨らみ、また旋回後半に於ける車体のスリップ角が
大きくなり易い。
時に後輪の操舵角が制御されることなく制動力差若しく
は駆動力差によって車輌に旋回補助ヨーモーメントが与
えられる場合には、制動力差若しくは駆動力差により車
輌の重心104の周りに旋回補助ヨーモーメントMybが
発生されるが、旋回初期に於いては後輪のスリップ角β
r 及び後輪タイヤの摩擦力Fr は一般的な車輌の場合と
実質的に同一であるので、車輌102全体の求心力も一
般的な車輌の場合と実質的に同一である。
04に於ける車体のスリップ角βが増大し、これにより
後輪のスリップ角βr も増大して後輪タイヤの摩擦力F
r も増大するので、車輌102全体の求心力も増大す
る。従って図11に示されている如く、この場合の車輌
の旋回軌跡Dは旋回初期には一般的な車輌の軌跡Aと同
様であり、旋回後半には軌跡Aよりも旋回内側を通る
が、旋回後半に於ける車体のスリップ角が大きくなり易
い。
本発明に従って車輌の旋回時に車輌に旋回補助ヨーモー
メントが与えられると共に後輪の操舵角が同相方向に補
正される場合には、旋回初期に於いては後輪のスリップ
角βr が大きく、後輪タイヤの摩擦力Fr も大きいの
で、車輌の重心104の周りに車輌の旋回を阻害する方
向のヨーモーメントMysが発生するが、制動力差若しく
は駆動力差により車輌の重心104の周りに旋回補助ヨ
ーモーメントMybが発生され、旋回阻害ヨーモーメント
Mysが旋回補助ヨーモーメントMybによりキャンセルさ
れる。また後輪タイヤの摩擦力Fr が大きいことによ
り、車輌102全体の求心力も一般的な車輌の場合より
も大きくなる。
04に於ける車体のスリップ角βが過大にならず、これ
により旋回初期の状況と実質的に同一の状況が維持され
る。従って図11に示されている如く、この場合の車輌
の旋回軌跡Eは、旋回初期より旋回後半まで車体のスリ
ップ角が過大になることなく車輌は安定的に所望の方向
へ旋回する。
メントが与えられると共に後輪の操舵角が逆相に制御さ
れる場合には、上述の図8及び図9について説明した両
方の作用が働くので、図11に示されている如く、この
場合の車輌の旋回軌跡Fは、全体的に一般的な車輌の軌
跡Aよりも旋回内側を通るが、特に旋回後半に於ける車
体のスリップ角が著しく過大になり、車輌は安定的に所
望の方向へ旋回することができなくなる。
によれば、車輌の旋回時に車輌がドリフトアウト状態に
なると、ステップ20に於いてドリフトアウト状態に応
じて旋回補助ヨーモーメントを与えるための目標挙動制
御量Mt が演算され、またステップ30に於いて演算さ
れる後輪の目標操舵角δrtがステップ80に於いて実際
の旋回補助ヨーモーメントMに応じて同相方向へ補正さ
れるので、車体のスリップ角を小さい値に維持しつつ車
輌全体の求心力を増大させることができ、これによりド
リフトアウト状態を確実に低減しつつ車輌を安定的に所
望の方向へ旋回させることができる。
操舵角δrtが実際の旋回補助ヨーモーメントMに応じて
同相方向へ補正されるだけでなく、ステップ20に於い
て演算される目標挙動制御量Mt がステップ50に於い
て後輪の実際の操舵角δr に応じて増大補正されるの
で、前後輪のタイヤ摩擦力Ff 及びFr の差により車輌
に与えられる旋回方向のヨーモーメントMysの低下又は
旋回阻害方向のヨーモーメントMysの増大を各輪の制駆
動力差による旋回補助ヨーモーメントMybの増大によっ
て確実に補償することができ、これにより車体の方向が
所望の方向より旋回外側へ逸れることを確実に防止する
ことができる。
0に於いて挙動制御装置12が正常に作動しているか否
かの判別が行われ、またステップ100及び130に於
いて後輪操舵装置14が正常に作動しているか否かの判
別が行われ、これらの判別結果に応じてステップ110
〜150に於いて後輪の目標操舵角δrtの同相方向への
補正若しくは目標挙動制御量Mt の増大補正が回避され
るので、挙動制御装置12若しくは後輪操舵装置14が
異常である場合に、後輪の目標操舵角δrtの同相方向へ
の補正若しくは目標挙動制御量Mt の増大補正が行われ
ることに起因して車輌のドリフトアウト状態や旋回挙動
が却って悪化することを確実に防止することができる。
いて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
力制御手段は各輪の制動力を制御することにより各輪の
制動力差による旋回補助ヨーモーメントを車輌に与える
ようになっているが、制駆動力制御手段は各輪の駆動力
を制御することにより各輪の駆動力差による旋回補助ヨ
ーモーメントを車輌に与えるよう構成されてもよい。ま
た車輌が前輪駆動車や四輪駆動車である場合には、旋回
補助ヨーモーメントは例えば左右後輪の制動力差及び左
右前輪の駆動力差により発生されてもよい。
ヨーモーメントは旋回内側前輪を含む各輪の制動力差に
より発生されるようになっているが、例えば前述の数1
1に於ける前輪の制動力配分比Kf が0に設定されるこ
とにより、旋回補助ヨーモーメントは左右後輪の制動力
差により発生されるよう構成されてもよい。
動力は車輪速フィードバックにより制御されるようにな
っているが、各輪の制動力はホイールシリンダ内の圧力
についての圧力フィードバックにより制御されてもよ
い。
明の請求項1の構成によれば、車輌の軌跡が所望の旋回
軌跡より大きく旋回外側へはみ出すことを効果的に抑制
し、また車体の方向が所望の方向より旋回外側へ逸れた
り、逆に車体のスリップ角が過大になることを防止し、
これにより車輌の旋回挙動を悪化することなくドリフト
アウトを低減し車輌を良好に旋回させることができる。
イヤ横力の差により車輌に与えられる旋回方向のヨーモ
ーメントの低下を各輪の制駆動力差による旋回補助ヨー
モーメントの増大によって確実に補償し、これにより車
体の方向が所望の方向より旋回外側へ逸れることを確実
に抑制することができる。
動力制御手段若しくは後輪操舵装置が異常である場合に
車輌のドリフトアウト状態や旋回挙動が却って悪化する
ことを確実に防止することができる。
示す概略構成図である。
ローチャートである。
算ルーチンを示すフローチャートである。
ーチンを示すフローチャートである。
関係を示すグラフである。
rtとの間の関係を示すグラフである。
が与えられることなく後輪の操舵角が同相に制御される
場合に於ける旋回初期(A)及び旋回後半(B)の車輌
の状況を示す説明図である。
が与えられることなく後輪の操舵角が逆相に制御される
場合に於ける旋回初期(A)及び旋回後半(B)の車輌
の状況を示す説明図である。
なく制動力差若しくは駆動力差によって車輌に旋回補助
ヨーモーメントが与えられる場合に於ける旋回初期
(A)及び旋回後半(B)の車輌の状況を示す説明図で
ある。
助ヨーモーメントが与えられると共に後輪の操舵角が同
相方向に補正される場合に於ける旋回初期(A)及び旋
回後半(B)の車輌の状況を示す説明図である。
操舵角も制御されない一般的な車輌、旋回補助ヨーモー
メントが与えられると共に後輪の操舵角が逆相に制御さ
れる車輌及び図7乃至図10に示された各車輌について
の旋回軌跡を示す説明図である。
明図である。
すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】後輪操舵装置を有する車輌の挙動制御装置
にして、車輌のドリフトアウト状態を検出する手段と、
車輌のドリフトアウト状態が検出されたときには各輪の
制駆動力を制御して車輌に旋回補助ヨーモーメントを与
える制駆動力制御手段と、前記制駆動力制御手段により
車輌に旋回補助ヨーモーメントが与えられているときに
は後輪の操舵量を同相方向へ補正する後輪操舵量補正手
段とを有することを特徴とする車輌の挙動制御装置。 - 【請求項2】前記制駆動力制御手段若しくは前記後輪操
舵装置が異常であるときには前記後輪操舵量補正手段に
よる前記後輪操舵量の同相方向への補正が禁止されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の車輌の挙動制御装置。 - 【請求項3】前記後輪操舵量補正手段により後輪の操舵
量が同相方向へ補正されているときには前記旋回補助ヨ
ーモーメントを増大補正する旋回補助ヨーモーメント補
正手段を有することを特徴とする請求項1に記載の車輌
の挙動制御装置。 - 【請求項4】前記制駆動力制御手段若しくは前記後輪操
舵装置が異常であるときには前記旋回補助ヨーモーメン
ト補正手段による前記旋回補助ヨーモーメントの増大補
正が禁止されることを特徴とする請求項3に記載の車輌
の挙動制御装置。
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