JPH10245341A - 血糖降下組成物 - Google Patents

血糖降下組成物

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JPH10245341A
JPH10245341A JP9063967A JP6396797A JPH10245341A JP H10245341 A JPH10245341 A JP H10245341A JP 9063967 A JP9063967 A JP 9063967A JP 6396797 A JP6396797 A JP 6396797A JP H10245341 A JPH10245341 A JP H10245341A
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JP
Japan
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hot water
composition
extract
cordyceps sinensis
cordyceps
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JP9063967A
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English (en)
Inventor
Tadao Taketomo
直生 竹友
Akio Yamashita
明男 山下
Hiroshi Tsuboi
洋 坪井
Hiroyuki Ito
裕之 伊藤
Katsuyuki Uchida
勝幸 内田
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 コルディセプス・シネンシスの培養菌糸
体の熱水抽出物を有効成分とする組成物。 【効果】 穏やかな血糖降下作用を有するので、医薬品
あるいは健康食品、特定保健用食品の素材として有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冬虫夏草コルディ
セプス・シネンシス培養菌糸体由来の熱水抽出物医薬品
組成物又は飲食品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】冬虫夏草は、子嚢菌類(Ascomycota)、
核菌網(Pyrenomycetes)、麦角菌目(Clavicipitale
s)、麦角菌科(ClavicipitalesまたはHypocreacea)、
冬虫夏草属(Cordyceps)に属し、完全世代と不完全世
代とを有する微生物である。
【0003】冬虫夏草は、不老長寿、滋養強壮の妙薬と
して、また、結核、黄疸などの治療薬として古来より珍
重されてきた。さらに最近では、各種臓器癌に対し高い
抗癌作用のあることが実証された。このようにして冬虫
夏草には種々の薬効があるがその用法は、通常、子実体
を粉末化し、これを服用するものである。これに対し、
本発明者らは、冬虫夏草の菌糸体を培養し、得られた培
養菌糸体を熱水で抽出したものが強心、降圧、鎮咳、及
び抗疲労作用を有することを見出した(PCT/JP95/0129
8)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、冬虫夏草菌
糸体熱水抽出物の新たなる薬効用途として、血糖降下作
用を有する組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に冬虫夏草コルディセプス・シネンシスの培養菌糸体の
熱水抽出物の血糖降下作用を調べたところ、おだやかな
血糖降下作用が有ることを発見し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は特許請求の範囲の各請求項記載の発
明からなる。以下、本発明を詳述する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を実施するには、冬虫夏草
に属するコルディセプス・シネンシスの菌糸体を培養
し、培養菌糸体を取得する必要がある。本発明におい
て、コルディセプス・シネンシス MF-20008(Cordycep
s sinensis MF-20008)は好適に使用できる。MF-20008
は工業技術院生命工学工業技術研究所に、受託番号FERM
BP-5149として寄託されている。
【0007】コルディセプス・シネンシスの菌糸体の培
養は、麦芽エキス、酵母エキス、ペプトン、バレイショ
煮出汁、ブドウ糖、ビタミン類、アミノ酸類、核酸類、
タンパク質類、及び必要あれば昆虫等寄主の成分を加え
た培地を用い、液体あるいは固体培養によって菌糸体を
充分に増殖せしめる。
【0008】大量培養の場合は、通気攪拌液体培養を行
うのが好ましく、pH4〜7、培養温度15〜32℃、
好ましくは20〜30℃、撹拌速度50〜500rpm、
好ましくは100〜300rpm程度で3日〜10日培養
する。
【0009】培養終了後、培養菌糸体を熱水抽出する。
熱水抽出は、培養菌糸体を粉砕した後、60〜100
℃、好ましくは85〜100℃、更に好ましくは90〜
95℃で行う。この際、抽出効果を高めるために必要あ
れば攪拌する。熱水の量に格別の限定はないが、乾燥菌
体1g当たり好ましくは1ml〜1Lとするのがよい。
【0010】得られた熱水抽出物は、残渣を除去した
後、そのまま、あるいはその処理物を本発明の健康組成
物の有効成分として使用する。処理物としては、熱水抽
出物の濃縮物、ペースト状物、乾燥物及び/又は熱水抽
出物の希釈物が包含される。飲食品に使用する場合に
は、抽出残渣を除去することなく、熱水抽出物をそのま
ま使用してもよい、もちろん、その処理物を使用するこ
とも可能である。本菌糸体の熱水抽出物および処理物
(以下組成物)は、後記する実施例からも明らかなよう
に、おだやかな血糖降下作用を有するので、本発明に係
わる組成物は、これらの作用を利用した飲食品、特定保
健食品、健康飲料、健康食品、栄養食品その他各種タイ
プの飲食品として用いることが出来るほか、血糖降下作
用医薬品としても用いることができる。
【0011】飲食品タイプに本組成物を使用する場合
は、一般食品加工技術に従って使用できる。本組成物を
含有する飲食品タイプは、固形状(粉末、顆粒状その
他)、ペースト状、液状ないし懸濁状のいずれでもよい
が、甘味料、酸味料、ビタミン剤その他ドリンク剤製造
に常用される各種成分を用いて、健康ドリンクにすると
好適である。
【0012】医薬品タイプの組成物として使用する場
合、本組成物は、種々の製剤形態で投与される。その投
与形態としては例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散
剤、シロップ剤等による経口投与をあげることがことが
出来る。これらの各種製剤は、常法に従って主剤に賦形
剤、結合剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁
剤、コーティング剤などの医薬技術分野において通常使
用しうる既知の補助剤を用いて製剤化することが出来
る。その使用量は症状、年齢、体重、投与方法および剤
形等によって異なるが、通常は、成人に対して1回約
0.1mg乃至1、000mgを投与することが出来る。
【0013】本発明に係る組成物はラットに対して1日
当たり500mg経口投与したが急性毒性は全く認められ
なかったこと、また冬虫夏草は長年にわたって漢方薬と
して使用されてきたことなどから、極めて安全である。
従って、本組成物を飲食品タイプに使用する場合は、使
用量に格別の限定はないし、医薬品として使用する場合
も、患者に応じて上記範囲内に適宜使用すればよい。
【0014】以下、本発明のを実施例に基づき説明する
が本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0015】
【実施例】
製造例1 M20Y2培地(1L中の組成:麦芽エキス(Oxoid)
20g、酵母エキス(Difco)2g;pH5.5)を3
L三角フラスコ46本に1Lずつ分注し、オートクレー
ブで121℃、15分間滅菌した。
【0016】これらの滅菌培地に、コルディセプス・シ
ネンシス MF-20008(中華人民共和国福建省三明真菌研
究所より入手:FERM BP-5149)のM20Y2寒天スラン
ト培養菌糸体を1白金耳接種し、25℃、180rpmの
条件で5日間旋回震盪培養を行い、46本のフラスコ培
養から培養物46Lを得た。
【0017】培養物46Lを遠心分離し、分離した菌糸
体を凍結乾燥して323.6gの乾燥菌糸体を得た。こ
の乾燥菌糸体をステンレス容器に入れ、これに精製水7
Lを加え、ポリトロンで粉砕した後、90〜95℃で2
時間攪拌しながら加熱し抽出した。抽出後、ろ過により
抽出残渣を取り除き、そのろ液を凍結乾燥して、淡黄色
粉末130gを得た。
【0018】製造例2 製造例1と同様に、M20Y2培地150mlを500
ml容三角フラスコに入れ、オートクレーブ滅菌後コル
ディセプス・シネンシス MF-20008の凍結保存菌1ml
を接種し、25℃、180rpmで5日間震盪培養を行っ
た。これを種菌として、以下の150L培養を行った。
【0019】D培地(1L中の組成:蔗糖 40.0
g、K2HPO4 4.0g、アスパラギン0.5g、
(NH4)2HPO4 2.0g、MgSO4・7H2O
2.0g、CaCO3 0.25g、CaCl2 0.1
g、酵母エキス 4.0g、pH5.6)を150Lフ
ァーメンターに無菌ろ過処理後投入し、先の種培養液1
50Lを接種し、25℃、pH5.5、DO 50%に
制御し、157rpmで攪拌しながら、3日間培養を行っ
た。培養により得られた150L培養液を、クラリファ
イアーにより菌体分離処理を行い、菌体の水懸濁液を得
た。これを、90から95℃の間で、2時間保持するこ
とによる加熱抽出処理をおこなった後、クラリファイア
ーによる清澄化を行い、上清液を得た。これを0.45
μm及び0.22μm無菌フィルターを用いろ過し、淡
黄色の熱水抽出液80L(固形物乾重量800g)が得
られた。
【0020】試験例1 正常ラットに対する糖負荷試験 6週齢のSD系雄性ラット(Crj:SD)を1週間予備飼育後
試験に用いた。
【0021】冬虫夏草熱水抽出物投与群には熱水抽出物
を200mg/kg、陽性対照群には注射用蒸留水、をそれぞれ
経口投与した。投与容量は各群とも0.5ml/100gとした。
【0022】冬虫夏草熱水抽出物あるいは注射用蒸留水
を、1日1回20日間連続投与後、一夜絶食した。絶食
後、もう一度各検体を投与した。1時間後に、4g/5ml/
kgのブドウ糖液を経口投与し、血糖値を経時的に測定し
た。なお、薬物投与前に各個体の血糖値を測定し、各群
の血糖値が同じ値になるように各群に振り分けた。ま
た、同様の試験を非絶食ラットについても行った。
【0023】結果を図1および図2に示す。図1および
図2から正常ラットを用いた糖負荷試験においては、絶
食ラットおよび非絶食ラット共に、冬虫夏草熱水抽出物
投与群、非投与群の間には、血糖値の経時的推移に実質
的差は認められなかった。
【0024】試験例2 糖尿病ラットに対する糖負荷試
験 ストレプトゾシン(STZ)糖尿病モデルラットを用い、陽
性対照群として、トルブタミド 400mg/kgを用いた以外
は試験例1に準じて実施した。結果を図3に示す。図3
からSTZ糖尿病モデルラットに比較して、冬虫夏草熱水
抽出物群及び陽性対照群の血中濃度推移は糖負荷後から
低値を示した。
【0025】糖尿病は、2つのタイプに大別される。一
つはインシュリン依存型で、もう一つはインシュリン非
依存型である。今回用いたSTZ糖尿病モデルラットは膵
臓のランゲルハンス島にあるβ細胞を破壊することによ
り糖尿病になるモデルである。従って、完全にβ細胞が
破壊されるとインシュリンの分泌を刺激する糖尿病治療
薬は効果を示さない。
【0026】トルブタミドは、インシュリンの分泌を促
進することにより血糖値を低下させる作用を示す薬物で
ある。今回のSTZ糖尿病モデルにおいてトルブタミドは
血糖降下作用を示した。従って、今回用いたSTZの用量
(50mg/kg i.v.投与)では完全にβ細胞の破壊が起きなか
ったと考えられる。
【0027】一方、冬虫夏草熱水抽出物は、正常ラット
の糖負荷モデルにおいては血糖降下作用を示さなかった
が、STZ糖尿病モデルラットにおいては血糖降下作用が
みられた。このことから、冬虫夏草熱水抽出物は正常の
インシュリンレベルには作用を示さないが、STZにより
インシュリンレベルが低下している状態ではインシュリ
ンの分泌を促進するかあるいは、膵臓のβ細胞の破壊を
抑制する作用があると考えられる。しかし、STZ投与3
日目以降は、STZ糖尿病モデルラットにおいて血糖値の
著しい上昇がみられないことから、おそらく冬虫夏草熱
水抽出物の血糖降下作用はβ細胞の保護ではなく、イン
シュリンの分泌促進作用によるものと考えられる。トル
ブタミドは正常血糖値をも低下させる作用のあることが
確認されている。この点ではトルブタミドと冬虫夏草熱
水抽出物との作用の違いがみられた。この差が何に起因
するかは明らかでないが、漢方薬的な考え方を取り入れ
ると、冬虫夏草熱水抽出物にはホメオスタシス(恒常
性)を維持する作用があるために、正常のインシュリン
レベルには影響を与えず、降下状態のインシュリンレベ
ルにおいては、インシュリンの分泌を促進したと考えら
れる。また、この血糖降下作用については、冬虫夏草培
養菌糸体の熱水抽出物より得られた多糖画分に血糖降下
作用があることが報告されている(T. Kiho, et. al, Bi
ol. Pharm. Bull., 16, 1291-1293 (1993)) が、正常血
糖値も低下させることが示されており、本発明の作用と
は異なることは明らかである。
【0028】
【発明の効果】本発明の冬虫夏草菌糸体熱水抽出物は、
正常なインシュリンレベルでは血糖降下作用を示さず、
降下状態のインシュリンレベルではインシュリン分泌作
用を促進し、穏やかな血糖降下作用を有するので医薬品
あるいは健康食品、特定保健用食品の素材として有用で
ある。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】 冬虫夏草熱水抽出物投与の絶食ラットに対す
る血糖値に及ぼす効果を示す図である。□および◆は、
それぞれ対照群および冬虫夏草熱水抽出物投与群の血糖
値を示す。
【図2】 冬虫夏草熱水抽出物投与の非絶食ラットに対
する血糖値に及ぼす効果を示す図である。□および◆
は、それぞれ対照群および冬虫夏草熱水抽出物投与群の
血糖値を示す。
【図3】 冬虫夏草熱水抽出物投与のSTZ糖尿病ラット
に対する血糖値に及ぼす効果を示す図である。△、□、
●および◆は、それぞれ正常ラット、対照群、トルブタ
ミド投与群および冬虫夏草熱水抽出物投与群の血糖値を
示す。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 裕之 神奈川県小田原市成田540番地 明治乳業 株式会社ヘルスサイエンス研究所内 (72)発明者 内田 勝幸 神奈川県小田原市成田540番地 明治乳業 株式会社ヘルスサイエンス研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルディセプス・シネンシス(Cordyceps
    sinensis)の培養菌糸体の熱水抽出物を有効成分とする
    血糖降下組成物。
  2. 【請求項2】 コルディセプス・シネンシスMF-20008を
    使用することを特徴とする請求項1に記載の血糖降下組
    成物。
JP9063967A 1997-03-04 1997-03-04 血糖降下組成物 Pending JPH10245341A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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