JPH10245400A - トランスフェリンレセプターの安定化方法 - Google Patents
トランスフェリンレセプターの安定化方法Info
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- JPH10245400A JPH10245400A JP9062516A JP6251697A JPH10245400A JP H10245400 A JPH10245400 A JP H10245400A JP 9062516 A JP9062516 A JP 9062516A JP 6251697 A JP6251697 A JP 6251697A JP H10245400 A JPH10245400 A JP H10245400A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の課題は、トランスフェリンレセプター
(TfR)、あるいはトランスフェリン−TfRコンプ
レックス(TRC)を安定化する技術を提供することで
ある。 【解決手段】本発明は、TfRやTRCにアルブミンと
糖類を加えた組成物、ならびにこれらの安定化剤による
安定化方法を提供する。 【効果】本発明により、凍結−融解に伴うTfR測定値
の低下を防止することができ、標準物質の信頼性が向上
する。本発明はTfRの免疫学的分析用の標準物質に有
用である。
(TfR)、あるいはトランスフェリン−TfRコンプ
レックス(TRC)を安定化する技術を提供することで
ある。 【解決手段】本発明は、TfRやTRCにアルブミンと
糖類を加えた組成物、ならびにこれらの安定化剤による
安定化方法を提供する。 【効果】本発明により、凍結−融解に伴うTfR測定値
の低下を防止することができ、標準物質の信頼性が向上
する。本発明はTfRの免疫学的分析用の標準物質に有
用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト体液中のトランス
フェリンレセプター(以下TfRと省略する)の安定化
に関する。TfRは各種細胞の表層に存在し、鉄輸送蛋
白であるトランスフェリン(以下Tfと省略する)と結
合する役割を持ち、生体内で鉄の代謝に深く関与してい
る。TfRとTfの親和性は約10-9と抗原抗体反応に
匹敵するほど強く、そのうえ一般には血中のTfがTf
Rの103倍も多量に存在することから、血中において
はほとんどのTfRがTfと結合した形(Transferrin-
Transferrin receptor Complex;以下TRCと省略す
る)で存在する。血中TfR濃度は、癌[ 1]や造血機能
[ 2][ 3]等の指標として有用であることが知られてい
る。
フェリンレセプター(以下TfRと省略する)の安定化
に関する。TfRは各種細胞の表層に存在し、鉄輸送蛋
白であるトランスフェリン(以下Tfと省略する)と結
合する役割を持ち、生体内で鉄の代謝に深く関与してい
る。TfRとTfの親和性は約10-9と抗原抗体反応に
匹敵するほど強く、そのうえ一般には血中のTfがTf
Rの103倍も多量に存在することから、血中において
はほとんどのTfRがTfと結合した形(Transferrin-
Transferrin receptor Complex;以下TRCと省略す
る)で存在する。血中TfR濃度は、癌[ 1]や造血機能
[ 2][ 3]等の指標として有用であることが知られてい
る。
【0002】TfRの測定には、免疫学的な手法を中心
としていろいろな分析技術が知られているが、どのよう
な分析手法を利用するにしろ、分析に当たってはTfR
の標準物質が必要となる。標準物質は、分析対象成分の
含有量を検定したものである。その表示濃度は、保存中
も常に保証できるようにしておかなくてはならない。標
準物質の測定値が表示値とずれるようなことがあって
は、たとえ測定操作そのものに問題がなくても正確な値
を得ることはできない。したがって標準物質として用い
るTfRの安定化は、その測定技術と同様に大切な課題
である。
としていろいろな分析技術が知られているが、どのよう
な分析手法を利用するにしろ、分析に当たってはTfR
の標準物質が必要となる。標準物質は、分析対象成分の
含有量を検定したものである。その表示濃度は、保存中
も常に保証できるようにしておかなくてはならない。標
準物質の測定値が表示値とずれるようなことがあって
は、たとえ測定操作そのものに問題がなくても正確な値
を得ることはできない。したがって標準物質として用い
るTfRの安定化は、その測定技術と同様に大切な課題
である。
【0003】
【従来の技術】体液中のTfRを測定する方法として
は、標識免疫測定法を応用した報告[ 1][ 4][ 5]があっ
た。またこのような背景を基に既にTfR測定用の試薬
キットも販売されている。これらの報告で標準として使
われているのは、ヒトの胎盤等から抽出精製したTfR
である。精製TfRを、適当な緩衝液に溶解して標準と
している。溶解にあたっては、pH8前後の弱アルカリ
が利用され必要に応じて防腐剤や蛋白成分が保護剤とし
て加えられていた。しかしこのような条件でTfRの標
準を調製すると、標準のTfR測定値が低下する現象が
しばしば観察される。具体的には、精製TfRを放置し
ておくと不溶性のアグリゲートもしくはオリゴマーの形
成が観察されるのである。精製TfRがアグリゲートを
形成していることはゲルろ過のパターンで確認できる。
またアグリゲートを解離させるために界面活性剤処理す
ると、反応性が約2倍に上がるケースが有ることも確認
した。このような不安定な標準物質に基づいて得られた
測定値の信頼性には限界が有る。
は、標識免疫測定法を応用した報告[ 1][ 4][ 5]があっ
た。またこのような背景を基に既にTfR測定用の試薬
キットも販売されている。これらの報告で標準として使
われているのは、ヒトの胎盤等から抽出精製したTfR
である。精製TfRを、適当な緩衝液に溶解して標準と
している。溶解にあたっては、pH8前後の弱アルカリ
が利用され必要に応じて防腐剤や蛋白成分が保護剤とし
て加えられていた。しかしこのような条件でTfRの標
準を調製すると、標準のTfR測定値が低下する現象が
しばしば観察される。具体的には、精製TfRを放置し
ておくと不溶性のアグリゲートもしくはオリゴマーの形
成が観察されるのである。精製TfRがアグリゲートを
形成していることはゲルろ過のパターンで確認できる。
またアグリゲートを解離させるために界面活性剤処理す
ると、反応性が約2倍に上がるケースが有ることも確認
した。このような不安定な標準物質に基づいて得られた
測定値の信頼性には限界が有る。
【0004】加えて精製TfRと血中に存在するTRC
とでは同じ抗体に対する反応性に違いの観察されること
がある。本発明者の得た知見によれば、血清から精製し
たTRCは精製TfRに比べて4倍も高い反応性を示し
た。たとえば今までの報告ではTfRとして正常値が約
5000ng/mL、また測定範囲として1000〜500
00ng/mLとある。しかしこれは用いた標準が胎盤等の
組織に由来する精製TfRであるため、その値の信頼性
には問題のある可能性も推測される。したがってTfR
の測定技術を一般に普及させるには、測定のための標準
物質を安定な状態で流通させるための配慮が求められ
る。
とでは同じ抗体に対する反応性に違いの観察されること
がある。本発明者の得た知見によれば、血清から精製し
たTRCは精製TfRに比べて4倍も高い反応性を示し
た。たとえば今までの報告ではTfRとして正常値が約
5000ng/mL、また測定範囲として1000〜500
00ng/mLとある。しかしこれは用いた標準が胎盤等の
組織に由来する精製TfRであるため、その値の信頼性
には問題のある可能性も推測される。したがってTfR
の測定技術を一般に普及させるには、測定のための標準
物質を安定な状態で流通させるための配慮が求められ
る。
【0005】このような背景のもとで、より広い測定レ
ンジを実現するために、本出願人はラテックス凝集反応
法を利用したTfRの測定法[ 6][ 7]を完成している。
この測定法では、抗TfR抗体を感作したラテックス粒
子を、TRCを標準として組み合せることにより従来に
ない広い測定範囲を実現している。またTRCを標準と
することによって、精製TfRを材料としたときに観察
されるアグリゲートの形成といった問題点が解消され
た。これらの先行技術では、標準物質にはグリセロール
を添加しており、希釈に当たってウシ血清アルブミン
(以下BSAと省略する)を加えた希釈溶液を組み合せ
ている。測定対象はあくまでもTfRであるが、標準と
してはTRCの状態で保存した方が安定性の点で有利で
あり、しかも血中のTfRの大部分がTRCとして存在
していることから考えても標準はTRCを使うべきであ
ろう。なおTRCを標準として利用する試みは、ELI
SAでも報告[ 5]されている。
ンジを実現するために、本出願人はラテックス凝集反応
法を利用したTfRの測定法[ 6][ 7]を完成している。
この測定法では、抗TfR抗体を感作したラテックス粒
子を、TRCを標準として組み合せることにより従来に
ない広い測定範囲を実現している。またTRCを標準と
することによって、精製TfRを材料としたときに観察
されるアグリゲートの形成といった問題点が解消され
た。これらの先行技術では、標準物質にはグリセロール
を添加しており、希釈に当たってウシ血清アルブミン
(以下BSAと省略する)を加えた希釈溶液を組み合せ
ている。測定対象はあくまでもTfRであるが、標準と
してはTRCの状態で保存した方が安定性の点で有利で
あり、しかも血中のTfRの大部分がTRCとして存在
していることから考えても標準はTRCを使うべきであ
ろう。なおTRCを標準として利用する試みは、ELI
SAでも報告[ 5]されている。
【0006】TRCを標準に利用することにより、Tf
R単独で標準物質としたときのアグリゲートやオリゴマ
ー形成に伴うTfR測定値の低下という問題は解消し
た。しかし単にTRCを利用することだけでは解決する
ことのできない新たな問題点の存在が明らかとなった。
その問題点とは、血清から精製したTRCの抗TfR抗
体に対する反応性が、凍結−融解によって低下してしま
う現象である。TfR単独では保存中に徐々にTfR測
定値が低下するが、TRCの場合には凍結−融解を境に
反応性の変化が起きる。この現象は、TRC濃度が低い
場合に特に顕著に現れる。凍結−融解の前後でTRCを
ゲルろ過で分析したところ、免疫活性の高いダイマーか
ら活性の低いモノマー(TRCモノマー、あるいはTf
が解離したTfR)が生成していることを推測させる結
果を得た。本発明者は、一般的な凍結保護剤[ 8]である
タンパク質や糖類の添加によって凍結−融解の影響を小
さくできるのではないかと考え、いくつかの化合物につ
いて安定化作用を調査した。ところが、公知の保護剤単
独ではこのような現象を抑制することができないことが
明かとなった。具体的には、たとえば凍結保護剤として
一般に利用されているシュークロースを添加した場合、
シュークロース濃度が高いと測定値が低下する現象が観
察された。つまりシュークロースは免疫学的な反応に対
して阻害的な影響を及ぼすことが推測された。シューク
ロースの使用量を少なくすれば免疫学的な反応に対する
影響を抑制できるが、そのような使用量ではもはやTf
Rの安定化効果は期待できない。他方、やはり一般的な
保護剤であるアルブミン類を添加した場合、ある程度の
保護作用は得られるもののその効果は十分とは言えない
面がある。標準物質を凍結することなく保存すれば、凍
結−融解に伴う問題は避けられる。しかし現実には凍結
乾燥をはじめとして製造工程においても凍結は行われ
る。また商品として流通させるときには、たとえ冷蔵を
指示したとしても輸送中に凍結されてしまう可能性は考
慮すべきである。またTRCを高濃度で保存すれば反応
性の低下を防ぐことも可能だが、現実には高濃度から低
い濃度までいくつかの濃度で標準を用意する必要が有
る。したがって、TRCの凍結−融解にともなうTfR
測定値の低下現象は、TfRの測定を行うに当たって解
決すべき重要な課題である。
R単独で標準物質としたときのアグリゲートやオリゴマ
ー形成に伴うTfR測定値の低下という問題は解消し
た。しかし単にTRCを利用することだけでは解決する
ことのできない新たな問題点の存在が明らかとなった。
その問題点とは、血清から精製したTRCの抗TfR抗
体に対する反応性が、凍結−融解によって低下してしま
う現象である。TfR単独では保存中に徐々にTfR測
定値が低下するが、TRCの場合には凍結−融解を境に
反応性の変化が起きる。この現象は、TRC濃度が低い
場合に特に顕著に現れる。凍結−融解の前後でTRCを
ゲルろ過で分析したところ、免疫活性の高いダイマーか
ら活性の低いモノマー(TRCモノマー、あるいはTf
が解離したTfR)が生成していることを推測させる結
果を得た。本発明者は、一般的な凍結保護剤[ 8]である
タンパク質や糖類の添加によって凍結−融解の影響を小
さくできるのではないかと考え、いくつかの化合物につ
いて安定化作用を調査した。ところが、公知の保護剤単
独ではこのような現象を抑制することができないことが
明かとなった。具体的には、たとえば凍結保護剤として
一般に利用されているシュークロースを添加した場合、
シュークロース濃度が高いと測定値が低下する現象が観
察された。つまりシュークロースは免疫学的な反応に対
して阻害的な影響を及ぼすことが推測された。シューク
ロースの使用量を少なくすれば免疫学的な反応に対する
影響を抑制できるが、そのような使用量ではもはやTf
Rの安定化効果は期待できない。他方、やはり一般的な
保護剤であるアルブミン類を添加した場合、ある程度の
保護作用は得られるもののその効果は十分とは言えない
面がある。標準物質を凍結することなく保存すれば、凍
結−融解に伴う問題は避けられる。しかし現実には凍結
乾燥をはじめとして製造工程においても凍結は行われ
る。また商品として流通させるときには、たとえ冷蔵を
指示したとしても輸送中に凍結されてしまう可能性は考
慮すべきである。またTRCを高濃度で保存すれば反応
性の低下を防ぐことも可能だが、現実には高濃度から低
い濃度までいくつかの濃度で標準を用意する必要が有
る。したがって、TRCの凍結−融解にともなうTfR
測定値の低下現象は、TfRの測定を行うに当たって解
決すべき重要な課題である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、Tf
Rの標準として利用するTRCの保存安定性を改善する
技術の提供にある。TfR測定用の標準とするのである
から、単にTRCを安定に保持するだけでなく、測定の
ための反応系に影響を与えることなく安定化効果をもた
らす技術でなければならない。より具体的には、免疫学
的な反応系に影響を与えることなく、TfRを安定に維
持し、しかもTRC溶液の凍結−融解にともなう測定値
の変化をも防ぐことのできる新しい技術の提供が本発明
の課題である。
Rの標準として利用するTRCの保存安定性を改善する
技術の提供にある。TfR測定用の標準とするのである
から、単にTRCを安定に保持するだけでなく、測定の
ための反応系に影響を与えることなく安定化効果をもた
らす技術でなければならない。より具体的には、免疫学
的な反応系に影響を与えることなく、TfRを安定に維
持し、しかもTRC溶液の凍結−融解にともなう測定値
の変化をも防ぐことのできる新しい技術の提供が本発明
の課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、アルブ
ミンと糖類を含む、TfR組成物によって解決される。
本発明はまた、アルブミンと糖類によるTfRの安定化
方法、具体的には凍結による測定値の低下を防止するた
めの技術を提供する。
ミンと糖類を含む、TfR組成物によって解決される。
本発明はまた、アルブミンと糖類によるTfRの安定化
方法、具体的には凍結による測定値の低下を防止するた
めの技術を提供する。
【0009】本発明に用いるアルブミンは、ウサギやウ
シ等の動物血清に由来するものが好適である。TfR組
成物が液状であるとき、アルブミンは0.5−30%w/
v、望ましくは1−10%w/vの濃度範囲で用いれば、糖
類と組み合せたときに優れた安定化作用をもたらす。ア
ルブミンは血清から精製されたもののみならず、遺伝子
組み換え体として得たものであってもよい。
シ等の動物血清に由来するものが好適である。TfR組
成物が液状であるとき、アルブミンは0.5−30%w/
v、望ましくは1−10%w/vの濃度範囲で用いれば、糖
類と組み合せたときに優れた安定化作用をもたらす。ア
ルブミンは血清から精製されたもののみならず、遺伝子
組み換え体として得たものであってもよい。
【0010】一方本発明の糖類には、シュークロース、
フルクトース、ラクトース、マルトース、あるいはトレ
ハロース等の2糖類が有効である。中でもシュークロー
スは、アルブミンと組み合せることによって広い濃度範
囲にわたってTfR測定値の低下を防止する。TfR組
成物が液状の場合、糖類は0.5−30%w/v、より好ま
しくは1−10%w/vとなるように加えると良い。シュー
クロースを多量に添加するとTfR−抗体間の免疫学的
な反応に対して阻害的な作用を示すことから、できれば
10%以下で用いるのが望ましい。本発明で組み合わせ
て用いる安定化剤は、互いに安定化効果を補い合う関係
に有るので、一方の濃度が低い場合には他方の使用量を
高めに設定することで十分な安定化効果を期待できる。
フルクトース、ラクトース、マルトース、あるいはトレ
ハロース等の2糖類が有効である。中でもシュークロー
スは、アルブミンと組み合せることによって広い濃度範
囲にわたってTfR測定値の低下を防止する。TfR組
成物が液状の場合、糖類は0.5−30%w/v、より好ま
しくは1−10%w/vとなるように加えると良い。シュー
クロースを多量に添加するとTfR−抗体間の免疫学的
な反応に対して阻害的な作用を示すことから、できれば
10%以下で用いるのが望ましい。本発明で組み合わせ
て用いる安定化剤は、互いに安定化効果を補い合う関係
に有るので、一方の濃度が低い場合には他方の使用量を
高めに設定することで十分な安定化効果を期待できる。
【0011】ここで例示したアルブミンや糖類の濃度
は、本発明によるTfR組成物を液状に限定するもので
はない。TfRが凍結乾燥等の操作によって乾燥状態で
流通するのであれば、乾燥前の溶液や、あるいは最終的
な使用時の溶液中における濃度としてこれらの濃度範囲
を適用することができる。
は、本発明によるTfR組成物を液状に限定するもので
はない。TfRが凍結乾燥等の操作によって乾燥状態で
流通するのであれば、乾燥前の溶液や、あるいは最終的
な使用時の溶液中における濃度としてこれらの濃度範囲
を適用することができる。
【0012】本発明のTfR組成物におけるTfRは、
TRCとして添加するのが望ましい。特に血中のTfR
濃度を検定するための標準としてTfR組成物を利用す
るときには、保存上TRCの方が安定性の点で有利なた
めである。また可能ならば胎盤ではなく血液材料に由来
するTRCを標準物質として用いると良い。細胞から血
中に遊離したTfRは組織から抽出したTfRとは構造
が違うことから、精製TfRを標準とする方法では反応
性の違いのために正確な結果を期待できない可能性が有
る。実際、血中に遊離したTfRは組織に存在する完全
なTfRに比べてN末端側の100アミノ酸残基が欠損
している。また血中TfRの大部分がTRCとなってい
ることから考えて、血中TfRの値を得るにはTRCと
して測定すべきであろう。なお血中のTfとコンプレッ
クスを形成していない遊離のTfRを測定するのであれ
ば、遊離のTfRを標準として用いることにも意味は有
る。本発明のTfR組成物に用いるTRCは様々な方法
で得ることができる。一般的なTRCの調製方法では、
血液等の生物材料からTRCを精製している。あるいは
まずTfRを血液やK562のような細胞株の培養上清
から精製し、これに遊離のTfを加えて飽和させTRC
とすることができる。なおTfRの大部分がTfに結合
して存在しているとはいえ、遊離のTfRが存在する可
能性は否定できないし、その割合も材料によって変動す
ることが予想されるので、TRCとして回収した場合で
あっても改めてTfで飽和させる工程を実施している例
も有る。このとき原料に用いるTfRやTfは、原則的
には測定対象である動物種にそろえるようにする。しか
しながら、ヒトの生物材料のように必ずしも安定して供
給できるとは限らないものでは、他の動物種に由来する
もので代用することもできる。すなわちヒトTfRにブ
タのTfを反応させたり、あるいはTfRにも他の動物
種のものを利用しても差し支えない。ただし異なる動物
種を組み合わせる時には、免疫学的な反応に利用する抗
体との反応性を維持できる範囲から選択しなければなら
ないことは言うまでもない。
TRCとして添加するのが望ましい。特に血中のTfR
濃度を検定するための標準としてTfR組成物を利用す
るときには、保存上TRCの方が安定性の点で有利なた
めである。また可能ならば胎盤ではなく血液材料に由来
するTRCを標準物質として用いると良い。細胞から血
中に遊離したTfRは組織から抽出したTfRとは構造
が違うことから、精製TfRを標準とする方法では反応
性の違いのために正確な結果を期待できない可能性が有
る。実際、血中に遊離したTfRは組織に存在する完全
なTfRに比べてN末端側の100アミノ酸残基が欠損
している。また血中TfRの大部分がTRCとなってい
ることから考えて、血中TfRの値を得るにはTRCと
して測定すべきであろう。なお血中のTfとコンプレッ
クスを形成していない遊離のTfRを測定するのであれ
ば、遊離のTfRを標準として用いることにも意味は有
る。本発明のTfR組成物に用いるTRCは様々な方法
で得ることができる。一般的なTRCの調製方法では、
血液等の生物材料からTRCを精製している。あるいは
まずTfRを血液やK562のような細胞株の培養上清
から精製し、これに遊離のTfを加えて飽和させTRC
とすることができる。なおTfRの大部分がTfに結合
して存在しているとはいえ、遊離のTfRが存在する可
能性は否定できないし、その割合も材料によって変動す
ることが予想されるので、TRCとして回収した場合で
あっても改めてTfで飽和させる工程を実施している例
も有る。このとき原料に用いるTfRやTfは、原則的
には測定対象である動物種にそろえるようにする。しか
しながら、ヒトの生物材料のように必ずしも安定して供
給できるとは限らないものでは、他の動物種に由来する
もので代用することもできる。すなわちヒトTfRにブ
タのTfを反応させたり、あるいはTfRにも他の動物
種のものを利用しても差し支えない。ただし異なる動物
種を組み合わせる時には、免疫学的な反応に利用する抗
体との反応性を維持できる範囲から選択しなければなら
ないことは言うまでもない。
【0013】この他に天然のTfRのアミノ酸配列を再
現した遺伝子組み換え体[ 9][10]を利用することも可能
である。遺伝子組み換え体を用いるときには、そのアミ
ノ酸配列は必ずしも天然のTfRに忠実である必要はな
く、測定反応において天然のTfRと同様の挙動を示す
ものであれば、そのアミノ酸配列に置換や欠損などの変
異を加えたものであってもかまわない。あるいは、保存
安定性の改善や容器への吸着防止を目的として、積極的
にアミノ酸配列に変異を加えることもできる。このよう
なアミノ酸配列の変異によって蛋白質に望ましい形質を
もたらす技術は公知である。
現した遺伝子組み換え体[ 9][10]を利用することも可能
である。遺伝子組み換え体を用いるときには、そのアミ
ノ酸配列は必ずしも天然のTfRに忠実である必要はな
く、測定反応において天然のTfRと同様の挙動を示す
ものであれば、そのアミノ酸配列に置換や欠損などの変
異を加えたものであってもかまわない。あるいは、保存
安定性の改善や容器への吸着防止を目的として、積極的
にアミノ酸配列に変異を加えることもできる。このよう
なアミノ酸配列の変異によって蛋白質に望ましい形質を
もたらす技術は公知である。
【0014】本発明のTfR組成物が液状であるとき、
そのpHは6−9とすると特に優れた安定化効果を期待
できる。たとえばHEPES(N-2-Hydroxyethylpipera
zine-N'-2-ethanesulfonic acid)やMES(2-(N-Morp
holino)ethanesulfonic acid)は、アルブミンと糖類と
の組み合せによりTfRの測定値の低下を効果的に防止
する優れた緩衝剤である。
そのpHは6−9とすると特に優れた安定化効果を期待
できる。たとえばHEPES(N-2-Hydroxyethylpipera
zine-N'-2-ethanesulfonic acid)やMES(2-(N-Morp
holino)ethanesulfonic acid)は、アルブミンと糖類と
の組み合せによりTfRの測定値の低下を効果的に防止
する優れた緩衝剤である。
【0015】
【作用】本発明でTfR組成物の安定化に必要なアルブ
ミンと糖類は、両者の組合せにより効果的にTfRの測
定値の低下を防止する作用を持つ。アルブミンも糖類も
一般的な凍結保護剤である。しかしこれらの保護剤を単
独で添加してTfR組成物としたときには、安定化効果
が不十分であったり、あるいは有効量では測定に影響を
与えるといった問題点が生じる。本発明者は、これらの
保護剤を組み合せたときに互いの問題点を解消し、特に
凍結安定性に優れたTfR組成物とすることができるこ
とを見出し本発明を完成した。一般的な凍結保護剤であ
るシュークロースが、有効濃度ではTfR−抗体間の免
疫学的な反応系に対して阻害的に働くこと、そしてシュ
ークロースの使用量を抑制することによる安定化作用の
不足をアルブミンとの組み合せにより補えることは、ま
ったく予期し得ない作用であった。
ミンと糖類は、両者の組合せにより効果的にTfRの測
定値の低下を防止する作用を持つ。アルブミンも糖類も
一般的な凍結保護剤である。しかしこれらの保護剤を単
独で添加してTfR組成物としたときには、安定化効果
が不十分であったり、あるいは有効量では測定に影響を
与えるといった問題点が生じる。本発明者は、これらの
保護剤を組み合せたときに互いの問題点を解消し、特に
凍結安定性に優れたTfR組成物とすることができるこ
とを見出し本発明を完成した。一般的な凍結保護剤であ
るシュークロースが、有効濃度ではTfR−抗体間の免
疫学的な反応系に対して阻害的に働くこと、そしてシュ
ークロースの使用量を抑制することによる安定化作用の
不足をアルブミンとの組み合せにより補えることは、ま
ったく予期し得ない作用であった。
【0016】
【発明の効果】本発明によって、たとえTfRが低い濃
度であっても凍結にともなう測定値の低下を効果的に防
止することができる。本発明によるTfRの安定化技術
は、血中のTRC濃度の測定を目的とする免疫学的な測
定のための標準物質において有用である。本発明の安定
化方法は、免疫学的な測定に影響を与えないので、標準
物質としてのTfR組成物で特に有用性が高い。
度であっても凍結にともなう測定値の低下を効果的に防
止することができる。本発明によるTfRの安定化技術
は、血中のTRC濃度の測定を目的とする免疫学的な測
定のための標準物質において有用である。本発明の安定
化方法は、免疫学的な測定に影響を与えないので、標準
物質としてのTfR組成物で特に有用性が高い。
【0017】
1.試薬の調製 抗TfR抗体の作成:公知の方法[12]で胎盤から精製し
たヒトTfRをフロイントのコンプリート・アジュバン
トと等量混合し、充分乳化した後、家兎フットパットに
初回の免疫を行い、4週毎に背部皮内に2回の追加免疫
を行った。精製ヒトTfRとのオクテロニー法により抗
体価の上昇を確認して、最終免疫後2週目に採血を行い
抗血清を分離した。抗血清をDEAE−セルロース・イ
オン交換クロマトグラフィーで精製し、そのIgG分画
をもって抗TfR抗体とした。
たヒトTfRをフロイントのコンプリート・アジュバン
トと等量混合し、充分乳化した後、家兎フットパットに
初回の免疫を行い、4週毎に背部皮内に2回の追加免疫
を行った。精製ヒトTfRとのオクテロニー法により抗
体価の上昇を確認して、最終免疫後2週目に採血を行い
抗血清を分離した。抗血清をDEAE−セルロース・イ
オン交換クロマトグラフィーで精製し、そのIgG分画
をもって抗TfR抗体とした。
【0018】抗TfRモノクローナル抗体の作成:前記
精製TfRをフロイントのコンプリート・アジュバント
と等量混合しBALB/cマウスの皮下に免疫した。2
週間おきに免疫をくり返し、4回の免疫の後に50μg
のTfRを腹腔内に免疫した。最終免疫の3日後に抗体
価の上昇していることを確認して脾臓を摘出し、常法[1
1]によってマウスミエローマ細胞P3−X63Ag8.
653と細胞融合させた。
精製TfRをフロイントのコンプリート・アジュバント
と等量混合しBALB/cマウスの皮下に免疫した。2
週間おきに免疫をくり返し、4回の免疫の後に50μg
のTfRを腹腔内に免疫した。最終免疫の3日後に抗体
価の上昇していることを確認して脾臓を摘出し、常法[1
1]によってマウスミエローマ細胞P3−X63Ag8.
653と細胞融合させた。
【0019】ハイブリドーマは精製TfRを抗原とする
イムノブロッティングアッセイによって、まずTfRに
特異的な抗体についてスクリーニングした。TfRを認
識するモノクローナル抗体を産生するクローンは、更に
TfRとTfを用いたインヒビションアッセイによりス
クリーニングしてTf結合部位以外の部分に存在する抗
原決定基を認識するモノクローナル抗体を産生するもの
をセレクションした。こうしてTfRのTf結合部位以
外を認識するモノクローナル抗体を得た。このモノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリドーマを、プリスタン処
理したマウスの腹腔に接種し、2週間後に腹水を採集し
た。得られた腹水を遠心(3000rpm、5分)後、上
清から硫安分画によってIgGを回収してリン酸緩衝液
(pH7.2、以下PBSと省略する)に溶解し、同じ
PBSに対して透析して抗TfRモノクローナル抗体と
した。
イムノブロッティングアッセイによって、まずTfRに
特異的な抗体についてスクリーニングした。TfRを認
識するモノクローナル抗体を産生するクローンは、更に
TfRとTfを用いたインヒビションアッセイによりス
クリーニングしてTf結合部位以外の部分に存在する抗
原決定基を認識するモノクローナル抗体を産生するもの
をセレクションした。こうしてTfRのTf結合部位以
外を認識するモノクローナル抗体を得た。このモノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリドーマを、プリスタン処
理したマウスの腹腔に接種し、2週間後に腹水を採集し
た。得られた腹水を遠心(3000rpm、5分)後、上
清から硫安分画によってIgGを回収してリン酸緩衝液
(pH7.2、以下PBSと省略する)に溶解し、同じ
PBSに対して透析して抗TfRモノクローナル抗体と
した。
【0020】TfRのELISA用試薬の調製:上記抗
TfRモノクローナル抗体をグリシン−塩酸で酸処理後
に炭酸緩衝液で6.67mg/Lとし、96穴マイクロタイ
タープレート(ヌンク社製)のウエルに150μLづつ
分注(1.0μg/wellとなる)して4℃で2晩静置し抗
TfRモノクローナル抗体を吸着させた。吸着後のウエ
ルを、3%シュークロース、0.05%BSA、および
0.05%のTween−20を含む50mMのPB(p
H7.2)で洗浄・ブロック操作をほどこしてELIS
A用固相プレートとした。また抗TfR抗体は、ペプシ
ン処理によりF(ab)’2とした後に2官能性リンカ
ーであるN-(8-Maleimidocapryloxy)succinimide(HM
CS)を利用してPOD標識しELISA用標識抗体と
した。PODの発色系には、以下の組成を持つ基質溶液
を用時調製して利用した。 基質溶液の組成 ・50mMクエン酸緩衝液(pH4.1) ・0.05%のH2O2 ・0.1%のプロピレングリコール ・オルトフェニレンジアミン2塩酸塩1錠を上記組成の
溶液12mLで溶解
TfRモノクローナル抗体をグリシン−塩酸で酸処理後
に炭酸緩衝液で6.67mg/Lとし、96穴マイクロタイ
タープレート(ヌンク社製)のウエルに150μLづつ
分注(1.0μg/wellとなる)して4℃で2晩静置し抗
TfRモノクローナル抗体を吸着させた。吸着後のウエ
ルを、3%シュークロース、0.05%BSA、および
0.05%のTween−20を含む50mMのPB(p
H7.2)で洗浄・ブロック操作をほどこしてELIS
A用固相プレートとした。また抗TfR抗体は、ペプシ
ン処理によりF(ab)’2とした後に2官能性リンカ
ーであるN-(8-Maleimidocapryloxy)succinimide(HM
CS)を利用してPOD標識しELISA用標識抗体と
した。PODの発色系には、以下の組成を持つ基質溶液
を用時調製して利用した。 基質溶液の組成 ・50mMクエン酸緩衝液(pH4.1) ・0.05%のH2O2 ・0.1%のプロピレングリコール ・オルトフェニレンジアミン2塩酸塩1錠を上記組成の
溶液12mLで溶解
【0021】TfRのELISA:ELISAの操作は
次のとおりである。固相プレートにウエル当たり100
μLの試料液を分注し、プレートをシールして室温で1
時間ミキシングした。0.1MのNaClと0.025%
のTween−20を加えた0.25mMのPB(pH
7.4)で3回洗浄後、POD標識抗体を100μLを
加え、プレートをシールして室温で1時間反応させた。
同じ洗浄液で3回洗浄して基質溶液100μLを分注
し、室温で30分間反応させた。100μLの反応停止
液(3NのH2SO4)を加えて反応停止後に492nmと
630nmにおける吸光度をマイクロプレートリーダーで
測定した。
次のとおりである。固相プレートにウエル当たり100
μLの試料液を分注し、プレートをシールして室温で1
時間ミキシングした。0.1MのNaClと0.025%
のTween−20を加えた0.25mMのPB(pH
7.4)で3回洗浄後、POD標識抗体を100μLを
加え、プレートをシールして室温で1時間反応させた。
同じ洗浄液で3回洗浄して基質溶液100μLを分注
し、室温で30分間反応させた。100μLの反応停止
液(3NのH2SO4)を加えて反応停止後に492nmと
630nmにおける吸光度をマイクロプレートリーダーで
測定した。
【0022】2.TRCの調製 血清を45〜70%飽和硫安で分画後、沈澱を回収して
20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.6)で透析し、陰イ
オン交換カラム(Q−セファロース、ファルマシア社)
にアプライした。20mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.
6)でリニアグラジエント(NaClを0.4Mまで上
昇)に溶出した。ELISAによってTfR濃度を追跡
してTRCに富む分画をプールし、抗Tf抗体を固定化
したアフィニティーカラムにかけた。このカラムを以下
に示す洗浄液で順次洗浄し、最終的に洗浄液dによる溶
出分画をプールした。 洗浄液a:0.1MのNaClを含む50mMのHEPE
S緩衝液(pH7.5) 洗浄液b:100mMのNaClと1mMの desferroxamin
e mesilateを含む50mMのクエン酸緩衝液(pH4.
9) 洗浄液c:0.1MのNaClを含む50mMのHEPE
S緩衝液(pH7.5) 洗浄液d:3MのKClを含む50mMのHEPES緩衝
液(pH7.5) プールした溶出分画に鉄飽和Tfを加えて完全にTRC
を形成させた後、20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
6)で透析し、更に陰イオン交換カラム(リソース−
Q、ファルマシア製)にアプライした。このカラムをN
aCl濃度を0.3Mまで上昇させてリニアグラディエ
ントに溶出した。TRC含有分画をプールして0.02
MのPBS−生理食塩水(pH7.2)で透析し精製T
RCを得た。この方法によるTRCの収率は約50%で
あった(2000ng/mLのTRCを含む血清2Lから約
2.0mgのTRCを回収)。
20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.6)で透析し、陰イ
オン交換カラム(Q−セファロース、ファルマシア社)
にアプライした。20mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.
6)でリニアグラジエント(NaClを0.4Mまで上
昇)に溶出した。ELISAによってTfR濃度を追跡
してTRCに富む分画をプールし、抗Tf抗体を固定化
したアフィニティーカラムにかけた。このカラムを以下
に示す洗浄液で順次洗浄し、最終的に洗浄液dによる溶
出分画をプールした。 洗浄液a:0.1MのNaClを含む50mMのHEPE
S緩衝液(pH7.5) 洗浄液b:100mMのNaClと1mMの desferroxamin
e mesilateを含む50mMのクエン酸緩衝液(pH4.
9) 洗浄液c:0.1MのNaClを含む50mMのHEPE
S緩衝液(pH7.5) 洗浄液d:3MのKClを含む50mMのHEPES緩衝
液(pH7.5) プールした溶出分画に鉄飽和Tfを加えて完全にTRC
を形成させた後、20mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
6)で透析し、更に陰イオン交換カラム(リソース−
Q、ファルマシア製)にアプライした。このカラムをN
aCl濃度を0.3Mまで上昇させてリニアグラディエ
ントに溶出した。TRC含有分画をプールして0.02
MのPBS−生理食塩水(pH7.2)で透析し精製T
RCを得た。この方法によるTRCの収率は約50%で
あった(2000ng/mLのTRCを含む血清2Lから約
2.0mgのTRCを回収)。
【0023】精製物は、非還元状態でのSDS−PAG
Eにより分子量約85kDaと65kDaの2つのバンドが認
められた。還元状態では、Tfは分子内SS結合がはず
れて見かけの分子量が大きくなるので、2つのバンドが
近接する。PVDF膜へブロッティング後それぞれの蛋
白についてアミノ酸配列分析を行ったところ、85kDa
はTfRの101番目からの配列と一致し、65kDaは
TfのN末端からの配列と一致することが確認できた。
TfRとTfの組成比率は、染色したSDS−PAGE
ゲルのデンシトグラムからほぼ47%対53%であり、
アミノ酸残基数がTfRが660、Tfが719の比と
一致した。つまりモル比として1対1であったと考えら
れる。蛋白量にTfRの濃度比(47%)を乗じた値を
精製したコンプレックス中のTfR量として決定した。
なお精製TRCの蛋白量は、BCA蛋白定量法により決
定した。
Eにより分子量約85kDaと65kDaの2つのバンドが認
められた。還元状態では、Tfは分子内SS結合がはず
れて見かけの分子量が大きくなるので、2つのバンドが
近接する。PVDF膜へブロッティング後それぞれの蛋
白についてアミノ酸配列分析を行ったところ、85kDa
はTfRの101番目からの配列と一致し、65kDaは
TfのN末端からの配列と一致することが確認できた。
TfRとTfの組成比率は、染色したSDS−PAGE
ゲルのデンシトグラムからほぼ47%対53%であり、
アミノ酸残基数がTfRが660、Tfが719の比と
一致した。つまりモル比として1対1であったと考えら
れる。蛋白量にTfRの濃度比(47%)を乗じた値を
精製したコンプレックス中のTfR量として決定した。
なお精製TRCの蛋白量は、BCA蛋白定量法により決
定した。
【0024】3.本発明によるTRC安定化効果 本発明によるTRCの安定化効果を確認するために、以
下の濃度の保護剤(組み合せ)を含むTRC溶液(50
mMのHEPES緩衝生理食塩水、pH7.4)を−20
℃、4℃、および37℃で10日間保存してその間の安
定性を追跡した。TRC濃度は0−96ng/mLとした。
凍結−融解の影響を調べるために、−20℃で保存した
TRC溶液は保存期間中に2回(1日目と6日目)融解
し室温に戻してELISAで測定(安定性の比較)を行
うとともに残ったTRC溶液は再び凍結した。そして1
0日後に3回目の融解を行ってELISAによる測定を
行った。このようにして凍結−融解を繰り返す条件を設
けた。 保護剤: BSA 1.0%、5.0% シュークロース 1.0%、2.5%、5.0%
下の濃度の保護剤(組み合せ)を含むTRC溶液(50
mMのHEPES緩衝生理食塩水、pH7.4)を−20
℃、4℃、および37℃で10日間保存してその間の安
定性を追跡した。TRC濃度は0−96ng/mLとした。
凍結−融解の影響を調べるために、−20℃で保存した
TRC溶液は保存期間中に2回(1日目と6日目)融解
し室温に戻してELISAで測定(安定性の比較)を行
うとともに残ったTRC溶液は再び凍結した。そして1
0日後に3回目の融解を行ってELISAによる測定を
行った。このようにして凍結−融解を繰り返す条件を設
けた。 保護剤: BSA 1.0%、5.0% シュークロース 1.0%、2.5%、5.0%
【0025】結果は図1−4に示した。本発明による保
護剤を加えた場合、TRCの測定値はいずれの温度条件
においても安定に推移する(図1−2)。また全てのT
RC濃度において免疫学的反応に対する保護剤の影響は
見られない(図3)。更に10日間の保存期間中に凍結
−融解(Freeze-Thawing、以下F.T.と省略する)を3回
繰り返したものでも吸光度の低下はほとんど見られず
(図4)、本発明によるTRCの安定化技術は、十分な
安定化効果を示すと同時に凍結−融解を繰り返しても免
疫学的な反応系への影響が小さいことが確認できた。な
お一連の実験結果から導かれるTRC溶液の保存に最も
適した条件は、以下のとおりである。 50mMのHEPES緩衝液 0.9%のNaCl(生理食塩水) 5.0%のBSA 2.5%のシュークロース (pH7.4)
護剤を加えた場合、TRCの測定値はいずれの温度条件
においても安定に推移する(図1−2)。また全てのT
RC濃度において免疫学的反応に対する保護剤の影響は
見られない(図3)。更に10日間の保存期間中に凍結
−融解(Freeze-Thawing、以下F.T.と省略する)を3回
繰り返したものでも吸光度の低下はほとんど見られず
(図4)、本発明によるTRCの安定化技術は、十分な
安定化効果を示すと同時に凍結−融解を繰り返しても免
疫学的な反応系への影響が小さいことが確認できた。な
お一連の実験結果から導かれるTRC溶液の保存に最も
適した条件は、以下のとおりである。 50mMのHEPES緩衝液 0.9%のNaCl(生理食塩水) 5.0%のBSA 2.5%のシュークロース (pH7.4)
【0026】4.公知の保護剤単独添加(安定性) 比較のために以下のような公知の保護剤を単独で用い、
TRCの安定化効果と免疫学的反応への影響を観察し
た。保護剤には、ウシ胎児血清、ウマ血清、Tf、Fe
3+(クエン酸鉄(III)アンモニウム)、アスコルビン
酸、コール酸ナトリウム、Tween−20、グリセロ
ール、ブロックエース(雪印乳業製、商品名)、Al3+
(硫酸アルミニウム)、EDTA、ウサギ血清アルブミ
ン、ヒト血清アルブミン、BSA、およびシュークロー
スを用意した。各保護剤を加えてTRC溶液を、−20
℃および4℃で保存し安定性に及ぼす影響を観察した。
その結果、シュークロースではTRCに対する安定化効
果が確認されたが、添加量に依存して保存状態にかかわ
らずELISAの測定値が低く出る傾向が見られた(図
6)。その他の保護剤では、−20℃で保存したとき
(−●−)に凍結−融解にともなって明らかに測定値が
低下する現象が観察された。この現象は、TRC濃度が
低いとき、そして保護剤濃度が低いときにより大きく現
れた。BSAの結果を図5に示す。次いでこれらの化合
物がTRCのELISAにおいて免疫学的な反応に及ぼ
す影響を調査してみた。
TRCの安定化効果と免疫学的反応への影響を観察し
た。保護剤には、ウシ胎児血清、ウマ血清、Tf、Fe
3+(クエン酸鉄(III)アンモニウム)、アスコルビン
酸、コール酸ナトリウム、Tween−20、グリセロ
ール、ブロックエース(雪印乳業製、商品名)、Al3+
(硫酸アルミニウム)、EDTA、ウサギ血清アルブミ
ン、ヒト血清アルブミン、BSA、およびシュークロー
スを用意した。各保護剤を加えてTRC溶液を、−20
℃および4℃で保存し安定性に及ぼす影響を観察した。
その結果、シュークロースではTRCに対する安定化効
果が確認されたが、添加量に依存して保存状態にかかわ
らずELISAの測定値が低く出る傾向が見られた(図
6)。その他の保護剤では、−20℃で保存したとき
(−●−)に凍結−融解にともなって明らかに測定値が
低下する現象が観察された。この現象は、TRC濃度が
低いとき、そして保護剤濃度が低いときにより大きく現
れた。BSAの結果を図5に示す。次いでこれらの化合
物がTRCのELISAにおいて免疫学的な反応に及ぼ
す影響を調査してみた。
【0027】5.公知の保護剤単独添加(免疫学的な反
応に及ぼす影響) 4.である程度TRCの安定化効果が確認された4種の
保護剤が、免疫学的な反応に対してどのような影響を与
えるのかを調査した。4種の保護剤、すなわちウマ血
清、BSA、シュークロースそしてグリセロールをTR
C溶液に添加した。TRC濃度は0−96ng/mLとし
た。各溶液を−20℃および4℃で保存し、1日後に−
20℃保存のものを融解してF.T.1回のものとして測定
し4℃で保存したものの測定値と比較した。同じTRC
溶液を再び−20℃で保存し、4日後に融解してF.T.2
回目として同じように測定値を比較した。その結果、シ
ュークロース(図9)やグリセロール(図10)では添
加濃度に依存して測定値が低く出る現象が観察された。
同様の現象はウマ血清(図7)でも観察され、免疫学的
な反応に影響を与えないのはBSA(図8)のみであっ
た。これらの結果を総合すると、保護剤の単独添加で
は、シュークロースで安定化効果は期待できるものの免
疫学的な反応に対して阻害的に作用するため免疫学的な
測定用の標準物質としては適当とは言えない。他方、免
疫学的な反応に対して影響を与えないBSAでは、凍結
−融解にともなう測定値の低下現象が観察されるため保
護剤としては不十分と言わざるを得ない。
応に及ぼす影響) 4.である程度TRCの安定化効果が確認された4種の
保護剤が、免疫学的な反応に対してどのような影響を与
えるのかを調査した。4種の保護剤、すなわちウマ血
清、BSA、シュークロースそしてグリセロールをTR
C溶液に添加した。TRC濃度は0−96ng/mLとし
た。各溶液を−20℃および4℃で保存し、1日後に−
20℃保存のものを融解してF.T.1回のものとして測定
し4℃で保存したものの測定値と比較した。同じTRC
溶液を再び−20℃で保存し、4日後に融解してF.T.2
回目として同じように測定値を比較した。その結果、シ
ュークロース(図9)やグリセロール(図10)では添
加濃度に依存して測定値が低く出る現象が観察された。
同様の現象はウマ血清(図7)でも観察され、免疫学的
な反応に影響を与えないのはBSA(図8)のみであっ
た。これらの結果を総合すると、保護剤の単独添加で
は、シュークロースで安定化効果は期待できるものの免
疫学的な反応に対して阻害的に作用するため免疫学的な
測定用の標準物質としては適当とは言えない。他方、免
疫学的な反応に対して影響を与えないBSAでは、凍結
−融解にともなう測定値の低下現象が観察されるため保
護剤としては不十分と言わざるを得ない。
【0028】5.緩衝液の比較 TRC溶液の保存に有利な緩衝液を選択するために、以
下のような実験を行った。すなわち、HEPES、ME
S、Tris、およびPBSを用い、保護剤の有無とp
Hによって凍結−融解に伴うTRCの測定値の変化がど
のような影響を受けるかを調査した。保護剤やpH等の
条件は結果とともに表1に示した。TRC濃度は30ng
/mLとし、−20℃、および4℃で保存し、2日後、次
いで9日後にELISAを行って吸光度とTfRの測定
値を比較した。この間、−20℃で保存したものについ
て2、4、7、9日目に融解と凍結を行って1〜4回の
F.T.に相当する試料とした。
下のような実験を行った。すなわち、HEPES、ME
S、Tris、およびPBSを用い、保護剤の有無とp
Hによって凍結−融解に伴うTRCの測定値の変化がど
のような影響を受けるかを調査した。保護剤やpH等の
条件は結果とともに表1に示した。TRC濃度は30ng
/mLとし、−20℃、および4℃で保存し、2日後、次
いで9日後にELISAを行って吸光度とTfRの測定
値を比較した。この間、−20℃で保存したものについ
て2、4、7、9日目に融解と凍結を行って1〜4回の
F.T.に相当する試料とした。
【0029】
【表1】
【0030】結果は表1にまとめた。表中の%は、4℃
保存のもので得られたELISAの吸光度を100とす
るF.T.を行った時の吸光度の%を示す。表1からわかる
ように、HEPESでは4℃保存で比較的測定値が安定
に推移するが、それでも9日保存では測定値が20.2
ng/mLに低下する(吸光度では1056から885への
低下)。一方HEPESのみならず、単独ではあまり保
護作用を示さないTris緩衝液でも、NaClやBS
Aを加えることで、4℃保存における測定値の低下が防
止できることも確認された。ただしこのときのF.T.の測
定値はHEPES単独のものに劣る結果となり、4℃と
−20℃との間で安定性を両立させることはできなかっ
た。これらの結果からTRC溶液の緩衝剤としてはHE
PESが望ましいものの、NaClやBSAの添加のみ
ではTRCの測定値を完全に安定化することは困難であ
ると考えられた。
保存のもので得られたELISAの吸光度を100とす
るF.T.を行った時の吸光度の%を示す。表1からわかる
ように、HEPESでは4℃保存で比較的測定値が安定
に推移するが、それでも9日保存では測定値が20.2
ng/mLに低下する(吸光度では1056から885への
低下)。一方HEPESのみならず、単独ではあまり保
護作用を示さないTris緩衝液でも、NaClやBS
Aを加えることで、4℃保存における測定値の低下が防
止できることも確認された。ただしこのときのF.T.の測
定値はHEPES単独のものに劣る結果となり、4℃と
−20℃との間で安定性を両立させることはできなかっ
た。これらの結果からTRC溶液の緩衝剤としてはHE
PESが望ましいものの、NaClやBSAの添加のみ
ではTRCの測定値を完全に安定化することは困難であ
ると考えられた。
【0031】引用文献 [ 1] 特開昭62−6169 [ 2] Blood,Vol.81,No.15,1067-1076;1993 [ 3] Clin.Chem.41/7,1053-1064;1995 [ 4] Biochim.Biophys.Acta.884,225-233;1986 [ 5] J.Lab.Clin.Med.,114,368-377;1989 [ 6] Clin.Chim.Acta.254,159-172;1996 [ 7] 特願平7−271917 [ 8] 凍結・乾燥と保護物質;根井外喜男(東京大学出
版会、1972年) [ 9] J.Biol.Chem.263: 13386-92;1988 [10] Curr.Stud.Hematol.Blood Transfus.: 109-14;199
1 [11] J.Immunol.123,1548-1550,1979 [12] J.Biol.Chem.,263,8318-8325,1988
版会、1972年) [ 9] J.Biol.Chem.263: 13386-92;1988 [10] Curr.Stud.Hematol.Blood Transfus.: 109-14;199
1 [11] J.Immunol.123,1548-1550,1979 [12] J.Biol.Chem.,263,8318-8325,1988
【図1】−20℃における本発明によるTRCの安定化
効果を示す。縦軸は4℃で保存したもののELISAに
よる吸光度を100としたときの吸光度(%)を、横軸
は保存時間(日)である。
効果を示す。縦軸は4℃で保存したもののELISAに
よる吸光度を100としたときの吸光度(%)を、横軸
は保存時間(日)である。
【図2】37℃における本発明によるTRCの安定化効
果を示す。縦軸は4℃で保存したもののELISAによ
る吸光度を100としたときの吸光度(%)を、横軸は
保存時間(日)である。
果を示す。縦軸は4℃で保存したもののELISAによ
る吸光度を100としたときの吸光度(%)を、横軸は
保存時間(日)である。
【図3】種々のTRC濃度における本発明の安定化剤の
効果(保存温度は4℃)を示す。縦軸は波長492nmに
おける吸光度を、横軸はTRC濃度(ng/mL)である。
効果(保存温度は4℃)を示す。縦軸は波長492nmに
おける吸光度を、横軸はTRC濃度(ng/mL)である。
【図4】凍結−融解(F.T.)を3回繰り返したときの種々
のTRC濃度における本発明の安定化剤の効果を示す。
縦軸は波長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃
度(ng/mL)をである。
のTRC濃度における本発明の安定化剤の効果を示す。
縦軸は波長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃
度(ng/mL)をである。
【図5】凍結−融解(F.T.)を2回繰り返したときの種々
のTRC濃度におけるBSA単独添加の効果。縦軸は波
長492nmにおける吸光度を、横軸はBSA濃度(%)で
ある。
のTRC濃度におけるBSA単独添加の効果。縦軸は波
長492nmにおける吸光度を、横軸はBSA濃度(%)で
ある。
【図6】凍結−融解(F.T.)を2回繰り返したときの種々
のTRC濃度におけるシュークロース単独添加の効果。
縦軸は波長492nmにおける吸光度を、横軸はシューク
ロース濃度(%)である。
のTRC濃度におけるシュークロース単独添加の効果。
縦軸は波長492nmにおける吸光度を、横軸はシューク
ロース濃度(%)である。
【図7】凍結−融解(F.T.)を2回繰り返したときの種々
のTRC濃度におけるウマ血清単独添加の効果。縦軸は
波長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃度(ng/
mL)である。
のTRC濃度におけるウマ血清単独添加の効果。縦軸は
波長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃度(ng/
mL)である。
【図8】凍結−融解(F.T.)を2回繰り返したときの種々
のTRC濃度におけるBSA単独添加の効果。縦軸は波
長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃度(ng/m
L)である。
のTRC濃度におけるBSA単独添加の効果。縦軸は波
長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃度(ng/m
L)である。
【図9】凍結−融解(F.T.)を2回繰り返したときの種々
のTRC濃度におけるシュークロース単独添加の効果。
縦軸は波長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃
度(ng/mL)である。
のTRC濃度におけるシュークロース単独添加の効果。
縦軸は波長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃
度(ng/mL)である。
【図10】凍結−融解(F.T.)を2回繰り返したときの種
々のTRC濃度におけるグリセロール単独添加の効果。
縦軸は波長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃
度(ng/mL)である。
々のTRC濃度におけるグリセロール単独添加の効果。
縦軸は波長492nmにおける吸光度を、横軸はTRC濃
度(ng/mL)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61K 35/16 A61K 37/02
Claims (12)
- 【請求項1】アルブミンと糖類を含む、トランスフェリ
ンレセプター組成物 - 【請求項2】アルブミンが動物の血清アルブミンである
請求項1の組成物 - 【請求項3】動物が、ウサギまたはウシから選択される
請求項2の組成物 - 【請求項4】組成物が液状であり、アルブミンの濃度が
0.5−30%w/vである請求項1の組成物 - 【請求項5】糖類が、シュークロース、フルクトース、
ラクトース、マルトース、およびトレハロースで構成さ
れる群から選択される2糖類である請求項1の組成物 - 【請求項6】組成物が液状であり、糖類として0.5−
30%w/vのシュークロースを含む請求項1の組成物 - 【請求項7】トランスフェリンレセプターが、ヒト・ト
ランスフェリンレセプターである請求項1の組成物 - 【請求項8】トランスフェリンレセプターが、ヒト血清
由来のトランスフェリン−トランスフェリンレセプター
複合体として存在している請求項1の組成物 - 【請求項9】組成物が液状であり、溶液のpHが6−9
である請求項1の組成物 - 【請求項10】アルブミンおよび糖類を共存させること
による、トランスフェリンレセプターの安定化方法 - 【請求項11】トランスフェリンレセプターがトランス
フェリンとの複合体として液体中に存在するものである
請求項10の安定化方法 - 【請求項12】アルブミンおよび糖類を共存させること
によって、凍結によるトランスフェリンレセプターの反
応性の低下を防止する方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9062516A JPH10245400A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | トランスフェリンレセプターの安定化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9062516A JPH10245400A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | トランスフェリンレセプターの安定化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10245400A true JPH10245400A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=13202436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9062516A Pending JPH10245400A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | トランスフェリンレセプターの安定化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10245400A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001018540A1 (en) * | 1999-09-08 | 2001-03-15 | Stephen Naylor | Systems for detecting analytes |
| JP2002369687A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-12-24 | Eiken Chem Co Ltd | 可溶化型トランスフェリンレセプターの製造法 |
| JP2005336201A (ja) * | 2000-02-08 | 2005-12-08 | Allergan Inc | ボツリヌス毒素医薬組成物 |
| WO2011111764A1 (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-15 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 保存センサ基板,乾燥センサ基板およびそれらの製造方法 |
| US8877514B2 (en) | 2004-02-26 | 2014-11-04 | Candor Bioscience Gmbh | Aqueous solution for use as medium for the specific binding reaction of a binding pair |
| JP2015111116A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-06-18 | 協和メデックス株式会社 | 分析装置および分析方法 |
| US9611323B2 (en) | 2010-11-30 | 2017-04-04 | Genentech, Inc. | Low affinity blood brain barrier receptor antibodies and uses therefor |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP9062516A patent/JPH10245400A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US9267941B2 (en) | 2004-02-26 | 2016-02-23 | Candor Bioscience Gmbh | Aqueous solution for use as medium for the specific binding reaction of a binding pair |
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| US9611323B2 (en) | 2010-11-30 | 2017-04-04 | Genentech, Inc. | Low affinity blood brain barrier receptor antibodies and uses therefor |
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| JP2015111116A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-06-18 | 協和メデックス株式会社 | 分析装置および分析方法 |
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