JPH1024591A - 液体吐出装置 - Google Patents
液体吐出装置Info
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- JPH1024591A JPH1024591A JP18388396A JP18388396A JPH1024591A JP H1024591 A JPH1024591 A JP H1024591A JP 18388396 A JP18388396 A JP 18388396A JP 18388396 A JP18388396 A JP 18388396A JP H1024591 A JPH1024591 A JP H1024591A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- movable member
- heating element
- discharge
- ejection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Common Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 液体吐出装置において、用いる記録媒体に応
じて記録媒体とヘッドとのギャップを大きくとった場合
でも、良好な記録を行う。 【解決手段】 往(フォワード)および復(バックワー
ド)の走査でインクを吐出して記録を行う双方向記録に
おいて、ギャップが2mmでインクの着弾点が一致する
ように調整されている場合((a))、ギャップが4m
mに変更されると((b))、往および復で相互に80
μmの着弾点にずれを生じる。このため、往走査に対す
る復走査での吐出位置(吐出タイミング)を160μm
の位置とし、これにより、往復走査での着弾点を一致さ
せることができる。
じて記録媒体とヘッドとのギャップを大きくとった場合
でも、良好な記録を行う。 【解決手段】 往(フォワード)および復(バックワー
ド)の走査でインクを吐出して記録を行う双方向記録に
おいて、ギャップが2mmでインクの着弾点が一致する
ように調整されている場合((a))、ギャップが4m
mに変更されると((b))、往および復で相互に80
μmの着弾点にずれを生じる。このため、往走査に対す
る復走査での吐出位置(吐出タイミング)を160μm
の位置とし、これにより、往復走査での着弾点を一致さ
せることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギーを液
体に作用させることで起こる気泡の発生によって、所望
の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
体に作用させることで起こる気泡の発生によって、所望
の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
【0002】特に本発明は、気泡の発生を利用して変位
する可動部材を有する液体吐出ヘッドを用いて記録を行
う液体吐出装置に関する。
する可動部材を有する液体吐出ヘッドを用いて記録を行
う液体吐出装置に関する。
【0003】また本発明は紙、糸、繊維、布帛、皮革、
金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の
被記録媒体に対し記録を行うプリンター、複写機、通信
システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワ
ードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装置と複合
的に組み合わせた産業用記録装置に適用できる発明であ
る。
金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の
被記録媒体に対し記録を行うプリンター、複写機、通信
システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワ
ードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装置と複合
的に組み合わせた産業用記録装置に適用できる発明であ
る。
【0004】なお、本発明における、「記録」とは、文
字や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与
することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像
を付与することをも意味するものである。
字や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与
することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像
を付与することをも意味するものである。
【0005】
【従来の技術】熱等のエネルギーをインクに与えること
で、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う状態
変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によって
吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に付着
させて画像形成を行なうインクジェット記録方法、いわ
ゆるバブルジェット記録方法が従来知られている。この
バブルジェット記録方法を用いる記録装置には、USP
4,723,129等の公報に開示されているように、
インクを吐出するための吐出口と、この吐出口に連通す
るインク流路と、インク流路内に配されたインクを吐出
するためのエネルギー発生手段としての電気熱変換体が
一般的に配されている。
で、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う状態
変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によって
吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に付着
させて画像形成を行なうインクジェット記録方法、いわ
ゆるバブルジェット記録方法が従来知られている。この
バブルジェット記録方法を用いる記録装置には、USP
4,723,129等の公報に開示されているように、
インクを吐出するための吐出口と、この吐出口に連通す
るインク流路と、インク流路内に配されたインクを吐出
するためのエネルギー発生手段としての電気熱変換体が
一般的に配されている。
【0006】この様な記録方法によれば、品位の高い画
像を高速、低騒音で記録することができると共に、この
記録方法を行うヘッドではインクを吐出するための吐出
口を高密度に配置することができるため、小型の装置で
高解像度の記録画像、さらにカラー画像をも容易に得る
ことができるという多くの優れた点を有している。この
ため、このバブルジェット記録方法は近年、プリンタ
ー、複写機、ファクシミリ等の多くのオフィス機器に利
用されており、さらに、捺染装置等の産業用システムに
まで利用されるようになってきている。
像を高速、低騒音で記録することができると共に、この
記録方法を行うヘッドではインクを吐出するための吐出
口を高密度に配置することができるため、小型の装置で
高解像度の記録画像、さらにカラー画像をも容易に得る
ことができるという多くの優れた点を有している。この
ため、このバブルジェット記録方法は近年、プリンタ
ー、複写機、ファクシミリ等の多くのオフィス機器に利
用されており、さらに、捺染装置等の産業用システムに
まで利用されるようになってきている。
【0007】このようにバブルジェット技術が多方面の
製品に利用されるに従って、次のような様々な要求が近
年さらにたかまっている。
製品に利用されるに従って、次のような様々な要求が近
年さらにたかまっている。
【0008】例えば、エネルギー効率の向上の要求に対
する検討としては、保護膜の厚さを調整するといった発
熱体の最適化が挙げられている。この手法は、発生した
熱の液体への伝搬効率を向上させる点で効果がある。
する検討としては、保護膜の厚さを調整するといった発
熱体の最適化が挙げられている。この手法は、発生した
熱の液体への伝搬効率を向上させる点で効果がある。
【0009】また、高画質な画像を得るために、インク
の吐出スピードが速く、安定した気泡発生に基づく良好
なインク吐出を行える液体吐出方法等を与えるための駆
動条件が提案されたり、また、高速記録の観点から、吐
出された液体の液流路内への充填(リフィル)速度の速
い液体吐出ヘッドを得るために流路形状を改良したもの
も提案されている。
の吐出スピードが速く、安定した気泡発生に基づく良好
なインク吐出を行える液体吐出方法等を与えるための駆
動条件が提案されたり、また、高速記録の観点から、吐
出された液体の液流路内への充填(リフィル)速度の速
い液体吐出ヘッドを得るために流路形状を改良したもの
も提案されている。
【0010】この流路形状の内、流路構造として図1
(a),(b)に示すものが、特開昭63−19997
2号公報等に記載されている。この公報に記載されてい
る流路構造やヘッド製造方法は、気泡の発生に伴って発
生するバック波(吐出口へ向かう方向とは逆の方向へ向
かう圧力、即ち、液室12へ向かう圧力)に着目した発
明である。このバック波は、吐出方向へ向かうエネルギ
ーでないため損失エネルギーとして知られている。
(a),(b)に示すものが、特開昭63−19997
2号公報等に記載されている。この公報に記載されてい
る流路構造やヘッド製造方法は、気泡の発生に伴って発
生するバック波(吐出口へ向かう方向とは逆の方向へ向
かう圧力、即ち、液室12へ向かう圧力)に着目した発
明である。このバック波は、吐出方向へ向かうエネルギ
ーでないため損失エネルギーとして知られている。
【0011】図1(a),(b)に示す発明は、発熱素
子2が形成する気泡の発生領域よりも離れ且つ、発熱素
子2に関して吐出口11とは反対側に位置する弁10を
開示する。
子2が形成する気泡の発生領域よりも離れ且つ、発熱素
子2に関して吐出口11とは反対側に位置する弁10を
開示する。
【0012】図1(b)においては、この弁10は、板
材等を利用する製造方法によって、流路3の天井に貼り
付いたように初期位置を持ち、気泡の発生に伴って流路
3内へ垂れ下がるものとして開示されている。この発明
は、上述したバック波の一部を弁10によって制御する
ことでエネルギー損失を抑制するものとして開示されて
いる。
材等を利用する製造方法によって、流路3の天井に貼り
付いたように初期位置を持ち、気泡の発生に伴って流路
3内へ垂れ下がるものとして開示されている。この発明
は、上述したバック波の一部を弁10によって制御する
ことでエネルギー損失を抑制するものとして開示されて
いる。
【0013】しかしながら、この構成において、吐出す
べき液体を保持する流路3内部に、気泡が発生した際を
検討するとわかるように、弁10によるバック波の一部
を抑制することは、液体吐出にとっては実用的なもので
ないことがわかる。
べき液体を保持する流路3内部に、気泡が発生した際を
検討するとわかるように、弁10によるバック波の一部
を抑制することは、液体吐出にとっては実用的なもので
ないことがわかる。
【0014】もともとバック波自体は、前述したように
吐出に直接関係しないものである。このバック波が流路
3内に発生した時点では、図1(a)に示すように、気
泡のうち吐出に直接関係する圧力はすでに流路3から液
体を吐出可能状態にしている。従って、バック波のう
ち、しかもその一部を抑制したからといっても、吐出に
大きな影響を与えないことは明らかである。
吐出に直接関係しないものである。このバック波が流路
3内に発生した時点では、図1(a)に示すように、気
泡のうち吐出に直接関係する圧力はすでに流路3から液
体を吐出可能状態にしている。従って、バック波のう
ち、しかもその一部を抑制したからといっても、吐出に
大きな影響を与えないことは明らかである。
【0015】他方、バブルジェット記録方法において
は、発熱体がインクに接した状態で加熱を繰り返すた
め、発熱体の表面にインクの焦げによる堆積物が発生す
るが、インクの種類によってはこの堆積物が多く発生す
ることで、気泡の発生を不安定にしてしまい、良好なイ
ンクの吐出を行うことが困難な場合があった。また、吐
出すべき液体が熱によって劣化しやすい液体の場合や十
分に発泡が得られにくい液体の場合においても、吐出す
べき液体を変質させず、良好に吐出するための方法が望
まれていた。
は、発熱体がインクに接した状態で加熱を繰り返すた
め、発熱体の表面にインクの焦げによる堆積物が発生す
るが、インクの種類によってはこの堆積物が多く発生す
ることで、気泡の発生を不安定にしてしまい、良好なイ
ンクの吐出を行うことが困難な場合があった。また、吐
出すべき液体が熱によって劣化しやすい液体の場合や十
分に発泡が得られにくい液体の場合においても、吐出す
べき液体を変質させず、良好に吐出するための方法が望
まれていた。
【0016】このような観点から、熱により気泡を発生
させる液体(発泡液)と吐出する液体(吐出液)とを別
液体とし、発泡による圧力を吐出液に伝達することで吐
出液を吐出する方法が、特開昭61−69467号公
報、特開昭55−81172号公報、USP4,48
0,259号等の公報に開示されている。これらの公報
では、吐出液であるインクと発泡液とをシリコンゴムな
どの可撓性膜で完全分離し、発熱体に吐出液が直接接し
ないようにすると共に、発泡液の発泡による圧力を可撓
性膜の変形によって吐出液に伝える構成をとっている。
このような構成によって、発熱体表面の堆積物の防止
や、吐出液体の選択自由度の向上等を達成している。
させる液体(発泡液)と吐出する液体(吐出液)とを別
液体とし、発泡による圧力を吐出液に伝達することで吐
出液を吐出する方法が、特開昭61−69467号公
報、特開昭55−81172号公報、USP4,48
0,259号等の公報に開示されている。これらの公報
では、吐出液であるインクと発泡液とをシリコンゴムな
どの可撓性膜で完全分離し、発熱体に吐出液が直接接し
ないようにすると共に、発泡液の発泡による圧力を可撓
性膜の変形によって吐出液に伝える構成をとっている。
このような構成によって、発熱体表面の堆積物の防止
や、吐出液体の選択自由度の向上等を達成している。
【0017】しかしながら、前述のように吐出液と発泡
液とを完全分離する構成のヘッドにおいては、発泡時の
圧力を可撓性膜の伸縮変形によって吐出液に伝える構成
であるため、発泡による圧力を可撓性膜がかなり吸収し
てしまう。また、可撓性膜の変形量もあまり大きくない
ため、吐出液と発泡液とを分離することによる効果を得
ることはできるものの、エネルギー効率や吐出力が低下
してしまう虞があった。
液とを完全分離する構成のヘッドにおいては、発泡時の
圧力を可撓性膜の伸縮変形によって吐出液に伝える構成
であるため、発泡による圧力を可撓性膜がかなり吸収し
てしまう。また、可撓性膜の変形量もあまり大きくない
ため、吐出液と発泡液とを分離することによる効果を得
ることはできるものの、エネルギー効率や吐出力が低下
してしまう虞があった。
【0018】ところで、インクジェット記録方法は、現
在一般に知られている各種記録方式の中でも、記録時に
騒音の発生がほとんどないノンインパクト記録方式であ
って、かつ高速記録が可能であり、しかも普通紙に特別
の定着処理を必要とせずに記録が行える等々の利点を持
っており、近年著しい発展を遂げている。その中でも近
年の著しい情報処理技術の進歩の中で、コンピュータや
ファクシミリ、ワードプロセッサ等の出力装置としても
インクジェット記録方式を採用したものが広く普及して
きている。
在一般に知られている各種記録方式の中でも、記録時に
騒音の発生がほとんどないノンインパクト記録方式であ
って、かつ高速記録が可能であり、しかも普通紙に特別
の定着処理を必要とせずに記録が行える等々の利点を持
っており、近年著しい発展を遂げている。その中でも近
年の著しい情報処理技術の進歩の中で、コンピュータや
ファクシミリ、ワードプロセッサ等の出力装置としても
インクジェット記録方式を採用したものが広く普及して
きている。
【0019】これらの利点を生かし、従来から利用され
ていた普通紙に対する記録に加え、それ以外の各種記録
媒体への記録にも応用が考案され、提案されてきてい
る。中でも、布帛への捺染に対する展開は注目されてい
る。
ていた普通紙に対する記録に加え、それ以外の各種記録
媒体への記録にも応用が考案され、提案されてきてい
る。中でも、布帛への捺染に対する展開は注目されてい
る。
【0020】染色される布帛には様々な種類があり、布
帛の種類に応じて表面の繊維の状態が異なる。とくに
は、布帛の表面で繊維が粗く立った状態のものもあり、
そのような布帛に対してインクジェット記録方式により
捺染を行う場合、液体吐出ヘッドの表面を保護するため
液体吐出ヘッドの吐出口が形成される面と被記録媒体が
接触しないようにする必要がある。吐出口が形成される
面と被記録媒体との距離(ギャップ)を大きくした場
合、吐出のタイミングと吐出された液滴が被記録媒体に
着弾するまでの時間が変わるため、液体吐出ヘッドの往
復の走査中で記録を行う双方向記録において、往復での
記録がずれてしまう。また、吐出口の面と被記録媒体と
のギャップが大きくなるため、吐出した液滴を正確な位
置に着弾させるためには、液滴の吐出速度が高い液体吐
出ヘッドが必要とされる。
帛の種類に応じて表面の繊維の状態が異なる。とくに
は、布帛の表面で繊維が粗く立った状態のものもあり、
そのような布帛に対してインクジェット記録方式により
捺染を行う場合、液体吐出ヘッドの表面を保護するため
液体吐出ヘッドの吐出口が形成される面と被記録媒体が
接触しないようにする必要がある。吐出口が形成される
面と被記録媒体との距離(ギャップ)を大きくした場
合、吐出のタイミングと吐出された液滴が被記録媒体に
着弾するまでの時間が変わるため、液体吐出ヘッドの往
復の走査中で記録を行う双方向記録において、往復での
記録がずれてしまう。また、吐出口の面と被記録媒体と
のギャップが大きくなるため、吐出した液滴を正確な位
置に着弾させるためには、液滴の吐出速度が高い液体吐
出ヘッドが必要とされる。
【0021】また、インクジェット記録方式は、このよ
うな布帛に限らず、木板やアクリル板など様々な被記録
媒体上へのプリントが可能である。このような様々な被
記録媒体に対応するため、液体吐出ヘッドと被記録媒体
とのギャップを調整する機構を備えた液体吐出装置も知
られている。
うな布帛に限らず、木板やアクリル板など様々な被記録
媒体上へのプリントが可能である。このような様々な被
記録媒体に対応するため、液体吐出ヘッドと被記録媒体
とのギャップを調整する機構を備えた液体吐出装置も知
られている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基本的に従
来の気泡(特に膜沸騰に伴う気泡)を液流路中に形成し
て液体を吐出する方式の、根本的な吐出特性を、従来で
は考えられなかった観点から、従来では予想できない水
準に高めることを主たる課題とする。
来の気泡(特に膜沸騰に伴う気泡)を液流路中に形成し
て液体を吐出する方式の、根本的な吐出特性を、従来で
は考えられなかった観点から、従来では予想できない水
準に高めることを主たる課題とする。
【0023】発明者達は、液滴吐出の原理に立ち返り、
従来では得られなかった気泡を利用した新規な液滴吐出
方法及びそれに用いられるヘッド等を提供すべく鋭意研
究を行った。このとき、流路中の可動部材の機構の原理
を解析すると言った液流路中の可動部材の動作を起点と
する第1技術解析、及び気泡による液滴吐出原理を起点
とする第2技術解析、さらには、気泡形成用の発熱体の
気泡形成領域を起点とする第3解析を行うことにした。
従来では得られなかった気泡を利用した新規な液滴吐出
方法及びそれに用いられるヘッド等を提供すべく鋭意研
究を行った。このとき、流路中の可動部材の機構の原理
を解析すると言った液流路中の可動部材の動作を起点と
する第1技術解析、及び気泡による液滴吐出原理を起点
とする第2技術解析、さらには、気泡形成用の発熱体の
気泡形成領域を起点とする第3解析を行うことにした。
【0024】これらの解析によって、可動部材の支点と
自由端の配置関係を吐出口側つまり下流側に自由端が位
置する関係にすること、また可動部材を発熱体もしく
は、気泡発生領域に面して配することで積極的に気泡を
制御する全く新規な技術を確立するに至った。
自由端の配置関係を吐出口側つまり下流側に自由端が位
置する関係にすること、また可動部材を発熱体もしく
は、気泡発生領域に面して配することで積極的に気泡を
制御する全く新規な技術を確立するに至った。
【0025】つぎに、気泡自体が吐出量に与えるエネル
ギーを考慮すると気泡の下流側の成長成分を考慮するこ
とが吐出特性を格段に向上できる要因として最大である
との知見に至った。つまり、気泡の下流側の成長成分を
吐出方向へ効率よく変換させることこそ吐出効率、吐出
速度の向上をもたらすことも判明した。このことから、
発明者らは気泡の下流側の成長成分を積極的に可動部材
の自由端側に移動させるという従来の技術水準に比べ極
めて高い技術水準に至った。
ギーを考慮すると気泡の下流側の成長成分を考慮するこ
とが吐出特性を格段に向上できる要因として最大である
との知見に至った。つまり、気泡の下流側の成長成分を
吐出方向へ効率よく変換させることこそ吐出効率、吐出
速度の向上をもたらすことも判明した。このことから、
発明者らは気泡の下流側の成長成分を積極的に可動部材
の自由端側に移動させるという従来の技術水準に比べ極
めて高い技術水準に至った。
【0026】さらに、気泡を形成するための発熱領域、
例えば電気熱変換体の液体の流れ方向の面積中心を通る
中心線から下流側、あるいは、発泡を司る面における面
積中心等の気泡下流側の成長にかかわる可動部材や液流
路等の構造的要素を勘案することも好ましいということ
がわかった。
例えば電気熱変換体の液体の流れ方向の面積中心を通る
中心線から下流側、あるいは、発泡を司る面における面
積中心等の気泡下流側の成長にかかわる可動部材や液流
路等の構造的要素を勘案することも好ましいということ
がわかった。
【0027】また、一方、可動部材の配置と液供給路の
構造を考慮することで、リフィル速度を大幅に向上する
ことができることがわかった。
構造を考慮することで、リフィル速度を大幅に向上する
ことができることがわかった。
【0028】発明者らは、このように研究で得られた知
見および、総合的観点から優れた液体の吐出原理を見い
だし本発明を成すに至った。
見および、総合的観点から優れた液体の吐出原理を見い
だし本発明を成すに至った。
【0029】本発明の主たる目的は以下の通りである。
【0030】第1の目的は、発生した気泡を根本的に制
御することで極めて新規な液体吐出原理を提供すること
にある。
御することで極めて新規な液体吐出原理を提供すること
にある。
【0031】本発明の第2の目的は、吐出効率、吐出圧
力の向上を図りつつ、発熱体上の液体への蓄熱を大幅に
軽減できると共に、発熱体上の残留気泡の低減を図るこ
とで、良好な液体の吐出を行いうる液体吐出装置を提供
することにある。
力の向上を図りつつ、発熱体上の液体への蓄熱を大幅に
軽減できると共に、発熱体上の残留気泡の低減を図るこ
とで、良好な液体の吐出を行いうる液体吐出装置を提供
することにある。
【0032】本発明の第3の目的は、バック波による液
体供給方向とは逆方向への慣性力が働くのを抑えると同
時に、可動部材の弁機能によって、メニスカス後退量を
低減させることで、リフィル周波数を高め、印字スピー
ド等を向上させた液体吐出装置を提供することにある。
体供給方向とは逆方向への慣性力が働くのを抑えると同
時に、可動部材の弁機能によって、メニスカス後退量を
低減させることで、リフィル周波数を高め、印字スピー
ド等を向上させた液体吐出装置を提供することにある。
【0033】本発明の第4の目的は、発熱体上への堆積
物を低減すると共に、吐出用液の用途範囲を広げること
ができ、しかも吐出効率や吐出力が十分に高い液体吐出
装置を提供することにある。
物を低減すると共に、吐出用液の用途範囲を広げること
ができ、しかも吐出効率や吐出力が十分に高い液体吐出
装置を提供することにある。
【0034】本発明の第5の目的は、吐出する液体の選
択自由度を高くできる液体吐出装置を提供することにあ
る。
択自由度を高くできる液体吐出装置を提供することにあ
る。
【0035】特に本発明は、本発明に係る液体吐出ヘッ
ドがその発生する気泡の圧力を液体吐出に有効に用い液
体吐出速度を大きくでき、これによりヘッドと記録媒体
とのギャップを大きくとっても液体の着弾精度が低下し
ないという利点を積極的に利用したものであり、ギャッ
プを大きくとる必要がある記録媒体等、多様な記録媒体
に対して、常に良好な記録を行うことができる液体吐出
装置を提供することを目的とする。
ドがその発生する気泡の圧力を液体吐出に有効に用い液
体吐出速度を大きくでき、これによりヘッドと記録媒体
とのギャップを大きくとっても液体の着弾精度が低下し
ないという利点を積極的に利用したものであり、ギャッ
プを大きくとる必要がある記録媒体等、多様な記録媒体
に対して、常に良好な記録を行うことができる液体吐出
装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
液体を吐出する液体吐出ヘッドの吐出口面と被記録媒体
とのギャップを調整可能な構成を備え、被記録媒体に記
録を行う液体吐出装置において、液体を吐出する吐出口
と、液体に気泡を発生させる気泡発生領域と、前記気泡
発生領域に面して配され、第1の位置と該第1の位置よ
りも前記気泡発生領域から遠い第2の位置との間を変位
可能な可動部材とを有し、該可動部材は、前記気泡発生
部での気泡の発生に基づく圧力によって、前記第1の位
置から前記第2の位置へ変位すると共に、前記可動部材
の変位によって前記気泡を吐出口に向かう方向の上流よ
りも下流に大きく膨張させることで液体を吐出する液体
吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドから吐出された液体が被
記録媒体に着弾する位置を決定するパラメータの少なく
とも1つを検知する検知手段と、異なるタイミングで液
体吐出ヘッドから吐出されるそれぞれの液体を同一個所
に着弾させて記録を行うとき、前記検知手段が検知する
パラメータに基づき、前記それぞれの液体相互の吐出タ
イミングを調整する調整手段と、を具えたことを特徴と
する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドの吐出口面と被記録媒体
とのギャップを調整可能な構成を備え、被記録媒体に記
録を行う液体吐出装置において、液体を吐出する吐出口
と、液体に気泡を発生させる気泡発生領域と、前記気泡
発生領域に面して配され、第1の位置と該第1の位置よ
りも前記気泡発生領域から遠い第2の位置との間を変位
可能な可動部材とを有し、該可動部材は、前記気泡発生
部での気泡の発生に基づく圧力によって、前記第1の位
置から前記第2の位置へ変位すると共に、前記可動部材
の変位によって前記気泡を吐出口に向かう方向の上流よ
りも下流に大きく膨張させることで液体を吐出する液体
吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドから吐出された液体が被
記録媒体に着弾する位置を決定するパラメータの少なく
とも1つを検知する検知手段と、異なるタイミングで液
体吐出ヘッドから吐出されるそれぞれの液体を同一個所
に着弾させて記録を行うとき、前記検知手段が検知する
パラメータに基づき、前記それぞれの液体相互の吐出タ
イミングを調整する調整手段と、を具えたことを特徴と
する。
【0037】また、液体を吐出する液体吐出ヘッドの吐
出口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を備
え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、液
体を吐出する吐出口と、液体に熱を加えることで該液体
に気泡を発生させる発熱体と該発熱体に沿った該発熱体
より上流側から前記発熱体上に液体を供給するための供
給路とを有する液流路と、前記発熱体に面して設けられ
吐出口側に自由端を有し前記気泡の発生による圧力に基
づいて前記自由端を変位させて前記圧力を吐出口側に導
く可動部材と、を有する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘ
ッドから吐出された液体が被記録媒体に着弾する位置を
決定するパラメータの少なくとも1つを検知する検知手
段と、異なるタイミングで液体吐出ヘッドから吐出され
るそれぞれの液体を同一個所に着弾させて記録を行うと
き、前記検知手段が検知するパラメータに基づき、前記
それぞれの液体相互の吐出タイミングを調整する調整手
段と、を具えたことを特徴とする。
出口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を備
え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、液
体を吐出する吐出口と、液体に熱を加えることで該液体
に気泡を発生させる発熱体と該発熱体に沿った該発熱体
より上流側から前記発熱体上に液体を供給するための供
給路とを有する液流路と、前記発熱体に面して設けられ
吐出口側に自由端を有し前記気泡の発生による圧力に基
づいて前記自由端を変位させて前記圧力を吐出口側に導
く可動部材と、を有する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘ
ッドから吐出された液体が被記録媒体に着弾する位置を
決定するパラメータの少なくとも1つを検知する検知手
段と、異なるタイミングで液体吐出ヘッドから吐出され
るそれぞれの液体を同一個所に着弾させて記録を行うと
き、前記検知手段が検知するパラメータに基づき、前記
それぞれの液体相互の吐出タイミングを調整する調整手
段と、を具えたことを特徴とする。
【0038】さらに、液体を吐出する液体吐出ヘッドの
吐出口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を
備え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、
液体を吐出する吐出口と、液体に熱を加えることで該液
体に気泡を発生させる発熱体と、前記発熱体に面して設
けられ吐出口側に自由端を有し前記気泡の発生による圧
力に基づいて前記自由端を変位させて前記圧力を吐出口
側に導く可動部材と、前記可動部材の前記発熱体に近い
面に沿った上流側から前記発熱体上に液体を供給する供
給路と、を有する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドか
ら吐出された液体が被記録媒体に着弾する位置を決定す
るパラメータの少なくとも1つを検知する検知手段と、
異なるタイミングで液体吐出ヘッドから吐出されるそれ
ぞれの液体を同一個所に着弾させて記録を行うとき、前
記検知手段が検知するパラメータに基づき、前記それぞ
れの液体相互の吐出タイミングを調整する調整手段と、
を具えたことを特徴とする。
吐出口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を
備え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、
液体を吐出する吐出口と、液体に熱を加えることで該液
体に気泡を発生させる発熱体と、前記発熱体に面して設
けられ吐出口側に自由端を有し前記気泡の発生による圧
力に基づいて前記自由端を変位させて前記圧力を吐出口
側に導く可動部材と、前記可動部材の前記発熱体に近い
面に沿った上流側から前記発熱体上に液体を供給する供
給路と、を有する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドか
ら吐出された液体が被記録媒体に着弾する位置を決定す
るパラメータの少なくとも1つを検知する検知手段と、
異なるタイミングで液体吐出ヘッドから吐出されるそれ
ぞれの液体を同一個所に着弾させて記録を行うとき、前
記検知手段が検知するパラメータに基づき、前記それぞ
れの液体相互の吐出タイミングを調整する調整手段と、
を具えたことを特徴とする。
【0039】さらに、液体を吐出する液体吐出ヘッドの
吐出口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を
備え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、
吐出口に連通した第1の液流路と、液体に熱を加えるこ
とで該液体に気泡を発生させる気泡発生領域を有する第
2の液流路と、前記第1の液流路と前記気泡発生領域と
の間に配され、吐出口側に自由端を有し、前記気泡発生
領域内での気泡の発生による圧力に基づいて該自由端を
前記第1の液流路側に変位させて前記圧力を前記第1の
液流路の吐出口側に導く可動部材とを有する液体吐出ヘ
ッドと、液体吐出ヘッドから吐出された液体が被記録媒
体に着弾する位置を決定するパラメータの少なくとも1
つを検知する検知手段と、異なるタイミングで液体吐出
ヘッドから吐出されるそれぞれの液体を同一個所に着弾
させて記録を行うとき、前記検知手段が検知するパラメ
ータに基づき、前記それぞれの液体相互の吐出タイミン
グを調整する調整手段と、を具えたことを特徴とする。
吐出口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を
備え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、
吐出口に連通した第1の液流路と、液体に熱を加えるこ
とで該液体に気泡を発生させる気泡発生領域を有する第
2の液流路と、前記第1の液流路と前記気泡発生領域と
の間に配され、吐出口側に自由端を有し、前記気泡発生
領域内での気泡の発生による圧力に基づいて該自由端を
前記第1の液流路側に変位させて前記圧力を前記第1の
液流路の吐出口側に導く可動部材とを有する液体吐出ヘ
ッドと、液体吐出ヘッドから吐出された液体が被記録媒
体に着弾する位置を決定するパラメータの少なくとも1
つを検知する検知手段と、異なるタイミングで液体吐出
ヘッドから吐出されるそれぞれの液体を同一個所に着弾
させて記録を行うとき、前記検知手段が検知するパラメ
ータに基づき、前記それぞれの液体相互の吐出タイミン
グを調整する調整手段と、を具えたことを特徴とする。
【0040】さらに、液体を吐出する液体吐出ヘッドの
吐出口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を
備え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、
液体を吐出するための複数の吐出口と、それぞれの吐出
口に対応して直接連通する複数の第1の液流路を構成す
るための複数の溝と、前記複数の第1の液流路に液体を
供給するための第1の共通液室を構成する凹部とを一体
的に有する溝付き部材と、液体に熱を与えることで液体
に気泡を発生させるための複数の発熱体が配された素子
基板と、前記溝付き部材と該素子基板との間に配され、
前記発熱体に対応した第2の液流路の壁の一部を構成す
ると共に、前記発熱体に面した位置に前記気泡の発生に
基づく圧力によって前記第1の液流路側に変位する可動
部材とを具備した分離壁と、を有する液体吐出ヘッド
と、液体吐出ヘッドから吐出された液体が被記録媒体に
着弾する位置を決定するパラメータの少なくとも1つを
検知する検知手段と、異なるタイミングで液体吐出ヘッ
ドから吐出されるそれぞれの液体を同一個所に着弾させ
て記録を行うとき、前記検知手段が検知するパラメータ
に基づき、前記それぞれの液体相互の吐出タイミングを
調整する調整手段と、を具えたことを特徴とする。
吐出口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を
備え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、
液体を吐出するための複数の吐出口と、それぞれの吐出
口に対応して直接連通する複数の第1の液流路を構成す
るための複数の溝と、前記複数の第1の液流路に液体を
供給するための第1の共通液室を構成する凹部とを一体
的に有する溝付き部材と、液体に熱を与えることで液体
に気泡を発生させるための複数の発熱体が配された素子
基板と、前記溝付き部材と該素子基板との間に配され、
前記発熱体に対応した第2の液流路の壁の一部を構成す
ると共に、前記発熱体に面した位置に前記気泡の発生に
基づく圧力によって前記第1の液流路側に変位する可動
部材とを具備した分離壁と、を有する液体吐出ヘッド
と、液体吐出ヘッドから吐出された液体が被記録媒体に
着弾する位置を決定するパラメータの少なくとも1つを
検知する検知手段と、異なるタイミングで液体吐出ヘッ
ドから吐出されるそれぞれの液体を同一個所に着弾させ
て記録を行うとき、前記検知手段が検知するパラメータ
に基づき、前記それぞれの液体相互の吐出タイミングを
調整する調整手段と、を具えたことを特徴とする。
【0041】上述したような、極めて新規な吐出原理に
基づく本発明の液体吐出方法、ヘッド等によると、発生
する気泡とこれによって変位する可動部材との相乗効果
を得ることができ、吐出口近傍の液体を効率よく吐出で
きるため、従来のバブルジェット方式の吐出方法、ヘッ
ド等に比べて、吐出効率を向上できる。例えば本発明の
最も好ましい形態においては2倍以上という飛躍的な吐
出効率の向上を達成できた。
基づく本発明の液体吐出方法、ヘッド等によると、発生
する気泡とこれによって変位する可動部材との相乗効果
を得ることができ、吐出口近傍の液体を効率よく吐出で
きるため、従来のバブルジェット方式の吐出方法、ヘッ
ド等に比べて、吐出効率を向上できる。例えば本発明の
最も好ましい形態においては2倍以上という飛躍的な吐
出効率の向上を達成できた。
【0042】特に、上記液体吐出ヘッドは吐出速度を大
とすることができ、これによりギャップ等のパラメータ
を大きくしても着弾精度は低下しないが、同一個所に異
なるタイミングで液体を吐出する場合には、上記ギャッ
プ等により着弾位置が相互にずれることがある。このた
め、検知手段が検知するパラメータに基づいて吐出タイ
ミングを調整し、これにより着弾位置のずれを修正する
ことができる。
とすることができ、これによりギャップ等のパラメータ
を大きくしても着弾精度は低下しないが、同一個所に異
なるタイミングで液体を吐出する場合には、上記ギャッ
プ等により着弾位置が相互にずれることがある。このた
め、検知手段が検知するパラメータに基づいて吐出タイ
ミングを調整し、これにより着弾位置のずれを修正する
ことができる。
【0043】なお、本発明の説明で用いる「上流」「下
流」とは、液体の供給源から気泡発生領域(又は可動部
材)を経て、吐出口へ向かう液体の流れ方向に関して、
又はこの構成上の方向に関しての表現として表されてい
る。
流」とは、液体の供給源から気泡発生領域(又は可動部
材)を経て、吐出口へ向かう液体の流れ方向に関して、
又はこの構成上の方向に関しての表現として表されてい
る。
【0044】また、気泡自体に関する「下流側」とは、
主として液滴の吐出に直接作用するとされる気泡の吐出
口側部分を代表する。より具体的には気泡の中心に対し
て、上記流れ方向や上記構成上の方向に関する下流側、
又は、発熱体の面積中心より下流側の領域で発生する気
泡を意味する。
主として液滴の吐出に直接作用するとされる気泡の吐出
口側部分を代表する。より具体的には気泡の中心に対し
て、上記流れ方向や上記構成上の方向に関する下流側、
又は、発熱体の面積中心より下流側の領域で発生する気
泡を意味する。
【0045】また、本発明の説明で用いる「実質的に密
閉」とは、気泡が成長するとき、可動部材が変位する前
に可動部材の周囲の隙間(スリット)から気泡がすり抜
けない程度の状態を意味する。
閉」とは、気泡が成長するとき、可動部材が変位する前
に可動部材の周囲の隙間(スリット)から気泡がすり抜
けない程度の状態を意味する。
【0046】さらに、本発明でいう「分離壁」とは、広
義では気泡発生領域と吐出口に直接連通する領域とを区
分するように介在する壁(可動部材を含んでもよい)を
意味し、狭義では気泡発生領域を含む流路を吐出口に直
接連通する液流路とを区分し、それぞれの領域にある液
体の混合を防止するものを意味する。
義では気泡発生領域と吐出口に直接連通する領域とを区
分するように介在する壁(可動部材を含んでもよい)を
意味し、狭義では気泡発生領域を含む流路を吐出口に直
接連通する液流路とを区分し、それぞれの領域にある液
体の混合を防止するものを意味する。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【0048】(実施形態1)まず本実施形態では液体を
吐出するための、気泡に基づく圧力の伝搬方向や気泡の
成長方向を制御することで吐出力や吐出効率の向上を図
る場合の例を説明する。
吐出するための、気泡に基づく圧力の伝搬方向や気泡の
成長方向を制御することで吐出力や吐出効率の向上を図
る場合の例を説明する。
【0049】図2はこのような本実施形態の液体吐出ヘ
ッドを液流路方向で切断した断面模式図を示しており、
図3はこの液体吐出ヘッドの部分破断斜視図を示してい
る。
ッドを液流路方向で切断した断面模式図を示しており、
図3はこの液体吐出ヘッドの部分破断斜視図を示してい
る。
【0050】本実施形態の液体吐出ヘッドは、液体を吐
出するための吐出エネルギー発生素子として、液体に熱
エネルギーを作用させる発熱体2(本実施形態において
は40μm×105μmの形状の発熱抵抗体)が素子基
板1に設けられており、この素子基板上に発熱体2に対
応して液流路10が配されている。液流路10は吐出口
18に連通していると共に、複数の液流路10に液体を
供給するための共通液室13に連通しており、吐出口か
ら吐出された液体に見合う量の液体をこの共通液室13
から受け取る。
出するための吐出エネルギー発生素子として、液体に熱
エネルギーを作用させる発熱体2(本実施形態において
は40μm×105μmの形状の発熱抵抗体)が素子基
板1に設けられており、この素子基板上に発熱体2に対
応して液流路10が配されている。液流路10は吐出口
18に連通していると共に、複数の液流路10に液体を
供給するための共通液室13に連通しており、吐出口か
ら吐出された液体に見合う量の液体をこの共通液室13
から受け取る。
【0051】この液流路10の素子基板上には、前述の
発熱体2に対向するように面して、金属等の弾性を有す
る材料で構成され、平面部を有する板状の可動部材31
が片持梁状に設けられている。この可動部材の一端は液
流路10の壁や素子基板上に感光性樹脂などをパターニ
ングして形成した土台(支持部材)34等に固定されて
いる。これによって、可動部材は保持されると共に支点
(支点部分)33を構成している。
発熱体2に対向するように面して、金属等の弾性を有す
る材料で構成され、平面部を有する板状の可動部材31
が片持梁状に設けられている。この可動部材の一端は液
流路10の壁や素子基板上に感光性樹脂などをパターニ
ングして形成した土台(支持部材)34等に固定されて
いる。これによって、可動部材は保持されると共に支点
(支点部分)33を構成している。
【0052】この可動部材31は、液体の吐出動作によ
って共通液室13から可動部材31を経て吐出口18側
へ流れる大きな流れの上流側に支点(支点部分;固定
端)33を持ち、この支点33に対して下流側に自由端
(自由端部分)32を持つように、発熱体2に面した位
置に発熱体2を覆うような状態で発熱体から15μm程
度の距離を隔てて配されている。この発熱体と可動部材
との間が気泡発生領域となる。なお発熱体、可動部材の
種類や形状および配置はこれに限られることなく、後述
するように気泡の成長や圧力の伝搬を制御しうる形状お
よび配置であればよい。なお、上述した液流路10は、
後に取り上げる液体の流れの説明のため、可動部材31
を境にして直接吐出口18に連通している部分を第1の
液流路14とし、気泡発生領域11や液体供給路12を
有する第2の液流路16の2つの領域に分けて説明す
る。
って共通液室13から可動部材31を経て吐出口18側
へ流れる大きな流れの上流側に支点(支点部分;固定
端)33を持ち、この支点33に対して下流側に自由端
(自由端部分)32を持つように、発熱体2に面した位
置に発熱体2を覆うような状態で発熱体から15μm程
度の距離を隔てて配されている。この発熱体と可動部材
との間が気泡発生領域となる。なお発熱体、可動部材の
種類や形状および配置はこれに限られることなく、後述
するように気泡の成長や圧力の伝搬を制御しうる形状お
よび配置であればよい。なお、上述した液流路10は、
後に取り上げる液体の流れの説明のため、可動部材31
を境にして直接吐出口18に連通している部分を第1の
液流路14とし、気泡発生領域11や液体供給路12を
有する第2の液流路16の2つの領域に分けて説明す
る。
【0053】発熱体2を発熱させることで可動部材31
と発熱体2との間の気泡発生領域11の液体に熱を作用
し、液体にUSP4,723,129に記載されている
ような膜沸騰現象に基づく気泡を発生させる。気泡の発
生に基づく圧力と気泡は可動部材に優先的に作用し、可
動部材31は図2(b)、(c)もしくは図3で示され
るように支点33を中心に吐出口側に大きく開くように
変位する。可動部材31の変位若しくは変位した状態に
よって気泡の発生に基づく圧力の伝搬や気泡自身の成長
が吐出口側に導かれる。
と発熱体2との間の気泡発生領域11の液体に熱を作用
し、液体にUSP4,723,129に記載されている
ような膜沸騰現象に基づく気泡を発生させる。気泡の発
生に基づく圧力と気泡は可動部材に優先的に作用し、可
動部材31は図2(b)、(c)もしくは図3で示され
るように支点33を中心に吐出口側に大きく開くように
変位する。可動部材31の変位若しくは変位した状態に
よって気泡の発生に基づく圧力の伝搬や気泡自身の成長
が吐出口側に導かれる。
【0054】ここで、本発明の基本的な吐出原理の一つ
を説明する。本発明において最も重要な原理の1つは、
気泡に対面するように配された可動部材が気泡の圧力あ
るいは気泡自体に基づいて、定常状態の第1の位置から
変位後の位置である第2の位置へ変位し、この変位する
可動部材31によって気泡の発生に伴う圧力や気泡自身
を吐出口18が配された下流側へ導くことである。
を説明する。本発明において最も重要な原理の1つは、
気泡に対面するように配された可動部材が気泡の圧力あ
るいは気泡自体に基づいて、定常状態の第1の位置から
変位後の位置である第2の位置へ変位し、この変位する
可動部材31によって気泡の発生に伴う圧力や気泡自身
を吐出口18が配された下流側へ導くことである。
【0055】この原理を可動部材を用いない従来の液流
路構造を模式的に示した図3と本発明の図5とを比較し
てさらに詳しく説明する。なおここでは吐出口方向への
圧力の伝搬方向をVA、上流側への圧力の伝搬方向をV
Bとして示した。
路構造を模式的に示した図3と本発明の図5とを比較し
てさらに詳しく説明する。なおここでは吐出口方向への
圧力の伝搬方向をVA、上流側への圧力の伝搬方向をV
Bとして示した。
【0056】図4で示されるような従来のヘッドにおい
ては、発生した気泡40による圧力の伝搬方向を規制す
る構成はない。このため気泡40の圧力伝搬方向はV1
〜V8のように気泡表面の垂線方向となり様々な方向を
向いていた。このうち、特に液吐出に最も影響を及ぼす
VA方向に圧力伝搬方向の成分を持つものは、V1〜V
4即ち気泡のほぼ半分の位置より吐出口に近い部分の圧
力伝搬の方向成分であり、液吐出効率、液吐出力、吐出
速度等に直接寄与する重要な部分である。さらにV1は
吐出方向VAの方向に最も近いため効率よく働き、逆に
V4はVAに向かう方向成分は比較的少ない。
ては、発生した気泡40による圧力の伝搬方向を規制す
る構成はない。このため気泡40の圧力伝搬方向はV1
〜V8のように気泡表面の垂線方向となり様々な方向を
向いていた。このうち、特に液吐出に最も影響を及ぼす
VA方向に圧力伝搬方向の成分を持つものは、V1〜V
4即ち気泡のほぼ半分の位置より吐出口に近い部分の圧
力伝搬の方向成分であり、液吐出効率、液吐出力、吐出
速度等に直接寄与する重要な部分である。さらにV1は
吐出方向VAの方向に最も近いため効率よく働き、逆に
V4はVAに向かう方向成分は比較的少ない。
【0057】これに対して、図5で示される本発明の場
合には、可動部材31が図4の場合のように様々な方向
を向いていた気泡の圧力伝搬方向V1〜V4を下流側
(吐出口側)へ導き、VAの圧力伝搬方向に変換するも
のであり、これにより気泡40の圧力が直接的に効率よ
く吐出に寄与することになる。そして、気泡の成長方向
自体も圧力伝搬方向V1〜V4と同様に下流方向に導か
れ、上流より下流で大きく成長する。このように、気泡
の成長方向自体を可動部材によって制御し、気泡の圧力
伝搬方向を制御することで、吐出効率や吐出力また吐出
速度等の根本的な向上を達成することができる。
合には、可動部材31が図4の場合のように様々な方向
を向いていた気泡の圧力伝搬方向V1〜V4を下流側
(吐出口側)へ導き、VAの圧力伝搬方向に変換するも
のであり、これにより気泡40の圧力が直接的に効率よ
く吐出に寄与することになる。そして、気泡の成長方向
自体も圧力伝搬方向V1〜V4と同様に下流方向に導か
れ、上流より下流で大きく成長する。このように、気泡
の成長方向自体を可動部材によって制御し、気泡の圧力
伝搬方向を制御することで、吐出効率や吐出力また吐出
速度等の根本的な向上を達成することができる。
【0058】次に図2に戻って、本実施形態の液体吐出
ヘッドの吐出動作について詳しく説明する。
ヘッドの吐出動作について詳しく説明する。
【0059】図2(a)は、発熱体2に電気エネルギー
等のエネルギーが印加される前の状態であり、発熱体が
熱を発生する前の状態である。ここで重要なことは、可
動部材31が、発熱体の発熱によって発生した気泡に対
し、この気泡の少なくとも下流側部分に対面する位置に
設けられていることである。つまり、気泡の下流側が可
動部材に作用するように、液流路構造上では少なくとも
発熱体の面積中心3より下流(発熱体の面積中心3を通
って流路の長さ方向に直交する線より下流)の位置まで
可動部材31が配されている。
等のエネルギーが印加される前の状態であり、発熱体が
熱を発生する前の状態である。ここで重要なことは、可
動部材31が、発熱体の発熱によって発生した気泡に対
し、この気泡の少なくとも下流側部分に対面する位置に
設けられていることである。つまり、気泡の下流側が可
動部材に作用するように、液流路構造上では少なくとも
発熱体の面積中心3より下流(発熱体の面積中心3を通
って流路の長さ方向に直交する線より下流)の位置まで
可動部材31が配されている。
【0060】図2(b)は、発熱体2に電気エネルギー
等が印加されて発熱体2が発熱し、発生した熱によって
気泡発生領域11内を満たす液体の一部を加熱し、膜沸
騰に伴う気泡を発生させた状態である。
等が印加されて発熱体2が発熱し、発生した熱によって
気泡発生領域11内を満たす液体の一部を加熱し、膜沸
騰に伴う気泡を発生させた状態である。
【0061】このとき可動部材31は気泡40の発生に
基づく圧力により、気泡40の圧力の伝搬方向を吐出口
方向に導くように第1位置から第2位置へ変位する。こ
こで重要なことは前述したように、可動部材31の自由
端32を下流側(吐出口側)に配置し、支点33を上流
側(共通液室側)に位置するように配置して、可動部材
の少なくとも一部を発熱体の下流部分すなわち気泡の下
流部分に対面させることである。
基づく圧力により、気泡40の圧力の伝搬方向を吐出口
方向に導くように第1位置から第2位置へ変位する。こ
こで重要なことは前述したように、可動部材31の自由
端32を下流側(吐出口側)に配置し、支点33を上流
側(共通液室側)に位置するように配置して、可動部材
の少なくとも一部を発熱体の下流部分すなわち気泡の下
流部分に対面させることである。
【0062】図2(c)は気泡40がさらに成長した状
態であるが、気泡40発生に伴う圧力に応じて可動部材
31はさらに変位している。発生した気泡は上流より下
流に大きく成長すると共に可動部材の第1の位置(点線
位置)を越えて大きく成長している。このように気泡4
0の成長に応じて可動部材31が徐々に変位して行くこ
とで気泡40の圧力伝搬方向や堆積移動のしやすい方
向、すなわち自由端側への気泡の成長方向を吐出口に均
一的に向かわせることができることも吐出効率を高める
と考えられる。可動部材は気泡や発泡圧を吐出口方向へ
導く際もこの伝達の妨げになることはほとんどなく、伝
搬する圧力の大きさに応じて効率よく圧力の伝搬方向や
気泡の成長方向を制御することができる。
態であるが、気泡40発生に伴う圧力に応じて可動部材
31はさらに変位している。発生した気泡は上流より下
流に大きく成長すると共に可動部材の第1の位置(点線
位置)を越えて大きく成長している。このように気泡4
0の成長に応じて可動部材31が徐々に変位して行くこ
とで気泡40の圧力伝搬方向や堆積移動のしやすい方
向、すなわち自由端側への気泡の成長方向を吐出口に均
一的に向かわせることができることも吐出効率を高める
と考えられる。可動部材は気泡や発泡圧を吐出口方向へ
導く際もこの伝達の妨げになることはほとんどなく、伝
搬する圧力の大きさに応じて効率よく圧力の伝搬方向や
気泡の成長方向を制御することができる。
【0063】図2(d)は気泡40が、前述した膜沸騰
の後気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅する状態
を示している。
の後気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅する状態
を示している。
【0064】第2の位置まで変位していた可動部材31
は、気泡の収縮による負圧と可動部材自身のばね性によ
る復元力によって図2(a)の初期位置(第1の位置)
に復帰する。また、消泡時には、気泡発生領域11での
気泡の収縮体積を補うため、また、吐出された液体の体
積分を補うために上流側(B)、すなわち共通液室側か
ら流れのVD1、VD2のように、また、吐出口側から
流れのVcのように液体が流れ込んでくる。 以上、気
泡の発生に伴う可動部材の動作と液体の吐出動作につい
て説明したが、以下に本発明の液体吐出ヘッドにおける
液体のリフィルについて詳しく説明する。
は、気泡の収縮による負圧と可動部材自身のばね性によ
る復元力によって図2(a)の初期位置(第1の位置)
に復帰する。また、消泡時には、気泡発生領域11での
気泡の収縮体積を補うため、また、吐出された液体の体
積分を補うために上流側(B)、すなわち共通液室側か
ら流れのVD1、VD2のように、また、吐出口側から
流れのVcのように液体が流れ込んでくる。 以上、気
泡の発生に伴う可動部材の動作と液体の吐出動作につい
て説明したが、以下に本発明の液体吐出ヘッドにおける
液体のリフィルについて詳しく説明する。
【0065】図2を用いて本発明における液供給メカニ
ズムをさらに詳しく説明する。
ズムをさらに詳しく説明する。
【0066】図2(c)の後、気泡40が最大体積の状
態を経て消泡過程に入ったときには、消泡した体積を補
う体積の液体が気泡発生領域に、第1液流路14の吐出
口18側と第2液流路16の共通液室側13から流れ込
む。可動部材31を持たない従来の液流路構造において
は、消泡位置に吐出口側から流れ込む液体の量と共通液
室から流れ込む液体の量は、気泡発生領域より吐出口に
近い部分と共通液室に近い部分との流抵抗の大きさに起
因する(流路抵抗と液体の慣性に基づくものであ
る。)。
態を経て消泡過程に入ったときには、消泡した体積を補
う体積の液体が気泡発生領域に、第1液流路14の吐出
口18側と第2液流路16の共通液室側13から流れ込
む。可動部材31を持たない従来の液流路構造において
は、消泡位置に吐出口側から流れ込む液体の量と共通液
室から流れ込む液体の量は、気泡発生領域より吐出口に
近い部分と共通液室に近い部分との流抵抗の大きさに起
因する(流路抵抗と液体の慣性に基づくものであ
る。)。
【0067】このため、吐出口に近い側の流抵抗が小さ
い場合には、多くの液体が吐出口側から消泡位置に流れ
込みメニスカスの後退量が大きくなることになる。特
に、吐出効率を高めるために吐出口に近い側の流抵抗を
小さくして吐出効率を高めようとするほど、消泡時のメ
ニスカスMの後退が大きくなり、リフィル時間が長くな
って高速印字を妨げることとなっていた。
い場合には、多くの液体が吐出口側から消泡位置に流れ
込みメニスカスの後退量が大きくなることになる。特
に、吐出効率を高めるために吐出口に近い側の流抵抗を
小さくして吐出効率を高めようとするほど、消泡時のメ
ニスカスMの後退が大きくなり、リフィル時間が長くな
って高速印字を妨げることとなっていた。
【0068】これに対して本実施形態は可動部材31を
設けたため、気泡の体積Wを可動部材31の第1位置を
境に上側をW1、気泡発生領域11側をW2とした場
合、消泡時に可動部材が元の位置に戻った時点でメニス
カスの後退は止まり、その後残ったW2の体積分の液体
供給は主に第2流路16の流れVD2からの液供給によ
って成される。これにより、従来、気泡Wの体積の半分
程度に対応した量がメニスカスの後退量になっていたの
に対して、それより少ないW1の半分程度のメニスカス
後退量に抑えることが可能になった。
設けたため、気泡の体積Wを可動部材31の第1位置を
境に上側をW1、気泡発生領域11側をW2とした場
合、消泡時に可動部材が元の位置に戻った時点でメニス
カスの後退は止まり、その後残ったW2の体積分の液体
供給は主に第2流路16の流れVD2からの液供給によ
って成される。これにより、従来、気泡Wの体積の半分
程度に対応した量がメニスカスの後退量になっていたの
に対して、それより少ないW1の半分程度のメニスカス
後退量に抑えることが可能になった。
【0069】さらに、W2の体積分の液体供給は消泡時
の圧力を利用して可動部材31の発熱体側の面に沿っ
て、主に第2液流路の上流側(VD2)から強制的に行
うことができるためより速いリフィルを実現できた。
の圧力を利用して可動部材31の発熱体側の面に沿っ
て、主に第2液流路の上流側(VD2)から強制的に行
うことができるためより速いリフィルを実現できた。
【0070】ここで特徴的なことは、従来のヘッドで消
泡時の圧力を用いたリフィルを行った場合、メニスカス
の振動が大きくなってしまい画像品位の劣化につながっ
ていたが、本実施形態の高速リフィルにおいては可動部
材によって吐出口側の第1液流路14の領域と、気泡発
生領域11との吐出口側での液体の流通が抑制されるた
めメニスカスの振動を極めて少なくすることができるこ
とである。
泡時の圧力を用いたリフィルを行った場合、メニスカス
の振動が大きくなってしまい画像品位の劣化につながっ
ていたが、本実施形態の高速リフィルにおいては可動部
材によって吐出口側の第1液流路14の領域と、気泡発
生領域11との吐出口側での液体の流通が抑制されるた
めメニスカスの振動を極めて少なくすることができるこ
とである。
【0071】このように本発明は、第2流路16の液供
給路12を介しての発泡領域への強制リフィルと、上述
したメニスカス後退や振動の抑制によって高速リフィル
を達成することで、吐出の安定や高速繰り返し吐出、ま
た記録の分野に用いた場合、画質の向上や高速記録を実
現することができる。
給路12を介しての発泡領域への強制リフィルと、上述
したメニスカス後退や振動の抑制によって高速リフィル
を達成することで、吐出の安定や高速繰り返し吐出、ま
た記録の分野に用いた場合、画質の向上や高速記録を実
現することができる。
【0072】本発明の構成においてはさらに次のような
有効な機能を兼ね備えている。それは、気泡の発生によ
る圧力の上流側への伝搬(バック波)を抑制することで
ある。発熱体2上で発生した気泡の内、共通液室13側
(上流側)の気泡による圧力は、その多くが、上流側に
向かって液体を押し戻す力(バック波)になっていた。
このバック波は、上流側の圧力と、それによる液移動
量、そして液移動に伴う慣性力を引き起こし、これらは
液体の液流路内へのリフィルを低下させ高速駆動の妨げ
にもなっていた。本発明においては、まず可動部材31
によって上流側へのこれらの作用を抑えることでもリフ
ィル供給性の向上をさらに図っている。
有効な機能を兼ね備えている。それは、気泡の発生によ
る圧力の上流側への伝搬(バック波)を抑制することで
ある。発熱体2上で発生した気泡の内、共通液室13側
(上流側)の気泡による圧力は、その多くが、上流側に
向かって液体を押し戻す力(バック波)になっていた。
このバック波は、上流側の圧力と、それによる液移動
量、そして液移動に伴う慣性力を引き起こし、これらは
液体の液流路内へのリフィルを低下させ高速駆動の妨げ
にもなっていた。本発明においては、まず可動部材31
によって上流側へのこれらの作用を抑えることでもリフ
ィル供給性の向上をさらに図っている。
【0073】次に、本実施形態の更なる特徴的な構造と
効果について、以下に説明する。
効果について、以下に説明する。
【0074】本実施形態の第2液流路16は、発熱体2
の上流に発熱体2と実質的に平坦につながる(発熱体表
面が大きく落ち込んでいない)内壁を持つ液体供給路1
2を有している。このような場合、気泡発生領域11お
よび発熱体2の表面への液体の供給は、可動部材31の
気泡発生領域11に近い側の面に沿って、VD2のよう
に行われる。このため、発熱体2の表面上に液体が淀む
ことが抑制され、液体中に溶存していた気体の析出や、
消泡できずに残ったいわゆる残留気泡が除去され易く、
また、液体への蓄熱が高くなりすぎることもない。従っ
て、より安定した気泡の発生を高速に繰り返し行うこと
ができる。なお、本実施形態では実質的に平坦な内壁を
持つ液体供給路12を持つもので説明したが、これに限
らず、発熱体表面となだらかに繋がり、なだらかな内壁
を有する液供給路であればよく、発熱体上に液体の淀み
や、液体の供給に大きな乱流を生じない形状であればよ
い。
の上流に発熱体2と実質的に平坦につながる(発熱体表
面が大きく落ち込んでいない)内壁を持つ液体供給路1
2を有している。このような場合、気泡発生領域11お
よび発熱体2の表面への液体の供給は、可動部材31の
気泡発生領域11に近い側の面に沿って、VD2のよう
に行われる。このため、発熱体2の表面上に液体が淀む
ことが抑制され、液体中に溶存していた気体の析出や、
消泡できずに残ったいわゆる残留気泡が除去され易く、
また、液体への蓄熱が高くなりすぎることもない。従っ
て、より安定した気泡の発生を高速に繰り返し行うこと
ができる。なお、本実施形態では実質的に平坦な内壁を
持つ液体供給路12を持つもので説明したが、これに限
らず、発熱体表面となだらかに繋がり、なだらかな内壁
を有する液供給路であればよく、発熱体上に液体の淀み
や、液体の供給に大きな乱流を生じない形状であればよ
い。
【0075】また、気泡発生領域への液体の供給は、可
動部材の側部(スリット35)を介してVD1から行わ
れるものもある。しかし、気泡発生時の圧力をさらに有
効に吐出口に導くために図2で示すように気泡発生領域
の全体を覆う(発熱体面を覆う)ように大きな可動部材
を用い、可動部材31が第1の位置へ復帰することで、
気泡発生領域11と第1液流路14の吐出口に近い領域
との液体の流抵抗が大きくなるような形態の場合、前述
のVD1から気泡発生領域11に向かっての液体の流れ
が妨げられる。しかし、本発明のヘッド構造において
は、気泡発生領域に液体を供給するための流れVD1が
あるため、液体の供給性能が非常に高くなり、可動部材
31で気泡発生領域11を覆うような吐出効率向上を求
めた構造を取っても、液体の供給性能を落とすことがな
い。
動部材の側部(スリット35)を介してVD1から行わ
れるものもある。しかし、気泡発生時の圧力をさらに有
効に吐出口に導くために図2で示すように気泡発生領域
の全体を覆う(発熱体面を覆う)ように大きな可動部材
を用い、可動部材31が第1の位置へ復帰することで、
気泡発生領域11と第1液流路14の吐出口に近い領域
との液体の流抵抗が大きくなるような形態の場合、前述
のVD1から気泡発生領域11に向かっての液体の流れ
が妨げられる。しかし、本発明のヘッド構造において
は、気泡発生領域に液体を供給するための流れVD1が
あるため、液体の供給性能が非常に高くなり、可動部材
31で気泡発生領域11を覆うような吐出効率向上を求
めた構造を取っても、液体の供給性能を落とすことがな
い。
【0076】ところで、可動部材31の自由端32と支
点33の位置は、例えば図6で示されるように、自由端
が相対的に支点より下流側にある。このような構成のた
め、前述した発泡の際に気泡の圧力伝搬方向や成長方向
を吐出口側に導く等の機能や効果を効率よく実現できる
のである。さらに、この位置関係は吐出に対する機能や
効果のみならず、液体の供給の際にも液流路10を流れ
る液体に対する流抵抗を小さくしでき高速にリフィルで
きるという効果を達成している。これは図6に示すよう
に、吐出によって後退したメニスカスMが毛管力により
吐出口18へ復帰する際や、消泡に対しての液供給が行
われる場合に、液流路10(第1液流路14、第2液流
路16を含む)内を流れる流れS1、S2、S3に対
し、逆らわないように自由端と支点33とを配置してい
るためである。
点33の位置は、例えば図6で示されるように、自由端
が相対的に支点より下流側にある。このような構成のた
め、前述した発泡の際に気泡の圧力伝搬方向や成長方向
を吐出口側に導く等の機能や効果を効率よく実現できる
のである。さらに、この位置関係は吐出に対する機能や
効果のみならず、液体の供給の際にも液流路10を流れ
る液体に対する流抵抗を小さくしでき高速にリフィルで
きるという効果を達成している。これは図6に示すよう
に、吐出によって後退したメニスカスMが毛管力により
吐出口18へ復帰する際や、消泡に対しての液供給が行
われる場合に、液流路10(第1液流路14、第2液流
路16を含む)内を流れる流れS1、S2、S3に対
し、逆らわないように自由端と支点33とを配置してい
るためである。
【0077】補足すれば、本実施形態図1においては、
前述のように可動部材31の自由端32が、発熱体2を
上流側領域と下流側領域とに2分する面積中心3(発熱
体の面積中心(中央)を通り液流路の長さ方向に直交す
る線)より下流側の位置に対向するように発熱体2に対
して延在している。これによって発熱体の面積中心位置
3より下流側で発生する液体の吐出に大きく寄与する圧
力、又は気泡を可動部材31が受け、この圧力及び気泡
を吐出口側に導くことができ、吐出効率や吐出力を根本
的に向上させることができる。
前述のように可動部材31の自由端32が、発熱体2を
上流側領域と下流側領域とに2分する面積中心3(発熱
体の面積中心(中央)を通り液流路の長さ方向に直交す
る線)より下流側の位置に対向するように発熱体2に対
して延在している。これによって発熱体の面積中心位置
3より下流側で発生する液体の吐出に大きく寄与する圧
力、又は気泡を可動部材31が受け、この圧力及び気泡
を吐出口側に導くことができ、吐出効率や吐出力を根本
的に向上させることができる。
【0078】さらに、加えて上記気泡の上流側をも利用
して多くの効果を得ている。
して多くの効果を得ている。
【0079】また、本実施形態の構成においては可動部
材31の自由端が瞬間的な機械的変位を行っていること
も、液体の吐出に対して有効に寄与している考えられ
る。
材31の自由端が瞬間的な機械的変位を行っていること
も、液体の吐出に対して有効に寄与している考えられ
る。
【0080】図7および図8は、上述した液体吐出ヘッ
ドを用いたインクジェット捺染装置の概略構成を示すそ
れぞれ側面図および斜視図である。
ドを用いたインクジェット捺染装置の概略構成を示すそ
れぞれ側面図および斜視図である。
【0081】これら図において、4はプリント媒体とし
ての布帛であり、不図示のモータによって駆動される巻
出しローラ1310の回転に応じて巻出され、中間ロー
ラ1320,1330を介して搬送手段1200に至
る。搬送手段1200は、プリント部1100に対向す
る部位に設けられ、この搬送手段1200により実質的
に水平方向に搬送された後、送りローラ1214および
中間ローラ1520,1530,1540を介して巻取
りローラ1500によって巻取られる。
ての布帛であり、不図示のモータによって駆動される巻
出しローラ1310の回転に応じて巻出され、中間ロー
ラ1320,1330を介して搬送手段1200に至
る。搬送手段1200は、プリント部1100に対向す
る部位に設けられ、この搬送手段1200により実質的
に水平方向に搬送された後、送りローラ1214および
中間ローラ1520,1530,1540を介して巻取
りローラ1500によって巻取られる。
【0082】枠体1050の内部には、布帛4の搬送方
向に直交した方向に一対の平行なガイドレール1120
が配されている。このガイドレール1120上にはボー
ルベアリング1111を介してヘッドキャリッジ100
3が取付けられ、これにより、ヘッドキャリッジ100
3が上記一対のガイドレールに沿った主走査方向に往復
移動できるような構成となっている。なおヘッドキャリ
ッジ1003は、枠体1050の一側壁に固定された駆
動モータ(不図示)によって駆動ベルト(不図示)を介
して駆動される。また、ヘッドキャリッジ1003の内
部下面には、布帛1004に対して画像形成を行うため
のヘッドユニット1101が取付けられている。
向に直交した方向に一対の平行なガイドレール1120
が配されている。このガイドレール1120上にはボー
ルベアリング1111を介してヘッドキャリッジ100
3が取付けられ、これにより、ヘッドキャリッジ100
3が上記一対のガイドレールに沿った主走査方向に往復
移動できるような構成となっている。なおヘッドキャリ
ッジ1003は、枠体1050の一側壁に固定された駆
動モータ(不図示)によって駆動ベルト(不図示)を介
して駆動される。また、ヘッドキャリッジ1003の内
部下面には、布帛1004に対して画像形成を行うため
のヘッドユニット1101が取付けられている。
【0083】ヘッドユニット1101には、布帛100
4の搬送方向と同一の方向に多数のインク吐出口を配列
した、上述の吐出原理からなるインクジェットヘッド
が、インク色毎に上記主走査方向と同方向に複数設けら
れている。さらに、後述されたように、各インク色につ
いてはプリント解像度が異なる2つのヘッドが設けられ
ている。このようなヘッドユニット1101は、布帛1
004の搬送方向において2組設けられている。これら
2組のヘッドユニット1101は、布帛1004の搬送
に伴ない同一の走査領域を走査するように構成されてい
るが、それらの走査の間におけるインク吐出によってそ
れぞれ形成されるドットの配置は、例えばチェッカ模様
のように相補的なものである。
4の搬送方向と同一の方向に多数のインク吐出口を配列
した、上述の吐出原理からなるインクジェットヘッド
が、インク色毎に上記主走査方向と同方向に複数設けら
れている。さらに、後述されたように、各インク色につ
いてはプリント解像度が異なる2つのヘッドが設けられ
ている。このようなヘッドユニット1101は、布帛1
004の搬送方向において2組設けられている。これら
2組のヘッドユニット1101は、布帛1004の搬送
に伴ない同一の走査領域を走査するように構成されてい
るが、それらの走査の間におけるインク吐出によってそ
れぞれ形成されるドットの配置は、例えばチェッカ模様
のように相補的なものである。
【0084】各ヘッドユニットのインクジェットヘッド
には、必要に応じて複数のインク貯蔵タンクユニット1
300からインク供給経路である各中継チューブ類10
30を介して種々のインクが供給されるように構成され
ている。これらのインク供給経路はヘッドキャリッジ1
003と同様に移動するので、移動のしやすさおよび破
損防止のためにキャタピラ内(不図示)に配置してい
る。
には、必要に応じて複数のインク貯蔵タンクユニット1
300からインク供給経路である各中継チューブ類10
30を介して種々のインクが供給されるように構成され
ている。これらのインク供給経路はヘッドキャリッジ1
003と同様に移動するので、移動のしやすさおよび破
損防止のためにキャタピラ内(不図示)に配置してい
る。
【0085】また、ヘッドユニット1101の主走査方
向の移動におけるホームポジションの下部には、キャッ
ピングユニット1200が設けられている。キャッピン
グユニット1200は、非プリント時に各ヘッドの吐出
口面に当接されるものであり、非プリント時に各ヘッド
がキャッピングユニット1200と対向する一であるホ
ームポジション位置へ移動し、これによりキャッピング
が行われるものである。
向の移動におけるホームポジションの下部には、キャッ
ピングユニット1200が設けられている。キャッピン
グユニット1200は、非プリント時に各ヘッドの吐出
口面に当接されるものであり、非プリント時に各ヘッド
がキャッピングユニット1200と対向する一であるホ
ームポジション位置へ移動し、これによりキャッピング
が行われるものである。
【0086】図9は、上記インクジェット捺染装置にお
けるギャップ調整機構の外観を模式的に示す図であり、
プリンタ部の下方に配置される一対のプラテンローラ1
140を上下動することにより、搬送ローラ1210お
よび1220によって張設される搬送ベルト1230の
プラテン部P2 を上下動して、ヘッドギャップを調整す
るものである。
けるギャップ調整機構の外観を模式的に示す図であり、
プリンタ部の下方に配置される一対のプラテンローラ1
140を上下動することにより、搬送ローラ1210お
よび1220によって張設される搬送ベルト1230の
プラテン部P2 を上下動して、ヘッドギャップを調整す
るものである。
【0087】同図に示すように、プラテンローラ114
0Aおよび1140Bは、両端をプラテンローラ軸受2
410Aおよび2410Bにより支持されている。各プ
ラテンローラ軸受2410Aおよび2410Bは、搬送
ローラ支持側板1160に設けられた軸受ホルダによっ
て軸方向およびそれに直交する左右方向の位置が規制さ
れた状態で上下方向に移動自在に支持されており、その
下側は上下動軸2430Aおよび2430Bが、プラテ
ンローラ軸受2410Aおよび2410Bに対して不回
転に固定されている。各上下動軸2430Aおよび24
30Bは、その下端が上下動軸支え2440Aおよび2
440Bによって上下動移動自在に支持されている。ま
た、各上下動軸2430Aおよび2430Bの途中には
ヘリカルギア2450Aおよび2450Bが嵌合してお
り、上下動軸2430Aおよび2430Bの周囲に形成
された雄ねじとヘリカルギア2450Aおよび2450
Bの内周に形成された雌ねじとが噛み合っている。各ヘ
リカルギア2450Aおよび2450Bは、上下方向の
位置が規制された状態で回転自在に支持されており、該
ヘリカルギア2450Aおよび2450Bの回転によ
り、上下動軸2430Aおよび2430Bが上下動する
ようになっている。
0Aおよび1140Bは、両端をプラテンローラ軸受2
410Aおよび2410Bにより支持されている。各プ
ラテンローラ軸受2410Aおよび2410Bは、搬送
ローラ支持側板1160に設けられた軸受ホルダによっ
て軸方向およびそれに直交する左右方向の位置が規制さ
れた状態で上下方向に移動自在に支持されており、その
下側は上下動軸2430Aおよび2430Bが、プラテ
ンローラ軸受2410Aおよび2410Bに対して不回
転に固定されている。各上下動軸2430Aおよび24
30Bは、その下端が上下動軸支え2440Aおよび2
440Bによって上下動移動自在に支持されている。ま
た、各上下動軸2430Aおよび2430Bの途中には
ヘリカルギア2450Aおよび2450Bが嵌合してお
り、上下動軸2430Aおよび2430Bの周囲に形成
された雄ねじとヘリカルギア2450Aおよび2450
Bの内周に形成された雌ねじとが噛み合っている。各ヘ
リカルギア2450Aおよび2450Bは、上下方向の
位置が規制された状態で回転自在に支持されており、該
ヘリカルギア2450Aおよび2450Bの回転によ
り、上下動軸2430Aおよび2430Bが上下動する
ようになっている。
【0088】このように各プラテンローラ1140Aお
よび1140Bの端部をそれぞれ独立で上下動する機構
はプラテンローラ1140Aおよび1140Bを設置す
る際に必須であり、プラテンローラ1140Aおよび1
140Bの設置の際には4つのヘリカルギア2450A
および2450をそれぞれ回転することによりプラテン
ローラ軸受2410Aおよび2410Bを上下動し、プ
リント部1000のプリンタヘッドに対する平行度を出
す。そして、本例のヘッドギャップ調整機構は、これら
のヘリカルギア2450Aおよび2450Bを連動し
て、プラテンローラ1140Aおよび1140B全体を
上下動するものである。
よび1140Bの端部をそれぞれ独立で上下動する機構
はプラテンローラ1140Aおよび1140Bを設置す
る際に必須であり、プラテンローラ1140Aおよび1
140Bの設置の際には4つのヘリカルギア2450A
および2450をそれぞれ回転することによりプラテン
ローラ軸受2410Aおよび2410Bを上下動し、プ
リント部1000のプリンタヘッドに対する平行度を出
す。そして、本例のヘッドギャップ調整機構は、これら
のヘリカルギア2450Aおよび2450Bを連動し
て、プラテンローラ1140Aおよび1140B全体を
上下動するものである。
【0089】連動機構は、プラテンローラ1140Aお
よび1140Bの両端にそれぞれ設けられている2つず
つのヘリカルギア2450Aおよび2450Bにそれぞ
れ噛み合って両者を連動する連動用ヘリカルギア246
0と、何れか一方(本例の場合下流側)のプラテンロー
ラ1140Bの両端のヘリカルギア2450Bにそれぞ
れ噛み合う一対のウォームギア2470とを具備する。
各連動用ヘリカルギア2460は、それぞれプラテンロ
ーラ1140Aおよび1140Bの両端に設けられた上
下動軸支え2440の間に配設されるヘリカルギア軸受
2461によって両端が回転自在に支持されている軸2
462に固定されている。一方、ウォームギア2470
は、プラテンローラ140Bに沿って配置されたウォー
ムギア軸2471に固着されており、ウォームギア軸2
471は両端側の搬送ベルト支持側板1160に設けら
れた軸受板2472により回転自在に支持されている。
また、ウォームギア軸2471の一端は軸受板2472
を貫通しており、貫通した端部にはハンドル2473が
固着されている。かかる連動機構では、ハンドル247
3を回転させてウォームギア2470を回転することに
より、ウォームギア2470と噛み合ったヘリカルギア
2450Bが回転し、この回転が連動用ヘリカルギア2
460を介して他のヘリカルギア2450Aに伝達され
る。すなわち、ハンドル2473の回転により、ヘリカ
ルギア2450Aおよび2450Bが同時に同方向に回
転し、プラテンローラ140Aおよび140Bは、プリ
ンタ部との平行度を保ったまま上下方向に平行移動する
ことができる。なお、従動ローラ1210には、その軸
受1511を駆動ローラ1220とは反対方向に付勢す
るベルトテンションバネ1512が設けられている。し
たがって、ヘッドギャップ調整をしても従動ローラ12
10が搬送ベルト1230のテンションを一定に保つよ
うに追従移動するので、搬送ベルトのテンションは一定
に保たれる。
よび1140Bの両端にそれぞれ設けられている2つず
つのヘリカルギア2450Aおよび2450Bにそれぞ
れ噛み合って両者を連動する連動用ヘリカルギア246
0と、何れか一方(本例の場合下流側)のプラテンロー
ラ1140Bの両端のヘリカルギア2450Bにそれぞ
れ噛み合う一対のウォームギア2470とを具備する。
各連動用ヘリカルギア2460は、それぞれプラテンロ
ーラ1140Aおよび1140Bの両端に設けられた上
下動軸支え2440の間に配設されるヘリカルギア軸受
2461によって両端が回転自在に支持されている軸2
462に固定されている。一方、ウォームギア2470
は、プラテンローラ140Bに沿って配置されたウォー
ムギア軸2471に固着されており、ウォームギア軸2
471は両端側の搬送ベルト支持側板1160に設けら
れた軸受板2472により回転自在に支持されている。
また、ウォームギア軸2471の一端は軸受板2472
を貫通しており、貫通した端部にはハンドル2473が
固着されている。かかる連動機構では、ハンドル247
3を回転させてウォームギア2470を回転することに
より、ウォームギア2470と噛み合ったヘリカルギア
2450Bが回転し、この回転が連動用ヘリカルギア2
460を介して他のヘリカルギア2450Aに伝達され
る。すなわち、ハンドル2473の回転により、ヘリカ
ルギア2450Aおよび2450Bが同時に同方向に回
転し、プラテンローラ140Aおよび140Bは、プリ
ンタ部との平行度を保ったまま上下方向に平行移動する
ことができる。なお、従動ローラ1210には、その軸
受1511を駆動ローラ1220とは反対方向に付勢す
るベルトテンションバネ1512が設けられている。し
たがって、ヘッドギャップ調整をしても従動ローラ12
10が搬送ベルト1230のテンションを一定に保つよ
うに追従移動するので、搬送ベルトのテンションは一定
に保たれる。
【0090】ここで、連動機構の連動用ヘリカルギア2
460およびウォームギア2470は、着脱自在に設け
られている。すなわち、最初に、プラテンローラ114
0Aおよび1140Bの4つの端部をそれぞれ独立して
上下動するためのヘリカルギア2450Aおよび245
0Bを回転することによりプラテンローラ1140の平
行度を調整した後、この状態で連動用ヘリカルギア24
60およびウォームギア2470を設け、連動機構とす
る。
460およびウォームギア2470は、着脱自在に設け
られている。すなわち、最初に、プラテンローラ114
0Aおよび1140Bの4つの端部をそれぞれ独立して
上下動するためのヘリカルギア2450Aおよび245
0Bを回転することによりプラテンローラ1140の平
行度を調整した後、この状態で連動用ヘリカルギア24
60およびウォームギア2470を設け、連動機構とす
る。
【0091】上述のギャップ調整機構には、後述の、い
わゆるレジストレーション調整で用いられる近接センサ
(不図示)が設けられ、これによりギャップの大きさま
たはその変化量が検出される。なお、近接センサとして
は光学式等、種々のものを用いることができる。
わゆるレジストレーション調整で用いられる近接センサ
(不図示)が設けられ、これによりギャップの大きさま
たはその変化量が検出される。なお、近接センサとして
は光学式等、種々のものを用いることができる。
【0092】本例のヘッドギャップ調整装置の特長は、
平行度を調整した後のヘリカルギア2450Aおよび2
450Bを利用し、これらを平行度を保ったまま連動用
ヘリカルギアで固定かつ連動し、さらにこれらをウォー
ムギア2470およびウォームギア軸2471で連動す
ることにより、プラテンローラ1140Aおよび114
0Bを容易に上下方向に平行移動できるという点であ
る。したがって、装置の無駄がなく、ヘッドギャップは
非常に容易に変更することができるという効果がある。
平行度を調整した後のヘリカルギア2450Aおよび2
450Bを利用し、これらを平行度を保ったまま連動用
ヘリカルギアで固定かつ連動し、さらにこれらをウォー
ムギア2470およびウォームギア軸2471で連動す
ることにより、プラテンローラ1140Aおよび114
0Bを容易に上下方向に平行移動できるという点であ
る。したがって、装置の無駄がなく、ヘッドギャップは
非常に容易に変更することができるという効果がある。
【0093】以上示した本実施形態のインクジェット捺
染装置は、記録媒体として種々の繊維からなる布帛の
他、皮革、板材、加工品であるTシャツ等、その表面に
一定以上の凹凸がある種々の媒体に記録を行うことがで
きるものである。換言すれば、本実施形態で用いる新規
な液体吐出ヘッドは、前述したように上記のような種々
の媒体に適合する多様な液体、例えば色材濃度が高く皮
革的粘性の高い液体等を良好に吐出できるという利点を
有するとともに、原理的に吐出速度が大きく、これによ
り、上記種々の媒体に応じて媒体とのギャップを大きく
しても着弾精度が低下しないという利点をも有するもの
である。通常のプリンタ等では約1mmのギャップが確
保されるように設計されるのに対し、本実施形態のイン
クジェット捺染装置は1mm以上のギャップに適応する
ことができる。この結果、布、皮革、羊毛等の記録媒体
は通常、前処理によってその表面の凹凸が0.5mm程
度以下の範囲に治められるが、本実施形態の場合、その
ような前処理を省略することも可能となる。また、本実
施形態の新規な液体吐出ヘッドは、その吐出原理を大と
して液滴の運動エネルギーを大とすることができること
から、羊毛等のけば立ちによって吐出液滴の飛翔が影響
を受けることも少なく、このことによっても高い着弾精
度を得ることができ、また、良好なドットを形成するこ
とができる。
染装置は、記録媒体として種々の繊維からなる布帛の
他、皮革、板材、加工品であるTシャツ等、その表面に
一定以上の凹凸がある種々の媒体に記録を行うことがで
きるものである。換言すれば、本実施形態で用いる新規
な液体吐出ヘッドは、前述したように上記のような種々
の媒体に適合する多様な液体、例えば色材濃度が高く皮
革的粘性の高い液体等を良好に吐出できるという利点を
有するとともに、原理的に吐出速度が大きく、これによ
り、上記種々の媒体に応じて媒体とのギャップを大きく
しても着弾精度が低下しないという利点をも有するもの
である。通常のプリンタ等では約1mmのギャップが確
保されるように設計されるのに対し、本実施形態のイン
クジェット捺染装置は1mm以上のギャップに適応する
ことができる。この結果、布、皮革、羊毛等の記録媒体
は通常、前処理によってその表面の凹凸が0.5mm程
度以下の範囲に治められるが、本実施形態の場合、その
ような前処理を省略することも可能となる。また、本実
施形態の新規な液体吐出ヘッドは、その吐出原理を大と
して液滴の運動エネルギーを大とすることができること
から、羊毛等のけば立ちによって吐出液滴の飛翔が影響
を受けることも少なく、このことによっても高い着弾精
度を得ることができ、また、良好なドットを形成するこ
とができる。
【0094】本発明は、以上のような新規ヘッドによる
利点を有効に発揮すべく、種々の記録媒体に対応可能と
するものであるが、そのためのギャップ調整が行われた
場合、同一画素に形成されるべき複数のドット形成位
置、すなわち、同一の画素を形成する複数の液滴の着弾
位置が変化する場合がある。
利点を有効に発揮すべく、種々の記録媒体に対応可能と
するものであるが、そのためのギャップ調整が行われた
場合、同一画素に形成されるべき複数のドット形成位
置、すなわち、同一の画素を形成する複数の液滴の着弾
位置が変化する場合がある。
【0095】図10(a)および(b)は、この着弾位
置の変化を説明する図であり、ブラック(BK)インク
により双方向記録を行う場合を示している。同図(a)
は液体吐出ヘッドと記録媒体とのギャップが2mmの場
合についてレジストレーション調整が行われた場合を示
しており、往(フォワード)および復(バックワード)
それぞれの走査においてキャリッジスピードK1が0.
4m/sec、吐出速度V1が20m/secの条件で
は、それぞれの走査での吐出タイミングは吐出位置に換
算してそれら位置間が80μm離れているとき同一の着
弾点となることを示している。
置の変化を説明する図であり、ブラック(BK)インク
により双方向記録を行う場合を示している。同図(a)
は液体吐出ヘッドと記録媒体とのギャップが2mmの場
合についてレジストレーション調整が行われた場合を示
しており、往(フォワード)および復(バックワード)
それぞれの走査においてキャリッジスピードK1が0.
4m/sec、吐出速度V1が20m/secの条件で
は、それぞれの走査での吐出タイミングは吐出位置に換
算してそれら位置間が80μm離れているとき同一の着
弾点となることを示している。
【0096】これに対し、記録媒体の変更により図10
(b)に示すようにギャップが4mmに変化した場合、
往、復走査での吐出タイミングをそれに応じて変化させ
ないときは、着弾点が相互に80μmずれることにな
る。このような着弾点のずれは、記録品位上致命的であ
り、特に、ギャップの変化が大きくなり得る本実施形態
の捺染装置の場合は、記録品位の劣化は顕著となる。
(b)に示すようにギャップが4mmに変化した場合、
往、復走査での吐出タイミングをそれに応じて変化させ
ないときは、着弾点が相互に80μmずれることにな
る。このような着弾点のずれは、記録品位上致命的であ
り、特に、ギャップの変化が大きくなり得る本実施形態
の捺染装置の場合は、記録品位の劣化は顕著となる。
【0097】本実施形態は、以上のような着弾位置のず
れに対処すべく、ギャップの変更に応じて吐出タイミン
グを調整するものであり、その一例を図11に示す。
れに対処すべく、ギャップの変更に応じて吐出タイミン
グを調整するものであり、その一例を図11に示す。
【0098】図11は図10(a)および(b)と同一
の条件の場合の吐出タイミング調整(レジストレーショ
ン調整)を説明する図である。図に示すように、ギャッ
プを4mmに変更したときは、それに応じて吐出タイミ
ングを吐出位置に換算してそれら位置間の距離を160
μmとなるように調整する。
の条件の場合の吐出タイミング調整(レジストレーショ
ン調整)を説明する図である。図に示すように、ギャッ
プを4mmに変更したときは、それに応じて吐出タイミ
ングを吐出位置に換算してそれら位置間の距離を160
μmとなるように調整する。
【0099】なお、図10,図11に示したレジストレ
ーション調整は、双方向の場合について着弾位置を同一
とするものであったが、双方記録の場合に限らず、例え
ば片方向記録の場合において異なる移動のインクをそれ
ぞれ吐出する場合、ギャップを変更しても着弾位置相互
のずれは生じないが、これら着弾点の記録媒体に対する
相対的位置は変化することになり、このような場合にも
本発明を適用できることは明らかである。
ーション調整は、双方向の場合について着弾位置を同一
とするものであったが、双方記録の場合に限らず、例え
ば片方向記録の場合において異なる移動のインクをそれ
ぞれ吐出する場合、ギャップを変更しても着弾位置相互
のずれは生じないが、これら着弾点の記録媒体に対する
相対的位置は変化することになり、このような場合にも
本発明を適用できることは明らかである。
【0100】図12は、上述したレジストレーション調
整を含め本実施形態のインクジェット捺染装置の制御構
成を示すブロック図である。
整を含め本実施形態のインクジェット捺染装置の制御構
成を示すブロック図である。
【0101】捺染装置は、ホストコンピュータ300よ
り記録情報を制御信号として受ける。記録情報は記録装
置内部の入力インタフェイス301に一時保存されると
同時に、記録装置内で処理可能なデータに変換され、ヘ
ッド駆動信号供給手段を兼ねるCPU302に入力され
る。CPU302はROM303に保存されている制御
プログラムに基づき、前記CPU302に入力されたデ
ータをRAM304等の周辺ユニットを用いて処理し、
記録するデータ(画像データ)に変換する。
り記録情報を制御信号として受ける。記録情報は記録装
置内部の入力インタフェイス301に一時保存されると
同時に、記録装置内で処理可能なデータに変換され、ヘ
ッド駆動信号供給手段を兼ねるCPU302に入力され
る。CPU302はROM303に保存されている制御
プログラムに基づき、前記CPU302に入力されたデ
ータをRAM304等の周辺ユニットを用いて処理し、
記録するデータ(画像データ)に変換する。
【0102】またCPU302は前記画像データを記録
媒体上の適当な位置に記録するために、画像データに同
期して記録用紙および記録ヘッドを移動する駆動用モー
タを駆動するための駆動データを作る。画像データおよ
びモータ駆動データは、各々ヘッドドライバ307と、
モータドライバ305を介し、ヘッド200および駆動
モータ306に伝達され、それぞれ制御されたタイミン
グで駆動され画像を形成する。
媒体上の適当な位置に記録するために、画像データに同
期して記録用紙および記録ヘッドを移動する駆動用モー
タを駆動するための駆動データを作る。画像データおよ
びモータ駆動データは、各々ヘッドドライバ307と、
モータドライバ305を介し、ヘッド200および駆動
モータ306に伝達され、それぞれ制御されたタイミン
グで駆動され画像を形成する。
【0103】上述のような記録装置に適用でき、インク
等の液体の付与が行われる記録媒体としては、各種の紙
やOHPシートの他、前述のように、コンパクトディス
クや装飾板等に用いられるプラスチック材、布帛、アル
ミニュウムや銅等の金属材、牛皮、豚皮、人工皮革等の
皮革材、木、合板等の木材、竹材、タイル等のセラミッ
クス材、スポンジ等の三次元構造体等を対象とすること
ができる。
等の液体の付与が行われる記録媒体としては、各種の紙
やOHPシートの他、前述のように、コンパクトディス
クや装飾板等に用いられるプラスチック材、布帛、アル
ミニュウムや銅等の金属材、牛皮、豚皮、人工皮革等の
皮革材、木、合板等の木材、竹材、タイル等のセラミッ
クス材、スポンジ等の三次元構造体等を対象とすること
ができる。
【0104】図9を参照して説明したギャップ機構によ
るギャップの変更は、前述したようにギャップ測定用の
近接センサ310によって検知することができ、この検
知情報はCPU302に入力して上述の吐出タイミング
制御に用いられる。なお、ギャップ情報は近接センサに
よって検知する構成に限らず、操作パネル311を介し
てオペレータがギャップ情報を入力する構成を併用する
かまたは単独で用いるようにしてもよい。
るギャップの変更は、前述したようにギャップ測定用の
近接センサ310によって検知することができ、この検
知情報はCPU302に入力して上述の吐出タイミング
制御に用いられる。なお、ギャップ情報は近接センサに
よって検知する構成に限らず、操作パネル311を介し
てオペレータがギャップ情報を入力する構成を併用する
かまたは単独で用いるようにしてもよい。
【0105】図13はギャップ変更に伴う吐出位置(吐
出タイミング)の変更処理の手順を示すフローチャート
である。
出タイミング)の変更処理の手順を示すフローチャート
である。
【0106】本処理は、例えばオペレータが図9で説明
したように、手動によりギャップを変更した際、操作パ
ネルの所定のキー操作によって起動されるものであり、
まず、ステップS1で近接センサの検出値が変化したか
否かが、それまでの検出値と比較することによって判断
される。検出値が変化していない場合には本処理を終了
し、変化していると判断された場合はステップS2に進
む。ステップS2では、図10および図11を参照して
説明したように、まず変化量または変化後のギャップを
求め、この値に基づき往走査に対する復走査の吐出位置
(吐出タイミング)を演算する。その後、ステップS3
で所定のメモリにこの復走査での吐出位置情報を設定し
て本処理を終了する。
したように、手動によりギャップを変更した際、操作パ
ネルの所定のキー操作によって起動されるものであり、
まず、ステップS1で近接センサの検出値が変化したか
否かが、それまでの検出値と比較することによって判断
される。検出値が変化していない場合には本処理を終了
し、変化していると判断された場合はステップS2に進
む。ステップS2では、図10および図11を参照して
説明したように、まず変化量または変化後のギャップを
求め、この値に基づき往走査に対する復走査の吐出位置
(吐出タイミング)を演算する。その後、ステップS3
で所定のメモリにこの復走査での吐出位置情報を設定し
て本処理を終了する。
【0107】CPU302は、この設定情報に基づき、
復走査における記録データやイネーブル信号等の供給タ
イミングを制御し、これにより図11に示したようなレ
ジストレーションの調整を行うことができる。
復走査における記録データやイネーブル信号等の供給タ
イミングを制御し、これにより図11に示したようなレ
ジストレーションの調整を行うことができる。
【0108】なお、上述の実施形態では、近接センサが
検出するギャップに応じてレジストレーションの調整を
行うものとしたが、用いる記録媒体に応じてギャップが
定められている場合には、例えばオペレータが記録媒体
情報を入力し、この情報を上記対応関係に基づいてギャ
ップ情報に変換して用いることもできる。
検出するギャップに応じてレジストレーションの調整を
行うものとしたが、用いる記録媒体に応じてギャップが
定められている場合には、例えばオペレータが記録媒体
情報を入力し、この情報を上記対応関係に基づいてギャ
ップ情報に変換して用いることもできる。
【0109】また、本発明のレジストレーション調整が
行われるのは、ギャップが変更された場合には限られな
い。図10および図11の説明からも明らかなように、
吐出速度またはキャリッジ速度が変化した場合にもレジ
ストレーション調整は必要となる。吐出速度が変化する
場合としては、異なるヘッドを用いたとき、または用い
るインクの種類を変更した場合がある。また、キャリッ
ジ速度が変化する場合として記録モードが変わり1ライ
ンの走査回数が変化した場合などがある。
行われるのは、ギャップが変更された場合には限られな
い。図10および図11の説明からも明らかなように、
吐出速度またはキャリッジ速度が変化した場合にもレジ
ストレーション調整は必要となる。吐出速度が変化する
場合としては、異なるヘッドを用いたとき、または用い
るインクの種類を変更した場合がある。また、キャリッ
ジ速度が変化する場合として記録モードが変わり1ライ
ンの走査回数が変化した場合などがある。
【0110】(実施形態2)図14に液体吐出ヘッドの
第2の実施形態を示す。この図14において、Aは可動
部材が変位している状態を示し(気泡は図示せず)、B
は可動部材が初期位置(第1位置)の状態を示し、この
Bの状態をもって、発泡領域11を吐出口18に対して
実質的に密閉しているとする。(ここでは、図示してい
ないがA、B間には流路壁があり流路と流路を分離して
いる。) 図6における可動部材31は土台34を側部に2点設
け、その間に液供給路12を設けている。これにより、
可動部材の発熱体側の面に沿って、また、発熱体の面と
実質的に平坦もしくは、なだらかにつながる面を持つ液
供給路から液体の供給を成すことができる。
第2の実施形態を示す。この図14において、Aは可動
部材が変位している状態を示し(気泡は図示せず)、B
は可動部材が初期位置(第1位置)の状態を示し、この
Bの状態をもって、発泡領域11を吐出口18に対して
実質的に密閉しているとする。(ここでは、図示してい
ないがA、B間には流路壁があり流路と流路を分離して
いる。) 図6における可動部材31は土台34を側部に2点設
け、その間に液供給路12を設けている。これにより、
可動部材の発熱体側の面に沿って、また、発熱体の面と
実質的に平坦もしくは、なだらかにつながる面を持つ液
供給路から液体の供給を成すことができる。
【0111】ここで、可動部材31の初期位置(第1位
置)では、可動部材31は発熱体2の下流側および横方
向に配された発熱体下流壁36と発熱体側壁37に近接
または密着しており、気泡発生領域11の吐出口18側
に実質的に密閉されている。このため、発泡時の気泡の
圧力、特に気泡の下流側の圧力を逃がさず可動部材の自
由端側に集中的に作用させることができる。
置)では、可動部材31は発熱体2の下流側および横方
向に配された発熱体下流壁36と発熱体側壁37に近接
または密着しており、気泡発生領域11の吐出口18側
に実質的に密閉されている。このため、発泡時の気泡の
圧力、特に気泡の下流側の圧力を逃がさず可動部材の自
由端側に集中的に作用させることができる。
【0112】また、消泡時には、可動部材31は第1位
置に戻り、発熱体上への消泡時の液供給は気泡発生領域
31の吐出口側が実質的に密閉状態になるため、メニス
カスの後退抑制等、先の実施形態で説明した種々の効果
を得ることができる。また、リフィルに関する効果にお
いても先の実施形態と同様の機能、効果を得ることがで
きる。
置に戻り、発熱体上への消泡時の液供給は気泡発生領域
31の吐出口側が実質的に密閉状態になるため、メニス
カスの後退抑制等、先の実施形態で説明した種々の効果
を得ることができる。また、リフィルに関する効果にお
いても先の実施形態と同様の機能、効果を得ることがで
きる。
【0113】また、本実施形態においては、図2や図6
のように、可動部材31を支持固定する土台34を発熱
体2より離れた上流に設けると共に液流路10より、小
さな幅の土台34とすることで前述のような液供給路1
2への液体の供給を行っている。また、土台34の形状
のこれに限らず、リフィルをスムースに行えるものであ
ればよい。
のように、可動部材31を支持固定する土台34を発熱
体2より離れた上流に設けると共に液流路10より、小
さな幅の土台34とすることで前述のような液供給路1
2への液体の供給を行っている。また、土台34の形状
のこれに限らず、リフィルをスムースに行えるものであ
ればよい。
【0114】なお、本実施形態においては可動部材31
と発熱体2の間隔を15μm程度としたが、気泡の発生
に基づく圧力が十分に可動部材に伝わる範囲であればよ
い。
と発熱体2の間隔を15μm程度としたが、気泡の発生
に基づく圧力が十分に可動部材に伝わる範囲であればよ
い。
【0115】(実施形態3)図15は、本発明液体吐出
ヘッドの基本的な概念の一つを示すもので、本発明の第
3実施形態となる。図15は、一つの液流路中に気泡発
生領域、そこで発生する気泡および可動部材との位置関
係を示していると共に、本発明の液体吐出方法やリフィ
ル方法をより分かり易くした実施形態である。
ヘッドの基本的な概念の一つを示すもので、本発明の第
3実施形態となる。図15は、一つの液流路中に気泡発
生領域、そこで発生する気泡および可動部材との位置関
係を示していると共に、本発明の液体吐出方法やリフィ
ル方法をより分かり易くした実施形態である。
【0116】前述の実施形態の多くは、可動部材の自由
端に対して、発生する気泡の圧力を集中して、急峻な可
動部材の移動と同時に気泡の移動を吐出口側に集中させ
ることを達成している。これに対して、本実施形態は、
発生する気泡の自由度を与えながら、滴吐出に直接作用
する気泡の吐出口側である気泡の下流側部分を可動部材
の自由端側で規制するものである。
端に対して、発生する気泡の圧力を集中して、急峻な可
動部材の移動と同時に気泡の移動を吐出口側に集中させ
ることを達成している。これに対して、本実施形態は、
発生する気泡の自由度を与えながら、滴吐出に直接作用
する気泡の吐出口側である気泡の下流側部分を可動部材
の自由端側で規制するものである。
【0117】構成上で説明すると、図15では、前述の
図3(第1実施形態)に比較すると、図3の素子基板1
上に設けられた気泡発生領域の下流端に位置するバリヤ
ーとしての凸部(図の斜線部分)が本実施形態では設け
られていない。つまり、可動部材の自由端領域および両
側端領域は、吐出口領域に対して気泡発生領域を実質的
に密閉せずに開放しており、この構成が本実施形態であ
る。
図3(第1実施形態)に比較すると、図3の素子基板1
上に設けられた気泡発生領域の下流端に位置するバリヤ
ーとしての凸部(図の斜線部分)が本実施形態では設け
られていない。つまり、可動部材の自由端領域および両
側端領域は、吐出口領域に対して気泡発生領域を実質的
に密閉せずに開放しており、この構成が本実施形態であ
る。
【0118】本実施形態では、気泡の液滴吐出に直接作
用する下流側部分のうち、下流側先端部の気泡成長が許
容されているので、その圧力成分を吐出に有効に利用し
ている。加えて少なくともこの下流側部分の上方へ向か
う圧力(図4のVB、VB、VBの分力)を可動部材の
自由端側部分が、この下流側先端部の気泡成長に加えら
れるように作用するため吐出効率を上述した実施形態と
同様に向上する。前記実施形態に比較して本実施形態
は、発熱体の駆動に対する応答性が優れている。
用する下流側部分のうち、下流側先端部の気泡成長が許
容されているので、その圧力成分を吐出に有効に利用し
ている。加えて少なくともこの下流側部分の上方へ向か
う圧力(図4のVB、VB、VBの分力)を可動部材の
自由端側部分が、この下流側先端部の気泡成長に加えら
れるように作用するため吐出効率を上述した実施形態と
同様に向上する。前記実施形態に比較して本実施形態
は、発熱体の駆動に対する応答性が優れている。
【0119】また、本実施形態は、構造上簡単であるた
め製造上の利点がある。
め製造上の利点がある。
【0120】本実施形態の可動部材31の支点部は、可
動部材の面部に対して小さい幅の1つの土台34に固定
されている。従って、消泡時の気泡発生領域11への液
体供給は、この土台の両側を通って供給される(図の矢
印参照)。この土台は供給性を確保するものであればど
のような構造でもよい。
動部材の面部に対して小さい幅の1つの土台34に固定
されている。従って、消泡時の気泡発生領域11への液
体供給は、この土台の両側を通って供給される(図の矢
印参照)。この土台は供給性を確保するものであればど
のような構造でもよい。
【0121】液体の供給時におけるリフィルは、本実施
形態の場合には、可動部材の存在によって気泡の消泡に
ともなって上方から気泡発生領域へ流れ込む流れが制御
されるので、従来の発熱体のみの気泡発生構造に対して
優れたものとなる。無論、これによって、メニスカスの
後退量を減じることもできる。
形態の場合には、可動部材の存在によって気泡の消泡に
ともなって上方から気泡発生領域へ流れ込む流れが制御
されるので、従来の発熱体のみの気泡発生構造に対して
優れたものとなる。無論、これによって、メニスカスの
後退量を減じることもできる。
【0122】本第3実施形態の変形実施形態としては、
可動部材の自由端に対する両側端(一方でも可)のみを
気泡発生領域11に対して実質的に密閉状態とすること
は好ましいものとして挙げられる。この構成によれば、
可動部材の側方へ向かう圧力をも先に説明した気泡の吐
出口側端部の成長に変更して利用することができるの
で、一層吐出効率が向上する。
可動部材の自由端に対する両側端(一方でも可)のみを
気泡発生領域11に対して実質的に密閉状態とすること
は好ましいものとして挙げられる。この構成によれば、
可動部材の側方へ向かう圧力をも先に説明した気泡の吐
出口側端部の成長に変更して利用することができるの
で、一層吐出効率が向上する。
【0123】(実施形態4)前述した機械的変位による
液体の吐出力をさらに向上させた例を本実施形態で説明
する。図16はこのようなヘッド構造の横断面図であ
る。図16においては、可動部材31の自由端の位置が
発熱体のさらに下流側に位置するように、可動部材が延
在している実施形態を示している。これによって自由端
位置での可動部材の変位速度を高くすることができ、可
動部材の変位による吐出力の発生をさらに向上させるこ
とができる。
液体の吐出力をさらに向上させた例を本実施形態で説明
する。図16はこのようなヘッド構造の横断面図であ
る。図16においては、可動部材31の自由端の位置が
発熱体のさらに下流側に位置するように、可動部材が延
在している実施形態を示している。これによって自由端
位置での可動部材の変位速度を高くすることができ、可
動部材の変位による吐出力の発生をさらに向上させるこ
とができる。
【0124】また、自由端が先の実施形態に比較して吐
出口側に近づくことになるので気泡の成長をより安定し
た方向成分に集中できるので、より優れた吐出を行うこ
とができる。
出口側に近づくことになるので気泡の成長をより安定し
た方向成分に集中できるので、より優れた吐出を行うこ
とができる。
【0125】また、気泡の圧力中心部の気泡成長速度に
応じて、可動部材31は変位速度R1で変位するが、こ
の位置より支点33に対して、遠い位置の自由端32は
さらに速い速度R2で変位する。これにより、自由端3
2を高い速度で機械的に液体に作用せしめ液移動を起こ
させることで吐出効率を高めている。
応じて、可動部材31は変位速度R1で変位するが、こ
の位置より支点33に対して、遠い位置の自由端32は
さらに速い速度R2で変位する。これにより、自由端3
2を高い速度で機械的に液体に作用せしめ液移動を起こ
させることで吐出効率を高めている。
【0126】また、自由端形状は、図15と同じように
液流れに対して垂直な形状をすることにより、気泡の圧
力や可動部材の機械的な作用をより効率的に吐出に寄与
させることができる。
液流れに対して垂直な形状をすることにより、気泡の圧
力や可動部材の機械的な作用をより効率的に吐出に寄与
させることができる。
【0127】(実施形態5)図17(a)、(b)、
(c)は本発明の第5実施形態である。
(c)は本発明の第5実施形態である。
【0128】本実施形態の構造は先の実施形態と異な
り、吐出口と直接連通する領域は液室側と連通した流路
形状となっておらず、構造の簡略化が図れるものであ
る。
り、吐出口と直接連通する領域は液室側と連通した流路
形状となっておらず、構造の簡略化が図れるものであ
る。
【0129】液供給は全て、可動部材31の発泡領域側
の面に沿った液供給路12からのみ行われるもので、可
動部材31の自由端32や支点33の吐出口18に対す
る位置関係や発熱体2に面する構成は前述の実施形態と
同様である。
の面に沿った液供給路12からのみ行われるもので、可
動部材31の自由端32や支点33の吐出口18に対す
る位置関係や発熱体2に面する構成は前述の実施形態と
同様である。
【0130】本実施形態は、吐出効率や液供給性等、前
述した効果を実現するものであるが、特にメニスカスの
後退を抑制し消泡時の圧力を利用して、ほとんど全ての
液供給を消泡時の圧力を利用して、強制リフィルを行う
ものである。
述した効果を実現するものであるが、特にメニスカスの
後退を抑制し消泡時の圧力を利用して、ほとんど全ての
液供給を消泡時の圧力を利用して、強制リフィルを行う
ものである。
【0131】図17(a)は発熱体2により液体を発泡
させた状態を示しており、図17(b)は、前記発泡が
収縮しつつある状態で、このとき可動部材31の初期位
置への復帰とS3による液供給が行われる。
させた状態を示しており、図17(b)は、前記発泡が
収縮しつつある状態で、このとき可動部材31の初期位
置への復帰とS3による液供給が行われる。
【0132】図17(c)では、可動部材が初期部材が
初期位置に復帰する際のわずかなメニスカス後退Mを、
消泡後に吐出口18付近の毛細管力によって、リフィル
している状態である。
初期位置に復帰する際のわずかなメニスカス後退Mを、
消泡後に吐出口18付近の毛細管力によって、リフィル
している状態である。
【0133】(実施形態6)以下、図面を参照して本発
明の他の実施形態に係る液体吐出ヘッドについて説明す
る。
明の他の実施形態に係る液体吐出ヘッドについて説明す
る。
【0134】本実施形態においても主たる液体の吐出原
理については先の実施形態と同じであるが、本実施形態
においては液流路を複流路構成にすることで、さらに熱
を加えることで発泡させる液体(発泡液)と、主として
吐出される液体(吐出液)とを分けることができるもの
である。
理については先の実施形態と同じであるが、本実施形態
においては液流路を複流路構成にすることで、さらに熱
を加えることで発泡させる液体(発泡液)と、主として
吐出される液体(吐出液)とを分けることができるもの
である。
【0135】図18は、本実施形態の液体吐出ヘッドの
流路方向の断面模式図を示しており、図19はこの液体
吐出ヘッドの部分破断斜視図を示している。
流路方向の断面模式図を示しており、図19はこの液体
吐出ヘッドの部分破断斜視図を示している。
【0136】本実施形態の液体吐出ヘッドは、液体に気
泡を発生させるための熱エネルギーを与える発熱体2が
設けられた素子基板1上に、発泡用の第2液流路16が
あり、その上に吐出口18に直接連通した吐出液用の第
1液流路14が配されている。
泡を発生させるための熱エネルギーを与える発熱体2が
設けられた素子基板1上に、発泡用の第2液流路16が
あり、その上に吐出口18に直接連通した吐出液用の第
1液流路14が配されている。
【0137】第1液流路の上流側は、複数の第1液流路
に吐出液を供給するための第1共通液室15に連通して
おり、第2液流路の上流側は、複数の第2液流路に発泡
液を供給するための第2共通液室に連通している。
に吐出液を供給するための第1共通液室15に連通して
おり、第2液流路の上流側は、複数の第2液流路に発泡
液を供給するための第2共通液室に連通している。
【0138】但し、発泡液と吐出液を同じ液体とする場
合には、共通液室を一つにして共通化させてもよい。
合には、共通液室を一つにして共通化させてもよい。
【0139】第1と第2の液流路の間には、金属等の弾
性を有する材料で構成された分離壁30が配されてお
り、第1液流路と第2の液流路とを区分している。な
お、発泡液と吐出液とができる限り混ざり合わない方が
よい液体の場合には、この分離壁によってできる限り完
全に第1液流路14と第2液流路16の液体の流通を分
離した方がよいが、発泡液と吐出液とがある程度混ざり
合っても、問題がない場合には、分離壁に完全分離の機
能を持たせなくてもよい。
性を有する材料で構成された分離壁30が配されてお
り、第1液流路と第2の液流路とを区分している。な
お、発泡液と吐出液とができる限り混ざり合わない方が
よい液体の場合には、この分離壁によってできる限り完
全に第1液流路14と第2液流路16の液体の流通を分
離した方がよいが、発泡液と吐出液とがある程度混ざり
合っても、問題がない場合には、分離壁に完全分離の機
能を持たせなくてもよい。
【0140】発熱体の面方向上方への投影空間(以下吐
出圧発生領域という。;図18中のAの領域とBの気泡
発生領域11)に位置する部分の分離壁は、スリット3
5によって吐出口側(液体の流れの下流側)が自由端
で、共通液室(15、17)側に支点33が位置する片
持梁形状の可動部材31となっている。この可動部材3
1は、気泡発生領域11(B)に面して配されているた
め、発泡液の発泡によって第1液流路側の吐出口側に向
けて開口するように動作する(図中矢印方向)。図11
においても、発熱体2としての発熱抵抗部と、この発熱
抵抗部に電気信号を印加するための配線電極5とが配さ
れた素子基板1上に、第2の液流路を構成する空間を介
して分離壁30が配置されている。
出圧発生領域という。;図18中のAの領域とBの気泡
発生領域11)に位置する部分の分離壁は、スリット3
5によって吐出口側(液体の流れの下流側)が自由端
で、共通液室(15、17)側に支点33が位置する片
持梁形状の可動部材31となっている。この可動部材3
1は、気泡発生領域11(B)に面して配されているた
め、発泡液の発泡によって第1液流路側の吐出口側に向
けて開口するように動作する(図中矢印方向)。図11
においても、発熱体2としての発熱抵抗部と、この発熱
抵抗部に電気信号を印加するための配線電極5とが配さ
れた素子基板1上に、第2の液流路を構成する空間を介
して分離壁30が配置されている。
【0141】可動部材31の支点33、自由端32の配
置と、発熱体との配置の関係については、先の実施形態
と同様にしている。
置と、発熱体との配置の関係については、先の実施形態
と同様にしている。
【0142】また、先の実施形態で液供給路12と発熱
体2との構造の関係について説明したが、本実施形態に
おいても第2液流路16と発熱体2との構造の関係を同
じくしている。
体2との構造の関係について説明したが、本実施形態に
おいても第2液流路16と発熱体2との構造の関係を同
じくしている。
【0143】次に図20を用いて本実施形態の液体吐出
ヘッドの動作を説明する。
ヘッドの動作を説明する。
【0144】ヘッドを駆動させるにあたっては、第1液
流路14に供給される吐出液と第2の液流路16に供給
される発泡液として同じ水系のインクを用いて動作させ
た。
流路14に供給される吐出液と第2の液流路16に供給
される発泡液として同じ水系のインクを用いて動作させ
た。
【0145】発熱体2が発生した熱が、第2液流路の気
泡発生領域内の発泡液に作用することで、先の実施形態
で説明したのと同様に発泡液にUSP4,723,12
9に記載されているような膜沸騰現象に基づく気泡40
を発生させる。
泡発生領域内の発泡液に作用することで、先の実施形態
で説明したのと同様に発泡液にUSP4,723,12
9に記載されているような膜沸騰現象に基づく気泡40
を発生させる。
【0146】本実施形態においては、気泡発生領域の上
流側を除く、3方からの発泡圧の逃げがないため、この
気泡発生にともなう圧力が吐出圧発生部に配された可動
部材6側に集中して伝搬し、気泡の成長をともなって可
動部材6が図20(a)の状態から図20(b)のよう
に第1液流路側に変位する。この可動部材の動作によっ
て第1液流路14と第2液流路16とが大きく連通し、
気泡の発生に基づく圧力が第1液流路の吐出口側の方向
(A方向)に主に伝わる。この圧力の伝搬と、前述のよ
うな可動部材の機械的変位によって液体が吐出口から吐
出される。
流側を除く、3方からの発泡圧の逃げがないため、この
気泡発生にともなう圧力が吐出圧発生部に配された可動
部材6側に集中して伝搬し、気泡の成長をともなって可
動部材6が図20(a)の状態から図20(b)のよう
に第1液流路側に変位する。この可動部材の動作によっ
て第1液流路14と第2液流路16とが大きく連通し、
気泡の発生に基づく圧力が第1液流路の吐出口側の方向
(A方向)に主に伝わる。この圧力の伝搬と、前述のよ
うな可動部材の機械的変位によって液体が吐出口から吐
出される。
【0147】次に、気泡が収縮するに伴って可動部材3
1が図20(a)の位置まで戻ると共に、第1液流路1
4では吐出された吐出液体の量に見合う量の吐出液体が
上流側から供給される。本実施形態においても、この吐
出液体の供給は前述の実施形態と同様に可動部材が閉じ
る方向であるため、吐出液体のリフィルを可動部材で妨
げることがない。
1が図20(a)の位置まで戻ると共に、第1液流路1
4では吐出された吐出液体の量に見合う量の吐出液体が
上流側から供給される。本実施形態においても、この吐
出液体の供給は前述の実施形態と同様に可動部材が閉じ
る方向であるため、吐出液体のリフィルを可動部材で妨
げることがない。
【0148】本実施形態は、可動部材の変位に伴う発泡
圧力の伝搬、気泡の成長方向、バック波の防止等に関す
る主要部分の作用や効果については先の第1実施形態等
と同じであるが、本実施形態のような2流路構成をとる
ことによって、さらに次のような長所がある。
圧力の伝搬、気泡の成長方向、バック波の防止等に関す
る主要部分の作用や効果については先の第1実施形態等
と同じであるが、本実施形態のような2流路構成をとる
ことによって、さらに次のような長所がある。
【0149】すなわち、上述の実施形態の構成による
と、吐出液と発泡液とを別液体とし、発泡液の発泡で生
じた圧力によって吐出液を吐出することができる。この
ため従来、熱を加えても発泡が十分に行われにくく吐出
力が不十分であったポリエチレングリコール等の高粘度
の液体であっても、この液体を第1の液流路に供給し、
発泡液に発泡が良好に行われる液体(エタノール:水=
4:6の混合液1〜2cp程度等)や低沸点の液体を第
2の液流路に供給することで良好に吐出させることがで
きる。
と、吐出液と発泡液とを別液体とし、発泡液の発泡で生
じた圧力によって吐出液を吐出することができる。この
ため従来、熱を加えても発泡が十分に行われにくく吐出
力が不十分であったポリエチレングリコール等の高粘度
の液体であっても、この液体を第1の液流路に供給し、
発泡液に発泡が良好に行われる液体(エタノール:水=
4:6の混合液1〜2cp程度等)や低沸点の液体を第
2の液流路に供給することで良好に吐出させることがで
きる。
【0150】また、発泡液として、熱を受けても発熱体
の表面にコゲ等の堆積物を生じない液体を選択すること
で、発泡を安定化し、良好な吐出を行うことができる。
の表面にコゲ等の堆積物を生じない液体を選択すること
で、発泡を安定化し、良好な吐出を行うことができる。
【0151】さらに、本発明のヘッドの構造においては
先の実施形態で説明したような効果をも生じるため、さ
らに高吐出効率、高吐出力で高粘性液体等の液体を吐出
することができる。
先の実施形態で説明したような効果をも生じるため、さ
らに高吐出効率、高吐出力で高粘性液体等の液体を吐出
することができる。
【0152】また、加熱に弱い液体の場合においてもこ
の液体を第1の液流路に吐出液として供給し、第2の液
流路で熱的に変質しにくく良好に発泡を生じる液体を供
給すれば、加熱に弱い液体に熱的な害を与えることな
く、しかも上述のように高吐出効率、高吐出力で吐出す
ることができる。
の液体を第1の液流路に吐出液として供給し、第2の液
流路で熱的に変質しにくく良好に発泡を生じる液体を供
給すれば、加熱に弱い液体に熱的な害を与えることな
く、しかも上述のように高吐出効率、高吐出力で吐出す
ることができる。
【0153】<その他の実施形態>以上、本発明の液体
吐出ヘッドや液体吐出方法の要部の実施形態について説
明を行ったが、以下にこれらの実施形態に好ましく適用
できる実施態様例について図面を用いて説明する。但
し、以下の説明においては前述の1流路形態の実施形態
と2流路形態の実施形態のいずれかを取り上げて説明す
る場合があるが特に記載しない限り、両実施形態に適用
しうるものである。
吐出ヘッドや液体吐出方法の要部の実施形態について説
明を行ったが、以下にこれらの実施形態に好ましく適用
できる実施態様例について図面を用いて説明する。但
し、以下の説明においては前述の1流路形態の実施形態
と2流路形態の実施形態のいずれかを取り上げて説明す
る場合があるが特に記載しない限り、両実施形態に適用
しうるものである。
【0154】<液流路の天井形状>図21は本発明の液
体吐出ヘッドの流路方向断面図であるが、第1液流路1
3(若しくは図2における液流路10)を構成するため
の溝が設けられた溝付き部材50が分離壁30上に設け
られている。本実施形態においては可動部材の自由端3
2位置近傍の流路天井の高さが高くなっており、可動部
材の動作角度θをより大きく取れるようにしている。こ
の可動部材の動作範囲は、液流路の構造、可動部材の耐
久性や発泡力等を考慮して決定すればよいが、吐出口の
軸方向の角度を含む角度まで動作することが望ましいと
考えられる。
体吐出ヘッドの流路方向断面図であるが、第1液流路1
3(若しくは図2における液流路10)を構成するため
の溝が設けられた溝付き部材50が分離壁30上に設け
られている。本実施形態においては可動部材の自由端3
2位置近傍の流路天井の高さが高くなっており、可動部
材の動作角度θをより大きく取れるようにしている。こ
の可動部材の動作範囲は、液流路の構造、可動部材の耐
久性や発泡力等を考慮して決定すればよいが、吐出口の
軸方向の角度を含む角度まで動作することが望ましいと
考えられる。
【0155】また、この図で示されるように吐出口の直
径より可動部材の自由端の変位高さを高くすることで、
より十分な吐出力の伝達が成される。また、この図で示
されるように、可動部材の自由端32位置の液流路天井
の高さより可動部材の支点33位置の液流路天井の高さ
の方が低くなっているため、可動部材の変位よる上流側
への圧力波の逃げがさらに有効に防止できる。
径より可動部材の自由端の変位高さを高くすることで、
より十分な吐出力の伝達が成される。また、この図で示
されるように、可動部材の自由端32位置の液流路天井
の高さより可動部材の支点33位置の液流路天井の高さ
の方が低くなっているため、可動部材の変位よる上流側
への圧力波の逃げがさらに有効に防止できる。
【0156】<第2液流路と可動部材との配置関係>図
22は、上述の可動部材31と第2の液流路16との配
置関係を説明するための図であり、同図(a)は分離壁
30、可動部材31近傍を上方から見た図であり、同図
(b)は、分離壁30を外した第2液流路16を上方か
ら見た図である。そして、同図(c)は、可動部材6と
第2液流路16との配置関係を、これらの各要素を重ね
ることで模式的に示した図である。なお、いずれの図も
図面下方が吐出口が配されている前面側である。
22は、上述の可動部材31と第2の液流路16との配
置関係を説明するための図であり、同図(a)は分離壁
30、可動部材31近傍を上方から見た図であり、同図
(b)は、分離壁30を外した第2液流路16を上方か
ら見た図である。そして、同図(c)は、可動部材6と
第2液流路16との配置関係を、これらの各要素を重ね
ることで模式的に示した図である。なお、いずれの図も
図面下方が吐出口が配されている前面側である。
【0157】本実施形態の第2の液流路16は発熱体2
の上流側(ここでの上流側とは第2共通液室側から発熱
体位置、可動部材、第1流路を経て吐出口に向う大きな
流れの中の上流側のことである。)に狭窄部19を持っ
ており、発泡時の圧力が第2液流路16の上流側に容易
に逃げることを抑制するような室(発泡室)構造となっ
ている。
の上流側(ここでの上流側とは第2共通液室側から発熱
体位置、可動部材、第1流路を経て吐出口に向う大きな
流れの中の上流側のことである。)に狭窄部19を持っ
ており、発泡時の圧力が第2液流路16の上流側に容易
に逃げることを抑制するような室(発泡室)構造となっ
ている。
【0158】従来のヘッドのように、発泡する流路と液
体を吐出するための流路とが同じで、発熱体より液室側
に発生した圧力が共通液室側に逃げないように狭窄部を
設けるヘッドの場合には、液体のリフィルを充分考慮し
て、狭窄部における流路断面積があまり小さくならない
構成を採る必要があった。
体を吐出するための流路とが同じで、発熱体より液室側
に発生した圧力が共通液室側に逃げないように狭窄部を
設けるヘッドの場合には、液体のリフィルを充分考慮し
て、狭窄部における流路断面積があまり小さくならない
構成を採る必要があった。
【0159】しかし、本実施形態の場合、吐出される液
体の多くを第1液流路内の吐出液とすることができ、発
熱体が設けられた第2液流路内の発泡液はあまり消費さ
れないようにできるため、第2液流路の気泡発生領域1
1への発泡液の充填量は少なくて良い。従って、上述の
狭窄部19における間隔を数μm〜十数μmと非常に狭
くできるため、第2液流路で発生した発泡時の圧力をあ
まり周囲に逃がすことをさらに抑制でき、集中して可動
部材側に向けることができる。そしてこの圧力を可動部
材31を介して吐出力として利用することができるた
め、より高い吐出効率、吐出力を達成することができ
る。ただ、第1液流路16の形状は上述の構造に限られ
るものではなく、気泡発生に伴う圧力が効果的に可動部
材側に伝えられる形状であれば良い。
体の多くを第1液流路内の吐出液とすることができ、発
熱体が設けられた第2液流路内の発泡液はあまり消費さ
れないようにできるため、第2液流路の気泡発生領域1
1への発泡液の充填量は少なくて良い。従って、上述の
狭窄部19における間隔を数μm〜十数μmと非常に狭
くできるため、第2液流路で発生した発泡時の圧力をあ
まり周囲に逃がすことをさらに抑制でき、集中して可動
部材側に向けることができる。そしてこの圧力を可動部
材31を介して吐出力として利用することができるた
め、より高い吐出効率、吐出力を達成することができ
る。ただ、第1液流路16の形状は上述の構造に限られ
るものではなく、気泡発生に伴う圧力が効果的に可動部
材側に伝えられる形状であれば良い。
【0160】なお、図22(c)で示されるように可動
部材31の側方は、第2液流路を構成する壁の一部を覆
っており、このことで、可動部材31の第2液流路への
落ち込みが防止できる。これによって、前述した吐出液
と発泡液との分離性をさらに高めることができる。ま
た、気泡のスリットからの逃げの抑制ができるため、さ
らに吐出圧や吐出効率を高めることができる。さらに、
前述の消泡時の圧力による上流側からのリフィルの効果
を高めることができる。
部材31の側方は、第2液流路を構成する壁の一部を覆
っており、このことで、可動部材31の第2液流路への
落ち込みが防止できる。これによって、前述した吐出液
と発泡液との分離性をさらに高めることができる。ま
た、気泡のスリットからの逃げの抑制ができるため、さ
らに吐出圧や吐出効率を高めることができる。さらに、
前述の消泡時の圧力による上流側からのリフィルの効果
を高めることができる。
【0161】なお、図20(b)や図21においては、
可動部材6の第1の液流路14側への変位に伴って第2
の液流路4の気泡発生領域で発生した気泡の一部が第1
の液流路14側に延在しているが、この様に気泡が延在
するような第2流路の高さにすることで、気泡が延在し
ない場合に比べ更に吐出力を向上させることができる。
この様に気泡が第1の液流路14に延在するようにする
ためには、第2の液流路16の高さを最大気泡の高さよ
り低くすることが望ましく、この高さを数μm〜30μ
mとすることが望ましい。なお、本実施形態においては
この高さを15μmとした。
可動部材6の第1の液流路14側への変位に伴って第2
の液流路4の気泡発生領域で発生した気泡の一部が第1
の液流路14側に延在しているが、この様に気泡が延在
するような第2流路の高さにすることで、気泡が延在し
ない場合に比べ更に吐出力を向上させることができる。
この様に気泡が第1の液流路14に延在するようにする
ためには、第2の液流路16の高さを最大気泡の高さよ
り低くすることが望ましく、この高さを数μm〜30μ
mとすることが望ましい。なお、本実施形態においては
この高さを15μmとした。
【0162】<可動部材および分離壁>図23は可動部
材31の他の形状を示すもので、35は、分離壁に設け
られたスリットであり、このスリットによって、可動部
材31が形成されている。同図(a)は長方形の形状で
あり、(b)は支点側が細くなっている形状で可動部材
の動作が容易な形状であり、同図(c)は支点側が広く
なっており、可動部材の耐久性が向上する形状である。
動作の容易性と耐久性が良好な形状として、図22
(a)で示したように、支点側の幅が円弧状に狭くなっ
ている形態が望ましいが、可動部材の形状は第2の液流
路側に入り込むことがなく、容易に動作可能な形状で、
耐久性に優れた形状であればよい。
材31の他の形状を示すもので、35は、分離壁に設け
られたスリットであり、このスリットによって、可動部
材31が形成されている。同図(a)は長方形の形状で
あり、(b)は支点側が細くなっている形状で可動部材
の動作が容易な形状であり、同図(c)は支点側が広く
なっており、可動部材の耐久性が向上する形状である。
動作の容易性と耐久性が良好な形状として、図22
(a)で示したように、支点側の幅が円弧状に狭くなっ
ている形態が望ましいが、可動部材の形状は第2の液流
路側に入り込むことがなく、容易に動作可能な形状で、
耐久性に優れた形状であればよい。
【0163】先の実施形態においては、板状可動部材3
1をおよびこの可動部材を有する分離壁5は厚さ5μm
のニッケルで構成したが、これに限られることなく可動
部材、分離壁を構成する材質としては発泡液と吐出液に
対して耐溶剤性があり、可動部材として良好に動作する
ための弾性を有し、微細なスリットが形成できるもので
あればよい。
1をおよびこの可動部材を有する分離壁5は厚さ5μm
のニッケルで構成したが、これに限られることなく可動
部材、分離壁を構成する材質としては発泡液と吐出液に
対して耐溶剤性があり、可動部材として良好に動作する
ための弾性を有し、微細なスリットが形成できるもので
あればよい。
【0164】可動部材の材料としては、耐久性の高い、
銀、ニッケル、金、鉄、チタン、アルミニュウム、白
金、タンタル、ステンレス、りん青銅等の金属、および
その合金、または、アクリロニトリル、ブタジエン、ス
チレン等のニトリル基を有する樹脂、ポリアミド等のア
ミド基を有する樹脂、ポリカーボネイト等のカルボキシ
ル基を有する樹脂、ポリアセタール等のアルデヒド基を
持つ樹脂、ポリサルフォン等のスルホン基を持つ樹脂、
そのほか液晶ポリマー等の樹脂およびその化合物、耐イ
ンク性の高い、金、タングステン、タンタル、ニッケ
ル、ステンレス、チタン等の金属、これらの合金および
耐インク性に関してはこれらを表面にコーティングした
もの若しくは、ポリアミド等のアミド基を有する樹脂、
ポリアセタール等のアルデヒド基を持つ樹脂、ポリエー
テルエーテルケトン等のケトン基を有する樹脂、ポリイ
ミド等のイミド基を有する樹脂、フェノール樹脂等の水
酸基を有する樹脂、ポリエチレン等のエチル基を有する
樹脂、ポリプロピレン等のアルキル基を持つ樹脂、エポ
キシ樹脂等のエポキシ基を持つ樹脂、メラミン樹脂等の
アミノ基を持つ樹脂、キシレン樹脂等のメチロール基を
持つ樹脂およびその化合物、さらに二酸化珪素等のセラ
ミックおよびその化合物が望ましい。
銀、ニッケル、金、鉄、チタン、アルミニュウム、白
金、タンタル、ステンレス、りん青銅等の金属、および
その合金、または、アクリロニトリル、ブタジエン、ス
チレン等のニトリル基を有する樹脂、ポリアミド等のア
ミド基を有する樹脂、ポリカーボネイト等のカルボキシ
ル基を有する樹脂、ポリアセタール等のアルデヒド基を
持つ樹脂、ポリサルフォン等のスルホン基を持つ樹脂、
そのほか液晶ポリマー等の樹脂およびその化合物、耐イ
ンク性の高い、金、タングステン、タンタル、ニッケ
ル、ステンレス、チタン等の金属、これらの合金および
耐インク性に関してはこれらを表面にコーティングした
もの若しくは、ポリアミド等のアミド基を有する樹脂、
ポリアセタール等のアルデヒド基を持つ樹脂、ポリエー
テルエーテルケトン等のケトン基を有する樹脂、ポリイ
ミド等のイミド基を有する樹脂、フェノール樹脂等の水
酸基を有する樹脂、ポリエチレン等のエチル基を有する
樹脂、ポリプロピレン等のアルキル基を持つ樹脂、エポ
キシ樹脂等のエポキシ基を持つ樹脂、メラミン樹脂等の
アミノ基を持つ樹脂、キシレン樹脂等のメチロール基を
持つ樹脂およびその化合物、さらに二酸化珪素等のセラ
ミックおよびその化合物が望ましい。
【0165】分離壁の材質としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リブタジエン、ポリウレタン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリ
イミド、ポリサルフォン、液晶ポリマー(LCP)等の
近年のエンジニアリングプラスチックに代表される耐熱
性、耐溶剤性、成型性の良好な樹脂、およびその化合
物、もしくは、二酸化珪素、チッ化珪素、ニッケル、
金、ステンレス等の金属、合金およびその化合物、もし
くは表面にチタンや金をコーティングしたものが望まし
い。
リプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リブタジエン、ポリウレタン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリ
イミド、ポリサルフォン、液晶ポリマー(LCP)等の
近年のエンジニアリングプラスチックに代表される耐熱
性、耐溶剤性、成型性の良好な樹脂、およびその化合
物、もしくは、二酸化珪素、チッ化珪素、ニッケル、
金、ステンレス等の金属、合金およびその化合物、もし
くは表面にチタンや金をコーティングしたものが望まし
い。
【0166】また、分離壁の厚さは、分離壁としての強
度を達成でき、可動部材として良好に動作するという観
点からその材質と形状等を考慮して決定すればよいが、
0.5μm〜10μm程度が望ましい。
度を達成でき、可動部材として良好に動作するという観
点からその材質と形状等を考慮して決定すればよいが、
0.5μm〜10μm程度が望ましい。
【0167】なお、可動部材31を形成するためのスリ
ット35の幅は本実施形態では2μmとしたが、発泡液
と吐出液とが異なる液体であり、両液体の混液を防止し
たい場合は、スリット幅を両者の液体間でメニスカスを
形成する程度の間隔とし、夫々の液体同士の流通を抑制
すればよい。例えば、発泡液として2cp(センチポア
ズ)程度の液体を用い、吐出液として100cp以上の
液体を用いた場合には、5μm程度のスリットでも混液
を防止することができるが、3μm以下にすることが望
ましい。
ット35の幅は本実施形態では2μmとしたが、発泡液
と吐出液とが異なる液体であり、両液体の混液を防止し
たい場合は、スリット幅を両者の液体間でメニスカスを
形成する程度の間隔とし、夫々の液体同士の流通を抑制
すればよい。例えば、発泡液として2cp(センチポア
ズ)程度の液体を用い、吐出液として100cp以上の
液体を用いた場合には、5μm程度のスリットでも混液
を防止することができるが、3μm以下にすることが望
ましい。
【0168】本発明における可動部材としてはμmオー
ダーの厚さ(tμm)を対象としており、cmオーダー
の厚さの可動部材は意図していない。μmオーダーの厚
さの可動部材にとって、μmオーダーのスリット幅(W
μm)を対象とする場合、製造のバラツキをある程度考
慮することが望ましい。
ダーの厚さ(tμm)を対象としており、cmオーダー
の厚さの可動部材は意図していない。μmオーダーの厚
さの可動部材にとって、μmオーダーのスリット幅(W
μm)を対象とする場合、製造のバラツキをある程度考
慮することが望ましい。
【0169】スリットを形成する可動部材の自由端ある
いは/且つ側端に対向する部材の厚みが可動部材の厚み
と同等の場合(図20、図21等)、スリット幅と厚み
の関係を製造のバラツキを考慮して以下のような範囲に
することで発泡液と吐出液の混液を安定的に抑制するこ
とができる。このことは限られた条件ではあるが設計上
の観点として、3cp以下の粘度の発泡液に対して高粘
度インク(5cp、10cp等)を用いる場合、W/t
≦1を満足するようにすることで、2液の混合を長期に
わたって抑制することが可能な構成となった。
いは/且つ側端に対向する部材の厚みが可動部材の厚み
と同等の場合(図20、図21等)、スリット幅と厚み
の関係を製造のバラツキを考慮して以下のような範囲に
することで発泡液と吐出液の混液を安定的に抑制するこ
とができる。このことは限られた条件ではあるが設計上
の観点として、3cp以下の粘度の発泡液に対して高粘
度インク(5cp、10cp等)を用いる場合、W/t
≦1を満足するようにすることで、2液の混合を長期に
わたって抑制することが可能な構成となった。
【0170】本発明の「実質的な密閉状態」を与えるス
リットとしては、このような数μmオーダであればより
確実である。
リットとしては、このような数μmオーダであればより
確実である。
【0171】上述のように、発泡液と吐出液とに機能分
離させた場合、可動部材がこれらの実質的な仕切部材と
なる。この可動部材が気泡の生成に伴って移動する際に
吐出液に対して発泡液がわずかに混入することが見られ
る。画像を形成する吐出液は、インクジェット記録の場
合、色材濃度を3%乃至5%程度有するものが一般的で
あることを考慮すると、この発泡液が吐出液滴に対して
20%以下の範囲で含まれても大きな濃度変化をもたら
さない。従って、このような混液としては、吐出液滴に
対して20%以下となるような発泡液と吐出液との混合
を本発明に含むものとする。
離させた場合、可動部材がこれらの実質的な仕切部材と
なる。この可動部材が気泡の生成に伴って移動する際に
吐出液に対して発泡液がわずかに混入することが見られ
る。画像を形成する吐出液は、インクジェット記録の場
合、色材濃度を3%乃至5%程度有するものが一般的で
あることを考慮すると、この発泡液が吐出液滴に対して
20%以下の範囲で含まれても大きな濃度変化をもたら
さない。従って、このような混液としては、吐出液滴に
対して20%以下となるような発泡液と吐出液との混合
を本発明に含むものとする。
【0172】尚、上記構成例の実施では、粘性を変化さ
せても上限で15%の発泡液の混合であり、5cp以下
の発泡液では、この混合比率は、駆動周波数にもよる
が、10%程度を上限とするものであった。
せても上限で15%の発泡液の混合であり、5cp以下
の発泡液では、この混合比率は、駆動周波数にもよる
が、10%程度を上限とするものであった。
【0173】特に、吐出液の粘度を20cp以下にすれ
ばする程、この混液は低減(例えば5%以下)できる。
ばする程、この混液は低減(例えば5%以下)できる。
【0174】次に、このヘッドにおける発熱体と可動部
材の配置関係について、図を用いて説明する。ただし、
可動部材と発熱体の形状および寸法,数は、以下に限定
されるものではない。発熱体と可動部材の最適な配置に
よって、発熱体による発泡時の圧力を吐出圧として有効
に利用することが可能となる。
材の配置関係について、図を用いて説明する。ただし、
可動部材と発熱体の形状および寸法,数は、以下に限定
されるものではない。発熱体と可動部材の最適な配置に
よって、発熱体による発泡時の圧力を吐出圧として有効
に利用することが可能となる。
【0175】熱等のエネルギーをインクに与えること
で、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う状態
変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によって
吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に付着
させて画像形成を行うインクジェット記録方法、いわゆ
るバブルジェット記録方法の従来技術においては、図2
4に示すように、発熱体面積とインク吐出量は比例関係
にあるが、インク吐出に寄与しない非発泡有効領域Sが
存在していることがわかる。また、発熱体上のコゲの様
子から、この非発泡有効領域Sが発熱体の周囲に存在し
ていることがわかる。これらの結果から、発熱体周囲の
約4μm幅は、発泡に関与されていないとされている。
で、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う状態
変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によって
吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に付着
させて画像形成を行うインクジェット記録方法、いわゆ
るバブルジェット記録方法の従来技術においては、図2
4に示すように、発熱体面積とインク吐出量は比例関係
にあるが、インク吐出に寄与しない非発泡有効領域Sが
存在していることがわかる。また、発熱体上のコゲの様
子から、この非発泡有効領域Sが発熱体の周囲に存在し
ていることがわかる。これらの結果から、発熱体周囲の
約4μm幅は、発泡に関与されていないとされている。
【0176】したがって、発泡圧を有効利用するために
は、発熱体の周囲から約4μm以上内側の発泡有効領域
の直上が可動部材の可動領域で覆われるように、可動部
材を配置するのが効果的であると、言える。本実施形態
においては、発泡有効領域を発熱体周囲から約4μm以
上内側としたが、発熱体の種類や形成方法によっては、
これに限定されるものではない。
は、発熱体の周囲から約4μm以上内側の発泡有効領域
の直上が可動部材の可動領域で覆われるように、可動部
材を配置するのが効果的であると、言える。本実施形態
においては、発泡有効領域を発熱体周囲から約4μm以
上内側としたが、発熱体の種類や形成方法によっては、
これに限定されるものではない。
【0177】図25に、58×150μmの発熱体2に
可動領域の総面積が異なる可動部材301((a)
図)、可動部材302((b)図)を配置したときの上
部から見た模式図を示す。
可動領域の総面積が異なる可動部材301((a)
図)、可動部材302((b)図)を配置したときの上
部から見た模式図を示す。
【0178】可動部材301の寸法は、53×145μ
mで、発熱体2の面積よりも小さいが、発熱体2の発泡
有効領域と同じ程度の寸法であり、該発泡有効領域を覆
うように、配置されている。一方、可動部材302の寸
法は、53×220μmで発熱体2の面積よりも大きく
(幅寸法を同じにした場合、支点〜可動先端間の寸法が
発熱体の長さよりも長い)、可動部材301と同じよう
に発泡有効領域を覆うように配置されている。上記2種
の可動部材301、302に対し、それらの耐久性と吐
出効率について測定を行った。測定条件は以下の通りで
ある。
mで、発熱体2の面積よりも小さいが、発熱体2の発泡
有効領域と同じ程度の寸法であり、該発泡有効領域を覆
うように、配置されている。一方、可動部材302の寸
法は、53×220μmで発熱体2の面積よりも大きく
(幅寸法を同じにした場合、支点〜可動先端間の寸法が
発熱体の長さよりも長い)、可動部材301と同じよう
に発泡有効領域を覆うように配置されている。上記2種
の可動部材301、302に対し、それらの耐久性と吐
出効率について測定を行った。測定条件は以下の通りで
ある。
【0179】 発泡液 : エタノール40%水溶液 吐出用インク : 染料インク 電圧 : 20.2V 周波数 : 3kHz この測定条件で実験を行った結果、可動部材の耐久性に
関しては、(a)可動部材301の方は、1×107 パ
ルス印加したところで可動部材301の支点部分に損傷
が見られた。(b)可動部材302の方は、3×108
パルス印加しても、損傷は見られなかった。また、投入
エネルギーに対する吐出量と吐出速度からもとまる運動
エネルギーも約1.5〜2.5倍程度向上することが確
認された。
関しては、(a)可動部材301の方は、1×107 パ
ルス印加したところで可動部材301の支点部分に損傷
が見られた。(b)可動部材302の方は、3×108
パルス印加しても、損傷は見られなかった。また、投入
エネルギーに対する吐出量と吐出速度からもとまる運動
エネルギーも約1.5〜2.5倍程度向上することが確
認された。
【0180】以上の結果から、耐久性、吐出効率の両面
からみても、発泡有効領域の真上を覆うように可動部材
を設け、該可動部材の面積が発熱体の面積よりも大きい
方が、優れていることがわかる。
からみても、発泡有効領域の真上を覆うように可動部材
を設け、該可動部材の面積が発熱体の面積よりも大きい
方が、優れていることがわかる。
【0181】図26に発熱体のエッジから可動部材の支
点までの距離と、可動部材の変位量の関係を示す。ま
た、図27に、発熱体2と可動部材31との位置関係を
側面方向から見た断面構成図を示す。発熱体2は40×
105μmのものを用いた。発熱体2のエッジから可動
部材31の支点33までの距離lが大きい程、変位量が
大きいことがわかる。したがって、要求されるインクの
吐出量や吐出液の流路構造および発熱体形状などによっ
て、最適変位量を求め、可動部材の支点の位置を決める
ことが望ましい。
点までの距離と、可動部材の変位量の関係を示す。ま
た、図27に、発熱体2と可動部材31との位置関係を
側面方向から見た断面構成図を示す。発熱体2は40×
105μmのものを用いた。発熱体2のエッジから可動
部材31の支点33までの距離lが大きい程、変位量が
大きいことがわかる。したがって、要求されるインクの
吐出量や吐出液の流路構造および発熱体形状などによっ
て、最適変位量を求め、可動部材の支点の位置を決める
ことが望ましい。
【0182】また、可動部材の支点が発熱体の発泡有効
領域直上に位置する場合は、可動部材の変位による応力
に加え、発泡圧力が直接支点に加わるため可動部材の耐
久性が低下してしまう。本発明者の実験によると、発泡
有効領域の真上に支点を設けたものでは、1×106 パ
ルス程度で、可動壁に損傷が生じており、耐久性が低下
してしまうことが分かっている。したがって、可動部材
の支点は、発熱体の発泡有効領域直上外に配置すること
で耐久性がそれ程高くない形状や材質の可動部材であっ
ても実用可能性が高くなる。ただし、前記発泡有効領域
直上に支点がある場合でも形状や材質を選択すれば、良
好に用いることができる。かかる構成において、高吐出
効率および耐久性に優れた液体吐出ヘッドが得られる。
領域直上に位置する場合は、可動部材の変位による応力
に加え、発泡圧力が直接支点に加わるため可動部材の耐
久性が低下してしまう。本発明者の実験によると、発泡
有効領域の真上に支点を設けたものでは、1×106 パ
ルス程度で、可動壁に損傷が生じており、耐久性が低下
してしまうことが分かっている。したがって、可動部材
の支点は、発熱体の発泡有効領域直上外に配置すること
で耐久性がそれ程高くない形状や材質の可動部材であっ
ても実用可能性が高くなる。ただし、前記発泡有効領域
直上に支点がある場合でも形状や材質を選択すれば、良
好に用いることができる。かかる構成において、高吐出
効率および耐久性に優れた液体吐出ヘッドが得られる。
【0183】<素子基板>以下に液体に熱を与えるため
の発熱体が設けられた素子基板の構成について説明す
る。
の発熱体が設けられた素子基板の構成について説明す
る。
【0184】図28は本発明の液体吐出ヘッドの縦断面
図を示したもので、図28(a)は後述する保護膜があ
るヘッド、同図(b)は保護膜がないものである。
図を示したもので、図28(a)は後述する保護膜があ
るヘッド、同図(b)は保護膜がないものである。
【0185】素子基板1上に第2液流路16、分離壁3
0、第1液流路14、第1液流路を構成する溝を設けた
溝付き部材50が配されている。
0、第1液流路14、第1液流路を構成する溝を設けた
溝付き部材50が配されている。
【0186】素子基板1には、シリコン等の気体107
に絶縁および蓄熱を目的としたシリコン酸化膜またはチ
ッ化シリコン膜106を成膜し、その上に発熱体を構成
するハフニュウムボライド(HfB2 )、チッ化タンタ
ル(TaN)、タンタルアルミ(TaAl)等の電気抵
抗層105(0.01〜0.2μm厚)とアルミニュウ
ム等の配線電極(0.2〜1.0μm厚)を図11のよ
うにパターニングされている。この2つの配線電極10
4から抵抗層105に電圧を印加し、抵抗層に電流を流
し発熱させる。配線電極間の抵抗層上には、酸化シリコ
ンやチッ化シリコン等の保護層を0.1〜2.0μm厚
で形成し、さらにそのうえにタンタル等の耐キャビテー
ション層(0.1〜0.6μm厚)が成膜されており、
インク等の各種の液体から抵抗層105を保護してい
る。
に絶縁および蓄熱を目的としたシリコン酸化膜またはチ
ッ化シリコン膜106を成膜し、その上に発熱体を構成
するハフニュウムボライド(HfB2 )、チッ化タンタ
ル(TaN)、タンタルアルミ(TaAl)等の電気抵
抗層105(0.01〜0.2μm厚)とアルミニュウ
ム等の配線電極(0.2〜1.0μm厚)を図11のよ
うにパターニングされている。この2つの配線電極10
4から抵抗層105に電圧を印加し、抵抗層に電流を流
し発熱させる。配線電極間の抵抗層上には、酸化シリコ
ンやチッ化シリコン等の保護層を0.1〜2.0μm厚
で形成し、さらにそのうえにタンタル等の耐キャビテー
ション層(0.1〜0.6μm厚)が成膜されており、
インク等の各種の液体から抵抗層105を保護してい
る。
【0187】特に、気泡の発生、消泡の際に発生する圧
力や衝撃波は非常に強く、堅くてもろい酸化膜の耐久性
を著しく低下させるため、金属材料のタンタル(Ta)
等が耐キャビテーション層として用いられる。
力や衝撃波は非常に強く、堅くてもろい酸化膜の耐久性
を著しく低下させるため、金属材料のタンタル(Ta)
等が耐キャビテーション層として用いられる。
【0188】また、液体、液流路構成、抵抗材料の組み
合わせにより上述の保護層を必要としない構成でもよく
その例を図28(b)に示す。このような保護層を必要
としない抵抗層の材料としてはイリジュウム−タンタル
−アルミ合金等が挙げられる。
合わせにより上述の保護層を必要としない構成でもよく
その例を図28(b)に示す。このような保護層を必要
としない抵抗層の材料としてはイリジュウム−タンタル
−アルミ合金等が挙げられる。
【0189】このように、前述の各実施形態における発
熱体の構成としては、前述の電極間の抵抗層(発熱部)
だけででもよく、また抵抗層を保護する保護層を含むも
のでもよい。
熱体の構成としては、前述の電極間の抵抗層(発熱部)
だけででもよく、また抵抗層を保護する保護層を含むも
のでもよい。
【0190】本実施形態においては、発熱体として電気
信号に応じて発熱する抵抗層で構成された発熱部を有す
るものを用いたが、これに限られることなく、吐出液を
吐出させるのに十分な気泡を発泡液に生じさせるもので
あればよい。例えば、発熱部としてレーザ等の光を受け
ることで発熱するような光熱変換体や高周波を受けるこ
とで発熱するような発熱部を有する発熱体でもよい。
信号に応じて発熱する抵抗層で構成された発熱部を有す
るものを用いたが、これに限られることなく、吐出液を
吐出させるのに十分な気泡を発泡液に生じさせるもので
あればよい。例えば、発熱部としてレーザ等の光を受け
ることで発熱するような光熱変換体や高周波を受けるこ
とで発熱するような発熱部を有する発熱体でもよい。
【0191】なお、前述の素子基板1には、前述の発熱
部を構成する抵抗層105とこの抵抗層に電気信号を供
給するための配線電極104で構成される電気熱変換体
の他に、この電気熱変換素子を選択的に駆動するための
トランジスタ、ダイオード、ラッチ、シフトレジスタ等
の機能素子が一体的に半導体製造工程によって作り込ま
れていてもよい。
部を構成する抵抗層105とこの抵抗層に電気信号を供
給するための配線電極104で構成される電気熱変換体
の他に、この電気熱変換素子を選択的に駆動するための
トランジスタ、ダイオード、ラッチ、シフトレジスタ等
の機能素子が一体的に半導体製造工程によって作り込ま
れていてもよい。
【0192】また、前述のような素子基板1に設けられ
ている電気熱変換体の発熱部を駆動し、液体を吐出する
ためには、前述の抵抗層105に配線電極104を介し
て図29で示されるような矩形パルスを印加し、配線電
極間の抵抗層105を急峻に発熱させる。前述の各実施
形態のヘッドにおいては、それぞれ電圧24V、パルス
幅7μsec、電流150mA、電気信号を6kHzで
加えることで発熱体を駆動させ、前述のような動作によ
って、吐出口から液体であるインクを吐出させた。しか
しながら、駆動信号の条件はこれに限られることなく、
発泡液を適正に発泡させることができる駆動信号であれ
ばよい。
ている電気熱変換体の発熱部を駆動し、液体を吐出する
ためには、前述の抵抗層105に配線電極104を介し
て図29で示されるような矩形パルスを印加し、配線電
極間の抵抗層105を急峻に発熱させる。前述の各実施
形態のヘッドにおいては、それぞれ電圧24V、パルス
幅7μsec、電流150mA、電気信号を6kHzで
加えることで発熱体を駆動させ、前述のような動作によ
って、吐出口から液体であるインクを吐出させた。しか
しながら、駆動信号の条件はこれに限られることなく、
発泡液を適正に発泡させることができる駆動信号であれ
ばよい。
【0193】<2流路構成のヘッド構造>以下に、第
1、第2の共通液室に異なる液体を良好に分離して導入
でき部品点数の削減を図れ、コストダウンを可能とする
液体吐出ヘッドの構造例について説明する。
1、第2の共通液室に異なる液体を良好に分離して導入
でき部品点数の削減を図れ、コストダウンを可能とする
液体吐出ヘッドの構造例について説明する。
【0194】図30は、このような液体吐出ヘッドの構
造を示す模式図であり、先の実施形態と同じ構成要素に
ついては同じ符号を用いており、詳しい説明はここでは
省略する。
造を示す模式図であり、先の実施形態と同じ構成要素に
ついては同じ符号を用いており、詳しい説明はここでは
省略する。
【0195】本実施形態においては、溝付き部材50
は、吐出口18を有するオリフィスプレート51と、複
数の第1液流路14を構成する複数の溝と、複数の液流
路14に共通して連通し、各第1の液流路3に液体(吐
出液)を供給するための第1の共通液室15を構成する
凹部とから概略構成されている。
は、吐出口18を有するオリフィスプレート51と、複
数の第1液流路14を構成する複数の溝と、複数の液流
路14に共通して連通し、各第1の液流路3に液体(吐
出液)を供給するための第1の共通液室15を構成する
凹部とから概略構成されている。
【0196】この溝付部材50の下側部分に分離壁30
を接合することにより複数の第1液流路14を形成する
ことができる。このような溝付部材50は、その上部か
ら第1共通液室15内に到達する第1液体供給路20を
有している。また、溝付部材50は、その上部から分離
壁30を突き抜けて第2共通液室17内に到達する第2
の液体供給路21を有している。
を接合することにより複数の第1液流路14を形成する
ことができる。このような溝付部材50は、その上部か
ら第1共通液室15内に到達する第1液体供給路20を
有している。また、溝付部材50は、その上部から分離
壁30を突き抜けて第2共通液室17内に到達する第2
の液体供給路21を有している。
【0197】第1の液体(吐出液)は、図30の矢印C
で示すように、第1液体供給路20を経て、第1の共通
液室15、次いで第1の液流路14に供給され、第2の
液体(発泡液)は、図30の矢印Dで示すように、第2
液体供給路21を経て、第2共通液室17、次いで第2
液流路16に供給されるようになっている。
で示すように、第1液体供給路20を経て、第1の共通
液室15、次いで第1の液流路14に供給され、第2の
液体(発泡液)は、図30の矢印Dで示すように、第2
液体供給路21を経て、第2共通液室17、次いで第2
液流路16に供給されるようになっている。
【0198】本実施形態では、第2液体供給路21は、
第1液体供給路20と平行して配されているが、これに
限ることはなく、第1共通液室15の外側に配された分
離壁30を貫通して、第2共通液室17に連通するよう
に形成されればどのように配されてもよい。
第1液体供給路20と平行して配されているが、これに
限ることはなく、第1共通液室15の外側に配された分
離壁30を貫通して、第2共通液室17に連通するよう
に形成されればどのように配されてもよい。
【0199】また、第2液体供給路21の太さ(直径)
に関しては、第2液体の供給量を考慮して決められる。
第2液体供給路21の形状は丸形状である必要はなく、
矩形状等でもよい。
に関しては、第2液体の供給量を考慮して決められる。
第2液体供給路21の形状は丸形状である必要はなく、
矩形状等でもよい。
【0200】また、第2共通液室17は、溝付部材50
を分離壁30で仕切ることによって形成することができ
る。形成の方法としては、図31で示す本実施形態の分
解斜視図のように、素子基板上にドライフィルムで共通
液室枠と第2液路壁を形成し、分離壁を固定した溝付部
材50と分離壁30との結合体と素子基板1とを貼り合
わせることにより第2共通液室17や第2液流路16を
形成してもよい。
を分離壁30で仕切ることによって形成することができ
る。形成の方法としては、図31で示す本実施形態の分
解斜視図のように、素子基板上にドライフィルムで共通
液室枠と第2液路壁を形成し、分離壁を固定した溝付部
材50と分離壁30との結合体と素子基板1とを貼り合
わせることにより第2共通液室17や第2液流路16を
形成してもよい。
【0201】本実施形態では、アルミニュウム等の金属
で形成された支持体70上に、前述のように、発泡液に
対して膜沸騰による気泡を発生させるための熱を発生す
る発熱体としての電気熱変換素子が複数設けられた素子
基板1が配されている。
で形成された支持体70上に、前述のように、発泡液に
対して膜沸騰による気泡を発生させるための熱を発生す
る発熱体としての電気熱変換素子が複数設けられた素子
基板1が配されている。
【0202】この素子基板1上には、第2液路壁により
形成された液流路16を構成する複数の溝と、複数の発
泡液流路に連通し、それぞれの発泡液路に発泡液を供給
するための第2共通液室(共通発泡液室)17を構成す
る凹部と、前述した可動壁31が設けられた分離壁30
とが配されている。
形成された液流路16を構成する複数の溝と、複数の発
泡液流路に連通し、それぞれの発泡液路に発泡液を供給
するための第2共通液室(共通発泡液室)17を構成す
る凹部と、前述した可動壁31が設けられた分離壁30
とが配されている。
【0203】符号50は、溝付部材である。この溝付部
材は、分離壁30と接合されることで吐出液流路(第1
液流路)14を構成する溝と、吐出液流路に連通し、そ
れぞれの吐出液流路に吐出液を供給するための第1の共
通液室(共通吐出液室)15を構成するための凹部と、
第1共通液室に吐出液を供給するための第1供給路(吐
出液供給路)20と、第2の共通液室17に発泡液を供
給するための第2の供給路(発泡液供給路)21とを有
している。第2の供給路21は、第1の共通液室15の
外側に配された分離壁30を貫通して第2の共通液室1
7に連通する連通路に繋がっており、この連通路によっ
て吐出液と混合することなく発泡液を第2の共通液室1
5に供給することができる。
材は、分離壁30と接合されることで吐出液流路(第1
液流路)14を構成する溝と、吐出液流路に連通し、そ
れぞれの吐出液流路に吐出液を供給するための第1の共
通液室(共通吐出液室)15を構成するための凹部と、
第1共通液室に吐出液を供給するための第1供給路(吐
出液供給路)20と、第2の共通液室17に発泡液を供
給するための第2の供給路(発泡液供給路)21とを有
している。第2の供給路21は、第1の共通液室15の
外側に配された分離壁30を貫通して第2の共通液室1
7に連通する連通路に繋がっており、この連通路によっ
て吐出液と混合することなく発泡液を第2の共通液室1
5に供給することができる。
【0204】なお、素子基板1、分離壁30、溝付天板
50の配置関係は、素子基板1の発熱体に対応して可動
部材31が配置されており、この可動部材31に対応し
て吐出液流路14が配されている。また、本実施形態で
は、第2の供給路を1つ溝付部材に配した例を示した
が、供給量に応じて複数設けてもよい。さらに吐出液供
給路20と発泡液供給路21の流路断面積は供給量に比
例して決めればよい。
50の配置関係は、素子基板1の発熱体に対応して可動
部材31が配置されており、この可動部材31に対応し
て吐出液流路14が配されている。また、本実施形態で
は、第2の供給路を1つ溝付部材に配した例を示した
が、供給量に応じて複数設けてもよい。さらに吐出液供
給路20と発泡液供給路21の流路断面積は供給量に比
例して決めればよい。
【0205】このような流路断面積の最適化により溝付
部材50等を構成する部品をより小型化することも可能
である。
部材50等を構成する部品をより小型化することも可能
である。
【0206】以上説明したように本実施形態によれば、
第2液流路に第2液体を供給する第2の供給路と、第1
液流路に第1液体を供給する第1の供給路とが同一の溝
付部材としての溝付天板からなることにより部品点数が
削減でき、工程の短縮化とコストダウンが可能となる。
第2液流路に第2液体を供給する第2の供給路と、第1
液流路に第1液体を供給する第1の供給路とが同一の溝
付部材としての溝付天板からなることにより部品点数が
削減でき、工程の短縮化とコストダウンが可能となる。
【0207】また第2液流路に連通した第2の共通液室
への、第2液体の供給は、第1液体と第2液体を分離す
る分離壁を突き抜ける方向で第2液流路によって行なわ
れる構造であるため、前記分離壁と溝付部材と発熱体形
成基板との貼り合わせ工程が1度で済み、作りやすさが
向上すると共に、貼り合わせ精度が向上し、良好に吐出
することができる。
への、第2液体の供給は、第1液体と第2液体を分離す
る分離壁を突き抜ける方向で第2液流路によって行なわ
れる構造であるため、前記分離壁と溝付部材と発熱体形
成基板との貼り合わせ工程が1度で済み、作りやすさが
向上すると共に、貼り合わせ精度が向上し、良好に吐出
することができる。
【0208】また、第2液体は、分離壁を突き抜けて第
2液体共通液室へ供給されるため、第2液流路に第2液
体の供給が確実となり、供給量が十分確保できるため、
安定した吐出が可能となる。
2液体共通液室へ供給されるため、第2液流路に第2液
体の供給が確実となり、供給量が十分確保できるため、
安定した吐出が可能となる。
【0209】<吐出液体、発泡液体>先の実施形態で説
明したように本発明においては、前述のような可動部材
を有する構成によって、従来の液体吐出ヘッドよりも高
い吐出力や吐出効率でしかも高速に液体を吐出すること
ができる。本実施形態の内、発泡液と吐出液とに同じ液
体を用いる場合には、発熱体から加えられる熱によって
劣化せずに、また加熱によって発熱体上に堆積物を生じ
にくく、熱によって気化、凝縮の可逆的状態変化を行う
ことが可能であり、さらに液流路や可動部材や分離壁等
を劣化させない液体であれば種々の液体を用いることが
できる。
明したように本発明においては、前述のような可動部材
を有する構成によって、従来の液体吐出ヘッドよりも高
い吐出力や吐出効率でしかも高速に液体を吐出すること
ができる。本実施形態の内、発泡液と吐出液とに同じ液
体を用いる場合には、発熱体から加えられる熱によって
劣化せずに、また加熱によって発熱体上に堆積物を生じ
にくく、熱によって気化、凝縮の可逆的状態変化を行う
ことが可能であり、さらに液流路や可動部材や分離壁等
を劣化させない液体であれば種々の液体を用いることが
できる。
【0210】このような液体の内、記録を行う上で用い
る液体(記録液体)としては従来のバブルジェット装置
で用いられていた組成のインクを用いることができる。
る液体(記録液体)としては従来のバブルジェット装置
で用いられていた組成のインクを用いることができる。
【0211】一方、本発明の2流路構成のヘッドを用
い、吐出液と発泡液を別液体とした場合には、発泡液と
して前述のような性質の液体を用いればよく、具体的に
は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オク
タン、トルエン、キシレン、二塩化メチレン、トリクレ
ン、フレオンTF、フレオンBF、エチルエーテル、ジ
オキサン、シクロヘキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、
アセトン、メチルエチルケトン、水等およびこれらの混
合物が挙げられる。
い、吐出液と発泡液を別液体とした場合には、発泡液と
して前述のような性質の液体を用いればよく、具体的に
は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オク
タン、トルエン、キシレン、二塩化メチレン、トリクレ
ン、フレオンTF、フレオンBF、エチルエーテル、ジ
オキサン、シクロヘキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、
アセトン、メチルエチルケトン、水等およびこれらの混
合物が挙げられる。
【0212】吐出液としては、発泡性の有無、熱的性質
に関係なく様々な液体を用いることができる。また、従
来吐出が困難であった発泡性が低い液体、熱によって変
質、劣化しやすい液体や高粘度液体等であっても利用で
きる。
に関係なく様々な液体を用いることができる。また、従
来吐出が困難であった発泡性が低い液体、熱によって変
質、劣化しやすい液体や高粘度液体等であっても利用で
きる。
【0213】ただし、吐出液の性質として吐出液自身、
又は発泡液との反応によって、吐出や発泡また可動部材
の動作等を妨げるような液体でないことが望まれる。
又は発泡液との反応によって、吐出や発泡また可動部材
の動作等を妨げるような液体でないことが望まれる。
【0214】記録用の吐出液体としては、高粘度インク
等をも利用することができる。その他の吐出液体として
は、熱に弱い医薬品や香水等の液体を利用することもで
きる。
等をも利用することができる。その他の吐出液体として
は、熱に弱い医薬品や香水等の液体を利用することもで
きる。
【0215】本発明においては、吐出液と発泡液の両方
に用いることができる記録液体として以下のような組成
のインクを用いて記録を行ったが、吐出力の向上によっ
てインクの吐出速度が高くなったため、液滴の着弾精度
が向上し非常に良好な記録画像を得ることができた。
に用いることができる記録液体として以下のような組成
のインクを用いて記録を行ったが、吐出力の向上によっ
てインクの吐出速度が高くなったため、液滴の着弾精度
が向上し非常に良好な記録画像を得ることができた。
【0216】 染料インク(粘度2cp)の組成 (C.I.フードブラック2)染料 3重量% ジエチレングリコール 10重量% チオジグリコール 5重量% エタノール 5重量% 水 77重量% また、発泡液と吐出液に以下で示すような組成の液体を
組み合わせて吐出させて記録を行った。その結果、従来
のヘッドでは吐出が困難であった十数cp粘度の液体は
もちろん150cpという非常に高い粘度の液体でさえ
も良好に吐出でき、高画質な記録物を得ることができ
た。
組み合わせて吐出させて記録を行った。その結果、従来
のヘッドでは吐出が困難であった十数cp粘度の液体は
もちろん150cpという非常に高い粘度の液体でさえ
も良好に吐出でき、高画質な記録物を得ることができ
た。
【0217】 発泡液1の組成 エタノール 40重量% 水 60重量% 発泡液2の組成 水 100重量% 発泡液3の組成 イソプロピルアルコール 10重量% 水 90重量% 吐出液1顔料インク(粘度約15cp)の組成 カーボンブラック 5重量% スチレン−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合体 1重量% (酸価140、重量平均分子量8000) モノエタノールアミン 0.25重量% グリセリン 69重量% チオジグリコール 5重量% エタノール 3重量% 水 16.75重量% 吐出液2(粘度55cp)の組成 ポリエチレングリコール200 100重量% 吐出液3(粘度150cp)の組成 ポリエチレングリコール600 100重量% ところで、前述したような従来吐出されにくいとされて
いた液体の場合には、吐出速度が低いために、吐出方向
性のバラツキが助長され記録紙上のドットの着弾精度が
悪く、また吐出不安定による吐出量のバラツキが生じこ
れらのことで、高品位画像が得にくかった。しかし、上
述の実施形態の構成においては、気泡の発生を発泡液を
用いることで充分に、しかも安定して行うことができ
る。このことで、液滴の着弾精度向上とインク吐出量の
安定化を図ることができ記録画像品位を著しく向上する
ことができた。
いた液体の場合には、吐出速度が低いために、吐出方向
性のバラツキが助長され記録紙上のドットの着弾精度が
悪く、また吐出不安定による吐出量のバラツキが生じこ
れらのことで、高品位画像が得にくかった。しかし、上
述の実施形態の構成においては、気泡の発生を発泡液を
用いることで充分に、しかも安定して行うことができ
る。このことで、液滴の着弾精度向上とインク吐出量の
安定化を図ることができ記録画像品位を著しく向上する
ことができた。
【0218】
【発明の効果】上述したような、可動部材を用いる新規
な吐出原理に基づく本発明の液体吐出方法、ヘッド等に
よると、発生する気泡とこれによって変位する可動部材
との相乗効果を得ることができ、吐出口近傍の液体を効
率よく吐出できるため、従来のバブルジェット方式の吐
出方法、ヘッド等に比べて吐出効率を向上できる。
な吐出原理に基づく本発明の液体吐出方法、ヘッド等に
よると、発生する気泡とこれによって変位する可動部材
との相乗効果を得ることができ、吐出口近傍の液体を効
率よく吐出できるため、従来のバブルジェット方式の吐
出方法、ヘッド等に比べて吐出効率を向上できる。
【0219】また、本発明の特徴的な構成によれば、低
温や低湿で長期放置を行った場合であっても不吐出にな
ることを防止でき、仮に不吐出になっても予備吐出や吸
引回復といった回復処理をわずかに行うだけで正常状態
に即座に復帰できる利点もある。これに伴い、回復時間
の短縮や回復による液体の損失を低減でき、ランニング
コストも大幅に下げることが可能である。
温や低湿で長期放置を行った場合であっても不吐出にな
ることを防止でき、仮に不吐出になっても予備吐出や吸
引回復といった回復処理をわずかに行うだけで正常状態
に即座に復帰できる利点もある。これに伴い、回復時間
の短縮や回復による液体の損失を低減でき、ランニング
コストも大幅に下げることが可能である。
【0220】また、特に本発明のリフィル特性を向上し
た構成によれば、連続吐出時の応答性、気泡の安定成
長、液滴の安定化を達成して、高速液体吐出による高速
記録また高画質記録を可能にすることができた。
た構成によれば、連続吐出時の応答性、気泡の安定成
長、液滴の安定化を達成して、高速液体吐出による高速
記録また高画質記録を可能にすることができた。
【0221】また、2流路構成のヘッドにおいて発泡液
として、発泡しやすい液体や、発熱体上への堆積物(こ
げ等)が生じにくい液体を用いることで、吐出液の選択
の自由度が高くなり、発泡が生じにくい高粘性液体、発
熱体上に体積物を生じやすい液体等、従来のバブルジェ
ット吐出方法で吐出することが困難であった液体につい
ても良好に吐出することができた。
として、発泡しやすい液体や、発熱体上への堆積物(こ
げ等)が生じにくい液体を用いることで、吐出液の選択
の自由度が高くなり、発泡が生じにくい高粘性液体、発
熱体上に体積物を生じやすい液体等、従来のバブルジェ
ット吐出方法で吐出することが困難であった液体につい
ても良好に吐出することができた。
【0222】さらに熱に弱い液体等も、この液体に熱に
よる悪影響を与えず吐出することができた。
よる悪影響を与えず吐出することができた。
【0223】特に、上記液体吐出ヘッドは吐出速度を大
とすることができ、これによりギャップ等のパラメータ
を大きくしても着弾精度は低下しないが、同一個所に異
なるタイミングで液体を吐出する場合には、上記ギャッ
プ等により着弾位置が相互にずれることがある。このた
め、検知手段が検知するパラメータに基づいて吐出タイ
ミングを調整し、これにより着弾位置のずれを修正する
ことができる。
とすることができ、これによりギャップ等のパラメータ
を大きくしても着弾精度は低下しないが、同一個所に異
なるタイミングで液体を吐出する場合には、上記ギャッ
プ等により着弾位置が相互にずれることがある。このた
め、検知手段が検知するパラメータに基づいて吐出タイ
ミングを調整し、これにより着弾位置のずれを修正する
ことができる。
【0224】この結果、常に良好な記録を行うことがで
きる。
きる。
【図1】(a)および(b)は従来の液体吐出ヘッドの
液流路構造を説明するための図である。
液流路構造を説明するための図である。
【図2】本発明の液体吐出ヘッドの一例を示す模式断面
図である。
図である。
【図3】本発明の液体吐出ヘッドの部分破断斜視図であ
る。
る。
【図4】従来のヘッドにおける気泡からの圧力伝搬を示
す模式図である。
す模式図である。
【図5】本発明のヘッドにおける気泡からの圧力伝搬を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図6】本発明の液体の流れを説明するための模式図で
ある。
ある。
【図7】本発明の一実施形態に係るインクジェット捺染
装置の概略構成を示す側面図である。
装置の概略構成を示す側面図である。
【図8】上記インクジェット捺染装置の斜視図である。
【図9】上記インクジェット捺染装置におけるギャップ
調整機構を示す図である。
調整機構を示す図である。
【図10】(a)および(b)はギャップの変化による
着弾点のずれを説明する図である。
着弾点のずれを説明する図である。
【図11】本発明の一実施形態によるレジストレーショ
ン調整を説明する図である。
ン調整を説明する図である。
【図12】本実施形態のインクジェット捺染装置の制御
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図13】上記実施形態によるレジストレーション調整
の手順を示すフローチャートである。
の手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施例における液体吐出ヘッ
ドの部分破断斜視図である。
ドの部分破断斜視図である。
【図15】本発明の第3の実施例における液体吐出ヘッ
ドの部分破断斜視図である。
ドの部分破断斜視図である。
【図16】本発明の第4の実施例における液体吐出ヘッ
ドの断面図である。
ドの断面図である。
【図17】本発明の第5の実施例における液体吐出ヘッ
ドの模式断面図である。
ドの模式断面図である。
【図18】本発明の第6の実施例における液体吐出ヘッ
ド(2流路)の断面図である。
ド(2流路)の断面図である。
【図19】本発明の第6の実施例における液体吐出ヘッ
ドの部分破断斜視図である。
ドの部分破断斜視図である。
【図20】可動部材の動作を説明するための図である。
【図21】可動部材と第1液流路の構造を説明するため
の図である。
の図である。
【図22】可動部材と液流路の構造を説明するための図
である。
である。
【図23】可動部材の他の形状を説明するための図であ
る。
る。
【図24】発熱体面積とインク吐出量の関係を示す図で
ある。
ある。
【図25】可動部材と発熱体との配置関係を示す図であ
る。
る。
【図26】発熱体のエッジと支点までの距離と可動部材
の変位量の関係を示す図である。
の変位量の関係を示す図である。
【図27】発熱体と可動部材との配置関係を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図28】本発明の液体吐出ヘッドの縦断面図である。
【図29】駆動パルスの形状を示す模式図である。
【図30】本発明の液体吐出ヘッドの供給路を説明する
ための断面図である。
ための断面図である。
【図31】本発明のヘッドの分解斜視図である。
1 素子基板 2 発熱体 3 面積中心 10 液流路 11 気泡発生領域 12 供給路 13 共通液室 14 第1液流路 15 第1共通液室 16 第2液流路 17 第2共通液室 18 吐出口 19 狭窄部 20 第1供給路 21 第2供給路 22 第1液流路壁 23 第2液流路壁 24 凸部 30 分離壁 31 可動部材 32 自由端 33 支点 34 支持部材 35 スリット 36 気泡発生領域前壁 37 気泡発生領域側壁 40 気泡 45 液滴 50 溝付き部材 51 オリフィスプレート 70 支持体 200 ヘッド 302 CPU 303 ROM 304 RAM 305 モータドライバ 306 駆動用モータ 307 ヘッドドライバ 310 近接センサ 311 操作パネル
Claims (75)
- 【請求項1】 液体を吐出する液体吐出ヘッドの吐出口
面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を備え、
被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、 液体を吐出する吐出口と、液体に気泡を発生させる気泡
発生領域と、前記気泡発生領域に面して配され、第1の
位置と該第1の位置よりも前記気泡発生領域から遠い第
2の位置との間を変位可能な可動部材とを有し、該可動
部材は、前記気泡発生部での気泡の発生に基づく圧力に
よって、前記第1の位置から前記第2の位置へ変位する
と共に、前記可動部材の変位によって前記気泡を吐出口
に向かう方向の上流よりも下流に大きく膨張させること
で液体を吐出する液体吐出ヘッドと、 液体吐出ヘッドから吐出された液体が被記録媒体に着弾
する位置を決定するパラメータの少なくとも1つを検知
する検知手段と、 異なるタイミングで液体吐出ヘッドから吐出されるそれ
ぞれの液体を同一個所に着弾させて記録を行うとき、前
記検知手段が検知するパラメータに基づき、前記それぞ
れの液体相互の吐出タイミングを調整する調整手段と、 を具えたことを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項2】 前記液体吐出ヘッドを被記録媒体に対し
て走査させる走査手段をさらに具え、該走査手段による
往および復走査のそれぞれで前記それぞれの液体を吐出
することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。 - 【請求項3】 前記パラメータの少なくとも1つは、前
記液体吐出ヘッドと被記録媒体との間のギャップである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装
置。 - 【請求項4】 前記ギャップは1mm以上であることを
特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。 - 【請求項5】 前記パラメータの少なくとも1つは、前
記走査手段による走査速度であることを特徴とする請求
項2に記載の液体吐出装置。 - 【請求項6】 前記パラメータの少なくとも1つは、前
記液体吐出ヘッドの吐出速度であることを特徴とする請
求項1または2に記載の液体吐出装置。 - 【請求項7】 前記検知手段は、用いる被記録媒体の種
類に基づいてギャップを検知することを特徴とする請求
項3または4に記載の液体吐出装置。 - 【請求項8】 前記被記録媒体は布帛であることを特徴
とする請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吐出装
置。 - 【請求項9】 前記被記録媒体はプラスチックであるこ
とを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の液
体吐出装置。 - 【請求項10】 前記被記録媒体は金属であることを特
徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吐出
装置。 - 【請求項11】 前記被記録媒体は木材であることを特
徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吐出
装置。 - 【請求項12】 前記被記録媒体は皮革であることを特
徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吐出
装置。 - 【請求項13】 前記可動部材の変位によって、前記気
泡の下流部分が前記可動部材より下流に成長することを
特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の液体
吐出装置。 - 【請求項14】 前記可動部材は、支点と、該支点より
下流側に位置する自由端とを有することを特徴とする請
求項1ないし13のいずれかに記載の液体吐出装置。 - 【請求項15】 液体を吐出する液体吐出ヘッドの吐出
口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を備
え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、 液体を吐出する吐出口と、液体に熱を加えることで該液
体に気泡を発生させる発熱体と該発熱体に沿った該発熱
体より上流側から前記発熱体上に液体を供給するための
供給路とを有する液流路と、前記発熱体に面して設けら
れ吐出口側に自由端を有し前記気泡の発生による圧力に
基づいて前記自由端を変位させて前記圧力を吐出口側に
導く可動部材と、を有する液体吐出ヘッドと、 液体吐出ヘッドから吐出された液体が被記録媒体に着弾
する位置を決定するパラメータの少なくとも1つを検知
する検知手段と、 異なるタイミングで液体吐出ヘッドから吐出されるそれ
ぞれの液体を同一個所に着弾させて記録を行うとき、前
記検知手段が検知するパラメータに基づき、前記それぞ
れの液体相互の吐出タイミングを調整する調整手段と、 を具えたことを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項16】 前記液体吐出ヘッドを被記録媒体に対
して走査させる走査手段をさらに具え、該走査手段によ
る往および復走査のそれぞれで前記それぞれの液体を吐
出することを特徴とする請求項15に記載の液体吐出装
置。 - 【請求項17】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記液体吐出ヘッドと被記録媒体との間のギャップであ
ることを特徴とする請求項15または16に記載の液体
吐出装置。 - 【請求項18】 前記ギャップは1mm以上であること
を特徴とする請求項17に記載の液体吐出装置。 - 【請求項19】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記走査手段による走査速度であることを特徴とする請
求項16に記載の液体吐出装置。 - 【請求項20】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記液体吐出ヘッドの吐出速度であることを特徴とする
請求項15または16に記載の液体吐出装置。 - 【請求項21】 前記検知手段は、用いる被記録媒体の
種類に基づいてギャップを検知することを特徴とする請
求項17または18に記載の液体吐出装置。 - 【請求項22】 液体を吐出する液体吐出ヘッドの吐出
口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を備
え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、 液体を吐出する吐出口と、液体に熱を加えることで該液
体に気泡を発生させる発熱体と、前記発熱体に面して設
けられ吐出口側に自由端を有し前記気泡の発生による圧
力に基づいて前記自由端を変位させて前記圧力を吐出口
側に導く可動部材と、前記可動部材の前記発熱体に近い
面に沿った上流側から前記発熱体上に液体を供給する供
給路と、を有する液体吐出ヘッドと、 液体吐出ヘッドから吐出された液体が被記録媒体に着弾
する位置を決定するパラメータの少なくとも1つを検知
する検知手段と、 異なるタイミングで液体吐出ヘッドから吐出されるそれ
ぞれの液体を同一個所に着弾させて記録を行うとき、前
記検知手段が検知するパラメータに基づき、前記それぞ
れの液体相互の吐出タイミングを調整する調整手段と、 を具えたことを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項23】 前記液体吐出ヘッドを被記録媒体に対
して走査させる走査手段をさらに具え、該走査手段によ
る往および復走査のそれぞれで前記それぞれの液体を吐
出することを特徴とする請求項22に記載の液体吐出装
置。 - 【請求項24】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記液体吐出ヘッドと被記録媒体との間のギャップであ
ることを特徴とする請求項22または23に記載の液体
吐出装置。 - 【請求項25】 前記ギャップは1mm以上であること
を特徴とする請求項24に記載の液体吐出装置。 - 【請求項26】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記走査手段による走査速度であることを特徴とする請
求項23に記載の液体吐出装置。 - 【請求項27】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記液体吐出ヘッドの吐出速度であることを特徴とする
請求項22または23に記載の液体吐出装置。 - 【請求項28】 前記検知手段は、用いる被記録媒体の
種類に基づいてギャップを検知することを特徴とする請
求項24または25に記載の液体吐出装置。 - 【請求項29】 液体を吐出する液体吐出ヘッドの吐出
口面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を備
え、被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、 吐出口に連通した第1の液流路と、液体に熱を加えるこ
とで該液体に気泡を発生させる気泡発生領域を有する第
2の液流路と、前記第1の液流路と前記気泡発生領域と
の間に配され、吐出口側に自由端を有し、前記気泡発生
領域内での気泡の発生による圧力に基づいて該自由端を
前記第1の液流路側に変位させて前記圧力を前記第1の
液流路の吐出口側に導く可動部材とを有する液体吐出ヘ
ッドと、液体吐出ヘッドから吐出された液体が被記録媒
体に着弾する位置を決定するパラメータの少なくとも1
つを検知する検知手段と、 異なるタイミングで液体吐出ヘッドから吐出されるそれ
ぞれの液体を同一個所に着弾させて記録を行うとき、前
記検知手段が検知するパラメータに基づき、前記それぞ
れの液体相互の吐出タイミングを調整する調整手段と、 を具えたことを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項30】 前記液体吐出ヘッドを被記録媒体に対
して走査させる走査手段をさらに具え、該走査手段によ
る往および復走査のそれぞれで前記それぞれの液体を吐
出することを特徴とする請求項29に記載の液体吐出装
置。 - 【請求項31】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記液体吐出ヘッドと被記録媒体との間のギャップであ
ることを特徴とする請求項29または30に記載の液体
吐出装置。 - 【請求項32】 前記ギャップは1mm以上であること
を特徴とする請求項31に記載の液体吐出装置。 - 【請求項33】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記走査手段による走査速度であることを特徴とする請
求項30に記載の液体吐出装置。 - 【請求項34】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記液体吐出ヘッドの吐出速度であることを特徴とする
請求項29または30に記載の液体吐出装置。 - 【請求項35】 前記検知手段は、用いる被記録媒体の
種類に基づいてギャップを検知することを特徴とする請
求項31または32に記載の液体吐出装置。 - 【請求項36】 前記可動部材に面した位置に発熱体が
設けられており、該可動部材と該発熱体との間が前記気
泡発生領域であることを特徴とする請求項1もしくは2
9に記載の液体吐出装置。 - 【請求項37】 前記可動部材の自由端は、前記発熱体
の面積中心より下流に位置することを特徴とする請求項
15,22もしくは請求項36に記載の液体吐出装置。 - 【請求項38】 前記該発熱体に沿った該発熱体より上
流から前記発熱体上に液体を供給するための供給路を有
することを特徴とする請求項36に記載の液体吐出装
置。 - 【請求項39】 前記供給路は、前記発熱体より上流側
に実質的に平坦、もしくはなだらかな内壁を有し、該内
壁に沿って液体を前記発熱体上に供給する供給路である
ことを特徴とする請求項15,22もしくは38に記載
の液体吐出装置。 - 【請求項40】 前記気泡は前記発熱体が発生する熱に
よって液体に膜沸騰を生じることで発生する気泡である
ことを特徴とする請求項15,22もしくは36に記載
の液体吐出装置。 - 【請求項41】 前記可動部材は板状であることを特徴
とする請求項15,22もしくは36に記載の液体吐出
装置。 - 【請求項42】 前記発熱体の有効発泡領域の総てが前
記可動部材に面していることを特徴とする請求項41に
記載の液体吐出装置。 - 【請求項43】 前記発熱体の全面が前記可動部材に面
していることを特徴とする請求項41に記載の液体吐出
装置。 - 【請求項44】 前記可動部材の総面積が前記発熱体の
総面積より大であることを特徴とする請求項41に記載
の液体吐出装置。 - 【請求項45】 前記可動部材の支点が前記発熱体の直
上から外れた位置に配されていることを特徴とする請求
項41に記載の液体吐出装置。 - 【請求項46】 前記可動部材の自由端は前記発熱体が
配された液流路を実質的に直交する形状を有することを
特徴とする請求項41に記載の液体吐出装置。 - 【請求項47】 前記可動部材の前記自由端は前記発熱
体より吐出口側に配されていることを特徴とする請求項
41に記載の液体吐出装置。 - 【請求項48】 前記可動部材は前記第1流路と第2流
路との間に配された分離壁の一部として構成されている
ことを特徴とする請求項29に記載の液体吐出装置。 - 【請求項49】 前記分離壁は、金属材料で構成されて
いることを特徴とする請求項48に記載の液体吐出装
置。 - 【請求項50】 前記金属材料は、ニッケル若しくは金
であることを特徴とする請求項49に記載の液体吐出装
置。 - 【請求項51】 前記分離壁は、樹脂で構成されている
ことを特徴とする請求項48に記載の液体吐出装置。 - 【請求項52】 前記分離壁は、セラミックスで構成さ
れていることを特徴とする請求項48に記載の液体吐出
装置。 - 【請求項53】 前記第1の液流路の複数に第1の液体
を供給するための第1の共通液室と、前記第2の液流路
の複数に第2の液体を供給するための第2の共通液室と
が配されていることを特徴とする請求項29に記載の液
体吐出装置。 - 【請求項54】液体を吐出する液体吐出ヘッドの吐出口
面と被記録媒体とのギャップを調整可能な構成を備え、
被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、 液体を吐出するための複数の吐出口と、それぞれの吐出
口に対応して直接連通する複数の第1の液流路を構成す
るための複数の溝と、前記複数の第1の液流路に液体を
供給するための第1の共通液室を構成する凹部とを一体
的に有する溝付き部材と、液体に熱を与えることで液体
に気泡を発生させるための複数の発熱体が配された素子
基板と、前記溝付き部材と該素子基板との間に配され、
前記発熱体に対応した第2の液流路の壁の一部を構成す
ると共に、前記発熱体に面した位置に前記気泡の発生に
基づく圧力によって前記第1の液流路側に変位する可動
部材とを具備した分離壁と、を有する液体吐出ヘッド
と、 液体吐出ヘッドから吐出された液体が被記録媒体に着弾
する位置を決定するパラメータの少なくとも1つを検知
する検知手段と、 異なるタイミングで液体吐出ヘッドから吐出されるそれ
ぞれの液体を同一個所に着弾させて記録を行うとき、前
記検知手段が検知するパラメータに基づき、前記それぞ
れの液体相互の吐出タイミングを調整する調整手段と、 を具えたことを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項55】 前記液体吐出ヘッドを被記録媒体に対
して走査させる走査手段をさらに具え、該走査手段によ
る往および復走査のそれぞれで前記それぞれの液体を吐
出することを特徴とする請求項54に記載の液体吐出装
置。 - 【請求項56】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記液体吐出ヘッドと被記録媒体との間のギャップであ
ることを特徴とする請求項54または55に記載の液体
吐出装置。 - 【請求項57】 前記ギャップは1mm以上であること
を特徴とする請求項56に記載の液体吐出装置。 - 【請求項58】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記走査手段による走査速度であることを特徴とする請
求項55に記載の液体吐出装置。 - 【請求項59】 前記パラメータの少なくとも1つは、
前記液体吐出ヘッドの吐出速度であることを特徴とする
請求項54または55に記載の液体吐出装置。 - 【請求項60】 前記検知手段は、用いる被記録媒体の
種類に基づいてギャップを検知することを特徴とする請
求項56または57に記載の液体吐出装置。 - 【請求項61】 前記可動部材の自由端は前記発熱体の
面積中心より下流側に位置することを特徴とする請求項
54に記載の液体吐出装置。 - 【請求項62】 前記溝付き部材には、前記第1の共通
液室に液体を導入するための第1導入路と、前記第2の
共通液室に液体を導入するための第2導入路とを有する
ことを特徴とする請求項54に記載の液体吐出装置。 - 【請求項63】 前記溝付き部材には、前記第2導入路
が複数設けられていることを特徴とする請求項62に記
載の液体吐出装置。 - 【請求項64】 前記第1導入路の断面積と前記第2導
入路の断面積の比は、各液体の供給量に比例しているこ
とを特徴とする請求項62に記載の液体吐出装置。 - 【請求項65】 前記第2導入路は、前記分離壁を貫通
して前記第2の共通液室に液体を供給する導入路である
ことを特徴とする請求項62に記載の液体吐出装置。 - 【請求項66】 前記第1の液流路に供給される液体と
前記第2の液流路に供給される液体とが同じ液体である
ことを特徴とする請求項29もしくは54に記載の液体
吐出装置。 - 【請求項67】 前記第1の液流路に供給される液体と
前記第2の液流路に供給される液体とが異なる液体であ
ることを特徴とする請求項29もしくは54に記載の液
体吐出装置。 - 【請求項68】 前記第2の液流路に供給される液体
は、前記第1の液流路に供給される液体に比べ、低粘度
性、発泡性、熱安定性の少なくとも1つの性質で優れて
いる液体であることを特徴とする請求項67に記載の液
体吐出装置。 - 【請求項69】 前記発熱体は電気信号を受けることで
熱を発生する発熱抵抗体を有する電気熱変換体であるこ
とを特徴とする請求項15,22,36もしくは54に
記載の液体吐出装置。 - 【請求項70】 前記電気熱変換体は前記発熱抵抗体上
に、保護膜を配したものであることを特徴とする請求項
69に記載の液体吐出装置。 - 【請求項71】 前記素子基板上には前記電気熱変換体
に電気信号を伝えるための配線と、前記電気熱変換体に
選択的に電気信号を与えるための機能素子が配されてい
ることを特徴とする請求項69に記載の液体吐出装置。 - 【請求項72】 前記気泡発生領域もしくは発熱体が配
された部分の前記第2液流路の形状は室形状であること
を特徴とする請求項29もしくは54に記載の液体吐出
装置。 - 【請求項73】 前記第2流路の形状は、気泡発生領域
もしくは発熱体の上流で狭窄部を有する形状であること
を特徴とする請求項29もしくは54に記載の液体吐出
装置。 - 【請求項74】 前記発熱体の表面から前記可動部材ま
での距離が30μm以下であることを特徴とする請求項
15,22,36もしくは54の液体吐出装置。 - 【請求項75】 前記吐出口から吐出される液体はイン
クであることを特徴とする請求項15,22,36もし
くは54に記載の液体吐出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18388396A JPH1024591A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18388396A JPH1024591A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 液体吐出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1024591A true JPH1024591A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16143500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18388396A Pending JPH1024591A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 液体吐出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1024591A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7037426B2 (en) | 2000-05-04 | 2006-05-02 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane apparatus |
| JP2007136431A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Seiko Epson Corp | パターン形成方法及び液滴吐出装置 |
| US7281870B2 (en) | 2004-06-09 | 2007-10-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording apparatus |
| KR20180000355U (ko) * | 2016-07-26 | 2018-02-05 | 황규설 | 실딸림 현상 방지용 사출 성형기의 노즐장치 |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP18388396A patent/JPH1024591A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7037426B2 (en) | 2000-05-04 | 2006-05-02 | Zenon Environmental Inc. | Immersed membrane apparatus |
| US7281870B2 (en) | 2004-06-09 | 2007-10-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording apparatus |
| JP2007136431A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Seiko Epson Corp | パターン形成方法及び液滴吐出装置 |
| KR20180000355U (ko) * | 2016-07-26 | 2018-02-05 | 황규설 | 실딸림 현상 방지용 사출 성형기의 노즐장치 |
| KR200486650Y1 (ko) * | 2016-07-26 | 2018-06-18 | 황규설 | 실딸림 현상 방지용 사출 성형기의 노즐장치 |
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