JPH10249556A - テキスチャ装置およびテキスチャ加工方法 - Google Patents

テキスチャ装置およびテキスチャ加工方法

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JPH10249556A
JPH10249556A JP9057701A JP5770197A JPH10249556A JP H10249556 A JPH10249556 A JP H10249556A JP 9057701 A JP9057701 A JP 9057701A JP 5770197 A JP5770197 A JP 5770197A JP H10249556 A JPH10249556 A JP H10249556A
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JP
Japan
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substrate
laser beam
texture
laser
automatic focus
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JP9057701A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kuriyama
俊彦 栗山
Ryuichi Yoshiyama
龍一 芳山
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なCSS特性およびスティッキング特性
と磁気ヘッドの低浮上化とを同時に可能とするテキスチ
ャ装置およびテキスチャ加工方法を提供する。 【解決手段】 レーザビーム発振器1から出力されたレ
ーザビームは、変調器2、ダイクロイックミラー9、集
光機構5を経て基板6に照射される。集光機構5に設け
られた自動焦点制御機構を制御するために、自動焦点制
御機構用補助レーザ光源4からのレーザビームがビーム
スプリッタ3を透過し、ダイクロイックミラー9、集光
機構5を経て基板6に入射され、その反射光が受光系1
0で受光される。この受光系10の受光光量の変動によ
ってテキスチャ処理状況(微小突起の高さ)を検査す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テキスチャ装置お
よびテキスチャ加工方法に関するものであり、詳しく
は、レーザビームを利用した上記の装置および加工方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置においては、磁気ディ
スクと磁気ヘッドとの間の微小な空隙を安定に維持する
ため、停止時には磁気ヘッドが磁気ディスク面に接触し
て停止しており、駆動スタート時に磁気ヘッドが磁気デ
ィスク面を摺動して浮上走行する、所謂コンタクト・ス
タート・ストップ(CSS)方式が採用されている。こ
の磁気ヘッドと基板とのスティッキングを防止するため
に基板の表面に微小な突起(条痕パターン)を形成する
テキスチャ加工処理が施される。
【0003】従来のテキスチャ加工には、バインダに分
散した砥粒を塗布した研磨テープや砥粒を分散したスラ
リーを使用する機械的な研削が主に採用されていたが、
均一性及び加工高さの制御が可能なテキスチャ加工方法
として、米国特許第5,062,021号にQスイッチ
YAGレーザビームを利用したテキスチャ加工が提案さ
れている。この方法は、溶融形成された穴部とその周囲
が表面張力で盛り上がって固化した円環状のリム部とか
ら成るクレータ状の凹凸突起を形成する方法である。
【0004】レーザビームを使用したテキスチャ加工方
法として、特開平8−224677号公報には、Ar等
のガスレーザを用い、レーザビーム出力、照射時間、ス
ポット径などを制御することにより、高さが1〜100
nmの微小突起と、該微小突起に隣接した凹穴とからな
る凹凸部を1mm2 当り101 〜108 個形成するテキ
スチャ加工方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】レーザビームを利用し
て基板をテキスチャ加工する場合、たとえばオートフォ
ーカス異常によるフォーカスずれ、レーザ光源のパワー
変動等により微小突起高さや凹穴の深さが変動する。そ
こで、たとえば生成されたすべての微小突起高さを計測
して、所定の範囲外であったならば異常と判断する方法
がとられる。この方法は、実際の微小突起高さを計測す
るので、突起密度が高い場合には計測のために時間がか
かり、すべての微小突起高さを計測するというのは工業
的には事実上不可能であるという問題があった。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みなされたもので
あり、その目的は、レーザビームを利用したテキスチャ
処理の加工生産性を向上させることにある。また、本発
明は、良好なCSS特性およびスティッキング特性と磁
気ヘッドの低浮上化とを同時に可能とするテキスチャ装
置およびテキスチャ加工方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のテキスチャ装置
は、磁気ディスク基板の表面に微小突起を形成するため
のテキスチャ装置であって、レーザビーム発振器、該発
振器からのレーザビームをON/OFF制御する変調
器、該変調器からのレーザビームを基板表面に照射する
自動焦点制御機構と集光機構、及びレーザビームと基板
とを相対的に移動させる移動手段を有するテキスチャ装
置において、レーザビームの照射によって該基板表面に
形成される微小突起の高さを該自動焦点制御機構のため
の信号によって検査する検査手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0008】本発明のテキスチャ加工方法は、このテキ
スチャ装置を使用して磁気ディスク基板に微小突起を形
成する際、前記検査手段で用いる自動焦点制御機構のた
めの信号が所定の範囲内にあるようにすることを特徴と
するものである。
【0009】このように自動焦点制御機構のための信号
を所定範囲とすることにより、テキスチャ加工によって
生じる微小突起の高さや凹穴に対する配置位置を所定の
ものとすることができる。
【0010】なお、本発明においては、前記レーザビー
ム発振器とは別のレーザ光源からのレーザビームを基板
に非垂直に照射し、その反射光の集光点位置信号に基づ
いて自動焦点制御機構を制御すると共に、この信号に基
づいて前記検査手段が前記微小突起を検査するのが好ま
しい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。図1は実施の形態に係るテキスチャ
装置の構成図、図2はテキスチャ加工により基板表面に
生じた凹凸部を示す模式的な断面図である。
【0012】レーザビーム発振器1から出力されたレー
ザビームは、変調器2、ダイクロイックミラー9、集光
機構5を経て基板6に照射される。この基板6が基板回
転機構7によって回転されると共に、変調器2がタイミ
ング制御部8によってON・OFF制御され、且つミラ
ー9及び集光機構5が基板6の径方向に移動機構12に
よって移動されることにより、該基板6がテキスチャ処
理される。なお、ダイクロイックミラー9及び自動焦点
制御機構用補助レーザ光源4もこれらと一緒に移動機構
12によって移動される。集光機構5等を移動させる代
わりに基板6を移動させても良く、双方を移動させても
良い。
【0013】集光機構5に設けられた自動焦点制御機構
を制御するために、自動焦点制御機構用補助レーザ光源
4からのレーザビームがビームスプリッタ3を透過し、
ダイクロイックミラー9、集光機構5を経て基板6に入
射される。このレーザビームの基板面への入射角度は、
垂直から若干傾けた非垂直としてある。
【0014】上記のダイクロイックミラー9は、光の波
長により、その光が反射するか透過するかが決まる光学
素子である。この実施の形態では、微小突起を形成する
ためのレーザ光源1からの光はミラー面で全反射し、補
助レーザ光源4からの光は該ミラー9を透過する。基板
6で反射された補助レーザ光源4からの反射光は、ビー
ムスプリッター3に戻り、2本に分離され、一方が自動
焦点制御機構用受光系10に向い、他の一方が光源4の
方向に向かう。一般にレーザは反射光が光源に戻ると、
レーザ発振が不安定になるが、光源4の入射角は基板面
に垂直から若干傾けてあるので、光源4方向に向かった
反射光も、若干ずれた位置に戻り、レーザ発振を不安定
にすることはない。
【0015】自動焦点制御機構用受光系10としては、
通常PSD(Position Sensitive
Device:半導体位置検出素子)が使われる。PS
Dは光線の受光位置によって電気出力が変化する素子で
ある。入射光を基板に垂直な方向から若干傾けることに
より、基板の上下方向の動きで、反射光のPSD上での
集光点が変化する。これにより、基板の上下方向の動き
が電気信号に変換され、オートフォーカス動作が可能と
なる。受光素子としては、PSDの他に2分割フォトダ
イオード等を用いてもよい。
【0016】なお、入射光の傾斜角度は、光学系の場
合、極めて微小な変動でも光路の距離で拡大され、大き
な変化として検出可能なので、極めてわずか垂直からず
れていれば良く、云うなれば「垂直を含まない」程度ず
れていれば良い。また大きな角度ずらすとしても垂直か
ら10°程度までである。
【0017】この自動焦点制御機構用受光系10からの
信号が集光機構5の自動焦点制御機構に入力され、オー
トフォーカシング作動が行われる。
【0018】本発明では、この自動焦点制御機構用受光
系10からの信号の変動率が所定範囲となるようにする
ことにより、基板6上に形成される微小突起の高さを所
定の範囲のものとすることができ、また、図2のように
この微小突起が凹穴の一方のサイドに隣接するように配
置されてなる凹凸部を形成することができる。
【0019】本発明においては、磁気ディスク基板の表
面のみならず裏面にも同時に微小突起を形成することが
できる。斯かる態様は、例えば、レーザビーム発振器1
から出射されたレーザビームを分割し、分割されたレー
ザビームを基板回転機構にて回転支持された基板の裏面
に照射することによって実現することができる。
【0020】なお、以下に上記のテキスチャ装置の好適
な構成についてさらに詳細に説明する。
【0021】レーザビーム発振器1としては、CO2
スレーザ、Arガスレーザ等のガスレーザや、連続発振
可能なYAGレーザ等が好ましく、中でもArガスレー
ザがとくに好適である。ガスレーザは、QスイッチYA
Gレーザやエキシマレーザ等に比べて、位相が揃ってお
り且つビームスポットの絞り込みが容易であるため、鋭
い突起形状を形成し得る点で有利である。
【0022】レーザの波長としては、通常、可視領域の
方が高出力が得られ易い。Arガスレーザビームは、代
表的には、488nm又は514.5nmの波長を有す
る。なお、ガラス基板に直接照射する場合には、比較的
小出力の紫外領域のもの、例えば、350nmのアルゴ
ン、FHG(fourth harmonic generator) を通した26
6nmのYAGレーザが好適である。
【0023】レーザビーム発振器1から基板6の表面に
照射されるレーザビームは、図2の如く微小突起の近傍
に該微小突起と連なる凹穴を備えた形状の凹凸部を形成
し得るエネルギーに制御されるのが好ましい。
【0024】変調器2としては、高速変調が可能である
ことが好ましい。また、立ち上がり時間が50ns以下
で、立ち上がり時間および立ち下がり時間を含めたパル
ス幅が50ns〜2μsであることが好ましい。パルス
幅が50ns未満では突起が生成しなかったり、所望の
形状の微小突起を形成しにくくなり、2μsを超えると
微小突起の面積が大きくなり、CSS特性が低下する傾
向がある。
【0025】変調器2は立ち上がりよくON/OFF可
能であることが好ましい。変調器の立ち上がり時間は突
起の鋭さに影響するため、立ち上がり時間の長い変調器
を使用するとヘッドとの接触面積の大きな微小突起が形
成される。この様な変調器に使用する変調素子としては
電気光学変調素子(EOM)が好ましい。電気光学変調
素子は、数100Mbpsまでの高速変調(ON/OF
F)が可能である。また、ON時にアナログ変調を行う
こともできる。
【0026】変調周波数としては、0.5〜10MHz
が好ましく、特に0.5〜5MHzが好ましい。変調周
波数が0.5MHz未満では突起とヘッドの接触面積が
大きくなる。また、10MHzを超えると隣り合った突
起が干渉し、独立した突起の作成が困難となる。また、
パルス幅(1つの凹凸部を形成するのに必要な照射時
間)は40nsec〜100μsecが好ましく、50
nsec〜2μsecが特に好ましい。パルス幅が大き
くなると突起が連続し、ヘッドとの接触面積が大きくな
る。
【0027】補助レーザ光源4としては、装置の小型化
に有利なことから、通常レーザダイオードが用いられ
る。波長としては、通常用いられる受光素子の感度が、
700nm〜1μmの赤外領域で高いことから、この範
囲とするのが好ましい。
【0028】集光機構5は、対物レンズと自動焦点制御
機構(オートフォーカス(AF)システム)とを組み合
わせてなる。この自動焦点制御機構は、前記自動焦点制
御機構用受光系10からの信号に基づいて基板6と対物
レンズとの距離を一定に保ち、基板上のビーム径を一定
に保つように動作する。通常の場合、オートフォーカス
のためには、対物レンズを基板に対して微動させる。な
お、逆に対物レンズを固定しておき、基板6を対物レン
ズに対して微動させても良い。
【0029】対物レンズの手前にビームエキスパンダを
設けて対物レンズの有効径に等しい程度までビーム径を
広げることが鮮明なスポットを形成させるために好まし
い。レンズの有効径は、通常、レンズ径の50〜80%
程度である。
【0030】基板に微小な凹凸部を均一に設けるために
は、基板に照射されるレーザビームのスポット径、均一
性およびシャープネスは重要なファクターである。スポ
ット径としては0.2〜4μm、中でも0.2〜2μm
が好ましい。(なお、スポット径は、光中央部の最高強
度のe-2に強度が低下する円の直径を表すものとす
る。)また、対物レンズの開口率をNA、レーザビーム
の波長をλとしたとき、NAが0.3〜0.8であり、
かつλ/NAが0.16〜3.3であることが好まし
い。
【0031】スポットのシャープさの点から、対物レン
ズの焦点距離としては20mm以下、特に5mm以下で
あることが好ましい。なお、この様な焦点距離の場合、
基板と対物レンズとは、極めて近接した配置をとるた
め、基板の安定的な着脱および回転ならびに高速回転を
可能にし、かつ対物レンズの移動運動を妨げないだけの
十分な形状を有することが好ましく、基板上面とスピン
ドルの回転軸の先端の距離が、基板上面と対物レンズと
の距離(ワーキングディスタンス)に対して、0.8以
下とくに0.6以下の割合で基板面から張り出している
ことが好ましい。ワーキングディスタンスは、通常10
mm以下となる。加えて、スピンドルの回転軸の基板裏
面近傍に切り欠き部を設け、対物レンズを安定して移動
運動させることが好ましい。
【0032】対物レンズとして非球面レンズを使用する
ことにより、レンズの重量を軽減し、かつ、光透過率を
アップし、ワーキングディスタンスを広げることができ
る。オートフォーカス(AF)の応答周波数は90Hz
以上であることが好ましい。応答周波数が小さくなる
と、ビームスポットの大きさがばらつき、突起の大きさ
や高さが不均一となる。また、面ぶれ学習機能、すなわ
ち、レーザ照射を行った部分でのAF制御の実績を例え
ばフィードフォワード的にディスクの回転に同期させて
AF制御に活かし、AF機構の制御効率を高めることが
好ましい。
【0033】基板回転機構7と集光機構5とを相対移動
させる機構12としては、リニアスライダーが好適であ
り、このリニアスライダーの移動速度(基板6の径方向
への相対的な移動速度)は0.03〜60mm/sec
程度が好ましい。なお、前述の通り、この移動機構12
は集光機構5を移動させるものであっても良く、基板回
転機構7を移動するものであっても良く、双方を移動さ
せるものであっても良い。
【0034】ビームと基板6の相対移動速度は、遅すぎ
るとCSS特性の向上が困難となり、速すぎると突起と
ヘッドとの接触面積が大きくなるため、CSS特性が良
好となるように選定される。通常は、ビームの照射面上
での相対走査速度として、2m/s以上、中でも2〜5
0m/sとするのが好ましい。このような相対速度とな
るように基板6は、基板回転機構7の例えばスピンドル
モータの回転軸に支持され、一定の回転数または線速度
で回転させられる。なお、通常の場合、基板の回転数は
900〜7200rpmが好ましく、特に1800rp
m以上が好ましく、3600rpm以上が最も好まし
い。
【0035】また、スピンドルモータの回転軸がぶれる
と、面ぶれが大きくなり、焦点が絞り難くなり、突起形
状がばらつき、場合によっては所望の突起形状が得られ
なくなることから、ぶれは±25μm未満であることが
好ましい。
【0036】図1のテキスチャ装置には、基板の表面に
同一又は異なった間隔の一定パターンで微小突起を形成
する手段として、レーザビームの変調タイミングを制御
するタイミング制御部8が備えられる。
【0037】すなわち、例えば通常採用される同一間隔
で微小突起を形成する際、移動機構12及び基板回転機
構7の定速運転により、一定回転数一定速度で基板6を
移動させた場合、基板表面に形成される微小突起の間隔
は外周に向かうに従って広くなる。そこで、基板上のレ
ーザビームスポット位置を確認し、このスポット位置信
号に応じて、タイミング制御部8によってレーザビーム
の変調タイミング(照射時間)を制御し、基板表面に形
成される微小突起の間隔を一定にする。このレーザビー
ムスポットの位置を検出するための機構としては、例え
ば、レーザ変位計、エンコーダ等を利用することができ
る。
【0038】なお、レーザビームの変調タイミングを制
御せずに、移動機構12及び基板回転機構7の速度制御
を行ってもよい。
【0039】図2に示す凹凸部の形状を均一にするため
には、レーザビームのスポット位置がディスクの径方向
において変化しても、集光機構と基板回転機構の相対移
動に基づくレーザスポットの掃引距離を一定にすること
が好ましく、その場合、パルス幅、または、基板の回転
数を照射位置に応じて変化させることが好ましい。
【0040】スピンドル回転数を一定とする場合、レー
ザスポットの半径方向の位置を計測手段で計測し、該計
測手段によって計測された半径方向のそれぞれの位置に
対してレーザスポットの掃引距離を一定とするパルス幅
を演算手段で演算し、この演算結果に基づきレーザビー
ムを変調する。
【0041】また、パルス幅を一定とする場合にあって
は、レーザスポットの半径方向の位置を計測手段で計測
し、該計測手段によって計測された半径方向のそれぞれ
の位置に対してレーザスポットの掃引距離を一定とする
スピンドル回転数を演算手段で演算し、この演算結果に
基づいてレーザビームを変調する。
【0042】このようなテキスチャ装置を使用して磁気
ディスク基板表面のテキスチャ加工を行う場合、高さが
1〜100nmの微小突起と該微小突起に隣接した凹穴
とからなる図2の如き凹凸部が1mm2 当たり101
108 個好ましくはCSSゾーンに同一間隔で形成され
るのが好ましい。とくに、各突起の頂点から1nm下の
高さにおける等高線で囲まれた図形の面積の平均値が1
μm2 以下である比較的急峻なものが得られるようにす
るのが好ましい。
【0043】このような凹凸部を有した基板は、後述の
実施例からも明らかな通り、良好なCSS特性およびス
ティッキング特性を有すると共に、磁気ヘッドの低浮上
化を可能とする。
【0044】前記自動焦点制御機構用受光系10からの
信号の変動を所定の範囲内にあるようにすることによ
り、レーザ光源のパワー変動、オートフォーカス機構の
異常等を検知することができるため、個々の突起高さを
測定せずとも、形成される凹凸部の該微小突起高さや凹
穴深さを管理することが可能となる。
【0045】すなわち、形成された微小突起の大きさが
所定の大きさより大きかったり、小さかったりすれば、
その突起上を通過したレーザ光に乱れを生じ、自動焦点
制御機構用受光系10の信号に大きな変動が生ずる。従
って、自動焦点制御機構用受光系10の信号の変動によ
り微小突起の大きさの異常を検知することが可能とな
り、テキスチャーを行なうとともに検査を行なうことが
できる。異常が検出された基板は通常その時点でリジェ
クトされる。
【0046】図2に示される微小突起とそれに隣接した
凹穴とからなる凹凸部を形成するには、レーザビームの
出力を適正とすることが重要である。このレーザビーム
出力は、基板の表面材質などによって多少異なるが、通
常の場合、照射面において50〜2000mW、とりわ
け50〜1000mW、特に50〜400mWの範囲の
光源を使用するのが好ましい。50mW未満では突起の
形成が困難であり、2000mWを超えるとCSS特性
の優れたテキスチャ加工が困難となる。また、連続出力
が可能なレーザを使用することが好ましい。
【0047】典型的なNi−P層の場合、50〜700
mW、とくに50〜700mWの光源を用いるのが好ま
しく、平均照射時間は0.04〜100μsecが好ま
しい。この平均照射時間とは、1個の突起を形成させる
のに必要な照射時間を示す。
【0048】なお、レーザビームの出力が上記の範囲を
超える場合は、米国特許第5,062,021号明細書
に記載されている、凹穴の周囲を凸部が環状に取り巻い
たクレータ状の凹凸部が形成される。このようなクレー
タ状の凹凸部は、磁気ディスクと磁気ヘッドとのスティ
ッキング問題に対しては不十分である。なお、Ni−P
層の厚さは、50〜20000nm、好ましくは100
〜15000nmの範囲とするのがよい。
【0049】本発明において、基板としては、サブスト
レイトと呼ばれている基板、すなわち、Al合金、例え
ば、Al−Mg合金などの基板の表面にNi−Pの無電
解メッキ下地層を設け、当該下地層に鏡面加工(ポリッ
シュ加工)を施した基板またはガラス基板、ケイ素基板
などが挙げられるが、銅、チタン等の他の金属基板、カ
ーボン基板、セラミック基板、樹脂基板などを使用する
こともできる。なお、この基板上に下地層、磁性層、保
護層、潤滑剤層などの各層を設けた後の状態であって
も、その過程のもの(これらの層のうち1又は2以上の
ものだけを設けたもの)であっても本発明によってテキ
スチャ加工できる。
【0050】図1の実施の形態においては補助レーザ光
源4を用いているが、レーザ光源1からのレーザを用い
て自動焦点制御機構のための信号を得るようにしても良
い。
【0051】本発明では、自動焦点制御方法として、ナ
イフエッジ法、非点収差法等を採用しても良い。ナイフ
エッジ法は光路途中にナイフエッジを挿入する方法、ま
た、非点収差法はシリンドリカルレンズと4分割フォト
ダイオードを組み合わせた方式である。
【0052】
【実施例】
[実施例1]直径95mmのディスク状Al合金基板表面
に膜厚15μmのNi−P無電解メッキを施した後、表
面粗さ(Ra)が1nm以下となる様に表面研磨を行っ
てディスク基板を得、その片面について図1のテキスチ
ャ装置を用いてテキスチャ加工した。
【0053】なお、レーザビーム発振器1にはArガス
レーザビームチューブ(波長488nm、最大出力2
W)、変調器2には電気光学変調素子(応答周波数:2
MHz、立ち上がり時間:15ns)を使用した。集光
機構は、オートフォーカスシステムによって対物レンズ
を移動させる機構とした。
【0054】オートフォーカス用の補助レーザ光源4に
は、波長830nm、レーザビーム出力5mWのレーザ
ダイオードを使用した。正常状態でのオートフォーカス
系の受光信号変動率は±1%であった。
【0055】その他の条件は次の通りとした。
【0056】レーザビーム出力:400mW パルス幅:0.156μsec ビームスポット径:1μm オートフォーカス応答周波数:180Hz 基板回転数:2400rpm リニアスライダーの移動速度(相対速度):0.6mm
/sec ビームの照射面上の相対走査速度:4.8m/s レーザ干渉による表面形状測定装置(米国ザイゴ社製
「ZYGO」)により、突起高さのばらつきをσで評価
した。テキスチャ加工後の基板の表面形状を観察した結
果は、微小突起の近傍に当該微小突起と連なる凹穴を備
えた形状の凹凸部が形成されているのが確認された。ま
た、平均突起密度は9260個/mm2 、平均突起高さ
は33nm、頂点から1nm下の高さにおける等高線で
囲まれた図形の面積の平均値は0.12μm2 であっ
た。
【0057】スパッタ法により、上記の基板表面に順次
Cr中間層(厚さ100nm)、Co−Cr−Ta合金
磁性層(厚さ50nm)、カーボン保護層(厚さ20n
m)を形成し、カーボン保護層の表面に厚さ2nmのフ
ッ素系液体潤滑剤(モンテエジソン社製「DOL−20
00」)を浸漬塗布して磁気ディスクを得た。
【0058】上記の磁気ディスクについて、CSSテス
ト前の静止摩擦係数(初期スティクション)及びCSS
2万回後の摩擦力を測定した。CSSテストは、ロード
グラム6gfの薄膜ヘッド(スライダ材質:Al2 3
TiC)を使用し、ヘッド浮上量2μインチの条件で行
った。また、グライドテスターを使用し、データゾーン
とCSSゾーンの間のシーク時におけるヘッドの浮上安
定高さを評価した。結果を表1に示す。
【0059】[比較例1]レーザ光源を故意に不安定にし
た。そのときのオートフォーカス信号の変動率は±12
%であった。それ以外は実施例1と同様にしてテキスチ
ャ処理し、基板を評価した。結果を表1に示す。
【0060】[比較例2]オートフォーカス系を故意に不
調にした。そのときのオートフォーカス信号の変動率は
±15%であった。それ以外は実施例1と同様にしてテ
キスチャ処理し、基板を評価した。結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】表1の通り、オートフォーカス信号の変動
率が小さい場合、突起高さばらつきが小さく、初期ステ
ィクション、摩擦力及び浮上高さのいずれにおいてもき
わめて優れたものとなる。
【0063】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、レーザビ
ームを利用し、基板のテキスチャ加工を行う際に、生成
される微小突起の高さが所定範囲となるように管理する
ことが可能となり、テキスチャ加工生産性の安定性が向
上する。また、テキスチャ処理された基板のCSS特性
およびスティッキング特性を向上できると共に、磁気ヘ
ッドの低浮上化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテキスチャ装置の一例を示す構成図で
ある。
【図2】基板表面の模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 レーザビーム発振器 2 変調器 3 ビームスプリッター 4 自動焦点制御機構用補助レーザ光源 5 集光機構 6 基板 7 基板回転機構 8 タイミング制御部 9 ダイクロイックミラー 10 自動焦点制御機構用受光系 12 移動機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク基板の表面に微小突起を形
    成するためのテキスチャ装置であって、 レーザビーム発振器、該発振器からのレーザビームをO
    N/OFF制御する変調器、該変調器からのレーザビー
    ムを基板表面に照射する自動焦点制御機構と集光機構、
    及びレーザビームと基板とを相対的に移動させる移動手
    段を有するテキスチャ装置において、 レーザビームの照射によって該基板表面に形成される微
    小突起の高さを該自動焦点制御機構のための信号によっ
    て検査する検査手段を備えたことを特徴とするテキスチ
    ャ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記レーザビーム発
    振器とは別のレーザ光源からのレーザビームを基板に照
    射し、その反射光の集光点位置信号に基づいて自動焦点
    制御機構を制御すると共に、この信号に基づいて前記検
    査手段が前記微小突起を検査することを特徴とするテキ
    スチャ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記別のレーザ光源
    からのレーザビームは基板に非垂直に照射されることを
    特徴とするテキスチャ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項のテキ
    スチャ装置を使用して磁気ディスク基板に微小突起を形
    成する際、前記検査手段で用いる自動焦点制御機構のた
    めの信号が所定の範囲内にあるようにすることを特徴と
    する磁気ディスク基板のテキスチャ加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002321080A (ja) * 2001-04-24 2002-11-05 Tokyo Instruments Inc レーザ微細加工用オートフォーカス装置
JP2019190957A (ja) * 2018-04-24 2019-10-31 トヨタ自動車株式会社 レーザ照射されたニッケル膜の検査方法

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