JPH10249701A - インゴットのワイヤソー切断方法及び装置 - Google Patents
インゴットのワイヤソー切断方法及び装置Info
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- JPH10249701A JPH10249701A JP6305097A JP6305097A JPH10249701A JP H10249701 A JPH10249701 A JP H10249701A JP 6305097 A JP6305097 A JP 6305097A JP 6305097 A JP6305097 A JP 6305097A JP H10249701 A JPH10249701 A JP H10249701A
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- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 14
- 239000002002 slurry Substances 0.000 claims abstract description 15
- 239000006061 abrasive grain Substances 0.000 claims description 5
- 239000011295 pitch Substances 0.000 abstract description 30
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 abstract description 3
- 235000012431 wafers Nutrition 0.000 description 34
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 11
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 往復走行方式のワイヤソー切断により、板厚
変動の少ないウェーハをインゴットから切り出す。 【解決手段】 インゴット9を挟むように平行配置され
た溝付きのグルーブローラ間1,2にワイヤを螺旋状に
周回させ、往復走行するワイヤ5にスラリーを供給しな
がらインゴット9をスライスする際、各グルーブローラ
1,2の新線供給側につける溝の最大ピッチをa,ワイ
ヤ回収側に付ける溝の最小ピッチをb,インゴット9を
スライスする際に摩耗するワイヤの径減少分をΔdとす
るとき、b=a−Δdの関係を維持してワイヤ5を周回
させる。 【効果】 ワイヤ5の径減少分に起因した入側及び出側
でインゴットから切り出されるウェーハW1 ,W2 の厚
み差(Δt=t1 −t2 )をピッチa,bで相殺し、厚
み差が抑制されたウェーハをインゴット9から切り出
す。
変動の少ないウェーハをインゴットから切り出す。 【解決手段】 インゴット9を挟むように平行配置され
た溝付きのグルーブローラ間1,2にワイヤを螺旋状に
周回させ、往復走行するワイヤ5にスラリーを供給しな
がらインゴット9をスライスする際、各グルーブローラ
1,2の新線供給側につける溝の最大ピッチをa,ワイ
ヤ回収側に付ける溝の最小ピッチをb,インゴット9を
スライスする際に摩耗するワイヤの径減少分をΔdとす
るとき、b=a−Δdの関係を維持してワイヤ5を周回
させる。 【効果】 ワイヤ5の径減少分に起因した入側及び出側
でインゴットから切り出されるウェーハW1 ,W2 の厚
み差(Δt=t1 −t2 )をピッチa,bで相殺し、厚
み差が抑制されたウェーハをインゴット9から切り出
す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インゴットから均一な
厚みをもつウェーハを切り出すワイヤソー切断方法及び
装置に関する。
厚みをもつウェーハを切り出すワイヤソー切断方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】引上げ法等で製造したインゴットは、ト
ップ及びテールを切断分離した後、外径研削,オリエン
テーションフラット加工等の工程を経て所定厚みのウェ
ーハにスライスされる。スライシングには、内周刃を備
えたスライサーが知られているが、最近ではウェーハの
大径化に伴ってピアノ線等のワイヤソーによる切断が採
用されるようになってきた。ワイヤソー切断装置は、図
1に示すように3本のグルーブローラ1〜3を備えてお
り、そのうちの1本が駆動モータ4に連結されている。
グルーブローラ1〜3を周回するワイヤ5は、一方のワ
イヤリール6から巻き出され、他方のワイヤリール7に
巻き取られる一方向方式と、ワイヤリール6と7とを往
復しながら次第に一方のリール7に巻き取られる往復走
行方式がある。ワイヤ5には、引っ張られた状態でロー
ラ1〜3を周回するようにテンショナー8で張力が付与
される。
ップ及びテールを切断分離した後、外径研削,オリエン
テーションフラット加工等の工程を経て所定厚みのウェ
ーハにスライスされる。スライシングには、内周刃を備
えたスライサーが知られているが、最近ではウェーハの
大径化に伴ってピアノ線等のワイヤソーによる切断が採
用されるようになってきた。ワイヤソー切断装置は、図
1に示すように3本のグルーブローラ1〜3を備えてお
り、そのうちの1本が駆動モータ4に連結されている。
グルーブローラ1〜3を周回するワイヤ5は、一方のワ
イヤリール6から巻き出され、他方のワイヤリール7に
巻き取られる一方向方式と、ワイヤリール6と7とを往
復しながら次第に一方のリール7に巻き取られる往復走
行方式がある。ワイヤ5には、引っ張られた状態でロー
ラ1〜3を周回するようにテンショナー8で張力が付与
される。
【0003】スライスされるインゴット9は、ホルダ1
0に把持されてグルーブローラ1と2の間に配置され、
ワイヤ5により複数のウェーハにスライスされる。この
とき、スライシング作業を効率よく行わせるため、砥粒
を含むスラリー11がワイヤ5に供給される。スラリー
11は、スラリータンク12から供給管13を経てノズ
ル14からワイヤ5に供給された後、パン15で回収さ
れ、スラリータンク12に返送される。また、スラリー
11を冷却するため、熱交換器16とスラリータンク1
2との間でスラリー11を循環させる。グルーブローラ
1〜3は、周面に所定ピッチで溝が刻設されており、溝
内にワイヤ5が入り込む。そのため、インゴット9の両
側に位置するグルーブローラ1〜2の間では、溝ピッチ
に対応したピッチでワイヤ5が走行する。このピッチに
対応する厚みでウェーハがインゴット9から切り出され
る。
0に把持されてグルーブローラ1と2の間に配置され、
ワイヤ5により複数のウェーハにスライスされる。この
とき、スライシング作業を効率よく行わせるため、砥粒
を含むスラリー11がワイヤ5に供給される。スラリー
11は、スラリータンク12から供給管13を経てノズ
ル14からワイヤ5に供給された後、パン15で回収さ
れ、スラリータンク12に返送される。また、スラリー
11を冷却するため、熱交換器16とスラリータンク1
2との間でスラリー11を循環させる。グルーブローラ
1〜3は、周面に所定ピッチで溝が刻設されており、溝
内にワイヤ5が入り込む。そのため、インゴット9の両
側に位置するグルーブローラ1〜2の間では、溝ピッチ
に対応したピッチでワイヤ5が走行する。このピッチに
対応する厚みでウェーハがインゴット9から切り出され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ワイヤソー切断方法
は、ワイヤ5の走行形態から一方向走行方式と往復走行
方式に分類される。往復走行方式は、一方向走行方式に
比較してワイヤ5をリール6に蓄えておく貯線量が少な
くて済み、インゴット9から切り出されるウェーハがク
サビ型にならない等の利点から、インゴットをスライシ
ングするワイヤソー切断の主流になっている。しかしな
がら、その一方で往復走行方式には、ワイヤ5の摩耗に
よって新線供給側とワイヤ回収側とでウェーハの厚みに
バラツキが生じる欠点がある。すなわち、ワイヤ5は、
新線供給側に比べてワイヤ回収側で摩耗量が大きいた
め、ワイヤ5の実効径が小さくなり、ウェーハの厚みが
大きくなる傾向にある。本発明は、このような問題を解
消すべく往復走行方式を採用し、二つのグルーブローラ
に付ける溝のピッチに差を付けることにより、厚み均一
性に優れたウェーハをワイヤソー切断でインゴットから
切り出すことを目的とする。
は、ワイヤ5の走行形態から一方向走行方式と往復走行
方式に分類される。往復走行方式は、一方向走行方式に
比較してワイヤ5をリール6に蓄えておく貯線量が少な
くて済み、インゴット9から切り出されるウェーハがク
サビ型にならない等の利点から、インゴットをスライシ
ングするワイヤソー切断の主流になっている。しかしな
がら、その一方で往復走行方式には、ワイヤ5の摩耗に
よって新線供給側とワイヤ回収側とでウェーハの厚みに
バラツキが生じる欠点がある。すなわち、ワイヤ5は、
新線供給側に比べてワイヤ回収側で摩耗量が大きいた
め、ワイヤ5の実効径が小さくなり、ウェーハの厚みが
大きくなる傾向にある。本発明は、このような問題を解
消すべく往復走行方式を採用し、二つのグルーブローラ
に付ける溝のピッチに差を付けることにより、厚み均一
性に優れたウェーハをワイヤソー切断でインゴットから
切り出すことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のワイヤソー切断
方法は、その目的を達成するため、インゴットを挟むよ
うに平行配置された溝付きのグルーブローラ間にワイヤ
を螺旋状に周回させ、往復走行するワイヤにスラリーを
供給しながらインゴットをスライスする際、各グルーブ
ローラの新線供給側につける溝の最大ピッチをa,ワイ
ヤ回収側に付ける溝の最小ピッチをb,インゴットをス
ライスする際に摩耗するワイヤの径減少分をΔdとする
とき、b=a−Δdの関係を維持してワイヤを周回させ
ることを特徴とする。また、ワイヤソー切断装置は、イ
ンゴットを挟むように平行配置された一対の溝付きグル
ーブローラと、駆動モータに接続された溝付き駆動ロー
ラと、これら溝付きローラに螺旋状に周回されて往復走
行するワイヤと、砥粒を懸濁させたスラリーをワイヤに
供給するノズルとを備え、各グルーブローラの新線供給
側につける溝の最大ピッチをa,ワイヤ回収側に付ける
溝の最小ピッチをb,インゴットをスライスする際に摩
耗するワイヤの径減少分をΔdとするとき、b=a−Δ
dの関係を成立させている。
方法は、その目的を達成するため、インゴットを挟むよ
うに平行配置された溝付きのグルーブローラ間にワイヤ
を螺旋状に周回させ、往復走行するワイヤにスラリーを
供給しながらインゴットをスライスする際、各グルーブ
ローラの新線供給側につける溝の最大ピッチをa,ワイ
ヤ回収側に付ける溝の最小ピッチをb,インゴットをス
ライスする際に摩耗するワイヤの径減少分をΔdとする
とき、b=a−Δdの関係を維持してワイヤを周回させ
ることを特徴とする。また、ワイヤソー切断装置は、イ
ンゴットを挟むように平行配置された一対の溝付きグル
ーブローラと、駆動モータに接続された溝付き駆動ロー
ラと、これら溝付きローラに螺旋状に周回されて往復走
行するワイヤと、砥粒を懸濁させたスラリーをワイヤに
供給するノズルとを備え、各グルーブローラの新線供給
側につける溝の最大ピッチをa,ワイヤ回収側に付ける
溝の最小ピッチをb,インゴットをスライスする際に摩
耗するワイヤの径減少分をΔdとするとき、b=a−Δ
dの関係を成立させている。
【0006】
【作用】本発明に従ったワイヤソー切断装置は、グルー
ブローラに付ける溝のピッチが異なる外は、図1の設備
構成と同じであるため、以下の説明においては適宜図1
を参照しながら説明する。往復走行方式では、図2
(a)に示すようにインゴット9をスライスする際、図
2(b)に示したようにワイヤ5を往復走行させる。た
とえば、新線供給側のグルーブローラ1から300mだ
けワイヤ5を送り出した後、反対方向に200mだけワ
イヤ5を走行させ、次いで新線供給側のグルーブローラ
1からワイヤ回収側のグルーブローラ2に向けて300
mだけワイヤ5を送り出す。この往復走行を繰り返すこ
とにより、ワイヤ5は、全体としてグルーブローラ1か
らグルーブローラ2に毎分100m程度の速度で順次送
られる。
ブローラに付ける溝のピッチが異なる外は、図1の設備
構成と同じであるため、以下の説明においては適宜図1
を参照しながら説明する。往復走行方式では、図2
(a)に示すようにインゴット9をスライスする際、図
2(b)に示したようにワイヤ5を往復走行させる。た
とえば、新線供給側のグルーブローラ1から300mだ
けワイヤ5を送り出した後、反対方向に200mだけワ
イヤ5を走行させ、次いで新線供給側のグルーブローラ
1からワイヤ回収側のグルーブローラ2に向けて300
mだけワイヤ5を送り出す。この往復走行を繰り返すこ
とにより、ワイヤ5は、全体としてグルーブローラ1か
らグルーブローラ2に毎分100m程度の速度で順次送
られる。
【0007】ワイヤ5は、往復走行の何れの時機におい
てもスライシングのためインゴット9との間での摩耗を
受ける。そのため、図3に示すように供給側ローラ1の
入側でのワイヤ径dinと回収側ローラ2の出側でのワイ
ヤ径dout とを比較すると、一方向切断の場合に比較し
てワイヤ5自体の径減少分Δd(=din−dout )がは
るかに大きくなる。たとえば、本発明者等が使用してい
るワイヤソー切断装置では、入側径dinが180μmで
あったワイヤ5は、出側径dout が170〜175μm
と小さくなっており、5〜10μmの径減少分Δdであ
った。ワイヤ5の径減少は、インゴット9から切り出さ
れたウェーハ17の厚み変動に影響を及ぼす。すなわ
ち、グルーブローラ1,2に最大ピッチa〜最小ピッチ
bで刻設された溝に案内されながら送給されるワイヤ5
でインゴットがスライシングされるとき、入側のインゴ
ット9から切り出されるウェーハW1 の最大厚みt1
は、砥粒による切断代を無視するとa−dinと計算され
る。他方、図4に示すように出側のインゴット9から切
り出されるウェーハW2 の最大厚みt2 は、b−dout
と計算される。
てもスライシングのためインゴット9との間での摩耗を
受ける。そのため、図3に示すように供給側ローラ1の
入側でのワイヤ径dinと回収側ローラ2の出側でのワイ
ヤ径dout とを比較すると、一方向切断の場合に比較し
てワイヤ5自体の径減少分Δd(=din−dout )がは
るかに大きくなる。たとえば、本発明者等が使用してい
るワイヤソー切断装置では、入側径dinが180μmで
あったワイヤ5は、出側径dout が170〜175μm
と小さくなっており、5〜10μmの径減少分Δdであ
った。ワイヤ5の径減少は、インゴット9から切り出さ
れたウェーハ17の厚み変動に影響を及ぼす。すなわ
ち、グルーブローラ1,2に最大ピッチa〜最小ピッチ
bで刻設された溝に案内されながら送給されるワイヤ5
でインゴットがスライシングされるとき、入側のインゴ
ット9から切り出されるウェーハW1 の最大厚みt1
は、砥粒による切断代を無視するとa−dinと計算され
る。他方、図4に示すように出側のインゴット9から切
り出されるウェーハW2 の最大厚みt2 は、b−dout
と計算される。
【0008】ウェーハW1 の厚みt1 とウェーハW2 の
厚みt2 とを比較すると、両者の間にΔt=t2 −t1
=(b−dout )−(a−din)=Δd+(a−b)の
厚み差が生じる。ここで、グルーブローラ1,2に等ピ
ッチ(a=b)で溝が刻設されていると、厚み差はΔt
=Δdとなり、入側ウェーハW1 に比較してワイヤ5の
径減少分Δdだけ出側ウェーハW2 が厚くなる。そこ
で、本発明においては、ワイヤ5の径減少分Δdに起因
した厚み差Δtを解消するように、グルーブローラ1,
2の新線供給側に付ける最大溝ピッチaとワイヤ回収側
に付ける最小溝ピッチbとの間にa−b=Δdの関係を
成立させている。また、新線供給側からワイヤ回収側に
向けて溝ピッチをa→bと徐々に小さくしている。これ
により、ワイヤ5の径減少分が溝ピッチの減少によって
相殺され、新線供給側のインゴット9から切り出された
ウェーハW1 の厚みt1 とワイヤ回収側のインゴット9
から切り出されたウェーハ2 の厚みt2 とを実質的に同
じ厚みに、或いは少なくとも厚み差Δtを小さくしてい
る。このようにして、新線供給側とワイヤ回収側とで厚
み変動が抑制されたウェーハ17(W1 ,W2 )がイン
ゴット9から切り出されるため、所定の均一厚みをもつ
ウェーハ17に加工する際の切削工程やラッピング工程
の負荷が軽減され、削り代も少なくなり、製品ウェーハ
としての歩留りが向上する。
厚みt2 とを比較すると、両者の間にΔt=t2 −t1
=(b−dout )−(a−din)=Δd+(a−b)の
厚み差が生じる。ここで、グルーブローラ1,2に等ピ
ッチ(a=b)で溝が刻設されていると、厚み差はΔt
=Δdとなり、入側ウェーハW1 に比較してワイヤ5の
径減少分Δdだけ出側ウェーハW2 が厚くなる。そこ
で、本発明においては、ワイヤ5の径減少分Δdに起因
した厚み差Δtを解消するように、グルーブローラ1,
2の新線供給側に付ける最大溝ピッチaとワイヤ回収側
に付ける最小溝ピッチbとの間にa−b=Δdの関係を
成立させている。また、新線供給側からワイヤ回収側に
向けて溝ピッチをa→bと徐々に小さくしている。これ
により、ワイヤ5の径減少分が溝ピッチの減少によって
相殺され、新線供給側のインゴット9から切り出された
ウェーハW1 の厚みt1 とワイヤ回収側のインゴット9
から切り出されたウェーハ2 の厚みt2 とを実質的に同
じ厚みに、或いは少なくとも厚み差Δtを小さくしてい
る。このようにして、新線供給側とワイヤ回収側とで厚
み変動が抑制されたウェーハ17(W1 ,W2 )がイン
ゴット9から切り出されるため、所定の均一厚みをもつ
ウェーハ17に加工する際の切削工程やラッピング工程
の負荷が軽減され、削り代も少なくなり、製品ウェーハ
としての歩留りが向上する。
【0009】
【実施例】グルーブローラ1,2のワイヤ供給側に1.
100mmのピッチaで、ワイヤ回収側に1.095m
mのピッチbで深さ0.2mmの溝を刻設した。直径
0.18mmのピアノ線をワイヤ5として使用し、グル
ーブローラ1とグルーブローラ2との間でワイヤ5を往
復走行させながら、直径200mmのインゴット9をワ
イヤソー切断した。インゴット9の切断中、GC#60
0の砥粒をラッピングオイルに混合したスラリー11を
流量70リットル/分でワイヤ5に供給した。ワイヤ5
は、グルーブローラ1からグルーブローラ2に向けて平
均速度500m/分で36秒間走行させた後、逆方向に
平均速度500m/分で24秒間走行させる合計60秒
を1サイクルとして連続走行させた。
100mmのピッチaで、ワイヤ回収側に1.095m
mのピッチbで深さ0.2mmの溝を刻設した。直径
0.18mmのピアノ線をワイヤ5として使用し、グル
ーブローラ1とグルーブローラ2との間でワイヤ5を往
復走行させながら、直径200mmのインゴット9をワ
イヤソー切断した。インゴット9の切断中、GC#60
0の砥粒をラッピングオイルに混合したスラリー11を
流量70リットル/分でワイヤ5に供給した。ワイヤ5
は、グルーブローラ1からグルーブローラ2に向けて平
均速度500m/分で36秒間走行させた後、逆方向に
平均速度500m/分で24秒間走行させる合計60秒
を1サイクルとして連続走行させた。
【0010】インゴット9から切り出されたウェーハ1
7の形状を測定したところ、厚みが860±1μmの範
囲に収まっていた。比較のため同じピッチ(=1.10
0mm)で溝を付けたグルーブローラ1,2を使用して
ワイヤーソー切断したところ、得られたウェーハの厚み
変動は865±2.5μmと大きくなっており、回収側
グルーブローラ2に近い側で厚くなる傾向が見られた。
この対比から明らかなように、インゴット9をスライス
する際に摩耗するワイヤ5の径減少分Δdを見込んでグ
ルーブローラ1,2に付ける溝のピッチを供給側で大き
く、回収側で小さくすることにより、厚み変動が少ない
ウェーハが得られることが判る。このようにして得られ
たウェーハは、枚葉ごとの厚み差が小さいことに加え、
表面の平滑度も優れていることから、後続するラッピン
グや研削工程で作業性が良く、歩留りも向上する。
7の形状を測定したところ、厚みが860±1μmの範
囲に収まっていた。比較のため同じピッチ(=1.10
0mm)で溝を付けたグルーブローラ1,2を使用して
ワイヤーソー切断したところ、得られたウェーハの厚み
変動は865±2.5μmと大きくなっており、回収側
グルーブローラ2に近い側で厚くなる傾向が見られた。
この対比から明らかなように、インゴット9をスライス
する際に摩耗するワイヤ5の径減少分Δdを見込んでグ
ルーブローラ1,2に付ける溝のピッチを供給側で大き
く、回収側で小さくすることにより、厚み変動が少ない
ウェーハが得られることが判る。このようにして得られ
たウェーハは、枚葉ごとの厚み差が小さいことに加え、
表面の平滑度も優れていることから、後続するラッピン
グや研削工程で作業性が良く、歩留りも向上する。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、ワイヤを往復走行させながらインゴットをスライス
する際、摩耗するワイヤの径減少分を見込んで溝ピッチ
を供給側で大きく、回収側で小さくしたグルーブローラ
を使用している。そのため、供給側と回収側とでワイヤ
の摩耗による径の減少が相殺され、供給側及び回収側の
インゴットから切り出されたウェーハの厚み差が小さく
なる。このようにして得られたウェーハは、往復走行方
式のワイヤーソー切断特有の高い平坦度をもち、しかも
枚葉間の厚み変動が抑制されているため、後続するラッ
ピングや研削工程の作業性が向上し、高い歩留りで製品
となる。
は、ワイヤを往復走行させながらインゴットをスライス
する際、摩耗するワイヤの径減少分を見込んで溝ピッチ
を供給側で大きく、回収側で小さくしたグルーブローラ
を使用している。そのため、供給側と回収側とでワイヤ
の摩耗による径の減少が相殺され、供給側及び回収側の
インゴットから切り出されたウェーハの厚み差が小さく
なる。このようにして得られたウェーハは、往復走行方
式のワイヤーソー切断特有の高い平坦度をもち、しかも
枚葉間の厚み変動が抑制されているため、後続するラッ
ピングや研削工程の作業性が向上し、高い歩留りで製品
となる。
【図1】 本発明が適用されるワイヤソー切断装置
【図2】 ワイヤを往復走行させながらインゴットを切
断している状態を示す概略斜視図(a)及びワイヤの走
行図(b)
断している状態を示す概略斜視図(a)及びワイヤの走
行図(b)
【図3】 本発明に従ってインゴットをワイヤソー切断
している状態の説明図
している状態の説明図
【図4】 ワイヤ供給側のインゴットから切り出された
ウェーハ(a)及びワイヤ回収側のインゴットから切り
出されたウェーハ(b)
ウェーハ(a)及びワイヤ回収側のインゴットから切り
出されたウェーハ(b)
1〜3:グルーブローラ 4:駆動モータ 5:ワ
イヤ 6,7:ワイヤリール 8:テンショナー
9:インゴット 10:ホルダ 11:スラリー
12:スラリータンク 13:供給管 14:
ノズル 15:パン 16:熱交換器 a:グルーブローラ(上流側)に付ける溝のピッチ b:グルーブローラ(下流側)に付ける溝のピッチ din:供給側ワイヤ径 dout :回収側ワ
イヤ径 W1 :入側インゴットから切り出されたウェーハ W2 :出側インゴットから切り出されたウェーハ t1 :入側インゴットから切り出されたウェーハの厚み t2 :出側インゴットから切り出されたウェーハの厚み
イヤ 6,7:ワイヤリール 8:テンショナー
9:インゴット 10:ホルダ 11:スラリー
12:スラリータンク 13:供給管 14:
ノズル 15:パン 16:熱交換器 a:グルーブローラ(上流側)に付ける溝のピッチ b:グルーブローラ(下流側)に付ける溝のピッチ din:供給側ワイヤ径 dout :回収側ワ
イヤ径 W1 :入側インゴットから切り出されたウェーハ W2 :出側インゴットから切り出されたウェーハ t1 :入側インゴットから切り出されたウェーハの厚み t2 :出側インゴットから切り出されたウェーハの厚み
Claims (2)
- 【請求項1】 インゴットを挟むように平行配置された
溝付きのグルーブローラ間にワイヤを螺旋状に周回さ
せ、往復走行するワイヤにスラリーを供給しながらイン
ゴットをスライスする際、各グルーブローラの新線供給
側につける溝の最大ピッチをa,ワイヤ回収側に付ける
溝の最小ピッチをb,インゴットをスライスする際に摩
耗するワイヤの径減少分をΔdとするとき、b=a−Δ
dの関係を維持してワイヤを周回させるインゴットのワ
イヤソー切断方法。 - 【請求項2】 インゴットを挟むように平行配置された
一対の溝付きグルーブローラと、駆動モータに接続され
た溝付き駆動ローラと、これら溝付きローラに螺旋状に
周回されて往復走行するワイヤと、砥粒を懸濁させたス
ラリーをワイヤに供給するノズルとを備え、各グルーブ
ローラの新線供給側につける溝のピッチをa,ワイヤ回
収側に付ける溝のピッチをb,インゴットをスライスす
る際に摩耗するワイヤの径減少分をΔdとするとき、b
=a−Δdの関係を成立させているインゴットのワイヤ
ソー切断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6305097A JPH10249701A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | インゴットのワイヤソー切断方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6305097A JPH10249701A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | インゴットのワイヤソー切断方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10249701A true JPH10249701A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13218127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6305097A Pending JPH10249701A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | インゴットのワイヤソー切断方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10249701A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-03-17 JP JP6305097A patent/JPH10249701A/ja active Pending
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