JPH10250091A - 液体吐出ヘッド、液体貯留容器およびこれらの物流キャップ - Google Patents
液体吐出ヘッド、液体貯留容器およびこれらの物流キャップInfo
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- JPH10250091A JPH10250091A JP9059455A JP5945597A JPH10250091A JP H10250091 A JPH10250091 A JP H10250091A JP 9059455 A JP9059455 A JP 9059455A JP 5945597 A JP5945597 A JP 5945597A JP H10250091 A JPH10250091 A JP H10250091A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 物流キャップの誤装着等を未然に防止するこ
とにより、インクジェットヘッド等の印字劣化や使用不
能状態を回避するための特殊構造の物流キャップを提供
する。 【解決手段】 インクジェットヘッド用物流キャップC
Pは、キャップ本体1と、係合用の爪2を有するウイン
グ3と、ヘッドフェイス面に当接して、これを保護する
保護部5と、ヘッドフェイス面側に突出するストッパと
しての樹脂アーム7と、このアーム7の回動を規制して
キャップCPの再装着等を防止する板ばね6とから概略
構成されている。
とにより、インクジェットヘッド等の印字劣化や使用不
能状態を回避するための特殊構造の物流キャップを提供
する。 【解決手段】 インクジェットヘッド用物流キャップC
Pは、キャップ本体1と、係合用の爪2を有するウイン
グ3と、ヘッドフェイス面に当接して、これを保護する
保護部5と、ヘッドフェイス面側に突出するストッパと
しての樹脂アーム7と、このアーム7の回動を規制して
キャップCPの再装着等を防止する板ばね6とから概略
構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色材を含みインク
等の液体を紙等の被記録媒体に吐出して画像形成を行う
インクジェット方式の液体吐出ヘッドおよびこのヘッド
に供給する液体を貯留する液体貯留容器の保護キャップ
に関する。
等の液体を紙等の被記録媒体に吐出して画像形成を行う
インクジェット方式の液体吐出ヘッドおよびこのヘッド
に供給する液体を貯留する液体貯留容器の保護キャップ
に関する。
【0002】このような保護キャップは、上述の液体吐
出ヘッドおよび液体貯留容器が液体吐出装置に対して交
換可能であることから交換用のヘッド等を安全に流通過
程におくために不可欠な部品である。
出ヘッドおよび液体貯留容器が液体吐出装置に対して交
換可能であることから交換用のヘッド等を安全に流通過
程におくために不可欠な部品である。
【0003】
【従来の技術】上述の液体吐出装置としては、例えば、
ワードプロセッサまたはパーソナルコンピュータ等に接
続され得るカラープリンタ等が知られている。
ワードプロセッサまたはパーソナルコンピュータ等に接
続され得るカラープリンタ等が知られている。
【0004】このプリンタに装着可能である液体吐出ヘ
ッドとしてのインクジェットヘッドのうち、液体貯留容
器としてのインクタンクと一体化した、いわゆるヘッド
ユニットタイプのものが流通過程におかれている。
ッドとしてのインクジェットヘッドのうち、液体貯留容
器としてのインクタンクと一体化した、いわゆるヘッド
ユニットタイプのものが流通過程におかれている。
【0005】そのようなヘッドユニットにおいては、吐
出口を含むヘッドフェイス面の保護や吐出口からの液体
の蒸発または漏出を防止することを目的として、ヘッド
フェイス面に粘着テープを密着させて貼り、その上か
ら、外部からの衝撃を緩和するスポンジを有する物流キ
ャップを押し当てる対策が採られている。このような物
流キャップは、爪状の先端部を有するアームでヘッドユ
ニットに固定されるようになっている。
出口を含むヘッドフェイス面の保護や吐出口からの液体
の蒸発または漏出を防止することを目的として、ヘッド
フェイス面に粘着テープを密着させて貼り、その上か
ら、外部からの衝撃を緩和するスポンジを有する物流キ
ャップを押し当てる対策が採られている。このような物
流キャップは、爪状の先端部を有するアームでヘッドユ
ニットに固定されるようになっている。
【0006】ところで、カラープリンタ用のインクジェ
ットヘッドは、大きく2つのタイプに分けられる。
ットヘッドは、大きく2つのタイプに分けられる。
【0007】1つ目は、黒色インク(K)、イエローイ
ンク(Y)、マゼンタインク(M)およびシアンインク
(C)を1ヘッド内での複数のインク吐出口を各色ごと
に割り当てられた吐出口群に分割したタイプである。こ
のタイプでは、一色あたりの吐出口数は少ないが、低コ
ストであるという利点がある。
ンク(Y)、マゼンタインク(M)およびシアンインク
(C)を1ヘッド内での複数のインク吐出口を各色ごと
に割り当てられた吐出口群に分割したタイプである。こ
のタイプでは、一色あたりの吐出口数は少ないが、低コ
ストであるという利点がある。
【0008】2つ目は、コスト高となるが、一色あたり
の吐出口数を増やすことができる利点を有する各色別の
独立分離タイプである。このタイプを用いて画像を形成
する場合には、各ヘッドを並列させる必要がある。
の吐出口数を増やすことができる利点を有する各色別の
独立分離タイプである。このタイプを用いて画像を形成
する場合には、各ヘッドを並列させる必要がある。
【0009】いずれのタイプのヘッドにおいても、基本
的には、コストやユーザーの取り扱い等を考慮して各ヘ
ッドごとに1組の保護部材が取り付けられ、形や取り外
し方法は統一されているのが現状である。また、プリン
タに一度装着した後に取り外したヘッドユニットは、通
常、専用の保管箱内に保管されることになっている。
的には、コストやユーザーの取り扱い等を考慮して各ヘ
ッドごとに1組の保護部材が取り付けられ、形や取り外
し方法は統一されているのが現状である。また、プリン
タに一度装着した後に取り外したヘッドユニットは、通
常、専用の保管箱内に保管されることになっている。
【0010】一方、インクタンク単体も流通過程におか
れている。その物流時には、インクタンクの供給口から
のインクの蒸発や漏出を防止するために、専用の物流キ
ャップが用いられている。この物流キャップは、供給口
を塞ぐための樹脂またはゴム等からなる弾性部と、この
弾性部をインクタンクの供給口に確実に押しつけるため
の係合部とを有するものである。
れている。その物流時には、インクタンクの供給口から
のインクの蒸発や漏出を防止するために、専用の物流キ
ャップが用いられている。この物流キャップは、供給口
を塞ぐための樹脂またはゴム等からなる弾性部と、この
弾性部をインクタンクの供給口に確実に押しつけるため
の係合部とを有するものである。
【0011】しかしながら、上述のいずれの物流キャッ
プも再使用が可能であるため、次のような不都合を生じ
る可能性がある。
プも再使用が可能であるため、次のような不都合を生じ
る可能性がある。
【0012】まず、カラーインクジェットヘッド用の物
流キャップの場合には、使用済みのキャップを異なる色
のインクを吐出するヘッドのヘッドフェイス面に誤って
使用すると、混色を起こす可能性がある。この場合、そ
の混色状態を長時間放置すると、印字品位が低下する。
流キャップの場合には、使用済みのキャップを異なる色
のインクを吐出するヘッドのヘッドフェイス面に誤って
使用すると、混色を起こす可能性がある。この場合、そ
の混色状態を長時間放置すると、印字品位が低下する。
【0013】次に、黒色インクジェットヘッド用の物流
キャップの場合には、上述の混色を起こす可能性はない
ものの、プリンタから取り外した後に専用の保管箱に入
れず、購入時についていた物流キャップを直接装着して
しまう可能性がある。この場合、キャップの軟らかいス
ポンジにより、そのスポンジよりも相対的にデリケート
なヘッドフェイス面周辺が傷つけられることもある。ま
た、スポンジに吸収されたインクがスポンジ表面で固着
していれば、その固着部分により、やはりヘッドフェイ
ス面周辺が傷つけられると共に、そのインク固着物が吐
出口を塞ぐこともある。この場合、吐出ヨレ等が発生
し、吐出特性の低下を招くことになる。
キャップの場合には、上述の混色を起こす可能性はない
ものの、プリンタから取り外した後に専用の保管箱に入
れず、購入時についていた物流キャップを直接装着して
しまう可能性がある。この場合、キャップの軟らかいス
ポンジにより、そのスポンジよりも相対的にデリケート
なヘッドフェイス面周辺が傷つけられることもある。ま
た、スポンジに吸収されたインクがスポンジ表面で固着
していれば、その固着部分により、やはりヘッドフェイ
ス面周辺が傷つけられると共に、そのインク固着物が吐
出口を塞ぐこともある。この場合、吐出ヨレ等が発生
し、吐出特性の低下を招くことになる。
【0014】ところで、上述の色材を含むインク同士の
混色等が生じる場合には、吐出特性が低下することはあ
っても、ヘッドの使用不能状態となることはないと考え
られる。しかし、通常の色材を含むインクに対し、その
インクによる画質あるいは画像堅牢性を向上させるため
に、そのインク中の色材を不溶化または凝集させる物質
を含むプリント性向上液を用いる場合には、次のような
不都合が生じる可能性がある。すなわち、プリント性向
上液を吐出するヘッドに、インク吐出ヘッド用の物流キ
ャップを誤って装着してしまうと、ヘッドフェイス面の
吐出口は不溶性物質または凝集物に覆われ、実質的に吐
出不能に陥ってしまう。
混色等が生じる場合には、吐出特性が低下することはあ
っても、ヘッドの使用不能状態となることはないと考え
られる。しかし、通常の色材を含むインクに対し、その
インクによる画質あるいは画像堅牢性を向上させるため
に、そのインク中の色材を不溶化または凝集させる物質
を含むプリント性向上液を用いる場合には、次のような
不都合が生じる可能性がある。すなわち、プリント性向
上液を吐出するヘッドに、インク吐出ヘッド用の物流キ
ャップを誤って装着してしまうと、ヘッドフェイス面の
吐出口は不溶性物質または凝集物に覆われ、実質的に吐
出不能に陥ってしまう。
【0015】また、プリント性向上液を貯留するタンク
においても、上述と同様の不都合が生じる可能性があ
る。この場合には、タンクの供給口またはその内部のフ
ィルタが不溶性物質または凝集物により塞がれてしま
い、ヘッドへのインク供給が不十分となり、ヘッドの正
常な吐出性能を維持することができなくなる可能性があ
る。
においても、上述と同様の不都合が生じる可能性があ
る。この場合には、タンクの供給口またはその内部のフ
ィルタが不溶性物質または凝集物により塞がれてしま
い、ヘッドへのインク供給が不十分となり、ヘッドの正
常な吐出性能を維持することができなくなる可能性があ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の点に鑑みて、ユーザーによる誤った物流キャップの取
り付けを未然に防止することにより、インクジェットヘ
ッド等の印字劣化や使用不能状態を回避するための特殊
構造の物流キャップを提供することにある。
の点に鑑みて、ユーザーによる誤った物流キャップの取
り付けを未然に防止することにより、インクジェットヘ
ッド等の印字劣化や使用不能状態を回避するための特殊
構造の物流キャップを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、液体を被記録媒体に吐出する液体吐出ヘ
ッドの吐出口を外部から遮断する液体吐出ヘッド用物流
キャップであって、前記液体吐出ヘッドの吐出口を保護
する保護手段と、該保護手段を前記吐出口に結合する手
段と、該結合手段による結合が一旦解除された際に前記
結合手段による結合を阻止する手段とを含むことを特徴
とする。
に、本発明は、液体を被記録媒体に吐出する液体吐出ヘ
ッドの吐出口を外部から遮断する液体吐出ヘッド用物流
キャップであって、前記液体吐出ヘッドの吐出口を保護
する保護手段と、該保護手段を前記吐出口に結合する手
段と、該結合手段による結合が一旦解除された際に前記
結合手段による結合を阻止する手段とを含むことを特徴
とする。
【0018】ここで、前記再結合阻止手段は、前記結合
手段による結合時においては前記結合手段と前記液体吐
出ヘッドとの間の距離を規制せず、前記結合が一旦解除
された際に前記結合手段と前記液体吐出ヘッドとの距離
を規制する手段を含んでもよい。この規制手段は、弾性
部材と、該弾性部材により前記液体吐出ヘッドの吐出口
に向けて突出する突出部材とを含んでもよい。
手段による結合時においては前記結合手段と前記液体吐
出ヘッドとの間の距離を規制せず、前記結合が一旦解除
された際に前記結合手段と前記液体吐出ヘッドとの距離
を規制する手段を含んでもよい。この規制手段は、弾性
部材と、該弾性部材により前記液体吐出ヘッドの吐出口
に向けて突出する突出部材とを含んでもよい。
【0019】また、本発明は、液体を被記録媒体に吐出
する液体吐出ヘッドの吐出口を外部から遮断する液体吐
出ヘッド用物流キャップであって、前記液体吐出ヘッド
の吐出口を保護する保護手段と、該保護手段を前記吐出
口に結合する手段とを含み、該結合手段は、当該結合を
解除することにより再度の結合が不能となるように変形
する弱化部分を含むことを特徴とする。ここで、前記弱
化部分は強度低下溝であってもよい。
する液体吐出ヘッドの吐出口を外部から遮断する液体吐
出ヘッド用物流キャップであって、前記液体吐出ヘッド
の吐出口を保護する保護手段と、該保護手段を前記吐出
口に結合する手段とを含み、該結合手段は、当該結合を
解除することにより再度の結合が不能となるように変形
する弱化部分を含むことを特徴とする。ここで、前記弱
化部分は強度低下溝であってもよい。
【0020】本発明の液体吐出ヘッド用物流キャップ
は、ヘッドフェイス面から取り外した後は再度取り付け
ることができないので、インク色に関する誤装着やヘッ
ドフェイス面の損傷を防止することができる。このた
め、誤装着による混色やヘッドフェイス面の損傷による
吐出ヨレ等の吐出特性の低下を未然に防止することがで
きる利点がある。特に、画質や画像堅牢性の向上を目的
として、インク中の色材を不溶化または凝集させる物質
を含むプリント性向上液を用いている場合には、インク
とプリント性向上液との不用意な混合を確実に防止する
ことができるので、ヘッドの使用不能状態に陥ることも
ないという利点もある。
は、ヘッドフェイス面から取り外した後は再度取り付け
ることができないので、インク色に関する誤装着やヘッ
ドフェイス面の損傷を防止することができる。このた
め、誤装着による混色やヘッドフェイス面の損傷による
吐出ヨレ等の吐出特性の低下を未然に防止することがで
きる利点がある。特に、画質や画像堅牢性の向上を目的
として、インク中の色材を不溶化または凝集させる物質
を含むプリント性向上液を用いている場合には、インク
とプリント性向上液との不用意な混合を確実に防止する
ことができるので、ヘッドの使用不能状態に陥ることも
ないという利点もある。
【0021】さらに、本発明の液体吐出ヘッドは、上述
のキャップを装着したことを特徴とする。ここで、前記
吐出口は、前記液体に吐出に必要なエネルギとして熱エ
ネルギを発生する熱エネルギ発生体を有するノズルの開
口部であり、その熱エネルギ発生体は、前記液体に膜沸
騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体であ
ってもよい。
のキャップを装着したことを特徴とする。ここで、前記
吐出口は、前記液体に吐出に必要なエネルギとして熱エ
ネルギを発生する熱エネルギ発生体を有するノズルの開
口部であり、その熱エネルギ発生体は、前記液体に膜沸
騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体であ
ってもよい。
【0022】前記液体は、低分子成分と高分子成分のカ
チオン性物質を含む液体と、アニオン性染料を含む液体
とを含んでもよく、また、前記液体は、低分子成分と高
分子成分のカチオン性物質を含む液体と、少なくともア
ニオン性染料と顔料とを含む液体とを含んでもよい。前
記吐出口は、複数列に配列されていてもよい。
チオン性物質を含む液体と、アニオン性染料を含む液体
とを含んでもよく、また、前記液体は、低分子成分と高
分子成分のカチオン性物質を含む液体と、少なくともア
ニオン性染料と顔料とを含む液体とを含んでもよい。前
記吐出口は、複数列に配列されていてもよい。
【0023】また、本発明は、画像形成に利用される液
体を貯留する液体貯留容器の供給口を外部から遮断する
液体貯留容器用物流キャップであって、前記液体貯留容
器の供給口を保護する保護手段と、該保護手段を前記供
給口に結合する手段と、該結合手段による結合が一旦解
除された際に前記結合手段による再度の結合を阻止する
再結合阻止手段とを含むことを特徴とする。
体を貯留する液体貯留容器の供給口を外部から遮断する
液体貯留容器用物流キャップであって、前記液体貯留容
器の供給口を保護する保護手段と、該保護手段を前記供
給口に結合する手段と、該結合手段による結合が一旦解
除された際に前記結合手段による再度の結合を阻止する
再結合阻止手段とを含むことを特徴とする。
【0024】ここで、前記再結合阻止手段は、前記結合
手段による結合時においては前記結合手段と前記液体貯
留容器との間の距離を規制せず、前記結合が一旦解除さ
れた際に前記結合手段と前記液体貯留容器との距離を規
制する手段を含んでもよい。その規制手段は、弾性部材
と、該弾性部材により前記液体貯留容器の供給口に向け
て突出する突出部材とを含んでもよい。
手段による結合時においては前記結合手段と前記液体貯
留容器との間の距離を規制せず、前記結合が一旦解除さ
れた際に前記結合手段と前記液体貯留容器との距離を規
制する手段を含んでもよい。その規制手段は、弾性部材
と、該弾性部材により前記液体貯留容器の供給口に向け
て突出する突出部材とを含んでもよい。
【0025】また、本発明は、画像形成に利用される液
体を貯留する液体貯留容器の供給口を外部から遮断する
液体貯留容器用物流キャップであって、前記液体貯留容
器の供給口を保護する保護手段と、該保護手段を前記供
給口に結合する手段とを含み、該結合手段は、当該結合
を解除することにより再度の結合が不能となるように変
形する弱化部分を含むことを特徴とする。ここで、前記
弱化部分は強度低下溝であってもよい。
体を貯留する液体貯留容器の供給口を外部から遮断する
液体貯留容器用物流キャップであって、前記液体貯留容
器の供給口を保護する保護手段と、該保護手段を前記供
給口に結合する手段とを含み、該結合手段は、当該結合
を解除することにより再度の結合が不能となるように変
形する弱化部分を含むことを特徴とする。ここで、前記
弱化部分は強度低下溝であってもよい。
【0026】本発明の液体貯留容器用物流キャップも、
上述のヘッド用キャップと同様に、インク供給口から取
り外した後は再度取り付けることができないので、イン
ク色に関する誤装着を防止することができる。特に、上
述のプリント性向上液を用いている場合には、インクと
プリント性向上液との不用意な混合を確実に防止するこ
とができるので、インク供給口およびそのフィルタ等を
凝集物等で目詰まりさせることがなく、ヘッドへのイン
ク供給を十分に行うことができ、ヘッドの正常な吐出性
能を維持することができるという利点もある。
上述のヘッド用キャップと同様に、インク供給口から取
り外した後は再度取り付けることができないので、イン
ク色に関する誤装着を防止することができる。特に、上
述のプリント性向上液を用いている場合には、インクと
プリント性向上液との不用意な混合を確実に防止するこ
とができるので、インク供給口およびそのフィルタ等を
凝集物等で目詰まりさせることがなく、ヘッドへのイン
ク供給を十分に行うことができ、ヘッドの正常な吐出性
能を維持することができるという利点もある。
【0027】さらに、本発明の液体貯留容器は、上述の
キャップを装着したことを特徴とする。ここで、前記液
体は、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を含む
液体と、アニオン性染料を含む液体とを含んでもよく、
前記液体は、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質
を含む液体と、少なくともアニオン性染料と顔料とを含
む液体とを含んでもよい。
キャップを装着したことを特徴とする。ここで、前記液
体は、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を含む
液体と、アニオン性染料を含む液体とを含んでもよく、
前記液体は、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質
を含む液体と、少なくともアニオン性染料と顔料とを含
む液体とを含んでもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【0029】(実施形態1)図1および図2(a)〜
(c)は本発明の液体吐出ヘッド用物流キャップの一実
施形態を示す図であって、図1は斜視図であり、図2
(a)は図1の矢印A方向から視た平面図であり、図2
(b)は図1の矢印B方向から視た正面図であり、図2
(c)は図1の矢印C方向から視た側面図である。
(c)は本発明の液体吐出ヘッド用物流キャップの一実
施形態を示す図であって、図1は斜視図であり、図2
(a)は図1の矢印A方向から視た平面図であり、図2
(b)は図1の矢印B方向から視た正面図であり、図2
(c)は図1の矢印C方向から視た側面図である。
【0030】図1においてCPは物流キャップであり、
符号1は略矩形のキャップ本体である。キャップ本体1
の両端部には、後述の液体吐出ヘッドとしてのインクジ
ェットヘッドの吐出口面の近傍に係合するための爪2を
上部に有する一対のウイング3が設けられている。ウイ
ング3はキャップ本体1から立ち上がる脚部3aと、こ
の脚部3aの上部からキャップ本体1外方へ張り出す座
部3bと、この座部3bの外縁部から脚部3aと同様に
立ち上がる背部3cとから概略構成されている。上記爪
2はウイング3の背部3cの上端部内側に一対ずつ設け
られており、物流中の振動や衝撃に対して外れにくいよ
うに爪先端は鋭角となっている。なお、本実施形態で
は、ウイング3の脚部3aの外側から座部3bの下側に
かけて補強部3dが設けられている。また、ウイング3
の一方の先端部には、上記爪2と後述のヘッドとの係合
を解く際に利用される引張部4が設けられている。爪2
とウイング3とは、本実施形態においては結合手段を構
成している。
符号1は略矩形のキャップ本体である。キャップ本体1
の両端部には、後述の液体吐出ヘッドとしてのインクジ
ェットヘッドの吐出口面の近傍に係合するための爪2を
上部に有する一対のウイング3が設けられている。ウイ
ング3はキャップ本体1から立ち上がる脚部3aと、こ
の脚部3aの上部からキャップ本体1外方へ張り出す座
部3bと、この座部3bの外縁部から脚部3aと同様に
立ち上がる背部3cとから概略構成されている。上記爪
2はウイング3の背部3cの上端部内側に一対ずつ設け
られており、物流中の振動や衝撃に対して外れにくいよ
うに爪先端は鋭角となっている。なお、本実施形態で
は、ウイング3の脚部3aの外側から座部3bの下側に
かけて補強部3dが設けられている。また、ウイング3
の一方の先端部には、上記爪2と後述のヘッドとの係合
を解く際に利用される引張部4が設けられている。爪2
とウイング3とは、本実施形態においては結合手段を構
成している。
【0031】キャップ本体1の上面には、一対の直方体
状の保護部(保護手段)5が取り付けられている。保護
部5はインク等の液体を吸収し得る発泡ウレタン等から
なるスポンジである。本実施形態において保護部5が一
対であるのは後述のヘッドユニットの2つの吐出口列を
それぞれ個別に保護するためである。
状の保護部(保護手段)5が取り付けられている。保護
部5はインク等の液体を吸収し得る発泡ウレタン等から
なるスポンジである。本実施形態において保護部5が一
対であるのは後述のヘッドユニットの2つの吐出口列を
それぞれ個別に保護するためである。
【0032】一対の保護部5の間には、キャップ本体1
の上面に、弾性を有し、かつ、クリープ変形の少ない金
属等からなる板ばね6が設けられている。板ばね6の一
端部はキャップ本体1の一端にビス止めにより固定さ
れ、中央部を支点として中央部から他端部側にかけて一
定の仰角となるように屈曲させられ、板ばね6は全体と
して、くの字状とされている。キャップ本体1の他端に
は、樹脂アーム7が回動可能に固定されており、板ばね
6の屈曲先端部に接触したときに、その回動が規制され
る。板ばね6と樹脂アーム7とは、本実施形態において
は再結合阻止手段および規制手段を構成している。
の上面に、弾性を有し、かつ、クリープ変形の少ない金
属等からなる板ばね6が設けられている。板ばね6の一
端部はキャップ本体1の一端にビス止めにより固定さ
れ、中央部を支点として中央部から他端部側にかけて一
定の仰角となるように屈曲させられ、板ばね6は全体と
して、くの字状とされている。キャップ本体1の他端に
は、樹脂アーム7が回動可能に固定されており、板ばね
6の屈曲先端部に接触したときに、その回動が規制され
る。板ばね6と樹脂アーム7とは、本実施形態において
は再結合阻止手段および規制手段を構成している。
【0033】図3は、本実施形態に係る上述の物流キャ
ップCPの装着が可能である液体吐出ヘッドとしてのイ
ンクジェットヘッドの一例を示す斜視図であり、図4は
図3のX−X線に沿う一ヘッドの断面図であり、図5は
図3および図4に示したインクジェットヘッドとインク
タンクとを一体化したヘッドユニットの一例を示す斜視
図である。
ップCPの装着が可能である液体吐出ヘッドとしてのイ
ンクジェットヘッドの一例を示す斜視図であり、図4は
図3のX−X線に沿う一ヘッドの断面図であり、図5は
図3および図4に示したインクジェットヘッドとインク
タンクとを一体化したヘッドユニットの一例を示す斜視
図である。
【0034】図3においてHDはインクジェットヘッド
であり、10はヘッドHDを搭載するための基体であ
る。本実施形態におけるヘッドHDは一列のインク吐出
口11を有する第1ヘッド12と、この第1ヘッド12
とは別個独立した一列のインク吐出口13を有する第2
ヘッド14とから概略構成されている。ここで、両ヘッ
ド12および14はその構造が互いに鏡像関係にあるだ
けで、実質的には同一であるため、両ヘッドの代表とし
て、第1ヘッド12の構成のみをを参照して説明し、第
2ヘッド14の構成の説明を省略する。
であり、10はヘッドHDを搭載するための基体であ
る。本実施形態におけるヘッドHDは一列のインク吐出
口11を有する第1ヘッド12と、この第1ヘッド12
とは別個独立した一列のインク吐出口13を有する第2
ヘッド14とから概略構成されている。ここで、両ヘッ
ド12および14はその構造が互いに鏡像関係にあるだ
けで、実質的には同一であるため、両ヘッドの代表とし
て、第1ヘッド12の構成のみをを参照して説明し、第
2ヘッド14の構成の説明を省略する。
【0035】図3および図4において、符号15はヘッ
ドフェイス面の一部を構成する平面を有する天板であ
る。天板15を形成する材料としては、成形性の良否あ
るいは使用インクに侵されにくいか否かという耐久性の
有無等を総合的に判断して選択されるが、通常はポリサ
ルフォン等が好適に用いられる。また、符号15aは天
板15の平面の一部に形成された窓であり、この窓15
aを介してインク吐出口11または13が露出する。1
7は通常Si基板上にインクを吐出するために利用され
る熱エネルギを発生する熱エネルギ発生体としてのヒー
タおよびそのアルミ配線部が成膜技術により形成された
ヒータボードである。このヒータボード17には、TA
B用のパッド数を少なくするため、シフトレジスタおよ
び駆動用トランジスタが設けられている。また、天板1
5には、ヒータボード17との間に、インク流路18お
よびインク液室19となる凹部が成形あるいはレーザー
加工により形成されている。インク液室19は、インク
導入路20を介して図5に示すインクタンクTAに連通
している。天板15とヒータボード17との間にはイン
クの漏出を防止するため、通常、封止剤を用いる。上記
ヒータボード17の端子には配線基板21の一端がワイ
ヤーボンディング等により接続されている。この接続に
も、接続部のインク付着を防止し、保護するのに封止剤
が用いられる。配線基板21の他端は湾曲させられて上
記基体10に固定されている。このように組み立てられ
た第1ヘッド12は、その外側から弾性部材22で束ね
られて保持されている。なお、熱エネルギ発生体として
のヒータについてはさらに後述する。
ドフェイス面の一部を構成する平面を有する天板であ
る。天板15を形成する材料としては、成形性の良否あ
るいは使用インクに侵されにくいか否かという耐久性の
有無等を総合的に判断して選択されるが、通常はポリサ
ルフォン等が好適に用いられる。また、符号15aは天
板15の平面の一部に形成された窓であり、この窓15
aを介してインク吐出口11または13が露出する。1
7は通常Si基板上にインクを吐出するために利用され
る熱エネルギを発生する熱エネルギ発生体としてのヒー
タおよびそのアルミ配線部が成膜技術により形成された
ヒータボードである。このヒータボード17には、TA
B用のパッド数を少なくするため、シフトレジスタおよ
び駆動用トランジスタが設けられている。また、天板1
5には、ヒータボード17との間に、インク流路18お
よびインク液室19となる凹部が成形あるいはレーザー
加工により形成されている。インク液室19は、インク
導入路20を介して図5に示すインクタンクTAに連通
している。天板15とヒータボード17との間にはイン
クの漏出を防止するため、通常、封止剤を用いる。上記
ヒータボード17の端子には配線基板21の一端がワイ
ヤーボンディング等により接続されている。この接続に
も、接続部のインク付着を防止し、保護するのに封止剤
が用いられる。配線基板21の他端は湾曲させられて上
記基体10に固定されている。このように組み立てられ
た第1ヘッド12は、その外側から弾性部材22で束ね
られて保持されている。なお、熱エネルギ発生体として
のヒータについてはさらに後述する。
【0036】このような構成からなるヘッドHDは、図
5に示すようにインクタンクTAと一体化してヘッドユ
ニットを構成する。このヘッドユニットには、ヘッドH
D固定位置の近傍に上述の物流キャップCPの爪2が係
合可能である凹部23が形成されている。
5に示すようにインクタンクTAと一体化してヘッドユ
ニットを構成する。このヘッドユニットには、ヘッドH
D固定位置の近傍に上述の物流キャップCPの爪2が係
合可能である凹部23が形成されている。
【0037】ここで、図1〜図5を参照しながら上述の
ヘッドユニットのヘッドHDに対する物流キャップCP
の着脱について説明する。
ヘッドユニットのヘッドHDに対する物流キャップCP
の着脱について説明する。
【0038】まず、装着について説明する。ヘッドHD
の第1ヘッド12の天板15等から構成されるヘッドフ
ェイス面に物流キャップCPの保護部5を当接させる。
このとき、二つのヘッドフェイス面間の部分により、保
護部5の間に設けられた板ばね6の屈曲部分をその復元
力に抗してキャップ本体1の上面に接触させるように倒
す。この板ばね6の傾倒により樹脂アーム7の回動が規
制されないため、樹脂アーム7もキャップ本体1の上面
に倒すことが可能となる。このような状態を維持しなが
ら、キャップCPのウイング3の先端部の爪2をヘッド
ユニットの凹部23に導き、係合させる。これによりキ
ャップCPの装着が完了する。
の第1ヘッド12の天板15等から構成されるヘッドフ
ェイス面に物流キャップCPの保護部5を当接させる。
このとき、二つのヘッドフェイス面間の部分により、保
護部5の間に設けられた板ばね6の屈曲部分をその復元
力に抗してキャップ本体1の上面に接触させるように倒
す。この板ばね6の傾倒により樹脂アーム7の回動が規
制されないため、樹脂アーム7もキャップ本体1の上面
に倒すことが可能となる。このような状態を維持しなが
ら、キャップCPのウイング3の先端部の爪2をヘッド
ユニットの凹部23に導き、係合させる。これによりキ
ャップCPの装着が完了する。
【0039】次に、取り外しについて説明する。ウイン
グ3の上端部に設けられた引張部4を図1の矢印C方向
に引っ張り、爪2の凹部23への係合を解く。これによ
り、ヘッドHDのヘッドフェイス面からキャップCPの
保護部5を離間させ、キャップCPを取り外すことがで
きる。
グ3の上端部に設けられた引張部4を図1の矢印C方向
に引っ張り、爪2の凹部23への係合を解く。これによ
り、ヘッドHDのヘッドフェイス面からキャップCPの
保護部5を離間させ、キャップCPを取り外すことがで
きる。
【0040】次いで、再装着について説明する。通常、
ユーザーがウイング3の爪2をヘッドユニットHUの凹
部23に導いて係合させようとする場合には、板ばね6
の屈曲部分を傾倒させていないため、樹脂アーム7の回
動が規制され、樹脂アーム7がヘッドユニットHUに対
して突出した状態となっているため、爪2を凹部23に
係合させることができない。この場合に、ヘッドHDの
ヘッドフェイス面に物流キャップCPの保護部5を当接
させないため、保護部5に吸収、固化、固着したインク
固着物によりヘッドフェイス面に損傷を与えることはな
い。
ユーザーがウイング3の爪2をヘッドユニットHUの凹
部23に導いて係合させようとする場合には、板ばね6
の屈曲部分を傾倒させていないため、樹脂アーム7の回
動が規制され、樹脂アーム7がヘッドユニットHUに対
して突出した状態となっているため、爪2を凹部23に
係合させることができない。この場合に、ヘッドHDの
ヘッドフェイス面に物流キャップCPの保護部5を当接
させないため、保護部5に吸収、固化、固着したインク
固着物によりヘッドフェイス面に損傷を与えることはな
い。
【0041】図5に示したヘッドユニットHUは、図3
および図4に示したヘッドHDとインクタンクTAとを
一体化させたものであるが、上述のヘッドHDとインク
タンクTAとを着脱自在に結合する構成とすることもで
き、その場合であっても、本実施形態に係るキャップC
PをヘッドHDに適用することができる。
および図4に示したヘッドHDとインクタンクTAとを
一体化させたものであるが、上述のヘッドHDとインク
タンクTAとを着脱自在に結合する構成とすることもで
き、その場合であっても、本実施形態に係るキャップC
PをヘッドHDに適用することができる。
【0042】ここで、ヘッドHDとインクタンクTAと
を着脱自在に結合した例を図6および図7を参照して説
明する。図6(a)および(b)はヘッドHDとインク
タンクTAとの分離が可能なヘッドカートリッジHCを
示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は側面
図である。また、図7(a)および(b)は図6(a)
および(b)に示したヘッドカートリッジHCのヘッド
HDに物流キャップCPを装着した状態を示す図であっ
て、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
を着脱自在に結合した例を図6および図7を参照して説
明する。図6(a)および(b)はヘッドHDとインク
タンクTAとの分離が可能なヘッドカートリッジHCを
示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は側面
図である。また、図7(a)および(b)は図6(a)
および(b)に示したヘッドカートリッジHCのヘッド
HDに物流キャップCPを装着した状態を示す図であっ
て、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【0043】図6および図7に示すように、ヘッドカー
トリッジHCは、その上部が開口された函状体であり、
その上部開口には、インクタンクTAが不図示のインク
供給口を下方に向けた状態で搭載されている。また、ヘ
ッドカートリッジHCの底部外側には、ヘッドHDが固
定されている。このヘッドHDには、その下方から物流
キャップCPが装着可能である。この物流キャップCP
は、引張部4を外方に引っ張ることにより、ヘッドカー
トリッジHCのヘッドHDからの取り外しが可能である
が、図1および図2に示した板ばね6および樹脂アーム
7により再度の装着が阻止され、ヘッドHDのフェイス
面が確実に保護されると共に、フェイス面等における混
色および不溶化等の不都合の発生が未然に防止される。
トリッジHCは、その上部が開口された函状体であり、
その上部開口には、インクタンクTAが不図示のインク
供給口を下方に向けた状態で搭載されている。また、ヘ
ッドカートリッジHCの底部外側には、ヘッドHDが固
定されている。このヘッドHDには、その下方から物流
キャップCPが装着可能である。この物流キャップCP
は、引張部4を外方に引っ張ることにより、ヘッドカー
トリッジHCのヘッドHDからの取り外しが可能である
が、図1および図2に示した板ばね6および樹脂アーム
7により再度の装着が阻止され、ヘッドHDのフェイス
面が確実に保護されると共に、フェイス面等における混
色および不溶化等の不都合の発生が未然に防止される。
【0044】次に、このようなヘッドユニットHUまた
はヘッドカートリッジHCを着脱自在に取り付け可能な
液体吐出装置としてのインクジェット記録装置の一例を
図8を参照して説明する。
はヘッドカートリッジHCを着脱自在に取り付け可能な
液体吐出装置としてのインクジェット記録装置の一例を
図8を参照して説明する。
【0045】図8において符号30は上述のヘッドユニ
ットHUを同時に2個搭載することのできるキャリッジ
である。キャリッジ30は、シャーシ31に互いに平行
に延在する走査レール32および33に延在方向に往復
移動自在に支持されている。このキャリッジ30には、
不図示の駆動モータからの駆動を伝達するための駆動ベ
ルト34と、搭載するヘッドユニットHUのヘッド部に
画像信号を伝達するためのフレキシブルケーブル35と
がそれぞれ接続されている。走査レール32および33
の一端側に設けられたホームポジションHPには、キャ
リッジ30上に搭載されるヘッドユニットHUの各ヘッ
ド部に対する吐出特性の回復を目的とする吸引または保
護キャップ36が設けられており、不図示のポンプによ
りキャップ36とヘッド部との間の空間を負圧とするこ
とによりヘッド部の吐出口またはこれに連通するインク
流路(ノズル)の目詰まり等を積極的に解消することが
可能である。
ットHUを同時に2個搭載することのできるキャリッジ
である。キャリッジ30は、シャーシ31に互いに平行
に延在する走査レール32および33に延在方向に往復
移動自在に支持されている。このキャリッジ30には、
不図示の駆動モータからの駆動を伝達するための駆動ベ
ルト34と、搭載するヘッドユニットHUのヘッド部に
画像信号を伝達するためのフレキシブルケーブル35と
がそれぞれ接続されている。走査レール32および33
の一端側に設けられたホームポジションHPには、キャ
リッジ30上に搭載されるヘッドユニットHUの各ヘッ
ド部に対する吐出特性の回復を目的とする吸引または保
護キャップ36が設けられており、不図示のポンプによ
りキャップ36とヘッド部との間の空間を負圧とするこ
とによりヘッド部の吐出口またはこれに連通するインク
流路(ノズル)の目詰まり等を積極的に解消することが
可能である。
【0046】ここで、キャリッジ30には2個のヘッド
ユニットHUを同時に搭載できるので、一方を通常のイ
ンク吐出用として用い、他方をそのインクの色材を不溶
化または凝集させて画質または画像堅牢性を向上させる
プリント性向上液の吐出用として用いることもできる。
プリント性向上液についてはさらに後述する。
ユニットHUを同時に搭載できるので、一方を通常のイ
ンク吐出用として用い、他方をそのインクの色材を不溶
化または凝集させて画質または画像堅牢性を向上させる
プリント性向上液の吐出用として用いることもできる。
プリント性向上液についてはさらに後述する。
【0047】(実施形態2)図9および図10(a)〜
(c)は本発明の液体吐出ヘッド用物流キャップの一実
施形態を示す図であって、図9は斜視図であり、図10
(a)は図9の矢印A方向から視た平面図であり、図1
0(b)は図9の矢印B方向から視た正面図であり、図
10(c)は図9の矢印C方向から視た側面図である。
なお、本実施形態の構成要素のうち、先の実施形態の構
成要素と共通するものについては、同一の符号を付し、
その部分の説明を省略する。
(c)は本発明の液体吐出ヘッド用物流キャップの一実
施形態を示す図であって、図9は斜視図であり、図10
(a)は図9の矢印A方向から視た平面図であり、図1
0(b)は図9の矢印B方向から視た正面図であり、図
10(c)は図9の矢印C方向から視た側面図である。
なお、本実施形態の構成要素のうち、先の実施形態の構
成要素と共通するものについては、同一の符号を付し、
その部分の説明を省略する。
【0048】本実施形態の特徴は、先の実施形態におけ
る板ばねおよび樹脂アームに代えて、引張部4を有する
ウイング3の脚部3aに強度を弱くした強度低下溝(弱
化部分)40が形成されている点である。強度低下溝4
0は、ウイング3の脚部3aに限って形成されるもので
はなく、引張部4が引っ張られた際にウイング3に加わ
るキャップCPの外方への力を有効に受けることがで
き、その結果ウイング3が折れてウイング3の先端部の
爪2によるヘッド等への結合が不可能となる位置であれ
ば、ウイング3の他のどの部分にも強度低下溝40を形
成することができる。なお、本実施形態では、強度低下
溝40が形成されたウイング3には、補強部3dが形成
されていない。
る板ばねおよび樹脂アームに代えて、引張部4を有する
ウイング3の脚部3aに強度を弱くした強度低下溝(弱
化部分)40が形成されている点である。強度低下溝4
0は、ウイング3の脚部3aに限って形成されるもので
はなく、引張部4が引っ張られた際にウイング3に加わ
るキャップCPの外方への力を有効に受けることがで
き、その結果ウイング3が折れてウイング3の先端部の
爪2によるヘッド等への結合が不可能となる位置であれ
ば、ウイング3の他のどの部分にも強度低下溝40を形
成することができる。なお、本実施形態では、強度低下
溝40が形成されたウイング3には、補強部3dが形成
されていない。
【0049】本実施形態では、引張部4を引っ張ると、
ウイング3が外方に離れると共に、強度低下溝40の位
置でウイング3が折れることから、再度の結合を試みよ
うとしてもウイング3の先端部の爪2によるヘッド等へ
の結合が不可能となる。従って、ヘッドフェイス面が確
実に保護されると共に、フェイス面等における混色およ
び不溶化等の不都合の発生が未然に防止される。
ウイング3が外方に離れると共に、強度低下溝40の位
置でウイング3が折れることから、再度の結合を試みよ
うとしてもウイング3の先端部の爪2によるヘッド等へ
の結合が不可能となる。従って、ヘッドフェイス面が確
実に保護されると共に、フェイス面等における混色およ
び不溶化等の不都合の発生が未然に防止される。
【0050】本実施形態に係るキャップCPも、図5に
示したヘッドユニットHUおよび図6に示したヘッドカ
ートリッジHCのいずれのヘッドHDにも適用可能であ
り、キャップCPを装着したヘッドユニットHUまたは
ヘッドカートリッジHCは図8に示したインクジェット
記録装置のキャリッジ30に着脱自在に搭載が可能であ
る。
示したヘッドユニットHUおよび図6に示したヘッドカ
ートリッジHCのいずれのヘッドHDにも適用可能であ
り、キャップCPを装着したヘッドユニットHUまたは
ヘッドカートリッジHCは図8に示したインクジェット
記録装置のキャリッジ30に着脱自在に搭載が可能であ
る。
【0051】(実施形態3)図11は、本発明の液体貯
留容器用物流キャップの一実施形態を示す斜視図であ
り、図12は、図11に示した物流キャップの適用が可
能なインクタンクの一例を示す斜視図である。また、図
13(a)および(b)は、図11に示した物流キャッ
プを図12に示したインクタンクに装着した状態を示す
図であって、(a)は正面図であり、(b)は平面図で
ある。なお、本実施形態の構成要素のうち、先の実施形
態の構成要素と共通するものについては、同一の符号を
付し、その部分の説明を省略する。
留容器用物流キャップの一実施形態を示す斜視図であ
り、図12は、図11に示した物流キャップの適用が可
能なインクタンクの一例を示す斜視図である。また、図
13(a)および(b)は、図11に示した物流キャッ
プを図12に示したインクタンクに装着した状態を示す
図であって、(a)は正面図であり、(b)は平面図で
ある。なお、本実施形態の構成要素のうち、先の実施形
態の構成要素と共通するものについては、同一の符号を
付し、その部分の説明を省略する。
【0052】図11において物流キャップCPは、略矩
形のキャップ本体50と、キャップ本体50の両端から
立ち上がる一対のウイング51と、ウイング51の先端
部内側に設けられた爪2と、キャップ本体50の上面に
後述のインクタンクTAのインク供給口を塞ぐ3個の保
護部52と、一方のウイング51の上部外側に設けられ
た引掛部53とから概略構成されている。
形のキャップ本体50と、キャップ本体50の両端から
立ち上がる一対のウイング51と、ウイング51の先端
部内側に設けられた爪2と、キャップ本体50の上面に
後述のインクタンクTAのインク供給口を塞ぐ3個の保
護部52と、一方のウイング51の上部外側に設けられ
た引掛部53とから概略構成されている。
【0053】各保護部52は、インクタンクTAのイン
ク供給口を保護すべく、そのインク供給口に押し当てら
れるゴム製の部材である。各保護部52の周囲には、イ
ンク供給口からのインクの漏出防止、インク供給口に対
する保護部52の位置決めの確実性の向上等のために壁
部54が設けられている。
ク供給口を保護すべく、そのインク供給口に押し当てら
れるゴム製の部材である。各保護部52の周囲には、イ
ンク供給口からのインクの漏出防止、インク供給口に対
する保護部52の位置決めの確実性の向上等のために壁
部54が設けられている。
【0054】また、本実施形態に係る物流キャップCP
は、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)およ
びシアンインク(C)の3種類のインクを貯留する3個
の容器を一体化したインクタンクTAに適用されるもの
であるため、図12に示すようにインクごとに設けられ
たインクタンクTAのインク供給口55に個別に対応す
る保護部52およびその周囲の壁部54が一つの物流キ
ャップCPに設けられている。
は、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)およ
びシアンインク(C)の3種類のインクを貯留する3個
の容器を一体化したインクタンクTAに適用されるもの
であるため、図12に示すようにインクごとに設けられ
たインクタンクTAのインク供給口55に個別に対応す
る保護部52およびその周囲の壁部54が一つの物流キ
ャップCPに設けられている。
【0055】さらに、インクタンクTAの側部には、物
流キャップCPの爪2が係合する凹部23が形成されて
いる。
流キャップCPの爪2が係合する凹部23が形成されて
いる。
【0056】本実施形態では、インクタンクTAに装着
していた物流キャップCPを、引掛部53を引っ掛ける
ことにより取り外した後、再度装着しようとしても、隣
接する保護部52間に設けられた板ばね6および樹脂ア
ーム7により再度の装着が阻止される。従って、インク
供給口が確実に保護されると共に、インク供給口等にお
ける混色および不溶化等の不都合の発生が未然に防止さ
れる。
していた物流キャップCPを、引掛部53を引っ掛ける
ことにより取り外した後、再度装着しようとしても、隣
接する保護部52間に設けられた板ばね6および樹脂ア
ーム7により再度の装着が阻止される。従って、インク
供給口が確実に保護されると共に、インク供給口等にお
ける混色および不溶化等の不都合の発生が未然に防止さ
れる。
【0057】(実施形態4)図14は、本発明の液体貯
留容器用物流キャップの他の実施形態を示す斜視図であ
る。なお、本実施形態の構成要素のうち、先の実施形態
の構成要素と共通するものについては、同一の符号を付
し、その部分の説明を省略する。
留容器用物流キャップの他の実施形態を示す斜視図であ
る。なお、本実施形態の構成要素のうち、先の実施形態
の構成要素と共通するものについては、同一の符号を付
し、その部分の説明を省略する。
【0058】本実施形態の特徴は、図9に示した液体吐
出ヘッド用物流キャップにおける強度低下溝40を、引
掛部53を有する一方のウイング51に設けた点であ
る。
出ヘッド用物流キャップにおける強度低下溝40を、引
掛部53を有する一方のウイング51に設けた点であ
る。
【0059】本実施形態では、引掛部53を引っ張る
と、ウイング51が外方に離れると共に、強度低下溝4
0の位置でウイング51が折れることから、再度の結合
を試みようとしてもウイング51の先端部の爪2による
インクタンクTAへの結合が不可能となる。従って、イ
ンク供給口が確実に保護されると共に、インク供給口等
における混色および不溶化等の不都合の発生が未然に防
止される。なお、本実施形態では、先のキャップCPに
おける再結合阻止手段としての板ばねおよび樹脂アーム
に代えて、保護部52およびその周囲の壁部54をイン
ク種ごとに分ける仕切壁60が設けられている。
と、ウイング51が外方に離れると共に、強度低下溝4
0の位置でウイング51が折れることから、再度の結合
を試みようとしてもウイング51の先端部の爪2による
インクタンクTAへの結合が不可能となる。従って、イ
ンク供給口が確実に保護されると共に、インク供給口等
における混色および不溶化等の不都合の発生が未然に防
止される。なお、本実施形態では、先のキャップCPに
おける再結合阻止手段としての板ばねおよび樹脂アーム
に代えて、保護部52およびその周囲の壁部54をイン
ク種ごとに分ける仕切壁60が設けられている。
【0060】なお、上述のプリント性向上液としては、
以下に挙げるものを使用することができる。
以下に挙げるものを使用することができる。
【0061】インク染料を不溶化する無色のプリント性
向上液は、一例として以下のようにして得ることができ
る。
向上液は、一例として以下のようにして得ることができ
る。
【0062】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社
製)にて加圧濾過した後、NaOHでpHを4.8に調
整し、無色のプリント性向上液A1を得ることができ
る。
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社
製)にて加圧濾過した後、NaOHでpHを4.8に調
整し、無色のプリント性向上液A1を得ることができ
る。
【0063】 [A1の成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウム塩 2.0部 (商品名;エレクトロストリッパQE、花王株式会社製) または、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド (商品名;ユータミン86P、花王株式会社製) カチオン性化合物の高分子成分 ジアリルアミン塩酸塩と二酸化イオウとの共重合体 3.0部 (平均分子量;5000) (商品名;ポリアミンスルホンPAS−92、 日東紡績株式会社製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記無色のプリント性向上液と混合し不溶化する
インクの好適な例として以下のものを挙げることができ
る。
インクの好適な例として以下のものを挙げることができ
る。
【0064】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社製)に
て加圧濾過してイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
のインクY1,M1,C1,K1を得ることができる。
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社製)に
て加圧濾過してイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
のインクY1,M1,C1,K1を得ることができる。
【0065】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 商品名;アセチレノールEH 0.05部 (川研ファインケミカル株式会社製) 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド289;2.5部に代えた以外はY1と 同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以外はY1と同じ 組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外はY1と同じ組成 以上示したそれぞれ無色のプリント性向上液(液体組成
物)とインクとの混合において、本発明では、上述した
無色のプリント性向上液とインクが被プリント材上ある
いは被プリント材に浸透した位置で混合する結果、反応
の第1段階として無色のプリント性向上液中に含まれて
いるカチオン性物質の内、低分子量の成分またはカチオ
ン性オリゴマーとインクに使用しているアニオン性基を
有する水溶性染料とがイオン的相互作用により会合を起
こし、瞬間的に溶液相から分離を起こす。
物)とインクとの混合において、本発明では、上述した
無色のプリント性向上液とインクが被プリント材上ある
いは被プリント材に浸透した位置で混合する結果、反応
の第1段階として無色のプリント性向上液中に含まれて
いるカチオン性物質の内、低分子量の成分またはカチオ
ン性オリゴマーとインクに使用しているアニオン性基を
有する水溶性染料とがイオン的相互作用により会合を起
こし、瞬間的に溶液相から分離を起こす。
【0066】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体が無色のプリント性向上液中に含まれる高分
子成分により吸着されるために、会合で生じた染料の凝
集体のサイズがさらに大きくなり、被プリント材の繊維
間の隙間に入り込みにくくなり、その結果として固液分
離した液体部分のみが記録紙中にしみこむことにより、
プリント品位と定着性との両立が達成される。同時に上
述したようなメカニズムにより生成したカチオン物質の
低分子成分またはカチオン性オリゴマーとアニオン性染
料で形成される凝集体は粘性が大きくなり、液媒体の動
きとともに移動することがないので、フルカラーの画像
形成時のように隣接したインクドットが異色のインクで
形成されていたとしても互いに混じり合うようなことは
なく、ブリーデイングも起こらない。また、上記凝集体
は本質的に水不溶性であり形成された画像の耐水性は完
全なものとなる。また、ポリマーの遮蔽効果により形成
された画像の耐光堅牢性も向上するという効果も有す
る。
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体が無色のプリント性向上液中に含まれる高分
子成分により吸着されるために、会合で生じた染料の凝
集体のサイズがさらに大きくなり、被プリント材の繊維
間の隙間に入り込みにくくなり、その結果として固液分
離した液体部分のみが記録紙中にしみこむことにより、
プリント品位と定着性との両立が達成される。同時に上
述したようなメカニズムにより生成したカチオン物質の
低分子成分またはカチオン性オリゴマーとアニオン性染
料で形成される凝集体は粘性が大きくなり、液媒体の動
きとともに移動することがないので、フルカラーの画像
形成時のように隣接したインクドットが異色のインクで
形成されていたとしても互いに混じり合うようなことは
なく、ブリーデイングも起こらない。また、上記凝集体
は本質的に水不溶性であり形成された画像の耐水性は完
全なものとなる。また、ポリマーの遮蔽効果により形成
された画像の耐光堅牢性も向上するという効果も有す
る。
【0067】本明細書において使用される「不溶化」ま
たは「凝集」の用語は、前記第1段階のみの現象また
は、第1段階と第2段階の両方を含んだ現象を意味す
る。
たは「凝集」の用語は、前記第1段階のみの現象また
は、第1段階と第2段階の両方を含んだ現象を意味す
る。
【0068】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0069】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0070】なお、本発明を実施するにあたって、使用
するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔料
を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使用
する無色のプリント性向上液はその顔料を凝集させるも
のを用いることができる。前記した無色液体A1と混合
して凝集を引き起こす顔料インクの一例として以下のも
のを挙げることができる。すなわち、下記に述べるよう
にして、それぞれ顔料とアニオン性化合物とを含むイエ
ロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色インク、Y
2,M2,C2およびK2を得ることができる。
するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔料
を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使用
する無色のプリント性向上液はその顔料を凝集させるも
のを用いることができる。前記した無色液体A1と混合
して凝集を引き起こす顔料インクの一例として以下のも
のを挙げることができる。すなわち、下記に述べるよう
にして、それぞれ顔料とアニオン性化合物とを含むイエ
ロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色インク、Y
2,M2,C2およびK2を得ることができる。
【0071】ブラックインクK2 アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エ
チルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,0
00、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウ
ム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦
型サンドミル(アイメックス株式会社製)に仕込み、1
mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷し
つつ3時間分散処理を行った。分散後の粘度は9cp
s、pHは10.0であった。この分散液を遠心分離機
にかけ粗大粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカ
ーボンブラック分散体を作製した。
チルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,0
00、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウ
ム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦
型サンドミル(アイメックス株式会社製)に仕込み、1
mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷し
つつ3時間分散処理を行った。分散後の粘度は9cp
s、pHは10.0であった。この分散液を遠心分離機
にかけ粗大粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカ
ーボンブラック分散体を作製した。
【0072】 (カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 40部 ・カーボンブラック 24部 (商品名;Mogul L、キャブラック株式会社製) ・グリセリン 15部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含
有されたインクジェット用のブラックインクK2を得
た。最終調製物の固形分は、約10%であった。 イエローインクY2 アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量1
1,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノ
ールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用
いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処
理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体
を作製した。
有されたインクジェット用のブラックインクK2を得
た。最終調製物の固形分は、約10%であった。 イエローインクY2 アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量1
1,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノ
ールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用
いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処
理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体
を作製した。
【0073】 (イエロー分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35部 ・C.I.ピグメントイエロー180 24部 (商品名;ノバパームイエロー PH−G、 Hoechst Aktiengesellschaft製) ・トリエチレングリコール 10部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 ・イソプロピルアルコール 0.5部 ・水 135部 上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料
が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を
得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を
得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0074】シアンインクC2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径120nmのシアン色分散
体を作製した。 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24部 (商品名;ファストゲンブル−FGF、 大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径120nmのシアン色分散
体を作製した。 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24部 (商品名;ファストゲンブル−FGF、 大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
【0075】マゼンタインクM2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分
散体を作製した。
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分
散体を作製した。
【0076】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 20部 ・C.I.ピグメントレッド122 24部 (大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
【0077】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。 その代表的な構成や原理につ
いては、例えば、米国特許第4723129号明細書,
同第4740796号明細書に開示されている基本的な
原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オン
デマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能
であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イ
ンク)が保持されているシートや液路に対応して配置さ
れている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸
騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆
動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネ
ルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生
じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液
体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。こ
の気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イ
ンク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。
この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の
成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形
状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明
細書,同第4345262号明細書に記載されているよ
うなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇
率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に
記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を
行うことができる。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。 その代表的な構成や原理につ
いては、例えば、米国特許第4723129号明細書,
同第4740796号明細書に開示されている基本的な
原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オン
デマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能
であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イ
ンク)が保持されているシートや液路に対応して配置さ
れている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸
騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆
動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネ
ルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生
じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液
体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。こ
の気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イ
ンク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。
この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の
成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形
状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明
細書,同第4345262号明細書に記載されているよ
うなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇
率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に
記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を
行うことができる。
【0078】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0079】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0080】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0081】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。 また、搭載される記録ヘッドの種類ない
し個数についても、例えば単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとして
は黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録
ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによる
かいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混
色によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを
備えた装置にも本発明は極めて有効である。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。 また、搭載される記録ヘッドの種類ない
し個数についても、例えば単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとして
は黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録
ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによる
かいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混
色によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを
備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0082】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0083】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液体吐出
ヘッド用物流キャップは、ヘッドフェイス面から取り外
した後は再度の取り付けを不能としたので、インク色に
関する誤装着やヘッドフェイス面の損傷を防止すること
ができる。このため、誤装着による混色やヘッドフェイ
ス面の損傷による吐出ヨレ等の吐出特性の低下を未然に
防止することができる利点がある。特に、画質や画像堅
牢性の向上を目的として、インク中の色材を不溶化また
は凝集させる物質を含むプリント性向上液を用いている
場合には、インクとプリント性向上液との不用意な混合
を確実に防止することができるので、ヘッドの使用不能
状態に陥ることもないという利点もある。
ヘッド用物流キャップは、ヘッドフェイス面から取り外
した後は再度の取り付けを不能としたので、インク色に
関する誤装着やヘッドフェイス面の損傷を防止すること
ができる。このため、誤装着による混色やヘッドフェイ
ス面の損傷による吐出ヨレ等の吐出特性の低下を未然に
防止することができる利点がある。特に、画質や画像堅
牢性の向上を目的として、インク中の色材を不溶化また
は凝集させる物質を含むプリント性向上液を用いている
場合には、インクとプリント性向上液との不用意な混合
を確実に防止することができるので、ヘッドの使用不能
状態に陥ることもないという利点もある。
【0085】また、本発明の液体貯留容器用物流キャッ
プも、上述のヘッド用キャップと同様に、インク供給口
から取り外した後は再度の取り付けを不能としたので、
インク色に関する誤装着を防止することができる。特
に、上述のプリント性向上液を用いている場合には、イ
ンクとプリント性向上液との不用意な混合を確実に防止
することができるので、インク供給口およびそのフィル
タ等を凝集物等で目詰まりさせることがなく、ヘッドへ
のインク供給を十分に行うことができ、ヘッドの正常な
吐出性能を維持することができるという利点もある。
プも、上述のヘッド用キャップと同様に、インク供給口
から取り外した後は再度の取り付けを不能としたので、
インク色に関する誤装着を防止することができる。特
に、上述のプリント性向上液を用いている場合には、イ
ンクとプリント性向上液との不用意な混合を確実に防止
することができるので、インク供給口およびそのフィル
タ等を凝集物等で目詰まりさせることがなく、ヘッドへ
のインク供給を十分に行うことができ、ヘッドの正常な
吐出性能を維持することができるという利点もある。
【図1】本発明の液体吐出ヘッド用物流キャップの一実
施形態を示す斜視図である。
施形態を示す斜視図である。
【図2】(a)〜(c)は図1の矢印A方向から視た平
面図であり、(b)は図1の矢印B方向から視た正面図
であり、(c)は図1の矢印C方向から視た側面図であ
る。
面図であり、(b)は図1の矢印B方向から視た正面図
であり、(c)は図1の矢印C方向から視た側面図であ
る。
【図3】本実施形態に係る物流キャップの装着が可能で
ある液体吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッドの一
例を示す斜視図である。
ある液体吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッドの一
例を示す斜視図である。
【図4】図3のX−X線に沿う一ヘッドの断面図であ
る。
る。
【図5】図3および図4に示したインクジェットヘッド
とインクタンクとを一体化したヘッドユニットの一例を
示す斜視図である。
とインクタンクとを一体化したヘッドユニットの一例を
示す斜視図である。
【図6】(a)および(b)はヘッドとインクタンクと
の分離が可能なヘッドカートリッジを示す図であって、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
の分離が可能なヘッドカートリッジを示す図であって、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図7】(a)および(b)は図6(a)および(b)
に示したヘッドカートリッジのヘッドに物流キャップを
装着した状態を示す図であって、(a)は正面図であ
り、(b)は側面図である。
に示したヘッドカートリッジのヘッドに物流キャップを
装着した状態を示す図であって、(a)は正面図であ
り、(b)は側面図である。
【図8】本発明の液体吐出ヘッド用物流キャップを装着
したヘッドの装着が可能な液体吐出装置の一例を示す斜
視図である。
したヘッドの装着が可能な液体吐出装置の一例を示す斜
視図である。
【図9】本発明の液体吐出ヘッド用物流キャップの一実
施形態を示す斜視図である。
施形態を示す斜視図である。
【図10】(a)〜(c)は本発明の液体吐出ヘッド用
物流キャップの一実施形態を示す図であって、(a)は
図9の矢印A方向から視た平面図であり、(b)は図9
の矢印B方向から視た正面図であり、(c)は図9の矢
印C方向から視た側面図である。
物流キャップの一実施形態を示す図であって、(a)は
図9の矢印A方向から視た平面図であり、(b)は図9
の矢印B方向から視た正面図であり、(c)は図9の矢
印C方向から視た側面図である。
【図11】本発明の液体貯留容器用物流キャップの一実
施形態を示す斜視図である。
施形態を示す斜視図である。
【図12】図11に示した物流キャップの適用が可能な
インクタンクの一例を示す斜視図である。
インクタンクの一例を示す斜視図である。
【図13】(a)および(b)は、図11に示した物流
キャップを図12に示したインクタンクに装着した状態
を示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は平
面図である。
キャップを図12に示したインクタンクに装着した状態
を示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は平
面図である。
【図14】本発明の液体貯留容器用物流キャップの他の
実施形態を示す斜視図である。
実施形態を示す斜視図である。
HD ヘッド(液体吐出ヘッド) TA インクタンク(液体貯留容器) HU ヘッドユニット HC ヘッドカートリッジ 1 キャップ本体 2 爪 3 ウイング 4 引張部 5 保護部 6 板ばね 7 樹脂アーム 10 基体 11 インク吐出口 12 第1ヘッド 13 インク吐出口 14 第2ヘッド 15 天板 17 ヒータボード 18 インク流路 19 インク液室 20 インク導入路 21 配線基板 22 弾性部材 23 凹部 30 キャリッジ 31 シャーシ 32 走査レール 33 走査レール 34 駆動ベルト 35 フレキシブルケーブル 36 保護キャップ 40 強度低下溝 50 キャップ本体 51 ウイング 52 保護部 53 引掛部 54 壁部 55 インク供給口 60 仕切壁
Claims (19)
- 【請求項1】 液体を被記録媒体に吐出する液体吐出ヘ
ッドの吐出口を外部から遮断するキャップであって、 前記液体吐出ヘッドの吐出口を保護する保護手段と、 該保護手段を前記吐出口に結合する手段と、 該結合手段による結合が一旦解除された際に前記結合手
段による結合を阻止する手段とを含むことを特徴とする
液体吐出ヘッド用物流キャップ。 - 【請求項2】 前記再結合阻止手段は、前記結合手段に
よる結合時においては前記結合手段と前記液体吐出ヘッ
ドとの間の距離を規制せず、前記結合が一旦解除された
際に前記結合手段と前記液体吐出ヘッドとの距離を規制
する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の液体吐
出ヘッド用物流キャップ。 - 【請求項3】 前記規制手段は、弾性部材と、該弾性部
材により前記液体吐出ヘッドの吐出口に向けて突出する
突出部材とを含むことを特徴とする請求項2記載の液体
吐出ヘッド用物流キャップ。 - 【請求項4】 液体を被記録媒体に吐出する液体吐出ヘ
ッドの吐出口を外部から遮断するキャップであって、 前記液体吐出ヘッドの吐出口を保護する保護手段と、 該保護手段を前記吐出口に結合する手段とを含み、該結
合手段は、当該結合を解除することにより再度の結合が
不能となるように変形する弱化部分を含むことを特徴と
する液体吐出ヘッド用物流キャップ。 - 【請求項5】 前記弱化部分は強度低下溝であることを
特徴とする請求項4記載の液体吐出ヘッド用物流キャッ
プ。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項に記載のキ
ャップを装着したことを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 【請求項7】 前記吐出口は、前記液体に吐出に必要な
エネルギとして熱エネルギを発生する熱エネルギ発生体
を有するノズルの開口部であることを特徴とする請求項
6記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項8】 前記熱エネルギ発生体は、前記液体に膜
沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体で
あることを特徴とする請求項7記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項9】 前記液体は、低分子成分と高分子成分の
カチオン性物質を含む液体と、アニオン性染料を含む液
体とを含むことを特徴とする請求項7または8に記載の
液体吐出ヘッド。 - 【請求項10】 前記液体は、低分子成分と高分子成分
のカチオン性物質を含む液体と、少なくともアニオン性
染料と顔料とを含む液体とを含むことを特徴とする請求
項7または8に記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項11】 前記吐出口は、複数列に配列されてい
ることを特徴とする請求項7〜10のいずれかの項に記
載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項12】 画像形成に利用される液体を貯留する
液体貯留容器の供給口を外部から遮断するキャップであ
って、 前記液体貯留容器の供給口を保護する保護手段と、 該保護手段を前記供給口に結合する手段と、 該結合手段による結合が一旦解除された際に前記結合手
段による再度の結合を阻止する再結合阻止手段とを含む
ことを特徴とする液体貯留容器用物流キャップ。 - 【請求項13】 前記再結合阻止手段は、前記結合手段
による結合時においては前記結合手段と前記液体貯留容
器との間の距離を規制せず、前記結合が一旦解除された
際に前記結合手段と前記液体貯留容器との距離を規制す
る手段を含むことを特徴とする請求項12記載の液体貯
留容器用物流キャップ。 - 【請求項14】 前記規制手段は、弾性部材と、該弾性
部材により前記液体貯留容器の供給口に向けて突出する
突出部材とを含むことを特徴とする請求項13記載の液
体貯留容器用物流キャップ。 - 【請求項15】 画像形成に利用される液体を貯留する
液体貯留容器の供給口を外部から遮断するキャップであ
って、 前記液体貯留容器の供給口を保護する保護手段と、 該保護手段を前記供給口に結合する手段と含み、該結合
手段は、当該結合を解除することにより再度の結合が不
能となるように変形する弱化部分を含むことを特徴とす
る液体貯留容器用物流キャップ。 - 【請求項16】 前記弱化部分は強度低下溝であること
を特徴とする請求項15記載の液体貯留容器用物流キャ
ップ。 - 【請求項17】 請求項12〜16のいずれかの項に記
載のキャップを装着したことを特徴とする液体貯留容
器。 - 【請求項18】 前記液体は、低分子成分と高分子成分
のカチオン性物質を含む液体と、アニオン性染料を含む
液体とを含むことを特徴とする請求項17記載の液体貯
留容器。 - 【請求項19】 前記液体は、低分子成分と高分子成分
のカチオン性物質を含む液体と、少なくともアニオン性
染料と顔料とを含む液体とを含むことを特徴とする請求
項17記載の液体貯留容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9059455A JPH10250091A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 液体吐出ヘッド、液体貯留容器およびこれらの物流キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9059455A JPH10250091A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 液体吐出ヘッド、液体貯留容器およびこれらの物流キャップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10250091A true JPH10250091A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13113805
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9059455A Pending JPH10250091A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 液体吐出ヘッド、液体貯留容器およびこれらの物流キャップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10250091A (ja) |
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-
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