JPH10250211A - 蛍光画像形成物 - Google Patents

蛍光画像形成物

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JPH10250211A
JPH10250211A JP9059462A JP5946297A JPH10250211A JP H10250211 A JPH10250211 A JP H10250211A JP 9059462 A JP9059462 A JP 9059462A JP 5946297 A JP5946297 A JP 5946297A JP H10250211 A JPH10250211 A JP H10250211A
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JP
Japan
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fluorescent image
image forming
image
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Application number
JP9059462A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kinoshita
聡 木下
Mikihiko Sakakibara
幹彦 榊原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42DBOOKS; BOOK COVERS; LOOSE LEAVES; PRINTED MATTER CHARACTERISED BY IDENTIFICATION OR SECURITY FEATURES; PRINTED MATTER OF SPECIAL FORMAT OR STYLE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DEVICES FOR USE THEREWITH AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; MOVABLE-STRIP WRITING OR READING APPARATUS
    • B42D25/00Information-bearing cards or sheet-like structures characterised by identification or security features; Manufacture thereof
    • B42D25/30Identification or security features, e.g. for preventing forgery
    • B42D25/36Identification or security features, e.g. for preventing forgery comprising special materials
    • B42D25/378Special inks
    • B42D25/387Special inks absorbing or reflecting ultraviolet light

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Abstract

(57)【要約】 【課題】不正使用防止、偽造防止などのセキュリティレ
ベルを向上した蛍光画像形成物を提供する。 【解決手段】基体上に少なくとも1層の蛍光画像形成層
Xと少なくとも1層の可視画像形成層8を有する蛍光画
像形成物であって、蛍光画像形成層Xは、紫外線照射に
より可視光領域の波長の蛍光を発光する蛍光体を含有
し、可視光に対して実質的に透明であり、可視画像形成
層8の形成する画像と実質的に同一の画像を形成してい
る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光下では視認
しにくく、紫外線照射により可視領域の蛍光を発光する
ことにより視認可能となる蛍光体を含有する蛍光画像形
成層有する蛍光画像形成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金券やプリペイドカードなどの有
価証券類など、偽造を防止することが必要とされている
印刷物について、セキュリティ性を高めるために、マイ
クロ文字、コピー牽制パターン、赤外線吸収インキある
いは蛍光発光インキなどが用いられている。
【0003】一方で、パスポート、運転免許証あるいは
クレジットカードなどにおいては、偽造などの不正を防
ぐ目的で、本人の顔写真を貼付したり、顔写真画像を印
刷することなどが行われている。これらの顔写真によ
り、本人であることの照合が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
顔写真の貼付あるいは顔写真画像の印刷などを施したパ
スポートなどにおいては、偽造者が顔写真を張り替えた
り、顔写真画像を再度印刷し直して偽造することが可能
であり、顔写真などにより本人であることを照合する本
来の目的が果たせなくなりつつある。
【0005】また、上記の顔写真の貼付あるいは顔写真
画像の印刷などを施して本人であることを照合するパス
ポートなどにおいて、上記の蛍光発光インキにより蛍光
画像形成層を形成し、紫外線照射により得られる蛍光画
像により本人であることを照合することなどを可能とし
たものは知られていなかった。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、従って、パスポートなどの偽造を防止するこ
とが望まれている印刷物において、顔写真の張り替えや
顔写真画像の再度印刷などにより偽造しても、紫外線照
射により得られる蛍光画像により本人であることが照合
することができたり、偽造物であるかどうかを確認でき
る、偽造防止のセキュリティレベルを向上した蛍光画像
形成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の蛍光画像形成物は、基体上に少なくとも1
層の蛍光画像形成層と少なくとも1層の可視画像形成層
を有する蛍光画像形成物であって、前記蛍光画像形成層
は、紫外線照射により可視光領域の波長の蛍光を発光す
る蛍光体を含有し、可視光に対して実質的に透明であ
り、前記可視画像形成層の形成する画像と実質的に同一
の画像を形成している。
【0008】上記の本発明の蛍光画像形成物は、少なく
とも1層の可視画像形成層を有している。例えばパスポ
ートなどの偽造を防止することが望まれている印刷物に
おいては、上記の可視画像形成層の形成する可視画像
を、本人であることを照合するための顔写真画像などと
することができる。また、少なくとも1層の蛍光画像形
成層を有しており、上記の可視画像と実質的に同一の画
像を形成する。これにより、可視画像部分について偽造
されたとしても、蛍光画像により本人であることの照合
などを行うことができ、また、蛍光画像と可視画像を比
較することで、偽造が行われていることを知ることがで
きる。蛍光画像形成層は可視光に対して実質的に透明で
あるので、その存在が気づかれにくく、偽造者に蛍光画
像形成層まで偽造されがたいので、偽造が困難であって
セキュリティレベルの高い印刷物である。
【0009】ここで、蛍光画像形成層は可視光に対して
実質的に透明であるとは、可視光を透過する特性の場合
と、可視光領域の全領域にわたって一部または全部の可
視光を反射する特性であるために白色(無色)である場
合と、蛍光画像形成層が形成された基体の有する色と蛍
光画像形成層の有する色がほぼ同一であるために目視に
より蛍光画像形成層の有無を確信することが実質的に困
難である場合を含む。
【0010】また、上記の目的を達成するため、本発明
の蛍光画像形成物は、基体上に少なくとも1層の蛍光画
像形成層と少なくとも1層の可視画像形成層を有する蛍
光画像形成物であって、前記蛍光画像形成層は、紫外線
照射により可視光領域の波長の蛍光を発光する蛍光体を
含有し、可視光に対して実質的に透明であり、前記可視
画像形成層の形成する画像と関連する画像を形成してい
る。
【0011】上記の本発明の蛍光画像形成物によれば、
可視画像と蛍光画像が関連した画像を形成している。実
質的に同一の画像を用いる場合、可視画像を元に画像デ
ータを作成されて蛍光画像を作成され、偽造される危険
性があるが、同一の画像でなく関連した画像とすること
でそのような危険性を避けることができる。ここで関連
した画像とは、人の正面からの顔写真画像と側面からの
顔写真画像の関係、あるいは顔写真画像と当人の所有す
る印鑑の印影画像など、互いに全く無関係な画像でない
限り限定されない。
【0012】上記の本発明の蛍光画像形成物は、好適に
は、前記可視画像形成層が写真により形成されている
か、あるいは印刷層により形成されている。写真、ある
いは印刷層によれば容易に可視画像を形成することがで
きる。パスポートなどにおいて顔写真などを貼付するこ
とにより、本人であることを照合することが可能な手段
とすることができる。
【0013】上記の本発明の蛍光画像形成物は、好適に
は、前記蛍光画像形成層が、青色発光蛍光画像形成層、
緑色発光蛍光画像形成層、赤色発光蛍光画像形成層の3
層を有する。青色、緑色、赤色の各色に発光する蛍光画
像形成層を有することで、蛍光画像において加色混合法
によるカラー画像を形成することができる。多色刷りの
蛍光画像形成層を模倣して製作することは非常に困難で
あり、本発明の蛍光画像形成物の偽造をさらに困難なも
のとすることができる。
【0014】上記の本発明の蛍光画像形成物は、好適に
は、前記蛍光体が酸化物もしくは酸素酸塩系の無機蛍光
体を含み、さらに好適には、前記蛍光体が、Sr3(PO2)3C
l:Eu、ZnO:Zn、Zn2SiO4:Mn、Zn2GeO4:Mn、Y2O3:Eu 、Y
(P,V)O4:Eu 、Y2O2S:Eu、及びZnS:Cu(Mn)の中から選ば
れた無機蛍光体である。酸化物もしくは酸素酸塩系の無
機蛍光体は耐熱性、耐湿性などの耐候性、経年変化特性
(耐久性)、耐光性などの点で優れており、粒径が比較
的大きく輝度が高い、安定な材料であるので印刷適性の
向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0016】図1は本発明の実施形態の蛍光画像形成物
の断面図である。基体1の上層に例えば赤色発光の蛍光
画像形成層2が形成されており、その上層を第1中間層
3が被覆している。その上層に例えば緑色発光の蛍光画
像形成層4が形成されており、その上層を第2中間層5
が被覆している。その上層に青色発光の蛍光画像形成層
6が形成されており、その上層を第3中間層7が被覆し
ている。以上の赤色、緑色、青色の蛍光画像形成層2、
4、6により、加色混合法によるカラーの蛍光画像形成
層Xを形成している。また、基体1の上層には可視画像
形成層8が形成されており、これは例えば写真を貼付さ
れて形成されている。蛍光画像形成層Xと可視画像形成
層8を被覆して保護層9が形成されている。
【0017】上記の蛍光画像形成層X(2、4、6)を
形成するための蛍光発光インキは、その成分として、通
常の印刷用のインキと同様に、蛍光性顔料、ビヒクル及
び補助剤などを含有する。ここで、蛍光性顔料は、赤、
緑、青などの各色に発光する蛍光体である。
【0018】前記蛍光体としては、紫外線照射により蛍
光を発光する物質であって、無機蛍光体と有機蛍光体に
大別することができる。また、可視光をほとんどあるい
は全く吸収しない無色の蛍光体と、可視領域にある程度
の吸収帯を持つ有色の蛍光体とに大別できる。本発明に
おいては、可視光をほとんどあるいは全く吸収しない無
色の蛍光体を用いることが好ましい。
【0019】無色の無機蛍光体としては、Ca、Ba、
Mg、Zn、Cdなどの酸化物、硫化物、ケイ酸塩、リ
ン酸塩、タングステン酸塩などの結晶を主成分とし、M
g、Ag、Cu、Sb、Pbなどの金属元素もしくはラ
ンタノイド類などの希土類元素を活性剤として添加して
焼成して得られる顔料を用いることができる。
【0020】赤色光を発光する無機蛍光体としては、例
えば、Y2O3:Eu 、YVO4:Eu 、Y2O2S:Eu、3.5MgO、0.5MgF
2GeO2:Mn、(Y,Gd)BO3:Eu、Y(P,V)O4:Eu などを用いるこ
とができる。
【0021】緑色光を発光する無機蛍光体としては、例
えば、ZnO:Zn、Zn3SiO2:Mn、Zn3S:Cu,Al、(Zn,Cd)S:Cu,
Al、ZnS:Cu,Au,Al、Zn2SiO4:Mn、ZnS:Ag,Cu 、(Zn,Cd)
S:Cu、ZnS:Cu、Gd2O2S:Tb 、La2O2S:Tb 、Y2SiO5:Ce,T
b、Zn2GeO4:Mn、CeMgAl11O13:Tb、SrGa2S4:Eu2+、ZnS:C
u,CO 、 MgO・nB2O3:Ce,Tb 、LaOBr:Tb,Tm 、La2O2S:Tb
、ZnS:Cu(Mn)などを用いることができる。
【0022】青色光を発光する無機蛍光体としては、例
えば、ZnS:Ag、CaWO4 、Y2SiO5:Ce、ZnS:Ag,Ga,Cl、Ca2
B5O3Cl:Eu2+、BaMgAl14O23:Eu2+、Sr3(PO2)3Cl:Euなど
を用いることができる。
【0023】また、有機蛍光体としては、ジアミノスチ
ルベンジスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導体、クマ
リン誘導体、トリアゾール、カルバゾール、ピリジン、
ナフタル酸、イミダゾロン等の誘導体、フルオレセイ
ン、エオシン等の色素、アントラセン等のベンゼン環を
持つ化合物などを用いることができる。
【0024】各色の蛍光画像形成層を形成するための蛍
光発光インキとしては、上記の化合物などから1種類を
含有させることができるが、蛍光の波長領域の異なる蛍
光体を2種類以上含有させることもできる。2種類以上
含有させると、それぞれの蛍光体の発光する波長領域を
合わせた波長領域の蛍光を発光するのと同様の効果が得
られ、従来得られていなかった色の蛍光発光インキとす
ることもできる。
【0025】耐熱性、耐湿性などの耐候性、経年変化特
性(耐久性)などの点においては、無機蛍光体が優れて
いる。一方、有機蛍光体は、インキビヒクルのぬれ性が
良いため、特に表面処理をしなくとも、インキを製造す
るときの適性に優れている。上記蛍光体の内でも、耐久
性、耐候性、特に耐光性あるいは印刷適性の向上を図る
上においては、粒径が比較的大きく輝度が高い、安定な
酸化物もしくは酸素酸塩系の無機蛍光体が好ましい。例
えば、Sr3(PO2)3Cl:Eu(青色)、ZnO:Zn(緑色)、Zn2S
iO4:Mn(緑色)、Zn2GeO4:Mn(緑色)、Y2O3:Eu (赤
色)、Y(P,V)O4:Eu (赤色)、Y2O2S:Eu(赤色)、ZnS:
Cu(Mn)(緑色)を好ましく用いることができる。
【0026】また、蛍光体は、輝度などの蛍光特性とイ
ンキの印刷適性の向上を図るために、蛍光体粒子の粒径
を調整することが好ましい。蛍光体粒子としては、平均
粒径0.7〜4μmの粒子からなるものを使用すること
が好ましく、さらに好ましくは平均粒径0.7〜2μ
m、最も好ましくは1〜2μmの範囲の粒子からなるも
のを使用することが望ましい。一般に、顔料粒子の粒径
が小さいほどインキ特性が向上することが予想される
が、蛍光体粒子の粒径が0.7μm未満になると逆に蛍
光の輝度が著しく低下する現象が見られる。従って、
0.7μm以上の粒径を有する蛍光体粒子を用いること
が好ましい。一方、粒径が4μmを越えると、得られる
蛍光発光画像の透明性が低下することがある。
【0027】蛍光発光インキを構成する溶剤を除いた組
成全体に対する蛍光体の含有量は、輝度と印刷基体への
転写性(接着性)の双方の向上を図る上で15〜80重
量%が適当であり、さらに好ましい範囲は20〜50重
量%である。蛍光体の含有量が15重量%未満では、蛍
光体の種類によってはインキ組成物状態での蛍光輝度が
極端に低下し、例えば12重量%程度では蛍光体自体が
有する輝度に対して約1/10程度にまで減少する場合
がある。
【0028】さらに、蛍光体の性質(隠蔽力、着色力、
吸油量、耐久性など)を改善するために表面処理を行う
ことが好ましい。特に無機蛍光体を用いた場合、その表
面が親水性であり、油性のポリマーとの親和性が乏しい
ため、表面処理を行って、ポリマーとの親和性を改善す
ることが好ましい。その方法としては、例えば次の方法
を用いることができる。
【0029】(a)コーティング:コーティングは界面
活性剤的な役割を果たす。例えば、低分子あるいは高分
子の脂肪酸類、脂肪酸塩類及びワックスの分散剤などを
用いることができる。
【0030】(b)カップリング剤:カップリング剤
は、蛍光体と強固に結合し、ポリマーとも反応する。例
えば、シラン化合物、チタン化合物、金属キレート化合
物などを用いることができる。
【0031】(c)重合性モノマー:低分子量のモノマ
ー、オリゴマーを蛍光体表面に反応させ非可逆層をつく
る。例えば、重合性有機酸、反応性オリゴマーなどを用
いることができる。
【0032】本発明の蛍光画像形成層を形成する蛍光発
光インキのビヒクルとしては、蛍光体を励起する紫外線
の波長領域、及び、可視光の波長領域に、実質的に吸収
帯を持たないものが好ましい。ビヒクルの主成分である
バインダー樹脂としては、例えば、ポリエチレン系〔ポ
リエチレン(PE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体〕、ポリ
プロピレン(PP)、ビニル系〔ポリ塩化ビニル(PV
C)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリビニルア
ルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVd
C)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリビニルホルマ
ール(PVF)〕、ポリスチレン系〔ポリスチレン(P
S)、スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS)、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(A
BS)〕、アクリル系〔ポリメチルメタクリレート(P
MMA)、MMA−スチレン共重合体〕、ポリカーボネ
ート(PC)、セルロース系〔エチルセルロース(E
C)、酢酸セルロース(CA)、プロピルセルロース
(CP)、酢酸・酢酸セルロース(CAB)、硝酸セル
ロース(CN)〕、フッ素系〔ポリクロロフルオロエチ
レン(PCTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)、テトラフルロエチレン−ヘキサフルオロエチ
レン共重合体(FEP)、ポリビニリデンフルオライド
(PVdF)〕、ウレタン系(PU)、ナイロン系〔タ
イプ6、タイプ66、タイプ610、タイプ11〕、ポ
リエステル(アルキッド)系〔ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PC
T)〕、ノボラック型フェノール樹脂などの熱可塑性樹
脂などを用いることができる。また、レゾール型フェノ
ール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂
や、蛋白質、ゴム、シエラック、コパル、でんぷん、ロ
ジンなどの天然樹脂なども使用することができる。
【0033】さらに、これらの樹脂は水性塗料用のエマ
ルジョンであることができる。水性塗料用のエマルジョ
ンとしては、例えば、酢酸ビニル(ホモ)エマルジョ
ン、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合エマルジョ
ン、酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂エマルジョン(E
VAエマルジョン)、酢酸ビニル−ビニルバーサテート
共重合樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−ポリビニルアル
コール共重合樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−塩化ビニ
ル共重合樹脂エマルジョン、アクリルエマルジョン、ア
クリルシリコンエマルジョン、スチレン−アクリル共重
合樹脂エマルジョン、ポリスチレンエマルジョン、ウレ
タンエマルジョン、塩化ポリオレフィンエマルジョン、
エポキシ−アクリルディスパージョン、SBRラテック
スなどを用いることができる。
【0034】さらにビヒクルには必要に応じて、印刷皮
膜の柔軟性・強度安定化のための可塑剤、粘度調整、乾
燥性のための溶剤を添加してよい。溶剤は、印刷の方式
により、沸点が100℃前後である低沸点の溶剤と、沸
点が250℃以上である高沸点の石油系溶剤とを用いる
ことができる。低沸点系の溶剤としては、例えばアルキ
ルベンゼンなどを用いることができる。
【0035】さらに乾燥、粘度、分散性の向上のための
各種反応剤などの補助剤を適宜添加することができる。
補助剤は、インキの性能を整えるためのもので、例えば
乾燥後のインキ表面の耐摩擦性を向上させるコンパウン
ドや、インキの乾燥を促進させるドライヤなどを用いる
ことができる。
【0036】また、溶剤を用いない光重合硬化型もしく
は電子線硬化型樹脂をビヒクルの主成分であるバインダ
ー樹脂として用いることもできる。例えば、アクリル系
樹脂があり、具体的にはアクリルモノマーとして市販さ
れているものとして、以下のものを用いることができ
る。
【0037】単官能アクリレートとしては、2−エチル
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルEO付加物
アクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレートのカプロラクトン付加物、2−フェノキシエチ
ルアクリレート、フェノキシジエチレングリコールアク
リレート、ノニルフェノールEO付加物アクリレート、
ノニルフェノールEO付加物にカプロラクトンを付加し
たアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロ
ピルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレー
ト、フルフリルアルコールのカプロラクトン付加物アク
リレート、アクリロイルモルホリン、ジシクロペンテニ
ルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジ
シクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イソボル
ニアアクリレート、4、4−ジメチル−1、3−ジオキ
サンのカプロラクトン付加物のアクリレート、3−メチ
ル−5、5−ジメチル1、3−ジオキサンのカプロラク
トン付加物のアクリレートなどを用いることができる。
【0038】また、多官能アクリレートとしては、ヘキ
サンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、トリプロピレングリコールジアクリレート、ヒドロ
キシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルジアク
リレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコー
ルエステルのカプロラクトン付加物ジアクリレート、
1、6−ヘキサンジオールのジグリシジルエーテルのア
クリル酸付加物、ヒドロキシピバルアルデヒドとトリメ
チロールプロパンのアセタール化合物のジアクリレー
ト、2、2−ビス〔4−(アクリロイロキシジエトキ
シ)フェニル〕プロパン、2、2−ビス〔4−(アクリ
ロイロキシジエトキシ)フェニル〕メタン、水添ビスフ
ェノールAエチレンオキサイド付加物のジアクリレー
ト、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、トリメチロールプロパンプ
ロピレンオキサイド付加物トリアクリレート、グリセリ
ンプロピレンオキサイド付加物トリアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート・ペンタアクリ
レート混合物、ジペンタエリスリトールの低級脂肪酸及
びアクリル酸のエステル、ジペンタエリスリトールのカ
プロラクトン付加物のアクリレート、トリス(アクリロ
イロキシエチル)イソシアヌレート、2−アクリロイロ
キシエチルホスフェートなどを用いることができる。
【0039】これらの樹脂からなるインキは無溶剤性
で、電磁波や電子線照射により連鎖的重合反応を起こす
組成となっており、このうち、紫外線照射型のものにつ
いては、光重合開始剤、必要に応じて増感剤及び助剤と
して、重合禁止剤、連鎖移動剤などを添加してもよい。
【0040】光重合開始剤としては、1)直接光分解型
として、アリールアルキルケトン、オキシムケトン、ア
シルホスフィンオキシドなど、2)ラジカル重合反応型
として、ベンゾフェノン誘導体、チオキサントン誘導体
など、3)カチオン重合反応型として、アリールジアゾ
ニウム塩、アリールヨードニウム塩、アリールスルホニ
ウム塩、アリールアセトフェノン塩などがあり、この他
に4)エネルギー移動型、5)光レドックス型、6)電
子移動型などのものを用いることができる。また、電子
線硬化型のものについては、前述した紫外線照射型と同
様な樹脂を用いて、光重合開始剤を必要とせず、必要に
応じて各種助剤を添加してもよい。
【0041】以上の蛍光性顔料、ビヒクル及び補助剤な
どからなる蛍光発光インキには、さらに非可逆性を有す
る消色性着色剤を含有させることができる。この場合の
消色性着色剤は、消色のための操作の前には可視領域に
吸収特性を有している、即ち着色しているが、消色のた
めの操作、例えば近赤外線の照射によって、非可逆的に
可視領域にほぼ吸収を持たなくなる、即ち可視光に対し
て透明な状態に変化する着色剤である。このような消色
性着色剤を含有する蛍光発光インキにより印刷を行う
と、紫外線照射を行うことなく印刷画像を肉眼で識別す
ることが可能であり、印刷精度を向上させることができ
る。その後、消色操作を行うことによって可視光に対し
て透明なものとすることができる。
【0042】蛍光体を含有する蛍光画像形成層X(2、
4、6)は、上記の蛍光発光インキを用いて、基体上に
従来から知られている種々の方法により形成することが
できる。例えば、凸版印刷法、グラビア法などの凹版印
刷法、オフセット方式の平版印刷法、あるいはスクリー
ン製版(孔版)などを用いることができる。この他、熱
転写方式(例えば特開昭61−213195号公報、同
59−54598号公報、同62−111800号公
報、特開平3−187786号公報を参照)、インクジ
ェット方式(例えば特開平3−81376号公報を参
照)を用いることもできる。さらに、特開平4−338
598号公報に記載の方法で蛍光体を含有する蛍光画像
形成層を形成することもできる。熱転写方式を用いる場
合、蛍光画像形成層の膜厚を少なくとも6μm以上とし
て光量を確保することが好ましく、そのため、画像形成
層にバインダーやカルナバワックスなどのワックスを添
加することが好ましい。また、インキ表面が熱溶融する
ことが好ましいため、ビヒクルの主成分であるバインダ
ー樹脂として熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。
【0043】また、蛍光発光インキにより形成される蛍
光画像形成層X(2、4、6)の膜厚は、必要とされる
蛍光輝度と蛍光体の含有量などにより適宜決定すること
ができ、例えば、1〜10μmとすることができる。本
発明では、透明性を確保するという観点から、前記のよ
うに比較的粒径の小さい蛍光体粒子を用いるが、粒径が
小さいことによる蛍光発光強度の不足は、蛍光画像形成
層の膜厚を増すことにより補うことができる。
【0044】本実施形態の蛍光画像形成物は、さらに可
視画像形成層8を有する。可視画像形成層8はハロゲン
化銀写真感光材料に露光及び現像を施して得た可視画像
形成物を貼付して形成する方法、別の基体上に印刷など
により印刷層を設けて得た可視画像形成物を貼付する方
法、及び基体1に直接印刷層を設ける方法などを用いる
ことができる。
【0045】上記の基体上にハロゲン化銀写真感光材料
に露光及び現像を施して得た可視画像形成物を貼付する
方法においては、従来から知られている通常用いられて
いるハロゲン化銀写真感光材料を用いることができる。
この場合、モノクロ写真でもカラー写真でもかまわない
が、本実施形態の蛍光画像形成物に貼付するので膜厚が
薄い写真を使用することが好ましい。
【0046】上記の基体上に印刷層を設けて可視画像形
成層8を形成する場合には、従来から知られている通常
用いられている着色塗料あるいはインキなどを用いて、
従来から知られている印刷方法などによって形成するこ
とができる。
【0047】上記の方法で形成した可視画像形成層8に
形成された可視画像と、蛍光画像形成層X(2、4、
6)に形成された蛍光画像は、実質的に同一の画像であ
るか、あるいは関連した画像とする。例えばパスポート
などの偽造を防止することが望まれている印刷物におい
ては、可視画像部分について偽造されたとしても、蛍光
画像により本人であることの照合などを行うことがで
き、また、蛍光画像と可視画像を比較することで、偽造
が行われていることを知ることができる。蛍光画像形成
層は可視光に対して実質的に透明であるので、その存在
が気づかれにくく、偽造者に蛍光画像形成層まで偽造さ
れがたいので、偽造が困難であってセキュリティレベル
の高い印刷物である。
【0048】また、上記のように実質的に同一の画像を
用いる場合、可視画像を元に画像データを作成されて蛍
光画像を作成され、偽造される危険性があるが、同一の
画像でなく関連した画像とすることでそのような危険性
を避けることができる。ここで関連した画像とは、人の
正面からの顔写真画像と側面からの顔写真画像の関係、
あるいは顔写真画像と当人の所有する印鑑の印影画像な
ど、互いに全く無関係な画像でない限り限定されない。
【0049】上記の方法で基体上に蛍光画像形成層X
(2、4、6)及び可視画像形成層8を形成するほか
は、本発明に用いる基体、可視画像形成層8以外の可視
画像形成層、中間層3、5、7及び保護層9などは従来
から知られているものを形成することができる。
【0050】本実施形態の蛍光画像形成物においては、
蛍光画像として形成した画像の可視光の下での視認をよ
り困難にするために、蛍光画像形成領域に可視のインク
によるカモフラージュパターンや地紋を下地印刷として
印刷することも好ましく行われる。カモフラージュパタ
ーンとしてはできるだけランダムなパターンであること
が好ましく、その色はできるだけ蛍光体の発光する蛍光
の色に影響を与えない薄い色が好ましい。
【0051】また、上述のカモフラージュパターン以外
にも、蛍光画像形成層の下層あるいは上層に、下地(背
景)印刷層などとして、単色もしくは多色からなる可視
画像形成層を形成してもよい。但し、蛍光画像形成領域
においては、可視画像を構成する色は蛍光体の発光する
蛍光の色にできるだけ影響を与えない薄い色が好まし
い。特に多色の可視画像を下地印刷とする場合には、蛍
光体の発光する蛍光の波長領域において、可視画像を構
成する2以上の色の間の反射率の差を小さくすることが
好ましい。例えば、その反射率の差が20%以内である
ことが好ましい。可視画像を構成する2以上の色の間の
反射率の差が大きいと、蛍光体の発光する蛍光強度が下
地印刷の画像に応じて大きく変わってしまい、蛍光体の
構成する画像を正しく視認することが難しくなるからで
ある。
【0052】上記の下地印刷などの可視画像形成層は、
公知の着色塗料あるいはインキを用い、公知の印刷方法
で形成することができる。例えば、着色塗料あるいはイ
ンキは、バインダーに着色すべき色に応じて各種の顔料
を添加してできる。バインダーとしては、上述の蛍光画
像形成層のための蛍光発光インキのビヒクル成分を構成
する樹脂として例示したものを用いることができる。着
色塗料あるいはインキは、さらに必要に応じて、可塑
剤、安定剤、ワックス、乾燥剤、乾燥補助剤、硬化剤、
増粘剤、分散剤、溶剤あるいは希釈剤などを添加するこ
とができる。また、印刷方法としては、通常のグラビア
法、ロール法、ナイフエッジ法、オフセット法などの印
刷方法、あるいは転写法などを用いることができる。
尚、転写法を用いる場合には、転写パターンの接着性を
向上させる目的で、適当な樹脂を予めコーティングして
平滑層を形成することで、被転写面を平滑化しておくこ
とが好ましい。
【0053】蛍光画像形成層2、4、6の間などの中間
層3、5、7としては、可視光について透過性が高いも
のが好ましい。その構成成分としては、上述の蛍光画像
形成層のための蛍光発光インキのビヒクル成分を構成す
る樹脂として例示したものを用いることができる。特に
溶剤を用いない光重合硬化型あるいは電子線硬化型のも
のが好ましく、例えばアクリル系樹脂などを用いること
ができる。これは、前述のアクリル系モノマーを用いて
形成することができる。その他、必要に応じて溶剤や補
助剤を添加してよい。
【0054】中間層3、5、7については特に限定する
のもではないが、蛍光画像形成層よりも下層に中間層を
設ける場合には、実質的に紫外線吸収剤が固定された紫
外線吸収層とすることができる。これは、例えば少なく
とも紫外線吸収剤と樹脂とからなることができ、紫外線
吸収剤を紫外線吸収能を有する粒子状物または紫外線吸
収官能基を有する樹脂からなる群から選ぶことで、紫外
線吸収剤が実質的に固定された紫外線吸収層を形成でき
る。
【0055】紫外線吸収能を有する粒子状物としては、
例えば紫外線吸収性無機顔料を用いることができ、例え
ば、酸化亜鉛、酸化チタンなどを用いることができる。
これらの粒子は可視光に対して実質的に透明であり、か
つ、蛍光画像形成層に実質的に移動しないという観点か
ら、粒子径は0.1〜1μmの範囲が適当である。
【0056】また、有機系の紫外線吸収剤もあり、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、アクリレート
系、サリチレート系の紫外線吸収剤を用いることができ
る。ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤としては、例え
ば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2、2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
2、4−ジヒドロキシベンゾフェノン、レゾルシオール
モノベンゾエート、2、4−ジ−t−ブチルフェニル−
3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルベンゾフェノン
などを用いることができる。また、ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チ
ヌビンP、チバガイギー社製)、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール(チヌビン326、チバガイ
ギー社製)、2−〔2−ヒドロキシ−3、5−ビス
(α、α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベン
ゾトリアゾール(チヌビン234、チバガイギー社製)
などを用いることができる。また、アクリレート系紫外
線吸収剤としては、例えば、2−エチルヘキシル−2−
シアノ−3、3−ジフェニルアクリレート、エチル−2
−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレートなどを用い
ることができる。サリチレート系紫外線吸収剤として
は、例えば、フェニルサリチレート、4−t−ブチルフ
ェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレー
トなどを用いることができる。
【0057】紫外線吸収層の膜厚としては、紫外線吸収
層からの紫外線の反射率が実質的に「0」となるように
選択することが適当である。例えば、紫外線吸収剤がエ
マルジョンチヌビンであって、光源の紫外線の波長が2
54nmの場合、紫外線吸収層の膜厚は1μm以下で充
分であり、例えば0.1〜1μmの範囲であることが適
当である。
【0058】上記の紫外線吸収層は、蛍光画像形成層
2、4、6の上層に励起光遮断層として形成することも
できる。励起光遮断層が形成された領域においては、照
射された紫外線は励起光遮断層に吸収されてしまい、蛍
光画像形成層に到達できなくなるので、蛍光を発光しな
い。従って、励起光遮断層を形成する領域としない領域
を形成することにより、蛍光を発光する領域としない領
域を形成することができ、これにより蛍光画像を形成す
ることができる。この場合、一様な蛍光を発光するよう
に形成された蛍光画像層の上層にパターンなどにそって
形成された励起光遮断層を形成して蛍光画像を形成して
もよく、また、ある画像パターンにそって形成してある
蛍光画像層の上層に別なパターンなどにそった励起光遮
断層を形成することにより、蛍光画像を形成してもよ
い。
【0059】保護層9としては、可視光及び紫外線に対
して透過性が高いことが好ましく、オーバーラミネート
あるいはオーバーコートにより形成することができる。
オーバーラミネートは、例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどの透明フイルムを常法によりラミネートすること
により形成できる。
【0060】オーバーコートは、上述の蛍光画像形成層
の蛍光発光インキのビヒクル成分を構成する樹脂として
例示したものを用いることができる。特に溶剤を用いな
い光重合硬化型あるいは電子線硬化型のものが好まし
く、例えばアクリル系樹脂などを用いることができる。
これは、前述のアクリル系モノマーを用いて形成するこ
とができる。尚、前述のように重合開始剤などの添加剤
が含有されるが、これらの添加剤も可視光及び紫外線に
対して透過性の高いものが適宜選択される。また、最表
面にはメジウムなどのオフセット印刷などによりOP層
を形成してもよい。
【0061】基体1としては、例えば、塩化ビニル、ナ
イロン、セルロースジアセテート、セルローストリアセ
テート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリイミド、ポリカーボネート等の
プラスチック類、銅、アルミニウムなどの金属類、紙、
含浸紙などを単独あるいは組み合わせて複合体として用
いることができる。基体として要求される物性、例えば
強度、剛性、隠蔽性、光不透過性などを考慮して、上記
材料から適宜選択することができる。なお、基体の膜厚
は、通常0.005〜5mm程度である。
【0062】本発明の基体としては白色上質紙を使用す
る場合には、白色上質紙には通常白色度を高めるために
蛍光増白剤が添加されているので、蛍光増白剤は紫外線
を照射すると青色に発光してしまう。従って、紙基体上
に形成された蛍光画像形成層中に含有される蛍光体によ
る蛍光画像を視認するために紫外線をあてると、紙基体
中の蛍光増白剤も蛍光を発光するので、画像の確認がし
にくくなる不都合がある。そこで、紙基体としては、蛍
光増白剤の添加されていないもの、あるいは、添加量の
できるだけ少ないものを選ぶことが望ましい。また、蛍
光増白剤の影響を抑制するための下地印刷として、紙基
体にチヌビン(チバガイギー社製)を例えば10重量%
混入した紫外線吸収層を形成することも有効である。
【0063】蛍光画像を浮かび上がらせるための励起光
となる紫外線照射手段としては、紫外線の波長は、前記
蛍光体の種類により種々の光源を選択することが可能で
あるが、365nmの波長の紫外線を発光するブラック
ライトは小型のものが市販されており、使いやすい。さ
らに254nmの波長の紫外線を発光する殺菌灯を使用
することもできる。また、この2つの波長領域に合わせ
て前記蛍光体の種類を選択することは、本発明の実施を
し易くするなるので好ましい。蛍光体と励起光の波長の
関係を次の表1に例示する。
【0064】
【表1】
【0065】表1に示すように、蛍光体は種類によっ
て、254nmの紫外線照射により蛍光発光し、365
nmの紫外線では蛍光発光しない蛍光体と、254nm
と365nmの両方の紫外線照射により蛍光発光する蛍
光体とに大きく分類することができる。本発明において
は、これらの励起可能な紫外線の波長の異なる蛍光体を
選択することにより、照射する紫外線の波長によって得
られる蛍光画像の色が異なるように蛍光体を選択して蛍
光画像形成層を形成してもよい。
【0066】以下に、本発明の実施例について、図面を
参照して説明する。
【0067】実施例 上記の本実施例の蛍光画像形成物の平面図を図2に示
す。本実施例は、身分証明などに使用されるIDカード
である。図面上、IDカードCの右側に可視画像形成層
の領域Pが形成されており、左側に蛍光画像形成層の領
域Fが形成されている。
【0068】図1は、図2に示す本実施例の蛍光画像形
成物の平面図のA−A’における断面図である。膜厚1
88μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)から
なる基体1上に、赤色発光の蛍光画像形成層2、第1中
間層3、緑色発光の蛍光画像形成層4、第2中間層5、
青色発光の蛍光画像形成層6、第3中間層7が形成され
ており、可視光に対して透明であって、紫外線照射によ
り蛍光を発光し、加色混合法によるカラーの画像を形成
する蛍光画像形成層Xが形成されている。また、別の領
域の基体1上に可視画像形成層8が形成されており、こ
れはカラー写真を貼付して形成されている。カラーの蛍
光画像形成層X及び可視画像形成層8を保護層9が被覆
している。
【0069】上記の本実施例の蛍光画像形成物において
は、蛍光画像形成層Xにより形成される画像と可視画像
形成層8により形成される画像は実質的に同一であっ
て、IDカード使用者の顔写真の画像を示す。
【0070】上記の本実施例の蛍光画像形成物によれ
ば、可視画像蛍光層8の画像により本人であるかどうか
を照合できるが、可視画像形成層部分について写真を張
り替えるなどの偽造が行われた場合、蛍光画像形成層X
に例えば254nmの波長の紫外線を照射して得られる
蛍光画像により本人であるかどうかの照合を行うことが
できる。また、可視画像と蛍光画像を比較することでI
Dカードに偽造が行われたのかどうかを知ることができ
る。
【0071】上記の本実施例の蛍光画像形成物の製造方
法について説明する。まず、印刷用原版フィルムを作成
する。本実施例のIDカードに貼付する顔写真を、市販
のカラースキャナーでR(赤)、G(緑)、B(青)の
色分解フィルターを通してR、G、B各色の画像データ
を取り込む。あるいは、一旦Y(イエロー)、M(マゼ
ンタ)、C(シアン)の画像データとして取り込み、印
刷するR、G、Bの3色の蛍光発光インキの分光分布特
性を元に作成したYMC→RGBデータ変換テーブルに
基づいて、Y画像データからB画像データに、M画像デ
ータからG画像データに、C画像データからR画像デー
タにそれぞれデータ変換し、インキの特性を考慮した
R、G、B各色の画像データを得る。
【0072】次に、得られたR、G、B各色の画像デー
タをイメージセッターに転送し、RGB3枚の原版フィ
ルムを得る。
【0073】次に、膜厚188μmのPETベース上
に、会社名、氏名、年齢、ロゴマークなどの所定の項目
を通常のプロセスインキ(Y:イエロー、M:マゼン
タ、C:シアン、K:ブラック)を用いたオフセット印
刷により印刷する。
【0074】次に、上記で作成したRGB3枚の原版フ
ィルムを使用し、可視光に対して透明で紫外線照射によ
りRGB各色に蛍光を発光する下記組成の蛍光発光イン
キ(R1(赤色発光)、G1(緑色発光)、B1(青色
発光))を用いて、上記のPETベースにオフセット印
刷をする。中間層については、従来から知られているも
のを使用する。
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】次に、図2に示すように顔写真を所定の位
置に接着剤を用いて貼付する。その後、表面を保護する
ために最表面に保護フィルムをラミネートする。
【0079】以上で本実施例の蛍光画像形成物であるI
Dカードを製造することができる。上記のように製造し
た蛍光画像形成物であるIDカードは、顔写真及びブラ
ックライトから発する紫外線を照射することにより得ら
れるカラー蛍光画像により本人であることを照合するこ
とができるIDカードであり、可視光下では蛍光画像形
成層の存在に気づきにくいので偽造が困難であり、セキ
ュリティレベルの高い蛍光画像形成物である。
【0080】本実施例においてはIDカードに貼付する
顔写真をデータとして取り込んだが、正面からの写真と
側面からの写真というような同一人物の別の写真とする
こともできる。同一の写真を用いる場合、IDカードに
貼付する写真を元に画像データを作成される危険性があ
り、一方、側面からの顔写真画像を蛍光画像として形成
するなどの別な画像を形成するような場合、本人である
という識別がしにくくなるというIDカード本来の目的
である本人照合の面から不利益な点がある。どのような
内容の画像データを蛍光画像と可視画像に形成するかは
本人照合とセキュリティの重要度から決めるきとが必要
である。
【0081】また、上記においては可視画像形成層とし
て顔写真を貼付しているが、昇華型転写などの印刷方式
にて顔写真画像を印刷する方法のような場合、上記のR
GB原版の作成の途中で得たYMCデータをそのまま利
用するか、必要に応じてYMCKデータに直して利用
し、印刷することが可能となる。
【0082】本発明の蛍光発光インキ及び蛍光画像形成
物は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、蛍光
画像形成層により形成される画像は顔写真だけでなく、
顔写真以外の写真、印鑑の印影、文字、絵、パターンな
ど、なんでもよい。蛍光画像の色は単色でも多色でもよ
い。また、紫外線の光源はブラックライトに限らず、紫
外線を発するものであればなんでもよい。但し、その場
合は利用する紫外線の波長が蛍光発光インキを充分励起
することが可能か予め調べておき、蛍光体を選択するこ
とが必要である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の変更をすることができる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、パスポートなどの偽造
を防止することが望まれている印刷物において、顔写真
の張り替えや顔写真画像の再度印刷などにより偽造して
も、紫外線照射により得られる蛍光画像により本人であ
ることが照合することができたり、偽造物であることが
確認できる、偽造防止のセキュリティレベルを向上した
蛍光画像形成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態における蛍光画像形
成物の断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施例における蛍光画像形成
物の平面図である。
【符号の説明】
1…基体、2、4、6…蛍光画像形成層、3、5、7…
中間層、8…可視画像形成層、9…保護層。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に少なくとも1層の蛍光画像形成層
    と少なくとも1層の可視画像形成層を有する蛍光画像形
    成物であって、 前記蛍光画像形成層は、紫外線照射により可視光領域の
    波長の蛍光を発光する蛍光体を含有し、可視光に対して
    実質的に透明であり、前記可視画像形成層の形成する画
    像と実質的に同一の画像を形成している蛍光画像形成
    物。
  2. 【請求項2】基体上に少なくとも1層の蛍光画像形成層
    と少なくとも1層の可視画像形成層を有する蛍光画像形
    成物であって、 前記蛍光画像形成層は、紫外線照射により可視光領域の
    波長の蛍光を発光する蛍光体を含有し、可視光に対して
    実質的に透明であり、前記可視画像形成層の形成する画
    像と関連する画像を形成している蛍光画像形成物。
  3. 【請求項3】前記可視画像形成層が写真により形成され
    ている請求項1あるいは2のいずれかに記載の蛍光画像
    形成物。
  4. 【請求項4】前記可視画像形成層が印刷層により形成さ
    れている請求項1あるいは2のいずれかに記載の蛍光画
    像形成物。
  5. 【請求項5】前記蛍光画像形成層が、青色発光蛍光画像
    形成層、緑色発光蛍光画像形成層、赤色発光蛍光画像形
    成層の3層を有する請求項1〜4のいずれかに記載の蛍
    光画像形成物。
  6. 【請求項6】前記蛍光体が酸化物もしくは酸素酸塩系の
    無機蛍光体を含む請求項1〜5のいずれかに記載の蛍光
    画像形成物。
  7. 【請求項7】前記蛍光体が、Sr3(PO2)3Cl:Eu、ZnO:Zn、
    Zn2SiO4:Mn、Zn2GeO4:Mn、Y2O3:Eu、Y(P,V)O4:Eu 、Y2O
    2S:Eu、及びZnS:Cu(Mn)の中から選ばれた無機蛍光体で
    ある請求項6記載の蛍光画像形成物。
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