JPH10251133A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH10251133A
JPH10251133A JP9070594A JP7059497A JPH10251133A JP H10251133 A JPH10251133 A JP H10251133A JP 9070594 A JP9070594 A JP 9070594A JP 7059497 A JP7059497 A JP 7059497A JP H10251133 A JPH10251133 A JP H10251133A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真皮マトリックス成分の分解を防止するとと
もに、皮膚の生理機能を活性化することにより、優れた
抗炎症作用及び創傷治癒促進作用を有し、肌荒れ等の皮
膚の障害及び老化に対する改善,防止作用が相乗的に向
上した皮膚外用剤を得る。 【解決手段】 ヨモギ属の1種又は2種以上の抽出物
と、ミッドカイン,レチノイド及びそれらの誘導体より
選択される1種又は2種以上,エストロゲンの1種又は
2種以上,或いはビタミンDの1種又は2種以上とを、
それぞれ併用して皮膚外用剤基剤に含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真皮マトリックス
成分の分解を防止するとともに、皮膚の生理機能を活性
化することにより、優れた抗炎症作用及び創傷治癒促進
作用を有し、肌荒れ等の皮膚の障害及び老化に対する改
善,防止作用が相乗的に向上した皮膚外用剤に関する。
さらに詳しくは、ヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽
出物と、ミッドカイン,レチノイド及びそれらの誘導体
の1種又は2種以上,エストロゲンの1種又は2種以
上,或いはビタミンDの1種又は2種以上とを併用して
含有して成る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】加齢に伴い、皮膚にはしわやしみの発
生,弾性の低下といった老化症状の進行が認められる。
近年、熱,紫外線,種々の化学物質等、環境中に存在す
る多様なストレスにより、かかる老化症状の進行や肌荒
れ等の皮膚障害が促進されることが明らかとなってきて
おり、紫外線防御剤や活性酸素消去剤の配合により、皮
膚の老化,障害を防止する試みがなされている。
【0003】また、皮膚の老化症状のひとつとして見ら
れる皮膚弾性の低下は、真皮コラーゲン線維やエラスチ
ンの減少、或いは過度の架橋の形成進行に起因すると考
えられ、可溶性のコラーゲンやエラスチンを直接皮膚外
用剤に配合したり、コラーゲン等のマトリックス成分を
合成する線維芽細胞を活性化する作用を有するものを配
合することも検討されている。
【0004】しかしながら、可溶性のコラーゲン等は分
子量の大きいタンパク質であり、経皮吸収性が悪く、腐
敗や変性の防止等品質の維持にも注意を要する必要があ
る。さらに、経皮吸収された後抗原性を示す懸念もあ
り、皮膚外用剤への配合に適するとは言いがたい。一
方、種々の線維芽細胞活性化剤が検討されているが、経
皮吸収性,作用効果,安定性のすべてにおいて優れ、さ
らに皮膚刺激性や感作性等の皮膚に対する悪影響の少な
いものは未だにわずかである。また、紫外線防御剤や活
性酸素消去剤の配合によっても、紫外線や活性酸素種に
起因しない皮膚の弾性低下を防止するには不十分であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、生体内で生じるコラーゲン等のマトリックス線維の
加水分解を防止し、これらの減少を有効に防止するとと
もに、皮膚の有する生理機能を活性化して、優れた抗炎
症作用及び創傷治癒促進作用を発揮させることにより、
皮膚障害や老化の改善,防止作用が相乗的に向上した皮
膚外用剤を得ることを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は安定性及び安
全性が高く、しかも高活性のコラゲナーゼ阻害剤とし
て、すでにヨモギ属植物の水或いは極性溶媒による抽出
物を見いだしている(特願平9−17331)。今回、
このヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽出物と、ミッ
ドカイン,レチノイド及びそれらの誘導体より選択され
る1種又は2種以上,エストロゲンの1種又は2種以
上,或いはビタミンDの1種又は2種以上とを併用する
ことにより、皮膚生理機能の活性化により抗炎症作用及
び創傷治癒促進作用が高まり、皮膚の障害及び老化の改
善,防止作用が相乗的に向上することを見いだし、これ
らを併用して皮膚外用剤に含有させることによって、上
記課題を解決するに至った。
【0007】すなわち本発明においては、ヨモギ属植物
の1種又は2種以上とミッドカイン、ヨモギ属植物の1
種又は2種以上とレチノイド及びそれらの誘導体より選
択される1種又は2種以上、ヨモギ属植物の1種又は2
種以上とエストロゲンの1種又は2種以上、或いはヨモ
ギ属植物の1種又は2種以上とビタミンDの1種又は2
種以上とを、それぞれ併用して皮膚外用剤基剤に含有さ
せて成る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の皮膚外用剤に含有させる
ヨモギ属植物の抽出物は、ヨモギ(モチグサ,Artemisi
a vulgaris L. var. indica Maxim.,A. dubia Wal
l.),ヤマヨモギ(オオヨモギ,Artemisia vulgaris L.
var. vulgatissima Bess.,A. montanaPampanini),
これに近縁のArtemisia vulgaris L.,オトコヨモギ(A
rtemisiajaponica Thunb.),シロヨモギ(Artemisia s
telleriana Bess.),イヌヨモギ(Artemisia keiskean
a Miq.),ヒメヨモギ(Artemisia lavandulaefolia D
C.),タカネヨモギ(Artemisia sinanensis Yabe),
サマニヨモギ(Artemisia norvegica Fries.,A. arcti
ca Less.),アサギリソウ(Artemisia schmidtianaMax
im.),カワラニンジン(Artemisia apiacea Hance),
クソニンジン(Artemisia annua L.),ハマヨモギ(フ
クド,Artemisia fukudo Makino),モウコヨモギ(Art
emisia mongolia Fischer),カワラヨモギ(Artemisia
capillarisThunb.)等より1種又は2種以上を選択
し、抽出処理を行って得ることができる。抽出には、
花,茎,葉,根の各部位及び全草を用いることができる
が、コラゲナーゼ阻害活性の点では葉を用いることが最
も好ましい。また、植物を生のまま抽出操作に供しても
良いが、抽出効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処
理を行った後抽出を行うことが好ましい。抽出温度は5
〜50℃程度が適切である。
【0009】抽出溶媒としては、水の他、メタノール,
エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級
アルコール、1,3-ブチレングリコール,プロピレングリ
コール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価
アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエ
ーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、ア
セトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有
機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以
上を選択して用いる。また、皮膚外用剤への配合を考え
て、リン酸緩衝液や生理食塩水等を用いても良い。
【0010】ヨモギ属植物の抽出物は、そのままでもコ
ラゲナーゼ阻害剤として外用剤基剤に添加できるが、濃
縮,乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解したり、或
いは脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行った後に添加し
ても良い。また保存のためには、精製処理の後凍結乾燥
し、用時に溶媒に溶解させて用いることが好ましい。皮
膚外用剤への配合量は、ヨモギ属植物を十分浸漬し得る
量の溶媒にて抽出して得た粗抽出物の状態で、0.00
01〜10.0重量%程度とするのが適当である。
【0011】本発明に係る皮膚外用剤において、ヨモギ
属植物の1種又は2種以上と併用して含有させるミッド
カインは、分子量13,000のヘパリン結合性の増殖
/分化因子であり、動物組織より抽出,精製して得たも
のや、クローニングされた遺伝子を用いて遺伝子工学的
に調製されたものを用いることができる。皮膚外用剤中
の含有量としては、1.0×10-6〜0.5重量%程度
が適当である。
【0012】本発明に係る皮膚外用剤において、ヨモギ
属植物の1種又は2種以上と併用して含有させるレチノ
イド及びそれらの誘導体としては、レチノール,レチナ
ール,レチノイン酸,3-ヒドロキシレチノール,3-ヒド
ロキシレチナール,3-ヒドロキシレチノイン酸,及びこ
れらの塩,脂肪酸エステル,リン酸エステル等が挙げら
れ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。皮
膚外用剤中の含有量としては、1.0×10-5〜5.0
重量%程度が適当である。
【0013】本発明に係る皮膚外用剤において、ヨモギ
属植物の1種又は2種以上と併用して含有させるエスト
ロゲンとしては、17-β-エストラジオール,エストロ
ン,エストリオール,エキリン,エキレニン等のステロ
イドホルモンとその代謝物、ホモエストロン,エチニル
エストラジオール,ドワジノール酸,安息香酸エストラ
ジオール,ジプロピオン酸エストラジオール,メストラ
ノール,プラステロン硫酸ナトリウム等、前記ホルモン
の化学的誘導体、ジエチルスチルベストロール,ヘキセ
ストロール,クロロトリアニセン等の合成エストロゲン
などが挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択し
て用いる。皮膚外用剤中の含有量としては、1.0×1
-5〜1.0重量%程度が適当である。
【0014】本発明に係る皮膚外用剤において、ヨモギ
属植物の1種又は2種以上と併用して含有させるビタミ
ンDとしては、ビタミンD2(エルゴカルシフェロー
ル),ビタミンD3(コレカルシフェロール),ビタミ
ンD4,ビタミンD5,ビタミンD6,ビタミンD7,1,25
-ジヒドロキシコレカルシフェロール等が挙げられ、こ
れらより1種又は2種以上を選択して用いる。皮膚外用
剤中の含有量としては、1.0×10-5〜5.0重量%
程度が適当である。
【0015】なお、本発明に係る皮膚外用剤において、
有効成分として含有させるヨモギ属植物の1種又は2種
以上の抽出物、ミッドカイン、レチノイド及びその誘導
体より選択される1種又は2種以上、エストロゲンの1
種又は2種以上、ビタミンDの1種又は2種以上は、安
定性の向上や徐放性、経皮吸収性等を考慮して、マイク
ロカプセル化又はリポソーム化して外用剤基剤に含有さ
せることも好ましい。
【0016】さらに本発明に係る皮膚外用剤には、活性
酸素消去剤,抗炎症剤,美白剤,皮膚細胞賦活剤,殺菌
剤の他、油類,界面活性剤,保湿剤,紫外線吸収剤,粉
体,香料,防腐剤等、一般的な外用剤及び化粧料原料を
も含有させることができる。
【0017】本発明に係る皮膚外用剤は、ローション
剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏等の剤型で提供す
ることができ、さらに化粧水,乳液,クリーム,パック
等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション,メイ
クアップベースクリーム,液状又はクリーム状或いは軟
膏型のファンデーションといったメイクアップ化粧料、
ハンドクリーム,レッグクリーム,ボディローション等
の身体用化粧料などとしても提供することができる。
【0018】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。まず本発明において皮膚外用剤に含有
させるヨモギ属植物の抽出物の調製例を示す。
【0019】[調製例1] ヨモギ葉抽出物 ヨモギの葉500gを、0.05Mリン酸緩衝液(pH
7.0)1.0l中に浸漬してホモジナイズし、室温に
て一晩抽出する。抽出液をセファデックスG-15カラ
ムクロマトグラフィーにより脱塩した後凍結乾燥した。
この凍結乾燥粉末を、10.0(w/v)%となるように前
記リン酸緩衝液に溶解して調製した。
【0020】[調製例2] ヤマヨモギ全草抽出物 ヤマヨモギ全草500gを、50.0容量%エタノール
1.0l中に浸漬してホモジナイズし、室温にて一晩抽
出する。抽出液を濃縮乾固して溶媒を除去し、乾固物を
50.0容量%1,3-ブチレングリコール水溶液に再度溶
解し、活性炭処理して調製した。
【0021】[調製例3] ヒメヨモギ,カワラヨモギ
及びカワラニンジン各全草抽出物 ヒメヨモギ全草,カワラヨモギ全草及びカワラニンジン
全草各500gを、水2.0l中に浸漬してホモジナイ
ズし、室温にて一晩抽出する。抽出液をセファデックス
G-15カラムクロマトグラフィーにより脱塩した後凍
結乾燥した。この凍結乾燥粉末を、10.0(w/v)%と
なるように50.0容量%エタノールに溶解して調製し
た。
【0022】[調製例4] ヒメヨモギ葉抽出物 ヒメヨモギの葉500gを細切後、1,3-ブチレングリコ
ール500mlに浸漬し、10℃にて1週間抽出して調
製した。
【0023】[調製例5] アサギリソウ全草抽出物 アサギリソウの全草500gをグリセリン750mlに
浸漬し、15℃で5日間抽出し、活性炭処理をして調製
した。
【0024】[調製例6] イヌヨモギ,タカネヨモギ
各全草抽出物 イヌヨモギ及びタカネヨモギの全草各500gを水1.
0l中でホモジネートし、室温で24時間抽出した後、
抽出物をセファデックスG-15カラムクロマトグラフ
ィーにより脱塩し、凍結乾燥して調製した。
【0025】[調製例7] オトコヨモギ,シロヨモ
ギ,ハマヨモギ各葉抽出物 オトコヨモギ,シロヨモギ,ハマヨモギの葉各500g
を0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)1.5l中で
ホモジネートし、室温で24時間抽出した後、抽出物を
セファデックスG-15カラムクロマトグラフィーによ
り脱塩し、凍結乾燥して調製した。
【0026】[調製例8] サマニヨモギ,クソニンジ
ン各全草抽出物 サマニヨモギ,クソニンジンの全草各500gを乾燥後
粉砕して、40.0容量%エタノール200ml中に浸
漬し、15℃で5日間抽出した後、抽出液を濃縮,乾固
し、30.0容量%1,3-ブチレングリコール10.0m
lに再溶解し、活性炭処理して調製した。
【0027】続いて、本発明に係る皮膚外用剤について
の実施例を示す。
【0028】 [実施例1] 皮膚用ローション剤 (1)エタノール 10.00(重量%) (2)ヒドロキシエチルセルロース 1.00 (3)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 1.00 (4)ミッドカイン0.1重量%水溶液 0.01 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (6)精製水 87.89 製法:(1)〜(5)を順次(6)に添加混合し、均一とする。
【0029】 [実施例2] 皮膚用乳剤 (1)ステアリン酸 0.2(重量%) (2)セタノール 1.5 (3)ワセリン 3.0 (4)流動パラフィン 7.0 (5)ポリオキシエチレン(10E.O.)モノオレイン酸 1.5 エステル (6)レチノールパルミチン酸エステル 0.1 (7)酢酸トコフェロール 0.5 (8)グリセリン 5.0 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)トリエタノールアミン 1.0 (11)ヤマヨモギ全草抽出物(調製例2) 2.0 (12)精製水 78.1 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解
し、70℃に保つ。一方、(8)〜(12)の水相成分を混
合,加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に
前記油相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、冷
却する。
【0030】 [実施例3] 皮膚用ゲル剤 (1)ジプロピレングリコール 10.00(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.50 (3)水酸化カリウム 0.10 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (5)精製水 86.78 (6)ヒメヨモギ,カワラヨモギ,カワラニンジン 2.50 各全草抽出物(調製例3) (7)レチノールリン酸エステル 0.01 (8)レチノイン酸 0.01 製法:(5)に(2)を均一に溶解した後、(1)に(4)を溶解し
て添加し、次いで(3)を加えて増粘させ、(6)〜(8)を添
加,混合する。
【0031】 [実施例4] 皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.000(重量%) (2)セタノール 5.000 (3)還元ラノリン 8.000 (4)スクワラン 27.500 (5)グリセリル脂肪酸エステル 4.000 (6)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.000 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 5.000 モノラウリン酸エステル (8)17-β-エストラジオール 0.001 (9)プロピレングリコール 5.000 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.100 (11)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.150 (12)ヤマヨモギ全草抽出物(調製例2) 0.150 (13)精製水 37.099 製法:(1)〜(8)の油相成分を混合,溶解して75℃に加
熱する。一方、(9)〜(13)の水相成分を混合,溶解して
75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分を
添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化
し、冷却する。
【0032】 [実施例5] 水中油型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.00(重量%) (2)ステアリルアルコール 25.00 (3)グリセリン 12.00 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.00 (5)エルゴカルシフェロール 0.02 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (7)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.20 (8)ヒメヨモギ,カワラヨモギ,カワラニンジン 0.20 全草抽出物(調製例3) (9)ヒメヨモギ葉抽出物(調製例4) 0.20 (10)精製水 36.28 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,溶解して均一とし、
75℃に加熱する。一方、(6)〜(10)の水相成分を混
合,溶解して75℃に加熱し、これに前記油相成分を添
加して乳化し、冷却する。
【0033】 [実施例6] 皮膚用リポソーム剤 (リポソーム) (1)ホスファチジルコリン 22.5(重量%) (2)水素添加大豆レシチン 22.5 (3)コレステロール 2.0 (4)レチノール 0.2 (5)ミッドカイン 1.0 (6)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.5 (7)精製水 51.3 製法:(1)〜(6)を50℃にて(7)に分散させ、超音波処
理してリポソームを形成させた後、遠心分離によりリポ
ソームを回収する。 (リポソーム液)上記リポソームを10.0重量%とな
るように、10.0重量%エタノール水溶液に分散させ
る。
【0034】 [実施例7] 化粧水 (1)エタノール 10.00(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 5.00 (3)レチノイン酸1.0重量%エタノール溶液 0.01 (4)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.01 (5)アサギリソウ全草抽出物(調製例5) 0.01 (6)香料 0.10 (7)精製水 84.87 製法:(1)〜(6)を順次(7)に添加して均一に混合,溶解
する。
【0035】 [実施例8] エモリエントクリーム(油中水型) (1)流動パラフィン 30.00(重量%) (2)マイクロクリスタリンワックス 2.00 (3)ワセリン 5.00 (4)ジグリセリルジオレイン酸エステル 5.00 (5)L-グルタミン酸ナトリウム 1.60 (6)L-セリン 0.40 (7)プロピレングリコール 3.00 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)イヌヨモギ,タカネヨモギ各全草抽出物 0.10 (調製例6) (10)精製水 52.69 (11)香料 0.10 (12)エチニルエストラジオール0.1重量% 0.01 エタノール溶液 製法:(5),(6)を(10)の一部に溶解して50℃とし、5
0℃に加熱した(4)に攪拌しながら徐々に添加する。こ
れをあらかじめ混合し70℃に加熱溶解した(1)〜(3)に
均一に分散し、これに(7)〜(9)を(10)の残部に溶解して
70℃に加熱したものを攪拌しながら添加し、ホモミキ
サーにて乳化する。冷却後、40℃にて(11),(12)を添
加,混合する。
【0036】 [実施例9] メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.0(重量%) (2)セタノール 2.0 (3)グリセリルトリ2-エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0 (5)プロピレングリコール 10.0 (6)水酸化カリウム 0.3 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)ヤマヨモギ全草抽出物(調製例2) 0.2 (9)ミッドカイン1.0×10-3重量%水溶液 0.2 (10)精製水 69.1 (11)酸化チタン 1.0 (12)ベンガラ 0.1 (13)黄酸化鉄 0.4 (14)香料 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃に加熱して
均一とする。一方(5)〜(10)の水相成分を混合し、75
℃に加熱,溶解して均一とし、これに(11)〜(13)の顔料
を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水
相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳化
した後冷却し、40℃にて(14)を添加,混合する。
【0037】 [実施例10] 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.00(重量%) (2)スクワラン 5.00 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00 (4)セタノール 1.00 (5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.00 (6)1,3-ブチレングリコール 6.00 (7)水酸化カリウム 0.10 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)オトコヨモギ,シロヨモギ,ハマヨモギ各葉 0.02 抽出物(調製例7) (10)精製水 53.48 (11)酸化チタン 9.00 (12)タルク 7.40 (13)ベンガラ 0.50 (14)黄酸化鉄 1.10 (15)黒酸化鉄 0.10 (16)香料 0.15 (17)エルゴカルシフェロール1.0重量% 0.05 エタノール溶液 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱して
均一とする。一方(6)〜(10)の水相成分を混合し、75
℃に加熱,溶解して均一とし、これに(11)〜(15)の顔料
を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水
相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて均一
に乳化した後冷却し、40℃にて(16),(17)を添加,混
合する。
【0038】 [実施例11] ハンドクリーム (1)セタノール 4.00(重量%) (2)ワセリン 2.00 (3)流動パラフィン 10.00 (4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.50 (5)ポリオキシエチレン(60E.O.)グリセリル 2.50 イソステアリン酸エステル (6)酢酸トコフェロール 0.50 (7)酢酸レチノール 0.01 (8)1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール 0.01 (9)グリセリン 20.00 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (11)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.02 (12)サマニヨモギ,クソニンジン各全草抽出物 0.01 (調製例8) (13)ミッドカイン0.01重量%水溶液 0.01 (14)精製水 59.34 製法:(1)〜(8)の油相成分を混合,溶解して75℃に加
熱する。一方、(9)〜(14)の水相成分を混合,溶解して
75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分を
添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化
し、冷却する。
【0039】本発明の上記実施例のうち、まず実施例1
〜実施例6について、しわの発生防止効果を評価した。
その際、実施例1〜実施例3において、ヨモギ属植物の
抽出物を、最終的に溶解するのに用いた溶媒に代替した
ものを比較例1〜比較例3、実施例4〜実施例6におい
て、17-β-エストラジオール,エルゴカルシフェロール
及びレチノールをそれぞれコレステロールに代替し、ミ
ッドカインを可溶性コラーゲンに代替したものを比較例
4〜比較例6とし、同時に評価を行った。評価は、ヘア
レスマウス5匹を1群とし、各群について実施例及び比
較例をそれぞれ1日1回背部に塗布し、1J/cm2/週
の長波長域紫外線(UVA)を50週間照射し、ヘアレ
スマウスにおけるしわの発生状況を観察し、表1に示す
判定基準に従って点数化して行った。この際、精製水の
みを塗布した群を対照とした。結果は各群の平均値を算
出し、UVA照射日数との関係により表2に示した。
【表1】
【0040】
【表2】 表2に示されるように対照群においては、UVA照射日
数が40週を超える頃には形成されたしわの深さは中程
度にまで達し、50週後には深いしわの発生が見られて
いた。これに対し、本発明の実施例1〜実施例6塗布群
では良好なしわの発生防止が認められ、50週のUVA
照射によっても微小なしわの発生が見られた程度であっ
た。一方比較例塗布群でも、しわの発生の抑制は認めら
れていたが、抑制効果は実施例塗布群に比べて小さく、
危険率1%で有意差が認められていた。
【0041】続いて、本発明の実施例1〜実施例6及び
比較例1〜比較例6について、抗炎症作用及び創傷治癒
促進効果を評価した。人工的に炎症又は創傷を形成した
1群5匹のマウスを用い、各群に実施例及び比較例をそ
れぞれ0.5gずつ1日2回7日間塗布し、7日目に炎
症部位及び創傷部位の状態を観察した。抗炎症作用につ
いては「有効」,「やや有効」,「無効」、創傷治癒促
進効果については「完全治癒」,「ほぼ治癒」,「治癒
不完全」の3段階でそれぞれ評価し、各評価を得たマウ
スの数にて表3に示した。
【0042】
【表3】 表3より明らかなように、本発明の実施例塗布群におい
ては顕著な抗炎症作用及び創傷治癒促進作用が認めら
れ、抗炎症作用について無効と評価されたマウスは認め
られず、治癒の不完全なマウスも存在しなかった。特に
実施例1塗布群では4例において抗炎症作用が有効、創
傷治癒は全例において完全と評価され、実施例6塗布群
では、全例において抗炎症作用が有効と評価され、創傷
治癒も完全であると評価されていた。これに対し比較例
塗布群でも抗炎症作用及び創傷治癒促進作用は認められ
ていたが、その程度は各実施例塗布群に比べて明らかに
小さく、危険率1%で有意差が認められていた。
【0043】次に、本発明の実施例1〜実施例11につ
いて、6カ月間の実使用試験を行った。パネラーとして
は、しわや皮膚弾性の低下といった皮膚の老化症状が顕
著に認められる40〜60才代の女性、及び顕著な肌荒
れ症状を呈する20〜50才代の女性を用い、それぞれ
1群20名とした。この際、実施例7〜実施例9におい
て、ヨモギ属植物抽出物を、最終的に溶解するのに用い
た溶媒又は抽出に用いた溶媒(凍結乾燥粉末の場合は精
製水)に代替したものを比較例7〜比較例9、実施例1
0及び実施例11において、エルゴカルシフェロール,
1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール及び酢酸レチ
ノールをコレステロールに、ミッドカインを可溶性コラ
ーゲンに代替したものを比較例10及び比較例11とし
た。使用試験は、実施例及び比較例のそれぞれを各群に
ブラインドにて使用させ、使用試験開始前と使用試験終
了後の皮膚の状態を観察して行った。しわ及び皮膚弾性
の各改善状況については、「改善」,「やや改善」,
「変化なし」の3段階にて評価し、各評価を得たパネラ
ー数にて表4に示した。肌荒れについては表5に示す判
定基準に従って皮膚の状態を点数化し、20名の平均値
により使用試験開始前と終了後を比較して、表6に示し
た。
【0044】
【表4】 表4において示されるように、本発明の実施例使用群で
は、しわ及び皮膚弾性の改善の認められないパネラーは
存在せず、全パネラーにおいて改善傾向が見られた。特
に、実施例1〜実施例6及び実施例11使用群における
改善度は顕著で、55%以上のパネラーにおいてしわの
改善が、65%以上のパネラーにおいて皮膚弾性の改善
が明確に認められていた。これに対し、比較例使用群で
もしわ及び皮膚弾性の改善傾向は認められるものの、改
善度はそれぞれ対応する実施例使用群に比べて低く、危
険率1%において有意差が認められていた。
【0045】
【表5】
【表6】 また表6に示されるように、本発明の実施例使用群では
全パネラーにおいて肌荒れの改善傾向が認められてお
り、特に実施例1〜実施例6及び実施例11使用群では
肌荒れ改善効果は顕著で、皮膚の状態は非常に良好な状
態にまで回復していた。これに対し、比較例使用群にお
いて認められる肌荒れ改善度はそれぞれ対応する実施例
使用群に比べて小さく、危険率1%において有意差が認
められていた。
【0046】なお、本発明の実施例1〜実施例11につ
いては、使用試験期間中に含有成分の分離や凝集,析
出、変臭,変色等の状態変化を認めたものはなかった。
また、各実施例使用群において、皮膚刺激性反応や皮膚
感作性反応を示したパネラーも存在しなかった。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、真
皮マトリックス成分の分解を防止するとともに、皮膚の
生理機能を活性化することにより、優れた抗炎症作用及
び創傷治癒促進作用を有し、肌荒れ等の皮膚の障害及び
老化に対する改善,防止作用が相乗的に向上した皮膚外
用剤を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/05 ADA A61K 31/05 ADA 31/07 ADS 31/07 ADS 31/565 AGA 31/565 AGA 31/59 AED 31/59 AED 35/78 35/78 T 38/00 ABE 37/02 ABE

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽出
    物と、ミッドカインとを含有して成る、皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 ヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽出
    物と、レチノイド及びそれらの誘導体より選択される1
    種又は2種以上とを含有して成る、皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 ヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽出
    物と、エストロゲンの1種又は2種以上とを含有して成
    る、皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 ヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽出
    物と、ビタミンDの1種又は2種以上とを含有して成
    る、皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 皮膚外用剤が、化粧料であることを特徴
    とする、請求項1〜請求項4に記載の皮膚外用剤。
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