JPH10251998A - 偽造防止策を施した用紙 - Google Patents
偽造防止策を施した用紙Info
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- JPH10251998A JPH10251998A JP5490297A JP5490297A JPH10251998A JP H10251998 A JPH10251998 A JP H10251998A JP 5490297 A JP5490297 A JP 5490297A JP 5490297 A JP5490297 A JP 5490297A JP H10251998 A JPH10251998 A JP H10251998A
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- infrared
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- absorbing layer
- infrared absorbing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】カラー複写や印刷等を利用した偽造や改竄に対
して、真偽の判断が確実に行い得る偽造防止策を施した
用紙の提供。 【解決手段】紙基材に、赤外線領域には吸収性を有する
が可視領域には極めて吸収性の少ない赤外線吸収層をす
き入れる。
して、真偽の判断が確実に行い得る偽造防止策を施した
用紙の提供。 【解決手段】紙基材に、赤外線領域には吸収性を有する
が可視領域には極めて吸収性の少ない赤外線吸収層をす
き入れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、株券、債
券、商品券、宝くじ等の有価証券類の偽造防止に関する
もので、さらに詳しくは、見た目には偽造防止策を施し
てあることが気づかず、電子複写機やカラースキャナ
ー、印刷機等を利用した偽造や改竄をしたときにはその
真偽判定が確実にできる、偽造防止策を施した用紙に関
するものである。
券、商品券、宝くじ等の有価証券類の偽造防止に関する
もので、さらに詳しくは、見た目には偽造防止策を施し
てあることが気づかず、電子複写機やカラースキャナ
ー、印刷機等を利用した偽造や改竄をしたときにはその
真偽判定が確実にできる、偽造防止策を施した用紙に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、紙は紙幣をはじめ、株券、債券、
商品券、宝くじ等々の財産的価値を有する有価証券とし
て幅広く使用されており、その様な有価証券類に用いら
れている用紙には容易に偽造又は変造出来ない様に、紙
自身にすかしを施したり、あるいはマイクロ文字や凹
版、隠し文字、蛍光印刷等の特殊な印刷を施したり、金
属光沢を有する箔やホログラム箔などを転写またはシー
ルで施してあるのが一般的である。
商品券、宝くじ等々の財産的価値を有する有価証券とし
て幅広く使用されており、その様な有価証券類に用いら
れている用紙には容易に偽造又は変造出来ない様に、紙
自身にすかしを施したり、あるいはマイクロ文字や凹
版、隠し文字、蛍光印刷等の特殊な印刷を施したり、金
属光沢を有する箔やホログラム箔などを転写またはシー
ルで施してあるのが一般的である。
【0003】これらの有価証券類を偽造する場合は主に
印刷による方法と電子複写機による方法があるが、今日
では電子複写機の解像度が格段に良くなり、電子複写機
さえあれば手軽に本物と見分けがつかないくらいの複写
が出来ることから、電子複写による偽造が増加してい
る。この場合、マイクロ文字や隠し文字といったパター
ン印刷法ではオリジナルとコピーを見分けることが困難
になっている。
印刷による方法と電子複写機による方法があるが、今日
では電子複写機の解像度が格段に良くなり、電子複写機
さえあれば手軽に本物と見分けがつかないくらいの複写
が出来ることから、電子複写による偽造が増加してい
る。この場合、マイクロ文字や隠し文字といったパター
ン印刷法ではオリジナルとコピーを見分けることが困難
になっている。
【0004】そこで、こういった電子複写機を用いた偽
造への対抗手段としては、金属光沢の鏡面反射を有する
箔やホログラム箔またはシールなどの利用が複写防止効
果が高いとして、一部の商品券や保証書などその他いろ
いろと採用されている。これらの手段が有効なのは、金
属光沢を有する箔やホログラムを複写すると、ほとんど
黒く複写されてしまうため一目見て複写物であることが
わかるためである。ところが、この金属光沢を有する箔
やホログラム箔は用紙の上に層を形成しているため、複
写物の該当する部分の上に使用済の箔またはシールを溶
剤等で上手に剥がして張り付けたり、極めて似た箔を作
って張り付けすると本物と見分けがつかないという問題
があった。一方、すかし用紙はそれ自体偽造することが
困難なように思えるが、紙をすくのは手すきでも可能な
ため、手すき用装置があれば手軽にできる。また、スレ
ッドを入れて抄紙する方法もあるがこれらも目に見える
ものは一見けん制の様に見えるが紙をすく技術を持って
いれば比較的容易にできてしまう問題があった。
造への対抗手段としては、金属光沢の鏡面反射を有する
箔やホログラム箔またはシールなどの利用が複写防止効
果が高いとして、一部の商品券や保証書などその他いろ
いろと採用されている。これらの手段が有効なのは、金
属光沢を有する箔やホログラムを複写すると、ほとんど
黒く複写されてしまうため一目見て複写物であることが
わかるためである。ところが、この金属光沢を有する箔
やホログラム箔は用紙の上に層を形成しているため、複
写物の該当する部分の上に使用済の箔またはシールを溶
剤等で上手に剥がして張り付けたり、極めて似た箔を作
って張り付けすると本物と見分けがつかないという問題
があった。一方、すかし用紙はそれ自体偽造することが
困難なように思えるが、紙をすくのは手すきでも可能な
ため、手すき用装置があれば手軽にできる。また、スレ
ッドを入れて抄紙する方法もあるがこれらも目に見える
ものは一見けん制の様に見えるが紙をすく技術を持って
いれば比較的容易にできてしまう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点に着目してなされたものであり、その課題とす
るところは、有価証券類がカラーコピーや印刷またはD
TPなどでオリジナルと全く見分けがつかないほど精巧
に偽造されたとき及び紙自身から偽造された場合の問題
点を解決することで、真偽判定が確実に可能な用紙を提
供することにある。
な問題点に着目してなされたものであり、その課題とす
るところは、有価証券類がカラーコピーや印刷またはD
TPなどでオリジナルと全く見分けがつかないほど精巧
に偽造されたとき及び紙自身から偽造された場合の問題
点を解決することで、真偽判定が確実に可能な用紙を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、紙基材に赤外線領域には吸収性を有する
が可視領域には極めて吸収性の少ない赤外線吸収層をす
き入れることを特徴とする。
め、本発明は、紙基材に赤外線領域には吸収性を有する
が可視領域には極めて吸収性の少ない赤外線吸収層をす
き入れることを特徴とする。
【0007】また、本発明は、紙基材に、赤外線領域に
は吸収性を有するが可視領域には極めて吸収性の少ない
赤外線吸収層をすき入れ、前記赤外線吸収層がパターン
状であることを特徴とする。
は吸収性を有するが可視領域には極めて吸収性の少ない
赤外線吸収層をすき入れ、前記赤外線吸収層がパターン
状であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照にして詳細に説明する。
を参照にして詳細に説明する。
【0009】図1は請求項1の発明を示した用紙1の断
面図で、図2はその平面図である。図面からも明らかな
ように、紙基材1及び紙基材2中に赤外線吸収層3が帯
状に形成されている。また、図3は請求項2の発明を示
した用紙5の断面図で、図4はその平面図を示したもの
である。この例では紙基材6及び紙基材7中に3条の赤
外線吸収層8が形成されている。
面図で、図2はその平面図である。図面からも明らかな
ように、紙基材1及び紙基材2中に赤外線吸収層3が帯
状に形成されている。また、図3は請求項2の発明を示
した用紙5の断面図で、図4はその平面図を示したもの
である。この例では紙基材6及び紙基材7中に3条の赤
外線吸収層8が形成されている。
【0010】上記紙基材は紙なら何でもよいが機械的に
強度のあるOCR用紙や証券用紙が最も適している。証
券用紙の場合、坪量50〜200g/m2 のものが使え
るが、この場合あまり厚いと紙中の赤外線吸収層の光透
過率の効果がなくなるので、好ましくは80〜120g
/m2 のものが望ましい。紙基材の原料となる植物繊維
としては、針葉樹や広葉樹、イネ、エスパルト、バガ
ス、麻、亜麻、ケナフ、カンナビスから成るものと、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリアク
リレート、ポリ塩化ビニル等のプラスチックから作られ
た合成繊維などが採用できる。
強度のあるOCR用紙や証券用紙が最も適している。証
券用紙の場合、坪量50〜200g/m2 のものが使え
るが、この場合あまり厚いと紙中の赤外線吸収層の光透
過率の効果がなくなるので、好ましくは80〜120g
/m2 のものが望ましい。紙基材の原料となる植物繊維
としては、針葉樹や広葉樹、イネ、エスパルト、バガ
ス、麻、亜麻、ケナフ、カンナビスから成るものと、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリアク
リレート、ポリ塩化ビニル等のプラスチックから作られ
た合成繊維などが採用できる。
【0011】本発明に用いる紙基材は、前記した植物繊
維または合成繊維等を原料とし、水中にて叩解し抄いて
絡ませた後、脱水・乾燥させて作られる。この時紙基材
は原料であるセルロースの水酸基間の水素結合で繊維間
の強度が得られる。また、紙基材に用いるてん料として
はクレイ、タルク、炭酸カルシウム、二酸化チタン等が
あり、サイズ剤としてはロジン、アルキル・ケテン・ダ
イマー、無水ステアリン酸、アルケニル無水こはく酸、
ワックス等があり、紙力増強剤には変性デンプン、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、尿素−ホルム
アルデヒド、メラミン−ホルムアルデヒド、ポリエチレ
ンイミン等があり、これらの材料をそれぞれ抄紙時に加
え、長網抄紙機や円網抄紙機を用いて抄造する。
維または合成繊維等を原料とし、水中にて叩解し抄いて
絡ませた後、脱水・乾燥させて作られる。この時紙基材
は原料であるセルロースの水酸基間の水素結合で繊維間
の強度が得られる。また、紙基材に用いるてん料として
はクレイ、タルク、炭酸カルシウム、二酸化チタン等が
あり、サイズ剤としてはロジン、アルキル・ケテン・ダ
イマー、無水ステアリン酸、アルケニル無水こはく酸、
ワックス等があり、紙力増強剤には変性デンプン、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、尿素−ホルム
アルデヒド、メラミン−ホルムアルデヒド、ポリエチレ
ンイミン等があり、これらの材料をそれぞれ抄紙時に加
え、長網抄紙機や円網抄紙機を用いて抄造する。
【0012】抄紙方法は、通常の植物繊維紙の製造に用
いられる方法でよく、例えば原料濃度0.3〜5%、好
ましくは0.5〜1.5%の水希薄原料で十分に膨潤さ
せた繊維をよく混練しスダレ・網目状のワイヤー等に流
して並べ、搾水後加温により水分を蒸発させて作られ
る。
いられる方法でよく、例えば原料濃度0.3〜5%、好
ましくは0.5〜1.5%の水希薄原料で十分に膨潤さ
せた繊維をよく混練しスダレ・網目状のワイヤー等に流
して並べ、搾水後加温により水分を蒸発させて作られ
る。
【0013】また、植物繊維以外の例えば合成繊維を混
入した紙基材の場合は合成繊維間に水素結合などの結合
力を持たないため結着剤を必要とすることが多いので、
合成繊維比率と結着剤量は、紙基材の強度を落とさない
程度に適宜決めるのが望ましい。
入した紙基材の場合は合成繊維間に水素結合などの結合
力を持たないため結着剤を必要とすることが多いので、
合成繊維比率と結着剤量は、紙基材の強度を落とさない
程度に適宜決めるのが望ましい。
【0014】抄紙工程では、一層のみでは地合いの良い
紙基材や坪量が均一な紙基材ができないので、その場合
は通常抄紙機を2基以上並べてすく方法を用いる。そし
て、抄合わせ法や場合によっては混合抄紙法などによ
り、赤外線領域には吸収性を有するが可視領域には吸収
性の極めて少ない赤外線吸収層を帯状にまたはパターン
状に紙基材の中に抄き込む。
紙基材や坪量が均一な紙基材ができないので、その場合
は通常抄紙機を2基以上並べてすく方法を用いる。そし
て、抄合わせ法や場合によっては混合抄紙法などによ
り、赤外線領域には吸収性を有するが可視領域には吸収
性の極めて少ない赤外線吸収層を帯状にまたはパターン
状に紙基材の中に抄き込む。
【0015】赤外線領域には吸収性を有するが可視領域
には吸収性の極めて少ない赤外線吸収層4,8は、抄紙
時に直接、例えば抄合わせる一層目と二層目の間に適当
な粉体用フィーダーを用いて連続的にのせることで帯状
に入れることができるし、細い透明な薄いフィルム上に
公知の印刷方法で印刷したものをすき込むこんで入れる
ことができるが、この場合はフィルムのある部分が紙基
材より盛り上がるためそこに何かあることが察知されて
しまうためあまり好ましくない。そこで、後で詳述する
ように、ポリビニルアルコールから成るフィルムのよう
な水溶性フィルム支持体の一方に赤外線領域には吸収性
を有するが可視領域には吸収性の極めて少ない赤外線吸
収層をパターン状に印刷して、それを前記と同様に一層
目と二層目の間に入れて抄紙する。この様にすると抄紙
工程中に水中でフィルムが溶解しパターン層部分のみが
残ることになり、前記したような盛り上がりが無くな
る。
には吸収性の極めて少ない赤外線吸収層4,8は、抄紙
時に直接、例えば抄合わせる一層目と二層目の間に適当
な粉体用フィーダーを用いて連続的にのせることで帯状
に入れることができるし、細い透明な薄いフィルム上に
公知の印刷方法で印刷したものをすき込むこんで入れる
ことができるが、この場合はフィルムのある部分が紙基
材より盛り上がるためそこに何かあることが察知されて
しまうためあまり好ましくない。そこで、後で詳述する
ように、ポリビニルアルコールから成るフィルムのよう
な水溶性フィルム支持体の一方に赤外線領域には吸収性
を有するが可視領域には吸収性の極めて少ない赤外線吸
収層をパターン状に印刷して、それを前記と同様に一層
目と二層目の間に入れて抄紙する。この様にすると抄紙
工程中に水中でフィルムが溶解しパターン層部分のみが
残ることになり、前記したような盛り上がりが無くな
る。
【0016】上記の赤外線吸収層を構成する赤外線吸収
剤としては、無機系のものや有機系のものを用いること
ができる。無機系のものとしては、例えば、五二酸化リ
ンを主成分とし、酸化鉄及び/または酸化銅を1.0重
量%以上含むが、好ましくは五二酸化リンを重量%で3
5.0〜80.0%、酸化鉄及び酸化銅をそれぞれ0〜
3.0%含むものが利用できる。更に、上記リン酸塩ガ
ラスには必要に応じ、以下の化合物を含有し、これを粉
末化したものを用いてもよい。
剤としては、無機系のものや有機系のものを用いること
ができる。無機系のものとしては、例えば、五二酸化リ
ンを主成分とし、酸化鉄及び/または酸化銅を1.0重
量%以上含むが、好ましくは五二酸化リンを重量%で3
5.0〜80.0%、酸化鉄及び酸化銅をそれぞれ0〜
3.0%含むものが利用できる。更に、上記リン酸塩ガ
ラスには必要に応じ、以下の化合物を含有し、これを粉
末化したものを用いてもよい。
【0017】 Al2O3 2.0〜10.0重量部 B2O3 1.0〜30.0重量部 MgO 3.0〜10.0重量部 ZnO 0〜 3.0重量部 K2O 0〜15.0重量部 Bao 0〜100 重量部 Sro 0〜 10 重量部 Ni,Co,Se 微量
【0018】また、有機系の赤外線吸収剤としては、ニ
トロソ化合物、ポリメチン(シアニン)系色素、スクア
リリウム系色素、チオールニッケル錯塩、フタロシアニ
ン系色素、トリアリルメタン系色素、インモニウム系色
素、ジインモニウム系色素、ナフトキノン系色素、アン
トラキノン系色素、アズレニウム系色素、トリフェニル
アミン系色素、トリスアゾ系等があり、本発明に適用で
きる赤外線吸収剤としては、特定の波長のみを吸収する
選択吸収色素でもよいが、可視光領域に吸収性が極めて
少ない色素を選択する必要がある。
トロソ化合物、ポリメチン(シアニン)系色素、スクア
リリウム系色素、チオールニッケル錯塩、フタロシアニ
ン系色素、トリアリルメタン系色素、インモニウム系色
素、ジインモニウム系色素、ナフトキノン系色素、アン
トラキノン系色素、アズレニウム系色素、トリフェニル
アミン系色素、トリスアゾ系等があり、本発明に適用で
きる赤外線吸収剤としては、特定の波長のみを吸収する
選択吸収色素でもよいが、可視光領域に吸収性が極めて
少ない色素を選択する必要がある。
【0019】さらにこれらの赤外線吸収剤を紙基材中に
すき込み、赤外線吸収層を形成する際に用いるフィルム
としては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリエチレンオキシド等から成るものを用いることがで
きる。これらの樹脂は、例えば10〜100μmの厚さ
にしてフィルムにするが、薄すぎるとフィルム強度が低
くて抄紙工程中に切れる恐れがあり生産効率が悪く、逆
に厚すぎると工程中にフィルムが溶けきれず抄紙後用紙
になったときその部分が厚くなって何かあることが察知
されてしまうので好ましくは15〜25μmのフィルム
を用いる。
すき込み、赤外線吸収層を形成する際に用いるフィルム
としては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリエチレンオキシド等から成るものを用いることがで
きる。これらの樹脂は、例えば10〜100μmの厚さ
にしてフィルムにするが、薄すぎるとフィルム強度が低
くて抄紙工程中に切れる恐れがあり生産効率が悪く、逆
に厚すぎると工程中にフィルムが溶けきれず抄紙後用紙
になったときその部分が厚くなって何かあることが察知
されてしまうので好ましくは15〜25μmのフィルム
を用いる。
【0020】赤外線吸収層形成に当っては、前記無機系
や有機系の赤外線吸収剤を、例えば塩化ビニル酢酸ビニ
ル系樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタンエラス
トマー等の適当な高分子バインダーと添加剤、溶剤から
なる混合物中に分散してインキ化したものを、上記ポリ
ビニルアルコールの様な水溶性フィルム上に、オフセッ
ト印刷法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法等の印刷
法で文字或いは絵柄として印刷すればよい。
や有機系の赤外線吸収剤を、例えば塩化ビニル酢酸ビニ
ル系樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタンエラス
トマー等の適当な高分子バインダーと添加剤、溶剤から
なる混合物中に分散してインキ化したものを、上記ポリ
ビニルアルコールの様な水溶性フィルム上に、オフセッ
ト印刷法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法等の印刷
法で文字或いは絵柄として印刷すればよい。
【0021】この様にして形成された赤外線吸収層4,
8は、赤外領域の光を照射したときに該赤外線を吸収す
るので、それが無い部分に比べ透過率が低くなり赤外の
領域ではすかしがあるように見える。この層は抄紙時に
抄紙方向に対して帯状にすき入れてもいいが、特にバー
コードや2次元コード文字、数字、マークなどといった
パターンを入れたい場合は一度フィルム上に印刷してか
らフィルムごとすき入れることで得られることができ
る。
8は、赤外領域の光を照射したときに該赤外線を吸収す
るので、それが無い部分に比べ透過率が低くなり赤外の
領域ではすかしがあるように見える。この層は抄紙時に
抄紙方向に対して帯状にすき入れてもいいが、特にバー
コードや2次元コード文字、数字、マークなどといった
パターンを入れたい場合は一度フィルム上に印刷してか
らフィルムごとすき入れることで得られることができ
る。
【0022】以上の様な構成の本発明の偽造防止策を施
した用紙は、株券、債券、小切手、通帳、商品券、ギフ
ト券、といった証券類の他、伝票、宝くじ、乗車券、定
期券などの証券関連商品に適用できる。
した用紙は、株券、債券、小切手、通帳、商品券、ギフ
ト券、といった証券類の他、伝票、宝くじ、乗車券、定
期券などの証券関連商品に適用できる。
【0023】
【作用】本発明の用紙においては、従来、印刷法で偽造
防止が施されていたため、カラーコピー機やスキャナー
で画像を取り込まれて出力されたり、スキャナーで色分
解して印刷機を用いて印刷して偽造されたり等の問題が
あったところを、紙基材間に可視領域には吸収性が極め
て少なく赤外線領域には吸収性を有する赤外線吸収層を
入れたので、目視ではそれが有ることが全く気づかずに
前記方法で似た様な用紙を使って偽造しても、赤外線を
照射して透過濃度の差を見ることで確実に真偽判定が可
能となる。また、紙自身をすいて偽造した場合も同様な
効果が期待できることは明らかである。
防止が施されていたため、カラーコピー機やスキャナー
で画像を取り込まれて出力されたり、スキャナーで色分
解して印刷機を用いて印刷して偽造されたり等の問題が
あったところを、紙基材間に可視領域には吸収性が極め
て少なく赤外線領域には吸収性を有する赤外線吸収層を
入れたので、目視ではそれが有ることが全く気づかずに
前記方法で似た様な用紙を使って偽造しても、赤外線を
照射して透過濃度の差を見ることで確実に真偽判定が可
能となる。また、紙自身をすいて偽造した場合も同様な
効果が期待できることは明らかである。
【0024】また、紙基材中のパターン画像(赤外線吸
収層)は、例えばタングステンハロゲンや半導体レーザ
ーによる750nm,780nm,810nm,830
nm,905nm等の光を透過しないため光の透過率が
低くなって認識できる。従って、このパターン部分と非
パターン部の光の透過率の違いにおいて機械的な読みと
りが可能になる。
収層)は、例えばタングステンハロゲンや半導体レーザ
ーによる750nm,780nm,810nm,830
nm,905nm等の光を透過しないため光の透過率が
低くなって認識できる。従って、このパターン部分と非
パターン部の光の透過率の違いにおいて機械的な読みと
りが可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
挙げ、詳細に説明する。
挙げ、詳細に説明する。
【0026】〈実施例1〉実施例1として図1の構成の
ものを以下に説明する。針葉樹パルプを水中で叩解後、
長網式抄紙機を用いてすき合わせ法で第一層目の紙基材
2を50g/m2 (乾燥時)にすき、第二層目の紙基材
3を50g/m 2 (乾燥時)にすいたが、この際第一層
目と第二層目間に下記の赤外線吸収剤から成る赤外線吸
収層4を20mmの幅、5g/m2 ですき入れ、用紙1
を作成した。 赤外線吸収剤 ブリルブライト粉砕品*)(旭ガラス
(株)製)*) ブリルブライト粉砕品は下記組成からなる Al2O3 5.2(重量%) P2O5 78 MgO 5.4 Bao 9.0 CuO 1.7 SrO 1.05
ものを以下に説明する。針葉樹パルプを水中で叩解後、
長網式抄紙機を用いてすき合わせ法で第一層目の紙基材
2を50g/m2 (乾燥時)にすき、第二層目の紙基材
3を50g/m 2 (乾燥時)にすいたが、この際第一層
目と第二層目間に下記の赤外線吸収剤から成る赤外線吸
収層4を20mmの幅、5g/m2 ですき入れ、用紙1
を作成した。 赤外線吸収剤 ブリルブライト粉砕品*)(旭ガラス
(株)製)*) ブリルブライト粉砕品は下記組成からなる Al2O3 5.2(重量%) P2O5 78 MgO 5.4 Bao 9.0 CuO 1.7 SrO 1.05
【0027】〈実施例2〉実施例2として図3の構成の
ものを以下に説明する。厚さ15μmのポリビニルアル
コールフィルムからなる支持体上に下記の構成からなる
3条の赤外線吸収層8をグラビア法により塗布厚約2μ
mにて形成した。針葉樹パルプを水中で叩解後、円網式
抄紙機を用いてすき合わせ法で第一層目の紙基材6を7
0g/m2 (乾燥時)にすき、第二層目の紙基材7を5
0g/m 2 (乾燥時)にすいたが、この際第一層目と第
二層目の間に上記で得られたフィルムをすき入れて乾燥
後120g/m2 の用紙5を作成した。 赤外線吸収剤 シアニン系赤外線吸収色素CY−10
(日本化薬(株)製) CY−10 2.0(重量%) BR−60(アクリル樹脂) 19.8 メチルエチルケトン 40 トルエン 40
ものを以下に説明する。厚さ15μmのポリビニルアル
コールフィルムからなる支持体上に下記の構成からなる
3条の赤外線吸収層8をグラビア法により塗布厚約2μ
mにて形成した。針葉樹パルプを水中で叩解後、円網式
抄紙機を用いてすき合わせ法で第一層目の紙基材6を7
0g/m2 (乾燥時)にすき、第二層目の紙基材7を5
0g/m 2 (乾燥時)にすいたが、この際第一層目と第
二層目の間に上記で得られたフィルムをすき入れて乾燥
後120g/m2 の用紙5を作成した。 赤外線吸収剤 シアニン系赤外線吸収色素CY−10
(日本化薬(株)製) CY−10 2.0(重量%) BR−60(アクリル樹脂) 19.8 メチルエチルケトン 40 トルエン 40
【0028】〈比較例1〉比較例1として図5の構成の
ものを作成した。図5に示す用紙11は、図1に示す用
紙1とほぼ同じ構成であるが、すき込まれた層の構成部
材が異なっている。即ち、図1の赤外線吸収層4は、赤
外線領域には吸収性を有するが可視領域には極めて吸収
性の少ない部材で構成されているが、図5中の層はカー
ボンブラックで構成されている。
ものを作成した。図5に示す用紙11は、図1に示す用
紙1とほぼ同じ構成であるが、すき込まれた層の構成部
材が異なっている。即ち、図1の赤外線吸収層4は、赤
外線領域には吸収性を有するが可視領域には極めて吸収
性の少ない部材で構成されているが、図5中の層はカー
ボンブラックで構成されている。
【0029】〈比較例2〉比較例2として図6の構成の
ものを作成した。図6に示す用紙は、図3に示す用紙5
とほぼ同じ製造方法で作られたものであるが、赤外線吸
収層の構成部材、形成方法が若干異なっている。即ち、
図3の赤外線吸収層8は前述のように、ポリビニルアル
コールフィルムからなる支持体上に赤外線吸収層から成
るパターンを設けたものをすき入れて構成したもので、
抄紙された時には支持体は用紙中に同化され、赤外線吸
収層8のみが、紙基材間に位置している。一方、図6の
赤外線吸収層18は、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムから成るポリエチレンテレフタレート層19上に赤
外線吸収剤から成るパターンを設けたものをすき入れて
構成したもので、抄紙後もポリエチレンテレフタレート
層19は赤外線吸収層18とともに紙基材間に同化され
ずに残っている。
ものを作成した。図6に示す用紙は、図3に示す用紙5
とほぼ同じ製造方法で作られたものであるが、赤外線吸
収層の構成部材、形成方法が若干異なっている。即ち、
図3の赤外線吸収層8は前述のように、ポリビニルアル
コールフィルムからなる支持体上に赤外線吸収層から成
るパターンを設けたものをすき入れて構成したもので、
抄紙された時には支持体は用紙中に同化され、赤外線吸
収層8のみが、紙基材間に位置している。一方、図6の
赤外線吸収層18は、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムから成るポリエチレンテレフタレート層19上に赤
外線吸収剤から成るパターンを設けたものをすき入れて
構成したもので、抄紙後もポリエチレンテレフタレート
層19は赤外線吸収層18とともに紙基材間に同化され
ずに残っている。
【0030】これらの実施例1,2と比較例1,2の用
紙にタングステンハロゲンの光を当ててラッテン106
フィルター(イーストマン・コダックス社製)及びピー
ク波長が905nmの赤外フィルターを通してその透過
率を測定した比較結果を表−1に示す。 透過率(%)=(透過した光量)/(全光量)
紙にタングステンハロゲンの光を当ててラッテン106
フィルター(イーストマン・コダックス社製)及びピー
ク波長が905nmの赤外フィルターを通してその透過
率を測定した比較結果を表−1に示す。 透過率(%)=(透過した光量)/(全光量)
【0031】
【発明の効果】比較例1では、機能的には実施例1〜2
と何ら変わらない機能を持つが、すき込んだ層がカーボ
ンブラックから成るために見た目に何かあることが一目
みてわかり、それが何であるか解析されて偽造されるお
それがある。更に、比較例2にしても同様でスレッドの
部分のみが盛り上がるため比較例1と同様な危険にさら
されるといった問題があることは明白である。一方、本
発明の用紙は、いままで容易に偽造または変造ができな
い様に、紙自身にすかしを施したり、あるいはマイクロ
文字や凹版、隠し文字、蛍光印刷等の特殊な印刷を施し
たり、金属光沢を有する箔やホログラム箔などを転写ま
たはシールで施してあったのが、紙基材に、赤外線領域
には吸収性を有するが可視領域には極めて吸収性の少な
い赤外線吸収層をすき入れたため、見た目には偽造防止
策が施されていることが全く察知されないで真偽判定が
容易になり、偽造や変造することが難しくなった。ま
た、上記赤外線領域には吸収性を有するが可視領域には
極めて吸収性の少ない赤外線吸収層をパターン化するこ
とで、機械読み取り可能な固定情報を入れることができ
るようになり、例えば搬送装置を具備するリーダーに対
する機械読み取り作業も可能となることが実施例1〜2
からわかる。
と何ら変わらない機能を持つが、すき込んだ層がカーボ
ンブラックから成るために見た目に何かあることが一目
みてわかり、それが何であるか解析されて偽造されるお
それがある。更に、比較例2にしても同様でスレッドの
部分のみが盛り上がるため比較例1と同様な危険にさら
されるといった問題があることは明白である。一方、本
発明の用紙は、いままで容易に偽造または変造ができな
い様に、紙自身にすかしを施したり、あるいはマイクロ
文字や凹版、隠し文字、蛍光印刷等の特殊な印刷を施し
たり、金属光沢を有する箔やホログラム箔などを転写ま
たはシールで施してあったのが、紙基材に、赤外線領域
には吸収性を有するが可視領域には極めて吸収性の少な
い赤外線吸収層をすき入れたため、見た目には偽造防止
策が施されていることが全く察知されないで真偽判定が
容易になり、偽造や変造することが難しくなった。ま
た、上記赤外線領域には吸収性を有するが可視領域には
極めて吸収性の少ない赤外線吸収層をパターン化するこ
とで、機械読み取り可能な固定情報を入れることができ
るようになり、例えば搬送装置を具備するリーダーに対
する機械読み取り作業も可能となることが実施例1〜2
からわかる。
【0032】
【図1】本発明の一例を示す断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の他の例を示す断面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】本発明の一比較例の断面図である。
【図6】本発明の他の比較例の断面図である。
1,5‥‥本発明の用紙 2,3,6,7,12,13,16,17‥‥紙基材 4,8,18,‥‥赤外線吸収層 14‥‥カーボンブラック層 19‥‥ポリエチレンテレフタレート層
Claims (2)
- 【請求項1】紙基材に、赤外線領域には吸収性を有する
が可視領域には極めて吸収性の少ない赤外線吸収層をす
き入れたことを特徴とする偽造防止策を施した用紙。 - 【請求項2】紙基材に、赤外線領域には吸収性を有する
が可視領域には極めて吸収性の少ない赤外線吸収層をす
き入れ、該赤外線吸収層がパターン状であることを特徴
とする偽造防止策を施した用紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5490297A JPH10251998A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 偽造防止策を施した用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5490297A JPH10251998A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 偽造防止策を施した用紙 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10251998A true JPH10251998A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=12983547
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5490297A Pending JPH10251998A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 偽造防止策を施した用紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10251998A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004142175A (ja) * | 2002-10-23 | 2004-05-20 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | 真贋判定機能を有するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙 |
| JP2007153984A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Dainippon Ink & Chem Inc | 赤外線吸収性印刷インキ組成物 |
| JP2008045231A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | National Printing Bureau | 多層シート及びその真偽判別方法 |
| WO2010089943A1 (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-12 | 富士フイルム株式会社 | ジヒドロペリミジンスクアリリウム化合物を含む印刷インク又はトナー、印刷物、情報検出方法、及び製品又は支持体の真偽証明方法 |
| WO2014030542A1 (ja) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | 共同印刷株式会社 | 透かし入り偽造防止用印刷媒体 |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP5490297A patent/JPH10251998A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004142175A (ja) * | 2002-10-23 | 2004-05-20 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | 真贋判定機能を有するスレッド、及びそれを使用した偽造防止用紙 |
| JP2007153984A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Dainippon Ink & Chem Inc | 赤外線吸収性印刷インキ組成物 |
| JP2008045231A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | National Printing Bureau | 多層シート及びその真偽判別方法 |
| WO2010089943A1 (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-12 | 富士フイルム株式会社 | ジヒドロペリミジンスクアリリウム化合物を含む印刷インク又はトナー、印刷物、情報検出方法、及び製品又は支持体の真偽証明方法 |
| JP2010180308A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Fujifilm Corp | ジヒドロペリミジンスクアリリウム化合物を含む印刷インク、トナー、及びそれらを用いた情報検出方法 |
| WO2014030542A1 (ja) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | 共同印刷株式会社 | 透かし入り偽造防止用印刷媒体 |
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Legal Events
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| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20031215 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050607 |