JPH10253260A - 軟接触型コールドクルーシブル溶解ルツボ - Google Patents
軟接触型コールドクルーシブル溶解ルツボInfo
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- JPH10253260A JPH10253260A JP7091797A JP7091797A JPH10253260A JP H10253260 A JPH10253260 A JP H10253260A JP 7091797 A JP7091797 A JP 7091797A JP 7091797 A JP7091797 A JP 7091797A JP H10253260 A JPH10253260 A JP H10253260A
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Abstract
は、 ほぼ垂直にルツボの周囲を画定する側壁の外周に
は、 高周波誘導加熱コイルが配置されているが、 この加
熱コイルは炉の底部よりやや上方にせざるを得ないた
め、炉の底部では磁束が不十分であり、または炉の底部
は水冷されているため溶湯が凝固してスカルを形成する
ため、溶解効率が低く改良が望まれていた。 【解決手段】 側壁と底壁が一体に連続されていた従来
のコールドクルーシブル溶解ルツボを、 中空筒形側壁1
1cと、 その下方に配置され中心に向かって傾斜する漏
斗状の凹曲面を有する底壁14aとに分離し、 底壁の下
面に低周波誘導コイルを配置し溶湯を浮揚させる電磁力
を作用させ、 溶湯13が側壁の下部と底壁から離れて軟
接触状態で溶解されるようにして課題を解決した。
Description
ールドクルーシブル溶解法において、被溶解材の未溶解
部を少なくする目的で、被溶解材が溶解される過程にお
いて、水冷却などにより冷却されたルツボとの接触によ
り生成される被溶解材の凝固部(スカル)を低減させる
ためのルツボ構造に関する。
ント構造の良導電金属製の水冷ルツボと、その外周に配
置された誘導加熱コイルとを有して、高周波誘導加熱に
よりルツボ内に装入された被溶解金属をルツボ壁と非接
触状態で誘導加熱溶解する。図3は、従来のコールドク
ルーシブル溶解炉の一部を破断して示した縦断面図であ
って、炉体1は、炉体1の垂直軸心に平行に側壁1′を
縦断して下方まで延びる所定の幅の複数個のスリット1
bと、前記の側壁1′がこれらのスリット1bにより分
割された複数のセグメント1aとを有し、各セグメント
1aは外壁1a′と、内壁1b′から成る二重壁構造の
管状体とされ、これら管状体の内外壁間に画定される空
間1rが冷却水の流通路とされる。前記各セグメント1
aの外壁1a′は、その下端が半径方向外方に延びるフ
ランジ1cを有し、このフランジ1cは後述する底部材
4のフランジ4aとボルト7により結合されて炉体1を
構成する。前記セグメント1aの内壁1b′は、その下
端が半径方向内方に水平に延びて反対側の内壁と一体に
連結されて底壁1dとなり、前記側壁の各セグメントの
内壁1b′とともに炉室を画定する。
1b′との間に画定された空間1r内に、外部の流出管
6aと連通し上端が開口にされた内管6が配置され、各
セグメントは二重管構造5となり、前記の底壁1dと底
部材4との間が底部室4cとなり外部の給水口と連結さ
れ、この底部室4c内に流入された冷却水は、前記内管
6の上端の開口から流入して内管6内を下方へ流れ外方
へ流出する。外壁1a′の外周には、誘導加熱コイル2
が巻回される。このような構造のコールドクルーシブル
溶解炉のルツボ内に被溶解材が供給され、コイルに高周
波の交流電流が印加されると、装入された被溶解金属は
交番磁場にさらされて誘導加熱溶解され溶融して溶湯3
となり、側壁の底部以外の部分では溶融金属の表面に作
用する電磁力と溶融金属の静圧とのバランスによって、
溶融金属の表面は形状がドーム状となり、ルツボ側壁と
非接触の状態で溶融が保持される。
1b′の下部が反対側の内壁の下部と一体に連結された
底壁1dの部分はスリットによって分割されず、またそ
の下方は冷却水によって充分に冷却され、さらにセグメ
ント1aの外壁1a′の外周に巻回される誘導加熱コイ
ル2は構造上フランジ1cのやや上部から、 その上方に
限られるので底壁1d付近で誘導加熱コイル2により加
えられる電磁力は、それより上方に比較し不充分であ
る。その結果、溶湯3の静圧下で外周以外には磁束が存
在しないため、溶湯3の底部は底壁1dから離れて保持
されることができず底壁1dと接触し、しかも底壁1d
は冷却水によって充分に冷却されていることから、溶湯
3は凝固してかなり厚い底部スカル9を形成し、溶解効
率を低下させる原因になっている。特に、溶湯がルツボ
の側壁の内壁1b′の下部に接触している部分では、溶
融中に被溶融金属からの熱伝導損失を大きくするばかり
でなく、表面から誘導加熱される熱エネルギーも溶解に
寄与されずに熱損失となる。
直軸心に向かって斜め下方に傾斜させ、 下部コイルをこ
の底壁に平行に巻回することにより磁束を増加させて電
磁力を増し、溶湯をルツボ側壁およびルツボ底部と限り
なく非接触状態とし、溶融金属からの熱伝達経路を遮断
する。また、限りなく非接触状態又は浮遊状態となるよ
うにして、スカルがほとんど発生しないようにし、誘導
加熱用電力の低減を図ることにより課題を解決した。
る。図1において、ルツボ側壁11は、その頂部11′
の部分が外方に張り出されて冷却水の入水口11a′と
排水口11b′が配置され、 その下から下端までが複数
のスリット11bにより複数のセグメント11aに分割
される。中空円筒体がスリット11bにより縦方向に複
数に分割された各セグメント自体では、セグメント相互
間は絶縁され、さらに側壁の下端の下方に配置されるル
ツボの底部に対しても絶縁される。各セグメントは内部
が中空にされた細長い直立中空体であり、この中空部内
には前記の入水口11a′に連通する内管16が下端近
くまで突出した二重管構造にされ前記の入水口11a′
に連通される。冷却水は、内管16内をその下端近くま
で流下して内管16の下端の開口から流出し、 各セグメ
ントの中空部の内壁と内管16の外壁との間の隙間内を
上方に流れて排水口11b′から流出する。側壁11c
のほぼ下半分の外周には、高周波側の誘導加熱コイル1
2が巻回される。
間を隔てて外周から中心部に向かって斜め下向きに内方
に傾斜し、軸心部の近くが所定の直径の溶湯流出口14
a′とされる漏斗状の傾斜底壁14aが配置されるが、
この傾斜底壁14aは複数のセグメントには分割され
ず、良導電金属で一体に成形される。この傾斜底壁14
aの下面に平行に所定の隙間を保って底コイル15が、
コイル支持部材18bに支持されて配置される。このコ
イル支持部材18bは、その底辺が前記傾斜底壁14a
に平行で、側辺が中心軸線に平行に一体に成形される。
このコイル支持部材18bを磁性体とすることにより、
底コイル15から発生する磁束の磁気抵抗を下げること
ができる。このコイル支持部材18bの垂直軸心に平行
な内側面と上面は解放され、冷却水に直接接触する。前
記傾斜底壁14aは、前述したようにその上面が漏斗状
の凹曲面であり側面が中空筒状で底面が平担な立方体の
底部構造体14の一部として形成される。この底部構造
体14は、その断面が、前記の傾斜底壁14aと、この
傾斜底壁14aの中央部が流出口14a′の外縁として
画定され、溶湯13の下の円筒部の下方から半径方向や
や外方に曲げられ下端に達する内壁部14bと、この内
壁部14bの下端から外方に前記側壁の下方まで水平に
延びる底部材14cと、前記傾斜底壁14aの延長部1
4a″から垂直下方に延びる外壁14dとの4部分によ
り、上辺が炉体の内方に傾斜し下辺が水平で残りの2辺
が垂直な台形となる。前記底部構造体14の外壁14d
に近い内周には、底部材14cの上面から上方に立ち上
がる中空筒状の隔壁17が設けられ、コイル支持体18
を支持し、さらにコイル支持体18の側板とともに、冷
却水を前記の底コイル15の上面と前記傾斜底壁14a
の下面の間の隙間に導き、冷却するための冷却水の流通
路を形成する。
内の冷却水経路中にコイルを埋め込み、ルツボ底内部よ
り溶融金属側に磁束が浸透し、溶融金属の底部表面を図
2に示すように磁束にさらし、磁気圧を与える。ルツボ
底部内に埋め込まれるコイル用の電源の周波数と、ルツ
ボ底部内空間より外部までの金属の厚さとの関係は、十
分に磁束が外部へ浸透できることを条件とする必要があ
る。 2)この場合、浸透深さδが目安となり、またルツボ材
には主として銅が使用されるので、 δ=50.33(2/f)1/2 [mm] (f:周
波数[Hz]) であり、表面からδの部分の磁束密度は表面の1/eに
減衰する。このためルツボ銅材の厚みを浸透深さ程度以
下にしなければならない。実用的にはルツボ底部を構造
材として可能である厚み3mm程度とし、電源周波数は
商用電源をそのまま使える60Hzを選ぶ。ルツボの周
囲に巻いてあるコイル用の電源は、主に加熱用の目的で
用い、ルツボ底部のコイルより高周波でなければならな
い。これは磁気圧(電磁反発力)を少なめにし、加熱を
主とするためである。 3)前記2)項のルツボ底部用コイルの電源の周波数が
低周波になっているのは磁束が金属の壁を浸透する条件
ばかりでなく、このコイルより発生する磁束は加熱より
も主に磁気圧が多いことの条件が必要なためでもある。 4)ルツボ底部の形状として、中心部に下方へ貫通する
穴を設け、下方への出湯口として用いる。出湯するとき
はルツボ底部コイルの電流を弱め、浮揚力を弱める。 5)ルツボ底部コイルの溶湯でない方に磁性体を置き、
このコイルより発生する磁束の磁気抵抗を下げる。
下部周囲の磁束密度が溶湯を支えることができるに充分
に発生することが不可能な上、ルツボ底部に接触してい
る溶湯底部には全く磁束がなく溶湯が完全にルツボ底部
に接触し、その結果スカルが形成されていたが、ルツボ
底部内に配置した低周波コイルにより、溶湯を限りなく
非接触もしくは浮遊状態にすることができ、スカルをほ
とんどなくすることができる。 (2)コイルを二つに分けたことにより、ルツボ周囲の
コイルは主に加熱のために用いられるから溶湯の温度制
御に用いることが可能となる。 (3)出湯する場合はルツボ底部コイルの電流を弱め、
溶湯に作用する重力を利用してルツボ底中央の出湯口か
ら出湯する。 (4)ルツボ底部内コイルの下面に平行に配置される磁
性体により、磁気抵抗が下げられるため、磁束密度を発
生させるのに必要な電流を小さくできる。
断面図である。
す半体側断面図である。
側断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 縦方向のスリットにより複数のセグメン
トに分割された良導電金属製の側壁と、 この側壁の外周
に配置され内部に装入された被溶解金属を溶解するため
の誘導加熱コイルと、 前記側壁とは別個に側壁の周縁の
下方から斜め下方に中心軸に向かって傾斜して配置さ
れ、軸心部の近くに注湯口が明けられた良導電金属製の
底壁と、 この底壁を挟んで配置される底部誘導コイルと
して、その磁束が前記側壁の内部に浸透できる位置に置
かれ、前記側壁外周の誘導加熱コイルよりは低周波の電
流が印加され、内部の溶湯を前記底壁にほぼ垂直に軸心
に向けて浮揚させる誘導コイルとを有するルツボとし
て、このルツボ内部の溶湯がその側壁下部と底壁の内面
とに接触することなく、軟接触状態で溶解されることを
特徴とする軟接触型コールドクルーシブル溶解ルツボ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ルツボ底部コイ
ルの溶湯側と反対側の面に該コイルから発生する磁束の
磁気抵抗を下げる磁性体が配置されることを特徴とする
軟接触型コールドクルーシブル溶解ルツボ。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記底壁は
前記注湯口に連続して下方に延びる出湯管とから連続し
て直径がやや拡大されて下端に至る流出口部と、この流
出口部の下端から半径方向外端に至る底部材と、 この底
部材の外方端から前記底壁の外方端とを連結する外板と
ともに底部構造体を構成して、 この底部構造体はその下
方に冷却水の入水口と排水口とを有し、 前記底部コイル
は、 前記底部構造体の内部で前記底壁の下方に所定の隙
間を保って平行に配置され、冷却水が前記底壁と底部コ
イルの間の隙間を通過して冷却した後、 前記コイルの溶
湯と反対側の面の下方を通過して排出される冷却構造体
を兼ねることを特徴とする軟接触型コールドクルーシブ
ル溶解ルツボ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7091797A JPH10253260A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 軟接触型コールドクルーシブル溶解ルツボ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7091797A JPH10253260A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 軟接触型コールドクルーシブル溶解ルツボ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10253260A true JPH10253260A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13445346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7091797A Pending JPH10253260A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 軟接触型コールドクルーシブル溶解ルツボ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10253260A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002286375A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Shinko Electric Co Ltd | 誘導加熱溶解炉 |
| WO2017093165A1 (fr) | 2015-12-03 | 2017-06-08 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Four a creuset froid à chauffage par deux inducteurs electromagnetiques possédant un dispositif formant un concentrateur à flux magnétique, utilisation du four pour la fusion d'un melange de metal(ux) et d oxyde(s) representatif d'un corium |
| JP2020085248A (ja) * | 2018-11-14 | 2020-06-04 | シンフォニアテクノロジー株式会社 | コールドクルーシブル溶解炉、及びコールドクルーシブル溶解炉における凝固物の除去方法 |
| CN111372705A (zh) * | 2017-10-25 | 2020-07-03 | 罗图公司 | 用于特别是金属玻璃的模制方法和装置 |
| WO2021038163A1 (fr) | 2019-08-30 | 2021-03-04 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Four a induction comprenant un circuit resonant additionnel |
| JP2023109246A (ja) * | 2022-01-27 | 2023-08-08 | 山田 榮子 | 屑鉄の大量溶解装置 |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP7091797A patent/JPH10253260A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2019505753A (ja) * | 2015-12-03 | 2019-02-28 | コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ | 磁束濃縮器を形成する装置を有する2つの電磁誘導装置によって加熱された低温坩堝炉、金属及び酸化物の混合物を溶融するための炉の使用 |
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