JPH10253486A - 気密ハウジングの漏れ検出装置および漏れ検出方法 - Google Patents

気密ハウジングの漏れ検出装置および漏れ検出方法

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JPH10253486A
JPH10253486A JP5323597A JP5323597A JPH10253486A JP H10253486 A JPH10253486 A JP H10253486A JP 5323597 A JP5323597 A JP 5323597A JP 5323597 A JP5323597 A JP 5323597A JP H10253486 A JPH10253486 A JP H10253486A
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JP
Japan
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leak
carburetor
housing
test fluid
airtight housing
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JP5323597A
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Yusuke Mashita
祐輔 真下
Shigemi Masuno
茂美 増野
Hiroyuki Kato
広行 加藤
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャブレタの接合部における漏れを簡単に検
出可能な漏れ検出装置および漏れ検出方法を提供する。 【解決手段】 キャブレタの開口部を、試験流体の導入
口とその排出口とを除いて気密に閉塞してキャブレタの
内部に試験流体を通流させる。この状態でキャブレタの
外壁面に取り付けた音響センサを用いて試験流体の通流
によって発生するAE信号を検出し、このAE信号のレ
ベルを判定することでキャブレタの接合部における漏れ
の有無を検出する。特に音響センサにより求められるA
E信号を2乗積分して、そのレベルを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のブロック体
を接合した組立構造体からなり、内部に流体が通流され
る気密ハウジング、例えば内燃機関に用いられるキャブ
レタにおける接合部の漏れを簡単に、しかも高精度に検
出することのできる気密ハウジングの漏れ検出装置およ
び漏れ検出方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】内燃機関に用いられるキャブレタ
は、燃料と空気との混合気を形成する為のもので、例え
ばその内部にスロットル・バルブ等を組み込んだキャブ
レタ本体をなす第1のブロック体と、燃料のフロート室
を構成する第2のブロック体とを接合して一体化した組
立構造体からなる。尚、キャブレタ本体は、空気導入口
と混合気送出口との間にベンチュリを形成し、このベン
チュリの内側に燃料噴射ノズルを設けた構造をなす。
【0003】ところで上記ブロック体の接合一体化は、
その接合部をなす取付面にOリング等のシーリング部材
を介在させて、その接合部を気密封止して行われる。こ
の接合部の気密封止は、第2のブロック体によって形成
されるフロート室からの燃料漏れを防止することのみな
らず、キャブレタ本体のベンチュリにより得られた負圧
を保持し、この負圧にて前記フロート室から燃料を吸い
上げて空気と混合させる上で重要な役割を果たす。ちな
みに上記接合部での気密性が十分に確保されない場合に
は、例えばその漏れ部から進入する空気によって負圧を
確保することができなくなり、フロート室から燃料を吸
い上げて空気と混合させることが困難となる。
【0004】さて上述したキャブレタのような組立構造
体、所謂気密ハウジングにおける接合部の気密試験は、
専ら簡略的な試験法として、その開口部の全てを閉塞
し、この状態で石鹸水等の試験液中に浸漬して、該気密
ハウジング(組立構造体)の内部からの空気の漏れに起
因する気泡が生じるか否かを目視観察することによって
なされている。この為、その試験効率が非常に悪く、し
かも定量的な漏れ判定を行うことができないと言う問題
があった。また微細な漏れを高精度に検出することも困
難であった。
【0005】一方、耐圧容器等における漏れの検出に、
音響センサを利用することが提唱されている。例えば特
開昭53−100282号公報や特開平7−15920
7号公報には、容器内に収納された加圧或いは減圧流体
(空気)の該容器からの漏れにより発生するAE波(ア
コースティックエミッション)を音響センサを用いて検
出し、例えばその周波数スペクトルパターンを解析する
ことで漏れの原因となる傷を調べる技術が開示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが音響センサを
用いて耐圧容器等における漏れを検出する上記技術は、
その検査対象である容器等の内部に所定圧力の空気を封
入し、これを密閉した状態で行われるので、その検査自
体が大掛かりなものとなることが否めない。しかも所定
の圧力下で容器を密閉することが必要となるので、その
密閉構造を実現する検査装置の構成も大掛かりとなる等
の問題がある。
【0007】尚、特開平1−98938号公報には、シ
リンダ本体に音響センサを取り付けておき、所定の圧力
を加えて動作させたシリンダの動作停止直後におけるA
E波を検出して、そのノイズレベルを越えるAE信号の
出現回数から該シリンダの微小な内部リーク(漏れ)検
出する技術が開示される。この技術によればシリンダを
密閉する必要がないので、比較的簡単にその漏れ検査を
行い得ると言う利点がある。しかしその都度、シリンダ
を作動させなければならないので、例えば前述したキャ
ブレタのように内燃機関への取り付け前に、つまりキャ
ブレタを組み立てただけの状態において検査するような
用途に適用するには不適当である。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、例えば内燃機関に用いられるキ
ャブレタのように、複数のブロック体を接合した組立構
造体からなり、その内部に流体が通流される気密ハウジ
ングにおける接合部での漏れを簡単に、しかも高精度に
検出することのできる簡易な構成の気密ハウジングの漏
れ検出装置および漏れ検出方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明は、複数のブロック体を接合した組立構造体
からなり、その内部に流体が通流される気密ハウジン
グ、例えば内燃機関に用いられるキャブレタにおける接
合部の漏れを検出する漏れ検出装置に係り、特に前記気
密ハウジングの開口部を、試験流体の導入口とその排出
口とを除いて気密に閉塞し、この導入口と排出口とを除
いて閉塞された前記気密ハウジングの内部に試験流体を
通流させる手段と、前記気密ハウジングの外壁面に取り
付けられる音響センサと、前記気密ハウジングへの前記
試験流体の通流時に前記音響センサを介して得られるA
E信号を弁別して前記気密ハウジングにおける漏れを検
出するAE計測手段とを具備したことを特徴とするもの
である。
【0010】特に前記気密ハウジングがキャブレタから
なるとき、前記音響センサを該キャブレタのフロート室
を構成するブロック体の底面平坦部に密着させて設ける
ようにし、前記AE計測手段においては、前記音響セン
サにより求められるAE信号の2乗積分値のレベルを判
定して前記気密ハウジングにおける漏れの度合を弁別す
ることを特徴としている。
【0011】また本発明に係る気密ハウジングの漏れ検
出方法は、前記気密ハウジングの開口部を、試験流体の
導入口とその排出口とを除いて気密に閉塞して該気密ハ
ウジングの内部に試験流体を通流させ、この試験流体の
通流によって生じるAE信号を前記気密ハウジングの外
壁面に取り付けられる音響センサを介して検出して前記
気密ハウジングにおける漏れを検出することを特徴とし
ている。
【0012】即ち、本発明はキャブレタのような組立構
造体からなる気密ハウジングの開口部を閉塞し、予め設
定された試験流体の導入口とその排出口とを介して該気
密ハウジングの内部に試験流体、例えば乾燥空気を通流
させる。そしてこの試験流体の通流時に該気密ハウジン
グの外壁面に取り付けた音響センサにより検出されるA
E信号の、例えば2乗積分処理によって求められる信号
レベルを弁別することで、前記気密ハウジングの接合部
における漏れを簡単に、しかも定量的に検出し得るよう
にしたことを特徴としている。
【0013】つまり接合部における漏れの存在によっ
て、気密ハウジング内を通流する試験流体が発生する音
響信号(AE信号)が変化することに着目し、そのレベ
ルを弁別することで前記接合部における漏れを弁別する
ことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る気密ハウジングの漏れ検出装置および漏
れ検出方法について説明する。図1はこの実施形態に係
る漏れ検出装置の概略構成図であり、1は検査対象とし
ての内燃機関に用いられるキャブレタである。このキャ
ブレタ1は、その内部にスロットル・バルブ等を組み込
んだキャブレタ本体をなす第1のブロック体2と、燃料
のフロート室を構成する第2のブロック体3とを接合し
て一体化した組立構造体からなり、接合部を備えた気密
ハウジングを構成する。尚、上記第1および第2のブロ
ック体2,3の接合一体化によるキャブレタ1の組み付
けは、その接合部をなす取付面にOリング等のシーリン
グ部材を介在させて気密接合し、その周縁フランジ部を
ねじ止めする等して行われる。
【0015】さて漏れ検出装置は、検査対象であるキャ
ブレタ1が載置され、該キャブレタ1の前述したフロー
ト室を構成する第2のブロック体3の底面を支持する基
台11を備えている。この基台11の両側に設けられた
一対の支柱12,13には、前記キャブレタ1の空気導
入口4および混合気送出口5をそれぞれ気密に閉塞する
第1および第2の閉塞体14,15が取り付けられてい
る。これらの閉塞体14,15は、前記空気導入口4お
よび混合気送出口5との接触面に合成ゴム等からなるシ
ーリング材を備えたものであり、該空気導入口4および
混合気送出口5に対して所定の圧力で押さえ付けられる
ことによってその開口部を気密に閉塞する機能を備え
る。
【0016】尚、図1に示す構造にあっては、前記第1
の閉塞体14は前記支柱12に螺合するねじ体16の先
端部に取り付けられ、前記キャブレタ1の空気導入口4
と対向する向きに進退されて該空気導入口4に圧接され
てその開口部を気密に閉塞するものとなっている。また
前記第2の閉塞体15は前記支柱13に固定的に取り付
けられており、前記基台11に対する該支柱13の位置
決め調整によって前記キャブレタ1の混合気送出口5と
対向する向きに移動され、該混合気送出口5に圧接され
てその開口部を閉塞するものとなっている。
【0017】またキャブレタ1のその他の開口部、例え
ばエアバイパス用通路をなすチューブ6等は、該チュー
ブ6自体を結ぶことによって、或いはクリップ16によ
って挟むことによって気密に閉塞される。しかしキャブ
レタ1の燃料フロート室に連通する燃料供給口7は、例
えば試験流体である乾燥空気の導入口として開口状態に
保たれる。また上記燃料供給口7を介して燃料フロート
室からキャブレタ1内に導入される乾燥空気の排出口と
して、前記第2の閉塞体15の中央部には、キャブレタ
1の内部に連通する排出パイプ17が取り付けられてい
る。
【0018】即ち、基台11上に載置されたキャブレタ
1は、試験流体である乾燥空気の導入口として用いられ
る燃料供給口7と、その排出口をなす排出パイプ17を
除いて、その開口部がそれぞれ気密に閉塞されるように
なっている。尚、燃料供給口7に連結される乾燥空気の
導入パイプには、該乾燥空気の導入圧力をモニタするた
めの圧力計Pが取り付けられる。また前記排出パイプ1
7の先端部には、キャブレタ1からの排出空気量を計測
するための流量計(風速計)Fが取り付けられる。また
前記導入パイプや排出パイプ17としては、後述する音
響(AE)信号の検出に影響を及ぼすことがないよう
に、例えば1m以上の長さのものが用いられる。つまり
これらのパイプを介して外部振動等がキャブレタ1に加
わることがないように配慮される。
【0019】一方、前記基台11には、該基台11上に
載置されたキャブレタ1の前記燃料フロート室を形成す
る第2のブロック体3の底面平坦部に密着する音響セン
サ18が設けられている。特にこの音響センサ18はク
ッション材19を介して基台11上に設けられており、
キャブレタ1の重みを受けて第2のブロック体3の底面
平坦部に、そのセンサ面が均一に密着するように支持さ
れている。
【0020】この音響センサ18は、例えばヘッドアン
プ内蔵型のAE(アコースティック・エミッション)セ
ンサからなり、周波数180〜300kHzの音響(A
E)信号を高感度に検出する役割を担う。しかしてこの
音響センサ18によって検出される音響(AE)信号
は、図2に示すように構成されたAE計測装置20に導
かれて前記キャブレタ1の接合部における漏れ検出に供
される。
【0021】尚、AE計測装置20は、図2に例示する
ように、音響センサ18から得られる音響(AE)信号
を、所定の信号処理レベルまで増幅する前置増幅器21
と、この前置増幅器21の出力を所定の周波数域にてフ
ィルタリングしてノイズ成分を除去するフィルタ22と
を備えている。更にAE計測装置20は、例えばマイク
ロプロセッサからなり、所定の演算プログラムに従って
前記フィルタ22を介して抽出されたAE信号のレベル
を2乗積分処理する信号処理回路23と、この信号処理
回路23で求められたAE信号のレベル(2重積分値)
を所定の判定レベル(閾値)で弁別して、前記キャブレ
タ1の接合部に漏れが認められるか否かを判定する判別
器24と、この判別器24による判別結果を表示する表
示器25とを備えて構成される。
【0022】以上のように構成された漏れ検出装置を用
いたキャブレタ(気密ハウジング)1の接合部における
漏れ検出は、前述した如く基台11上にキャブレタ1を
セットし、空気導入口4等の開口部を閉塞した状態で前
記燃料供給口7から0.2〜0.4kg/cm2程度の低
圧力で乾燥空気を導入し、この乾燥空気を図1中一点鎖
線Xで示すようにキャブレタ1の内部を通して前記排出
パイプ17から排出しながら、そのときに前記音響セン
サ18を介して求められる音響(AE)信号を検出して
行われる。即ち、前記圧力計Pおよび流量計Fを用いて
キャブレタ1内に通流させる乾燥空気の圧力および流量
を管理しながら、その通流状態を安定させた状態で漏れ
試験が行われる。そして試験流体である乾燥空気がキャ
ブレタ1内を安定に通流している状態で、例えば乾燥空
気の導入圧力が一定化している状態で、その流動流体で
ある乾燥空気に生じる音響信号を前記音響センサ18を
介して検出することによって行われる。
【0023】特に上述した如く検出される音響(AE)
信号を2乗積分処理し、その信号レベルの平均値を実効
的に求めることで該音響(AE)信号を評価するように
しており、この実効的な信号レベルを所定の判定レベル
(閾値)と比較することで、キャブレタ1の接合部にお
いて漏れが生じているか否かを弁別するものとなってい
る。
【0024】かくしてこのようにして実行される漏れ検
出の手法によれば、キャブレタ1の接合部に漏れがない
場合、キャブレタ1内に導入される乾燥空気は、その内
部に停滞することなく前記排出パイプ17を介して外部
に排出される。この際、キャブレタ1内を通流する乾燥
空気は、該キャブレタ1の内部構造に起因する通流抵抗
を受けるだけなので、乾燥空気の通流によって生じる音
響信号のレベルはさほど大きくなることはなく、ほぼ一
定の低レベルに保たれる。
【0025】しかしながらキャブレタ1の接合部に漏れ
があると、その漏れに伴って乾燥空気の流れに乱れが生
じ、この乱れに起因して乾燥空気の通流によって生じる
音響信号のレベルが高まる。しかも接合部からの乾燥空
気の漏れによる新たな音響信号が発生する。すると前記
音響センサ18は、漏れに起因する音響信号成分が加わ
った状態の音響(AE)信号を検出することになるの
で、その信号レベルが大幅に増大する。
【0026】例えば図3に示すように、漏れがない状態
における音響(AE)信号のレベルは、特性Aに示すよ
うに比較的低く略一定化している。これに対して接合部
で漏れが生じている場合には、接合部からの乾燥空気の
漏れに起因する音響信号成分が加わるので、特性B,C
に示すようにその漏れの程度によって音響(AE)信号
のレベルが大きくなり、しかも漏れ具合によって経時的
に大きな変動を示す。前記AE計測装置20では、この
ように変化する音響(AE)信号の実効的なレベルを監
視しており、そのレベルを所定の判定レベルDと比較す
ることで接合部における漏れの有無を検出するものとな
っている。
【0027】従って上述した如くキャブレタ1の接合部
における漏れを検出する漏れ検出装置、および漏れ検出
の手法によれば、試験流体である乾燥空気を通流させた
状態での音響信号を検出するので、キャブレタ1内に導
入する乾燥空気の導入圧力を格別に高める必要がなく、
低圧で簡単に漏れ検査を実行することができる。しかも
密閉容器における漏れ検査のように、容器内に封入した
空気の漏れを検出するものとは異なるので、漏れによっ
て発生する音響信号を瞬時的に検出する必要がなく、乾
燥空気を通流している期間に亘って定常的にその検出が
可能である。これ故、検出装置自体の構成の簡素化を図
ることができる。
【0028】更にはキャブレタ1の内部を高圧に密閉す
る必要がないので、その開口部を気密に閉塞する構造も
簡単なものとすることができ、装置全体の構成の簡素化
を図ることができる。特に図1に示す構造の漏れ検査装
置によれば、検査対象であるキャブレタ1の据え付け
(セット)やその交換が容易なので、検査作業の効率化
を図ることができる等の効果が奏せられる。
【0029】またキャブレタ1内を通流する乾燥空気に
発生する音響信号は、僅かな漏れの存在によっても変化
するので、上述した検査法によれば高精度な漏れ検出が
可能となる。しかも音響信号のレベル変化としてその漏
れの大きさを定量的に評価することが可能となる。従っ
てキャブレタ1を単体として組み立てた状態の出荷検査
段階等において、その接合部における気密性を簡易にし
て高精度に、しかも客観的に検査することが可能とな
る。
【0030】ところで前述した図1に示す構成において
は、キャブレタ1に対してその燃料供給口7から低圧力
の乾燥空気を導入し、この乾燥空気を混合気送出口5に
取り付けた排出パイプ17から排出しながら、そのとき
に乾燥空気に生じる音響信号を検出した。つまり第2の
ブロック体3によって形成されるフロート室からキャブ
レタ本体に向けて乾燥空気を通流させて、その漏れ検査
を行った。
【0031】しかしながらキャブレタ1の使用形態から
すれば、上記フロート室は負圧に保たれるので、例えば
図4に示すように燃料供給口7をクリップ等によって気
密に閉塞し、空気導入口4側から乾燥空気を導入するよ
うにしても良い。即ち、この場合には空気導入口4を閉
塞する第1の閉塞体14に該空気導入口14に連通する
乾燥空気の導入パイプを設けておき、この導入パイプを
介してキャブレタ本体内に所定圧力の乾燥空気を導入す
るようにすれば良い。そして導入した乾燥空気を前記混
合気送出口5から前記排出パイプ17を介して排出する
ようにすれば良い。
【0032】このようにすればキャブレタ本体内を導入
された乾燥空気が、そのベンチュリを通過する際に負圧
を発生し、フロート室内の空気を吸い込むので該フロー
ト室内を負圧化する。するとその接合部に漏れがある
と、上記負圧を受けてその漏れ部から空気が進入するこ
とになるので、前述した実施形態と同様に乾燥空気の通
流形態に乱れが生じて該乾燥空気に生じる音響信号が変
化し、また漏れ部から進入する空気による新たな音響信
号が発生することになる。従ってこのように変化する音
響信号を前述したように計測することにより、先の実施
形態と同様に接合部における漏れを定量的に、しかも簡
単に検査することが可能となる。つまりフロート室内を
正圧とするか、或いは負圧とするかの違いだけで、その
漏れ検査を同様に実行することができる。
【0033】ところで接合部における気密封止の欠陥形
態によっては、上述した正圧の場合と、負圧の場合とで
漏れ具合が変化することがある。例えば接合部に介在さ
せたシーリング部材の状態によってフロート室から外部
に向けて漏れが生じ易いが、逆向きには漏れが生じ難い
ことがある。従って前述した2形態の検査を実施し、そ
の検査結果を総合評価して接合部の気密性を判断するよ
うにしても良いことは勿論のことである。またこのよう
な検査形態を採れば、その漏れ具合(漏れの形態)を判
断し、その原因を推定することも可能となる等の効果が
奏せられる。
【0034】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば漏れに起因する音響信号のレベ
ルはその漏れの程度によって大きく変化するので、その
判定レベルを複数のレベルとして設定し、各レベルでの
弁別結果に応じて漏れの程度を客観的に判定するように
しても良い。このようにすれば、例えばその漏れが接合
部の締め付けの不具合によるものか、Oリング等のシー
リング部材の結果によるものであるか等の或る程度の判
断を行うことが可能となる。
【0035】また実施形態においては、キャブレタ1の
燃料フロート室を構成する第2のブロック体3の底面平
坦部に音響センサ18が密着するように設けたが、その
外壁面側部に音響センサ18が密着するように構成する
ことも勿論可能である。更にはキャブレタ1以外の組立
構造体、例えば管継手からなる構造体、キャブレタに組
み付けられる流体ノズルとキャブレタ本体との接合部構
造体、或いは逆止弁を含むバルブ構造体やポンプ等の気
密ハウジングの漏れ検査にも同様に適用することができ
ることは言うまでもない。同様に防水・防爆構造を施し
た計測器類における接合部の気密性検査にも適用するこ
とができる。要するに本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る漏れ検
出装置および漏れ検査方法によれば、組立構造体からな
る気密ハウジング内に検査流体である、例えば乾燥空気
を通流させながらその流動流体によって発生する音響信
号を検出し、この音響信号の事故得的なレベルを弁別す
ることで前記気密ハウジングの接合部における漏れを検
出するので、簡易にして効率的に漏れ検査を実行するこ
とができる。特に気密ハウジングの内部を加圧または減
圧することなく、低圧の試験流体を通流させるだけで漏
れ検出を行い得るので、漏れ検査の作業手順が非常に簡
単である。
【0037】更には気密ハウジングを密閉して高圧空気
を封入するものとは本質的に異なるので、漏れに起因す
る音響信号を瞬時に検出する必要がなく、試験流体を通
流させている期間に亘って定常的に音響信号を検出しな
がら漏れ検査を行うことができる。従ってAE計測装置
における処理速度を高速化したり、音響信号のサンプリ
ングタイミングを工夫する等の対策が不要であり、更に
は音響信号を記憶して信号処理に供する等の工夫が不要
となるので、一般的な処理速度の汎用的な信号処理だけ
で簡単に漏れに対する弁別を行うことができる。しかも
検出装置全体の構成の簡素化とその低コスト化を図りな
がら、音響信号のレベルから定量的に、且つ高精度に漏
れ検査を行い得る等の実用上多大なる効果が奏せられ
る。特に気密ハウジングがキャブレタである場合には、
内燃機関への取り付け前にその特性を評価することが要
求されるので、本発明に係る漏れ検出装置および漏れ検
出方法によって得られる実用的利点が多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る気密ハウジングの漏
れ検出装置の概略構成と、その漏れ検出方法を示す図。
【図2】図1に示す漏れ検出装置におけるAE計測装置
の構成例を示す図。
【図3】本発明に係る漏れ検出装置および漏れ検出方法
における音響信号のレベル判定の作用を説明する為の
図。
【図4】本発明の別の実施形態に係る気密ハウジングの
漏れ検出装置の概略構成と、その漏れ検出方法を示す
図。
【符号の説明】
1 キャブレタ(気密ハウジング) 11 基台 14 第1の閉塞体 15 第2の閉塞体 17 排出パイプ 18 音響センサ 20 AE計測装置 23 信号処理回路(2乗積分) 24 判別器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブロック体を接合した組立構造体
    からなり、内部に流体が通流される気密ハウジングの漏
    れを検出する漏れ検出装置であって、 前記気密ハウジングの開口部を、試験流体の導入口とそ
    の排出口とを除いて気密に閉塞する手段と、上記導入口
    と排出口とを除いて閉塞された前記気密ハウジングの内
    部に試験流体を通流させる手段と、前記気密ハウジング
    の外壁面に取り付けられる音響センサと、前記気密ハウ
    ジングへの前記試験流体の通流時に前記音響センサを介
    して得られるAE信号を弁別して前記気密ハウジングに
    おける漏れを検出するAE計測手段とを具備したことを
    特徴とする気密ハウジングの漏れ検出装置。
  2. 【請求項2】 前記気密ハウジングは、燃料と空気とを
    混合するキャブレタからなり、前記音響センサは該キャ
    ブレタのフロート室を構成するブロック体の底面平坦部
    に密着させて設けられるものであって、 前記AE計測手段は、前記音響センサにより求められる
    AE信号の2乗積分値のレベルを判定して前記気密ハウ
    ジングにおける漏れの度合を弁別することを特徴とする
    請求項1に記載の気密ハウジングの漏れ検出装置。
  3. 【請求項3】 複数のブロック体を接合した組立構造体
    からなり、内部に流体が通流される気密ハウジングの漏
    れを検出するに際し、 前記気密ハウジングの開口部を、試験流体の導入口とそ
    の排出口とを除いて気密に閉塞して該気密ハウジングの
    内部に試験流体を通流させ、この試験流体の通流によっ
    て生じるAE信号を前記気密ハウジングの外壁面に取り
    付けられる音響センサを介して検出して前記気密ハウジ
    ングにおける漏れを検出することを特徴とする気密ハウ
    ジングの漏れ検出方法。
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