JPH10254323A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10254323A
JPH10254323A JP9069286A JP6928697A JPH10254323A JP H10254323 A JPH10254323 A JP H10254323A JP 9069286 A JP9069286 A JP 9069286A JP 6928697 A JP6928697 A JP 6928697A JP H10254323 A JPH10254323 A JP H10254323A
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Yasushi Akiba
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体表面に形成したトナー像を転写紙に転
写した後、その感光体表面に付着する転写残トナーをク
リーニング装置によって除去し、そのクリーニング装置
が感光体表面に接触して回転するブラシローラを有して
いる画像形成装置において、感光体表面の摩耗による画
像の乱れと、感光体表面へのトナーの固着による画像汚
れの発生を共に防止する。 【解決手段】 ブラシローラ10の外周部の線速度と、
感光体1の表面の線速度との差を、感光体1の回転中に
切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動されつつ
表面にトナー像が形成される像担持体と、該像担持体表
面に形成されたトナー像を転写材に転写する転写装置
と、トナー像転写後の像担持体表面に付着する転写残ト
ナーを除去して像担持体表面を清掃するクリーニング装
置とを備え、該クリーニング装置が、回転駆動される芯
軸と、そのまわりに設けられたブラシとを有するブラシ
ローラを具備し、該ブラシローラは、そのブラシがトナ
ー像転写後の像担持体表面に接触しながら回転する画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は
これらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとし
て構成される上記形式の画像形成装置においては、画像
形成動作時に、回転するブラシローラのブラシが像担持
体表面に接触するので、像担持体表面が、ブラシから受
ける外力によって比較的早期に摩耗するおそれがある。
かかる摩耗が発生すると、転写材に転写された画像が乱
され、その画質が劣化する。このような不具合を防止す
るには、像担持体表面の線速度とその表面に接触するブ
ラシローラのブラシの線速度との差を小さくし、像担持
体表面に大きな外力が作用しないようにすることが望ま
しい。
【0003】一方、像担持体表面にトナー像を形成する
トナーには、添加剤が外添されており、かかる添加剤が
トナーから遊離すると、これが像担持体表面に付着す
る。すると、この付着した添加剤を起点として、トナー
が累積し、その累積したトナーは添加剤によってブロッ
クされ、そのトナーが徐々に像担持体表面に固着する。
かかるトナーの固着が発生すると、トナー像の地肌部に
めだか状の画像より成る汚れが現われ、その画像品質が
劣化する。
【0004】このような汚れの発生を防止するには、ブ
ラシローラのブラシと像担持体との間の前述の速度差を
大きく設定し、像担持体表面に大きな外力を与え、その
表面に固着したトナーを掻き取るようにすればよい。
【0005】ところが、ブラシローラのブラシと像担持
体表面の間の線速度の差を大きく設定すると、今度は、
前述のように、像担持体表面の摩耗が促進され、これに
よる画質の劣化が発生する。このように、ブラシと像担
持体表面との速度差を小さくすれば、めだか状の汚れが
発生し、逆にその速度差を大きくすると像担持体表面の
摩耗による画質劣化が発生するのである。
【0006】そこで、その速度差を大きくもなければ、
小さくもない中間的な大きさとなるように、像担持体と
ブラシローラの回転速度を設定し、めだか状の汚れと像
担持体表面の摩耗による画質劣化の発生のいずれの不具
合も、最小限に留めるように構成することも考えられる
が、本発明者の検討したところによると、かかる構成を
採用すると、そのいずれの不具合も効果的に防止するこ
とができないことが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであって、その目的とす
るところは、像担持体表面の摩耗による画質の劣化の発
生を効果的に抑え、かつめだか状の汚れが発生すること
も効果的に抑え、高品質な画像の得られる画像形成装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、像担持体が回転を開始してから停止するまでの間
に、像担持体表面に接触しているブラシ部分におけるブ
ラシローラの線速度と像担持体表面の線速度の差の値が
変化するように、ブラシローラと像担持体の少なくとも
一方の回転速度を少なくとも1回切り換え制御する制御
手段を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する
(請求項1)。
【0009】その際、上記請求項1に記載の画像形成装
置において、前記回転速度の切り換え時期が、像担持体
表面のトナー像を転写材に転写し始める前と、そのトナ
ー像を転写材に転写し終えた後の少なくとも一方の時期
であると有利である(請求項2)。
【0010】また、上記請求項1又は2に記載の画像形
成装置において、像担持体表面のトナー像を転写材に転
写しているとき、像担持体表面と、ブラシローラのブラ
シとが互いに接触する部位において、その両者が同じ向
きに移動するように、像担持体とブラシローラの回転方
向が設定され、トナー像を転写材に転写し終えた後、像
担持体を前記方向とは逆の方向に少なくとも1回転さ
せ、その逆回転時に、ブラシローラを前記方向に回転さ
せたまま、その回転速度を、トナー像を転写材に転写し
ているときのブラシローラの回転速度よりも高めること
によって、前記回転速度の切り換えを実行するように構
成すると有利である(請求項3)。
【0011】さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに
記載の画像形成装置において、像担持体に対して、ブラ
シローラを最も高速で回転させるときの前記線速度の差
の値の絶対値を200mm/秒以上の値に設定すると有利
である(請求項4)。
【0012】また、上記請求項1乃至3のいずれかに記
載の画像形成装置において、像担持体に対して、ブラシ
ローラを最も高速で回転させるときの前記線速度の差の
値の絶対値を、200mm/秒以上で600mm/秒以下の
値に設定すると有利である(請求項5)。
【0013】さらに、上記請求項1乃至5のいずれかに
記載の画像形成装置において、像担持体に対して、ブラ
シローラを最も低速で回転させるときの前記線速度の差
の値の絶対値を、0mm/秒以上で60mm/秒以下の値に
設定すると有利である(請求項6)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って説明し、併せて前述の従来の欠点を図面に即し
てより具体的に明らかにする。
【0015】図1は、画像形成装置の一例を示す部分断
面概略図である。ここに示した画像形成装置において
は、図示していない画像形成装置本体の機枠に像担持体
の一例であるドラム状の感光体1が、その中心軸線のま
わりに回転自在に支持され、図示していないプリントボ
タンが押されると、感光体1は図1に符号Aで示した時
計方向に回転駆動される。
【0016】このとき、その感光体1の表面は、帯電装
置2によって所定の極性に均一に帯電され、その帯電面
には、図示していない原稿からの光像Lが照射される。
このように感光体表面が露光されることによって、ここ
に原稿画像に対応した静電潜像が形成される。この静電
潜像は、これが現像装置3を通るとき、トナー像として
可視像化される。回転駆動される感光体1の表面にトナ
ー像が形成されるのである。
【0017】一方、図示していない給紙部から転写材の
一例である転写紙4が給送され、その転写紙4が、感光
体1上のトナー像に整合するタイミングで矢印C方向に
給送され、このとき、転写部5において、感光体表面に
形成されたトナー像が転写装置6の作用によって転写紙
4の表面に転写される。この転写紙4は引き続き矢印C
方向に搬送されて感光体1から離れ、図示していない定
着装置へ搬送される。ここで、転写紙4上に転写された
トナー像がその転写紙4に定着される。このようにして
転写紙4はコピー紙として装置外へ排出される。
【0018】一方、トナー像転写後の感光体表面には、
転写紙4に転写されなかった転写残トナーTが付着して
おり、かかる転写残トナーTは、クリーニング装置7に
よって除去され、感光体表面が清掃される。その清掃後
の感光体表面は除電装置17により除電作用を受けて初
期化され、引き続き前述の動作が実行され、次の転写紙
上にトナー像が転写される。
【0019】上述のように、図示した画像形成装置は、
回転駆動されつつ表面にトナー像が形成される感光体1
より成る像担持体と、その像担持体表面に形成されたト
ナー像を転写紙4より成る転写材に転写する転写装置6
と、トナー像転写後の像担持体表面に付着する転写残ト
ナーTを除去して像担持体表面を清掃するクリーニング
装置7とを備えている。
【0020】クリーニング装置7は、図2にも示すよう
に、クリーニングケース8と、クリーニングブレード9
とブラシローラ10と、トナー排出部材11を有し、ク
リーニングブレード9は、ゴムなどの弾性材によって構
成され、その基端部は取付ブラケット12を介してクリ
ーニングケース8に固定支持され、その自由端側の先端
エッジ部が感光体1の表面に圧接している。
【0021】またブラシローラ10は、クリーニングケ
ース8内に収容されていて、感光体1と平行に延びる剛
体により構成された芯軸13と、その芯軸13のまわり
に設けられたブラシ14を有している。芯軸13はクリ
ーニングケース8の前後の側壁に回転自在に支持され、
図2に模式的に示したモータ15によって回転駆動さ
れ、これによってブラシローラ10の全体がその中心軸
線のまわりに回転駆動される。ブラシローラ10の回転
方向は、図2における時計方向であっても、また反時計
方向であってもよいが、図示した例では、図2に矢印B
で示すように反時計方向に回転駆動されるものとする。
このようにして、ブラシローラ10は、そのブラシ14
がトナー像転写後の感光体表面に接触しながら回転す
る。クリーニングブレード9とブラシローラ10は、感
光体1の軸方向における画像領域、すなわち転写残トナ
ーTが付着する領域の全体に亘って、図の紙面に対して
垂直な方向に長く延びている。
【0022】転写残トナーTがクリーニング装置7に運
ばれてくると、その転写残トナーTはクリーニングブレ
ード9の先端エッジ部でせき止められて感光体1の表面
から掻き取られる。これにより、クリーニング装置7よ
りも下流側の感光体表面にトナーが付着することが防止
される。感光体1の表面が清掃されるのである。クリー
ニングブレード9により掻き取られた転写残トナーは、
下方に落下してブラシローラ10のブラシ14に受け止
められ、そのブラシローラ10の回転によって、感光体
表面から離れる向きに搬送される。このとき、基端部が
クリーニングケース8の上壁内面に固定されたフリッカ
ーバー16より成る掻き落し部材の先端がブラシ14に
接触しており、ブラシ14に受け止められ、ブラシロー
ラ10の回転によって運ばれる転写残トナーが、フリッ
カーバー16によって叩き落され、トナー排出部材11
へ向けて放出される。
【0023】トナー排出部材11は、例えばスクリュー
又はコイルなどから成り、矢印D方向に回転駆動されて
いる。これにより、このトナー排出部材11へ放出され
た転写残トナーはクリーニングケース8外に搬送され、
図示していない回収タンクに送り込まれ、ここに収容さ
れる。
【0024】また、回転するブラシローラ10のブラシ
14も、トナー像転写後の感光体表面に接触して、転写
残トナーを掻き取る作用をなす。
【0025】上述のように、図示した画像形成装置のク
リーニング装置7は、回転駆動される芯軸13と、その
まわりに設けられたブラシ14とを有するブラシローラ
10を具備し、該ブラシローラ10は、そのブラシ14
がトナー像転写後の像担持体表面に接触しながら回転す
る。
【0026】以上説明した画像形成装置の構成自体は、
従来の画像形成装置と変りはない。その際、感光体表面
に接触しているブラシ部分14aにおけるブラシローラ
の線速度をV1、感光体1の表面の線速度をV2、その両
線速度の差(V1−V2)をV3とすると、その線速度の
差V3の値が大きくなりすぎると、先にも説明したよう
に、感光体表面がブラシ14によって受ける外力が大き
くなり、その感光体表面の感光層の摩耗が促進される。
特に、その摩耗が感光体1の軸方向において不均一とな
ると、その軸方向における感光体上の帯電量が不均一と
なり、転写紙に転写されたトナー像に乱れが発生し、そ
の画像品質が劣化する。
【0027】また、先に説明したように、トナー像を形
成するトナー中には添加剤が外添されており、しかも転
写紙4にも添加剤が含まれている。このような添加剤が
経時にてトナーや転写紙から遊離すると、感光体1の表
面に付着する。すると、この添加剤は微粒子であるた
め、クリーニングブレード9によって感光体表面から除
去することが困難となる。図3は、このときの様子を模
式的に示す説明図であり、感光体1の表面に付着した添
加剤を符号Pで示してある。このような添加剤Pの微粒
子が感光体表面に付着すると、図3に模式的に示すよう
に、この添加剤Pを起点としてトナーTが累積する。か
かるトナーTが添加剤によってブロックされると、この
トナーをクリーニングブレード9によって除去すること
は難しい。従って、これを放置すると、徐々に累積した
トナーによって感光体表面には大きなトナーの固着が発
生する。すると、例えば、光の照射によって地肌部を決
定する画像形成装置においては、上記トナーの固着した
部分で、光が感光体1の感光層に伝わらず、このため転
写紙4上には、図4に示すようにめだか状の画像より成
る汚れQが発生する。この汚れは、感光体1の周長に相
当するピッチZで転写紙4上に現われる。
【0028】上述した不具合の発生を防止するには、前
述の線速度の差V3を大きく設定し、感光体表面にブラ
シ14によって大きな外力を与えるとよい。これによっ
て感光体表面に固着するトナーを掻き取ることができ、
めだか状の汚れQの発生を阻止できる。ところが、この
ように線速度の差V3を大きくすると、前述のように、
感光体表面の摩耗が促進され、これによって画像の乱れ
が発生する。
【0029】上述した事実を明らかにするため、図1及
び図2に示した装置を用いて本発明者が行った実験例を
紹介する。
【0030】この実験例では、感光体1として、導体ド
ラムの表面にポリカーボネイト系の感光層をコーティン
グしたものを用い、その表面の線速度V2を300mm/
秒とした。またブラシローラ10のブラシ14として
は、アクリル系のものを用い、その毛の太さを6デニー
ル/フィラメントとし、かかる毛をループ状に基布に織
り込み、その密度を500デニール/平方インチとし、
かつその毛の高さを4mmとした。かかる基布をステンレ
ス製の円柱状芯軸13のまわりにらせん状に巻き付け固
定してブラシローラ10を構成した。かかるブラシロー
ラ10のブラシ14を、感光体表面に1mmの食い込み量
で押し当て、感光体表面に接したブラシ部分14aの線
速度V1が360mm/秒となるようにブラシローラ10
を矢印B方向に回転させた。転写紙4としてはA4サイ
ズのものを用い、これを横送りし、その転写紙に形成さ
れるトナー像の画像面積率を6%とした。
【0031】上述した状態で画像形成動作を繰返し行っ
たところ、クリーニングブレード9により感光体表面か
ら掻き取られた転写残トナーを、ブラシローラ10によ
って確実にトナー排出部材11へ搬送させることがで
き、しかも感光体表面の摩耗の促進を阻止でき、300
K(K=1000)枚のコピー紙を得た後も、感光体表
面の摩耗による画像の乱れは見られなかった。しかしな
がら、コピー枚数が100K程度となったところで、転
写紙上にめだか状の汚れが発生し始め、300K枚以降
では、その汚れが地肌部に多量に発生した。このときの
実験結果を、表1に比較例1として示す。この比較例1
では、前述の線速度の差V3は360mm/秒−300mm
/秒=60mm/秒である。なお、ブラシ14と感光体表
面の接触部におけるブラシローラ10の線速度V1と感
光体表面の線速度V2は、図2に矢印Sで示した方向を
正とし、その逆の方向を負と定めている。
【0032】
【表1】
【0033】表1中の「画像乱れ」は感光体表面の摩耗
により発生する画像の乱れを示し、「めだか状汚れ」は
感光体表面へのトナーの固着により転写紙上に発生する
汚れを示している。また「○」は画像乱れ又はめだか状
汚れの発生がなく、高品質な画像が得られたことを示
し、「△」はわずかに画像乱れ又は汚れが認められたこ
とを示す。また「×」は画像乱れ又は汚れの発生が著し
いことを示している。「○△」と「△×」は、そのそれ
ぞれの中間の状態を表わしている。
【0034】次にブラシローラ10の線速度V1を90
0mm/秒に設定した以外は、比較例1と同じ条件で画像
形成動作を繰返し行った。このときの線速度の差V
3は、900mm/秒−300mm/秒=600mm/秒であ
る。その結果を表1に比較例2として示す。この表から
判るように、比較例2においては、コピー枚数が300
Kになったときも、めだか状の汚れは発生しなかった
が、150Kのコピー枚数から感光体表面の摩耗による
画像乱れが発生し、300K枚後では、画像の黒部での
濃度むらとして画像乱れがかなりひどくなった。
【0035】上述した比較例1は、線速度の差V3が6
0mm/秒と小さいときは、感光体表面の摩耗による画像
乱れは発生し難くなるものの、めだか状の汚れは早期に
発生することを示している。
【0036】同様に比較例2は、線速度の差V3が60
0mm/秒と大きくなると、めだか状の汚れの発生は防止
できるものの、感光体表面の摩耗による画像乱れが早期
に現われることを示している。
【0037】そこで、本発明者は、コピー枚数が300
Kに達するまでに、線速度の差V3の値を途中で変化さ
せる実験を試みた。すなわち、比較例1と全く同じ条件
で、実験開始後、50枚のコピー紙を得たとき、その最
後の転写紙4の後端が転写部5を離れた時点から所定時
間だけ感光体1が回転する間、ブラシローラ10の線速
度V1を900mm/秒に切り換えた。ブラシローラ10
の線速度V1を360mm/秒に設定して50枚のコピー
紙を作成し、その最後の転写紙4が転写部5を離れた
後、感光体1の表面をクリーニング装置7によってクリ
ーニングすべく、感光体1を回転させるときだけ、ブラ
シローラ10の線速度V1を900mm/秒に高めたので
ある。このような線速度V1の切り換えを50枚のコピ
ー動作ごとに行った。その結果、表1に実施例として示
すように、コピー枚数が300Kになっても、感光体表
面の摩耗による画像の乱れも、まためだか状の乱れも発
生しなかった。
【0038】この結果は、線速度の差V3を小さく設定
して感光体1とブラシローラ10を回転させる動作と、
線速度の差V3を大きく設定して感光体1とブラシロー
ラ10を回転させる動作を適宜、交互に入れ替えて行わ
せると、長期に亘ってめだか状の汚れ発生と、感光体表
面の摩耗による画像乱れの発生を共に回避できることを
示すものである。
【0039】線速度の差V3が小さい状態で画像形成動
作を行うことにより、感光体表面の摩耗を抑えることが
でき、しかもその間に感光体表面にトナーが固着しよう
としても、次の線速度の差V3を大きく設定した動作の
実行によって、感光体表面にブラシ14による大きな外
力を与え、固着し、又は固着しようとするトナーを掻き
取ることができ、めだか状の汚れの発生を阻止できるの
である。
【0040】本例の画像形成装置は、上述した新規な認
識に基づき、感光体1より成る像担持体が回転を開始し
てから停止するまでの間に、像担持体表面に接触してい
るブラシ部分14aにおけるブラシローラ10の線速度
1と像担持体表面の線速度V2の差の値が変化するよう
に、ブラシローラ10と像担持体の少なくとも一方の回
転速度を少なくとも1回切り換え制御する制御手段18
が設けられている。
【0041】図2に示した例では、ブラシローラ10を
回転駆動するモータ15の回転数を制御手段18によっ
て制御するように構成されており、前述の実施例と同様
に、線速度の差V3を例えば60mm/秒にして画像形成
動作を行い、感光体1が回転を開始してからこれが停止
するまでの間に、線速度の差V3が例えば900mm/秒
となるように、制御手段18によってモータ15を制御
し、ブラシローラ10の回転速度を切り換えるのであ
る。そして、その切り換え制御を、感光体1の回転開始
から停止までの間に少なくとも1回実行する。
【0042】所定の画像形成動作に影響を与えないこと
を条件に、感光体1の回転速度を切り換えることによっ
て、上述した制御を行うこともできる。勿論、ブラシロ
ーラ10と感光体1の線速度V1,V2を共に切り換え
て、その線速度の差V3の値を変化させてもよい。
【0043】上述した構成によれば、表1に示した実施
例に関連した説明から明らかなように、感光体表面の早
期の摩耗による画像乱れの発生も、またトナー固着に基
因するめだか状の汚れの発生も共に防止することができ
る。また、感光体1のまわりに、感光体表面の付着物を
除去するための特別な部材を設けなくとも、めだか状の
汚れの発生を防止でき、これによって画像形成装置の小
型化、及びそのコストの低減を達成することができる。
【0044】上述の回転速度の切り換えを実行するタイ
ミングは、転写紙4に感光体1上のトナー像を転写して
いるときであっても、またそのトナー像の転写動作開始
前、又はその転写動作終了後であってもよいが、転写動
作開始前とその転写動作終了後の少なくとも一方の時期
にブラシローラ10(ないしは感光体1)の線速度
1,V2を切り換えるように構成すると、この時期に
は、画像形成装置の各種要素に対する制御が実行される
ので、その制御のタイミングと同期して、ブラシローラ
10(ないしは感光体1)の線速度V1,V2を切り換え
ることができ、その制御態様を簡素化することができ
る。
【0045】例えば、感光体1上のトナー像を転写紙4
に転写しているときは、線速度の差V3が小さくなるよ
うにブラシローラ10の回転数を設定し(例えばV3
60mm/秒)、転写紙4の先端が転写部5に達する前、
又は転写紙4の後端が転写部5を通過した後に感光体1
とブラシローラ10の線速度の差V3が大きくなるよう
にブラシローラ10の回転数を設定する(例えばV3
600mm/秒)。
【0046】このように、回転速度の切り換え時期が、
像担持体の表面のトナー像を転写材に転写し始める前
と、そのトナー像を転写材に転写し終えた後の少なくと
も一方の時期であるように構成することによって、その
制御態様を簡素化できる利点が得られる。
【0047】ところで、図1及び図2に示した例では、
感光体表面のトナー像を転写紙4に転写しているとき、
感光体表面と、ブラシローラ10のブラシ14とが互い
に接触する部位において、その両者が同じ向きに、すな
わち正側に移動するように感光体1とブラシローラ10
の回転方向が設定されている。感光体1が矢印A方向
に、またブラシローラ10が矢印B方向に回転するので
ある。このような画像形成装置において、トナー像を転
写紙4に転写し終え、転写紙4の後端が転写部5を離れ
た後も、感光体1は所定の角度を回転し、クリーニング
装置7によって転写残トナーTを全て除去するが、かか
るクリーニング動作を終了した後、感光体1を上述の方
向と逆向き、すなわち矢印Aと反対の方向に逆転させる
と、例えば、クリーニングブレード9の先端エッジ部に
蓄積した異物を除去できる利点が得られる。このとき、
感光体1を少なくとも1回転分、逆転させ、その逆転時
に、ブラシローラ10の回転速度を、トナー像を転写紙
4に転写しているときのブラシローラ10の回転速度よ
りも高めることによって、前述の回転速度の切り換えを
実行すると、ブラシローラ10の回転数を極端に高めな
くとも、両線速度V1,V2の差V3を大きくすることが
できる。
【0048】具体的に示すと、感光体1から転写紙4へ
のトナー像の転写を終え、その転写残トナーをクリーニ
ング装置7によって回収し終えるまでは、感光体1とブ
ラシローラ10をそれぞれ矢印A,B方向に回転させ、
その線速度V1,V2をそれぞれ360mm/秒、300mm
/秒として、その差V3が60mm/秒となるように、そ
の両者の回転数を設定する。そして、転写残トナーTの
回収を終えたとき、感光体1の回転方向を矢印Aと反対
方向に切り換え、その表面の線速度を例えば−200mm
/秒にする。同時に、ブラシローラ10は、矢印B方向
に回転させたまま、その線速度V1を例えば400mm/
秒に切り換える。かかる動作を、感光体1が少なくとも
1回転、矢印Aと反対方向に逆転する間だけ実行する。
このときの両線速度のV1,V2の差V3は、V1−V2
400mm/秒−(−200mm/秒)=600mm/秒とな
る。すなわち、ブラシローラ10の回転数を前述の実施
例で示したように900mm/秒という大きなものにせ
ず、400mm/秒という小さなものに切り換えるだけ
で、両線速度V1,V2の差V3を、前述の実施例におけ
る差V3と同じにすることができるのである。これによ
り、ブラシローラ10を回転駆動するモータ15として
特に大型なものを使用する必要がなくなり、画像形成装
置のコストの低減とその小型化を達成できる。また、こ
の例では、感光体1を逆回転させて、クリーニングブレ
ードの先端エッジ部に留まった異物の除去と共に、線速
度V1,V2の差V3を高め、感光体表面に固着し、ない
しは固着しようとするトナーを除去できるので、これら
の動作を別々に実行した場合に比べ、これに要する総時
間の短縮を達成できる。
【0049】上述した例は、感光体1より成る像担持体
の表面のトナー像を転写材に転写しているとき、像担持
体表面と、ブラシローラ10のブラシ14とが互いに接
触する部位において、その両者が同じ向きに移動するよ
うに、像担持体とブラシローラ10の回転方向が設定さ
れ、トナー像を転写材に転写し終えた後、像担持体を前
記方向とは逆の方向に少なくとも1回転させ、その逆回
転時に、ブラシローラを前記方向に回転させたまま、そ
の回転速度を、トナー像を転写材に転写しているときの
ブラシローラの回転速度よりも高めることによって、前
述の回転速度の切り換えを実行するものである。
【0050】ところで、以上説明した各実施形態例は、
感光体1に対してブラシローラ10を高速で回転させる
モードと、低速で回転させるモードの両モードを、感光
体1が回転している間に実行するものであるが、実験に
よると、感光体1より成る像担持体に対して、ブラシロ
ーラ10を最も高速で回転させるときの両者の線速度V
1,V2の差の値の絶対値を200mm/秒以上の値に設定
すると、感光体1上の固着トナーを効果的に除去でき、
めだか状の汚れの発生を確実に阻止できることが明らか
となっている。また、このとき両線速度V1,V2の差V
3の値の絶対値を600mm/秒以下の値に設定すると、
ブラシ14が感光体1に与えるダメージを防止し、感光
体表面の摩耗の促進を阻止できることが判明している。
【0051】結局、像担持体に対して、ブラシローラを
最も高速で回転させるときの両線速度V1,V2の差V3
の値の絶対値を、200mm/秒以上で600mm/秒以下
の値に設定することによって、感光体1の表面の摩耗を
抑え、かつめだか状の汚れの発生を効果的に阻止できる
のである。
【0052】また、感光体1より成る像担持体に対し
て、ブラシローラ10を最も低速で回転させるときの両
線速度V1,V2の差V3の値の絶対値を、0mm/秒以上
で60mm/秒以下の値に設定すると、感光体表面の摩耗
を抑えることができ、その摩耗に基因する画像乱れの発
生を効果的に防止できることも実験によって確認されて
いる。
【0053】以上、トナー像が形成される像担持体が感
光体1であり、そのトナー像を転写される転写材が転写
紙4であるときの画像形成装置の例を説明したが、感光
体上のトナー像を一旦、中間転写体に転写し、その転写
したトナー像をさらに転写紙に転写する形式の画像形成
装置にも本発明を適用できる。この場合には、感光体よ
り成る像担持体に形成したトナー像を中間転写体より成
る転写材に転写し、或いは中間転写体より成る像担持体
表面に形成したトナー像を転写紙より成る転写材に転写
することになる。本発明は、そのほかの各種形式の画像
形成装置にも広く適用できるものである。
【0054】また、本発明はクリーニングブレードを有
していないクリーニング装置を備えた画像形成装置にも
適用可能である。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、像担持体表面の摩耗による画像の乱れの発生と、像
担持体表面にトナーが固着することに基因する転写材上
のめだか状の汚れの発生を共に防止でき、常に高品質な
画像を形成することができる。
【0056】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
回転速度の切り換え制御を簡素化することができる。
【0057】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
ブラシローラの回転速度を極端に高めなくとも、ブラシ
ローラと像担持体の線速度の差を大きくとることがで
き、ブラシローラ駆動用のモータの小型化とそのコスト
の低減を達成できる。
【0058】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
転写材上にめだか状の汚れが発生する不具合を確実に除
去することができる。
【0059】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
転写材上にめだか状の汚れが発生する不具合を確実に除
去することができ、しかも像担持体表面の摩耗発生を抑
えることができる。
【0060】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
像担持体表面の摩耗発生を効果的に抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態例の画像形成装置を示す部分
断面概略図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】感光体表面にトナーが固着することを模式的に
説明する図である。
【図4】転写紙上に形成されためだか状の汚れを説明す
る図である。
【符号の説明】
6 転写装置 7 クリーニング装置 10 ブラシローラ 13 芯軸 14 ブラシ 14a ブラシ部分 18 制御手段 T 転写残トナー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されつつ表面にトナー像が形成
    される像担持体と、該像担持体表面に形成されたトナー
    像を転写材に転写する転写装置と、トナー像転写後の像
    担持体表面に付着する転写残トナーを除去して像担持体
    表面を清掃するクリーニング装置とを備え、該クリーニ
    ング装置が、回転駆動される芯軸と、そのまわりに設け
    られたブラシとを有するブラシローラを具備し、該ブラ
    シローラは、そのブラシがトナー像転写後の像担持体表
    面に接触しながら回転する画像形成装置において、像担
    持体が回転を開始してから停止するまでの間に、像担持
    体表面に接触しているブラシ部分におけるブラシローラ
    の線速度と像担持体表面の線速度の差の値が変化するよ
    うに、ブラシローラと像担持体の少なくとも一方の回転
    速度を少なくとも1回切り換え制御する制御手段を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記回転速度の切り換え時期が、像担持
    体表面のトナー像を転写材に転写し始める前と、そのト
    ナー像を転写材に転写し終えた後の少なくとも一方の時
    期である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体表面のトナー像を転写材に転写
    しているとき、像担持体表面と、ブラシローラのブラシ
    とが互いに接触する部位において、その両者が同じ向き
    に移動するように、像担持体とブラシローラの回転方向
    が設定され、トナー像を転写材に転写し終えた後、像担
    持体を前記方向とは逆の方向に少なくとも1回転させ、
    その逆回転時に、ブラシローラを前記方向に回転させた
    まま、その回転速度を、トナー像を転写材に転写してい
    るときのブラシローラの回転速度よりも高めることによ
    って、前記回転速度の切り換えを実行する請求項1又は
    2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体に対して、ブラシローラを最も
    高速で回転させるときの前記線速度の差の値の絶対値を
    200mm/秒以上の値に設定した請求項1乃至3のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体に対して、ブラシローラを最も
    高速で回転させるときの前記線速度の差の値の絶対値
    を、200mm/秒以上で600mm/秒以下の値に設定し
    た請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体に対して、ブラシローラを最も
    低速で回転させるときの前記線速度の差の値の絶対値
    を、0mm/秒以上で60mm/秒以下の値に設定した請求
    項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6539189B2 (en) 2000-07-13 2003-03-25 Ricoh Company, Ltd. Image bearing member rotation control device, and image forming apparatus and method using the image bearing member rotation control device
JP2007078803A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置
US8045911B2 (en) 2007-06-07 2011-10-25 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus having a cleaning section
US8045870B2 (en) 2007-11-16 2011-10-25 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus having brush and cleaning blade to remove toner remaining on image carrier
US9910397B2 (en) 2015-06-25 2018-03-06 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with speed difference control

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