JPH10255703A - 電子放射陰極 - Google Patents
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- JPH10255703A JPH10255703A JP9055032A JP5503297A JPH10255703A JP H10255703 A JPH10255703 A JP H10255703A JP 9055032 A JP9055032 A JP 9055032A JP 5503297 A JP5503297 A JP 5503297A JP H10255703 A JPH10255703 A JP H10255703A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2237/00—Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
- H01J2237/06—Sources
- H01J2237/063—Electron sources
- H01J2237/06308—Thermionic sources
- H01J2237/06316—Schottky emission
Landscapes
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】針状電極先端の曲率半径の経時変化を小さく抑
え、一定の動作条件の下で長時間動作することのできる
実用的な電子放射陰極を提供する。 【解決手段】軸方位が<100>方位のタングステンま
たはモリブデンの単結晶からなる針状電極にチタン、ジ
ルコニウム、マグネシウム、アルミニウム、ハフニウム
の一群から選ばれる少なくとも一種の元素と酸素とから
なる被覆層を設けた電子放射陰極において、前記針状電
極の先端円錐部の円錐半角が5゜以下であることを特徴
とする電子放射陰極であり、好ましくは、針状電極の先
端曲率半径が0.6μm以下であることを特徴とする前
記電子放射陰極である。
え、一定の動作条件の下で長時間動作することのできる
実用的な電子放射陰極を提供する。 【解決手段】軸方位が<100>方位のタングステンま
たはモリブデンの単結晶からなる針状電極にチタン、ジ
ルコニウム、マグネシウム、アルミニウム、ハフニウム
の一群から選ばれる少なくとも一種の元素と酸素とから
なる被覆層を設けた電子放射陰極において、前記針状電
極の先端円錐部の円錐半角が5゜以下であることを特徴
とする電子放射陰極であり、好ましくは、針状電極の先
端曲率半径が0.6μm以下であることを特徴とする前
記電子放射陰極である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子顕微鏡、電子線測長
機、電子線露光機、電子線テスター等に用いられる電子
放射陰極に関する。
機、電子線露光機、電子線テスター等に用いられる電子
放射陰極に関する。
【0002】電子顕微鏡を初めとする電子線利用機器の
高精度化、高能率化のために、より高輝度の電子線が必
要とされ、熱電界放射陰極或いはショットキー放射陰極
等のいろいろな陰極が検討されている。これらの陰極の
うち、とりわけ軸方位が<100>方位からなるタング
ステン単結晶の針状電極、或いはモリブデン単結晶の針
状電極に、チタン、ジルコニウム、マグネシウム、アル
ミニウム、或いはハフニウムの一群から選ばれた元素と
酸素とからなる被覆層を設けた電子放射陰極(以下表面
被覆型陰極という)が注目されている。
高精度化、高能率化のために、より高輝度の電子線が必
要とされ、熱電界放射陰極或いはショットキー放射陰極
等のいろいろな陰極が検討されている。これらの陰極の
うち、とりわけ軸方位が<100>方位からなるタング
ステン単結晶の針状電極、或いはモリブデン単結晶の針
状電極に、チタン、ジルコニウム、マグネシウム、アル
ミニウム、或いはハフニウムの一群から選ばれた元素と
酸素とからなる被覆層を設けた電子放射陰極(以下表面
被覆型陰極という)が注目されている。
【0003】前記表面被覆型陰極の中で、タングステン
単結晶の針状電極(以下、Wチップという)の表面にジ
ルコニウムと酸素とからなる被覆層(以下、ZrO層と
いう)を設けたZrO/W熱電界放射陰極は、そのZr
O層によってタングステン単結晶の(100)面の仕事
関数が被覆層のないときの約4.5eVから約2.8eV
にまで低下するので、<100>方位のWチップの先端
部に形成された微小で平坦な単一の(100)面(以
下、マイクロ・ファセットという)のみを電子放射領域
とすることができ、従来の熱陰極よりも高輝度の電子線
が長寿命で得ることができるという特徴があり、また冷
電界放射陰極よりも低い真空度でも安定して動作し使い
やすいという理由等から、非常に注目を浴びている。
単結晶の針状電極(以下、Wチップという)の表面にジ
ルコニウムと酸素とからなる被覆層(以下、ZrO層と
いう)を設けたZrO/W熱電界放射陰極は、そのZr
O層によってタングステン単結晶の(100)面の仕事
関数が被覆層のないときの約4.5eVから約2.8eV
にまで低下するので、<100>方位のWチップの先端
部に形成された微小で平坦な単一の(100)面(以
下、マイクロ・ファセットという)のみを電子放射領域
とすることができ、従来の熱陰極よりも高輝度の電子線
が長寿命で得ることができるという特徴があり、また冷
電界放射陰極よりも低い真空度でも安定して動作し使い
やすいという理由等から、非常に注目を浴びている。
【0004】
【従来の技術】ZrO/W熱電界放射陰極の構造は、図
2にその断面図を示すように、先端部から電子ビームを
放射するWチップ1がタングステンフィラメント3に溶
着固定され、前記タングステンフィラメント3は金属支
柱5を介して絶縁碍子4に固定され、更に不要な電子放
射を抑制するための電界を形成するサプレッサー電極2
を備えたものである。なお、ZrO/W熱電界放射陰極
は、タングステンフィラメント3を通電加熱しWチップ
を約1800Kの温度に高めて用いられる。
2にその断面図を示すように、先端部から電子ビームを
放射するWチップ1がタングステンフィラメント3に溶
着固定され、前記タングステンフィラメント3は金属支
柱5を介して絶縁碍子4に固定され、更に不要な電子放
射を抑制するための電界を形成するサプレッサー電極2
を備えたものである。なお、ZrO/W熱電界放射陰極
は、タングステンフィラメント3を通電加熱しWチップ
を約1800Kの温度に高めて用いられる。
【0005】前記ZrO/W熱電界放射陰極の構造を詳
細にみると、図3はWチップ1とタングステンワイヤー
3の部分を拡大したものであるが、Wチップ1の一部に
はジルコニウムと酸素との供給源のリザーバー7が設け
られている。図示していないがWチップの表面はZrO
層で覆われている。Wチップ1の先端は、図4に拡大し
て示した通り円錐半角αを有する円錐部、平行部、曲率
半径がRである球面部、そしてマイクロ・ファセット部
とから構成されるのが一般的であり、円錐半角α或いは
曲率半径Rが小さい場合には前記平行部は内側に湾曲し
た形状を示す場合もある。また、平行部は曲率半径Rが
大きくなるに従って、或いは円錐半角αが大きくなるに
従って短くなり、時には平行部が存在しない場合もある
(図5参照)。従来の電子放射陰極においては針状電極
先端の円錐半角は5゜を越える大きさに限られていた。
尚、先端曲率半径が大きくなるに従い前記円錐半角も大
きくなる傾向にある。
細にみると、図3はWチップ1とタングステンワイヤー
3の部分を拡大したものであるが、Wチップ1の一部に
はジルコニウムと酸素との供給源のリザーバー7が設け
られている。図示していないがWチップの表面はZrO
層で覆われている。Wチップ1の先端は、図4に拡大し
て示した通り円錐半角αを有する円錐部、平行部、曲率
半径がRである球面部、そしてマイクロ・ファセット部
とから構成されるのが一般的であり、円錐半角α或いは
曲率半径Rが小さい場合には前記平行部は内側に湾曲し
た形状を示す場合もある。また、平行部は曲率半径Rが
大きくなるに従って、或いは円錐半角αが大きくなるに
従って短くなり、時には平行部が存在しない場合もある
(図5参照)。従来の電子放射陰極においては針状電極
先端の円錐半角は5゜を越える大きさに限られていた。
尚、先端曲率半径が大きくなるに従い前記円錐半角も大
きくなる傾向にある。
【0006】ZrO/W熱電界放射陰極をはじめとする
表面被覆型陰極は1800K程度の高温に加熱して動作
させるので、使用条件下では針状電極に作用する表面張
力は大きくなり、該針状電極の先端部から側面部へ向か
って物質移動が起こり、その結果として該針状電極の先
端曲率半径は次第に大きくなることが知られている(P
hys.Rev.117,1452(1960)、Jo
urnal of Applied Physics,
31,790(1960)参照)。従って、表面被覆型
陰極を一定の引き出し電圧の下にて動作させた際には、
先端曲率半径の肥大化によって、針状電極先端に生ずる
電界強度が次第に低下するために、放射電流密度も減少
するという現象を示す。そして、この放射電流密度の減
少、すなわち針状電極の先端曲率半径の増加は先端曲率
半径が小さい時にほど顕著である。
表面被覆型陰極は1800K程度の高温に加熱して動作
させるので、使用条件下では針状電極に作用する表面張
力は大きくなり、該針状電極の先端部から側面部へ向か
って物質移動が起こり、その結果として該針状電極の先
端曲率半径は次第に大きくなることが知られている(P
hys.Rev.117,1452(1960)、Jo
urnal of Applied Physics,
31,790(1960)参照)。従って、表面被覆型
陰極を一定の引き出し電圧の下にて動作させた際には、
先端曲率半径の肥大化によって、針状電極先端に生ずる
電界強度が次第に低下するために、放射電流密度も減少
するという現象を示す。そして、この放射電流密度の減
少、すなわち針状電極の先端曲率半径の増加は先端曲率
半径が小さい時にほど顕著である。
【0007】ZrO/W熱電界放射陰極をはじめとする
表面被覆型陰極は、上記した如く高輝度の電子線を長時
間得ることができ、しかもその操作性が容易であるた
め、色々な電子線利用機器で急速に普及している。そし
て、これらのいろいろな電子線利用機器の用途において
は、5000時間、或いは10000時間といった長期
に渡り経時変化の少ない安定した電子線が求められてい
るが、この要求が十分に満足されるには到っていないの
が現状である。即ち、使用時間の経過に伴って針状電極
の先端曲率半径は前記メカニズムに従って次第に大きく
なるため、一定の引き出し電圧で動作させた場合には徐
々に角電流密度が減少するので、角電流密度を一定に保
つためには引き出し電圧を徐々に増加させて使用しなけ
ればならず操作上問題であった。特に先端曲率半径が
0.6μm以下のもので前記問題が顕著である。
表面被覆型陰極は、上記した如く高輝度の電子線を長時
間得ることができ、しかもその操作性が容易であるた
め、色々な電子線利用機器で急速に普及している。そし
て、これらのいろいろな電子線利用機器の用途において
は、5000時間、或いは10000時間といった長期
に渡り経時変化の少ない安定した電子線が求められてい
るが、この要求が十分に満足されるには到っていないの
が現状である。即ち、使用時間の経過に伴って針状電極
の先端曲率半径は前記メカニズムに従って次第に大きく
なるため、一定の引き出し電圧で動作させた場合には徐
々に角電流密度が減少するので、角電流密度を一定に保
つためには引き出し電圧を徐々に増加させて使用しなけ
ればならず操作上問題であった。特に先端曲率半径が
0.6μm以下のもので前記問題が顕著である。
【0008】先端曲率半径の小さなZrO/W熱電界放
射陰極に関して特開平6−84451号公報に0.2〜
0.4μmのものが放射角電流密度が高いが全放射電流
は差程高くない特性を有することが開示されている。し
かし、前記ZrO/W熱電界放射陰極においても、先端
半径の変化が著しく、一定の角電流密度を保って動作さ
せるためには頻繁に引き出し電圧を上げていかなければ
ならないという欠点を有している。引き出し電圧を頻繁
に変化させることは電子光学特性に影響を与えるし、ま
た針状電極の先端半径が大きく変化することはソースサ
イズの変化となって光学特性に影響を与え、分解能の低
下につながるので好ましくない。
射陰極に関して特開平6−84451号公報に0.2〜
0.4μmのものが放射角電流密度が高いが全放射電流
は差程高くない特性を有することが開示されている。し
かし、前記ZrO/W熱電界放射陰極においても、先端
半径の変化が著しく、一定の角電流密度を保って動作さ
せるためには頻繁に引き出し電圧を上げていかなければ
ならないという欠点を有している。引き出し電圧を頻繁
に変化させることは電子光学特性に影響を与えるし、ま
た針状電極の先端半径が大きく変化することはソースサ
イズの変化となって光学特性に影響を与え、分解能の低
下につながるので好ましくない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
事情に鑑みいろいろ検討した結果、針状電極の先端円錐
部の円錐半角を極度に小さくするときに該針状電極先端
部での物質移動を抑制し、その結果針状電極先端の曲率
半径の経時変化を小さくすることができ、いろいろな電
子線利用機器に適用したときの操作性に優れる電子放射
陰極を提供できるという知見を得て、本発明に至ったも
のである。
事情に鑑みいろいろ検討した結果、針状電極の先端円錐
部の円錐半角を極度に小さくするときに該針状電極先端
部での物質移動を抑制し、その結果針状電極先端の曲率
半径の経時変化を小さくすることができ、いろいろな電
子線利用機器に適用したときの操作性に優れる電子放射
陰極を提供できるという知見を得て、本発明に至ったも
のである。
【0010】即ち、本発明は、針状電極先端の曲率半径
の経時変化を小さく抑え、一定の動作条件の下で長時間
動作することのできる実用的な電子放射陰極を提供する
ことを目的とする。
の経時変化を小さく抑え、一定の動作条件の下で長時間
動作することのできる実用的な電子放射陰極を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方位が<1
00>方位のタングステンまたはモリブデンの単結晶か
らなる針状電極にチタン、ジルコニウム、マグネシウ
ム、アルミニウム、ハフニウムの一群から選ばれる少な
くとも一種の元素と酸素とからなる被覆層を設けた電子
放射陰極において、前記針状電極の先端円錐部の円錐半
角が5゜以下であることを特徴とする電子放射陰極であ
り、好ましくは、針状電極の先端曲率半径が0.6μm
以下であることを特徴とする前記電子放射陰極である。
00>方位のタングステンまたはモリブデンの単結晶か
らなる針状電極にチタン、ジルコニウム、マグネシウ
ム、アルミニウム、ハフニウムの一群から選ばれる少な
くとも一種の元素と酸素とからなる被覆層を設けた電子
放射陰極において、前記針状電極の先端円錐部の円錐半
角が5゜以下であることを特徴とする電子放射陰極であ
り、好ましくは、針状電極の先端曲率半径が0.6μm
以下であることを特徴とする前記電子放射陰極である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は針状電極の円錐半角を5
゜以下とすることにより、該針状電極先端での物質移動
による半径変化を小さくすることができ、その結果とし
て放射電流密度の減少を実用上問題ない程度までに小さ
く抑える効果があるもので、特に従来では特性変化の著
しかった0.6μm以下の領域においてその効果が顕著
である。
゜以下とすることにより、該針状電極先端での物質移動
による半径変化を小さくすることができ、その結果とし
て放射電流密度の減少を実用上問題ない程度までに小さ
く抑える効果があるもので、特に従来では特性変化の著
しかった0.6μm以下の領域においてその効果が顕著
である。
【0013】即ち、図1は、初期角電流密度を概ね12
0μA/srとした時の本発明に係る電子放射陰極の針
状電極先端の曲率半径変化を、従来公知の電子放射陰極
のそれと対比して示した説明図である。横軸は使用直前
における針状電極先端の曲率半径(R0)を、縦軸は針
状電極先端の曲率半径の変化率(R5000/R0)を表し
ている。ここで、R5000は5000時間使用後の針状電
極先端の曲率半径を表す。本発明に係る電子放射陰極
は、従来公知の電子放射陰極に比べて、R0の全ての領
域でR5000/R0が小さく、特にR0が0.6μm以下の
領域ではその差異が著しい。
0μA/srとした時の本発明に係る電子放射陰極の針
状電極先端の曲率半径変化を、従来公知の電子放射陰極
のそれと対比して示した説明図である。横軸は使用直前
における針状電極先端の曲率半径(R0)を、縦軸は針
状電極先端の曲率半径の変化率(R5000/R0)を表し
ている。ここで、R5000は5000時間使用後の針状電
極先端の曲率半径を表す。本発明に係る電子放射陰極
は、従来公知の電子放射陰極に比べて、R0の全ての領
域でR5000/R0が小さく、特にR0が0.6μm以下の
領域ではその差異が著しい。
【0014】以下、実施例、比較例に基づいて、本発明
を更に詳細に説明する。
を更に詳細に説明する。
〔実施例1〜5、比較例1〜2〕碍子にロウ付けされた
2本の金属支柱の先端に、V字型のタングステンフィラ
メントをスポット溶接により取り付けた。更にV字型タ
ングステンフィラメントの頂点部に長さ3.0mm、直
径約0.13mmの<100>方位のタングステン単結
晶細線をスポット溶接により取り付けた。
2本の金属支柱の先端に、V字型のタングステンフィラ
メントをスポット溶接により取り付けた。更にV字型タ
ングステンフィラメントの頂点部に長さ3.0mm、直
径約0.13mmの<100>方位のタングステン単結
晶細線をスポット溶接により取り付けた。
【0015】実施例1〜4については、リング状電極に
従来よりも低濃度である0.5規定のNaOH水溶液を
張り、前記タングステン単結晶細線の先端部を浸漬し、
更に該NaOH水溶液の液面に対してタングステン単結
晶細線を約150μmのストロークで上下に往復運動さ
せながら電解研磨を行い、細線の一部を切り離して円錐
半角が5゜以下の針状電極を得た。上記操作において、
比較例1及び比較例2については、NaOH水溶液の濃
度を従来公知の1規定とした。
従来よりも低濃度である0.5規定のNaOH水溶液を
張り、前記タングステン単結晶細線の先端部を浸漬し、
更に該NaOH水溶液の液面に対してタングステン単結
晶細線を約150μmのストロークで上下に往復運動さ
せながら電解研磨を行い、細線の一部を切り離して円錐
半角が5゜以下の針状電極を得た。上記操作において、
比較例1及び比較例2については、NaOH水溶液の濃
度を従来公知の1規定とした。
【0016】また、実施例5については電解研磨によっ
てタングステン単結晶細線の一部に直径3.6μm程度
のくびれ部を形成し、次にくびれ部を含む該タングステ
ン単結晶細線に通電して該くびれ部を局所的に発熱させ
て、溶断によって先端曲率半径1.8μm、円錐半角4
゜の針状電極を作製した。
てタングステン単結晶細線の一部に直径3.6μm程度
のくびれ部を形成し、次にくびれ部を含む該タングステ
ン単結晶細線に通電して該くびれ部を局所的に発熱させ
て、溶断によって先端曲率半径1.8μm、円錐半角4
゜の針状電極を作製した。
【0017】次に、前記タングステン単結晶細線のタン
グステンフィラメントの頂点部から約0.2mmの位置
に水素化ジルコニウムを有機溶剤中で粉砕しスラリー状
にしたものを塗布し、更に超高真空装置中で3×10-9
Torrまで真空引きした後、金属支柱を介しタングス
テンフィラメントに通電してタングステン単結晶細線を
約1800Kまで加熱し、その後酸素を3×10-6To
rrまで導入して48時間維持した。この操作により水
素化ジルコニウムを熱分解、酸化して、酸化ジルコニウ
ムからなるリザーバーを形成した。
グステンフィラメントの頂点部から約0.2mmの位置
に水素化ジルコニウムを有機溶剤中で粉砕しスラリー状
にしたものを塗布し、更に超高真空装置中で3×10-9
Torrまで真空引きした後、金属支柱を介しタングス
テンフィラメントに通電してタングステン単結晶細線を
約1800Kまで加熱し、その後酸素を3×10-6To
rrまで導入して48時間維持した。この操作により水
素化ジルコニウムを熱分解、酸化して、酸化ジルコニウ
ムからなるリザーバーを形成した。
【0018】碍子にサプレッサー電極を被せ、サプレッ
サーの孔から針状電極を突き出し、引き出し電極が対に
なっている電子銃に搭載し、超高真空装置に配設して5
×10-10Torrまで真空引きした。タングステンフ
ィラメントに通電して針状電極を1800Kに加熱し、
続いて針状電極に、引き出し電極に対して負の高圧電位
(引き出し電圧)を印加して、電子放射を開始した。な
お、高圧印加、計測系については図6に示した通りであ
り、引き出し電極を通過した軸上電流Ipと立体角ωか
ら角電流密度Ip'=Ip/ωを算出した。実施例1〜
実施例5、比較例1及び比較例2の結果を表1に示し
た。
サーの孔から針状電極を突き出し、引き出し電極が対に
なっている電子銃に搭載し、超高真空装置に配設して5
×10-10Torrまで真空引きした。タングステンフ
ィラメントに通電して針状電極を1800Kに加熱し、
続いて針状電極に、引き出し電極に対して負の高圧電位
(引き出し電圧)を印加して、電子放射を開始した。な
お、高圧印加、計測系については図6に示した通りであ
り、引き出し電極を通過した軸上電流Ipと立体角ωか
ら角電流密度Ip'=Ip/ωを算出した。実施例1〜
実施例5、比較例1及び比較例2の結果を表1に示し
た。
【0019】
【表1】
【0020】又、1000時間までの動作時の電子放射
特性について、実施例1と比較例1を図7に、実施例
3、実施例4、及び比較例2を図8に示した。本発明に
係る電子放射陰極が、従来公知の電子放射陰極に比べ、
電子放射特性が格段に安定していることが明かである。
特性について、実施例1と比較例1を図7に、実施例
3、実施例4、及び比較例2を図8に示した。本発明に
係る電子放射陰極が、従来公知の電子放射陰極に比べ、
電子放射特性が格段に安定していることが明かである。
【0021】
【発明の効果】本発明の電子放射陰極は、針状電極先端
の曲率半径の経時変化を小さく抑え、一定の動作条件下
で長時間動作するという特徴を有するので、電子顕微鏡
を初めとする多くの電子線利用機器に用いるときに、頻
繁に電圧調整する必要がなく、操作性に優れるという効
果を有し、産業上有用である。
の曲率半径の経時変化を小さく抑え、一定の動作条件下
で長時間動作するという特徴を有するので、電子顕微鏡
を初めとする多くの電子線利用機器に用いるときに、頻
繁に電圧調整する必要がなく、操作性に優れるという効
果を有し、産業上有用である。
【図1】本発明に係る電子放射陰極の針状電極先端の曲
率半径変化を示す説明図。
率半径変化を示す説明図。
【図2】電子放射陰極の断面図。
【図3】電子放射陰極の針状電極部拡大図。
【図4】電子放射陰極の針状電極先端の形状図。
【図5】電子放射陰極の針状電極先端の他の形状図。
【図6】電子放射陰極への高圧印加、電子線計測の模式
図。
図。
【図7】実施例1に係る電子放射陰の角電流密度の経時
変化を示す図。
変化を示す図。
【図8】実施例3及び実施例4に係る電子放射陰極の角
電流密度の経時変化を示す図。
電流密度の経時変化を示す図。
1 Wチップ 2 サプレッサー電極 3 タングステンフィラメント 4 絶縁碍子 5 金属支柱 6 ネジ 7 リザーバー α 円錐半角 R 曲率半径
Claims (2)
- 【請求項1】軸方位が<100>方位のタングステンま
たはモリブデンの単結晶からなる針状電極にチタン、ジ
ルコニウム、マグネシウム、アルミニウム、ハフニウム
の一群から選ばれる少なくとも一種の元素と酸素とから
なる被覆層を設けた電子放射陰極において、前記針状電
極の先端円錐部の円錐半角が5゜以下であることを特徴
とする電子放射陰極。 - 【請求項2】針状電極の先端曲率半径が0.6μm以下
であることを特徴とする請求項1記載の電子放射陰極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9055032A JPH10255703A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 電子放射陰極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9055032A JPH10255703A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 電子放射陰極 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10255703A true JPH10255703A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=12987327
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9055032A Pending JPH10255703A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 電子放射陰極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10255703A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002301573A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-15 | Rigaku Corp | タングステン部材同士の接続方法及び試料高温装置 |
| JP2002538596A (ja) * | 1999-03-05 | 2002-11-12 | エテック システムズ インコーポレイテッド | 強化された角強度を有するショットキーおよびフィールド・エミッション電子銃 |
| WO2014057570A1 (ja) * | 2012-10-12 | 2014-04-17 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | 電子源の製造方法 |
| CN115172124A (zh) * | 2022-07-05 | 2022-10-11 | 中国科学技术大学 | 一种肖特基电子源结构以及制备方法 |
| CN115668429A (zh) * | 2020-06-29 | 2023-01-31 | 株式会社日立高新技术 | 电子源、电子枪以及带电粒子束装置 |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP9055032A patent/JPH10255703A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002538596A (ja) * | 1999-03-05 | 2002-11-12 | エテック システムズ インコーポレイテッド | 強化された角強度を有するショットキーおよびフィールド・エミッション電子銃 |
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| CN104704601A (zh) * | 2012-10-12 | 2015-06-10 | 株式会社日立高新技术 | 电子源的制造方法 |
| JPWO2014057570A1 (ja) * | 2012-10-12 | 2016-08-25 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 電子源の製造方法 |
| US10074506B2 (en) | 2012-10-12 | 2018-09-11 | Hitachi High-Technologies Corporation | Method for manufacturing electron source |
| DE112012006916B4 (de) * | 2012-10-12 | 2024-07-04 | Hitachi High-Tech Corporation | Verfahren zur Herstellung einer Elektronenquelle |
| CN115668429A (zh) * | 2020-06-29 | 2023-01-31 | 株式会社日立高新技术 | 电子源、电子枪以及带电粒子束装置 |
| CN115172124A (zh) * | 2022-07-05 | 2022-10-11 | 中国科学技术大学 | 一种肖特基电子源结构以及制备方法 |
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