JPH1025599A - 電着塗装方法及びその装置 - Google Patents
電着塗装方法及びその装置Info
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- JPH1025599A JPH1025599A JP17892396A JP17892396A JPH1025599A JP H1025599 A JPH1025599 A JP H1025599A JP 17892396 A JP17892396 A JP 17892396A JP 17892396 A JP17892396 A JP 17892396A JP H1025599 A JPH1025599 A JP H1025599A
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】被塗装物への塗膜の付き廻り品質を低下するこ
となくタクトタイムを短縮することができ、またタクト
タイムが変更になっても被塗装物及び電極間の電圧を変
更せずに済む。 【解決手段】隣り合う第1及び第2電着槽11,12が
それぞれ内部に同一の電極21a,22aを有し、かつ
同一の塗料液11a,12aが貯留される。搬送装置1
4が多数の被塗装物13a,13bを順次供給し、被塗
装物13a,13bを各別に保持した状態で第1及び第
2電着槽11,12に被塗装物13a,13bを1つず
つ同時に挿入しかつ引上げて第1及び第2電着槽11,
12上を搬送する。通電装置21,22が搬送装置14
により第1及び第2電着槽11,12内に各別に挿入さ
れ塗料液11a,12aに浸漬された2つの被塗装物3
a,13bと電極21a,22aとの間に所定時間だけ
直流電流を通電する。
となくタクトタイムを短縮することができ、またタクト
タイムが変更になっても被塗装物及び電極間の電圧を変
更せずに済む。 【解決手段】隣り合う第1及び第2電着槽11,12が
それぞれ内部に同一の電極21a,22aを有し、かつ
同一の塗料液11a,12aが貯留される。搬送装置1
4が多数の被塗装物13a,13bを順次供給し、被塗
装物13a,13bを各別に保持した状態で第1及び第
2電着槽11,12に被塗装物13a,13bを1つず
つ同時に挿入しかつ引上げて第1及び第2電着槽11,
12上を搬送する。通電装置21,22が搬送装置14
により第1及び第2電着槽11,12内に各別に挿入さ
れ塗料液11a,12aに浸漬された2つの被塗装物3
a,13bと電極21a,22aとの間に所定時間だけ
直流電流を通電する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質の塗料液に
浸漬した被塗装物と電極との間に直流電流を流すことに
より、被塗装物の表面に塗膜を形成する塗装方法及びそ
の装置に関するものである。
浸漬した被塗装物と電極との間に直流電流を流すことに
より、被塗装物の表面に塗膜を形成する塗装方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電着塗装装置として、図
6に示すように、内部に電極6a有する電着槽2に塗料
液2aが貯留され、搬送装置5が順次供給される多数の
被塗装物3a,3bを保持した状態で電着槽2に被塗装
物3a,3bを1つずつ挿入しかつ引上げて電着槽2上
を搬送し、通電装置6が電着槽2内の塗料液2aに浸漬
された被塗装物3a,3bと電極6aとの間に所定時間
だけ直流電流を通電するように構成された電着塗装装置
が知られている。この装置による電着塗装工程は、積込
み台1における被塗装物3a,3bの積込み工程と、電
着槽2における塗装工程と、第1洗浄槽4内における第
1洗浄工程と、第2洗浄槽(図示せず)内における第2
洗浄工程と、搬出台(図示せず)における被塗装物3
a,3bの搬出工程とを含み、塗装工程の所要時間をタ
クトタイムとして上記工程順に流れ作業で行われる。
6に示すように、内部に電極6a有する電着槽2に塗料
液2aが貯留され、搬送装置5が順次供給される多数の
被塗装物3a,3bを保持した状態で電着槽2に被塗装
物3a,3bを1つずつ挿入しかつ引上げて電着槽2上
を搬送し、通電装置6が電着槽2内の塗料液2aに浸漬
された被塗装物3a,3bと電極6aとの間に所定時間
だけ直流電流を通電するように構成された電着塗装装置
が知られている。この装置による電着塗装工程は、積込
み台1における被塗装物3a,3bの積込み工程と、電
着槽2における塗装工程と、第1洗浄槽4内における第
1洗浄工程と、第2洗浄槽(図示せず)内における第2
洗浄工程と、搬出台(図示せず)における被塗装物3
a,3bの搬出工程とを含み、塗装工程の所要時間をタ
クトタイムとして上記工程順に流れ作業で行われる。
【0003】しかし、上記従来の電着塗装装置では、第
1洗浄槽4内における第1洗浄時間及び第2洗浄槽内に
おける第2洗浄時間がそれぞれ1分以内であるのに対
し、電着槽2における通電時間が2〜3分と2倍以上の
時間を要し、この通電時間に搬送時間を加えたタクトタ
イムを3〜4分より短くすることができない問題点があ
った。また、上記従来の電着塗装装置では、タクトタイ
ムが変更になると、電着槽2における通電時間を変えな
ければならなかった。この結果、被塗装物3a,3bの
表面の塗膜の厚さを均一にするために、通電時間を短く
した場合には電圧を上げ、通電時間を長くした場合には
電圧を下げるといった、電圧設定の変更をその都度行わ
なければならなかった。
1洗浄槽4内における第1洗浄時間及び第2洗浄槽内に
おける第2洗浄時間がそれぞれ1分以内であるのに対
し、電着槽2における通電時間が2〜3分と2倍以上の
時間を要し、この通電時間に搬送時間を加えたタクトタ
イムを3〜4分より短くすることができない問題点があ
った。また、上記従来の電着塗装装置では、タクトタイ
ムが変更になると、電着槽2における通電時間を変えな
ければならなかった。この結果、被塗装物3a,3bの
表面の塗膜の厚さを均一にするために、通電時間を短く
した場合には電圧を上げ、通電時間を長くした場合には
電圧を下げるといった、電圧設定の変更をその都度行わ
なければならなかった。
【0004】これらの点を解消するために、図7及び図
8に示すように、電着槽7を搬送装置5の長手方向に延
びる横長に形成し、この電着槽7内に挿入した被塗装物
3a,3b,3cを塗料液2aに浸漬したまま積込み台
1側から第1洗浄槽4側に移動するように構成された電
着塗装装置が知られている。この改善された装置では、
第1の被塗装物3aを電着槽7の塗料液2aに浸漬して
いる間に、後続の第2の被塗装物3bを搬送装置5によ
り電着槽7の上方に搬送し、第1の被塗装物3aを引上
げると同時に第2の被塗装物3bを電着槽7に挿入する
ので、被塗装物3a,3b,3cの搬送時間の大部分を
タクトタイムから除外することができ、タクトタイムを
短縮できるようになっている。
8に示すように、電着槽7を搬送装置5の長手方向に延
びる横長に形成し、この電着槽7内に挿入した被塗装物
3a,3b,3cを塗料液2aに浸漬したまま積込み台
1側から第1洗浄槽4側に移動するように構成された電
着塗装装置が知られている。この改善された装置では、
第1の被塗装物3aを電着槽7の塗料液2aに浸漬して
いる間に、後続の第2の被塗装物3bを搬送装置5によ
り電着槽7の上方に搬送し、第1の被塗装物3aを引上
げると同時に第2の被塗装物3bを電着槽7に挿入する
ので、被塗装物3a,3b,3cの搬送時間の大部分を
タクトタイムから除外することができ、タクトタイムを
短縮できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の改
善された電着塗装装置では、電着槽が横長であり、かつ
被塗装物がこの電着槽内を移動するため、被塗装物と電
極との距離が変化し、被塗装物の表面への塗膜の付き廻
り品質が低下する恐れがあった。また、上記従来の改善
された電着塗装装置では、タクトタイムが変更になる
と、改善前の電着塗装装置と同様に、その都度電圧設定
を変える必要があった。本発明の目的は、被塗装物の表
面への塗膜の付き廻り品質を低下させることなくタクト
タイムを短縮でき、またタクトタイムが変更になっても
被塗装物及び電極間の電圧を変更せずに済む電着塗装方
法及びその装置を提供することにある。
善された電着塗装装置では、電着槽が横長であり、かつ
被塗装物がこの電着槽内を移動するため、被塗装物と電
極との距離が変化し、被塗装物の表面への塗膜の付き廻
り品質が低下する恐れがあった。また、上記従来の改善
された電着塗装装置では、タクトタイムが変更になる
と、改善前の電着塗装装置と同様に、その都度電圧設定
を変える必要があった。本発明の目的は、被塗装物の表
面への塗膜の付き廻り品質を低下させることなくタクト
タイムを短縮でき、またタクトタイムが変更になっても
被塗装物及び電極間の電圧を変更せずに済む電着塗装方
法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来、電着による塗装工
程の途中で被塗装物を電着槽から一旦引上げ、再び電着
槽の塗料液に浸漬して電着による塗装を行うことは、被
塗装物の外観品質不良の原因となるとされていたが、本
発明者は実験を繰返し、1回目の電着塗装から2回目の
電着塗装に移行する間に被塗装物が外気にさらされる時
間が約60秒以内であれば、一旦電着槽から引き上げた
後、再び電着槽の塗料液に浸漬して電着による塗装を行
っても、被塗装物の外観品質に何等問題が生じないこと
を見出し、本発明に到達した。
程の途中で被塗装物を電着槽から一旦引上げ、再び電着
槽の塗料液に浸漬して電着による塗装を行うことは、被
塗装物の外観品質不良の原因となるとされていたが、本
発明者は実験を繰返し、1回目の電着塗装から2回目の
電着塗装に移行する間に被塗装物が外気にさらされる時
間が約60秒以内であれば、一旦電着槽から引き上げた
後、再び電着槽の塗料液に浸漬して電着による塗装を行
っても、被塗装物の外観品質に何等問題が生じないこと
を見出し、本発明に到達した。
【0007】請求項1に係る発明は、塗装工程と洗浄工
程とを含む電着塗装工程が上記工程順に流れ作業で行わ
れ塗装工程の所要時間をタクトタイムとする電着塗装方
法の改良である。その特徴ある構成は、塗装工程が同一
塗料を塗装する第1塗装工程及び第2塗装工程からな
り、第1塗装工程の終了後所要時間内に第2塗装工程に
移行するところにある。この請求項1に係る電着塗装方
法では、電着塗装工程のタクトタイムを決定する塗装工
程を第1及び第2塗装工程の2工程に分けたので、塗装
工程における所定の通電時間を確保しつつ、タクトタイ
ムを短縮できる。
程とを含む電着塗装工程が上記工程順に流れ作業で行わ
れ塗装工程の所要時間をタクトタイムとする電着塗装方
法の改良である。その特徴ある構成は、塗装工程が同一
塗料を塗装する第1塗装工程及び第2塗装工程からな
り、第1塗装工程の終了後所要時間内に第2塗装工程に
移行するところにある。この請求項1に係る電着塗装方
法では、電着塗装工程のタクトタイムを決定する塗装工
程を第1及び第2塗装工程の2工程に分けたので、塗装
工程における所定の通電時間を確保しつつ、タクトタイ
ムを短縮できる。
【0008】請求項2に係る発明は、図1に示すよう
に、互いに隣接して配置されそれぞれ内部に同一の電極
21a,22aを有しかつ同一の塗料液11a,12a
が貯留された第1及び第2電着槽11,12と、多数の
被塗装物13a,13bを順次供給しこれらの被塗装物
13a,13bを各別に保持した状態で第1及び第2電
着槽11,12に被塗装物13a,13bを1つずつ同
時に又は下降タイミングをずらせて挿入しかつ同時に引
上げて第1及び第2電着槽11,12上を搬送する搬送
装置14と、搬送装置14により第1及び第2電着槽1
1,12内に各別に挿入され塗料液11a,12aに浸
漬された2つの被塗装物13a,13bと電極21a,
22aとの間に所定時間だけ直流電流を通電する通電装
置21,22とを備えたものである。この請求項2に係
る電着塗装装置では、第1電着槽11内で被塗装物13
a,13bの表面に所望の厚さのほぼ半分の厚さの塗膜
が形成され、第2電着槽12内で被塗装物13a,13
bの表面に残りの厚さの塗膜が形成される。また第2電
着槽12内で被塗装物13aの表面に残りの厚さの塗膜
が形成される間に、第1電着槽11内で後続の被塗装物
13bの表面に所望の厚さのほぼ半分の厚さの塗膜が形
成されるので、所定の通電時間を確保しつつ、タクトタ
イムを短縮できる。更にタクトタイムが長くなったとき
には、被塗装物13a,13bの第1電着槽11への下
降タイミングを遅らせることにより、通電時間を一定に
保つことができるので、被塗装物13a,13b及び電
極21a,22a間の電圧を変更しなくて済む。
に、互いに隣接して配置されそれぞれ内部に同一の電極
21a,22aを有しかつ同一の塗料液11a,12a
が貯留された第1及び第2電着槽11,12と、多数の
被塗装物13a,13bを順次供給しこれらの被塗装物
13a,13bを各別に保持した状態で第1及び第2電
着槽11,12に被塗装物13a,13bを1つずつ同
時に又は下降タイミングをずらせて挿入しかつ同時に引
上げて第1及び第2電着槽11,12上を搬送する搬送
装置14と、搬送装置14により第1及び第2電着槽1
1,12内に各別に挿入され塗料液11a,12aに浸
漬された2つの被塗装物13a,13bと電極21a,
22aとの間に所定時間だけ直流電流を通電する通電装
置21,22とを備えたものである。この請求項2に係
る電着塗装装置では、第1電着槽11内で被塗装物13
a,13bの表面に所望の厚さのほぼ半分の厚さの塗膜
が形成され、第2電着槽12内で被塗装物13a,13
bの表面に残りの厚さの塗膜が形成される。また第2電
着槽12内で被塗装物13aの表面に残りの厚さの塗膜
が形成される間に、第1電着槽11内で後続の被塗装物
13bの表面に所望の厚さのほぼ半分の厚さの塗膜が形
成されるので、所定の通電時間を確保しつつ、タクトタ
イムを短縮できる。更にタクトタイムが長くなったとき
には、被塗装物13a,13bの第1電着槽11への下
降タイミングを遅らせることにより、通電時間を一定に
保つことができるので、被塗装物13a,13b及び電
極21a,22a間の電圧を変更しなくて済む。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1〜図4に示すように、電
着塗装装置10は互いに隣接して配置された第1及び第
2電着槽11,12と、多数の被塗装物13a,13b
を順次供給しこれらの被塗装物13a,13bを第1及
び第2電着槽11,12に挿入しかつ引上げて第1及び
第2電着槽11,12上を搬送する搬送装置14と、搬
送装置14により第1及び第2電着槽11,12内に各
別に挿入された2つの被塗装物13a,13bと各電着
槽11,12内にそれぞれ設けられた第1及び第2電極
21a,22aとの間に所定時間だけ直流電流を通電す
る第1及び第2通電装置21,22とを備える。第1電
着槽11の隣には積込み台16が設けられ、第2電着槽
12の隣には第1洗浄槽17が設けられ(図1及び図
2)、更に第1洗浄槽17の隣には図示しないが第2洗
浄槽を介して搬出台が設けられる。積込み台16、第1
電着槽11、第2電着槽12、第1洗浄槽17、第2洗
浄槽及び搬出台がこの順に一列に並んだ状態で配置され
る。積込み台16上には上面にハンガ18(図1〜図
4)が取付けられた電着塗装前の被塗装物13a,13
bが載せられる。
基づいて詳しく説明する。図1〜図4に示すように、電
着塗装装置10は互いに隣接して配置された第1及び第
2電着槽11,12と、多数の被塗装物13a,13b
を順次供給しこれらの被塗装物13a,13bを第1及
び第2電着槽11,12に挿入しかつ引上げて第1及び
第2電着槽11,12上を搬送する搬送装置14と、搬
送装置14により第1及び第2電着槽11,12内に各
別に挿入された2つの被塗装物13a,13bと各電着
槽11,12内にそれぞれ設けられた第1及び第2電極
21a,22aとの間に所定時間だけ直流電流を通電す
る第1及び第2通電装置21,22とを備える。第1電
着槽11の隣には積込み台16が設けられ、第2電着槽
12の隣には第1洗浄槽17が設けられ(図1及び図
2)、更に第1洗浄槽17の隣には図示しないが第2洗
浄槽を介して搬出台が設けられる。積込み台16、第1
電着槽11、第2電着槽12、第1洗浄槽17、第2洗
浄槽及び搬出台がこの順に一列に並んだ状態で配置され
る。積込み台16上には上面にハンガ18(図1〜図
4)が取付けられた電着塗装前の被塗装物13a,13
bが載せられる。
【0010】第1及び第2電極21a,22aは同一材
料によりそれぞれ形成され、第1及び第2電着槽11,
12には同一の第1及び第2塗料液11a,12aがそ
れぞれ貯留される(図1及び図2)。また第1洗浄槽1
7及び第2洗浄槽には洗浄液17aがそれぞれ貯留され
る。第1及び第2電着槽11,12は図示しないが循環
管路及び連通管路により接続される。循環管路にはポン
プ(図示せず)が設けられ、第1及び第2塗料液11
a,12aをポンプにより循環管路を循環させることに
より第1及び第2塗料液11a,12aの塗料成分の均
一化が図られ、連通管路により第1及び第2塗料液11
a,12aの液面の同一化が図られる。また第1及び第
2塗料液11a,12aは循環管路から分岐した管路
(図示せず)に設けられた濾過装置(図示せず)により
濃縮液及び濾液17aに分離可能に構成される。濃縮液
は第2電着槽12に供給され、濾液17aは第2洗浄槽
に供給され、第2洗浄槽からオーバフローした濾液17
aは第1洗浄槽17に供給され、更に第1洗浄槽17か
らオーバフローした塗料濃度の濃くなった濾液17aは
第2電着槽12に供給されるようになっている。
料によりそれぞれ形成され、第1及び第2電着槽11,
12には同一の第1及び第2塗料液11a,12aがそ
れぞれ貯留される(図1及び図2)。また第1洗浄槽1
7及び第2洗浄槽には洗浄液17aがそれぞれ貯留され
る。第1及び第2電着槽11,12は図示しないが循環
管路及び連通管路により接続される。循環管路にはポン
プ(図示せず)が設けられ、第1及び第2塗料液11
a,12aをポンプにより循環管路を循環させることに
より第1及び第2塗料液11a,12aの塗料成分の均
一化が図られ、連通管路により第1及び第2塗料液11
a,12aの液面の同一化が図られる。また第1及び第
2塗料液11a,12aは循環管路から分岐した管路
(図示せず)に設けられた濾過装置(図示せず)により
濃縮液及び濾液17aに分離可能に構成される。濃縮液
は第2電着槽12に供給され、濾液17aは第2洗浄槽
に供給され、第2洗浄槽からオーバフローした濾液17
aは第1洗浄槽17に供給され、更に第1洗浄槽17か
らオーバフローした塗料濃度の濃くなった濾液17aは
第2電着槽12に供給されるようになっている。
【0011】搬送装置14は積込み台16の上方から第
1電着槽11、第2電着槽12、第1洗浄槽17及び第
2洗浄槽の上方を通って搬出台の上方にかけて水平に設
けられたベルトコンベヤ19と、積込み台16、第1電
着槽11、第2電着槽12、第1洗浄槽17、第2洗浄
槽及び搬出台にそれぞれ対向して配設され被塗装物13
a,13bを昇降可能な積込みリフタ23、第1電着リ
フタ24、第2電着リフタ25、第1洗浄リフタ26、
第2洗浄リフタ(図示せず)及び搬出リフタ(図示せ
ず)とを備える。ベルトコンベヤ19は一対のベルト車
19aと(図1及び図2)、これらのベルト車19aに
掛け渡された無端環状のベルト19bとを有する(図1
〜図4)。ベルト19bのうち一対のベルト車19aの
下側に掛け渡されたベルト19bは下面に開口部19e
を有するC型チャンネル材にて形成されたコンベヤレー
ル19dにより覆われる(図3及び図4)。またベルト
19bには所定の間隔をあけて複数の係止片19cが固
着され、これらの係止片19cはコンベヤレール19d
の下面の開口部19eから突出するように構成される
(図1〜図4)。
1電着槽11、第2電着槽12、第1洗浄槽17及び第
2洗浄槽の上方を通って搬出台の上方にかけて水平に設
けられたベルトコンベヤ19と、積込み台16、第1電
着槽11、第2電着槽12、第1洗浄槽17、第2洗浄
槽及び搬出台にそれぞれ対向して配設され被塗装物13
a,13bを昇降可能な積込みリフタ23、第1電着リ
フタ24、第2電着リフタ25、第1洗浄リフタ26、
第2洗浄リフタ(図示せず)及び搬出リフタ(図示せ
ず)とを備える。ベルトコンベヤ19は一対のベルト車
19aと(図1及び図2)、これらのベルト車19aに
掛け渡された無端環状のベルト19bとを有する(図1
〜図4)。ベルト19bのうち一対のベルト車19aの
下側に掛け渡されたベルト19bは下面に開口部19e
を有するC型チャンネル材にて形成されたコンベヤレー
ル19dにより覆われる(図3及び図4)。またベルト
19bには所定の間隔をあけて複数の係止片19cが固
着され、これらの係止片19cはコンベヤレール19d
の下面の開口部19eから突出するように構成される
(図1〜図4)。
【0012】積込みリフタ23は積込み台16の前面及
び後面に対向するようにそれぞれ床に立設された第1リ
フタポール23aと、第1リフタポール23aに嵌入さ
れこれらのリフタポール23aに沿って昇降可能な一対
の第1リフタアーム(図示せず)と、これらのリフタア
ームと一体的に設けられベルト19bと平行な一対のリ
フタレール23bとを有する(図1及び図2)。第1電
着リフタ24、第2電着リフタ25、第1洗浄リフタ2
6及び第2洗浄リフタは第1電着槽11、第2電着槽1
2、第1洗浄リフタ17及び第2洗浄リフタの前面及び
後面に対向するようにそれぞれ床に立設された第2〜第
5リフタポール24a,25a,26a(第5リフタポ
ールは図示せず)と、第2〜第5リフタポール24a,
25a,26aに嵌入されこれらのリフタポール24
a,25a,26aに沿って昇降可能な第2〜第5リフ
タアーム24c,25c(第4及び第5リフタアームは
図示せず)と、第2〜第5リフタアーム24c,25c
に一体的に設けられベルト19bと平行な第2〜第5リ
フタレール24b,25b,26b(第5リフタレール
は図示せず)とをそれぞれ有する(図1〜図3)。また
搬出リフタは図示しないがこのリフタの前面及び後面に
対向するようにそれぞれ床に立設された第6リフタポー
ルと、第6リフタポールに嵌入されこれらのリフタポー
ルに沿って昇降可能な第6リフタアームと、第6リフタ
アームに一体的に設けられベルト19bと平行な第6リ
フタレールとを有する。
び後面に対向するようにそれぞれ床に立設された第1リ
フタポール23aと、第1リフタポール23aに嵌入さ
れこれらのリフタポール23aに沿って昇降可能な一対
の第1リフタアーム(図示せず)と、これらのリフタア
ームと一体的に設けられベルト19bと平行な一対のリ
フタレール23bとを有する(図1及び図2)。第1電
着リフタ24、第2電着リフタ25、第1洗浄リフタ2
6及び第2洗浄リフタは第1電着槽11、第2電着槽1
2、第1洗浄リフタ17及び第2洗浄リフタの前面及び
後面に対向するようにそれぞれ床に立設された第2〜第
5リフタポール24a,25a,26a(第5リフタポ
ールは図示せず)と、第2〜第5リフタポール24a,
25a,26aに嵌入されこれらのリフタポール24
a,25a,26aに沿って昇降可能な第2〜第5リフ
タアーム24c,25c(第4及び第5リフタアームは
図示せず)と、第2〜第5リフタアーム24c,25c
に一体的に設けられベルト19bと平行な第2〜第5リ
フタレール24b,25b,26b(第5リフタレール
は図示せず)とをそれぞれ有する(図1〜図3)。また
搬出リフタは図示しないがこのリフタの前面及び後面に
対向するようにそれぞれ床に立設された第6リフタポー
ルと、第6リフタポールに嵌入されこれらのリフタポー
ルに沿って昇降可能な第6リフタアームと、第6リフタ
アームに一体的に設けられベルト19bと平行な第6リ
フタレールとを有する。
【0013】第1〜第6リフタレール23b,24b,
25b,26bは下面に開口部25dを有するC型チャ
ンネル材にてそれぞれ形成され、被塗装物13a,13
bの上面に取付けられたハンガ18は第1〜第6リフタ
レール23b,24b,25b,26bの内底面を転動
可能なローラ18a(図4)を有する。またコンベヤ1
9と同一水平面又はコンベヤ19より僅かに下方には、
積込み台16と第1電着槽11との間に位置して一対の
第1固定レール27aが、第1電着槽11と第2電着槽
12との間に位置して一対の第2固定レール27bが、
第2電着槽12と第1洗浄槽17との間に位置して一対
の第3固定レール27cが、第1洗浄槽17と第2洗浄
槽との間に位置して一対の第4固定レール27dが、第
2洗浄槽と搬出台との間に位置して一対の第5固定レー
ル(図示せず)が、それぞれベルト19bと平行に設け
られる(図1〜図3)。第1〜第5固定レール27a,
27b,27c,27dは第1〜第6リフタレール23
b,24b,25b,26bと同一材料により形成さ
れ、第1〜第6リフタレール23b,24b,25b,
26bが上昇したときに第1〜第6リフタレール23
b,24b,25b,26bと第1〜第5固定レール2
7a,27b,27c,27dが一直線上に並ぶように
構成される、即ち、この状態で第1〜第5リフタレール
23b,24b,25b,26b内のローラ18aが第
1〜第5固定レール27a,27b,27c,27d内
を転動して隣の第2〜第6リフタレール24b,25
b,26b内に移動できるようになっている。
25b,26bは下面に開口部25dを有するC型チャ
ンネル材にてそれぞれ形成され、被塗装物13a,13
bの上面に取付けられたハンガ18は第1〜第6リフタ
レール23b,24b,25b,26bの内底面を転動
可能なローラ18a(図4)を有する。またコンベヤ1
9と同一水平面又はコンベヤ19より僅かに下方には、
積込み台16と第1電着槽11との間に位置して一対の
第1固定レール27aが、第1電着槽11と第2電着槽
12との間に位置して一対の第2固定レール27bが、
第2電着槽12と第1洗浄槽17との間に位置して一対
の第3固定レール27cが、第1洗浄槽17と第2洗浄
槽との間に位置して一対の第4固定レール27dが、第
2洗浄槽と搬出台との間に位置して一対の第5固定レー
ル(図示せず)が、それぞれベルト19bと平行に設け
られる(図1〜図3)。第1〜第5固定レール27a,
27b,27c,27dは第1〜第6リフタレール23
b,24b,25b,26bと同一材料により形成さ
れ、第1〜第6リフタレール23b,24b,25b,
26bが上昇したときに第1〜第6リフタレール23
b,24b,25b,26bと第1〜第5固定レール2
7a,27b,27c,27dが一直線上に並ぶように
構成される、即ち、この状態で第1〜第5リフタレール
23b,24b,25b,26b内のローラ18aが第
1〜第5固定レール27a,27b,27c,27d内
を転動して隣の第2〜第6リフタレール24b,25
b,26b内に移動できるようになっている。
【0014】また第1通電装置21は上記第1電極21
aと第1直流電源21bとを有し、第1電極21aは第
1直流電源21b、第2リフタポール24a、第2リフ
タアーム24c、第2リフタレール24b、ハンガ18
を介して被塗装物13a,13bに電気的に接続される
(図1及び図2)。第2通電装置22は上記第2電極2
2aと第2直流電源22bとを有し、第2電極22aは
第2直流電源22b、第3リフタポール25a、第3リ
フタアーム25c、第3リフタレール25b、ハンガ1
8を介して被塗装物13a,13bに電気的に接続され
る。第1及び第2直流電源21b,22bは第1及び第
2電着槽11,12の第1及び第2塗料液11a,12
aに被塗装物13a,13bが完全に浸漬したときに第
1及び第2直流電源21b,22bをオンするように構
成され、第1及び第2直流電源21b,22bには図示
しないがこれらの直流電源21b,22bがオンしてか
ら所定時間後にオフするタイマが設けられる。この電着
塗装装置10では、積込み台16における被塗装物13
a,13bの積込み工程と、第1電着槽11内における
第1塗装工程と、第2電着槽12内における第2塗装工
程と、第1洗浄槽17内における第1洗浄工程と、第2
洗浄槽内における第2洗浄工程と、搬出台における被塗
装物13a,13bの搬出工程とを含む。第1及び第2
電着槽11,12内での通電時間の合計は通常2〜3分
であるので、第1及び第2電着槽11,12内でのそれ
ぞれの通電時間は1〜1.5分となる。また第1洗浄槽
17内での第1洗浄時間及び第2洗浄槽内での第2洗浄
時間はそれぞれ通常1分以内であり、タクトタイムは第
1及び第2塗装工程により定まる。
aと第1直流電源21bとを有し、第1電極21aは第
1直流電源21b、第2リフタポール24a、第2リフ
タアーム24c、第2リフタレール24b、ハンガ18
を介して被塗装物13a,13bに電気的に接続される
(図1及び図2)。第2通電装置22は上記第2電極2
2aと第2直流電源22bとを有し、第2電極22aは
第2直流電源22b、第3リフタポール25a、第3リ
フタアーム25c、第3リフタレール25b、ハンガ1
8を介して被塗装物13a,13bに電気的に接続され
る。第1及び第2直流電源21b,22bは第1及び第
2電着槽11,12の第1及び第2塗料液11a,12
aに被塗装物13a,13bが完全に浸漬したときに第
1及び第2直流電源21b,22bをオンするように構
成され、第1及び第2直流電源21b,22bには図示
しないがこれらの直流電源21b,22bがオンしてか
ら所定時間後にオフするタイマが設けられる。この電着
塗装装置10では、積込み台16における被塗装物13
a,13bの積込み工程と、第1電着槽11内における
第1塗装工程と、第2電着槽12内における第2塗装工
程と、第1洗浄槽17内における第1洗浄工程と、第2
洗浄槽内における第2洗浄工程と、搬出台における被塗
装物13a,13bの搬出工程とを含む。第1及び第2
電着槽11,12内での通電時間の合計は通常2〜3分
であるので、第1及び第2電着槽11,12内でのそれ
ぞれの通電時間は1〜1.5分となる。また第1洗浄槽
17内での第1洗浄時間及び第2洗浄槽内での第2洗浄
時間はそれぞれ通常1分以内であり、タクトタイムは第
1及び第2塗装工程により定まる。
【0015】なお、この実施の形態では、洗浄槽として
第1及び第2洗浄槽の2つを用いたが、1つ又は3つ以
上の洗浄槽を用いてもよい。また、この実施の形態で
は、ディップ式の洗浄槽を用いたが、スプレー式の洗浄
槽を用いてもよい。更に、この実施の形態では、被塗装
物をベルトコンベヤにて搬送したが、チェーンコンベ
ヤ、エアプッシャ又はシャトルコンベヤ等にて搬送して
もよい。
第1及び第2洗浄槽の2つを用いたが、1つ又は3つ以
上の洗浄槽を用いてもよい。また、この実施の形態で
は、ディップ式の洗浄槽を用いたが、スプレー式の洗浄
槽を用いてもよい。更に、この実施の形態では、被塗装
物をベルトコンベヤにて搬送したが、チェーンコンベ
ヤ、エアプッシャ又はシャトルコンベヤ等にて搬送して
もよい。
【0016】このように構成された電着塗装装置の動作
をを説明する。先ず第1リフタレール23bを下降させ
て積込み台16上の第1の被塗装物13aに取付けられ
たハンガ18のローラ18aを第1リフタレール23b
内に挿入し、この状態で第1リフタレール23bを図1
(a)の実線矢印で示す方向に上昇させる。ベルトコン
ベヤを破線矢印で示す方向に回転させると、係止片19
cが第1の被塗装物13aを一点鎖線矢印の方向に押
し、第1の被塗装物13aが第1電着槽11の上方に至
る(図1(b))。次いで第2リフタレール24bを下
降させ、第1の被塗装物13aを第1電着槽11に挿入
して第1塗料液11aに浸漬すると(図1(c))、第
1直流電源21bがオンして第1の被塗装物13aと第
1電極21aとの間に所定の直流電流が流れ、第1塗料
液11a中の塗料が第1の被塗装物13aの表面に析出
する。一方、第2リフタレール24bを下降させると同
時に第1リフタレール23bを下降させ、上記第1の被
塗装物13aと第1電極21aとの間への通電中に、積
込み台16上に後続の第2の被塗装物13bを載せて、
第2の被塗装物13bのハンガ18のローラ18aを第
1リフタレール23b内に挿入する。第1の被塗装物1
3aと第1電極21aとの間への通電を開始して所定時
間経過後、第1及び第2リフタレール23b,24bを
同時に上昇させて、後続の第2の被塗装物13bと約半
分の厚さの塗膜が形成された第1の被塗装物13aとを
同時に引上げ、ベルトコンベヤ19にて第1及び第2電
着槽11,12の上方にそれぞれ移動させる(図2
(d))。
をを説明する。先ず第1リフタレール23bを下降させ
て積込み台16上の第1の被塗装物13aに取付けられ
たハンガ18のローラ18aを第1リフタレール23b
内に挿入し、この状態で第1リフタレール23bを図1
(a)の実線矢印で示す方向に上昇させる。ベルトコン
ベヤを破線矢印で示す方向に回転させると、係止片19
cが第1の被塗装物13aを一点鎖線矢印の方向に押
し、第1の被塗装物13aが第1電着槽11の上方に至
る(図1(b))。次いで第2リフタレール24bを下
降させ、第1の被塗装物13aを第1電着槽11に挿入
して第1塗料液11aに浸漬すると(図1(c))、第
1直流電源21bがオンして第1の被塗装物13aと第
1電極21aとの間に所定の直流電流が流れ、第1塗料
液11a中の塗料が第1の被塗装物13aの表面に析出
する。一方、第2リフタレール24bを下降させると同
時に第1リフタレール23bを下降させ、上記第1の被
塗装物13aと第1電極21aとの間への通電中に、積
込み台16上に後続の第2の被塗装物13bを載せて、
第2の被塗装物13bのハンガ18のローラ18aを第
1リフタレール23b内に挿入する。第1の被塗装物1
3aと第1電極21aとの間への通電を開始して所定時
間経過後、第1及び第2リフタレール23b,24bを
同時に上昇させて、後続の第2の被塗装物13bと約半
分の厚さの塗膜が形成された第1の被塗装物13aとを
同時に引上げ、ベルトコンベヤ19にて第1及び第2電
着槽11,12の上方にそれぞれ移動させる(図2
(d))。
【0017】次に第2及び第3リフタレール24b,2
5bを同時に下降させ、第2及び第1の被塗装物13
b,13aを第1及び第2電着槽11,12に挿入して
第1及び第2塗料液11a,12aにそれぞれ浸漬する
と(図2(e))、第1及び第2直流電源21b,22
bがオンして第2の被塗装物13bと第1電極21aと
の間、及び第1の被塗装物13aと第2電極22aとの
間にそれぞれ所定の直流電流が流れ、第1及び第2塗料
液11a,12a中の塗料が第2及び1の被塗装物13
b,13aの表面にそれぞれ析出する。第2の被塗装物
13bと第1電極21aとの間、及び第1の被塗装物1
3aと第2電極21aとの間への通電を開始して所定時
間経過後、第2及び第3リフタレール24b,25bを
同時に上昇させて、約半分の厚さの塗膜が形成された第
2の被塗装物13bと所望の厚さの塗膜が形成された第
1の被塗装物13aとを同時に引上げ、ベルトコンベヤ
19にて第2電着槽12及び第1洗浄槽17の上方にそ
れぞれ移動させ、第3及び第4リフタレール25b,2
6bを同時に下降させて第2電着槽12及び第1洗浄槽
17にそれぞれ挿入する(図2(f))。更に第1の被
塗装物13aを第2洗浄槽(図示せず)に挿入した後、
搬出台(図示せず)から搬出し、第2の被塗装物13b
を第1洗浄槽17及び第2洗浄槽に挿入した後、搬出台
から搬出する。
5bを同時に下降させ、第2及び第1の被塗装物13
b,13aを第1及び第2電着槽11,12に挿入して
第1及び第2塗料液11a,12aにそれぞれ浸漬する
と(図2(e))、第1及び第2直流電源21b,22
bがオンして第2の被塗装物13bと第1電極21aと
の間、及び第1の被塗装物13aと第2電極22aとの
間にそれぞれ所定の直流電流が流れ、第1及び第2塗料
液11a,12a中の塗料が第2及び1の被塗装物13
b,13aの表面にそれぞれ析出する。第2の被塗装物
13bと第1電極21aとの間、及び第1の被塗装物1
3aと第2電極21aとの間への通電を開始して所定時
間経過後、第2及び第3リフタレール24b,25bを
同時に上昇させて、約半分の厚さの塗膜が形成された第
2の被塗装物13bと所望の厚さの塗膜が形成された第
1の被塗装物13aとを同時に引上げ、ベルトコンベヤ
19にて第2電着槽12及び第1洗浄槽17の上方にそ
れぞれ移動させ、第3及び第4リフタレール25b,2
6bを同時に下降させて第2電着槽12及び第1洗浄槽
17にそれぞれ挿入する(図2(f))。更に第1の被
塗装物13aを第2洗浄槽(図示せず)に挿入した後、
搬出台(図示せず)から搬出し、第2の被塗装物13b
を第1洗浄槽17及び第2洗浄槽に挿入した後、搬出台
から搬出する。
【0018】なお、被塗装物が第1電着槽から第2電着
槽に移行する間に外気にさらされる時間は約60秒以内
に設定される。また、タクトタイムが長くなったときに
は、先行する被塗装物を第2電着槽に下降して挿入した
後、所定時間経過後に後続の被塗装物を第1電着槽に下
降して挿入する、即ち後続の被塗装物の第1電着槽への
下降タイミングを遅らせることにより、通電時間を一定
に保つことができるので、被塗装物及び電極間の電圧を
変更しなくて済む。また、第1電極及び被塗装物間に印
加する電圧を第2電極及び被塗装物間に印加する電圧よ
り低くすることが好ましい。第1電着槽内での電着初期
に過大な電流が流れると、塗膜の析出反応より電気分解
反応の方が促進されてしまい、ガスピンと呼ばれる塗膜
欠陥が発生したり、或いは塗膜の厚さが不均一になった
りする不具合がある。従って、上記電着初期における電
圧を低くすることにより、上記過大な電流が流れるのを
阻止することができ、これにより上記不具合の発生を防
止できるからである。更に、第2電極及び被塗装物間に
流す電流を第1電極及び被塗装物間に流す電流と同一に
することが好ましい。但し、第2電着槽に挿入された被
塗装物の表面には既に所定の厚さの約半分の厚さの塗膜
が形成されているため、塗膜抵抗(電気抵抗)が大き
く、第2電極及び被塗装物間に流れる電流は第1電極及
び被塗装物間に流れる電流より少なくなるのが実態であ
る。
槽に移行する間に外気にさらされる時間は約60秒以内
に設定される。また、タクトタイムが長くなったときに
は、先行する被塗装物を第2電着槽に下降して挿入した
後、所定時間経過後に後続の被塗装物を第1電着槽に下
降して挿入する、即ち後続の被塗装物の第1電着槽への
下降タイミングを遅らせることにより、通電時間を一定
に保つことができるので、被塗装物及び電極間の電圧を
変更しなくて済む。また、第1電極及び被塗装物間に印
加する電圧を第2電極及び被塗装物間に印加する電圧よ
り低くすることが好ましい。第1電着槽内での電着初期
に過大な電流が流れると、塗膜の析出反応より電気分解
反応の方が促進されてしまい、ガスピンと呼ばれる塗膜
欠陥が発生したり、或いは塗膜の厚さが不均一になった
りする不具合がある。従って、上記電着初期における電
圧を低くすることにより、上記過大な電流が流れるのを
阻止することができ、これにより上記不具合の発生を防
止できるからである。更に、第2電極及び被塗装物間に
流す電流を第1電極及び被塗装物間に流す電流と同一に
することが好ましい。但し、第2電着槽に挿入された被
塗装物の表面には既に所定の厚さの約半分の厚さの塗膜
が形成されているため、塗膜抵抗(電気抵抗)が大き
く、第2電極及び被塗装物間に流れる電流は第1電極及
び被塗装物間に流れる電流より少なくなるのが実態であ
る。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに図面に
基づいて詳しく説明する。 <実施例>図1〜図4に示すように、電着塗装装置10
は被塗装物13a,13bを積込むための積込み台16
と、積込み台16の隣に設けられ被塗装物13a,13
bの表面に1回目の塗膜を形成する第1電着槽11と、
第1電着槽11の隣に設けられ被塗装物13a,13b
の表面に2回目の塗膜を形成する第2電着槽12と、第
2電着槽12の隣に設けられ表面に塗膜が形成された被
塗装物13a,13bの1回目の洗浄を行う第1洗浄槽
17と、第1洗浄槽17の隣に設けられ被塗装物13
a,13bの2回目の洗浄を行う第2洗浄槽(図示せ
ず)と、第2洗浄槽の隣に設けられ洗浄された被塗装物
13a,13bを搬出する搬出台(図示せず)と、積込
み台16の上方から搬出台の上方に向って設けられた搬
送装置14と、第1及び第2電着槽11,12内部にそ
れぞれ設けられた第1及び第2電極21a,22bと被
塗装物13a,13bとの間に直流電流を流す第1及び
第2通電装置21,22とを備える。
基づいて詳しく説明する。 <実施例>図1〜図4に示すように、電着塗装装置10
は被塗装物13a,13bを積込むための積込み台16
と、積込み台16の隣に設けられ被塗装物13a,13
bの表面に1回目の塗膜を形成する第1電着槽11と、
第1電着槽11の隣に設けられ被塗装物13a,13b
の表面に2回目の塗膜を形成する第2電着槽12と、第
2電着槽12の隣に設けられ表面に塗膜が形成された被
塗装物13a,13bの1回目の洗浄を行う第1洗浄槽
17と、第1洗浄槽17の隣に設けられ被塗装物13
a,13bの2回目の洗浄を行う第2洗浄槽(図示せ
ず)と、第2洗浄槽の隣に設けられ洗浄された被塗装物
13a,13bを搬出する搬出台(図示せず)と、積込
み台16の上方から搬出台の上方に向って設けられた搬
送装置14と、第1及び第2電着槽11,12内部にそ
れぞれ設けられた第1及び第2電極21a,22bと被
塗装物13a,13bとの間に直流電流を流す第1及び
第2通電装置21,22とを備える。
【0020】被塗装物13a,13bはこの例ではサイ
ドドア等の自動車用部品であり、第1及び第2電着槽1
1,12の容積はそれぞれ同一の約120m3である。
また第1及び第2電極21a,22aはステンレス鋼材
により形成され、第1及び第2電着槽11,12には同
一のカチオン電着塗料溶液により構成された第1及び第
2塗料液11a,12aがそれぞれ約130トンずつ貯
留される。搬送装置14は複数の係止片19cを有する
ベルトコンベヤ19と、積込みリフタ23と、第1電着
リフタ24と、第2電着リフタ25と、第1洗浄リフタ
26と、第2洗浄リフタ(図示せず)と、搬出リフタ
(図示せず)とを備える。積込みリフタ23、第1電着
リフタ24、第2電着リフタ25、第1洗浄リフタ2
6、第2洗浄リフタ及び搬出リフタは、第1〜第6リフ
タポール23a,24a,25a,26a(第5及び第
6リフタポールは図示せず)に沿ってそれぞれ昇降可能
な第1〜第6リフタレール23b,24b,25b,2
6b(第5及び第6リフタレールは図示せず)を有す
る。
ドドア等の自動車用部品であり、第1及び第2電着槽1
1,12の容積はそれぞれ同一の約120m3である。
また第1及び第2電極21a,22aはステンレス鋼材
により形成され、第1及び第2電着槽11,12には同
一のカチオン電着塗料溶液により構成された第1及び第
2塗料液11a,12aがそれぞれ約130トンずつ貯
留される。搬送装置14は複数の係止片19cを有する
ベルトコンベヤ19と、積込みリフタ23と、第1電着
リフタ24と、第2電着リフタ25と、第1洗浄リフタ
26と、第2洗浄リフタ(図示せず)と、搬出リフタ
(図示せず)とを備える。積込みリフタ23、第1電着
リフタ24、第2電着リフタ25、第1洗浄リフタ2
6、第2洗浄リフタ及び搬出リフタは、第1〜第6リフ
タポール23a,24a,25a,26a(第5及び第
6リフタポールは図示せず)に沿ってそれぞれ昇降可能
な第1〜第6リフタレール23b,24b,25b,2
6b(第5及び第6リフタレールは図示せず)を有す
る。
【0021】また第1及び第2通電装置21,22は第
1及び第2電極21a,22aと第1及び第2直流電源
21b,22bとをそれぞれ有する。また第1電着槽1
1における被塗装物13a,13bと第1電極21aと
の間にDC200Vの電圧が印加され、かつ最大で10
00Aの電流が流れるように設定され、第2電着槽12
における被塗装物13a,13bと第2電極22aとの
間にDC300Vの電圧が印加され、最大で700Aの
電流が流れるように設定される。このように構成された
電着塗装装置の動作は、上記実施の形態に記載した通り
であるので、繰返しの説明を省略する。
1及び第2電極21a,22aと第1及び第2直流電源
21b,22bとをそれぞれ有する。また第1電着槽1
1における被塗装物13a,13bと第1電極21aと
の間にDC200Vの電圧が印加され、かつ最大で10
00Aの電流が流れるように設定され、第2電着槽12
における被塗装物13a,13bと第2電極22aとの
間にDC300Vの電圧が印加され、最大で700Aの
電流が流れるように設定される。このように構成された
電着塗装装置の動作は、上記実施の形態に記載した通り
であるので、繰返しの説明を省略する。
【0022】<比較例1>図6に示すように、電着塗装
装置は被塗装物3a,3bを積込むための積込み台1
と、積込み台1の隣に設けられ被塗装物3a,3bの表
面に塗膜を形成する電着槽2と、電着槽2の隣に設けら
れ表面に塗膜が形成された被塗装物3a,3bの1回目
の洗浄を行う第1洗浄槽4と、第1洗浄槽4の隣に設け
られ被塗装物3a,3bの2回目の洗浄を行う第2洗浄
槽(図示せず)と、第2洗浄槽の隣に設けられ洗浄され
た被塗装物3a,3bを搬出する搬出台(図示せず)
と、積込み台1の上方から搬出台の上方に向って設けら
れた搬送装置5と、電着槽2内部に設けられた電極6a
と被塗装物3a,3bとの間に電流を流す通電装置6と
を備える。
装置は被塗装物3a,3bを積込むための積込み台1
と、積込み台1の隣に設けられ被塗装物3a,3bの表
面に塗膜を形成する電着槽2と、電着槽2の隣に設けら
れ表面に塗膜が形成された被塗装物3a,3bの1回目
の洗浄を行う第1洗浄槽4と、第1洗浄槽4の隣に設け
られ被塗装物3a,3bの2回目の洗浄を行う第2洗浄
槽(図示せず)と、第2洗浄槽の隣に設けられ洗浄され
た被塗装物3a,3bを搬出する搬出台(図示せず)
と、積込み台1の上方から搬出台の上方に向って設けら
れた搬送装置5と、電着槽2内部に設けられた電極6a
と被塗装物3a,3bとの間に電流を流す通電装置6と
を備える。
【0023】被塗装物3a,3bは実施例1の被塗装物
と同一のサイドドア等の自動車用部品であり、電着槽2
の容積は約120m3である。また電極6aはステンレ
ス鋼材により形成され、電着槽2にはカチオン電着塗料
溶液により構成された塗料液2aが約130トン貯留さ
れる。搬送装置5は複数の係止片5cを有するベルトコ
ンベヤ5aと、積込みリフタ5dと、電着リフタ5e
と、第1洗浄リフタ5fと、第2洗浄リフタ(図示せ
ず)と、搬出リフタ(図示せず)とを備える。積込みリ
フタ5d、電着リフタ5e、第1洗浄リフタ5f、第2
洗浄リフタ及び搬出リフタは、第1〜第5リフタポール
5j,5k,5m(第4及び第5リフタポールは図示せ
ず)に沿ってそれぞれ昇降可能な第1〜第5リフタレー
ル5g,5h,5i(第4及び第5リフタレールは図示
せず)を有する。また符号5n,5p及び5rは第1、
第2及び第3固定レールを示す。また通電装置6は電極
6aと直流電源6bとを有し、電着槽2における被塗装
物3a,3bと電極6aとの間にDC250Vの電圧が
印加され、最大で1200Aの電流が流れるように設定
される。
と同一のサイドドア等の自動車用部品であり、電着槽2
の容積は約120m3である。また電極6aはステンレ
ス鋼材により形成され、電着槽2にはカチオン電着塗料
溶液により構成された塗料液2aが約130トン貯留さ
れる。搬送装置5は複数の係止片5cを有するベルトコ
ンベヤ5aと、積込みリフタ5dと、電着リフタ5e
と、第1洗浄リフタ5fと、第2洗浄リフタ(図示せ
ず)と、搬出リフタ(図示せず)とを備える。積込みリ
フタ5d、電着リフタ5e、第1洗浄リフタ5f、第2
洗浄リフタ及び搬出リフタは、第1〜第5リフタポール
5j,5k,5m(第4及び第5リフタポールは図示せ
ず)に沿ってそれぞれ昇降可能な第1〜第5リフタレー
ル5g,5h,5i(第4及び第5リフタレールは図示
せず)を有する。また符号5n,5p及び5rは第1、
第2及び第3固定レールを示す。また通電装置6は電極
6aと直流電源6bとを有し、電着槽2における被塗装
物3a,3bと電極6aとの間にDC250Vの電圧が
印加され、最大で1200Aの電流が流れるように設定
される。
【0024】このように構成された電着塗装装置の動作
を説明する。先ず第1リフタレール5gにて積込み台1
上の第1の被塗装物3a,3bを図6(a)の実線矢印
で示す方向に上昇させ、ベルトコンベヤ5aの係止片5
cにて第1の被塗装物3aを一点鎖線矢印の方向に押す
と、第1の被塗装物3aが電着槽2の上方に至る。次い
で第2リフタレール5hを下降させ、第1の被塗装物3
aを電着槽2に挿入して塗料液2aに浸漬すると(図6
(b))、直流電源6bがオンして電極6aと第1の被
塗装物3aとの間に所定の電流が流れ、塗料液2a中の
塗料が第1の被塗装物3aの表面に析出する。一方、第
2リフタレール5hを下降させると同時に第1リフタレ
ール5gを下降させ、上記電極6aと第1の被塗装物3
aとの間への通電中に、積込み台1上に後続の第2の被
塗装物3bを載せて、第2の被塗装物3bのハンガ5b
のローラ(図示せず)を第1リフタレール5g内に挿入
する。通電を開始して所定時間経過後、第1及び第2リ
フタレール5g,5hを同時に上昇させて後続の第2及
び第1の被塗装物3b,3aを同時に引上げ、ベルトコ
ンベヤ5aにて電着槽2及び第1洗浄槽4の上方にそれ
ぞれ移動させる。
を説明する。先ず第1リフタレール5gにて積込み台1
上の第1の被塗装物3a,3bを図6(a)の実線矢印
で示す方向に上昇させ、ベルトコンベヤ5aの係止片5
cにて第1の被塗装物3aを一点鎖線矢印の方向に押す
と、第1の被塗装物3aが電着槽2の上方に至る。次い
で第2リフタレール5hを下降させ、第1の被塗装物3
aを電着槽2に挿入して塗料液2aに浸漬すると(図6
(b))、直流電源6bがオンして電極6aと第1の被
塗装物3aとの間に所定の電流が流れ、塗料液2a中の
塗料が第1の被塗装物3aの表面に析出する。一方、第
2リフタレール5hを下降させると同時に第1リフタレ
ール5gを下降させ、上記電極6aと第1の被塗装物3
aとの間への通電中に、積込み台1上に後続の第2の被
塗装物3bを載せて、第2の被塗装物3bのハンガ5b
のローラ(図示せず)を第1リフタレール5g内に挿入
する。通電を開始して所定時間経過後、第1及び第2リ
フタレール5g,5hを同時に上昇させて後続の第2及
び第1の被塗装物3b,3aを同時に引上げ、ベルトコ
ンベヤ5aにて電着槽2及び第1洗浄槽4の上方にそれ
ぞれ移動させる。
【0025】次に第2及び第3リフタレール5h,5i
を同時に下降させ、第2及び第1の被塗装物3b,3a
を電着槽2及び第1洗浄槽4に挿入して塗料液2a及び
洗浄液4aにそれぞれ浸漬する(図6(c))。直流電
源6bがオンして電極6aと第2の被塗装物3bとの間
に所定の電流が流れ、塗料液2a中の塗料が第2の被塗
装物3bの表面に析出し、同時に第1の被塗装物3aが
洗浄される。更に第1の被塗装物3aを第2洗浄槽(図
示せず)に挿入した後、搬出台から搬出し、第2の被塗
装物3bを第1洗浄槽4及び第2洗浄槽に挿入した後、
搬出台から搬出する。
を同時に下降させ、第2及び第1の被塗装物3b,3a
を電着槽2及び第1洗浄槽4に挿入して塗料液2a及び
洗浄液4aにそれぞれ浸漬する(図6(c))。直流電
源6bがオンして電極6aと第2の被塗装物3bとの間
に所定の電流が流れ、塗料液2a中の塗料が第2の被塗
装物3bの表面に析出し、同時に第1の被塗装物3aが
洗浄される。更に第1の被塗装物3aを第2洗浄槽(図
示せず)に挿入した後、搬出台から搬出し、第2の被塗
装物3bを第1洗浄槽4及び第2洗浄槽に挿入した後、
搬出台から搬出する。
【0026】<比較例2>図7及び図8に示すように、
電着槽7がベルトコンベヤ5aの長手方向に延びる横長
に形成され、この電着槽7の上方に昇降可能に設けられ
た第2リフタレール8が2つの前側レール8a及び後側
レール8bに2分割される。前側レール8aにはこのレ
ール8aに吊下げられた被塗装物3a,3b,3cを後
側レール8bに向って押出す押出しシリンダ8cが取付
けられ、後側レール8bには押出しシリンダ8cにより
押出された被塗装物3a,3b,3cを引取って後側レ
ール8bの下方に位置させる引取りシリンダ8dが取付
けられる。また電着槽7の容積は約260m3であり、
電着槽7にはカチオン電着塗料溶液により構成された塗
料液2aが約280トン貯留される。電着槽7における
電極9aと被塗装物3a,3b,3cとの間にDC30
0Vの電圧が印加され、最大で1500Aの電流が流れ
るように設定される。上記以外は比較例1の電着塗装装
置とほぼ同様に構成される。図7及び図8において図6
と同一符号は同一部品を示す。
電着槽7がベルトコンベヤ5aの長手方向に延びる横長
に形成され、この電着槽7の上方に昇降可能に設けられ
た第2リフタレール8が2つの前側レール8a及び後側
レール8bに2分割される。前側レール8aにはこのレ
ール8aに吊下げられた被塗装物3a,3b,3cを後
側レール8bに向って押出す押出しシリンダ8cが取付
けられ、後側レール8bには押出しシリンダ8cにより
押出された被塗装物3a,3b,3cを引取って後側レ
ール8bの下方に位置させる引取りシリンダ8dが取付
けられる。また電着槽7の容積は約260m3であり、
電着槽7にはカチオン電着塗料溶液により構成された塗
料液2aが約280トン貯留される。電着槽7における
電極9aと被塗装物3a,3b,3cとの間にDC30
0Vの電圧が印加され、最大で1500Aの電流が流れ
るように設定される。上記以外は比較例1の電着塗装装
置とほぼ同様に構成される。図7及び図8において図6
と同一符号は同一部品を示す。
【0027】このように構成された電着塗装装置の動作
を説明する。先ず第1リフタレール5gを下降させて積
込み台1上の第1の被塗装物3aに取付けられたハンガ
5bのローラ(図示せず)を第1リフタレール5g内に
挿入し、この状態で第1リフタレール5gを図7(a)
の実線矢印で示す方向に上昇させる。ベルトコンベヤ5
aを破線矢印で示す方向に回転させると、係止片5cが
第1の被塗装物3aを一点鎖線矢印の方向に押し、第1
の被塗装物3aが電着槽7の上方に至る。次いで第2リ
フタレール8の前側レール8aを下降させ、第1の被塗
装物3aを電着槽7に挿入して塗料液2aに浸漬すると
(図7(b))、直流電源6bがオンして第1の被塗装
物3aと電極9aとの間に所定の直流電流が流れ、塗料
液2a中の塗料が被塗装物3aの表面に析出する。一
方、前側レール8aを下降させると同時に第1リフタレ
ール5gを下降させ、上記第1の被塗装物3aと電極9
aとの間への通電中に、積込み台1上に後続の第2の被
塗装物3bを載せて、第2の被塗装物3bのハンガ5b
のローラ(図示せず)を第1リフタレール5g内に挿入
する。また上記通電中に第2リフタレール8の後側レー
ル8bを下降させて前側レール8aと一致させる。
を説明する。先ず第1リフタレール5gを下降させて積
込み台1上の第1の被塗装物3aに取付けられたハンガ
5bのローラ(図示せず)を第1リフタレール5g内に
挿入し、この状態で第1リフタレール5gを図7(a)
の実線矢印で示す方向に上昇させる。ベルトコンベヤ5
aを破線矢印で示す方向に回転させると、係止片5cが
第1の被塗装物3aを一点鎖線矢印の方向に押し、第1
の被塗装物3aが電着槽7の上方に至る。次いで第2リ
フタレール8の前側レール8aを下降させ、第1の被塗
装物3aを電着槽7に挿入して塗料液2aに浸漬すると
(図7(b))、直流電源6bがオンして第1の被塗装
物3aと電極9aとの間に所定の直流電流が流れ、塗料
液2a中の塗料が被塗装物3aの表面に析出する。一
方、前側レール8aを下降させると同時に第1リフタレ
ール5gを下降させ、上記第1の被塗装物3aと電極9
aとの間への通電中に、積込み台1上に後続の第2の被
塗装物3bを載せて、第2の被塗装物3bのハンガ5b
のローラ(図示せず)を第1リフタレール5g内に挿入
する。また上記通電中に第2リフタレール8の後側レー
ル8bを下降させて前側レール8aと一致させる。
【0028】次に第1の被塗装物3aと電極9aとの間
への通電を開始して所定時間経過後、被塗装物3aを塗
料液2aに浸漬しかつ通電した状態で押出しシリンダ8
cが後側レール8bに向って押出し、この被塗装物3a
を引取りシリンダ8dが引取って後側レール8bの下方
に位置させる(図7(c))。この状態で更に通電を続
け、この通電中に第1リフタレール5g及び前側レール
8aを上昇させて、ベルトコンベヤ5aにより後続の第
2の被塗装物3bを前側レール8aの下方に移動させる
(図7(d))。第1の被塗装物3aを後側レール8b
の下方に移動させてから所定時間経過後、第2の被塗装
物3bを下降させ始め、第2の被塗装物3bが塗料液2
aに触れる前に通電を停止して、第1の被塗装物3aを
上昇させる。なお第2の被塗装物3bの下降終了と第1
の被塗装物3aの上昇終了は同時である(図8
(e))。
への通電を開始して所定時間経過後、被塗装物3aを塗
料液2aに浸漬しかつ通電した状態で押出しシリンダ8
cが後側レール8bに向って押出し、この被塗装物3a
を引取りシリンダ8dが引取って後側レール8bの下方
に位置させる(図7(c))。この状態で更に通電を続
け、この通電中に第1リフタレール5g及び前側レール
8aを上昇させて、ベルトコンベヤ5aにより後続の第
2の被塗装物3bを前側レール8aの下方に移動させる
(図7(d))。第1の被塗装物3aを後側レール8b
の下方に移動させてから所定時間経過後、第2の被塗装
物3bを下降させ始め、第2の被塗装物3bが塗料液2
aに触れる前に通電を停止して、第1の被塗装物3aを
上昇させる。なお第2の被塗装物3bの下降終了と第1
の被塗装物3aの上昇終了は同時である(図8
(e))。
【0029】第2の被塗装物3bの下降終了と同時に第
2の被塗装物3bと電極9aとの間への通電を開始し、
第1の被塗装物3aの上昇終了と同時に第1の被塗装物
3aをベルトコンベヤ5aにて第1洗浄槽4の上方に移
動させ、第3リフタレール5iを下降して第1の被塗装
物3aを第1洗浄槽4内に挿入する(図8(f))。第
3リフタレール5iの下降と同時に後側レール8bも下
降させ、通電を開始して所定時間経過後、第2の被塗装
物3bを前側レール8aの下方から後側レール8bの下
方に移動させる(図8(g))。この状態で更に通電を
続け、この通電中に第1リフタレール5g及び前側レー
ル8aを上昇させて、ベルトコンベヤ5aにより後続の
第3の被塗装物3cを前側レール8aの下方に移動させ
る(図8(h))。通電を停止して第2の被塗装物3b
を上昇させると同時に第1の被塗装物3aも上昇させ、
第2及び第1の被塗装物3b,3aを第1洗浄槽4及び
第2洗浄槽(図示せず)の上方に移動させる。更に第1
の被塗装物3aを第2洗浄槽に挿入した後、搬出台(図
示せず)から搬出し、第2の被塗装物3bを第1洗浄槽
4及び第2洗浄槽に挿入した後、搬出台から搬出する。
2の被塗装物3bと電極9aとの間への通電を開始し、
第1の被塗装物3aの上昇終了と同時に第1の被塗装物
3aをベルトコンベヤ5aにて第1洗浄槽4の上方に移
動させ、第3リフタレール5iを下降して第1の被塗装
物3aを第1洗浄槽4内に挿入する(図8(f))。第
3リフタレール5iの下降と同時に後側レール8bも下
降させ、通電を開始して所定時間経過後、第2の被塗装
物3bを前側レール8aの下方から後側レール8bの下
方に移動させる(図8(g))。この状態で更に通電を
続け、この通電中に第1リフタレール5g及び前側レー
ル8aを上昇させて、ベルトコンベヤ5aにより後続の
第3の被塗装物3cを前側レール8aの下方に移動させ
る(図8(h))。通電を停止して第2の被塗装物3b
を上昇させると同時に第1の被塗装物3aも上昇させ、
第2及び第1の被塗装物3b,3aを第1洗浄槽4及び
第2洗浄槽(図示せず)の上方に移動させる。更に第1
の被塗装物3aを第2洗浄槽に挿入した後、搬出台(図
示せず)から搬出し、第2の被塗装物3bを第1洗浄槽
4及び第2洗浄槽に挿入した後、搬出台から搬出する。
【0030】<比較試験及び評価>実施例の第1及び第
2電着槽内での合計の通電時間を120秒とし、比較例
1及び比較例2の電着槽内での通電時間をそれぞれ12
0秒として、実施例、比較例1及び比較例2の各電着塗
装装置によるタクトタイム及び被塗装物の表面の塗膜の
付き廻り品質を比較した。なおベルトコンベヤによる被
塗装物の槽上搬送時間を20秒とし、被塗装物を吊下げ
た状態での各リフタの下降時間を30秒とし、被塗装物
を吊下げていない状態での各リフタの下降時間を20秒
とした。更に各リフタの上昇時間を20秒とし、比較例
2の被塗装物を塗料液に浸漬した状態で前側レールから
後側レールに移動する槽内搬送時間を30秒とした。そ
の結果を図5に示す。
2電着槽内での合計の通電時間を120秒とし、比較例
1及び比較例2の電着槽内での通電時間をそれぞれ12
0秒として、実施例、比較例1及び比較例2の各電着塗
装装置によるタクトタイム及び被塗装物の表面の塗膜の
付き廻り品質を比較した。なおベルトコンベヤによる被
塗装物の槽上搬送時間を20秒とし、被塗装物を吊下げ
た状態での各リフタの下降時間を30秒とし、被塗装物
を吊下げていない状態での各リフタの下降時間を20秒
とした。更に各リフタの上昇時間を20秒とし、比較例
2の被塗装物を塗料液に浸漬した状態で前側レールから
後側レールに移動する槽内搬送時間を30秒とした。そ
の結果を図5に示す。
【0031】図5から明らかなように、実施例、比較例
1及び比較例2のタクトタイムはそれぞれ130秒、1
90秒及び140秒であり、実施例の装置によるタクト
タイムが最も短くなった。また被塗装物の表面の塗膜の
付き廻り品質は実施例及び比較例1のものは塗膜の厚さ
がほぼ均一であったが、比較例2のものは塗膜の厚さが
一部不均一であった。なお、実施例において被塗装物の
第1電着槽からの引上げ開始から第2電着槽への挿入完
了までの移行時間は70秒であり、被塗装物が上記移行
時に外気にさらされる時間は約60秒であった。
1及び比較例2のタクトタイムはそれぞれ130秒、1
90秒及び140秒であり、実施例の装置によるタクト
タイムが最も短くなった。また被塗装物の表面の塗膜の
付き廻り品質は実施例及び比較例1のものは塗膜の厚さ
がほぼ均一であったが、比較例2のものは塗膜の厚さが
一部不均一であった。なお、実施例において被塗装物の
第1電着槽からの引上げ開始から第2電着槽への挿入完
了までの移行時間は70秒であり、被塗装物が上記移行
時に外気にさらされる時間は約60秒であった。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、塗
装工程が同一塗料を塗装する第1塗装工程及び第2塗装
工程からなり、第1塗装工程の終了後所要時間内に第2
塗装工程に移行するので、塗装工程における所定の通電
時間を確保しつつ、タクトタイムを短縮することができ
る。また、互いに隣接する第1及び第2電着槽がそれぞ
れ内部に同一の電極を有しかつ同一の塗料液を貯留し、
搬送装置が多数の被塗装物を各別に保持した状態で第1
及び第2電着槽に被塗装物を1つずつ同時に又は下降タ
イミングをずらせて挿入しかつ同時に引上げて第1及び
第2電着槽上を搬送し、更に通電装置が第1及び第2電
着槽内の塗料液に各別に浸漬された2つの被塗装物と電
極との間に所定時間だけ直流電流を通電するように構成
すれば、第2電着槽内で被塗装物の表面に2回目の塗膜
を形成する間に、第1電着槽内で後続の被塗装物の表面
に1回目の塗膜が形成されるので、所定の通電時間を確
保しつつ、タクトタイムを短縮できる。
装工程が同一塗料を塗装する第1塗装工程及び第2塗装
工程からなり、第1塗装工程の終了後所要時間内に第2
塗装工程に移行するので、塗装工程における所定の通電
時間を確保しつつ、タクトタイムを短縮することができ
る。また、互いに隣接する第1及び第2電着槽がそれぞ
れ内部に同一の電極を有しかつ同一の塗料液を貯留し、
搬送装置が多数の被塗装物を各別に保持した状態で第1
及び第2電着槽に被塗装物を1つずつ同時に又は下降タ
イミングをずらせて挿入しかつ同時に引上げて第1及び
第2電着槽上を搬送し、更に通電装置が第1及び第2電
着槽内の塗料液に各別に浸漬された2つの被塗装物と電
極との間に所定時間だけ直流電流を通電するように構成
すれば、第2電着槽内で被塗装物の表面に2回目の塗膜
を形成する間に、第1電着槽内で後続の被塗装物の表面
に1回目の塗膜が形成されるので、所定の通電時間を確
保しつつ、タクトタイムを短縮できる。
【0033】またタクトタイムが長くなったときには、
被塗装物の第1電着槽への下降タイミングを遅らせるこ
とにより、通電時間を一定に保つことができるので、被
塗装物及び電極間の電圧を変更しなくて済む。更に、被
塗装物と電極との距離が変化するため被塗装物の表面へ
の塗膜の付き廻り品質が低下する従来の改善された電着
塗装装置と比較して、本発明の電着塗装装置では被塗装
物と電極との距離が変化せず、第1塗装工程から第2塗
装工程に移行する間に被塗装物が外気にさらされる時間
が短いので、被塗装物の表面への塗膜の付き廻り品質を
低下させることはない。
被塗装物の第1電着槽への下降タイミングを遅らせるこ
とにより、通電時間を一定に保つことができるので、被
塗装物及び電極間の電圧を変更しなくて済む。更に、被
塗装物と電極との距離が変化するため被塗装物の表面へ
の塗膜の付き廻り品質が低下する従来の改善された電着
塗装装置と比較して、本発明の電着塗装装置では被塗装
物と電極との距離が変化せず、第1塗装工程から第2塗
装工程に移行する間に被塗装物が外気にさらされる時間
が短いので、被塗装物の表面への塗膜の付き廻り品質を
低下させることはない。
【図1】本発明の一実施形態の電着塗装装置による電着
塗装の前半の工程図。
塗装の前半の工程図。
【図2】その電着塗装の後半の工程図。
【図3】その電着塗装装置の第1及び第2電着槽を含む
要部斜視図。
要部斜視図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】実施例、比較例1及び比較例2の装置による電
着塗装のタイムサイクルを示す図。
着塗装のタイムサイクルを示す図。
【図6】比較例1の電着塗装装置による電着塗装の工程
図。
図。
【図7】比較例2の電着塗装装置による電着塗装の前半
の工程図。
の工程図。
【図8】その電着塗装の後半の工程図。
10 電着塗装装置 11,12 電着槽 11a,12a 塗料液 13a,13b 被塗装物 14 搬送手段 21,22 通電装置 21a,22a 電極
Claims (2)
- 【請求項1】 塗装工程と洗浄工程とを含む電着塗装工
程が前記工程順に流れ作業で行われ前記塗装工程の所要
時間をタクトタイムとする電着塗装方法において、 前記塗装工程が同一塗料を塗装する第1塗装工程及び第
2塗装工程からなり、 前記第1塗装工程の終了後所要時間内に前記第2塗装工
程に移行することを特徴とする電着塗装方法。 - 【請求項2】 互いに隣接して配置されそれぞれ内部に
同一の電極(21a,22a)を有しかつ同一の塗料液(11a,12a)
が貯留された第1及び第2電着槽(11,12)と、 多数の被塗装物(13a,13b)を順次供給しこれらの被塗装
物(13a,13b)を各別に保持した状態で前記第1及び第2
電着槽(11,12)に前記被塗装物(13a,13b)を1つずつ同時
に又は下降タイミングをずらせて挿入しかつ同時に引上
げて前記第1及び第2電着槽(11,12)上を搬送する搬送
装置(14)と、 前記搬送装置(14)により前記第1及び第2電着槽(11,1
2)内に各別に挿入され前記塗料液(11a,12a)に浸漬され
た2つの被塗装物(13a,13b)と前記電極(21a,22a)との間
に所定時間だけ直流電流を通電する通電装置(14)とを備
えた電着塗装装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17892396A JPH1025599A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 電着塗装方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17892396A JPH1025599A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 電着塗装方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1025599A true JPH1025599A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16057015
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17892396A Pending JPH1025599A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 電着塗装方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1025599A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2303468B1 (de) | 2008-07-29 | 2017-02-15 | Dürr Systems AG | Lackieranlage zum lackieren von zu lackierenden gegenständen |
-
1996
- 1996-07-09 JP JP17892396A patent/JPH1025599A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2303468B1 (de) | 2008-07-29 | 2017-02-15 | Dürr Systems AG | Lackieranlage zum lackieren von zu lackierenden gegenständen |
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