JPH10256226A - GaN系半導体層のエッチング方法 - Google Patents
GaN系半導体層のエッチング方法Info
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- JPH10256226A JPH10256226A JP5502897A JP5502897A JPH10256226A JP H10256226 A JPH10256226 A JP H10256226A JP 5502897 A JP5502897 A JP 5502897A JP 5502897 A JP5502897 A JP 5502897A JP H10256226 A JPH10256226 A JP H10256226A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板上に形成されたGaN系半導体層をエッ
チングする方法を提供する。 【解決手段】 このエッチング方法は、基板1の上にバ
ッファ層5を介して形成されている導電性のGaN系半
導体層6をエッチングする際に、基板上におけるエッチ
ング予定個所に金属層3を形成し、前記金属層3を含め
た基板の表面にバッファ層5と導電性のGaN系半導体
層6をこの順序で形成し、エッチングしない領域6Bに
保護膜7を形成し、ついで、アルカリ電解液中で、金属
板9に接続された前記導電性のGaN系半導体層6を陽
極にして電解侵蝕処理を行う。
チングする方法を提供する。 【解決手段】 このエッチング方法は、基板1の上にバ
ッファ層5を介して形成されている導電性のGaN系半
導体層6をエッチングする際に、基板上におけるエッチ
ング予定個所に金属層3を形成し、前記金属層3を含め
た基板の表面にバッファ層5と導電性のGaN系半導体
層6をこの順序で形成し、エッチングしない領域6Bに
保護膜7を形成し、ついで、アルカリ電解液中で、金属
板9に接続された前記導電性のGaN系半導体層6を陽
極にして電解侵蝕処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はGaN系半導体層の
エッチング方法に関し、更に詳しくは、湿式エッチング
法を適用することにより、基板の損傷を引き起こすこと
なくGaN系半導体層をエッチングしてそこに所望のパ
ターンを形成することができるGaN系半導体層のエッ
チング方法に関する。
エッチング方法に関し、更に詳しくは、湿式エッチング
法を適用することにより、基板の損傷を引き起こすこと
なくGaN系半導体層をエッチングしてそこに所望のパ
ターンを形成することができるGaN系半導体層のエッ
チング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、GaAs系のIII−V族化合物
半導体を用いて各種の集積回路構造の光デバイスや電子
デバイスが製造されている。その場合には、まず、例え
ばMOCVD法を適用して半絶縁性のGaAs単結晶基
板の上に所定組成のGaAs系半導体をエピタキシャル
成長させたのち、当該GaAs系半導体層を選択的にエ
ッチングしてそこに所望のパターンが形成される。
半導体を用いて各種の集積回路構造の光デバイスや電子
デバイスが製造されている。その場合には、まず、例え
ばMOCVD法を適用して半絶縁性のGaAs単結晶基
板の上に所定組成のGaAs系半導体をエピタキシャル
成長させたのち、当該GaAs系半導体層を選択的にエ
ッチングしてそこに所望のパターンが形成される。
【0003】そのときのエッチング方法としては、高精
度のパターニングが可能であるということから、反応性
イオンエッチング(RIE)や反応性イオンビームエッ
チング(RIBE)のような乾式エッチング法が広く採
用されている。また、GaAs系半導体層の表面をSi
O2などの保護膜で被覆したのちホトリソグラフィーで
当該保護膜をパターニングし、SiO2保護膜に形成さ
れた開口部から表出するGaAsに対し、例えばKOH
水溶液の中で当該GaAsを陽極とし、金属棒を陰極に
し、両極間に例えば10Vの直流電圧を印加してGaA
s面をエッチングするという湿式エッチング法が適用さ
れることもある。
度のパターニングが可能であるということから、反応性
イオンエッチング(RIE)や反応性イオンビームエッ
チング(RIBE)のような乾式エッチング法が広く採
用されている。また、GaAs系半導体層の表面をSi
O2などの保護膜で被覆したのちホトリソグラフィーで
当該保護膜をパターニングし、SiO2保護膜に形成さ
れた開口部から表出するGaAsに対し、例えばKOH
水溶液の中で当該GaAsを陽極とし、金属棒を陰極に
し、両極間に例えば10Vの直流電圧を印加してGaA
s面をエッチングするという湿式エッチング法が適用さ
れることもある。
【0004】これらの乾式エッチング法と湿式エッチン
グ法を比較すると、乾式エッチングはパターン精度をだ
しやすく、またエッチング速度も大きいという点で有効
であるが、他方では、基板を損傷しやすいという難点が
ある。したがって、基板の損傷を引き起こすことのない
エッチング方法としては湿式エッチングの方が好適であ
る。
グ法を比較すると、乾式エッチングはパターン精度をだ
しやすく、またエッチング速度も大きいという点で有効
であるが、他方では、基板を損傷しやすいという難点が
ある。したがって、基板の損傷を引き起こすことのない
エッチング方法としては湿式エッチングの方が好適であ
る。
【0005】ところで、上記したGaAs系半導体と同
じようにIII−V族化合物半導体に所属し、一般式:I
nxAlyGa1-x-yN(0≦x<1,0≦y<1)で示
されるGaN系半導体は、その禁止帯幅が大きく、かつ
直接遷移型であるため、発光ダイオードやレーザダイオ
ードなどの発光素子、ホトダイオードやホトトランジス
タなどの受光素子、更には電界効果トランジスタやHB
Tなどの電子デバイスの材料として注目されている。
じようにIII−V族化合物半導体に所属し、一般式:I
nxAlyGa1-x-yN(0≦x<1,0≦y<1)で示
されるGaN系半導体は、その禁止帯幅が大きく、かつ
直接遷移型であるため、発光ダイオードやレーザダイオ
ードなどの発光素子、ホトダイオードやホトトランジス
タなどの受光素子、更には電界効果トランジスタやHB
Tなどの電子デバイスの材料として注目されている。
【0006】このGaN系半導体を用いて集積回路構造
のデバイスを製造する場合にも、形成されているGaN
系半導体層をエッチングしてそこに所望のパターンを形
成することが必要である。このGaN系半導体層のエッ
チング方法としては、従来から、次のような湿式エッチ
ング法が知られている。
のデバイスを製造する場合にも、形成されているGaN
系半導体層をエッチングしてそこに所望のパターンを形
成することが必要である。このGaN系半導体層のエッ
チング方法としては、従来から、次のような湿式エッチ
ング法が知られている。
【0007】例えば、第56回応用物理学会学術講演会
(1995年8月26日〜29日)における講演予稿集
No.1、246頁、27p−ZE−16には、KOH,
NaOH20gを水100ccに溶解して成るそれぞれの
アルカリ水溶液を調製し、それらアルカリ水溶液に過酸
化水素水を混合して成る混合溶液にGaNのエピタキシ
ャル成長層を浸漬し、そこに強度0.6W/cm2の紫外線を
照射すると、当該GaNは非常によくエッチングされる
ということが開示されている。
(1995年8月26日〜29日)における講演予稿集
No.1、246頁、27p−ZE−16には、KOH,
NaOH20gを水100ccに溶解して成るそれぞれの
アルカリ水溶液を調製し、それらアルカリ水溶液に過酸
化水素水を混合して成る混合溶液にGaNのエピタキシ
ャル成長層を浸漬し、そこに強度0.6W/cm2の紫外線を
照射すると、当該GaNは非常によくエッチングされる
ということが開示されている。
【0008】また、例えば、特開昭51−3779号公
報には、O.1NのNaOH溶液にエッチング対象のGa
N層を浸漬し、電流密度約10mA/cm2で電気侵蝕して当
該GaN層を溶解する方法が開示されている。この電解
侵蝕法の場合、エッチングの対象となるGaN層は導電
性であることが必要であるが、前記した別の湿式エッチ
ング法に比べて、超かにエッチング速度が大きいという
利点を備えている。
報には、O.1NのNaOH溶液にエッチング対象のGa
N層を浸漬し、電流密度約10mA/cm2で電気侵蝕して当
該GaN層を溶解する方法が開示されている。この電解
侵蝕法の場合、エッチングの対象となるGaN層は導電
性であることが必要であるが、前記した別の湿式エッチ
ング法に比べて、超かにエッチング速度が大きいという
利点を備えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これらの湿式エッチン
グ法は、いずれも、基板の損傷を招かないという点では
有効である。しかしながら、次のような問題がある。ま
ず、前者の湿式エッチング法に関しては、最近、GaN
の結晶性がよくない場合(例えば多結晶構造である場
合)にはエッチングは円滑に進行するが、しかし、対象
のGaNが単結晶構造に近づけば近づくほどエッチング
は困難になるということが指摘されている。そのため、
単結晶として形成されているGaN系半導体層のパター
ン形成に適用することは必ずしも有効ではない。
グ法は、いずれも、基板の損傷を招かないという点では
有効である。しかしながら、次のような問題がある。ま
ず、前者の湿式エッチング法に関しては、最近、GaN
の結晶性がよくない場合(例えば多結晶構造である場
合)にはエッチングは円滑に進行するが、しかし、対象
のGaNが単結晶構造に近づけば近づくほどエッチング
は困難になるということが指摘されている。そのため、
単結晶として形成されているGaN系半導体層のパター
ン形成に適用することは必ずしも有効ではない。
【0010】また、後者の電解侵蝕法の場合、例えば、
サファイヤ基板のような絶縁性の基板の上に形成されて
いる導電性のGaN系半導体層を均一にエッチングでき
るか否かの点は不明のままであった。とくに、電解侵蝕
を実施する際における導電性のGaN系半導体への通電
用端子の取り付け方に関しては、不明のままであった。
サファイヤ基板のような絶縁性の基板の上に形成されて
いる導電性のGaN系半導体層を均一にエッチングでき
るか否かの点は不明のままであった。とくに、電解侵蝕
を実施する際における導電性のGaN系半導体への通電
用端子の取り付け方に関しては、不明のままであった。
【0011】この点に関して、本発明者は次のような実
験を行った。すなわち、導電性のGaN層の一部に単純
にリード線を接続し、その状態で電解侵蝕を進めたとこ
ろ、そのリード線が接続されているGaN層の部分にお
けるエッチングが基板との界面にまで集中的に進行し、
他の部分との間が断線状態となってしまい、結局、全体
的なエッチングは不可能であった。
験を行った。すなわち、導電性のGaN層の一部に単純
にリード線を接続し、その状態で電解侵蝕を進めたとこ
ろ、そのリード線が接続されているGaN層の部分にお
けるエッチングが基板との界面にまで集中的に進行し、
他の部分との間が断線状態となってしまい、結局、全体
的なエッチングは不可能であった。
【0012】また、導電性のGaN層の表面にレジスト
マスクのパターンを形成した状態で電解侵蝕を行ったと
ころ、用いたアルカリ電解液がGaN層とレジストマス
クとの界面に侵入してしまい、その結果、GaN層のエ
ッチング形状は設計基準から外れてしまい、目的とする
デバイスの製造は不可能であった。本発明は、基板の損
傷は招かないという利点を有しながらも上記したような
問題をかかえている電解侵蝕によるGaN系半導体層の
エッチング方法における問題を解決し、基板上に形成さ
れている導電性のGaN系半導体層を設計基準通りにエ
ッチングすることができる方法の提供を目的とする。
マスクのパターンを形成した状態で電解侵蝕を行ったと
ころ、用いたアルカリ電解液がGaN層とレジストマス
クとの界面に侵入してしまい、その結果、GaN層のエ
ッチング形状は設計基準から外れてしまい、目的とする
デバイスの製造は不可能であった。本発明は、基板の損
傷は招かないという利点を有しながらも上記したような
問題をかかえている電解侵蝕によるGaN系半導体層の
エッチング方法における問題を解決し、基板上に形成さ
れている導電性のGaN系半導体層を設計基準通りにエ
ッチングすることができる方法の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、基板上にバッファ層を介し
て形成されている導電性のGaN系半導体層をエッチン
グする際に、基板上におけるエッチング予定個所に金属
層を形成し、前記金属層を含めた基板の表面にバッファ
層と導電性のGaN系半導体層をこの順序で形成し、つ
いで、アルカリ電解液中で、前記導電性のGaN系半導
体層を陽極にして電解侵食処理を行うことを特徴とする
GaN系半導体層のエッチング方法が提供される。
ために、本発明においては、基板上にバッファ層を介し
て形成されている導電性のGaN系半導体層をエッチン
グする際に、基板上におけるエッチング予定個所に金属
層を形成し、前記金属層を含めた基板の表面にバッファ
層と導電性のGaN系半導体層をこの順序で形成し、つ
いで、アルカリ電解液中で、前記導電性のGaN系半導
体層を陽極にして電解侵食処理を行うことを特徴とする
GaN系半導体層のエッチング方法が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のエッチング方法
を図面に則して詳細に説明する。すなわち、基板1の表
面に形成されるGaN系半導体層に対するエッチング予
定個所が、図1で示したような平面パターンAである場
合について説明する。ここで、エッチング予定個所のパ
ターンAは、基板1の表面1aに所定の平面パターンで
描画され、その端部は基板1の周縁部1bにまで延びて
いる。
を図面に則して詳細に説明する。すなわち、基板1の表
面に形成されるGaN系半導体層に対するエッチング予
定個所が、図1で示したような平面パターンAである場
合について説明する。ここで、エッチング予定個所のパ
ターンAは、基板1の表面1aに所定の平面パターンで
描画され、その端部は基板1の周縁部1bにまで延びて
いる。
【0015】最初に、基板上におけるエッチング予定個
所に所望の平面パターンを有する金属層が形成される。
具体的には、図2で示したように、例えばサファイヤの
ような絶縁材料の基板1が用意され、その表面1aの全
体を被覆してレジスト膜2を形成したのち、公知のフォ
トリソグラフィーを適用して、エッチング予定個所に相
当するレジスト膜2の部分を除去し、そこに所望の平面
パターンを有する開口部2aを形成する。
所に所望の平面パターンを有する金属層が形成される。
具体的には、図2で示したように、例えばサファイヤの
ような絶縁材料の基板1が用意され、その表面1aの全
体を被覆してレジスト膜2を形成したのち、公知のフォ
トリソグラフィーを適用して、エッチング予定個所に相
当するレジスト膜2の部分を除去し、そこに所望の平面
パターンを有する開口部2aを形成する。
【0016】なお、図2で示した開口部2aの平面パタ
ーンは図1で示したパターンAと同形であり、基板1の
表面の周縁部1bにまで延在している。ついで、残置し
ているレジスト膜2をマスクにして、前記開口部2aに
金属を例えば真空蒸着したのちレジスト膜2を除去す
る。その結果、図3で示したように、基板1の表面1a
には、その周縁部1bにまで延びており、かつエッチン
グ予定個所に相当する平面パターンを有する金属層3が
形成される。なお、図3で示した金属層3から延在して
周縁部1bに形成されている金属層の端部を図3におい
ては3a,3aで示してある。金属層3の形成に用いる
金属としては、後述するエッチングの対象となるGaN
系半導体との格子不整合率が比較的大きい金属であるこ
とが好ましく、例えばAl,Ti,Mo,Niなどをあ
げることができる。
ーンは図1で示したパターンAと同形であり、基板1の
表面の周縁部1bにまで延在している。ついで、残置し
ているレジスト膜2をマスクにして、前記開口部2aに
金属を例えば真空蒸着したのちレジスト膜2を除去す
る。その結果、図3で示したように、基板1の表面1a
には、その周縁部1bにまで延びており、かつエッチン
グ予定個所に相当する平面パターンを有する金属層3が
形成される。なお、図3で示した金属層3から延在して
周縁部1bに形成されている金属層の端部を図3におい
ては3a,3aで示してある。金属層3の形成に用いる
金属としては、後述するエッチングの対象となるGaN
系半導体との格子不整合率が比較的大きい金属であるこ
とが好ましく、例えばAl,Ti,Mo,Niなどをあ
げることができる。
【0017】ついで、図4で示したように、基板1の周
縁部1bを例えばMo製のホルダ4で把持した状態で結
晶成長装置内にセットし、例えばMBE法を適用して例
えばGaN系バッファ層とGaN系半導体層とをこの順
序で積層する。このとき、基板の周縁部1b全体および
そこに存在する金属層の端部3a,3aは、ホルダ4で
被覆された状態になっているので、その個所にはバッフ
ァ層とGaN系半導体層は形成されない。
縁部1bを例えばMo製のホルダ4で把持した状態で結
晶成長装置内にセットし、例えばMBE法を適用して例
えばGaN系バッファ層とGaN系半導体層とをこの順
序で積層する。このとき、基板の周縁部1b全体および
そこに存在する金属層の端部3a,3aは、ホルダ4で
被覆された状態になっているので、その個所にはバッフ
ァ層とGaN系半導体層は形成されない。
【0018】この成膜操作の結果、図5で示したよう
に、基板1の表面のうち、ホルダで把持していた周縁部
を除いた表面では、金属層3を被覆してバッファ層5が
形成され、更にそのバッファ層5を被覆してGaN系半
導体層6が形成される。そして、基材表面の周縁部1b
およびそこに存在している金属層の部分3a,3aはそ
のままの状態で表出している。
に、基板1の表面のうち、ホルダで把持していた周縁部
を除いた表面では、金属層3を被覆してバッファ層5が
形成され、更にそのバッファ層5を被覆してGaN系半
導体層6が形成される。そして、基材表面の周縁部1b
およびそこに存在している金属層の部分3a,3aはそ
のままの状態で表出している。
【0019】この成膜操作時に、金属層3の上に成長す
るGaN系半導体は多結晶構造になる。したがって、図
5における最上層のGaN系半導体層6の場合、金属層
3の上に存在する領域6Aは多結晶構造になっており、
それ以外の領域6B、すなわち金属層3が存在していな
い領域は単結晶構造になっている。換言すれば、最上層
のGaN系半導体層6には、金属層3の平面パターン、
すなわち図1で示したエッチング予定個所のパターンA
をなして多結晶構造のパターンが形成されている。
るGaN系半導体は多結晶構造になる。したがって、図
5における最上層のGaN系半導体層6の場合、金属層
3の上に存在する領域6Aは多結晶構造になっており、
それ以外の領域6B、すなわち金属層3が存在していな
い領域は単結晶構造になっている。換言すれば、最上層
のGaN系半導体層6には、金属層3の平面パターン、
すなわち図1で示したエッチング予定個所のパターンA
をなして多結晶構造のパターンが形成されている。
【0020】ついで、図6で示したように、表面全体を
被覆してレジスト膜2'を形成したのち、公知のリソグ
ラフィーを適用して、GaN系半導体層の表面のうち単
結晶構造の領域6Bに、目的とするデバイスの形状に相
当する開口部2a'のパターンを形成する。ついで、残
留しているレジスト膜2'をマスクにして、前記開口部
2a'に例えばSiO2やSiNxのような電気絶縁性材
料を被着したのちレジスト膜2'を除去する。
被覆してレジスト膜2'を形成したのち、公知のリソグ
ラフィーを適用して、GaN系半導体層の表面のうち単
結晶構造の領域6Bに、目的とするデバイスの形状に相
当する開口部2a'のパターンを形成する。ついで、残
留しているレジスト膜2'をマスクにして、前記開口部
2a'に例えばSiO2やSiNxのような電気絶縁性材
料を被着したのちレジスト膜2'を除去する。
【0021】その結果、図7で示したように、GaN系
半導体層6の単結晶構造の領域6Bにおける必要個所に
電気絶縁性の保護膜7が形成される。続けて、電解侵蝕
処理が行われる。まず、基板1の周縁部1bを被覆して
例えば銅ペーストやドータイトのような導電性塗料を等
幅で塗布する。このとき、少なくとも金属層の端部3
a,3aは導電性塗料で完全に被覆されることが必要で
ある。
半導体層6の単結晶構造の領域6Bにおける必要個所に
電気絶縁性の保護膜7が形成される。続けて、電解侵蝕
処理が行われる。まず、基板1の周縁部1bを被覆して
例えば銅ペーストやドータイトのような導電性塗料を等
幅で塗布する。このとき、少なくとも金属層の端部3
a,3aは導電性塗料で完全に被覆されることが必要で
ある。
【0022】金属層の端部3a,3aが導電性塗料で完
全に被覆されておらずに一部が表出していると、後述す
る電解侵蝕処理時に、当該表出部が溶解して断線状態と
なり、GaN系半導体層6の電解侵蝕処理ができなくな
ってしまうからである。具体的な塗布態様としては、図
8で示したように、導電材塗料8が、金属層の端部3
a,3aを埋設し、かつ、バッファ層5とGaN系半導
体層6の周壁をも被覆するように塗布することが好まし
い。更には、図8の仮想線で示したように、GaN系半
導体層6の周縁部の表面をオーバーコートするように塗
布してもよい。
全に被覆されておらずに一部が表出していると、後述す
る電解侵蝕処理時に、当該表出部が溶解して断線状態と
なり、GaN系半導体層6の電解侵蝕処理ができなくな
ってしまうからである。具体的な塗布態様としては、図
8で示したように、導電材塗料8が、金属層の端部3
a,3aを埋設し、かつ、バッファ層5とGaN系半導
体層6の周壁をも被覆するように塗布することが好まし
い。更には、図8の仮想線で示したように、GaN系半
導体層6の周縁部の表面をオーバーコートするように塗
布してもよい。
【0023】そして、この導電性塗料8に、図9で示し
たように例えばAl,Cu,ステンレス鋼のような導電
性の金属板9が接着される。その結果、金属板9は導電
性塗料を介して周縁部の金属層の端部3a,3aと導通
関係を形成し、そして当該金属層の端部3a,3aは金
属層3が延在している部分であるため、その金属層3を
介してバッファ層5およびGaN系半導体層6と導通関
係を形成する。すなわち、金属板9と、バッファ層5お
よびGaN系半導体層6との間には導通関係が形成され
る。
たように例えばAl,Cu,ステンレス鋼のような導電
性の金属板9が接着される。その結果、金属板9は導電
性塗料を介して周縁部の金属層の端部3a,3aと導通
関係を形成し、そして当該金属層の端部3a,3aは金
属層3が延在している部分であるため、その金属層3を
介してバッファ層5およびGaN系半導体層6と導通関
係を形成する。すなわち、金属板9と、バッファ層5お
よびGaN系半導体層6との間には導通関係が形成され
る。
【0024】なお、導電性塗料8との導通部分を除いた
金属板9の表面には、例えばワックスまたはテフロンの
ような電気絶縁性塗料をシール剤として塗布することに
より、後述する電解侵蝕処理時に用いる電解液に対する
耐食性と電気絶縁性が付与される。この状態で全体をア
ルカリ電解液に浸漬し、前記した金属板8を電源のプラ
ス極に接続して陽極とし、またGaN系半導体層6に対
向して例えばPt電極のような不溶性電極を配置してそ
れを陰極とし、両極間に所定の電圧を印加して通電す
る。
金属板9の表面には、例えばワックスまたはテフロンの
ような電気絶縁性塗料をシール剤として塗布することに
より、後述する電解侵蝕処理時に用いる電解液に対する
耐食性と電気絶縁性が付与される。この状態で全体をア
ルカリ電解液に浸漬し、前記した金属板8を電源のプラ
ス極に接続して陽極とし、またGaN系半導体層6に対
向して例えばPt電極のような不溶性電極を配置してそ
れを陰極とし、両極間に所定の電圧を印加して通電す
る。
【0025】用いるアルカリ電解液としては、例えばK
OH水溶液やNaOH水溶液を好適例としてあげること
ができ、また電解液の温度は20〜50℃程度であるこ
とが好ましい。更に、両極間に印加する電圧は、用いる
アルカリ電解液の濃度との関係で変化させることになる
が、例えば0.7NのKOH水溶液を用いて電解侵蝕を室
温下で行う場合には、10〜20V程度であればよい。
OH水溶液やNaOH水溶液を好適例としてあげること
ができ、また電解液の温度は20〜50℃程度であるこ
とが好ましい。更に、両極間に印加する電圧は、用いる
アルカリ電解液の濃度との関係で変化させることになる
が、例えば0.7NのKOH水溶液を用いて電解侵蝕を室
温下で行う場合には、10〜20V程度であればよい。
【0026】この電解侵蝕処理により、陰極からはそれ
に対面しているGaN系半導体層6の表面に電子が集中
的に流入して流入個所を酸化し、その部分を溶解せしめ
る。そして、保護膜7で被覆されているGaN系半導体
層の単結晶構造の領域6Bには当該保護膜7の作用で電
子は流入しないので溶解することなく残留する。しかし
領域6B以外の領域は、陰極からの電子が流入し、しか
もその下に位置する金属層6の作用で多結晶構造の領域
になっているので、電解侵蝕が継時的に進行して溶解が
進む。なお、このとき紫外線を照射すると電解侵蝕は効
果的に進行するので好適である。
に対面しているGaN系半導体層6の表面に電子が集中
的に流入して流入個所を酸化し、その部分を溶解せしめ
る。そして、保護膜7で被覆されているGaN系半導体
層の単結晶構造の領域6Bには当該保護膜7の作用で電
子は流入しないので溶解することなく残留する。しかし
領域6B以外の領域は、陰極からの電子が流入し、しか
もその下に位置する金属層6の作用で多結晶構造の領域
になっているので、電解侵蝕が継時的に進行して溶解が
進む。なお、このとき紫外線を照射すると電解侵蝕は効
果的に進行するので好適である。
【0027】そして、最終的に、領域6Aでは最下層に
位置する金属層3も電解侵食され、その結果、図10で
示したように、基板1の表面1aには、目的とするパタ
ーンをなして、バッファ層5と、その上に位置するエピ
タキシャル成長層である単結晶構造のGaN系半導体層
6が残置する。そして、最上層の保護膜7を除去するこ
とにより、単結晶構造のGaN系半導体層6を用いたデ
バイスを製造することができる。
位置する金属層3も電解侵食され、その結果、図10で
示したように、基板1の表面1aには、目的とするパタ
ーンをなして、バッファ層5と、その上に位置するエピ
タキシャル成長層である単結晶構造のGaN系半導体層
6が残置する。そして、最上層の保護膜7を除去するこ
とにより、単結晶構造のGaN系半導体層6を用いたデ
バイスを製造することができる。
【0028】
【実施例】サファイヤ基板を用いて、図3で示したよう
に、その表面のエッチング予定個所に厚み50nmのAl
層を形成した。ついで基板1の周縁部1bの2mm程度を
図4で示したようにMo製のホルダ4で把持してMBE
装置にセットし、まず、温度640℃でジメチルヒドラ
ジン(5×10-6Torr)と金属Ga(5×10-7Torr)
を用いて厚み5nmのGaNバッファ層5を形成し、更に
続けて、成長温度850℃でアンモニア(5×10-6To
rr)と金属Ga(5×10-7Torr)とSi(5×10-9
Torr)を用いて厚み1000nmのn型GaN層6を形成
した(図5)。Al層3の上のn型GaN層の領域6A
は多結晶構造であり、それ以外の領域6Bは単結晶構造
であった。
に、その表面のエッチング予定個所に厚み50nmのAl
層を形成した。ついで基板1の周縁部1bの2mm程度を
図4で示したようにMo製のホルダ4で把持してMBE
装置にセットし、まず、温度640℃でジメチルヒドラ
ジン(5×10-6Torr)と金属Ga(5×10-7Torr)
を用いて厚み5nmのGaNバッファ層5を形成し、更に
続けて、成長温度850℃でアンモニア(5×10-6To
rr)と金属Ga(5×10-7Torr)とSi(5×10-9
Torr)を用いて厚み1000nmのn型GaN層6を形成
した(図5)。Al層3の上のn型GaN層の領域6A
は多結晶構造であり、それ以外の領域6Bは単結晶構造
であった。
【0029】ついで、全体の表面をレジスト膜で被覆し
たのち、デバイス作成予定個所に開口部を形成し、そこ
にSiO2をスパックリング法で被着し、続いてレジス
ト膜を除去して保護膜7を形成した(図6,図7)。つ
いで、基板1の周縁部1bにドータイト(藤倉化成社製
の導電性塗料)8を、Al層の端部3a,3aを完全に
埋設し、かつn型GaN層6の周縁部表面が幅2mm程度
被覆されるように塗布したのち、そこに、ドーナッツ形
状のAl円板9を接着した(図8、図9)。なお、Al
円板9はそのドータイト8との接着部以外の表面には酸
化アルミ被膜が形成されている。
たのち、デバイス作成予定個所に開口部を形成し、そこ
にSiO2をスパックリング法で被着し、続いてレジス
ト膜を除去して保護膜7を形成した(図6,図7)。つ
いで、基板1の周縁部1bにドータイト(藤倉化成社製
の導電性塗料)8を、Al層の端部3a,3aを完全に
埋設し、かつn型GaN層6の周縁部表面が幅2mm程度
被覆されるように塗布したのち、そこに、ドーナッツ形
状のAl円板9を接着した(図8、図9)。なお、Al
円板9はそのドータイト8との接着部以外の表面には酸
化アルミ被膜が形成されている。
【0030】一方、脱イオン水200ミリリットルにKOH5
gを溶解して0.7NのKOH水溶液を調製し、この中
に、図9で示したAl円板付きの基板を浸漬し、Al円
板を電源のプラス極に接続し、また、n型GaN層6に
対向してPt電極を配置してそれを電源のマイナス極に
接続した。そして、両極間に表1で示した電圧をそれぞ
れ印加して10分間の電解侵蝕処理を行った。10分
後、基板を取り出し、基板の中央部と周縁部におけるA
l層上のエッチング深さを計測した。その結果を表1に
示した。
gを溶解して0.7NのKOH水溶液を調製し、この中
に、図9で示したAl円板付きの基板を浸漬し、Al円
板を電源のプラス極に接続し、また、n型GaN層6に
対向してPt電極を配置してそれを電源のマイナス極に
接続した。そして、両極間に表1で示した電圧をそれぞ
れ印加して10分間の電解侵蝕処理を行った。10分
後、基板を取り出し、基板の中央部と周縁部におけるA
l層上のエッチング深さを計測した。その結果を表1に
示した。
【0031】なお、保護膜7の下に位置するn型GaN
層6はエッチングされずにそのまま残留していた。
層6はエッチングされずにそのまま残留していた。
【0032】
【表1】 また、両極間の印加電圧を10Vと一定にした状態で処
理時間を表2で示したように変化させて、エッチング深
さを測定した。その結果を表2に示した。
理時間を表2で示したように変化させて、エッチング深
さを測定した。その結果を表2に示した。
【0033】
【表2】
【0034】表から明らかなように、例えば20Vの印
加電圧を20分間かけることにより、基板上に金属層を
パターニングした個所に形成されているGaN系半導体
層(多結晶構造の領域)を、その金属層のパターン通り
にエッチング除去して、単結晶構造の領域を残すことが
できる。
加電圧を20分間かけることにより、基板上に金属層を
パターニングした個所に形成されているGaN系半導体
層(多結晶構造の領域)を、その金属層のパターン通り
にエッチング除去して、単結晶構造の領域を残すことが
できる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明方
法によれば、エピタキシャル成長法で形成したGaN系
半導体層を湿式エッチング法の1つである電解侵蝕法で
所望のパターンで均一にエッチングすることができる。
そして、本発明方法は、RIEやRIBEのような高エ
ネルギービームを使用することなくに湿式エッチング法
を適用しているため基板の損傷という問題は起こらな
い。
法によれば、エピタキシャル成長法で形成したGaN系
半導体層を湿式エッチング法の1つである電解侵蝕法で
所望のパターンで均一にエッチングすることができる。
そして、本発明方法は、RIEやRIBEのような高エ
ネルギービームを使用することなくに湿式エッチング法
を適用しているため基板の損傷という問題は起こらな
い。
【0036】したがって、本発明方法は、GaN系半導
体を用いた高品質のデバイス作成に適用して有効であ
る。
体を用いた高品質のデバイス作成に適用して有効であ
る。
【図1】基板の例を示す斜視図である。
【図2】基板表面に金属層形成用のレジスト膜の開口部
を形成した状態を示す断面図である。
を形成した状態を示す断面図である。
【図3】基板表面に金属層のパターンを形成した状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】基板をホルダで把持した状態を示す断面図であ
る。
る。
【図5】金属層を被覆してバッファ層とGaN系半導体
層を形成した状態を示す断面図である。
層を形成した状態を示す断面図である。
【図6】GaN系半導体層に形成したレジスト膜に開口
部を形成した状態を示す断面図である。
部を形成した状態を示す断面図である。
【図7】GaN系半導体層の単結晶構造領域に保護膜を
形成した状態を示す断面図である。
形成した状態を示す断面図である。
【図8】基板の周縁部に導電性塗料を塗布した状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図9】基板に金属板を取り付けた状態を示した断面図
である。
である。
【図10】金属層上のGaN系半導体層を電解侵食して
エッチング除去した状態を示す断面図である。
エッチング除去した状態を示す断面図である。
1 基板 1a 基板1の表面 1b 基板1の周縁部 2,2' レジスト膜 2a,2a' 開口部 3 金属層 3a 金属層の端部 4 ホルダ 5 バッファ層 6 GaN系半導体層 6A GaN系半導体層5の多結晶構造領域 6B GaN系半導体層5の単結晶構造領域 7 絶縁性の保護膜 8 導電性塗料 9 金属板
Claims (1)
- 【請求項1】 基板上にバッファ層を介して形成されて
いる導電性のGaN系半導体層をエッチングする際に、
基板上におけるエッチング予定個所に金属層を形成し、
前記金属層を含めた基板の表面にバッファ層と導電性の
GaN系半導体層をこの順序で形成し、ついで、アルカ
リ電解液中で、前記導電性のGaN系半導体層を陽極に
して電解侵食処理を行うことを特徴とするGaN系半導
体層のエッチング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5502897A JPH10256226A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | GaN系半導体層のエッチング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5502897A JPH10256226A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | GaN系半導体層のエッチング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10256226A true JPH10256226A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=12987225
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5502897A Pending JPH10256226A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | GaN系半導体層のエッチング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10256226A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1120483A3 (en) * | 2000-01-26 | 2001-12-05 | TRW Inc. | Method for etching GaN material |
| US6605548B1 (en) * | 1999-06-01 | 2003-08-12 | National Research Council Of Canada | Process for etching gallium nitride compound based semiconductors |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP5502897A patent/JPH10256226A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6605548B1 (en) * | 1999-06-01 | 2003-08-12 | National Research Council Of Canada | Process for etching gallium nitride compound based semiconductors |
| EP1120483A3 (en) * | 2000-01-26 | 2001-12-05 | TRW Inc. | Method for etching GaN material |
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