JPH10258045A - 真空採血用ホルダー - Google Patents

真空採血用ホルダー

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Publication number
JPH10258045A
JPH10258045A JP9068114A JP6811497A JPH10258045A JP H10258045 A JPH10258045 A JP H10258045A JP 9068114 A JP9068114 A JP 9068114A JP 6811497 A JP6811497 A JP 6811497A JP H10258045 A JPH10258045 A JP H10258045A
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JP
Japan
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holder
blood collection
vacuum blood
ring
shaped
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Application number
JP9068114A
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English (en)
Inventor
Hideo Anraku
秀雄 安楽
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 採血者は、採血管の押し込み動作の繰り返し
のみで、採血管の装着、固定、排出を制御することがで
き、キックバック防止に気遣うことなく安心して採血作
業に専念することができる真空採血用ホルダーを提供す
る。 【解決手段】 一端に真空採血管挿入用の開口部11を
有し、他端に採血針固定機構13を有する筒状の真空採
血用ホルダーであって、該ホルダーは、ホルダー本体1
の内壁面上に円周方向に沿って1周するリング状の溝2
と該リング状の溝2からホルダー本体1の軸方向に沿っ
て開口部11に向かって延びる複数の縦溝3を有してお
り、更に該リング状の溝2に沿ってホルダー内部を円周
方向に回転可能であり、かつ該縦溝3に沿ってホルダー
内部を軸方向に前後に移動可能な中子4を内包するもの
であることを特徴とする真空採血用ホルダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血液を検体とする臨
床検査において、採血のための所謂真空採血システムに
用いられる真空採血用ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な真空採血システムの基本的構成
は、例えば、特開昭62−227316号公報に記載さ
れているように、図13〜15に示す通り、 有底の管状容器の開放端を針穴シール性、かつガスバ
リヤー性を備えた栓体110で気密に封止し、内部を減
圧に保った真空採血管100、 一本の中空の金属製細管からなり、両末端に針先21
0、220を有し、ほぼ中間部に雄ネジが切られた針基
230を有する、所謂マルチプル採血針と呼ばれる真空
採血針200(なお、針先220側の針管は、採血時に
真空採血管100の栓体110刺通側となるが、真空採
血管100を取り替えて連続して採血する際に、取り替
え時に血液がこぼれ落ちるのを防止するために、該針管
には伸縮自在のゴム状弾性体からなる鞘体240が被さ
れている)、 採血針をネジ止め固定するために雌ネジが切られた固
定孔310を有し、真空採血管100を内腔320に保
持する真空採血用ホルダー300、 からなっている。
【0003】採血にあたっては、採血針の針基230を
ホルダー300の固定孔310にネジ止めする。採血者
は、図16に示すように、採血針/ホルダー組み立て体
の全体を被採血者の血管軸に沿った方向に寝かせるよう
に手に保持し、血管刺通側の針先210を血管に刺通す
る。ついで、ホルダー300に真空採血管100を挿入
し、栓体刺通側の針先220で栓体110を貫通せしめ
ると、真空採血管100内部が減圧になっているために
血液が吸引されるようになっている。
【0004】ところで、本システムを用いて採血する時
に問題となっているのは、複数の採血管に連続して採血
する場合に用いられる真空採血針(マルチプル採血針)
の栓体刺通側の針管に被せられているゴム状弾性体から
なる鞘体の反発弾性がかなり強いために、採血のために
ホルダーに挿入された採血管がしばしば押し返されてし
まうことであり、通常、この現象はキックバックと呼ば
れている。
【0005】これは、採血管の栓体に採血針の栓体刺通
側の針管が貫入して行く際に、鞘体が栓体によってしご
かれ、蛇腹状に圧縮されるために、栓体に対してこれを
弾き返そうとする強い反発力が生じることが原因であ
る。反発力が充分に大きい場合は、採血管が完全に弾き
飛ばされてしまい、明らかにキックバックが起こったこ
とが認識されるが、多くの場合は、栓体と針管の摩擦力
と鞘体の反発力が釣り合うところまでじわじわと押し戻
されて止まる。この結果、針管の切先は栓体の中に埋没
した状態になってしまうことが多く、血管と採血管の連
通が絶たれ、採血できなくなるが、採血者にはこのよう
な状況が見えないために、キックバックと認識されるよ
りも、しばしば真空採血管の真空度が不良であったのだ
と解釈されてしまう。
【0006】この問題を解決する最も簡便な手段は、採
血中ずっと採血管の底部を指先でホルダー内に向けて押
し込み続けることである。しかしながら、多くの採血を
繰り返さねばならない時にこのようなことに気を使わね
ばならないことは、好ましいことではない。そこで、特
開平1−291830号公報や特開平6−38944号
公報では、ホルダーを弾性材料で成形し、ホルダー内壁
に内側に突出するうね状の隆起を設けたり、または内側
に傾斜している複数の舌片を有する内筒をホルダー本体
に内装することにより、採血管や栓体とのすべり摩擦抵
抗を大きくして、鞘体の反発力に打ち勝つことが提案さ
れている。
【0007】また、特開昭63−194641号公報で
は、係止機構をホルダーに設け、採血管が挿入されると
係止機構が栓体または採血管本体を保持し、採血が終了
すると、採血管を回転させたり、ホルダー外面に設けら
れた係止解除用のボタンを操作することにより、採血管
を取り出せるようにしている。
【0008】しかしながら、前者では、採血管の抜き差
しの抵抗が大きくなるために採血者の疲労を増したり、
引き抜く時の摩擦力が大きすぎて、栓体が採血管からす
っぽ抜けてしまったり、後者では、採血管の抜き差し以
外に煩雑な回転操作を必要とし、また採血中に誤って係
止解除ボタンに触れてしまう危険性などがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであり、その目的は、採血者は、採血管
の押し込み動作の繰り返しのみで、採血管の装着、固
定、排出を制御することができ、キックバック防止に気
遣うことなく安心して採血作業に専念することができる
真空採血用ホルダーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
真空採血用ホルダー(以下、本発明1という)は、一端
に真空採血管挿入用の開口部を有し、他端に採血針固定
機構を有する筒状の真空採血用ホルダーであって、該ホ
ルダーは、ホルダー本体の内壁面上に円周方向に沿って
1周するリング状の溝と該リング状の溝からホルダー本
体の軸方向に沿って開口部に向かって延びる複数の縦溝
を有しており、更に該リング状の溝に沿ってホルダー内
部を円周方向に回転可能であり、かつ該縦溝に沿ってホ
ルダー内部を軸方向に前後に移動可能な中子を内包する
ことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2記載の真空採血用ホルダ
ー(以下、本発明2という)は、前記リング状の溝およ
び縦溝は、 1)リング状の溝の対向する両側壁には、三角刃が複数
連続した鋸状刃が、その刃先を対向させるように設けら
れており、 2)一方の鋸状刃は、三角刃の一つおきに上記縦溝が付
属しており、さらに他方の鋸状刃とは三角刃の傾斜方向
が逆向きで、かつ略半周期のずれがあるものであり、前
記中子は、 1)ホルダー本体内部を摺動可能な円盤形状または一端
面が開口し、他端面が閉じた中空円筒形状であり、 2)上記円盤または中空円筒の閉じた一端面の中央に
は、真空採血針の栓体刺通側の針管は通り抜け可能であ
るが、該針管を被覆する弾性体からなる鞘体は通り抜け
不可能な口径を有する小孔が設けられており、 3)ホルダー本体内壁と当接する外周面には、前記リン
グ状の溝および縦溝に係合する突起が少なくとも1個以
上設けられており、 4)該突起は前記リング状の溝または縦溝に係合しつつ
摺動することによって、中子の動作を規制している、 ことを特徴とする請求項1記載の真空採血用ホルダーで
ある。
【0012】本発明の請求項3記載の真空採血用ホルダ
ー(以下、本発明3という)は、鋸状刃は、三角刃が円
周を等分割して周期的に連続してなるものであることを
特徴とする請求項2記載の真空採血用ホルダーである。
【0013】本発明の請求項4記載の真空採血用ホルダ
ー(以下、本発明4という)は、一端に真空採血管挿入
用の開口部を有し、他端に採血針固定機構を有する筒状
の真空採血用ホルダーであって、該ホルダーは、ホルダ
ー本体の内壁面上に円周方向に沿って1周するリング状
の溝と該リング状の溝からホルダー本体の軸方向に沿っ
て開口部に向かって延びる複数の縦溝を有しており、更
に該リング状の溝に沿ってホルダー内部を円周方向に回
転可能であり、かつ該縦溝に沿ってホルダー内部を軸方
向に前後に移動可能な中子と、該中子をホルダー本体の
開口部の方向に付勢するバネ状弾性体とを内包すること
を特徴とする。
【0014】本発明の請求項5記載の真空採血用ホルダ
ー(以下、本発明5という)は、前記リング状の溝およ
び縦溝は、 1)リング状の溝の対向する両側壁には、三角刃が複数
連続した鋸状刃が、その刃先を対向させるように設けら
れており、 2)一方の鋸状刃は、三角刃の一つおきに上記縦溝が付
属しており、さらに他方の鋸状刃とは三角刃の傾斜方向
が逆向きで、かつ略半周期のずれがあるものであり、前
記中子は、 1)ホルダー本体内部を摺動可能な円盤形状または一端
面が開口し、他端面が閉じた中空円筒形状であり、 2)上記円盤または中空円筒の閉じた一端面の中央に
は、真空採血針の栓体刺通側の針管を被覆する弾性体か
らなる鞘体が通り抜け可能な口径を有する小孔が設けら
れており、 3)ホルダー本体内壁と当接する外周面には、前記リン
グ状の溝および縦溝に係合する突起が少なくとも1個以
上設けられており、 4)該突起は前記リング状の溝または縦溝に係合しつつ
摺動することによって、中子の動作を規制している、 ことを特徴とする請求項4記載の真空採血用ホルダーで
ある。
【0015】本発明の請求項6記載の真空採血用ホルダ
ー(以下、本発明6という)は、鋸状刃は、三角刃が円
周を等分割して周期的に連続してなるものであることを
特徴とする請求項5記載の真空採血用ホルダーである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明1〜3を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明1〜3の真空採血用ホル
ダーの実施の一例を示す一部切り欠き斜視図である。本
発明1〜3の真空採血用ホルダーは、ホルダー本体1の
内壁面上に円周方向に沿って1周するリング状の溝2と
該リング状の溝からホルダー本体の軸方向に沿って開口
部11に向かって延びる複数の縦溝3を有しており、更
に該リング状の溝2に沿ってホルダー内部を円周方向に
回転可能であり、かつ該縦溝3に沿ってホルダー内部を
軸方向に前後に移動可能な中子4を内包する。
【0017】上記リング状の溝2は、ホルダー本体1内
に内装された筒状部材5と筒状部材6との間の隙間とし
て形成されている。
【0018】図2は、上記ホルダー本体1を示す斜視図
である。ホルダー本体1は、一端が開放され、他端が閉
塞された円筒体からなり、開放端側は真空採血管が挿入
される側となり、その一端部の開口部11側には、真空
採血時にホルダー本体1を掴み易くするために、従来の
真空採血用ホルダーと同様に、円形のフランジ状の鍔部
12が設けられている。また、閉塞端側は採血針固定側
となり、採血針をネジ止め固定するために雌ネジが切ら
れた固定孔13が設けられている。
【0019】図3は、ホルダー本体内の採血針固定側に
内装される筒状部材5を示す斜視図であり、筒状部材5
の外径は、ホルダー本体の内径に等しい。筒状部材5の
一端側には、三角刃511が円周を2n(nは正の整
数)等分割して周期的に連続しており、鋸状刃51を形
成している。
【0020】図4は、ホルダー本体内の開口部側に内装
される筒状部材6を示す斜視図であり、筒状部材6の外
径は、ホルダー本体の内径に等しい。筒状部材6の一端
側には、三角刃611が円周を2n(nは正の整数)等
分割して周期的に連続して鋸状刃61を形成している
が、三角刃611一つおきに筒状部材6の軸方向に沿っ
て延びる切れ込みである縦溝3が付属している。そして
縦溝3の数はnとなる。更に、筒状部材6の鋸状刃61
と上記の筒状部材5の鋸状刃51とが対向して配置され
てリング状の溝が形成される際に、筒状部材6と筒状部
材5の三角刃の傾斜方向が逆向きとなるようにされてい
る。
【0021】図5は、円盤形状の中子4を示す斜視図で
あり、中子4の中央には、真空採血針の栓体刺通側の針
管は通り抜け可能であるが、該針管を被覆する弾性体か
らなる鞘体は通り抜け不可能な口径を有する小孔41が
設けられている。なお、上記の弾性体からなる鞘体は、
通常、ゴム状弾性体からなる。更に、中子4の側面(外
周面)には突起42,42が正反対の位置に2個設けら
れており、突起42を含む最大外径は、ホルダー本体の
内径にほぼ等しくされている。なお、中子4の形状とし
ては、円盤形状の代わりに、一端面が開口し、他端面が
閉じた中空円筒形状でもよい。
【0022】また、筒状部材6の軸方向に沿って延びる
縦溝3の幅は、上記突起42が摺動可能な大きさとされ
ている。
【0023】前記の図1は、上記ホルダー本体1、筒状
部材5、筒状部材6と中子4からなる真空採血用ホルダ
ーの組み立て図を示す一部切り欠き斜視図であるが、図
1において、筒状部材5と筒状部材6とは、一定の間隔
をあけて鋸状刃を向い合わせるように、かつ筒状部材6
の刃が筒状部材5の刃に対して略半周期ずれるようにホ
ルダー本体に内装固定されている。このように、筒状部
材5と筒状部材6が、一定の間隔をあけて互いの鋸状刃
の刃先を対向させるように配置されることにより、リン
グ状の溝の対向する両側壁が形成されている。中子4
は、その突起42,42が、筒状部材5と筒状部材6が
形成する一対の鋸状刃の隙間に嵌まるように組み合わさ
れている。
【0024】なお、上記においては、筒状部材5の鋸状
刃51および筒状部材6の鋸状刃61は、それぞれの三
角刃が円周を2n(nは正の整数)等分割して周期的に
連続してなるものであったが、鋸状刃51および鋸状刃
61は、三角刃が円周の全周に渡って設けられることは
必ずしも必要なことではなく、三角刃が複数連続してい
ればよく、その数は必要に応じて適宜選べばよい。
【0025】図6は真空採血用ホルダーに、真空採血針
(マルチプル採血針)200を装着した様子を示す一部
切り欠き斜視図である。中子4の突起42,42が、筒
状部材6の縦溝3の最奥部の隘路3aに位置しており
(ただし、図6に付した符号の3および3aは、図面上
で中子の突起42,42が位置する場所の縦溝3および
隘路3aではない。中子の突起42,42が位置する場
所の縦溝および隘路から引出し線をだして3および3a
を指示すると見にくくなるため便宜上このように処置し
た。)、ホルダー本体1に固定された真空採血針200
の栓体刺通側の鞘体240の先端が中子4の小孔41に
触れている。突起42と筒状部材5の三角刃511、筒
状部材6の三角刃611、縦溝3との円滑な噛み合せを
満たすために、本実施例においては三角刃が円周を2n
(nは正の整数)等分割して周期的に連続している。も
し、突起42を角度120゜おきに3個設けた場合は、
nは3の倍数である。
【0026】次に、本発明1〜3の真空採血用ホルダー
の使用方法(動作原理)について説明する。まず、真空
採血用ホルダーに真空採血針を装着して、図6に示した
状態とする。この状態で真空採血針を血管に穿刺し、次
いで、図7に示すように真空採血管100をホルダー本
体1内に挿入すると、栓体110の頭部が中子4をホル
ダー本体1の採血針固定側の方向に押し込む。このと
き、中子4はその突起42,42が係合している筒状部
材6の縦溝3に沿って動く(ただし、図7に付した符号
の3は、図面上で中子の突起42,42が係合している
場所の縦溝3ではない。中子の突起42,42が位置す
る場所の縦溝から引出し線をだして縦溝3を指示すると
見にくくなるため便宜上このように処置した。)が、以
後の中子4の動きを要部拡大図である図8を参照しなが
ら、突起42の位置の変化に着目して説明する(なお、
図8においては、真空採血針および真空採血管の図示は
省略してある)。
【0027】中子4が採血針固定側の方向に押し込まれ
るにつれて、その小孔41によって真空採血針の鞘体2
40を押圧して蛇腹状にしてゆく。同時に、隘路3aに
あった突起42は矢印の経路に沿って、採血針固定側に
移動してゆき、筒状部材5と筒状部材6とが形成する一
対の鋸状刃の隙間に達する。更に、中子4の突起42
は、矢印の経路に従い、鋸状刃51の三角刃511aに
沿って移動し、三角刃511aの隘路511bで停止す
る。ここまでの段階で、採血針の栓体刺通側の針管は栓
体110を完全に貫通し、血液の流入が始まる。ここ
で、採血管100を保持していた手を離すと、中子4は
鞘体240の反発力によって押し戻されるが、このとき
突起42は、やはり矢印の経路に従い、鋸状刃61の三
角刃611aに沿いつつ後退して、三角刃611aの隘
路611bで行き場を失い、停止する。すなわち、鞘体
240の反発力は停止した中子4によって支えられるた
め、採血管100の栓体110には何等の反発力も及ば
ない。この時の後退距離はごくわずかであるので、採血
管100と血管の連通は維持され、血液流入は続行す
る。規定量の採血が終り、採血者が、再び採血管100
をホルダー本体1の採血針固定側の方向に押し込むと、
突起42は、再び矢印の経路に沿って鋸状刃51の三角
刃511c上を移動し、三角刃511cの隘路511d
で停止する。そして、採血管100を保持していた手を
離すと、鞘体240の反発力に押されて矢印の経路に沿
って鋸状刃61の三角刃611cに沿いつつ後退して、
最後に縦溝3bの隘路3cに落ち込んで、初期状態に戻
る。すなわち、採血管100はキックバックにより、ホ
ルダー本体1から排出される。採血管を取り替えて複数
の採血管で採血する場合は、最初から同じ動作を繰り返
せばよい。
【0028】図9は、本発明4〜6の真空採血用ホルダ
ーの実施の一例を示す一部切り欠き斜視図である。本発
明4〜6の真空採血用ホルダーは、上記本発明1〜3
の真空採血用ホルダーに、中子をホルダー本体の開口部
の方向に付勢するバネ状弾性体が内包されたこと、中
子の中央に設けられる小孔の口径が、真空採血針の針管
を被覆する鞘体が通り抜け可能な口径とされていること
の他は、本発明1〜3の真空採血用ホルダーと同様であ
る。従って、本発明1〜3の真空採血用ホルダーと同一
の部分は、同一の符号を付することによりその説明を省
略する。
【0029】図9に示される真空採血用ホルダーは、ホ
ルダー本体1と、ホルダー本体1内に内装された筒状部
材5と筒状部材6と中子4とからなる構成に加えて、ホ
ルダー本体1の採血針固定端側と中子4の間のホルダー
内壁に沿って、バネ状弾性体としてコイル状バネ弾性体
7が、中子4をホルダー本体の開口部11の方向に付勢
するために挿入されている。また、中子4の中央に設け
られた小孔41aの口径は、真空採血針の針管を被覆す
る鞘体が通り抜け可能な口径とされている。
【0030】図10は、上記の真空採血用ホルダーに、
真空採血針200を固定した様子を示す一部切り欠き斜
視図である。採血針200の栓体刺通側の針管を被う鞘
体240の先端部は、中子4の中心軸上に貫通している
小孔41aに侵入していてもいなくてもどちらでもよ
い。
【0031】図11は、本発明4〜6の真空採血用ホル
ダーの他の実施の一例を示す一部切り欠き斜視図であ
る。図11に示される真空採血用ホルダーは、図9に示
された真空採血用ホルダーにおけるコイル状バネ弾性体
7の代わりに、ホルダー本体1の採血針固定端側と中子
4の間のホルダー内壁に沿って、バネ状弾性体としてひ
げ状バネ弾性体8が、中子4をホルダー開口部の方向に
付勢するために挿入されていることの他は、図9に示さ
れた真空採血用ホルダーと同様であり、従って、図9に
示された真空採血用ホルダーと同一の部分は、同一の符
号を付することによりその説明を省略する。
【0032】図12は、上記の真空採血用ホルダーに、
真空採血針200を固定した様子を示す一部切り欠き斜
視図である。採血針200の栓体刺通側の針管を被う鞘
体240の先端部は、中子4の中心軸上に貫通している
小孔41aに侵入していてもいなくてもどちらでもよ
い。
【0033】次に、図9〜12に示された本発明4〜6
の真空採血用ホルダーの使用方法について説明する。上
記の真空採血用ホルダーの場合は、コイル状バネ弾性体
7またはひげ状バネ弾性体8が、中子4をホルダー開口
部11側に付勢する力として加わる。これにより、中子
4は使用前は常に決まった位置に置かれる。ホルダー本
体1に真空採血針200を装着し、真空採血管100を
挿入すると、中子4が、採血針固定端側へ押圧される。
中子4の中心軸上を貫通する小孔41aの内径は、採血
針200の鞘体240の外径よりもやや大きいために、
初期においては鞘体240は変形することなく、該小孔
41a内に侵入するが、針管が栓体110を刺通し始め
ると、鞘体240は栓体110に押されて蛇腹状に折り
畳まれて該小孔41aの内径よりも大きくなるために、
本発明1〜3の真空採血用ホルダと同様に中子4が鞘体
240の反発弾性を押え込むことができるようになる。
この点を除けば、中子4のその他の動作原理は、本発明
1〜3の真空採血用ホルダについて図8を参照しながら
説明した前述の動作原理と同様である。
【0034】本発明1〜6の真空採血用ホルダーの、い
ずれの実施例においても、ホルダー本体1、筒状部材
5、筒状部材6、中子4およびバネ状弾性体7(または
8)の構成材料は、特に限定する理由はないが、各種の
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、金属等が用いられる。更
に、製造方法についても特に限定する理由はなく、切
削、曲げ、鋳型、射出、押し出し等の従来公知の方法が
適宜用いられる。また、中子の動作状況や、採血管の挿
入、採血の進行状況を観察容易にするために、ホルダー
本体1は、透明性のよい材料で構成することが望まし
い。また、実施例においては、ホルダー本体、中子その
他は複数の構成部品から組み立てられているが、一体成
形可能な部材についてはそうしてよいことは言うまでも
ない。
【0035】本発明1〜6の真空採血用ホルダーは、図
13に示した典型的な栓体110を有する真空採血管1
00以外にもシート形状の栓体を有する真空採血管であ
っても、何等支障なく適用可能である。
【0036】また、本発明1〜6の真空採血用ホルダー
は、図14に示した典型的なねじ込み固定式の採血針2
00のみならず、針基230に凹部を設けたいわゆるワ
ンタッチ固定式の採血針にも適用可能である。
【0037】また、本発明4〜6で用いたコイル状バネ
弾性体7またはひげ状バネ弾性体8は、本発明1〜3で
用いた真空採血用ホルダーに組み合わせて用いてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】本発明1〜6の真空採血用ホルダーの構
成は上記の通りであり、本発明の真空採血用ホルダーに
よれば、採血者は、採血管の押し込み動作の繰り返しの
みで、採血管の装着、固定、排出を制御することがで
き、キックバック防止に気遣うことなく安心して採血作
業に専念することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1〜3の真空採血用ホルダーの実施の一
例を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】ホルダー本体を示す斜視図である。
【図3】ホルダー本体内の採血針固定側に内装される筒
状部材を示す斜視図である。
【図4】ホルダー本体内の開口部側に内装される筒状部
材を示す斜視図である。
【図5】円盤形状の中子を示す斜視図である。
【図6】真空採血用ホルダーに、真空採血針を装着した
様子を示す一部切り欠き斜視図である。
【図7】真空採血管をホルダー本体内に挿入する様子を
示す一部切り欠き斜視図である。
【図8】中子の動きを説明するための要部拡大図であ
る。
【図9】本発明4〜6の真空採血用ホルダーの実施の一
例を示す一部切り欠き斜視図である。
【図10】図9で示される真空採血用ホルダーに、真空
採血針を固定した様子を示す一部切り欠き斜視図であ
る。
【図11】本発明4〜6の真空採血用ホルダーの他の実
施の一例を示す一部切り欠き斜視図である。
【図12】図11で示される真空採血用ホルダーに、真
空採血針を固定した様子を示す一部切り欠き斜視図であ
る。
【図13】真空採血管を示す断面図である。
【図14】真空採血針を示す側面図である。
【図15】従来の真空採血用ホルダーを示す断面図であ
る。
【図16】従来の真空採血用ホルダーを用いて採血する
様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ホルダー本体 11 開口部 12 鍔部 13 固定孔 2 リング状の溝 3、3b 縦溝 3a、3c 隘路 4 中子 41 小孔 41a 小孔 42 突起 5 筒状部材 51 鋸状刃 511、511a、511c三角刃 511b、511d 隘路 6 筒状部材 61 鋸状刃 611、611a、611c 三角刃 611b 隘路 7 コイル状バネ弾性体 8 ひげ状バネ弾性体 100 真空採血管 110 栓体 200 真空採血針(マルチプル採血針) 240 鞘体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に真空採血管挿入用の開口部を有
    し、他端に採血針固定機構を有する筒状の真空採血用ホ
    ルダーであって、 該ホルダーは、ホルダー本体の内壁面上に円周方向に沿
    って1周するリング状の溝と該リング状の溝からホルダ
    ー本体の軸方向に沿って開口部に向かって延びる複数の
    縦溝を有しており、 更に該リング状の溝に沿ってホルダー内部を円周方向に
    回転可能であり、かつ該縦溝に沿ってホルダー内部を軸
    方向に前後に移動可能な中子を内包することを特徴とす
    る真空採血用ホルダー。
  2. 【請求項2】 前記リング状の溝および縦溝は、 1)リング状の溝の対向する両側壁には、三角刃が複数
    連続した鋸状刃が、その刃先を対向させるように設けら
    れており、 2)一方の鋸状刃は、三角刃の一つおきに上記縦溝が付
    属しており、さらに他方の鋸状刃とは三角刃の傾斜方向
    が逆向きで、かつ略半周期のずれがあるものであり、 前記中子は、 1)ホルダー本体内部を摺動可能な円盤形状または一端
    面が開口し、他端面が閉じた中空円筒形状であり、 2)上記円盤または中空円筒の閉じた一端面の中央に
    は、真空採血針の栓体刺通側の針管は通り抜け可能であ
    るが、該針管を被覆する弾性体からなる鞘体は通り抜け
    不可能な口径を有する小孔が設けられており、 3)ホルダー本体内壁と当接する外周面には、前記リン
    グ状の溝および縦溝に係合する突起が少なくとも1個以
    上設けられており、 4)該突起は前記リング状の溝または縦溝に係合しつつ
    摺動することによって、中子の動作を規制している、 ことを特徴とする請求項1記載の真空採血用ホルダー。
  3. 【請求項3】 鋸状刃は、三角刃が円周を等分割して周
    期的に連続してなるものであることを特徴とする請求項
    2記載の真空採血用ホルダー。
  4. 【請求項4】 一端に真空採血管挿入用の開口部を有
    し、他端に採血針固定機構を有する筒状の真空採血用ホ
    ルダーであって、 該ホルダーは、ホルダー本体の内壁面上に円周方向に沿
    って1周するリング状の溝と該リング状の溝からホルダ
    ー本体の軸方向に沿って開口部に向かって延びる複数の
    縦溝を有しており、 更に該リング状の溝に沿ってホルダー内部を円周方向に
    回転可能であり、かつ該縦溝に沿ってホルダー内部を軸
    方向に前後に移動可能な中子と、 該中子をホルダー本体の開口部の方向に付勢するバネ状
    弾性体とを内包することを特徴とする真空採血用ホルダ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記リング状の溝および縦溝は、 1)リング状の溝の対向する両側壁には、三角刃が複数
    連続した鋸状刃が、その刃先を対向させるように設けら
    れており、 2)一方の鋸状刃は、三角刃の一つおきに上記縦溝が付
    属しており、さらに他方の鋸状刃とは三角刃の傾斜方向
    が逆向きで、かつ略半周期のずれがあるものであり、 前記中子は、 1)ホルダー本体内部を摺動可能な円盤形状または一端
    面が開口し、他端面が閉じた中空円筒形状であり、 2)上記円盤または中空円筒の閉じた一端面の中央に
    は、真空採血針の栓体刺通側の針管を被覆する弾性体か
    らなる鞘体が通り抜け可能な口径を有する小孔が設けら
    れており、 3)ホルダー本体内壁と当接する外周面には、前記リン
    グ状の溝および縦溝に係合する突起が少なくとも1個以
    上設けられており、 4)該突起は前記リング状の溝または縦溝に係合しつつ
    摺動することによって、中子の動作を規制している、 ことを特徴とする請求項4記載の真空採血用ホルダー。
  6. 【請求項6】 鋸状刃は、三角刃が円周を等分割して周
    期的に連続してなるものであることを特徴とする請求項
    5記載の真空採血用ホルダー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120153207A1 (en) * 2010-12-15 2012-06-21 Mehdi Hatamian Valve for facilitating and maintaining separation of fluids and materials
CN103315752A (zh) * 2013-06-28 2013-09-25 广州阳普医疗科技股份有限公司 一种采血可控式管塞穿刺针

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US8361417B2 (en) * 2010-12-15 2013-01-29 Mehdi Hatamian Valve for facilitating and maintaining separation of fluids and materials
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