JPH10258756A - 車両のステアリング装置 - Google Patents

車両のステアリング装置

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JPH10258756A
JPH10258756A JP9086040A JP8604097A JPH10258756A JP H10258756 A JPH10258756 A JP H10258756A JP 9086040 A JP9086040 A JP 9086040A JP 8604097 A JP8604097 A JP 8604097A JP H10258756 A JPH10258756 A JP H10258756A
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勝利 西崎
Shiro Nakano
史郎 中野
Takanaga Takamatsu
孝修 高松
Naoki Maeda
直樹 前田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動操舵モードと通常操舵モードとを選択でき
る車両のステアリング装置において、自動操舵モードに
おいて緊急事態が生じたような場合、外乱の影響を受け
ることなくドライバーの意思に応じて迅速に通常操舵モ
ードに切り換える。 【解決手段】制御装置からの指令信号に基づきアクチュ
エータ50が操舵力を発生させる自動操舵モードと、ド
ライバーが操舵力を発生させる通常操舵モードとの間で
操舵モードを切り換え可能である。その自動操舵時に、
そのアクチュエータ50が発生する操舵力以外に付加さ
れる操舵力に対応する値を検知する。その付加操舵力
が、ドライバーにより付加されたのか車両に外部から付
加されたのかを判断する。その付加操舵力がドライバー
により付加され、且つ、その付加操舵力に対応する値が
設定値以上である時に、自動操舵モードから通常操舵モ
ードに切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を自動操舵す
ることのできるステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、道路から送られる誘導信号や、道
路や周囲の状況の検出信号等に基づき制御装置により指
令信号を生成し、その指令信号に基づきアクチュエータ
が発生する操舵力により車両を自動操舵するステアリン
グ装置の開発が進められている。
【0003】そのようなステアリング装置においては、
緊急事態等に対処するため、自動操舵モードから、ドラ
イバーが操舵力を発生させる通常操舵モードに切り換え
可能であることが要望されている。
【0004】そこで、そのアクチュエータへの指令信号
に対応する指令舵角と実際の舵角との偏差を求める手段
を設け、その偏差が設定値以上である時はドライバーが
自動操舵に逆らっていると判断し、自動操舵モードから
通常操舵モードに切り換えることが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのアクチュ
エータの発生する操舵力に抗して舵角を実際に変化させ
る場合、ドライバーの大きな労力と時間とを要する。そ
のため、緊急事態に迅速に対処できないという問題があ
る。
【0006】また、その自動操舵時に上記アクチュエー
タが発生する操舵力以外に、走行路における凹凸や横風
等の外乱に基づき、車両に外部から操舵力が付加される
場合がある。従来の構成では、そのような車両に外部か
ら付加される操舵力を、ドライバーによる操舵力である
誤判定し、自動操舵モードから通常操舵モードに誤って
切り換えられるという問題がある。
【0007】本発明は、上記問題を解決することのでき
る車両のステアリング装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御装置から
の指令信号に基づきアクチュエータが操舵力を発生させ
る自動操舵モードと、ドライバーが操舵力を発生させる
通常操舵モードとの間で操舵モードを切り換え可能な車
両のステアリング装置に適用される。
【0009】本発明の特徴の一つは、その自動操舵時
に、前記アクチュエータが発生する操舵力以外に付加さ
れる操舵力に対応する値を検知する手段と、その付加操
舵力が、ドライバーにより付加されたのか車両に外部か
ら付加されたのかを判断する手段と、その付加操舵力が
ドライバーにより付加され、且つ、その付加操舵力に対
応する値が設定値以上である時に、自動操舵モードから
通常操舵モードに切り換える手段とが設けられている点
にある。この構成によれば、自動操舵中にドライバーが
操舵力を付加するだけで、実際の舵角を変化させること
なく、通常操舵モードに切り換えることができる。これ
により、緊急事態等において迅速に自動操舵モードから
通常操舵モードに切り換えることができる。しかも、そ
の自動操舵中に付加される操舵力が、ドライバーにより
付加されたのか、走行路における凹凸や横風等の外乱に
基づき車両に外部から付加されたのかを判断するので、
その車両に外部から付加される操舵力により、自動操舵
モードから通常操舵モードに誤って切り換えられるのを
防止できる。
【0010】本発明のステアリング装置において、その
付加操舵力による操舵方向において検知される障害物と
車両との衝突可能性の有無を判断する手段と、その付加
操舵力がドライバーにより付加され、且つ、その付加操
舵力に対応する値が第1設定値以上である時に、自動操
舵モードから通常操舵モードに切り換える手段と、その
付加操舵力がドライバーにより付加され、且つ、その付
加操舵力に対応する値が前記第1設定値未満であって第
2設定値以上であり、且つ、障害物と車両との衝突可能
性のない時に、自動操舵モードから通常操舵モードに切
り換える手段とが設けられているのが好ましい。この構
成によれば、自動操舵中におけるドライバーの付加操舵
力に対応する値が第1設定値以上になると、その付加操
舵力による操舵方向において障害物と車両との衝突可能
性があっても、自動操舵モードから通常操舵モードに切
り換えられる。これにより、自動操舵中にドライバーに
よる操舵の必要性が大きくなった場合、例えば前方障害
物を避けるためにドライバーが大きな操舵力を付加した
ような場合、たとえ付加操舵力による操舵方向において
別の障害物との衝突可能性があっても、ドライバーによ
る操舵を行って前方障害物の回避等を行うことで、大き
な事故等を防止できる。また、その自動操舵中における
ドライバーの付加操舵力に対応する値が第1設定値未満
であって第2設定値以上になると、その付加操舵力によ
る操舵方向において障害物と車両との衝突可能性がなけ
れば、自動操舵モードから通常操舵モードに切り換えら
れる。これにより、自動操舵中にドライバーが操舵力を
付加することで通常操舵モードに切り換える際に、安全
を確保することができる。
【0011】本発明において、その付加操舵力がドライ
バーにより付加され、且つ、その付加操舵力に対応する
値が前記第1設定値未満であって第2設定値以上であ
り、且つ、障害物と車両との衝突可能性のある時に、自
動操舵モードから通常操舵モードに切り換えると共にド
ライバーの操舵を抑制する手段が設けられているのが好
ましい。そのドライバーの操舵力に対応する値が第1設
定値未満であって第2設定値以上の場合、ドライバーに
よる操舵の緊急性は低い。よって、その付加操舵力によ
る操舵方向において障害物と車両との衝突可能性があれ
ば、自動操舵モードから通常操舵モードへ切り換えると
共にドライバーの操舵を抑制することで、ドライバーに
障害物の存在を認識させることができる。
【0012】本発明において、ドライバーが発生させる
操舵力は、ステアリングホイールからステアリングシャ
フトを介して車輪に伝達され、その付加操舵力に対応す
る値として、その付加操舵力に基づきステアリングシャ
フトにより伝達されるトルクが求められ、そのステアリ
ングシャフトのステアリングホイール側と車輪側とは、
そのトルクに応じて弾性的に相対回転可能とされ、その
ステアリングシャフトのステアリングホイール側での回
転角に対応する値を時系列に求める手段と、そのステア
リングシャフトの車輪側での回転角に対応する値を時系
列に求める手段とが設けられ、そのステアリングシャフ
トのステアリングホイール側での回転角の変化が、車輪
側での回転角の変化に先行する時、その付加操舵力はド
ライバーにより付加されたと判断し、そのステアリング
シャフトの車輪側での回転角の変化が、ステアリングホ
イール側での回転角の変化に先行する時、その付加操舵
力は車両に外部から付加されたと判断するのが好まし
い。この構成によれば、自動操舵中においてアクチュエ
ータが発生する操舵力以外に操舵力が付加された場合、
その付加操舵力に対応する値を、そのステアリングシャ
フトにより伝達されるトルクに基づき求めることができ
る。そのトルクの変化がドライバーの付加した操舵力に
基づく場合、そのステアリングシャフトのステアリング
ホイール側での回転角の変化は、車輪側での回転角の変
化に先行する。そのトルクの変化が車両に外部から付加
される操舵力に基づく場合、そのステアリングシャフト
の車輪側での回転角の変化は、ステアリングホイール側
での回転角の変化に先行する。これにより、その付加操
舵力が、ドライバーにより付加されたのか車両に外部か
ら付加されたのかを確実に判断することができる。
【0013】本発明において、前記アクチュエータは、
そのステアリングシャフトと同心に同行回転するロータ
と、そのロータを囲むステータと、そのロータの回転角
の検出器とを有するブラシレスモータとされ、そのロー
タの回転角の検出器により、そのステアリングシャフト
のステアリングホイール側での回転角に対応する値が時
系列に求められ、操舵補助力発生用の油圧アクチュエー
タと、その油圧アクチュエータにポンプから供給される
圧油の油圧を、そのステアリングシャフトにより伝達さ
れるトルクに応じて制御する制御弁とが設けられ、その
制御弁は前記ブラシレスモータよりも車輪側に配置さ
れ、その制御弁よりも車輪側におけるステアリングシャ
フトの回転角の第2検出器が設けられ、その第2検出器
により、そのステアリングシャフトの車輪側での回転角
に対応する値が時系列に求められ、そのロータの回転角
の検出器により求められるステアリングシャフトの回転
角と、その第2検出器により求められるステアリングシ
ャフトの回転角との差から、前記トルクが求められるの
が好ましい。この構成によれば、自動操舵モードにおい
て操舵力を発生させるブラシレスモータのロータがステ
アリングシャフトと同心に同行回転するので、コンパク
トな構造になる。また、そのロータの回転角の検出器に
より、そのステアリングシャフトのステアリングホイー
ル側での回転角の変化に対応する値を時系列に求めるこ
とができるので、専用の検出器が不要になる。また、そ
のロータの回転角の検出器と第2検出器の出力とから、
付加操舵力に対応するトルクを求めるので、専用のトル
クセンサが不要になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0015】図1に示すラックピニオン式ステアリング
装置1は、ドライバーが発生させる操舵力をステアリン
グホイールHからステアリングシャフトを介して車輪W
に伝達する。また、後述のブラシレスモータ50が発生
させる操舵力をステアリングシャフトを介して車輪Wに
伝達する。
【0016】そのステアリングシャフトは、そのステア
リングホイールHに連結される入力シャフト2と、この
入力シャフト2にトーションバー3を介し連結される出
力シャフト4とを備えている。そのトーションバー3は
ピン5を介し入力シャフト2に連結され、また、セレー
ション6を介し出力シャフト4に連結されている。その
出力シャフト4にピニオン7が形成され、このピニオン
7に噛み合うラック8の各端に車輪Wが連結される。そ
の入力シャフト2は、その外周に一体化されたスリーブ
2aとベアリング9とを介してモータハウジング10c
に支持され、また、ブッシュ11を介して出力シャフト
4に支持されている。その出力シャフト4は、ベアリン
グ12、13を介してラックハウジング10bに支持さ
れている。そのラックハウジング10bとモータハウジ
ング10cは、バルブハウジング10aを介して一体化
されている。
【0017】その入力シャフト2は、操舵力に基づく操
舵トルクにより回転する。その入力シャフト2の回転は
トーションバー3、出力シャフト4を介してピニオン7
に伝達される。そのピニオン7の回転によりラック8は
軸方向に移動する。このラック8の移動により車輪が転
舵される。この際、そのステアリングシャフトのステア
リングホイール側の入力シャフト2と車輪W側の出力シ
ャフト4とは、操舵トルクに応じてトーションバー3が
弾性的に捩じれることで、弾性的に同軸中心に相対回転
する。
【0018】なお、その入出力シャフト2、4とバルブ
ハウジング10aとの間にオイルシール14、15が設
けられている。また、そのラック8を支持するサポート
ヨーク16が設けられ、このサポートヨーク16はバネ
17の弾力によりラック8に押し付けられている。
【0019】操舵補助力を発生させる油圧シリンダ(油
圧アクチュエータ)18が設けられている。その油圧シ
リンダ18は、ラックハウジング10bにより構成され
るシリンダチューブと、ラック8に一体化されるピスト
ン20とを有し、そのピストン20により仕切られる第
1油室21と第2油室22とを有する。
【0020】各油室21、22は、操舵力に基づき作動
するロータリー式油圧制御弁23に接続され、この制御
弁23によりポンプ37から油圧シリンダ18に供給さ
れる圧油の油圧が制御されることで、操舵補助力が発生
する。
【0021】すなわち、その制御弁23は、筒状の第1
バルブ部材24と、この第1バルブ部材24に同軸心に
相対回転可能に挿入される第2バルブ部材25とを備え
ている。その第1バルブ部材24は、バルブハウジング
10aに相対回転可能に挿入され、出力シャフト4にピ
ン26を介し同行回転可能に取り付けられる。その第2
バルブ部材25は入力シャフト2の外周に一体的に形成
されることで、入力シャフト2と同行回転する。これに
より、第1バルブ部材24と第2バルブ部材25とは、
上記ステアリングシャフトにより伝達される操舵トルク
に応じてトーションバー3がねじれることで、弾性的に
相対回転する。その相対回転量に応じて油圧シリンダ1
8にポンプ37から供給される圧油の油圧が制御され
る。
【0022】すなわち、図2に示すように、その第1バ
ルブ部材24の内周と第2バルブ部材25の外周とに軸
方向に沿う複数の凹部が周方向等間隔に形成されてい
る。その第1バルブ部材側凹部は、互いに周方向等間隔
に位置する右操舵用凹部27と左操舵用凹部28とで構
成される。その第2バルブ部材側凹部は、互いに周方向
等間隔に位置する圧油供給用凹部29と圧油排出用凹部
30とで構成される。各右操舵用凹部27と各左操舵用
凹部28とは周方向に交互に配置され、各圧油供給用凹
部29と各圧油排出用凹部30とは周方向に交互に配置
される。
【0023】各右操舵用凹部27は、第1バルブ部材2
4に形成された第1流路31およびバルブハウジング1
0aに形成された第1ポート32から、油圧シリンダ1
8の第1油室21に通じる。
【0024】各左操舵用凹部28は、第1バルブ部材2
4に形成された第2流路33およびバルブハウジング1
0aに形成された第2ポート34から、油圧シリンダ1
8の第2油室22に通じる。
【0025】各圧油供給用凹部29は、第1バルブ部材
24に形成された第3流路35と、バルブハウジング1
0aに形成された入口ポート36を介してポンプ37に
通じる。
【0026】各圧油排出用凹部30は、第2バルブ部材
25に形成された第1排出路38、入力シャフト2とト
ーションバー3の内外周間の通路47、バルブハウジン
グ10aに形成された排出ポート40を介してタンク4
1に通じる。
【0027】これにより、第1バルブ部材24と第2バ
ルブ部材25の内外周間に形成された弁間油路42を介
して、その油圧シリンダ18の各油室21、22とポン
プ37とが接続される。そのポンプ37はモータ64に
より駆動され、例えば、そのポンプ駆動用モータ64の
回転速度に応じた流量の圧油を吐出するベーンポンプや
ギヤポンプにより構成できる。その弁間油路42におい
て、第1バルブ部材側凹部と第2バルブ部材側凹部の間
は、両バルブ部材24、25の相対回転により開度が変
化する絞り部A、B、C、Dとされる。各絞り部A、
B、C、Dの開度が操舵トルクに応じ変化することで、
油圧シリンダ18に作用する油圧が制御される。図3
は、その油圧回路を示す。
【0028】図2は、操舵が行なわれていない直進操舵
位置での両バルブ部材24、25の相対位置を示してお
り、この状態においては各圧油供給用凹部29と各圧油
排出用凹部30との間の絞り部A、B、C、Dの開度は
一定である。
【0029】直進操舵位置から右方へ操舵すると、操舵
トルクに応じたトーションバー3の捩じれによる両バル
ブ部材24、25の相対回転量に応じて、各右操舵用凹
部27と各圧油供給用凹部29との間の絞り部Aの開度
および各左操舵用凹部28と各圧油排出用凹部30との
間の絞り部Bの開度が大きくなり、各左操舵用凹部28
と各圧油供給用凹部29との間の絞り部Cの開度および
各右操舵用凹部27と各圧油排出用凹部30との間の絞
り部Dの開度が小さくなる。これにより、ポンプ37か
ら第1油室21へ操舵トルクに応じた圧油が供給され、
第2油室22からタンク41へ油が還流され、車両の右
方への操舵補助力がラック8に作用する。
【0030】直進操舵位置から左方へ操舵すると、各絞
り部A、B、C、Dの開度は右方へ操舵した場合と逆に
変化するので、車両の左方への操舵補助力がラック8に
作用する。
【0031】図1に示すように、操舵力発生用のアクチ
ュエータとして3相ブラシレスモータ50が設けられて
いる。そのブラシレスモータ50は、上記モータハウジ
ング10cの内部において、入力シャフト2にスリーブ
2aを介して同心に同行回転するように取り付けられる
ロータ51と、そのロータ51を囲むようにモータハウ
ジング10cに取り付けられるステータ52と、そのロ
ータ51の回転角を検出する検出器とを有する。その検
出器は、入力シャフト2にスリーブ2aを介して一体化
される回転子53aと、モータハウジング10cに取り
付けられる固定子53bとを有する第1レゾルバ53に
より構成される。上記制御弁23は、このブラシレスモ
ータ50よりも車輪W側に配置される。
【0032】その制御弁23よりも車輪W側において、
ステアリングシャフトの回転角を検出する第2レゾルバ
65が設けられている。その第2レゾルバ65は、上記
出力シャフト4に一体化される回転子65aと、上記ラ
ックハウジング10bに取り付けられる固定子65bと
を有する。
【0033】そのブラシレスモータ50のステータ52
のコイルと、第1レゾルバ53の固定子53bとは、制
御装置61に接続される。その制御装置61に、モード
切り換えスイッチ62と、入力装置63と、上記ポンプ
駆動用モータ64と、第2レゾルバ65の固定子65b
と、車体に取り付けられる複数の障害物検知センサ6
6、67、68、69と、車速センサ70とが接続され
る。
【0034】そのモード切り換えスイッチ62の操作に
より、自動操舵モードと通常操舵モードとの間で車両の
操舵モードを切り換えることが可能とされている。その
自動操舵モードにおいては、制御装置61からの指令信
号に基づきブラシレスモータ50が操舵力を発生させ、
その通常操舵モードにおいてはドライバーが操舵力を発
生させる。
【0035】その入力装置63に、例えば、走行路やガ
ードレールに設けられた発信器から発信される標識信号
や、他車両に設けられた発信器から発信される衝突危険
性を報知する警報信号や、道路の走行ラインの検知信号
等の誘導信号が入力される。自動操舵モードにおいて誘
導信号が入力装置63から入力されると、制御装置61
は、その誘導信号に従って車両を操舵するのに必要な目
標舵角と、第1レゾルバ53から入力される実際の操舵
角との偏差をなくすための指令信号として、ブラシレス
モータ50の駆動電流を出力する。そのブラシレスモー
タ50が発生する操舵力は、通常操舵モードにおいてド
ライバーが発生させる操舵力と同様に、ステアリングシ
ャフトを介して車輪Wに伝達される。
【0036】また、その制御装置61は、その自動操舵
時に、ブラシレスモータ50が発生する操舵力以外に付
加される操舵力に対応する値として、その付加操舵力に
基づきステアリングシャフトにより伝達されるトルク
を、その第1レゾルバ53と第2レゾルバ65の出力か
ら求める。
【0037】すなわち、その入力シャフト2と出力シャ
フト4とは、操舵トルクに応じてトーションバー3が弾
性的に捩じれることで、弾性的に同軸中心に相対回転す
る。よって、その第1レゾルバ53により検出される入
力シャフト2の回転角と、第2レゾルバ65により検出
される出力シャフト4の回転角との差は、そのステアリ
ングシャフトにより伝達されるトルクに対応する。
【0038】図4の(1)は、その第1レゾルバ53の
出力と入力シャフト2の回転角との関係を示す。制御装
置61は、ステアリングシャフトにより伝達されるトル
クが零で、操舵角が零である時の第1レゾルバ53の出
力Eaoを、入力シャフト2の基準位置Pでの基準出力
として記憶する。制御装置61は、その第1レゾルバ5
3の実際の出力と基準出力Eaoとの差から、ロータ5
1の回転角とステアリングシャフトのステアリングホイ
ールH側での回転角を時系列に求める。
【0039】図4の(2)は、その第2レゾルバ65の
出力と出力シャフト4の回転角との関係を示す。制御装
置61は、ステアリングシャフトにより伝達されるトル
クが零で、操舵角が零である時の第2レゾルバ65の出
力Eboを、出力シャフト4の基準位置Pでの基準出力
として記憶する。制御装置61は、その第2レゾルバ6
5の実際の出力と基準出力Eboとの差から、ステアリ
ングシャフトの車輪W側での回転角を時系列に求める。
【0040】各レゾルバ53、65の出力は正弦波形で
あるため、出力が同一であっても回転角が異なる場合が
ある。そこで、その第1レゾルバ53の基準出力Eao
と第2レゾルバ65の基準出力Eboとを異なるものと
している。これにより、両レゾルバ53、65の出力を
互いに比較することで、回転角を正確に求めることがで
き、基準位置を求めるための専用の検出器が不要になる
のでコストを低減できる。
【0041】なお、ステアリングシャフトの回転角が各
レゾルバ53、65の出力の正弦波形の1周期を超える
場合に対応するため、制御装置61は、各レゾルバ5
3、65の出力の正弦波形の1周期毎にパルス信号を生
成し、そのパルス毎に正弦波形の1周期分のステアリン
グシャフトの回転角を、各レゾルバ53、65の実際の
出力と基準出力Eboとの差から求める回転角に加算す
る。
【0042】制御装置61は、その第1レゾルバ53に
より求められるステアリングシャフトの回転角と、その
第2レゾルバ65により求められるステアリングシャフ
トの回転角との差から、ステアリングシャフトにより伝
達される全トルクを求め、そのステアリングシャフトに
より伝達される全トルクから、上記ブラシレスモータ5
0が発生させる操舵力によるトルクを差し引くことで、
上記付加操舵力に基づくトルクを求める。なお、そのブ
ラシレスモータ50が発生させる操舵力によるトルク
は、そのブラシレスモータ50の駆動電流値から求める
ことができる。
【0043】制御装置61は、その付加操舵力が、ドラ
イバーにより付加されたのか車両に外部から付加された
のかを判断する。すなわち、そのステアリングシャフト
のステアリングホイールH側での回転角の変化が、車輪
W側での回転角の変化に先行する時、その付加操舵力は
ドライバーにより付加されたと判断する。一方、そのス
テアリングシャフトの車輪W側での回転角の変化が、ス
テアリングホイールH側での回転角の変化に先行する
時、その付加操舵力は車両に外部から付加されたと判断
する。本実施形態では、そのステアリングシャフトのス
テアリングホイールH側での回転角速度と車輪W側での
回転角速度とを比較し、回転角速度の大きい方において
回転角の変化が先行していると判断する。
【0044】制御装置61は、その付加操舵力による操
舵方向において検知される障害物と車両との衝突可能性
の有無を判断する。本実施形態では、図5に示すよう
に、上記障害物検知センサ66、67、68、69は、
車両Vの左右側方と左右後側方における他車両やガード
レール等の障害物を検知するもので、車両からレーザや
超音波等のレーダ波を発射する発信器と、そのレーダ波
の受信器と、その受信したレーダ波の増幅器とを有す
る。制御装置61は、そのレーダ波の発信から受信まで
の時間差に基づき障害物までの距離を演算し、また、上
記各レゾルバ53、65からの信号により上記付加操舵
力の操舵方向を判断し、その操舵方向において予め定め
た一定距離内に障害物が検知された場合は衝突可能性が
有ると判断する。
【0045】制御装置61は、その付加操舵力がドライ
バーにより付加され、且つ、その付加操舵力に対応する
値が第1設定値以上である時、自動操舵モードから通常
操舵モードに切り換える。また、その付加操舵力がドラ
イバーにより付加され、且つ、その付加操舵力に対応す
る値が前記第1設定値未満であって第2設定値以上であ
り、且つ、障害物と車両との衝突可能性のない時に、自
動操舵モードから通常操舵モードに切り換える。
【0046】図6のフローチャートは、その制御装置6
1による操舵モードの切り換え制御手順を示す。その制
御装置61は、まず、現時点が自動操舵モードか否かを
判断する(ステップ1)。自動操舵モードであれば、ブ
ラシレスモータ50を駆動することで自動操舵を行う
(ステップ2)。その自動操舵時に、そのブラシレスモ
ータ50が発生する操舵力以外の付加操舵力が、ドライ
バーにより付加されたのか車両に外部から付加された外
乱なのかを判断する(ステップ3)。その付加操舵力が
外乱である場合は自動操舵を継続する。その付加操舵力
がドライバーにより付加された場合、その付加操舵力に
基づきステアリングシャフトにより伝達されるトルクT
が第1設定値T1以上か否かを判断する(ステップ
4)。そのステアリングシャフトにより伝達されるトル
クTが第1設定値T1未満である場合、第2設定値T2
以上か否かを判断する(ステップ5)。第2設定値T2
未満であれば自動操舵を継続する。そのステアリングシ
ャフトにより伝達されるトルクTが第1設定値T1未満
であって第2設定値T2以上である場合、障害物との衝
突可能性の有無を判断する(ステップ6)。障害物との
衝突可能性がある場合は自動操舵を継続する。ステップ
4において付加操舵力に基づきステアリングシャフトに
より伝達されるトルクTが第1設定値T1以上である場
合、すなわち、ドライバーが大きな操舵力を自動操舵に
抗して作用させている場合、ドライバーによる緊急操舵
の意思が大きいと考えられるので、ブラシレスモータ5
0の駆動電流を遮断することで自動操舵を解除する(ス
テップ7)。また、ステップ6において障害物との衝突
可能性がない場合、ドライバーによる緊急操舵の意思は
高くないが、自動操舵を解除しても危険性はないため、
自動操舵を解除する。あるいは、ステップ1において自
動操舵モードでない場合、自動操舵を解除する。その自
動操舵の解除により通常操舵モードに切り換えられる。
その第1設定値T1は、ドライバーによる操舵の緊急性
が高い時にドライバーが発生する操舵力に基づき設定す
ることができる。その第2設定値T2は、ドライバーが
操舵の意思を示す時にドライバーが発生する操舵力に基
づき設定することができる。
【0047】また、その制御装置61は、そのポンプ駆
動用モータ64の回転速度を、操舵補助の必要時に操舵
補助速度にし、操舵補助を必要としない時に待機速度に
する。すなわち、上記操舵トルクが設定値以上であれ
ば、その制御装置61はポンプ駆動用モータ64の回転
速度を操舵補助速度とする指示信号を出力する。その操
舵補助速度は、そのポンプ37から送り出される圧油の
流量が操舵補助に必要な流量になるように予め設定され
る速度である。その操舵補助速度は、車速センサ70に
より検知される車速に応じて変化するものとされる。す
なわち、低車速では操舵補助力を大きくして車両の旋回
性能を向上し、高車速では操舵補助力を小さくして車両
の走行安定性を向上できるように、その操舵補助速度は
決定される。これにより、通常操舵モードおよび自動操
舵モードの双方において、操舵補助力が発生する。ま
た、その操舵トルクの値が設定値未満であれば、制御装
置61はポンプ駆動用モータ64の回転速度を待機速度
とする指示信号を出力する。その待機速度は、上記操舵
補助速度よりも小さな予め設定される速度であって、本
実施形態では零とされるが、零よりも大きな値であって
もよい。これにより、省エネルギー化を図ることができ
る。
【0048】上記構成によれば、自動操舵中にドライバ
ーが操舵力を付加するだけで、実際の舵角を変化させる
ことなく、通常操舵モードに切り換えることができる。
これにより、緊急事態等において迅速に自動操舵モード
から通常操舵モードに切り換えることができる。しか
も、その自動操舵中に付加される操舵力が、ドライバー
により付加されたのか、車両に外部から付加されたのか
を判断するので、外乱により自動操舵モードから通常操
舵モードに誤って切り換えられるのを防止できる。ま
た、自動操舵中におけるドライバーの付加操舵力に対応
する値Tが第1設定値T1以上になると、その付加操舵
力による操舵方向において障害物と車両Vとの衝突可能
性があっても、自動操舵モードから通常操舵モードに切
り換えられる。これにより、自動操舵中にドライバーに
よる操舵の必要性が大きくなった場合、例えば前方障害
物を避けるためにドライバーが大きな操舵力を付加した
ような場合、たとえ付加操舵力による操舵方向において
別の障害物との衝突可能性があっても、ドライバーによ
る操舵を行って前方障害物の回避等を行うことで、大き
な事故等を防止できる。また、その自動操舵中における
ドライバーの付加操舵力に対応する値Tが第1設定値T
1未満であって第2設定値T2以上になると、その付加
操舵力による操舵方向において障害物と車両との衝突可
能性がなければ、自動操舵モードから通常操舵モードに
切り換えられる。これにより、自動操舵中にドライバー
が操舵力を付加することで通常操舵モードに切り換える
際に、安全を確保することができる。その自動操舵中に
おいてブラシレスモータ50が発生する操舵力以外の付
加操舵力が、ステアリングシャフトのステアリングホイ
ールH側での回転角の変化と、車輪W側での回転角の変
化の何れが先行するかに基づき、ドライバーにより付加
されたのか車両に外部から付加されたのかを確実に判断
できる。その自動操舵モードにおいて操舵力を発生させ
るブラシレスモータ50のロータ51は、ステアリング
シャフトと同心に同行回転するので、制御装置61によ
る制御に対する応答が迅速で、コンパクトでシンプルな
構造になる。また、そのブラシレスモータ50の第1レ
ゾルバ53により、そのステアリングシャフトのステア
リングホイールH側での回転角の変化に対応する値を時
系列に求めることができるので、専用の検出器が不要に
なる。また、その第1レゾルバ53と第2レゾルバ65
の出力から、付加操舵力に対応するトルクを求めるの
で、専用のトルクセンサが不要になる。これにより、構
造をシンプルでコンパクトにして、製造コストを低減で
きる。また、各レゾルバ53、65は、固定子53b、
65bに対して回転子53a、65aを回転させるだけ
で出力調節できるので、組み付けが容易である。
【0049】図7は本発明の第1変形例のフローチャー
トを示す。上記実施形態のフローチャートとの相違は、
ドライバーの付加操舵力に基づきステアリングシャフト
により伝達されるトルクTが第1設定値T1未満であっ
て第2設定値T2以上である場合、障害物との衝突可能
性が有れば、自動操舵を解除して通常操舵モードへ切り
換え(ステップ8)、しかる後に操舵を抑制し(ステッ
プ9)、衝突可能性がなくなるまで操舵抑制を継続する
点にある。この場合、その操舵抑制は、ブラシレスモー
タ50により、ドライバーによる付加操舵力による操舵
方向と反対方向の操舵力を付与したり、ポンプ駆動用モ
ータ64の回転数を低下させることで行える。他は上記
実施形態と同様である。そのドライバーの操舵力に対応
する値Tが第1設定値T1未満であって第2設定値T2
以上の場合、ドライバーによる操舵の緊急性は低い。よ
って、その付加操舵力による操舵方向において障害物と
車両との衝突可能性があれば、自動操舵モードから通常
操舵モードへ切り換えると共にドライバーの操舵を抑制
することで、ドライバーに障害物の存在を認識させるこ
とができる。
【0050】図8、図9は本発明の第2変形例を示す。
上記実施形態との相違は、第2レゾルバ65に代えて、
トルクセンサ107をブラシレスモータ50と制御弁2
3との間に設けた点にある。
【0051】そのトルクセンサ107は、バルブハウジ
ング10aにより保持される第1、第2検出コイル13
3、134と、制御弁23の第1バルブ部材24に同行
回転可能に連結部材140を介して連結される磁性材製
の第1検出リング136と、入力シャフト2に同行回転
可能に連結される磁性材製の第2検出リング137とを
有する。その第1検出リング136の一端面と第2検出
リング137の一端面とは互いに対向するように配置さ
れ、各検出リング136、137の対向端面に、それぞ
れ歯136a、137aが周方向に沿って複数設けられ
ている。その第2検出リング137の他端側は一端側よ
りも外径の小さな小径部137bとされている。その第
1検出コイル133は第1検出リング136と第2検出
リング137の対向間を覆うように配置され、第2検出
コイル134は第2検出リング137を覆うように配置
され、各検出コイル133、134は、バルブハウジン
グ10aに取り付けられる基板に形成される信号処理回
路141に接続される。その信号処理回路141におい
て、第1検出コイル133は抵抗145を介して発振器
146に接続され、第2検出コイル134は抵抗147
を介して発振器146に接続され、各検出コイル13
3、134は差動増幅回路148に接続される。これに
より、ステアリングシャフトにより伝達されるトルクに
よりトーションバー3が捩れ、両検出リング136、1
37が弾性的に相対回転すると、各検出リング136、
137の歯136a、137aの対向面積が変化する。
その面積変化により、その歯136a、137aの対向
間における第1検出コイル133の発生磁束に対する磁
気抵抗が変化することから、その変化に応じ第1検出コ
イル133の出力が変化し、その出力に対応した伝達ト
ルクが検出される。そのトルク検出信号は制御装置61
に入力される。また、第2検出コイル134は第2検出
リング137の小径部137bに対向する。その小径部
137bの外径は、操舵抵抗の作用していない状態で、
第2検出コイル134の発生磁束に対する磁気抵抗と第
1検出コイル133の発生磁束に対する磁気抵抗とが等
しくなるように設定されている。これにより、温度変動
による第1検出コイル133の出力変動は、温度変動に
よる第2検出コイル134の出力変動に等しくなるので
差動増幅回路148により打ち消され、操舵トルクの検
出値の温度による変動が補償される。また、上記実施形
態における入力シャフト2とバルブハウジング10aと
の間のオイルシール14に代えて、連結部材140と入
力シャフト2との間と、連結部材140とバルブハウジ
ング10aとの間にオイルシール114が配置される。
他は上記実施形態と同様で、同一部分は同一符号で示
す。
【0052】上記第2変形例によれば、自動操舵時に、
ブラシレスモータ50が発生する操舵力以外に付加され
る操舵力に対応する値として、ステアリングシャフトに
より伝達されるトルクをトルクセンサ107により求め
る。そのトルクセンサ107により検出されるトルク
は、ステアリングシャフトの車輪W側での回転角に対応
する。制御装置61は、そのトルクセンサ107により
検出されるトルクを時系列に求める。制御装置61は、
第1レゾルバ53により求められるステアリングシャフ
トのステアリングホイールH側での回転角の変化が、ト
ルクセンサ107により検出されるトルクの変化に先行
する時、その付加操舵力はドライバーにより付加された
と判断する。一方、そのトルクセンサ107により検出
されるトルクの変化が、ステアリングホイールH側での
回転角の変化に先行する時、その付加操舵力は車両に外
部から付加されたと判断する。この第2変形例において
は、制御弁23とトルクセンサ107はトーションバー
3を共用しているので、トーションバー3の剛性低下を
防止できる。
【0053】図10は本発明の第3変形例を示す。上記
第2変形例との相違は、ブラシレスモータ50に代えて
ブラシ付モータ150を用い、そのモータ150の回転
を電磁クラッチ151と減速機構152とを介して入力
シャフト2に伝達している。また、第1レゾルバ53に
代えて、舵角センサ153をステアリングホイールHと
減速機構152との間に設けている。この場合、自動操
舵モードの解除は、その電磁クラッチ151による回転
伝達の遮断、または、その電磁クラッチ151による回
転伝達の遮断とモータ150の駆動停止とにより行われ
る。また、そのステアリングシャフトのステアリングホ
イールH側での回転角を、その舵角センサ153の出力
により時系列に求める。他は第2変形例と同様とされて
いる。
【0054】図11は本発明の第4変形例を示す。上記
第2変形例との相違は、操舵補助力を油圧アクチュエー
タに代えて電動アクチュエータを用いて付与する点にあ
る。すなわち、トルクセンサ107により検知されるト
ルクに応じた操舵補助力を付与できるように、制御装置
61からの信号に基づきモータ160の出力を電磁クラ
ッチ161と減速機構162とを介して出力シャフト4
に伝達する。他は第2変形例と同様とされている。
【0055】なお、本発明は上記実施形態や変形例に限
定されない。例えば、付加操舵力に対応する値は、上記
実施形態では付加操舵力に基づきステアリングシャフト
により伝達されるトルクとしたが、特に限定されるもの
ではなく、例えば、そのトルクの変化加速度や、そのト
ルクの時間積分値としてもよい。また、ステアリングホ
イールと操舵力発生用アクチュエータとの間に、ステア
リングシャフトにより伝達されるトルクを検出するトル
クセンサを設けてもよい。この場合、付加操舵力に基づ
きステアリングシャフトにより伝達されるトルクを、上
記のようにステアリングシャフトにより伝達される全ト
ルクからアクチュエータにより発生されるトルクを差し
引くことなく、直接に求めることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、自動操舵モードと通常
操舵モードとを選択できる車両のステアリング装置にお
いて、自動操舵モードにおいて緊急事態が生じたような
場合、外乱の影響を受けることなくドライバーの意思に
応じて迅速に通常操舵モードに切り換えることができ、
また、障害物との衝突の危険性を回避でき、さらに構造
をコンパクトでシンプルにして低コスト化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の車両のステアリング装置の
断面図
【図2】図1のII‐II線断面図
【図3】本発明の実施形態の車両のステアリング装置の
油圧回路図
【図4】本発明の実施形態の車両のステアリング装置の
ステアリングシャフトの回転角に対する(1)は第1レ
ゾルバの出力の関係、(2)は第2レゾルバの出力の関
係を示す図
【図5】本発明の実施形態の車両の障害物検知センサの
配置説明用平面図
【図6】本発明の実施形態の車両のステアリング装置の
制御手順を示すフローチャート
【図7】本発明の第1変形例の車両のステアリング装置
の制御手順を示すフローチャート
【図8】本発明の第2変形例の車両のステアリング装置
の断面図
【図9】本発明の第2変形例の車両のステアリング装置
のトルクセンサの出力処理回路図
【図10】本発明の第3変形例の車両のステアリング装
置の断面図
【図11】本発明の第4変形例の車両のステアリング装
置の構成説明図
【符号の説明】
2 入力シャフト 4 出力シャフト 18 油圧シリンダ 23 制御弁 50 ブラシレスモータ 51 ロータ 52 ステータ 53 第1レゾルバ 61 制御装置 65 第2レゾルバ 66、67、68、69 障害物検知センサ 107 トルクセンサ 150 モータ 153 舵角センサ 160 モータ H ステアリングホイール V 車両 W 車輪
フロントページの続き (72)発明者 前田 直樹 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御装置からの指令信号に基づきアクチ
    ュエータが操舵力を発生させる自動操舵モードと、ドラ
    イバーが操舵力を発生させる通常操舵モードとの間で操
    舵モードを切り換え可能な車両のステアリング装置にお
    いて、 その自動操舵時に、前記アクチュエータが発生する操舵
    力以外に付加される操舵力に対応する値を検知する手段
    と、 その付加操舵力が、ドライバーにより付加されたのか車
    両に外部から付加されたのかを判断する手段と、 その付加操舵力がドライバーにより付加され、且つ、そ
    の付加操舵力に対応する値が設定値以上である時に、自
    動操舵モードから通常操舵モードに切り換える手段とが
    設けられていることを特徴とする車両のステアリング装
    置。
  2. 【請求項2】 その付加操舵力による操舵方向において
    検知される障害物と車両との衝突可能性の有無を判断す
    る手段と、 その付加操舵力がドライバーにより付加され、且つ、そ
    の付加操舵力に対応する値が第1設定値以上である時
    に、自動操舵モードから通常操舵モードに切り換える手
    段と、 その付加操舵力がドライバーにより付加され、且つ、そ
    の付加操舵力に対応する値が前記第1設定値未満であっ
    て第2設定値以上であり、且つ、障害物と車両との衝突
    可能性のない時に、自動操舵モードから通常操舵モード
    に切り換える手段とが設けられている請求項1に記載の
    車両のステアリング装置。
  3. 【請求項3】 その付加操舵力がドライバーにより付加
    され、且つ、その付加操舵力に対応する値が前記第1設
    定値未満であって第2設定値以上であり、且つ、障害物
    と車両との衝突可能性のある時に、自動操舵モードから
    通常操舵モードに切り換えると共にドライバーの操舵を
    抑制する手段が設けられている請求項2に記載の車両の
    ステアリング装置。
  4. 【請求項4】 ドライバーが発生させる操舵力は、ステ
    アリングホイールからステアリングシャフトを介して車
    輪に伝達され、 その付加操舵力に対応する値として、その付加操舵力に
    基づきステアリングシャフトにより伝達されるトルクが
    求められ、 そのステアリングシャフトのステアリングホイール側と
    車輪側とは、そのトルクに応じて弾性的に相対回転可能
    とされ、 そのステアリングシャフトのステアリングホイール側で
    の回転角に対応する値を時系列に求める手段と、 そのステアリングシャフトの車輪側での回転角に対応す
    る値を時系列に求める手段とが設けられ、 そのステアリングシャフトのステアリングホイール側で
    の回転角の変化が、車輪側での回転角の変化に先行する
    時、その付加操舵力はドライバーにより付加されたと判
    断し、そのステアリングシャフトの車輪側での回転角の
    変化が、ステアリングホイール側での回転角の変化に先
    行する時、その付加操舵力は車両に外部から付加された
    と判断する請求項1〜3の何れかに記載の車両のステア
    リング装置。
  5. 【請求項5】 前記アクチュエータは、そのステアリン
    グシャフトと同心に同行回転するロータと、そのロータ
    を囲むステータと、そのロータの回転角の検出器とを有
    するブラシレスモータとされ、 そのロータの回転角の検出器により、そのステアリング
    シャフトのステアリングホイール側での回転角に対応す
    る値が時系列に求められ、 操舵補助力発生用の油圧アクチュエータと、その油圧ア
    クチュエータにポンプから供給される圧油の油圧を、そ
    のステアリングシャフトにより伝達されるトルクに応じ
    て制御する制御弁とが設けられ、その制御弁は前記ブラ
    シレスモータよりも車輪側に配置され、 その制御弁よりも車輪側におけるステアリングシャフト
    の回転角の第2検出器が設けられ、 その第2検出器により、そのステアリングシャフトの車
    輪側での回転角に対応する値が時系列に求められ、 そのロータの回転角の検出器により求められるステアリ
    ングシャフトの回転角と、その第2検出器により求めら
    れるステアリングシャフトの回転角との差から、前記ト
    ルクが求められる請求項4に記載の車両のステアリング
    装置。
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