JPH10259040A - シール焼成用治具及びシール焼成炉 - Google Patents

シール焼成用治具及びシール焼成炉

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JPH10259040A
JPH10259040A JP8219797A JP8219797A JPH10259040A JP H10259040 A JPH10259040 A JP H10259040A JP 8219797 A JP8219797 A JP 8219797A JP 8219797 A JP8219797 A JP 8219797A JP H10259040 A JPH10259040 A JP H10259040A
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JP
Japan
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seal
jig
gap
glass substrates
firing
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JP8219797A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Ota
哲郎 太田
Hiroshi Yoshida
弘 吉田
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CHUO RIKEN KK
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CHUO RIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程全体が短くできて機械装置を簡略化でき
るとともに、ギャップ出しの精度を低下させることのな
い実用的な構成を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂2を介在させて重ね合わせ
た二枚のガラス基板11,12を、ガラス基板11,1
2より低熱膨張率の非金属材料で形成された二枚の挟み
板81,82で挟み込み、挟み板81,82の間のギャ
ップの大きさが所定の値に維持されるように挟み板8
1,82の間にギャップ材83を介在させる。挟み板8
1の一方には排気孔84が形成されており、ギャップ材
83は排気孔84から排気した際に挟み板81,82の
間の空間が真空状態になるよう挟み板81,82の間の
空間を周状に閉鎖する。治具全体が加熱されて熱硬化性
樹脂2が硬化すると、ガラス基板11,12の間のギャ
ップが所定の大きさになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、液晶基板等の
二枚のガラス基板を重ね合わせて熱硬化性樹脂を使用し
て封着するシール焼成技術に関し、特に、二枚のガラス
基板の間に所定の大きさのギャップを精度よく形成しな
がら封着するシール焼成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ(LCD)等の製作に
は、所定の回路を形成したガラス基板を組み立てる組立
工程中に、二枚のガラス基板を所定のギャップを形成し
ながら重ね合わせてシールするギャップ出しシール工程
が存在する。図4は、このようなLCDの製作における
ギャップ出しシール工程の説明図である。
【0003】まず、図4(1)に示すように、二枚のガ
ラス基板11,12はいずれも方形のものである。そし
て、一方のガラス基板11には、図4に示すように、熱
硬化性樹脂2が塗布されている。熱硬化性樹脂2は、液
晶封入用の開口となる部分を残して、ガラス基板11の
縁に沿って周状に塗布される。塗布された熱硬化性樹脂
2の高さは、例えば30〜40μm程度である。このよ
うな熱硬化性樹脂2の塗布は、スクリーン印刷機又はデ
ィスペンサー描画装置等を使用して行われる。
【0004】次に、図4(2)に示すように、この二枚
のガラス基板11,12を重ね合わせ、まず、仮シール
を行う。仮シールは、二枚のガラス基板11,12の重
ね合わせの位置出しを行うものである。即ち、液晶ディ
スプレイは、二枚のガラス基板11,12の間に封入し
た液晶によって画像を形成するものであり、各ガラス基
板11,12の表面に形成された回路によって各画素が
構成されるので、二枚のガラス基板11,12は所定の
位置関係で重ね合わされる必要がある。具体的には、二
枚のガラス基板11,12は、1〜2μm程度の位置精
度で重ね合わされる。重ね合わせは、二枚のガラス基板
11,12を軽くプレスしながら位置出し機構を使用し
て行う。この際、熱硬化性樹脂2の高さは、10μm程
度まで圧縮される。
【0005】そして、図4(3)に示すように、仮シー
ルの後に本シールを行う。本シールは、二枚のガラス基
板11,12をさらにプレスしながら加熱し、熱硬化性
樹脂2を完全に硬化させる工程である。この際重要なこ
とは、二枚のガラス基板11,12の間のギャップの所
定の大きさに合わせていくこと、即ちギャップ出しを行
うことである。具体的には、本シールの終了時には、二
枚のガラス基板11,12の間のギャップが5〜6μm
程度の所定の大きさにするようにする。
【0006】このように、ガラス基板11,12の組立
工程では、仮シールの際に板面方向の位置出しを行い、
本シールの際に板厚方向の位置出しを行うのである。本
明細書では、この本シール工程を、ギャップ出しシール
工程と呼ぶ。尚、熱硬化性樹脂2は、二枚のガラス基板
11,12を接着する接着材として機能するとともに、
二枚のガラス基板11,12との間に液晶を封入するた
めの「壁」を形成する部材としても機能する。
【0007】本願発明は、上記ギャップ出しシール工程
に利用される技術に関するものである。図5は、従来の
ギャップ出しシール工程を詳しく説明する図である。従
来のギャップ出しシール工程は、図5に示すような三つ
の工程(1)(2)(3)に分けられる。まず、第一の
工程(1)では、仮プレスした二枚のガラス基板11,
12の間のギャップ出しを行いながら、熱硬化性樹脂2
の仮硬化を行う。具体的には、二枚のガラス基板11,
12をホットプレス機3によって加圧加熱処理する。加
圧の荷重は例えば1kg/cm2 程度、加熱温度は例え
ば120〜130℃程度である。このような加熱加圧処
理を行うことによって、二枚のガラス基板11,12の
間のギャップは、前述した5〜6μm程度の所定の大き
さまで圧縮される。
【0008】次に、第二の工程(2)では、仮硬化後の
ガラス基板11,12を本硬化用治具4に取り付ける。
本硬化用治具4は、二枚のガラス基板11,12より大
きな二枚のベース板41,42の間に二枚のガラス基板
11,12を挟み込み、ボルトとナット等を使用したカ
シメ機構43により二枚のベース板41,42をかしめ
て二枚のガラス基板11,12を圧縮するよう構成され
ている。但し、この本硬化用治具4のカシメ圧力は、第
一の工程(1)の仮硬化の際の圧力よりも小さく、例え
ば0.5kg/cm2 程度とされる。
【0009】そして、第三の工程(3)では、このよう
に本硬化用治具4に取り付けた二枚のガラス基板11,
12を焼成炉5に搬入して所定の温度まで加熱し、本硬
化を行う。焼成炉5内の温度は、例えば180℃程度と
され、二枚のガラス基板11,12を1.5〜2時間程
度焼成炉5内に配置して180℃の加熱を30分程度維
持することで、熱硬化性樹脂2が完全に硬化し、ギャッ
プ出しシール工程が最終的に完了する。
【0010】尚、この本硬化を行う第三の工程(3)で
は、二枚のガラス基板11,12を挟み込んだ本硬化用
治具4を焼成炉5に複数搬入し、バッチ処理が行われ
る。また実際には、保護シート43を介して二枚のガラ
ス基板11,12の組を積み重ね、複数組のガラス基板
11,12を一括して本硬化用治具4に取り付けて本硬
化を行う場合が多い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のギャッ
プ出しシール工程は、仮硬化、本硬化用治具への取り付
け、本硬化という三つの工程に分かれるため、工程が長
くなり、生産性の点で問題があった。また、本硬化用の
焼成炉の他、仮硬化用のホットプレス機及び本硬化用治
具への取り付け機が必要となるため、機械装置が大がか
りとなり、生産ラインにおける占有スペースも大きくな
るという問題があった。
【0012】このような問題を解決する方法として、仮
硬化と本硬化とを同時に行う方法が考えられる。図6
は、仮硬化と本硬化とを同時に行うことを可能にする技
術の概略構成を示した図であり、本願発明を想到する過
程で検討された検討例の構成を示している。この図6に
示す構成では、図5に示す本硬化用治具4を改良し、本
硬化用治具4に加熱機能を持たせた改良型治具6を用い
ている。この改良型治具6は、仮シールした二枚のガラ
ス基板11,12を挟み込む二枚のベース板61,62
と、各ベース板61,62の外面に設けたヒータブロッ
ク63と、二枚のベース板61,62の間のギャップの
大きさを所定の値に維持するギャップ材64とから主に
構成されている。
【0013】また、この図6に示す構成では、二枚のガ
ラス基板11,12を充分圧縮するため、二枚のベース
板61,62の間の空間を排気する排気系7を用いる。
一方のベース板61には、排気孔65が設けられてお
り、真空ポンプを含む排気系7をこの排気孔65に接続
する。尚、ギャップ材64は、二枚のベース板61,6
2の間の空間を周状に閉鎖し、排気系7によってこの空
間が真空状態になるようにする。ギャップ材64は、O
リング等のように、弾性に富む材料であって、所定の加
圧状態において所定の太さになるようなものが採用され
る。
【0014】この図6に示す構成においては、二枚のガ
ラス基板11,12の間の熱硬化性樹脂2は、ヒータブ
ロック63からの熱によって加熱されて硬化する。この
際、二枚のガラス基板11,12は、二枚のベース板6
1,62の間の空間が真空状態になるため、大気圧によ
って圧縮され、これによってギャップ出しが行われる。
即ち、ギャップ出しを行いながら、仮硬化と本硬化とを
同時に行う。上述した図6に示す構成によれば、仮硬化
と本硬化とを同時に行うので、図5に示す構成に比べる
と、工程全体が短くできる長所がある。また、改良型治
具6と排気系7という比較的簡単な構成でギャップ出し
シールが行えるので、使用する機械装置が簡略化され、
占有スペースも小さくできるという長所もある。
【0015】しかしながら、発明者のさらなる検討によ
ると、上記図6に示す構成では、ギャップ出し精度の点
で充分な結果が得られず、また、熱容量の問題から加熱
時間が非常に長くかかる問題があることが分かった。即
ち、図6に示す構成では、ベース板61,62はステン
レスなどの金属で形成されるが、このベース板61,6
2は、加熱効率を良くするため極力薄く形成される。こ
のため、ヒータブロック63で加熱された際、ベース板
61,62が熱膨張により反ったり歪んだりすることに
なる。このような熱変形がベース板61,62に生ずる
と、二枚のベース板61,62の間のギャップが不均一
になり、二枚のガラス基板11,12のギャップ出しの
精度が低下して製品不良となる恐れがある。
【0016】この問題を解決するものとして、ベース板
61,62の周縁に枠材66を設けてベース板61,6
2の熱変形を防止する構成が考えられるが、ベース板6
1,62の熱が枠材66にも伝わるため、全体の熱容量
が大きくなって加熱効率が低下する問題が派生する。ま
た、ベース板61,62の厚さを厚くすることも熱変形
の防止には有効であるが、同様に熱容量が大きくなって
加熱効率が低下してしまう。
【0017】ベース板61,62の材料に、クロムやモ
リブデンのような低熱膨張の金属材料を使用すれば、上
記問題をある程度解決することができる。しかし、図6
に示す構成では、構造上一組(二枚)のガラス基板1
1,12のみしか一つの治具で処理できないので、生産
性を高めるためには、このような治具を多数生産ライン
に用意する必要があり、従って、一つ一つの治具には高
いコストはかけられない。上述したクロムやモリブデン
は高価な材料であり、このような高価な材料を上記改良
型治具6に使用することは、実用的な構成とはいえな
い。
【0018】本願の発明は、このような従来技術の課題
や検討例の課題を解決するためになされてものであり、
工程全体が短くできて機械装置を簡略化できるととも
に、ギャップ出しの精度を低下させることのない実用的
な構成を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、熱硬化性樹脂を介在
させながら所定の位置関係で重ね合わせた二枚のガラス
基板を加熱して、二枚のガラス基板の間のギャップが所
定の大きさになるようにしながら熱硬化性樹脂を硬化さ
せるシール焼成に使用されるシール焼成用治具であっ
て、前記二枚のガラス基板を挟み込む二枚の挟み板と、
二枚の挟み板の間のギャップの大きさが所定の値に維持
されるように二枚の挟み板の間に介在されたギャップ材
とから構成され、前記二枚の挟み板は前記二枚のガラス
基板よりも低い熱膨張率の非金属材料で形成されている
とともに、二枚の挟み板のうちの一方には排気孔が形成
されており、前記ギャップ材は、排気孔から排気した際
に二枚の挟み板の間の空間が真空状態になるよう二枚の
挟み板の間の空間を周状に閉鎖するものであるという構
成を有する。また、上記課題を解決するため、請求項2
記載の発明は、上記請求項1の発明の構成において、二
枚の挟み板は、ガラス中に微細結晶を析出させた結晶化
ガラスにより形成されているという構成を有する。ま
た、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、
上記請求項1記載のシール焼成用治具が内部に配置され
る焼成チャンバーと、焼成チャンバー内の温度を所定の
高温に維持する加熱手段と、前記シール焼成用治具を排
気孔から排気する排気系とを備えているという構成を有
する。また、上記課題を解決するため、請求項4記載の
発明は、上記請求項3の構成において、焼成チャンバー
は、シール焼成用治具を複数配置可能に構成されてお
り、排気系は、各シール焼成用治具を排気孔から排気可
能になっているという構成を有する。また、上記課題を
解決するため、請求項5記載の発明は、上記請求項3又
は4の構成において、排気系は、真空ポンプに繋がる配
管とシール焼成用治具の排気孔とを自動的に着脱する着
脱部を備えているという構成を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は、本願発明の実施形態に係るシー
ル焼成用治具の概略構成を示す図である。図1に示すシ
ール焼成用治具は、図6に示すものと同様、熱硬化性樹
脂を介在させながら所定の位置関係で重ね合わせた二枚
のガラス基板11,12を加熱して、二枚のガラス基板
11,12の間のギャップが所定の大きさになるように
しながら熱硬化性樹脂を硬化させるシール焼成に使用さ
れるシール焼成用治具である。尚、熱硬化性樹脂として
は、三井東圧化学(株)製のトラストボンド等が使用さ
れる。
【0021】そして、このシール焼成用治具は、上記二
枚のガラス基板11,12を挟み込む二枚の挟み板8
1,82と、二枚の挟み板81,82の間のギャップの
大きさに所定の値に維持するよう二枚の挟み板81,8
2の間に介在されたギャップ材83と、挟み板81,8
2とガラス基板11,12との間に挟み込む不図示の保
護シートとから主に構成されている。
【0022】まず、二枚の挟み板81,82は、ガラス
基板11,12よりも低い熱膨張率の非金属材料で形成
されている。具体的には、二枚の挟み板81,82の材
料としては、日本電気硝子(株)製のネオセラムN−1
1又はN−0等が使用できる。 このような低熱膨張率
の非金属材料は、ガラス中に微細結晶を析出させた結晶
化ガラス等が典型的に使用できる。微細結晶の大きさは
1μm以下とすることが好ましく、結晶相の熱膨張係数
がマイナス又は極めて小さいため、ガラスマトリックス
の熱膨張と互いに打ち消し合うことにより、低熱膨張率
の材料となる。
【0023】また、このような二枚の挟み板81,82
は、二枚のガラス基板11,12と同様の方形の形状で
あり、大きさはガラス基板11,12よりも少し大きい
ものが使用される。そして、一方の挟み板81には、排
気孔84が形成されている。また、排気孔84には、排
気管85が接続されている。排気管85は、挟み板8
1,82と同様の材質で形成されることが好ましいが、
他のセラミックスや樹脂等の材質でもよい。排気管85
は、排気孔84の縁に接着などの方法により固定され
る。
【0024】また、ギャップ材83は、図6に示すもの
と同様に、具体的にはOリング等が使用できる。材質と
しては、フッ素系樹脂等が使用できる。また、二枚の挟
み板81,82の間の空間が後述のように所定の圧力ま
で排気された際、ギャップの断面の高さ(ベース材の厚
さ方向での長さ)が必要なギャップ出しの大きさになる
よう、ギャップ材83の弾性や太さが選定される。尚、
少なくとも一方の挟み板81,82の表面にギャップ材
83の形状に即した溝を形成しておき、この溝にギャッ
プ材83の一部が填め込まれるようにすると、ギャップ
材83の位置が固定できるので好適である。この場合
は、填め込みの深さを差し引いた分のギャップ材83の
高さが上記ギャップ出しの大きさになるように、ギャッ
プ材83の弾性や太さが選定される。
【0025】不図示の保護シートは、挟み板81,82
との接触による損傷からガラス基板11,12を保護す
るものである。保護シートには、耐熱性のシリコンフィ
ルム等が好適に使用でき、厚さは0.5〜1mm程度で
よい。
【0026】次に、上記実施形態に係るシール焼成用治
具を使用してギャップ出しシールを行うシール焼成炉の
発明の実施形態について説明する。図2及び図3は、本
願発明の実施形態に係るシール焼成炉の概略構成を示す
図であり、図2はその正面図、図3はその側面図であ
る。図2及び図3に示すシール焼成炉は、上記実施形態
のシール焼成用治具8が内部に配置される焼成チャンバ
ー91と、焼成チャンバー91内の温度を所定の高温に
維持する加熱手段92と、前記シール焼成用治具8内を
排気孔84から排気する排気系93とを備えている。
【0027】焼成チャンバー91は、恒温槽を構成する
容器であり、外壁部分に断熱材を備えている。また、焼
成チャンバー91は、シール焼成用治具8の出し入れの
ための扉911を有している。
【0028】また、加熱手段92は、焼成チャンバー9
1内に配置された発熱源921と、発熱源921を通っ
て焼成チャンバー91内に風を循環させる送風機922
などから構成されている。このような構成により、焼成
チャンバー91の内部は、例えば180℃程度の温度に
維持されるようになっている。尚、温風の循環炉上に
は、温風から塵埃を除去するフィルター95が配置され
ており、塵埃によるガラス基板11,12の汚損が防止
されるようになっている。
【0029】また、焼成チャンバー91内には、上記実
施形態のシール焼成用治具8を配置する棚部材94が設
けられている。棚部材94は、メッシュ、パンチングプ
レート又はシール焼成用治具の縁近傍のみを支持する断
面L字状の部材等で構成され、シール焼成用治具8への
接触部分を極力少なくして温風による加熱効率を高くす
るようになっている。
【0030】そして、シール焼成用治具8を排気する排
気系93は、真空ポンプ931と、真空ポンプ931に
繋がる配管932と、配管932とシール焼成用治具8
の排気孔84とを自動的に着脱する着脱部933を備え
ている。本実施形態における着脱部933は、配管93
2の終端に設けられたジョイント934と、ジョイント
934をシール焼成用治具8の排気管85の端部に押し
付けるためのコイルスプリング935とから主に構成さ
れている。尚、配管932には、バルブ936が設けら
れている。
【0031】ジョイント934は、蛇腹状に形成されて
伸縮可能になっており、先端が図3に示すようにカップ
状に形成されている。そして、排気管85の端部は、図
3に示すように若干肉厚になっており、ジョイント93
4の先端に押し当てられるよう構成されている。シール
焼成用治具8が所定位置に配置された際、排気管85の
先端がジョイント934の先端のカップ状の部分に若干
入り込んだ状態でジョイント934に軽く押し当てられ
る。この際、コイルスプリング935の弾性によってジ
ョイント934が排気管85を軽く押圧する状態とな
る。この状態でバルブ936が開いて配管932内が減
圧されると、排気管85の先端とジョイント934との
接合部分がより気密になる。これによって、配管932
と排気管85とが気密に連通し、二枚の挟み板81,8
2の間の空間が排気されるようになっている。
【0032】また、ジョイント934と排気管85とを
切り離す際には、シール焼成用治具8を全体を手前側に
移動させることで、ジョイント934と排気管85の気
密接触を強制的に切り離すようにする。もしくは、配管
932にベントガス供給系を設けた構成とし、配管93
2内及び排気管85内を大気圧に戻した後に切り離すよ
うにしてもよい。尚、ジョイント934の先端又は排気
管85の先端にOリングのようなシール部材を設ける
と、さらに気密に連通するので好適である。また、コイ
ルスプリング935の弾性力によってシール焼成用治具
8が移動しないよう、シール焼成用治具8を所定の配置
位置で止めるストッパを設けるようにすると好適であ
る。
【0033】また、図2及び図3に示すように、本実施
形態のシール焼成炉では、棚部材94が複数設けられて
おり、複数のシール焼成用治具8を同時に焼成チャンバ
ー91内の所定位置に配置することが可能になってい
る。そして、図2に示すように、配管932の終端側は
複数に分岐し、それぞれの終端に上述のようなジョイン
ト934が設けられている。従って、焼成チャンバー9
1内の各シール焼成用治具8を同時に排気可能になって
いる。尚、真空ポンプ931の能力により、複数のシー
ル焼成用治具8の同時排気が困難な場合には、分岐部分
の配管937に設けたバルブ938を開閉して切り替え
ながら、一つずつ又は数個ずつ排気するようにしてもよ
い。
【0034】次に、上記各構成に係る本実施形態のシー
ル焼成用治具及びシール焼成炉の動作について説明す
る。まず、従来の技術の欄で説明したように仮シールが
終了した二枚のガラス基板11,12を、図1に示すよ
うにシール焼成用治具8に取り付ける。この状態で扉9
11を開けてシール焼成用治具8をシール焼成炉に搬入
し、棚部材94上の所定位置に配置する。この際、シー
ル焼成用治具8の排気管85の先端が着脱部933のジ
ョイント934に軽く押し当てられる。
【0035】このようにして所定数のシール焼成用治具
8を焼成チャンバー91内に搬入し、バルブ936,9
38を開閉しながら真空ポンプ931でシール焼成用治
具8を排気する。これによって、二枚の挟み板81,8
2の間の空間が真空状態となり、二枚の挟み板81,8
2は内側の二枚のガラス基板11,12を大気圧によっ
て圧縮した状態となる。これによって、二枚のガラス基
板11,12の間のギャップの大きさは、所定のギャッ
プ出しの大きさに精度よく一致した状態となる。尚、こ
の際のシール焼成用治具8内の真空圧力は、例えば1〜
2Torr程度でよい。
【0036】この状態で又は並行して加熱手段92を動
作させ、焼成チャンバー91内に温風を送って温度上昇
させる。そして、加熱手段92に設けた不図示の制御部
によって焼成チャンバー91内の雰囲気温度を制御し、
例えば180℃程度の温度に維持されるようにする。こ
の状態を所定時間維持することで、熱硬化性樹脂が硬化
する。
【0037】その後、加熱手段92の動作を停止させ、
焼成チャンバー91内の温度が所定の温度以下になった
ら、各シール焼成用治具8を焼成チャンバー91から取
り出す。そして、二枚のガラス基板11,12をシール
焼成用治具から取り外すと、ギャップ出しシール工程が
完了する。
【0038】このような動作において、シール焼成用治
具の挟み板81,82は、ガラス基板11,12より低
い熱膨張率を有しているので、挟み板81,82に反り
や歪みといった熱変形が生じず、ギャップ出しの精度が
高く維持される。前述した図6の構成において、ベース
板61,62に反りが生じたのは、ベース板61,62
がガラス基板11,12より熱膨張率の高い金属で形成
されているためであり、ガラス基板11,12に比べて
大きくベース板61,62が熱膨張する結果、反りや歪
みが生じるのである。
【0039】また、このような低熱膨張率の非金属材料
は、金属に比べて一般的に比重が軽く、また比熱も小さ
い。このため、挟み板81,82の部分の熱容量が小さ
くでき、この結果、加熱効率も図6のものに比べて向上
する。従って、ヒータブロックが挟み板81,82に直
接接する構成でないにもかかわらず、加熱時間を充分短
くでき、充分な生産性を確保することができる。
【0040】上述した実施形態は、一組(二枚)のガラ
ス基板11,12を一つのシール焼成用治具8に取り付
ける構成であったが、二組以上のガラス基板11,12
を重ね合わせて一つのシール焼成用治具8に取り付ける
ようにすることも可能である。但し、あまり組数が多く
なると、中心側に位置する組のガラス基板11,12に
熱が充分伝わらず、熱硬化性樹脂が充分硬化しない恐れ
があるので、注意を要する。尚、二組以上のガラス基板
11,12を重ね合わせる際には、上述した保護シート
と同様のシートを介在させるようにする。
【0041】また、シール焼成用治具8の焼成チャンバ
ー91内の棚部材94への配置については、オペレータ
ーが手で行うようにしてもよいし、専用の搬送機構を設
けて自動的に搬入搬送を行うようにしてもよい。尚、以
上の説明では、液晶ディスプレイを製作する際の液晶基
板の組立工程におけるギャップ出しシールについて説明
したが、本願発明の適用分野がこれに限られるものでは
なく、例えばプラズマディスプレイ用のガラス基板のギ
ャップ出しシール等についても適用することが可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の各請求項の発
明によれば、ギャップ出しシールの工程全体が短くでき
て生産ラインの機械装置が簡略化できるとともに、ギャ
ップ出しの精度を低下させることのない実用的な構成が
提供される。また、請求項4の発明によれば、上記効果
に加え、複数組のガラス基板を同時に処理することがで
きるので、さらに生産性の高いシール焼成炉が提供され
るという効果が得られる。また、請求項5の発明によれ
ば、上記効果に加え、排気系の着脱が自動化されるの
で、この点でさらに実用的な構成が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係るシール焼成用治具の
概略構成を示す図である。
【図2】本願発明の実施形態に係るシール焼成炉の概略
構成を示す正面図である。
【図3】本願発明の実施形態に係るシール焼成炉の概略
構成を示す側面図である。
【図4】LCDの製作におけるギャップ出しシール工程
の説明図である。
【図5】従来のギャップ出しシール工程を詳しく説明す
る図である。
【図6】仮硬化と本硬化とを同時に行うことを可能にす
る技術の概略構成を示した図であり、本願発明を想到す
る過程で検討された検討例の構成を示している。
【符号の説明】
11 ガラス基板 12 ガラス基板 2 熱硬化性樹脂 81 挟み板 82 挟み板 83 ギャップ材 84 排気孔 91 焼成チャンバー 92 加熱手段 93 排気系 933 着脱部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂を介在させながら所定の位
    置関係で重ね合わせた二枚のガラス基板を加熱して、二
    枚のガラス基板の間のギャップが所定の大きさになるよ
    うにしながら熱硬化性樹脂を硬化させるシール焼成に使
    用されるシール焼成用治具であって、 前記二枚のガラス基板を挟み込む二枚の挟み板と、二枚
    の挟み板の間のギャップの大きさが所定の値に維持され
    るように二枚の挟み板の間に介在されたギャップ材とか
    ら構成され、 前記二枚の挟み板は前記二枚のガラス基板よりも低い熱
    膨張率の非金属材料で形成されているとともに、二枚の
    挟み板のうちの一方には排気孔が形成されており、前記
    ギャップ材は、排気孔から排気した際に二枚の挟み板の
    間の空間が真空状態になるよう二枚の挟み板の間の空間
    を周状に閉鎖するものであることを特徴とするシール焼
    成用治具。
  2. 【請求項2】 前記二枚の挟み板は、ガラス中に微細結
    晶を析出させた結晶化ガラスにより形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のシール焼成用治具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシール焼成用治具が内部
    に配置される焼成チャンバーと、焼成チャンバー内の温
    度を所定の高温に維持する加熱手段と、前記シール焼成
    用治具を排気孔から排気する排気系とを備えていること
    を特徴とするシール焼成炉。
  4. 【請求項4】 前記焼成チャンバーは、前記シール焼成
    用治具を複数配置可能に構成されており、前記排気系
    は、各シール焼成用治具を排気孔から排気可能になって
    いることを特徴とする請求項3記載のシール焼成炉。
  5. 【請求項5】 前記排気系は、真空ポンプに繋がる配管
    と前記シール焼成用治具の排気孔とを自動的に着脱する
    着脱部を備えていることを特徴とする請求項3又は4記
    載のシール焼成炉。
JP8219797A 1997-03-14 1997-03-14 シール焼成用治具及びシール焼成炉 Pending JPH10259040A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008096896A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Joyo Kogaku Kk 透光性基板の貼り合わせ方法およびその装置
KR101349346B1 (ko) * 2006-12-11 2014-01-10 엘지디스플레이 주식회사 씰런트 경화장치
JP2015505812A (ja) * 2011-12-15 2015-02-26 ガーディアン・インダストリーズ・コーポレーション 真空断熱ガラス(vig)ユニットチップオフのための装置についての照明ソリューションおよび/またはそれに関連する方法

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