JPH10259846A - 位置依存型ダンパ - Google Patents

位置依存型ダンパ

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JPH10259846A
JPH10259846A JP8601797A JP8601797A JPH10259846A JP H10259846 A JPH10259846 A JP H10259846A JP 8601797 A JP8601797 A JP 8601797A JP 8601797 A JP8601797 A JP 8601797A JP H10259846 A JPH10259846 A JP H10259846A
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JP
Japan
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piston
cylinder
compression
extension
damping valve
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JP8601797A
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Norihisa Shibuya
紀久 渋谷
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置依存型ダンパにおいて、静的な釣合位置
からの変位の全般に亙る伸側および圧側減衰力をバルブ
特性に保つ。 【解決手段】 ピストンロッド11にハードの伸側減衰
バルブ21とハードの圧側減衰バルブ22をもつ第一の
ピストン14と、ソフトの伸側減衰バルブ25とソフト
の圧側減衰バルブ26を備えた第二のピストン15を軸
方向へと向けて直列に配設し、かつ、第一のピストン1
4側におけるシリンダ2の内壁面を第一および第二のピ
ストン14,15の外径と適合する内径に絞って縮径部
9とすると共に、第二のピストン15における第一のピ
ストン14と対向する反対側の端面に縮径部9を除くシ
リンダ2の内壁面と摺接するガイド部材17を配置し、
このガイド部材17をシリンダ2との間に介装したスプ
リング18で第二のピストン15へと接離可能に嵌合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の振動体に
減衰作用を加えて制振するための位置依存型ダンパに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位置依存型ダンパとして
は、例えば、図6に示すようなものが知られている。
【0003】すなわち、この位置依存型ダンパMは、シ
リンダa内をピストンロッドbに取り付けたピストンc
により外周のピストンシールdを介して伸張側の上部作
動油室Uと圧縮側の下部作動油室Lとに区画している。
【0004】そして、これら上部作動油室Uと下部作動
油室Lをピストンcに設けた下部作動油室L側へと向っ
て開く伸側減衰バルブeと、逆に、上部作動油室U側に
向って開く圧側減衰バルブfを通して相互に連通してい
る。
【0005】また、シリンダaの外周には、それを取り
巻いて配置したアウタシェルgにより両者の間をリザー
バ室Rとして画成し、このリザーバ室Rをシリンダaの
下部側壁に設けたボトムオリフィスhを通して下部作動
油室Lへと連通している。
【0006】一方、シリンダaにおけるピストンcとの
静的な釣合位置(通常の使用状態である1Gの状態)X
の近傍におる内壁面には、当該側壁を外方へと膨出させ
てピストンcの外周面を越える(跨ぐ)長さの絞り油路
iを形成しており、この絞り油路iの部分をピストンc
が摺動するときにのみ当該絞り油路iを通して上部作動
油室Uと下部作動油室Lを相互に連通するようにしてあ
る。
【0007】なお、伸側減衰バルブeの上方には、ピス
トンロッドbへと嵌着してバンプラバーjを設け、この
バンプラバーjを位置依存型ダンパMの最伸張近傍でシ
リンダaの上端にあるベアリングkに当てることによ
り、最伸長時における衝撃の発生を緩和するようにして
いる。
【0008】かくして、振動体に加わった外部振動に伴
って位置依存型ダンパMが伸縮動作すると、シリンダa
とピストンcがベアリングkとピストンシールdをガイ
ドとして軸方向に相対変位を起こす。
【0009】そこで、今、シリンダaとピストンcが図
示の静的な釣合位置Xから絞り油路iの部分を通り越し
て伸張側の上部作動油室Uまたは圧縮側の下部作動油室
Lに変位を起こしたとする。
【0010】このとき、ピストンcの上端または下端縁
がシリンダaにおける絞り油路iの部分を通り過ぎるま
では、当該絞り油路iを通して上部作動油室Uと下部作
動油室Lが相互に連通している。
【0011】そのために、この間は、伸長および圧縮動
作の何れの場合にあっても、ピストンcの伸側および圧
側減衰バルブe,fが押し開かれることなくシリンダa
の膨出部とピストンcとの間の絞り油路iを通して上部
作動油室Uと下部作動油室Lとの間にオイルを流す。
【0012】なお、このときに、ピストンロッドbの退
出および浸入によって生じるシリンダa内のオイルの不
足分と余剰分(ピストンロッドbの退出および浸入体積
分のオイル)は、下部作動油室Lとリザーバ室Rとの間
でボトムオリフィスhからオイルのやり取りを行うこと
で補償する。
【0013】しかも、これと併せて、圧縮動作時には、
下部作動油室Lからボトムオリフィスhを通してリザー
バ室Rへと押し出されるオイルの流動抵抗で、当該圧縮
動作時における下部作動油室L内のオイル圧力を確保す
る。
【0014】これによって、位置依存型ダンパMは、絞
り油路iを通るときのオイルの流動抵抗で二次曲線的な
オリフィス特性の伸側減衰力と圧側減衰力を発生しつ
つ、これら伸側減衰力と圧側減衰力で振動体に加わった
外部振動を減衰する。
【0015】それに対して、ピストンcの上端または下
端縁が絞り油路iの一方の端部を通り過ぎて(絞り油路
iを越えて)伸張側或いは圧縮側に移動すると、ピスト
ンcにより絞り油路iの一方端の開口部が塞がれて当該
絞り油路iによる上部作動油室Uと下部作動油室Lの連
通を遮断する。
【0016】しかし、このピストンcによる絞り油路i
の遮断は、位置依存型ダンパMの伸縮動作に伴うボトム
オリフィスhでのオイルの過不足補償機能と、圧縮動作
時における下部作動油室L内のオイル圧力確保機能には
何等の影響をも与えない。
【0017】したがって、この場合には、位置依存型ダ
ンパMの伸張動作に伴いピストンcに設けた伸側減衰バ
ルブeを押し開いて上部作動油室U内のオイルを下部作
動油室Lへと押し出し、当該伸側減衰バルブeを押し開
いて流れるオイルの流動抵抗でバルブ特性の伸側減衰力
を発生する。
【0018】また、圧縮動作時にあっては、ピストンc
の圧側減衰バルブfを押し開いて下部作動油室L内のオ
イルを上部作動油室Uに押し出し、当該圧側減衰バルブ
fを押し開いて流れるオイルの流動抵抗でバルブ特性の
圧側減衰力を発生し、かくして、上記したバルブ特性の
伸側減衰力と協同して振動体に加わった外部振動を減衰
することになる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
従来タイプにおける位置依存型ダンパMにあっては、シ
リンダaとピストンcの相対関係が絞り油路iを越えて
伸張側または圧縮側に動作した場合にのみ、ピストンc
の伸側減衰バルブeと圧側減衰バルブfが作用してバル
ブ特性の伸側および圧側減衰力を発生する。
【0020】しかし、シリンダaとピストンcの相対関
係が絞り油路iの部分を越えるまでは、当該絞り油路i
による上部作動油室Uと下部作動油室Lの連通によって
ピストンcの伸側減衰バルブeと圧側減衰バルブfが押
し開かれることなく、絞り油路iを通るオイルの流動抵
抗のみによってオリフィス特性の伸側および圧側減衰力
を発生することになる。
【0021】その結果、位置依存型ダンパMの伸縮動作
時における初期減衰力がオリフィス特性となって減衰力
の立ち上がりに遅れを生じるばかりでなく、低速域での
伸縮動作時における減衰力もオリフィス特性となって位
置依存型ダンパMによる振動体への減衰作用に不足が生
じ、振動の収まりが悪くなってしまうという不都合な点
を有していた。
【0022】したがって、この発明の目的は、静的な釣
合位置からの変位の全般に亙る伸側および圧側減衰力を
バルブ特性に保つことのできる新規の構成を備えた位置
依存型ダンパを提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、この発
明において、ピストンロッドにハードの伸側減衰バルブ
とハードの圧側減衰バルブをもつ第一のピストンと、ソ
フトの伸側減衰バルブとソフトの圧側減衰バルブを備え
た第二のピストンを互に軸方向へと向けて直列に配設
し、かつ、第一のピストン側におけるシリンダの内壁面
を第一および第二のピストンの外径と適合する内径に絞
って縮径部とすると共に、第二のピストンにおける第一
のピストンと対向する反対側の端面に縮径部を除くシリ
ンダの内壁面と摺接するガイド部材を配置し、このガイ
ド部材をシリンダとの間に介装したスプリングで第二の
ピストンへと接離可能に嵌合することにより達成され
る。
【0024】すなわち、上記のように構成することによ
って、振動体に加わった外部振動に伴って位置依存型ダ
ンパが伸縮動作するとき、ガイド部材がスプリングの復
元力により第二のピストンと嵌合したままシリンダの内
壁面を摺接してシリンダとの間を油密状態に保つ。
【0025】これによって、位置依存型ダンパの伸縮動
作の初期および低速域での伸縮動作時において、シリン
ダと第二のピストンとの間の隙間をガイド部材で油密に
塞ぐと共に、ガイド部材でピストンロッドの下端部分を
ガイドしつつ第一のピストンの端縁がシリンダの縮径部
に達するまでの間は、第一のピストンとシリンダとの間
のバイパス油路を確保する。
【0026】そのために、この間の伸張動作時にあって
は、上記バイパス油路の確保によって第一のピストンを
迂回しつつ、第二のピストンにおけるソフトの伸側減衰
バルブを押し開いて伸張側の上部作動油室から圧縮側の
下部作動油室へとオイルを流す。
【0027】なお、このときシリンダからのピストンロ
ッドの退出によって生じるオイルの不足分は、ボトムオ
リフィスを通して下部作動油室へとリザーバ室内のオイ
ルを吸い込むことによって補償する。
【0028】また、圧縮動作時にあっては、逆に、ピス
トンロッドの浸入体積分に相当する量のオイルを下部作
動油室からボトムオリフィスを通してリザーバ室へと押
し出し、ボトムオリフィスで下部作動油室内のオイル圧
力を確保しつつシリンダ内のオイルの余剰分をも補償す
る。
【0029】そして、上記伸張動作時と同様にバイパス
油路の確保によって第一のピストンを迂回しつつ、今度
は第二のピストンにおけるソフトの圧側減衰バルブを押
し開いて下部作動油室から上部作動油室へとオイルを流
す。
【0030】これによって、位置依存型ダンパは、それ
ぞれ第二のピストンにおけるソフトの伸側減衰バルブと
ソフトの圧側減衰バルブを押し開いてオイルを流し、こ
れらソフトの伸側および圧側減衰バルブを押し開いて流
れるときのオイルの流動抵抗により、立ち上がりのよい
バルブ特性の伸側減衰力と圧側減衰力を発生して振動体
に加わった外部振動を効果的に減衰する。
【0031】それに対して、第一のピストンの端縁がシ
リンダにおける縮径部の位置まで移動するようになる
と、当該第一のピストンの外周面がシリンダの内壁面へ
と摺接してバイパス油路を閉じる。
【0032】しかし、この第一のピストンによるバイパ
ス油路の遮断は、位置依存型ダンパの伸縮動作に伴うボ
トムオリフィスでのオイルの過不足補償機能と、圧縮動
作時における下部作動油室内のオイル圧力確保機能には
何等の影響をも与えない。
【0033】したがって、この位置での位置依存型ダン
パの伸張動作時には、先の第二のピストンにおけるソフ
トの伸側減衰バルブと併せて、第一のピストンのハード
の伸側減衰バルブをも直列に押し開いて上部作動油室内
のオイルを下部作動油室へと押し出し、これらハードと
ソフトの伸側減衰バルブを押し開いて流れるオイルの流
動抵抗でバルブ特性の伸側減衰力を発生する。
【0034】また、圧縮動作時にあっても同様に、第二
のピストンにおけるソフトの圧側減衰バルブと併せて、
第一のピストンのハードの圧側減衰バルブをも直列に押
し開いて下部作動油室内のオイルを上部作動油室へと押
し出し、これらハードとソフトの圧側減衰バルブを押し
開いて流れるオイルの流動抵抗でバルブ特性の圧側減衰
力を発生する。
【0035】これによって、位置依存型ダンパは、伸長
側への動作の途中において減衰力を自動的に高低に切り
換えつつ、静的な釣合位置から伸長側と圧縮側への変位
の全般に亙る伸側および圧側減衰力をバルブ特性に保
ち、伸縮動作時における初期減衰力の立ち上がりと低速
域での伸縮動作時における減衰力を高めて一段と優れた
減衰性能をもつ位置依存型ダンパとすることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明を適用した位置依
存型ダンパの好ましい実施の形態について説明する。
【0037】図1において、位置依存型ダンパ1は、シ
リンダ2と当該シリンダ2を取り巻いて配置したにアウ
タシェル3とを有し、これらシリンダ2とアウタシェル
3の上端開口部は、ベアリング4とシールケース5に納
めたシール6とによって密封されている。
【0038】同様に、シリンダ2とアウタシェル3の下
端開口部は、蓋体7とボトムキャップ8によってそれぞ
れ密閉されており、かつ、蓋体7をアウタシェル3側の
ボトムキャップ8の内面へと押し付けてセンタリングす
ることにより、シリンダ2をアウタシェル3に対し同芯
状態に保って保持している。
【0039】シリンダ2の上端部分には、側壁を内方へ
と絞って作った所定長さの縮径部9が形成してあり、し
かも、シリンダ2における蓋体7よりも僅か上方の側壁
部分には、シリンダ2を貫通してボトムオリフィス10
が設けてある。
【0040】これによって、アウタシェル3は、シリン
ダ2との間にリザーバ室Rを区画すると共に、当該リザ
ーバ室Rは、ボトムオリフィス10を通してシリンダ2
内の下部に通じることになる。
【0041】シリンダ2の内部には、ピストンロッド1
1の下端に嵌着して外周面にピストンシール12,13
をもつ第一のピストン14と第二のピストン15を上下
に配置して挿入してある。
【0042】また、これと併せて、第二のピストン15
の下方には、同じく外周面にシール16をもつガイド部
材17を挿入し、このガイド部材17をシリンダ2にお
ける蓋体7との間に介装したスプリング18により第二
のピストン15の下面へと嵌合して配置してある。
【0043】この場合、第一のピストン14と第二のピ
ストン15の外径は、シリンダ2の上端側に形成した縮
径部9に適合する大きさに作られており、シリンダ2に
対して第一および第二のピストン14,15が図1の静
的な釣合位置Xから縮径部9を除く内壁面と対向して動
作するときにのみ、シリンダ2とこれら第一および第二
のピストン14,15との間に隙間を確保して動作する
ようにしてある。
【0044】それに対して、ガイド部材17は、外径を
シリンダ2の縮径部9を除く内壁面と適合する大きさに
作ってあり、当該範囲でのみシリンダ2の内壁面と摺接
しつつスプリング18の復元力により第二のピストン1
5に嵌合したまま追従して動作し、外周面に介装したシ
ール16でシリンダ2の内部を伸張側の上部作動油室U
と圧縮側の下部作動油室Lとに区画している。
【0045】上記第一および第二のピストン14,15
から上方へと向って延びるピストンロッド11は、シリ
ンダ2とアウタシェル3の上端を塞ぐベアリング4とシ
ールケース5に納めたシール6を貫通して外部へと突出
し、このピストンロッド11の上端とアウタシェル3の
下端を塞ぐボトムキャプ8を通して位置依存型ダンパ1
を振動する二部材間に装着する。
【0046】一方、第一のピストン14は、軸方向に貫
通する伸側ポート19と圧側ポート20を有し、これら
伸側ポート19の下端と圧側ポート20の上端をそれぞ
れ下部作動油室Lと上部作動油室Uに向って開くハード
の伸側減衰バルブ21と同じくハードの圧側減衰バルブ
22で塞いでいる。
【0047】同様に、第二のピストン15もまた、軸方
向に向って貫通する伸側ポート23と圧側ポート24を
備え、これら伸側ポート23の下端と圧側ポート24の
上端を下部作動油室Lと上部作動油室Uに向って開くソ
フトの伸側減衰バルブ25と同じくソフトの圧側減衰バ
ルブ26でそれぞれ塞いでいる。
【0048】このようにして、第一のピストン14がシ
リンダ2の上端側における縮径部9と対向して伸縮動作
するまでは、当該シリンダ2の内壁面と第一のピストン
14の外周面との間にハードの伸側および圧側減衰バル
ブ21,22を押し開くことなくオイルを流すバイパス
油路27を形成するようにしたのである。
【0049】次に、以上のように構成した位置依存型ダ
ンパ1の伸縮動作時における減衰作用について説明す
る。
【0050】今、位置依存型ダンパ1が図1の静的な釣
合位置Xから振動体に加わった外部振動に伴って伸縮動
作を始めたとすると、第一および第二のピストン14,
15に追従してガイド部材17がスプリング18の復元
力により第二のピストン15と嵌合したままシリンダ2
の内壁面を摺接し、シリンダ2との間を油密状態に保
つ。
【0051】これにより、位置依存型ダンパ1の伸縮動
作の初期および低速域での伸縮動作時において、第一の
ピストン14の上端縁がシリンダ2の縮径部9に達する
までは、シリンダ2と第一および第二のピストン14,
15との間の隙間を確保して伸張側の上部作動油室Uと
圧縮側の下部作動油室Lを連通しようとするが、この連
通は、第二のピストン15に追従してガイド部材17が
移動することによって阻止される。
【0052】その結果、この間の伸張動作時にあって
は、上記のバイパス油路27の確保によって第一のピス
トン14を迂回しつつ、第二のピストン15の伸側ポー
ト23からソフトの伸側減衰バルブ25を押し開いて上
部作動油室U内のオイルを下部作動油室Lへと流す。
【0053】また、圧縮動作時には、下部作動油室Lか
らボトムオリフィス10を通してリザーバ室Rにオイル
を押し出すときの流動抵抗によって下部作動油室L内の
オイル圧力を確保し、下部作動油室Lから第二のピスト
ン15の圧側ポート24を通してソフトの圧側減衰バル
ブ26を押し開きつつ、ここからシリンダ2と第一のピ
ストン14との間にあるバイパス油路27を通して上部
作動油室Uへとオイルを流す。
【0054】そして、これら伸張および圧縮動作に伴う
ピストンロッド11の退出(伸張動作時)および浸入
(圧縮動作時)によって生じるシリンダ2内のオイルの
不足分と余剰分は、下部作動油室Lとリザーバ室Rとの
間でボトムオリフィス10からオイルのやり取りを行う
ことで補償する。
【0055】かくして、位置依存型ダンパ1は、それぞ
れ第二のピストン15におけるソフトの伸側減衰バルブ
25或いはソフトの圧側減衰バルブ26を押し開いてオ
イルを流し、これらソフトの伸側および圧側減衰バルブ
25,26を押し開いて流れるときのオイルの流動抵抗
により、立ち上がりのよいバルブ特性の伸側減衰力と圧
側減衰力を発生して振動体に加わった外部振動を効果的
に減衰する。
【0056】それに対して、第一のピストン14の上端
縁がシリンダ2における縮径部9の位置まで移動するよ
うになると、当該第一のピストン14の外周面に設けた
ピストンシール12がシリンダの内壁面へと摺接してバ
イパス油路27を閉じる。
【0057】また、これに続いて、ガイド部材17が縮
径部9によりそれ以上の追従を阻止されてシリンダ2と
第二のピストン15の間の隙間を開くが、その前に第二
のピストン15の外周面に設けたピストンシール13が
縮径部9の内壁面へと摺接して当該隙間を遮断状態に保
持する。
【0058】しかし、これら縮径部9によるガイド部材
17の係止と縮径部9への第一および第二のピストン1
4,15の摺接は、位置依存型ダンパ1の伸縮動作に伴
うボトムオリフィス10でのオイルの過不足補償機能
と、圧縮動作時における下部作動油室L内のオイル圧力
確保機能には何等の影響をも与えない。
【0059】したがって、この位置での位置依存型ダン
パ1の伸張動作時には、第一のピストン14の伸側ポー
ト19を通してハードの伸側減衰バルブ21を押し開い
てから、第二のピストン15の伸側ポート23を通して
ソフトの伸側減衰バルブ25をも押し開いて上部作動油
室U内のオイルを下部作動油室Lへと押し出し、これら
ハードとソフトの伸側減衰バルブ21,25を押し開い
て流れるオイルの流動抵抗でバルブ特性の伸側減衰力を
発生する。
【0060】また、圧縮動作時にあっては、第二のピス
トン15の圧側ポート24を通してソフトの圧側減衰バ
ルブ26を押し開いてから、第一のピストン14の圧側
ポート20を通してハードの圧側減衰バルブ22をも押
し開いて下部作動油室L内のオイルを上部作動油室Uへ
と押し出し、これらソフトとハードの圧側減衰バルブ2
6,22を押し開いて流れるオイルの流動抵抗でバルブ
特性の圧側減衰力を発生する。
【0061】このようにして、位置依存型ダンパ1は、
図3に示すように、静的な釣合位置Xから伸長側への動
作の途中において減衰力を自動的に高低に切り換えつ
つ、かつ、伸長側と圧縮側への動作の全般に亙る伸側お
よび圧側減衰力をバルブ特性に保つことになる。
【0062】以上のことから、図2の位置依存型ダンパ
1aように、第一および第二のピストン14,15の配
置を逆にすると共に、これに合わせてガイド部材17と
スプリング18およびシリンダ2の縮径部9の配置をも
逆にすることで、図4のように静的な釣合位置Xから圧
縮側への動作の途中において減衰力を自動的に高低に切
り換えつつ、伸長側と圧縮側への動作の全般に亙る伸側
および圧側減衰力をバルブ特性に保ち得ることは、わざ
わざ説明するまでもなくこれまでの説明に基いて容易に
理解できよう。
【0063】また、これらのことから、図1に示す位置
依存型ダンパ1と図2の位置依存型ダンパ1aを並列に
配置して二本使いとすることにより、図5のように静的
な釣合位置Xから伸張側と圧縮側への両方の動作の途中
において減衰力を自動的に高低に切り換えつつ、伸長側
と圧縮側への動作の全般に亙る伸側および圧側減衰力を
バルブ特性に保ち得ることは言うまでもない。
【0064】なお、これまでの説明にあっては、複筒タ
イプのボトムオリフィス式位置依存型ダンパを例にとっ
てこの発明の実施の形態を説明してきたが、例えば、ベ
ースバルブを用いた複筒タイプの位置依存型ダンパや単
筒タイプのガス封入式位置依存型ダンパ或いはその他の
形式の位置依存型ダンパにもこの発明を適用し得ること
は勿論である。
【0065】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、静的な釣合位置から伸長側への動作の途中において
減衰力を自動的に高低に切り換えつつ、かつ、伸長側と
圧縮側への動作の全般に亙る伸側および圧側減衰力をバ
ルブ特性に保つことができ、したがって、伸縮動作時に
おける初期減衰力の立ち上がりと低速域での伸縮動作時
における減衰力をも高めて、一段と優れた減衰性能をも
つ位置依存型ダンパとすることができる。
【0066】また、請求項2の発明によれば、静的な釣
合位置から圧縮側への動作の途中において減衰力を自動
的に高低に切り換えつつ、かつ、伸長側と圧縮側への動
作の全般に亙る伸側および圧側減衰力をバルブ特性に保
ち、伸縮動作時における初期減衰力の立ち上がりと低速
域での伸縮動作時における減衰力をも高めて、一段と優
れた減衰性能をもつ位置依存型ダンパとすることができ
る。
【0067】さらに、請求項3の発明によれば、静的な
釣合位置から伸張側および圧縮側への両方の動作の途中
において減衰力を自動的に高低に切り換えつつ、伸長側
と圧縮側への動作の全般に亙る伸側および圧側減衰力を
バルブ特性に保ち、伸縮動作時における初期減衰力の立
ち上がりと低速域での伸縮動作時における減衰力とを高
めて、より一段と優れた減衰性能をもつ位置依存型ダン
パとすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による位置依存型ダンパの実施の形態
を示す縦断正面図である。
【図2】同じく、この発明による位置依存型ダンパの他
の実施の形態を示す縦断正面図である。
【図3】図1における位置依存型ダンパのストロークと
減衰力の関係を示す特性線図である。
【図4】図2における位置依存型ダンパのストロークと
減衰力の関係を示す特性線図である。
【図5】図1と図2における位置依存型ダンパを並列に
配置して二本使いとした場合のストロークと減衰力の関
係を示す特性線図である。
【図6】従来例である位置依存型ダンパを示す縦断正面
図である。
【符号の説明】
L 下部作動油室 R リザーバ室 U 上部作動油室 X 静的な釣合位置 1,1a 位置依存型ダンパ 2 シリンダ 3 アウタシェル 9 縮径部 10 ボトムオリフィス 11 ピストンロッド 14 第一のピストン 15 第二のピストン 17 ガイド部材 18 スプリング 21 ハードの伸側減衰バルブ 22 ハードの圧側減衰バルブ 25 ソフトの伸側減衰バルブ 26 ソフトの圧側減衰バルブ 27 バイパス油路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハードの伸側減衰バルブとハードの圧側
    減衰バルブをもつ第一のピストンと、ソフトの伸側減衰
    バルブとソフトの圧側減衰バルブを備えた第二のピスト
    ンとを、ピストンロッドに対し第一のピストンを伸張側
    へと位置させて直列に配設し、かつ、シリンダの伸張側
    における内壁面を第一および第二のピストンの外径と適
    合する内径に絞って縮径部とすると共に、第二のピスト
    ンの圧縮側に縮径部を除くシリンダの内壁面と摺接する
    ガイド部材を配置し、このガイド部材をシリンダとの間
    に介装したスプリングで第二のピストンと接離可能に嵌
    合したことを特徴とする位置依存型ダンパ。
  2. 【請求項2】 ハードの伸側減衰バルブとハードの圧側
    減衰バルブをもつ第一のピストンと、ソフトの伸側減衰
    バルブとソフトの圧側減衰バルブを備えた第二のピスト
    ンとを、ピストンロッドに対し第一のピストンを圧縮側
    へと位置させて直列に配設し、かつ、シリンダの圧縮側
    における内壁面を第一および第二のピストンの外径と適
    合する内径に絞って縮径部とすると共に、第二のピスト
    ンの伸張側に縮径部を除くシリンダの内壁面と摺接する
    ガイド部材を配置し、このガイド部材をシリンダとの間
    に介装したスプリングで第二のピストンと接離可能に嵌
    合したことを特徴とする位置依存型ダンパ。
  3. 【請求項3】 請求項1の位置依存型ダンパと請求項2
    の位置依存型ダンパを並列に配置して二本使いとしたこ
    とを特徴とする位置依存型ダンパ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001030845A (ja) * 1999-06-08 2001-02-06 Illinois Tool Works Inc <Itw> プラスチックストランドを有する制振装置
JP2007146947A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Showa Corp 油圧緩衝器
JP2015163799A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 株式会社ショーワ 油圧緩衝器

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