JPH10260158A - 排気ガス中の被検出成分濃度の測定方法及び装置 - Google Patents

排気ガス中の被検出成分濃度の測定方法及び装置

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JPH10260158A
JPH10260158A JP9085792A JP8579297A JPH10260158A JP H10260158 A JPH10260158 A JP H10260158A JP 9085792 A JP9085792 A JP 9085792A JP 8579297 A JP8579297 A JP 8579297A JP H10260158 A JPH10260158 A JP H10260158A
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oxygen
concentration cell
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oxygen concentration
exhaust gas
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JP9085792A
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Takaharu Inoue
隆治 井上
Shoji Kitanoya
昇治 北野谷
Yumi Kuroki
由美 黒木
Toshihiro Fuma
智弘 夫馬
Takafumi Oshima
崇文 大島
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ガス中の酸素濃度が変化しても、ガス中
の被検出成分の濃度を高精度で検出できる排気ガス中の
被検出成分濃度の測定装置を提供する。 【解決手段】 測定装置に使用される排気ガスセンサ1
は、酸素濃淡電池素子4の両側の隙間15,16に排気
ガスが導入され、第一〜第三電極11〜13の酸化触媒
としての活性が、隙間15側と隙間16側とで被検出成
分の酸化による消費量に差が生ずるように調整される。
これにより、酸素濃淡電池素子4には濃淡電池起電力が
発生し、酸素ポンプ素子3は、該起電力が10mV以下
の目標値ECに維持されるように、隙間15に対する酸
素の汲み込みないし汲み出しを行う。このときのポンプ
電流が、被検出成分に対する検出出力として取り出され
る。そして、濃淡電池素子4の温度制御を行い、またポ
ンプ電流に対する温度補償を行うことにより被検出成分
の検出精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス中の被検
出成分濃度の測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の排気ガスに含有される炭化水
素(以下、HCという)やCO、あるいは窒素酸化物
(以下、NOXという)等の被検出成分を検出するため
のセンサとして、例えば抵抗型センサが知られている。
これは、検出素子としてSnO2等の酸化物半導体が使
用され、被検出成分の吸着に伴う酸化物半導体の抵抗変
化に基づき、該被検出成分の排気ガス中の含有量を検出
するものである。また、これとは別に、ジルコニア素子
の両面にPt多孔質電極を形成するとともに一方の多孔
質電極を酸化触媒で覆った構造のCOセンサも提案され
ている。該センサにCOと酸素とを含有するガスを接触
させると、酸化触媒で覆わない側の電極ではCOの酸化
反応が起こり、電極電位はCO濃度の影響を受けた混成
電位となるのに対し、酸化触媒で覆った電極側ではCO
が完全に酸化されて、ガス中の酸素濃度に依存した電位
となる。そして、両電極間の電位差を出力として取り出
せば、これに基づいてガス中のCO濃度を知ることがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】まず、前者の抵抗型セ
ンサにおいては、酸化物半導体による検出素子の出力
が、排気ガス中に含有される酸素濃度により変化する特
性を有している。そのため、同じ汚染物質濃度に対して
も、排気ガス中の酸素濃度により検出出力値が変動して
しまう問題がある。そこで、例えば特開平5−1807
94等に開示されているように、固体電解質を用いたポ
ンプ素子により排気ガス中に酸素を送り込んでその濃度
を高め、ガス中の酸素濃度の相対的な変動を小さくする
ことにより検出精度を高める提案がなされている。しか
しながら、排気ガス中の酸素の濃度が大きく変化した場
合には、ポンプ素子からの酸素導入による相対濃度変動
の抑制効果が不十分となり、満足な検出精度が得られな
い欠点がある。一方、後者の混成電位を用いるタイプの
センサも、酸化触媒で覆った電極の電位がガス中の酸素
濃度に応じて変化するため、同様の問題が生ずる。
【0004】本発明の課題は、排気ガス中の酸素濃度が
変化しても、その被検出成分の濃度を高精度で検出でき
る排気ガス中の被検出成分濃度の検出方法及び装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために、本発明の排気ガス中の被検出成分
濃度の測定方法は下記の特徴を有する。まず、排気ガス
センサとして次のようなものを使用する。すなわち、該
排気ガスセンサは、酸素イオン伝導性固体電解質により
構成され、その両面に酸素透過性を有する電極が形成さ
れた酸素濃淡電池素子と、酸素イオン伝導性固体電解質
により構成されて両面に酸素透過性を有する電極が形成
され、かつ酸素濃淡電池素子との間に排気ガスの流通が
許容された所定量の隙間が形成されるように、該酸素濃
淡電池素子に対向配置された酸素ポンプ素子と、酸素ポ
ンプ素子と酸素濃淡電池素子との少なくとも一方を、予
め定められたセンサ作動温度に加熱する加熱素子とを備
える。酸素ポンプ素子は、酸素濃淡電池素子に生ずる濃
淡電池起電力の絶対値が減少する方向に、上記隙間に酸
素を汲み込み又は該隙間から酸素を汲み出す働きをな
す。一方、上記隙間と、酸素濃淡電池素子を挟んでこれ
と反対側の空間(反対空間)とには、それぞれ被検出成
分と酸素とを含有する排気ガスが導入される。
【0006】また、酸素ポンプ素子の隙間側の電極を第
一電極、酸素濃淡電池素子の隙間側の電極を第二電極、
酸素濃淡電池の反対空間側の電極を第三電極として、隙
間と反対空間とに導入された排気ガス中の被検出成分
は、少なくともそれら隙間と反対空間との一方におい
て、第一〜第三電極の少なくともいずれかを酸化触媒と
して排気ガス中の酸素と反応することにより消費される
とともに、隙間と反対空間との間で酸素との反応による
被検出成分の消費量に差が生じるように、それら第一〜
第三電極の酸化触媒活性が調整される。
【0007】そして、少なくとも酸素濃淡電池素子の温
度が予め定められた温度目標値に近づくように、加熱素
子の発熱を制御するとともに、酸素濃淡電池素子の濃淡
電池起電力の絶対値が10mV以下に設定された起電力
目標値ECに到達したときの、酸素ポンプ素子に流れる
ポンプ電流値の情報又は該ポンプ電流値を反映した情報
(これらを総称してポンプ電流情報という)に基づい
て、排気ガス中の被検出成分の濃度を測定する。
【0008】次に、本発明の排気ガス中の被検出成分濃
度の測定装置の第一の構成は、上記排気ガスセンサと、
濃淡電池素子に発生する濃淡電池起電力を検出する起電
力検出手段と、その検出された濃淡電池起電力の絶対値
が減少する方向において、該酸素ポンプ素子と濃淡電池
素子との間の隙間に酸素を汲み込み、又は該隙間から酸
素が汲み出されるように、酸素ポンプ素子に印加される
電圧を調整するポンプ素子電圧調整手段と、酸素濃淡電
池素子の温度が予め定められた温度目標値に近づくよう
に、加熱素子の発熱を制御する発熱制御手段とを備え、
酸素濃淡電池素子の濃淡電池起電力の絶対値が、10m
V以下に設定された起電力目標値ECに到達したとき
の、酸素ポンプ素子に流れるポンプ電流値の情報又は該
ポンプ電流値を反映した情報(ポンプ電流情報)に基づ
いて、排気ガス中の被検出成分の濃度を測定することを
特徴とする。
【0009】上述の方法及び装置によれば、その排気ガ
スセンサにおいて、酸素濃淡電池素子を挟んで上記隙間
と反対空間側とに被検出成分と酸素とを含有した排気ガ
スが導入され、隙間に面する側に配置された第一及び第
二電極と、反対空間側に配置された第三電極の酸化触媒
としての活性が、上記隙間側と反対空間側とで被検出成
分の酸化による消費量に差が生ずるように調整されてお
り、被検出成分が多く消費される側では酸素も多く消費
されることとなる。これにより、酸素濃淡電池素子の両
側には酸素濃度差が生じ、それに基づく濃淡電池起電力
が発生することとなる。酸素ポンプ素子は、例えば隙間
側が低酸素濃度側となる場合には該隙間に酸素を汲み込
み、逆に高酸素濃度側となる場合には該隙間から酸素を
汲み出して、上記濃淡電池起電力を起電力目標値ECに
なるように制御する。
【0010】そして、濃淡電池起電力が起電力目標値E
Cに到達したときの酸素ポンプ素子に流れる電流(以
下、ポンプ電流という)は、排気ガス中の被検出成分の
濃度値をほぼ反映した値となることから、これに基づい
て上記被検出成分の濃度を検出することができる。ま
た、上記ポンプ電流の値は、排気ガス中の被検出成分の
濃度が変化しない限り、排気ガス中の酸素濃度の影響を
ほとんど受けず、また、被検出成分の濃度変化に対する
ポンプ電流の値の変化もほぼ直線的となる。これによ
り、酸素濃度が所定の範囲で変化しても、排気ガス中の
被検出成分の濃度を精度よく検出することができる。
【0011】また、上記方法及び装置においては、酸素
濃淡電池素子に生ずる濃淡電池起電力を参照し酸素ポン
プ素子の作動が制御されるのであるが、上記濃淡電池起
電力は素子の温度によって変化するため、同一の被検出
成分の濃度が同一であっても酸素濃淡電池素子の温度が
変化すると、濃淡電池素子起電力、ひいては濃度検出情
報となるポンプ電流の値が変動して測定誤差の増加につ
ながる。しかしながら、本発明によれば、酸素濃淡電池
素子の温度が予め定められた温度目標値に近づくように
加熱素子の発熱が制御されることから、上記素子の温度
変化に基づく被検出成分の測定誤差を小さくすることが
でき、測定精度を高めることができる。
【0012】なお、酸素濃淡電池素子と酸素ポンプ素子
との間に形成される隙間の大きさは、例えば1mm以下に
設定するのがよい。隙間の大きさが1mmを超えると、隙
間による新たな排気ガスの流入規制効果が小さくなり、
センサの検出精度が低下する場合がある。また、第一電
極の面積Spと第二電極の面積Ssとの比をSp/Ssを1
以上とすれば、第二電極付近の酸素濃度を一定にするこ
とができ、ひいてはセンサ出力の精度及び安定性を向上
させることができる。
【0013】ここで、酸素濃淡電池素子を挟んで隙間側
と反対空間側とで、酸素濃度が互いに等しくなるよう
に、酸素ポンプ素子による隙間への酸素の汲み込みない
しは汲み出しを行うようにすれば、それら両空間での被
検出成分の消費量の差に対し、ポンプ電流が直接的に対
応することになるから、被検出成分の濃度をさらに精度
よく検出することができ、また検出結果の解析も容易と
なる。この場合、酸素濃淡電池素子の両側の酸素濃度が
等しくなれば、濃淡電池起電力は理論上は0となるか
ら、酸素ポンプ素子は、該濃淡電池起電力が0となるよ
うに隙間に対する酸素の汲み込みないしは汲み出しを行
うこととなる。しかしながら、酸素濃淡電池素子の両側
の酸素濃度が等しくなっても、通常は、酸素濃淡電池素
子の起電力は0にはならず、一定のオフセット起電力が
残ることが多い。
【0014】本発明者らは、一般に使用されているほと
んどの酸素イオン伝導性固体電解質について、該固体電
解質により酸素濃淡電池素子を構成した場合のオフセッ
ト起電力の絶対値が10mV以下の範囲に収まっている
ことに着眼するとともに、本発明の第一の構成におい
て、起電力目標値ECを10mV以下に設定し、濃淡電
池起電力の絶対値が該起電力目標値ECに到達したとき
の酸素ポンプ素子に流れる電流値を検出信号として採用
することで、排気ガス中の被検出成分の濃度を正確に検
出できることを見い出したのである。なお、測定雰囲気
の酸素濃度範囲が判っている場合は、その範囲の最大酸
素濃度におけるオフセット起電力を起電力目標値とする
のが望ましい。
【0015】次に、本発明の方法として、上記したもの
とは別に、次のような方法も可能である。すなわち、上
記方法において使用されたものと同様の構成の排気ガス
センサを用い、少なくとも酸素濃淡電池素子の温度が予
め定められた温度目標値に近づくように、加熱素子の発
熱を制御するとともに、酸素を1体積%以上含有し、か
つセンサ作動温度において酸素と反応する成分を実質的
に含有しない試験ガスを隙間及び反対空間に導入したと
きの、酸素濃淡電池素子に生ずるオフセット起電力の絶
対値をEOS(単位:mV)とし、これに対応して起電力
目標値ECが(EOS−5.0)mV以上(EOS+5.
0)mV以下の範囲内で設定する。そして、酸素濃淡電
池素子の濃淡電池起電力の絶対値が起電力目標値ECに
到達したときの、酸素ポンプ素子に流れるポンプ電流値
の情報又は該ポンプ電流値を反映した情報(ポンプ電流
情報)に基づいて、排気ガス中の被検出成分の濃度を測
定する。
【0016】また、本発明の装置の第二の構成は、上記
第一の構成と同様の排気ガスセンサと、起電力検出手段
と、ポンプ素子電圧調整手段と、発熱制御手段とを備
え、酸素を1体積%以上含有し、かつセンサ作動温度に
おいて酸素と反応する成分を実質的に含有しない試験ガ
スを上記隙間及び反対空間に導入したときの、酸素濃淡
電池素子に生ずるオフセット起電力の絶対値をEOS(単
位:mV)とし、これに対応して起電力目標値ECが
(EOS−5.0)mV以上(EOS+5.0)mV以下の
範囲内で設定されるとともに、酸素濃淡電池素子の濃淡
電池起電力の絶対値が起電力目標値ECに到達したとき
のポンプ電流情報に基づいて、排気ガス中の被検出成分
の濃度を測定することを特徴とする。
【0017】本発明者らは鋭意検討の結果、次のことを
見い出し、上記本発明の装置の第二の構成を完成するに
至ったのである。すなわち、酸素濃淡電池素子のオフセ
ット起電力が、検出に係る排気ガス中の酸素濃度が低く
なるほど変動しやすくなり、一定以下の酸素濃度におけ
るオフセット起電力を基準として起電力目標値ECを設
定すると、センサ出力が排気ガス中の酸素濃度の影響を
受けやすくなる。そしてこれを解決するためには、酸素
を1体積%以上含有し、かつセンサ作動温度において酸
素と反応する成分を実質的に含有しない試験ガスを隙間
及び反対空間に導入したときの、酸素濃淡電池素子に生
ずるオフセット起電力の絶対値をEOS(単位:mV)と
し、これを基準として起電力目標値ECを(EOS−5)
mV以上(EOS+5)mV以下の範囲内で設定すること
が有効となる。そして、起電力目標値ECを上記範囲で
設定することで、排気ガス中の酸素濃度の影響を受けな
い、より安定した測定結果を得ることができる。この場
合、起電力目標値ECは、なるべくEOSに近い値として
設定することが、排気ガスセンサの被検出成分に対する
検出精度を高める上で望ましい。なお、EOSを決定する
ための試験ガス中の酸素濃度は、望ましくは10%以上
のものを使用するか、あるいは大気を使用するのがよ
い。また、起電力目標値ECを、第一の構成と同様に1
0mV以下に設定することにより、より安定で精度の高
い測定が可能となる。
【0018】次に、本発明の方法においては、酸素濃淡
電池素子の温度を所定の検出手段により検出し、その検
出された温度の情報に基づいて、ポンプ電流情報を補正
することができる。また、これに対応する本発明の排気
ガス中の被検出成分の測定装置の構成において、発熱制
御手段は、酸素濃淡電池素子の温度を検出する温度検出
手段と、該温度検出手段の温度検出結果に基づいて、酸
素濃淡電池素子の温度が温度目標値に近づくように、発
熱素子の通電を制御する通電制御手段とを備えたものと
して構成できる。これにより、仮に酸素濃淡電池素子の
温度が、排気ガス温度の急変等により一時的に変化する
ことがあっても、検出された温度の情報に基づいてポン
プ電流情報が補正されるので、被検出成分の検出精度を
良好に維持することができる。この場合、酸素濃淡電池
素子の温度は、サーミスタや熱電対など、別途設けられ
た温度センサを用いて測定してもよいが、該濃淡電池素
子の内部抵抗の値が温度によって変化するので、これを
利用して温度を測定するようにすれば温度センサを設け
る必要がなくなり、ひいては測定系の構成を単純化でき
る利点がある。
【0019】この場合、本発明の装置には、温度検出手
段が検出する温度の情報とポンプ電流情報とに基づい
て、温度補償された被検出成分濃度情報を生成する被検
出成分濃度情報補正手段と、その生成された被検出成分
濃度情報を補正測定結果として出力する補正測定結果出
力手段とを設けることができる。
【0020】具体的には、被検出成分濃度情報補正手段
は、温度目標値からの温度偏差と、ポンプ電流情報に対
する補正量(ポンプ電流補正量)との関係を与える温度
偏差−ポンプ電流補正量関係情報を補正参照情報として
記憶する補正参照情報記憶手段と、温度検出手段が検出
する温度と温度目標値との差に対応するポンプ電流補正
量を、補正参照情報を参照して決定するポンプ電流補正
量決定手段と、その決定されたポンプ電流補正量に基づ
いて、測定されたポンプ電流情報を補正する演算を行う
補正演算手段とを備えるものとして構成できる。これに
よれば、目標温度からの温度偏差をポンプ電流補正量に
換算する形で上記ポンプ電流情報を補正できるから、補
正処理のアルゴリズムを簡略化でき、ひいては被検出成
分濃度測定結果の補正出力の応答性を高めることができ
る。
【0021】この場合、被検出成分濃度情報補正手段に
は、上記ポンプ電流情報を被検出成分濃度情報へ変換す
るポンプ電流情報−被検出成分濃度情報変換手段を設け
ることができ、補正測定結果出力手段はその変換された
被検出成分濃度情報を、温度補償された被検出成分濃度
情報として出力するものとすることができる。また、ポ
ンプ電流情報−被検出成分濃度情報変換手段は、具体的
にはポンプ電流値と被検出成分濃度との関係を示すポン
プ電流値−被検出成分濃度関係情報を記憶する記憶手段
と、その記憶されたポンプ電流値−被検出成分濃度関係
情報を参照して、補正後のポンプ電流情報が示す被検出
成分濃度を算出する被検出成分濃度算出手段とを含むも
のとして構成することができ、補正測定結果出力手段は
その算出結果を出力するものとして構成することができ
る。一方、その補正されたポンプ電流情報をそのまま外
部に出力するようにしてもよい。
【0022】一方、被検出成分濃度情報補正手段は、ポ
ンプ電流値と被検出成分濃度値との関係を、各種温度毎
に示すポンプ電流情報−被検出成分濃度関係情報を補正
参照情報として記憶する補正参照情報記憶手段と、温度
検出手段が検出する温度の情報と測定されたポンプ電流
情報とに基づいて、上記補正参照情報を参照することに
より、当該温度とポンプ電流値に対応する被検出成分濃
度値を、温度補償された被検出成分濃度情報として生成
する補正濃度情報生成手段とを備えたものとして構成す
ることもできる。この構成によれば、各温度毎のポンプ
電流情報−被検出成分濃度関係情報を用意する必要はあ
るが、検出温度からポンプ電流補正量を算出することな
く、測定された温度とポンプ電流とに対応する被検出成
分濃度を直接的に決定することができ、被検出成分濃度
出力における応答性をさらに高めることができる。
【0023】次に、温度検出手段は、酸素濃淡電池素子
の内部抵抗を測定する内部抵抗測定手段と、その測定さ
れた内部抵抗値に基づいて酸素濃淡電池素子の温度の情
報を生成する温度情報生成手段と、その生成された温度
の情報を出力する温度情報出力手段とを備えるものとし
て構成できる。前述の通り、該構成によれば温度センサ
等を別途設ける必要がなくなり、装置構成を単純化でき
る利点がある。
【0024】内部抵抗測定手段は、具体的には、酸素濃
淡電池素子に対し一定の内部抵抗検出電流を通電する内
部抵抗検出電流通電手段と、該内部抵抗検出電流を通電
したときに酸素濃淡電池素子に印加される電圧を反映し
た情報(電圧情報)を検出する電圧情報検出手段とを備
え、その検出された電圧情報に基づいて酸素濃淡電池素
子の内部抵抗値を測定するものとすることができる。こ
れによれば、定電流通電時の印加電圧から酸素濃淡電池
素子の内部抵抗を簡単に測定することができる。
【0025】ここで、酸素濃淡電池素子の両側において
酸素濃度に差が生じている場合は、酸素濃淡電池素子に
は濃淡電池起電力が生じ、検出された電圧情報にその濃
淡電池起電力の情報が含まれないし重畳されて誤差の原
因となる場合がある。この場合、酸素濃淡電池素子の内
部抵抗の測定に当たっては、内部抵抗検出電流を一定以
上に大きく設定することで酸素濃淡電池素子に印加され
る電圧を高め、濃淡電池起電力の影響を相対的に小さく
することが内部抵抗測定の精度を高める上で有効であ
る。一方、重畳されるか、ないしは含まれる濃淡電池起
電力の影響を除去ないし低減するためには、次のような
方式も有効である。すなわち、内部抵抗測定手段に、酸
素濃淡電池素子に内部抵抗検出電流を通じない状態で、
該酸素濃淡電池素子の濃淡電池起電力を測定する濃淡電
池起電力測定手段と、該測定された濃淡電池起電力の情
報に基づいて、検出された電圧情報の内容を補正する電
圧情報補正手段とを設ける。具体的には、濃淡電池起電
力測定手段による濃淡電池起電力の測定結果を、電圧情
報の検出結果から減ずることにより、濃淡電池起電力成
分の影響を効果的に除去することができる。
【0026】次に、酸素濃淡電池素子に内部抵抗測定用
電流を通電すると、酸素濃淡電池素子内においてその通
電と逆方向に酸素が輸送され(すなわち、酸素ポンプと
なる)、酸素濃淡電池素子両側の酸素濃度に変化を生ず
る。その結果、排気ガスセンサによる被検出成分濃度の
測定に復帰した際に、その酸素濃度の変化が被検出成分
濃度の測定精度に対する誤差の要因ともなりうる。ま
た、酸素濃淡電池素子の内部抵抗値が高い場合には、酸
素濃淡電池素子内の酸素イオンが移動しにくくなって、
電流通電に伴い分極を生ずることもある。そこで、修正
電流通電手段により、酸素濃淡電池素子に対し内部抵抗
検出電流を通電してその内部抵抗を測定した後、該酸素
濃淡電池素子に対し、内部抵抗検出電流と逆方向に修正
電流を通電するようにすれば、その通電により上記とは
逆向きに酸素が輸送されるので、変化した酸素濃度が内
部抵抗測定前の状態に近づいて、復帰後の被検出成分濃
度の測定精度が高められるとともに、酸素濃淡電池素子
の分極状態も解消することができる。この場合、修正電
流の大きさ及び通電時間は、内部抵抗検出電流通電時に
輸送されると考えられる酸素量とほぼ同量の酸素が、該
修正電流の通電により逆輸送されるように設定するのが
よく、例えば内部抵抗検出電流とほぼ大きさが同じ電流
を、該内部抵抗検出電流とほぼ同時間通電するのがよ
い。
【0027】次に、酸素濃淡電池素子の濃淡電池起電力
を所定の制御基準値と比較し、該濃淡電池起電力と起電
力目標値ECとの差に応じたポンプ電流を酸素ポンプ素
子に向けて出力するポンプ電流制御手段を設けることが
できる。これにより、濃淡電池起電力が起電力目標値E
Cに近づくようにポンプ電流値が制御されることとな
る。ここで、内部抵抗測定手段は、ポンプ電流制御手段
による酸素ポンプ素子へのポンプ電流の出力を、予め定
められたタイミングで遮断するポンプ電流遮断手段を備
えるとともに、内部抵抗検出電流通電手段は、ポンプ電
流の出力が遮断された状態で酸素濃淡電池素子に対し内
部抵抗検出電流を通電するものとして構成することがで
きる。これにより、内部抵抗検出電流とポンプ電流との
干渉が防止され、酸素濃淡電池素子の内部抵抗を精度よ
く検出することができる。
【0028】この場合、ポンプ電流の出力を長時間に亙
って遮断すると、濃淡電池起電力が起電力目標値ECか
ら外れて不安定化し、排気ガス中の被検出成分の検出と
いう本発明の装置の本来の目的に支障をきたすこともあ
りうる。そこで、内部抵抗測定手段においてポンプ電流
遮断手段は、ポンプ電流制御手段によるポンプ電流の出
力を所定の時間間隔で周期的に遮断するものとし、それ
によって該内部抵抗測定手段は、その周期的なポンプ電
流出力の遮断に対応して酸素濃淡電池素子の内部抵抗を
周期的に測定するものとして構成することができる。こ
れにより、ポンプ電流の出力を長時間連続的に中断する
ことなく、内部抵抗測定の頻度を高めることができ、ひ
いては被検出成分の濃度測定結果に対する温度補償をよ
り高精度で行うことが可能になるとともに、該内部抵抗
値を温度情報として用いる発熱制御手段の、発熱素子に
対する温度制御の精度を高めることができる。
【0029】次に、本発明において使用される排気ガス
センサは、例えばガソリンエンジンの酸化触媒コンバー
タ、あるいは三元触媒コンバータの下流側に配置され、
該コンバータ中の三元触媒の劣化を検知するものとして
構成することができる。この場合、排気ガス中の酸素
は、上流側の触媒においてCOあるいはHCの酸化のた
めにかなりの部分が消費された状態で、排気ガスセンサ
に導入されることとなる。この場合、検出に係る排気ガ
ス中の酸素濃度は、おおむね5000ppm以下のレベ
ルとなっていることから、排気ガスセンサとしては、酸
素濃度が上述のように低い領域で被検出成分を精度よく
検出できるように構成することが望ましい。そのために
は、例えば酸素濃度が100ppmに対応するセンサ出
力をQ100とし、1000ppmに対応するセンサ出力
をQ1000として、出力変化率Δ(%)={|Q100−Q1
000|/Q100}×100が±30%以下、より望ましく
は±10%以下となるように、前述の起電力目標値EC
を設定するのがよい。
【0030】なお、参考技術として、酸化触媒活性の異
なる電極を酸素濃淡電池素子の両面に形成し、その一方
の側に一定量の隙間を形成した状態で酸素ポンプ素子を
対向配置したタイプのセンサとしては、例えば特開昭6
1−95243号公報に開示された空燃比センサがあ
る。しかしながら、上記公報のセンサは、混合気中のC
OあるいはHC等の燃焼成分濃度と酸素濃度との比を空
燃比として検出するためのものであり、排気ガス中の被
検出成分の量を、該排気ガス中の酸素濃度とは無関係に
検出する本発明のセンサとは、根本的にその目的及び作
用・効果が異なるものである。そして、その当然の帰結
として本発明の排気ガスセンサは、酸素濃淡電池素子に
対する起電力目標値ECが、上記公報の空燃比センサと
は異なる上記本発明特有の使用目的に適合するように設
定され、また酸素ポンプ素子は、酸素濃淡電池素子の起
電力を該起電力目標値ECに近付けるように作動すると
いう、上記公報技術には全く開示されていない特徴を有
しているのである。
【0031】次に、酸素濃淡電池素子の両面に形成され
た第二及び第三電極は、被検出成分に対する酸化触媒活
性が互いに異なるものとして構成することができる。こ
れにより、前述の隙間と反対空間との間の被検出成分の
消費量の差が大きくなり、センサ出力レベルが高められ
て、被検出成分の検出感度を向上させることができる。
この場合、第二電極の上記酸化触媒活性が第三電極より
も大きくなるようにすれば、排気ガス中の被検出成分の
濃度に対するセンサ出力の直線性が高められ、ひいては
被検出成分の検出精度をさらに向上できる場合がある。
なお、該構成において酸素ポンプ素子は、酸素濃淡電池
素子に生ずる濃淡電池起電力の絶対値が減少するよう
に、隙間に酸素を汲み込むものとされる。ここで、第一
電極及び第二電極の双方について、被検出成分に対する
酸化触媒活性を第三電極よりも大きくすると、上記隙間
と反対空間との間の被検出成分の消費量の差がさらに大
きくなり、被検出成分の検出感度を高めることができ
る。
【0032】より具体的には、第二電極と第三電極と
は、次のように定義される被検出成分転換率ηの差が2
0%以上となるものを組み合わせて使用することが望ま
しい。すなわち、直径12mm×厚さ1mmの酸素イオン伝
導性固体電解質の円板上に、第二電極ないし第三電極と
同一の材質及び条件により直径8mmの円板状の多孔質電
極を形成した試料を、ガスの入口と出口とを有した筒状
体内に配置するとともにこれをセンサ作動温度に加熱
し、その状態で該筒状体に対し、酸素300ppmと被
検出成分350ppmと水蒸気3%とを含有し、残部が
アルゴンからなる試験ガスを入口から流速100ml/
分で導入して、これを出口から排出させたときの、排出
後の試験ガス中の被検出成分濃度をCs(単位:pp
m)として、上記被検出成分転換率η(%)を、次式: η={(350−Cs)/350}×100 ‥‥(1) により求める。
【0033】すなわち、試験ガス中に含まれる被検出成
分が、電極を酸化触媒として酸化され消費されると、排
出後の試験ガス中の被検出成分濃度Csは減少すること
から、上記被検出成分転換率ηは大きくなる。従って該
ηを、センサ中の各電極の被検出成分に対する酸化触媒
活性を表すパラメータ、ひいては隙間ないし反対空間に
おける被検出成分の消費量を反映したパラメータとして
用いることができる。そして、第二電極と第三電極との
間で、上記ηの値の差を20%以上とすることにより、
隙間と反対空間との間の被検出成分の消費量の差が大き
くなり、センサ出力レベルが高められて、被検出成分の
検出感度を向上させることができる。例えば第二電極を
第三電極よりも酸化触媒活性の高いものとして構成する
場合は、第二電極を、その被検出成分転換率ηが第三電
極のそれよりも20%以上高くなるように構成するのが
よい。なお、ηの値の差はより望ましくは30%以上と
するのがよい。
【0034】ここで、電極の上記ηの値はセンサ作動温
度に応じて変化する。そして、センサ作動温度は、上記
ηの差が20%以上、望ましくは30%以上となるよう
に設定するのが望ましいといえる。この場合、印加電圧
を一定とした場合の酸素ポンプ素子のポンプ電流値がな
るべく高くなるように、センサ作動温度を設定すれば、
被検出成分の検出感度はさらに向上する。
【0035】次に、被検出成分が例えばCOあるいはH
Cの場合、上記第一〜第三電極のうち、酸素との反応に
対する触媒活性が高くなるべきものは、Pt、Pd及び
Rhのいずれかを主体とする金属(単体又は合金)又
は、Pt−Pd系合金、Pt−Rh系合金、Rh−Pd
系合金、Pd−Ag系合金等(以下、本明細書において
は、これらを高活性金属グループという)で構成するこ
とができる。また、逆に触媒活性が低くなるべきもの
は、Au、Ni及びAgのいずれかを主体とする金属
(単体又は合金)又は、Pt−Au系合金,Pt−Ni
系合金、Pt−Ag系合金,Ag−Pd系合金、Au−
Pd系合金等(以下、本明細書において、これらを低活
性金属グループという)により構成することができる。
いずれの金属も、前述の素子を構成する固体電解質へ酸
素を注入するための酸素分子の解離反応、及び該固体電
解質から酸素を放出させるための酸素の再結合反応に対
する可逆的な触媒機能(以下、酸素解離触媒機能とい
う)は高いが、炭化水素系の被検出成分と酸素との反応
に対する触媒活性については、前者のグループと後者グ
ループとの間では大きな差がある。そして、例えば第一
電極と第二電極とをPt、Pd及びRhのいずれかを主
体とする金属等の高活性金属グループに属するもので構
成し、第三電極をAu、Ni及びAgのいずれかを主体
とする金属等の低活性金属グループに属するものにより
構成すれば、前述の隙間と反対空間との間の被検出成分
の消費量の差が大きくなり、センサ出力レベルが高めら
れて被検出成分の検出感度を向上させることができる。
上記被検出成分と酸素との反応に対する触媒活性につい
ては、Pt又はPdとAuとの間の差が特に著しく、こ
れらを主体とする金属を電極材料として採用すること
は、上述の効果を高める上でさらに望ましいといえる。
【0036】被検出成分が例えばメタンである場合、例
えば上記材質の電極の組合せにより、その検出感度と選
択性が特に向上する場合がある。とりわけ、酸化触媒活
性の高い側の電極をPt又はPdを主体とする金属で構
成し、同じく低い側の電極をAuを主体とする金属で構
成した場合には、メタン検出に対する選択性を著しく向
上させることができる。
【0037】なお、被検出成分に対する酸化触媒活性の
小さい電極を構成する場合、その少なくとも排気ガスと
の接触表面を含んだ部分を、被検出成分と酸素との反応
に対して触媒不活性な材料で構成することができる。こ
の場合、電極の全体を上記触媒不活性な材料で構成でき
ることはもちろんであるが、排気ガスとの接触部におい
て、その表層部のみを触媒不活性な材料で構成するよう
にしてもよく、例えば触媒活性な材料で本体部を形成
し、その表面に触媒不活性な材料によりコーティングを
施して電極を得るようにしてもよい。触媒不活性な材料
としては、例えば、前述のAu、Ni及びAgのいずれ
かを主体とする金属等の低活性金属グループに属するも
の、あるいはSnO2、ZnO、In23、WO3、Bi
23等の酸化物を例示することができる。
【0038】次に、酸素ポンプ素子と酸素濃淡電池素子
との間に形成される隙間には、金属メッシュ又は多孔質
金属で構成されたガス保持部材を介挿してもよい。この
ようにすると、該ガス保持部材が上記隙間形成のための
スペーサとして機能し、隙間の寸法精度を高めることが
できる。なお、上記ガス保持部材をメッシュで構成する
場合、その網目の形成密度が100〜500メッシュの
ものを使用することが望ましい。
【0039】また、酸素濃淡電池素子の第三電極の形成
された側に、該酸素濃淡電池素子との間に所定の隙間を
形成する隙間形成部材を配置することができる。こうす
れば、前述のオフセット起電力の絶対値が小さくなり、
またその変動が少なくなって、センサの検出精度が高め
られる場合がある。この場合、隙間形成部材は、酸素濃
淡電池素子をセンサ作動温度に加熱するための板状の加
熱素子とすることができる。こうすれば、加熱素子が隙
間形成部材を兼ねることになり、センサをコンパクトに
構成できる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明にお
いて使用される排気ガスセンサ1の要部の構成を示す分
解斜視図である。すなわち、排気ガスセンサ1は、それ
ぞれ横長板状に形成された第一のヒータ2(加熱素
子)、酸素ポンプ素子3、酸素濃淡電池素子4及び第二
のヒータ5(加熱素子)がこの順序で積層されたものと
して構成されている。図2(a)〜(c)に示すよう
に、第一のヒータ2と酸素ポンプ素子3との間、酸素ポ
ンプ素子3と酸素濃淡電池素子4との間、及び酸素濃淡
電池素子4と第二のヒータ5との間には、それぞれガラ
スあるいはセメント等で構成されたスペーサ6,7,8
が介挿されており、各素子間には所定量の隙間14〜1
6がそれぞれ形成される。なお、隙間15は、請求項で
いう酸素ポンプ素子と酸素濃淡電池素子との間の隙間
に、また隙間16は同じく反対空間に相当する。また、
第二のヒータ5は、隙間形成部材の役割も果たしてい
る。
【0041】酸素ポンプ素子3及び酸素濃淡電池素子4
は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質により構成さ
れている。そのような固体電解質としては、Y23ない
しCaOを固溶させたZrO2が代表的なものである
が、それ以外のアルカリ土類金属ないし希土類金属の酸
化物とZrO2との固溶体を使用してもよい。また、ベ
ースとなるZrO2にはHfO2が含有されていてもよ
い。なお、第一及び第二のヒータ2,5は、公知のセラ
ミックヒータで構成されている。
【0042】次に、酸素ポンプ素子3は横長板状に形成
され、その長手方向における一方の端部寄りにおいてそ
の両面に、酸素分子解離能を有した多孔質電極10,1
1が形成されている。また、酸素濃淡電池素子4(温度
検出手段としても機能する)には、上記酸素ポンプ素子
3の電極10,11に対応する位置においてその両面
に、同様の多孔質電極12,13が形成されている。ま
た、前述のスペーサ6〜8は、それら多孔質電極10〜
13と干渉しない位置において、例えば素子3ないし素
子4の縁部に断続的に沿うように配置され、上記各隙間
14〜16への排気ガスEGの導入が許容されるように
なっている。また、酸素ポンプ素子3の電極11と酸素
濃淡電池素子4の電極12とは、隙間15を挟んで互い
に対向するように配置される。
【0043】酸素ポンプ素子3の各多孔質電極10,1
1からは、該素子3の長手方向に沿って排気ガスセンサ
1の取付基端側に向けて延びる電極リード部10a,1
1aがそれぞれ一体に形成されており、該基端側におい
て酸素ポンプ素子3には接続端子10b,11bの一端
が埋設されている。そして、例えば、接続端子10b,
11bは、図2(b)に示すように、金属ペーストを焼
結することにより形成された導通部10fにより、電極
リード部10a,11aの末端に対して電気的に接続さ
れている。また、酸素濃淡電池素子4の各多孔質電極1
2,13にも同様に電極リード部12a及び13aが一
体に形成されており、それぞれ接続端子12b,13b
が取り付けられている。
【0044】図3(a)は、排気ガスセンサ1の全体の
構成例を、また(b)はその内部構造を示している。す
なわち、第一のヒータ2、酸素ポンプ素子3、酸素濃淡
電池素子4及び第二のヒータ5がスペーサ6〜8を介し
て積層されて積層体31が形成されるとともに、角型の
貫通孔30aを有するセラミックストッパ30が、積層
体31に対し外側から嵌着されている。上記積層体31
は、一端側が開放し、貫通孔32aが形成された底部3
2bを他端側に有するセラミック碍管32の内側に、各
電極10〜13の形成された端部(以下、検出端部とい
う)31aが貫通孔32aから突出するように配置され
るとともに、該碍管32と積層体31との間にはガラス
Gが充填されいる。なお、セラミックストッパ30は、
その端面が碍管32の底部32bの内面と当接すること
により、積層体31の碍管32からの突出量を規定する
役割も果たしている。
【0045】また、碍管32の外側は、金属製の外筒3
3と、かしめ結合部34aにより該外筒33と一体化さ
れた主体金具34とにより覆われている。主体金具34
の外周面には、センサ1を排気管等の図示しない取付部
に取り付けるための雄ねじ部34bが形成されるととも
に、その先端側に形成された開口部34cおいて、前述
の積層体31の検出端部31aを突出させている。ま
た、主体金具34の開口部34cの周縁には円環状のプ
ロテクタ取付スリーブ34dが一体的に形成されてい
る。そして、検出端部31aを覆うとともに、該検出端
部31aへの排気ガスの流通を許容する多数の貫通孔3
5aを有した円筒状のプロテクタ35が、上記プロテク
タ取付スリーブ34dに対し外側から嵌着され、さらに
スポット溶接等により接合され一体化されている。一
方、碍管32の中間部において主体金具34との間に形
成される空間には、そのかしめ結合部34aに近い側
に、かしめ時の加工力を受けとめるためのかしめ金具3
6が配置され、さらに残余の空間には充填材80が充填
されている。
【0046】一方、積層体31を構成する各素子2〜5
の接続端子(図1等)には、リード線37が溶接等によ
り接合されており、その末端側が碍管32及び外筒33
の端部から外側に延出している。なお、リード線37の
中間部はゴム等の弾性材料で構成されたシール部材38
により覆われており、そのさらに外側には金属製の保護
外筒39がはめ込まれている。そして、該保護外筒39
の端縁側が外筒33に対してかしめにより一体化されて
いる。
【0047】上記排気ガスセンサは、例えば排気管に設
けられた取付部に対し、プロテクタ35側が該排気管内
に位置するように取り付けられる。図4に示すように、
この状態で酸素ポンプ素子3には、多孔質電極10,1
1の一方が正、他方が負となるように前述のリード線3
7(図3)を介して電圧が印加される。そして、極性が
正となる多孔質電極においては、これと接する排気ガス
中の酸素分子が該電極上で解離され、上記印加された電
圧が駆動力となって解離された酸素がイオンの形で素子
3内に送り込まれる。また、上記電圧印加により素子3
内を輸送される酸素イオンは、極性が負となる多孔質電
極上で電子を受け取り、さらに酸素分子に再結合して雰
囲気中に放出される。
【0048】また、酸素濃淡電池素子4においては、多
孔質電極12,13には電圧が印加されず、それら電極
12,13とそれぞれ接する排気ガス中の酸素分子が該
電極12,13上で解離され、それぞれ酸素イオンの形
で素子4内に拡散する。そして、電極12側と13側と
で酸素濃度に差がある場合には、素子4内に酸素イオン
の濃度勾配が生じ、その濃度勾配に応じた濃淡電池起電
力が両電極12,13間に生ずることとなる。なお、以
下においては、酸素ポンプ素子3と酸素濃淡電池素子4
との間に形成されている隙間15に関し、酸素ポンプ素
子3の該隙間15に面さない多孔質電極10を外側電
極、同じく隙間15に面する多孔質電極11を第一電
極、隙間15に面する酸素濃淡電池素子4の多孔質電極
12を第二電極、同じく隙間15に面さない多孔質電極
13を第三電極と呼ぶことにする。
【0049】一方、上記多孔質電極10〜13のうち、
少なくとも一部のものは、上述の酸素分子の解離ないし
再結合を行う役割のほかに、これと接する排気ガス中の
炭化水素系の被検出成分と酸素との結合反応、すなわち
被検出成分の燃焼反応を促進する酸化触媒としても機能
する。そして、本発明の排気ガスセンサでは、上記4つ
の電極10〜13のうち、第一電極11、第二電極12
及び第三電極13の3つのものについて、被検出成分に
対する酸化触媒活性が、酸素濃淡電池素子4の両側(す
なわち隙間15側と隙間16側)において酸素との反応
による被検出成分の消費量に差が生じるように調整され
る。
【0050】具体的には、図4において、第一電極11
と第二電極12とが例えば炭化水素に対する酸化触媒活
性が高いPt多孔質電極により、また、第三電極13が
該酸化触媒活性が低いAu多孔質電極によりそれぞれ構
成される。なお、隙間15及び隙間16の大きさは、ス
ペーサ7及び8の高さ調整によりそれぞれ1mm以下の範
囲で調整される。一方、第一電極11の面積Spは第二
電極12の面積SSと等しいか、それよりも大きく設定
される。
【0051】酸素ポンプ素子3と酸素濃淡電池素子4と
は、例えば以下の方法により製造することができる。す
なわち、固体電解質粉末を有機バインダとともに混練し
た生素地を用いて、酸素センサ素子3ないし酸素濃淡電
池素子4に対応した形状の成形体を作製する。なお、接
続端子10b〜13bは、その端部を成形体中に埋め込
んでおく。次に、Pt等の金属粉末に、素子3ないし素
子4を構成する固体電解質と同じ材質のセラミック粉末
を所定量(例えば10重量%程度)混合して作製したペ
ーストを用いて、上記成形体の両面に電極10〜13
(及び電極リード部10a〜13a)の印刷パターンを
形成する。そして、これを焼成することにより、酸素ポ
ンプ素子3と酸素濃淡電池素子4とが得られる。なお、
印刷パターンは焼結されてそれぞれ電極10〜13及び
電極リード部10a〜13aとなる。ただし、Au、A
g、Pdやこれらの合金など、セラミックス(固体電解
質)の焼成温度よりも低い融点の金属を電極材料として
用いる場合には、前記成形体を焼成した後にペースト印
刷し、セラミックスの焼成温度より低い温度で焼き付け
てもよい。
【0052】排気ガスセンサ1の作動原理の概要は以下
の通りである。図4に示すように、排気ガスセンサ1を
排気管に取り付け、酸素ポンプ素子3と酸素濃淡電池素
子4との間の隙間15と、酸素濃淡電池素子4とヒータ
5との間の隙間16(反対空間)とに、それぞれ炭化水
素系の被検出成分と酸素とを含有する排気ガスが導入さ
れると、隙間15側に位置する電極11,12がいずれ
もPtで形成されており、隙間16側に位置する電極1
3がAuで構成されていることから、該排気ガス中の被
検出成分の酸化による消費量は、隙間15側において隙
間16側よりも大きくなる。そして、被検出成分の消費
量の大きい側においては、排気ガスEG中の酸素の消費
量も大きくなることから、隙間16内の酸素濃度は隙間
15内のそれよりも高くなり、酸素濃淡電池素子4には
隙間16側を正とする濃淡電池起電力が生ずる。
【0053】そして、上記濃淡電池起電力の絶対値が例
えば10mV以下の一定値となるように、酸素ポンプ素
子3により隙間14側から隙間15側へ酸素を汲み込む
と、該酸素ポンプ素子3を流れる電流(以下、酸素ポン
プ電流あるいはポンプ電流という)は、被検出成分の酸
化に消費された酸素量を反映した値となる。また、排気
ガスEG中の被検出成分の濃度が高くなると、その酸化
により消費される酸素量は増大し、結果としてポンプ電
流も大きくなる。従って、ポンプ電流を測定することに
より、排気ガスEG中の被検出成分の濃度を知ることが
できる。
【0054】図5は、本発明の排気ガス中の被検出成分
濃度の測定装置(以下、単に測定装置ともいう)の一例
の電気的構成を示すブロック図である。すなわち、該測
定装置50は、上記排気ガスセンサ1と、マイクロプロ
セッサ51と、それら排気ガスセンサ1とマイクロプロ
セッサ51とを接続する周辺回路50aとから構成され
ている。なお、マイクロプロセッサ51のCPU53
は、ROM55に格納された制御プログラム55aによ
り、被検出成分濃度情報補正手段、通電制御手段、ポン
プ電流補正量決定手段、補正演算手段、補正濃度情報生
成手段、内部抵抗測定手段、温度情報生成手段、濃淡電
池起電力測定手段及び電圧情報補正手段の主体をなす。
【0055】排気ガスセンサ1の酸素濃淡電池素子4の
第二電極12は、抵抗器63(抵抗値R4)を介して接
地される一方、第三電極13はスイッチ機構、例えばC
MOS−IC等で構成された両極性型アナログスイッチ
回路60のスイッチSw1を介して反転増幅用のオペア
ンプ61(ポンプ電流制御手段)の負端子側に接続され
ている。一方、オペアンプ61の正端子側には起電力目
標値ECを与えるための電源回路65が接続されてい
る。該電源回路65は、起電力目標値ECの設定値を一
定の範囲で変更可能に構成されている。例えば図に示す
例においては、3つの固定抵抗66a〜66cと1つの
可変抵抗66dを各辺に備えるブリッジ回路66と、こ
れに接続された電源67とを含んで構成されている。可
変抵抗66dの抵抗レンジをRmin〜Rmaxとして、Rmi
n<Re<Rmaxとなるある抵抗値Reにおいてブリッジが
平衡し、オペアンプ61の端子への出力電圧が0となる
ように、固定抵抗66a〜66cの各抵抗値が調整され
ている。そして、可変抵抗66dの抵抗値をReからそ
れぞれRmin又はRmax側にずらせることにより、起電力
目標値ECは0Vを挟んでそれぞれ正負両側に一定の範
囲で変更可能となる。
【0056】次に、オペアンプ61は、周辺の抵抗器6
1a〜61dとともに差動増幅器を構成し、その出力側
は電流検出用の抵抗器62を介して酸素ポンプ素子3の
外側電極10に接続されている。一方、酸素ポンプ素子
3の第一電極11側は、酸素濃淡電池素子4の第二電極
12と共通接地されている。これにより、オペアンプ6
1は、酸素濃淡電池素子4の濃淡電池起電力入力Em
と、起電力目標値ECとの差電圧Em−ECを反転増幅し
て酸素ポンプ素子3の第一電極11側に印加することと
なる。なお、抵抗器61a及び61bの電気抵抗値をそ
れぞれR1及びR2とすれば、オペアンプ61の電圧ゲイ
ンはA1=R1/R2である。
【0057】ここで、図6に示すように、Em>ECであ
ればEm−EC>0であるから、オペアンプ61の出力電
圧−A1(Em−EC)は負となり、酸素ポンプ素子3に
は第一電極11側が負となるように電圧が印加され、酸
素ポンプ素子3には隙間15に酸素を汲み込む方向にポ
ンプ電流Ipが流れる。このポンプ電流Ipは、電流検出
用抵抗器62(抵抗値R3)の両端電圧差の形で、周辺
の抵抗器64a〜64dとともに差動増幅器を構成する
オペアンプ64により電圧信号として取り出され、さら
に図5に示すように、ダイポーラ型のA/D変換器70
でデジタル化されてマイクロプロセッサ51に入力され
る。
【0058】次に、酸素濃淡電池素子4の第三電極13
側には、アナログスイッチ回路60のSw2及びSw3を
介して、電流値ICで極性が互いに異なる定電流電源回
路73と74とがそれぞれ接続されている。また、上記
第三電極13側の電圧信号VSは、ダイポーラ型のA/
D変換器71でデジタル変換されてマイクロプロセッサ
51に入力されるようになっている。なお、アナログス
イッチ回路の各スイッチSw1〜Sw3は、マイクロプロ
セッサ51からの制御信号を受けてオン・オフする。
【0059】また、排気ガスセンサ1の第一及び第二の
ヒータ2及び5は、例えば共通のヒータ通電回路72を
介してマイクロプロセッサ51に接続されている。図7
(a)にヒータ通電回路72の一例を示している。該ヒ
ータ通電回路72は、マイクロプロセッサ51から与え
られるヒータ制御値をアナログ変換するD/A変換器8
0と、これに接続され電流増幅用のトランジスタ82と
を備え、このトランジスタ82にヒータ2及び5が接続
されている。トランジスタ82は能動領域で作動し、与
えられるヒータ制御値に応じてヒータ2,5の通電電流
を増加させる。
【0060】一方、図7(b)は、PWM(pulse wist
h moduration)制御方式を採用したヒータ通電回路72
の例を示すものである。この回路72の主体をなすのは
PWM制御回路85であり、マイクロプロセッサ51か
ら与えられるヒータ制御値をアナログ変換するD/A変
換器86と、三角波(あるいはのこぎり波)発生回路8
7と、それらD/A変換器86及び三角波発生回路87
からの出力がそれぞれ入力される単電源オペアンプ88
とを含んで構成されている。単電源オペアンプ88は、
ヒータ制御値と三角波入力値との大小関係に応じてゼロ
及びゼロでない所定電圧Vのいずれかを出力するコンパ
レータとして作動する(本実施例では、三角波入力値が
大きい場合に+V、ヒータ制御値が大きい場合にゼロが
出力されるものとする)。以下、オペアンプ88をコン
パレータ88とよぶ。
【0061】また、図7(c)は、三角波発生回路87
の一例を示すものであり、その要部はコンパレータとし
て機能するオペアンプ89と、オペアンプ98と抵抗器
97及びコンデンサ99とからなる積分回路100とか
らなる。オペアンプ89は、図中A点とB点の電圧加算
値が正であるか負であるかに応じて、それぞれ正負の最
大電圧を出力する。そして、このオペアンプ89の出力
電圧は、ダイオード群92〜95とツェナーダイオード
96により、0Vに対する正負の電圧が一定値VZDの方
形波となり、これが積分回路100によって0Vに対す
る正負の最大振幅がVZDの三角波に変換される。なお、
三角波の周期λ(図9)は、積分回路100の抵抗器9
7の抵抗値とコンデンサ99の容量に応じて調整でき
る。発生した三角波は、オペアンプ100により所定の
振幅に増幅されて図7(b)のコンパレータ88に出力
される。
【0062】図8は、PWM制御回路85の作動説明図
であり、コンパレータ88の入力において、ヒータ制御
電圧値Viが三角波入力Vtよりも小さくなっている期間
においてはコンパレータ88の出力は+Vとなり、そう
でない場合はゼロとなる。これにより、コンパレータ8
8はデューティ比が{(Vi+Vmax)/2Vmax}×λ
(ただし、−Vmax≦Vi≦+Vmax、Vmaxは三角波入力
の最大振幅)のPWM波を出力することとなる。このP
WM波出力により図7(b)のトランジスタ82が高速
でスイッチングされ、ヒータ2,5は上記デューティ比
により断続的に通電される。そして、このデューティ比
がヒータ制御電圧値Viに応じて変化することにより、
ヒータ2,5の発熱が調整される。
【0063】次に、マイクロプロセッサ51は、周辺回
路50aとの間の出入力インターフェースとなるI/O
ポート52と、これに接続されたCPU53、RAM5
4、ROM55及びクロック回路56等により構成され
ている。そのRAM54には、CPU53のワークエリ
ア54aと、後述する処理において取り込まれる各種測
定値のデータ、あるいは後述する制御処理の過程で生ず
る各種カウンタ値を格納するための測定値メモリエリア
54bが形成されている。また、ROM55には、測定
装置50の被検出成分の出力値決定の演算とその出力制
御を司る制御プログラム55aと、該制御プログラム5
5aが使用する補正参照情報55b(内容については後
述する)が格納されている。また、CPU53は、クロ
ック回路56が発する一定周期のクロックパルスのカウ
ントにより、後述の処理において使用される時間計測の
ためのタイマー機能を実現する。
【0064】以下、測定装置50の作動について、マイ
クロプロセッサ51のCPU53からみた処理の流れに
より説明する。図17〜図19はそのフローチャートを
示している。まず、図17のS1において、排気ガスセ
ンサ1の活性化処理を行う。活性化処理の目的は、ヒー
タ2,5の通電を開始し、酸素ポンプ素子3と酸素濃淡
電池素子4とを所定の作動温度に安定化させることにあ
る。そして、素子温度の検出は、酸素濃淡電池素子4の
内部抵抗を測定し、その内部抵抗値RVSが図11(a)
に示すように一定の温度依存性を示すことを利用して行
う。
【0065】その処理の詳細を図18に示している。す
なわちS101において、ヒータ通電回路に制御値Vi
として所期設定値Vh0を設定する。このとき、アナログ
スッチ回路60のSw1〜Sw3は全てオフとし、オペア
ンプ61も非作動状態とする。この状態で、S102で
ヒータ通電回路72に対し、ヒータ制御電圧値Viの初
期設定値Vh0を出力することでヒータの通電が開始され
る。そして、S102において通電開始から一定時間t
0が経過したら、温度制御処理に入る。まずS104
で、図5のアナログスイッチ回路60のSw2をオンと
し、S105で活性化判断カウンタ値Nをクリアする。
【0066】次いで、S106に進み、酸素濃淡電池素
子4の第三電極13側の電圧VSの値をA/D変換器7
1(図5)を介して取り込み、S107でそのVSの値
から酸素濃淡電池素子4の内部抵抗をRVSを算出する。
すなわち、Sw1がオフであり、オペアンプ61も非作
動であるから、定電流電源73(電流Ic:内部抵抗検
出用電流)の作動により酸素濃淡電池素子4に対し図9
に示す通電経路が形成される。ここで、酸素濃淡電池素
子4の第二電極12側が接地されていることから、第三
電極13側の電圧VSは、酸素濃淡電池素子4の内部抵
抗をRVSとして、 VS=IC×(R1+RVS)‥‥‥(1) で表される。また、抵抗器63の電気抵抗値R1は既知
であるから、VSは酸素濃淡電池素子4に印加される電
圧情報としての意味を持ち、内部抵抗値RVSは、 RVS=(VS/IC)−R1‥‥‥(2) で求めることができる。なお、厳密には電圧VSには酸
素濃淡電池素子4の濃淡電池起電力Emが重畳されてい
るのであるが、本活性化処理においては電流Icが十分
大きく、濃淡電池起電力Emは酸素濃淡電池素子4にか
かる分圧に比べて無視できるものとして、その補正は行
っていない。ただし、後述する方法により補正を行って
もよい。
【0067】前述の通り、図11(a)に示すように、
RVSの値は酸素濃淡電池素子4の素子温度Tと一定の関
係を有しており、該関係を補正参照情報55bとしてR
OM55に記憶しておけば、RVSの値から素子温度Tを
決定することができる。また、RVSの値そのものを温度
情報として使用することもできる。本実施例では、説明
をわかりやすくするために、図11(b)に示すよう
に、各種内部抵抗RVSの値と素子温度Tの値とを互いに
対応付けて示すマップ201がROM55に記憶されて
おり、このマップ201を参照して補間法によりRVSに
対応する温度Tを求めるようにしている(S107)。
なお、算出された内部抵抗RVSの値は、図5の測定値メ
モリエリア54bに格納され、新たな内部抵抗RVSの検
出・算出が行われた場合は上書き更新される。
【0068】この決定された素子温度Tが、上限値Tma
x、下限値Tminの設定温度範囲内に入っているか否かが
S108、S110で判断される。素子温度Tが上限値
Tmaxよりも大きくなっている場合は、ヒータ制御電圧
値Viが一定の値ΔViだけ減少してヒータ2,5の発熱
が抑制され、逆に下限値Tminを下回っている場合には
ヒータ制御電圧値ViがΔViだけ増加してヒータ2,5
の発熱が促進される(S109,S111)。また、T
min≦T≦TmaxであればVi現状の値が維持され、活性
化判断カウンタ値Nをインクリメントする(S112,
S113)。
【0069】そして、活性化判断カウンタ値Nの値が、
例えば設定値NSに到達するまで、上記S106〜S1
13の処理を一定の時間間隔taで繰返し(S114,
S115)、NがNSに到達すれば、素子温度Tはほぼ
上記設定温度範囲内に維持されたものとみなし、図5に
おいてアナログスイッチ回路60のSw2をオフ、Sw1
をオンとし、さらにオペアンプ61を作動状態として所
定時間t2だけウォームアップした後、活性化処理が終
了する(S116,S117)。
【0070】図17に戻り、活性化処理S1が終了する
とS2に進み、酸素ポンプ素子3のポンプ電流Ipの検
出を開始する。この状態では、アナログスイッチ回路6
0は、S1のみがオンとなっているから、通電経路は図
6に示す通りとなる。この状態におけるセンサ1の作動
について以下に説明する。
【0071】すなわち、センサ1が排気ガスと接触する
に伴い、隙間15内では被検出成分としてのメタン等の
炭化水素(以下、HCと記す)と酸素とが反応すること
で、酸素濃度が減少し、酸素濃淡電池素子4には第四電
極13側を正とする濃淡電池起電力Emが発生する。こ
こで、オペアンプ61に入力される起電力目標値ECが
例えば0であるとすれば、Em−EC>0であるから、オ
ペアンプ61の出力電圧−A1(Em−EC)は負とな
り、酸素ポンプ素子3には第一電極11側が負となるよ
うに電圧が印加され、酸素ポンプ素子3には隙間15に
酸素を汲み込む方向にポンプ電流Ipが流れる。する
と、酸素ポンプ素子3による隙間15への酸素の汲み込
みが進み、濃淡電池起電力Emは次第に小さくなるか
ら、酸素ポンプ電流Ipは小さくなる方向に制御され
る。その結果、最終的には濃淡電池起電力Emはほぼ0
に近づくように酸素ポンプ電流が制御され、そのときの
酸素ポンプ電流Ipの平衡値から被検出成分の濃度を知
ることができる。ポンプ電流Iの信号は、前述の通りオ
ペアンプ64により電流検出用抵抗器62の両端電圧の
差を取ることで電圧信号に変換され、A/D変換器70
でデジタル化されてマイクロプロセッサ51に入力され
る。しかしながら、起電力目標値ECは実際には必ずし
も0に設定されるとは限らない。その理由について以下
に説明する。
【0072】まず、濃淡電池起電力が0であるというこ
とは、理論上は酸素濃淡電池素子4の両側(すなわち、
隙間15及び16)の酸素濃度が等しくなっていること
を意味する。このことは、ポンプ電流が隙間15と16
とにおける被検出成分の消費量の差に直接的に対応して
いることも意味するから、被検出成分の濃度を精度よく
検出でき、また検出結果の解析も容易になる。しかしな
がら通常は、隙間15及び16の酸素濃度が等しくなっ
ても、酸素濃淡電池素子4の起電力は実際には0にはな
らず、一定のオフセット起電力が残ることが多い。この
場合は、上記オフセット起電力に対応する起電力目標値
ECを10mV以下の範囲で設定し、濃淡電池起電力の
絶対値が該起電力目標値ECに到達したときの酸素ポン
プ素子3に流れる電流値を検出信号として採用すること
で、排気ガス中の被検出成分の濃度をより正確に検出で
きる。
【0073】また、酸素濃淡電池素子4のオフセット起
電力は、検出に係る排気ガス中の酸素濃度が低くなるほ
ど変動しやすくなり、一定以下の酸素濃度におけるオフ
セット起電力を基準として起電力目標値ECを設定する
と、センサ出力が排気ガス中の酸素濃度の影響を受けや
すくなる。そこで、酸素を例えば1体積%以上(望まし
くは10体積%以上)含有し、かつセンサ作動温度にお
いて酸素と反応する成分を実質的に含有しない試験ガス
を、隙間15及び16にそれぞれ導入したときのオフセ
ット起電力の絶対値をEOS(単位:mV)とし、これを
基準として起電力目標値ECを(EOS−5)mV以上
(EOS+5)mV以下の範囲内で設定することが有効で
ある。
【0074】この起電力目標値ECの変更・調整は、前
述の通り電源回路65の可変抵抗66dの調整により行
うことができる。なお、酸素濃淡電池素子4のオフセッ
ト起電力は、酸素濃淡電池素子4毎に互いに異なる値と
はなっても、同一の酸素濃淡電池素子4においては比較
的長期に亙って安定した値を示し続けることが多い。そ
こで、可変抵抗66dは、例えば装置50の出荷時等に
おいて、使用されている酸素濃淡電池素子4の固有のオ
フセット起電力に対応して一旦抵抗値を調整してしまえ
ば、後は変更の必要性がなくなることも十分に考えられ
る。この場合は、可変抵抗66dを半固定抵抗器により
構成しておけば便利である。
【0075】さて、図17に戻り、ポンプ電流Ipの値
が検出されたら、このポンプ電流Ipに対応する被検出
成分の濃度を決定する。しかしながら、ポンプ電流Ip
の値は素子温度Tによって変動するから、以下のように
して補正を行う。まず、RAM54に記憶されている酸
素濃淡電池素子4の内部抵抗値RVSの値を読み込んで、
対応する温度Tを前述のマップ201(図11)を参照
して決定する(図17:S3)。そして、ポンプ電流I
pの値に対する各温度毎のポンプ電流補正量ΔIpは、例
えば図12(b)に示すような形で実験的に決定するこ
とが可能であるから、各ΔIpの値と素子温度Tの値と
を互いに対応付けて示すマップ202をこれに基づいて
作成し、これをROM55(補正参照情報記憶手段)に
記憶しておけば、各ポンプ電流補正量ΔIpはこのマッ
プ202(温度偏差−ポンプ電流補正量関係情報)を参
照して補間法によりに決定することができる(S4)。
なお、図16(a)に示すように、内部抵抗値RVSとポ
ンプ電流補正量ΔIpとを直接対応させたマップ202
aを記憶しておき、内部抵抗値RVSの値から直接補正量
ΔIpを決定するようにしてもよい。
【0076】次いでS5に進み、ポンプ電流補正量ΔI
pを実測されたポンプ電流Ipに加算してこれを補正する
とともに、その補正後のポンプ電流Ip’に対応する被
検出成分濃度としての炭化水素濃度CHCを決定する。す
なわち、各種ポンプ電流Ip’の値に対する炭化水素濃
度CHCの値は、例えば図14に示すような、ポンプ電流
Ip’と炭化水素濃度CHCとの関係を与えるマップ20
4(ROM55に記憶されている)を参照して、補間法
により決定することができる。こうして、炭化水素濃度
CHCが決定されれば、S6において、これを温度補償さ
れた濃度検出値として出力する。以降はS2に戻って以
降の処理が繰り返される。
【0077】なお、図16(b)に示すように、素子温
度Tの各種値毎に、ポンプ電流Ipと炭化水素濃度CHC
とを互いに対応付けて示した二次元的なマップ202b
(ポンプ電流情報−被検出成分濃度関係情報)により、
検出されたポンプ電流Ipの値と素子温度Tの値との組
に対応する炭化水素濃度CHCの値を、二次元補間により
直接的に決定するようにしてもよい。また、あるいは上
述の方法により温度補償を行ったポンプ電流Ipの値を
そのまま出力するようにしてもよい。
【0078】次に、素子温度Tは、活性化処理の際に設
定された後も、上記炭化水素濃度の検出処理と平行して
その制御が継続される。その処理の流れを図19に示し
ている。なお、この処理ルーチンは、図17のルーチン
に対する割り込み処理ルーチンとして、クロックパルス
(クロック回路56による)に基づく時間計測によりC
PU53が周期的に実行するものである。該実行の周期
であるが、例えば0.3〜1msの範囲で設定すること
ができる。実行周期が1msを超えると、温度測定ひい
てはセンサによる濃度検出精度が十分確保できなくなる
場合がある。一方、0.3ms未満になると、CPU5
3の処理時間に占める温度測定処理の比率が大きくなり
過ぎ、酸素ポンプ素子の作動停止時間が長くなって濃度
検出精度が十分確保できなくなる場合がある。ただし、
CPU53としてクロック周波数の高いものなど、高速
処理の可能なものを採用することで、実行周期を上記値
以下とできる可能性もある。なお、図10に、その処理
におけるアナログスイッチ回路60のSw1〜Sw3の作
動タイミング図を、検出される酸素濃淡電池素子4の第
三電極13側の電圧信号VSと対応付けて示している
【0079】まず、S201において、図5のアナログ
スイッチ回路60のSw1をオンしたままの状態で、酸
素濃淡電池素子4の第三電極13側の電圧信号VSを読
み込み、これを検出値VS1としてRAM54の測定値メ
モリエリア54bに格納する。この電圧信号VSは、オ
ペアンプ61に入力される濃淡電池起電力Emに対応す
る値となる。次いで、S202で、Sw1をオフとし、
代わってSw2をオンとする。すると、通電経路は図9
に示す状態となり、酸素濃淡電池素子4に内部抵抗検出
用の定電流ICが通電される。そして、定電流ICの通電
開始から一定時間t1だけ経過後に電圧信号VSを読み込
み、これを検出値VS2としてRAM54の測定値メモリ
エリア54bに格納する(S203,S204)。前述
の通りこのときの電圧信号VSは、酸素濃淡電池素子4
の内部抵抗を反映したものとなるが、ここには該濃淡電
池素子4の濃淡電池起電力Emが重畳ないし含まれた形
になっている。そこで、VS2とVS1との差をとることに
より、濃淡電池起電力Em成分の影響を取り除くことが
できる(S209)。
【0080】ここで、定電流ICの通電開始から一定時
間t1だけ経過後にVSを測定しているのは次の理由によ
る。すなわち、酸素濃淡電池素子4に定電流ICを通電
すると、酸素濃淡電池素子4内においてその通電と逆方
向(すなわち隙間16側から15側へ向かう方向)に酸
素が輸送され、酸素濃淡電池素子4両側の酸素濃度に変
化を生ずる。その結果、図10に示すように、濃淡電池
起電力EmひいてはVSの値も電流ICの通電継続に伴い
変化する。ここで、内部抵抗測定の精度を確保するため
には、通電により不可避的に生ずるVSの変化を常にほ
ぼ一定のものとすることが大切である。そして、内部抵
抗測定用電流として一定の電流ICが使用されるわけで
あるから、VS測定までの通電時間が常にt1となるよう
に制御すれば、それによる酸素輸送量すなわち酸素濃淡
電池素子4両側の酸素濃度変化もほぼ一定となり、濃淡
電池起電力EmひいてはVSの変化をほぼ一定とすること
ができる。なお、アナログスイッチ回路60のスイッチ
ング速度が十分速く、通電経路切替え後の電流レベルの
安定化も十分速い場合には、定電流ICの通電開始直後
にVSを測定するようにしてもよい。
【0081】次に、定電流ICの通電により、酸素濃淡
電池素子4両側の酸素濃度変化が生ずることにより、別
の問題として、排気ガスセンサ1が炭化水素濃度の測定
に復帰した際に、その酸素濃度の変化が被検出成分濃度
の測定精度に影響を及ぼす場合がある。また、酸素濃淡
電池素子4の内部抵抗値が高い場合には、酸素濃淡電池
素子4内の酸素イオンが移動しにくくなって、電流通電
に伴い分極を生ずることもある。この問題を解決するた
めに、本実施例では次のような方式を採用している。す
なわち、図19のS205〜S208において、VSの
検出後さらに一定時間t2が経過後にSw2をオフとして
定電流ICの通電が終了する一方、代わってSw3をオン
とすることにより、極性が逆の定電流電源74(修正電
流通電手段)によりICとは逆方向で大きさが同じ修正
電流IAを、ICの合計通電時間t1+t2にほぼ等しい時
間t3だけ通電し、その後Sw3をオフとする。これによ
り、酸素濃淡電池素子4において上記とは逆向きにほぼ
同量の酸素が輸送され、IC通電により隙間16側から
隙間15側汲み込んだ酸素がいわば汲み戻される形とな
り、変化した酸素濃度が内部抵抗測定前の状態に近づけ
ることができる。なお、酸素濃淡電池素子4の内部抵抗
測定用の電流ICの通電時間を十分短くできる場合な
ど、酸素濃淡電池素子4両側の酸素濃度変化に及ぼす影
響が小さいと判断できる場合には、図21に示すよう
に、修正電流IAを発生するための定電流電源74を省
略することも可能である(なお、これに対応してアナロ
グスイッチ回路60も、スイッチチャンネル数の少ない
ものを用いればよい)。
【0082】図19に戻り、修正電流IAの通電が終了
すれば、前述の通りS209でVS2とVS1との差ΔVS
を算出し、そのΔVSをVSとみなすことで前述の(2)式
によりRVSを算出する。以下、RVSから素子温度Tを決
定し、それに基づいてヒータ制御電圧値Viを決定する
S210〜S215に至る処理は、図18のセンサ活性
化処理のS107〜S112に至る処理とほぼ同一であ
るので、説明を省略する。その後、S216で時間t4
だけ待機した後、S217でSw1をオンとし、内部抵
抗測定処理は終了する。以降は、再び図17の炭化水素
濃度の測定処理ルーチンの実行となる。素子温度Tの測
定値は該内部抵抗測定処理が行われる毎に更新され、常
にその更新された素子温度Tの情報が、図17の炭化水
素濃度の測定処理ルーチンにおいても使用される。ま
た、ヒータ温度も、素子温度Tの測定値に基づいて定期
的に補正されることとなる。
【0083】これにより、ヒータ2,5により酸素濃淡
電池素子4の温度が設定値に精度よく保持され、排気ガ
ス中の炭化物濃度の測定精度が向上する。また、図12
に示すように、自動車エンジン等において急加減速を行
った場合に排気ガス温度が急激に変化し、これに対応し
て酸素濃淡電池素子4の温度Tが急激に変化した場合で
も、酸素ポンプ電流Ipの温度変化分を補正することに
より、素子温度Tの復帰を待たなくても、比較的精度の
高い炭化物濃度の測定を続行することが可能となる。
【0084】なお、内部抵抗測定処理は、炭化水素濃度
の測定処理ルーチンに対する割り込みルーチンとするの
ではなく、該測定処理ルーチンのサブルーチンとして実
行させることもできる。この場合のフローチャートの例
を図20に示す。S1〜S6の炭化水素濃度の決定・出
力処理は図17と全く同じであるが、異なる点はS30
1〜S303のステップを追加することにより、1回終
了する毎に測定カウンタNmをカウントアップするよう
になっている点である。そして、S302でNmが一定
のカウント数Nqに到達した場合に、S304として図
19に示したものと全く同一の内部抵抗測定処理が実行
される。なお、内部抵抗測定処理実行後は、S301へ
戻って測定カウンタNmが1に戻り、以下同様の処理が
繰り返される。この方法においては、内部抵抗測定処理
が定期的に行われる点では変わりはないが、必ずしも一
定の時間間隔ではなく、炭化水素濃度の測定処理が一定
回数終了する毎に実行される点に特徴がある。こうすれ
ば、炭化水素濃度の測定処理が内部抵抗測定処理のため
に中断されることがなくなり、エラー等の発生頻度も少
なくなる。
【0085】また、図15に示すように、内部抵抗RVS
の各種値と対応付けて、ヒータ通電回路72に与えるべ
き制御電圧値Viの値を記憶したマップ205を記憶し
てき、これを参照することにより、内部抵抗RVS(すな
わち素子温度T)の値に応じて、現在の電圧値とは無関
係に該制御電圧値Viの値を決定するようにしてもよ
い。
【0086】さらに、定電流発生回路を図5に示す73
と74との2台を用いる代わりに、図示しない極性切替
え回路を用いて1台のものを随時極性を切り替えて使用
するようにしてもよい。また、マイクロプロセッサ51
側から指令された電流値及び極性により、その内容に応
じた電流を発生できる回路を用いてもよい。その一例を
図22に示している。すなわち、該構成では、定電流発
生回路73,74に代えて電圧・電流変換回路89が用
いられている。
【0087】この回路89においては、マイクロプロセ
ッサ51からの電流指示電圧ViがD/A変換器(ダイ
ポーラ型のもの)90を介してオペアンプ91に入力さ
れるとともに、オペアンプ91の出力側には電流検出用
の抵抗器95が接続され、さらに該オペアンプ91の出
力による抵抗器95での電圧降下がボルテージホロワ9
2を介してフィードバックされるようになっている。こ
れにより、抵抗器95での電圧降下すなわち電流値IO
は、接続される負荷に関係なく、入力電圧Viに応じた
一定値に保持される。なお、図において抵抗器93及び
94の抵抗値をそれぞれRf、Rkとし、抵抗器95の抵
抗値をRSとすれば、 IO=(Vi×Rf)/(Rk×RS)‥‥‥(3) となる。この場合、所定の電流指示電圧Viにより内部
抵抗測定用の電流ICを発生させるとともに、修正電流
は、電圧Viとは逆極性の電流指示電圧Vi’を与えるこ
とにより、電流ICとは逆方向の電流として発生させる
こともできる。また、発生させるべき電流レベル及び通
電時間も、マイクロプロセッサ51側からの電流指示電
圧値及びその出力時間を変更することにより、自由に設
定することができる。
【0088】以下、本発明の装置に使用される排気ガス
センサについて、各種可能な変形態様を例示する。
【0089】まず、酸素ポンプ素子3の外側電極側は、
排気ガス雰囲気から隔離して、ここに大気を導入するよ
うにしてもよい。また、酸素ポンプ素子3と酸素濃淡電
池素子4の各電極10〜13の材質の組合せは、酸素濃
淡電池素子4の両側で、被検出成分の酸化による消費量
に差が生ずるものであれば、図23(a)に示す上述の
組合せ以外にも各種採用することができる。図23
(b)においては、酸素ポンプ素子3の外側電極10を
酸化触媒活性の低いAu多孔質電極で構成した例であ
る。また、(c)及び(e)は、隙間15に面する第一
電極11及び第二電極12の一方をAu多孔質電極で構
成した例である。また、(d)は、第一電極11及び第
二電極12をいずれも酸化触媒活性の低いAu多孔質電
極で構成し、第三電極13を酸化触媒活性の高いPt多
孔質電極で構成した例である。この場合、被検出成分の
消費量は隙間16側において15側よりも高くなり、酸
素ポンプ素子3は隙間15から酸素を汲み出すように作
動することとなる。(f)は、該構成で第一電極11を
Au多孔質電極で置き換えた例である。
【0090】一方、酸化触媒活性の低い電極は、図24
(a)に示すように、Pt、Rh、Pd、Ir等、高活
性金属グループに属するもので多孔質電極の本体部10
1を形成しておき、その排気ガスとの接触表面側に、触
媒不活性な材料(例えば、Au又はAgを主体とする金
属などの低活性金属グループに属するもの、あるいはS
nO2、ZnO、In23、WO3、Bi23等の酸化
物)によるコーティング102を施して最終的な電極と
してもよい。
【0091】この場合、上記コーティング102は、例
えば図24(b)に示すように、上記触媒不活性な材料
粒子を含んだペーストを本体部101上に塗付して再焼
成する方法により形成したり、あるいは同図(c)に示
すように、真空蒸着やスパッタリング等の気相製膜法に
より形成することができる。なお、上記図24(b)な
いし(c)に示すように、多孔質に形成された本体部1
01には、多数の空隙Pが入り組んで形成されているた
め、コーティング102がそのような空隙Pの内面奥深
くにまで必ずしも形成されない場合もありうるが、被検
出成分と酸素との反応に対する触媒活性を十分に小さく
できるのであれば、そのような未コーティング部が形成
されていても差し支えない。
【0092】また、図25に示すように、酸素ポンプ素
子3と酸素濃淡電池素子4との間に形成される隙間15
には、金属メッシュ又は多孔質金属(例えばPt製のも
の)で構成されたガス保持部材60を介挿することがで
きる。なお、上記ガス保持部材60を金属メッシュで構
成する場合、その網目の形成密度が100〜500メッ
シュのものを使用することが望ましい。
【0093】
【実施例】本発明の測定装置に使用される排気ガスセン
サについて、下記の実験を行った。(実施例1) 実験1 Y23粉末とZrO2粉末とを含有するセラミックグリ
ーンシートを円板状に打抜き、その片面に、Pd(52
重量%)−Ag(48重量%)からなる合金粉末ないし
Au粉末にZrO2粉末を所定量配合したペースト(い
ずれも金属粉末の平均粒径1.0μm)により円形の電
極パターンを形成し、これを温度1470℃で焼成し
て、直径12mm、厚さ1mmの、Y23を5モル%含有す
るZrO2焼結体からなる固体電解質の円板上に、直径
8mmの円板状のPd多孔質電極ないしAu多孔質電極を
形成した試料をそれぞれ作製した。次に、図26(a)
に示すように、ガスの入口111と出口112とを有し
た筒状体113内に各試料114を配置するとともに、
これを電気炉115により675〜850℃の各種温度
に保持した。そして、その状態で酸素300ppmと、
被検出成分としてのメタン350ppmと、水蒸気3%
とを含有して残部がアルゴンからなる試験ガスを、入口
111から流速100ml/分で導入し、これを出口1
12から排出させたときの、排出後の試験ガス中のメタ
ン濃度Cs(単位:ppm)を測定して、 η={(350−Cs)/350}×100(単位:
%) により定義されるメタン転換率ηを各温度にて求めた。
図27(a)に、メタン転換率ηの各温度毎の測定結果
を示す。すなわち、Au多孔質電極を用いた試料は転換
率ηがおおむね10%以下の低い値を示しているのに対
し、Pd多孔質電極を用いた試料はηが温度の上昇とと
もに増大し、700℃で両試料のηの差は約20%、7
50℃以上では30〜40%に達していることがわか
る。
【0094】実験2 次に、実験1と同一の材質及び寸法の固体電解質板の両
面に、外側電極及び第一電極として直径8mmの円板状の
Au多孔質電極を、実験1と同一の条件にて形成して酸
素ポンプ素子を作製した。また、同様の固体電解質円板
の一方の面に第二電極として直径8mmのPd多孔質電極
を、また他方の面に第三電極として直径3mmのAu多孔
質電極を形成して酸素濃淡電池素子を作製した。そして
両素子を、第一電極と第二電極とが対向するように、間
に100〜500メッシュのPtメッシュあるいはAu
メッシュを挟んで重ね合わせてセンサを作製した。
【0095】そして、図26(b)に示す回路に各素子
(すなわち、酸素ポンプ素子3及び酸素濃淡電池素子
4)を接続し、同図(a)に示す装置を用いて、Pd多
孔質電極とAu多孔質電極との間で実験1で測定したη
の差が最も大きくなる温度である750℃にこれを加熱
した。
【0096】図26(b)の回路200においては、上
記排気ガスセンサ1の酸素濃淡電池素子4の第二電極1
2と第三電極13とが、それぞれ非反転増幅器20(ポ
ンプ素子電圧調整手段、起電力検出手段)のマイナス端
子(接地端子)とプラス端子にそれぞれ接続される。こ
れにより、該素子4で生ずる濃淡電池起電力は、非反転
増幅器20の接地側に接続された抵抗器22の電気抵抗
値をR50、同じく負帰還接続された抵抗器21の電気抵
抗値をR51として、ゲインR51/R50で増幅される。
【0097】一方、非反転増幅器20の出力側は酸素ポ
ンプ素子3の第一電極11に接続されており、上記増幅
された濃淡電池起電力が酸素ポンプ素子3に印加され
る。ここで、酸素濃度は隙間16側で高くなるので、酸
素濃淡電池素子4には第三電極13側を正とする濃淡電
池起電力が生ずる。そして、その濃淡電池起電力は、非
反転増幅器20により極性反転せずに増幅され、酸素ポ
ンプ素子3の第一電極11に印加される。これにより、
酸素ポンプ素子3には第一電極11側を正としてポンプ
電流が流れることとなり、図中矢印で示すように、隙間
14内の酸素が隙間15側へ汲み込まれる。このポンプ
電流は、反転増幅器23(出力手段)の出力電圧によ
り、これが排気ガスEG中のメタン濃度を反映したセン
サ出力として取り出されることとなる。また、本実施例
では、該反転増幅器23の出力は、ゲイン1の反転増幅
器24(R4=R5)により極性反転されるようになって
いる。
【0098】上述のように回路接続した状態で、50〜
700ppmの各種濃度の被検出成分としてのメタン
と、300ppmの酸素と、3体積%の水蒸気と、残部
アルゴンからなる試験ガスを100ml/分の流速で流
通し、平衡時の酸素濃淡電池素子の起電力EMFを測定
するとともに、その起電力EMFが起電力目標値ECに
なるように酸素ポンプ素子を作動させ、そのポンプ電流
Ipを測定した。
【0099】その結果、図28に示すように、ポンプ電
流Ip(図中「●」で示す)は、試験ガス中のメタン濃
度に対してほぼ直線的に増大し、該Ipからメタン濃度
を検出できることがわかった。また、図27(b)に示
すように、メタン濃度を300ppmに固定して、セン
サ温度を650〜850℃で変化させて測定を行ったと
ころ、センサ出力は前述のηの差が最も大きくなる75
0℃近傍で最大値を示しており、ηの差がなるべく大き
くなる温度でセンサを作動させることが、センサ感度を
向上させる上で有効であることもわかった。なお、参考
のため、酸素ポンプ素子を作動させなかった場合の、酸
素濃淡電池素子の起電力を、各メタン濃度について測定
した(図中「○」で示す)。その結果、試験ガス中の酸
素濃度に対してほぼ理論空燃比をなすメタン含有量(約
200ppm)の近傍で起電力は急増していることがわ
かった。このことは、上記組成以上の領域では、メタン
に対する酸化触媒活性が大きいPdで構成された第二電
極側(すなわち隙間側)でメタンのほぼ全量が酸化によ
り消費され、逆に酸化触媒活性の低いAuで構成された
第三電極側(すなわち反対空間側)ではメタンがあまり
消費されないために、酸素濃淡電池素子の両側で大きな
酸素濃度差が生じたことを意味するものである。なお、
酸素濃淡電池素子として、第二電極と第三電極とをいず
れもAu多孔質電極としたもの、及びいずれもPd多孔
質電極としたものを作製し、これを用いて同様の実験を
行ったところ、図29に示すように、これら試料ではメ
タン濃度によらず起電力はほとんど生じなかった。
【0100】また、試験ガス中に、水蒸気(7.5
%)、炭酸ガス(10.0%)、一酸化窒素(284p
pm)、一酸化炭素(300ppm)のいずれかを妨害
ガスとして混在させたときの、ポンプ電流Ipのメタン
濃度依存性に及ぼす影響についても調べた。図30に結
果を示す通り、Ipのメタン濃度依存性は妨害ガスの影
響をほとんど受けず、メタン検出に対する選択性が良好
であることがわかる。
【0101】次に、試験ガス中のメタン濃度を350p
pmに固定し、酸素濃度を100〜800ppmの範囲
で各種変化させて同様の実験を行った結果を図31に示
す。すなわち、ポンプ電流Ipは試験ガス中の酸素濃度
によらずほぼ一定の値を示しており、センサ出力として
のIpに対する試験ガス中の酸素濃度の影響が小さいこ
とがわかる。
【0102】(実施例2)実施例1の実験1と同一の材
質及び寸法の固体電解質板の両面に、外側電極及び第一
電極として直径8mmの円板状のAu多孔質電極を、実験
1と同一の条件にて形成して酸素ポンプ素子を作製し
た。また、同様の固体電解質円板の一方の面に第二電極
として直径8mmのPdないしAuの多孔質電極(Auは
比較例)を、また他方の面に第三電極として直径3mmの
Au多孔質電極を形成して酸素濃淡電池素子を作製し
た。そして両素子を、第一電極と第二電極とが対向する
ように、間に100〜500メッシュのPtメッシュあ
るいはAuメッシュを挟んで重ね合わせてセンサを作製
した。
【0103】そして、図26(b)に示すものと同様の
回路に各素子(すなわち、酸素ポンプ素子3及び酸素濃
淡電池素子4)を接続し、同図(a)に示す装置を用い
て、850〜900℃に加熱しながら、0.3〜0.8
体積%の各種濃度の被検出成分としてのメタンと、0.
5体積%の酸素と、5体積%の水蒸気と、残部アルゴン
からなる試験ガスを該炉内に100ml/分の流速で流
通し、平衡時の酸素濃淡電池素子の起電力EMFを測定
するとともに、その起電力EMFが起電力目標値ECに
なるように酸素ポンプ素子を作動させ、ポンプ電流Ip
を測定した。また、ポンプ電流Ipは、図32に示すよ
うに、試験ガス中のメタン濃度に対してほぼ直線的に増
大し、該Ipからメタン濃度を検出できることがわかっ
た。
【0104】また、試験ガス中のメタン濃度を0.5%
に固定し、酸素濃度を0.3〜0.8体積%の範囲で各
種変化させて同様の実験を行った結果を図33に示す。
すなわち、ポンプ電流Ipは試験ガス中の酸素濃度によ
らずほぼ一定の値を示しており、センサ出力としてのI
pに対する試験ガス中の酸素濃度の影響が小さいことが
わかる。
【0105】また、酸素濃淡電池素子を酸素ポンプ素子
に対して上記とは反転させた状態、すなわちAu多孔質
電極が第二電極となり、Pd多孔質電極が第三電極とな
るように配置した状態で、メタン濃度を各種変化させた
試験ガスを用いて同様の実験を行った結果を図34に示
す。この場合は、酸素濃淡電池素子を反転させない図3
2の結果と比較して、Ipのメタン濃度に対する変化率
(勾配)が大きくなっており、センサの感度が向上して
いることがわかる。
【0106】(実施例3)図2及び図3に示す排気ガス
センサ1において、外側電極10、第一電極11及び第
二電極12をPt多孔質電極により、第三電極13をA
u多孔質電極により形成したものを作製した。ただし、
各素子2〜5に使用した固体電解質は上記実施例1及び
2と同じものを使用し、その寸法は4mm×45mm×0.
4mmとした。また、隙間14の大きさは0.06mm、隙
間15の大きさは0.15mm、隙間16の大きさは0.
07mmとした。該センサ1を酸素を50〜250000
ppm、水蒸気10%、炭酸ガス10%、残部窒素から
なる試験ガス中に保持して素子3及び4が800℃にな
るようにヒータ2,5により加熱した。なお、この時の
ヒータの温度は900℃であった。その状態で、酸素ポ
ンプ素子3に通電しない場合の酸素濃淡電池素子4に生
ずる起電力(オフセット起電力)EOSを各酸素濃度毎に
測定した。結果を図35に示す。すなわち、オフセット
起電力EOSは酸素濃度が10000ppm(1体積%)
未満では急増しているのに対し、10000ppm以
上、特に100000ppm以上ではほぼ1〜1.5m
Vの範囲(大気中で1.22mV)で安定化しているこ
とがわかる。
【0107】次に、上記センサ1を排気管に取り付け、
設定センサ作動温度800℃、起電力目標値ECを−5
〜8.3mVの各種値として酸素ポンプ素子3を作動さ
せ、ここに酸素100〜1000ppm、水蒸気10
%、炭酸ガス10%、メタン0又は300ppm、残部
窒素からなる試験ガス(温度300℃)を12L/分の
流速で流通して、ポンプ電流Ip(センサ出力)を測定
した。結果を、各起電力目標値ECに対応するセンサ出
力の酸素濃度依存性の形で図36及び37に示す。いず
れのメタン濃度においても、EC=1.22mV(大気
中でのEOSに相当)、−1.8mV、0mV、3.7mV
及び4.2mV(EOS±5mVの範囲内)については、
センサ出力の酸素濃度依存性は小さくなっているのに対
し、(EOS−5)mV以上(EOS+5)mV以下の範囲
から外れるEC=−5mV、5.1mV及び8.3mVで
は、センサ出力の酸素濃度依存性が大きくなっているこ
とがわかる。
【0108】(実施例4)実施例3と同一の排気ガスセ
ンサ1を排気管に取り付け、ここに酸素1000pp
m、炭酸ガス10%、メタン0〜500ppm、残部窒
素からなる試験ガスを4〜20L/分の各種流速で流通
して、ポンプ電流Ip(センサ出力)を測定した。結果
を、各流速に対応するセンサ出力のメタン濃度依存性の
形で図38に示す。すなわち、上記本発明のセンサ1は
メタン濃度に対して直線的な出力を示し、ガス流速の影
響も小さいことがわかる。
【0109】(実施例5)実施例3と同一の排気ガスセ
ンサ1を排気管に取り付け、ここに酸素100〜100
0ppm、炭酸ガス10%、メタン0〜500ppm、
残部窒素からなる試験ガスを12L/分の流速で流通し
て、ポンプ電流Ip(センサ出力)を測定した。結果
を、各酸素濃度に対応するセンサ出力の、メタン濃度依
存性の形で図39に示す。すなわち、上記本発明のセン
サ1はメタン濃度に対して直線的な出力を示し、酸素濃
度の影響も小さいことがわかる。
【0110】(実施例6)実施例3と同一の排気ガスセ
ンサ1を排気管に取り付け、ここに酸素1000pp
m、炭酸ガス10%、メタン0〜500ppm、水蒸気
0又は10%、残部窒素からなる試験ガスを12L/分
の流速で流通して、ポンプ電流Ip(センサ出力)を測
定した。結果を、各水蒸気量に対応するセンサ出力の、
メタン濃度依存性の形で図40に示す。すなわち、上記
本発明のセンサ1はメタン濃度に対して直線的な出力を
示し、またガスを10%加湿してもその影響は小さいこ
とがわかる。
【0111】(実施例7)実施例3と同一の排気ガスセ
ンサ1を排気管に取り付け、ここに酸素1000pp
m、炭酸ガス10%、メタン0〜500ppm、水蒸気
0又は10%、残部主に窒素からなり、さらに一酸化窒
素(270ppm)、一酸化炭素(270ppm)、プ
ロピレン(270ppmC(ppmCは炭素換算濃度を
示す))のいずれかを妨害ガスとして混在させた試験ガ
スを12L/分の流速で流通して、ポンプ電流Ip(セ
ンサ出力)を測定した。結果を、各妨害ガス成分毎のセ
ンサ出力のメタン濃度依存性の形で図41に示す。すな
わち、上記本発明のセンサ1はメタン濃度に対して直線
的な出力を示し、また妨害ガスの影響は小く、メタンに
対して優れた選択性を示していることがわかる。
【0112】次に、本発明の測定装置の性能を確認する
ために以下の実験を行った。 (実施例8)実施例3と同様の排気ガスセンサを使用
し、これを図5に示す測定装置50に組み込んだ。な
お、上記排気ガスセンサの酸素濃淡電池素子のオフセッ
ト起電力は+1.2mVであり、起電力目標値ECは+
1.2mVに設定した。また、ヒータ2,5による酸素
濃淡電池素子の温度設定を750℃とした。この状態で
センサを排気管に取り付け、ここに酸素100ppm、
炭酸ガス10%、メタン300ppm、残部窒素からな
る試験ガスを所定の加熱装置で温度650℃〜830℃
に加熱して12L/分の流速で流通し、排気ガスセンサ
の出力をポンプ電流Ipの形で測定した。まず、酸素濃
淡電池素子の温度を、その内部起電力の値からモニタし
たところ、排気ガス温度が変化しても、素子温度は75
0±20℃の範囲で制御できた。一方、比較のために、
ヒータ2,3への通電電圧を一定として特に制御を行わ
なかった場合は、温度は750±50℃とばらついた。
また、図13は、ポンプ電流Ipの出力値を示してい
る。温度制御を行った場合(図中「●」で示す)は排気
ガス温度によらずIpの出力値はほぼ一定となっている
が、温度制御を行わなかった場合(図中「○」で示す)
は、排気ガス温度によってIpが大きく変動しているこ
とがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定装置に使用される排気ガスセンサ
の一例の要部を示す分解斜視図。
【図2】その詳細な構造を示す説明図。
【図3】その組立構造の一例を示す説明図。
【図4】上記センサの作動説明図。
【図5】上記センサを用いた本発明の測定装置の一例の
電気的構成を示すブロック図。
【図6】その炭化水素濃度測定モードにおける回路作動
系統を示すブロック図。
【図7】ヒータ通電回路のいくつかの例を示すブロック
図。
【図8】ヒータのPWM制御の説明図。
【図9】酸素濃淡電池素子の内部抵抗測定時の回路作動
系統を示すブロック図。
【図10】酸素濃淡電池素子の内部抵抗測定時の各スイ
ッチの作動タイミング図。
【図11】素子温度と酸素濃淡電池素子の内部抵抗との
関係の一例を示すグラフ、及び酸素濃淡電池素子の内部
抵抗と素子温度の関係を示すマップの概念図。
【図12】エンジン急加速あるいは急減速に伴うポンプ
電流変化の測定例を示すプロファイル、素子温度と補正
ポンプ電流値との関係の一例を示すグラフ、及び素子温
度と補正ポンプ電流値との関係を示すマップの概念図。
【図13】実施例8の測定結果を示すグラフ。
【図14】ポンプ電流値とHC濃度との関係を示すマッ
プの概念図。
【図15】酸素濃淡電池素子の内部抵抗値と補正ポンプ
電流値との関係を示すマップの概念図、及び素子温度と
ポンプ電流値とHC濃度との関係を示す二次元マップの
概念図。
【図16】酸素濃淡電池素子の内部抵抗値とヒータ制御
電圧との関係を示すマップの概念図。
【図17】図5の装置におけるマイクロプロセッサ側の
制御の流れを示すフローチャート。
【図18】そのセンサ活性化処理の詳細を示すフローチ
ャート。
【図19】同じく内部抵抗測定処理の詳細を示すフロー
チャート。
【図20】図5の装置におけるマイクロプロセッサ側の
別の制御態様の流れを示すフローチャート。
【図21】図5の装置において、修正電流通電用の電源
を省略した場合のブロック図。
【図22】図5の装置において、内部抵抗測定用及び修
正電流通電用の定電流電源を、電圧−電流変換回路に置
き換えた例を示すブロック図。
【図23】排気ガスセンサの電極構成のいくつかの変形
例を示す模式図。
【図24】コーティングにより触媒不活性な電極を作成
する方法の説明図。
【図25】酸素ポンプ素子と酸素濃淡電池素子との間に
ガス保持部材を介挿した例を示す模式図。
【図26】実施例1で使用した実験装置を示す模式図。
【図27】実施例1における、Pd多孔質電極とAu多
孔質電極とのメタンの転換率ηの温度依存性を示すグラ
フ、及びそれら電極を用いた排気ガスセンサの出力の温
度依存性を示すグラフ。
【図28】実施例1の排気ガスセンサの出力のメタン濃
度依存性を示すグラフ。
【図29】その酸素濃淡電池素子の起電力のメタン濃度
依存性を、各種電極の組合せ毎に示すグラフ。
【図30】実施例1の排気ガスセンサの出力に及ぼす妨
害ガスの影響を示すグラフ。
【図31】実施例1の排気ガスセンサの出力に及ぼす酸
素濃度の影響を示すグラフ。
【図32】実施例2の排気ガスセンサの出力のメタン濃
度依存性を示すグラフ。
【図33】実施例2の排気ガスセンサの出力に及ぼす酸
素濃度の影響を示すグラフ。
【図34】実施例2の変形例の排気ガスセンサにおけ
る、出力のメタン濃度依存性を示すグラフ。
【図35】実施例3の排気ガスセンサにおける、酸素濃
淡電池素子のオフセット起電力の酸素濃度依存性を示す
グラフ。
【図36】実施例3の排気ガスセンサにおいて、起電力
目標値を各種値に設定したときのセンサ出力の酸素濃度
依存性を示すグラフ(メタン濃度0ppm)。
【図37】実施例3の排気ガスセンサにおいて、起電力
目標値を各種値に設定したときのセンサ出力の酸素濃度
依存性を示すグラフ(メタン濃度300ppm)。
【図38】実施例4の実験結果を示すグラフ。
【図39】実施例5の実験結果を示すグラフ。
【図40】実施例6の実験結果を示すグラフ。
【図41】実施例7の実験結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1 排気ガスセンサ 2 第一のヒータ(加熱素子) 3 酸素ポンプ素子 4 酸素濃淡電池素子 5 第二のヒータ(加熱素子、隙間形成部材) 11 第一電極 12 第二電極 13 第三電極 15 隙間 16 隙間(反対空間) 50 排気ガス中の被検出成分濃度測定装置 50a 周辺回路 51 マイクロプロセッサ 53 CPU(被検出成分濃度情報補正手段、通電制御
手段、ポンプ電流補正量決定手段、補正演算手段、補正
濃度情報生成手段、内部抵抗測定手段、温度情報生成手
段、濃淡電池起電力測定手段、電圧情報補正手段) 55 ROM(補正参照情報記憶手段) 55a 補正参照情報 202 マップ(温度偏差−ポンプ電流補正量関係情
報) 202b マップ(ポンプ電流情報−被検出成分濃度関
係情報) 61 オペアンプ(ポンプ電流制御手段) 74 定電流電源(修正電流通電手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 夫馬 智弘 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (72)発明者 大島 崇文 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガスセンサとして、 酸素イオン伝導性固体電解質により構成され、その両面
    に酸素透過性を有する電極が形成された酸素濃淡電池素
    子と、 酸素イオン伝導性固体電解質により構成されて両面に酸
    素透過性を有する電極が形成され、かつ前記酸素濃淡電
    池素子との間に排気ガスの流通が許容された所定量の隙
    間が形成されるように、該酸素濃淡電池素子に対向配置
    されるとともに、該酸素濃淡電池素子に生ずる濃淡電池
    起電力の絶対値が減少する方向に、前記隙間に酸素を汲
    み込み又は該隙間から酸素を汲み出す酸素ポンプ素子
    と、 前記酸素ポンプ素子と前記酸素濃淡電池素子とを所定の
    センサ作動温度に加熱する加熱素子とを備えるととも
    に、 前記隙間と、前記酸素濃淡電池素子を挟んでこれと反対
    側の空間(以下、反対空間という)とに、それぞれ被検
    出成分と酸素とを含有する排気ガスが導入され、 ま
    た、前記酸素ポンプ素子の前記隙間側の電極を第一電
    極、前記酸素濃淡電池素子の前記隙間側の電極を第二電
    極、前記酸素濃淡電池の前記反対空間側の電極を第三電
    極として、前記隙間と前記反対空間とに導入された前記
    排気ガス中の前記被検出成分は、少なくともそれら隙間
    と前記反対空間との一方において、前記第一〜第三電極
    の少なくともいずれかを酸化触媒として前記排気ガス中
    の酸素と反応することにより消費されるとともに、前記
    隙間と前記反対空間との間で酸素との反応による前記被
    検出成分の消費量に差が生じるように、それら第一〜第
    三電極の酸化触媒活性が調整されたものが使用され、 少なくとも前記酸素濃淡電池素子の温度が予め定められ
    た温度目標値に近づくように、前記加熱素子の発熱を制
    御するとともに、 前記酸素濃淡電池素子の前記濃淡電池起電力の絶対値が
    10mV以下に設定された起電力目標値ECに到達した
    ときの、前記酸素ポンプ素子に流れるポンプ電流値の情
    報又は該ポンプ電流値を反映した情報(以下、これらを
    総称してポンプ電流情報という)に基づいて、前記排気
    ガス中の前記被検出成分の濃度を測定することを特徴と
    する排気ガス中の被検出成分濃度の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記酸素濃淡電池素子の温度を所定の検
    出手段により検出し、その検出された温度の情報に基づ
    いて、前記ポンプ電流情報を補正することによりこれを
    温度補償する請求項1記載の排気ガス中の被検出成分濃
    度の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記酸素濃淡電池素子の温度を、該濃淡
    電池素子の内部抵抗の値に基づいて検出する請求項2記
    載の排気ガス中の被検出成分濃度の測定方法。
  4. 【請求項4】 酸素イオン伝導性固体電解質により構成
    され、その両面に酸素透過性を有する電極が形成された
    酸素濃淡電池素子と、酸素イオン伝導性固体電解質によ
    り構成されて両面に酸素透過性を有する電極が形成さ
    れ、かつ前記酸素濃淡電池素子との間に排気ガスの流通
    が許容された所定量の隙間が形成されるように、該酸素
    濃淡電池素子に対向配置されるとともに、該酸素濃淡電
    池素子に生ずる濃淡電池起電力の絶対値が減少する方向
    に、前記隙間に酸素を汲み込み又は該隙間から酸素を汲
    み出す酸素ポンプ素子と、前記酸素ポンプ素子と前記酸
    素濃淡電池素子とを所定のセンサ作動温度に加熱する加
    熱素子とを備えるとともに、前記隙間と、前記酸素濃淡
    電池素子を挟んでこれと反対側の空間(以下、反対空間
    という)とに、それぞれ被検出成分と酸素とを含有する
    排気ガスが導入され、また、前記酸素ポンプ素子の前記
    隙間側の電極を第一電極、前記酸素濃淡電池素子の前記
    隙間側の電極を第二電極、前記酸素濃淡電池の前記反対
    空間側の電極を第三電極として、前記隙間と前記反対空
    間とに導入された前記排気ガス中の前記被検出成分は、
    少なくともそれら隙間と前記反対空間との一方におい
    て、前記第一〜第三電極の少なくともいずれかを酸化触
    媒として前記排気ガス中の酸素と反応することにより消
    費されるとともに、前記隙間と前記反対空間との間で酸
    素との反応による前記被検出成分の消費量に差が生じる
    ように、それら第一〜第三電極の酸化触媒活性が調整さ
    れた排気ガスセンサと、 前記濃淡電池素子に発生する濃淡電池起電力を検出する
    起電力検出手段と、 その検出された濃淡電池起電力の絶対値が減少する方向
    において、該酸素ポンプ素子と前記濃淡電池素子との間
    の前記隙間に酸素を汲み込み、又は該隙間から酸素が汲
    み出されるように、前記酸素ポンプ素子に印加される電
    圧を調整するポンプ素子電圧調整手段と、 前記酸素濃淡電池素子の温度が予め定められた温度目標
    値に近づくように、前記加熱素子の発熱を制御する発熱
    制御手段とを備え、 前記酸素濃淡電池素子の前記濃淡電池起電力の絶対値
    が、10mV以下に設定された起電力目標値ECに到達
    したときの、前記酸素ポンプ素子に流れるポンプ電流値
    の情報又は該ポンプ電流値を反映した情報(以下、これ
    らの情報を総称してポンプ電流情報という)に基づい
    て、前記排気ガス中の前記被検出成分の濃度を測定する
    ことを特徴とする排気ガス中の被検出成分濃度の測定装
    置。
  5. 【請求項5】 酸素イオン伝導性固体電解質により構成
    され、その両面に酸素透過性を有する電極が形成された
    酸素濃淡電池素子と、酸素イオン伝導性固体電解質によ
    り構成されて両面に酸素透過性を有する電極が形成さ
    れ、かつ前記酸素濃淡電池素子との間に排気ガスの流通
    が許容された所定量の隙間が形成されるように、該酸素
    濃淡電池素子に対向配置されるとともに、該酸素濃淡電
    池素子に生ずる濃淡電池起電力の絶対値が減少する方向
    に、前記隙間に酸素を汲み込み又は該隙間から酸素を汲
    み出す酸素ポンプ素子と、前記酸素ポンプ素子と前記酸
    素濃淡電池素子とを所定のセンサ作動温度に加熱する加
    熱素子とを備えるとともに、前記隙間と、前記酸素濃淡
    電池素子を挟んでこれと反対側の空間(以下、反対空間
    という)とに、それぞれ被検出成分と酸素とを含有する
    排気ガスが導入され、また、前記酸素ポンプ素子の前記
    隙間側の電極を第一電極、前記酸素濃淡電池素子の前記
    隙間側の電極を第二電極、前記酸素濃淡電池の前記反対
    空間側の電極を第三電極として、前記隙間と前記反対空
    間とに導入された前記排気ガス中の前記被検出成分は、
    少なくともそれら隙間と前記反対空間との一方におい
    て、前記第一〜第三電極の少なくともいずれかを酸化触
    媒として前記排気ガス中の酸素と反応することにより消
    費されるとともに、前記隙間と前記反対空間との間で酸
    素との反応による前記被検出成分の消費量に差が生じる
    ように、それら第一〜第三電極の酸化触媒活性が調整さ
    れた排気ガスセンサと、 前記濃淡電池素子に発生する濃淡電池起電力を検出する
    起電力検出手段と、 その検出された濃淡電池起電力の絶対値が減少する方向
    において、該酸素ポンプ素子と前記濃淡電池素子との間
    の前記隙間に酸素を汲み込み、又は該隙間から酸素が汲
    み出されるように、前記酸素ポンプ素子に印加される電
    圧を調整するポンプ素子電圧調整手段と、 前記酸素濃淡電池素子の温度が予め定められた温度目標
    値に近づくように、前記加熱素子の発熱を制御する発熱
    制御手段とを備え、 酸素を1体積%以上含有し、かつ前記センサ作動温度に
    おいて酸素と反応する成分を実質的に含有しない試験ガ
    スを前記隙間及び反対空間に導入したときの、前記酸素
    濃淡電池素子に生ずるオフセット起電力の絶対値をEOS
    (単位:mV)とし、これに対応して起電力目標値EC
    が(EOS−5.0)mV以上(EOS+5.0)mV以下
    の範囲内で設定されるとともに、前記酸素濃淡電池素子
    の前記濃淡電池起電力の絶対値が、前記起電力目標値E
    Cに到達したときの、前記酸素ポンプ素子に流れるポン
    プ電流値の情報又は該ポンプ電流値を反映した情報(以
    下、これらの情報を総称してポンプ電流情報という)に
    基づいて、前記排気ガス中の前記被検出成分の濃度を測
    定することを特徴とする排気ガス中の被検出成分濃度の
    測定装置。
  6. 【請求項6】 前記発熱制御手段は、 前記酸素濃淡電池素子の温度を検出する温度検出手段
    と、 該温度検出手段の温度検出結果に基づいて、前記酸素濃
    淡電池素子の温度が前記温度目標値に近づくように、前
    記発熱素子の通電を制御する通電制御手段とを備える請
    求項4又は5に記載の排気ガス中の被検出成分濃度の測
    定装置。
  7. 【請求項7】 前記温度検出手段が検出する温度の情報
    と前記ポンプ電流情報とに基づいて、温度補償された被
    検出成分濃度情報を生成する被検出成分濃度情報補正手
    段と、 その生成された被検出成分濃度情報を補正測定結果とし
    て出力する補正測定結果出力手段とを備える請求項4な
    いし6のいずれかに記載の排気ガス中の被検出成分濃度
    の測定装置。
  8. 【請求項8】 前記被検出成分濃度情報補正手段は、 前記温度目標値からの温度偏差と、前記ポンプ電流情報
    に対する補正量(以下、ポンプ電流補正量という)との
    関係を与える温度偏差−ポンプ電流補正量関係情報を補
    正参照情報として記憶する補正参照情報記憶手段と、 前記温度検出手段が検出する温度と前記温度目標値との
    差に対応するポンプ電流補正量を、前記補正参照情報を
    参照して決定するポンプ電流補正量決定手段と、 その
    決定されたポンプ電流補正量に基づいて、測定された前
    記ポンプ電流情報の測定結果を補正する演算を行う補正
    演算手段とを備える請求項7記載の排気ガス中の被検出
    成分濃度の測定装置。
  9. 【請求項9】 前記被検出成分濃度情報補正手段は、 前記ポンプ電流値と前記被検出成分濃度値との関係を、
    各種温度毎に示すポンプ電流情報−被検出成分濃度関係
    情報を補正参照情報として記憶する補正参照情報記憶手
    段と、 前記温度検出手段が検出する温度の情報と測定された前
    記ポンプ電流情報とに基づいて、前記補正参照情報を参
    照することにより、当該温度とポンプ電流値に対応する
    被検出成分濃度値を、温度補償された被検出成分濃度情
    報として生成する補正濃度情報生成手段とを備える請求
    項7記載の排気ガス中の被検出成分濃度の測定装置。
  10. 【請求項10】 前記温度検出手段は、 前記酸素濃淡電池素子の内部抵抗を測定する内部抵抗測
    定手段と、 その測定された内部抵抗値に基づいて前記酸素濃淡電池
    素子の温度の情報を生成する温度情報生成手段と、 その生成された温度の情報を出力する温度情報出力手段
    とを備える請求項6ないし9のいずれかに記載の排気ガ
    ス中の被検出成分濃度の測定装置。
  11. 【請求項11】 前記内部抵抗測定手段は、 前記酸素濃淡電池素子に対し一定の内部抵抗検出電流を
    通電する内部抵抗検出電流通電手段と、 該内部抵抗検出電流を通電したときに前記酸素濃淡電池
    素子に印加される電圧を反映した情報(以下、電圧情報
    という)を検出する電圧情報検出手段とを備え、 その
    検出された電圧情報に基づいて前記酸素濃淡電池素子の
    内部抵抗値を測定するものである請求項10記載の排気
    ガス中の被検出成分濃度の測定装置。
  12. 【請求項12】 前記内部抵抗測定手段は、検出された
    前記電圧情報において、これに含まれる又は重畳されて
    いる前記酸素濃淡電池素子の濃淡電池起電力の成分を除
    去ないし低減するために、 前記酸素濃淡電池素子に前記内部抵抗検出電流を通じな
    い状態で、該酸素濃淡電池素子の濃淡電池起電力を測定
    する濃淡電池起電力測定手段と、 該測定された濃淡電池起電力の情報に基づいて、検出さ
    れた前記電圧情報を補正する電圧情報補正手段と、 を備える請求項11記載の排気ガス中の被検出成分濃度
    の測定装置。
  13. 【請求項13】 前記酸素濃淡電池素子に対し前記内部
    抵抗検出電流を通電してその内部抵抗を測定した後、該
    酸素濃淡電池素子に対し、前記内部抵抗検出電流とは逆
    方向の修正電流を通電する修正電流通電手段を備える請
    求項12記載の排気ガス中の被検出成分濃度の測定装
    置。
  14. 【請求項14】 前記酸素濃淡電池素子の濃淡電池起電
    力を所定の制御基準値と比較し、該濃淡電池起電力と前
    記起電力目標値ECとの差に応じたポンプ電流を前記酸
    素ポンプ素子に向けて出力するポンプ電流制御手段が設
    けられ、 前記内部抵抗測定手段は、前記ポンプ電流制御手段によ
    る前記酸素ポンプ素子へのポンプ電流の出力を、予め定
    められたタイミングで遮断するポンプ電流遮断手段を備
    えるとともに、前記内部抵抗検出電流通電手段は、前記
    ポンプ電流の出力が遮断された状態で前記酸素濃淡電池
    素子に対し前記内部抵抗検出電流を通電するものである
    請求項11ないし13のいずれかに記載の排気ガス中の
    被検出成分濃度の測定装置。
  15. 【請求項15】 前記内部抵抗測定手段において前記ポ
    ンプ電流遮断手段は、前記ポンプ電流制御手段によるポ
    ンプ電流の出力を所定の時間間隔で周期的に遮断するも
    のとされ、それによって該内部抵抗測定手段は、該周期
    的なポンプ電流出力の遮断に対応して前記酸素濃淡電池
    素子の内部抵抗を周期的に測定するものである請求項1
    4記載の排気ガス中の被検出成分濃度の測定装置。
JP9085792A 1996-12-29 1997-03-19 排気ガス中の被検出成分濃度の測定方法及び装置 Pending JPH10260158A (ja)

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EP97122863A EP0851225B8 (en) 1996-12-29 1997-12-24 Exhaust gas sensor system
DE69739309T DE69739309D1 (de) 1996-12-29 1997-12-24 Abgassensorsystem

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000162175A (ja) * 1998-11-25 2000-06-16 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサとその製造方法及びガスセンサシステム
JP2000171434A (ja) * 1998-12-04 2000-06-23 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ及びそれを用いた可燃性ガス成分濃度測定装置
JP2008070116A (ja) * 2005-09-13 2008-03-27 Ngk Spark Plug Co Ltd センサ制御装置、センサ制御方法
JP2009133846A (ja) * 2007-11-05 2009-06-18 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ制御装置およびガスセンサ制御システム
JP2011149780A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素センサの劣化信号生成装置
CN110161104A (zh) * 2018-02-13 2019-08-23 日本碍子株式会社 特定气体浓度测定装置以及特定气体浓度测定系统

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