JPH10262461A - 樹木への薬液等の供給方法 - Google Patents

樹木への薬液等の供給方法

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JPH10262461A
JPH10262461A JP9454497A JP9454497A JPH10262461A JP H10262461 A JPH10262461 A JP H10262461A JP 9454497 A JP9454497 A JP 9454497A JP 9454497 A JP9454497 A JP 9454497A JP H10262461 A JPH10262461 A JP H10262461A
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JP
Japan
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branch
small hole
chemical
tree
chemical solution
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Pending
Application number
JP9454497A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Okamoto
秀俊 岡本
Goro Tachika
五郎 田近
Hakaru Eto
諮 江藤
Seiji Oda
清治 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikari Shodoku Co Ltd
Original Assignee
Ikari Shodoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業が簡便で、樹木への負担が少なく、か
つ、環境汚染を生じることなく、特にマツノザイセンチ
ュウによる、マツの急性萎凋病の予防に大きな効果を発
揮する木への薬液等の供給方法の提供にある。 【解決手段】 枝Bを切断せずに、枝Bの外面から穿孔
して小孔1を形成し、小孔1に薬液等Fを収納したアン
プル2を差込むことにより、薬液等Fを枝Bの内部へ供
給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木、果樹等の木
に、薬液、水、液肥等を供給して、マツノザイセンチュ
ウ(以後、線虫と記述する)等の有害虫、有害菌の防除
の他、樹木の移植の際の養生、成長制御、品質改善を行
うための、木への薬液等の供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹木の害虫、有害菌等の防除には、一般
に薬剤を噴霧器を用いて木全体に散布する方法が採られ
ている。また、土壌へ薬剤を散布又は注入して、根から
薬剤を吸収させる方法がある。最近では、樹幹に孔を穿
ち、樹幹内部へ直接薬液等を注入する方法(樹幹注入法
あるいは樹幹処理法)も採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、噴霧器
による散布では、例えば樹体内部へ潜入する線虫等の有
害虫等には薬効が薄い。また、散布時の天候にも影響さ
れるうえ、散布に手間がかかる。さらに、散布による人
体・環境への影響も無視できない。土壌への散布の場合
も、環境汚染の問題が生じる。
【0004】一方、樹幹に孔を穿つ方法は、樹幹に孔が
残って美観を損なうばかりか、樹幹に傷痕を与えること
による腐朽、生育異常、強度低下等を招くおそれがあ
る。また、従来採られている樹幹注入法は、樹脂流動活
発期(4月〜10月期)に施工する場合、流動樹脂による
注入薬剤等の吸収阻害が顕著に発生するため、施工期間
が11月〜3月期に制限されている。
【0005】そこで、本発明は、作業が簡便で、樹木へ
の負担が少なく、かつ、環境汚染を生じることなく、寒
冷期を避けて施工することが可能であり、特に線虫防除
に大きな効果を発揮する樹木への薬液等の供給方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、枝を切断せずに、枝の外面から穿孔して
小孔を形成し、該小孔に薬液等を収納したアンプルを差
込むことにより、該薬液等を上記枝の内部へ供給する。
【0007】また、枝の外面から穿孔して該枝の髄まで
貫通した小孔を形成し、該小孔に薬液等を収納したアン
プルの注入筒部を、薬液等の洩出とアンプルの固定の機
能を有する短小ゴム管を介して差込むことにより、該注
入筒部と上記髄を連通させ、上記薬液等を上記枝の内部
へ供給する。
【0008】また、アンプルを枝に鉛直方向から枝方向
に所定傾きをもって設置し、かつ、該所定傾きを0°〜
60°に設定するも、枝に設置されたアンプルを薬液等の
供給完了後8時間以内に取外すようにするもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0010】図1と図2は、本発明の樹木への薬液等の
供給方法の一形態を示す。まず、対象木Tの施行枝Bの
外面からドリル等で穿孔して髄Pまで貫通した直径3〜
15mm程度の小孔1を形成する。
【0011】次に、この小孔1に、外径寸法3〜15mm、
長さ寸法10mm前後のやや肉厚のゴム管4を挿入する。こ
のゴム管4に、薬液等Fを収納したアンプル2の注入筒
部2aを上方から差込み、このアンプル2を鉛直方向か
ら枝方向に所定傾きθをもって設置する。このようにし
て、注入筒部2aと髄Pを連通させ、薬液等Fを枝Bの
内部へ供給する。
【0012】上記したように、鉛直方向にアンプル2を
設置するよりも、所定傾きθを30°≦θ≦60°として設
置した方が、注入筒部2aを枝Bに長く差込むことが可
能である。これによって、アンプル2は倒れることな
く、枝B上に確実に保持される。なお、薬液等Fの供給
開始に当たっては、図1及び図2に示したように、アン
プル2の底面又は底面に近い側壁面に、直径1mm内外の
微小通気孔(ピット)3を外面から内部まで貫通させて
おく。
【0013】そして、図2及び図3(イ)に示したよう
に、この薬液等Fは、注入筒部2aから枝Bの内部に自
然圧にて供給された後、一旦枝先に向かって、矢印A方
向に送られる。枝先に到達した後は、樹幹Dに向かって
矢印C方向に送られる。
【0014】その後、図3(ロ)に示すように、樹幹D
の内部を下方に送られ、根Rに到達すると、再び木Tの
頂端部に向かって上方に送られる。頂端部に達した薬液
等Fは、次に株元方面に流れを変え、上位の枝Bから下
位の枝Bに順次送達される。その結果、樹木Tの全体に
薬液等Fが行き渡る。なお、この薬液等Fが樹体全体に
浸透するまでには、約60日間前後の期間を要する。
【0015】なお、本発明の対象木Tは、マツ、イチョ
ウ、サクラ等の樹木や、ナシ、リンゴ等の果樹である。
また、本発明で使用されるアンプル2としては、市販の
ものが汎用可能であり、特別な器具を必要としない。そ
して、このアンプル2に収納されている薬液等Fとは、
液体状の殺虫剤,殺ダニ剤,殺菌剤,栄養剤,肥料,成
長調節剤等を示す。
【0016】特に、本発明は、マツの急性萎凋病の病原
生物である線虫の防除用市販薬剤を木へ供給するのに最
適な方法である。この場合、使用可能な薬液等Fとして
は、例えば、ネマノーン(日本バイエル株式会社)、グ
リーンガード(ファイザー製薬株式会社)、メガトップ
(日本サイアナミッド株式会社)等がある。その他の用
途の市販のものの中で使用可能なものには、植物栄養剤
のポットイン(フマキラー株式会社)、植物活力剤(レ
インボー薬品株式会社)等がある。
【0017】なお、この薬液等Fの全量は、8時間以内
に枝Bの内部に供給されるので、枝Bに取付けられたア
ンプル2は、8時間程度で枝Bから速やかに取外すこと
ができる。しかしながら、約2〜3時間以内にはほとん
ど全量の供給が完了することが多い。このような場合に
は、植物への負担を軽減させるためにも、約3時間程度
で取外すことが好ましい。
【0018】次に、本発明の方法に従って、日本サイア
ナミッド株式会社製のメガトップ40mlを、鳥取大学乾燥
地研究センター構内の松林から選ばれた6本のクロマツ
(実験例1〜6)の枝に約2時間で注入した実験結果を
表1に示す。このメガトップは、ネマデクチンを主活性
成分とする薬液を樹幹注入用にアンプル型としたもので
あり、マツの急性萎凋病の病原生物である線虫の予防に
効果を示し、樹幹注入法による場合、その効果は注入後
2年間持続するとされている。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示したように、胸高直径が5cm〜11
cm、樹高が3.8 〜5.5 mであり、かつ、樹齢15年〜20年
の試験木(砂丘に植えられているため、樹齢に対して樹
高が低い。)では、薬剤注入後に、樹幹Dに線虫を接種
しても、枯損は発生していない。
【0021】なお、本発明は、上述した実施の形態以外
にも設計変更自由である。例えば、図3に示したよう
に、アンプル2は、一本の対象木Tにつき、複数個設置
するもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述の構成により、次のような
著大な効果を奏する。
【0023】(請求項1によれば、)枝Bを切断せず
に、簡便な作業でアンプル2を取付けることができるの
で、作業の効率が良く、かつ、対象木Tへの負担を軽減
できる。また、どの枝Bに取付けても木Tの全体に薬液
等Fを行き渡らせることができるので、高所での作業を
略せる場合が多く、安全に作業することができる。所望
により、市販のアンプル2を利用することも可能であっ
て、汎用性が高く、簡便でかつ経済的である。
【0024】さらに、本発明の枝部注入法にあっては、
4月〜10月期における施工においても、流動樹脂による
薬剤等Fの吸収不良が発生することは少なく、11月〜3
月、即ち、寒冷期における施工を回避することができ
る。
【0025】(請求項2によれば、上記した請求項1の
効果に加えて、)中心部の髄Pまで貫通した小孔1に短
小ゴム管4を介してアンプル2を差込むので、薬液等F
の洩れを発生させず、樹木Tの全体に薬液等Fを確実に
早く行渡らせることができる。また、ゴム管4によっ
て、小孔1からの薬液等Fの漏出を防止することがで
き、かつ、アンプル2の注入筒部2aを小孔1に固定す
ることができる。
【0026】(請求項3によれば、)アンプル2の注入
筒部2aを短小ゴム管4を介して枝Bの内部に長く差込
むことができるので、アンプル2が倒れたりすることが
なく、枝B上に確実に保持することができる。
【0027】(請求項4によれば、)アンプル2は、非
常に短時間で取外すことができるので、樹木Tへの負担
が軽減され、かつ、作業の効率性が非常に良い。また、
注入の管理がしやすいことに加え、視認性が良好である
ため、取外しを忘れる心配が少なく、子供がアンプル2
に触ったりして、アンプル2内の薬液等Fによって生じ
る危険を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の一形態を示す断面図であ
る。
【図2】要部拡大側面図である。
【図3】作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1 小孔 2 アンプル 2a 注入筒部 4 ゴム管 B 枝 F 薬液等 P 髄 θ 所定傾き
フロントページの続き (72)発明者 小田 清治 東京都新宿区新宿3丁目23番7号 イカリ 消毒株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枝Bを切断せずに、枝Bの外面から穿孔
    して小孔1を形成し、該小孔1に薬液等Fを収納したア
    ンプル2を差込むことにより、該薬液等Fを上記枝Bの
    内部へ供給することを特徴とする樹木への薬液等の供給
    方法。
  2. 【請求項2】 枝Bの外面から穿孔して該枝Bの髄Pま
    で貫通した小孔1を形成し、該小孔1に薬液等Fを収納
    したアンプル2の注入筒部2aを、薬液等Fの洩出とア
    ンプル2の固定の機能を有する短小ゴム管4を介して差
    込むことにより、該注入筒部2aと上記髄Pを連通さ
    せ、上記薬液等Fを上記枝Bの内部へ供給することを特
    徴とする樹木への薬液等の供給方法。
  3. 【請求項3】 アンプル2を枝Bに鉛直方向から枝方向
    に所定傾きθをもって設置し、かつ、該所定傾きθを0
    °≦θ≦60°に設定した請求項1又は2記載の樹木への
    薬液等の供給方法。
  4. 【請求項4】 枝Bに設置されたアンプル2を薬液等F
    の供給完了後8時間以内に取外すようにした請求項1、
    2又は3記載の樹木への薬液等の供給方法。
JP9454497A 1997-03-28 1997-03-28 樹木への薬液等の供給方法 Pending JPH10262461A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100767783B1 (ko) 2006-07-26 2007-10-17 김종현 소나무재선충 방제방법
JP2008179589A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Nihon Green & Garden Corp マツザイセンチュウ病の防除方法
CN104521598A (zh) * 2014-12-26 2015-04-22 南宁市西乡塘区科学技术局 一种植物输液注射装置

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KR100767783B1 (ko) 2006-07-26 2007-10-17 김종현 소나무재선충 방제방법
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