JPH10263324A - 下水処理システムにおける固液分離方法、ろ布回転式固液分離装置およびこれを用いた下水処理システム - Google Patents

下水処理システムにおける固液分離方法、ろ布回転式固液分離装置およびこれを用いた下水処理システム

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JPH10263324A
JPH10263324A JP9089907A JP8990797A JPH10263324A JP H10263324 A JPH10263324 A JP H10263324A JP 9089907 A JP9089907 A JP 9089907A JP 8990797 A JP8990797 A JP 8990797A JP H10263324 A JPH10263324 A JP H10263324A
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solid
sludge
sewage
sedimentation
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JP9089907A
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Hiroshi Noguchi
廣 野口
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Tokyo Metropolitan Government
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな敷地面積を必要とすることなしに下水
の固液分離を効率的に行なうことのできる、下水処理シ
ステムにおける固液分離方法、ろ布回転式固液分離装置
およびこの固液分離装置を用いた下水処理システムを提
供する。 【解決手段】 外側容器101内に内側容器102を設
け、外側容器101には下水流入管103と汚泥排出管
104を接続し、内側容器102にはモータ119で回
転駆動されるベルト状のろ布111を一周して設ける。
ろ布111と接する内側容器の壁面にはろ過水を容器内
に導くためのろ過用窓部110を穿設する。また、内側
容器102にはろ過水を外部へ排出するためのろ過水排
出管107を接続し、ろ布111の上部側にはろ布表面
に付着した汚泥や汚れを洗い落とすためのろ布洗浄装置
を120を設ける。そして、従来の下水処理システムに
おける重力沈降式の最初沈澱地と汚泥濃縮槽に代えて前
記ろ布回転式固液分離装置を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水を処理水と汚
泥に分離するためのろ布による固液分離方法と、この固
液分離方法に用いるろ布回転式固液分離装置およびこの
固液分離装置を利用して構成した下水処理システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の下水処理システムの構成を図8に
示す。図において、1は下水の汲み上げポンプ、2は最
初沈澱地、3は曝気槽、4は最終沈澱地、5は消毒装
置、6は汚泥濃縮槽、7は脱水機、8は焼却炉である。
最初沈澱地2、曝気槽3、最終沈澱地4、消毒装置5に
よっていわゆる水処理系が構成され、また、汚泥濃縮槽
6、脱水機7、焼却炉8によっていわゆる汚泥処理系が
構成されている。なお、大規模な下水処理場において
は、前記水処理系と汚泥処理系の両方の施設を備えてい
るが、小規模な下水処理場では水処理系のみを備えたも
のもあり、このような処理場においては発生した汚泥を
ポンプなどで汚泥処理系を備えた下水処理場まで圧送
し、集中処理するようにしている。
【0003】図8において、沈砂池などから送られてき
た下水は汲み上げポンプ1によって最初沈殿地2に汲み
上げられ、最初沈殿地2において重力沈降によって下水
中に含まれる固形物を除去された後、曝気槽3に送られ
る。曝気槽3では送られてきた汚泥を含んだ下水に空気
(酸素)を吹き込みながら攪拌し、活性汚泥化して有機
性汚濁物質を酸化する。この酸化処理された下水と汚泥
は最終沈殿地4に送られ、重力沈降によって固液分離さ
れた後、上澄液は消毒装置5で塩素消毒され、処理水と
して放流される。また、最終沈殿地4の池底に溜まった
活性汚泥の一部は返送汚泥(タネ汚泥)として曝気槽3
に戻されるとともに、残りの余剰汚泥は最初沈殿地1へ
戻され、前記ろ過処理が繰り返されるものである。
【0004】一方、最初沈殿地1の池底に溜まった汚泥
は、ポンプなどで引き抜かれて汚泥濃縮槽6に送られ、
汚泥濃縮槽6において重力沈降により上澄液と濃縮汚泥
に分離され、濃縮汚泥は脱水機7に送られて脱水された
後、焼却炉で焼却され、灰となって排出されるものであ
る。なお、前記汚泥濃縮槽6から出るろ過水と脱水機7
で脱水された分離水は、汲み上げポンプ1の上流側に戻
され、前記ろ過処理が繰り返されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の下水処理システムにおいては、重力沈降式の最初沈澱
地や汚泥濃縮槽を用いて下水中に含まれる汚泥と水分を
分離していた。このため、流れ込む下水量に応じた広い
敷地面積を必要としていた。
【0006】しかしながら、近時、都市部においては住
宅や工場の過密化が進み、下水処理のための広い敷地を
確保することが困難になりつつある。他方、この過密化
によって各家庭や工場から出る汚水の量は増大しつつあ
り、何らかの早急な解決策が必要とされている。
【0007】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、従来の重力沈降式の沈殿地や汚泥
濃縮槽のように大きな敷地面積を必要とすることなしに
下水の浄化処理を効率的に行なうことのできる、下水処
理システムにおける固液分離方法と、この固液分離方法
に用いるろ布回転式固液分離装置、ならびにこの固液分
離装置を用いて構成した下水処理システムを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の固液分離方法は、下水処理システム
において、流れ込んでくる下水をろ布を用いてろ過する
ことにより処理水と汚泥に分離することを特徴とするも
のである。
【0009】また、請求項2記載のろ布回転式固液分離
装置は、外側容器と内側容器とを備え、該外側容器と内
側容器との間に所望容積の下水流入用空間が形成される
ように内側容器を外側容器内に位置して配置し、前記外
側容器には下水流入管と汚泥排出管を接続するととも
に、前記内側容器には駆動手段によって回転駆動される
ベルト状のろ布を容器外周面に接して容器外周を一周す
るように掛け渡して設け、該ベルト状のろ布と接する内
側容器の外壁面適宜位置には前記ろ布で漉されるろ過水
を内側容器内に導くためのろ過用窓部を穿設し、前記内
側容器には内部に溜まったろ過水を外部へ排出するため
のろ過水排出管を接続するとともに、前記回転駆動され
るベルト状のろ布の上部側適宜位置にはろ布表面に付着
した汚泥や汚れを洗い落とすためのろ布洗浄装置を配設
したものである。
【0010】また、請求項3記載のろ布回転式固液分離
装置は、前記請求項2記載の固液分離装置において、前
記外側容器内に位置して前記内側容器を所定間隔をおい
て複数個並べて設け、前記ベルト状のろ布を該複数個の
内側容器の外周面に接してつづら折り状に一周するよう
に掛け渡して設けたものである。
【0011】また、請求項4記載の下水処理システム
は、流入してくる下水を最初沈殿地で重力沈降させて分
離し、該最初沈澱地で分離された汚泥と下水を曝気槽で
曝気処理した後、最終沈殿地で固液分離し、分離された
処理水を消毒して放流するとともに、前記最終沈澱地で
分離された汚泥は前記最初沈澱地と曝気槽に戻すように
した下水処理システムにおいて、前記最初沈殿地に代え
て前記請求項2または3記載のろ布回転式固液分離装置
を用いたことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項5記載の下水分離システム
は、流入してくる下水を最初沈殿地で重力沈降させて分
離し、該最初沈澱地で分離された汚泥と下水を曝気槽で
曝気処理した後、最終沈殿地で固液分離し、分離された
処理水を消毒して放流するとともに、前記最終沈澱地で
分離された汚泥は前記最初沈澱地と曝気槽に戻し、前記
最初沈澱池で得られる汚泥を汚泥濃縮槽に送って重力沈
降により濃縮した後、脱水機で脱水し、焼却炉で焼却処
分するようにした下水処理システムにおいて、前記重力
沈降式の最初沈殿地に代えて前記請求項2または3記載
のろ布回転式固液分離装置を用いるとともに、前記重力
沈降式の汚泥濃縮槽に代えて前記請求項2または3記載
のろ布回転式固液分離装置を用いたことを特徴とするも
のである。
【0013】
【作用】請求項1記載の固液分離方法にあっては、流れ
込んでくる下水をろ布を用いてろ過し、処理水と汚泥に
分離するので、重力沈降式の下水処理システムのように
大きな敷地面積が不要となる。
【0014】請求項2記載のろ布回転式固液分離装置に
あっては、下水流入管を通じて外側容器に流入してきた
下水は、内側容器の外周囲に沿って回転駆動されるベル
ト状のろ布で漉し取られ、内側容器のろ過用窓部を通っ
て内側容器の内部へ流れ込み、ろ過水排出管を通じて外
部へ排出される。一方、外側容器の下底に溜まったろ過
後の濃縮汚泥は、汚泥排出管を通じて引き抜かれ、外部
へと排出される。そして、前記回転駆動されるベルト状
のろ布は、一回転する度に上部側に設けたろ布洗浄装置
によって洗浄され、その表面に付着した汚泥や汚れが洗
い流されて清浄化される。したがって、ろ過効率が極め
て高くなり、容積の小さな装置でありながら、従来の重
力沈降式の沈澱地や汚泥濃縮槽に引けを取らないろ過処
理を実現することができる。
【0015】また、請求項3記載のろ布回転式固液分離
装置にあっては、前記外側容器内に位置して前記内側容
器を所定間隔をおいて複数個並べて設け、前記ベルト状
のろ布を該複数個の内側容器の外周面に接してつづら折
り状に一周するように掛け渡して設けたので、ろ布面積
が極めて大きくなり、下水の処理量をさらに大きくする
ことができる。
【0016】また、請求項4記載の下水処理システムに
あっては、重力沈降式の最初沈殿地に代えて前記ろ布回
転式固液分離装置を用いたので、水処理系を小さな敷地
面積で実現することができる。
【0017】また、請求項5記載の下水処理システムに
あっては、重力沈降式の最初沈殿地と汚泥濃縮槽に代え
て前記ろ布回転式固液分離装置を用いたので、水処理系
と汚泥処理系の両方の施設を備えた下水処理場をより小
さな敷地面積で実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図5は、本発明に係る下水
処理システムの一実施形態を示すものである。この実施
の形態に係る下水処理システムは、基本的には前述した
従来の下水処理システム(図8)と同様のブロック構成
になるが、異なる点は、従来の重力沈降式の最初沈殿地
2および汚泥濃縮槽6に代えて、後述する構造からなる
本発明のろ布回転式固液分離装置10A,10Bを用い
た点である。なお、図5において、従来の下水処理シス
テムと同一の部分には同一の符号を付して示した。ま
た、前記ろ布回転式固液分離装置10Aおよび10Bの
両者は構造的にはまったく同一の物であるから、以下の
説明においては、両者を区別する必要がある場合にのみ
添字A,Bを付けて示し、両者に共通する説明部分につ
いては添字A,Bを省略するものとする。
【0019】従来の最初沈殿池2と汚泥濃縮槽6に代え
て用いられる本発明のろ布回転式固液分離装置10は、
図1〜図4に示すような構造になる。なお、図1はろ布
回転式固液分離装置の一部を仮想線で図示した斜視図、
図2は図1のろ布回転式固液分離装置の縦断面図、図3
は図1のろ布回転式固液分離装置の横断平面図、図4は
図3中のIV−IV線略示断面図である。
【0020】前記ろ布回転式固液分離装置10は、図1
〜図4に示したように、下水処理量に見合った容積から
なる外側容器101と内側容器102とを備えており、
外側容器101内に位置して内側容器102が固設され
ている。この外側容器101が下水用の貯溜槽を構成
し、また、内側容器102がろ過水用の貯溜槽を構成し
ている。そして、外側容器101の一側壁にはろ過処理
する下水を外側容器101内に導き入れるための下水流
入管103が配管されているとともに、その下底部には
ろ過処理によって分離された濃縮汚泥を外部へ排出する
ための汚泥排出管104が配管されている。
【0021】また、前記内側容器102の外壁面部に
は、凹状に切り込んだ漉し板部105が形成されてお
り、この漉し板部105の外側に位置して、漉し板部1
05を越えて外部へ流れだすろ過水を一時貯溜するため
の集水タンク106が設けられ、この集水タンク106
にろ過水排出管107が配管されている。なお、この集
水タンク106は、必ずしも必要ではなく、ろ過水排出
管107を内側容器102の上部側に直接配管してもよ
い。
【0022】一方、前記内側容器102の外周両面には
所望大きさのろ過用窓部108,108が穿たれてお
り、このろ過用窓部108,108を覆うようにベルト
式のろ布111が内側容器102の外周面を一周するよ
うに掛け渡されている。このベルト式のろ布111は、
図4に示すように、駆動ローラ112、ろ布蛇行修正用
ローラ113、上側従動ローラ114、下側従動ローラ
115,116、補助ローラ117、ろ布緊張用ローラ
118によって回動自在に一周されており、モータ11
9などの駆動手段によって駆動ローラ112を回転駆動
することにより、常時一定方向に一定速度で回転するよ
うに構成されている。なお、前記ろ過用窓部108,1
08には、回転するろ布111が水圧で押されて内側容
器102内に押ち込むことがないようにするために、荒
目の金網109などが張られている。
【0023】また、前記ベルト式のろ布111は、ろ布
緊張用ローラ118によって内側へ向けて押されて緊張
されており、内側容器102のろ過用窓部108,10
8に可能な限り密着するように構成されている。これに
よって、ろ布111がろ過時に内外の水圧差でろ過用窓
部108,108に押されたときに可能な限り水密に密
着させ、ろ過用窓部108,108の上下左右の隙間か
らろ過されていない下水が内側容器102内に流れ込む
ことがないように工夫している。
【0024】さらに、このベルト式のろ布111の上部
側適宜位置には、ろ布表面を洗浄するためのろ布洗浄装
置120が設けられている。このろ布洗浄装置120と
しては、例えば高圧散水器などが用いられ、ろ布111
の表面に向けて洗浄水を常時あるいは間欠的に吹きつけ
ることにより、付着した固形物質やごみ類を洗い落と
し、ろ布111を常に清浄に保つものである。なお、前
記ろ布111の素材としては、ベルトプレス式脱水機な
どの脱水用ろ布として用いられているフェルト地のろ布
や織布製のろ布などを利用することができる。
【0025】前述した図5の下水処理システムは、従来
の最初沈澱池2および汚泥沈澱槽6(図8参照)に代え
て、上記構造になるろ布回転式固液分離装置10を用い
たものであり、この固液分離装置10を用いることによ
って、従来の最初沈殿地2や汚泥濃縮槽6のような大き
な敷地面積を不要としながら、水処理と汚泥処理を効率
的に行なうことができるようにしたものである。
【0026】次に、前記ろ布回転式固液分離装置10の
ろ過原理について、図6を参照して説明する。ベルト式
のろ布111は、前述したようにモータなどで回転駆動
され、一定方向に一定速度で回転されている。また、ろ
布洗浄装置120からはろ布表面に向けて洗浄水が常時
あるいは間欠的に吹き付けられており、ろ過処理によっ
てろ布表面に付着した固形物や汚れを洗い落とし、目詰
まりを起こすことのないように洗浄している。
【0027】このような状態において、下水流入管10
3から汚泥を含んだ下水が流入してくると、この下水は
外側容器101内に溜まる。そして、この外側容器10
1内に溜まった下水は、内側容器102内との差圧によ
ってろ布111を通って内側容器102内に流れ込んで
いくが、このろ布通過時に、下水中に含まれる固形物が
漉し取られ、内側容器102にはろ過水のみが流れ込
む。
【0028】内側容器102に内に流れ込んだろ過水
は、その上澄液が漉し板105(図1,図2参照)を越
えて集水タンク106に集水され、ろ過水排出管107
通じて外部へ送り出される。一方、外側容器101の下
底に溜まった濃縮汚泥は、汚泥排出管104を通じてポ
ンプなどで引かれ、外部へと排出される。
【0029】一般に、下水や汚泥に含まれる固形物の平
均粒径は20〜30μm程度であるが、下水や汚泥に含
まれている繊維性の粗浮遊物がろ過時にろ布111に付
着してその表面を覆うので、例えば、固形物の平均粒径
と同程度のメッシュ径20〜30μmのろ布111を用
いた場合でも、10数μm程度の小さな粒径の固形物ま
で確実に捕捉してろ過することができる。ちなみに、本
発明のろ布回転式固液分離装置10によるときは、ろ布
幅約3m,ろ布ベルト高さ約2m、内側容器厚さ約1m
程度の装置によって、約200m3 /時程度の下水処理
能力を実現することができる。
【0030】参考のため、上記構造になるろ布回転式固
液分離装置によるろ過処理の実験結果を表1に示す
【0031】
【表1】
【0032】表1中の番号0の原水および原泥の性状
と、番号1〜5の各ろ布、特に番号2〜5のろ布の処理
結果とを比較すれば、十分なろ過効果を得られているこ
とが分かる。
【0033】次に、上記構造になるろ布回転式固液分離
装置10を用いて構成した図5の下水処理システムの処
理動作について説明する。沈砂池などから送られてきた
下水は汲み上げポンプ1によって汲み上げられ、従来の
最初沈澱地に代えて配置された第1のろ布回転式固液分
離装置10Aの下水流入管103に送り込まれる。下水
流入管103に流入した下水は外側容器101内に溜ま
り、一定速度で回転しているベルト式のろ布111でろ
過されながら、内側容器102のろ過窓部108,10
8を通って内側容器102内に流れ込む。このとき、前
述したようにろ布111の布目には、下水や汚泥に含ま
れている繊維性の粗浮遊物が付着して絡みつくため、実
際の布目よりも小さな粒径の固形物まで確実に捕捉して
ろ過することができる。
【0034】内側容器102内に溜まったろ過水は、上
澄液のみが漉し板部105から溢れて集水タンク106
に集水される。この集水されたろ過水はろ過水排出管1
07によって引き出されて曝気槽3へ送られ、以後は従
来の下水処理システムと同様に、曝気槽3において空気
を供給しながら活性汚泥と混合することにより、水中の
有機性汚濁物質を酸化し、この酸化処理された下水と活
性汚泥を最終沈殿地4において重力沈降によって固液分
離した後、消毒装置5で塩素消毒し、処理水として放流
する。
【0035】一方、前記ろ布111でろ過されて外側容
器101の下底に溜まった濃縮汚泥は、汚泥排出管10
4を通じてポンプなどで引き抜かれ、従来の汚泥濃縮槽
に代えて配置した第2のろ布回転式固液分離装置10B
の下水流入管103に送り込まれる。この第2のろ布回
転式固液分離装置10Bに送り込まれた汚泥は、前述し
た第1のろ布回転式固液分離装置10Aと同様にしてろ
過され、下水中に含まれた汚泥がさらに濃縮される。
【0036】そして、外側容器102の下底に溜まった
濃縮汚泥は、汚泥排水管104を通じてポンプなどで引
き抜かれ、脱水機7に送られ、所定の含水率まで脱水さ
れた後、焼却炉で焼却処理され、従来と同様に灰となっ
て排出される。また、第2のろ布回転式固液分離装置1
0B内の内側容器102に溜まったろ過水は汲み上げポ
ンプ1の前側へ戻され、前記ろ過処理が繰り返される。
【0037】なお、第2のろ布回転式固液分離装置10
Bから脱水機7に送られる濃縮汚泥の固形物濃度は、汚
泥送給などの取り扱いが容易なTS3〜4%程度まで濃
縮されるのが普通である。したがって、もし前記第2の
ろ布回転式固液分離装置10Bの1台だけでは汚泥をT
S3〜4%まで濃縮できないような場合には、前記ろ布
回転式固液分離装置10Bを複数台縦列設置してやれば
よい。
【0038】また、汲み上げポンプ1によって送り込ま
れる下水の量が多く、1台のろ布回転式固液分離装置1
0A,10Bでは処理能力不足となるような場合には、
それぞれの装置を複数台並列に並べ、並列運転するよう
にすればよい。
【0039】図7に、本発明に係るろ布回転式固液分離
装置の第2の実施形態を示す。この図7は第2の実施形
態を略示縦断面図によって模式的に示したもので、外側
容器101内に4つの内側容器1021 〜1024 を所
定間隔をおいて配設し、この4つの内側容器1021 〜
1024 にベルト状のろ布111をつづら折り状に一巡
して掛け渡したものである。このように、内側容器を4
連式に構成すれば、ろ過処理能力を飛躍的に高めること
ができる。なお、装置としてのろ過原理そのものは、前
記した第1の実施形態のものとまったくおなじであるの
で、同一もしくは相当部分には同一の符号を付し、その
詳細な説明は省略する。また、この図7の例の場合に
は、内側容器を4連式に構成した場合を示したが、2個
以上の任意の数の内側容器を用いることができることは
勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の固
液分離方法によるときは、流れ込んでくる下水をろ布を
用いてろ過することにより処理水と汚泥に分離するよう
にしたので、重力沈降式の下水処理システムのように大
きな敷地面積が不要となる。このため、下水処理のため
の設置面積を小さくできる。
【0041】請求項2記載のろ布回転式固液分離装置に
によるときは、外側容器と内側容器とを備え、該外側容
器と内側容器との間に所望容積の下水流入用空間が形成
されるように内側容器を外側容器内に位置して配置し、
前記外側容器には下水流入管と汚泥排出管を接続すると
ともに、前記内側容器には駆動手段によって回転駆動さ
れるベルト状のろ布を容器外周面に接して容器外周を一
周するように掛け渡して設け、該ベルト状のろ布と接す
る内側容器の外壁面適宜位置には前記ろ布で漉されるろ
過水を内側容器内に導くためのろ過用窓部を穿設し、前
記内側容器には内部に溜まったろ過水を外部へ排出する
ためのろ過水排出管を接続するとともに、前記回転駆動
されるベルト状のろ布の上部側適宜位置にはろ布表面に
付着した汚泥や汚れを洗い落とすためのろ布洗浄装置を
配設した構成としたので、小さな容積でありながらろ過
能力の極めて高い装置を提供することができる。このた
め、容積の小さな分離装置によって従来の重力沈降式の
最初沈澱地あるいは汚泥濃縮槽と同等のろ過処理を実現
することができる。
【0042】また、請求項3記載のろ布回転式固液分離
装置によるときは、前記請求項2記載の固液分離装置に
おいて、前記外側容器内に位置して前記内側容器を所定
間隔をおいて複数個並べて設け、前記ベルト状のろ布を
該複数個の内側容器の外周面に接してつづら折り状に一
周するように掛け渡して設けたので、ろ布のろ過面積が
極めて大きくなり、下水の処理量を大きくすることがで
きる。このため、容積の小さな装置でさらに処理能力を
上げることができる。
【0043】また、請求項4記載の下水処理システムに
よるときは、重力沈降式の最初沈殿地に代えて、前記請
求項2または3記載のろ布回転式固液分離装置を用いた
ので、水処理系を小さな敷地面積で実現することができ
る。このため、敷地に余裕のない都市部においても、小
さな敷地面積でありながら処理能力に優れた下水処理場
を建設することが可能となる。
【0044】また、請求項5記載の下水処理システムに
よるときは、重力沈降式の最初沈殿地と汚泥濃縮槽に代
えて、前記請求項2または3記載のろ布回転式固液分離
装置をそれぞれ用いたので、水処理系と汚泥処理系の両
方を小さな敷地面積で実現することができる。このた
め、敷地に余裕のない都市部においても、小さな敷地面
積でありながら処理能力に優れた処理能力に優れた下水
処理場を建設することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のろ布回転式固液分離装置の第1の実施
形態を示すもので、構造を分かりやくすするために一部
を仮想線で示した斜視図である。
【図2】図1のろ布回転式固液分離装置の縦断面図であ
る。
【図3】図1のろ布回転式固液分離装置の横断平面図で
ある。
【図4】図3中のIV−IV線で切断した略示断面図であ
る。
【図5】本発明の下水処理システムの構成を示す系統ブ
ロック図である。
【図6】本発明のろ布回転式固液分離装置のろ過原理の
説明図である。
【図7】本発明のろ布回転式固液分離装置の第2の実施
形態を示す略示縦断面図である。
【図8】従来の下水処理システムの構成を示す系統ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 汲み上げポンプ 2 最初沈澱地 3 曝気槽 4 最終沈澱地 5 消毒装置 6 汚泥濃縮槽 7 脱水機 8 焼却炉 10A ろ布回転式固液分離装置 10B ろ布回転式固液分離装置 101 外側容器 102 内側容器 103 下水流入管 104 汚泥排出管 105 漉し板部 106 集水タンク 107 ろ過水排出管 108 ろ過用窓部 109 金網 111 ろ布 112 駆動ローラ 119 モータ 120 ろ布洗浄装置 1021 〜1024 4連式の内側容器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下水処理システムにおいて、流れ込んで
    くる下水をろ布を用いてろ過することにより処理水と汚
    泥に分離することを特徴とする固液分離方法。
  2. 【請求項2】 外側容器と内側容器とを備え、 該外側容器と内側容器との間に所望容積の下水流入用空
    間が形成されるように内側容器を外側容器内に位置して
    配置し、 前記外側容器には下水流入管と汚泥排出管を接続すると
    ともに、前記内側容器には駆動手段によって回転駆動さ
    れるベルト状のろ布を容器外周面に接して容器外周を一
    周するように掛け渡して設け、 該ベルト状のろ布と接する内側容器の外壁面適宜位置に
    は前記ろ布で漉されるろ過水を内側容器内に導くための
    ろ過用窓部を穿設し、 前記内側容器には内部に溜まったろ過水を外部へ排出す
    るためのろ過水排出管を接続するとともに、前記回転駆
    動されるベルト状のろ布の上部側適宜位置にはろ布表面
    に付着した汚泥や汚れを洗い落とすためのろ布洗浄装置
    を配設したことを特徴とするろ布回転式固液分離装置。
  3. 【請求項3】 前記外側容器内に位置して前記内側容器
    を所定間隔をおいて複数個並べて設け、前記ベルト状の
    ろ布を該複数個の内側容器の外周面に接してつづら折り
    状に一周するように掛け渡して設けたことを特徴とする
    請求項2記載のろ布回転式固液分離装置。
  4. 【請求項4】 流入してくる下水を最初沈殿地で重力沈
    降させて分離し、該最初沈澱地で分離された汚泥と下水
    を曝気槽で曝気処理した後、最終沈殿地で固液分離し、
    分離された処理水を消毒して放流するとともに、前記最
    終沈澱地で分離された汚泥は前記最初沈澱地と曝気槽に
    戻すようにした下水処理システムにおいて、 前記最初沈殿地に代えて前記請求項2または3記載のろ
    布回転式固液分離装置を用いたことを特徴とする下水処
    理システム。
  5. 【請求項5】 流入してくる下水を最初沈殿地で重力沈
    降させて分離し、該最初沈澱地で分離された汚泥と下水
    を曝気槽で曝気処理した後、最終沈殿地で固液分離し、
    分離された処理水を消毒して放流するとともに、前記最
    終沈澱地で分離された汚泥は前記最初沈澱地と曝気槽に
    戻し、前記最初沈澱池で得られる汚泥を汚泥濃縮槽に送
    って重力沈降により濃縮した後、脱水機で脱水し、焼却
    炉で焼却処分するようにした下水処理システムにおい
    て、 前記重力沈降式の最初沈殿地に代えて前記請求項2また
    は3記載のろ布回転式固液分離装置を用いるとともに、
    前記重力沈降式の汚泥濃縮槽に代えて前記請求項2また
    は3記載のろ布回転式固液分離装置を用いたことを特徴
    とする下水処理システム。
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