JPH1026351A - ガスタービンの予混合燃焼器 - Google Patents

ガスタービンの予混合燃焼器

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JPH1026351A
JPH1026351A JP18238696A JP18238696A JPH1026351A JP H1026351 A JPH1026351 A JP H1026351A JP 18238696 A JP18238696 A JP 18238696A JP 18238696 A JP18238696 A JP 18238696A JP H1026351 A JPH1026351 A JP H1026351A
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JP
Japan
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chamber
air
swirl chamber
fuel mixture
annular nozzle
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Application number
JP18238696A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ichikawa
浩之 市川
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンの予混合燃焼器において、逆火
現象を防止する。 【解決手段】 予混合室1からの混合気を燃焼室2に導
入する環状ノズル8と、環状ノズル8の上流側に連通す
る環状の旋回室5と、予混合室1からの混合気を旋回室
5にその接線方向からに導入する連通路19とを備える
ガスタービンの予混合燃焼器において、予混合室1を迂
回して高圧空気通路16と旋回室5を連通する連通孔2
1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンの予
混合燃焼器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの燃焼器では、均一な混合
気を得るために予混合室を備えたものが知られている
(特開昭60−117008号公報参照)。
【0003】これについて説明すると、図11に示すよ
うに、ケーシング4の内周には断熱部材3を介して筒状
の燃焼室2が形成されるとともに、この燃焼室2へ混合
気を供給する筒状の予混合室1と、予混合室1へ図示し
ない熱交換器あるいは圧縮機からの加圧空気を導入する
高圧空気通路16がそれぞれ形成される。
【0004】高圧空気通路16から予混合室1へ流入し
た加圧空気はスワーラ15で旋回を付与された後、主燃
料噴射弁10から噴射された燃料と混合される。予混合
室1は筒状の燃焼室2とほぼ平行に配設されるととも
に、旋回室5を介して予混合室1は燃焼室2の上流と連
通する。
【0005】旋回室5は燃焼室2の基端において孔部6
Aを備えたバッフル板6を介して画成される。この燃焼
室2の基端には内部に補助燃料噴射弁9を収装した筒状
の保炎器7が燃焼室2とほぼ同軸的に配設され、端部7
Aがバッフル板6に形成された孔部6Aへ挿通される。
【0006】そして、この保炎器7はガイド17を介し
て軸方向へ変位可能にケーシング4で支持されるととも
に、図示しない駆動手段によって端部7Aが燃焼室2に
対し進退する方向へ駆動される。
【0007】保炎器7の外壁とバッフル板6の孔部6A
との間に環状ノズル8が画成される。この環状ノズル8
に面した保炎器7の端部7Aの外周にはテーパー状に広
がるテーパー部70が形成されており、保炎器7の軸方
向の位置に応じて環状ノズル8の断面積、すなわち、燃
焼室2へ流入する混合気の流路断面積をエンジン負荷に
応じて変化させ、旋回室5から燃焼室2へ吹き出す混合
気の空気配分率を変化させるようになっている。
【0008】予混合室1からの混合気は保炎器7とバッ
フル板6との間の環状ノズル8から燃焼室2へ導入され
る。旋回室5は燃焼室2の軸を中心とする渦巻き状に形
成される。旋回室5を通過する混合気は保炎器7を中心
として燃焼室2の内壁に沿う旋回流となり、燃焼室2内
の火炎は保炎器7の端部7Aを起点とするコーン状の火
炎を形成する。
【0009】さらに希釈筒13に開口した希釈口12か
ら流入した空気で燃焼ガス温度を下げた後、スクロール
入口14を介して図示しないタービンへ流入する。
【0010】このようなガスタービンの燃焼器として、
上記の他に、ASME PAPER78−GT−155
(1978年4月9日発行)に開示されたものが知られ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、予混合室1
から旋回室5に流入する混合気流が、旋回室5で周回し
てきた混合気流と合流し、旋回室5または環状ノズル8
における混合気流の速度分布が不均一になる乱れ領域が
生じる可能性がある。
【0012】しかしながら、旋回室5から環状ノズル8
を通って燃焼室3に流入する混合気の温度は、運転条件
によって950°Cにも達するため、混合気が旋回室5
または環状ノズル8において滞留すると、燃焼室2の火
炎が環状ノズル8または旋回室5の混合気へと伝播する
逆火現象が発生する可能性がある。この逆火現象が発生
すると、燃焼室2より上流側の通路部材が火炎にさらさ
れるため、環状流路5や予混合室1を画成する部材や保
炎器7およびバッフル板6にも高い耐熱性が要求され
る。
【0013】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、逆火現象を防止できるガスタービンの予混
合燃焼器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のガスタ
ービンの予混合燃焼器は、加圧空気を導入する高圧空気
通路と、高圧空気通路からの加圧空気と主燃料噴射弁か
ら噴射される燃料とを混合する予混合室と、予混合室か
らの混合気を燃焼室に導入する環状ノズルと、環状ノズ
ルの上流側に連通する環状の旋回室と、予混合室からの
混合気を旋回室にその接線方向からに導入する連通路
と、を備えるガスタービンの予混合燃焼器において、前
記予混合室を迂回して高圧空気通路と旋回室を連通する
連通孔を形成する。
【0015】請求項2に記載のガスタービンの予混合燃
焼器は、請求項1に記載の発明において、前記旋回室の
外周を画成する旋回室外周壁を備え、旋回室外周壁に高
圧空気通路と旋回室を連通する連通孔を形成する。
【0016】請求項3に記載のガスタービンの予混合燃
焼器は、請求項1に記載の発明において、前記旋回室の
外周を画成する保炎器を備え、保炎器に高圧空気通路と
旋回室を連通する連通孔を形成する。
【0017】請求項4に記載のガスタービンの予混合燃
焼器は、請求項1から3のいずれか一つに記載の発明に
おいて、前記混合気流の速度分布が不均一になる乱れ領
域が旋回室に対する連通路の接続部中心線より下流側に
45°〜225°の範囲に生じる旋回室を備え、複数の
連通孔を連通路の接続部中心線より下流側に0°〜22
5°の範囲に形成する。
【0018】請求項5に記載のガスタービンの予混合燃
焼器は、請求項4に記載の発明において、前記連通孔を
旋回室における旋回流に対して順方向から合流するよう
に傾斜して形成する。
【0019】請求項6に記載のガスタービンの予混合燃
焼器は、請求項1から3のいずれか一つに記載の発明に
おいて、前記混合気流の速度分布が不均一になる乱れ領
域が旋回室に対する連通路の接続部中心線より下流側に
45°〜270°の範囲に生じる環状ノズルを備え、複
数の連通孔を連通路の接続部中心線より下流側に0°〜
270°の範囲に形成する。
【0020】請求項7に記載のガスタービンの予混合燃
焼器は、請求項6に記載の発明において、前記連通孔を
環状ノズルに向けて傾斜させる。
【0021】
【作用】請求項1に記載のガスタービンの予混合燃焼器
において、高圧空気通路からの加圧空気は予混合室にて
主燃料噴射弁から噴射された燃料と混合して混合気とな
る。この混合気は連通路を経て旋回室に導かれることに
より旋回流となり、環状ノズルから燃焼室へ旋回しなが
ら導入され、燃焼室で燃焼する。
【0022】しかし、連通路から流入する混合気と、旋
回室を旋回して来た混合気が合流する合流部の下流側で
混合気の流れに乱れが発生すると、運転条件によっては
旋回室で混合気の自己着火が生じる可能性がある。ま
た、旋回室を流れる混合気の乱れが大きくなると、環状
ノズルにおいて混合気の流速が低下する領域が生じるた
め、運転条件によっては燃焼室の火炎が環状ノズルへと
伝播して旋回室に至る逆火現象が発生する可能性があ
る。
【0023】本発明はこれに対処して、高圧空気通路か
らの加圧空気を連通孔を通して旋回室に噴出させること
により、旋回室および環状ノズルを流れる混合気を希薄
化し、旋回室で混合気の自己着火が生じることを防止す
るとともに、燃焼室の火炎が環状ノズルの混合気へと伝
播する逆火を防止できる。こうして自己着火や逆火現象
が防止されることにより、燃焼室より上流側の環状通路
または予混合室等を画成する通路部材に熱的損傷を与え
ることを回避できる。
【0024】請求項2に記載のガスタービンの予混合燃
焼器において、高圧空気通路からの加圧空気を旋回室外
周壁に開口した各連通孔を通して旋回室の外周部に噴出
させることにより、旋回室および環状ノズルを流れる混
合気を希薄化し、旋回室で混合気の自己着火が生じるこ
とを防止するとともに、燃焼室の火炎が環状ノズルの混
合気へと伝播する逆火を有効に防止できる。
【0025】請求項3に記載のガスタービンの予混合燃
焼器において、連通孔が旋回室の内周を画成する保炎器
に開口することにより、加圧空気が連通孔を通して旋回
室の内周部に噴出するため、旋回室に生起される混合気
の旋回流の遠心力により加圧空気と混合気の混合が促進
される。こうして旋回室および環状ノズルを流れる混合
気を均一に希薄化し、旋回室で混合気の自己着火が生じ
ることを防止するとともに、燃焼室の火炎が環状ノズル
の混合気へと伝播する逆火を有効に防止できる。
【0026】請求項4に記載のガスタービンの予混合燃
焼器において、旋回室における混合気流の速度分布が不
均一になる乱れ領域が旋回室に対する連通路の接続部中
心線より下流側に45°〜225°の範囲に生じること
に対応して、複数の連通孔を連通路の接続部中心線より
下流側に0°〜225°の範囲に形成する構成により、
加圧空気流が各連通孔を通して旋回室の乱れ領域に噴出
して混合気を希薄化するため、旋回室で混合気の自己着
火が生じることを防止するとともに、燃焼室の火炎が環
状ノズルの混合気へと伝播する逆火を有効に防止でき
る。
【0027】請求項5に記載のガスタービンの予混合燃
焼器において、各連通孔を通して噴出する加圧空気流が
旋回室おける混合気の旋回流に対して順方向から合流す
ることにより、旋回流の乱れを整流して流速を高めると
ともに、混合気を希薄化するため、旋回室で混合気の自
己着火が生じることを防止するとともに、燃焼室の火炎
が環状ノズルの混合気へと伝播する逆火を有効に防止で
きる。
【0028】請求項6に記載のガスタービンの予混合燃
焼器において、旋回室において混合気流の速度分布が不
均一になる乱れ領域が旋回室に対する連通路の接続部中
心線より下流側に45°〜270°の範囲に生じること
に対応して、複数の連通孔を連通路の接続部中心線より
下流側に0°〜270°の範囲に形成する構成により、
各連通孔を通して導入される加圧空気流が旋回室を経て
環状ノズルの乱れ領域に噴出して混合気を希薄化するた
め、旋回室で混合気の自己着火が生じることを防止する
とともに、燃焼室の火炎が環状ノズルの混合気へと伝播
する逆火を有効に防止できる。
【0029】請求項7に記載のガスタービンの予混合燃
焼器において、各連通孔が環状ノズルに向けて傾斜する
構成により、各連通孔を通して噴出する加圧空気流が環
状ノズルにおける混合気の旋回流の乱れを整流して流速
を高めるとともに、混合気を希薄化するため、旋回室で
混合気の自己着火が生じることを防止するとともに、燃
焼室の火炎が環状ノズルの混合気へと伝播する逆火を有
効に防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0031】図1において、ガスタービンは、ケーシン
グ4の内側に断熱部材3を介して円筒状の燃焼室2と、
燃焼室2へ混合気を供給する筒状の予混合室1および予
混合室1へ図示しない熱交換器等からの加圧空気を導入
する高圧空気通路16がそれぞれ形成される。
【0032】燃焼室2に面した所定の位置には点火栓1
1が配設される。燃焼室2の下流側には複数の希釈口1
2を備えた希釈筒13が嵌合する。希釈口12は高圧空
気通路16と連通して希釈用の加圧空気を導入する。希
釈筒13は下流に結合したスクロール入口14を介して
図示しないタービンと連通する。
【0033】予混合室1は上流側に配設したスワーラ1
5を介して高圧空気通路16と連通すると共に、内部に
主燃料噴射弁10を備える。
【0034】補助燃料噴射弁9は高負荷時に燃料を増量
するもので、図示しない燃料供給手段によって選択的に
駆動されるものである。
【0035】燃焼室2の基端側には補助燃料噴射弁9を
収装した筒状の保炎器7が燃焼室2とほぼ同軸上に配設
される。保炎器7の燃焼室2側の端部7Aは、バッフル
板6に形成された孔部6Aへ挿通される。
【0036】保炎器7とバッフル板6の孔部6Aとの間
には、保炎器7の軸方向の位置に応じた所定の間隙で構
成された環状ノズル8が形成される。
【0037】保炎器7はガイド17を介して軸方向へ変
位可能にケーシング4で支持される。保炎器7の外壁は
旋回室5を画成する隔壁20とシール18を介して摺接
する。
【0038】保炎器7は図示しない駆動手段によって軸
方向へ駆動される。保炎器7は燃焼室2へ向けた軸方向
への変位によって、孔部6Aに対して相対変位を行う。
【0039】なお、駆動手段はエンジン負荷に応じて保
炎器7を伸縮駆動するもので、後述するように、低負荷
時では保炎器7を最収縮位置へ駆動する一方、高負荷時
では保炎器7を最伸長位置へ駆動する。
【0040】図2、図3にも示すように、予混合室1は
連通路19を介して旋回室5に連通し、旋回室5は環状
ノズル8を介して燃焼室2とを連通する。旋回室5は燃
焼室2の軸を中心とする環状に形成され、連通路19は
旋回室5に対して接線方向から接続して、環状ノズル8
から燃焼室2に流入する混合気を旋回させるようになっ
ている。
【0041】旋回室5は燃焼室2の基端においてバッフ
ル板6と隔壁20および保炎器7の間に画成される。旋
回室5と高圧空気通路16は隔壁20によって仕切られ
る。隔壁20は旋回室5の外周を画成する旋回室外周壁
23を有する。保炎器7は旋回室5の内周を画成してい
る。
【0042】ところで、図2に矢印で示すように、予混
合室1から連通路19を通って旋回室5に流入する混合
気流が、旋回室5で周回してきた混合気流と合流し、旋
回室5における連通路19の接続部(合流部)より下流
側に混合気流の速度分布が不均一になる乱れ領域が生じ
る。この乱れ領域は旋回室5における連通路19の接続
部中心線Aより下流側に45°〜225°の範囲に生じ
る。
【0043】また、図3に示すように、環状ノズル8に
おける連通路19の接続部Aより下流側に混合気流の速
度分布が不均一になる乱れ領域が旋回室5における連通
路19の接続部中心線Aより下流側に45°〜270°
の範囲に生じる。
【0044】しかしながら、連通路19から流入する混
合気と、旋回室5を旋回して来た混合気が合流する合流
部の下流側で混合気の流れに乱れが発生すると、混合気
の温度が950°Cを越えるような運転条件では、旋回
室5で混合気の自己着火が生じる可能性がある。また、
旋回室5を流れる混合気の乱れが大きくなると、環状ノ
ズル8において混合気の流速が低下する領域が生じるた
め、運転条件によっては燃焼室2の火炎が環状ノズル8
へと伝播して旋回室5に至る逆火現象が発生する可能性
がある。
【0045】本発明はこれに対処して、旋回室5の外周
部に高圧空気通路16からの加圧空気を噴出させる複数
の連通孔21が形成される。
【0046】各連通孔21は隔壁20の旋回室外周壁2
3に開口した円形断面の穴によって構成される。各連通
孔21の開口径は0.5〜10mmの範囲に設定され
る。各連通孔21の総開口面積は、2〜900mm2
範囲に設定される。
【0047】各連通孔21は、図2に示すように、連通
路19の接続部中心線Aより下流側に0°〜225°の
範囲に所定の間隔を持って形成される。
【0048】各連通孔21は、図4に示すように、旋回
室5における旋回流に対して順方向から合流するように
傾斜して形成される。各連通孔21は、旋回室5の中心
線O 5に対する傾斜角度δは0°≦δ≦75°の範囲に
設定される。
【0049】各連通孔21は、図3に示すように、連通
路19の接続部中心線Aより下流側に0°〜270°の
範囲に所定の間隔を持って形成される。
【0050】各連通孔21は、環状ノズル8に向けて傾
斜して形成される。各連通孔21は、図5の保炎器7の
中心線O7を含む断面において、旋回室5の中心線O5
対する傾斜角度εが0°≦ε≦75°の範囲に設定され
る。
【0051】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0052】図示しない熱交換器から圧送された加圧空
気の一部は高圧空気通路16からスワーラ15を介して
予混合室1へ導かれ、ここで主燃料噴射弁10から噴射
された燃料と混合して混合気となり、この混合気は連通
路19を経て旋回室5に導かれることにより保炎器7を
中心とする旋回流となり、環状ノズル8から燃焼室2へ
旋回しながら導入される。
【0053】こうして燃焼室2へ導かれた混合気は、高
負荷時では補助燃料噴射弁9から噴射される燃料とさら
に混合しながら燃焼室2で燃焼し、希釈筒13に開口し
た希釈口12から流入した空気で燃焼ガス温度を下げた
後、スクロール入口14を介して図示しないタービンへ
流入して圧縮機および負荷を駆動する。
【0054】旋回室から環状ノズル8を通って燃焼室3
に流入する混合気の温度が上昇する運転条件で、混合気
が旋回室5または環状ノズル8において滞留すると、燃
焼室2の火炎が環状ノズル8または旋回室5の混合気へ
と伝播する逆火現象が発生する可能性がある。
【0055】しかしながら、旋回室5を流れる混合気に
乱れが発生すると、混合気の温度が上昇する運転条件で
は、旋回室5で混合気の自己着火が生じる可能性があ
る。また、旋回室5を流れる混合気の乱れが大きくなる
と、環状ノズル8において混合気の流速が低下する領域
が生じるため、運転条件によっては燃焼室2の火炎が環
状ノズル8へと伝播して旋回室5に至る逆火現象が発生
する可能性がある。
【0056】これに対処して、高圧空気通路16からの
加圧空気を各連通孔21から旋回室5に噴出させること
により、混合気を希薄化し、燃焼室2の火炎が環状ノズ
ル8または旋回室5の混合気へと伝播することを防止で
きる。
【0057】旋回室5において混合気流の速度分布が不
均一になる乱れ領域が連通路19の接続部中心線Aより
下流側に45°〜225°の範囲に生じる。これに対応
して、各連通孔21が連通路19の接続部中心線Aより
下流側に0°〜225°の範囲に所定の間隔を持って形
成される構成により、各連通孔21から噴出する加圧空
気流が旋回室5の乱れ領域に噴出して混合気を希薄化す
るため、旋回室5で混合気の自己着火が生じることを防
止するとともに、燃焼室2の火炎が環状ノズル8の混合
気へと伝播する逆火を有効に防止できる。
【0058】さらに、各連通孔21が旋回室5における
旋回流に対して順方向から合流するように傾斜して形成
される構成により、各連通孔21から噴出する加圧空気
流が旋回室5における混合気の旋回流の乱れを整流して
流速を高めるとともに、混合気を希薄化するため、旋回
室5で混合気の自己着火が生じることを防止するととも
に、燃焼室2の火炎が環状ノズル8の混合気へと伝播す
る逆火を有効に防止できる。
【0059】環状ノズル8において混合気流の速度分布
が不均一になる乱れ領域が連通路19の接続部中心線A
より下流側に45°〜270°の範囲に生じる。これに
対応して、各連通孔21が連通路19の接続部中心線A
より下流側に0°〜270°の範囲に所定の間隔を持っ
て形成される構成により、各連通孔21から噴出する加
圧空気流が旋回室5を経て環状ノズル8の乱れ領域に噴
出して混合気を希薄化するため、旋回室5で混合気の自
己着火が生じることを防止するとともに、燃焼室2の火
炎が環状ノズル8の混合気へと伝播する逆火を有効に防
止できる。
【0060】さらに、各連通孔21が環状ノズル8に向
けて傾斜する構成により、各連通孔21から噴出する加
圧空気流が環状ノズル8における混合気の旋回流の乱れ
を整流して流速を高めるとともに、混合気を希薄化する
ため、燃焼室2の火炎が環状ノズル8の混合気へと伝播
することを有効に防止できる。
【0061】次に、図6に示す実施形態について説明す
る。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0062】この実施形態では、高圧空気通路16から
の加圧空気を旋回室5の内周部に噴出させる複数の連通
孔31が保炎器7に形成される。保炎器7の内部には高
圧空気通路16からの加圧空気を各連通孔31に導く環
状の空気室30および複数の通孔32が形成される。
【0063】各通孔32および連通孔31は保炎器7が
運転条件に応じて軸方向に移動しても常に高圧空気通路
16と旋回室5を連通する位置に形成される。
【0064】各連通孔31は保炎器7に開口した円形断
面の穴によって構成される。各連通孔31の開口径は
0.5〜5mmの範囲に設定される。各連通孔31の総
開口面積は、2〜900mm2の範囲に設定される。
【0065】旋回室5において混合気流の速度分布が不
均一になる乱れ領域が連通路19の接続部中心線Aより
下流側に45°〜225°の範囲に生じる。これに対応
して、各連通孔31は、図7に示すように、連通路19
の接続部中心線Aより下流側に0°〜225°の範囲に
所定の間隔を持って形成される。
【0066】各連通孔31は、図9に示すように、旋回
室5における旋回流に対して順方向から合流するように
傾斜して形成される。各連通孔31は、旋回室5の中心
線O 5に対する傾斜角度δは0°≦δ≦75°の範囲に
設定される。
【0067】環状ノズル8において混合気流の速度分布
が不均一になる乱れ領域が連通路19の接続部中心線A
より下流側に45°〜270°の範囲に生じる。これに
対応して、各連通孔31は、図8に示すように、連通路
19の接続部中心線Aより下流側に0°〜270°の範
囲に所定の間隔を持って形成される。
【0068】各連通孔31は、環状ノズル8に向けて傾
斜して形成される。各連通孔31は、図10の保炎器7
の中心線O7を含む断面において、旋回室5の中心線O5
に対する傾斜角度εが0°≦ε≦75°の範囲に設定さ
れる。
【0069】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0070】燃焼室2の火炎が環状ノズル8または旋回
室5の混合気へと伝播する逆火現象に対処して、高圧空
気通路16からの加圧空気を各連通孔31から旋回室5
に噴出させることにより、混合気を希薄化し、旋回室5
で混合気の自己着火が生じることを防止するとともに、
燃焼室2の火炎が環状ノズル8の混合気へと伝播する逆
火を有効に防止できる。
【0071】旋回室5において混合気流の速度分布が不
均一になる乱れ領域が連通路19の接続部中心線Aより
下流側に45°〜225°の範囲に生じる。これに対応
して、各連通孔31が連通路19の接続部中心線Aより
下流側に0°〜225°の範囲に所定の間隔を持って形
成される構成により、各連通孔31から噴出する加圧空
気流が旋回室5の乱れ領域に噴出して混合気を希薄化す
るため、旋回室5で混合気の自己着火が生じることを防
止するとともに、燃焼室2の火炎が環状ノズル8の混合
気へと伝播する逆火を有効に防止できる。
【0072】さらに、各連通孔31が旋回室5における
旋回流に対して順方向から合流するように傾斜して形成
される構成により、各連通孔31から噴出する加圧空気
流が旋回室5における混合気の旋回流の乱れを整流して
流速を高めるとともに、混合気を希薄化するため、旋回
室5で混合気の自己着火が生じることを防止するととも
に、燃焼室2の火炎が環状ノズル8の混合気へと伝播す
る逆火を有効に防止できる。
【0073】本実施形態では、各連通孔31が旋回室5
の内周を画成する保炎器7に開口し、加圧空気が各連通
孔31から旋回室5の内周部に導入されるため、旋回室
5に生起される混合気の旋回流の遠心力により加圧空気
と混合気の混合が促進される。
【0074】環状ノズル8において混合気流の速度分布
が不均一になる乱れ領域が連通路19の接続部中心線A
より下流側に45°〜270°の範囲に生じる。これに
対応して、各連通孔31が連通路19の接続部中心線A
より下流側に0°〜270°の範囲に所定の間隔を持っ
て形成される構成により、各連通孔31から噴出する加
圧空気流が旋回室5を経て環状ノズル8の乱れ領域に噴
出して混合気を希薄化するため、旋回室5で混合気の自
己着火が生じることを防止するとともに、燃焼室2の火
炎が環状ノズル8の混合気へと伝播する逆火を有効に防
止できる。
【0075】さらに、各連通孔31が環状ノズル8に向
けて傾斜する構成により、各連通孔31から噴出する加
圧空気流が環状ノズル8における混合気の旋回流の乱れ
を整流して流速を高めるとともに、混合気を希薄化する
ため、旋回室5で混合気の自己着火が生じることを防止
するとともに、燃焼室2の火炎が環状ノズル8の混合気
へと伝播する逆火を有効に防止できる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載のガ
スタービンの予混合燃焼器によれば、高圧空気通路から
の加圧空気を連通孔を通して旋回室に噴出させる構成と
し、旋回室および環状ノズルを流れる混合気を希薄化
し、旋回室で混合気の自己着火が生じることを防止する
とともに、燃焼室の火炎が環状ノズルの混合気へと伝播
する逆火を有効に防止できる。こうして逆火現象が防止
されることにより、燃焼室より上流側の環状通路または
予混合室等を画成する通路部材等に熱的損傷を与えるこ
とを回避できる。
【0077】請求項2に記載のガスタービンの予混合燃
焼器によれば、高圧空気通路からの加圧空気を旋回室外
周壁に開口した各連通孔を通して旋回室の外周部に噴出
させる構成とし、旋回室および環状ノズルを流れる混合
気を希薄化し、旋回室で混合気の自己着火が生じること
を防止するとともに、燃焼室の火炎が環状ノズルの混合
気へと伝播する逆火を有効に防止できる。
【0078】請求項3に記載のガスタービンの予混合燃
焼器によれば、連通孔が旋回室の内周を画成する保炎器
に開口する構成とし、加圧空気が連通孔を通して旋回室
の内周部に噴出するため、旋回室に生起される混合気の
旋回流の遠心力により加圧空気と混合気の混合が促進さ
れる。こうして旋回室および環状ノズルを流れる混合気
を均一に希薄化し、旋回室で混合気の自己着火が生じる
ことを防止するとともに、燃焼室の火炎が環状ノズルの
混合気へと伝播する逆火を有効に防止できる。
【0079】請求項4に記載のガスタービンの予混合燃
焼器によれば、旋回室における混合気流の速度分布が不
均一になる乱れ領域が旋回室に対する連通路の接続部中
心線より下流側に45°〜225°の範囲に生じること
に対応して、複数の連通孔を連通路の接続部中心線より
下流側に0°〜225°の範囲に形成する構成とし、各
連通孔を通して導入される加圧空気流が旋回室の乱れ領
域に噴出して混合気を希薄化するため、旋回室で混合気
の自己着火が生じることを防止するとともに、燃焼室の
火炎が環状ノズルの混合気へと伝播する逆火を有効に防
止できる。
【0080】請求項5に記載のガスタービンの予混合燃
焼器によれば、各連通孔を通して噴出する加圧空気流が
旋回室おける混合気の旋回流に対して順方向から合流す
る構成とし、旋回流の乱れを整流して流速を高めるとと
もに、混合気を希薄化するため、旋回室で混合気の自己
着火が生じることを防止するとともに、燃焼室の火炎が
環状ノズルの混合気へと伝播する逆火を有効に防止でき
る。
【0081】請求項6に記載のガスタービンの予混合燃
焼器によれば、旋回室において混合気流の速度分布が不
均一になる乱れ領域が旋回室に対する連通路の接続部中
心線より下流側に45°〜270°の範囲に生じること
に対応して、複数の連通孔を連通路の接続部中心線より
下流側に0°〜270°の範囲に形成する構成とし、各
連通孔を通して導入される加圧空気流が旋回室を経て環
状ノズルの乱れ領域に噴出して混合気を希薄化するた
め、旋回室で混合気の自己着火が生じることを防止する
とともに、燃焼室の火炎が環状ノズルの混合気へと伝播
する逆火を有効に防止できる。
【0082】請求項7に記載のガスタービンの予混合燃
焼器によれば、各連通孔が環状ノズルに向けて傾斜する
構成により、各連通孔を通して噴出する加圧空気流が環
状ノズルにおける混合気の旋回流の乱れを整流して流速
を高めるとともに、混合気を希薄化するため、旋回室で
混合気の自己着火が生じることを防止するとともに、燃
焼室の火炎が環状ノズルの混合気へと伝播する逆火を有
効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す燃焼器の断面図。
【図2】同じく旋回室等の断面図。
【図3】同じく環状ノズル等の断面図。
【図4】同じく旋回室外周壁の断面図。
【図5】同じく旋回室外周壁の断面図。
【図6】他の実施形態を示す燃焼器の断面図。
【図7】同じく旋回室等の断面図。
【図8】同じく環状ノズル等の断面図。
【図9】同じく保炎器等の断面図。
【図10】同じく保炎器等の断面図。
【図11】従来例を示す燃焼器の断面図。
【符号の説明】
1 予混合室 2 燃焼室 5 旋回室 7 保炎器 8 環状ノズル 10 主燃料噴射弁 16 高圧空気通路 19 連通路 20 隔壁 21 連通孔 23 旋回室外周壁 31 連通孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧空気を導入する高圧空気通路と、 高圧空気通路からの加圧空気と主燃料噴射弁から噴射さ
    れる燃料とを混合する予混合室と、 予混合室からの混合気を燃焼室に導入する環状ノズル
    と、 環状ノズルの上流側に連通する環状の旋回室と、 予混合室からの混合気を旋回室にその接線方向からに導
    入する連通路と、 を備えるガスタービンの予混合燃焼器において、 前記予混合室を迂回して高圧空気通路と旋回室を連通す
    る連通孔を形成したことを特徴とするガスタービンの予
    混合燃焼器。
  2. 【請求項2】前記旋回室の外周を画成する旋回室外周壁
    を備え、 旋回室外周壁に高圧空気通路と旋回室を連通する連通孔
    を形成したことを特徴とする請求項1に記載のガスター
    ビンの予混合燃焼器。
  3. 【請求項3】前記旋回室の外周を画成する保炎器を備
    え、 保炎器に高圧空気通路と旋回室を連通する連通孔を形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のガスタービンの
    予混合燃焼器。
  4. 【請求項4】前記混合気流の速度分布が不均一になる乱
    れ領域が旋回室に対する連通路の接続部中心線より下流
    側に45°〜225°の範囲に生じる旋回室を備え、 複数の連通孔を連通路の接続部中心線より下流側に0°
    〜225°の範囲に形成したことを特徴とする請求項1
    から3のいずれか一つに記載のガスタービンの予混合燃
    焼器。
  5. 【請求項5】前記連通孔を旋回室における旋回流に対し
    て順方向から合流するように傾斜して形成したことを特
    徴とする請求項4に記載のガスタービンの予混合燃焼
    器。
  6. 【請求項6】前記混合気流の速度分布が不均一になる乱
    れ領域が旋回室に対する連通路の接続部中心線より下流
    側に45°〜270°の範囲に生じる環状ノズルを備
    え、 複数の連通孔を連通路の接続部中心線より下流側に0°
    〜270°の範囲に形成したことを特徴とする請求項1
    から3のいずれか一つに記載のガスタービンの予混合燃
    焼器。
  7. 【請求項7】前記連通孔を環状ノズルに向けて傾斜させ
    たことを特徴とする請求項6に記載のガスタービンの予
    混合燃焼器。
JP18238696A 1996-07-11 1996-07-11 ガスタービンの予混合燃焼器 Pending JPH1026351A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112020002519B4 (de) * 2019-06-27 2026-03-19 Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. Verbrenner und gasturbine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112020002519B4 (de) * 2019-06-27 2026-03-19 Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. Verbrenner und gasturbine

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