JPH10263616A - アルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延方法 - Google Patents
アルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延方法Info
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- JPH10263616A JPH10263616A JP7175697A JP7175697A JPH10263616A JP H10263616 A JPH10263616 A JP H10263616A JP 7175697 A JP7175697 A JP 7175697A JP 7175697 A JP7175697 A JP 7175697A JP H10263616 A JPH10263616 A JP H10263616A
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Landscapes
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- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウム又はアルミニウム合金の薄板又
は箔を冷間圧延する際に主に問題となる欠陥を防止し、
表面の品質を向上させるアルミニウム又はアルミニウム
合金の冷間圧延ロール及び冷間圧延方法を提供する。 【解決手段】 表面に厚さが2乃至20μmであるCr
めっき厚を有し表面粗度Raが0.01乃至0.5μm
である冷間圧延用ロールを使用し、40℃における圧延
油の動粘度をη(Pa・s)、ワークロール半径をR
(mm)、ワークロール速度をVR(mm/s)、入側
変形抵抗をp(Pa)、出側板速度をVf(mm/
s)、圧下量をΔh(mm)、圧下率をrとしたとき、
η×(VR+(1−r)×Vf)/((Δh/R)1/2×
p)で表される前記冷間圧延用ロールに導入される油膜
当量tdを10-7mm以上としてアルミニウム又はアル
ミニウム合金を冷間圧延する。
は箔を冷間圧延する際に主に問題となる欠陥を防止し、
表面の品質を向上させるアルミニウム又はアルミニウム
合金の冷間圧延ロール及び冷間圧延方法を提供する。 【解決手段】 表面に厚さが2乃至20μmであるCr
めっき厚を有し表面粗度Raが0.01乃至0.5μm
である冷間圧延用ロールを使用し、40℃における圧延
油の動粘度をη(Pa・s)、ワークロール半径をR
(mm)、ワークロール速度をVR(mm/s)、入側
変形抵抗をp(Pa)、出側板速度をVf(mm/
s)、圧下量をΔh(mm)、圧下率をrとしたとき、
η×(VR+(1−r)×Vf)/((Δh/R)1/2×
p)で表される前記冷間圧延用ロールに導入される油膜
当量tdを10-7mm以上としてアルミニウム又はアル
ミニウム合金を冷間圧延する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑性が優れた板
表面を高品質にするアルミニウム又はアルミニウム合金
の冷間圧延方法に関する。
表面を高品質にするアルミニウム又はアルミニウム合金
の冷間圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム又はアルミニウム合金(以
下、アルミニウム材という)を冷間圧延する場合、圧延
板表面から圧延ロールの表面へアルミニウム材が付着し
て、ロールコーティングが形成されるため、圧延板はロ
ールコーティングと接触しながら圧延されることにな
る。従って、圧延板の表面品質はロールコーティングの
性状によって左右されるので、冷間圧延におけるロール
コーティング性状は非常に重要である。そして、このロ
ールコーティング性状は、圧延板の材質、圧延油の種類
等の圧延条件及びワークロール表面の材質等に影響され
る。従って、ワークロール表面の処理方法の選択はロー
ルコーティングを制御する上で不可欠なものである。
下、アルミニウム材という)を冷間圧延する場合、圧延
板表面から圧延ロールの表面へアルミニウム材が付着し
て、ロールコーティングが形成されるため、圧延板はロ
ールコーティングと接触しながら圧延されることにな
る。従って、圧延板の表面品質はロールコーティングの
性状によって左右されるので、冷間圧延におけるロール
コーティング性状は非常に重要である。そして、このロ
ールコーティング性状は、圧延板の材質、圧延油の種類
等の圧延条件及びワークロール表面の材質等に影響され
る。従って、ワークロール表面の処理方法の選択はロー
ルコーティングを制御する上で不可欠なものである。
【0003】アルミニウム材の冷間圧延技術には、板表
面の品質の向上、高圧下での圧延性の向上等が要求され
ている。特に、近年のアルミニウム材圧延品の高品質指
向から、表面品質の向上等の冷間圧延技術に対する要求
は益々高くなっている。しかし、従来の冷間圧延用ワー
クロールを用いたアルミニウム材の冷間圧延は、このよ
うな要求を十分に満足するものではない。即ち、従来の
アルミニウム材の冷間圧延方法では、冷間圧延用ロール
表面の粗度及びロール本体の材質によってアルミニウム
材の板表面の性状を制御しようとしているが、このよう
なロールを用いた冷間圧延においては、オイルピットを
低減する能力が小さく、表面の品質を向上させることは
できない。つまり、従来のワークロールを使用したアル
ミニウム材の冷間圧延では、圧延時にロール表面に生じ
る酸化アルミニウム皮膜が肌荒れ状になり、オイルピッ
トが発生し易い状況となる。このため、板表面の品質を
改善することが困難である。
面の品質の向上、高圧下での圧延性の向上等が要求され
ている。特に、近年のアルミニウム材圧延品の高品質指
向から、表面品質の向上等の冷間圧延技術に対する要求
は益々高くなっている。しかし、従来の冷間圧延用ワー
クロールを用いたアルミニウム材の冷間圧延は、このよ
うな要求を十分に満足するものではない。即ち、従来の
アルミニウム材の冷間圧延方法では、冷間圧延用ロール
表面の粗度及びロール本体の材質によってアルミニウム
材の板表面の性状を制御しようとしているが、このよう
なロールを用いた冷間圧延においては、オイルピットを
低減する能力が小さく、表面の品質を向上させることは
できない。つまり、従来のワークロールを使用したアル
ミニウム材の冷間圧延では、圧延時にロール表面に生じ
る酸化アルミニウム皮膜が肌荒れ状になり、オイルピッ
トが発生し易い状況となる。このため、板表面の品質を
改善することが困難である。
【0004】そこで、板表面の品質を向上させるために
表面に熱処理及び加工が施された冷間圧延用ロールが提
案されている(特開平3−165906号公報)。この
従来技術によれば、耐摩耗性が優れた冷間圧延用ロール
が得られる。また、組成が規定された冷間圧延用ロール
が提案されている(特開平4−66649号公報)。こ
の従来技術によれば、耐摩耗性及び光輝性が優れた冷間
圧延用ロールが得られる。しかし、これらの従来技術に
おいては、現状の潤滑性及び板表面の品質を長期間維持
することはできるものの、現状より向上されたものを得
ることはできない。
表面に熱処理及び加工が施された冷間圧延用ロールが提
案されている(特開平3−165906号公報)。この
従来技術によれば、耐摩耗性が優れた冷間圧延用ロール
が得られる。また、組成が規定された冷間圧延用ロール
が提案されている(特開平4−66649号公報)。こ
の従来技術によれば、耐摩耗性及び光輝性が優れた冷間
圧延用ロールが得られる。しかし、これらの従来技術に
おいては、現状の潤滑性及び板表面の品質を長期間維持
することはできるものの、現状より向上されたものを得
ることはできない。
【0005】また、表面にCrめっき層を有する熱間圧
延用ワークロールが提案されている(特開平2−211
902号公報)。この従来技術によれば、熱間圧延にお
いてロール面を良好な状態に維持することができると共
に、板表面の品質を向上させることができる。
延用ワークロールが提案されている(特開平2−211
902号公報)。この従来技術によれば、熱間圧延にお
いてロール面を良好な状態に維持することができると共
に、板表面の品質を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱間圧
延と冷間圧延とではロール粗度、圧延材の温度及び圧延
油等種々の条件が大きく異なるため、ロールコーティン
グの発生状況も全く異なっている。このため、この従来
技術によりアルミニウム材を冷間圧延しても、過潤滑の
ために生じる残油によるオイルステイン発生の防止、板
表面上のオイルピット発生による板表面光沢不良の低減
及びピンホールの低減等の改善はなされない。このた
め、アルミニウム材圧延品の大量生産化及び高品質指向
に対応することが困難である。
延と冷間圧延とではロール粗度、圧延材の温度及び圧延
油等種々の条件が大きく異なるため、ロールコーティン
グの発生状況も全く異なっている。このため、この従来
技術によりアルミニウム材を冷間圧延しても、過潤滑の
ために生じる残油によるオイルステイン発生の防止、板
表面上のオイルピット発生による板表面光沢不良の低減
及びピンホールの低減等の改善はなされない。このた
め、アルミニウム材圧延品の大量生産化及び高品質指向
に対応することが困難である。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、アルミニウム材の薄板又は箔を冷間圧延す
る際に主に問題となる欠陥を防止し、板表面の品質を向
上させるアルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延
ロール及び冷間圧延方法を提供することを目的とする。
のであって、アルミニウム材の薄板又は箔を冷間圧延す
る際に主に問題となる欠陥を防止し、板表面の品質を向
上させるアルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延
ロール及び冷間圧延方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルミニウ
ム又はアルミニウム合金の冷間圧延方法は、表面に厚さ
が2乃至20μmであるCrめっき層を有し表面粗度R
aが0.01乃至0.5μmである冷間圧延用ロールを
使用し、40℃における圧延油の動粘度をη(Pa・
s)、ワークロール半径をR(mm)、ワークロール速
度をVR(mm/s)、入側変形抵抗をp(Pa)、出
側板速度をVf(mm/s)、圧下量をΔh(mm)、
圧下率をrとしたとき、η×(VR+(1−r)×Vf)
/((Δh/R)1/2×p)で表される前記冷間圧延用
ロールに導入される油膜当量tdが10-7mm以上であ
ることを特徴とする。
ム又はアルミニウム合金の冷間圧延方法は、表面に厚さ
が2乃至20μmであるCrめっき層を有し表面粗度R
aが0.01乃至0.5μmである冷間圧延用ロールを
使用し、40℃における圧延油の動粘度をη(Pa・
s)、ワークロール半径をR(mm)、ワークロール速
度をVR(mm/s)、入側変形抵抗をp(Pa)、出
側板速度をVf(mm/s)、圧下量をΔh(mm)、
圧下率をrとしたとき、η×(VR+(1−r)×Vf)
/((Δh/R)1/2×p)で表される前記冷間圧延用
ロールに導入される油膜当量tdが10-7mm以上であ
ることを特徴とする。
【0009】なお、前記油膜当量tdは10-6mm以上
であることが望ましい。
であることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本願発明者等が前記課題を解決す
べく、鋭意研究を重ねた結果、冷間圧延用ワークロール
の表面に適切な厚さのCrめっき層を形成し表面粗度R
aを適切なものとし、このワークロールを使用し、適切
な当量の油膜をワークロールに導入してアルミニウム材
を冷間圧延することにより、潤滑性が向上され、オイル
ピット等の欠陥が殆どない高品質の板表面が得られるこ
とを見出した。
べく、鋭意研究を重ねた結果、冷間圧延用ワークロール
の表面に適切な厚さのCrめっき層を形成し表面粗度R
aを適切なものとし、このワークロールを使用し、適切
な当量の油膜をワークロールに導入してアルミニウム材
を冷間圧延することにより、潤滑性が向上され、オイル
ピット等の欠陥が殆どない高品質の板表面が得られるこ
とを見出した。
【0011】以下、本発明に係る冷間圧延用ロールに関
する数値限定理由について説明する。
する数値限定理由について説明する。
【0012】Crめっき層の厚さ:2乃至20μm Crめっき層の厚さが2μm未満であると、めっき層が
均一に付着されず、まためっき層が剥離してロールコー
ティングにムラが発生しアルミニウム材の表面に肌荒れ
が発生する。一方、Crめっき層の厚さが20μmを超
えると、めっき割れが増大してロール表面の肌荒れによ
りアルミニウム材の表面に焼き付きが発生する。従っ
て、Crめっき層の厚さは2乃至20μmとする。
均一に付着されず、まためっき層が剥離してロールコー
ティングにムラが発生しアルミニウム材の表面に肌荒れ
が発生する。一方、Crめっき層の厚さが20μmを超
えると、めっき割れが増大してロール表面の肌荒れによ
りアルミニウム材の表面に焼き付きが発生する。従っ
て、Crめっき層の厚さは2乃至20μmとする。
【0013】表面粗度Ra:0.01乃至0.5μm 表面粗度Raが0.01μm未満であると、アルミニウ
ム材のロールへの通板時に噛み込み不良又はスリップが
生じる。表面粗度Raが0.5μmを超えると、アルミ
ニウム材表面の光沢不良が生じる。従って、表面粗度R
aは0.01乃至0.5μmとする。
ム材のロールへの通板時に噛み込み不良又はスリップが
生じる。表面粗度Raが0.5μmを超えると、アルミ
ニウム材表面の光沢不良が生じる。従って、表面粗度R
aは0.01乃至0.5μmとする。
【0014】また、40℃における圧延油の動粘度をη
(Pa)、ワークロール半径をR(mm)、ワークロー
ル速度をVR(mm/s)、入側変形抵抗をp(P
a)、出側板速度をVf(mm/s)、圧下量をΔh
(mm)、圧下率をrとしたとき、冷間圧延用ロールに
導入される油膜当量tdはη×(VR+(1−r)×
Vf)/((Δh/R)1/2×p)で表される。冷間圧延
用ロールに導入される油膜当量tdが10-7mm未満で
あると、圧延荷重過大による板表面の焼き付きが発生す
ることがある。従って、冷間圧延用ロールに導入される
油膜当量tdは10-7mm以上とする。なお、油膜当量
tdが10-6mm以上であると、更に焼き付きを防止し
易くなるので、油膜当量tdは10-6mm以上であるこ
とが望ましい。
(Pa)、ワークロール半径をR(mm)、ワークロー
ル速度をVR(mm/s)、入側変形抵抗をp(P
a)、出側板速度をVf(mm/s)、圧下量をΔh
(mm)、圧下率をrとしたとき、冷間圧延用ロールに
導入される油膜当量tdはη×(VR+(1−r)×
Vf)/((Δh/R)1/2×p)で表される。冷間圧延
用ロールに導入される油膜当量tdが10-7mm未満で
あると、圧延荷重過大による板表面の焼き付きが発生す
ることがある。従って、冷間圧延用ロールに導入される
油膜当量tdは10-7mm以上とする。なお、油膜当量
tdが10-6mm以上であると、更に焼き付きを防止し
易くなるので、油膜当量tdは10-6mm以上であるこ
とが望ましい。
【0015】特殊鍛鋼の表面が所望の粗度に研磨された
従来のワークロールを用いてアルミニウム材を冷間圧延
する場合には、ロールコーティングの表面が肌荒れ状と
なり、オイルピットが多くなり、アルミニウム材表面の
光沢不良が生じたり、極めて板厚の薄い箔の圧延ではピ
ンホールが多発したりしている。
従来のワークロールを用いてアルミニウム材を冷間圧延
する場合には、ロールコーティングの表面が肌荒れ状と
なり、オイルピットが多くなり、アルミニウム材表面の
光沢不良が生じたり、極めて板厚の薄い箔の圧延ではピ
ンホールが多発したりしている。
【0016】本発明においては、表面に適切な厚さのC
rめっき層を有し表面粗度が適切な値に規定されたワー
クロールを使用してアルミニウム材を冷間圧延する。こ
のため、めっき層が均一に形成されるので、ワークロー
ルの表面に酸化アルミニウムが均一に形成され、めっき
層の不均一付着又はめっき層の剥離を原因とする板表面
の肌荒れが防止される。更に、ロールのめっき割れによ
る焼き付き並びにアルミニウム材の通板時の噛み込み不
良及びスリップが防止される。また、冷間圧延の際に、
圧延速度、圧下量、圧延油の粘度及び圧延張力等を調整
してワークロールとアルミニウム材との間に導入される
油膜の当量tdを適切なものに制御するので、適度な潤
滑性が得られると共に、アルミニウム材表面のオイルピ
ットの発生量が低減され表面の光沢不良及び箔を圧延す
る際のピンホールが防止される。更に、アルミニウム材
の圧延荷重が低減され、アルミニウム材表面の焼き付き
が防止される。
rめっき層を有し表面粗度が適切な値に規定されたワー
クロールを使用してアルミニウム材を冷間圧延する。こ
のため、めっき層が均一に形成されるので、ワークロー
ルの表面に酸化アルミニウムが均一に形成され、めっき
層の不均一付着又はめっき層の剥離を原因とする板表面
の肌荒れが防止される。更に、ロールのめっき割れによ
る焼き付き並びにアルミニウム材の通板時の噛み込み不
良及びスリップが防止される。また、冷間圧延の際に、
圧延速度、圧下量、圧延油の粘度及び圧延張力等を調整
してワークロールとアルミニウム材との間に導入される
油膜の当量tdを適切なものに制御するので、適度な潤
滑性が得られると共に、アルミニウム材表面のオイルピ
ットの発生量が低減され表面の光沢不良及び箔を圧延す
る際のピンホールが防止される。更に、アルミニウム材
の圧延荷重が低減され、アルミニウム材表面の焼き付き
が防止される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、その特許請
求の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
求の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
【0018】第1実施例 先ず、40℃での動粘度が4.1×10-3Pa・sであ
るアルミニウム材用の冷間圧延油を用いて、入側板厚が
0.5mmであり、板幅が1430mmであるJIS
3004系アルミニウム合金コイルをシングルスタンド
の6段圧延機(ワークロール径:580mm、ワークロ
ールバレル長:2240mm、中間ロール径:1300
mm、中間ロールバレル長:2240mm、バックアッ
プロール径:1300mm、バックアップバレル長:2
240mm)で、圧下率を40%、圧延速度を3、5
0、500又は1500mpmとして種々の油膜当量
で、圧延荷重及び出側板速度を計測しながら冷間圧延し
た。なお、このとき、特殊鍛鋼に表面研磨が施され表面
粗度Raが0.4μmである従来のワークロール又はこ
の従来のワークロールの表面に5μmのCrめっき層が
形成されたワークロールを使用した。
るアルミニウム材用の冷間圧延油を用いて、入側板厚が
0.5mmであり、板幅が1430mmであるJIS
3004系アルミニウム合金コイルをシングルスタンド
の6段圧延機(ワークロール径:580mm、ワークロ
ールバレル長:2240mm、中間ロール径:1300
mm、中間ロールバレル長:2240mm、バックアッ
プロール径:1300mm、バックアップバレル長:2
240mm)で、圧下率を40%、圧延速度を3、5
0、500又は1500mpmとして種々の油膜当量
で、圧延荷重及び出側板速度を計測しながら冷間圧延し
た。なお、このとき、特殊鍛鋼に表面研磨が施され表面
粗度Raが0.4μmである従来のワークロール又はこ
の従来のワークロールの表面に5μmのCrめっき層が
形成されたワークロールを使用した。
【0019】次に、冷間圧延されたアルミニウム合金コ
イルから試料をサンプリングし板表面のSEM観察を行
うことにより、圧延潤滑性及び板表面の品質を評価し
た。この結果を図1に示す。図1は横軸に出側板速度か
ら求められる油膜当量tdをとり、縦軸に圧延荷重をと
って、JIS 3004系アルミニウム合金コイルを冷
間圧延したときの両者の関係を示すグラフ図である。な
お、図1において、ハッチングを有するグラフはCrめ
っき層を有するワークロールを使用した場合を示し、ハ
ッチングを有しないグラフは従来のワークロールを使用
した場合を示している。
イルから試料をサンプリングし板表面のSEM観察を行
うことにより、圧延潤滑性及び板表面の品質を評価し
た。この結果を図1に示す。図1は横軸に出側板速度か
ら求められる油膜当量tdをとり、縦軸に圧延荷重をと
って、JIS 3004系アルミニウム合金コイルを冷
間圧延したときの両者の関係を示すグラフ図である。な
お、図1において、ハッチングを有するグラフはCrめ
っき層を有するワークロールを使用した場合を示し、ハ
ッチングを有しないグラフは従来のワークロールを使用
した場合を示している。
【0020】図1に示すように、導入された油膜の当量
tdが10-7mm以上であり、Crめっき層を有するワ
ークロールを使用した圧延では、従来のワークロールを
使用したものと比して圧延荷重が著しく低減されてい
る。一方、油膜当量tdが10-7mm未満である場合、
Crめっき層を有するワークロールを使用した圧延で
は、従来のワークロールを使用したものと比して圧延荷
重が高くなり、潤滑不足により焼き付きが発生した。
tdが10-7mm以上であり、Crめっき層を有するワ
ークロールを使用した圧延では、従来のワークロールを
使用したものと比して圧延荷重が著しく低減されてい
る。一方、油膜当量tdが10-7mm未満である場合、
Crめっき層を有するワークロールを使用した圧延で
は、従来のワークロールを使用したものと比して圧延荷
重が高くなり、潤滑不足により焼き付きが発生した。
【0021】第2実施例 第1実施例と同じ冷間圧延油及び圧延機で、入側板厚が
0.5mmであり、板幅が1430mmであるJIS
1050系アルミニウム合金コイルを、圧下率を40
%、圧延速度を3、50、500又は1500mpmと
して種々の油膜当量で、圧延荷重及び出側板速度を計測
しながら冷間圧延した。なお、このとき、特殊鍛鋼に表
面研磨が施され表面粗度Raが0.4μmである通常の
ワークロール又はこの従来のワークロールの表面に厚さ
が5μmのCrめっき層が形成されたワークロールを使
用した。
0.5mmであり、板幅が1430mmであるJIS
1050系アルミニウム合金コイルを、圧下率を40
%、圧延速度を3、50、500又は1500mpmと
して種々の油膜当量で、圧延荷重及び出側板速度を計測
しながら冷間圧延した。なお、このとき、特殊鍛鋼に表
面研磨が施され表面粗度Raが0.4μmである通常の
ワークロール又はこの従来のワークロールの表面に厚さ
が5μmのCrめっき層が形成されたワークロールを使
用した。
【0022】次に、冷間圧延されたアルミニウム合金コ
イルから試料をサンプリングし板表面のSEM観察を行
うことにより、圧延潤滑性及び板表面の品質を評価し
た。この結果を図2に示す。図2は横軸に油膜当量td
をとり、縦軸に圧延荷重をとって、JIS 1050系
アルミニウム合金コイルを冷間圧延したときの両者の関
係を示すグラフ図である。なお、図2において、ハッチ
ングを有するグラフはCrめっき層を有するワークロー
ルを使用した場合を示し、ハッチングを有しないグラフ
は従来のワークロールを使用した場合を示している。
イルから試料をサンプリングし板表面のSEM観察を行
うことにより、圧延潤滑性及び板表面の品質を評価し
た。この結果を図2に示す。図2は横軸に油膜当量td
をとり、縦軸に圧延荷重をとって、JIS 1050系
アルミニウム合金コイルを冷間圧延したときの両者の関
係を示すグラフ図である。なお、図2において、ハッチ
ングを有するグラフはCrめっき層を有するワークロー
ルを使用した場合を示し、ハッチングを有しないグラフ
は従来のワークロールを使用した場合を示している。
【0023】図2に示すように、第1実施例と同様に、
導入された油膜の当量tdが10-7mm以上であり、C
rめっき層を有するワークロールを使用した圧延では、
従来のワークロールを使用したものと比して圧延荷重が
著しく低減されている。一方、油膜当量tdが10-7m
m未満である場合、Crめっき層を有するワークロール
を使用した圧延では、従来のワークロールを使用したも
のと比して圧延荷重が低くなっているものの、その効果
は小さい。また、第1実施例と同様に、潤滑不足により
焼き付きが発生した。
導入された油膜の当量tdが10-7mm以上であり、C
rめっき層を有するワークロールを使用した圧延では、
従来のワークロールを使用したものと比して圧延荷重が
著しく低減されている。一方、油膜当量tdが10-7m
m未満である場合、Crめっき層を有するワークロール
を使用した圧延では、従来のワークロールを使用したも
のと比して圧延荷重が低くなっているものの、その効果
は小さい。また、第1実施例と同様に、潤滑不足により
焼き付きが発生した。
【0024】第3実施例 40℃での動粘度が3.0×10-3Pa・sであるアル
ミニウム材箔用の冷間圧延油を用いて、入側板厚が0.
02mmであり、板幅が1430mmであるJIS 1
N30系アルミニウム合金箔コイルをシングルスタンド
の4段圧延機(ワークロール径:280mm,ワークロ
ールバレル長:1900mm,バックアップロール径:
790mm,バックアップバレル長:1840mm)
で、圧下率を40%、圧延速度を3、50、500又は
1500mpmとして種々の油膜当量で、圧延荷重及び
出側板速度を計測しながら冷間圧延した。なお、このと
き、特殊鍛鋼に表面研磨が施され表面粗度Raが0.4
μmである通常のワークロール又はこの従来のワークロ
ールの表面に厚さが5μmのCrめっき層が形成された
ワークロールを使用した。
ミニウム材箔用の冷間圧延油を用いて、入側板厚が0.
02mmであり、板幅が1430mmであるJIS 1
N30系アルミニウム合金箔コイルをシングルスタンド
の4段圧延機(ワークロール径:280mm,ワークロ
ールバレル長:1900mm,バックアップロール径:
790mm,バックアップバレル長:1840mm)
で、圧下率を40%、圧延速度を3、50、500又は
1500mpmとして種々の油膜当量で、圧延荷重及び
出側板速度を計測しながら冷間圧延した。なお、このと
き、特殊鍛鋼に表面研磨が施され表面粗度Raが0.4
μmである通常のワークロール又はこの従来のワークロ
ールの表面に厚さが5μmのCrめっき層が形成された
ワークロールを使用した。
【0025】次に、冷間圧延されたアルミニウム合金コ
イルから試料をサンプリングし箔表面のSEM観察を行
うことにより、圧延潤滑性及び板表面の品質を評価し
た。この結果を図3に示す。図3は横軸に油膜当量td
をとり、縦軸に圧延荷重をとって、JIS 1N30系
アルミニウム合金箔コイルを冷間圧延したときの両者の
関係を示すグラフ図である。なお、図3において、ハッ
チングを有するグラフはCrめっき層を有するワークロ
ールを使用した場合を示し、ハッチングを有しないグラ
フは従来のワークロールを使用した場合を示している。
イルから試料をサンプリングし箔表面のSEM観察を行
うことにより、圧延潤滑性及び板表面の品質を評価し
た。この結果を図3に示す。図3は横軸に油膜当量td
をとり、縦軸に圧延荷重をとって、JIS 1N30系
アルミニウム合金箔コイルを冷間圧延したときの両者の
関係を示すグラフ図である。なお、図3において、ハッ
チングを有するグラフはCrめっき層を有するワークロ
ールを使用した場合を示し、ハッチングを有しないグラ
フは従来のワークロールを使用した場合を示している。
【0026】図3に示すように、第1及び第2実施例と
同様に、導入された油膜の当量tdが10-7mm以上で
あり、Crめっき層を有するワークロールを使用した圧
延では、従来のワークロールを使用したものと比して圧
延荷重が著しく低減されている。一方、油膜当量tdが
10-7mm未満である場合、Crめっき層を有するワー
クロールを使用した圧延では、従来のワークロールを使
用したものと比して圧延荷重が低くなっているものの、
その効果は小さい。また、第1及び第2実施例と同様
に、潤滑不足により焼き付きが発生した。
同様に、導入された油膜の当量tdが10-7mm以上で
あり、Crめっき層を有するワークロールを使用した圧
延では、従来のワークロールを使用したものと比して圧
延荷重が著しく低減されている。一方、油膜当量tdが
10-7mm未満である場合、Crめっき層を有するワー
クロールを使用した圧延では、従来のワークロールを使
用したものと比して圧延荷重が低くなっているものの、
その効果は小さい。また、第1及び第2実施例と同様
に、潤滑不足により焼き付きが発生した。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、表面にCrめっき層が形成されたワークロールを使
用し、適切な当量の油膜を導入して冷間圧延することに
よって、圧延荷重の低減、オイルピットの発生量の低
減、高圧下での圧延等を可能にし、アルミニウム材表面
の品質を向上できる。従って、従来のワークロールを用
いた圧延方法と比してロールコーティングの制御を容易
に行うことができると共に、従来発生していたオイルピ
ット過多によるアルミニウム材表面の光沢不良及びオイ
ルピットを原因とするピンホール等のアルミニウム材表
面の欠陥を低減することができ、優れた品質の表面を有
するアルミニウム材が安定して得られる。こうして、ア
ルミニウム材の生産性を向上することができる。
は、表面にCrめっき層が形成されたワークロールを使
用し、適切な当量の油膜を導入して冷間圧延することに
よって、圧延荷重の低減、オイルピットの発生量の低
減、高圧下での圧延等を可能にし、アルミニウム材表面
の品質を向上できる。従って、従来のワークロールを用
いた圧延方法と比してロールコーティングの制御を容易
に行うことができると共に、従来発生していたオイルピ
ット過多によるアルミニウム材表面の光沢不良及びオイ
ルピットを原因とするピンホール等のアルミニウム材表
面の欠陥を低減することができ、優れた品質の表面を有
するアルミニウム材が安定して得られる。こうして、ア
ルミニウム材の生産性を向上することができる。
【0028】
【0029】
【図1】横軸に油膜当量tdをとり、縦軸に圧延荷重を
とって、JIS 3004系アルミニウム合金コイルを
冷間圧延したときの両者の関係を示すグラフ図である。
とって、JIS 3004系アルミニウム合金コイルを
冷間圧延したときの両者の関係を示すグラフ図である。
【0030】
【図2】横軸に油膜当量tdをとり、縦軸に圧延荷重を
とって、JIS 1050系アルミニウム合金コイルを
冷間圧延したときの両者の関係を示すグラフ図である。
とって、JIS 1050系アルミニウム合金コイルを
冷間圧延したときの両者の関係を示すグラフ図である。
【0031】
【図3】横軸に油膜当量tdをとり、縦軸に圧延荷重を
とって、JIS 1N30系アルミニウム合金箔コイル
を冷間圧延したときの両者の関係を示すグラフ図であ
る。
とって、JIS 1N30系アルミニウム合金箔コイル
を冷間圧延したときの両者の関係を示すグラフ図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 裕幸 栃木県真岡市鬼怒ケ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に厚さが2乃至20μmであるCr
めっき層を有し表面粗度Raが0.01乃至0.5μm
である冷間圧延用ロールを使用し、40℃における圧延
油の動粘度をη(Pa・s)、ワークロール半径をR
(mm)、ワークロール速度をVR(mm/s)、入側
変形抵抗をp(Pa)、出側板速度をVf(mm/
s)、圧下量をΔh(mm)、圧下率をrとしたとき、
η×(VR+(1−r)×Vf)/((Δh/R)1/2×
p)で表される前記冷間圧延用ロールに導入される油膜
当量tdが10-7mm以上であることを特徴とするアル
ミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延方法。 - 【請求項2】 前記油膜当量tdが10-6mm以上であ
ることを特徴とする請求項1に記載のアルミニウム又は
アルミニウム合金の冷間圧延方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7175697A JPH10263616A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | アルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7175697A JPH10263616A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | アルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10263616A true JPH10263616A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13469711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7175697A Pending JPH10263616A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | アルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10263616A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007116824A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Tamagawa Seiki Co Ltd | サーボモータ |
| CN119327864A (zh) * | 2024-09-30 | 2025-01-21 | 广西广投柳州铝业股份有限公司 | 一种5052铝合金冷轧卷材生产方法 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP7175697A patent/JPH10263616A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007116824A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Tamagawa Seiki Co Ltd | サーボモータ |
| CN119327864A (zh) * | 2024-09-30 | 2025-01-21 | 广西广投柳州铝业股份有限公司 | 一种5052铝合金冷轧卷材生产方法 |
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