JPH10263791A - 複合化用予備成形体及びこれに保持される中子部材並びに前者が複合化された複合金属部品の製造方法 - Google Patents
複合化用予備成形体及びこれに保持される中子部材並びに前者が複合化された複合金属部品の製造方法Info
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- JPH10263791A JPH10263791A JP7336697A JP7336697A JPH10263791A JP H10263791 A JPH10263791 A JP H10263791A JP 7336697 A JP7336697 A JP 7336697A JP 7336697 A JP7336697 A JP 7336697A JP H10263791 A JPH10263791 A JP H10263791A
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Abstract
することにより複合化されてなり、かつ塩中子Cを保持
する複合化用予備成形体Bに対して、塩中子Cの熱膨張
率が予備成形体Bよりも大きくても、鋳造時に塩中子C
に生じる熱応力を低減して塩中子Cの割れを防止すると
共に、溶湯43が予備成形体B内に含浸し易くして溶湯
43と予備成形体Bとの複合性を向上させる。 【解決手段】 リング状の塩中子Cを保持する3つの中
子保持部31,31,…を、塩中子Cとの間に間隙を有
するように形成したリング状の予備成形体基部30の内
周部の一部に周方向に略等間隔を空けた状態で径方向内
側に突設する。
Description
体及びこれに保持される中子部材並びにその予備成形体
が複合化された複合金属部品の製造方法に関し、特に中
子部材の保持構造に関するものの技術分野に属する。
る部位のみを強化すべく、例えば特公平2−30790
号公報や特公平2−62776号公報に示されているよ
うに、ニッケル等の金属若しくはその繊維又はセラミッ
クの繊維若しくは粒子からなる強化材で部分的に複合化
する方法が知られている。この方法では、予め上記強化
材を用いて内部に気孔を有する予備成形体を作製してお
き、加圧パンチやプランジャ等によって鋳型内において
充填したアルミニウム合金の溶湯に高圧力を加える高圧
鋳造法により上記予備成形体の気孔内にその溶湯を含浸
させて予備成形体とアルミニウム合金とを複合化するよ
うにしている。
報に示されているように、予備成形体を使用しない通常
の鋳造方法として、引け巣等の鋳造欠陥を防止するため
に、鋳型内の溶湯を気体で加圧するようにすることが知
られている。
ピストンの内部に冷却用オイル通路を設ける場合のよう
に、複合金属部品が鋳型のみでは直接形成することがで
きないような形状を有する場合に、塩中子や砂中子等の
崩壊性中子部材を使用することが知られている。この場
合、通常、中子部材に細い孔を開けておき、その孔を鋳
型に形成した突起部に嵌合させたり、その孔にピンを貫
通させてそのピンの先端部を鋳型に形成した穴に差し込
んだりすることにより、その中子部材を鋳型内に保持す
るようにしている。
とによりその溶湯と予備成形体とを複合化する場合に
は、上記中子部材の保持方法では、加圧により中子部材
に設けた孔内や鋳型に設けたピン差込穴内に溶湯が侵入
して凝固するため、鋳型が中子部材から離れ難くなる。
また、離れたとしても鋳型の突起部又はピン差込穴に凝
固した溶湯が残っているために、次の鋳造を行う際に中
子部材を鋳型に保持することができなくなるという問題
がある。
公報に示されているように、リング状の予備成形体の内
周部全周にリング状の中子部材の外周部全周を嵌合させ
て無機バインダーにより中子部材を予備成形体に保持す
るようにすることが提案されている。
報に示されているように、半割タイプの中子保持用FR
M部材を設け、この中子保持用FRM部材に中子を保持
すると共に、その外周部に予備成形体をも保持するよう
にすることが提案されている。
案例(特開平8−158934号公報)の保持方法で
は、高価なFRM部材を多用するためにコストアップを
招くと共に、FRM部材のスペースが余分に必要となる
ために設計の自由度が低下するという問題がある。
3955号公報)のものでは、中子部材の熱膨張率が予
備成形体よりも大きい場合、中子部材の変形が予備成形
体によって拘束されるので、溶湯の鋳型内への充填時に
熱応力により中子部材に割れが生じ、その割れに溶湯が
侵入してバリが発生し易くなる。
が予備成形体内に含浸する部分が中子部材又はFRM部
材によって制限されることになるので、溶湯と予備成形
体との複合性が低下してしまうという問題がある。
であり、その目的とするところは、上記前者の提案例の
如く予備成形体に中子部材を直接保持し、溶湯を加圧に
より予備成形体と複合化する場合に、その中子部材の保
持構造を改良することによって、中子部材と予備成形体
との熱膨張率差が大きい場合でも、鋳造時に中子部材に
生じる熱応力を低減してその中子部材の割れを防止する
と共に、溶湯が予備成形体内に含浸し易くして溶湯と予
備成形体との複合性をも向上させようとすることにあ
る。
めに、この発明では、中子部材を保持する中子保持部を
有する複合化用予備成形体に対して、その中子部材との
間に間隙を有するように予備成形体基部を形成し、上記
中子保持部をその予備成形体基部の一部に突設するよう
にした。
において充填した溶湯を加圧することにより複合化され
てなり、かつ中子部材を保持する中子保持部を有する複
合化用予備成形体を前提とする。
るように形成された予備成形体基部を有し、上記中子保
持部は、上記予備成形体基部の一部に突設されてなるも
のとする。
保持部以外の箇所おいて中子部材との間に間隙を有する
ように形成されているので、中子部材と予備成形体との
熱膨張率差が大きい場合でも、中子部材又は予備成形体
は、その間隙の分だけ相手部材に拘束されずに膨脹変形
することができ、鋳造時に中子部材に生じる熱応力を低
下させることができる。また、中子保持部以外の間隙の
箇所から溶湯が予備成形体内に含浸するので、溶湯の予
備成形体内への含浸可能な部分を増大させることができ
る。よって、中子部材の熱応力による割れを防止してバ
リの発生を抑制することができる共に、溶湯と予備成形
体との複合性を向上させることができる。
いて、予備成形体基部は、リング状をなし、複数の中子
保持部が、上記予備成形体基部の内周部において周方向
に所定間隔を空けた状態で径方向に突設されているもの
とする。
ことで、中子部材をバランスよく保持することができ、
中子部材に発生する熱応力を均一に分散させることがで
きる。また、中子部材の熱膨張率は、通常、予備成形体
よりも大きくなるので、予備成形体の内周側に中子部材
を保持する場合に、特に適した保持構造となる。よっ
て、中子部材の保持構造として最適なものが得られる。
明において、中子保持部は、予備成形体基部よりも気孔
率が高いものとする。
自体が変形し易くなるので、中子部材に発生する熱応力
をさらに低減させることができる。よって、中子部材の
熱応力による割れをより一層有効に抑制することができ
る。
の発明において、中子保持部は、予備成形体基部よりも
軟質であるものとする。
により中子部材の熱応力をより一層緩和することができ
る。よって、請求項3の発明と同様の作用効果を得るこ
とができる。
は4の発明において、中子保持部は、予備成形体基部と
は別の部材で構成されているものとする。
由度を増大させることができ、耐摩耗性等を必要としな
い中子保持部に、予備成形体基部に使用するような高価
な材料を使用しなくても済む。よって、中子保持部を形
成するためのコストを低減しつつ、中子部材の熱応力に
よる割れを防止することができる。
した溶湯を加圧することにより複合化されてなる複合化
用予備成形体に保持される保持部が形成された中子部材
を前提とする。
間隙を有するように形成された中子部材基部を有し、上
記保持部は、上記中子部材基部の一部に突設されてなる
ものとする。このことにより、中子部材に保持部が突設
されていること以外は請求項1の発明と同様である。よ
って、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
いて、中子部材基部は、リング状をなし、複数の保持部
が、上記中子部材基部の外周部において周方向に所定間
隔を空けた状態で径方向に突設されているものとする。
このことで、請求項2の発明と同様の作用効果を得るこ
とができる。
明において、中子部材は塩中子であるものとする。
も熱膨張率がかなり大きくなるので、請求項6又は7の
発明の保持構造を採用する価値が高くなる。よって、こ
の中子部材の保持構造の有効な利用を図ることができ
る。
の発明であり、この発明では、鋳型内において充填した
溶湯を加圧することにより複合化されてなる複合化用予
備成形体と該複合化用予備成形体に保持される中子部材
とを、相手部材に対して間隙を有するように形成した基
部と、上記複合化用予備成形体及び中子部材の少なくと
も一方の基部の一部に突設された保持部とで構成してお
き、上記保持部にて上記複合化用予備成形体に中子部材
を保持した状態で鋳型内に該複合化用予備成形体を支持
し、上記鋳型内に溶湯を充填して加圧することにより上
記複合化用予備成形体と複合化することを特徴とする。
この発明により、請求項1又は6の発明と同様の作用効
果を得ることができる。
おいて、鋳型の湯口から溶湯を鋳型内に充填後に該湯口
を閉塞した状態で、上記鋳型内の溶湯を気体により加圧
する。
低い加圧力で溶湯と予備成形体とを複合化することがで
きるので、中子部材が崩壊性の塩中子や砂中子等の場合
に、中子部材が鋳造時に加圧により破損したり変形した
りするのを容易にかつ確実に防止することができる。よ
って、予備成形体に中子部材を保持した状態でその予備
成形体と溶湯とを複合化する場合に、最適な鋳造方法が
得られる。
係る複合化用予備成形体Bを示し、この予備成形体B
は、図3に示すように、自動車エンジン用のピストン1
を製造する際に使用されるものである。このピストン1
の上部における外周部には、上から順に、トップリング
を嵌装するためのトップリング溝3と、セカンダリング
を嵌装するためのセカンダリング溝4と、オイルリング
を嵌装するためのオイルリング溝5とがそれぞれ形成さ
れている。そして、このピストン1は、アルミニウム系
金属(JIS規格H5202に規定されているAC8A
等)を母材とし、上記トップリング溝3の周囲のみがそ
のアルミニウム系金属とニッケル−クロム合金の強化材
とで複合化された複合部6を有するアルミニウム系複合
金属部品とされている。また、このピストン1の内部に
おける上記複合部6よりも内側には、リング状の冷却用
オイル通路8が形成されている。尚、図3中、7は、こ
のピストン1とコネクティングロッドとを連結するピス
トンピンを挿入するためのピストンピン挿入孔である。
合部6がアルミニウム系金属と複合化される前の状態の
ものであり、気孔を有する(気孔率80〜95%程度)
金属多孔体からなる。そして、この予備成形体Bは、後
述の如く、上記アルミニウム系金属の溶湯が加圧される
ことによりその予備成形体Bの気孔内に含浸して複合化
されるようになっている。尚、上記予備成形体Bは、そ
の外径がピストン1の外径よりも大きく、また、その外
周部にはトップリング溝3に相当する溝は形成されてお
らず、後述の如く、予備成形体Bとアルミニウム系金属
溶湯とが複合化された鋳物9(図13参照)に対して機
械切削加工を施すことにより、所定のピストン形状とさ
れるようになっている。
体基部30とその基部30の内周部の一部に径方向内側
に突設されてなる3つの中子保持部31,31,…とを
有している。この3つの中子保持部31,31,…は、
周方向に略等間隔を空けて設けられ、各中子保持部31
の先端面には、図2に示すように、下側に向かって突出
量が小さくなる傾斜面31aがそれぞれ形成されてい
る。この各傾斜面31aに、上記予備成形体Bの内径よ
りも小さい外径を有し、かつ上記冷却用オイル通路8を
形成するためのリング状の塩中子(中子部材)Cを下側
から圧入して嵌めることが可能とされている。このこと
で、この塩中子Cは予備成形体Bの各中子保持部31に
保持されるようになっており、上記基部30は、保持さ
れた塩中子Cとの間に間隙を有するように形成されてい
ることになる。尚、上記塩中子Cの熱膨張率は予備成形
体Bよりもかなり大きい値である。
るための製造装置Aを示し、この製造装置Aは、2分割
されてその各合せ面12aに対して略対称形状をなすサ
イド型12,12と、この両サイド型12,12同士が
各合せ面12aにて合わされた状態で形成された上型挿
入孔18及び中型挿入孔19にそれぞれ挿入された上型
13及び中型14とからなる鋳型11を有している。こ
の両サイド型12,12同士が各合せ面12aにて合わ
されかつ上型13及び中型14が完全に挿入された状態
(型締めされた状態)で、これらの型12〜14によっ
て囲まれた空間が、上記ピストン1(切削加工前の鋳物
9)と略同じ形状の製品キャビティ15とされ、その製
品キャビティ15内にアルミニウム系金属の溶湯が充填
されて上記鋳物9が鋳造されるようになっている。上記
上型13及び中型14は上下方向に、また両サイド型1
2,12はその各合せ面12aと垂直な方向(図4の紙
面垂直方向)にそれぞれスライド可能に構成され、鋳造
が完了すると各型12〜14が互いに離れる方向にスラ
イド(型開き)されるようになっている。尚、図4中、
17は上記ピストンピン挿入孔7を形成するための鋳抜
きピンである。
内に上記予備成形体Bを、上記塩中子Cを保持した状態
で支持可能とされている。すなわち、上記鋳型11の両
サイド型12,12における製品キャビティ15上部に
はそれぞれ段差部12b,12bが形成され、その各段
差部12bよりも上側の内径は上型挿入孔18の内径と
同じでかつ上記予備成形体Bの外径よりも僅かに大きく
され、各段差部12bよりも下側の内径は予備成形体B
の外径よりも小さくされている。このことで、上記上型
13を上方にスライドさせて両サイド型12,12から
離した状態で上記予備成形体Bを上型挿入孔18からそ
の各段差部12bまで挿入可能とされている。また、上
記上型13は、上型挿入孔18に完全に挿入されたとき
に、その下面外周部に設けた突出部13aの先端面によ
り上記段差部12bまで挿入した予備成形体Bの上面を
押さえることが可能とされ、その予備成形体Bを上型1
3の突出部13a先端面と両サイド型12,12の各段
差部12bとの間で支持するようになっている。
合せ面12aには、その上部の上型挿入孔18側方にお
いて鋳型11内にアルミニウム系金属溶湯を充填するた
めのテーパ面を有する湯口26と、この湯口26と上記
製品キャビティ15の下部とを接続する断面略円形状の
湯道27が形成されている。この湯道27は、上記湯口
26から下方に延びた後に略直角に製品キャビティ15
側に折れ曲り、水平方向に延びて製品キャビティ15に
接続されている。
2の各合せ面12aには、上記湯道27とは製品キャビ
ティ15を挟んで反対側に断面略矩形状のエア抜き溝3
5が形成されている。このエア抜き溝35は、上述の如
く支持された予備成形体Bの側方から水平方向に延びた
後、上方に延びるように設けられ、溶湯を製品キャビテ
ィ15内に充填する際に、この製品キャビティ15内の
エアを抜くためのもので、溶湯がこのエア抜き溝35に
侵入したときに冷却凝固してシールがなされるようにな
っている。
下方向に移動可能とされたカバー37で覆われるように
なっている。このカバー37は、その下部に湯口26の
テーパ面と略同形状のテーパ面を有し、その下部が湯口
26の上部に嵌合することでこの湯口26は完全に塞が
れるようになっている。
の下面から略円錐台形状に上方に凹陥した押湯部13b
が形成されている。また、この上型13には、上記押湯
部13b内にエアを吹き込んでこの鋳型11内の溶湯を
その押湯部13bから加圧するためのパイプ38の一端
部がその上型13を貫通して押湯部13b上端に達する
ように取付固定されている。このパイプ38の他端部
は、圧力が0.5〜30Kgf/cm2 の範囲にある工場エア
を生成する加圧エア源(図示せず)に接続されている。
に塩中子Cを保持させて、上記製造装置Aにより上記ピ
ストン1を製造する方法を説明する。先ず、予備成形体
Bを作製するには、先ず、図6に示すように、略矩形状
の金属多孔体シート32を短冊状のシート32a,32
a,…に切断し(同図(a))、その短冊状の各シート
32aをリング状に巻く(同図(b))。そして、プレ
ス成形により、その各シート32aの端部同士を接合す
ると共に、所望の形状となるように圧下する。このと
き、上記各中子保持部31を同時にプレス成形により形
成することで予備成形体Bは完成する(同図(c))。
さらに、塩をプレス成形によりリング状に固化すること
で塩中子Cを作製しておき(同図(d))、この塩中子
Cの外周部を上記予備成形体Bにおける各中子保持部3
1の傾斜面31aにその下側から圧入することにより、
予備成形体Bに塩中子Cを保持する(同図(e))。
Aにおける鋳型11の上型13及びカバー37を上方に
スライドさせた状態で、塩中子Cを保持した予備成形体
Bを上型挿入孔18から両サイド型12,12の各段差
部12bまで挿入する。そして、図8に示すように、上
型13を上型挿入孔18に挿入してその突出部13a先
端面と両サイド型12,12の各段差部12bとの間で
予備成形体Bを支持する。この状態で、図9に示すよう
に、アルミニウム系金属の溶湯43を酌44により湯口
26から湯道27内及び製品キャビティ15内に充填す
る。
湯43の熱により膨脹するが、塩中子Cの熱膨脹率が予
備成形体Bよりもかなり大きいので、塩中子Cは予備成
形体Bの各中子保持部31においてその変形が拘束され
る。しかし、塩中子Cの各中子保持部31以外の箇所に
おいて予備成形体Bの基部30との間に間隙が形成され
ているので、その箇所で塩中子Cが膨脹変形し、塩中子
Cに生じる熱応力を低減させてその割れを防止すること
ができる。
時点、つまり上型13の押湯部13bの上下方向略中央
まで充填された時点(図10参照)で、図11に示すよ
うに、カバー37を下方にスライドさせて湯口26をそ
のカバー37で閉塞する。
ア源からパイプ38を介して鋳型11の押湯部13b内
に工場エアを供給し、鋳型11内の溶湯43を加圧す
る。このことで、溶湯43は、上記予備成形体B内に含
浸されて溶湯43と予備成形体Bとが複合化される。こ
のとき、溶湯43は、予備成形体Bと塩中子Cとの間の
間隙からもその予備成形体B内に含浸するので、溶湯4
3の予備成形体B内への含浸が塩中子Cによって制限さ
れることは殆どない。また、溶湯43の加圧は、高圧鋳
造法に比べてかなり低い圧力で行っているので、加圧に
よる塩中子Cの破損や変形を容易にかつ確実に防止する
ことができる。
加圧し続けた後、溶湯43を冷却凝固させる。その後、
上記カバー37を上方にスライドさせると共に、上型1
3、中型14及び両サイド型12,12をそれぞれスラ
イドさせて型開きを行い、鋳造された鋳物9を鋳型11
内から取り出す。このとき、図13に示すように、この
鋳物9は、トップリング溝3、セカンダリング溝4及び
オイルリング溝5は形成されておらず、予備成形体Bの
外周部が周囲よりも突出された状態にある。この鋳物9
に対してT6熱処理を施した後、機械切削加工を施す。
すなわち、鋳物9の外周部全体を切削し、その後、トッ
プリング溝3、セカンダリング溝4及びオイルリング溝
5を切削して形成する。さらに、鋳物9の下側からドリ
ルで塩中子Cの箇所まで穴を開け、その穴に水を供給し
てその塩中子Cを水に溶解させることにより冷却用オイ
ル通路8を形成する。このことで、トップリング溝3の
周囲に複合部6を有するピストン1が完成する。この完
成したピストン1の冷却用オイル通路8内には、鋳造時
に塩中子Cに割れが生じることはないので、バリは全く
生じていない。
形体Bの各中子保持部31は、塩中子Cとの間に間隙を
有するように形成したリング状の予備成形体基部30に
おける内周部の一部に周方向に略等間隔を空けた状態で
突設され、その各中子保持部31の先端の傾斜面31a
にリング状の塩中子Cの外周部が保持されているので、
予備成形体Bよりも熱膨張率が大きい塩中子Cをこのよ
うに予備成形体Bの内側に保持した場合でも、その塩中
子Cは、その間隙の分だけ予備成形体Bに拘束されずに
膨脹変形することができ、鋳造時の熱応力を均一に分散
させることができる。また、上記間隙の存在により、塩
中子Cの外周部全周を予備成形体Bの基部30の内周部
全周で保持する場合に比べて、溶湯43の予備成形体B
内への含浸可能部分を増加させることができる。よっ
て、塩中子Cの熱応力による割れを防止してバリの発生
を抑制することができる共に、溶湯43と予備成形体B
との複合性を向上させることができ、塩中子Cを保持す
る構造として最適なものが得られる。
明の実施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では、図
1及び図2と同じ部分については同じ符号を付してその
詳細な説明は省略し、他の異なる箇所のみを説明す
る)、予備成形体Bにおいて塩中子Cを保持する各中子
保持部31の構成を上記実施形態1と異ならせたもので
ある。
シート32を短冊状に切断してリング状に巻いた各シー
ト32aに対してプレス成形を行う際に、各中子保持部
31の圧下率を予備成形体基部30よりも小さくする。
このことで、各中子保持部31は、基部30よりも気孔
率が高くされて変形能が向上されていると共に、基部3
0よりも上方に突出した形状とされている。
形体Bの各中子保持部31自体が変形し易くなるので、
塩中子Cに発生する熱応力をさらに低減させることがで
きる。また、プレス成形時に基部30と各中子保持部3
1との圧下率を変えるだけで各中子保持部31の気孔率
を容易に高くすることができる。よって、簡単な構成で
塩中子Cの熱応力による割れをより一層効果的に防止す
ることができる。
態3を示し、各中子保持部31を基部30とは異なる材
料で構成したことが上記実施形態1,2と異なる。すな
わち、各中子保持部31は、基部30よりも軟質である
材料で構成され、プレス成形により基部30と共に一体
成形されたものである。
施形態2と同様に、各中子保持部31の変形により塩中
子Cに生じる熱応力をさらに抑制することができる。よ
って、実施形態2と同様の作用効果を得ることができ
る。
1を基部30と異なる軟質の材料としたが、各中子保持
部31を基部30と気孔率のみが異なる同じ材料とする
ことによって基部30よりも軟質となるようにしてもよ
い。
態4を示し、各中子保持部31は、予備成形体基部30
とは別の部材で構成されたものである。すなわち、各中
子保持部31は、上下方向略中央部に凹部33aが形成
されて略コ字状とされた中子保持部材33からなり、そ
の各中子保持部材33の凹部33aを予備成形体Bの内
周部に周方向に略等間隔となるように嵌合させることで
各中子保持部31が構成されている。この各中子保持部
材33は、上記実施形態3の如く、基部30よりも軟質
とされている。
保持部31が基部30とは別の部材である中子保持部材
33で構成されているので、各中子保持部31の形状や
材料の自由度を増大させることができ、耐摩耗性等を必
要としない各中子保持部31に、予備成形体基部30に
使用するような高価な材料を使用しなくても済む。よっ
て、各中子保持部31を形成するためのコストを低減し
つつ、塩中子Cの熱応力による割れを防止することがで
きる。
態5を示し、予備成形体Bには、上記実施形態1〜4の
ような各中子保持部31は設けられておらず、塩中子C
に予備成形体Bに保持される保持部41,41,…を形
成したものである。
は、リング状の中子部材基部40とその基部40の外周
部の一部に径方向外側に突設されてなる3つの保持部4
1,41,…とを有している。この各保持部41は、周
方向に略等間隔を空けて設けられ、この各保持部41の
先端面は、上方に向かってその突出量が小さくなるよう
に形成されている。このことで、この塩中子Cの各保持
部41の先端面を、上記予備成形体Bの内周部にその下
側から圧入して嵌めることが可能とされ、この塩中子C
は各保持部41により予備成形体Bに保持されるように
なっている。
Cに各保持部41が突設されていること以外は、上記実
施形態1と全く同じである。よって、実施形態1と同様
の作用効果を得ることができる。
26をカバー37により閉塞した状態で、その湯口26
から鋳型11内に充填した溶湯43を、エアにより加圧
して予備成形体Bと溶湯43とを複合化するようにした
が、加圧パンチやプランジャ等によって溶湯43に高圧
力を加える高圧鋳造法により予備成形体Bと溶湯43と
を複合化することも可能である。
は、鋳型内において充填した溶湯を加圧することにより
複合化されてなり、かつ中子部材を保持する中子保持部
を有する複合化用予備成形体に対して、その中子部材と
の間に間隙を有するように予備成形体基部を形成し、上
記中子保持部をその予備成形体基部の一部に突設した。
また、請求項6の発明では、複合化用予備成形体に保持
される保持部が形成された中子部材に対して、その予備
成形体との間に間隙を有するように中子部材基部を形成
し、上記保持部をその中子部材基部の一部に突設した。
したがって、これらの発明によると、中子部材の熱応力
による割れを防止してバリ発生の抑制化を図ることがで
きる共に、溶湯と予備成形体との複合性の向上化を図る
ことができる。
ング状とし、複数の中子保持部を、上記予備成形体基部
の内周部において周方向に所定間隔を空けた状態で径方
向に突設した。また、請求項7の発明では、中子部材基
部をリング状とし、複数の保持部を、上記中子部材基部
の外周部において周方向に所定間隔を空けた状態で径方
向に突設した。したがって、これらの発明によると、中
子部材の保持構造として最適なものを得ることができ
る。
成形体基部よりも気孔率が高くなるようにした。また、
請求項4の発明では、中子保持部を、予備成形体基部よ
りも軟質となるようにした。したがって、これらの発明
によると、中子部材の熱応力による割れのさらなる抑制
化を図ることができる。
予備成形体基部とは別の部材で構成したことにより、中
子保持部を形成するためのコストの低減化を図りつつ、
中子部材の熱応力による割れを防止することができる。
子としたことにより、この中子部材の保持構造の有効な
利用を図ることができる。
製造方法として、複合化用予備成形体とこの予備成形体
に保持される中子部材とを、相手部材に対して間隙を有
するように形成した基部と、上記予備成形体及び中子部
材の少なくとも一方の基部の一部に突設された保持部と
で構成しておき、上記保持部にて上記予備成形体に中子
部材を保持した状態で鋳型内にその予備成形体を支持
し、上記鋳型内に溶湯を充填して加圧することにより上
記予備成形体と複合化するようにしたことにより、請求
項1又は6の発明と同様の作用効果が得られる。
ら溶湯を鋳型内に充填後に該湯口を閉塞した状態で、そ
の鋳型内の溶湯を気体により加圧するようにしたことに
より、予備成形体に中子部材を保持した状態でその予備
成形体と溶湯とを複合化する場合に、最適な鋳造方法を
得ることができる。
を示す上面図である。
である。
図である。
に塩中子を保持するまでの手順を示す図である。
両サイド型の各段差部まで挿入した状態を示す図4相当
図である。
した状態を示す図4相当図である。
充填している状態を示す図4相当図である。
相当図である。
閉した状態を示す図4相当図である。
す図4相当図である。
断面図である。
を示す斜視図である。
体に保持された状態を示す上面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 鋳型内において充填した溶湯を加圧する
ことにより複合化されてなり、かつ中子部材を保持する
中子保持部を有する複合化用予備成形体において、 上記中子部材との間に間隙を有するように形成された予
備成形体基部を有し、 上記中子保持部は、上記予備成形体基部の一部に突設さ
れてなることを特徴とする複合化用予備成形体。 - 【請求項2】 請求項1記載の複合化用予備成形体にお
いて、 予備成形体基部は、リング状をなし、 複数の中子保持部が、上記予備成形体基部の内周部にお
いて周方向に所定間隔を空けた状態で径方向に突設され
ていることを特徴とする複合化用予備成形体。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の複合化用予備成形
体において、 中子保持部は、予備成形体基部よりも気孔率が高いこと
を特徴とする複合化用予備成形体。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の複合化用予備
成形体において、 中子保持部は、予備成形体基部よりも軟質であることを
特徴とする複合化用予備成形体。 - 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の複合化用
予備成形体において、 中子保持部は、予備成形体基部とは別の部材で構成され
ていることを特徴とする複合化用予備成形体。 - 【請求項6】 鋳型内において充填した溶湯を加圧する
ことにより複合化されてなる複合化用予備成形体に保持
される保持部が形成された中子部材において、 上記複合化用予備成形体との間に間隙を有するように形
成された中子部材基部を有し、 上記保持部は、上記中子部材基部の一部に突設されてな
ることを特徴とする中子部材。 - 【請求項7】 請求項6記載の中子部材において、 中子部材基部は、リング状をなし、 複数の保持部が、上記中子部材基部の外周部において周
方向に所定間隔を空けた状態で径方向に突設されている
ことを特徴とする中子部材。 - 【請求項8】 塩中子であることを特徴とする請求項6
又は7記載の中子部材。 - 【請求項9】 鋳型内において充填した溶湯を加圧する
ことにより複合化されてなる複合化用予備成形体と該複
合化用予備成形体に保持される中子部材とを、相手部材
に対して間隙を有するように形成した基部と、上記複合
化用予備成形体及び中子部材の少なくとも一方の基部の
一部に突設された保持部とで構成しておき、 上記保持部にて上記複合化用予備成形体に中子部材を保
持した状態で鋳型内に該複合化用予備成形体を支持し、 上記鋳型内に溶湯を充填して加圧することにより上記複
合化用予備成形体と複合化することを特徴とする複合金
属部品の製造方法。 - 【請求項10】 請求項9記載の複合金属部品の製造方
法において、 鋳型の湯口から溶湯を鋳型内に充填後に該湯口を閉塞し
た状態で、上記鋳型内の溶湯を気体により加圧すること
を特徴とする複合金属部品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07336697A JP3817819B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 複合化用予備成形体及びこれが複合化された複合金属部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07336697A JP3817819B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 複合化用予備成形体及びこれが複合化された複合金属部品の製造方法 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10263791A true JPH10263791A (ja) | 1998-10-06 |
| JPH10263791A5 JPH10263791A5 (ja) | 2004-12-16 |
| JP3817819B2 JP3817819B2 (ja) | 2006-09-06 |
Family
ID=13516118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07336697A Expired - Fee Related JP3817819B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 複合化用予備成形体及びこれが複合化された複合金属部品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3817819B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030037087A (ko) * | 2001-11-02 | 2003-05-12 | 김동탁 | 선박엔진용 베이스 링 제조방법 |
| CN108788020A (zh) * | 2018-06-13 | 2018-11-13 | 滨州东海龙活塞有限公司 | 一种内冷油道盐芯的制作方法 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP07336697A patent/JP3817819B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN108788020A (zh) * | 2018-06-13 | 2018-11-13 | 滨州东海龙活塞有限公司 | 一种内冷油道盐芯的制作方法 |
| CN108788020B (zh) * | 2018-06-13 | 2019-10-18 | 滨州东海龙活塞有限公司 | 一种内冷油道盐芯的制作方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3817819B2 (ja) | 2006-09-06 |
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