JPH1026477A - みぞ形誘導炉 - Google Patents

みぞ形誘導炉

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JPH1026477A
JPH1026477A JP8177737A JP17773796A JPH1026477A JP H1026477 A JPH1026477 A JP H1026477A JP 8177737 A JP8177737 A JP 8177737A JP 17773796 A JP17773796 A JP 17773796A JP H1026477 A JPH1026477 A JP H1026477A
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JP
Japan
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groove
throat
inductor
refractory material
sectional area
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8177737A
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English (en)
Inventor
Yasuo Tomita
安夫 冨田
Takao Nishida
卓男 西田
Katsunao Tanaka
克尚 田中
Masahiro Nakatani
正博 中谷
Sadahiro Ueno
定洋 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27B—FURNACES, KILNS, OVENS OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
    • F27B14/00—Crucible or pot furnaces
    • F27B14/06—Crucible or pot furnaces heated electrically, e.g. induction crucible furnaces with or without any other source of heat
    • F27B14/061—Induction furnaces
    • F27B14/065—Channel type
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27B—FURNACES, KILNS, OVENS OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
    • F27B14/00—Crucible or pot furnaces
    • F27B14/08—Details specially adapted for crucible or pot furnaces
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27B—FURNACES, KILNS, OVENS OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
    • F27B14/00—Crucible or pot furnaces
    • F27B14/08—Details specially adapted for crucible or pot furnaces
    • F27B14/10—Crucibles
    • F27B2014/104—Crucible linings

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱部であるみぞ部内の溶融金属の流れが滞
ると周囲の耐火材が過度に加熱されて劣化し寿命が短縮
される。 【解決手段】 みぞ部13の一端側の開口部13bを他
端側の開口部13aよりも上位に形成するとともにみぞ
部13の断面積を開口部13b側を小にし開口部13a
側を大にすることにより、みぞ部13内の溶融金属Mに
発生する外方向の電磁力によるみぞ部13の長手方向の
推力が時計回り方向となり、みぞ部13内の溶融金属M
には常に開口部13b側から上昇する対流を発生する。
それにより、溶融金属Mの対流が円滑になり、耐火材が
過度に加熱されることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属等の加熱に用
いられるみぞ形誘導炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属等の加熱に用いられる誘導炉
として、るつぼ形誘導炉とみぞ形誘導炉がある。るつぼ
形誘導炉が鉄心のない変圧器の構造であるのに対し、み
ぞ形誘導炉は鉄心のある変圧器の構造をしている。つま
り、みぞ形誘導炉では炉の底部に形成したみぞ部内に溶
融金属を満たし、このみぞ部内の溶融金属を1ターンで
しかも短絡され2次コイルとすることにより、別途設け
た1次コイルに通電することで、このみぞ部内の溶融金
属に数万アンペアの誘導電流を発生させることが可能と
なる。その結果、溶融金属を流れる電流値の二乗と抵抗
値に比例したジュール熱が発生して溶融金属を加熱す
る。
【0003】図5は、従来のみぞ形誘導炉の具体的な構
造を示す断面図である。従来のみぞ形誘導炉には、みぞ
部の配置をU字形にしたものとW字形にしたものがあ
り、これはU字形のものである。このみぞ形誘導炉は、
図示されるように、バス(湯室)部1と、発熱部である
インダクタ部2とで構成され、バス部1は耐火材3を炉
体ケース4により支持して形成され、その上部が炉蓋5
により密閉されている。バス部1の形状は放熱を抑える
ため表面積の少ない形状とするとともに、底部から上方
に向けて耐火材3内にノズル状の流路からなる受湯口6
および出湯口7が形成されている。バス部1の底部に
は、幅の狭い通路であるスロート9が形成されている。
インダクタ部2は、このスロート9と接続するようにバ
ス部1に支持・固定されている。
【0004】このインダクタ部2は、インダクタケース
11により支持された耐火材12にU字形をしたみぞ部
13が形成され、みぞ部13の上部両端がスロート9と
接続されている。みぞ部13の中心部には、同軸上にコ
イル14が巻回され、その中心孔を通り、みぞ部13の
外側を巡るようにリング状の鉄心15が配設されてい
る。この一次コイルであるところのコイル14に通電す
ることにより、二次コイルであるところのみぞ部13内
の溶融金属Mに誘導電流が発生し、電流値の二乗と抵抗
値に比例したジュール熱がみぞ部13内の溶融金属Mに
発生する。みぞ部13内で加熱された溶融金属Mが、み
ぞ部13の開口部近辺において対流を発生して、炉全体
が加熱される。
【0005】図6は、同じくみぞ部の配置がU字形をし
た従来のみぞ形誘導炉の他の例を示す断面図である。こ
のみぞ形誘導炉のインダクタ部2は、図5のみぞ形誘導
炉とほぼ共通であり、バス部1の形状の一部が異なるだ
けであるので、共通部分には同一の符号を付して説明を
省略する。
【0006】図7はみぞ部の配置をW字形にした従来の
みぞ形誘導炉の具体的な構造を示す断面図であり、図8
は図7のA線断面図である。このみぞ形誘導炉は、図7
に示されるように、バス(湯室)部1と、発熱部である
インダクタ部2とで構成され、バス部1は耐火材3を炉
体ケース4により支持して形成されている。バス部1の
側面部には、耐火材3を斜め下方に貫通させて複数のス
ロート9が形成されている。スロート9の外側開口部に
は、インダクタ部2との当接面が形成されており、この
当接面にみぞ部の配置をW字形にしたインダクタ部2が
取り外し自在に取り付けられている。
【0007】図8に示されるインダクタ部2は、図5、
図6に示したU字形のインダクタ部2を2個組み合わせ
て形成されている。すなわち、インダクタケース11に
より支持された耐火材12中に紙面と垂直方向に貫通す
る2個の孔を形成し、リング状をした同一の鉄心15の
挿通部とするとともに、貫通した孔の外側に一部が同心
円状をしたU字形のみぞ部13B,13Cを形成する。
単体ではそれぞれがU字形をしているみぞ部13B,1
3Cを、隣り合わせて互いの端部が一体となるようにし
て連続させることで、全体の形状がW字形となる。みぞ
部13B,13Cの上部は耐火材12の上面に開口され
て、バス部1に形成されているスロート9と接続され
る。
【0008】みぞ部13B,13Cの中心部には、同軸
上にコイル14B,14Cがそれぞれ巻回され、その両
中心孔を通り、リング状の鉄心15が配設されている。
この一次コイルであるところのコイル14B,14Cに
通電することにより、二次コイルであるところのみぞ部
13B,13C内の溶融金属Mに誘導電流が発生し、電
流値の二乗と抵抗値に比例したジュール熱がみぞ部13
B,13C内の溶融金属Mに発生する。みぞ部13B,
13C内で加熱された溶融金属Mが、みぞ部13B,1
3Cの開口部近辺において対流を発生し、炉全体が加熱
される。なお、図7では、インダクタ部2がバス部1の
左右対称に1個ずつ接続されているが、バス部1の容量
に応じてさらに多数のインダクタ部2が接続されるもの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のみぞ形誘導炉では、U字形、W字形いずれのみ
ぞ形誘導炉であっも、みぞ部13が左右対称形であるた
め、みぞ部内の対流が滞ることがあり、その場合は溶融
金属Mが一時的に過度に加熱され、みぞ部13を構成す
る耐火材12が高温にさらされることになり、バス部1
の耐火材3に比べてその部分の寿命が著しく短くなる。
その結果、インダクタ部2の劣化が進むたびに、バス部
1はそのままにしてインダクタ部2を頻繁に交換しなけ
ればならなかった。そこで従来は、インダクタ部2の交
換作業をするために、図示されるように、バス部1の下
部とインダクタ部2をフランジ接続の構造としている。
このフランジを取り外してインダクタ部2を交換する際
は、溶融金属Mを全て出湯してからバス部1およびイン
ダクタ部2をバーナで保熱しながら行わなければならな
い。この作業は熱間交換とも呼ばれ、経験と組織力が要
求される困難な作業である。本発明は上記課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、み
ぞ部内の加熱された溶融金属の流れをスムーズにして、
みぞ部内の溶融金属が過度に加熱されることを防止する
ことにより、インダクタ部の耐火材の寿命を延ばしてイ
ンダクタ部の交換間隔を長くすることのできるみぞ形誘
導炉を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、耐火材からなるバス部本体にス
ロートを形成し、耐火材からなるインダクタ部をこのス
ロート部とフランジ構造により着脱自在に固定するとと
もに、インダクタ部内に両端がスロートと連続するみぞ
部をU字形に形成し、このみぞ部のU字形を構成する半
円部の内側同軸上にコイルを配設し、さらにそのコイル
の中空部にインダクタ部を貫通するようにリング状鉄心
を配設したみぞ形誘導炉において、みぞ部の一端側の開
口部位置を他端側の開口部位置よりもスロート部寄りに
形成したことを特徴とする。それにより、開口部がスロ
ート部寄りに形成された一端側のみぞ部が他端側のみぞ
部よりも長くなった分、みぞ部内の溶融金属に外方向に
発生する電磁力にもとづくみぞ部長手方向の推力が他端
側より大となり、みぞ部内の溶融金属には常に一端側か
ら噴出する対流が発生する。
【0011】請求項2の発明は、耐火材からなるバス部
本体にスロートを形成し、耐火材からなるインダクタ部
をこのスロート部とフランジ構造により着脱自在に固定
するとともに、インダクタ部内に両端がスロートと連続
するみぞ部をU字形に形成し、このみぞ部のU字形を構
成する半円部の内側同軸上にコイルを配設し、さらにそ
のコイルの中空部にインダクタ部を貫通するようにリン
グ状鉄心を配設したみぞ形誘導炉において、みぞ部の一
端側の断面積を他端側の断面積よりも小さくしたことを
特徴とする。それにより、一端側のみぞ部は他端側より
も断面積が小さい分、電流密度が増し、みぞ部内の溶融
金属に外方向に発生する電磁力にもとづくみぞ部長手方
向の推力が他端側より大となり、みぞ部内の溶融金属に
は常に一端側から噴出する対流が発生する。
【0012】請求項3の発明は、耐火材からなるバス部
本体にスロートを形成し、耐火材からなるインダクタ部
をこのスロート部とフランジ構造により着脱自在に固定
するとともに、インダクタ部内に両端がスロートと連続
するみぞ部をU字形に形成し、このみぞ部のU字形を構
成する半円部の内側同軸上にコイルを配設し、さらにそ
のコイルの中空部にインダクタ部を貫通するようにリン
グ状鉄心を配設したみぞ形誘導炉において、みぞ部の一
端側の開口部を他端側の開口部よりもスロート部寄りに
形成しかつみぞ部の一端側の断面積を他端側の断面積よ
りも小さくしたことを特徴とする。それにより、開口部
がスロート部寄りに形成された一端側のみぞ部が他端側
のみぞ部よりも長くなり、さらに、一端側のみぞ部は他
端側よりも断面積が小さい分、電流密度が増し、その
分、みぞ部内の溶融金属に外方向に発生する電磁力にも
とづくみぞ部長手方向の推力が他端側より大となり、み
ぞ部内の溶融金属には常に一端側から噴出する対流が発
生する。
【0013】請求項4の発明は、耐火材からなるバス部
本体にスロートを形成し、耐火材からなるインダクタ部
をこのスロート部とフランジ構造により着脱自在に固定
するとともに、インダクタ部内に2個の半円を組み合わ
せてほぼW字形としかつその両端および中間部がスロー
トと連続するみぞ部を形成し、このみぞ部の両方の半円
部の内側同軸上にそれぞれコイルを配設し、さらに両コ
イルの中空部に同一のリング状鉄心を配設したみぞ形誘
導炉において、みぞ部の両端側の開口部位置を中間部の
開口部位置よりもスロート部寄りに形成したことを特徴
とする。それにより、開口部がスロート部寄りに形成さ
れた両端側のみぞ部が中間部側のみぞ部よりも長くなっ
た分、みぞ部内の溶融金属に外方向に発生する電磁力に
もとづくみぞ部長手方向の推力が他端側より大となり、
みぞ部内の溶融金属には常に中間部側より吸い込まれて
両端側から噴出する対流が発生する。
【0014】請求項5の発明は、耐火材からなるバス部
本体にスロートを形成し、耐火材からなるインダクタ部
をこのスロート部とフランジ構造により着脱自在に固定
するとともに、インダクタ部内に2個の半円を組み合わ
せてほぼW字形としかつその両端および中間部がスロー
トと連続するみぞ部を形成し、このみぞ部の両方の半円
部の内側同軸上にそれぞれコイルを配設し、さらに両コ
イルの中空部に同一のリング状鉄心を配設したみぞ形誘
導炉において、みぞ部の両端側の断面積を中間部側の断
面積よりも小さくしたことを特徴とする。それにより、
両端側のみぞ部は中間部側よりも断面積が小さい分、電
流密度が増し、みぞ部内の溶融金属に外方向に発生する
電磁力にもとづくみぞ部長手方向の推力が他端側より大
となり、みぞ部内の溶融金属には常に中間部側より吸い
込まれて両端側から噴出する対流が発生する。
【0015】請求項6の発明は、耐火材からなるバス部
本体にスロートを形成し、耐火材からなるインダクタ部
をこのスロート部とフランジ構造により着脱自在に固定
するとともに、インダクタ部内に2個の半円を組み合わ
せてほぼW字形としかつその両端および中間部がスロー
トと連続するみぞ部を形成し、このみぞ部の両方の半円
部の内側同軸上にそれぞれコイルを配設し、さらに両コ
イルの中空部に同一のリング状鉄心を配設したみぞ形誘
導炉において、みぞ部の両端側の開口部位置を中間部の
開口部位置よりもスロート部寄りに形成しかつみぞ部の
両端側の断面積を中間部側の断面積よりも小さくしたこ
とを特徴とする。それにより、開口部がスロート部寄り
に形成された両端側のみぞ部が中間部側のみぞ部よりも
長くなり、さらに、両端側のみぞ部は中間部側よりも断
面積が小さい分、電流密度が増し、その分、みぞ部内の
溶融金属に外方向に発生する電磁力にもとづくみぞ部長
手方向の推力が中間部側より大となり、みぞ部内の溶融
金属には常に中間部側より吸い込まれて両端側から噴出
する対流が発生する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は請求項1から請求項3の発明に係
るみぞ形誘導炉の第1の実施形態の断面図である。図に
おいて、9はバス(湯室)部1の下部に形成されたスロ
ートであり、その下面に発熱部であるインダクタ部2が
接続・固定されている。バス部1は耐火材3を炉体ケー
ス4により支持して形成されている。インダクタ部2
は、インダクタケース11により支持した耐火材12に
ほぼU字形または半円形状にみぞ部13が形成され、み
ぞ部13の上部の両端がスロート9に連続するように形
成されている。
【0017】みぞ部13の中心部は中空に形成されて、
その内側同軸上にコイル14が巻回され、さらにその中
心孔を通り、みぞ部13の外側を巡るようにリング状の
鉄心15が配設されている。ここまでの基本的な構造
は、図5に示した従来のみぞ形誘導炉と共通である。次
にこの実施形態の特徴であるみぞ部13の構造について
説明する。みぞ部13の右側上端の開口部13aは、図
示されている断面における外側の外形線が、コイル14
の中心点を基準にした場合の3時の位置からそのまま上
方のスロート9まで垂直な直線により形成されている。
一方、内側の外形線は、3時の位置から上方の12時の
位置まで下方から連続する円形曲線により形成されてい
る。すなわち、みぞ部13の右側上端の開口部13aは
3時の位置から上方に拡大しながら開口されている。
【0018】これに対して、みぞ部13の左側上端の開
口部13bは、断面における内外の外形線が、コイル1
4の中心点を基準にした場合の9時の位置からそのまま
上方のスロート9までほぼ平行で垂直な直線により形成
されており、その上端右側がわずかに曲線により拡大さ
れている。しかも、みぞ部13は、右側の3時の位置か
ら時計方向に進むに連れてその断面積が徐々に小さくな
るように形成されている。その様子を図1の上方に示し
たみぞ13の断面図に示してある。なお、結果的には、
断面図におけるみぞ部13の内側の外形線の形状とし
て、円形の左上方部に頂角がほぼ直角の突起を備えたと
ことにもなる。以下、この突起部をコーナ部16と称す
る。
【0019】次に、これらの構成でコイル14に通電し
て加熱する場合の動作を説明する。コイル14に時計方
向の電流が流れる場合は、みぞ部13内の溶融金属Mに
反時計方向の誘導電流が発生してそのジュール熱によ
り、みぞ部13内の溶融金属Mが加熱される。このと
き、みぞ部13に対しては図の紙面背部から手前方向に
磁界が発生する。その結果、フレミングの左手の法則に
より、みぞ部13内の溶融金属Mにその電流方向と直交
する外側方向へ電磁力が発生する。
【0020】図2がその電磁力の大きさをベクトルとし
て図示したものである。図示されるように、みぞ部13
内では、電流密度が大きいため発生する電磁力f1も大
きいが、炉内では電流密度が小さいため発生する電磁力
f2が小さい。なお、コイル14に通電される電流は交
流であるため、その方向が反転した場合、みぞ部13内
に流れる電流方向および磁界の方向がともに反転するこ
とにより、発生する電磁力は同じく外側の方向である。
このように、みぞ部13内の溶融金属Mに繰り返し電磁
力が作用する場合、みぞ部13を、その液圧(ヘッド)
の最大となる最下位の位置Cを中心にして左右の形状を
比較すると、右側は開口部Aの位置が低いためみぞの長
さが短かい。
【0021】それに対して、左側は開口部Bの位置が高
いため有効に電磁力が発生する部分が長くなる。しかも
左側のみぞ部の断面積は右側に比べて小さいため、その
分、電流密度が増し電磁力が大きくなる。つまり、みぞ
部13の左側は右側に比べて、発生する電磁力が大きく
しかも広範囲に発生することになる。こうしてみぞ部1
3の各部で発生した電磁力は、それぞれの位置の液圧と
の関係から上方に向かった推力に変換されるが、電磁力
の総和の大きい左半分が相対的に右半分よりも大きな推
力となり、みぞ部13全体では溶融金属Mに対して時計
方向の推力となり、一様な対流が発生して、バス部1内
の溶融金属Mとの入れ替えがスムーズに行われる。それ
により、みぞ部13内の溶融金属Mの対流が滞ることに
よる溶融金属Mの過度の加熱が解消され、みぞ部13周
囲の耐火材12が高温にさらされることが少なくなり、
その分寿命が延びてインダクタ部の交換間隔が長くな
る。
【0022】図3は、図1のみぞ形誘導炉をモデルとし
た場合の、溶融金属の流れをコンピュータにより算出し
て表示したものである。この図では、みぞ部の左右の長
さを変えしかも長い方の断面積を小さくしたことによ
り、短くて断面積の大きい方から、長くて断面積の小さ
い方へ流れの発生することが示されている。
【0023】なお、図1の第1の実施形態では、みぞ部
13の左側の開口位置Bを右側の開口位置Aに比べ高く
して左半分の長さを増すとともに、左側の断面積を右側
に比べ小さくした構成としたが、これらの構成の一方だ
けでも本発明を構成することが可能である。すなわち、
断面積を全長にわたり等しくして一方の開口位置を高く
し他方の開口位置を低くしても同様な作用・効果が得ら
れる。また、両端の開口位置を同一レベルにしたまま
で、一方の側の断面積を他方の側の断面席よりも小さく
しても同様な作用・効果が得られる。また、図1の実施
形態では、みぞ部13の断面積を連続して変化させた構
成としているが、最下位の位置で段差を設けて一方を一
様な大径部、他方を一様な小径部としても同様な効果が
得られる。
【0024】図4は請求項4から請求項6の発明に係る
みぞ形誘導炉の第2の実施形態のインダクタ部を示す断
面図である。この実施形態は、図8に示した従来例に対
応するものであり、図8のみぞ形誘導炉と共通部分には
同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分について
説明する。先ず、みぞ部13Bの外側の外形線は左のコ
イル14Bの中心点を基準にした場合のほぼ4時の位置
で、右側のみぞ部13Cの外側の外形線は右のコイル1
4Cの中心点を基準にした場合のほぼ8時の位置で、互
いに接続されて消滅している。
【0025】一方、みぞ部13Bの内側の外形線は、そ
の3時の位置から上方の12時の位置まで下方から連続
する円形曲線により形成されている。同様に、みぞ部1
3Cの内側の外形線は、その9時の位置から上方の12
時の位置まで下方から連続する円形曲線により形成され
ている。すなわち、みぞ部13B,13Cが合流した開
口部13aは上方に急激に拡大されてスロート部に接続
されている。これに対して、みぞ部13Bの左側上端の
開口部13bは、断面における外形線が、左側コイル1
4Bの中心点を基準にした場合の9時の位置からそのま
ま上方のスロート部までほぼ平行で垂直な直線により形
成されており、その上端部の右側(内側)が曲線により
わずかに拡大されてコーナ部16Bが形成されているだ
けである。
【0026】しかも、みぞ部13Bは、右側の3時の位
置から時計方向に進むに連れてその断面積が徐々に小さ
くなるように形成されている。また、右側のみぞ部13
Cについては、みぞ部13Bと左右対称に形成されて、
右側上端に開口部13cが形成されるともに、その内側
にコーナ部16Cが形成されている。また、みぞ部13
Cの断面積も開口部13aから反時計方向に進むにつれ
て徐々に小さくなるように形成されている。
【0027】次に、これらの構成でコイル14B,14
Cに通電して加熱する場合の動作を説明する。コイル1
4B,14Cは共通の鉄心15に巻回されているため、
コイル14Bに時計方向の電流が流れ、コイル14Cに
反時計方向の電流が流れる場合は、みぞ部13B内の溶
融金属Mに反時計方向の誘導電流が発生するとともに、
みぞ部13C内の溶融金属Mに時計方向の誘導電流が発
生してそのジュール熱により、みぞ部13B、13C内
の溶融金属Mが加熱される。このとき、みぞ部13Bに
対しては図の紙面背部から手前方向に磁界が発生する。
【0028】その結果、フレミングの左手の法則によ
り、みぞ部13B内の溶融金属Mにその電流方向と直交
する外側方向へ電磁力が発生する。同様に、みぞ部13
Cに対しては図の紙面手前部から背部方向に磁界が発生
して、フレミングの左手の法則により、みぞ部13C内
の溶融金属Mにその電流方向と直交する外側方向へ電磁
力が発生する。これらの溶融金属Mに発生する電磁力の
作用については、図1の第1の実施形態と共通であるの
で、詳細な説明は重複するため省略する。結果として、
みぞ部13Bについては、溶融金属Mが中間の開口部1
3aより吸い込まれて、左側上端の開口部13bから噴
出する対流が発生する。
【0029】同様に、みぞ部13Cについては、溶融金
属Mが中間の開口部13aより吸い込まれて、右側上端
の開口部13cから噴出される対流が発生する。これら
のことから、この第2の実施形態についても、第1の実
施形態と同様に、このインダクタ部が接続されるバス部
とみぞ部13B、13Cとの間における溶融金属Mの入
れ替えがスムーズに行われる。それにより、対流が滞る
ことによる溶融金属Mの過度の加熱が解消され、みぞ部
13B、13C周囲の耐火材12が高温にさらされるこ
とが少なくなり、その分寿命が延びてインダクタ部の交
換間隔が長くなる。
【0030】なお、図4の第2の実施形態では、みぞ部
13B、13Cの両端側の開口部13b,13cの位置
を中間の開口部13aに比べ高くして両端側のみぞ部の
長さを増すとともに、両端側の断面積を中間部に比べ小
さくした構成としたが、これらの構成の一方だけでも本
発明を構成することが可能である。すなわち、断面積を
全長にわたり等しくして両端側の開口部13b,13c
の位置を高くし、中間の開口部13aの位置を低くして
も同様な作用・効果が得られる。また、全ての開口部1
3a,13b,13cの位置を同一レベルにしたまま
で、両端側の断面積を中間部の断面席よりも小さくして
も同様な作用・効果が得られる。なお、第1および第2
の実施形態では、インダクタ部を上下方向に配設した場
合について説明したが、図7の従来例のように、インダ
クタ部を斜めにしてバス部に接続する場合についても、
同様な作用・効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明によれ
ば、みぞ部の一端側の開口部を他端側の開口部よりもス
ロート部寄りに形成したことにより、みぞ部内の溶融金
属には常に一端側から噴出する対流が発生する。また、
請求項2の発明によれば、みぞ部の断面積を一端側を小
にし他端側を大にしたことにより、みぞ部内の溶融金属
には常に一端側から噴出する対流が発生する。
【0032】また、請求項3の発明によれば、みぞ部の
一端側の開口部を他端側の開口部よりもスロート部寄り
に形成するとともにみぞ部の断面積を一端側を小にし他
端側を大にしたことにより、みぞ部内の溶融金属には常
に一端側から噴出する対流が発生する。また、請求項4
の発明によれば、みぞ部の両端側の開口部を中間部側の
開口部よりもスロート部寄りに形成したことにより、み
ぞ部内の溶融金属には常に両端側から噴出する対流が発
生する。また、請求項5の発明によれば、みぞ部の断面
積を両端側を小にし中間部側を大にしたことにより、み
ぞ部内の溶融金属には常に両端側から噴出する対流が発
生する。
【0033】また、請求項6の発明によれば、みぞ部の
両端側の開口部を中間側の開口部よりもスロート部寄り
に形成するとともにみぞ部の断面積を両端側を小にし中
間部側を大にしたことにより、みぞ部内の溶融金属には
常に両端側から噴出する対流が発生する。これらの結
果、いずれの場合も、みぞ形誘導炉の稼働中は、みぞ部
内に常にスムーズな対流が生じることにより、みぞ部内
の溶融金属が過度に加熱されることがなくなり、インダ
クタ部の耐火材の寿命が延びてインダクタ部の交換間隔
を長くすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るみぞ形誘導炉の第1の実施形態の
要部の断面図である。
【図2】図1におけるみぞ部に発生する電磁力を示す説
明図である。
【図3】図1の実施形態をモデルとした場合の溶融金属
の流れを示す説明図である。
【図4】本発明に係るみぞ形誘導炉の第2の実施形態の
要部の断面図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【図7】従来例を示す断面図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 バス部 2 インダクタ部 3 耐火材 4 炉体ケース 9 スロート 11 インダクタケース 12 耐火材 13,13B,13C みぞ部 13a,13b,13c 開口部 14,14B,14C コイル 15 鉄心 16,16B,16C コーナ部 M 溶融金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 克尚 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 中谷 正博 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 上野 定洋 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火材からなるバス部本体にスロートを
    形成し、耐火材からなるインダクタ部をこのスロート部
    とフランジ構造により着脱自在に固定するとともに、イ
    ンダクタ部内に両端がスロートと連続するみぞ部をU字
    形に形成し、このみぞ部のU字形を構成する半円部の内
    側同軸上にコイルを配設し、さらにそのコイルの中空部
    にインダクタ部を貫通するようにリング状鉄心を配設し
    たみぞ形誘導炉において、みぞ部の一端側の開口部位置
    を他端側の開口部位置よりもスロート部寄りに形成した
    ことを特徴とするみぞ形誘導炉。
  2. 【請求項2】 耐火材からなるバス部本体にスロートを
    形成し、耐火材からなるインダクタ部をこのスロート部
    とフランジ構造により着脱自在に固定するとともに、イ
    ンダクタ部内に両端がスロートと連続するみぞ部をU字
    形に形成し、このみぞ部のU字形を構成する半円部の内
    側同軸上にコイルを配設し、さらにそのコイルの中空部
    にインダクタ部を貫通するようにリング状鉄心を配設し
    たみぞ形誘導炉において、みぞ部の一端側の断面積を他
    端側の断面積よりも小さくしたことを特徴とするみぞ形
    誘導炉。
  3. 【請求項3】 耐火材からなるバス部本体にスロートを
    形成し、耐火材からなるインダクタ部をこのスロート部
    とフランジ構造により着脱自在に固定するとともに、イ
    ンダクタ部内に両端がスロートと連続するみぞ部をU字
    形に形成し、このみぞ部のU字形を構成する半円部の内
    側同軸上にコイルを配設し、さらにそのコイルの中空部
    にインダクタ部を貫通するようにリング状鉄心を配設し
    たみぞ形誘導炉において、みぞ部の一端側の開口部を他
    端側の開口部よりもスロート部寄りに形成しかつみぞ部
    の一端側の断面積を他端側の断面積よりも小さくしたこ
    とを特徴とするみぞ形誘導炉。
  4. 【請求項4】 耐火材からなるバス部本体にスロートを
    形成し、耐火材からなるインダクタ部をこのスロート部
    とフランジ構造により着脱自在に固定するとともに、イ
    ンダクタ部内に2個の半円を組み合わせてほぼW字形と
    しかつその両端および中間部がスロートと連続するみぞ
    部を形成し、このみぞ部の両方の半円部の内側同軸上に
    それぞれコイルを配設し、さらに両コイルの中空部に同
    一のリング状鉄心を配設したみぞ形誘導炉において、み
    ぞ部の両端側の開口部位置を中間部の開口部位置よりも
    スロート部寄りに形成したことを特徴とするみぞ形誘導
    炉。
  5. 【請求項5】 耐火材からなるバス部本体にスロートを
    形成し、耐火材からなるインダクタ部をこのスロート部
    とフランジ構造により着脱自在に固定するとともに、イ
    ンダクタ部内に2個の半円を組み合わせてほぼW字形と
    しかつその両端および中間部がスロートと連続するみぞ
    部を形成し、このみぞ部の両方の半円部の内側同軸上に
    それぞれコイルを配設し、さらに両コイルの中空部に同
    一のリング状鉄心を配設したみぞ形誘導炉において、み
    ぞ部の両端側の断面積を中間部側の断面積よりも小さく
    したことを特徴とするみぞ形誘導炉。
  6. 【請求項6】 耐火材からなるバス部本体にスロートを
    形成し、耐火材からなるインダクタ部をこのスロート部
    とフランジ構造により着脱自在に固定するとともに、イ
    ンダクタ部内に2個の半円を組み合わせてほぼW字形と
    しかつその両端および中間部がスロートと連続するみぞ
    部を形成し、このみぞ部の両方の半円部の内側同軸上に
    それぞれコイルを配設し、さらに両コイルの中空部に同
    一のリング状鉄心を配設したみぞ形誘導炉において、み
    ぞ部の両端側の開口部位置を中間部の開口部位置よりも
    スロート部寄りに形成しかつみぞ部の両端側の断面積を
    中間部側の断面積よりも小さくしたことを特徴とするみ
    ぞ形誘導炉。
JP8177737A 1996-07-08 1996-07-08 みぞ形誘導炉 Withdrawn JPH1026477A (ja)

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JP8177737A JPH1026477A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 みぞ形誘導炉
DE19800347A DE19800347A1 (de) 1996-07-08 1998-01-07 Nut-Induktionsofen

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160084575A (ko) * 2015-01-05 2016-07-14 한국생산기술연구원 저융점 금속의 용해장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160084575A (ko) * 2015-01-05 2016-07-14 한국생산기술연구원 저융점 금속의 용해장치

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