JPH10265327A - 化粧料用複合体及びこれを配合した化粧料 - Google Patents

化粧料用複合体及びこれを配合した化粧料

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JPH10265327A
JPH10265327A JP9092923A JP9292397A JPH10265327A JP H10265327 A JPH10265327 A JP H10265327A JP 9092923 A JP9092923 A JP 9092923A JP 9292397 A JP9292397 A JP 9292397A JP H10265327 A JPH10265327 A JP H10265327A
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hair
cosmetic
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cationic
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JP9092923A
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English (en)
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Nobuyuki Kurita
信行 栗田
Hiroyasu Sumino
裕康 隅野
Tetsuji Nakamura
哲治 中村
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
Teruhiko Hineno
照彦 日根野
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多機能化及び高機能化を化粧品において実現す
るための新たな配合成分を見出し、さらにこの配合成分
を基本的配合成分として用いた多機能化乃至高機能化さ
れた化粧品を提供すること。 【解決手段】硫酸エステル変性シリコーン及び陽イオン
性高分子とからなる複合体を作出し、この本発明複合体
を化粧料又は毛髪用化粧料に配合することにより、所望
する多機能化乃至高機能化された化粧品を提供するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、化粧料の配合成分
として有用な硫酸エステル変性シリコーンと特定の陽イ
オン性高分子との複合体、この複合体を配合した化粧料
及びこの複合体と特定成分を組み合わせて配合した毛髪
用化粧料に関する技術分野に属する発明である。
【0002】
【従来の技術】現代人にとって、化粧料は生活必需品で
ある。そして、近年の生活習慣の多様化に伴って、様々
な生活シーンに適合する化粧品の開発が進められてい
る。例えば、出勤前や登校前に洗髪を行う「朝シャン」
は、可能な限り短時間で済ませることが好ましいことか
ら、「シャンプーで汚れを落としてからヘアリンスで仕
上げる」ことを一度に行うことができる「リンスインシ
ャンプー」が開発され、現在数多く市場に出回ってい
る。このように、特定の機能を従来の化粧品に付加する
ことで、多様化する生活パターンに適合し得る化粧品を
開発することが、現代の化粧品開発の大きな流れとなっ
ている。
【0003】以下に、まず新たな機能を付加した代表的
な化粧品である、「リンスインシャンプー」の開発の背
景と現状とについて述べる。そもそも、シャンプーでの
洗髪後にヘアリンスやコンディショナーを用いるのは、
シャンプーで洗髪すると、汚れと共に毛髪に最低限必要
な天然の油分までが洗い落とされてしまう傾向にあるか
らである。すなわち、シャンプーでの洗髪に伴いがち
な、毛髪のツヤがなくなる,櫛通りやスタイリングが悪
くなる,静電気が蓄積して毛髪のまとまりが悪くなる等
の問題を解決するために、ヘアリンスやコンディショナ
ーが開発されてきた。しかしながら、特に上記した現代
の生活習慣においては、シャンプーでの洗髪後にヘアリ
ンスやコンディショナーを用いることは、時間的にも、
費用的にも効率的でない面があることは否めなかった。
そこで、最近は、シャンプー自体にリンス効果やコンデ
ィショニング効果を付与する試みがなされ、上記「リン
スインシャンプー」が開発されるに至っている(特開昭
63−317596号公報等)。
【0004】これまで「リンスインシャンプー」中のリ
ンス成分としては、主に陽イオン性高分子が用いられて
きた。この陽イオン性高分子は、濡れた状態で毛髪に付
着しているときはしなやかな感触を与えるが、乾燥する
と比較的硬い被膜を毛髪上に形成する。そのため、この
「リンスインシャンプー」で洗髪後の毛髪は、ある程度
の滑らかさを示すものの、ツヤの向上はほとんど望め
ず、ややゴワつく感触が残るという欠点があった。ま
た、この「リンスインシャンプー」を多めに使用した場
合、毛髪のぬめり感が増長する傾向にあり、最近の消費
者の嗜好に合致するものではなく、逆に少なめに使用し
た場合にはリンス効果が極端に低減してしまう傾向もあ
った。最近の消費者は、すすぎ時のきしみ感の抑制より
も乾燥後の仕上がり感、すなわち滑らかでツヤのある仕
上がり感やサラサラした感触を望む嗜好に変わりつつあ
る。
【0005】また、滑らかさを毛髪に付与する目的で、
陽イオン性界面活性剤を配合した「リンスインシャンプ
ー」も多用されているが、これも効果成分が低分子であ
るために吸着性に乏しく、効果が弱い傾向にあるという
点で、十分に消費者に満足感を与えるものではなく、多
量に配合すると安全上好ましくないという面もある。さ
らに毛髪に光沢や滑らかさやツヤを与える目的で、シリ
コーン油、エステル油、鉱物油等の油分が配合された
「リンスインシャンプー」も開発されている。特に、シ
リコーン油はその表面張力の低さから毛髪へのなじみに
優れ、かつ良好な光沢も得られることもあって、シリコ
ーン油を配合した「リンスインシャンプー」は、特に多
用されるに至っている。しかしながら、油分を配合した
ことによるリンス効果には限界があり、多量に油分を配
合した場合は頭髪が脂ぎってしまい、洗髪時の泡立ちも
ひどく悪くなる傾向がある欠点があった。また、シリコ
ーン油を含有する組成物は、しばしば不安定でシリコー
ン油分が分離する傾向にあった。この問題を解決するた
めに、シリコーン油分を安定に配合する手段にも様々な
工夫がなされてきた(特開昭63−183517号公
報,特開平4−234309号公報、特開平4−243
810号公報)。こうした工夫によって、シリコーン油
を安定に配合する手段は解決されつつあるものの、これ
らの方法にも限界があり、さらにシャンプー系へのシリ
コーン油分の配合は、起泡力及び洗浄力の低下を招くと
いう欠点もあった。
【0006】次に、新たな機能の付与が積極的に進めら
れている、リンス効果の付与を本来的な目的とする毛髪
化粧料の開発の背景と現状とについて述べる。毛髪に滑
らかさや光沢を付与し、櫛通りを良くするという、いわ
ゆる「リンス効果」を有する毛髪化粧料は、一般にヘア
リンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー等
の名称で市販されている。これらの毛髪化粧料には、通
常、第4級アンモニウム塩が配合されており、これが毛
髪に吸着することによりリンス効果が発揮されることが
知られている。さらに、滑らかさ、光沢、しっとり感等
の使用後感を向上させる目的で、例えば、高級アルコー
ル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、高級脂肪酸、流動
パラフィン、固形パラフィン、エステル油、低分子量の
シリコーン油等の油分が添加される。これらの各成分を
適宜組み合わせて配合することにより、毛髪をべたつか
せずに滑らかさが付与された毛髪化粧料が提供される。
【0007】例えば、特開昭61−286311号公報
には、第4級アンモニウム塩と高級アルコールとが特定
比率で組み合わされた混合成分、及び低粘度油分を、そ
れぞれ特定量含めた毛髪化粧料について記載されてお
り、それらが毛髪に優れた滑らかさを提供し、さらにべ
たつきのない使用感をも与えるとしている。また、特開
昭63−222109号公報には、第4級アンモニウム
塩とシリコンガムの範疇に属する高分子量シリコーンを
特定割合で含む、耐洗浄性に優れた毛髪化粧料について
記載されている。しかしながら、これによって毛髪に対
する平滑性、柔軟性及びツヤ付与効果をさらに向上させ
る必要性が無くなったわけではない。すなわち、たとえ
これらの毛髪化粧料が、塗布時及びすすぎ時には毛髪を
べたつかせずに毛髪に滑らかさを付与できても、毛髪の
乾燥する際や乾燥後においては、必ずしも満足できる状
態であるとは限らない。
【0008】
【発明が解決すべき課題】上記のように、現代人の生活
様式の多様化に伴い、化粧品にも多機能化及び高機能化
が図られているものの、この多機能化及び高機能化を支
える手段が十分に提供されているとはいえない。化粧品
において、このような多機能化及び高機能化を行うに
は、これを支える新たな配合成分を見出すことが重要事
項である。
【0009】そこで、本発明が解決すべき課題は、上記
多機能化及び高機能化を化粧品において実現するための
新たな配合成分を見出し、さらにこの配合成分を基本的
配合成分として用いた多機能化乃至高機能化された化粧
品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、硫酸エス
テル変性シリコーンと陽イオン性高分子とからなる複合
体は、これを化粧料中に配合することにより、上記の
「リンスインシャンプー」をはじめ、化粧料本来の品質
を維持又は向上させつつ多機能化及び高機能化すること
を可能にすることを見出し本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明者は、以下の発明を提供
する。請求項1において、硫酸エステル変性シリコーン
及び陽イオン性高分子とからなる複合体を提供する。
【0012】請求項2において、前記請求項1記載の複
合体を含んでなる化粧料を提供する。
【0013】請求項3において、前記請求項1記載の複
合体並びに陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び
非イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる1種又は
2種以上の界面活性剤を含んでなる毛髪用化粧料を提供
する。
【0014】請求項4において、前記請求項1記載の複
合体、陽イオン性界面活性剤及び脂肪族高級アルコール
を含んでなる毛髪用化粧料を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 A.本発明複合体の実施の形態:本発明複合体は、硫酸
エステル変性シリコーン及び陽イオン性高分子とからな
る。
【0016】1.硫酸エステル変性シリコーンについて 本発明複合体の構成要素となる硫酸エステル変性シリコ
ーンは、下記式(I)で表される硫酸エステル変性シリ
コーンである。
【0017】
【化1】
【0018】この硫酸エステル変性シリコーン(I)の
シロキサン部分が大きい場合、すなわちlやmが大きい
場合であっても、ポリオキシアルキレン基の鎖長、すな
わちy(式(II):後述する)を変化させることにより
HLBを大きくすることが可能であり、親水性を高める
ことが可能である。
【0019】硫酸エステル変性シリコーン(I)におい
て、Rは、同種又は異種の炭素数1〜22のアルキル
基、同シクロアルキル基、同アリール基又は同シロキサ
ニル基である。
【0020】炭素数1〜22のアルキル基としては、メ
チル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル
基,ヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,
デシル基,ウンデシル基,ドデシル基,トリデシル基,
テトラデシル基,ペンタデシル基,ヘキサデシル基,ヘ
プタデシル基,オクタデシル基,ノナデシル基,イコサ
デシル基,ヘンイコサデシル基,ドコサデシル基,イソ
プロピル基,イソブチル基,sec-ブチル基,tert-ブチ
ル基,イソペンチル基,ネオペンチル基,tert-ペンチ
ル基,イソヘキシル基等を挙げることができる。また、
同アリール基としては、フェニル基,ベンジル基,フェ
ニルエチル基等を挙げることが可能であり、これらの例
示された基にRとして採り得る基が限定されるものでは
ないが、特にメチル基が好ましく選択される。
【0021】R1 はRと同種の基又は式(II)で表され
る基であるが、R1 の少なくとも一つは式(II)で表さ
れる基である。そして、l及びmはそれぞれ0又は正の
整数である。
【0022】
【化2】
【0023】式(II)において、Mはアルカリ金属,ア
ルカリ土類金属,アンモニウム,アルキルアミン,アル
カノールアミンであり、これらの中でもアルカリ金属で
あるナトリウムが好ましい。xは1〜20の整数を表
し、yは正の整数を表す。a,b,cはそれぞれ1〜2
00の整数を表すが、a,b,及びcが同時に0になる
ことはない。なお、xは12以下の整数であることが好
ましく、特にxが3である式(II)で表される基を選択
することが特に好ましい。
【0024】a,bは、共に10の正の整数又は0であ
ることが好ましく、特にaが0,bが7〜10である場
合が好ましい。また、cは0であることが好ましい。
【0025】なお、式(II)で表される基中の、エチレ
ンオキサイド鎖とプロピレンオキサイド鎖の並び方は特
に限定されず、例えばエチレンオキサイド鎖とプロピレ
ンオキサイド鎖が1個ずつ交互に並んでいる場合も許容
され、一定個ずつ並んでいる場合も許容される。
【0026】このようにして示されるR1 のうち、硫酸
エステル変性シリコーン(I)の末端に位置するものは
メチル基であることが好ましく、ペンダント鎖部分の少
なくとも一つは上記式(II)で表される基である。
【0027】具体的に好ましい硫酸エステル変性シリコ
ーン(I)の具体例を挙げると、この硫酸エステル変性
シリコーン(I)中の各記号が、(l,m,x,a,
b,c)=(1,1,3,0,7〜10,0)、(l,
m,x,a,b,c)=(6,5,3,0,7〜10,
0)、(l,m,x,a,b,c)=(11,5,3,
0,7〜10,0)等で表される硫酸エステル変性シリ
コーン(I)を挙げることができる〔ここで、例えばl
が1で,mが2で,xが3で,aが4で,bが5で,c
が6の場合には、(l,m,x,a,b,c)=(1,
2,3,4,5,6,7)と表した。〕。
【0028】硫酸エステル変性シリコーン(I)を合成
する場合には、以下に示す手順により行うことが好適で
ある(特開平3−217421号公報参照)。すなわ
ち、
【化3】 (式中、R,l及びmは、前述と同様であり、R2 はR
と同様の基又は水素原子であるが、R2 の少なくとも一
つは水素原子である。)で示される硫酸エステル変性シ
リコーン(I)のシロキサン鎖の構成部分であるハイド
ロジェンシロキサンと下記(IV)
【0029】
【化4】 (式中、kは1〜13の整数を表し、M,y,a,b,
cは、前述と同様の意味を表す。)
【0030】で示される化合物とを、白金触媒を用い、
緩衝剤を用いてpH4〜10で反応させるもので、これ
により容易に式(III)中の水素原子と式(IV)中のビニ
ル基が付加反応し、所望する硫酸エステル変性シリコー
ン(I)を得ることができる。
【0031】なお、式(IV)で示される化合物は、アリ
ル化ポリエーテルを硫酸化した後、水酸化ナトリウム等
で中和することにより得ることができる。
【0032】また、このようなアリル化ポリエーテルの
市販品としては、ユニオックスA−750,ユニオック
スA−200(共に日本油脂株式会社製)等を挙げるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
【0033】2.陽イオン性高分子について 本発明複合体の構成要素となる陽イオン性高分子は、概
ね陽イオン性多糖類,糖類と合成陽イオンモノマー
を主体としてなる陽イオン性コポリマー及び合成陽イ
オン性高分子の3種類に大別される。
【0034】まず、陽イオン性多糖類としては、例え
ば多糖類骨格上に陽イオン部分を加えることで陽イオン
性とした、5炭糖類若しくは6炭糖類又はこれらの誘導
体を基礎とした陽イオン性多糖類が挙げられる。このよ
うな陽イオン性多糖類は、1種又は2種以上の上記の糖
類又はその誘導体並びに陽イオン性物質のコポリマーか
ら構成され、直鎖又は分岐鎖状の幾何学配列をなすもの
である。
【0035】具体的に、このような陽イオン性多糖類と
しては、陽イオン性セルロース類及び陽イオン性ヒドロ
キシエチルセルロース類;陽イオン性デンプン類及び陽
イオン性ヒドロキシアルキルデンプン類;アラビノース
植物性ガム等から誘導されるアラビノースモノマーを基
礎とする陽イオン性高分子;木、わら、綿実殻及びトウ
モロコシ穂軸等の物質中に存在するキシロースポリマー
から誘導される陽イオン性高分子;海草の細胞壁成分と
して存在するフコースポリマーから誘導される陽イオン
性高分子;特定の植物中に存在するイヌリン等のフラク
トースポリマーから誘導される陽イオン性高分子;ガラ
クツロン酸及びグルクロン酸等の酸含有糖類を基礎とす
る陽イオン性高分子;ガラクトサミン及びグルコサミン
等のアミノ糖類をベースとする陽イオン性高分子;5員
環及び6員環ポリアルコール類を基礎とする陽イオン性
高分子;植物、酵母及び紅色植物等に存在するマンノー
スモノマー類を基礎とする陽イオン性高分子;グアー豆
の内胚乳から得られるグアガムとして知られるガラクト
マンナンコポリマーを基礎とする陽イオン性高分子等例
示することができる。
【0036】さらに、上記の陽イオン性多糖類の市販品
の具体例としては、ユニオンカーバイド社の陽イオン性
ヒドロキシエチルセルロースJR−400、日澱化学
(株)のデンプンNP−1、大日本製薬(株)のKT−
8900シリーズ、MAYHALL社のジャガー(Jagua
r)系グアガムを基礎とする陽イオン性ガラクトマンナン
類等を例示することができる。
【0037】「糖類と合成陽イオン性モノマーを主体
としてなる陽イオン性コポリマー」を構成する糖類とし
ては、例えばグルコース,ガラクトース,マンノース、
アラビノース,キシロース,フコース,フラクトース,
グルコサミン,ガラクトサミン,グルクロン酸,ガラク
ツロン酸及び5員環若しくは6員環ポリアルコール類を
挙げることができる。また、これらの糖類のヒドロキシ
メチル誘導体,ヒドロキシエチル誘導体,ヒドロキシプ
ロピル誘導体等の誘導体をも挙げることができる。これ
らの糖類等が、このコポリマー中で互いに結合している
場合、それらは、例えば1,4−α、1,4−β、1,
3−α、1,3−β又は1,6−結合等の様式で結合し
ていてもよい。
【0038】また、上記コポリマーを構成する合成陽イ
オン性モノマーとしては、例えばジメチルジアリルアン
モニウムクロリド,ジメチルアミノエチルメチルアクリ
レート,アクリルアミド,ジエチルジアリルアンモニウ
ムクロリド,N,N−ジアリル−N,N−ジアルキルア
ンモニウムハライド類等を挙げることができる。これら
の「糖類と合成陽イオン性モノマーを主体としてなる陽
イオン性コポリマー」の具体例としては、例えばヒドロ
キシエチルセルロース等のセルロース誘導体等を挙げる
ことができる。
【0039】陽イオン性合成高分子としては、例えば
陽イオン性ポリアルキレンイミン類、陽イオン性エトキ
シポリアルキレンイミン類、陽イオン性ポリ[N−{3
−(ジメチルアンモニオ)プロピル}−N´−{3−
(エチレンオキシエチレンジメチルアンモニオ)プロピ
ル}尿素ジクロリド]、N,N−ジアリル−N,N−ジ
アルキルアンモニウムクロリドからなるコポリマー等を
挙げることができる。
【0040】これらの陽イオン性合成高分子のうち、例
えば陽イオン性ポリ[N−{3−(ジメチルアンモニ
オ)プロピル}−N´−{3−(エチレンオキシエチレ
ンジメチルアンモニオ)プロピル}尿素ジクロリド]
は、ミラノールケミカル社(Miranol Chemical Compan
y) から市販されている。また、N,N−ジアリル−
N,N−ジアルキルアンモニウムクロリドからなるコポ
リマーは、商品名マーコート(Merquart) としてMerck
社から市販されている。
【0041】本発明複合体の構成要素となる陽イオン性
高分子の最も好適な例として、上記の陽イオン性多糖
類の一態様である下記式(V) で表されるグアガム・ハロ
ゲン化ヒドロキシアルキルトリアルキルアンモニウムエ
ーテルを、本発明複合体を構成する他の成分である上記
硫酸エステル変性シリコーンとの相互作用の強さ故に挙
げることができる。
【0042】
【化5】 (式中、A,B,C,D,E及びFは、水素原子若しく
は下記式(VI)で表される基であり、それぞれが同一でも
異なっていてもよいが、これらのうち少なくとも1つは
下記式(VI)で表される基である。nは繰り返し単位の数
を表す正の整数を、また、p,q及びrは0又は正の整
数を表し、p部,q部及びr部の並び方は任意である。
さらに、繰り返し単位毎のp,q及びrの値並びにp
部,q部及びr部の並び方は、それぞれの繰り返し単位
同士が同一であっても異なってもよい。)。
【0043】
【化6】 (式中、sは0又は正の整数を表し、Xはハロゲン原子
を表し、R3 はヒドロキシルアルキレン基を表し、R4
はそれぞれが同一でも異なってもよく、水素原子又はア
ルキル基を表す。)。
【0044】式(VI)において、sは1〜3が好ましく、
ハロゲン原子Xとしては、塩素原子,臭素原子,フッ素
原子等を例示できるが、塩素原子が好ましい。また、ヒ
ドロキシルアルキレン基R3 の炭素数は特に限定されな
いが、炭素数が1のヒドロキシアルキレン基、すなわち
ヒドロキシメチレン基が好ましい。さらに、R4 がアル
キル基である場合は、炭素数が1のアルキル基、すなわ
ちメチル基が好ましい。
【0045】このような式(V) で表されるカチオン化グ
アーガムとしての形態を採る陽イオン性高分子の分子量
は、100〜5000000の範囲にあり、窒素密度は
1.0〜3.0%の範囲にある。さらに、この陽イオン
性高分子の1%水溶液の粘度は、10〜100000c
psの範囲にある。
【0046】また、上記のように代表的なこのカチオン
化グアーガムの市販品として、大日本製薬株式会社のK
T−8900シリーズ、MAYHALL社のジャガー(J
aguar)系グアガム(例えばJaguar C-13-S, 同C14-S,
同C-15, 同C-17,同C-162 、HI-CARE 1000等)等を挙げ
ることができる。
【0047】なお、このカチオン化グアーガムは、マメ
科のグアー植物(cyamopsis tetragonalobus)の種子の
主成分であるグアーガム〔市販品:ラボールガムCG−
M,大日本製薬株式会社製等〕の水酸基〔グアーガムの
分子は,事実上直鎖マンナンであり,きわめて規則的な
間隔で枝分かれして,マンノース単位1つおきに1員ガ
ラクトース単位を有する。このマンノース単位はβ(1
−4)結合により互いに結合している。また,ガラクト
ース分枝はα(1−6)結合により形成される。〕と、
反応性第4級アンモニウム化合物とを反応させることに
より得ることができる(以上、カチオン化グアーガムの
製造法については、特公昭58−35640号公報参照
のこと)。
【0048】本発明複合体は、上記の硫酸エステル変性
シリコーン及びこの陽イオン性高分子とを静電気的結合
力で結合させることにより、調製することができる。本
発明複合体は、具体的には陽イオン性高分子を適量の水
に十分に攪拌溶解させた後、硫酸エステル変性シリコー
ンを添加し、さらに十分に攪拌混合することにより製造
することができる。
【0049】本発明複合体の調製系における、硫酸エス
テル変性シリコーンと陽イオン性高分子の混合比(重量
比)は、0.1/1以上,1/0.01以下の範囲であ
り、好ましくは0.1/1以上、5.0/1未満の範囲
である。
【0050】この混合比が0.1/1未満の場合は、十
分なリンス効果が得られないので好ましくない。また、
混合比が1/0.01を超える場合は,すすぎ時の指通
りのなめらかさが十分ではなくなり好ましくない。
【0051】一般に陽イオン性高分子と陰イオン性界面
活性剤(例えば、高級アルキルスルホン酸塩等のスルホ
ン酸塩型陰イオン性界面活性剤,高級アルコール硫酸エ
ステル塩等の硫酸エステル塩型陰イオン性界面活性剤,
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩
等のリン酸エステル塩型陰イオン性界面活性剤)とを水
溶液中で共存させると、結晶相中で複合体を形成し、こ
の複合体は沈澱物となり、この水溶液は白濁又は分離し
てしまう。
【0052】しかしながら、上記のように硫酸エステル
変性シリコーンと陽イオン性高分子とを組み合わせて、
溶液中で特定の混合モル比で共存させて混合する場合に
は、この溶液中で,液状〜ペースト状の本発明複合体が
形成される。
【0053】本発明複合体は、透明〜半透明の液状〜ペ
ースト状を呈し、例えば毛髪用化粧料中に配合した場合
には優れたリンス効果を有し、皮膚に対する刺激も少な
いという利点を有する。また、本発明複合体を構成する
硫酸エステル変性シリコーンと陽イオン性高分子として
具体的に種々の組み合わせを選択することにより、本発
明複合体におけるシリコンの性質の強弱を選択すること
が可能である。すなわち、具体的目的に応じた本発明複
合体を選択、調製することが可能である。また、この本
発明複合体のシリコン的性質は、乾燥につれて強く現れ
る傾向にあるので、例えば本発明複合体を配合した毛髪
用化粧料は、その使用後、毛髪にサラサラした感触乃至
ツルツルした感触を付与することができる。さらに、本
発明複合体を配合しても、この本発明複合体は高分子シ
リコーンを配合する場合と異なり、界面活性剤的性質を
有しているので泡立ちを阻害しないので、シャンプー等
の泡立ちを必要とする化粧料に配合しても不都合を生じ
ない。また、上記のように性質の異なる本発明複合体を
適宜組み合わせて化粧料中に配合することにより、その
化粧料の使用性を調整することが可能である。
【0054】なお、還元性物質とカチオン性ポリマー若
しくは両性ポリマーを含有する第1剤及びアニオン性シ
リコンポリマー等を含有する第2剤からなる2剤式の毛
髪化粧料が提案されている(特開平5−178727,
同5−178729号公報)。しかしながら、このよう
な2剤式の毛髪化粧料と本発明複合体とでは、本発明複
合体が系において均一に溶解若しくは分散して優れた効
果発揮するのに対し、この2剤式の毛髪化粧料において
は髪上で直接複合体的なものが不均一に形成させるとい
う点においては大きく異なる。また、この2剤型の毛髪
化粧料において単純に2剤を混合するのみでは、本発明
複合体のように,異なる性質の複合体同士を組み合わせ
て用いて、それが配合される化粧料の使用性を調整する
ことは困難である。
【0055】上記のような性質を有する本発明複合体
は、これを化粧料中に配合することによって、その多機
能化及び高機能化に資することができる。本発明複合体
を配合した化粧料(以下、本発明化粧料ともいう。)が
採り得る形態は特に限定されるものではなく、毛髪用化
粧料,洗顔料,化粧水,乳液,クリーム,ジェル,エッ
センス(美容液),パック,マスク等の形態をも採るこ
とが可能であり、かかる場合のこれらの本発明化粧料
は、毛髪又は皮膚に対してサラサラした感触やツルツル
した感触を著しく向上させるという特徴を有する。
【0056】また、メーキャップ化粧品であれば、ファ
ンデーション,口紅等の形態をも採ることが可能であ
り、かかる場合のこれらの本発明化粧料は、化粧効果と
してなじみ,のびを向上させ、べたつきを改善するとい
う特徴を有する。そして、本発明化粧料の剤形も、水溶
液系,可溶化系,乳化系,粉末系,油液系,ゲル系,エ
アゾール系,水−油2層系,水−油−粉末3層系等、幅
広い剤形を採り得る。
【0057】なお、本発明化粧料中には、本発明複合体
を配合したことによる、本発明の所期の効果を損なわな
い限り、通常化粧料中に配合される一般的な成分を配合
し得ることは勿論である。すなわち、保湿剤,美白剤,
消炎剤,紫外線防御剤,動植物抽出物,ビタミン類,液
体油脂,固体油脂,ロウ類,炭化水素油,高級脂肪酸,
高級アルコール,合成エステル油,シリコーン類,界面
活性剤,防腐剤,キレート剤,本発明複合体の構成に関
与しない水溶性高分子,増粘剤,粉末成分,色素,香
料,水,低級アルコール等を必要に応じて本発明化粧料
中に適宜配合することができる。
【0058】なお、上記した本発明複合体の性質を鑑み
ると、上記化粧料として採り得る形態の代表的な態様
が、毛髪用化粧料である。以下に、特に本発明複合体の
優れた性質を最大限活用した、本発明複合体と特定成分
を組み合わせて配合した毛髪用化粧料についての実施の
形態を説明する。
【0059】なお、本発明において「毛髪化粧料」と
は、文字通り毛髪に使用する任意の化粧料を意味する
が、特に毛髪にコンディショニング効果を付与すること
が意義ある化粧料、例えばシャンプー、ヘアリンス、ヘ
アトリートメント、ヘアコンディショナー、ヘアパック
等の水によるすすぎ工程の入る化粧料を主に意味する。
【0060】B.本発明複合体並びに陰イオン性界面活
性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤からな
る群より選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を含ん
でなる毛髪用化粧料〔本発明毛髪用化粧料(1)〕につ
いての実施の形態:上記のように、本発明複合体は、毛
髪用化粧料中において優れた特性を発揮し得るものであ
るが、これのみの配合では起泡力及び洗浄力に劣り、企
図する化粧料の形態(例えばシャンプー等の毛髪用化粧
料)によっては使用者に十分な満足感を与えることが困
難である傾向がある。
【0061】そこで、本発明者は、上記本発明複合体に
加えて、さらに陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤
及び非イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる1種
又は2種以上の界面活性剤を配合成分とすることによ
り、本発明複合体のみの配合に伴う上記の問題点を克服
した毛髪用化粧料を見出した。
【0062】本発明毛髪用化粧料(1)中に上記本発明
複合体と共に、この複合体の形成に関与しない構成成分
として配合される陰イオン性界面活性剤は通常の化粧料
に配合され得る陰イオン性界面活性剤であれば特に限定
されるものではない。例えば、アルキル硫酸塩、アルキ
ルリン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエー
テル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルエー
テルカルボン酸塩、N−長鎖アシルアミノ酸塩、直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸塩、N−アルコイルサルコシ
ン酸塩、脂肪酸石鹸、ヒドロキシエーテルカルボン酸
塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルコハク酸
塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルアミ
ドエーテル硫酸塩、N−アシルスルホン酸塩、アルキル
アミド硫酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキルアリ
ルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ア
ルキロイルアルキルタウリン塩、アルカリールスルホン
酸塩、N−アシル加水分解コラーゲンペプチドアルカリ
金属塩(このアルカリ金属塩としては、特にナトリウム
塩,マグネシウム塩,アンモニウム塩,モノ−エタノー
ルアミン塩,ジエタノールアミン塩又はトリエタノール
アミン塩が好ましい。また、その炭化水素基は、一般に
炭素数が8〜18の不飽和炭化水素基である。);アル
キルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アル
キルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル硫酸塩、ヒドロキシエーテルカルボ
ン酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキル
アミドエーテル硫酸塩(これらのアルキルエーテル塩及
び/又はアルキルエステル塩は,1分子当たり1〜10
個の酸化エチレン又は酸化プロピレン単位を含有し、好
ましくは1分子当たり2〜3個の酸化エチレン単位を含
有する。)。
【0063】上記のうち、本発明毛髪化粧料(1)中に
好ましく配合され得る陰イオン性界面活性剤としては、
オレイルコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸
ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン
酸トリエタノールアミンおよびナトリウム、N−ラウリ
ルサルコシネートが挙げられる。さらに特に好ましく配
合され得る陰イオン性界面活性剤としては、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(1E
O,2EO又は3EO)、ヤシ油脂肪酸エーテルモノエ
タノールアミド硫酸ナトリウム(1EO,2EO,3E
O,4EO又は5EO)、ヒドロキシエーテルカルボン
酸、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムが挙げられ
る。
【0064】本発明毛髪用化粧料(1)中に上記本発明
複合体と共に、この複合体の形成に関与しない構成成分
として配合される両性界面活性剤は、通常の化粧料に配
合され得る両性界面活性剤であれば特に限定されるもの
ではない。例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒ
ドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリニ
ウムナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウム
ヒドロキシド−1−カルボキシエチルオキシ−2−ナト
リウム等のイミダゾリン系両性界面活性剤;2−ヘプタ
デシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチル
イミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢
酸ベタイン等のベタイン系両性界面活性剤;各種のアミ
ノカルボン酸系両性界面活性剤、アルキルベタイン、ア
ミノベタイン、アミドベタイン、アミンオキサイド、ス
ルホベタイン等を例示することができる。
【0065】また、本発明毛髪用化粧料(1)中に上記
本発明複合体と共に、この複合体の形成に関与しない構
成成分として配合される非イオン性界面活性剤は、通常
の化粧料に配合され得る非イオン性界面活性剤であれば
特に限定されるものではない。例えば、親油性非イオン
性界面活性剤として、ソルビタンモノオレート,ソルビ
タンモノイソステアレート,ソルビタンモノラウレー
ト,ソルビタンモノステアレート,ソルビタンセスキオ
レート,ソルイビタントリオレート,ペンタ−2−エチ
ルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン,テトラ−2−
エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビ
タン脂肪酸エステル類;モノ綿実油脂肪酸グリセリン,
モノエルカ酸グリセリン,セスキオレイン酸グリセリ
ン,モノステアリン酸グリセリン,α,α’−オレイン
酸ピログルタミン酸グリセリン,モノステアリン酸グリ
セリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸
類;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピ
レングリコール脂肪酸エステル類;硬化ヒマシ油誘導
体、グリセリンアルキルエーテル等を例示することがで
きる。
【0066】また、親水性非イオン性界面活性剤として
は、POEソルビタンモノオレート,POEソルビタン
モノステアレート,POEソルビタンモノオレールエー
テル,POE・POP水添ラノリン,POE・POPグ
リセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル
類;テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチ
レンジアミン縮合物類;POEヒマシ油,POE硬化ヒ
マシ油,POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート,P
OE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステア
リン酸ジエステル,POE硬化ヒマシ油マレイン酸等の
POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体;POEソルビット
ミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体;ヤシ油
脂肪酸ジエタノールアミド,ラウリン酸モノエタノール
アミド,脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノー
ルアミド;POEプロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、POEアルキルアミン、POE脂肪族アミド、ショ
糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、POEノニル
フェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルメトキシジ
メチルアミンオキサイド、トリオレイルリン酸塩等を例
示することができる。
【0067】本発明毛髪用化粧料(1)においては、上
記陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン
性界面活性剤からなる群より選ばれる1種又は2種以上
の界面活性剤を選択して配合することができる。
【0068】本発明毛髪用化粧料(1)中における、上
記の各界面活性剤の配合量は、特に限定されるべきもの
ではないが、一般的には化粧料全体に対して2.0重量
%以上、同80重量%以下であり、好ましくは同5.0
重量%以上、同40重量%以下である。
【0069】また、上記の各界面活性剤を組み合わせて
本発明毛髪用化粧料(1)中に配合する場合は、各々の
界面活性剤の総和が化粧料全体に対して30重量%以下
であることが好ましい。例えば、非イオン性界面活性剤
を化粧料の10重量%配合した場合に、一つの例として
アミドエーテルサルフェート(全量の15重量%)とヤ
シ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(同5重量%)とポ
リオキシエチレン(20モル付加)ラウリルエーテル
(同10重量%)の組み合わせを挙げることができる。
また、別の例としてラウリルエーテルサルフェート(同
10重量%),ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン
(同10重量%)とオクチルグルコシド(同10重量
%)の組み合わせを挙げることができる。
【0070】上記した陰イオン性界面活性剤,両性界面
活性剤及び/又は非イオン性界面活性剤の配合量の上限
を超えて、これらの界面活性剤を本発明毛髪用化粧料
(1)中に配合する場合は、頭皮に対する刺激が強くな
り過ぎる傾向にあり好ましくない。逆にこれらの界面活
性剤の配合量が、化粧料全体の2.0重量%未満である
と、界面活性に乏しくなり、本発明毛髪用化粧料(1)
所望するリンス効果を発揮させることが困難になり好ま
しくない。
【0071】さらに、本発明複合体の配合量は、化粧料
全体の0.5重量%以上、20重量%以下であり、好ま
しくは同1.0重量%以上、15重量%以下である。
【0072】本発明複合体の配合量が、化粧料全体の
0.5重量%未満では、化粧料に十分なリンス効果を与
えることが困難であり好ましくなく、同20重量%を超
えると、製剤上系が成り立たなくなる傾向にあり好まし
くない。
【0073】なお、本発明毛髪用化粧料(1)中におけ
る、上記本発明複合体/上記界面活性剤の重量比を、1
/2,000〜1/10の範囲になるようにそれぞれを
配合することが、適切なリンス効果を本発明毛髪用化粧
料(1)に付与し得るという点において好ましい。
【0074】これらの必須成分を含む本発明毛髪用化粧
料(1)の製造方法は、特に限定されるものではない
が、本発明複合体以外の必須成分及び任意成分(後述す
る)を所望する形態で混合させた系に、予め上記した工
程で調製した本発明複合体を添加して、本発明複合体の
加熱等による分解等を可能な限り防止することが好まし
い。
【0075】このようにして調製される本発明複合体並
びに陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオ
ン性界面活性剤からなる群より選ばれる1種又は2種以
上の界面活性剤を含んでなる本発明毛髪用化粧料(1)
は、例えば毛髪用化粧料として非常に優れた特性を有し
ている。
【0076】すなわち、本発明毛髪用化粧料(1)は、
洗髪時の、洗浄性が良好であることは勿論、さらさらし
た使用感触を有して、泡立ちも良好である。また、すす
ぎ時のきしみも認められず、使用後は毛髪がつるつるし
た感触を与えることができる。
【0077】よって、本発明毛髪用化粧料(1)は、上
記した毛髪用化粧料の形態を広く採り得る。具体的に
は、シャンプー,リンス,リンスインシャンプー,ヘア
パック等を採り得る。
【0078】C.本発明複合体、陽イオン性界面活性剤
及び脂肪族高級アルコールを含んでなる化粧料〔本発明
毛髪用化粧料(2)〕についての実施の形態:本発明毛
髪用化粧料(2)は、使用中のべたつき抑制効果に優
れ、毛髪に充分な滑らかさおよび光沢を付与することが
でき、更にブラッシング等の物理的刺激から毛髪を保護
する効果にも優れる化粧料である。
【0079】すなわち、硫酸エステル変性シリコーンと
陽イオン性高分子とから成る複合体を、陽イオン性界面
活性剤と脂肪族高級アルコールとを混合して配合して
も、元来陽イオン性界面活性剤と脂肪族高級アルコール
とを組み合わせて配合したことにより発揮される効果
(前記従来技術の欄参照のこと)に悪影響を受けること
なく、しかも配合された毛髪化粧料におけるリンス効果
を相乗的に高めることを見い出した。
【0080】本発明毛髪用化粧料(2)中に上記本発明
複合体と共に、この複合体の形成に関与しない構成成分
として配合される陽イオン性界面活性剤は、通常の化粧
料に配合され得る陽イオン性界面活性剤であれば特に限
定されるものではない。例えば、モノ−長鎖アルキル第
4級アンモニウム塩,ジ−長鎖アルキル第4級アンモニ
ウム塩,イミダゾリニウム第4級アンモニウム塩又はE
O付加体陽イオン性界面活性剤等を挙げることができ
る。
【0081】さらに、上記陽イオン性界面活性剤の具体
的な例としては、下記一般式(VII)で表されるモノ長鎖
アルキル第4級アンモニウム塩を挙げることができる。
【化7】 (式中、R5 は炭素数が14〜22のアルキル基又は同
ヒドロキシアルキル基を表し、R6 は炭素数1〜3のア
ルキル基又は同ヒドロキシアルキル基であり、それぞれ
が同一でも異なってもよく、Xは前記と同じくハロゲン
原子である。)
【0082】R5 において、炭素数が14〜22のアル
キル基としては、テトラデシル基,ペンタデシル基,ヘ
キサデシル基,ヘプタデシル基,オクタデシル基,ノナ
デシル基,イコサデシル基,ヘンイコサデシル基,ドコ
サデシル基等を挙げることができる。また、炭素数が1
4〜22のヒドロキシアルキル基としては、12−ヒド
ロキシステアリル基等を挙げることができる。R5 とし
ては、ヘキサデシル基,ヘプタデシル基,オクタデシル
基,ノナデシル基,イコサデシル基,ヘンイコサデシル
基,ドコサデシル基が好ましく、特にオクタデシル基,
ドコサデシル基が好ましい。
【0083】R6 において、炭素数が1〜3のアルキル
基としては、メチル基,エチル基,プロピル基を挙げる
ことができる。また、炭素数が1〜3のヒドロキシアル
キル基としては、ヒドロキシメチル基、およびヒドロキ
シエチル基が挙げられる。
【0084】具体的に好ましいモノ長鎖アルキル第4級
アンモニウム塩(VII)の好適なものとして、塩化セチル
トリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルア
ンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩
化ベヘニルジメチルベンジルアンモニウム、セチルトリ
エチルアンモニウムメチルサルフェート等を挙げること
ができる。なお、特に好ましくは塩化ステアリルトリメ
チルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、又
はこれらの混合物が挙げられる。
【0085】本発明毛髪用化粧料(2)中に上記本発明
複合体と共に、この複合体の形成に関与しない構成成分
として配合される脂肪族高級アルコールは、通常の化粧
料に配合され得る脂肪族高級アルコールであれば特に限
定されるものではないが、炭素数14〜22の直鎖アル
キル基を有する高級アルコールが好ましい。特に好まし
くは、炭素数16〜22の直鎖高級アルコール、例えば
セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルア
ルコール等を挙げることができる。本発明毛髪用化粧料
(2)は、前記の各成分「本発明複合体」「陽イオン性
界面活性剤」及び「脂肪族高級アルコール」が、それぞ
れ特定の比率で配合されていることが必要である。
【0086】前記モノ長鎖アルキル第4級アンモニウム
塩の1種又は2種以上の配合量は化粧料全体の0.1重
量%以上,5.0重量%以下の範囲、好ましくは同0.
6重量%以上,3.0重量%以下の範囲である。化粧料
全体の0.1重量%未満の配合量では、所望するリンス
効果が充分に得られず好ましくない。また化粧料全体の
5.0重量%を超える配合量では、毛髪用化粧料の粘度
が高くなりすぎるので好ましくない。
【0087】また、脂肪族高級アルコールに対するモノ
長鎖アルキル第4級アンモニウム塩のモル比は、モノ長
鎖アルキル第4級アンモニウム塩/脂肪族高級アルコー
ル=1/3〜1/15の範囲で配合するのが好ましい。
特に、モノ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩/脂肪族
高級アルコール=1/3.5〜1/10で配合するのが
特に好ましい。
【0088】本発明複合体の配合量は、化粧料全体の
0.5重量%以上,20重量%以下であり、好ましくは
同1.0重量%以上,15重量%以下である。本発明複
合体の配合量が化粧料全体の0.5重量%未満では、所
望する十分なリンス効果を本発明毛髪化粧料(2)に付
与することが困難であり好ましくなく、同20重量%を
超えて配合すると、製剤上系が成立し難くなるので好ま
しくない。
【0089】これらの必須成分を含む本発明毛髪用化粧
料(2)の製造方法は、特に限定されるものではない
が、本発明複合体以外の必須成分及び任意成分(後述す
る)を所望する形態で混合させた系に、予め上記した工
程で調製した本発明複合体を添加して、本発明複合体の
加熱等による分解等を可能な限り防止することが好まし
い。
【0090】このようにして調製される、本発明複合
体、モノ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩、脂肪族高
級アルコールを含んでなる本発明毛髪用化粧料(2)
は、例えば毛髪用化粧料として好ましい特性を有してい
る。すなわち、本発明毛髪用化粧料(2)が、毛髪化粧
料としての形態をとる場合には、洗髪時のべたつき抑制
効果に優れ、毛髪に十分な滑らかさ及び光沢を付与する
ことが可能で、さらにブラッシング等の物理的刺激から
毛髪を保護する効果に優れた化粧料である。
【0091】よって、本発明毛髪用化粧料(2)は、上
記した毛髪用化粧料の形態を広く採り得る。具体的に
は、リンス,ヘアパック,ヘアコンディショナー等を採
り得る。
【0092】そして、本発明毛髪用化粧料(2)の剤形
も、水溶液系,可溶化系,乳化系,粉末系,油液系,ゲ
ル系,エアゾール系,水−油2層系,水−油−粉末3層
系等、幅広い剤形を採り得る。
【0093】D.本発明毛髪用化粧料(1),(2)
は、共にこれらの毛髪用化粧料の所期の効果を損なわな
い範囲で、上記した必須成分の他に、一般の化粧料に配
合される任意成分を配合することができる。
【0094】すなわち,高級アルコール(本発明毛髪用
化粧料(2)においては、脂肪族高級アルコール以外の
高級アルコールのみ),シリコーン油,流動パラフィ
ン,エステル油等の油分;メチルセルロース,ヒドロキ
シエチルセルロース等の水溶性高分子;プロピレングリ
コール,グリセリン等の保湿剤;POE硬化ヒマシ油,
POEアルキルエーテル等の非イオン性界面活性剤及び
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン,トリアルキルアミン
酢酸ベタイン等の両性界面活性剤(本発明毛髪用化粧料
(2)のみ);
【0095】カンゾウ,パブリカ,ムイアブアマ,メ
ギ,メラルーカ,ヤドリギ,ウスベニアオイ,エキナ
シ,エビスグサ,ヒバマタ,トクサ,エンバク,オーク
モス,ミドリハッカ,ナツカワ,ニレ,ヒキオコシ,ヘ
ンルータ,ベイベリ,オグルマベニノキ,カイカ,ヘイ
フラワー,ハクセン,ニワトコ,ホコリタチ,ガマ,パ
イナップル,キャベツ,ハクトウオウ,ハナショウガ,
マフノリ,クロモジ,パパイヤ,ミレシア,ミカン,ク
ワ,クロバナヒキオコシ,クララ,クスノキ,バリン
シ,チチノリ,バナナ,コウホネ,コクサギ,ハコベ,
アラリア,ドクダミ,アズキ,イヌザクラン,イエロー
ドッグ,ナス,サクランボ,ジュニバー,シバリギ,シ
ア,アイリス,スイカズラ,スイパ,セイヨウボダイジ
ュ,センダン,セロリ,ゼラニウム,タマサキツヅラ,
オランダイチゴ,チンサン,ハイマツ,ウコン,オドリ
コソウ,チャ,オレンジ,セージ,セイヨウキズタ,セ
イヨウニワトコ,セイヨウネズエ,セイヨウノコギリソ
ウ,セイヨウハッカ,セイヨウヤドリギ,ゼニアオイ,
センキュウ,タチジャコウソウ,センブリ,タイム,チ
ョウジ,チンピ,海藻,クロレラ,トウキエキス,トウ
キセンカ,トウヒ,トマト,オトギリソウ,コボタンズ
ル,トルメンチラ,ニンジン,ニンニク,ノバラ,バー
チ,パセリ,グンチアナ,ハッカ,オノニス,ハマメリ
ス,ウィキョウ,スギナ,サフラン,オランダカラン,
サボンソウ,サンザシ,ゲンノショウコウ,ビワ,サン
シチソウ,ブッチャーブルーム,ブドウ,ブドウリー
フ,ベイ,アイビー,ヘチマ,水溶性ヨクイニン,イラ
クサ,ボダイジュ,ホップ,サンショウ,シイタケ,マ
ツカサ,マロニエ,ミツガシワ,ムクロジ,メリッサ,
メリロート,モモ,ヤクルマギク,ユーカリ,ジオウ,
シコン,ユキノシタ,油溶性アルニカ,油溶性カレンド
ラ,油溶性セイヨウボダイジュ,油溶性ノバラ,褐藻,
カノコソウ,油溶性ヨクイニン,ユリ,ヨウ化ニンニ
ク,ヨモギ,シソ,シナノキ,カモミラ,シモツケ,リ
ンゴ,カラス麦,シャクヤク,アンズ,レタス,ローズ
マリー,レモン,ローマカミツレ,ショウキョウ,エイ
ジツ,ワレモコウ,シラカバ,キノチゴ,スデビア,水
溶性アルニカ,オウゴン,キズタ,キナ,キューカンバ
ー,アロエ,ゴボウ,クチナシ,グレープフルーツ,オ
ウバク,オウレン,アンソッコウ,アカブドウ,アセン
ヤク,アルテア,アマチャ,ショウキョウ,トウガラシ
チンキ,ロジン,天然ゴムラテックス,アラビアゴム,
イクタモール,カンタリスチンキ,ブクリョウ,サルノ
コシカケ,チョレイ,カキ,コラーゲン,ビフィズス菌
ペクチン,酵母,ローヤルゼリー,水溶性プラセンタエ
キス,ハチミツ,セラック等の動植物の天然エキスおよ
びその誘導体;
【0096】パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステ
ル,ジプロピレングリコールサリシレート,メトキシケ
イ皮酸オクチル,カンファー誘導体,ウロカニン酸,オ
キシベンゾン,4−メトキシ−4’−tert−ブチルジベ
ンゾイルメタン等の紫外線防御剤;クエン酸,乳酸等の
有機酸;塩化ナトリウム,塩化カリウム等の無機塩;エ
チルパラベン,メチルパラベン等の防腐剤;EDTA−
3Na等のキレート剤;抗菌剤、フケ防止剤、起泡増進
剤、真珠光沢剤、増粘剤、各種タンパク質、各種高分
子、緩衝剤、香料、色素等を配合し得る。
【0097】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。なお、本発明は、これらの実施例によって、そ
の技術的範囲が限定的に解釈されるべきものではない。
また、本実施例中、配合量は全て重量%である。
【0098】〔実施例A〕本発明複合体の製造
【化8】
【0099】
【化9】
【0100】上記式〜の硫酸エステル変性シリコー
ンのうち、0.1%カチオン化グアガム(Jaguar C138,
MYGALL社) とで表される硫酸エステル変性シリコ
ーンを配合量を変えつつ接触させて、その系の透過率を
それぞれ求めて、その結果を第1図(硫酸エステル変性
シリコーンとカチオン化グアガム),第2図(硫酸エ
ステル変性シリコーンとカチオン化グアガム),第3
図(硫酸エステル変性シリコーンとカチオン化グアガ
ム)に示した。
【0101】その結果、いずれの透過率も系における硫
酸エステル変性シリコーンの量が増加するに応じて減少
していることから、いずれの系においても所望する複合
体が形成されていることがわかった。
【0102】また、上記式〜の硫酸エステル変性シ
リコーンのうち、上記式と他の硫酸エステル変性
シリコーンは、さらに上記の陽イオン性高分子と他の陽
イオン性高分子は、それぞれ静電気的性質が共通してい
る。よって、上記製造例の他の組み合わせに係る本発明
複合体も、上記製法に準じて製法可能であることは明ら
かである。
【0103】なお、上記式〜の硫酸エステル変性シ
リコーンのうち、で表される硫酸エステル変性シリコ
ーン250mgと陽イオン性高分子であるグアガム・塩酸
ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル
(商品名:KT−9318,大日本製薬株式会社製)1
25mg〔重量比,硫酸エステル変性シリコーン:陽イオ
ン性高分子=2:1)において、陽イオン高分子を保湿
剤で湿潤させた後、水20g を添加し攪拌分散して溶解
させた後、この系に硫酸エステル変性シリコーンを添加
して攪拌し、複合体を形成させた。この硫酸エステル変
性シリコーンの赤外線吸収スペクトルを表すチャートを
第4図に、グアガム・塩酸ヒドロキシプロピルトリメチ
ルアンモニウムエーテルの同チャートを第5図に、この
形成させた複合体のチャートを第6図に記載する。 〔実施例B〕本発明毛髪用化粧料(1) 本発明毛髪用化粧料(1)についての効果の評価は、以
下の試験法及び評価法に従って行った。
【0104】使用性の評価 ハーフヘッド法に従い、専門パネラー15名による、本
発明毛髪用化粧料(1)についての官能評価(すすぎ後
のぬめり感並びに乾燥後のサラサラした感触及びツルツ
ルした感触)を行なった。ここで、乾燥後の感覚は25
℃、50RH%中に30分以上安静にした後に行なっ
た。なお、対照品としては、陽イオン性高分子のみを、
並びに硫酸エステル変性シリコーンのみをそれぞれ配合
したシャンプー組成物を用いた。
【0105】判定基準(ぬめり感は感じられない方が好
ましく,乾燥後のサラサラした感触及びツルツルした感
触は感じられた方が好ましいという前提で評価した) ○:対照品と同等以上の評価が10名以上 △:対照品と同等以上の評価が6〜9名 ×:対照品と同等以上の評価が5名以下
【0106】外観安定性の評価 本発明毛髪用化粧料(1)についての外観安定性は、試
料を50℃で1ヵ月放置した後の外観で評価した。 ○:変化なし ×:変化有り
【0107】起泡性の評価 本発明毛髪用化粧料(1)についての起泡性の評価は、
人工硬水(CaCO370ppm )で、試料濃度1%の溶
液を400ml調製し、温度40℃で、撹拌機付き円筒形
シリンダーを用いて、起泡力を測定した。 ○:泡立ち良好 泡量 2000ml以上 △:泡立ち普通 泡量 1500ml以上 2000ml
未満 ×:泡立ち不良 泡量 1500ml未満
【0108】洗浄性の評価 本発明毛髪用化粧料(1)についての洗浄性の評価は、
人工硬水(CaCO370ppm )で、試料濃度1%の溶
液を調製し、シーロンフィルムを用いた人工皮脂汚垢板
を洗浄した。温度40℃で、ターゴトメーター(JIS
K−3371)を用いて洗浄し、洗浄前後の反射率よ
り洗浄効果を求めた。なお、洗浄性の評価の指標となる
「洗浄効率」は、以下の式により算出される。
【0109】 洗浄効率(%)=(RV −RS /R0 −RS )×100 R0 :原板(白色板にシーロンフィルムのみ貼付けたも
のの反射率) RS :汚垢板の反射率 RV :洗浄後の汚垢板の反射率
【0110】 ○:洗浄性良好 洗浄効率 80%以上 △:洗浄性普通 洗浄効率 60%以上 80%未満 ×:洗浄性不良 洗浄効率 60%未満
【0111】総合評価 上記の各試験の結果を、以下の基準により、総合的に評
価した。 ○:全ての評価が○の場合 △:1つでも△の評価がある場合 ×:2つ以上△の評価があるか、1つでも×の評価があ
る場合
【0112】〔実施例B1〜B17,比較例B1,B
2〕第1表,第2表,第3表及び第4表(第4表は比較
例)内に記載した配合組成よりなる毛髪用化粧料(すべ
て、シャンプー)を調製し、上記した各評価項目につい
ての評価を同表中に示した。
【0113】
【表1】
【0114】
【表2】
【0115】
【表3】
【0116】
【表4】
【0117】これらの結果から明らかなように、本発明
のシャンプー組成物はすすぎ時のぬめり感がなく、起泡
性及び洗浄性に優れ、しかも乾燥後のサラサラ,ツルツ
ル感にも優れていることが明らかになった。
【0118】〔実施例C〕本発明化粧料(2) 本発明化粧料(2)についての効果の評価は、以下の試
験法及び評価法に従って行った。
【0119】毛髪保護効果の評価 各試料1g を、長さ15cmの毛髪束(500〜600
本)に塗布し、40℃の温水300ml中で振とうすすぎ
(100サイクル)を2回繰り返した後、この毛髪束を
乾燥させる。この乾燥させた毛髪束に一定の力で2万回
のブラッシングを行なった後に発生した枝毛、切れ毛の
数をカウントし、毛髪の全数に対する枝毛、切れ毛の発
生率を算出する。未処理毛での枝毛、切れ毛の発生率X
%に対し、各サンプル処理毛での発生率Y%を比較しY
/Xの値により以下のように評価した。
【0120】 Y/Xの値 < 0.5 ・・・・・・・・A 毛髪保護効果 大 0.5 ≦ Y/Xの値 < 0.8 ・・・・・・・・B 毛髪保護効果 中 0.8 ≦ Y/Xの値 < 1.0 ・・・・・・・・C 毛髪保護効果 小 1.0 ≦ Y/Xの値 ・・・・・・・・D 毛髪保護効果 なし
【0121】毛髪への吸着量測定 各試料2g を完全脱脂後の毛髪束4gに塗布し、1l の
温水(40℃)中で振とうすすぎ(100サイクル)を
2回繰り返した後、この毛髪束を乾燥させる。それぞれ
の乾燥させた毛髪束より吸着物をソックスレー抽出(ジ
クロロメタン/メタノール=92/8 容量%、5時間
抽出)し、その重量より毛髪1g 当たりの試料吸着量を
算出した。
【0122】各試料の毛髪への吸着性は以下のように評
価した。 1g 当たりの試料吸着量 評価 30mg以上 ・・・・・・・・・・・・ A 毛髪への吸着性 大 10〜30mg ・・・・・・・・・・・・B 毛髪への吸着性 中 10mg以下 ・・・・・・・・・・・・ C 毛髪への吸着性 小
【0123】毛髪へのツヤ付与効果の評価 各試料1g を長さ15cmの毛髪束(500〜600本)
に塗布し、40℃の温水300ml中で振とうすすぎ(1
00サイクル)を2回繰り返した後、この毛髪束を乾燥
させる。この乾燥させた毛髪束から任意に10本の毛髪
を選び変角光度計GP-IR[(株)村上色彩研究所製]
で入射された光に対する毛髪の反射光分布を測定し、毛
髪の光沢度(ツヤ)を次の式により求めた。 G=s/d G:光沢度,s:正反射光量,d:
拡散反射光量
【0124】以上の方法で求められた光沢度Gにより各
試料の毛髪へのツヤ付与効果を以下のように評価した。 評価 15以上 ・・・・・・・・・・・・A ツヤ付与効果 大 10〜15 ・・・・・・・・・・・・B ツヤ付与効果 中 5〜10 ・・・・・・・・・・・・C ツヤ付与効果 小 5以下 ・・・・・・・・・・・・D ツヤ付与効果 なし
【0125】均一コート性の評価 毛髪のツヤの評価における方法と同じ方法で調製した
毛髪サンプルの走査型電子顕微鏡(SEM) 写真より均一コ
ート性を評価した。すなわち、各試料で処理された毛髪
のSEM写真(400〜1,000倍)を判定者15名が、未処
理毛髪のSEM写真と比較して、均一コート性が「良
好」、「同程度」の2段階で評価した。
【0126】その判定結果より以下のように評価した。 判定結果 評価 15名全員が「良好」と答えたもの ・・・・・・・・・・ A 15名中、8〜14名が「良好」と答えたもの ・・・・・・・・・・ B 15名中、7名以下が「良好」と答えたもの ・・・・・・・・・・ C
【0127】毛髪に対する効果の官能評価 パネルとしては、19才から36才の女性15名を選ん
だ。各パネルは市販ヘアシャンプー(通常のアルキル硫
酸エステル塩系シャンプー)で洗浄後の毛髪に、サンプ
ル各12g ずつを塗布し、約40℃の温水ですすぎ洗い
してから、ドライヤー処理中、およびドライヤー乾燥後
の毛髪の感触を対照用試料(塩化ステアリルトリメチル
アンモニウム1.0%,セトステアリルアルコール1.
5%,プロピレングリコール5.0%,及び水92.5
%からなるもの)と比較して、「著しく良好」、「良
好」、「同程度」、および「劣っている」の4段階で評
価した。
【0128】その判定結果から以下のように評価した。 判定結果 評価 15名中、12名以上が「著しく良好」、又は「良好」と答えたもの・・・・ A 15名中、8〜11名が「著しく良好」、又は「良好」と答えたもの・・・・ B 15名中、4〜7名が「著しく良好」、又は「良好」と答えたもの ・・・・ C 15名中、3名以下が「著しく良好」、又は「良好」と答えたもの ・・・・ D
【0129】〔実施例C1〜C6,比較例C1〜C4〕
第5表に記載した配合組成よりなるヘアリンスを調製
し、上記に従って評価した結果を一緒に示す。
【0130】
【表5】
【0131】第5表から、本発明においては陽イオン性
界面活性剤/高級アルコールのモル比が1/3〜1/1
5の範囲にあることも必要であることが判明した。すな
わち、たとえ硫酸エステル変性シリコーンと陽イオン性
高分子との複合体が配合されていても、前記のモル比が
1/3〜1/15をはずれた場合(比較例C1〜C4)
は、滑らかさおよび毛髪保護効果が発揮されていないこ
とが明らかであった。
【0132】〔実施例C7〜C13,比較例C5〜C
8〕第6表に記載した配合組成よりなるヘアリンスを調
製し、上記に従って評価した結果を一緒に示す。
【0133】
【表6】
【0134】第6表から、陽イオン性界面活性剤/高級
アルコールのモル比が1/3〜1/15の範囲内にある
場合でも、本発明の複合体を配合せずに、重合度200
0程度のシリコーン油等の油分のみの配合とした場合、
その効果が著しく低減することが判明した(比較例C5
及びC8)。
【0135】また、一般にヘアリンスに配合されるシリ
コーン以外の油分を配合した場合(比較例C6及びC
7)についても満足できる結果は得られなかった。それ
に対し、モル比が有効分で硫酸エステル変性シリコーン
/陽イオン性高分子=0.1/1〜1/0.01で形成
された本発明複合体を配合した場合には、乾燥後の滑ら
かさ及び毛髪保護効果共に優れた効果が得られた。
【0136】以下に、種々の剤形の本発明毛髪用化粧料
(2)の配合例を実施例として説明する。なお、各毛髪
用化粧料とも優れた毛髪保護効果,すすぎ時の滑ら
かさ,乾燥後の滑らかさ,毛髪への吸着性,毛髪
へのツヤ付与効果及び均一コート性を示した(その詳
細は後述する)。
【0137】 〔実施例C14〕 ヘアリンス 重量% 塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.6 セトステアリルアルコール(C16/C18=6/4) 0.4 ヒドロキシエチルセルロース・塩化ヒドロキシプロピル トリメチルアンモニウムエーテル*1 0.2 硫酸エステル変性シリコーン 3.2 グリセロールモノステアレート 1.0 ステアリン酸 0.5 グリセリン 5.0 プロピレングリコール 5.0 黄色−4号(色素) 適 量 香料 適 量 メチルパラベン 適 量 EDTA−3Na(キレート剤) 適 量 イオン交換水 残 量 *1;カチナールHC−200(東邦化学工業製)など
【0138】<製法>一部のイオン交換水に塩化セチル
トリメチルアンモニウムを添加して加熱溶融し、これに
予め混合しておいたセトステアリルアルコールとグリセ
ロールモノステアレートとステアリン酸との混合物を加
熱溶融して加え、攪拌混合した。次に、系にグリセリン
とプロピレングリコールを加え攪拌混合した。別の容器
にヒドロキシエチルセルロース・塩化ヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムエーテルグアガムを一部のイ
オン交換水に溶解させ、硫酸エステル変性シリコーンを
加え、攪拌混合した複合体を形成させた。そして、これ
を上記の混合系に加え、よく攪拌混合した。さらに色
素,香料,メチルパラベン,キレート剤を順次加えて攪
拌混合した。そして、これを室温まで冷却することによ
って、上記ヘアリンスを得た。
【0139】このヘアリンスは、陽イオン性界面活性剤
/高級アルコールのモル比が1/8.4、かつ硫酸エス
テル変性シリコーンが有効分で3.2%配合されてお
り、安定性に優れ、官能試験評価においても従来にない
優れた滑らかさを示し、さらに、毛髪に対して優れた保
護効果を付与するものであった。
【0140】 〔実施例C15〕 ヘアトリートメントクリーム 重量% 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.0 セトステアリルアルコール(C16/C18=7/3) 6.5 ベヘニルアルコール 2.0 ヒドロキシエチルセルロース・塩化ヒドロキシプロピル トリメチルアンモニウムエーテル*1 0.2 硫酸エステル変性シリコーン 4.0 2−オクチルドデカノール 2.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体 0.3 (エチレンオキシド60モル付加物) ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.0 (エチレンオキシド4モル付加物) 大豆レシチン 0.5 グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 5.0 黄色−4号(色素) 適 量 香料 適 量 メチルパラベン 適 量 EDTA−3Na(キレート剤) 適 量 イオン交換水 残 量 *1;カチナールHC−200(東邦化学工業製)など
【0141】<製法>一部のイオン交換水に、塩化ベヘ
ニルトリメチルアンモニウムを添加して加熱溶融し、こ
れに予め混合しておいたセトステアリルアルコール,ベ
ヘニルアルコール,2−オクチルドデカノールとポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油誘導体(エチレンオキシド6
0モル付加物)とポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル(エチレンオキシド4モル付加物)及び大豆レシチン
等の混合物を加熱溶融して加えて攪拌混合した。次に、
この系にグリセリンとプロピレングリコールを加えて攪
拌混合した。別の容器にヒドロキシエチルセルロース・
塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテ
ルグアガムを一部のイオン交換水に溶解させ、硫酸エス
テル変性シリコーンを加え、攪拌混合した複合体を形成
させた。そして、これを上記の混合系に加え、よく攪拌
混合した。さらに色素,香料,メチルパラベン,キレー
ト剤を順次加えて攪拌混合した。そして、これを室温ま
で冷却することによって、上記ヘアトリートメントクリ
ームを調整した。
【0142】このヘアトリートメントクリームは、特に
傷んだ毛髪に対し、優れた滑らかさを与え、毛髪保護効
果の良好なものであった。
【0143】
【発明の効果】本発明により、多機能化及び高機能化を
化粧品において実現するための新たな配合成分である,
硫酸エステル変性シリコーンと陽イオン性高分子とから
なる複合体を見出し、さらにこの本発明複合体を基本的
配合成分として用いた多機能化乃至高機能化された化粧
品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一定量のカチオン化グアガムに対して、硫酸変
性シリコーンの接触量を増加させた場合の、系における
透過率の推移を検討して、複合体の形成の有無を検討し
た図面(1)である。
【図2】一定量のカチオン化グアガムに対して、硫酸変
性シリコーンの接触量を増加させた場合の、系における
透過率の推移を検討して、複合体の形成の有無を検討し
た図面(2)である。
【図3】一定量のカチオン化グアガムに対して、硫酸変
性シリコーンの接触量を増加させた場合の、系における
透過率の推移を検討して、複合体の形成の有無を検討し
た図面(3)である。
【図4】硫酸エステル変性シリコーンの赤外線吸収スペ
クトルを表すチャートである。
【図5】グアガム・塩酸ヒドロキシプロピルトリメチル
アンモニウムエーテルの赤外線吸収スペクトルを表すチ
ャートである。
【図6】本発明複合体の赤外線吸収スペクトルを表すチ
ャートである。
フロントページの続き (72)発明者 難波 富幸 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内 (72)発明者 日根野 照彦 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸エステル変性シリコーン及び陽イオン
    性高分子とからなる複合体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の複合体を含んでなる化粧
    料。
  3. 【請求項3】請求項1記載の複合体並びに陰イオン性界
    面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤か
    らなる群より選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を
    含んでなる毛髪用化粧料。
  4. 【請求項4】請求項1記載の複合体、陽イオン性界面活
    性剤及び脂肪族高級アルコールを含んでなる毛髪用化粧
    料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015512956A (ja) * 2012-01-04 2015-04-30 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド シリコーンイオノマーのポリマー複合体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015512956A (ja) * 2012-01-04 2015-04-30 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド シリコーンイオノマーのポリマー複合体

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