JPH10265390A - 腹部異常抑制用組成物 - Google Patents
腹部異常抑制用組成物Info
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- JPH10265390A JPH10265390A JP9131597A JP9131597A JPH10265390A JP H10265390 A JPH10265390 A JP H10265390A JP 9131597 A JP9131597 A JP 9131597A JP 9131597 A JP9131597 A JP 9131597A JP H10265390 A JPH10265390 A JP H10265390A
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Abstract
若しくは抑制することのできる腹部異常抑制用組成物を
提供することを課題とする。 【解決手段】 有効成分としてラクトスクロースを含有
してなる乳糖摂取に起因する腹部異常抑制用組成物によ
り解決する。
Description
る腹部異常抑制用組成物に関し、更に詳細には、有効成
分としてラクトスクロースを含有してなる乳糖摂取に起
因する腹部異常抑制用組成物(以下、単に「腹部異常症
抑制用組成物」と言うこともある。)に関する。
ルコースおよびフラクトースからなる三糖類であって、
その化学構造は、O−β−D−Gal−(1→4)−O
−α−D−Glc−(1←2)−β−D−Fru(ただ
し、Galはガラクトース残基、Glcはグルコース残
基、Fruはフラクトース残基を示す。)である。ま
た、ラクトスクロースは、特公昭59−53835号公
報に記載されているように、ビフィズス菌用選択糖源と
しても注目されている糖質である。
品などの食品を摂取すると、程度の差こそあれ、下痢、
嘔吐、嘔気、腹鳴、腹痛、腹部膨満感、鼓腸あるいは悪
心などの種々の腹部異常を訴える人がいる。このような
腹部異常は、食品中に含まれる乳糖が原因となってい
る。このような乳糖摂取に起因する腹部異常は、先天的
な乳糖分解酵素の欠損か、乳糖分解酵素活性が二次的に
低下することが原因で引き起こされることが知られてい
る。即ち、先天的な乳糖分解酵素欠損があると、生後間
もなくより重篤な下痢、腹痛、腹部膨満が起こり、体重
増加不良、発育障害などをきたすことがある。また、乳
糖分解酵素欠損はないが、腸管に於ける乳糖の膜透過性
の亢進により、多量の乳糖尿を排泄する異常や、急性あ
るいは慢性胃腸炎、殊に、ロタウイルス性腸炎、難治性
下痢症、免疫不全、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃切
除、短腸症候群、抗生物質投与などが原因で、続発的に
腸管の乳糖分解酵素が一過性ではあるものの低下して、
下痢、腹痛、腹部膨満、体重増加不良、発育障害などの
異常が見られる場合もある。
食品の摂取を控えさせたり、乳糖分解酵素の投与が行わ
れている。しかしながら、乳糖含有食品に起因する不快
な腹部異常を未然に防止するためには、そのような食品
を意識的に摂取しないようにしなければならず、これ
は、精神的な苦痛を伴うだけでなく、飲食できる食品の
種類が制限されることとなり、栄養バランスの面から見
て問題がある。また、乳糖分解酵素の投与は、取扱い
性、安全性、効果の点で必ずしも満足できるものではな
い。
を緩和若しくは抑制することのできる腹部異常抑制用組
成物の確立が希求されている。
起因する腹部異常を緩和もしくは抑制することのできる
腹部異常抑制用組成物を提供することを課題とする。
クロースの用途について鋭意検討してきた。その結果、
ラクトスクロースに、乳糖摂取に起因する腹部異常を著
しく緩和若しくは抑制する作用があることを見いだし、
このラクトスクロースを有効成分とする乳糖摂取に起因
する腹部異常抑制用組成物を確立して本発明を完成し
た。即ち、本発明は、有効成分としてラクトスクロース
を含有してなる乳糖摂取による起因する腹部異常抑制用
組成物を提供することにより上記課題を解決するもので
ある。
糖摂取に起因する腹部異常抑制用組成物は、その有効成
分であるラクトスクロースの作用により、乳糖含有食
品、つまり、乳糖摂取に起因する特有の腹痛、腹鳴、腹
部膨満感、下痢、嘔吐、嘔気などの腹部異常、殊に、
胃、小腸、大腸などの消化管における異常を、効果的に
緩和若しくは抑制するものである。また、乳糖含有食品
を摂取すると前記腹部異常を訴える人が、本発明の腹部
異常抑制用組成物を日常的に摂取することにより、乳糖
含有食品を摂取しても、前記腹部異常が著しく緩和若し
くは抑制されると共に、本発明の腹部異常抑制用組成物
を乳糖含有食品に所定量添加して飲食することにより、
前記腹部異常を効果的に緩和若しくは抑制することがで
きる。
て説明するに、本発明で使用するラクトスクロースは、
市販品を含め、天然のもの、または酵素的或いは化学的
に合成されたものの何れも使用できる。具体的には、純
度10%未満の比較的低純度のものから、純度99%以
上の高純度のものまで使用できる。使用するラクトスク
ロースの純度は、本発明の腹部異常抑制用組成物の最終
形態に依存して適宜選択すればよい。
方法としては、例えば、スクロースとラクトースとを含
有する水溶液にフラクトース転移酵素やガラクトース転
移酵素などの糖転移酵素を作用させて製造することがで
きる。フラクトース転移酵素としては、例えば、特公昭
57−58905号公報、および特公昭59−5383
5号公報に記載されているバチルス(Bacillu
s)属、アエロバクター(Aerobacter)属な
どに属する微生物由来のレバンスクラーゼや、アルスロ
バクター(Arthrobacter)属に属する微生
物、例えば、特開平3−27285号公報に記載された
アルスロバクター・エスピー(Arthrobacte
r sp.)K−1(FERM BP−3192)由来
のβ−フラクトフラノシダーゼなどが有利に利用され、
また、ガラクトース転移酵素としては、例えば、カナデ
ィアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Canad
ian Journal of Chemistr
y)、第43巻、2259乃至2264頁(1965
年)や、特願昭64−85090号公報などに記載され
ているスポロボロマイセス(Sporoboromyc
es)属に属する微生物および特願平2−35095号
公報に記載されているローネラ(Rahnella)属
に属する微生物など由来の酵素が有利に利用され、これ
ら微生物の菌体またはその抽出物などが有利に利用され
る。比較的高純度のラクトスクロースを得る方法として
は、例えば、特願平4−281795号に開示されてい
るように、アルカリ金属型またはアルカリ土類金属型強
酸性カチオン交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィ
ーによる方法がある。前記カチオン交換樹脂としては、
スルホン基を結合したスチレン−ジビニルベンゼン架橋
共重合体のNa+ 型、K+ 型などのアルカリ金属型、ま
たはMg++型、Ca++型などのアルカリ土類金属型の一
種または二種以上が適宜使用される。市販品としては、
例えばダウケミカル社製造の商品名ダウエックス50W
X1、ダウエックス50WX2、ダウエックス50WX
450、ローム・アンド・ハース社製造の商品名アンバ
ーライトCG−120、アンバーライトCG−600
0、東京有機化学工業株式会社製造の商品名アンバーラ
イトXT−1022E、アンバーライトXT−100
7、三菱化成工業株式会社製造の商品名ダイヤイオンS
K1B、ダイヤイオンSK102、ダイヤイオンSK1
04などがある。これらカチオン交換樹脂の他、アニオ
ン交換樹脂も適宜使用することができる。また、最高純
度のラクトスクロースが必要な場合は、塩析、透析、濾
過、濃縮、分別沈殿、結晶化、ゲル濾過クロマトグラフ
ィー、イオン交換クロマトグラフィー、高速液体クロマ
トグラフィーなどを適宜組み合わせることにより、純度
99%以上のラクトスクロースを得ることができる。
尚、製造コストの面から、純度30〜80%程度のラク
トスクロースが好適である。
めるラクトスクロース含量は、通常、組成物グラム当た
り約0.0001〜1g、好ましくは、約0.1〜1
g、より好ましくは、約0.7〜1g、更に好ましく
は、約0.75〜1gとする。成人一日当たりの摂取量
は、ラクトスクロース固形物重量で、約0.1〜50
g、望ましくは、1〜25gを1乃至4回/日または1
乃至10回/週の割合で、経口的に摂取させるか、また
は経管的に投与する。
トスクロースと乳糖を含有する場合、ラクトスクロース
と乳糖の配合割合(ラクトスクロース:乳糖の配合割
合)は、固形物重量で、0.01:1乃至1:0.0
1、望ましくは、0.1:1乃至1:0.1、更に望ま
しくは、0.2:1乃至1:0.2の範囲が好適であ
る。また、本発明の腹部異常抑制用組成物が含有するラ
クトスクロース以外の成分としては、飲食可能な成分で
あれば特に制限はない。好適な例としては、水やアルコ
ールなどの親水性有機溶媒、ブドウ糖、果糖などの単糖
類、マルトース、スクロース、α,α−、α、β−およ
びβ,β−トレハロースなどの二糖類、デキストリン、
α−、β−およびγ−シクロデキストリン、水飴、末端
または分子内にトレハロース構造を有する非還元性糖
質、異性化糖、澱粉などのオリゴ糖または多糖類、キシ
リトール、エリスリトール、メープルシュガー、ソルビ
トール、マルチトール、ラクチトール、ジヒドロカルコ
ン、ステビオシド、α−グリコシルステビオシド、レバ
ウディオシド、グリチルリチン、α−グリコシルグリチ
ルリチン、L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメ
チルエステル、サッカリン、グリシン、アラニンおよび
蜂蜜などの天然及び合成甘味料、カルシウム、マグネシ
ウム、リンまたはそれらの塩などのミネラル、L−アス
コルビン酸、α−グリコシルアスコルビン酸、ルチン、
α−グリコシルルチン、ヘスペリジン、α−グリコシル
ヘスペリジン、ケルセチン、α−グリコシルケルセチン
などの成分を挙げることができる。これらラクトスクロ
ース以外の成分は、それら単独または二種以上を適宜組
み合わせて、ラクトスクロース固形物重量に対し、約
0.01〜99w/w%、好ましくは、約0.1〜80
w/w%、より好ましくは、約1〜60w/w%、更に
好ましくは、約5〜50w/w%配合するのがよい。他
に、着香料、着色料、呈味改善剤などの適量を適宜添加
してもよい。
品として使用する場合は、有効成分としてのラクトスク
ロースはもとより、配合する成分は全て、医薬的に許容
し得る品質のものを使用する。
剤または半固形剤である場合、保存時におけるラクトス
クロースを安定に保つために、ラクトスクロースの安定
化剤、殊に、pH緩衝剤として、クエン酸、酒石酸、乳
酸、フマール酸、リンゴ酸、炭酸およびそれらの塩など
の有機酸の一種または二種以上が適宜使用できる。それ
ら有機酸の塩としては、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナ
トリウム、リンゴ酸ナトリウム、乳酸カルシウム、乳酸
ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウムなどを例示できる。上記一種または
二種以上のpH緩衝剤を用いて、pH4〜8.5、好ま
しくは、pH5〜8、より好ましくは、pH6.6〜
7.5の範囲に本発明の腹部異常抑制用組成物を調整す
ることにより、ラクトスクロースを安定に保つことがで
きる。
本発明の腹部異常抑制用組成物が完成するまでの工程で
含有せしめればよく、例えば、混和、溶解、融解、浸
漬、浸透、散布、塗布、被覆、噴霧、注入および固化な
どの公知の方法が適宜使用できる。また、本発明の腹部
異常抑制用組成物は、その製造過程または最終工程で、
膜濾過、加熱殺菌、加圧殺菌、薬剤殺菌などにより滅菌
処理する。
る。
1人(年齢19〜21歳の男1人と女10人)に対し、
下記の乳糖負荷試験を行った。即ち、200mlの滅菌
蒸留水に純度約99.5%乳糖20gを溶解し、膜濾過
して無菌化した水溶液を、被験者に経口投与し、その後
240分間に亙って、60分毎に採血と呼気採取を行
い、血糖値および呼気中水素ガス濃度およびメタンガス
濃度を測定した。更に、被験者に対し、呼気を採取した
時の症状についての調査も行った。
50mlの滅菌蒸留水に純度約99%のラクトスクロー
スを5g溶解し、膜濾過して無菌化した水溶液を、1日
1回昼食時に1週間に亙って経口摂取させた(以下、単
に「ラクトスクロース摂取」と言う。)。その後、これ
ら被験者に対し、乳糖負荷試験を再度行った。
ース摂取前後の乳糖負荷試験における呼気中水素ガス濃
度(被験者11人の平均値)と呼気中メタンガス濃度
(被験者11人の平均値)の経時変化を図1と図2にそ
れぞれ示す。尚、図1および図2中、p<0.01とp
<0.05は、有意水準1%と5%でそれぞれ有意であ
ることを示している。
ス摂取後の乳糖負荷試験において、呼気中水素ガス濃度
は、乳糖負荷後、60〜240分間に亙って低い値を示
した。殊に、乳糖負荷後の呼気中水素ガス濃度は、乳糖
を負荷してから120分後と240分後に、ラクトスク
ロース摂取による有意な差が認められた。また、図2か
ら明らかなように、ラクトスクロース摂取後の乳糖負荷
試験において、呼気中メタンガス濃度は、乳糖負荷後、
120分後にラクトスクロース摂取前と比べて有意に低
い値を示した。
スクロース摂取前後に行った乳糖負荷試験における最大
呼気中水素ガス濃度の測定値を表1に、また、ラクトス
クロース摂取前後の乳糖負荷試験後の最大呼気中水素ガ
ス濃度の変化を図3に示す。尚、図3中、p<0.05
は、有意水準5%で有意であることを示している。
取前に行った乳糖負荷試験における最大呼気中水素ガス
濃度は、27.20±4.88(平均値±標準誤差)p
pmであったのに対し、ラクトスクロース摂取後に行っ
た乳糖負荷試験での最大呼気中水素ガス濃度は、14.
36±2.87(平均値±標準誤差)ppmと、ラクト
スクロース摂取前と比べて有意に低い値を示した。
平均した結果を図4、図5、図6および図7に示す。
「腹痛」、「腹鳴」、「腹部膨満感」および「嘔気」の
各症状の程度について、「症状が全くない(0点)」、
「症状が僅かにある(1点)」、「症状がある(2
点)」、「症状がやや強い(3点)」、「症状が強い
(4点)」および「症状が著しく強い(5点)」の六段
階評価を被験者にさせ、各症状の合計点を被験者数(1
1人)で除した数値である。図4ないし図7から明らか
なように、ラクトスクロース摂取により、乳糖負荷によ
る腹痛、腹鳴、腹部膨満感および嘔気が著しく緩和され
ることが判明した。尚、データは示していないが、乳糖
負荷後の被験者の血糖値は、ラクトスクロース摂取の有
無により変動は見られなかった。これらの結果から、ラ
クトスクロースは、乳糖摂取に起因する特有の腹部異常
を効果的に緩和若しくは抑制し得ることが判明した。
度約90%の高純度ラクトスクロースを、7週齢のdd
系マウスに経口投与して急性毒性試験をしたところ、マ
ウス体重1kg当たり6gまで死亡例は見られず、これ
以上の投与は困難であった。このように、ラクトスクロ
ースの毒性は極めて低い。
スの代表的な調製例を示す。
トース3重量部とを水10重量部に加熱溶解した後、4
0℃に冷却し、これにレバンスクラーゼをスクロースグ
ラム当り1.5単位の割合で加え、40℃、pH6.0
に保って16時間反応させた。次いで、酵素を加熱失活
させ、濾過し、濾液を常法に従って、活性炭で脱色し、
次いで、H型およびOH型イオン交換樹脂で脱塩し、濃
縮して、濃度約50w/w%の糖液を得た。本糖液は、
糖組成で約30w/w%のラクトスクロースを含有して
いた。
オン交換樹脂(ダウケミカル社製造、商品名ダウエック
ス50WX4、K+ 型、架橋度4%)を使用し、内径
5.4cmのジャケット付きステンレス性カラムに水懸
濁液で充填し、その液が直列に流れるようにカラム4本
を連結して樹脂層全長を8mとした。カラム内温度を6
0℃維持しつつ、原料糖液を樹脂に対して約10v/v
%加え、これに60℃の温水をSV約0.3で流して分
画し、糖組成でラクトスクロースを約50w/w%含有
する溶液を得、これを常法に従って脱色、脱塩した後、
濃縮し、噴霧乾燥して、水分2w/w%未満のラクトス
クロース粉末を収率約50%で得た。
たラクトスクロース約40w/w%含有糖液を、分画用
樹脂として、アルカリ土類金属型強酸性カチオン交換樹
脂(三菱化成工業株式会社製造、商品名ダイヤイオンS
K104、Ca++型、架橋度4%)を使用した以外は、
参考例1と同様に分画し、糖組成でラクトスクロースを
約85w/w%含有する水溶液を得、これを脱色、脱塩
した後、濃縮し、噴霧乾燥して、水分2w/w%未満の
ラクトスクロース粉末を収率約30%で得た。
ター・エスピー(Arthrobactersp.)K
−1(FERM PB−3192)を接種し、37℃で
2日間培養後、その一白金耳をとり、酵母エキス 1.
2w/v%、ポリペプトン0.8w/v%、可溶性澱粉
4w/v%、(NH4)2HPO4 0.4w/v%、M
gSO4・7H2O 0.1w/v%、水道水からなる液
体培地(pH7.0)を500ml容振盪フラスコに6
0mlずつ分注し、滅菌したものに植菌し、37℃で5
日間振盪培養した。培養終了後、培養液を遠心分離し、
β−フラクトフラノシダーゼを含む上清を約1.1L得
た。本酵素液は約30単位/mlのβ−フラクトフラノ
シダーゼ活性を示した。
法は次の通りである。40%キシロースを含む20%シ
ョ糖溶液(500mMリン酸緩衝液、pH6.5)20
0μlに適宜希釈した酵素液200μlを加え、40
℃、10分間作用させた後、反応液の一部を沸騰水に入
れ、酵素を熱失活させた後、遊離するグルコースおよび
フラクトース量をF−キット(ベーリンガー・マンハイ
ム・山之内株式会社販売の商品名)で求め、グルコース
量からフラクトース量を差し引き、転移したフラクトー
ス量を算出する。1単位は、1分間当りフラクトースを
1μmole転移する酵素量と定義する。
1重量部とを水3重量部に加熱溶解した後、50℃に冷
却し、これに参考例3−(1)の方法で調整したβ−フ
ラクトフラノシダーゼをスクロースグラム当り5単位の
割合で加え、50℃、pH6.5に保って5時間反応さ
せた後、酵素を失活させ、濾過し、濾液を常法に従っ
て、脱色、脱塩し、濃縮して濃度約60w/w%の糖液
を得た。本糖液は、糖組成で約30w/w%のラクトス
クロースを含有していた。
をアルカリ土類金属型(Mg++型)に代えた以外は、参
考例2と同様に分画し、糖組成でラクトスクロースを約
55w/w%含有する水溶液を得、更に参考例2と同様
に精製し、濃縮し、噴霧乾燥して、水分2w/w%未満
のラクトスクロース粉末を収率約45%で得た。
トスクロースを糖組成で約30w/w%含有する糖液
を、分画用樹脂として、アルカリ金属型強酸性カチオン
交換樹脂(ローム・アンド・ハース社製造、商品名アン
バーライトCG−6000、Na+ 型、架橋度6%)を
使用した以外は、参考例1と同様に分画し、糖組成でラ
クトスクロースを約70w/w%含有する水溶液を得、
更に参考例2と同様に精製し、濃縮し、噴霧乾燥して、
水分2w/w%未満のラクトスクロース粉末を収率約3
5%で得た。
トース1重量部とを水2重量部に加熱溶解した後、50
℃に冷却し、これに参考例3−(1)の方法で調整した
β−フラクトフラノシダーゼをスクロースグラム当り8
単位の割合で加え、50℃、pH6.0に保って20時
間反応させ、次いで、酵素を加熱失活させ、濾過し、濾
液を得た。
トスクロースの他、夾雑糖類として、グルコース、フラ
クトースなどの単糖類、ラクトース、スクロースなどの
オリゴ糖類を含んでいた。
れにインベルターゼ欠損酵母(商品名「LS−Y」、オ
リエンタル酵母株式会社製造、水分約65%)を糖固形
物当り5w/w%加え、pH6.5乃至7.0、温度3
0℃で24時間保ち、糖液に含まれる単糖類を発酵消化
して、糖組成でラクトスクロースを約46w/w%含有
する溶液とし、次いで、常法に従って、脱色し、脱塩
し、更に、濃縮し、噴霧乾燥して、水分3%未満のラク
トスクロース粉末を収率約64%で得た。
たラクトスクロースを約50w/w%含有する糖液を、
濃度約78w/w%に濃縮し、50℃で、種晶として結
晶ラクトースの少量を加え、30℃まで徐冷、撹拌しつ
つ、ラクトースを晶出させ、次いで、遠心分離および濾
過して結晶ラクトースを除去し、糖組成でラクトスクロ
ースを約50w/w%含有する溶液とし、次いで、常法
に従って、脱色し、脱塩し、更に、濃縮し、噴霧乾燥し
て、水分3%未満のラクトスクロース粉末を収率約66
%で得た。
トース5重量部とを水13.5重量部に加熱溶解した
後、55℃に冷却し、これに参考例3−(1)の方法で
調製したβ−フラクトフラノシダーゼをスクロースグラ
ム当り10単位の割合で加え、55℃、pH6.5に保
って15時間反応させ、次いで、酵素を加熱失活させ、
濾過して濾液を得た。
トスクロースの他、夾雑糖類として、グルコース、フラ
クトースなどの単糖類、ラクトース、スクロースなどの
オリゴ糖類を含んでいた。
し、種晶として結晶ラクトースを少量加え、50℃で撹
拌しつつラクトースを晶出させ、次いで、濾過して結晶
ラクトースを除去した。得られる濾液を固形物濃度約3
0w/w%に調整し、これに参考例5の場合と同様にイ
ンベルターゼ欠損酵母により単糖類を発酵消化して、糖
組成でラクトスクロースを約50w/w%含有する溶液
とし、次いで、常法に従って、脱色し、脱塩し、更に、
濃縮し、噴霧乾燥して、水分2%未満のラクトスクロー
ス粉末を収率約52%で得た。
第三リン酸カルシウム1重量部、シュガーエステル1重
量部、L−アスコルビン酸5重量部および適量の粉末香
料を均一に混合した後、80℃で1時間加熱殺菌した
後、常法に従って、1錠約700mgになるように無菌
的に打錠機にて打錠して錠剤を得た。
やすい錠剤である。使用に際しては、噛み砕いて飲み込
んでも良い。本品は、通常、成人1日当り、約1乃至3
0錠、望ましくは、約5乃至20錠摂取することによ
り、乳製品を摂取した時に生じる腹痛、腹鳴、腹部膨満
感、下痢、嘔吐、嘔気などの乳糖摂取による起因する腹
部異常を効果的に、緩和若しくは抑制することができ
る。また、本品の有効成分であるラクトスクロースは、
ビフィズス菌増殖促作用、カルシウム吸収促進作用をも
有することから、美容、健康の維持増進、骨粗しょう症
などの成人病の予防、各種疾病の治療、予防、更には、
健康の維持回復にも有利に利用できる。更に、本品は、
腸内腐敗産物生成抑制作用も併せ持っている。
物580重量部、塩化ナトリウム4.4重量部、塩化カ
リウム1.85重量部、硫酸マグネシウム4重量部、チ
アミン0.01重量部、アスコルビン酸ナトリウム0.
1重量部、ビタミンEアセテート0.6重量部およびニ
コチン酸アミド0.04重量部からなる組成物を85℃
で1時間加熱殺菌した後、その組成物10gずつを、ラ
ミネートアルミ製小袋に充填し、ヒートシールして、腹
部異常抑制用組成物を製造した。
性、分散性は良好である。使用に際しては、本品1袋分
を約100乃至300mlの精製水に溶解し、経口的に
摂取するか、または経管投与法により、鼻腔、食道、胃
などへ投与して利用する。本品は、乳製品を摂取した時
に生じる腹痛、腹鳴、腹部膨満感、下痢、嘔吐、嘔気な
どの乳糖摂取に起因する腹部異常を効果的に緩和または
抑制することができる。また、本品は、ビフィズス菌増
殖促進効果、カルシウム吸収促進作用をも発揮し、美
容、健康の維持増進、成人病の予防、各種疾病の治療、
予防、更には、健康の維持回復にも有利に利用できる。
L−アスコルビン酸1重量部、トレハロース1重量部、
精製水5重量部および適量の粉末香料を均一に混合した
後、pH調製剤によりpH7.2に調製し、膜濾過して
無菌化した後、滅菌したプラスチック容器に100ml
ずつ充填した。
えば、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品を飲食する場合、
本品を10〜30ml程度添加して飲食することによ
り、乳製品を摂取した時に生じる腹痛、腹鳴、腹部膨満
感、下痢、嘔吐、嘔気などの乳糖摂取に起因する腹部異
常を効果的に緩和若しくは抑制することができる。
重量部、塩化カルシウム0.2重量部、乳酸ナトリウム
3重量部、マルトース45重量部、参考例3で得たラク
トスクロース500重量部を、精製水500重量部に溶
解し、pH調製剤によりpH7.0に調製し、膜濾過に
より無菌化した後、滅菌したプラスチック容器に100
mlずつ充填した。
えば、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品を飲食する場合、
本品を10〜30ml程度添加して飲食することによ
り、乳製品を摂取した時に生じる腹痛、腹鳴、腹部膨満
感、下痢、嘔吐、嘔気などの乳糖摂取に起因する腹部異
常を効果的に緩和若しくは抑制することができる。
量部、α−グリコシル−L−アスコルビン酸2重量部、
参考例6で得たラクトスクロース粉末500重量部を、
精製水200重量部に溶解し、pH調製剤によりpH
7.5に調製し、膜濾過により無菌化した後、滅菌した
プラスチック容器に200mlずつ充填した。
えば、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品を飲食する場合、
本品を10〜30ml程度添加して飲食することによ
り、それら乳製品を摂取したときに生ずる腹痛、腹鳴、
腹部膨満感、下痢、嘔吐、嘔気などの乳糖摂取に起因す
る腹部異常を効果的に緩和若しくは抑制することができ
る。
0重量部を、ラクトース500重量部、L−アスコルビ
ン酸100重量部、乳酸カルシウム50重量部、および
適量の香料および着香料を、精製水1,500重量部に
溶解し、pH調整剤によりpH7に調製した後、膜濾過
により無菌化し、滅菌したプラスチック容器に500m
lずつ充填した。
品に5〜20ml程度添加して日常摂取することによ
り、乳製品を摂取したときに生ずる腹痛、腹鳴、腹部膨
満感、下痢、嘔吐、嘔気などの乳糖摂取に起因する腹部
異常を効果的に緩和若しくは抑制することができる。ま
た、本品は、カルシウム補強剤としても好適に使用でき
る。
トスクロースを有効成分とする乳糖摂取に起因する腹部
異常抑制用組成物は、乳糖摂取に起因する腹痛、腹鳴、
腹部膨満感、下痢、嘔吐、嘔気などの腹部異常を効果的
に緩和若しくは抑制することができる。また、本発明の
腹部異常抑制用組成物を日常的に摂取することにより、
乳糖含有食品摂取に起因する前記腹部異常をより効果的
に緩和若しくは抑制できる。
ビフィズス菌増殖促進作用、カルシウム吸収促進作用、
腸内腐敗産物生成抑制作用をも併せ持っていることか
ら、美容、健康の維持増進、骨粗しょう症などの成人病
の予防、各種疾病の治療、予防、更には、健康の維持回
復に有利に利用できる。このように、本発明の腹部異常
抑制用組成物が有する意義は極めて大である。
ける呼気中水素ガス濃度の経時変化を示す図である。
ける呼気中メタンガス濃度の経時変化を示す図である。
ける最大呼気中水素ガス濃度の変化を示す図である。
ける腹痛の程度の経時変化を示す図である。
ける腹鳴の程度の経時変化を示す図である。
ける腹部膨満感の程度の経時変化を示す図である。
ける嘔気の程度の経時変化を示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 有効成分としてラクトスクロースを含有
してなる乳糖摂取に起因する腹部異常抑制用組成物。 - 【請求項2】 ラクトスクロースを組成物グラム当り約
0.0001〜1g含有することを特徴とする請求項1
に記載の腹部異常抑制用組成物。 - 【請求項3】 ラクトスクロースとともに、乳糖を含有
してなる請求項1または2に記載の腹部異常抑制用組成
物。 - 【請求項4】 ラクトスクロースと乳糖の配合割合が、
固形物重量で、0.01:1乃至1:0.01の範囲で
あることを特徴とする請求項3に記載の腹部異常抑制用
組成物。 - 【請求項5】 液剤、半固状剤、固剤または粉剤として
の請求項1、2、3または4に記載の腹部異常抑制用組
成物。 - 【請求項6】 ラクトスクロースの安定化剤として、p
H緩衝剤を含有することを特徴とする請求項1、2、
3、4または5に記載の腹部異常抑制用組成物。 - 【請求項7】 pH緩衝剤が、有機酸であることを特徴
とする請求項6に記載の腹部異常抑制用組成物。 - 【請求項8】 有機酸が、クエン酸、酒石酸、乳酸、リ
ンゴ酸、炭酸およびそれらの塩から選ばれる一種または
二種以上であることを特徴とする請求項7に記載の腹部
異常抑制用組成物。 - 【請求項9】 腸内の腐敗細菌が産生する腐敗物質発生
抑制作用を併せ持つことを特徴とする請求項1、2、
3、4、5、6、7または8に記載の腹部異常抑制用組
成物。 - 【請求項10】 ミネラルを含有していることを特徴と
する請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に
記載の腹部異常抑制用組成物。 - 【請求項11】 ミネラルが、カルシウム、マグネシウ
ム、リンまたはそれらの塩であることを特徴とする請求
項10に記載の腹部異常抑制用組成物。 - 【請求項12】 ミネラル吸収促進作用を併せ持つこと
を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
9、10または11に記載の腹部異常抑制用組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9131597A JPH10265390A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 腹部異常抑制用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9131597A JPH10265390A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 腹部異常抑制用組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10265390A true JPH10265390A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=14023042
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9131597A Withdrawn JPH10265390A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 腹部異常抑制用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10265390A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001016145A1 (en) * | 1999-08-27 | 2001-03-08 | Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. | Immunopotentiating compositions |
| WO2008010428A1 (en) * | 2006-07-19 | 2008-01-24 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo | Immunomodulating agent |
| WO2009133835A1 (ja) | 2008-05-02 | 2009-11-05 | 株式会社林原生物化学研究所 | β-フラクトフラノシド結合を有する非還元性オリゴ糖とともに還元性糖を含有するシラップ状甘味料の着色抑制方法とその利用 |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP9131597A patent/JPH10265390A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001016145A1 (en) * | 1999-08-27 | 2001-03-08 | Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. | Immunopotentiating compositions |
| JP2001064181A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-13 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | 免疫賦活組成物 |
| US6656924B1 (en) | 1999-08-27 | 2003-12-02 | Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. | Immunopotentiating compositions |
| WO2008010428A1 (en) * | 2006-07-19 | 2008-01-24 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo | Immunomodulating agent |
| JP5289952B2 (ja) * | 2006-07-19 | 2013-09-11 | 株式会社林原 | 免疫調節剤 |
| WO2009133835A1 (ja) | 2008-05-02 | 2009-11-05 | 株式会社林原生物化学研究所 | β-フラクトフラノシド結合を有する非還元性オリゴ糖とともに還元性糖を含有するシラップ状甘味料の着色抑制方法とその利用 |
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