JPH10265986A - 冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および設備 - Google Patents
冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および設備Info
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- JPH10265986A JPH10265986A JP7190497A JP7190497A JPH10265986A JP H10265986 A JPH10265986 A JP H10265986A JP 7190497 A JP7190497 A JP 7190497A JP 7190497 A JP7190497 A JP 7190497A JP H10265986 A JPH10265986 A JP H10265986A
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面性状に優れたステンレス鋼板を、水、蒸
気などの用役使用量を削減し、簡易な設備で製造可能な
冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および設
備の提供。 【解決手段】 冷間圧延を施したステンレス鋼帯を、ア
ルカリ洗浄した後、酸性水溶液でスプレー洗浄し、洗浄
後の鋼帯を焼鈍、酸洗する冷間圧延ステンレス鋼帯の連
続焼鈍・酸洗方法、および、鋼帯の脱脂装置と焼鈍炉と
酸洗設備とを有する冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍
・酸洗設備であって、前記脱脂装置が、アルカリ洗浄装
置と、該アルカリ洗浄装置の後工程として配設された酸
性水溶液スプレー装置とを有する冷間圧延ステンレス鋼
帯の連続焼鈍・酸洗設備。
気などの用役使用量を削減し、簡易な設備で製造可能な
冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および設
備の提供。 【解決手段】 冷間圧延を施したステンレス鋼帯を、ア
ルカリ洗浄した後、酸性水溶液でスプレー洗浄し、洗浄
後の鋼帯を焼鈍、酸洗する冷間圧延ステンレス鋼帯の連
続焼鈍・酸洗方法、および、鋼帯の脱脂装置と焼鈍炉と
酸洗設備とを有する冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍
・酸洗設備であって、前記脱脂装置が、アルカリ洗浄装
置と、該アルカリ洗浄装置の後工程として配設された酸
性水溶液スプレー装置とを有する冷間圧延ステンレス鋼
帯の連続焼鈍・酸洗設備。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷間圧延ステンレ
ス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および連続焼鈍・酸洗設備
に関し、特に、表面性状に優れた冷間圧延ステンレス鋼
帯を製造することが可能な冷間圧延ステンレス鋼帯の連
続焼鈍・酸洗方法および設備に関する。
ス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および連続焼鈍・酸洗設備
に関し、特に、表面性状に優れた冷間圧延ステンレス鋼
帯を製造することが可能な冷間圧延ステンレス鋼帯の連
続焼鈍・酸洗方法および設備に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷間圧延後のステンレス鋼帯の
連続焼鈍・酸洗ラインにおいては、冷間圧延時に付着し
た圧延油を焼鈍前に除去するために、鋼帯にはアルカリ
性水溶液による洗浄・前処理(以下脱脂とも記す)が行
われる(例えば特開平6−2177号公報)。
連続焼鈍・酸洗ラインにおいては、冷間圧延時に付着し
た圧延油を焼鈍前に除去するために、鋼帯にはアルカリ
性水溶液による洗浄・前処理(以下脱脂とも記す)が行
われる(例えば特開平6−2177号公報)。
【0003】図2に、冷間圧延後のステンレス鋼帯の連
続焼鈍・酸洗設備の一例を、側面図により示す。図2に
おいて、1a,1b はペイオフリール、2は溶接機、3は脱
脂装置、4は入側ルーパ、5は焼鈍炉、6は冷却帯、7
は酸洗設備、8は出側ルーパ、9はシャー、10はテンシ
ョンリール、11はステンレス鋼帯、fは鋼帯の通板方向
を示す。
続焼鈍・酸洗設備の一例を、側面図により示す。図2に
おいて、1a,1b はペイオフリール、2は溶接機、3は脱
脂装置、4は入側ルーパ、5は焼鈍炉、6は冷却帯、7
は酸洗設備、8は出側ルーパ、9はシャー、10はテンシ
ョンリール、11はステンレス鋼帯、fは鋼帯の通板方向
を示す。
【0004】冷間圧延後のステンレス鋼帯(以下鋼帯と
も記す)11は、溶接機2により先行コイルの後端と後行
コイルの先端とが溶接され、連続した鋼帯として連続焼
鈍・酸洗設備を通板される。鋼帯11は、脱脂装置3によ
り、冷間圧延時に付着した圧延油が除去された後、入側
ルーパ4を通過して焼鈍炉5に到る。
も記す)11は、溶接機2により先行コイルの後端と後行
コイルの先端とが溶接され、連続した鋼帯として連続焼
鈍・酸洗設備を通板される。鋼帯11は、脱脂装置3によ
り、冷間圧延時に付着した圧延油が除去された後、入側
ルーパ4を通過して焼鈍炉5に到る。
【0005】焼鈍炉5で焼鈍された鋼帯は、冷却帯6で
冷却された後、酸洗設備7において、焼鈍時に生成した
スケールが除去され、出側ルーパ8を通過し、シャー9
により所望の長さでテンションリール10に巻き取られ
る。次に、図3に、図2の脱脂装置3として配設された
従来の脱脂装置を側面図により示す。
冷却された後、酸洗設備7において、焼鈍時に生成した
スケールが除去され、出側ルーパ8を通過し、シャー9
により所望の長さでテンションリール10に巻き取られ
る。次に、図3に、図2の脱脂装置3として配設された
従来の脱脂装置を側面図により示す。
【0006】図3において、11はステンレス鋼帯、12は
アルカリ洗浄装置(:脱脂槽)、12a はアルカリ性水溶
液、13はリンガーロール、14は第1水洗スプレー槽、14
a はスプレーヘッダ、14b は水供給配管、15は第2水洗
スプレー槽、15a はスプレーヘッダ、15b は水供給配
管、16はドライヤを示す。冷間圧延後のステンレス鋼帯
11は、アルカリ洗浄装置12においてアルカリ性水溶液12
a に浸漬され、冷間圧延時に付着した圧延油が除去され
た後、第1水洗スプレー槽14、第2水洗スプレー槽15に
おいて、鋼板に付着しているアルカリ成分の除去が行わ
れた後、ドライヤ16で乾燥され、図2に示す焼鈍炉5へ
搬送され、焼鈍後、酸洗設備で脱スケールされる。
アルカリ洗浄装置(:脱脂槽)、12a はアルカリ性水溶
液、13はリンガーロール、14は第1水洗スプレー槽、14
a はスプレーヘッダ、14b は水供給配管、15は第2水洗
スプレー槽、15a はスプレーヘッダ、15b は水供給配
管、16はドライヤを示す。冷間圧延後のステンレス鋼帯
11は、アルカリ洗浄装置12においてアルカリ性水溶液12
a に浸漬され、冷間圧延時に付着した圧延油が除去され
た後、第1水洗スプレー槽14、第2水洗スプレー槽15に
おいて、鋼板に付着しているアルカリ成分の除去が行わ
れた後、ドライヤ16で乾燥され、図2に示す焼鈍炉5へ
搬送され、焼鈍後、酸洗設備で脱スケールされる。
【0007】しかし、このような方法では、アルカリ洗
浄後、第1水洗スプレー槽14、第2水洗スプレー槽15に
おいて鋼板の水洗あるいは温水洗浄が十分に行われなか
った場合、鋼帯表面にNa+ などのアルカリ成分が残留
し、特にオーステナイト系ステンレス鋼の場合、焼鈍・
酸洗後に鋼板表面の模様となって現れるという問題があ
り、製品の品質低下の要因となっていた。
浄後、第1水洗スプレー槽14、第2水洗スプレー槽15に
おいて鋼板の水洗あるいは温水洗浄が十分に行われなか
った場合、鋼帯表面にNa+ などのアルカリ成分が残留
し、特にオーステナイト系ステンレス鋼の場合、焼鈍・
酸洗後に鋼板表面の模様となって現れるという問題があ
り、製品の品質低下の要因となっていた。
【0008】また、上記の水あるいは温水による洗浄を
十分に行うためには多量の水と水を昇温するための多量
の蒸気が必要である。さらに、連続焼鈍ラインにおいて
は、ライン入側で先行コイルと後行コイルの鋼帯同士の
溶接を行う際に、入側ラインの停止を行うが、その間に
アルカリ成分の付着した部分が乾燥固化し、上記の水あ
るいは温水による洗浄では洗浄しきれず、前記した鋼板
の表面性状の欠陥が生じるという問題があった。
十分に行うためには多量の水と水を昇温するための多量
の蒸気が必要である。さらに、連続焼鈍ラインにおいて
は、ライン入側で先行コイルと後行コイルの鋼帯同士の
溶接を行う際に、入側ラインの停止を行うが、その間に
アルカリ成分の付着した部分が乾燥固化し、上記の水あ
るいは温水による洗浄では洗浄しきれず、前記した鋼板
の表面性状の欠陥が生じるという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点を解決し、表面性状に優れたステンレス
鋼板を、水、蒸気などの用役使用量を削減し、簡易な設
備で製造可能な冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸
洗方法および連続焼鈍・酸洗設備を提供することを目的
とする。
来技術の問題点を解決し、表面性状に優れたステンレス
鋼板を、水、蒸気などの用役使用量を削減し、簡易な設
備で製造可能な冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸
洗方法および連続焼鈍・酸洗設備を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、冷間圧延
を施したステンレス鋼帯を、アルカリ洗浄した後、酸性
水溶液でスプレー洗浄し、洗浄後の鋼帯を焼鈍、酸洗す
ることを特徴とする冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍
・酸洗方法である。第2の発明は、冷間圧延を施したス
テンレス鋼帯を、アルカリ洗浄した後、酸性水溶液でス
プレー洗浄し、該洗浄後、さらに水洗し、洗浄後の鋼帯
を焼鈍、酸洗することを特徴とする冷間圧延ステンレス
鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法である。
を施したステンレス鋼帯を、アルカリ洗浄した後、酸性
水溶液でスプレー洗浄し、洗浄後の鋼帯を焼鈍、酸洗す
ることを特徴とする冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍
・酸洗方法である。第2の発明は、冷間圧延を施したス
テンレス鋼帯を、アルカリ洗浄した後、酸性水溶液でス
プレー洗浄し、該洗浄後、さらに水洗し、洗浄後の鋼帯
を焼鈍、酸洗することを特徴とする冷間圧延ステンレス
鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法である。
【0011】第3の発明は、鋼帯の脱脂装置と焼鈍炉と
酸洗設備とを有する冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍
・酸洗設備であって、前記脱脂装置が、アルカリ洗浄装
置と、該アルカリ洗浄装置の後工程として配設された酸
性水溶液スプレー装置とを有することを特徴とする冷間
圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備である。第4
の発明は、鋼帯の脱脂装置と焼鈍炉と酸洗設備とを有す
る冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備であっ
て、前記脱脂装置が、アルカリ洗浄装置と、該アルカリ
洗浄装置の後工程として配設された酸性水溶液スプレー
装置と、該酸性水溶液スプレー装置の後工程として配設
された水洗装置とを有することを特徴とする冷間圧延ス
テンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備である。
酸洗設備とを有する冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍
・酸洗設備であって、前記脱脂装置が、アルカリ洗浄装
置と、該アルカリ洗浄装置の後工程として配設された酸
性水溶液スプレー装置とを有することを特徴とする冷間
圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備である。第4
の発明は、鋼帯の脱脂装置と焼鈍炉と酸洗設備とを有す
る冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備であっ
て、前記脱脂装置が、アルカリ洗浄装置と、該アルカリ
洗浄装置の後工程として配設された酸性水溶液スプレー
装置と、該酸性水溶液スプレー装置の後工程として配設
された水洗装置とを有することを特徴とする冷間圧延ス
テンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明者は、前記した従来技術の問題点を解決す
るために鋭意検討した結果、ステンレス鋼帯の脱アルカ
リを、アルカリ洗浄装置の後工程として配設された従来
の水あるいは温水による洗浄に依存する代わりに、酸水
溶液で洗浄することにより、下記〜の優れた効果が
得られることを見出し、本発明に至った。
する。本発明者は、前記した従来技術の問題点を解決す
るために鋭意検討した結果、ステンレス鋼帯の脱アルカ
リを、アルカリ洗浄装置の後工程として配設された従来
の水あるいは温水による洗浄に依存する代わりに、酸水
溶液で洗浄することにより、下記〜の優れた効果が
得られることを見出し、本発明に至った。
【0013】:前記したステンレス鋼板の表面品質の
低下が防止できる。 :酸水溶液による洗浄方式としてスプレー方式を用い
ることにより、迅速に鋼帯表面のアルカリ分を中和し、
後工程の水洗装置あるいは温水洗浄装置における洗浄効
果を増すことができる。この結果、酸性水溶液による洗
浄槽が、簡易でかつ小規模な設備でよく、工業的に容易
に適用できる。
低下が防止できる。 :酸水溶液による洗浄方式としてスプレー方式を用い
ることにより、迅速に鋼帯表面のアルカリ分を中和し、
後工程の水洗装置あるいは温水洗浄装置における洗浄効
果を増すことができる。この結果、酸性水溶液による洗
浄槽が、簡易でかつ小規模な設備でよく、工業的に容易
に適用できる。
【0014】:上記に記した後工程の水洗装置ある
いは温水洗浄装置における洗浄効果の向上に伴い、水、
蒸気の使用量が削減できる。図1に、本発明の冷間圧延
ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備における脱脂装置
の一例を、側面図により示す。なお、図1に例示する本
発明に係わる脱脂装置は、例えば、図2に示す連続焼鈍
・酸洗設備の脱脂装置3として配設される。
いは温水洗浄装置における洗浄効果の向上に伴い、水、
蒸気の使用量が削減できる。図1に、本発明の冷間圧延
ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備における脱脂装置
の一例を、側面図により示す。なお、図1に例示する本
発明に係わる脱脂装置は、例えば、図2に示す連続焼鈍
・酸洗設備の脱脂装置3として配設される。
【0015】図1において、17は酸性水溶液貯槽または
酸液貯槽、17a は酸性水溶液または酸液、18は酸液貯
槽、19は水供給配管、20はpH計、21は酸液供給量および
水供給量の制御装置、22は酸液供給量の調節弁、23は水
供給量の調節弁、24はポンプ、30は鋼帯洗浄用の酸性水
溶液スプレー装置、30a はスプレーヘッダ、30b は酸性
水溶液供給配管、31は水洗スプレー槽、31a はスプレー
ヘッダ、31b は水供給配管を示し、その他の符号は図3
と同様の内容を示す。
酸液貯槽、17a は酸性水溶液または酸液、18は酸液貯
槽、19は水供給配管、20はpH計、21は酸液供給量および
水供給量の制御装置、22は酸液供給量の調節弁、23は水
供給量の調節弁、24はポンプ、30は鋼帯洗浄用の酸性水
溶液スプレー装置、30a はスプレーヘッダ、30b は酸性
水溶液供給配管、31は水洗スプレー槽、31a はスプレー
ヘッダ、31b は水供給配管を示し、その他の符号は図3
と同様の内容を示す。
【0016】酸性水溶液スプレー装置30へ供給される酸
性水溶液17a のpHは、pH計20からの出力により制御装置
21を介して酸液供給量の調節弁22、水供給量の調節弁23
の開度調節により行われる。なお、本発明における酸性
水溶液あるいは酸液の酸としては硫酸、塩酸、硝酸、弗
酸などの無機酸、酢酸、蓚酸、酒石酸などの水溶性有機
酸、またはこれらの混酸が例示されるが、特に制限され
るものではない。
性水溶液17a のpHは、pH計20からの出力により制御装置
21を介して酸液供給量の調節弁22、水供給量の調節弁23
の開度調節により行われる。なお、本発明における酸性
水溶液あるいは酸液の酸としては硫酸、塩酸、硝酸、弗
酸などの無機酸、酢酸、蓚酸、酒石酸などの水溶性有機
酸、またはこれらの混酸が例示されるが、特に制限され
るものではない。
【0017】また、上記酸性水溶液のpHは、6以下であ
ることが好ましく、さらには、1〜4であることがより
好ましい。これは、pHが6を超えた場合、鋼板のアルカ
リ分の中和、洗浄効果が低減し、焼鈍後の鋼板表面の模
様類の発生を抑制する効果が低減し、またpHが1未満の
場合、後工程の水洗後も酸分が残留し焼鈍後の鋼板表面
に発錆が生じる可能性があるためである。
ることが好ましく、さらには、1〜4であることがより
好ましい。これは、pHが6を超えた場合、鋼板のアルカ
リ分の中和、洗浄効果が低減し、焼鈍後の鋼板表面の模
様類の発生を抑制する効果が低減し、またpHが1未満の
場合、後工程の水洗後も酸分が残留し焼鈍後の鋼板表面
に発錆が生じる可能性があるためである。
【0018】また、本発明の対象とするステンレス鋼帯
の鋼種は特に制限されるものではないが、本発明は、よ
り好ましくは、鋼帯11としてオーステナイト系ステンレ
ス鋼帯を通板する冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・
酸洗方法、設備として用いられる。これは、本発明によ
れば、特に問題となるオーステナイト系ステンレス鋼帯
の連続焼鈍・酸洗後の鋼板表面の模様の発生を、効果的
に抑制可能なためである。
の鋼種は特に制限されるものではないが、本発明は、よ
り好ましくは、鋼帯11としてオーステナイト系ステンレ
ス鋼帯を通板する冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・
酸洗方法、設備として用いられる。これは、本発明によ
れば、特に問題となるオーステナイト系ステンレス鋼帯
の連続焼鈍・酸洗後の鋼板表面の模様の発生を、効果的
に抑制可能なためである。
【0019】図1に示す本発明に係わる脱脂装置におい
ては、冷間圧延後のステンレス鋼帯11は、アルカリ洗浄
装置12においてアルカリ性水溶液12a に浸漬され、冷間
圧延時に付着した圧延油が除去される。圧延油が除去さ
れた鋼帯は、酸性水溶液スプレー装置30において鋼板に
付着しているアルカリ成分が中和、除去された後、水洗
スプレー槽31において、中和されたアルカリ成分の残留
分および余剰のアルカリ分、余剰の酸分が除去され、清
浄化される。
ては、冷間圧延後のステンレス鋼帯11は、アルカリ洗浄
装置12においてアルカリ性水溶液12a に浸漬され、冷間
圧延時に付着した圧延油が除去される。圧延油が除去さ
れた鋼帯は、酸性水溶液スプレー装置30において鋼板に
付着しているアルカリ成分が中和、除去された後、水洗
スプレー槽31において、中和されたアルカリ成分の残留
分および余剰のアルカリ分、余剰の酸分が除去され、清
浄化される。
【0020】次に、清浄化された鋼帯11は、ドライヤ16
で乾燥され、図2に示す焼鈍炉5へ搬送され、焼鈍後、
酸洗設備7で脱スケールされる。上記した本発明によれ
ば、アルカリ洗浄後の最初の水洗装置あるいは温水洗浄
装置において、水洗浄あるいは温水洗浄に代えて、鋼板
表面に、酸性水溶液あるいは酸液をスプレー噴霧するこ
とにより、迅速に鋼帯表面のアルカリ分を中和、洗浄
し、該洗浄後の鋼板を、さらに水あるいは温水を用いて
洗浄することにより、表面にアルカリ分などのない美麗
な鋼帯が得られ、前記問題点を解決することができた。
で乾燥され、図2に示す焼鈍炉5へ搬送され、焼鈍後、
酸洗設備7で脱スケールされる。上記した本発明によれ
ば、アルカリ洗浄後の最初の水洗装置あるいは温水洗浄
装置において、水洗浄あるいは温水洗浄に代えて、鋼板
表面に、酸性水溶液あるいは酸液をスプレー噴霧するこ
とにより、迅速に鋼帯表面のアルカリ分を中和、洗浄
し、該洗浄後の鋼板を、さらに水あるいは温水を用いて
洗浄することにより、表面にアルカリ分などのない美麗
な鋼帯が得られ、前記問題点を解決することができた。
【0021】上記した本発明に係わる脱脂装置で得られ
た鋼帯は、後工程で焼鈍、酸洗を行う際もアルカリ分の
残留による鋼板表面の模様類の発生を抑制することがで
き、美麗な鋼帯が得られる。さらに、本発明によれば、
スプレー洗浄という簡易な装置を用いることができ、水
溶液のスプレー量も水スプレー法などに比べて大幅に低
減できるため、設備規模も小規模でよい。
た鋼帯は、後工程で焼鈍、酸洗を行う際もアルカリ分の
残留による鋼板表面の模様類の発生を抑制することがで
き、美麗な鋼帯が得られる。さらに、本発明によれば、
スプレー洗浄という簡易な装置を用いることができ、水
溶液のスプレー量も水スプレー法などに比べて大幅に低
減できるため、設備規模も小規模でよい。
【0022】すなわち、本発明によれば、酸浸漬槽、電
解酸洗槽などの大規模な装置を用いることなく前記した
優れた効果が得られ、工業的に容易に適用できる。ま
た、酸性水溶液のスプレー噴霧方式を用いた結果、後工
程の水洗浄または温水洗浄における水の使用量、蒸気の
使用量を低減しても、水洗効果が得られる。以上述べた
ように、本発明によれば、表面性状に優れたステンレス
鋼板を、水、蒸気などの用役使用量を削減し、簡易な設
備で製造可能となった。
解酸洗槽などの大規模な装置を用いることなく前記した
優れた効果が得られ、工業的に容易に適用できる。ま
た、酸性水溶液のスプレー噴霧方式を用いた結果、後工
程の水洗浄または温水洗浄における水の使用量、蒸気の
使用量を低減しても、水洗効果が得られる。以上述べた
ように、本発明によれば、表面性状に優れたステンレス
鋼板を、水、蒸気などの用役使用量を削減し、簡易な設
備で製造可能となった。
【0023】また、本発明に係わる酸性水溶液スプレー
装置は、既設の設備に対して、新たな洗浄槽を設けなく
ても簡単な改造により設置することが可能であり、その
場合も前記した表面性状に優れたステンレス鋼板を製造
することができる。
装置は、既設の設備に対して、新たな洗浄槽を設けなく
ても簡単な改造により設置することが可能であり、その
場合も前記した表面性状に優れたステンレス鋼板を製造
することができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明の構成および得
られる効果を具体的に説明する。図1に示す本発明に係
わる脱脂装置を配設した図2に示す冷間圧延ステンレス
鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備において、オーステナイト系
ステンレス鋼帯〔:SUS304〕の連続焼鈍・酸洗試験を行
った。
られる効果を具体的に説明する。図1に示す本発明に係
わる脱脂装置を配設した図2に示す冷間圧延ステンレス
鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備において、オーステナイト系
ステンレス鋼帯〔:SUS304〕の連続焼鈍・酸洗試験を行
った。
【0025】なお、試験条件は下記の条件とした。 (1) 〔アルカリ洗浄装置のアルカリ性水溶液〕 使用アルカリ :NaOH アルカリ濃度 :2.0 wt% 液温 :60℃ (2) 〔酸性水溶液スプレー装置のスプレー酸性水溶液〕 使用酸液 :HNO3 酸性水溶液pH :3 液温 :60℃ (3) 〔水洗スプレー槽のスプレー水〕 液温 :60℃ この結果、本試験において製造された焼鈍、酸洗後のス
テンレス鋼板は、従来生じていたアルカリ分の残留によ
る鋼板表面の模様類の発生を大幅に抑制することができ
た。
テンレス鋼板は、従来生じていたアルカリ分の残留によ
る鋼板表面の模様類の発生を大幅に抑制することができ
た。
【0026】また、水洗スプレー槽のスプレー水を約30
%削減することが可能となり、水洗水の昇温用の蒸気量
をスプレー水の使用量の削減量に対応して削減すること
ができた。
%削減することが可能となり、水洗水の昇温用の蒸気量
をスプレー水の使用量の削減量に対応して削減すること
ができた。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、冷間圧延後のステンレ
ス鋼帯を、アルカリ洗浄後、酸性水溶液あるいは酸液を
スプレー噴霧し、迅速に鋼帯表面のアルカリ分を中和、
洗浄し、その後、水あるいは温水により鋼帯を洗浄する
ことにより、表面にアルカリ分のない美麗な鋼帯が得ら
れ、その後焼鈍・酸洗を行った際もアルカリ分の残留に
よる模様類の発生を抑制することができる。
ス鋼帯を、アルカリ洗浄後、酸性水溶液あるいは酸液を
スプレー噴霧し、迅速に鋼帯表面のアルカリ分を中和、
洗浄し、その後、水あるいは温水により鋼帯を洗浄する
ことにより、表面にアルカリ分のない美麗な鋼帯が得ら
れ、その後焼鈍・酸洗を行った際もアルカリ分の残留に
よる模様類の発生を抑制することができる。
【0028】さらには、洗浄用の水あるいは温水の使用
量を低減でき、温水使用時の蒸気の使用量を低減するこ
とが可能である。また、本発明によれば、既設の設備に
対して、新たな洗浄槽を設けなくても簡単な改造によ
り、上記の効果を得ることができる。
量を低減でき、温水使用時の蒸気の使用量を低減するこ
とが可能である。また、本発明によれば、既設の設備に
対して、新たな洗浄槽を設けなくても簡単な改造によ
り、上記の効果を得ることができる。
【図1】本発明の冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・
酸洗設備における脱脂装置の一例を示す側面図である。
酸洗設備における脱脂装置の一例を示す側面図である。
【図2】冷間圧延後のステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗
設備の一例を示す側面図である。
設備の一例を示す側面図である。
【図3】従来の脱脂装置を示す側面図である。
1a、1b ペイオフリール 2 溶接機 3 脱脂装置 4 入側ルーパ 5 焼鈍炉 6 冷却帯 7 酸洗設備 8 出側ルーパ 9 シャー 10 テンションリール 11 ステンレス鋼帯 12 アルカリ洗浄装置(:脱脂槽) 12a アルカリ性水溶液 13 リンガーロール 14 第1水洗スプレー槽 14a 、15a 、30a 、31a スプレーヘッダ 14b 、15b 、19、31b 水供給配管 15 第2水洗スプレー槽 16 ドライヤ 17 酸性水溶液貯槽、酸液貯槽 17a 酸性水溶液、酸液 18 酸液貯槽 20 pH計 21 制御装置 22、23 調節弁 24 ポンプ 30 酸性水溶液スプレー装置 30b 酸性水溶液供給配管 31 水洗スプレー槽 f 鋼帯の通板方向
Claims (4)
- 【請求項1】 冷間圧延を施したステンレス鋼帯を、ア
ルカリ洗浄した後、酸性水溶液でスプレー洗浄し、洗浄
後の鋼帯を焼鈍、酸洗することを特徴とする冷間圧延ス
テンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法。 - 【請求項2】 冷間圧延を施したステンレス鋼帯を、ア
ルカリ洗浄した後、酸性水溶液でスプレー洗浄し、該洗
浄後、さらに水洗し、洗浄後の鋼帯を焼鈍、酸洗するこ
とを特徴とする冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸
洗方法。 - 【請求項3】 鋼帯の脱脂装置と焼鈍炉と酸洗設備とを
有する冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備で
あって、前記脱脂装置が、アルカリ洗浄装置と、該アル
カリ洗浄装置の後工程として配設された酸性水溶液スプ
レー装置とを有することを特徴とする冷間圧延ステンレ
ス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備。 - 【請求項4】 鋼帯の脱脂装置と焼鈍炉と酸洗設備とを
有する冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備で
あって、前記脱脂装置が、アルカリ洗浄装置と、該アル
カリ洗浄装置の後工程として配設された酸性水溶液スプ
レー装置と、該酸性水溶液スプレー装置の後工程として
配設された水洗装置とを有することを特徴とする冷間圧
延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7190497A JPH10265986A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7190497A JPH10265986A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10265986A true JPH10265986A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13474001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7190497A Pending JPH10265986A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10265986A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103331303A (zh) * | 2013-06-17 | 2013-10-02 | 河北省首钢迁安钢铁有限责任公司 | 一种冷轧停车斑的酸洗轧制方法 |
| CN110129546A (zh) * | 2019-05-23 | 2019-08-16 | 四川天宏不锈钢有限责任公司 | 连续式不锈钢带材光亮退火生产线 |
| CN112126874A (zh) * | 2020-09-25 | 2020-12-25 | 江西中臻通讯科技有限公司 | 一种铜线生产用的退火炉及退火工艺 |
| CN112538563A (zh) * | 2020-10-14 | 2021-03-23 | 浙江鹏业不锈钢有限公司 | 一种不锈钢管加工用连续式节能型退火炉 |
| CN114250429A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-03-29 | 安徽楚江高新电材有限公司 | 一种导线镀锡前预处理装置及方法 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP7190497A patent/JPH10265986A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103331303A (zh) * | 2013-06-17 | 2013-10-02 | 河北省首钢迁安钢铁有限责任公司 | 一种冷轧停车斑的酸洗轧制方法 |
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| CN112126874A (zh) * | 2020-09-25 | 2020-12-25 | 江西中臻通讯科技有限公司 | 一种铜线生产用的退火炉及退火工艺 |
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| CN114250429A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-03-29 | 安徽楚江高新电材有限公司 | 一种导线镀锡前预处理装置及方法 |
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