JPH10267742A - 音質評価装置および音質評価方法 - Google Patents
音質評価装置および音質評価方法Info
- Publication number
- JPH10267742A JPH10267742A JP9069599A JP6959997A JPH10267742A JP H10267742 A JPH10267742 A JP H10267742A JP 9069599 A JP9069599 A JP 9069599A JP 6959997 A JP6959997 A JP 6959997A JP H10267742 A JPH10267742 A JP H10267742A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- frequency
- power spectrum
- average value
- sound pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 多くの音色の音によって構成されている騒音
から、低周波のうなりとして認識されるウォンウォン音
のみの評価を可能にすることを目的とする。 【解決手段】 マイクロホン1、聴感補正器2、A/D
変換器3およびデータ記憶器4により得られた騒音の信
号は特徴量算出装置5に入力される。ピーク検出部51
では、周波数分析部511が周波数分析したときの周波
数と音圧レベルとの関係から音圧検出部512、ピーク
判定部513が音圧レベルのピーク値を検出し、うなり
の要因である純音を抽出する。パワースペクトル平均値
算出部52では、実効値演算部521が音圧レベル波形
を求め、パワースペクトル演算部522が周波数分析を
し、重み関数重畳部523が人の感度の重み付けをし、
平均値演算部524がパワースペクトルの平均値を求め
て、うなりの低周波の音圧変動を抽出する。うるささ評
価値演算部53は抽出値からうるささを評価する。
から、低周波のうなりとして認識されるウォンウォン音
のみの評価を可能にすることを目的とする。 【解決手段】 マイクロホン1、聴感補正器2、A/D
変換器3およびデータ記憶器4により得られた騒音の信
号は特徴量算出装置5に入力される。ピーク検出部51
では、周波数分析部511が周波数分析したときの周波
数と音圧レベルとの関係から音圧検出部512、ピーク
判定部513が音圧レベルのピーク値を検出し、うなり
の要因である純音を抽出する。パワースペクトル平均値
算出部52では、実効値演算部521が音圧レベル波形
を求め、パワースペクトル演算部522が周波数分析を
し、重み関数重畳部523が人の感度の重み付けをし、
平均値演算部524がパワースペクトルの平均値を求め
て、うなりの低周波の音圧変動を抽出する。うるささ評
価値演算部53は抽出値からうるささを評価する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音質評価装置および
音質評価方法に関し、特に周波数にピークを持つ低周波
のうなりとして認識される音を評価する音質評価装置お
よび音質評価方法に関する。
音質評価方法に関し、特に周波数にピークを持つ低周波
のうなりとして認識される音を評価する音質評価装置お
よび音質評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境へのやさしさの観点から、騒
音問題への関心が高まってきており、オフィス機器に対
しても騒音低減の要望が高まってきている。従来、騒音
のうるささを評価する方法として、等価騒音レベル(J
IS Z8731)が一般的に用いられている。しかし
ながら、等価騒音レベルは、複写機やプリンタなどのオ
フィス機器から発生する騒音の心理的なうるささとの相
関があまり良くないことが知られている。
音問題への関心が高まってきており、オフィス機器に対
しても騒音低減の要望が高まってきている。従来、騒音
のうるささを評価する方法として、等価騒音レベル(J
IS Z8731)が一般的に用いられている。しかし
ながら、等価騒音レベルは、複写機やプリンタなどのオ
フィス機器から発生する騒音の心理的なうるささとの相
関があまり良くないことが知られている。
【0003】これは、人が騒音のうるささを評価する場
合には、全体の大きさで判断するのではなく、騒音に含
まれている音の種類毎にうるささを判断しているためで
ある。音の種類とは、たとえば低周波の重苦しい音、高
周波の甲高い音、衝撃的に発生する音などである。そこ
で、従来は、自動車の室内騒音や空調機騒音のような音
色の単調なものに対しては、いくつかの音質評価方法が
提案されている。
合には、全体の大きさで判断するのではなく、騒音に含
まれている音の種類毎にうるささを判断しているためで
ある。音の種類とは、たとえば低周波の重苦しい音、高
周波の甲高い音、衝撃的に発生する音などである。そこ
で、従来は、自動車の室内騒音や空調機騒音のような音
色の単調なものに対しては、いくつかの音質評価方法が
提案されている。
【0004】しかし、複写機やプリンタなどのオフィス
機器から発生する騒音は、機構の複雑さから多くの音色
の騒音によって構成されており、全体の大きさというひ
とつの物理量では評価が困難である。そこで、いろいろ
な騒音が重なり合っている音の中から、それらを分解し
て、個々の音の心理的なうるささと合った評価尺度を求
めることが必要である。
機器から発生する騒音は、機構の複雑さから多くの音色
の騒音によって構成されており、全体の大きさというひ
とつの物理量では評価が困難である。そこで、いろいろ
な騒音が重なり合っている音の中から、それらを分解し
て、個々の音の心理的なうるささと合った評価尺度を求
めることが必要である。
【0005】そこで、代表的な複写機やプリンタの騒音
を分析し、これらの騒音を構成している個々の構成音を
聴覚的に認識できる音色で分類し、擬音による表現で抽
出した。ここで抽出された音は、ファンなどの排気によ
る空力音で構成される低周波ランダムノイズである「ゴ
ー音」、用紙のこすれによる高周波ランダムノイズの
「シャー音」、原稿読み取りのスキャナの移動による瞬
間的に発生する純音の「ウィン音」、スキャナモータな
どの高速回転や電磁波による純音の「キーン音」、駆動
系のうなりによる近接した複数の周波数にピークを持つ
純音からなる「ウォンウォン音」、用紙の搬送系による
衝撃音である「カチャ音」の六つである。これらの構成
音を図を用いて以下に説明する。
を分析し、これらの騒音を構成している個々の構成音を
聴覚的に認識できる音色で分類し、擬音による表現で抽
出した。ここで抽出された音は、ファンなどの排気によ
る空力音で構成される低周波ランダムノイズである「ゴ
ー音」、用紙のこすれによる高周波ランダムノイズの
「シャー音」、原稿読み取りのスキャナの移動による瞬
間的に発生する純音の「ウィン音」、スキャナモータな
どの高速回転や電磁波による純音の「キーン音」、駆動
系のうなりによる近接した複数の周波数にピークを持つ
純音からなる「ウォンウォン音」、用紙の搬送系による
衝撃音である「カチャ音」の六つである。これらの構成
音を図を用いて以下に説明する。
【0006】図9は異なる機種の複写機やプリンタの動
作中の代表的な騒音波形を示した図であって、(A)お
よび(B)は時間軸における音圧レベルの変化を示し、
(C)は周波数軸における音圧レベルの分布を示してい
る。
作中の代表的な騒音波形を示した図であって、(A)お
よび(B)は時間軸における音圧レベルの変化を示し、
(C)は周波数軸における音圧レベルの分布を示してい
る。
【0007】擬音により表現したゴー音は、図9(C)
において斜線で示した約100Hz〜5kHzの周波数
領域に分布している音であり、聴覚的には低周波の重苦
しい音として感じる音である。シャー音は、図9(C)
において網かけで示した約5kHz以上の周波数領域に
分布している音で、ゴー音と比較して音圧レベルは小さ
いものの認識しやすく、耳障りに感じる音である。ウィ
ン音は、図9(A)において網かけで示した周期的に発
生する部分の音であり、発生している時間は短いが、瞬
間的な音圧レベルは大きい。キーン音は、図9(C)に
おいて星印で示した連続的に発生する純音であり、周囲
の周波数成分の音圧レベルに対して大きく突出している
ときに認識しやすい音である。ウォンウォン音は、図9
(B)において斜線で示した部分の音であり、音圧レベ
ルの振幅変調波であって、低周波のうなりとして認識で
きる音である。そして、カチャ音は、図9(A)および
(B)において丸で囲んだ部分で瞬間的な音圧レベルの
ピークを持つ衝撃音であり、瞬間的な音圧レベルの変化
が大きいことから認識しやすい音である。
において斜線で示した約100Hz〜5kHzの周波数
領域に分布している音であり、聴覚的には低周波の重苦
しい音として感じる音である。シャー音は、図9(C)
において網かけで示した約5kHz以上の周波数領域に
分布している音で、ゴー音と比較して音圧レベルは小さ
いものの認識しやすく、耳障りに感じる音である。ウィ
ン音は、図9(A)において網かけで示した周期的に発
生する部分の音であり、発生している時間は短いが、瞬
間的な音圧レベルは大きい。キーン音は、図9(C)に
おいて星印で示した連続的に発生する純音であり、周囲
の周波数成分の音圧レベルに対して大きく突出している
ときに認識しやすい音である。ウォンウォン音は、図9
(B)において斜線で示した部分の音であり、音圧レベ
ルの振幅変調波であって、低周波のうなりとして認識で
きる音である。そして、カチャ音は、図9(A)および
(B)において丸で囲んだ部分で瞬間的な音圧レベルの
ピークを持つ衝撃音であり、瞬間的な音圧レベルの変化
が大きいことから認識しやすい音である。
【0008】本発明は、この構成音の中の特にウォンウ
ォン音の抽出および評価に関するものである。このウォ
ンウォン音は数dBから十数dBの音圧が、数Hzの変
動周波数を以て変化するいわゆる“うなり”音であり、
複写機やプリンタが発生する騒音の中でも特に気になる
音、不快な音として抽出された音の一つである。このウ
ォンウォン音を精度良く評価することは複写機、プリン
タの騒音が人に与える心理的なうるささを評価するため
には不可欠となってきている。このような音を評価する
ためのものとして、たとえば特開平6−117912号
公報、特開平3−18725号公報、特開平3−187
26号公報などがある。
ォン音の抽出および評価に関するものである。このウォ
ンウォン音は数dBから十数dBの音圧が、数Hzの変
動周波数を以て変化するいわゆる“うなり”音であり、
複写機やプリンタが発生する騒音の中でも特に気になる
音、不快な音として抽出された音の一つである。このウ
ォンウォン音を精度良く評価することは複写機、プリン
タの騒音が人に与える心理的なうるささを評価するため
には不可欠となってきている。このような音を評価する
ためのものとして、たとえば特開平6−117912号
公報、特開平3−18725号公報、特開平3−187
26号公報などがある。
【0009】特開平6−117912号公報に記載の評
価方法では、臨界帯域フィルタにより分解したそれぞれ
の帯域ごとに音圧の変動量を求め、それにより騒音全体
の変動感を算出している。
価方法では、臨界帯域フィルタにより分解したそれぞれ
の帯域ごとに音圧の変動量を求め、それにより騒音全体
の変動感を算出している。
【0010】また、うなり音の評価としては、特開平3
−18725号公報、特開平3−18726号公報に記
載がある。これらの公報では、電磁開閉器のケースに取
り付けたセンサからうなり音の原因となっている振動を
センシングし、基準値と比較することにより合否を判定
している。
−18725号公報、特開平3−18726号公報に記
載がある。これらの公報では、電磁開閉器のケースに取
り付けたセンサからうなり音の原因となっている振動を
センシングし、基準値と比較することにより合否を判定
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−1
17912号公報に記載の評価の場合、変動音の原因が
近接する周波数の純音同士の干渉によるうなり音である
とすると、純音が二つの帯域にまたがった場合にこの変
動音は正しく評価することができなくなる欠点を持って
いる。さらに、対象とする変動音は自動車の排気騒音の
ように様々な変動音が複雑に絡み合った合成音であり、
30Hz近辺の変動周波数が最も変動感を感じる音とさ
れているが、複写機・プリンタの騒音で対象とするウォ
ンウォン音は近接する周波数にある純音が互いに干渉し
て起こるうなり音が主原因であり、不快と感じる周波数
も0.5〜1.0Hzであるため、これらの音の評価に
は不適である。
17912号公報に記載の評価の場合、変動音の原因が
近接する周波数の純音同士の干渉によるうなり音である
とすると、純音が二つの帯域にまたがった場合にこの変
動音は正しく評価することができなくなる欠点を持って
いる。さらに、対象とする変動音は自動車の排気騒音の
ように様々な変動音が複雑に絡み合った合成音であり、
30Hz近辺の変動周波数が最も変動感を感じる音とさ
れているが、複写機・プリンタの騒音で対象とするウォ
ンウォン音は近接する周波数にある純音が互いに干渉し
て起こるうなり音が主原因であり、不快と感じる周波数
も0.5〜1.0Hzであるため、これらの音の評価に
は不適である。
【0012】また、特開平3−18725号公報、特開
平3−18726号公報に記載されたうなり音評価の場
合は、単にうなり音の大小により合否を判断しており、
人が感じるうるささを表しているとはいえない。さら
に、ウォンウォン音は複数の騒音発生源から発生する騒
音が複雑に絡み合った結果として不快音を構成している
ので、単一の部品の騒音を評価する利点は少ないという
問題点があった。
平3−18726号公報に記載されたうなり音評価の場
合は、単にうなり音の大小により合否を判断しており、
人が感じるうるささを表しているとはいえない。さら
に、ウォンウォン音は複数の騒音発生源から発生する騒
音が複雑に絡み合った結果として不快音を構成している
ので、単一の部品の騒音を評価する利点は少ないという
問題点があった。
【0013】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、多くの音色の音によって構成されている騒音
から、時間とともに音の大きさが周期的に変わり、低周
波のうなりとして認識される非常に耳障りな音であるウ
ォンウォン音のみの評価を可能とする音質評価装置およ
び音質評価方法を提供することを目的とする。
のであり、多くの音色の音によって構成されている騒音
から、時間とともに音の大きさが周期的に変わり、低周
波のうなりとして認識される非常に耳障りな音であるウ
ォンウォン音のみの評価を可能とする音質評価装置およ
び音質評価方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、騒音を構成している構成音の中で低周波
のうなりとして認識される音を評価する音質評価装置に
おいて、評価対象とする音を採取して電気信号に変換す
る評価対象音取得手段と、前記電気信号を周波数分析し
たときの周波数と音圧レベルとの関係から音圧レベルの
ピーク値を検出するピーク検出手段と、前記電気信号の
実効値波形のパワースペクトルの平均値を算出するパワ
ースペクトル平均値算出手段とを備えていることを特徴
とする音質評価装置が提供される。
決するために、騒音を構成している構成音の中で低周波
のうなりとして認識される音を評価する音質評価装置に
おいて、評価対象とする音を採取して電気信号に変換す
る評価対象音取得手段と、前記電気信号を周波数分析し
たときの周波数と音圧レベルとの関係から音圧レベルの
ピーク値を検出するピーク検出手段と、前記電気信号の
実効値波形のパワースペクトルの平均値を算出するパワ
ースペクトル平均値算出手段とを備えていることを特徴
とする音質評価装置が提供される。
【0015】このような音質評価装置によれば、評価対
象音取得手段によって取得された電気信号から、ピーク
検出手段が音圧レベルのピーク値を検出する。ウォンウ
ォン音は近接する周波数の純音が互いに干渉して起こる
低周波のうなりであることから、純音の最大値であるピ
ーク値を評価のための一つの指標として求める。同時
に、パワースペクトル平均値算出手段が低周波のうなり
である低周波領域のパワースペクトルの平均値を評価の
ための一つの指標として求める。これらの指標はウォン
ウォン音の物理的特徴を抽出したものであり、これによ
り、多数の周波数帯域フィルタを用いることなく、簡単
な構成でウォンウォン音の心理的なうるささを評価する
ことが可能になる。
象音取得手段によって取得された電気信号から、ピーク
検出手段が音圧レベルのピーク値を検出する。ウォンウ
ォン音は近接する周波数の純音が互いに干渉して起こる
低周波のうなりであることから、純音の最大値であるピ
ーク値を評価のための一つの指標として求める。同時
に、パワースペクトル平均値算出手段が低周波のうなり
である低周波領域のパワースペクトルの平均値を評価の
ための一つの指標として求める。これらの指標はウォン
ウォン音の物理的特徴を抽出したものであり、これによ
り、多数の周波数帯域フィルタを用いることなく、簡単
な構成でウォンウォン音の心理的なうるささを評価する
ことが可能になる。
【0016】また、本発明によれば、騒音を構成してい
る構成音の中で低周波のうなりとして認識される音を評
価する音質評価方法において、評価対象とする音を採取
して電気信号に変換し、前記電気信号を周波数分析した
ときの周波数と音圧レベルの関係において音圧レベルの
ピーク値を検出するとともに前記電気信号の実効値波形
のパワースペクトルの平均値を算出し、検出された前記
ピーク値および算出された前記パワースペクトルの平均
値から低周波のうなりとして認識される音の物理量を算
出することからなる音質評価方法が提供される。
る構成音の中で低周波のうなりとして認識される音を評
価する音質評価方法において、評価対象とする音を採取
して電気信号に変換し、前記電気信号を周波数分析した
ときの周波数と音圧レベルの関係において音圧レベルの
ピーク値を検出するとともに前記電気信号の実効値波形
のパワースペクトルの平均値を算出し、検出された前記
ピーク値および算出された前記パワースペクトルの平均
値から低周波のうなりとして認識される音の物理量を算
出することからなる音質評価方法が提供される。
【0017】この音質評価方法では、評価対象とする音
の音圧レベルのピーク値とパワースペクトルの平均値と
を並行して求めることにより、うなり音の物理的な特徴
である低周波の音圧変動の平均値およびその音圧変動の
要因の物理的な特徴である周波数の近接した純音のピー
ク値が求められ、ウォンウォン音のみの音が抽出された
ことになる。これら平均値およびピーク値からウォンウ
ォン音の心理的なうるささに対応する物理量が求められ
ることにより、騒音のウォンウォン音以外の構成音の影
響がなく、ウォンウォン音が人に与えるうるささを定量
的に評価することが可能になる。
の音圧レベルのピーク値とパワースペクトルの平均値と
を並行して求めることにより、うなり音の物理的な特徴
である低周波の音圧変動の平均値およびその音圧変動の
要因の物理的な特徴である周波数の近接した純音のピー
ク値が求められ、ウォンウォン音のみの音が抽出された
ことになる。これら平均値およびピーク値からウォンウ
ォン音の心理的なうるささに対応する物理量が求められ
ることにより、騒音のウォンウォン音以外の構成音の影
響がなく、ウォンウォン音が人に与えるうるささを定量
的に評価することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の音質評価装置の構
成例を示す図である。この図において、音質評価装置
は、マイクロホン1と、聴感補正器2と、A/D(anal
og-to-digital)変換器3と、データ記憶器4と、特徴
量算出装置5とから構成される。
を参照して説明する。図1は本発明の音質評価装置の構
成例を示す図である。この図において、音質評価装置
は、マイクロホン1と、聴感補正器2と、A/D(anal
og-to-digital)変換器3と、データ記憶器4と、特徴
量算出装置5とから構成される。
【0019】マイクロホン1は複写機やプリンタから発
生された騒音を集音して電気信号に変換するものであ
る。マイクロホン1の出力は聴感補正器2の入力に接続
される。聴感補正器2は電気信号に変換された騒音信号
に対して聴感補正を行うもので、たとえば聴感上の周波
数特性を模した周波数フィルタで構成される。ここでは
騒音測定で一般的に用いられているA特性聴感補正を行
った。聴感補正器2の出力は聴感補正された騒音信号を
デジタル信号に変換するA/D変換器3に接続される。
これは、音の信号をデジタル信号にすることで、一度測
定したデータは一定に保たれるためにデータの信頼性が
増し、デジタル信号をもとに演算を行うことで評価精度
が向上するからである。このA/D変換器3の出力はデ
ータ記憶器4に接続される。データ記憶器4の例として
は、DAT(Digital Audio Tape)、MD(Mini Disc
)、パーソナルコンピュータなどに接続されたHDD
(HardDisk Drive )、光磁気記録装置などがある。そ
して、データ記憶器4の出力は特徴量算出装置5に接続
される。
生された騒音を集音して電気信号に変換するものであ
る。マイクロホン1の出力は聴感補正器2の入力に接続
される。聴感補正器2は電気信号に変換された騒音信号
に対して聴感補正を行うもので、たとえば聴感上の周波
数特性を模した周波数フィルタで構成される。ここでは
騒音測定で一般的に用いられているA特性聴感補正を行
った。聴感補正器2の出力は聴感補正された騒音信号を
デジタル信号に変換するA/D変換器3に接続される。
これは、音の信号をデジタル信号にすることで、一度測
定したデータは一定に保たれるためにデータの信頼性が
増し、デジタル信号をもとに演算を行うことで評価精度
が向上するからである。このA/D変換器3の出力はデ
ータ記憶器4に接続される。データ記憶器4の例として
は、DAT(Digital Audio Tape)、MD(Mini Disc
)、パーソナルコンピュータなどに接続されたHDD
(HardDisk Drive )、光磁気記録装置などがある。そ
して、データ記憶器4の出力は特徴量算出装置5に接続
される。
【0020】この特徴量算出装置5はウォンウォン音の
特徴が分析され、さまざまな物理量が算出され、それら
を総合してウォンウォン音のうるささ評価値を算出する
もので、たとえば、コンピュータ上で、時間軸波形や周
波数波形上での編集および等価騒音レベルやラウドネス
レベルなどの物理量の計算などを行うことができる音響
解析装置によって構成され、ピーク検出部51と、パワ
ースペクトル平均値算出部52と、うるささ評価値演算
部53とを備えている。
特徴が分析され、さまざまな物理量が算出され、それら
を総合してウォンウォン音のうるささ評価値を算出する
もので、たとえば、コンピュータ上で、時間軸波形や周
波数波形上での編集および等価騒音レベルやラウドネス
レベルなどの物理量の計算などを行うことができる音響
解析装置によって構成され、ピーク検出部51と、パワ
ースペクトル平均値算出部52と、うるささ評価値演算
部53とを備えている。
【0021】ピーク検出部51は、データ記憶器4から
のデジタル信号に変換された騒音信号を受けるよう接続
された周波数分析部511と、この周波数分析部511
による周波数分析の結果を受けて周波数に対する音圧を
検出する音圧検出部512と、この音圧検出部512で
検出された音圧を受けてそのピークを検出するピーク判
定部513とから構成される。
のデジタル信号に変換された騒音信号を受けるよう接続
された周波数分析部511と、この周波数分析部511
による周波数分析の結果を受けて周波数に対する音圧を
検出する音圧検出部512と、この音圧検出部512で
検出された音圧を受けてそのピークを検出するピーク判
定部513とから構成される。
【0022】パワースペクトル平均値算出部52は、デ
ータ記憶器4からのデジタル信号に変換された騒音信号
を受けるよう接続された実効値演算部521と、この実
効値演算部521の出力を受けるように接続されたパワ
ースペクトル演算部522と、このパワースペクトル演
算部522にて演算された変動周波数を受けて重み付け
を行う重み関数重畳部523と、この重み関数重畳部5
23の出力を受けるよう接続された平均値演算部534
とから構成される。
ータ記憶器4からのデジタル信号に変換された騒音信号
を受けるよう接続された実効値演算部521と、この実
効値演算部521の出力を受けるように接続されたパワ
ースペクトル演算部522と、このパワースペクトル演
算部522にて演算された変動周波数を受けて重み付け
を行う重み関数重畳部523と、この重み関数重畳部5
23の出力を受けるよう接続された平均値演算部534
とから構成される。
【0023】うるささ評価値演算部53はピーク検出部
51およびパワースペクトル平均値算出部52から出力
された物理的指標を受けてうるささ評価を算出する評価
値算出部531と、この評価値算出部531で算出され
たうるささ評価値などの物理量を表示する物理量表示部
532とから構成される。
51およびパワースペクトル平均値算出部52から出力
された物理的指標を受けてうるささ評価を算出する評価
値算出部531と、この評価値算出部531で算出され
たうるささ評価値などの物理量を表示する物理量表示部
532とから構成される。
【0024】次に、この音質評価装置の動作について説
明する。図2はマイクロホンにて集音された騒音の音圧
波形の一例を示す図である。この図において、横軸は時
間、縦軸は音圧を表している。複写機やプリンタから発
生された騒音は図2に例示したような音圧波形で観測さ
れる。この騒音はマイクロホン1によって集音され、ア
ナログの電気信号として出力される。この電気信号は、
まず、聴感補正器2に入力されてA特性聴感補正が施さ
れ、続いて、A/D変換器3に入力されてデジタル信号
に変換され、そして、データ記憶器4に入力されて一時
的に保存される。
明する。図2はマイクロホンにて集音された騒音の音圧
波形の一例を示す図である。この図において、横軸は時
間、縦軸は音圧を表している。複写機やプリンタから発
生された騒音は図2に例示したような音圧波形で観測さ
れる。この騒音はマイクロホン1によって集音され、ア
ナログの電気信号として出力される。この電気信号は、
まず、聴感補正器2に入力されてA特性聴感補正が施さ
れ、続いて、A/D変換器3に入力されてデジタル信号
に変換され、そして、データ記憶器4に入力されて一時
的に保存される。
【0025】次いで、データ記憶器4より読み出された
騒音のデジタル信号は特徴量算出装置5に入力され、ピ
ーク検出部51およびパワースペクトル平均値算出部5
2において並列に処理される。
騒音のデジタル信号は特徴量算出装置5に入力され、ピ
ーク検出部51およびパワースペクトル平均値算出部5
2において並列に処理される。
【0026】まず、ピーク検出部51では、聴感補正さ
れた騒音のデジタル信号は周波数分析部511において
周波数分析される。この周波数分析により、周波数に対
する音圧レベルの変化が出力される。周波数分析部51
1より出力された周波数分析結果は音圧検出部512に
入力される。このとき、音圧検出部512に入力される
データは、100〜500Hzの周波数の領域に制限し
ている。この理由としては、500Hz以上の周波数領
域では、人はウォンウォン音ではなくキーン音と認識す
るようになり、主観的なうるささ度合いは異なってくる
ことによる。また、検出するピークの領域を500Hz
以下に限定することにより、音圧検出部512に入力さ
れるデータ量を大幅に減らすことができるので、音圧検
出部512以降の処理を効率よく行うことが可能になる
というメリットもある。
れた騒音のデジタル信号は周波数分析部511において
周波数分析される。この周波数分析により、周波数に対
する音圧レベルの変化が出力される。周波数分析部51
1より出力された周波数分析結果は音圧検出部512に
入力される。このとき、音圧検出部512に入力される
データは、100〜500Hzの周波数の領域に制限し
ている。この理由としては、500Hz以上の周波数領
域では、人はウォンウォン音ではなくキーン音と認識す
るようになり、主観的なうるささ度合いは異なってくる
ことによる。また、検出するピークの領域を500Hz
以下に限定することにより、音圧検出部512に入力さ
れるデータ量を大幅に減らすことができるので、音圧検
出部512以降の処理を効率よく行うことが可能になる
というメリットもある。
【0027】音圧検出部512は100〜500Hzの
周波数領域のデータを受けて、10Hzごとの最大音圧
レベルを検出する。このようにして検出された最大音圧
レベルのデータはピーク判定部513に入力され、10
0〜500Hzの周波数領域におけるピークを抽出す
る。このピーク判定部513では、最大音圧レベル値と
この最大音圧の周波数の前後10Hzにおける周波数の
音圧レベル値との差が3dB以上ある場合をピークと見
做すようにし、3dB以上の差がない場合は音圧検出部
512により2番目に大きな音圧レベルを検出して同様
にピークかどうかの判定を行う。このピーク判定部51
3での判定結果を図3に示す。
周波数領域のデータを受けて、10Hzごとの最大音圧
レベルを検出する。このようにして検出された最大音圧
レベルのデータはピーク判定部513に入力され、10
0〜500Hzの周波数領域におけるピークを抽出す
る。このピーク判定部513では、最大音圧レベル値と
この最大音圧の周波数の前後10Hzにおける周波数の
音圧レベル値との差が3dB以上ある場合をピークと見
做すようにし、3dB以上の差がない場合は音圧検出部
512により2番目に大きな音圧レベルを検出して同様
にピークかどうかの判定を行う。このピーク判定部51
3での判定結果を図3に示す。
【0028】図3はピーク検出部の出力例を示す図であ
る。この図において、横軸は周波数、縦軸は音圧レベル
を示している。周波数分析部511により周波数分析さ
れたときの周波数と音圧レベルとの関係から100〜5
00Hzの周波数領域で前後の周波数の音圧レベル値よ
り3dB以上突出している音圧レベルをピークとして判
定され、そのピーク値がウォンウォン音を表す一つの物
理的指標として、ピーク検出部51より出力され、うる
ささ評価値演算部53に送られる。
る。この図において、横軸は周波数、縦軸は音圧レベル
を示している。周波数分析部511により周波数分析さ
れたときの周波数と音圧レベルとの関係から100〜5
00Hzの周波数領域で前後の周波数の音圧レベル値よ
り3dB以上突出している音圧レベルをピークとして判
定され、そのピーク値がウォンウォン音を表す一つの物
理的指標として、ピーク検出部51より出力され、うる
ささ評価値演算部53に送られる。
【0029】一方、パワースペクトル平均値算出部52
では、聴感補正された騒音のデジタル信号が実効値演算
部521に入力される。この実効値演算部521は、た
とえば10ミリ秒ごとに騒音の音圧の実効値を計算し
て、音圧レベル波形に変換する。実効値演算部521に
よる演算結果を図4に示す。
では、聴感補正された騒音のデジタル信号が実効値演算
部521に入力される。この実効値演算部521は、た
とえば10ミリ秒ごとに騒音の音圧の実効値を計算し
て、音圧レベル波形に変換する。実効値演算部521に
よる演算結果を図4に示す。
【0030】図4は聴感補正された音圧の実効値を計算
して求めた音圧レベルの例を示す図である。この図にお
いて、横軸は時間、縦軸は音圧レベルを示している。こ
の音圧レベルの変化から、ほぼ1Hz周期で音圧が変化
している様子が見られる。実効値の演算によって求めら
れた音圧レベル波形はパワースペクトル演算部522に
入力され、周波数分析される。このパワースペクトル演
算部522による周波数分析結果を図5に示す。
して求めた音圧レベルの例を示す図である。この図にお
いて、横軸は時間、縦軸は音圧レベルを示している。こ
の音圧レベルの変化から、ほぼ1Hz周期で音圧が変化
している様子が見られる。実効値の演算によって求めら
れた音圧レベル波形はパワースペクトル演算部522に
入力され、周波数分析される。このパワースペクトル演
算部522による周波数分析結果を図5に示す。
【0031】図5は音圧レベル波形の周波数分析により
抽出された変動周波数のパワースペクトルを示す図であ
る。この図において、横軸は変動周波数、縦軸はパワー
を示している。パワースペクトル演算部522では、直
流成分および5Hzを越える変動周波数領域を除いて演
算している。これは、パワースペクトルの直流成分はウ
ォンウォン音の音圧変動には無関係であり、値が極端に
大きいので平均値の演算に使用するには相応しくないこ
とによる。また、5Hzを越える領域はウォンウォン音
として認識されないので、演算の対象から除外してい
る。このようにして、パワースペクトル演算部522に
て求められた変動周波数のパワースペクトルは重み関数
重畳部523に入力され、ここで、重み関数が重畳され
る。重み関数重畳部523にて重畳する重み関数の一例
を図6に示す。
抽出された変動周波数のパワースペクトルを示す図であ
る。この図において、横軸は変動周波数、縦軸はパワー
を示している。パワースペクトル演算部522では、直
流成分および5Hzを越える変動周波数領域を除いて演
算している。これは、パワースペクトルの直流成分はウ
ォンウォン音の音圧変動には無関係であり、値が極端に
大きいので平均値の演算に使用するには相応しくないこ
とによる。また、5Hzを越える領域はウォンウォン音
として認識されないので、演算の対象から除外してい
る。このようにして、パワースペクトル演算部522に
て求められた変動周波数のパワースペクトルは重み関数
重畳部523に入力され、ここで、重み関数が重畳され
る。重み関数重畳部523にて重畳する重み関数の一例
を図6に示す。
【0032】図6は重み関数の一例を示す図である。こ
の図において、横軸は変動周波数、縦軸は重みを示して
いる。重み関数はパワースペクトルに関して人が変動周
波数に対して感じる感度を表すもので、代表的な複写機
やプリンタのウォンウォン音の分析から得たものであ
る。この分析結果によれば、0.5〜1Hzの近辺が最
も不快に感じ、それ以上またはそれ以下の周波数では徐
々にうるささが緩和されていることが分かる。図示のよ
うに、0.88Hzが最も感度が高くて不快に感じる周
波数であり、このときの重み関数Yは、
の図において、横軸は変動周波数、縦軸は重みを示して
いる。重み関数はパワースペクトルに関して人が変動周
波数に対して感じる感度を表すもので、代表的な複写機
やプリンタのウォンウォン音の分析から得たものであ
る。この分析結果によれば、0.5〜1Hzの近辺が最
も不快に感じ、それ以上またはそれ以下の周波数では徐
々にうるささが緩和されていることが分かる。図示のよ
うに、0.88Hzが最も感度が高くて不快に感じる周
波数であり、このときの重み関数Yは、
【0033】
【数1】 Y=0.5[1−cos{2π(x/5)0.4 }]・・・(1) で表される。ただし、xは変動周波数であり、0≦x≦
5である。
5である。
【0034】重み関数重畳部523において、パワース
ペクトルの周波数に対して人が感じる不快さを表す重み
関数を重畳することにより、うるささを感じない変動周
波数領域ではパワースペクトルが小さくされ、人がウォ
ンウォン音から受ける主観的うるささをさらに精度良く
評価することになる。
ペクトルの周波数に対して人が感じる不快さを表す重み
関数を重畳することにより、うるささを感じない変動周
波数領域ではパワースペクトルが小さくされ、人がウォ
ンウォン音から受ける主観的うるささをさらに精度良く
評価することになる。
【0035】重み関数が重畳されたパワースペクトルは
平均値演算部524に入力されて平均値が求められる。
平均値演算部524によって求められた平均値の例を図
5に示してある。なお、図5は重み関数を重畳する前の
パワースペクトルを示したものであるので、図示の平均
値も重み関数を重畳する前のパワースペクトルの平均値
で示している。したがって、重み関数重畳部523によ
り重み関数を重畳したパワースペクトルの平均値は、図
示の平均値よりも小さくなる。このパワースペクトル平
均値がウォンウォン音を表す一つの物理的指標として、
パワースペクトル平均値算出部52より出力され、うる
ささ評価値演算部53に送られる。
平均値演算部524に入力されて平均値が求められる。
平均値演算部524によって求められた平均値の例を図
5に示してある。なお、図5は重み関数を重畳する前の
パワースペクトルを示したものであるので、図示の平均
値も重み関数を重畳する前のパワースペクトルの平均値
で示している。したがって、重み関数重畳部523によ
り重み関数を重畳したパワースペクトルの平均値は、図
示の平均値よりも小さくなる。このパワースペクトル平
均値がウォンウォン音を表す一つの物理的指標として、
パワースペクトル平均値算出部52より出力され、うる
ささ評価値演算部53に送られる。
【0036】うるささ評価値演算部53は、ピーク検出
部51からの音圧レベルのピーク値およびパワースペク
トル平均値算出部52からのパワースペクトル平均値を
受けると、評価値算出部531が評価値を算出する。評
価値算出部531は、評価値を騒音波形の物理特徴量の
線形和として算出する。すなわち、ウォンウォン音を主
観量で表したうるささ評価値は、
部51からの音圧レベルのピーク値およびパワースペク
トル平均値算出部52からのパワースペクトル平均値を
受けると、評価値算出部531が評価値を算出する。評
価値算出部531は、評価値を騒音波形の物理特徴量の
線形和として算出する。すなわち、ウォンウォン音を主
観量で表したうるささ評価値は、
【0037】
【数2】 a(ピーク値)+b(パワースペクトル平均値)+c ・・・(2) によって求められる。ただし、a,bは係数、cは定数
である。
である。
【0038】評価値算出部531での計算結果であるう
るささ評価値は物理量表示部532に送られて表示され
る。この物理量表示部532での表示例を図7に示す。
図7は評価値算出部より出力されたうるささ評価値の表
示例を示す図である。この物理量表示部532での表示
例によれば、うるささ評価値は、これを求める騒音波形
の物理特徴量である音圧レベルのピーク値およびパワー
スペクトル平均値とともに表示されている。
るささ評価値は物理量表示部532に送られて表示され
る。この物理量表示部532での表示例を図7に示す。
図7は評価値算出部より出力されたうるささ評価値の表
示例を示す図である。この物理量表示部532での表示
例によれば、うるささ評価値は、これを求める騒音波形
の物理特徴量である音圧レベルのピーク値およびパワー
スペクトル平均値とともに表示されている。
【0039】次に、本発明による効果を確認するため、
ウォンウォン音によるうるささを官能評価により評価し
た。この評価の結果を図8に示す。図8はうるささ評価
値とウォンウォン音によるうるささ官能値との関係を示
す図である。ここでは、7機種のプリンタおよび複写機
を用いて官能評価実験を行った。評価はウォンウォン音
を全くうるさく感じないものを0点、うるさくて耐えら
れないものを10点として行った。評価人数は聴覚に異
常のない男女合わせて20名であった。図示の評価結果
によれば、本発明によって得られたうるささ評価値はう
るささを官能評価により評価した結果と高い相関関係が
得られていることがわかる。
ウォンウォン音によるうるささを官能評価により評価し
た。この評価の結果を図8に示す。図8はうるささ評価
値とウォンウォン音によるうるささ官能値との関係を示
す図である。ここでは、7機種のプリンタおよび複写機
を用いて官能評価実験を行った。評価はウォンウォン音
を全くうるさく感じないものを0点、うるさくて耐えら
れないものを10点として行った。評価人数は聴覚に異
常のない男女合わせて20名であった。図示の評価結果
によれば、本発明によって得られたうるささ評価値はう
るささを官能評価により評価した結果と高い相関関係が
得られていることがわかる。
【0040】以上、本発明の好適な実施の形態について
詳述したが、本発明はこの特定の実施の形態に限定され
るものではない。たとえば、実施の形態においては、複
写機などの騒音波形をマイクロホン1、聴感補正器2、
A/D変換器3およびデータ記憶器4にて取得したが、
騒音計を利用してその出力信号を特徴量算出装置5に入
力するようにしてもよい。
詳述したが、本発明はこの特定の実施の形態に限定され
るものではない。たとえば、実施の形態においては、複
写機などの騒音波形をマイクロホン1、聴感補正器2、
A/D変換器3およびデータ記憶器4にて取得したが、
騒音計を利用してその出力信号を特徴量算出装置5に入
力するようにしてもよい。
【0041】また、ピーク検出部51は電気信号を周波
数分析したときの周波数と音圧レベルの関係からピーク
値を検出するようにしたが、周波数分析器511によっ
て求められた分析結果を画像信号に変換し、この画像信
号から各周波数における音圧レベルを読み取り、たとえ
ば、隣接する周波数からの変化量を計算し、あるしきい
値を超えた場合に周波数ピークがあると判断するような
演算を行うソフトウェアおよびそのソフトウェアを実行
するコンピュータによって構成することができる。
数分析したときの周波数と音圧レベルの関係からピーク
値を検出するようにしたが、周波数分析器511によっ
て求められた分析結果を画像信号に変換し、この画像信
号から各周波数における音圧レベルを読み取り、たとえ
ば、隣接する周波数からの変化量を計算し、あるしきい
値を超えた場合に周波数ピークがあると判断するような
演算を行うソフトウェアおよびそのソフトウェアを実行
するコンピュータによって構成することができる。
【0042】また、音圧検出部512およびピーク判定
部513における別のピーク値の検出方法として、ある
帯域における音圧レベルの平均値と帯域内の個々の周波
数の音圧レベルとを比較し、その差があるしきい値を超
えた場合に周波数ピークがあると判断したり、周波数に
おける微分を計算し、上に凸であり、かつ、凸部の開始
点から頂点までの変化量があるしきい値を超えた場合に
周波数ピークがあると判断するようにしてもよい。
部513における別のピーク値の検出方法として、ある
帯域における音圧レベルの平均値と帯域内の個々の周波
数の音圧レベルとを比較し、その差があるしきい値を超
えた場合に周波数ピークがあると判断したり、周波数に
おける微分を計算し、上に凸であり、かつ、凸部の開始
点から頂点までの変化量があるしきい値を超えた場合に
周波数ピークがあると判断するようにしてもよい。
【0043】また、電気信号の実効値のパワースペクト
ルの平均値を算出するパワースペクトル平均値算出部5
2は、好適な実施の形態では、重み関数重畳部523を
有していたが、この重み関数重畳部523は必ずしも必
要なものではなく、省略することができる。この場合、
うるささ評価値を求めるときにパワースペクトル平均値
に掛けられる係数bの値がそれに合わせて変更される。
ルの平均値を算出するパワースペクトル平均値算出部5
2は、好適な実施の形態では、重み関数重畳部523を
有していたが、この重み関数重畳部523は必ずしも必
要なものではなく、省略することができる。この場合、
うるささ評価値を求めるときにパワースペクトル平均値
に掛けられる係数bの値がそれに合わせて変更される。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、評価対
象とする音に対応する電気信号を周波数分析したときの
周波数と音圧レベルとの関係で音圧レベルの最大ピーク
値を検出するためのピーク検出手段と、電気信号の実効
値波形のパワースペクトルの平均値を算出するパワース
ペクトル平均値算出手段とを有するように構成した。こ
れにより、パワースペクトル平均値算出手段が低周波の
音圧変動のいわゆるうなり音の物理的な特徴を抽出し、
ピーク検出手段が干渉によってうなり音が発生する原因
となる実際には周波数の接近した二つのピークの物理的
な特徴を抽出することが容易となり、これらの音の心理
的なうるささとの対応付けが可能となることで、心理的
なうるささとの対応の良い音質評価装置を提供できる。
象とする音に対応する電気信号を周波数分析したときの
周波数と音圧レベルとの関係で音圧レベルの最大ピーク
値を検出するためのピーク検出手段と、電気信号の実効
値波形のパワースペクトルの平均値を算出するパワース
ペクトル平均値算出手段とを有するように構成した。こ
れにより、パワースペクトル平均値算出手段が低周波の
音圧変動のいわゆるうなり音の物理的な特徴を抽出し、
ピーク検出手段が干渉によってうなり音が発生する原因
となる実際には周波数の接近した二つのピークの物理的
な特徴を抽出することが容易となり、これらの音の心理
的なうるささとの対応付けが可能となることで、心理的
なうるささとの対応の良い音質評価装置を提供できる。
【図1】本発明の音質評価装置の構成例を示す図であ
る。
る。
【図2】マイクロホンにて集音された騒音の音圧波形の
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図3】ピーク検出部の出力例を示す図である。
【図4】聴感補正された音圧の実効値を計算して求めた
音圧レベルの例を示す図である。
音圧レベルの例を示す図である。
【図5】音圧レベル波形の周波数分析により抽出された
変動周波数のパワースペクトルを示す図である。
変動周波数のパワースペクトルを示す図である。
【図6】重み関数の一例を示す図である。
【図7】評価値算出部より出力されたうるささ評価値の
表示例を示す図である。
表示例を示す図である。
【図8】うるささ評価値とウォンウォン音によるうるさ
さ官能値との関係を示す図である。
さ官能値との関係を示す図である。
【図9】異なる機種の複写機やプリンタの動作中の代表
的な騒音波形を示した図であって、(A)および(B)
は時間軸における音圧レベルの変化を示し、(C)は周
波数軸における音圧レベルの分布を示している。
的な騒音波形を示した図であって、(A)および(B)
は時間軸における音圧レベルの変化を示し、(C)は周
波数軸における音圧レベルの分布を示している。
1 マイクロホン 2 聴感補正器 3 A/D変換器 4 データ記憶器 5 特徴量算出装置 51 ピーク検出部 52 パワースペクトル平均値算出部 53 うるささ評価値演算部 511 周波数分析部 512 音圧検出部 513 ピーク判定部 521 実効値演算部 522 パワースペクトル演算部 523 重み関数重畳部 534 平均値演算部 531 評価値算出部 532 物理量表示部
Claims (13)
- 【請求項1】 騒音を構成している構成音の中で低周波
のうなりとして認識される音を評価する音質評価装置に
おいて、 評価対象とする音を採取して電気信号に変換する評価対
象音取得手段と、 前記電気信号を周波数分析したときの周波数と音圧レベ
ルとの関係から音圧レベルのピーク値を検出するピーク
検出手段と、 前記電気信号の実効値波形のパワースペクトルの平均値
を算出するパワースペクトル平均値算出手段と、 を備えていることを特徴とする音質評価装置。 - 【請求項2】 前記ピーク検出手段は、検出する音圧ピ
ークの周波数領域を500Hz以下にしたことを特徴と
する請求項1記載の音質評価装置。 - 【請求項3】 前記ピーク検出手段は、前記電気信号を
周波数分析する周波数分析部と、前記周波数分析部にて
周波数分析したときの周波数と音圧レベルとの関係から
音圧レベルを検出する音圧検出部と、検出した音圧レベ
ルからピーク値を抽出するピーク判定部とを有すること
を特徴とする請求項1記載の音質評価装置。 - 【請求項4】 前記パワースペクトル平均値算出手段
は、前記電気信号の実効値を演算して音圧レベル波形を
求める実効値演算部と、前記音圧レベル波形を周波数分
析して前記音圧レベル波形のパワースペクトルを求める
パワースペクトル演算部と、前記パワースペクトルの平
均値を演算する平均値演算部とを有することを特徴とす
る請求項1記載の音質評価装置。 - 【請求項5】 前記平均値演算部は、パワースペクトル
の平均値演算の対象から直流成分を除外することを特徴
とする請求項4記載の音質評価装置。 - 【請求項6】 前記平均値演算部は、5Hz以下の周波
数領域のパワースペクトルをその平均値演算の対象とす
ることを特徴とする請求項4記載の音質評価装置。 - 【請求項7】 前記パワースペクトル平均値算出手段
は、前記パワースペクトル演算部から出力されたパワー
スペクトルに対して、周波数に対する人の主観的な不快
度を表す重み関数を重畳する重み関数重畳部をさらに有
することを特徴とする請求項4記載の音質評価装置。 - 【請求項8】 前記ピーク検出手段およびパワースペク
トル平均値算出手段より出力された二つの物理的指標を
もとに、うるささ評価値を演算するうるささ評価値演算
手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載
の音質評価装置。 - 【請求項9】 騒音を構成している構成音の中で低周波
のうなりとして認識される音を評価する音質評価方法に
おいて、 評価対象とする音を採取して電気信号に変換し、 前記電気信号を周波数分析したときの周波数と音圧レベ
ルの関係において音圧レベルのピーク値を検出するとと
もに前記電気信号の実効値波形のパワースペクトルの平
均値を算出し、 検出された前記ピーク値および算出された前記パワース
ペクトルの平均値から低周波のうなりとして認識される
音の物理量を算出する、ことからなる音質評価方法。 - 【請求項10】 前記ピーク値を検出するステップは、
ピーク値を検出する周波数領域を500Hz以下にした
ことを特徴とする請求項9記載の音質評価方法。 - 【請求項11】 前記パワースペクトルの平均値を算出
するステップは、直流成分のパワースペクトルを除外し
て平均値の算出を行うことを特徴とする請求項9記載の
音質評価方法。 - 【請求項12】 前記パワースペクトルの平均値を算出
するステップは、5Hz以下の周波数領域でパワースペ
クトルの平均値の算出を行うことを特徴とする請求項9
記載の音質評価方法。 - 【請求項13】 前記パワースペクトルの平均値を算出
するステップは、前記パワースペクトルに対して、周波
数に対する人の主観的な不快度を表す重み関数を重畳し
てから平均値の算出を行うことを特徴とする請求項9記
載の音質評価方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9069599A JPH10267742A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 音質評価装置および音質評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9069599A JPH10267742A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 音質評価装置および音質評価方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10267742A true JPH10267742A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13407473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9069599A Pending JPH10267742A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 音質評価装置および音質評価方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10267742A (ja) |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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