JPH10267767A - ブレーキ反力検出装置、及びブレーキ反力検出方法 - Google Patents

ブレーキ反力検出装置、及びブレーキ反力検出方法

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JPH10267767A
JPH10267767A JP9091569A JP9156997A JPH10267767A JP H10267767 A JPH10267767 A JP H10267767A JP 9091569 A JP9091569 A JP 9091569A JP 9156997 A JP9156997 A JP 9156997A JP H10267767 A JPH10267767 A JP H10267767A
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泉 長谷川
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大生 山崎
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則道 熊谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道車両等の車輪の踏面に制輪子を押し付け
て制動を行うブレーキ装置においてブレーキ力を正確に
検出し得る装置及び方法を提供する。 【解決手段】 車輪Wの踏面Sに制輪子40Aを押し付
けることにより制動を行うブレーキ装置においてブレー
キ反力を検出するブレーキ反力検出装置であって、ブレ
ーキ装置の全体又は一部を保持するとともにブレーキ方
向の前後への移動みを許容する凸条71A及び溝11A
及びリニアベアリング部5Aと、ブレーキ反力を検出す
るロードセル60Aを備えたので、ブレーキ直角方向の
力にかかわらずブレーキ力を正確に分離して検出するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両等の車輪
の踏面に制輪子を押し付けて制動を行うブレーキ装置に
おいて、制輪子が受けるブレーキ反力を検出するブレー
キ反力検出装置、及びブレーキ反力検出方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両等のブレーキ装置とし
て、レールに接触する車輪の外周面である踏面に、制輪
子と呼ばれる部材を押し付けて車輪の回転を制動する形
式のものが知られている。このブレーキ装置は、例え
ば、圧縮空気をシリンダ内に導きピストンを出入させる
駆動源と、複数のリンクを含みピストンと制輪子とを連
結し梃子原理により制輪子に押付力を付与するリンク機
構を備えている。
【0003】上記したブレーキ装置においては、制輪子
が車輪に押し付けられる位置における車輪接線方向のう
ち、車輪回転方向とは逆方向となる接線の方向に摩擦力
(以下、「ブレーキ力」という。)が発生し車輪に付与
される。ピストンによる制輪子押付力をPとすると、こ
の制輪子押付力Pにより発生するブレーキ力Bは、 B=μ×P により与えられる。ここに、μは、制輪子と車輪踏面と
の間の摩擦係数である。上記のブレーキ力により、レー
ル上で車輪を転動させようとする回転力が低減されるた
め、車両の移動速度が減速されたり、あるいは車両が停
止する。
【0004】上記のブレーキ力が小さいと、列車の減速
性能が弱く、旅客ホームの所定の停止位置をオーバーラ
ンしたり、緊急に停車すべき場合に所定の閉塞区間内で
停止できず先行列車に追突するというおそれもあり、鉄
道運営上及び安全上の問題となる。
【0005】一方、上記のブレーキ力が所定値よりも大
きいと、車輪の回転力を低減させる度合が大きくなりす
ぎ、列車の走行速度よりも車輪の外周速度の方が小さく
なってしまうため、レールと車輪との間で滑りが生じ
る。ブレーキ力がさらに大きくなって車輪の回転力より
も大きくなると、車輪の回転が停止した状態でレール上
を滑走することになる。このような滑走が生じると、車
輪の踏面の一部が略平面状に摩耗する。このため、車輪
の摩耗部によりレールが打撃され、列車の乗り心地が悪
化する。また、この打撃は、レールと車輪の双方の損傷
の原因となる。
【0006】したがって、鉄道車両等においては、ブレ
ーキ力を適切に制御することが最も重要な課題の一つと
なっている。このため、車輪に作用するブレーキ力を正
確に検出し把握することが必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のブレーキ装置においては、車輪踏面が円筒面で
はなく円錐面であることから、リンク機構の各リンクに
軸力だけでなく、曲げモーメントやねじりモーメント等
が複雑に作用し、ブレーキ力のみを検出することは困難
であった。このため、従来は、制輪子押付力を発生させ
るシリンダ内の空気圧を監視することによりブレーキ制
御を行っていた。
【0008】しかし、ブレーキ力は、上記したように制
輪子押付力と摩擦係数との積で決定される。そして、摩
擦係数は、制輪子の材質や、摩擦面における水分や油分
その他の物質の有無等により変動する。このため、シリ
ンダ内の空気圧の監視では、制輪子押付力は把握できる
が、実際に車輪に作用しているブレーキ力を正確に把握
することはできず、例えば、同じ制輪子押付力でも条件
によってブレーキ力が異なる場合がある、という問題が
あった。
【0009】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、鉄
道車両等の車輪の踏面に制輪子を押し付けて制動を行う
ブレーキ装置においてブレーキ力を正確に検出し得る装
置及び方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るブレーキ反力検出装置は、車両の台車
枠に軸支され回転する車輪の踏面に制輪子を押し付ける
ことにより前記車輪の回転を制動するブレーキ装置にお
いて、前記制輪子の押し付け力に伴い、前記車輪の制輪
子押し付け位置における車輪回転方向の逆方向への接線
の方向であるブレーキ方向に発生する摩擦力により前記
制輪子が前記ブレーキ方向の逆方向である反ブレーキ方
向に受ける反力であるブレーキ反力を検出するブレーキ
反力検出装置であって、前記ブレーキ装置の全体又は一
部を、前記台車枠又は前記ブレーキ装置に保持するとと
もに、前記ブレーキ方向又は前記反ブレーキ方向への移
動のみを許容する保持手段と、前記ブレーキ反力を検出
する検出手段を備えたことを特徴とする。
【0011】上記において、好ましくは、前記ブレーキ
装置はユニットブレーキであり、前記保持手段は、前記
ユニットブレーキと前記台車枠との間に介設され、前記
ユニットブレーキを前記台車枠に保持するとともに、前
記ユニットブレーキの前記ブレーキ方向又は前記反ブレ
ーキ方向への移動のみを許容する。
【0012】また、上記において、好ましくは、前記保
持手段は、前記ユニットブレーキの前記台車枠側に設け
られたブレーキ側嵌合部と、前記ブレーキ側嵌合部に嵌
合可能な形状を有するとともに前記台車枠の前記ユニッ
トブレーキ側に設けられる台車側嵌合部を有し、前記ブ
レーキ側嵌合部と前記台車側嵌合部の一方又は両方は前
記ブレーキ方向に垂直な方向であるブレーキ垂直方向の
前後への移動が規制されるように構成される。
【0013】また、上記において、好ましくは、前記ブ
レーキ装置は、駆動源と、複数のリンクを含み前記駆動
源と前記制輪子とを連結し梃子原理により前記制輪子に
前記押し付け力を付与するリンク機構と、前記押し付け
の方向の前後への移動が禁止されるとともに前記リンク
のうち梃子動作を行う梃子リンクを揺動可能に支持する
支点を有し、前記保持手段は、前記支点と前記台車枠と
の間に介設され、前記支点を前記台車枠に保持するとと
もに、前記支点の前記ブレーキ方向又は前記反ブレーキ
方向への移動のみを許容する。
【0014】また、上記において、好ましくは、前記保
持手段は、前記支点の前記台車枠側に設けられたブレー
キ側嵌合部と、前記ブレーキ側嵌合部に嵌合可能な形状
を有するとともに前記台車枠の前記支点側に設けられる
台車側嵌合部を有し、前記ブレーキ側嵌合部と前記台車
側嵌合部の一方又は両方は前記ブレーキ方向に垂直な方
向であるブレーキ垂直方向の前後への移動が規制される
ように構成される。
【0015】また、上記において、好ましくは、前記検
出手段は、前記ブレーキ方向の引張力又は圧縮力を担持
する軸力担持部材を有し、前記保持手段は、前記軸力担
持部材と前記台車枠との間に介設され、前記軸力担持部
材の前記ブレーキ方向又は前記反ブレーキ方向への移動
のみを許容する。
【0016】また、上記において、好ましくは、前記保
持手段は、前記軸力担持部材の前記台車枠側に設けられ
たブレーキ側嵌合部と、前記ブレーキ側嵌合部に嵌合可
能な形状を有するとともに前記台車枠の前記軸力担持部
材側に設けられる台車側嵌合部を有し、前記ブレーキ側
嵌合部と前記台車側嵌合部の一方又は両方は前記ブレー
キ方向に垂直な方向であるブレーキ垂直方向の前後への
移動が規制されるように構成される。
【0017】また、上記において、好ましくは、前記ブ
レーキ側嵌合部は、前記ブレーキ方向又は前記反ブレー
キ方向に延設された凸部又は凹部若しくは挿入部材であ
り、前記台車側嵌合部は、前記ブレーキ側嵌合部に嵌合
する断面を有し前記ブレーキ方向又は前記反ブレーキ方
向に延設された凹部又は凸部若しくは貫通孔である。
【0018】また、上記において、好ましくは、前記ブ
レーキ側嵌合部と前記台車側嵌合部との間に介設され、
前記制輪子の押し付け力により前記ブレーキ側嵌合部と
前記台車側嵌合部との間に発生する前記ブレーキ方向又
は前記反ブレーキ方向への摩擦力を緩和する摩擦緩和手
段を備えた。
【0019】また、上記において、好ましくは、前記検
出手段は、前記ユニットブレーキ又は前記支点と前記台
車枠との間において前記ブレーキ方向又は前記反ブレー
キ方向に延設された被測定部材又は前記軸力担持部材に
おける前記ブレーキ方向の引張歪又は圧縮歪を検出する
歪検出手段と、前記引張歪又は前記圧縮歪に基づき前記
被測定部材又は前記軸力担持部材に作用する前記ブレー
キ方向の引張力又は圧縮力を演算する軸力演算手段を有
する。
【0020】また、本発明に係るブレーキ反力検出方法
は、車両の台車枠に軸支され回転する車輪の踏面に制輪
子を押し付けることにより前記車輪の回転を制動するブ
レーキ装置において、前記制輪子の押し付け力に伴い、
前記車輪の制輪子押し付け位置における車輪回転方向の
逆方向への接線の方向であるブレーキ方向に発生する摩
擦力により前記制輪子が前記ブレーキ方向の逆方向であ
る反ブレーキ方向に受ける反力であるブレーキ反力を検
出するブレーキ反力検出方法であって、前記ブレーキ装
置の全体又は一部を、前記台車枠又は前記ブレーキ装置
に保持するとともに、前記ブレーキ方向又は前記反ブレ
ーキ方向への移動のみを許容するように保持しつつ、前
記ブレーキ反力を検出することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るブレーキ反力
検出装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0022】(1)第1実施形態 図1は、本発明の第1実施形態であるブレーキ反力検出
装置が装着されたブレーキ装置の構成を示す図であり、
図1(A)はブレーキ装置の一部欠截側断面図を、図1
(B)は図1(A)におけるリニアベアリング部付近の
横断面図を、それぞれ示している。
【0023】図1(A)に示すように、このブレーキ装
置101は、駆動源2Aと、リンク機構3Aと、制輪部
4Aと、リニアベアリング部5Aと、検出部6Aと、筐
体7Aを備えて構成されている。
【0024】上記の構成要素のうち、駆動源2Aとリン
ク機構3Aと制輪部4Aは、筐体7A内に収容されユニ
ット化されたユニットブレーキを構成しており、リニア
ベアリング部5Aと検出部6Aを介して車両の台車枠1
Aに取り付けられている。
【0025】上記した台車枠1Aは、鉄道車両において
主電動機や駆動歯車装置等が懸架され、車輪Wが軸支さ
れる枠状部材である。この台車枠1Aのブレーキ装置1
01の近傍には、軸支部10Aと、2つの溝11A,1
1Aと、凸部12A,13Aが設けられている。軸支部
10Aには円形断面のピン穴が開設されている。また、
溝11Aは、図1(A)の上下方向あるいは図1(B)
における紙面の手前から奥に向かう方向に延設されてい
る。
【0026】また、上記した筐体7Aは、中空箱状の本
体部70Aを有している。この本体部70Aの図1
(A)における右端には、2つの凸条71A,71A
が、図1(A)の上下方向あるいは図1(B)における
紙面の手前から奥に向かう方向に延設されている。凸条
71Aは、リニアベアリング部5Aを介して溝11A内
に収容されている。
【0027】また、本体部70Aの図1(A)における
中央よりやや下方には、略円柱状の梃子支点ヒンジピン
72Aが、図1(A)における紙面の手前から奥に向か
う方向に配置されている。また、本体部70Aの図1
(A)における左上部と上端には、ヒンジピン36A,
63A(後述)を軸支可能なピン穴を有する軸支部73
A,74Aが設けられている。また、本体部70Aの図
1(A)における左上部と左下部には、開口75A,7
6Aが開設されている。また、筐体7Aには、ガイドピ
ン77Aが設けられている。
【0028】また、上記した駆動源2Aは、シリンダ2
0Aと、ピストン21Aと、ピストンアーム22Aと、
空気出入口23Aと、ヒンジピン24Aを有している。
シリンダ20Aは、中空の略円筒状部材であり、筐体7
Aの本体部70Aの図1(A)における上部に取り付け
られている。シリンダ20Aの図1(A)における左端
には、空気出入管23Aが接続している。また、空気出
入管23Aには、弁(図示せず)を介して空気タンク
(図示せず)が接続しており、空気タンクには空気圧縮
機(図示せず)が接続している。ピストン22Aは、シ
リンダ20Aの内径よりもわずかに小さい外径を有する
略円柱状部材であり、シリンダ20Aの内部に嵌合する
ように収容されている。
【0029】また、ピストンアーム22Aは略棒状に形
成された部材であり、ピストンアーム22Aの図1
(A)における右端には、ヒンジピン24Aが設けられ
ており、ピストンアーム22Aのヒンジピン24A付近
は、上記した筐体7Aの本体部70Aの上部の開口76
Aから本体部70Aの内部の空間内に挿入されている。
【0030】上記のような構成により、空気弁(図示せ
ず)を開放して空気タンク(図示せず)から空気出入管
23Aを経てシリンダ20A内に圧縮空気を送ると、ピ
ストン21Aが図1(A)における右方へ押され、これ
に伴いピストンアーム22Aが図1(A)における右側
へ突出するように動く。
【0031】また、上記したリンク機構3Aは、梃子リ
ンク30Aと、ヒンジ機構32Aと、リンク33Aと、
ヒンジピン34Aと、リンク35Aと、ヒンジピン36
Aを有している。梃子リンク30Aは、略棒状に形成さ
れた部材である。この梃子リンク30Aの図1(A)に
おける中央よりやや下方には、上記した梃子支点ヒンジ
ピン72Aに嵌合可能な円形断面のピン穴が開設されて
おり、このピン穴に梃子支点ヒンジピン72Aが挿入嵌
合されている。このため、梃子リンク30Aは、梃子支
点ヒンジピン72Aの中心を揺動中心として、図1
(A)における時計回り又は反時計回りに揺動可能な構
成となっている。
【0032】また、梃子リンク30Aの図1(A)にお
ける上端には、上記したピストンアーム22Aの右端の
ヒンジピン24Aと嵌合可能なピン穴が開設されてお
り、このピン穴にヒンジピン24Aが挿入嵌合されてい
る。したがって、上記した駆動源2Aのピストンアーム
22Aを図1(A)における右方向に突出するように移
動させれば、梃子リンク30Aは、梃子支点ヒンジピン
72Aの中心を揺動中心として図1(A)における時計
回り方向に揺動し、梃子リンク30Aの図1(A)にお
ける下端は図1(A)における左方向へ移動する。
【0033】上記した梃子リンク30Aの図における下
部には、ヒンジ機構32Aが設けられている。このヒン
ジ機構32Aは、ヒンジピン及びピン穴からなるヒンジ
と同様の機能を有する機構であり、このヒンジ機構32
Aにより梃子リンク30Aとリンク33Aがヒンジ接合
されている。ヒンジ機構32Aは、梃子リンク30Aに
設けられた空洞321Aと、滑り支持部322Aと、略
棒状のリンク33Aに設けられたヒンジ部331Aを有
している。
【0034】空洞321Aは、梃子リンク30Aの図1
(A)における下部に形成され、この空洞321Aの図
1(A)における左右両端には、開口が設けられてい
る。滑り支持部322Aは、空洞321Aの両端の開口
を形成するようにヒンジ部331Aに向かって突出した
部分であり、滑り支持部322Aの内壁は円筒凹面の一
部を形成している。また、ヒンジ部331Aは、リンク
33Aの図1(A)における右部に設けられた略円柱状
部分であり、ヒンジ部331Aの円柱面は、滑り支持部
322Aの内壁が構成する円筒面上を摺動可能な構成と
なっている。
【0035】上記のような構成により、梃子リンク30
Aの図1(A)における下端が図1(A)の左方向へ動
くと、この動きに伴いリンク33Aが図1(A)におけ
る左方向へ突出するように動く。上記のヒンジ機構32
Aは、ヒンジピン及びピン穴からなるヒンジとしてもよ
い。
【0036】また、リンク33Aの図1(A)における
左端にはピン穴が設けられており、このピン穴には略円
柱状のヒンジピン34Aが挿通されている。リンク33
Aのヒンジピン34A付近は、上記した筐体7Aの本体
部70Aの左下部の開口75Aから本体部70Aの外部
に突出している。
【0037】筐体7Aの本体部70Aの左上部の軸支部
73Aには、円形断面のピン穴が開設されており、この
ピン穴に略円柱状のヒンジピン36Aが挿入嵌合されて
いる。また、リンク35Aは、略棒状に形成された部材
であり、リンク35Aの図1(A)における上端には、
上記したヒンジピン36Aに嵌合可能な円形断面のピン
穴が開設されており、このピン穴にヒンジピン36Aが
挿通されている。一方、リンク35Aの図1(A)にお
ける中央より下方には、上記したヒンジピン34Aに嵌
合可能な円形断面のピン穴が開設されており、このピン
穴にヒンジピン34Aが挿入嵌合されている。
【0038】このような構成により、リンク33Aの図
1(A)における左端が図1(A)の左方向へ動くと、
この動きに伴い、リンク35Aは、ヒンジピン36Aの
中心を揺動中心として、図1(A)における左方へ向か
って揺動する。
【0039】上記したリンク35Aの図における下部に
は、ガイド穴39Aが設けられている。このガイド穴3
9Aは、長円状又は繭形状の断面を有する開口である。
一方、筐体7Aは、図1(A)における紙面の手前から
奥に向かう方向に延びる略円柱状のガイドピン77Aを
有しており、ガイドピン77Aはガイド穴39Aに挿入
嵌合されている。
【0040】また、上記した制輪部4Aは、制輪子40
Aと制輪子把持部材41Aを有している。制輪子40A
は、内壁面が略円筒凹面状に形成された部材である。制
輪子40Aは、鋳鉄、あるいは炭素材料と合成樹脂材料
とアスベスト等を含む合成材等によって形成される。制
輪子把持部材41Aは、制輪子40Aの外側を把持する
部材であり、図1(A)における右部には、上記したヒ
ンジピン34Aに嵌合可能な円形断面のピン穴が開設さ
れており、このピン穴にヒンジピン34Aが挿入嵌合さ
れている。
【0041】したがって、リンク33Aの図1(A)に
おける左端が図1(A)における左方へ移動すると、制
輪子40Aが図1(A)の左方にある車輪Wの踏面Sに
押し付けられる。
【0042】次に、上記したリニアベアリング部5Aに
ついて説明する。図1(A)及び図1(B)に示すよう
に、リニアベアリング部5Aは、複数のベアリングボー
ル50Aとボール規制部材51Aを有している。
【0043】ベアリングボール50Aは、鋼等からなる
球体であり、転がり摩擦により部材を支持する。また、
ボール規制部材51Aは、台車枠1Aの溝11A,11
Aと筐体7Aの凸条71A,71Aの間において溝延設
方向(図1(A)の上下方向あるいは図1(B)におけ
る紙面の手前から奥に向かう方向)に沿って延設された
部材であり、ベアリングボール50Aが溝延設方向にの
み転動するように規制する。
【0044】このような構成により、筐体7Aは、溝延
設方向にのみ移動可能となっている。また、ベアリング
ボール50Aにより、転がり摩擦によって支持されるた
め、筐体7Aの移動時の摩擦は非常に小さくなってい
る。したがって、筐体7Aは、溝延設方向への力を受け
た場合には、その力を摩擦によって減少させることがほ
とんどなく、力の作用方向に容易に移動する。
【0045】次に、上記した検出部6Aについて説明す
る。図1(A)に示すように、検出部6Aは、ロードセ
ル60Aと、軸力担持部材61A及び62Aと、ヒンジ
ピン63A及び64Aを有している。
【0046】ロードセル60Aは、その内部に略円柱
状,略角柱状,略リング状,略片持ち梁状,略ダイヤフ
ラム状等の弾性体(図示せず)を有し、弾性体表面に複
数の歪ゲージ(ストレイン・ゲージ:図示せず。)が貼
設されている。歪ゲージは、細い導電体ワイヤー等から
なり、貼設した被測定面に引張歪や圧縮歪が発生した場
合にワイヤーにも同様な引張歪や圧縮歪が生じ、ワイヤ
ーの電気抵抗が変化することに応じて出力電気信号が変
化するセンサである。この出力電気信号は、ブリッジ回
路(図示せず)に送られ、ブリッジ回路の平衡をくずす
ことにより、ゲージ歪量に比例した電圧がロードセル6
0Aから出力される。このロードセル60Aの出力は、
コンピュータ等の演算装置(図示せず)に送られ、弾性
体の形状・寸法及び弾性率などの予め測定しておいた値
に基づいて、ロードセル60Aに作用している軸力が算
出される。
【0047】また、軸力担持部材61A及び62Aは、
略棒状の部材であり、作用する引張力又は圧縮力をロー
ドセル60Aに伝える。軸力担持部材61Aの図1
(A)における下端にはピン穴が開設されており、この
ピン穴にヒンジピン63Aが挿入され、このヒンジピン
63Aが筐体7Aの軸支部74Aのピン穴に挿入嵌合さ
れている。一方、軸力担持部材62Aの図1(A)にお
ける上端にはピン穴が開設されており、このピン穴にヒ
ンジピン64Aが挿入され、このヒンジピン64Aが台
車枠1Aの軸支部10Aのピン穴に挿入嵌合されてい
る。
【0048】上記のような構成により、筐体7Aの図1
(A)における上端部は、検出部6Aを介して台車枠1
Aの図1(A)における上部に固定されている。したが
って、筐体7Aが、図1(A)の上下方向あるいは図1
(B)における紙面の手前から奥に向かう方向への力を
受けた場合には、その力による歪は軸力担持部材61A
からロードセル60Aに伝えられて検出され、コンピュ
ータ等の演算装置(図示せず)によって力が検出され
る。
【0049】次に、上記したブレーキ装置101の動作
について説明する。まず、弁(図示せず)を開放して空
気タンク(図示せず)から空気出入管23Aを経てシリ
ンダ20A内に圧縮空気を送ると、ピストン21Aが図
1(A)における右方へ押され、これに伴いピストンア
ーム22Aが図1(A)における右側へ突出するように
動く。この動きに応じて、梃子リンク30Aは、梃子支
点ヒンジピン72Aの中心を揺動中心として図1(A)
における時計回り方向に揺動し、梃子リンク30Aの図
1(A)における下端は図1(A)における左方向へ移
動する。
【0050】この梃子リンク30Aの下端の動きに伴
い、リンク33Aが図1(A)における左方向へ突出す
るように動く。これに応じて、リンク35Aが、ヒンジ
ピン36Aの中心を揺動中心として、ガイドピン77A
にガイドされながら図1(A)における左方へ向かって
揺動する。この動きにより、リンク35Aの図1(A)
における左端に装着された制輪子40Aが図1(A)の
左方にある車輪Wの踏面Sに押し付けられ、レールR上
を転動する車輪Wにブレーキ力が付与される。
【0051】図1(A)に示すように、レールR上にお
いて車輪Wが時計回り方向に回転している場合には、制
輪子40Aの押し付け位置(以下、「制動位置」とい
う。)におけるブレーキ力は、車輪Wの図1(A)にお
ける反時計回り方向の接線の方向に作用する。この際、
制輪子40Aには、ブレーキ力と逆方向にブレーキ反力
が作用する。このブレーキ反力は、ヒンジピン34Aに
おいては、図1(A)の下方に向かう方向に作用する。
このブレーキ反力は、リンク33A,梃子リンク30A
又はリンク35Aを経てヒンジピン72A又は36Aか
ら筐体7Aに伝達される。
【0052】筐体7Aの凸条71Aは、リニアベアリン
グ部5Aを介して台車枠1Aの溝11Aに嵌合してお
り、凸条71Aは溝延設方向にのみ移動可能で、かつ移
動方向の摩擦力は低減されているから、ブレーキ反力に
より筐体7Aは図1(A)における下方に移動しようと
し、軸力担持部材61Aは図1(A)の下方への引張力
を受け、この引張力がロードセル60Aとコンピュータ
等の演算装置(図示せず)によって検出される。一方、
車輪Wの回転方向が図1(A)に示す場合と逆に反時計
回り方向の場合には、ブレーキ反力は圧縮力としてロー
ドセル60Aとコンピュータ等の演算装置(図示せず)
により検出される。また、車輪Wの制動位置におけるブ
レーキ力は、検出されたブレーキ反力とは方向が逆で大
きさが等しい力として把握することができる。
【0053】この際、車輪Wの踏面Sが円錐面であるこ
とによって生じる溝直角方向(図1(A)の紙面の奥か
ら手前へ向かう方向あるいは図1(B)における左右方
向)の力は溝11Aの内側壁に配置されたベアリングボ
ール50Aによって支持されるため、筐体7Aが溝直角
方向に動くことはなく、ロードセル60Aとコンピュー
タ等の演算装置(図示せず)は、溝延設方向の力のみを
検出する。このように、筐体7Aの移動方向の規制は、
筐体7Aの凸条71Aと、リニアベアリング部5Aと、
台車枠1Aの溝11Aのみで可能であるため、軸力担持
部材61Aの近傍の台車枠1Aに凸部12A,13Aを
設けなくてもよい。
【0054】(2)第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。図2
は、本発明の第1実施形態であるブレーキ反力検出装置
が装着されたブレーキ装置の構成を示す図であり、図2
(A)はブレーキ装置の一部欠截側断面図を、図2
(B)は図2(A)におけるリニアベアリング部付近の
横断面図を、それぞれ示している。
【0055】図2(A)に示すように、このブレーキ装
置102は、駆動源2Bと、リンク機構3Bと、制輪部
4Bと、リニアベアリング部5Bと、検出部6Bと、梃
子支点軸支部材8Bを備えて構成されている。この第2
実施形態のブレーキ装置102が上記した第1実施形態
のブレーキ装置101と異なる点は、筐体を備えていな
い点、筐体内に収容されたユニットブレーキではなく各
構成要素が個々に車両の台車枠1Bに取り付けられてい
る点、異なる駆動源2Bとリンク機構3Bを備えた点、
梃子支点軸支部材8Bを備えた点、リニアベアリング部
5Bを収容する台車枠1Bの部分の構成が異なる点であ
り、制輪部4B及びリニアベアリング部5Bの構成及び
作用については配設位置を除き上記した第1実施形態の
ブレーキ装置101における制輪部4A及びリニアベア
リング部5Aの構成及び作用と同様である。
【0056】上記の構成要素のうち、駆動源2Bは、駆
動源支持台部14Bによって車両の台車枠1Bに取り付
けられている。また、リンク機構3Bと制輪部4Bと梃
子支点軸支部材8Bは、リニアベアリング部5Bと検出
部6Bを介して台車枠1Bに取り付けられている。
【0057】台車枠1Bは、上記した台車枠1Aと同様
に、鉄道車両において主電動機や駆動歯車装置等が懸架
され、車輪Wが軸支される枠状部材である。この台車枠
1Bのブレーキ装置102の近傍には、軸支部10B
と、溝11Bと、凸部12B,13Bと、駆動源支持台
部14Bが設けられている。軸支部10Bの構成は、上
記した軸支部10Aと同様であり、この軸支部10Bに
設けられたピン穴に後述する検出部6Bのヒンジピン6
4Bが挿入嵌合される。溝11Bと凸部12B及び13
Bは、内部が拡大された嵌合溝を構成している。また、
溝11Bは、図2(A)の上下方向あるいは図2(B)
における紙面の手前から奥に向かう方向に延設されてい
る。
【0058】また、上記した駆動源2Bは、シリンダ2
0Bと、ピストン21Bと、ピストンアーム22Bと、
空気出入口23Bと、ヒンジピン24B及び25Bを有
している。これらの構成要素のうち、シリンダ20Bと
ピストン21Bとピストンアーム22Bと空気出入口2
3Bとヒンジピン24Bの構成及び作用は、それぞれ上
記した第1実施形態の駆動源2Aにおけるシリンダ20
Aとピストン21Aとピストンアーム22Aと空気出入
口23Aとヒンジピン24Aの構成及び作用と同様であ
る。上記した第1実施形態の駆動源2Aと異なる点は、
ピストンアーム22Bのピストン側の端部(図2(A)
における左端)にヒンジピン25Bが設けられた点であ
る。
【0059】上記のような構成により、空気弁(図示せ
ず)を開放して空気タンク(図示せず)から空気出入管
23Bを経てシリンダ20B内に圧縮空気を送ると、ピ
ストン21Bが図2(A)における右方へ押され、これ
に伴いピストンアーム22Bが図2(A)における右側
へ突出するように動く。この際、ピストンアーム22B
は、ヒンジピン25Bの中心を揺動中心として図2
(A)における上下方向へ揺動可能となっている。
【0060】また、上記したリンク機構3Bは、梃子リ
ンク30Bと、梃子支点ヒンジピン31Bと、ヒンジピ
ン32Bを有している。梃子リンク30Bは、略棒状に
形成された部材である。この梃子リンク30Bの図2
(A)における上端には、上記したピストンアーム22
Bの右端のヒンジピン24Bと嵌合可能なピン穴が開設
されており、このピン穴にヒンジピン24Bが挿入嵌合
されている。
【0061】また、梃子リンク30Bの図2(A)にお
ける中央よりやや下方には、上記した梃子支点ヒンジピ
ン31Bに嵌合可能な円形断面のピン穴が開設されてお
り、このピン穴に梃子支点ヒンジピン31Bが挿入嵌合
されている。また、梃子支点ヒンジピン31Bは、後述
する梃子支点軸支部材8Bの軸支部81Bに開設された
ピン穴に挿入嵌合されている。このような構成により、
梃子リンク30Bは、梃子支点ヒンジピン31Bの中心
を揺動中心として、図2(A)における時計回り又は反
時計回りに揺動可能な構成となっている。
【0062】また、梃子リンク30Bの図2(A)にお
ける下端には、ピン穴が開設されており、このピン穴に
ヒンジピン32Bが挿入嵌合されている。このヒンジピ
ン32Bは、後述する制輪部4Bの制輪子把持部材41
Bのピン穴に挿入嵌合されている。
【0063】したがって、上記した駆動源2Bのピスト
ンアーム22Bを図2(A)における右方向に突出する
ように移動させれば、梃子リンク30Bは、梃子支点ヒ
ンジピン31Bの中心を揺動中心として図2(A)にお
ける時計回り方向に揺動し、梃子リンク30Bの図2
(A)における下端は図2(A)における左方向へ移動
する。
【0064】また、上記した制輪部4Bは、制輪子40
Bと制輪子把持部材41Bを有している。これら制輪子
40B及び制輪子把持部材41Bの構成及び作用は、そ
れぞれ上記した第1実施形態の制輪部4Aにおける制輪
子40B及び制輪子把持部材41Bの構成及び作用と同
様である。
【0065】したがって、梃子リンク30Bの図2
(A)における下端が図2(A)における左方へ移動す
ると、制輪子40Bが図2(A)の左方にある車輪Wの
踏面Sに押し付けられる。
【0066】次に、上記した梃子支点軸支部材8Bにつ
いて説明する。図2(A)及び図2(B)に示すよう
に、梃子支点軸支部材8Bは、略平板状の基板部80B
と、基板部80Bの図2(A)における左側面上に立設
された略板状の軸支部81Bと、基板部80Bの図2
(A)における上端面上に立設された略板状の軸支部8
2Bを有している。基板部80Bは、台車枠1Bの溝1
1Bと凸部12B及び13Bにより構成される嵌合溝と
嵌合している。
【0067】この場合、台車枠1Bの凸部12B及び1
3Bが、軸支部81Bの図2(B)における左右側面に
対向するように配置されている。また、基板部80Bの
図2(B)における底面及び側面及び上面にはリニアベ
アリング部5Bが配設されており、基板部80Bはリニ
アベアリング部5Bを介して台車枠1Bの嵌合溝内に収
容されている。また、軸支部82Bに設けられたピン穴
に、後述する検出部6Bのヒンジピン63Bが挿入嵌合
される。
【0068】また、上記したリニアベアリング部5B
は、複数のベアリングボール50Bとボール規制部材5
1Bを有している。これらベアリングボール50B及び
ボール規制部材51Bの構成及び作用は、それぞれ上記
した第1実施形態のリニアベアリング部5Aにおけるベ
アリングボール50A及びボール規制部材51Aの構成
及び作用と同様である。リニアベアリング部5Bの場
合、ベアリングボール50Bは、ボール規制部材51B
により、嵌合溝延設方向(図2(A)の上下方向あるい
は図2(B)における紙面の手前から奥に向かう方向)
にのみ転動するように規制されている。
【0069】このような構成により、梃子支点軸支部材
8Bは、嵌合溝延設方向にのみ移動可能となっている。
また、ベアリングボール50Bにより、転がり摩擦によ
って支持されるため、梃子支点軸支部材8Bの移動時の
摩擦は非常に小さくなっている。したがって、梃子支点
軸支部材8Bは、嵌合溝延設方向への力を受けた場合に
は、その力を摩擦によって減少させることがほとんどな
く、力の作用方向に容易に移動する。
【0070】また、上記した検出部6Bは、ロードセル
60Bと、軸力担持部材61B及び62Bと、ヒンジピ
ン63B及び64Bと、コンピュータ等の演算装置(図
示せず)を有している。これらロードセル60Bと軸力
担持部材61B及び62Bとヒンジピン63B及び64
Bとコンピュータ等の演算装置(図示せず)の構成及び
作用は、それぞれ上記した第1実施形態の検出部6Aに
おけるロードセル60Aと軸力担持部材61A及び62
Aとヒンジピン63A及び64Aとコンピュータ等の演
算装置(図示せず)の構成及び作用と同様である。
【0071】上記のような構成により、梃子支点軸支部
材8Bの図2(A)における上端部は、検出部6Bを介
して台車枠1Bの図2(A)における上部に固定されて
いる。したがって、梃子支点軸支部材8Bが、図2
(A)の上下方向あるいは図2(B)における紙面の手
前から奥に向かう方向への力を受けた場合には、その力
による歪は軸力担持部材61Bからロードセル60Bに
伝えられて検出され、コンピュータ等の演算装置(図示
せず)によって力が算出される。
【0072】次に、上記したブレーキ装置102の動作
について説明する。まず、弁(図示せず)を開放して空
気タンク(図示せず)から空気出入管23Bを経てシリ
ンダ20B内に圧縮空気を送ると、ピストン21Bが図
2(A)における右方へ押され、これに伴いピストンア
ーム22Bが図2(A)における右側へ突出するように
動く。この動きに応じて、梃子リンク30Bは、梃子支
点ヒンジピン31Bの中心を揺動中心として図2(A)
における時計回り方向に揺動し、梃子リンク30Bの図
2(A)における下端は図2(A)における左方向へ移
動する。この梃子リンク30Bの下端の動きに伴い、制
輪子40Bが図2(A)の左方にある車輪Wの踏面Sに
押し付けられ、レールR上を転動する車輪Wにブレーキ
力が付与される。
【0073】図2(A)に示すように、レールR上にお
いて車輪Wが時計回り方向に回転している場合には、制
輪子40Bの押し付け位置(以下、「制動位置」とい
う。)におけるブレーキ力は、車輪Wの図2(A)にお
ける反時計回り方向の接線の方向に作用する。この際、
制輪子40Bには、ブレーキ力と逆方向にブレーキ反力
が作用する。このブレーキ反力は、ヒンジピン32Bに
おいては、図2(A)の下方に向かう方向に作用する。
このブレーキ反力は、梃子リンク30Bを経て梃子支点
ヒンジピン31Bから梃子支点軸支部材8Bに伝達され
る。
【0074】梃子支点軸支部材8Bの基板部80Bは、
リニアベアリング部5Bを介して台車枠1Bの嵌合溝
(溝11Bと凸部12A,13Bにより構成される嵌合
溝)に嵌合しており、梃子支点軸支部材8Bは嵌合溝延
設方向にのみ移動可能で、かつ移動方向の摩擦力は低減
されているから、ブレーキ反力により梃子支点軸支部材
8Bは図2(A)における下方に移動しようとし、ピス
トンアーム22B及び梃子リンク30Bは図2(A)に
おいて破線で示すように動く。
【0075】この結果、軸力担持部材61Bは図2
(A)の下方への引張力を受け、この引張力がロードセ
ル60Bとコンピュータ等の演算装置(図示せず)によ
って検出される。一方、車輪Wの回転方向が図2(A)
に示す場合と逆に反時計回り方向の場合には、ブレーキ
反力は圧縮力としてロードセル60Bとコンピュータ等
の演算装置(図示せず)により検出される。また、車輪
Wの制動位置におけるブレーキ力は、検出されたブレー
キ反力とは方向が逆で大きさが等しい力として把握する
ことができる。
【0076】この際、車輪Wの踏面Sが円錐面であるこ
とによって生じる嵌合溝直角方向(図2(A)の紙面の
奥から手前へ向かう方向あるいは図2(B)における左
右方向)の力は、嵌合溝の内側壁に配置されたベアリン
グボール50Bによって支持されるため、梃子支点軸支
部材8Bが嵌合溝直角方向に動くことはなく、ロードセ
ル60Bとコンピュータ等の演算装置(図示せず)は、
嵌合溝延設方向の力のみを検出する。
【0077】(3)第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態について説明する。図3
は、本発明の第3実施形態であるブレーキ反力検出装置
が装着されたブレーキ装置の構成を示す図であり、図3
(A)はブレーキ装置の一部欠截側断面図を、図3
(B)は図3(A)におけるリニアベアリング部付近の
横断面図を、図3(C)は図3(A)におけるピストン
アームと梃子リンクとの関係を示す側面図を、それぞれ
示している。
【0078】図3(A)に示すように、このブレーキ装
置103は、駆動源2Cと、リンク機構3Cと、制輪部
4Cと、リニアベアリング部5Cと、検出部6Cを備え
て構成されている。この第3実施形態のブレーキ装置1
03が上記した第1実施形態のブレーキ装置101と異
なる点は、筐体を備えていない点、筐体内に収容された
ユニットブレーキではなく各構成要素が個々に車両の台
車枠1Cに取り付けられている点、異なる駆動源2Cと
リンク機構3Cを備えた点、リニアベアリング部5Cを
収容する台車枠1Cの部分の構成が異なる点であり、制
輪部4C及びリニアベアリング部5Cの構成及び作用に
ついては配設位置を除き上記した第1実施形態のブレー
キ装置101における制輪部4A及びリニアベアリング
部5Aの構成及び作用と同様である。
【0079】上記の構成要素のうち、駆動源2Cは、駆
動源支持台部14Cによって車両の台車枠1Cに取り付
けられている。また、リンク機構3Cと制輪部4Cは、
リニアベアリング部5Cと検出部6Cと梃子支点機構3
1C(後述)を介して台車枠1Cに取り付けられてい
る。
【0080】台車枠1Cは、上記した台車枠1Aと同様
に、鉄道車両において主電動機や駆動歯車装置等が懸架
され、車輪Wが軸支される枠状部材である。この台車枠
1Cのブレーキ装置103の近傍には、軸支部10C
と、貫通孔11Cと、軸力担持部材支持部12Cと、駆
動源支持台部14Cと、滑り支持部15C及び16Cが
設けられている。
【0081】軸支部10Cの構成は、上記した軸支部1
0Aと同様であり、この軸支部10Cに設けられたピン
穴に後述する検出部6Cのヒンジピン64Cが挿入嵌合
される。貫通孔11Cは、軸力担持部材支持部12Cに
開設されている。また、貫通孔11Cは、図3(A)の
上下方向あるいは図3(B)における紙面の手前から奥
に向かう方向に延設されている。また、滑り支持部15
C及び16Cは、後述する梃子支点機構31Cの図3
(A)における左右側から梃子支点機構31Cに向かっ
て突出した部分であり、突出部の端面は、円筒凹面の一
部を形成している。
【0082】また、上記した駆動源2Cは、シリンダ2
0Cと、ピストン21Cと、ピストンアーム22Cと、
空気出入口23Cと、ヒンジピン24C及び25Cを有
している。これらシリンダ20Cとピストン21Cとピ
ストンアーム22Cと空気出入口23Cとヒンジピン2
5Cの構成及び作用は、それぞれ上記した第2実施形態
の駆動源2Bにおけるシリンダ20Bとピストン21B
とピストンアーム22Bと空気出入口23Bとヒンジピ
ン25Bの構成及び作用と同様である。上記した第2実
施形態と異なる点は、ヒンジピン24Cが紙面の奥側か
ら手前側へ向って突出しており、後述する軸力担持部材
61Cの下端に設けられたスライド孔63Cに、図にお
ける左右方向へスライド可能に嵌合している点である。
【0083】上記のような構成により、空気弁(図示せ
ず)を開放して空気タンク(図示せず)から空気出入管
23Cを経てシリンダ20C内に圧縮空気を送ると、ピ
ストン21Cが図3(A)における右方へ押され、これ
に伴いピストンアーム22Cが図3(A)における右側
へ突出するように動く。この際、ピストンアーム22C
は、ヒンジピン25Cの中心を揺動中心として図3
(A)における上下方向へ揺動可能となっている。
【0084】また、上記したリンク機構3Cは、梃子リ
ンク30Cと、梃子支点機構31Cと、ヒンジピン32
Cを有している。また、梃子支点機構31Cは、ベアリ
ングボール311Cと関節部材312Cを有している。
【0085】梃子リンク30Cは、略棒状に形成された
部材である。梃子リンク30Cの図3(A)における上
端には、上記したピストンアーム22Cの右端のヒンジ
ピン24Cと嵌合可能なピン穴が開設されており、この
ピン穴にヒンジピン24Cにおける紙面の奥側の部分が
挿入嵌合されている。
【0086】この梃子リンク30Cの図3(A)におけ
る中央よりやや下方の左右側には、上記した梃子支点機
構31Cのベアリングボール311Cが複数配設されて
いる。また、ベアリングボール311Cの図3(A)に
おける外側には、略カマボコ形断面を有する2つの関節
部材312C,312Cが配設されている。ベアリング
ボール311Cは、関節部材312Cの平面状部分と梃
子リンク30Cとの間に介設されている。
【0087】このベアリングボール311Cは、鋼等か
らなる球体であり、転がり摩擦により部材を支持する。
また、ベアリングボール311Cの側方(図3(A)に
おける紙面の手前側及び奥側)には、図示しないボール
規制部材が設けられいる。このボール規制部材は、梃子
リンク方向(図3(A)における梃子リンク30Cの延
設方向すなわち図3(A)における上下方向)に沿って
延設された部材であり、ベアリングボール311Cが梃
子リンク方向にのみ転動するように規制する。また、関
節部材312Cの円筒凸面状部分は、上記した台車枠1
Cの滑り支持部15C,16Cの突端の円筒凹面上を摺
動可能な構成となっている。
【0088】上記のような構成により、梃子リンク30
Cは、2つの関節部材312C,312Cと複数のベア
リングボール311Cによって挟持され、2つの関節部
材312C,312Cの円筒凸面が台車枠1Cの滑り支
持部15C,16Cの突端の円筒凹面上を摺動すること
により、梃子リンク30Cは、2つの関節部材312
C,312Cの中心(以下、「梃子支点機構中心」とい
う。)を揺動中心として、図3(A)における時計回り
又は反時計回りに揺動可能な構成となっている。また、
この際、梃子リンク30Cは、ベアリングボール311
Cにより、梃子リンク方向の前後へも移動可能となって
いる。
【0089】また、後述する軸力担持部材61Cは、略
棒状に形成された部材である。この軸力担持部材61C
の図3(A)における下端には、上記したピストンアー
ム22Cの右端の突出したヒンジピン24Cと嵌合可能
で図3(A)における左右方向に延設されたスライド孔
63Cが形成されており、このスライド孔63Cにヒン
ジピン24Cが挿入嵌合されている。したがって、ヒン
ジピン24Cによって、ピストンアーム22Cと梃子リ
ンク30Cとがヒンジ接合されるとともに、ピストンア
ーム22Cと軸力担持部材61Cがスライド接合されて
いる。
【0090】また、梃子リンク30Cの図3(A)にお
ける下端には、ピン穴が開設されており、このピン穴に
ヒンジピン32Cが挿入嵌合されている。このヒンジピ
ン32Cは、後述する制輪部4Cの制輪子把持部材41
Cのピン穴に挿入嵌合されている。
【0091】したがって、上記した駆動源2Cのピスト
ンアーム22Cを図3(A)における右方向に突出する
ように移動させれば、ヒンジピン24Cはスライド孔6
3Cによってガイドされつつ図3(A)における右方向
に移動し、梃子リンク30Cは、梃子支点機構31Cの
梃子支点機構中心を揺動中心として図3(A)における
時計回り方向に揺動し、梃子リンク30Cの図3(A)
における下端は図3(A)における左方向へ移動する
(図3(C)参照)。なお、図3(C)においては、ヒ
ンジピン24Cにスライド孔63Cによって嵌合してい
る軸力担持部材61Cは、錯綜を避けるため図示を省略
している。また、ピストンアーム22Cの右方向への動
きのみでは、軸力担持部材61Cには図3(A)におけ
る上下方向の力は作用せず、軸力担持部材61Cは図3
(A)における上下方向には移動しない。
【0092】また、上記した制輪部4Cは、制輪子40
Cと制輪子把持部材41Cを有している。これら制輪子
40C及び制輪子把持部材41Cの構成及び作用は、そ
れぞれ上記した第1実施形態の制輪部4Aにおける制輪
子40B及び制輪子把持部材41Bの構成及び作用と同
様である。
【0093】したがって、梃子リンク30Cの図3
(A)における下端が図3(A)における左方へ移動す
ると、制輪子40Cが図3(A)の左方にある車輪Wの
踏面Sに押し付けられる。
【0094】次に、検出部6Cとリニアベアリング部5
Cについて説明する。上記した検出部6Cは、ロードセ
ル60Cと、軸力担持部材61C及び62Cと、ヒンジ
ピン64Cと、コンピュータ等の演算装置(図示せず)
を有している。これらロードセル60Cと軸力担持部材
62Cとヒンジピン64Cとコンピュータ等の演算装置
(図示せず)の構成及び作用は、それぞれ上記した第1
実施形態の検出部6Aにおけるロードセル60Aと軸力
担持部材62Aとヒンジピン63A及び64Aとコンピ
ュータ等の演算装置(図示せず)の構成及び作用とほぼ
同様である。異なる点は、軸力担持部材61Cが、リニ
アベアリング部5Cを介して台車枠1Cに支持され、か
つ軸力担持部材61Cの下端に図3(A)における左右
方向に延設されたスライド孔63Cが設けられている点
である。これらの点について、以下に説明する。
【0095】図3(A)及び図3(B)に示すように、
台車枠1Cには、軸力担持部材支持部12Cが設けられ
ており、この部分に貫通孔11Cが開設されている。そ
して、貫通孔11C内に軸力担持部材61Cが挿通され
ている。この軸力担持部材61Cの図3(B)における
周囲にはリニアベアリング部5Cが配設されており、軸
力担持部材61Cはリニアベアリング部5Cを介して台
車枠1Cの貫通孔11C内に収容され支持されている。
【0096】上記したリニアベアリング部5Cは、ベア
リングボール50Cとボール規制部材51Cを有してい
る。これらベアリングボール50C及びボール規制部材
51Cの構成及び作用は、それぞれ上記した第1実施形
態のリニアベアリング部5Aにおけるベアリングボール
50A及びボール規制部材51Aの構成及び作用と同様
である。リニアベアリング部5Cの場合、ベアリングボ
ール50Cは、ボール規制部材51Cにより、貫通孔延
設方向(図3(A)の上下方向あるいは図3(B)にお
ける紙面の手前から奥に向かう方向)にのみ転動するよ
うに規制されている。
【0097】このような構成により、軸力担持部材61
Cは、貫通孔延設方向にのみ移動可能となっている。ま
た、ベアリングボール50Cにより、転がり摩擦によっ
て支持されるため、軸力担持部材61Cの移動時の摩擦
は非常に小さくなっている。したがって、軸力担持部材
61Cは、貫通孔延設方向への力を受けた場合には、そ
の力を摩擦によって減少させることがほとんどなく、力
の作用方向に容易に移動する。
【0098】また、上記したヒンジピン24Cの突出部
が、軸力担持部材61Cの下端のスライド孔63Cに挿
入嵌合されており、梃子リンク30Cの図3(A)にお
ける上端部は、ヒンジピン24C及び検出部6Cを介し
て台車枠1Cの図3(A)における上部に固定されてい
る。したがって、梃子リンク30Cが、図3(A)の上
下方向あるいは図3(B)における紙面の手前から奥に
向かう方向への力を受けた場合には、その力による歪は
ヒンジピン24Cを経て軸力担持部材61Cからロード
セル60Cに伝えられ検出され、コンピュータ等の演算
装置(図示せず)によって力が算出される。
【0099】次に、上記したブレーキ装置103の動作
について説明する。まず、弁(図示せず)を開放して空
気タンク(図示せず)から空気出入管23Cを経てシリ
ンダ20C内に圧縮空気を送ると、ピストン21Cが図
3(A)における右方へ押され、これに伴いピストンア
ーム22C及びその右端のヒンジピン24Cが図3
(A)における右側へ突出するように動く。この動きに
応じて、梃子リンク30Cは、梃子支点機構31Cの梃
子支点機構中心を揺動中心として図3(A)における時
計回り方向に揺動し、梃子リンク30Cの図3(A)に
おける下端は図3(A)における左方向へ移動する。こ
の梃子リンク30Cの下端の動きに伴い、制輪子40C
が図3(A)の左方にある車輪Wの踏面Sに押し付けら
れ、レールR上を転動する車輪Wにブレーキ力が付与さ
れる。
【0100】図3(A)に示すように、レールR上にお
いて車輪Wが時計回り方向に回転している場合には、制
輪子40Cの押し付け位置(以下、「制動位置」とい
う。)におけるブレーキ力は、車輪Wの図3(A)にお
ける反時計回り方向の接線の方向に作用する。この際、
制輪子40Cには、ブレーキ力と逆方向にブレーキ反力
が作用する。このブレーキ反力は、ヒンジピン32Cに
おいては、図3(A)の下方に向かう方向に作用する。
このブレーキ反力は、梃子リンク30C,ヒンジピン2
4Cを経てスライド孔63Cから軸力担持部材61Cに
伝達される。
【0101】軸力担持部材61Cは、リニアベアリング
部5Cを介して台車枠1Cの貫通孔11C内に収容され
て支持されており、軸力担持部材61Cは貫通孔延設方
向にのみ移動可能で、かつ移動方向の摩擦力は低減され
ているから、ブレーキ反力により軸力担持部材61Cは
図3(A)における下方に移動しようとする。この結
果、軸力担持部材61Cは図3(A)の下方への引張力
を受け、この引張力がロードセル60Cとコンピュータ
等の演算装置(図示せず)によって検出される。
【0102】一方、車輪Wの回転方向が図3(A)に示
す場合と逆に反時計回り方向の場合には、ブレーキ反力
は圧縮力としてロードセル60Cとコンピュータ等の演
算装置(図示せず)により検出される。また、車輪Wの
制動位置におけるブレーキ力は、検出されたブレーキ反
力とは方向が逆で大きさが等しい力として把握すること
ができる。
【0103】この際、車輪Wの踏面Sが円錐面であるこ
とによって生じる貫通孔直角方向(図3(A)の紙面の
奥から手前へ向かう方向あるいは図3(B)における左
右方向)の力は、嵌合溝の内側壁に配置されたベアリン
グボール50Cによって支持されるため、軸力担持部材
61Cが貫通孔直角方向に動くことはなく、ロードセル
60C及びコンピュータ等の演算装置(図示せず)は、
貫通孔延設方向の力のみを検出する。
【0104】(4)その他の実施形態 上記した各実施形態は、車輪Wに対して1個の制輪子を
押し付ける形式のブレーキ装置であったが、本発明は上
記各実施形態には限定されず、他の形式のブレーキ装置
についても応用可能である。例えば、図4に示すような
2個以上の制輪子を押し付ける形式のブレーキ装置に応
用可能である。このブレーキ装置104は、駆動源2D
と、リンク機構3Dと、制輪部4Dを備えて構成されて
いる。
【0105】このブレーキ装置104が上記した第1実
施形態のブレーキ装置101と異なる点は、筐体を備え
ていない点、筐体内に収容されたユニットブレーキでは
なく各構成要素が個々に車両の台車枠1Dに取り付けら
れている点、異なるリンク機構3Dを備えた点る点であ
り、駆動源2D及び制輪部4Dの構成及び作用について
は配設位置を除き上記した第1実施形態のブレーキ装置
101における駆動源2A及び制輪部4Aの構成及び作
用と同様である。上記の構成要素のうち、駆動源2D
は、駆動源支持台部14Dによって車両の台車枠1Dに
取り付けられている。
【0106】台車枠1Dは、上記した台車枠1Aと同様
に、鉄道車両において主電動機や駆動歯車装置等が懸架
され、車輪Wが軸支される枠状部材である。この台車枠
1Dのブレーキ装置104の近傍には、駆動源支持台部
14Dと、軸支部15D及び16Dが設けられている。
【0107】また、上記した駆動源2Dは、シリンダ2
0Dと、ピストン21Dと、ピストンアーム22Dと、
空気出入口23Dと、ヒンジピン24Dを有している。
これらの構成要素のうち、シリンダ20Dとピストン2
1Dとピストンアーム22Dと空気出入口23Dとヒン
ジピン24Dの構成及び作用は、それぞれ上記した第1
実施形態の駆動源2Aにおけるシリンダ20Aとピスト
ン21Aとピストンアーム22Aと空気出入口23Aと
ヒンジピン24Aの構成及び作用と同様である。
【0108】また、上記したリンク機構3Dは、梃子リ
ンク30Dと、梃子支点ヒンジピン31Dと、ヒンジピ
ン32Dと、リンク33Dと、ヒンジピン34Dと、リ
ンク35Dと、ヒンジピン36D及び37Dと、リンク
38Dと、ヒンジ37D′及び36D′と、リンク35
D′と、ヒンジピン34D′を有している。
【0109】梃子リンク30Dは、略棒状に形成された
部材である。この梃子リンク30Dの図4(A)におけ
る上端には、上記したピストンアーム22Dの右端のヒ
ンジピン24Dと嵌合可能なピン穴が開設されており、
このピン穴にヒンジピン24Dが挿入嵌合されている。
【0110】また、梃子リンク30Dの図4(A)にお
けるほぼ中央には、上記した梃子支点ヒンジピン31D
に嵌合可能な円形断面のピン穴が開設されており、この
ピン穴に梃子支点ヒンジピン31Dが挿入嵌合されてい
る。また、梃子支点ヒンジピン31Dは、軸支部15D
に開設されたピン穴に挿入嵌合されている。このような
構成により、梃子リンク30Dは、梃子支点ヒンジピン
31Dの中心を揺動中心として、図4(A)における時
計回り又は反時計回りに揺動可能な構成となっている。
【0111】また、梃子リンク30Dの図4(A)にお
ける略中央部分には、ピン穴が開設されており、このピ
ン穴にヒンジピン36Dが挿入嵌合されている。このヒ
ンジピン36Dは、後述する制輪部4Dの制輪子把持部
材41Dのピン穴に挿入嵌合されている。
【0112】また、梃子リンク30Dの図4(A)にお
ける下端には、ピン穴が開設されており、このピン穴に
ヒンジピン37Dが挿入嵌合されている。このヒンジピ
ン37Dは、リンク38Dの図4(A)における右端の
ピン穴に挿入嵌合されている。このリンク38Dの図4
(A)における左端には、ピン穴が開設されており、こ
のピン穴にヒンジピン37D′が挿入嵌合されている。
【0113】このヒンジピン37D′は、リンク35
D′の図4(A)における下端のピン穴に挿入嵌合され
ている。また、リンク35D′の図4(A)におけるほ
ぼ中央部には、ピン穴が開設されており、このピン穴に
ヒンジピン36D′が挿入嵌合されており、このヒンジ
ピン36D′は、後述する制輪部4Dの制輪子把持部材
41D′のピン穴に挿入嵌合されている。また、リンク
35D′の図4(A)における上端には、ピン穴が開設
されており、このピン穴にヒンジピン34D′が挿入嵌
合されて、ヒンジピン34D′は軸支部16Dに挿入嵌
合されている。
【0114】また、上記した制輪部4Dは、制輪子40
D及び40D′と制輪子把持部材41D及び41D′を
有している。これら制輪子40D及び40D′及び制輪
子把持部材41D及び41D′の構成及び作用は、それ
ぞれ上記した第1実施形態の制輪部4Aにおける制輪子
40B及び制輪子把持部材41Bの構成及び作用と同様
である。
【0115】上記のような構成により、弁(図示せず)
を開放して空気タンク(図示せず)から空気出入管23
Dを経てシリンダ20D内に圧縮空気を送ると、ピスト
ン21Dが図4(A)における右方へ押され、これに伴
いピストンアーム22Dが図4(A)における右側へ突
出するように動く。この動きに応じて、梃子リンク30
Dは、梃子支点ヒンジピン31Dの中心を揺動中心とし
て図4(A)における時計回り方向に揺動し、梃子リン
ク30Dの図4(A)における下端は図4(A)におけ
る左方向へ移動する。この梃子リンク30Dの下端の動
きに伴い、リンク35Dは図4における反時計回りに回
動するとともに、リンク35D′は図4における時計回
りに回動し、制輪子40D及び40D′が図4(A)に
おける車輪Wの踏面Sに押し付けられ、レールR上を転
動する車輪Wにブレーキ力が付与される。
【0116】この場合、駆動源2Dとリンク機構3Dと
制輪部4Dを筐体(図示せず)内に収容してユニット化
されたユニットブレーキを構成し、ユニットブレーキ側
の嵌合部(図示せず)と台車枠側の嵌合部(図示せず)
とリニアベアリング部(図示せず)と検出部(図示せ
ず)を介して車両の台車枠1Dに取り付けるようにすれ
ば、検出部は、ブレーキ反力方向の力のみを検出するこ
とができる。この実施形態は、上記した第1実施形態に
準じる実施形態である。
【0117】この場合、図4に示すように、レールR上
において車輪Wが時計回り方向に回転するときには、制
輪子40Dの押し付け位置(以下、「第1制動位置」と
いう。)におけるブレーキ反力は、車輪Wの図4におけ
る時計回り方向の接線の方向、すなわち第1制動位置に
おいて図の下方に向って作用する力として検出される。
また、車輪Wの回転方向が図4に示す場合と逆に反時計
回り方向の場合には、車輪Wの第1制動位置におけるブ
レーキ反力は図4において上方に向って作用する力とし
て検出される。また、車輪Wの第1制動位置におけるブ
レーキ力は、上記のようにして検出されたブレーキ反力
とは方向が逆で大きさが等しい力として把握することが
できる。
【0118】一方、レールR上において車輪Wが時計回
り方向に回転している場合、制輪子40D′の押し付け
位置(以下、「第2制動位置」という。)におけるブレ
ーキ反力は、車輪Wの図4における時計回り方向の接線
の方向、すなわち第2制動位置において図の上方に向っ
て作用する力として検出される。また、車輪Wの回転方
向が図4に示す場合と逆に反時計回り方向の場合には、
車輪Wの第2制動位置におけるブレーキ反力は図4にお
いて下方に向って作用する力として検出される。また、
車輪Wの第2制動位置におけるブレーキ力は、上記のよ
うにして検出されたブレーキ反力とは方向が逆で大きさ
が等しい力として把握することができる。
【0119】また、軸支部15D及び16Dのいずれか
又は両方をブレーキ側の嵌合部(図示せず)と台車枠側
の嵌合部(図示せず)とリニアベアリング部(図示せ
ず)と検出部(図示せず)を介して車両の台車枠1Dに
取り付けるようにすれば、検出部は、ブレーキ反力方向
の力のみを検出することができる。この実施形態は、上
記した第2実施形態に準じる実施形態である。この場
合、ブレーキ反力の検出、及びブレーキ力の把握につい
ては、上記した第1実施形態に準じる実施形態の場合と
まったく同様である。
【0120】また、梃子リンク30D又はリンク35D
若しくはリンク35D′にリンク接合するリンク接合部
材、あるいはこれらのリンク接合部材のうちの任意の組
合わせをブレーキ側の嵌合部(図示せず)と台車枠側の
嵌合部(図示せず)とリニアベアリング部(図示せず)
と検出部(図示せず)を介して車両の台車枠1Dに取り
付けるようにすれば、検出部は、ブレーキ反力方向の力
のみを検出することができる。この実施形態は、上記し
た第3実施形態に準じる実施形態である。この場合、ブ
レーキ反力の検出、及びブレーキ力の把握については、
上記した第1実施形態に準じる実施形態の場合とまった
く同様である。
【0121】上記した各実施形態において、筐体7Aの
凸条71A及びリニアベアリング部5A及び台車枠1A
の溝11A、又は梃子支点軸支部8Bの基板部80B及
びリニアベアリング部5B及び台車枠1Aの溝11B及
び凸部12B,13B、若しくは軸力担持部材61C及
びリニアベアリング部5C及び台車枠1Cの貫通孔11
C、あるいは図4に示す実施形態におけるブレーキ側の
嵌合部(図示せず)と台車枠側の嵌合部(図示せず)と
リニアベアリング部(図示せず)は、保持手段を構成し
ている。
【0122】また、筐体7Aの凸条71A、又は梃子支
点軸支部8Bの基板部80B、若しくは軸力担持部材6
1C、あるいは図4に示す実施形態におけるブレーキ側
の嵌合部(図示せず)は、ブレーキ側嵌合部に相当して
いる。また、台車枠1Aの溝11A、又は台車枠1Bの
溝11B及び凸部12B,13B、若しくは台車枠1C
の貫通孔11C、あるいは図4に示す実施形態における
台車枠側の嵌合部(図示せず)は、台車側嵌合部に相当
している。
【0123】また、筐体7Aの突条71A、又は梃子支
点軸支部材8Bの基板部80Bは、凸部に相当してい
る。また、台車枠1Aの溝11A、又は台車枠1Bの溝
11Bと凸部12B,13Bにより構成される嵌合溝
は、凹部に相当している。また、軸力担持部材61Cは
挿入部材に相当している。また、リニアベアリング部5
A〜5C、又は図4に示す実施形態におけるリニアベア
リング部(図示せず)は、摩擦緩和手段に相当してい
る。また、第1実施形態における溝延設方向、又は第2
実施形態における嵌合溝延設方向、若しくは第3実施形
態における貫通孔延設方向は、反ブレーキ方向又はブレ
ーキ方向に相当している。また、図4に示す実施形態に
おけるブレーキ反力方向は、反ブレーキ方向に相当して
いる。また、検出部6A〜6C、又は図4に示す実施形
態における検出部(図示せず)は、検出手段に相当して
いる。また、第1実施形態における軸力担持部材60
A、及び第2実施形態における軸力担持部材60Bは、
被測定部材に相当している。また、ロードセル60A,
60B,60Cは、歪検出手段に相当している。また、
コンピュータ等の演算装置は、軸力演算手段に相当して
いる。
【0124】また、筐体7Aの凸条71Aとリニアベア
リング部5Aと台車枠1Aの溝11Aと検出部6A、又
は梃子支点軸支部材8Bの基板部80Bとリニアベアリ
ング部5Bと台車枠1Bの溝11B及び凸部12B,1
3Bと検出部6B、若しくは軸力担持部材61Cとリニ
アベアリング部5Cと台車枠1Cの貫通孔11C、ある
いは図4に示す実施形態におけるブレーキ側の嵌合部
(図示せず)と台車枠側の嵌合部(図示せず)とリニア
ベアリング部(図示せず)と検出部(図示せず)は、ブ
レーキ反力検出装置を構成している。また、これらのブ
レーキ反力検出装置におけるブレーキ反力検出の手順
は、ブレーキ反力検出方法に相当している。
【0125】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0126】例えば、上記した第1実施形態において
は、ブレーキ側嵌合部がブレーキ方向又は反ブレーキ方
向に延設された凸条であり、台車側嵌合部がブレーキ側
嵌合部に嵌合する断面を有しブレーキ方向又は反ブレー
キ方向に延設された溝である例を説明した。また、第2
実施形態においては、ブレーキ側嵌合部がブレーキ方向
又は反ブレーキ方向に延設された溝であり、台車側嵌合
部がブレーキ側嵌合部に嵌合する断面を有しブレーキ方
向又は反ブレーキ方向に延設された凸条である例を説明
した。また、第3実施形態においては、ブレーキ側嵌合
部がブレーキ方向又は反ブレーキ方向に延設された凸条
であり、台車側嵌合部がブレーキ側嵌合部に嵌合する断
面を有しブレーキ方向又は反ブレーキ方向に延設された
貫通孔である例を挙げて説明した。しかし、本発明はこ
れには限定されず、ブレーキ側嵌合部は、ブレーキ方向
又は反ブレーキ方向に延設された凸部又は凹部若しくは
挿入部材であればよく、また台車側嵌合部は、ブレーキ
側嵌合部に嵌合する断面を有し前記ブレーキ方向又は前
記反ブレーキ方向に延設された凹部又は凸部若しくは貫
通孔であれば、どのようなものであってもよい。すなわ
ち、例えば、上記した各実施形態においては、嵌合部の
構成を適宜他のものに変更してもよい。
【0127】また、図1ないし図3のブレーキ装置にお
いては、制輪子40A〜40Cを車輪Wに押し付けて制
動を行うと、制輪子押付力の反力として図1〜3におけ
る右方へ向かう力の成分が必ず発生する。このため、筐
体7A又は梃子支点軸支部材8B若しくは軸力担持部材
61Cには、台車枠1A〜1Cに対して図の左方から右
方へ押し付けられる力が必ず発生する。したがって、図
1(B)に示す溝11Aのように、溝の制輪子側(図1
(B)における溝の上方)が開放されていても特に問題
はない。図2(B)又は図3(B)に示すように溝等の
制輪子側(図2(B)又は図3(B)における溝等の上
方)が凸部12B,13B又は貫通孔11Cの内面で被
覆あるいは閉塞されているのは、何らかの不測事態の発
生により梃子支点軸支部材8B又は軸力担持部材61C
が浮上(制輪子側へ移動)しようとした場合において
も、浮上あるいはリニアベアリング部の脱落等を防止す
るためのフェイル・セイフ対策である。
【0128】また、上記各実施形態においては、検出手
段としてロードセルを用いたものを例に挙げて説明した
が、本発明はこれには限定されず、ブレーキ反力を検出
し得る手段であればどのようなものであってもよく、他
の形態の検出手段、例えば、軸力担持部材61A,61
B,61Cを台車枠1A,1B,1Cの軸支部10A,
10B,10Cに直接固定し、軸力担持部材61A,6
1B,61Cの図1(A),図2(A),図3(A)に
おける側面に歪ゲージ(ストレインゲージ:図示せ
ず。)を貼設し、この歪ゲージからの出力電気信号をブ
リッジ回路(図示せず)に送り、ブリッジ回路の不平衡
量からゲージ歪量に比例した電圧を検出し、この電圧を
コンピュータ等の演算装置(図示せず)に送り、軸力担
持部材60A〜60Cの形状・寸法及び弾性率などの予
め測定しておいた値に基づいて軸力担持部材60A〜6
0Cに作用するブレーキ方向の引張力又は圧縮力を算出
する形式のものであってもよい。この場合には、軸力担
持部材61A,61Bは被測定部材に相当し、図示しな
い歪ゲージは歪検出手段に相当し、図示しないコンピュ
ータ等の演算装置は軸力演算手段に相当している。
【0129】しかし、軸力担持部材61Cの場合には、
貫通孔直角方向の力が作用すると、軸力担持部材61C
の側面がリニアベアリング部5Cのベアリングボール5
0Cによって押圧され、軸力担持部材61Cの側面に貼
設された歪ゲージに曲げ歪の影響が生じることがある。
このため、軸力担持部材61Cの図3(A)におけるさ
らに上方に他の棒状部材(図示せず)を上下方向に延設
し、この棒状部材の図3(A)における側面に歪ゲージ
を貼設し、この歪ゲージからの電気信号に基づきコンピ
ュータ等によりブレーキ方向の引張力又は圧縮力を演算
してブレーキ反力を算出するようにしてもよい。このよ
うにすれば、棒状部材には曲げ歪の影響は生じないた
め、ブレーキ反力のみを検出することができる。
【0130】上記において、軸力担持部材61A〜61
C、又は軸力担持部材61Cの上方に接続される他の棒
状部材は被測定部材に相当する。また、コンピュータ等
の演算装置は軸力演算手段に相当する。
【0131】また、図2に示す第2実施形態において
は、梃子リンク30Bを揺動可能に支持する梃子支点ヒ
ンジピン31Bを軸支する梃子支点軸支部材8Bが、嵌
合溝延設方向(図2(A)の上下方向あるいは図2
(B)における紙面の手前から奥に向かう方向)に移動
可能に構成された例について説明し、図3に示す第3実
施形態においては、梃子リンク30Cが梃子支点機構3
1Cに支持され、梃子リンク30Cは、梃子支点機構中
心を揺動中心として揺動可能であるとともに、梃子リン
ク方向(図3(A)における梃子リンク30Cの延設方
向すなわち図3(A)における上下方向)に移動可能に
構成された例について説明した。しかし、本発明はこれ
には限定されず、第2実施形態及び第3実施形態、ある
いは図4に示す実施形態のうち第2,第3実施形態に準
じる実施形態においては、梃子リンクを揺動可能である
とともに及びブレーキ方向に移動可能に支持する構成で
あればどのようなものであってもよく、他の形態の構
成、例えば、第2実施形態において図3(A)に示すよ
うな梃子支点機構を採用し、第3実施形態において図2
(A)に示すような梃子支点軸支部材を採用してもよ
い。
【0132】また、上記各実施形態においては、摩擦緩
和手段として球体状のベアリングボールの転動を利用し
て摩擦を緩和するリニアベアリング部を例に挙げて説明
したが、本発明はこれには限定されず、ブレーキ側嵌合
部と台車側嵌合部との間に介設され制輪子の押し付け力
によりブレーキ側嵌合部と台車側嵌合部との間に発生す
るブレーキ方向又は反ブレーキ方向への摩擦力を緩和す
る手段であればどのようなものであってもよく、他の形
態の摩擦緩和手段、例えば、円柱状、円筒状、針状、俵
状等の対称形状のころ、あるいは円錐状、円錐台形等の
非対称形状のころの転動によって摩擦を緩和する形式の
機構であってもよい。
【0133】また、上記各実施形態においては、検出手
段であるロードセル60A〜60Cの軸力担持部材62
A〜62Cが台車枠1A〜1Cの軸支部10A〜10C
にヒンジピン64A〜64Cによって接続している例に
ついて説明した。また上記した第1,第2実施形態にお
いては、検出手段であるロードセル60A〜60Cの軸
力担持部材61A又は61Bが筐体7A又は梃子支点軸
支部材8Bの軸支部74A又は82Bにヒンジピン63
A又は63Bによって接続している例について説明し
た。しかしながら、本発明においては、軸力担持部材6
1A〜61C,62A〜62Cには、つねにブレーキ方
向又は反ブレーキ方向への力以外は作用しないように構
成されているから、上記したヒンジピン63A,63
B,64A〜64C等によるヒンジ構造とする必要は必
ずしもなく、上記したヒンジピン63A,63B,64
A〜64Cの部分は剛結構造としてもよい。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るブレ
ーキ反力検出装置によれば、車輪の踏面に制輪子を押し
付けることにより制動を行うブレーキ装置においてブレ
ーキ反力を検出するブレーキ反力検出装置であって、ブ
レーキ装置の全体又は一部を保持するとともにブレーキ
方向の前後への移動のみを許容する保持手段と、ブレー
キ反力を検出する検出手段を備えたので、ブレーキ直角
方向の力にかかわらずブレーキ力を正確に分離して検出
することができる。また、本発明に係るブレーキ反力検
出方法によれば、車輪の踏面に制輪子を押し付けること
により制動を行うブレーキ装置においてブレーキ反力を
検出するブレーキ反力検出方法であって、ブレーキ装置
の全体又は一部を保持するとともにブレーキ方向の前後
への移動のみを許容するように保持しつつ、ブレーキ反
力を検出するようにしたので、ブレーキ直角方向の力に
かかわらずブレーキ力を正確に分離して検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるブレーキ反力検出
装置が装着されたブレーキ装置の構成を示す図であり、
図1(A)はブレーキ装置の一部欠截側断面図を、図1
(B)は図1(A)におけるリニアベアリング部付近の
横断面図を、それぞれ示している。
【図2】本発明の第2実施形態であるブレーキ反力検出
装置が装着されたブレーキ装置の構成を示す図であり、
図2(A)はブレーキ装置の一部欠截側断面図を、図2
(B)は図2(A)におけるリニアベアリング部付近の
横断面図を、それぞれ示している。
【図3】本発明の第3実施形態であるブレーキ反力検出
装置が装着されたブレーキ装置の構成を示す図であり、
図3(A)はブレーキ装置の一部欠截側断面図を、図3
(B)は図3(A)におけるリニアベアリング部付近の
横断面図を、図3(C)は図3(A)におけるピストン
アームと梃子リンクとの関係を示す側面図を、それぞれ
示している。
【図4】本発明の他の実施形態であるブレーキ反力検出
装置が装着されるブレーキ装置の構成を示す一部欠截側
断面図である。
【符号の説明】
1A〜1D 台車枠 2A〜2D 駆動源 3A〜3D リンク機構 4A〜4D 制輪部 5A〜5C リニアベアリング部 6A〜6C 検出部 7A 筐体 8B 梃子支点軸支部材 10A〜10C 軸支部 11A,11B 溝 11C 貫通孔 12A,12B 凸部 12C 軸力担持部材支持部 13A,13B 凸部 14B〜14D 駆動源支持台部 15C 滑り支持部 15D 軸支部 16C 滑り支持部 16D 軸支部 20A〜20D シリンダ 21A〜21D ピストン 22A〜22D ピストンアーム 23A〜23D 空気出入管 24A〜24D,25B,25C ヒンジピン 26B〜26D 開口 30A〜30D 梃子リンク 31B 梃子支点ヒンジピン 31C 梃子支点機構 31D 梃子支点ヒンジピン 32A ヒンジ機構 32B〜32D ヒンジピン 33A,33D リンク 34A,34D,34D′ ヒンジピン 35A,35D,35D′ リンク 36A,36D,36D′,37D,37D′ ヒンジ
ピン 38D リンク 39A ガイド穴 40A〜40D,40D′ 制輪子 41A〜41D,41D′ 制輪子把持部材 50A〜50C ベアリングボール 51A〜51C ボール規制部材 60A〜60C ロードセル 61A〜61C,62A〜62C 軸力担持部材 63A,63B ヒンジピン 63C スライド孔 64A〜64C ヒンジピン 70A 本体部 71A 凸条 72A 梃子支点ヒンジピン 73A,74A 軸支部 75A,76A 開口 77A ガイドピン 80B 基板部 81B,82B 軸支部 101〜104 ブレーキ装置 311C ベアリングボール 312C 関節部材 321A 空洞 322A 滑り支持部 331A ヒンジ部 R レール S 踏面 W 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 則道 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の台車枠に軸支され回転する車輪の
    踏面に制輪子を押し付けることにより前記車輪の回転を
    制動するブレーキ装置において、前記制輪子の押し付け
    力に伴い、前記車輪の制輪子押し付け位置における車輪
    回転方向の逆方向への接線の方向であるブレーキ方向に
    発生する摩擦力により前記制輪子が前記ブレーキ方向の
    逆方向である反ブレーキ方向に受ける反力であるブレー
    キ反力を検出するブレーキ反力検出装置であって、 前記ブレーキ装置の全体又は一部を、前記台車枠又は前
    記ブレーキ装置に保持するとともに、前記ブレーキ方向
    又は前記反ブレーキ方向への移動のみを許容する保持手
    段と、 前記ブレーキ反力を検出する検出手段を備えたことを特
    徴とするブレーキ反力検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブレーキ反力検出装置に
    おいて、 前記ブレーキ装置はユニットブレーキであり、 前記保持手段は、前記ユニットブレーキと前記台車枠と
    の間に介設され、前記ユニットブレーキを前記台車枠に
    保持するとともに、前記ユニットブレーキの前記ブレー
    キ方向又は前記反ブレーキ方向への移動のみを許容する
    ことを特徴とするブレーキ反力検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のブレーキ反力検出装置に
    おいて、 前記保持手段は、前記ユニットブレーキの前記台車枠側
    に設けられたブレーキ側嵌合部と、前記ブレーキ側嵌合
    部に嵌合可能な形状を有するとともに前記台車枠の前記
    ユニットブレーキ側に設けられる台車側嵌合部を有し、
    前記ブレーキ側嵌合部と前記台車側嵌合部の一方又は両
    方は前記ブレーキ方向に垂直な方向であるブレーキ垂直
    方向の前後への移動が規制されるように構成されること
    を特徴とするブレーキ反力検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のブレーキ反力検出装置に
    おいて、 前記ブレーキ装置は、駆動源と、複数のリンクを含み前
    記駆動源と前記制輪子とを連結し梃子原理により前記制
    輪子に前記押し付け力を付与するリンク機構と、前記押
    し付けの方向の前後への移動が禁止されるとともに前記
    リンクのうち梃子動作を行う梃子リンクを揺動可能に支
    持する支点を有し、 前記保持手段は、前記支点と前記台車枠との間に介設さ
    れ、前記支点を前記台車枠に保持するとともに、前記支
    点の前記ブレーキ方向又は前記反ブレーキ方向への移動
    のみを許容することを特徴とするブレーキ反力検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のブレーキ反力検出装置に
    おいて、 前記保持手段は、前記支点の前記台車枠側に設けられた
    ブレーキ側嵌合部と、前記ブレーキ側嵌合部に嵌合可能
    な形状を有するとともに前記台車枠の前記支点側に設け
    られる台車側嵌合部を有し、前記ブレーキ側嵌合部と前
    記台車側嵌合部の一方又は両方は前記ブレーキ方向に垂
    直な方向であるブレーキ垂直方向の前後への移動が規制
    されるように構成されることを特徴とするブレーキ反力
    検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のブレーキ反力検出装置に
    おいて、 前記検出手段は、前記ブレーキ方向の引張力又は圧縮力
    を担持する軸力担持部材を有し、 前記保持手段は、前記軸力担持部材と前記台車枠との間
    に介設され、前記軸力担持部材の前記ブレーキ方向又は
    前記反ブレーキ方向への移動のみを許容することを特徴
    とするブレーキ反力検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のブレーキ反力検出装置に
    おいて、 前記保持手段は、前記軸力担持部材の前記台車枠側に設
    けられたブレーキ側嵌合部と、前記ブレーキ側嵌合部に
    嵌合可能な形状を有するとともに前記台車枠の前記軸力
    担持部材側に設けられる台車側嵌合部を有し、前記ブレ
    ーキ側嵌合部と前記台車側嵌合部の一方又は両方は前記
    ブレーキ方向に垂直な方向であるブレーキ垂直方向の前
    後への移動が規制されるように構成されることを特徴と
    するブレーキ反力検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項3又は請求項5若しくは請求項7
    のうちのいずれか1項に記載のブレーキ反力検出装置に
    おいて、 前記ブレーキ側嵌合部は、前記ブレーキ方向又は前記反
    ブレーキ方向に延設された凸部又は凹部若しくは挿入部
    材であり、 前記台車側嵌合部は、前記ブレーキ側嵌合部に嵌合する
    断面を有し前記ブレーキ方向又は前記反ブレーキ方向に
    延設された凹部又は凸部若しくは貫通孔であることを特
    徴とするブレーキ反力検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項3又は請求項5又は請求項7若し
    くは請求項8のうちのいずれか1項に記載のブレーキ反
    力検出装置において、 前記ブレーキ側嵌合部と前記台車側嵌合部との間に介設
    され、前記制輪子の押し付け力により前記ブレーキ側嵌
    合部と前記台車側嵌合部との間に発生する前記ブレーキ
    方向又は前記反ブレーキ方向への摩擦力を緩和する摩擦
    緩和手段を備えたことを特徴とするブレーキ反力検出装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項2ないし請求項9のうちのいず
    れか1項に記載のブレーキ反力検出装置において、 前記検出手段は、 前記ユニットブレーキ又は前記支点と前記台車枠との間
    において前記ブレーキ方向又は前記反ブレーキ方向に延
    設された被測定部材又は前記軸力担持部材における前記
    ブレーキ方向の引張歪又は圧縮歪を検出する歪検出手段
    と、 前記引張歪又は前記圧縮歪に基づき前記被測定部材又は
    前記軸力担持部材に作用する前記ブレーキ方向の引張力
    又は圧縮力を演算する軸力演算手段を有することを特徴
    とするブレーキ反力検出装置。
  11. 【請求項11】 車両の台車枠に軸支され回転する車輪
    の踏面に制輪子を押し付けることにより前記車輪の回転
    を制動するブレーキ装置において、前記制輪子の押し付
    け力に伴い、前記車輪の制輪子押し付け位置における車
    輪回転方向の逆方向への接線の方向であるブレーキ方向
    に発生する摩擦力により前記制輪子が前記ブレーキ方向
    の逆方向である反ブレーキ方向に受ける反力であるブレ
    ーキ反力を検出するブレーキ反力検出方法であって、 前記ブレーキ装置の全体又は一部を、前記台車枠又は前
    記ブレーキ装置に保持するとともに、前記ブレーキ方向
    又は前記反ブレーキ方向への移動のみを許容するように
    保持しつつ、前記ブレーキ反力を検出することを特徴と
    するブレーキ反力検出方法。
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