JPH10268526A - 半導体装置の製造方法およびパターン形成方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法およびパターン形成方法

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JPH10268526A
JPH10268526A JP8727197A JP8727197A JPH10268526A JP H10268526 A JPH10268526 A JP H10268526A JP 8727197 A JP8727197 A JP 8727197A JP 8727197 A JP8727197 A JP 8727197A JP H10268526 A JPH10268526 A JP H10268526A
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JP
Japan
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film
silicon
etching
pattern
resist
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JP8727197A
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English (en)
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Yasuhiko Sato
康彦 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3層レジスト法において、エッチング工程数
を減らし、かつエッチングで生じる寸法変化差を低減
し、寸法制御性よく被加工膜を加工することを可能とす
る半導体装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 被加工膜上に、主鎖にSi−Si結合を
有するポリマーを含むシリコン有機膜、シリコン膜、感
光性樹脂膜を順次形成し、感光性樹脂膜をパターニング
してレジストパターンを形成し、このレジストパターン
をエッチングマスクとして用いて、前記シリコン膜およ
び前記シリコン有機膜を一括してエッチングし、前記エ
ッチングにより形成された前記シリコン膜及び前記シリ
コン有機膜のパターンをエッチングマスクとして用いて
前記被加工膜をエッチングし、前記シリコン有機膜を除
去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に係り、特に、ウェハー基板表面に形成された薄膜の
加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の製造工程においては、酸化
シリコン膜や窒化シリコン膜のような絶縁膜、配線材
料、電極材料等の被加工膜を加工する工程が多く存在す
る。通常、これら被加工膜の加工は、被加工膜上に感光
性樹脂膜を形成し、パターン露光を行なった後、現像工
程を経てレジストパターンを形成し、さらに、このレジ
ストパターンをエッチングマスクとして用いて、被加工
膜をドライエッチングすることによりなされる。
【0003】近年、LSIの集積度の増加に伴うパター
ンの微細化により、パターンを形成するのに必要な解像
性、露光量裕度、或はフォーカス裕度の不足が生じ、感
光性樹脂の膜厚をできるだけ薄くし、これらのプロセス
マージンを向上させる必要が生じている。しかしなが
ら、感光性樹脂膜の薄膜化は、レジストのドライエッチ
ング耐性の低下を招き、エッチング途中でレジストパタ
ーンが削れてなくなるという問題が生じる。
【0004】この問題を解決するために、被加工膜上に
ノボラック樹脂等の樹脂膜を下層レジストとして形成
し、下層レジスト上に形成したレジストパターンを下層
レジストに転写し、下層レジストをエッチングマスクと
して用いて被加工膜を加工する3層レジスト法や2層レ
ジスト法といったパターン転送方法が従来から用いられ
ている。
【0005】以下、3層レジスト法について、図5、6
を参照して説明する。まず、基板21上に形成された被
加工膜22上に下層レジスト23、中間層24、上層レ
ジスト25を順次形成し(図5(a))、上層レジスト
25に対してパターン露光を行ない、レジストパターン
25aを形成する(図5(b))。次いで、上層レジス
トパターン25aをエッチングマスクとして用いて、ド
ライエッチング法により中間層24をエッチングし(図
5(c))、得られた中間層パターン24aをエッチン
グマスクとして用いて、下層レジスト23をエッチング
する(図6(a))。
【0006】以上の方法で上層レジストパターン25a
を下層レジスト23にパターン転写し、下層レジストパ
ターン23aをエッチングマスクとして用いて、被加工
膜22をエッチングする(図6(b))。そして、下層
レジストパターン23aを被加工膜から選択的に剥離す
る(図6(c))。
【0007】しかしながら、この3層レジスト法では、
上層レジストパターン25aを下層レジスト23にパタ
ーン転写するまでに、2回のエッチング工程が必要であ
る。そのため、プロセスコトスがかかるとともに、エッ
チング工程毎に生じる寸法変換差を無視することができ
なくなり、被加工膜を所望の寸法に加工することが困難
であった。
【0008】また、2層レジスト法では、被加工膜上に
下層レジスト、シリコン含有レジストを順次形成し、シ
リコン含有レジストに対してパターン露光を行ってレジ
ストパターンを形成し、このレジストパターンをマスク
して用いて、下層レジストをエッチングする。この方法
では、3層レジスト法と比べると工程数を減らすことが
できるが、シリコン含有レジストを用いているため、通
常のレジストを用いた場合と比べ、解像度が低下すると
いう問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に鑑みてなされ、3層レジスト法において、エッチング
工程数を減らし、かつエッチングで生じる寸法変化差を
低減し、寸法制御性よく被加工膜を加工することを可能
とする半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】本発明の他の目的は、3層レジスト法にお
いて、エッチング工程数を減らし、かつエッチングで生
じる寸法変化差を低減し、寸法制御性よく被加工膜を加
工することを可能とするパターン形成方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明(請求項1)は、(a)被加工膜上に、主鎖
にSi−Si結合を有する化合物を含むシリコン有機膜
を形成する工程と、(b)前記シリコン有機膜上にシリ
コン膜を形成する工程と、(c)前記シリコン膜上に感
光性樹脂膜を形成する工程と、(d)前記感光性樹脂膜
に対してパターン露光を行い、レジストパターンを形成
する工程と、(e)前記レジストパターンをエッチング
マスクとして用いて、前記シリコン膜および前記シリコ
ン有機膜を一括してエッチングする工程と、(g)前記
エッチングにより形成された前記シリコン膜及び前記シ
リコン有機膜のパターンをエッチングマスクとして用い
て、前記被加工膜をエッチングする工程と、(h)前記
シリコン有機膜を除去する工程と、を具備する半導体装
置の製造方法を提供する。
【0012】本発明(請求項2)は、上述の半導体装置
の製造方法(請求項1)において、前記被加工膜は、シ
リコン基板、導電性膜、有機系材料からなる絶縁膜、お
よびシリコン原子を含む絶縁膜からなる群から選ばれた
一種であることを特徴とする。
【0013】本発明(請求項3)は、(a)シリコン原
子を含む絶縁膜上に、シロキサン結合を有する化合物を
含むシリコン有機膜を形成する工程と、(b)前記シリ
コン有機膜上にシリコン膜を形成する工程と、(c)前
記シリコン膜上に感光性樹脂膜を形成する工程と、
(d)前記感光性樹脂膜に対してパターン露光を行い、
レジストパターンを形成する工程と、(e)前記レジス
トパターンをエッチングマスクとして用いて、前記シリ
コン膜をエッチングする工程と、(g)前記エッチング
により形成された前記シリコン膜のパターンをエッチン
グマスクとして用いて、前記シリコン有機膜と前記シリ
コン原子を含む絶縁膜を一括してエッチングする工程
と、(h)前記シリコン有機膜を除去する工程とを具備
する半導体装置の製造方法を提供する。
【0014】本発明(請求項4)は、上述の半導体装置
の製造方法(請求項3)において、前記シリコン有機膜
は、シロキサン結合を有する化合物を有機溶剤に溶解し
て得た溶液を塗布した後、ベーキングすることにより形
成されることを特徴とする。
【0015】本発明(請求項5)は、上述の半導体装置
の製造方法(請求項3)において、前記シリコン有機膜
は、Si−Si結合を主鎖に有する化合物を有機溶剤に
溶解して得た溶液を塗布し、ベーキングし、酸素の存在
する雰囲気下で加熱するかまたはエネルギービームを照
射することにより形成されることを特徴とする。
【0016】本発明は、上述の半導体装置の製造方法
(請求項1〜5)において、前記シリコン有機膜の膜厚
は、10〜5000nmであることを特徴とする。
【0017】本発明は、上述の半導体装置の製造方法
(請求項1〜5)において、前記シリコン膜は、アモル
ファスシリコンまたはポリシリコンであることを特徴と
する。
【0018】本発明は、上述の半導体装置の製造方法
(請求項1〜5)において、前記シリコン膜の膜厚は、
10〜5000nmであることを特徴とする。
【0019】本発明は、上述の半導体装置の製造方法
(請求項1〜5)において、前記シリコン有機膜の除去
は、溶剤を用いて行われることを特徴とする。
【0020】本発明(請求項6)は、(a)シリコン原
子を含む絶縁膜上に、シロキサン結合を有する化合物を
含む第1のシリコン有機膜を形成する工程と、(b)前
記シリコン有機膜上に、主鎖にSi−Si結合を有する
化合物を含む第2のシリコン有機膜を形成する工程と、
(c)前記第2のシリコン有機膜上に感光性樹脂膜を形
成する工程と、(d)前記感光性樹脂膜に対してパター
ン露光を行い、レジストパターンを形成する工程と、
(e)前記レジストパターンをエッチングマスクとして
用いて、前記第2のシリコン有機膜をエッチングする工
程と、(g)前記エッチングにより形成された前記第2
のシリコン有機膜のパターンをエッチングマスクとして
用いて、前記第1のシリコン有機膜および前記シリコン
原子を含む絶縁膜を一括してエッチングする工程と、
(h)前記第1のシリコン有機膜を除去する工程とを具
備する半導体装置の製造方法を提供する。
【0021】本発明(請求項7)は、上述の半導体装置
の製造方法(請求項6)において、前記第1のシリコン
有機膜は、シロキサン結合を有する化合物を有機溶剤に
溶解して得た溶液を塗布した後、ベーキングすることに
より形成されることを特徴とする。
【0022】本発明(請求項8)は、上述の半導体装置
の製造方法(請求項6)において、前記第1のシリコン
有機膜は、Si−Si結合を主鎖に有する化合物を有機
溶剤に溶解して得た溶液を塗布し、ベーキングし、酸素
の存在する雰囲気下で加熱するかまたは紫外光を照射す
ることにより形成されることを特徴とする。
【0023】本発明は、上述の半導体装置の製造方法
(請求項1〜8)において、前記シリコン有機膜の除去
は、溶剤を用いて行われることを特徴とする。
【0024】本発明(請求項9)は、上述の半導体装置
の製造方法(請求項1、5、6、8)において、前記主
鎖にSi−Si結合を有する化合物は、ポリシランまた
はポリシレンであることを特徴とする。
【0025】本発明(請求項10)は、上述の半導体装
置の製造方法(請求項1、3、6)において、前記工程
(e)または(g)は、反応性プラズマエッチング、マ
グネトロン反応性プラズマエッチング、電子ビームプラ
ズマエッチング、TCPエッチング、ICPエッチン
グ、またはECRプラズマエッチングにより行われるこ
とを特徴とする。
【0026】本発明(請求項11)は、上述の半導体装
置の製造方法(請求項2、3、6)において、前記シリ
コン原子を含む絶縁膜は、酸化シリコン膜、窒化シリコ
ン膜、酸化窒化シリコン膜、またはスピンオングラス膜
であることを特徴とする。
【0027】本発明は、上述の半導体装置の製造方法
(請求項1、3、6)において、前記工程(d)のパタ
ーン露光が、少なくとも電子ビームによる露光工程を含
むことを特徴とする。
【0028】本発明(請求項12)は、(a)被加工膜
上に、主鎖にSi−Si結合を有する化合物を含むシリ
コン有機膜を形成する工程と、(b)前記シリコン有機
膜上に感光性樹脂膜を形成する工程と、(c)前記感光
性樹脂膜に対してパターン露光を行い、レジストパター
ンを形成する工程とを具備し、前記シリコン有機膜が、
前記主鎖にSi−Si結合を有する化合物と、不飽和結
合を含有しない溶媒を少なくとも含む溶液を塗布するこ
とによって成膜されることを特徴とするパターン形成方
法を提供する。
【0029】本発明(請求項13)は、上述のパターン
形成方法(請求項12)において、前記主鎖にSi−S
i結合を有する化合物が、前記主鎖のシリコンに水素が
結合した化合物であることを特徴とする。
【0030】以下、本発明の半導体装置の製造方法につ
いて、より詳細に説明する。
【0031】最初に、本発明の第1の態様に係る半導体
装置の製造方法について、図1、2を参照して説明す
る。
【0032】図1(a)に示すように、被加工膜2(例
えばシリコン基板1上に形成された導電性膜2)上に、
主鎖にSi−Si結合を有する化合物を含むシリコン有
機膜3,シリコン膜4、感光性樹脂膜5を順次形成す
る。以下、各材料および成膜方法について説明する。
【0033】被加工膜としては、シリコン基板、シリコ
ン基板上に成膜された配線材料、電極材料等からなる導
電性膜、ポリイミド、SOG等の有機系材料からなる絶
縁膜、またはブランクマスク材等を用いることができ
る。
【0034】まず、被加工膜2上に、下層レジストとし
て主鎖にSi−Si結合を有する化合物を含むシリコン
有機膜3を以下の手順で形成する。即ち、Si−Si結
合を主鎖に有する化合物を有機溶剤に溶解し、溶液材料
を作成する。Si−Si結合を主鎖に有する化合物とし
ては、例えば下記化学式1−1〜1−19、および2−
1〜2−1−13に示すポリシラン、ポリシレン等を挙
げることができる。なお、これらの化学式中のn、m
は、正の整数を表わす。これらの化合物の分子量は、特
に限定されないが、好ましくは200〜100,10
0、より好ましくは500〜30,000がよい。
【0035】
【化1】
【0036】
【化2】
【0037】
【化3】
【0038】
【化4】
【0039】化合物は、一種類に限ることなく、数種類
の化合物を混合してもよい。また、必要に応じて、貯蔵
安定性をはかるために熱重合防止剤、基板等の密着性を
向上させるために密着性向上剤を添加してもよい。有機
溶剤としては、化合物を溶解するものであれば、特に限
定されないが、例えば、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケ
トン系溶剤、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセ
テート、エチルセロソルブアセテート等のセロソルブ系
溶剤、酢酸ブチル、酢酸イソアミル等のエステル系溶
剤、アニソール等のエーテル系溶剤などの極性溶剤、ト
ルエン、キシレン、ナフサ、クメン等の無極性溶剤が挙
げられる。
【0040】より好ましくは不飽和結合を含まない溶媒
は、例えばアニソール、トルエン、キシレン、ナフサ、
クメン等が好ましい。その理由は、不飽和結合は前記S
i−Si結合を主鎖に有する化合物と反応し、溶媒中の
酸素がシリコンと結合し、酸化反応が進行する。特に、
前記化合物として、例えば上述の化学式2−1〜2−9
に示す、主鎖のシリコンに水素が結合した化合物を用い
た場合、前記水素基と溶媒に含まれる不飽和結合の反応
が高いため、酸化が起りやすい。従って、溶媒として不
飽和結合を含まないものを使用することによって、溶液
中での酸化の進行を抑えることができる。
【0041】以上の方法で溶液材料を作成し、被加工膜
2上にスピンコーテング法で塗布した後、ベーキングす
ることで溶剤を気化し、シリコン有機膜3を成膜する。
シリコン有機膜3の膜厚は、10〜5000nm程度が
好ましい。
【0042】次いで、中間層としてシリコン膜4をシリ
コン有機膜3上に形成する。シリコン膜4の膜厚は、1
0〜5000nm程度が好ましい。シリコン膜4として
は、アモルファスシリコン、ポリシリコンの他に、これ
らのシリコン膜にP、B、Asをドープしたn型ポリシ
リコン、p型ポリシリコンも含まれる。
【0043】次に、上層レジストとして感光性樹脂膜5
をシリコン膜上に形成する。感光性樹脂膜5の種類とし
ては、可視光、紫外光、X線、電子ビームなどのエネル
ギービームによりパターニング可能な組成物であれば、
特に限定はされない。感光性樹脂膜5の膜厚は、好まし
くは10〜5000nm、より好ましくは50〜100
0nmがよいが、露光時の解像性、フォーカス裕度、ま
たは露光量裕度を向上させるために、できるだけ薄い方
がよい。
【0044】これらの感光性樹脂膜は、目的に応じて、
ポジ型またはネガ型を選択して使用することができる。
具体的には、ポジ型のレジストとしては、例えば、ナフ
トキノンジアジドとノボラック樹脂とからなるレジスト
(IX−770、日本合成ゴム社製)、t−BOCで保
護したポリビニルフェノール樹脂とオニウム塩とからな
る化学増幅型レジスト(APEX−E、シップレー社
製)などが挙げられる。また、ネガ型のレジストとして
は、例えば、ポリビニルフェノールとメラミン樹脂およ
び光酸発生剤からなる化学増幅型レジスト(XP−89
131、シップレー社製)、ポリビリルフェノールとビ
スアジド化合物とからなるレジスト(RD−2000
D、日立化成社製)などが挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0045】レジスト膜5中に発生する定在波により、
レジストパターン5aの寸法制御性が劣化するのを防ぐ
ために、感光性樹脂中に、紫外光を吸収するクマリン、
クルクミン等の染料を添加して、レジスト膜5の透明度
を低下させてもよい。また、レジスト膜5上に上層反射
防止膜を形成し、レジスト膜と空気との界面での光反射
を低下させることで、レジスト膜中で発生する定在波を
抑えてもよい。このような上層反射防止膜として、例え
ば、ヘキスト社製Aquatar等を挙げることができ
る。
【0046】図1(b)に示すように、感光性樹脂膜5
をパターニングしてレジストパターン5aを形成する 所望のパターンをもったマスクを通して露光光である可
視光、紫外光などのエネルギービームを感光性樹脂膜5
に対して照射する。露光光を照射するための光源として
は、水銀灯、XeF(波長=351nm)、XeCl
(波長=308nm)、KrF(波長=248nm)、
KrCl(波長=222nm)、ArF(波長=193
nm)、F2(波長=151nm)等のエキシマレーザ
ーを挙げることができる。なお、露光光にはX線、或い
は電子ビームを用いてもよい。
【0047】露光後の感光性樹脂膜5は、テトラメチル
アンモニウムヒドロキシド、コリン等の有機アルカリ水
溶液、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アル
カリ水溶液、キシレン、アセトンの有機溶媒を用いて現
像処理が施され、レジストパターン5aが形成される。
【0048】図1(c)に示すように、レジストパター
ン5aをエッチングマスクとして用いて、シリコン膜4
及びシリコン有機膜3を一括してエッチングする。
【0049】エッチング装置としては、例えば、反応性
プラズマエッチング方式、マグネトロン反応性プラズマ
エッチング方式、電子ビームプラズマエッチング方式、
TCPエッチング方式、ICPエッチング方式、或いは
ECRプラズマエッチング方式等のエッチング装置を使
用することができる。
【0050】ソースガスとしては、SF6 、NF3 、F
2 、CF4 、CF3 Cl、CF2 Cl2 、CF3 Br、
CCl4 、C2 5 Cl2 、C2 6 、CHF3 、Si
4、Br2 、I2 、SF4 、HBr、HI、Cl2
のハロゲン系ガスの中の少なくとも1種、またはこれら
のガス系にAr、N2 、H2 を添加したガス系を挙げる
ことができる。これらのソースガスをエッチャントとし
て用いることにより、シリコン膜4及びシリコン有機膜
3のエッチングを一括して行なうことができる。
【0051】また、これらのエッチャントを用いること
により、レジストに対するシリコン膜4及びシリコン有
機膜3のエッチング選択比を高くとることができ、寸法
制御性よく、シリコン膜4及びシリコン有機膜3のエッ
チングを行なうことができる。これは、これらのエッチ
ャントがレジスト膜中に含まれる原子と、揮発性生成物
を生成する反応が起こりにくいのに対して、シリコン膜
4及びシリコン有機膜3に含まれるシリコンとは化学反
応を起こし、揮発性生成物が生じ、揮発していくことに
よる。特に、Cl2 またはHBrを含むソースガスを用
いることが好ましく、これらのソースガスを用いること
により、シリコン膜4及びシリコン有機膜3を高選択比
でエッチングすることができる。その結果、被加工膜2
をエッチングする際に必要な膜厚をもったシリコン膜4
及びシリコン有機膜3を、薄い膜厚のレジストパターン
5aでエッチングすることができる。
【0052】図2(a)に示すように、以上の方法で形
成したシリコン有機膜パターン3a,シリコン膜パター
ン4aをエッチングマスクとして用いて、被加工膜2を
エッチングする。
【0053】被加工膜2のエッチング終了後、有機溶剤
により、シリコン有機膜パターン3aを剥離する。シリ
コン有機膜パターン3a上にシリコン膜パターン4a或
いはレジストパターン5aが残っている場合でも、下層
のシリコン有機膜パターン3aを溶解除去することで、
一緒に剥離することができる(図2(b))。
【0054】シリコン有機膜の剥離に使用可能な有機溶
剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、
メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチ
ルセロソルブアセテート等のセロソルブ系溶剤、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル等のエステル系溶
剤、アニソール等のエーテル系溶剤などの極性溶剤、ト
ルエン、キシレン、ナフサ、クメン等の無極性溶剤が挙
げられる。
【0055】前記シリコン有機膜が酸性を示す場合は、
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、コリン等の有
機アルカリ水溶液、水酸化カリウム等の無機アルカリ水
溶液といったアルカリ溶液で溶解除去することができ
る。また、シリコンの有機膜に対して高エネルギービー
ムを照射して主鎖のSi−Si結合をシロキサン結合に
変えて、フッ酸、バッファフッ酸、またはアセトン、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール等の極性溶媒
で溶解除去してもよい。
【0056】本発明の方法において、下層レジストとし
て使用される有機シリコン膜は、従来から3層レジスト
の下層レジストとして使用されてきたノボラック樹脂等
の樹脂膜と同様の有機ポリマーであるため、これらの有
機溶剤により、被加工膜に対し選択的に剥離することが
可能である。
【0057】以上のようにして、中間層と下層レジスト
を一括してエッチングすることが可能となったため、被
加工膜の加工までに必要なエッチングの工程数を減らす
ことができた。その結果、プロセスコストが低減された
ばかりでなく、エッチング毎に生じる寸法変換差を小さ
くすることができ、所望の寸法で被加工膜をエッチング
加工することが可能となった。
【0058】本発明の第2の態様に係る半導体装置の製
造方法は、被加工膜として、シリコン原子を含む絶縁膜
を用いるものであり、各工程は、上述の第1の態様と同
様である。なお、シリコン原子を含む絶縁膜としては、
酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン
膜、またはスピンオングラス膜を用いることができる。
【0059】ここで、酸化シリコン膜のエッチング方法
について説明する。エッチング装置としては、例えば、
反応性プラズマエッチング方式、マグネトロン反応性プ
ラズマエッチング方式、電子ビームプラズマエッチング
方式、TCPエッチング方式、ICPエッチング方式、
或いはECRプラズマエッチング方式等のエッチング装
置を使用することができる。
【0060】ソースガスとしては、シリコン膜及びシリ
コン有機膜に対する酸化シリコン膜のエッチング選択比
がとれるものであれば、特に限定されないが、例えばS
6、NF3 、CF4 、C4 8 、CHF3 、C
2 6 、C3 8 等の弗素を含むガス系の中の少なくと
も1種、またはこれらのガス系にAr、N2 、H2 、C
O、O2 を添加したガス系を挙げることができる。
【0061】これらのソースガスを用いてエッチングを
行うと、シリコン膜およびシリコン有機膜の表面には重
合膜が堆積するが、絶縁膜の表面には堆積しにくく、絶
縁膜はシリコン膜および前記シリコン有機膜と比べてエ
ッチングしやすくなる。
【0062】その結果、これらのソースガスを酸化シリ
コン膜のエッチングに用いることで、酸化シリコン膜の
加工に必要な高い選択比を容易に得ることができ、寸法
制御性よく、酸化シリコン膜のエッチングを行なうこと
ができる。この時、シリコン膜或はシリコン有機膜の表
面で重合膜の堆積が顕著となり、エッチング形状が劣化
する場合は、例えば、ソースガスにアルゴンを添加する
か、又は酸素を添加することによって重合膜を除去する
ことが好ましい。
【0063】以上、被加工膜が酸化シリコン膜の場合に
ついて説明したが、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン
膜およびスピンオングラス膜の場合でも、酸化シリコン
膜の場合と同様に、シリコン膜及びシリコン有機膜との
エッチング選択比を大きくとることができる。
【0064】次に、シリコン有機膜を第1の態様に係る
方法と同様にして剥離することができる。この時、シリ
コン膜、レジストパターンがシリコン有機膜上に残って
いる場合でも、シリコン有機膜を溶解除去することで、
一緒に剥離することができる。
【0065】次に、図3および図4を参照して、本発明
の第3の態様に係る半導体装置の製造方法について説明
する。
【0066】ウェハー基板11上に形成された被加工膜
であるシリコン原子を含む絶縁膜12、例えば酸化シリ
コン膜または窒化シリコン膜上に、シロキサン結合を有
する化合物を含むシリコン有機膜13を下層レジストと
して形成する。シリコン有機膜13の膜厚は特に限定さ
れないが、好ましくは10〜5000nmがよい。シリ
コン有機膜13は、次の1)、2)の2通りの方法で形
成することができる。
【0067】1)シロキサン結合を有する化合物を有機
溶剤に溶解し、溶液材料を作成する。シロキサン結合を
主鎖に有する化合物としては、例えば下記式3−1〜3
−24に示すポリシロキサンを挙げることができる。こ
れらの化学式中のnは、正の整数である。これらの化合
物の分子量は特に限定されないが、好ましくは200〜
100,000、特に好ましくは500〜30,000
がよい。化合物は一種類に限ることなく、数種類の化合
物を混合してもよい。また、必要に応じて貯蔵安定性を
はかるために熱重合防止剤、基板等の密着性を向上させ
るために密着性向上剤を添加してもよい。
【0068】
【化5】
【0069】
【化6】
【0070】
【化7】
【0071】有機溶剤としては、化合物を溶解するもの
であれば特に限定されないが、例えば、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シロクヘキ
サノン等のケトン系溶剤、メチルセロソルブ、メチルセ
ロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等の
セロソルブ系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソ
アミル等のエステル系溶剤、アニソール等のエーテル系
溶剤などの極性溶剤、トルエン、キシレン、ナフサ、ク
メン等の無極性溶剤が挙げられる。
【0072】以上の方法で溶液材料を作成し、被加工膜
上にスピンコーテング法で溶液材料を塗布した後、ベー
キングして溶剤を気化することにより、シリコン有機膜
を成膜することができる。
【0073】2)Si−Si結合を主鎖に有する化合物
を有機溶剤に溶解して溶液材料を作成する。Si−Si
結合を主鎖に有する化合物としては、例えば下記式4−
1〜4−9に示すポリシラン或いはポリシレンを挙げる
ことができる。これらの化合物の分子量は特に限定され
ないが、好ましくは200〜100,000、特に好ま
しくは500〜30,000がよい。化合物は、一種類
に限ることなく、数種類の化合物を混合してもよい。ま
た、必要に応じて貯蔵安定性をはかるために熱重合防止
剤、基板等の密着性を向上させるために密着性向上剤を
添加してもよい。
【0074】有機溶剤としては、化合物を溶解するもの
であれば特に限定されないが、例えば、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン系溶剤、メチルセロソルブ、メチルセ
ロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等の
セロソルブ系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソ
アミル等のエステル系溶剤などの極性溶剤、トルエン、
キシレン等の無極性溶剤が挙げられる。
【0075】以上の方法で溶液材料を作成し、被加工膜
上にスピンコーテング法で溶液材料を塗布した後、ベー
キングして溶剤を気化することにより、シリコン有機膜
13を成膜する。次いで、酸素の存在する雰囲気下で5
0℃〜1000℃の範囲の温度でベーキングを行なう
か、酸素の存在する雰囲気下で高エネルギービームを照
射することで、シリコンとシリコンの結合を酸化させ、
シロキサン結合を形成することができる。高エネルギー
ビームとしては、紫外光、電子ビーム、イオンビーム、
X線を挙げることができる。
【0076】以上のように形成したシリコン有機膜13
の膜厚は、10〜5000nm程度が好ましい。
【0077】次に、中間層としてシリコン膜14をシリ
コン有機膜13上に形成する。シリコン膜14の膜厚
は、10〜5000nm程度が好ましい。シリコン膜1
4としては、アモルファスシリコン、ポリシリコンの他
に、これらのシリコン膜にP,B,Asをドープしたn
型ポリシリコン、p型ポリシリコンも含まれる。
【0078】次に、上層レジストとして、感光性樹脂膜
15をシリコン膜14上に形成する(図3(a))。感
光性樹脂膜15の種類としては、可視光、紫外光、X
線、電子ビームなどのエネルギービームによりパターニ
ング可能な組成物であれば、特に限定されない。感光性
樹脂膜15の膜厚は、10〜5,000nmさらには5
0〜1000nmが好ましいが、露光時の解像性、フォ
ーカス裕度、或は露光量裕度を向上させるために,でき
るだけ薄い方がよい。また、これらの感光性樹脂膜は、
目的に応じて、ポジ型またはネガ型を選択して使用する
ことができる。
【0079】具体的な感光性樹脂の例は、ポジ型のレジ
ストとしては、例えば、ナフトキノンジアジドとノボラ
ック樹脂とからなるレジスト(IX−770、日本合成
ゴム社製)、t−BOCで保護したポリビニルフェノー
ル樹脂とオニウム塩とからなる化学増幅型レジスト(A
PEX−E、シップレー社製)などが挙げられる。ま
た、ネガ型のレジストとしては、例えば、ポリビニルフ
ェノールとメラミン樹脂及び光酸発生剤からなる化学増
幅型レジスト(XP−89131、シップレー社製)、
ポリビリルフェノールとビスアジド化合物とからなるレ
ジスト(RD−2000D、日立化成社製)などが挙げ
られる。しかし、これらに限定されるものではない。
【0080】レジスト膜中に発生する定在波によりレジ
ストパターンの寸法制御性が劣化するのを防ぐために、
感光性樹脂膜中に紫外光を吸収するクリマン、クルクミ
ン等の染料を添加して、レジスト膜の透明度を低下させ
てもよい。また、レジスト膜上に上層反射防止膜を形成
し、レジスト膜と空気との界面での光反射を低下させる
ことで、レジスト膜中で発生する定在波を抑えてもよ
い。このような上層反射防止膜として、例えばヘキスト
社製Aquatar等を挙げることができる。
【0081】次に、所望のパターンを有するマスクを通
して露光光である可視光、紫外光などのエネルギービー
ムをレジストに対して照射する。露光光を照射するため
の光源としては、水銀灯、XeF(波長=351n
m)、XeCl(波長=308nm)、KrF(波長=
248nm)、KrCl(波長=222nm)、ArF
(波長=193nm)、F2(波長=151nm)等の
エキシマレーザーを挙げることができる。なお、露光光
としてはレーザーに限らず、X線、或いは電子ビームを
用いてもよい。
【0082】露光後のレジストは、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド、コリン等の有機アルカリ水溶液、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ水
溶液、キシレン、アセトン等の有機溶媒を用いて現像処
理が施され、レジストパターン15aが形成される(図
3(b))。
【0083】次に、レジストパターン15aをエッチン
グマスクとして用いて、シリコン膜14をエッチングす
る(図3(c))。エッチング装置としては、例えば、
反応性プラズマエッチング方式、マグネトロン反応性プ
ラズマエッチング方式、電子ビームプラスマエッチング
方式、TCPエッチング方式、ICPエッチング方式、
或いはECRプラズマエッチング方式等のエッチング装
置を使用することができる。
【0084】ソースガスとしては、SF6 、NF3 、F
2 、CF4 、CF3 Cl、CF2 Cl2 、CF3 Br、
CCl4 、C2 5 Cl2 、C2 6 、CHF3 、Si
4、Br2 、I2 、SF4 、HBr、HI、Cl2
のハロゲン系ガスの中の少なくとも1種、またはこれら
のガス系にAr、N2 、H2 を添加したガス系を挙げる
ことができる。
【0085】これらのソースガスをエッチャントとして
用いることにより、レジストに対するシリコン膜14の
エッチング選択比を高くとることができ、寸法制御性よ
くシリコン膜14のエッチングを行なうことができる。
これは、これらのエッチャントがレジストに含まれる原
子とは、揮発性生成物を生成する反応が起こりにくいの
に対して、シリコン膜14に含まれるシリコンとは化学
反応を起こし、揮発性生成物が生じ、揮発していくこと
による。
【0086】特に、Cl2 またはHBrを含むソースガ
スを用いることが好ましく、これらのソースガスを用い
ることにより、シリコン膜を高選択比でエッチングする
ことができる。その結果、スピンオングラス、酸化シリ
コン膜、または窒化シリコン膜等の絶縁膜をエッチング
する際に、エッチングマスクとして機能するのに必要な
膜厚を有するシリコン膜14を、薄い膜厚のレジストパ
ターン15aをマスクとして用いてエッチングすること
ができる。
【0087】以上の方法で形成したレジストパターン1
5aおよびシリコン膜パターン14aをエッチングマス
クとして用いて、シリコン有機膜13と酸化シリコン膜
12を一括してエッチングする(図4(a))。エッチ
ング装置としては、例えば反応性プラズマエッチング方
式、マグネトロン反応性プラズマエッチング方式、電子
ビームプラズマエッチング方式、TCRエッチング方
式、ICPエッチング方式、或いはECRプラズマエッ
チング方式等のエッチング装置を使用することができ
る。
【0088】ソースガスとしては、シリコン膜14に対
してシリコン有機膜13及び酸化シリコン膜12のエッ
チング選択比がとれるものであれば特に限定されない
が、例えばSF6 、NF3 、CF4 、C4 8 、CHF
3 、C2 6 、C3 8 等の弗素を含むガス系の中の少
なくとも1種、またはこれらのガス系にAr、N2 、H
2 、CO、O2 を添加したガス系を挙げることができ
る。
【0089】これらのソースガスを用いてエッチングを
行うと、シリコン膜およびシリコン有機膜の表面には重
合膜が堆積するが、絶縁膜の表面には堆積しにくく、絶
縁膜はシリコン膜および前記シリコン有機膜と比べてエ
ッチングしやすくなる。
【0090】その結果、これらのソースガスをシリコン
有機膜及び酸化シリコン膜のエッチングに用いること
で、シリコン有機膜及び酸化シリコン膜の加工に必要な
高い選択比を容易に得ることができ、寸法制御性よくシ
リコン有機膜及び酸化シリコン膜のエッチングを一括し
て行なうことができる。この時、レジスト又は、シリコ
ン膜の表面で重合膜の堆積が顕著となり、エッチング形
状が劣化する場合は、例えば、ソースガスにアルゴンを
添加するか、又は酸素を添加することによって重合膜を
除去することが好ましい。
【0091】以上、被加工膜が酸化シリコン膜の場合に
ついて説明したが、被加工膜が窒化シリコン膜、酸化窒
化膜、スピンオングラス膜の場合も、シリコン膜をエッ
チングマスクとして高い選択比でエッチングを行なうこ
とができる。
【0092】次に、シリコン有機膜13を溶剤で剥離す
る。本発明で用いたシリコン有機膜は、シロキサン結合
を含むため、シリコン有機膜が酸性を示す場合は、テト
ラメチルアンモニウムヒドロキシド、コリン等の有機ア
ルカリ水溶液、水酸化カリウム等の無機アルカリ水溶液
といったアルカリ溶液で溶解除去することができる。ま
た、シリコン有機膜に対して高エネルギービームを照射
して主鎖のSi−Si結合をシロキサン結合に変えて、
フッ酸、バッファフッ酸、またはアセトン、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等の極性溶媒で溶解
除去してもよい。
【0093】その際、シリコン有機膜上にレジストパタ
ーン、或いはシリコン膜等が残っている場合でも、下層
のシリコン有機膜が溶解除去されたため、同時に剥離す
ることができる。
【0094】以上のように本発明の第3の態様による
と、被加工膜が酸化シリコン、或いは窒化シリコンの場
合、中間層と下層レジストからなるエッチングマスクに
対する酸化シリコン膜(窒化シリコン膜)のエッチング
選択比を高くとることが可能である。その結果、酸化シ
リコン膜(窒化シリコン膜)のエッチング途中でエッチ
ングマスクが後退することなく、寸法制御性よく、酸化
シリコン膜(窒化シリコン膜)のエッチングをすること
が可能となる。
【0095】本発明の第4の態様に係る半導体装置の製
造方法は、シリコン膜の代わりに、第1の態様において
用いた、主鎖にSi−Si結合を有する化合物を含むシ
リコン有機膜(第2のシリコン有機膜)を用いるもので
ある。この場合のレジストパターンをマスクとして用い
て行われる第2のシリコン有機膜のエッチングは、第1
〜第3の態様と同様にして行われる。
【0096】
【発明の実施の形態】 実施例1 上述の式2−2に示す平均分子量8000のポリシラン
8gをアニソール92gに溶解して下層レジストの溶液
材料を作成した。シリコンウェハー1上に成膜された膜
厚300nmのタングステン膜2上に、下層レジストの
溶液材料をスピンコーテング法により塗布した後、80
℃で90秒間ベーキングを行い、下層レジスト膜3を形
成した。この時の下層レジスト3の膜厚は300nmで
ある。続いて、下層レジスト膜3上に、中間層として膜
厚200nmのアモルファスシリコン膜4をLPCVD
法により成膜した。
【0097】次いで、中間層4上にシップレー社製ポジ
型化学増幅型レジストAPEX−Eを塗布し、98℃で
120秒間ベーキングを行ない、上層レジスト膜5を形
成した(図1(a))。この時の上層レジスト膜5の膜
厚は200nmである。次に、KrFエキシマレーザー
光を光源とした縮小光学型ステッパーを用いてパターン
露光を行い(露光量30mJ/cm2)、98℃で12
0秒間のベーキングを行った後、0.21規定のTMA
H現像液で現像処理を行い、0.18μmのL/Sパタ
ーン5aを形成した(図1(b))。
【0098】レジストパターン5aの膜厚は180nm
である。レジストパターン5を断面SEM観察したとこ
ろ、図1(b)に示すように、良好な形状でパターン形
成できていることが確認できた。
【0099】以上のように形成したレジストパターン5
をエッチングマスクとして用い、マグネトロン型RIE
装置により、中間膜4と下層レジスト3を一括してエッ
チングした(図1(c))。ソースガスとして流量20
SCCMのCl2 を用い、励起電力300W、真空度3
0mTorrのエッチング条件でエッチングを行ったと
ころ、レジストパターン5aが途中で削れてなくなるこ
となく、中間層4と下層レジスト3を一括してエッチン
グすることができた。
【0100】レジストパターン5aの幅aと下層レジス
トパターン3aの幅bを断面SEMで測定することによ
り、中間層4と下層レジスト3のエッチングで生じた寸
法変換差(=下層レジスト3のパターン幅b−レジスト
パターン幅a)を求めたところ、10nmあることが分
かった。また、エッチング終了後、残ったレジストパタ
ーン5aの膜厚は130nmである。
【0101】さらに、中間層パターン4aと下層レジス
トパターン3aをエッチングマスクとして用い、タング
ステン膜2のエッチングをマグネトロン型反応性イオン
エッチング装置を用いて行った(図2(a))。ソース
ガスとして流量30SCCMのCCl4 、流量20SC
CMのO2 を用い、励起電力350W、真空度15mT
orrのエッチング条件でエッチングを行ったところ、
中間層パターン4aと下層レジストパターン3aが途中
で削れてなくなることなく、タングステン膜2のエッチ
ングを行なうことができた。この時のタングステン膜2
は、垂直に異方性よくエッチングされており、エッチン
グ前のレジストパターン5aの幅aと加工終了後のタン
グステン膜2aのパターン幅cを断面SEMで測定する
ことにより、中間層4、下層レジスト3及び被加工膜2
のエッチングで生じた寸法変換差(タングステン膜2a
のパターン幅c−レジストパターン幅a)を求めたとこ
ろ、15nmであり、許容範囲内(目標加工寸法180
nmの10%以内)に収まっていることが分かった。
【0102】次に、乳酸エチルにウェハー基板1を18
0秒間浸透した後、純水でウエハー表面を洗浄し、タン
グステン膜2a上に付着したポリシランパターン3aを
溶解除去した。その際、下地のポリシランパターン3a
が溶解除去されたため、シリコンパターン4aとレジス
トパターン5aも同時に除去することができた(図2
(b))。剥離後、タングステン膜2aの膜厚を測定し
たところ、300nmであり、タングステン膜2aの膜
減りはなかったことが分かった。
【0103】また、タングステンの開口部の直下に位置
するシリコンウエハー部分も溶解されておらず、レジス
トパターン、シリコンパターン、下層レジストパターン
をタングステンおよびシリコンウエハーから選択的に剥
離することができた。
【0104】比較例1 実施例1と同様、シリコンウェハー21上に成膜された
膜厚300nmのタングステン膜22上に、分子量50
00のノボラック樹脂10gを乳酸エチル90gに溶解
した溶液材料を塗布し、220℃で180秒間ベーキン
グを行ない、下層レジスト膜23を作成した。ベーキン
グ後の下層レジスト膜23の膜厚は300nmである。
次いで、下層レジスト23上に中間層として膜厚200
nmのSiO2 膜24をLPCVD法で成膜した(図5
(a))。そして、実施例1と同様の方法でSiO2
24上にレジストパターン25aを形成した。レジスト
パターン25aを断面SEM観察したところ、図5
(b)に示すように、良好な形状でパターニングできて
いることが分かった。
【0105】以上のように形成したレジストパターン2
5aをエッチングマスクとして用いて、中間膜のエッチ
ングを行った(図5(c))。エッチング装置として
は、マグネトロン型RIE装置を用い、ソースガスとし
て流量20SCCMのCl2 を用い、励起電力300
W、真空度30mTorrのエッチング条件でエッチン
グを行った。レジストパターン幅gと中間層のパターン
幅hを断面SEMで測定し、中間層のエッチングで生じ
た寸法変換差(中間層のパターン幅h−レジストパター
ン幅g)を求めたところ、15nmあることが分かっ
た。
【0106】次いで、中間層パターン24aをエッチン
グマスクとして用いて、下層レジスト23のエッチング
を行なった(図6(a))。エッチング装置にはマグネ
トロン型RIE装置を用い、ソースガスとして流量20
SCCMのO2 を用い、励起電力300W、真空度30
mTorrのエッチング条件で、エッチングを行なっ
た。レジストパターン幅dと下層レジストのパターン幅
eを断面SEMで測定し,中間層24と下層レジスト2
3のエッチングで生じた寸法変換差を求めたところ、2
5nmあることが分かった。
【0107】次に、中間層パターン24aと下層レジス
トパターン23aをエッチングマスクとして用いて、タ
ングステン膜22のエッチングを、マグネトロン型反応
性イオンエッチング装置を用いて行なった(図6
(b))。ソースガスとして流量30SCCMのCCl
4 および流量20SCCMのO2 を用い、励起電力35
0W、真空度15mTorrのエッチング条件でエッチ
ングを行なったところ、中間層パターン24aと下層レ
ジストパターン23aが途中で削れてなくなることな
く、タングステン膜22のエッチングを行なうことがで
きた。
【0108】レジストパターン25aのパターン幅dと
タングステン膜のパターン幅fを断面SEMで測定し、
中間層24、下層レジスト23及びタングステン膜22
aのエッチングにより生じた寸法変換差(タングステン
膜22aのパターン幅f−レジストパターン幅d)を求
めたところ、35nmあり、許容範囲(目標加工寸法1
80nmの10%)を満たさないことが分かった。
【0109】最後に、下層レジストパターン23aを除
去して、タングステンパターン22aを得ることができ
た(図6(c))。
【0110】実施例1と比較例1との比較から、本発明
の方法により、3層レジスト法のエッチング工程を一回
減らすことが可能となり、その結果、プロセスコストを
減らすことができたばかりではなく、エッチング時に生
じる寸法変換差を低減することができ、被加工膜を所望
の寸法で加工することが可能となったことがわかる。
【0111】比較例2 図上記式2−2に示す平均分子量800のポリシラン8
gをアニソール92gに溶解して下層レジストの溶液材
料を作成した。実施例1で成膜したタングステン膜22
上に下層レジストの溶液材料をスピンコーテング法によ
り塗布した後、80℃で90秒間ベーキングを行った。
この時の下層レジスト26の膜厚は300nmである。
そして、実施例1と同様の方法で下層レジスト26上に
レジストパターン27を形成した。
【0112】レジストパターン27の断面形状をSEM
観察したところ、図7に示すように、レジスト残りが生
じていることが分かった。これは、シリコン有機膜とレ
ジストが反応したためである。このように、シリコン有
機膜とレジストは反応を起こし、正常なレジストプロフ
ァイルが得られない場合があるが、シリコン膜をシリコ
ン有機膜とレジストとの間に介在させることで、レジス
トとシリコン有機膜との反応を防ぐことができ、良好な
レジストプロファイルを得ることが出来る。
【0113】実施例2 上記式1−1に示す平均分子量8000のポリシラン8
gをトルエン92gに溶解して下層レジストの溶液材料
を作成した。シリコンウェハー1上に成膜された膜厚5
00nmのTEOS酸化膜2上に下層レジストの溶液材
料をスピンコーテング法により塗布した後、80℃で9
0秒間ベーキングを行った。この時の下層レジスト3の
膜厚は100nmである。続いて、下層レジスト3上に
中間層4として膜厚100nmのポリシリコンをLPC
VD法で成膜した。そして、中間層4上に東京応化工業
社製ネガ型化学増幅型レジストTDUR−N009を塗
布し、98℃で120秒間ベーキングを行なった(図1
(a))。この時のレジスト5の膜厚は150nmであ
る。
【0114】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
した縮小光学型ステッパーを用いてパターン露光を行い
(露光量30mJ/cm2)、98℃で120秒間のベ
ーキングを行った後、0.27規定のTMAH現像液で
現像処理を行い、0.18μmL/Sのレジストパター
ン5aを形成した。レジストパターン5aの膜厚は13
0nmである。レジストパターン5aを断面SEM観察
したところ、図1(b)に示すように良好な形状でパタ
ーン形成できていることが確認できた。
【0115】以上のように形成したレジストパターンを
エッチングマスクとして用いて、マグネトロン型RIE
装置により、中間膜4と下層レジスト3のエッチングを
行った(図1(c))。ソースガスとして流量20SC
CMのHBrを用い、励起電力300W、真空度30m
Torrのエッチング条件でエッチングを行ったとこ
ろ、レジストパターン5aが途中で削れてなくなること
なく、中間層4と下層レジスト3を一括してエッチング
することができた(図1(c))。
【0116】図1(c)に示すように、中間層パターン
4aと下層レジストパターン3aの加工形状は、垂直に
異方性よくエッチングされており、レジストパターン幅
aと下層レジストパターン4aのパターン幅bを断面S
EMで測定することによって,中間層4及び下層レジス
ト3のエッチングで生じた寸法変換差を求めたところ、
10nmあることが分かった。また、エッチング終了
後、残ったレジストの膜厚は100nmである。
【0117】さらに、中間層パターン4aと下層レジス
トパターン3aをエッチングマスクとして用い、マグネ
トロン型反応性イオンエッチング装置により、TEOS
酸化膜のエッチングを行った(図2(a))。ソースガ
スとして流量30SCCMのC4 8 、流量30SCC
MのCO、流量160SCCMのArを用い、励起電力
350W、真空度15mTorrのエッチング条件でエ
ッチングを行ったところ、中間層パターン4aと下層レ
ジストパターン3aが途中で削れてなくなることなく、
TEOS酸化膜2のエッチングを行なうことができた。
この時のTEOS酸化膜2は、垂直に異方性よくエッチ
ングされており、レジストパターン幅aと加工されたT
EOS酸化膜2aのパターン幅cを断面SEMで測定す
ることによって、中間層4、下層レジスト3及びTEO
S酸化膜2のエッチングで生じた寸法変換差を求めたと
ころ、15nmあり、許容範囲内(目標加工寸法180
nmの10%以内)を満たしていることが分かった。
【0118】次に、アニソールに180秒間浸透した
後、純水でウェハー1の表面を洗浄し、TEOS酸化膜
パターン2a上の下層レジストパターン3aを溶解除去
した。その際、シリコン膜4とレジストパターン5aも
下地である下層レジストパターン3aが溶解除去された
ため、同時に除去された(図2(b))。下層レジスト
パターン3aの剥離後、TEOS酸化膜パターン2aの
膜厚を測定したところ、500nmあり、TEOS酸化
膜パターン2aは溶解されず、膜減りしていないことが
分かった。
【0119】また、TEOS酸化膜パターン2aの開口
部の直下に位置するシリコンウエハー部分も溶解されて
おらず、レジストパターン、シリコンパターン、下層レ
ジストパターンをTEOS酸化膜パターンおよびシリコ
ンウエハーと選択的に剥離することができた。
【0120】比較例3 シリコン基板31上に、実施例3と同様の方法で作成し
たTEOS酸化膜32上に、LPCVD法により膜厚2
00nmのポリシリコン膜33を形成した。次に、実施
例1と同様の方法でポリシリコン膜33上にレジスト3
4を塗布し(図8(a))、次いで0.18μmL/S
のレジストパターン34aを形成した(図8(b))。
更に、レジストパターン34aをエッチングマスクとし
て用いて、ポリシリコン膜33のエッチングをマグネト
ロン型反応性イオンエッチング装置を用いて行なった
(図9(a))。
【0121】即ち、ソースガスとして流量30SCCM
のHBrを用い、励起電力500W、真空度40mTo
rrのエッチング条件でエッチングを行なったところ、
レジストパターン34aがエッチング途中で削れてなく
なることなく、ポリシリコン膜33をエッチングするこ
とができた。
【0122】続いて、パターニングされたポリシリコン
膜33aをマスクとして用い、マグネトロン型エッチン
グ装置によりTEOS酸化膜32をエッチングした。ソ
ースガスとして流量20SCCMのC4 8 、および流
量40SCCMのArを用い、励起電力200W、真空
度40mTorrのエッチング条件でエッチングを行な
ったところ、ポリシリコン膜33aはエッチング途中で
削れてなくなることなく、TEOS酸化膜32を加工
し、TEOS酸化膜パターン32aを形成することがで
きた(図9(b))。
【0123】次に、エッチングマスクとして用いたポリ
シリコン膜33aの剥離を、ケミカルドライエッチング
装置を用いて行なった。ソースガスとして流量30SC
CMのHBrを用い、励起電力400W、真空度30m
Torrのエッチング条件でエッチングを行なったとこ
ろ、ポリシリコン膜33aを剥離することができた(図
9(c))。
【0124】しかしながら、TEOS酸化膜パターン3
2aの開口部の直下に位置するシリコンウェハーの部分
Aもエッチングされていることが分かった。このよう
に、ポリシリコン膜33aをエッチングマスクとして用
いると,剥離の際に下地膜のエッチングすべきではない
部分までエッチングされてしまうという問題が生じるこ
とが分かる。
【0125】実施例3 上述の式2−5に示す、平均分子量8000のポリシラ
ン8gをキシレン92gに溶解して下層レジストの溶液
材料を作成した。シリコンウェハー1上で成膜された膜
厚500nmのSiN膜2上に、下層レジストの溶液材
料をスピンコーテング法により塗布した後、80℃で9
0秒間ベーキングを行った。この時の下層レジスト3の
膜厚は200nmである。続いて、下層レジスト3上に
中間層4として膜厚100nmのリンドープポリシリコ
ンをLPCVD法で成膜した。続いて、中間層4上にシ
ップレー社製ネガ型化学増幅型レジストXP89131
を塗布し、98℃で120秒間ベーキングを行なった
(図1(a))。この時のレジスト5の膜厚は150n
mである。
【0126】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
した縮小光学型ステッパーを用いてパターン露光を行い
(露光量30mJ/cm2 )、98℃で120秒間のベ
ーキングを行った後、0.27規定のTMAH現像処理
を行い、0.18μmL/Sのレジストパターン5aを
形成した。レジストパターン5aの膜厚は130nmで
ある。レジストパターン5aを断面SEM観察したこと
ろ、図1(b)に示すように良好な形状でパターン形成
できていることが確認できた。
【0127】以上のように形成したレジストパターン5
aをエッチングマスクとして用い、マグネトロン型RI
E装置により中間膜4と下層レジスト3を一括してエッ
チングした(図1(c))。ソースガスとして流量42
0SCCMのCF4 を用い、励起電力300W、真空度
30mTorrのエッチング条件でエッチングを行った
ところ、レジストパターン5aが途中で削れてなくなる
ことなく、中間層4と下層レジスト3を一括してエッチ
ングすることができた(図1(c))。
【0128】図1(c)に示すように、中間層パターン
4aと下層レジストパターン3aの加工形状は垂直に異
方性よくエッチングされており、レジストパターン幅a
と下層レジストパターン3aのパターン幅bを断面SE
Mで測定し、中間層4及び下層レジスト3のエッチング
で生じた寸法変換差を求めたところ、断面SEMで観察
できる測定限界(5nm)以下だった。また、エッチン
グ終了後、残ったレジストパターン5aの膜厚は100
nmである。
【0129】さらに、中間層パターン4aと下層レジス
トパターン3aをエッチングマスクとして用い、SiN
膜2のエッチングをマグネトロン型反応性イオンエッチ
ング装置を用いて行った(図2(a))。ソースガスと
して流量30SCCMのCHF3 、流量80SCCMの
CO、流量80SCCMのAr、および流量5SCCM
のO2 を用い、励起電力350W、真空度3mTorr
のエッチング条件でエッチングを行ったところ、中間層
パターン4と下層レジストパターン3が途中で削れなく
なることなく、SiN膜2のエッチングを行なうことが
できた。
【0130】この時のSiN膜2は垂直に異方性よくエ
ッチングされており、エッチング前のレジストパターン
幅aと加工終了後のSiN膜パターン2aのパターン幅
cを断面SEMで測定し、中間層4、下層レジスト3及
びSiN膜2のエッチングにより生じた寸法変換差を求
めたところ、断面SEMで観察できる測定限界(5n
m)以下であり、許容範囲内(目標加工寸法180nm
の10%以内)に収まっていることが分かった。
【0131】次に、ウェハー基板1を180℃で180
秒間ベーキングし、赤外吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、1100cm-1付近でシロキサン結合による吸収が
観測された。これは、ベークによりポリシラン中のSi
−Si結合が酸化されたためである。続いて、フッ酸に
ウエハー基板1を120秒間浸漬させた後、純水でウェ
ハーを洗浄し、シリコン有機膜3を溶解除去した。その
際、シリコン有機膜3上のポリシリコン膜4も同時にS
iN膜、ウエハー基板を溶解することなく選択的に剥離
することができた。
【0132】実施例4 シリコンウェハー11上に成膜がなされた膜厚300n
mのTEOS酸化膜12上に、下層レジスト13として
東レダウコーニング社製のスピンオングラス(商品名
FOX)をスピンコーテング法で塗布した後、空気中で
200℃で120秒間ベーキングを行った。この時のス
ピンオングラスの膜厚は100nmである。続いて、ス
ピンオングラス13上に中間層として膜厚300nmの
アモルファスシリコン膜14をスパッター法で成膜し
た。そして、アモルファスシリコン膜14上に東京応化
工業社製ポジ型化学増幅型レジストTDUR−P007
を塗布し、98℃で120秒間ベーキングを行なった
(図3(a))。この時のレジストの膜厚は200nm
である。
【0133】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
した縮小光学型ステッパーを用いてパターン露光を行い
(露光量30mJ/cm2)、98℃で120秒間のベ
ーキングを行った後、0.21規定のTMAH現像液で
現像処理を行い、0.18μmL/Sのレジストパター
ン15aを形成した(図3(b))。このレジストパタ
ーン15aの膜厚は170nmである。レジストパター
ン15aを断面SEM観察したところ、図3(b)に示
すように、良好な形状でパターンが形成されていること
が確認できた。
【0134】以上のように形成したレジストパターン1
5aをエッチングマスクとして用い、マグネトロン型R
IE装置によりアモルファスシリコン膜14をエッチン
グした(図3(c))。即ち、ソースガスとして流量2
0SCCMのCl2 を用い、励起電力300W、真空度
30mTorrのエッチング条件でエッチングを行った
ところ、レジストパターン15aが途中で削れてなくな
ることなく、エッチングすることができた。
【0135】なお、エッチング終了後、残ったレジスト
パターン15aの膜厚は100nmである。エッチング
前のレジストパターン15aの幅dとアモルファスシリ
コンパターン14aの幅eを断面SEMで測定すること
により、アモルファスシリコンのエッチングで生じた寸
法変換差(アモルファスシリコンのパターン幅e−レジ
ストパターン幅d)を求めたところ、5nmあることが
分った。
【0136】さらに、アモルファスシリコンパターン1
4aをエッチングマスクとしてとして用いて、マグネト
ロン型RIE装置により、スピンオングラス膜13とT
EOS酸化膜12を一括してエッチングした(図4
(a))。ソースガスとして流量30SCCMのC4
8 、流量20SCCMのArを用い、励起電力350
W、真空度15mTorrのエッチング条件でエッチン
グを行ったところ、アモルファスシリコンパターン14
aが途中で削れてなくなることなく、エッチングを行な
うことができた。
【0137】エッチング前のレジストパターン15aの
幅dと加工終了後のTEOS酸化膜パターン12aのパ
ターン幅fを断面SEMで測定することにより、アモル
ファスシリコン膜14、スピンオングラス膜13及びT
EOS酸化膜12のエッチングで生じた寸法変換差(T
EOS酸化膜パターン12aのパターン幅f−レジスト
パターン15aの幅d)を求めたところ、10nmで許
容範囲内(目標加工寸法180nmの10%以内)にあ
ることが分った。
【0138】次に、0.27規定のTMAH現像液にウ
ェハー基板11を120秒間浸漬した後、純水でウェハ
ー11の表面を洗浄し、スピンオングラス膜パターン1
3aを溶解除去した。その際、シリコン膜14とレジス
トパターン15aも下地のスピンオングラス膜パターン
13aが除去されたため、同時に除去することができた
(図4(b))。剥離後、TEOS酸化膜パターン12
aの膜厚を測定したところ、300nmであり、TEO
S酸化膜パターン12aは溶解していないことが分っ
た。
【0139】また、TEOS酸化膜パターン12aの開
口部の直下に位置するシリコンウエハー部分も溶解され
ておらず、レジストパターン、シリコン膜、下層レジス
トをTEOS酸化膜およびシリコンウエハーと選択的に
剥離することができた。
【0140】比較例4 シリコンウェハー41上に、実施例4と同様の方法で作
成したTEOS酸化膜42上に、分子量5000のノボ
ラック樹脂10gを乳酸エチル90gに溶解した溶液材
料を塗布し、220℃で180秒間ベーキングを行な
い、下層レジスト膜43を作成した。ベーキング後の下
層レジスト膜43の膜厚は300nmである。
【0141】次に、下層レジスト43上に中間層として
膜厚200nmのSiO2 膜44をLPCVD法で成膜
した。そして、実施例4と同様の方法で、SiO2 膜4
4上にレジスト膜45を形成し(図10(a))、これ
をパターニングしてレジストパターン45aを形成した
(図10(b))。このレジストパターン45aを断面
SEM観察したところ、図10(b)に示すように、良
好な形状でパターニングできていることが分った。
【0142】以上のように形成したレジストパターン4
5aをマスクとして用いて、中間膜44のエッチングを
行った(図10(c))。エッチング装置にはマグネト
ロン型RIE装置を用い、ソースガスとして流量20S
CCMのC4 8 、流量100SCCMのCO、流量2
00SCCMのArを用い、励起電力300W、真空度
30mTorrのエッチング条件でエッチングを行っ
た。レジストパターン幅jと中間層パターン44aのパ
ターン幅kを断面SEMで測定し、中間層44のエッチ
ングで生じた寸法変換差(中間層パターンのパターン幅
k−レジストパターン幅j)を求めたところ、15nm
あることが分った。
【0143】次に、中間層パターン44aをマスクとし
て用いて下層レジスト43のエッチングを行なった。エ
ッチング装置としてはマグネトロン型RIE装置を用
い、ソースガスとして流量20SCCMのO2 を用い、
励起電力300W、真空度30mTorrのエッチング
条件でエッチングを行った。レジストパターン幅jと下
層レジストパターン43aのパターン幅lを断面SEM
で測定し、中間層と下層レジストのエッチングで生じた
寸法変換差(下層レジストのパターン幅l−レジストパ
ターン幅j)を求めたところ、20nmあることが分か
った。
【0144】更に、中間層パターン44aと下層レジス
トパターン43aをマスクとして用いて、TEOS酸化
膜42のエッチングを、マグネトロン型反応性イオンエ
ッチング装置により行った(図11(a))。ソースガ
スとして流量30SCCMのC4 8 、流量20SCC
MのCOおよび流量100SCCMのArを用い、励起
電力350W、真空度15mTorrのエッチング条件
でエッチングを行ったところ、中間層パターン44aと
下層レジストパターン43aが途中で削れてなくなるこ
となく、TEOS酸化膜42のエッチングを行なうこと
ができた。
【0145】レジストパターン45aのパターン幅jと
TEOS酸化膜パターン42aのパターン幅mを断面S
EMで測定し、中間層44、下層レジスト43及びTE
OS酸化膜42のエッチングにより生じた寸法変換差
(TEOS酸化膜42のパターン幅m−レジストパター
ン幅j)を求めたところ、35nmあり、許容範囲(目
標加工寸法180nmの10%以内)に収まらないこと
が分かった。
【0146】以上のように、本比較例の方法では、本発
明の方法よりもエッチング工程が1回多く、即ち、発明
の方法により3層レジスト法のエッチング工程を一回減
らすことが可能となったが分かる。その結果、プロセス
コストを減らすことができたばかりでなく、エッチング
時に生じる寸法変換差を低減することができ、被加工膜
を所望の寸法で加工できることが可能となった。
【0147】比較例5 実施例4と同様にして、シリコンウエハー51上に作成
したTEOS酸化膜52上に、LPCVD法で膜厚20
0nmのポリシリコン膜53を形成した。次に、実施例
4との同様の方法でポリシリコン膜上にレジスト54を
塗布し(図12(a))、0.18μmL/Sのレジス
トパターン54aを形成した(図12(b))。
【0148】更に、レジストパターン54aをエッチン
グマスクとして用いて、ポリシリコン膜53のエッチン
グを、マグネトロン型反応性イオンエッチング装置を用
いて行なった。ソースガスとして流量30SCCMのH
Brを用い、励起電力500W、真空度40mTorr
のエッチング条件でエッチングを行なったところ、レジ
ストパターン54がエッチング途中で削れてなくなるこ
となく、ポリシリコン膜53をエッチングすることがで
きた(図12)(c))。
【0149】続いて、パターニングされたポリシリコン
パターン53aをエッチングマスクとして用いて、TE
OS酸化膜52をマグネトロン型エッチング装置を用い
てエッチングした。ソースガスとして流量20SCCM
のC4 8 、および流量40SCCMのArを用い、励
起電力200W、真空度40mTorrのエッチング条
件でエッチングを行なったところ、ポリシリコンパター
ン53aがエッチング途中で削れてなくなることなく、
TEOS酸化膜パターン52aを形成することができた
(図13(a))。
【0150】次に、エッチングマスクとして用いたポリ
シリコンパターン53aの剥離をケミカルドライエッチ
ング装置を用いて行なった。ソースガスとして流量30
SCCMのHBrを用い、励起電力400W、真空度3
0mTorrのエッチング条件でエッチングを行なった
ところ、ポリシリコンパターン53aを剥離することが
できた(図13(b)。しかし、シリコンウエハー51
の露出する部分Aもエッチングされていることが分かっ
た。
【0151】このように、ポリシリコンパターン53a
のみをエッチングマスクとして用いると、剥離の際に下
地膜のエッチングすべきではない部分までエッチングさ
れてしまうという問題が生じることが分かる。
【0152】実施例5 シリコンウェハー11上に成膜がなされた膜厚300n
mのTEOS酸化膜12上に、下層レジスト13として
東レダウコーニング社製のSiO2 膜12上に、下層レ
ジスト13として東レダウコーニング社製のスピンオン
グラス(商品名FOX)をスピンコーテング法で塗布し
た後、酸素濃度30ppmの窒素雰囲気下で350℃で
120秒間ベーキングを行った。この時のスピンオング
ラスの膜厚は100nmである。続いて、スピンオング
ラス13上に中間層として膜厚300nmのポリシラン
膜14を成膜した。ポリシラン膜14は、化学式2−1
3に示す平均分子量30,000のポリシラン5gをア
ニソール95gに溶解して作成した溶液をスピンコーテ
ィング法により塗布した後、160℃で120秒間ベー
キングを行うことにより成膜した。
【0153】そして、ポリシラン膜14上にシップレー
社製ポジ型化学増幅型レジストAPEX−Eを塗布し、
98℃で120秒間ベーキングを行なった(図3
(a))。この時のレジストの膜厚は200nmであ
る。
【0154】次に、KrFエキシマレーザー光を光源と
した縮小光学型ステッパーを用いてパターン露光を行い
(露光量24mJ/cm2 )、98℃で120秒間のベ
ーキングを行った後、0.21規定のTMAH現像液で
現像処理を行い、0.18μmL/Sパターン15aを
形成した(図3(b))。レジストパターン15aの膜
厚は170nmである。レジストパターン15aの断面
を観察したところ、図3(b)に示すように、良好な形
状でパターンが形成されていることが確認できた。
【0155】以上のように形成したレジストパターン1
5aをエッチングマスクとして用い、マグネトロン型R
IE装置によりシリコン有機膜14をエッチングした
(図3(c))。即ち、ソースガスとして流量100S
CCMのCl2 を用い、励起電力300W、真空度30
mTorrのエッチング条件でエッチングを行ったとこ
ろ、レジストパターン15aが途中で削れてなくなるこ
となく、エッチングすることができた。
【0156】なお、エッチング終了後、残ったレジスト
パターン15aの膜厚は90nmである。エッチング前
のレジストパターン15aのパターン幅dとポリシラン
パターン14aのパターン幅eを断面SEMで測定する
ことにより、有機シリコン膜のエッチングで生じた寸法
変換差(ポリシランパターンのパターン幅e−レジスト
パターンのパターン幅d)を求めたところ、7nmある
ことが分った。
【0157】さらに、ポリシランパターン14aをエッ
チングマスクとしてとして用いて、マグネトロン型RI
E装置により、スピンオングラス膜13とSiO2 膜1
2を一括してエッチングした(図4(a))。ソースガ
スとして流量10SCCMのC4 8 、流量100SC
CMのCO、流量200SCCMのArを用い、励起電
力800W、真空度60mTorrのエッチング条件で
エッチングを行ったところ、ポリシランパターン14a
が途中で削れてなくなることなく、エッチングを行なう
ことができた。
【0158】エッチング前のレジストパターン幅dと加
工終了後のSiO2 膜パターン12aのパターン幅fを
断面SEMで測定することにより、ポリシラン膜14、
スピンオングラス膜13、およびSiO2 膜12のエッ
チングで生じた寸法変換差(SiO2 膜パターン12a
のパターン幅f−レジストパターン15aのパターン幅
d)を求めたところ、12nmで許容範囲内(目標加工
寸法0.18μmの10%以内)にあることが分った。
【0159】次に、0.27規定のTMAH現像液にウ
ェハー基板11を120秒間浸漬した後、純水でウェハ
ー11の表面を洗浄し、スピンオングラス膜パターン1
3aを溶解除去した。その際、ポリシランパターン14
aとレジストパターン15aも下地のスピンオングラス
膜パターン13aが除去されたため、同時に除去するこ
とができた(図4(b))。剥離後、SiO2 膜パター
ン12aの膜厚を測定したところ、300nmであり、
SiO2 膜パターン12aは溶解していないことが分っ
た。
【0160】また、SiO2 膜パターンの開口部の直下
に位置するシリコンウエハー部分も溶解されておらず、
レジストパターン、ポリシランパターン、スピンオング
ラス膜パターンを、SiO2 膜パターンおよびシリコン
ウエハーと選択的に剥離することができた。
【0161】実施例6 本実施例では、実施例2において、パターン露光を電子
ビームで行った場合について説明する。まず実施例2と
同様にして、シリコンウエハー1上にTEOS酸化膜
2、下層レジスト3、ポリシリコン4、およびレジスト
5を順次形成した。次いで、電子ビーム描画装置(JB
X−5DII、JEOL社製)を用い、加速電圧50k
eV、ドーズ量10μC/cm2 で描画を行った。次
に、実施例1と同様にして露光後の加熱、現像処理を行
ったところ、図1(b)に示すように、良好な形状で
0.18μmラインアンドスペースパターン5aが形成
できていることが分かった。
【0162】その後、実施例2と同様にしてTEOS酸
化膜2を加工した後、下層レジストパターン3aをアニ
ソールで溶解除去することによって、レジストパターン
5a、ポリシリコンパターン4aおよび下層レジストパ
ターン3aを、TEOS酸化膜パターン2aおよびシリ
コンウエハー1に対し選択的に剥離した。
【0163】このように、本発明では、パターン露光
を、紫外光のみならず電子ビームを用いて行うことも可
能である。レジスト直下が導電性のあるシリコン膜から
なるため、描画中にチャージアップが生ずることなく、
位置ずれのないレジストパターンを得ることができる。
【0164】実施例7 本実施例では、実施例4において、パターン露光を電子
ビームで行った場合について説明する。まず実施例2と
同様にして、シリコンウエハー上にTEOS酸化膜、下
層レジスト、ポリシリコン、およびレジストを順次形成
した。次いで、電子ビーム描画装置(JBX−5DI
I、JEOL社製)を用い、加速電圧50keV、ドー
ズ量10μC/cm2 で描画を行った。次に、実施例1
と同様にして露光後の加熱、現像処理を行ったところ、
図1(b)に示すように、良好な形状で0.18μmラ
インアンドスペースパターンが形成できていることが分
かった。
【0165】その後、実施例2と同様にしてTEOS酸
化膜を加工した後、下層レジストをアニソールで溶解除
去することによって、レジストパターン、ポリシリコン
および下層レジストを、TEOS酸化膜およびシリコン
ウエハーに対し選択的に剥離した。
【0166】このように、本発明では、パターン露光
を、紫外光のみならず電子ビームを用いて行うことも可
能である。レジスト直下が導電性のあるシリコン膜から
なるため、描画中にチャージアップが生ずることなく、
位置ずれのないレジストパターンを得ることができる。
【0167】実施例8 上記化学式1−1、1−13、2−1、および2−12
を溶媒であるアニソール、キシレン、トルエン、クメン
にそれぞれ溶解し、16種類のポリシラン溶液を調製し
た。配合量はいずれの溶液でもポリシラン8g、溶媒9
2gとした。次いで、溶液を紫外光から遮断する遮光瓶
に入れ、室温で一ヶ月間保存した。そして、それぞれの
溶液をシリコンウエハー上に塗布し、80℃で60秒間
ベーキングを行って溶媒を気化させ、シリコン有機膜を
成膜した。
【0168】次に、赤外分光法でそれぞれの膜について
シロキサン結合の生成量を調べた。シロキサン結合によ
る吸収強度をSi−フェニル結合による吸収強度で規格
化して求めたシロキサン結合の生成量(=シロキサン結
合よる吸収ピークの面積/Si−フェニル結合による吸
収ピークの面積)を下記表1に示す。
【0169】
【表1】
【0170】続いて、実施例1と同様の方法で成膜した
レジストとシリコン有機膜とのエッチング選択比を調べ
た結果を下記表2に示す。エッチング条件は、実施例1
でレジストパターンをエッチングマスクとしてシリコン
有機膜をエッチングした場合と同様の条件とした。ま
た、エッチングレートの測定はべた膜で行った。レジス
トのエッチングレートは、75nm/分である。なお、
エッチング選択比は、(シリコン有機膜のエッチングレ
ート)/(レジストのエッチングレート)で定義した。
【0171】
【表2】
【0172】上記表2から、酸化を抑えたシリコン有機
膜を成膜することができたため、レジストと高いエッチ
ング選択比がとれていることが分かる。
【0173】比較例6 実施例4の4種類のポリシランをシクロヘキサノンに溶
解して、4種類の溶液材料を作成した。配合量はいずれ
の溶液でもポリシラン8g、シクロヘキサノン92gと
した。そして、実施例8と同様にして酸化の進行状態、
およびレジストとのエッチング選択比を調べた。
【0174】上記表1から、シクロヘキサノン溶媒を用
いて調製した溶液で作成した膜では酸化が進んでおり、
溶液保存中にポリシランンの酸化が進んでいることがわ
かる。これは、シクロヘキサノンが他の化合物と反応し
易い不飽和結合をもっているためと思われる。また、上
記表2から、シリコン有機膜の酸化が進んでいるため
に、レジストとのエッチング選択比が低下していること
が分かる。
【0175】本比較例と実施例との比較から、不飽和結
合を含まない溶媒を用いることにより、貯蔵安定性が増
加し、酸化の進行を抑えたシリコン有機膜を抑えること
ができることがわかる。その結果、レジストとのエッチ
ング選択比を高く維持することが可能となり、レジスト
の膜厚を薄くすることができる。
【0176】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1およ
び第2の態様によれば、3層レジスト法において、レジ
ストパターンをマスクとして用いて中間層と下層レジス
トを一括してエッチングすることにより、被加工膜の加
工までに必要なエッチング工程数を減らし、かつエッチ
ング時に生じる寸法変化差を低減し、寸法制御性よく被
加工膜を加工することが可能である。また、本発明の第
3および第4の態様によれば、3層レジスト法におい
て、中間層をマスクとして用いて下層レジストおよび被
加工膜を一括してエッチングすることにより、被加工膜
の加工までに必要なエッチング工程数を減らし、かつエ
ッチング時に生じる寸法変化差を低減し、寸法制御性よ
く被加工膜を加工することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の態様に係る半導体装
置の製造方法を工程順に示す断面図。
【図2】本発明の第1および第2の態様に係る半導体装
置の製造方法を工程順に示す断面図。
【図3】本発明の第3および第4の態様に係る半導体装
置の製造方法を工程順に示す断面図。
【図4】本発明の第3および第4の態様に係る半導体装
置の製造方法を工程順に示す断面図。
【図5】比較例1に係る半導体装置の製造方法を工程順
に示す断面図。
【図6】比較例1に係る半導体装置の製造方法を工程順
に示す断面図。
【図7】比較例2におけるレジストパターンの断面形状
をSEM観察した結果を示す断面図。
【図8】比較例3に係る半導体装置の製造方法を工程順
に示す断面図。
【図9】比較例3に係る半導体装置の製造方法を工程順
に示す断面図。
【図10】比較例4に係る半導体装置の製造方法を工程
順に示す断面図。
【図11】比較例4に係る半導体装置の製造方法を工程
順に示す断面図。
【図12】比較例5に係る半導体装置の製造方法を工程
順に示す断面図。
【図13】比較例5に係る半導体装置の製造方法を工程
順に示す断面図。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51…シリコン基板 2,22…タングステン膜 2a,22a…タングステンパターン 3,23,26,43…下層レジスト膜 3a,23a,26a,43a…下層レジストパターン 4,14…アモルファスシリコン膜 4a,14a…アモルファスシリコンパターン 5,25,45…上層レジスト膜 5a,25a,45a…上層レジスト膜パターン 24,44…SiO2 膜 24a,44a…SiO2 膜パターン 15,27,34,54…レジスト 15a,27a,34a,54a…レジストパターン 12,32,42,52…TEOS酸化膜 12a,32a,42a,52a…TEOS酸化膜パタ
ーン 13…スピンオングラス 13a…スピンオングラスパターン 33,53…ポリシリコン膜 33a,53a…ポリシリコンパターン

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)被加工膜上に、主鎖にSi−Si
    結合を有する化合物を含むシリコン有機膜を形成する工
    程と、 (b)前記シリコン有機膜上にシリコン膜を形成する工
    程と、 (c)前記シリコン膜上に感光性樹脂膜を形成する工程
    と、 (d)前記感光性樹脂膜に対してパターン露光を行い、
    レジストパターンを形成する工程と、 (e)前記レジストパターンをエッチングマスクとして
    用いて、前記シリコン膜および前記シリコン有機膜を一
    括してエッチングする工程と、 (g)前記エッチングにより形成された前記シリコン膜
    及び前記シリコン有機膜のパターンをエッチングマスク
    として用いて、前記被加工膜をエッチングする工程と、 (h)前記シリコン有機膜を除去する工程と、を具備す
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記被加工膜は、シリコン基板、導電性
    膜、有機系材料からなる絶縁膜、およびシリコン原子を
    含む絶縁膜からなる群から選ばれた一種であることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)シリコン原子を含む絶縁膜上に、
    シロキサン結合を有する化合物を含むシリコン有機膜を
    形成する工程と、 (b)前記シリコン有機膜上にシリコン膜を形成する工
    程と、 (c)前記シリコン膜上に感光性樹脂膜を形成する工程
    と、 (d)前記感光性樹脂膜に対してパターン露光を行い、
    レジストパターンを形成する工程と、 (e)前記レジストパターンをエッチングマスクとして
    用いて、前記シリコン膜をエッチングする工程と、 (g)前記エッチングにより形成された前記シリコン膜
    のパターンをエッチングマスクとして用いて、前記シリ
    コン有機膜と前記シリコン原子を含む絶縁膜を一括して
    エッチングする工程と、 (h)前記シリコン有機膜を除去する工程と、を具備す
    る半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シリコン有機膜は、シロキサン結合
    を有する化合物を有機溶剤に溶解して得た溶液を塗布し
    た後、ベーキングすることにより形成される請求項3に
    記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記シリコン有機膜は、Si−Si結合
    を主鎖に有する化合物を有機溶剤に溶解して得た溶液を
    塗布し、ベーキングし、酸素の存在する雰囲気下で加熱
    するかまたはエネルギービームを照射することにより形
    成される請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 (a)シリコン原子を含む絶縁膜上に、
    シロキサン結合を有する化合物を含む第1のシリコン有
    機膜を形成する工程と、 (b)前記第1のシリコン有機膜上に、主鎖にSi−S
    i結合を有する化合物を含む第2のシリコン有機膜を形
    成する工程と、 (c)前記第2のシリコン有機膜上に感光性樹脂膜を形
    成する工程と、 (d)前記感光性樹脂膜に対してパターン露光を行い、
    レジストパターンを形成する工程と、 (e)前記レジストパターンをエッチングマスクとして
    用いて、前記第2のシリコン有機膜をエッチングする工
    程と、 (g)前記エッチングにより形成された前記第2のシリ
    コン有機膜のパターンをエッチングマスクとして用い
    て、前記第1のシリコン有機膜および前記シリコン原子
    を含む絶縁膜を一括してエッチングする工程と、 (h)前記第1のシリコン有機膜を除去する工程と、を
    具備する半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のシリコン有機膜は、シロキサ
    ン結合を有する化合物を有機溶剤に溶解して得た溶液を
    塗布した後、ベーキングすることにより形成される請求
    項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のシリコン有機膜は、Si−S
    i結合を主鎖に有する化合物を有機溶剤に溶解して得た
    溶液を塗布し、ベーキングし、酸素の存在する雰囲気下
    で加熱するかまたは紫外光を照射することにより形成さ
    れる請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記主鎖にSi−Si結合を有する化合
    物は、ポリシランまたはポリシレンである請求項1、
    5、6および8のいずれかの項に記載の半導体装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記工程(e)または(g)は、反応
    性プラズマエッチング、マグネトロン反応性プラズマエ
    ッチング、電子ビームプラズマエッチング、TCPエッ
    チング、ICPエッチング、またはECRプラズマエッ
    チングにより行われる請求項1、3および6のいずれか
    の項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記シリコン原子を含む絶縁膜は、酸
    化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、
    またはスピンオングラス膜である請求項2、3および6
    のいずれかの項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 (a)被加工膜上に、主鎖にSi−S
    i結合を有する化合物を含むシリコン有機膜を形成する
    工程と、 (b)前記シリコン有機膜上に感光性樹脂膜を形成する
    工程と、 (c)前記感光性樹脂膜に対してパターン露光を行い、
    レジストパターンを形成する工程とを具備し、前記シリ
    コン有機膜が、前記主鎖にSi−Si結合を有する化合
    物と、不飽和結合を含有しない溶媒を少なくとも含む溶
    液を塗布することによって成膜されることを特徴とする
    パターン形成方法。
  13. 【請求項13】 前記主鎖にSi−Si結合を有する化
    合物が、前記主鎖のシリコンに水素が結合した化合物で
    あることを特徴とする請求項12に記載のパターン形成
    方法。
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