JPH10269909A - 真空バルブ - Google Patents

真空バルブ

Info

Publication number
JPH10269909A
JPH10269909A JP7118397A JP7118397A JPH10269909A JP H10269909 A JPH10269909 A JP H10269909A JP 7118397 A JP7118397 A JP 7118397A JP 7118397 A JP7118397 A JP 7118397A JP H10269909 A JPH10269909 A JP H10269909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
vacuum valve
coil
electrode contact
magnetic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7118397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimitsu Niwa
芳充 丹羽
Yoshikata Kagenaga
宜賢 影長
Kenji Watanabe
憲治 渡辺
Kumi Uchiyama
工美 内山
Hiromichi Somei
宏通 染井
Mitsutaka Honma
三孝 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7118397A priority Critical patent/JPH10269909A/ja
Publication of JPH10269909A publication Critical patent/JPH10269909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電極接点の中心部へのアークの集中を防ぎ、遮
断性能を向上した真空バルブを提供すること。 【解決手段】絶縁円筒の両端からこの絶縁円筒内部に貫
挿された通電軸の端部に、コイル電極と、このコイル電
極の前面に接合される電極接点を有する真空バルブにお
いて、電極接点とコイル部を接続する通電ピンの周囲
に、前述の通電ピンの周方向の1ヶ所で不連続となるよ
うな開口部を持つ磁性体を有し、前述の磁性体の開口部
が前述の通電ピンが接続されている円弧状のコイル部の
周方向の端部側となっており、前述の磁性体のうち通電
ピンより中心側の部分が、前述の磁性体のうち通電ピン
の外側の部分より、電極接点からの距離が遠くなってい
る真空バルブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば真空遮断器
に使用され、特に電極構造を改良し遮断性能を向上させ
た真空バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の真空バルブの一例として、図15
に示すように、絶縁容器101の両端開口部を蓋体10
2a,102bにより閉塞した真空容器103内に、以
下に述べる固定側通電軸(以下単に通電軸と称する)1
06、可動側通電軸(以下単に通電軸と称する)10
7、固定側電極接点(固定側接触子)41、可動側電極
接点(可動側接触子)51、コイル電極42,52、ベ
ローズ108、アークシールド109が収納配置されて
いる。
【0003】すなわち、通電軸106の一方の端部を蓋
体102aに貫通固定し、他方の端部に電極接点41を
固着し、電極接点41の背面側にコイル電極42を配置
固定してある。また、通電軸107の一方の端部を蓋体
102bに摺動可能に貫挿し、他方の端部に電極接点5
1を固着し、電極接点51の背面側にコイル電極52を
配置固定してある。
【0004】通電軸107の蓋体102bから外部に突
出している端部は、図示しない操作機構により連結さ
れ、通電軸107、電極接点51、コイル電極52が共
に軸方向に移動可能になっており、これにより電極接点
51は電極接点41に対して接触または開離できるよう
にしてある。
【0005】また、真空容器103内であって蓋体10
2bと通電軸107との間には、真空容器103内を真
空気密に保持しかつ通電軸107の軸方向への移動を可
能とするためのベローズ108が設けられる。さらに、
真空容器103内であって各電極接点41,51および
通電軸106,107を包囲するように絶縁筒101な
らびに蓋体102a,102bにアークシールド109
が固定されている。
【0006】以上のような構成の真空遮断器は、通常両
電極接点41,51が接触し通電状態となる。この状態
からの動作により通電軸107が図中矢印M方向に移動
すると、電極接点51が電極接点41から開離し、両電
極接点51,41間にはアークが発生する。このアーク
は陰極例えば電極接点51側からの金属蒸気の発生によ
り維持され、電流がゼロ点(零点)に達すると金属蒸気
の発生が止まってアークが維持できなくなり、遮断が完
了する。
【0007】ところで、上記両電極接点41,51間に
発生するアークは、遮断電流が大きいとアーク自身によ
り生じた磁場と外部回路の作る磁場との相互作用により
著しく不安定な状態となる。その結果アークは接触子面
上を移動し、接触子が電極に取り付けられ一体化してい
る時には、アークは電極面上にも移動している場合もあ
る、接触子(電極)の端部或いは周辺部に片寄りその部
分を局部的に過熱し、多量の金属蒸気を放出させて、真
空容器103内の真空度を低下させる。その結果、真空
遮断器の遮断性能は低下する。
【0008】従来この対策として、電極接点41,51
の背面側にコイル電極42,52を設けていた。コイル
電極42,52は、それぞれを流れる自己電流の円周方
向成分により、電極接点41,51のギャップ間に発生
するアークに対して平行な縦方向磁界を印加し、これに
よりアーク期間中のプラズマの拡散を抑制し、電極接点
41,51の消耗を小さくすることでアークを安定化さ
せる様にしていた。
【0009】図16は従来のコイル電極(縦磁界電極)
の一例を示す断面図である。図16は1対のコイル電極
のうちの一方が示してある。具体的には、通電軸6の先
端に、円形の座ぐりが設けてあり、この部分に補強部材
3が取り付けられている。
【0010】補強部材3の外周には円筒状のコイル電極
5のコイル中心部5cが設けられており、通電軸6にろ
う付けされている。コイル電極5には前述のコイル中心
部5cから半径方向に4本のコイル腕部5bが90°間
隔に、かつ軸方向に直交するよう設けてある。コイル腕
部5bの半径方向端部から弧状のコイル部5aが設けて
ある。コイル部5aの端部は通電ピン2に接続されてい
る。通電ピン2の上面には電極接点1がろう付けされて
いる。
【0011】上述のような縦磁界電極では、コイル電極
に流れる電流により図17に示すような軸方向の磁界を
生じる。縦磁界の磁束密度Bzは、電極の中心軸で最大
で、電極の半径方向外側へ行くに従い低くなっている。
【0012】前述のような縦磁界を発生させる電極間に
生じたアークは、縦磁界を発生させない電極と比べ、電
極接点1表面に局所的に集中せず、均一に広がる。その
ためアークの局所集中による電極接点1の溶融を防ぐこ
とができる。その結果溶融箇所からの金属蒸気の発生を
低減し、遮断性能を向上することが可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
に構成された真空バルブにおいても、遮断電流が更に増
加すると、磁束密度が高い電極接点の中心部分でアーク
の集中を生じ、遮断性能の向上を図る上で障害となる。
【0014】アークが電極接点中心部分に集中する原因
は、アーク電流によるピンチ力の効果である。そこで、
電極接点周辺までアークを広げるために図17に示した
分布の磁束密度を全体的に更に高くすることにより、遮
断性能を向上する方法が考えられるが、実験結果による
と、遮断電流が増加すると電極接点の中央部分にアーク
が集中する。本発明の目的は、電極接点の中心部へのア
ークの集中を防ぎ、遮断性能を向上した真空バルブを提
供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、両端を封止された絶縁
円筒の内部に接続可能な一対の電極接点と、前記絶縁円
筒の両端から前記絶縁円筒の内部に貫挿された通電軸
と、電極接点の裏側に前記通電軸から半径方向に伸びる
放射状部材と前記放射状部材の径方向外側の端部から円
周方向に円弧状に伸び、一端が電極接点に通電ピンを介
して接続されたコイル部からなるコイル電極を有する真
空バルブにおいて、すべての通電ピンの周囲に、前記通
電ピンの周方向の1ヶ所で不連続となるような開口部を
持つ磁性体を有し、前記磁性体の開口部が前記通電ピン
が接続されている円弧状のコイル部の端部側となってお
り、前記磁性体のうち通電ピンより外周縁側の部分が前
記コイル部と前記電極接点の間にあり、前記磁性体のう
ち通電ピンより中心側の部分が、前記磁性体のうち通電
ピンの外周縁側の部分より、電極接点からの距離が遠く
なっていることを特徴とする真空バルブである。
【0016】請求項1に対応する真空バルブでは、遮断
動作を行うと、事故電流や負荷電流は通電軸からコイル
のコイル腕部を放射状に流れる。そして電流は、コイル
部を経てコイル部端部から通電ピン、電極接点を経て、
もう一方の電極の電極接点に流入する。以下同様に通電
ピン、コイル部を経て、通電軸に流出する。
【0017】この際、通電ピンに流れる電流と磁性体に
より発生する磁界は、軸方向の磁界すなわち縦磁界であ
る。コイル部に流れる電流により生じる磁界と、磁性体
による磁界の軸方向成分の合成磁界は、中心部より電極
外側の磁界が強い。そのため中心部でのアークの集中を
抑制できる。そのため、アークは電極接点全体に広が
り、電極表面の局部的アークの集中による電極接点の溶
融を防ぐことができる。
【0018】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記請求項1の真空バルブにおいて、前記
磁性体により前記通電ピンの電極接点の外周縁部側が覆
れないようにしたことを特徴とする真空バルブである。
【0019】請求項2に対応する真空バルブでは、遮断
動作の際、通電ピンに流れる電流と磁性体により発生す
る磁界は、請求項1と同様軸方向の磁界すなわち縦磁界
である。コイル部に流れる電流により生じる磁界と、前
述の磁性体による磁界を合成した磁界の軸方向成分は、
中心部より電極外側の磁界が強い。そのため中心部での
アークの集中を抑制できる。前述のような分布の縦磁界
によりアークは電極接点全体に広がり、電極表面の局部
的アークの集中による電極接点の溶融を防ぐことができ
る。
【0020】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、前記請求書1、2のいずれかに記載の真空
バルブにおいて、前記磁性体で前記電極接点の中心側の
部分を一体化したことを特徴とする真空バルブである。
【0021】請求項3に対応する真空バルブでは、磁性
体を一体化したため、部品数点、組立工数を削減でき
る。前記目的を達成するため、請求項4に対応する発明
は、前記請求項1、2、3のいずれかに記載の真空バル
ブにおいて、前記磁性体のうち通電ピンより外側の部分
が電極接点のコイル部側の面に固定されており、前記磁
性体のうち通電ピンより中心側の部分が前記通電軸の端
部に固定されていることを特徴とする真空バルブであ
る。
【0022】請求項4に対応する真空バルブでは、補強
部材を省くことができるため、部品数点、組立工数を削
減できる。前記目的を達成するため、請求項5に対応す
る発明は、前記請求項1、2、3のいずれかに記載の真
空バルブにおいて、前記磁性体が前記接点及び前記コイ
ル電極に接触しておらず、前記磁性体の電極中心側の部
分が前記通電軸の端部に固定されてることを特徴とする
真空バルブ。
【0023】請求項5に対応する真空バルブでは、コイ
ル電極のコイル中心部から磁性体を経てコイル部または
電極接点に電流が分流されず、電流がコイル電極から電
極接点に流れる。そのためコイルによる磁界の分流によ
る低下を抑制できる。そのため中心部でのアークの集中
をさらに抑制できる。前述のような分布の縦磁界により
アークは電極接点全体に広がり、電極表面の局部的アー
クの集中による電極接点の溶融を防ぐことができる。
【0024】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、前記請求項1、2、3のいずれかに記載の
真空バルブにおいて、前記磁性体のうち通電ピンより外
側の部分が前記コイル部の電極接点側の面に固定されて
おり、前記磁性体が前記電極接点、前記通電軸に接触し
ていないことを特徴とする真空バルブである。
【0025】請求項6に対応する真空バルブでは、コイ
ル電極のコイル中心部から磁性体を経てコイル部または
電極接点に電流が分流されず、電流がコイル電極から電
極接点に流れる。そのためコイルによる磁界の分流によ
る低下を抑制できる。そのため中心部でのアークの集中
をさらに抑制できる。前述のような分布の縦磁界により
アークは電極接点全体に広がり、電極表面の局部的アー
クの集中による電極接点の溶融を防ぐことができる。
【0026】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、前記請求項1〜6のいずれかに記載の真空
バルブにおいて、前記磁性体の前記電極接点の外周縁部
側に、電極接点の外周縁部側に沿って、筒状のカバーが
取り付けられており、前記カバーに周方向に不連続とな
るようなスリットが設けられていることを特徴とする真
空バルブである。
【0027】請求項7に対応する真空バルブでは、磁性
体を筒状のカバーで被ったため、電流遮断時に発生する
アークが磁性体に付くことによる磁性体材料の蒸気の発
生を防止できる。また筒状のカバーにスリットを設けた
ため、カバーに誘導電流が流れ磁界を低下させることを
防止できる。これらにより遮断性能の低下を防止でき
る。
【0028】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、前記請求項1〜6のいずれかに記載の真空
バルブにおいて、前記磁性体の外側の部分を前記コイル
部の外周縁部に形成したコイルカバー部により覆ったこ
とを特徴とする真空バルブである。
【0029】請求項8に対応する真空バルブでは、磁性
体をコイル部の外周に段差を設けて被ったため、電流遮
断時に発生するアークが磁性体に付き、磁性体材料の蒸
気の発生による、遮断性能の低下を防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態> (構成)図1、図2は本発明の第1の実施形態(請求項
1対応)の真空バルブの一対の電極うちの一方の電極の
断面図を示している。もう一方の電極も構造は同一であ
る。
【0031】図1は電極の軸を含む面での断面、図2は
図1中位置A−Aでの断面を示している。図2では通電
ピン2と磁性体4のみが示してある。すなわち、通電軸
6の端部には、筒状の補強3が設けられている。通電軸
6の端部、補強3の周辺部には、コイル電極5のコイル
中心部5aが設けられており、通電軸6とろう付けされ
ている。コイル電極5のコイル中心部5aの外周には1
本以上のコイル腕部5bが等間隔に軸方向と直交方向に
設けられ、これらのコイル腕部5bの端部から周方向に
弧状のコイル部5aが設けられている。各コイル部5a
の端部には電極接点1側に突き出た通電ピン2が設けら
れており、電極接点1にろう付けされている。
【0032】通電ピン2の周囲に、図2および図3のよ
うな磁性体4が取り付けられており、磁性体4の開口部
が通電ピン2が接続されているコイル部5aの周方向の
端部側となっており、図1のように磁性体4のうち通電
ピン2に対し中心側の部分が、磁性体4のうち通電ピン
2に対し電極の径方向外側の部分より、電極接点1から
の距離が遠くなるような構成になっている。
【0033】(作用)前述のような構成の電極を持つ真
空バルブでは、遮断動作を行うと、事故電流や負荷電流
は通電軸6からコイル電極5のコイル腕部5bを放射状
に流れる。そして電流は、コイル部5aを経て通電ピン
2から電極接点1の外周に流入する。電流は電極接点1
を経て、もう一方の電極の電極接点1に流入する。以下
同様に通電ピン2、コイル部5a、コイル腕部5bを経
て、通電軸6に流出する。
【0034】この際、通電ピン2に流れる電流17と磁
性体4により発生する磁界は、図3の部分拡大図に示す
磁力線8から分かるように軸方向の磁界すなわち縦磁界
である。また磁性体4間距離が、電極中心側(図3の
C)で電極外側(図3のB)より遠くなっているため、
電極中心側では磁力線が図のように広がり磁束密度が低
くなる。逆に電極外側では磁力線の本数は電極中心側と
同じであるが、磁力線は図のようにあまり広がらず、電
極中心側より磁束密度の絶対値が大きくなる。
【0035】また電極中心側と外側では磁性体4による
磁界は逆向きであり、外側でコイル部5aによる磁界と
同じ向き、中心側でコイル部5aによる磁界と逆向きと
なっている。コイル部5aに流れる電流により生じる磁
界と、前述の磁性体2による磁界を合成した磁界の軸方
向成分は図4のようになる。磁性体4による磁界は電極
中心側と外側で逆向きであり、磁束密度の絶対値が外側
で大きく中心側で小さいため、磁性体4とコイル部2の
合成磁界は、電極中心部で、コイル部2による磁界より
あまり低くならず、中心部より周辺の磁界が強い分布と
なる。そのため中心部でのアークの集中を抑制でき、ア
ークは電極接点全体に広がり、電極表面の局部的アーク
の集中による電極接点の溶融を防ぐことができる。
【0036】(効果)以上述べたように、前述のような
磁性体4とコイル部5aにより発生する磁界は、図4の
ように中心部より周辺で強くなるため、アークは電極接
点全体に均一に広がり、電極表面の局部的アークの集中
による電極接点1の溶融を防ぐことができる。これによ
り遮断性能を向上した真空バルブを提供することが可能
となる。
【0037】<第2の実施形態>図5、図6は本発明の
第2の実施形態(請求項2対応)の真空バルブの一対の
電極のうちの一方の電極の断面図を示している。もう一
方の電極も構造は同一である。図5は図1中位置A−A
での断面、図6は磁界分布を示している。図5には磁性
体と電通ピンのみ示してある。第1の実施形態とは磁性
体の形状のみが異なっており、その他の構成は同様であ
る。
【0038】すなわち、第1の実施形態(請求項1対
応)の磁性体4のうち前述の通電ピン2を通電ピン2よ
り外側で覆った部分がないことを特徴とする。遮断動作
を行うと、通電ピン2に流れる電流と磁性体4により発
生する磁界は、第1の実施形態(請求項1対応)と同
様、縦磁界であり、電極中心側より電極外側で磁束密度
の絶対値が大きくなる。また電極中心側と外側では磁性
体4による磁界は逆向きであり、外側でコイル部5aに
よる磁界と同じ向き、中心側でコイル部5aによる磁界
と逆向きとなっている。また磁性体4による磁界がピー
クとなる位置は第1の実施形態(請求項1対応)の場合
より、電極外側となっている。コイル部に流れる電流に
より生じる磁界と、前述の磁性体2による磁界を合成し
た磁界の軸方向成分は図6のようになる。磁性体4によ
る磁界は電極中心側と外側で逆向きであり、磁束密度の
絶対値が外側で大きく中心側で小さいため、磁性体4と
コイル部2の合成磁界は、電極中心部で、コイル部2に
よる磁界よりあまり低くならず、中心部より周辺の磁界
が強い分布となる。磁界が最も高くなる位置がより電極
の外側になっているため、中心部でのアークの集中を抑
制でき、アークは電極接点全体に広がり、電極表面の局
部的アークの集中による電極接点の溶融を防ぐことがで
きる。
【0039】以上述べたように、前述のような磁性体4
とコイル部5aにより発生する磁界は、図6のように中
心部より周辺で強くなるため、アークは電極接点全体に
均一に広がり、電極表面の局部的アークの集中による電
極接点1の溶融を防ぐことができる。
【0040】<第3の実施形態>図7、図8は本発明第
3の実施形態(請求項3対応)の真空バルブの図1中A
−A位置での断面を示している。図には磁性体4と通電
ピン2のみ示してある。磁性体4以外の構成は第1、2
の実施形態(請求項1、2対応)の真空バルブと同様で
ある。
【0041】すなわち、磁性体4の電極中心側の部分を
一体化したことを特徴とする。図7は第1の実施形態
(請求項1対応)の磁性体4で電極中心側の部分を一体
化したもの、図8は第2の実施形態(請求項2対応)の
磁性体4で電極中心側の部分を一体化したものである。
【0042】電流遮断時の作用は第1、2の実施形態
(請求項1、2対応)と同様である。以上述べたよう
に、磁性体4が一体化されているため、部品点数が組立
工数が削減でき、コストダウンを図ることができる。
【0043】<第4の実施形態>図9は本発明の第4の
実施形態(請求項4対応)の真空バルブの電極の軸を含
む面での断面を示している。補強部材3、磁性体4以外
の構成は第1〜3の実施形態(請求項1〜3対応)と同
様である。
【0044】すなわち、磁性体4のうち通電ピン2より
外側の部分が電極接点1のコイル部5a側の面に固定さ
れており、磁性体4のうち通電ピン2より中心側の部分
がコイル中心部5cに固定されており、補強部材3がな
いことを特徴とする。
【0045】磁性体4のうち通電ピン2より中心側の部
分がコイル中心部5cに固定されているため、磁性体4
が、投入、遮断動作時に電極にかかる圧縮力、引っ張り
力等を支える。電流遮断時の作用は第1〜3の実施形態
(請求項1〜3対応)と同様である。
【0046】以上述べたように、磁性体4が補強部材3
の働きをすることで、補強部材3を省略できるため、部
品点数が組立工数が削減でき、コストダウンを図ること
ができる。
【0047】<第5の実施形態>図10は本発明の第5
の実施形態(請求項5対応)の真空バルブの電極の軸を
含む面での断面を示している。磁性体4以外の構成は実
施形態1〜3(請求項1〜3対応)と同様である。
【0048】すなわち、磁性体4が電極接点1及びコイ
ルコイル部5aに接触しておらず、磁性体4の電極中心
側の部分がコイル中心部5cに固定されてることを特徴
としている。
【0049】遮断動作を行うと、コイル中心部5cから
磁性体4を経てコイル部5aまたは電極接点1に電流が
流れず、電流がコイル中心部5cからコイル腕部5b、
コイル部5aを経て電極接点1に流れる。そのため、電
流の分流によりコイルによる磁界が低下することを抑制
できる。そのため中心部でのアークの集中をさらに抑制
できる。
【0050】以上述べたように、電流の分流による磁界
の低下を抑制することができ、アークは電極接点全体に
均一に広がり、電極表面の局部的アークの集中による電
極接点1の溶融を防ぐことができる。
【0051】<第6の実施形態>図11は本発明の第6
の実施形態(請求項6対応)の真空バルブの電極の軸を
含む面での断面を示している。磁性体4以外は第1〜3
の実施形態(請求項1〜3対応)と同様である。
【0052】すなわち、磁性体4のうち通電ピン2より
中心側がコイル部5aの電極接点1側の面に固定されて
おり、磁性体4が電極接点1、コイル中心部5cといっ
たコイル部5a以外の部材に接触していないことを特徴
としている。
【0053】遮断動作を行うと、コイル中心部5cから
磁性体4を経てコイル部5aまたは電極接点1に電流が
流れず、電流がコイル中心部5cからコイル腕部5b、
コイル部5aを経て電極接点1に流れる。そのため、電
流の分流によりコイルによる磁界が低下することを抑制
できる。そのため中心部でのアークの集中をさらに抑制
できる。
【0054】以上述べたように、電流の分流による磁界
の低下を抑制することができ、アークは電極接点全体に
均一に広がり、電極表面の局部的アークの集中による電
極接点1の溶融を防ぐことができる。
【0055】<第7の実施形態>図12は本発明の第7
の実施形態(請求項7対応)の真空バルブの電極の軸を
含む面での断面を示している。磁性体4の外側にリング
7取り付けられており、このリング7には周方向に不連
続となるようなスリット8が設けられていることを特徴
としている。図13はリング7を示す。その他の構成は
第1〜6の実施形態(請求項1〜6対応)と同様であ
る。
【0056】電流遮断の際、磁性体4をリング7で被っ
たため、電流遮断時に発生するアークが磁性体4に付
き、磁性体4材料4蒸気が発生し、この蒸気により電流
遮断に失敗することを防止できる。またリング7にスリ
ット8が設けられているためリング7に誘導電流が生じ
ず、誘導電流による磁界の低下を抑制できる。
【0057】以上述べたように、磁性体4にアークが付
くことによる磁性体4の蒸気の発生と、誘導電流による
磁界の低下による遮断性能の低下を防ぐことができる。 <第8の実施形態>図14は本発明の第8の実施形態
(請求項8対応)の真空バルブの電極の軸を含む面での
断面を示している。磁性体4の電極外側を、前述のコイ
ル部5aに段差をコイル部5aの外周にそって設け覆っ
ていることを特徴とする。その他の構成は第1〜6の実
施形態(請求項1〜6対応)と同様である。
【0058】電流遮断の際、磁性体4をコイル部5aの
一部で覆ったため、電流遮断時に発生するアークが磁性
体4に付くことにより磁性体4材料の蒸気が発生し、電
流遮断に失敗することを防止できる。
【0059】以上述べたように、磁性体4にアークが付
くことによる磁性体4の蒸気の発生による遮断性能の低
下を防ぐことができる。 <第9の実施形態>本発明第9の実施形態(請求項9対
応)は、第1〜8の実施形態(請求項1〜8対応)の真
空バルブにおいて、電極接点1が、CuまたはAgまた
はCuとAgの両方を含有し、Co、Cr、Ti、N
b、Fe、Mo、Wまたはこれらからなる化合物を20
〜70重量%含む合金からなることを特徴としている。
【0060】電極接点1が、CuまたはAgまたはCu
とAgの両方を含有し、Co、Cr、Ti、Nb、F
e、Mo、Wまたはこれらからなる化合物を20〜70
重量%含む合金からなるため、電極接点1の融点が高く
なる。そのため、電流遮断の際、アークによる溶融を抑
制でき、遮断性能を向上できる。また電極接点1の消耗
が抑制されるため、電流遮断回数を増加できる。
【0061】以上述べたように、電極接点1の融点を高
温化することで、アークによる電極接点1の溶融を抑制
し、遮断性能を向上できる。また電極接点1の消耗が抑
制でき、電流遮断回数を増加できる。
【0062】<第10の実施形態>本発明の第10の実
施形態(請求項10)は、第1〜9の実施形態(請求項
1〜9対応)の真空バルブにおいて、電極接点1が、B
i、Te、Se、Sbのうち少なくとも1種類以上を含
む合金からなることを特徴としている。
【0063】電極接点1が、Bi、Te、Se、Sbの
うち少なくとも1種類以上を含む合金からなるため、電
極接点1間の溶着力を低減でき、電極接点1の溶着を防
ぐことができる。以上述べたように、電極接点1の溶着
力を低減することで、電極接点1の溶着を防止できる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、は爪に胃電極接点とコ
イル部を接続する通電ピンの周囲に、通電ピンの周方向
の1ヶ所で不連続となるような開口部を持つ磁性体を設
け、この磁性体の開口部が通電ピンが接続されているコ
イルの周方向の端部側となっており、磁性体のうち通電
ピンより中心側の部分が、前述の磁性体のうち通電ピン
の外側の部分より、電極接点からの距離が遠くなってい
ることを特徴とする構成にすることで、磁性体とコイル
により発生する磁界は、中心部より周辺で強くなるた
め、アークは電極接点全体に均一に広がり、電極表面の
局部的アークの集中による電極接点の溶融を防ぐことが
できる。これにより遮断性能を向上した真空バルブを提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空バルブの第1の実施形態の通電軸
を含む面での断面図。
【図2】図1のA−A線に沿って切断し矢印方向に見た
断面図。
【図3】図1の磁性体と通電ピンの部分を拡大して示す
図。
【図4】本発明の第1の実施形態の作用効果を説明する
ための磁界分布図。
【図5】本発明の真空バルブの第2の実施形態を説明す
るための図で図1のA−A線に沿って切断し矢印方向に
見た断面図。
【図6】本発明の第2の作用効果を説明するための磁界
分布図。
【図7】本発明の真空バルブの第3の実施形態を説明す
るための図で図1のA−A線に沿って切断し矢印方向に
見た断面図。
【図8】本発明の真空バルブの第3の実施形態を説明す
るための図で図1のA−A線に沿って切断し矢印方向に
見た断面図。
【図9】本発明の真空バルブの第4の実施形態の通電軸
を含む面での断面図。
【図10】本発明の真空バルブの第5の実施形態の通電
軸を含む面での断面図。
【図11】本発明の真空バルブの第6の実施形態の通電
軸を含む面での断面図。
【図12】本発明の真空バルブの第7の実施形態の通電
軸を含む面での断面図。
【図13】図12のリングを拡大して示す図。
【図14】本発明の真空バルブの第8の実施形態の通電
軸を含む面での断面図。
【図15】従来の真空バルブの一例を示す断面図。
【図16】図15のコイル電極と電極接点の一方のみを
示す部分断面図。
【図17】図16の真空バルブの磁界分布を示す図。
【符号の説明】
1…電極接点 2…通電ピン 3…補強部材 4…磁性体 5…コイル電極 5a…コイル部 5b…コイル腕部 5c…コイル中心部 6…通電軸 7…リング 8…スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 工美 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 染井 宏通 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 本間 三孝 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端を封止された絶縁円筒の内部に接続
    可能な一対の電極接点と、 前記絶縁円筒の両端から前記絶縁円筒の内部に貫挿され
    た通電軸と、 電極接点の裏側に前記通電軸から半径方向に伸びる放射
    状部材と前記放射状部材の径方向外側の端部から円周方
    向に円弧状に伸び、一端が電極接点に通電ピンを介して
    接続されたコイル部からなるコイル電極を有する真空バ
    ルブにおいて、 すべての通電ピンの周囲に、前記通電ピンの周方向の1
    ヶ所で不連続となるような開口部を持つ磁性体を有し、
    前記磁性体の開口部が前記通電ピンが接続されている円
    弧状のコイル部の端部側となっており、前記磁性体のう
    ち通電ピンより外周縁側の部分が前記コイル部と前記電
    極接点の間にあり、前記磁性体のうち通電ピンより中心
    側の部分が、前記磁性体のうち通電ピンの外周縁側の部
    分より、電極接点からの距離が遠くなっていることを特
    徴とする真空バルブ。
  2. 【請求項2】 前記請求項1の真空バルブにおいて、前
    記磁性体により前記通電ピンの電極接点の外周縁部側が
    覆れないようにしたことを特徴とする真空バルブ。
  3. 【請求項3】 前記請求書1、2のいずれかに記載の真
    空バルブにおいて、前記磁性体で前記電極接点の中心側
    の部分を一体化したことを特徴とする真空バルブ。
  4. 【請求項4】 前記請求項1、2、3のいずれかに記載
    の真空バルブにおいて、前記磁性体のうち通電ピンより
    外側の部分が電極接点のコイル部側の面に固定されてお
    り、前記磁性体のうち通電ピンより中心側の部分が前記
    通電軸の端部に固定されていることを特徴とする真空バ
    ルブ。
  5. 【請求項5】 前記請求項1、2、3のいずれかに記載
    の真空バルブにおいて、前記磁性体が前記接点及び前記
    コイル電極に接触しておらず、前記磁性体の電極中心側
    の部分が前記通電軸の端部に固定されてることを特徴と
    する真空バルブ。
  6. 【請求項6】 前記請求項1、2、3のいずれかに記載
    の真空バルブにおいて、前記磁性体のうち通電ピンより
    外側の部分が前記コイル部の電極接点側の面に固定され
    ており、前記磁性体が前記電極接点、前記通電軸に接触
    していないことを特徴とする真空バルブ。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜6のいずれかに記載の真
    空バルブにおいて、前記磁性体の前記電極接点の外周縁
    部側に、電極接点の外周縁部側に沿って、筒状のカバー
    が取り付けられており、前記カバーに周方向に不連続と
    なるようなスリットが設けられていることを特徴とする
    真空バルブ。
  8. 【請求項8】 前記請求項1〜6のいずれかに記載の真
    空バルブにおいて、前記磁性体の外側の部分を前記コイ
    ル部の外周縁部に形成したコイルカバー部により覆った
    ことを特徴とする真空バルブ。
JP7118397A 1997-03-25 1997-03-25 真空バルブ Pending JPH10269909A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7118397A JPH10269909A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 真空バルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7118397A JPH10269909A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 真空バルブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10269909A true JPH10269909A (ja) 1998-10-09

Family

ID=13453297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7118397A Pending JPH10269909A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 真空バルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10269909A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015023008A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 株式会社東芝 真空バルブ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015023008A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 株式会社東芝 真空バルブ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120200376A1 (en) Vacuum interrupter for vacuum circuit breaker
TWI436397B (zh) 真空開關管
US11721503B2 (en) Vacuum interrupter
JPH10269909A (ja) 真空バルブ
JPS6113518A (ja) 遮断器用真空バルブ
WO2017183323A1 (ja) 真空バルブ
JP3431487B2 (ja) 真空バルブ
JP2001006501A (ja) 真空バルブ
JPS5849975B2 (ja) 真空しや断器
JPH10255605A (ja) 真空バルブ
JP3568683B2 (ja) 真空バルブ
JPH0427650B2 (ja)
JP3431510B2 (ja) 真空バルブ
JPS6313634Y2 (ja)
US12283444B2 (en) Vacuum interrupter
JP3151389B2 (ja) 真空バルブ
JP2895449B2 (ja) 真空バルブ
JP2762510B2 (ja) 真空インタラプタ用磁気駆動型電極
JPS594519Y2 (ja) 真空しや断器
JPS6336916Y2 (ja)
JP2017139116A (ja) 真空バルブ
JPS6336917Y2 (ja)
JPS63236228A (ja) 真空インタラプタ
JP2892457B2 (ja) 真空バルブ
JP2000164083A (ja) 真空バルブ