JPH10270063A - リン酸型燃料電池 - Google Patents
リン酸型燃料電池Info
- Publication number
- JPH10270063A JPH10270063A JP9076761A JP7676197A JPH10270063A JP H10270063 A JPH10270063 A JP H10270063A JP 9076761 A JP9076761 A JP 9076761A JP 7676197 A JP7676197 A JP 7676197A JP H10270063 A JPH10270063 A JP H10270063A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphoric acid
- electrode
- carbon paper
- fuel cell
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Inert Electrodes (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】適正なガスシ─ル性能を備え、かつ低コストの
カ─ボンペ─パ─および電極基材を組み込み、信頼性が
高く、かつ安価なものとする。 【解決手段】燃料極触媒層12を担持して燃料電極を形
成する燃料極カ─ボンペ─パ─6、空気極触媒層13を
担持して空気電極を形成する空気極カ─ボンペ─パー、
燃料ガス通流溝9を備えた燃料極基材3、ならびに空気
通流溝10を備えた空気極基材4のこれら通流溝の両側
端部に位置する領域の細孔内に、例えば酸化ジルコニウ
ムを含浸したのちリン酸を浸透させる等の方法によりリ
ン酸ジルコニウムを生成させることにより、それぞれ、
ガスシ─ル性を備えた端部シ─ル部23,24,21,
22を設ける。
カ─ボンペ─パ─および電極基材を組み込み、信頼性が
高く、かつ安価なものとする。 【解決手段】燃料極触媒層12を担持して燃料電極を形
成する燃料極カ─ボンペ─パ─6、空気極触媒層13を
担持して空気電極を形成する空気極カ─ボンペ─パー、
燃料ガス通流溝9を備えた燃料極基材3、ならびに空気
通流溝10を備えた空気極基材4のこれら通流溝の両側
端部に位置する領域の細孔内に、例えば酸化ジルコニウ
ムを含浸したのちリン酸を浸透させる等の方法によりリ
ン酸ジルコニウムを生成させることにより、それぞれ、
ガスシ─ル性を備えた端部シ─ル部23,24,21,
22を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リン酸を電解質
として用いるリン酸型燃料電池に係わり、とくに、単セ
ルの端部からのガス漏洩を防止するシール構成に関す
る。
として用いるリン酸型燃料電池に係わり、とくに、単セ
ルの端部からのガス漏洩を防止するシール構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、リン酸型燃料電池の基本構成を
示す分解斜視図である。基本単位である単セル1は、リ
ン酸を保持したマトリックス2、触媒を担持した多孔質
の燃料極カーボンペーパー6、同じく触媒を担持した多
孔質の空気極カーボンペーパー7、燃料ガス通流溝9を
備えた多孔質カーボンよりなる燃料極基材3、ならびに
燃料ガス通流溝9と直交して配された空気通流溝10を
備えた同じく多孔質カーボンよりなる空気極カーボン基
材4より構成されている。単セル1をガス不透過性材料
よりなるセパレータ5と交互に積層し、発電に伴う発熱
を除去して単セルの温度を適温に保持するための冷却板
8を適宜介装して燃料電池本体が形成されている。
示す分解斜視図である。基本単位である単セル1は、リ
ン酸を保持したマトリックス2、触媒を担持した多孔質
の燃料極カーボンペーパー6、同じく触媒を担持した多
孔質の空気極カーボンペーパー7、燃料ガス通流溝9を
備えた多孔質カーボンよりなる燃料極基材3、ならびに
燃料ガス通流溝9と直交して配された空気通流溝10を
備えた同じく多孔質カーボンよりなる空気極カーボン基
材4より構成されている。単セル1をガス不透過性材料
よりなるセパレータ5と交互に積層し、発電に伴う発熱
を除去して単セルの温度を適温に保持するための冷却板
8を適宜介装して燃料電池本体が形成されている。
【0003】燃料ガス通流溝9に送られた燃料ガス、お
よび空気通流溝10に送られた空気は、それぞれ多孔質
の燃料極カーボンペーパー6、および空気極カーボンペ
ーパー7を透過して触媒層へと到達し、電気化学反応を
生じて、両電極間に電気エネルギーが取り出されること
となる。1個の単セルの発電電圧は1Vに満たない低い
電圧であるので、図のように単セルを積層することによ
り電気的に直列接続体として構成し、必要な電圧を生じ
るよう構成している。
よび空気通流溝10に送られた空気は、それぞれ多孔質
の燃料極カーボンペーパー6、および空気極カーボンペ
ーパー7を透過して触媒層へと到達し、電気化学反応を
生じて、両電極間に電気エネルギーが取り出されること
となる。1個の単セルの発電電圧は1Vに満たない低い
電圧であるので、図のように単セルを積層することによ
り電気的に直列接続体として構成し、必要な電圧を生じ
るよう構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成において、
燃料ガスが多孔質の燃料極カーボンペーパー6あるいは
多孔質の燃料極基材3の内部を透過して側面より漏出し
たり、空気が多孔質の空気極カーボンペーパー7あるい
は多孔質の空気極基材4の内部を透過して側面より漏出
すれば、燃料ガスと空気との直接反応が生じて燃料電池
の特性が低下し、さらには損傷を引き起こす危険性があ
るので、燃料極カーボンペーパー6、空気極カーボンペ
ーパー7、および燃料極基材3、空気極基材4の端部は
ガスシール構造とする必要がある。
燃料ガスが多孔質の燃料極カーボンペーパー6あるいは
多孔質の燃料極基材3の内部を透過して側面より漏出し
たり、空気が多孔質の空気極カーボンペーパー7あるい
は多孔質の空気極基材4の内部を透過して側面より漏出
すれば、燃料ガスと空気との直接反応が生じて燃料電池
の特性が低下し、さらには損傷を引き起こす危険性があ
るので、燃料極カーボンペーパー6、空気極カーボンペ
ーパー7、および燃料極基材3、空気極基材4の端部は
ガスシール構造とする必要がある。
【0005】従来のリン酸型燃料電池では、この端部の
ガスシール構造として、例えばポリテトラフロロエチレ
ンシートなどのガス不透過性の膜を被覆する方式や、単
セル間に挿入されるガス不透過性のセパレータの両端部
を堤状に形成してカーボンペーパーおよび電極基材の端
部を覆う方式等のガス不透過性の材料を組み込む構造が
あり、また、他の方式として、カーボンペーパーおよび
電極基材の端部の細孔の中にカーボン粉体や、例えば S
iCのような耐リン酸性のセラミック粉体を含浸し、リン
酸液の保持能力を向上させてガスのシールを行ういわゆ
るウェットシール方式の構造が用いられている。このう
ち、前者のガス不透過性の材料を組み込む構造では、ガ
スシール性の優れた構成が得られるという利点がある
が、製作工数がかかり、材料コストも高くなるという難
点がある。これに対して、後者のウェットシール方式の
構造においては、製作工数や材料コストは低く抑えられ
るが、細孔の中に粉体を含浸してより細かい孔とし、浸
透したリン酸の表面張力によりシールしようとするもの
であるので、シール性能は孔の大きさと均一度により左
右されることとなり、確実なシールが必ずしも保証され
ないという問題点がある。
ガスシール構造として、例えばポリテトラフロロエチレ
ンシートなどのガス不透過性の膜を被覆する方式や、単
セル間に挿入されるガス不透過性のセパレータの両端部
を堤状に形成してカーボンペーパーおよび電極基材の端
部を覆う方式等のガス不透過性の材料を組み込む構造が
あり、また、他の方式として、カーボンペーパーおよび
電極基材の端部の細孔の中にカーボン粉体や、例えば S
iCのような耐リン酸性のセラミック粉体を含浸し、リン
酸液の保持能力を向上させてガスのシールを行ういわゆ
るウェットシール方式の構造が用いられている。このう
ち、前者のガス不透過性の材料を組み込む構造では、ガ
スシール性の優れた構成が得られるという利点がある
が、製作工数がかかり、材料コストも高くなるという難
点がある。これに対して、後者のウェットシール方式の
構造においては、製作工数や材料コストは低く抑えられ
るが、細孔の中に粉体を含浸してより細かい孔とし、浸
透したリン酸の表面張力によりシールしようとするもの
であるので、シール性能は孔の大きさと均一度により左
右されることとなり、確実なシールが必ずしも保証され
ないという問題点がある。
【0006】本発明はこのような従来技術の問題点を考
慮してなされたもので、本発明の目的は、端部が適正な
ガスシール性能を保持するカーボンペーパーおよび電極
基材を製作工数や材料コストの増大をもたらすことなく
製作可能として、信頼性に優れ、かつ安価なリン酸型燃
料電池を提供することにある。
慮してなされたもので、本発明の目的は、端部が適正な
ガスシール性能を保持するカーボンペーパーおよび電極
基材を製作工数や材料コストの増大をもたらすことなく
製作可能として、信頼性に優れ、かつ安価なリン酸型燃
料電池を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、電解質のリン酸を保持した平
板状のマトリックスの両主面に多孔質のカーボンペーパ
ーに触媒を担持してなる燃料電極と酸化剤電極を配し、
さらにその両外面に燃料ガスあるいは空気を供給するた
めのガス通流溝を有する多孔質カーボンよりなる電極基
材を配して形成された単セルを、複数積層して構成され
るリン酸型燃料電池において、カーボンペーパーと電極
基材のガス通流溝の両側端部に位置する領域の細孔内
に、例えば、カーボンペーパーの端部、あるいは電極基
材の端部を酸化ジルコニウムのスラリー溶液に浸漬して
細孔に酸化ジルコニウムを含浸し、乾燥させた後リン酸
を浸透させる方法等によりリン酸ジルコニウムを形成さ
せることとする。
めに、本発明においては、電解質のリン酸を保持した平
板状のマトリックスの両主面に多孔質のカーボンペーパ
ーに触媒を担持してなる燃料電極と酸化剤電極を配し、
さらにその両外面に燃料ガスあるいは空気を供給するた
めのガス通流溝を有する多孔質カーボンよりなる電極基
材を配して形成された単セルを、複数積層して構成され
るリン酸型燃料電池において、カーボンペーパーと電極
基材のガス通流溝の両側端部に位置する領域の細孔内
に、例えば、カーボンペーパーの端部、あるいは電極基
材の端部を酸化ジルコニウムのスラリー溶液に浸漬して
細孔に酸化ジルコニウムを含浸し、乾燥させた後リン酸
を浸透させる方法等によりリン酸ジルコニウムを形成さ
せることとする。
【0008】上記のごとく細孔に酸化ジルコニウムを含
浸させたのちリン酸を浸透させれば、酸化ジルコニウム
はリン酸と反応してリン酸ジルコニウムを生成する。こ
の際、体積膨張を起こして細孔の空隙を埋めるので、ガ
スの透過が阻止され、ガスシール性が確保される。特に
リン酸型燃料電池においては、カーボンペーパーと電極
基材の両側端部領域の細孔内に予め酸化ジルコニウムを
含浸させておき、セルの組立の際に電解質として用いる
リン酸を浸透させれば、リン酸ジルコニウムが生成でき
るので、簡単な作業工程でガスシール性を確保できるこ
ととなる。
浸させたのちリン酸を浸透させれば、酸化ジルコニウム
はリン酸と反応してリン酸ジルコニウムを生成する。こ
の際、体積膨張を起こして細孔の空隙を埋めるので、ガ
スの透過が阻止され、ガスシール性が確保される。特に
リン酸型燃料電池においては、カーボンペーパーと電極
基材の両側端部領域の細孔内に予め酸化ジルコニウムを
含浸させておき、セルの組立の際に電解質として用いる
リン酸を浸透させれば、リン酸ジルコニウムが生成でき
るので、簡単な作業工程でガスシール性を確保できるこ
ととなる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のリン酸型燃料電
池の実施例を示す単セルの要部の分解斜視図である。本
構成においては、リン酸を保持したマトリックス2の両
面に、燃料極触媒層12を担持した多孔質の燃料極カー
ボンペーパー6と、空気極触媒層13を担持した同じく
多孔質の空気極カーボンペーパーを配し、さらにその両
外面に、燃料ガス通流溝9を備えた多孔質カーボン材か
らなる燃料極基材3と、空気通流溝10を備えた同じく
多孔質カーボン材からなる空気極基材4を配して、単セ
ルが構成されている。
池の実施例を示す単セルの要部の分解斜視図である。本
構成においては、リン酸を保持したマトリックス2の両
面に、燃料極触媒層12を担持した多孔質の燃料極カー
ボンペーパー6と、空気極触媒層13を担持した同じく
多孔質の空気極カーボンペーパーを配し、さらにその両
外面に、燃料ガス通流溝9を備えた多孔質カーボン材か
らなる燃料極基材3と、空気通流溝10を備えた同じく
多孔質カーボン材からなる空気極基材4を配して、単セ
ルが構成されている。
【0010】特に本構成においては、燃料極基材3と燃
料極カーボンペーパー6の燃料ガス通流溝9の外側に位
置する両側端部、すなわち、燃料極基材端部シール部2
1と燃料極カーボンペーパー端部シール部23、並び
に、空気極基材4と空気極カーボンペーパーの空気通流
溝10の外側に位置する両側端部、すなわち、空気極基
材端部シール部22と空気極カーボンペーパー端部シー
ル部24が、いずれも細孔に酸化ジルコニウムを含浸さ
せて形成されており、セルの組立時に、これらの部分に
リン酸を浸透させ、80〜100℃に放置し、酸化ジル
コニウムをリン酸と反応させてリン酸ジルコニウムを生
成させるよう構成されているのが特徴である。
料極カーボンペーパー6の燃料ガス通流溝9の外側に位
置する両側端部、すなわち、燃料極基材端部シール部2
1と燃料極カーボンペーパー端部シール部23、並び
に、空気極基材4と空気極カーボンペーパーの空気通流
溝10の外側に位置する両側端部、すなわち、空気極基
材端部シール部22と空気極カーボンペーパー端部シー
ル部24が、いずれも細孔に酸化ジルコニウムを含浸さ
せて形成されており、セルの組立時に、これらの部分に
リン酸を浸透させ、80〜100℃に放置し、酸化ジル
コニウムをリン酸と反応させてリン酸ジルコニウムを生
成させるよう構成されているのが特徴である。
【0011】図2は、図1に示した単セルの各端部シー
ル部の細孔内にリン酸ジルコニウムを生成させる手順を
示す工程図である。また図3は、図1に示した単セルの
燃料極基材端部シール部21の組織の顕微鏡観察結果の
模写図で、(a)は酸化ジルコニウム含浸後の組織の模
写図、(b)は引き続いてリン酸を浸透させた後の組織
図である。
ル部の細孔内にリン酸ジルコニウムを生成させる手順を
示す工程図である。また図3は、図1に示した単セルの
燃料極基材端部シール部21の組織の顕微鏡観察結果の
模写図で、(a)は酸化ジルコニウム含浸後の組織の模
写図、(b)は引き続いてリン酸を浸透させた後の組織
図である。
【0012】図2のごとく、各端部シール部の細孔内に
リン酸ジルコニウムを生成させる際には、まず粒径5〜
100μmの酸化ジルコニウムの粉体をアルコールと水
と混合してスラリーを作り、この中に電極基材あるいは
カーボンペーパーの端部を浸漬して多孔質の細孔内に酸
化ジルコニウムを含浸させる。続いて、スラリー中より
取り出し、表面の余剰スラリーを拭き取り乾燥させる。
図3(a)は、この時点に対応する組織を示すもので、
カーボン繊維31とカーボン粒子32がピッチバインダ
ー33により結合されてなる多孔質カーボンの細孔内に
酸化ジルコニア粉体34が含浸されていることがわか
る。
リン酸ジルコニウムを生成させる際には、まず粒径5〜
100μmの酸化ジルコニウムの粉体をアルコールと水
と混合してスラリーを作り、この中に電極基材あるいは
カーボンペーパーの端部を浸漬して多孔質の細孔内に酸
化ジルコニウムを含浸させる。続いて、スラリー中より
取り出し、表面の余剰スラリーを拭き取り乾燥させる。
図3(a)は、この時点に対応する組織を示すもので、
カーボン繊維31とカーボン粒子32がピッチバインダ
ー33により結合されてなる多孔質カーボンの細孔内に
酸化ジルコニア粉体34が含浸されていることがわか
る。
【0013】リン酸の含浸は、セルの組立工程のマトリ
ックスや各電極基材、各カーボンペーパーへのリン酸含
浸工程で同時に行う。リン酸を含浸した後、80〜10
0℃においてキュアするとリン酸と酸化ジルコニウムが
反応してリン酸ジルコニウムが生成される。図3(b)
は、この時点に対応する組織を示すもので、酸化ジルコ
ニア粉体34がリン酸と反応してリン酸ジルコニウム3
5が生成されている。リン酸ジルコニウム35は粘性を
備えた粘土質状で、加水化物であり、反応の際体積膨張
して細孔内の空間を目詰めする状態に生成されるので、
リン酸ジルコニウム35の生成された部分ではガスの拡
散が阻止され、良好なシール性能が得られることとな
る。
ックスや各電極基材、各カーボンペーパーへのリン酸含
浸工程で同時に行う。リン酸を含浸した後、80〜10
0℃においてキュアするとリン酸と酸化ジルコニウムが
反応してリン酸ジルコニウムが生成される。図3(b)
は、この時点に対応する組織を示すもので、酸化ジルコ
ニア粉体34がリン酸と反応してリン酸ジルコニウム3
5が生成されている。リン酸ジルコニウム35は粘性を
備えた粘土質状で、加水化物であり、反応の際体積膨張
して細孔内の空間を目詰めする状態に生成されるので、
リン酸ジルコニウム35の生成された部分ではガスの拡
散が阻止され、良好なシール性能が得られることとな
る。
【0014】したがって、図1のごとく、各電極基材、
各カーボンペーパーの両側端部の細孔内の空間にリン酸
ジルコニウムが生成された構成の単セルにおいては、両
側面からの燃料ガスや空気の漏出が効果的に防止され、
安定して運転できることとなる。
各カーボンペーパーの両側端部の細孔内の空間にリン酸
ジルコニウムが生成された構成の単セルにおいては、両
側面からの燃料ガスや空気の漏出が効果的に防止され、
安定して運転できることとなる。
【0015】
【発明の効果】上述のごとく、本発明によれば、電解質
のリン酸を保持した平板状のマトリックスの両主面に多
孔質のカーボンペーパーに触媒を担持してなる燃料電極
と酸化剤電極を配し、さらにその両外面に燃料ガスある
いは空気を供給するためのガス通流溝を有する多孔質カ
ーボンよりなる電極基材を配して形成された単セルを、
複数積層して構成されるリン酸型燃料電池において、カ
ーボンペーパーと電極基材のガス通流溝の両側端部に位
置する領域の細孔内に、例えば、カーボンペーパーの端
部、あるいは電極基材の端部を酸化ジルコニウムのスラ
リー溶液に浸漬して細孔に酸化ジルコニウムを含浸し、
乾燥させた後リン酸を浸透させる方法等によりリン酸ジ
ルコニウムを形成させることとしたので、端部が適正な
ガスシール性能を保持するカーボンペーパーおよびカー
ボン基材が製作工数や材料コストの増大をもたらすこと
なく製作できることとなり、信頼性に優れ、かつ安価な
リン酸型燃料電池が得られることとなった。
のリン酸を保持した平板状のマトリックスの両主面に多
孔質のカーボンペーパーに触媒を担持してなる燃料電極
と酸化剤電極を配し、さらにその両外面に燃料ガスある
いは空気を供給するためのガス通流溝を有する多孔質カ
ーボンよりなる電極基材を配して形成された単セルを、
複数積層して構成されるリン酸型燃料電池において、カ
ーボンペーパーと電極基材のガス通流溝の両側端部に位
置する領域の細孔内に、例えば、カーボンペーパーの端
部、あるいは電極基材の端部を酸化ジルコニウムのスラ
リー溶液に浸漬して細孔に酸化ジルコニウムを含浸し、
乾燥させた後リン酸を浸透させる方法等によりリン酸ジ
ルコニウムを形成させることとしたので、端部が適正な
ガスシール性能を保持するカーボンペーパーおよびカー
ボン基材が製作工数や材料コストの増大をもたらすこと
なく製作できることとなり、信頼性に優れ、かつ安価な
リン酸型燃料電池が得られることとなった。
【図1】本発明のリン酸型燃料電池の実施例を示す単セ
ルの要部の分解斜視図
ルの要部の分解斜視図
【図2】図1に示した単セルの各端部シール部の細孔内
にリン酸ジルコニウムを生成させる手順を示す工程図
にリン酸ジルコニウムを生成させる手順を示す工程図
【図3】図1に示した単セルの燃料極基材端部シール部
21の組織の顕微鏡観察結果の模写図で、(a)は酸化
ジルコニウム含浸後の組織の模写図、(b)は引き続い
てリン酸を浸透させた後の組織図
21の組織の顕微鏡観察結果の模写図で、(a)は酸化
ジルコニウム含浸後の組織の模写図、(b)は引き続い
てリン酸を浸透させた後の組織図
【図4】リン酸型燃料電池の基本構成を示す分解斜視図
1 単セル 2 マトリックス 3 燃料極基材 4 空気極基材 6 燃料極カーボンペーパー 7 空気極カーボンペーパー 9 燃料ガス通流溝 10 空気通流溝 12 燃料極触媒層 13 空気極触媒層 21 燃料極基材端部シール部 22 空気極基材端部シール部 23 燃料極カーボンペーパー端部シール部 24 空気極カーボンペーパー端部シール部 31 カーボン繊維 32 カーボン粒子 33 ピッチバインダー 34 酸化ジルコニウム粉体 35 リン酸ジルコニウム
Claims (2)
- 【請求項1】電解質のリン酸を保持した平板状のマトリ
ックスの両主面に多孔質のカーボンペーパーに触媒を担
持してなる燃料電極と酸化剤電極を配し、さらにその両
外面に燃料ガスあるいは空気を供給するためのガス通流
溝を有する多孔質カーボンよりなる電極基材を配して形
成された単セルを、複数積層して構成されるリン酸型燃
料電池において、前記のカーボンペーパーと電極基材
が、ガス通流溝の両側端部に位置する領域の細孔内にリ
ン酸ジルコニウムを形成させてなることを特徴とするリ
ン酸型燃料電池。 - 【請求項2】前記の細孔のリン酸ジルコニウムが、カー
ボンペーパーの端部、あるいは電極基材の端部を酸化ジ
ルコニウムのスラリー溶液に浸漬して細孔に酸化ジルコ
ニウムを含浸し、乾燥させた後リン酸を浸透することに
より形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
リン酸型燃料電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9076761A JPH10270063A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | リン酸型燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9076761A JPH10270063A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | リン酸型燃料電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10270063A true JPH10270063A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13614587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9076761A Pending JPH10270063A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | リン酸型燃料電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10270063A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7647696B2 (en) | 2000-12-21 | 2010-01-19 | Umicore Ag & Co. Kg | Catalyst substrate having improved thermal durability |
| JP2010232059A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 燃料電池用触媒層付電解質膜及びそれを用いた燃料電池用膜・電極接合体の製造方法並びに燃料電池 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9076761A patent/JPH10270063A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7647696B2 (en) | 2000-12-21 | 2010-01-19 | Umicore Ag & Co. Kg | Catalyst substrate having improved thermal durability |
| JP2010232059A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 燃料電池用触媒層付電解質膜及びそれを用いた燃料電池用膜・電極接合体の製造方法並びに燃料電池 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5445904A (en) | Methods of making oxygen distribution members for fuel cells | |
| JP4082999B2 (ja) | 膜燃料電池の膜電極アセンブリを生成する方法 | |
| RU2310952C2 (ru) | Трубчатый элемент (его варианты), батарея трубчатых элементов с токопроходом по образующей и способ его изготовления | |
| KR20020064305A (ko) | 연료 전지 셀 유닛과 그 제조 방법 | |
| KR20100098526A (ko) | 전기화학 전지, 전기화학 전지 제조 방법 및 작동 방법 | |
| JPH06103983A (ja) | 固体高分子電解質型燃料電池およびその電極の製造方法 | |
| JP2002313363A (ja) | 固体高分子電解質膜及びその製造方法 | |
| JP3873825B2 (ja) | 燃料電池およびその製造方法 | |
| JPH08106915A (ja) | 固体高分子型燃料電池の電極および燃料電池の製造方法 | |
| JP4880131B2 (ja) | ガス拡散電極およびこれを用いた燃料電池 | |
| JP4945887B2 (ja) | セルモジュール及び固体高分子電解質型燃料電池 | |
| JPH10270063A (ja) | リン酸型燃料電池 | |
| CN113488689B (zh) | 固体氧化物燃料电池堆及其制备方法 | |
| JP2002075406A (ja) | 燃料電池セルユニットとその製造方法 | |
| JP2002533869A (ja) | 改良した長期間性能を有するpem燃料電池、pem燃料電池の操作方法およびpem燃料電池蓄電池 | |
| JPS624832B2 (ja) | ||
| JP4788130B2 (ja) | 燃料電池用ガス拡散層および燃料電池の製造方法 | |
| JP2002358980A (ja) | 固体電解質型燃料電池 | |
| JPH07262997A (ja) | 燃料電池用電極基体 | |
| JP2014123543A (ja) | 固体酸化物燃料電池及び固体酸化物燃料電池の製造方法 | |
| JP3898592B2 (ja) | 燃料電池セルの製法 | |
| JPH08130024A (ja) | 燃料電池 | |
| JP2003282071A (ja) | 燃料電池セル及びセルスタック並びに燃料電池 | |
| JPH06260177A (ja) | 固体高分子電解質型燃料電池用セパレータおよびその製造方法 | |
| KR20070112978A (ko) | 연료 전지 전극과 연료 전지 전극의 내구성 향상 방법 |