JPH10270300A - 走査露光方法及び装置 - Google Patents

走査露光方法及び装置

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JPH10270300A
JPH10270300A JP9071230A JP7123097A JPH10270300A JP H10270300 A JPH10270300 A JP H10270300A JP 9071230 A JP9071230 A JP 9071230A JP 7123097 A JP7123097 A JP 7123097A JP H10270300 A JPH10270300 A JP H10270300A
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JP
Japan
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substrate
scanning exposure
area
wafer
shot area
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Application number
JP9071230A
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English (en)
Inventor
Kensho Tokuda
憲昭 徳田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光対象の領域の表面の凹凸変化が急激であ
る場合でも、スループットを低下させることなくその領
域の表面を像面に正確に合わせ込んで走査露光を行う。 【解決手段】 スリット状の照野フィールド3に対して
走査方向に所定幅の区間16F,16Rを隔ててフォー
カス位置の計測領域15F,15Rを設定しておき、ウ
エハのショット領域に対して走査露光を行う際に、ウエ
ハの助走開始点において例えば計測領域15Fでそのシ
ョット領域を覆い、その計測領域15F内の検出点P11
〜P53でそのショット領域の表面のフォーカス位置の計
測を行う。この計測結果に基づいて、走査露光時に照野
フィールド3内のウエハの表面をオートフォーカス方
式、及びオートレベリング方式で像面に合わせ込むため
のウエハの面位置の制御量を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、撮像素子(CCD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのリソグラフィ工程でマスク
パターンを基板上に転写するために使用される露光方法
及び装置に関し、更に詳しくは、マスク及び基板を投影
光学系に対して同期して移動することによりマスクパタ
ーンを基板上に転写する所謂ステップ・アンド・スキャ
ン方式等の走査露光方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等を製造する際に、従来のス
テッパーのような一括露光型の投影露光装置と共に、マ
スクとしてのレチクルとレジストが塗布されたウエハと
を投影光学系に対して同期して移動することにより、投
影光学系の有効フィールドより広い範囲のショット領域
への露光が可能なステップ・アンド・スキャン方式の投
影露光装置が使用されつつある。一括露光型の投影露光
装置と同様に、ステップ・アンド・スキャン方式のよう
な走査露光型の投影露光装置においても、微細な回路パ
ターンを高い解像度で転写するためには、オートフォー
カス方式でウエハの表面を投影光学系の像面に合わせ込
む必要がある。
【0003】ところが、走査露光型ではレチクルのパタ
ーンの例えばスリット状の投影領域(以下、「照野フィ
ールド」と呼ぶ)に対してウエハの表面が連続的に相対
走査されている。そのため、その照野フィールド内の所
定の検出点でフォーカス位置(投影光学系の光軸方向の
位置)を計測する方式の他に、その照野フィールドに対
して走査方向に手前側の検出点でもフォーカス位置を先
読みし、これらのフォーカス位置情報に基づいてその照
野フィールド内のウエハの表面を像面に合わせ込む方式
も提案されている。
【0004】図11は、従来のステップ・アンド・スキ
ャン方式の投影露光装置でウエハ上に露光を行う場合の
説明図であり、この図11において、露光開始時点で
は、スリット状の照野フィールド52はウエハ上の露光
対象のショット領域51に対して手前側の助走開始位置
にある。その後、矢印53で示す軌跡に沿って、照野フ
ィールド52の助走を開始して、照野フィールド52で
ショット領域51を相対走査することによって、ショッ
ト領域51にレチクルのパターン像が転写される。な
お、実際には固定されている照野フィールド52に対し
てウエハステージを介してウエハ側が移動するが、説明
の便宜上、ウエハに対して照野フィールド52側が移動
するように表している。また、露光光は、照野フィール
ド52がショット領域51にかかってから照射される。
【0005】この走査露光中に先読みを行う方式では、
所定のオートフォーカスセンサを用いて、照野フィール
ド52内の検出点54A〜54Eで連続的にフォーカス
位置が計測されると共に、照野フィールド52に対して
走査方向に手前側の先読み領域内の検出点55A〜55
Cでも連続的にフォーカス位置が計測されている。そし
て、これらのフォーカス位置の計測結果に基づいて、助
走開始位置から連続的に予測制御を含めた形で、照野フ
ィールド52内のウエハの表面を像面に合わせ込む(合
焦させる)オートフォーカス動作がサーボ方式で実行さ
れる。
【0006】この際に、ショット領域51が例えばウエ
ハのエッジ付近にあるときには、その助走開始位置でフ
ォーカス位置の検出点がウエハ外に位置したり、ウエハ
のエッジ近傍の凹凸の著しい領域にかかっている場合が
ある。この場合には、例えばウエハステージを駆動して
フォーカス位置の検出点をウエハ上の平坦な領域に戻
し、ここで計測されたフォーカス位置に基づいてウエハ
の面位置をロックした状態で助走が行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の走査
露光型の投影露光装置においては、露光開始時点では、
照野フィールドはこれから露光されるショット領域上に
はなく、そのショット領域の手前の助走開始位置にあ
る。従って、照野フィールド内の検出点のみでフォーカ
ス位置を計測してオートフォーカスを行う方式では、そ
のショット領域に段差があるような場合には合焦動作が
追従しきれないために、解像度不良等を生ずる恐れがあ
る。
【0008】また、先読みを併用して予測制御を行いな
がらオートフォーカス動作を行う方式においても、露光
対象のショット領域の表面の凹凸変化が急激であると、
サーボ系の例えば機械的な応答速度から追従できない場
合がある。特に、ウエハのエッジ近傍の欠けた形状のシ
ョット領域に対して、ウエハの外側から照野フィールド
を相対走査して露光する場合においては、そのエッジ近
傍の凹凸変化が激しいために正確な追従制御が困難であ
り、デフォーカスした状態での露光を起こしやすい。
【0009】これらを回避するために、露光対象のショ
ット領域内のフォーカス位置の分布を走査露光に先立っ
て計測しておくことも考えられる。しかしながら、従来
のオートフォーカスセンサの検出範囲は照野フィールド
内、又はこの照野フィールドを中心とした走査方向に所
定幅の領域内であるため、そのショット領域内のフォー
カス位置の分布を計測するためには、ウエハステージの
位置を助走開始点からそのショット領域でのフォーカス
位置計測が可能な位置まで動かす必要がある。従って、
各ショット領域毎にウエハステージを移動してのフォー
カス位置の事前計測、助走開始、及び走査露光という一
連の動作を繰り返す必要があり、露光工程のスループッ
ト(生産性)が低下するという不都合があった。
【0010】本発明は斯かる点に鑑み、合焦動作を行い
つつウエハへの露光を行うに際して、露光対象の領域の
表面の凹凸変化が急激である場合でも、スループットを
低下させることなくその領域の表面を像面に正確に合わ
せ込むことができる走査露光方法を提供することを目的
とする。また、本発明はその走査露光方法を実施できる
走査露光装置を提供することをも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による走査露光方
法は、マスク(R)と基板(W)とを同期して移動する
ことによって、そのマスクのパターンの像を投影光学系
(PL)を介してその基板上に露光する走査露光方法に
おいて、その基板の助走開始位置で、これから露光され
るその基板表面の複数箇所(P11〜P53)のその投影光
学系の光軸方向の位置を計測し、その基板への走査露光
中に、その計測された光軸方向の位置に基づいて、その
基板表面の面位置を設定するものである。
【0012】斯かる本発明によれば、その基板を走査露
光の助走開始位置から動かすことなく、これから露光し
ようとする領域表面の光軸方向の位置(フォーカス位
置)の分布が計測でき、この計測結果よりその領域各部
の平均的なフォーカス位置や傾斜角等の表面形状情報が
取得できる。従って、予め走査露光開始までに、走査露
光中のその基板の位置に応じてどの程度その基板の面位
置を制御すれば、その露光対象領域の表面を像面に合わ
せ込むことができるかが決定できるため、その表面の凹
凸変化が急激であっても、その表面を高い追従速度で像
面に正確に合わせ込むことができる。なお、その表面を
像面に合わせ込む動作は、その表面各部の平均的なフォ
ーカス位置をその像面に合わせるのみの狭義のオートフ
ォーカス動作であってもよい。更に、その表面各部のフ
ォーカス位置のみならず、その表面各部の傾斜角をその
像面に合わせる所謂オートレベリング動作を伴うもので
あってもよい。
【0013】この場合、その基板の助走を開始した後
に、その基板表面のその投影光学系の光軸方向の位置を
再計測し、この再計測された光軸方向の位置に基づい
て、その基板表面の面位置を設定する際のその基板の制
御量を補正することが望ましい。この場合には、その基
板上でマスクパターンの一部の像の投影領域をスリット
状の露光領域(照野フィールド)とすると、例えばこの
スリット状の露光領域内、又はこの露光領域に対して走
査方向に手前側の先読み領域内の所定の検出点でフォー
カス位置の計測が行われ、この実際のフォーカス位置の
計測結果で予め計測して有る表面形状情報が補正され
る。従って、基板表面の僅かな凹凸情報も反映されるた
め、より正確に合焦を行うことができる。また、助走開
始点から露光対象領域までの助走区間内のフォーカス位
置を検出して、この検出結果で補正してもよく、これに
よってより円滑に合焦を行うことができる。
【0014】また、その基板の助走開始位置で、その基
板上の複数のショット領域(SA1〜SAN)の内で次
に露光されるショット領域表面の複数箇所のその投影光
学系の光軸方向の位置を計測するようにしてもよい。こ
の計測結果よりそのショット領域のほぼ全面で合焦を正
確に行うことができる。この際に、次に露光されるショ
ット領域の形状に応じて、その基板の助走開始位置にお
けるその光軸方向の位置計測のための検出点の分布を変
化させることが望ましい。そのショット領域が例えば基
板のエッジ近傍にあって、基板外にもフォーカス位置の
検出点が設定されるような場合には、その基板外の検出
点でのフォーカス位置の情報を無視することによって、
一部が欠けたショット領域等でも正確に像面に合わせ込
むことができる。
【0015】また、本発明による走査露光装置は、マス
ク(R)と基板(W)とを同期して移動することによ
り、そのマスクのパターンの像を投影光学系(PL)を
介してその基板上の各ショット領域に露光する走査露光
装置において、その基板上のショット領域の内で次に露
光されるショット領域表面の複数箇所のその投影光学系
の光軸方向の位置を、その基板の助走開始位置で計測す
る計測系(14F,14R)と、その基板を載置してそ
の基板表面の面位置を設定するステージ(10)と、そ
の基板の走査露光中にその計測系で計測された光軸方向
の位置に基づいてそのステージを制御する制御系(7)
と、を有するものである。斯かる本発明によって本発明
の走査露光方法が実施できる。
【0016】この場合、その計測系の計測領域(15
F,15R)は、一例としてその基板の助走中の加速度
とその基板の走査露光中の速度とに基づいて決定され
る。例えば図5に示すように、スリット状の露光領域
(3)に対して走査方向の前方に計測領域(15F,1
5R)が設定されているものとする。また、基板を移動
する基板ステージの最高走査速度をVWmax、加速度をa
とすると、基板の助走距離の最大値Lpre,max はVWmax
2 /a2 で表され、その露光領域(3)から計測領域
(15F,15R)までの間隔はLpre,max 程度であれ
ばよい。また、走査露光時の基板の移動ストロークをL
WST 、スリット状の露光領域の走査方向の幅をHとし
て、減速区間の長さはほぼ助走区間の長さと同じである
とすると、この走査露光装置で露光できる最大露光フィ
ールドの走査方向の長さLEFは、次のようになる。
【0017】LEF=LWST −2・Lpre,max −H 従って、助走開始点で次の露光対象のショット領域の全
面のフォーカス位置の分布を計測するためには、その計
測領域(15F,15R)の走査方向の幅をほぼ最大露
光フィールドの長さLEF以上に設定しておけばよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図1〜図8を参照して説明する。本例は、ステッ
プ・アンド・スキャン方式の投影露光装置で露光を行う
場合に本発明を適用したものである。図1は、本例の投
影露光装置を示し、この図1において露光時には、光
源、フライアイレンズ、視野絞り、コンデンサレンズ等
を含む照明光学系1からの水銀ランプのi線、又はエキ
シマレーザ光等の露光光ILが、レチクルRのパターン
面(下面)の矩形の照明領域2を照明する。露光光IL
のもとで、レチクルRの照明領域2内のパターンの像が
投影光学系PLを介して所定の投影倍率β(βは1/
4,1/5等)で、フォトレジストが塗布されたウエハ
W上の矩形の照野フィールド3内に投影露光される。以
下、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、そ
の光軸に垂直な平面内で図1の紙面に垂直にX軸を、図
1の紙面に平行にY軸を取って説明する。
【0019】先ず、レチクルRはレチクルステージ4上
に保持され、レチクルステージ4はレチクルベース5上
でY方向(走査方向)に連続移動すると共に、XY平面
内でレチクルRの位置の微調整を行う。レチクルステー
ジ4上の移動鏡6m、及び外部のレーザ干渉計6により
レチクルステージ4(レチクルR)の位置が計測され、
この計測結果が装置全体の動作を統轄制御する主制御系
7に供給され、主制御系7は、レチクルステージ駆動系
8を介してレチクルステージ4の位置や移動速度を制御
する。
【0020】一方、ウエハWは、不図示のウエハホルダ
上に真空吸着によって保持され、そのウエハホルダがZ
チルトステージ10上に固定され、Zチルトステージ1
0はXYステージ11上に載置されている。Zチルトス
テージ10、及びXYステージ11よりウエハステージ
9が構成され、Zチルトステージ10はウエハWのZ方
向の位置(フォーカス位置)の制御、及び傾斜角の制御
(レベリング)を行う。また、XYステージ11は、Z
チルトステージ10(ウエハW)をY方向に連続移動す
ると共に、X方向及びY方向へのステッピングを行う。
Zチルトステージ10の上端に固定された移動鏡12
m、及び外部のレーザ干渉計12により、Zチルトステ
ージ10(ウエハW)の位置が常時計測されて主制御系
7に供給され、この計測結果に基づいて主制御系7は、
ウエハステージ駆動系13を介してXYステージ11の
走査や位置決め動作を制御する。走査露光時にレチクル
ステージ4とウエハステージ9との同期が取られた状態
では、投影倍率βを用いて、レチクルステージ4を介し
てレチクルRが照明領域2に対して+Y方向(又は−Y
方向)に速度VR で走査されるのと同期して、XYステ
ージ11を介してウエハWが照野フィールド3に対して
−Y方向(又は+Y方向)に速度VW(=β・V R )で走
査される。
【0021】次に本例のオートフォーカスセンサにつき
説明する。本例の投影光学系PLの下部の+Y方向の側
面には、広域検出型で斜め入射方式の第1の多点オート
フォーカスセンサ(以下、「多点AFセンサ」と呼ぶ)
14Fが設置され、投影光学系PLの下部の−Y方向の
側面には広域検出型で斜め入射方式の第2の多点AFセ
ンサ14Rが設置されている。多点AFセンサ14F,
14Rは同一構成であり、以下では一方の多点AFセン
サ14Fの構成につき説明する。
【0022】図2は、図1を+Y方向から見た側面図で
あり、この図2において、多点AFセンサ14Fは照射
光学系14Fa、及び受光光学系14Fbより構成され
ている。照射光学系14Faにおいて、光源26から射
出されたフォトレジストに対して非感光性の検出光AL
が、コンデンサーレンズ27を介して送光スリット板2
8内の多数のスリットを照明し、それらスリットの像が
対物レンズ29を介して、投影光学系PLの光軸AXに
対して斜めにウエハW上の第1の計測領域15F(図5
参照)内の5行×3列の検出点P11〜P53に投影され
る。
【0023】図5は、ウエハW上のそれらのフォーカス
位置の検出点P11〜P53の配置を示し、この図5におい
て、X方向に細長い矩形の照野フィールド3に対して+
Y方向(F方向)に長さLpre,max の区間16Fを隔て
て第1の計測領域15Fが設定されている。助走開始点
においては、区間16Fが助走区間となる。計測領域1
5FのX方向(非走査方向)の幅は照野フィールド3の
幅と等しく、計測領域15FのY方向(走査方向)の長
さYmax は、本例の投影露光装置で走査露光できる最大
の露光領域(ショット領域)である最大露光フィールド
の長さと等しく設定してあり、この計測領域15F内に
Y方向に5行でX方向に3列の検出点P 11〜P53が設定
されている。
【0024】また、照野フィールド3に対して−Y方向
(R方向)に長さLpre,max の区間16Rを隔てて、計
測領域15Fと同じ大きさの第2の計測領域15Rが設
定され、この計測領域15R内に検出点P11〜P53と対
称にY方向に5行でX方向に3列の検出点Q11〜Q53
設定されている。これらの検出点Q11〜Q53には、図1
の第2の多点AFセンサ14Rよりそれぞれスリット像
が投影される。
【0025】図2に戻り、それらの検出点P11〜P53
らの反射光が、受光光学系14Fb内で集光レンズ30
を介して振動スリット板31上に集光され、振動スリッ
ト板31上にそれらの検出点に投影されたスリット像が
再結像される。振動スリット板31は、主制御系7から
の駆動信号DSにより駆動される加振器32により所定
方向に振動している。振動スリット板31の多数のスリ
ットを通過した光が光電検出器33上の多数の光電変換
素子によりそれぞれ光電変換され、これらの光電変換信
号が信号処理系34に供給される。
【0026】図3(a)は、図2中の送光スリット板2
8を示し、この図3(a)において、送光スリット板2
8には図5のウエハ上の検出点P11〜P53に対応する位
置にそれぞれスリット2811〜2853が形成されてい
る。また、図2中の振動スリット板31上にも、図3
(b)に示すように図5の検出点P11〜P53に対応する
位置にそれぞれスリット3111〜3153が形成され、振
動スリット板31は加振器32により各スリットの長手
方向に直交する計測方向に振動している。
【0027】次に、図4は、図2中の光電検出器33、
及び信号処理系34を示し、この図4において、光電検
出器33上の光電変換素子3311〜3353には、それぞ
れ図5の検出点P11〜P13から反射されて、且つ振動ス
リット板31中の対応するスリットを通過した光が入射
する。そして、光電変換素子3311〜3353からの検出
信号は、増幅器4611〜4653を介して同期整流器47
11〜4753に供給される。同期整流器4711〜4753
それぞれ加振器32用の駆動信号DSを用いて入力され
た検出信号を同期整流することにより、対応する検出点
のフォーカス位置に所定範囲でほぼ比例して変化するフ
ォーカス信号を生成する。本例では、同期整流器4711
〜4753から出力されるフォーカス信号は、それぞれ図
1において、対応する検出点が投影光学系PLの像面
(ベストフォーカス位置)を延長した面に合致している
ときに0になるようにキャリブレーションが行われてい
る。
【0028】同期整流器4711〜4753から出力される
フォーカス信号は、並列にマルチプレクサ48に供給さ
れ、マルチプレクサ48は、主制御系7からの切り換え
信号に同期して、供給されるフォーカス信号から順番に
選ばれたフォーカス信号をアナログ/デジタル(A/
D)変換器49に供給し、A/D変換器49から出力さ
れるデジタルのフォーカス信号が順次主制御系7内のメ
モリに格納される。主制御系7は、それらのフォーカス
信号から対応する検出点でのフォーカス位置(より正確
にはベストフォーカス位置からのずれ量)を認識でき
る。また、図5の第2の計測領域15R内の検出点Q11
〜Q53からの反射光は図1の第2の多点AFセンサ14
Rに入射し、この多点AFセンサ14Rより検出点Q11
〜Q53におけるフォーカス位置に対応するフォーカス信
号が出力されて、主制御系7内のメモリに格納される。
【0029】主制御系7では、図5において、照野フィ
ールド3をウエハに対して+Y方向に相対走査する(実
際にはウエハが−Y方向に走査される)場合には、+Y
方向の計測領域15F内の検出点P11〜P53におけるフ
ォーカス位置の情報より、露光対象のショット領域の表
面形状を求め、この表面形状に基づいて走査露光中にZ
チルトステージ10を駆動することによって、オートフ
ォーカス方式、及びオートレベリング方式で照野フィー
ルド3内のウエハの表面を投影光学系PLの像面に合わ
せ込む。一方、照野フィールド3をウエハに対して−Y
方向に相対走査する(実際にはウエハが+Y方向に走査
される)場合には、−Y方向の計測領域15R内の検出
点Q11〜Q53におけるフォーカス位置の情報が使用され
る。これによって、走査方向が反転した場合でも、後述
のようにそれぞれウエハステージ9の助走開始点でフォ
ーカス位置の計測ができるため、露光工程のスループッ
トが向上する。
【0030】ここで、図5に示した多点AFセンサ14
F,14Rによるフォーカス位置の計測領域15F,1
5Rの配置及び形状につき詳細に説明する。図5におい
て、区間16F,16Rの長さLpre,max は、図1のウ
エハステージ9をY方向へ最大走査速度VWmaxで移動し
た場合の助走距離の長さになるように設定されている。
即ち、図1において、投影光学系PLの投影倍率βは例
えば1/4,1/5等であり、レチクルステージ4の走
査速度がウエハステージ9の走査速度よりもかなり速く
なるため、一例としてレチクルステージ4の最大走査速
度に応じてウエハステージ9の最大走査速度VWmaxも決
定される。また、ウエハステージ9の走査露光時のY方
向への加速度をaとすると、その長さLpre,max はほぼ
次の長さであればよい。
【0031】 Lpre,max =VWmax 2 /(2a) (1) 具体的に、最大走査速度VWmaxを100mm/s、加速
度aを1000mm/s2 とすると、(1)式より区間
16F,16Rの長さLpre,max は5mmとなる。ま
た、レチクルステージ4は走査方向が反転する度に交互
に左右に移動する構成であるため、助走区間でもレチク
ルステージ4とウエハステージ9とはほぼ投影倍率βの
速度比で移動するものとすると、レチクルステージ4の
Y方向への移動ストロークによって走査露光時のウエハ
WのY方向への移動ストロークLWS T がほぼ決定され
る。そこで、図5において、照野フィールド3のY方向
の幅をHとすると、本例の投影露光装置により走査露光
方式で露光できる最大露光フィールドのY方向の長さL
EFは次のようになる。
【0032】 LEF=LWST −2・Lpre,max −H (2) 本例の計測領域15F,15RのY方向の幅Ymax はそ
の最大露光フィールドの長さLEFと等しく設定してあ
る。これによって、どのようなショット領域に対して
も、静止した一度の計測でフォーカス位置の分布を計測
できる。その幅Yma x を用いると、本例の多点AFセン
サ14F,14Rの計測領域15F,15Rは、図5に
おいて、照野フィールド3の中心(投影光学系PLの光
軸AX)から走査方向に間隔(H/2+Lpre,max )か
ら間隔(H/2+Lpre,max +Ymax)までの領域を覆う
ように設定されていることになる。
【0033】さて、このような構成の広域検出型の多点
AFセンサ14F,14Rを有する本例の投影露光装置
の走査露光動作の一例につき図6を参照して説明する。
図6は、本例の露光対象のウエハWを示し、この図6に
おいて、ウエハWの表面にX方向、Y方向に所定ピッチ
でショット領域SA1,SA2,…,SAN(Nは2以
上の整数)が形成され、各ショット領域SAi(i=1
〜N)の大きさはほぼ最大露光フィールドと同じである
とする。また、ショット領域SA1から順に走査露光方
式でレチクルRのパターン像を露光するものとして、以
下では、ウエハWの中央部のショット領域SA8に対し
て照野フィールド3を軌跡17に沿って+Y方向に相対
走査することによって、ショット領域SA8への露光を
行う場合の動作につき説明する。なお、実際には固定さ
れている照野フィールド3に対してウエハWが走査され
るが、説明の便宜上、ウエハWに対して照野フィールド
3が走査されるものとしている。
【0034】この場合、走査露光の開始時点では、照野
フィールド3の中心は助走開始点18Aに位置してい
る。走査露光時のウエハステージ9の走査速度をVWmax
とすると、照野フィールド3の先端からショット領域S
A8までの助走区間の間隔は、(1)式で定まる長さL
pre,max に設定されている。従って、図5より明らかな
ように、ショット領域SA8は、多点AFセンサ14F
の計測領域15Fでほぼ覆われている。この状態で、主
制御系7は多点AFセンサ14Fを介して計測領域15
F内、即ちショット領域SA8内の5行×3列の15個
の検出点P11〜P 53でのフォーカス位置を計測する。
【0035】図7は、この際に計測されるフォーカス位
置の分布(表面形状)の一例を示し、この図7におい
て、ショット領域SA8の表面の検出点P11〜P53にお
けるフォーカス位置は像面19からのずれ量として表さ
れている。また、ショット領域SA8の表面は急激に変
化する凹凸を有している。この計測結果に基づき主制御
系7は、走査露光時のウエハWのY座標に対応させて、
照野フィールド3内のウエハWの表面を投影光学系PL
の像面に合わせ込むための、ウエハWのフォーカス位置
ΔZ、及びウエハWのX軸の周りの傾斜角θX(走査方向
へのピッチング)とY軸の周りの傾斜角θY(走査方向へ
のローリング)とを決定する。
【0036】この際に、図1のZチルトステージ10の
応答速度も考慮して、そのウエハWの表面が連続的に円
滑に像面に合わせ込まれるように、フォーカス位置Δ
Z、及び傾斜角θXY をY座標の例えば4次関数等で
近似する。この関数の係数の決定方法は、最小二乗法で
あってもよいし、所謂Max−Min法のような最大偏
差が最小になるような計算方式であってもよい。後者
は、ウエハWの表面又は裏面の異物等の影響による段差
部が存在したような場合に、その段差部でのフォーカス
位置の誤差(制御誤差)を小さくするのに有効である。
【0037】具体的に、図8(a)は図7に対応して求
められたY座標とフォーカス位置ΔZとの関係を示し、
この図8(a)において、フォーカス位置の検出点が有
限であることに起因して、フォーカス位置ΔZは折れ線
状に変化している。そこで、Zチルトステージ10の駆
動部の動作を円滑にするために、そのフォーカス位置Δ
ZをY座標の高次関数で近似する。この近似の結果得ら
れるフォーカス位置ΔZの一例を図8(b)に示す。そ
の後、図6において、照野フィールド3の助走開始点1
8Aからの助走を開始し、照野フィールド3がショット
領域SA8にかかるようになってからは、露光光の照射
を開始すると共に、ウエハWのY座標に対応してZチル
トステージ10を介して、ウエハWのフォーカス位置及
び傾斜角を予め求めてある値に設定する。これによっ
て、ショット領域SA8の全面が投影光学系PLの像面
にほぼ合わせ込まれた状態で走査露光が行われる。
【0038】ショット領域SA8への走査露光が終わっ
て減速が行われると、照野フィールド3の中心は走査露
光終了点18Bに達する。その後、ウエハステージ9の
X方向へのステッピングによって、照野フィールド3の
中心は次のショット領域SA9に対する助走開始点18
Cに移動する。この場合にも、照野フィールド3とショ
ット領域SA9との間隔は、(1)式で定まる長さL
pre,max に設定されている。従って、図5より明らかな
ように、ショット領域SA9は、ほぼ多点AFセンサ1
4Rの計測領域15Rで覆われている。この状態で、主
制御系7は多点AFセンサ14Rを介して計測領域15
R内、即ちショット領域SA9内の5行×3列の15個
の検出点Q11〜Q53でのフォーカス位置を計測し、ショ
ット領域SA8の場合と同様に、ショット領域SA8の
表面を像面に合わせ込むためのフォーカス位置ΔZ、及
び傾斜角θXY を事前に決定する。そして、照野フィ
ールド3の助走を開始した後、予め決定してあるフォー
カス位置ΔZ等に基づいてオートフォーカス方式、及び
オートレベリング方式でウエハWの表面が像面に合わせ
込まれる。
【0039】その他のショット領域に対して露光を行う
場合にも、走査方向に応じて多点AFセンサ14F,1
4Rを使い分けることによって、助走開始点で予めこれ
から露光されるショット領域のフォーカス位置の分布が
計測され、この計測結果に基づいて走査露光時のウエハ
Wの面位置の制御量(フォーカス位置、及び傾斜角)が
予め決定され、この結果に基づいてZチルトステージ1
0が駆動される。従って、従来例のようにほぼリアルタ
イムの計測結果に基づいて合焦動作を行う場合の応答速
度はAFセンサの信号処理系、及びステージ系よりなる
サーボ系の全体の応答速度であるのに対して、本例の応
答速度はほぼZチルトステージ10のみによって定まる
ため、ウエハWの表面の急激な凹凸変化に対しても高速
且つ円滑に追従でき、解像度不良等が減少する。また、
各ショット領域のフォーカス位置の分布を計測するため
に、助走開始点からウエハステージ9を移動する必要が
ないため、露光工程のスループットは低下しない。
【0040】また、本例において、助走開始点で次に露
光されるショット領域のフォーカス位置の分布を計測し
た場合に、例えばウエハの表面や裏面への異物の付着等
によって、Zチルトステージ10の応答速度を超えるよ
うな凹凸があることが判明することがある。このような
場合には、事前にその凹凸情報を排除してZチルトステ
ージ10の制御量を決定しておいてもよい。この場合、
そのショット領域はその凹凸のある部分のみで局所的に
解像度不良が生ずる恐れがあるが、その他の領域では最
適な合焦が可能である。
【0041】更に、本例において、オートフォーカス及
びオートレベリングのためのZチルトステージ10の制
御量を事前に決定する作業は、前のショット領域の走査
露光終了時点からウエハステージ9を次のショット領域
の助走開始点に移動するまでの間に並列に行うことが望
ましい。即ち、ウエハステージ9が次のショット領域の
助走開始点の近傍に達した際には、計測領域15F又は
15Rがほぼ次のショット領域の全面を覆うようになる
ため、この状態で各検出点のフォーカス位置の取り込み
を開始し、ウエハステージ9が助走開始点に達したと同
時にそれらのフォーカス位置の取り込みを終了し、Zチ
ルトステージ10の制御量を算出することによって、露
光工程のスループットを最大にすることができる。
【0042】なお、図6の場合にはショット領域SA1
〜SANの大きさがほぼ最大露光フィールドと同じ大き
さであり、且つウエハステージ9の走査速度も最大走査
速度であったため、図5において、照野フィールド3を
+Y方向に走査する場合には、助走開始点で計測領域1
5F内の全部の検出点P11〜P53でフォーカス位置の計
測を行っていた。しかしながら、ショット領域の大きさ
が最大露光フィールドよりも小さい場合や、ウエハステ
ージ9の走査速度が最大走査速度よりも低く助走区間の
長さが短くてもよい場合等には、それに応じて主制御系
7の指令によって助走開始点の位置を変えると共に、事
前にフォーカス位置の検出を行う検出点の配置を変更す
ればよい。又は、露光対象となる例えば半導体デバイス
の設計データに基づいて、投影露光装置のオペレータが
望ましい検出点を予め設定しておくようにしてもよい。
また、助走区間が短い場合に対応するためには、図5に
おいて、予め照野フィールド3から計測領域15F,1
5Rまでの間隔をLpre,ma x より短く設定しておいても
よい。
【0043】次に、本発明の実施の形態の他の例につ
き、図1、図9及び図10を参照して説明する。本例で
も基本的に図1と同じ構成のステップ・アンド・スキャ
ン方式の投影露光装置を使用するが、本例の投影露光装
置は、第1及び第2の広域検出型の多点AFセンサ14
F,14Rの他に、更に図1中に2点鎖線で示すよう
に、多点AFセンサ14F,14Rの間に配置された第
3の多点AFセンサ20を備えている。
【0044】図9は、本例の3個の多点AFセンサ14
F,14R,20によるフォーカス位置の検出点の分布
を示し、この図9において、照野フィールド3の+Y方
向及び−Y方向にそれぞれ長さLpre,max の区間16
F,16Rを隔てて広域検出型の多点AFセンサ14
F,14Rの計測領域15F,15Rが設定されてい
る。また、図1の中央の多点AFセンサ20からのスリ
ット像が、照野フィールド3内の5個の検出点21A〜
21E、区間16F内のX方向に配列された3個の検出
点22FA〜22FC、及び区間16R内のX方向に配
列された3個の検出点22RA〜22RCにそれぞれ斜
めに投影されている。そして、これらの検出点21A〜
21E,22FA〜22FC,22RA〜22RCから
の反射光が多点AFセンサ20によって受光されて、こ
れらの検出点におけるフォーカス位置に対応するフォー
カス信号が図1の主制御系7に供給される。
【0045】この場合、区間16F,16Rは照野フィ
ールド3が助走開始点にある際には助走区間となるが、
助走及び同期走査中にはフォーカス位置の先読み領域、
又はプリフォーカス領域となる。そして、照野フィール
ド3内の検出点21A〜21Eのフォーカス位置は常時
検出されるのに対して、照野フィールド3を+Y方向に
相対走査する際には、+Y方向側の区間16F内の検出
点22FA〜22FCにおけるフォーカス位置が連続的
に検出され、照野フィールド3を−Y方向に相対走査す
る際には、−Y方向側の区間16R内の検出点22RA
〜22RCにおけるフォーカス位置が連続的に検出され
る。
【0046】次に、本例の走査露光動作の一例につき説
明する。図9において、露光対象のショット領域に対し
て照野フィールド3を+Y方向に相対走査して露光を行
う場合には、助走開始点で事前に計測領域15F内の検
出点P11〜P53におけるフォーカス位置、即ちその露光
対象のショット領域のフォーカス位置の分布を計測し、
図6で説明した方法と同様に予めウエハのY座標に応じ
て、照野フィールド3内のウエハの表面を像面に合わせ
込むための図1のZチルトステージ10の制御量を決定
しておく。その後、ウエハの助走を開始した後、照野フ
ィールド3内の検出点21A〜21E、及び区間16F
内の検出点22FA〜22FCのフォーカス位置を連続
的に計測し、区間16F(ここでは先読み領域)内の検
出点22FA〜22FCが露光対象のショット領域に差
し掛かってからは、検出点22FA〜22FCのフォー
カス位置の情報をフィードバックすることによって、予
め定めてあるZチルトステージ10の制御量に微小修正
を加える。更に、照野フィールド3が露光対象のショッ
ト領域に入ってからは、検出点21A〜21Eのフォー
カス位置の情報もフィードバックすることによって、そ
のZチルトステージ10の制御量を微小修正しながら、
走査露光を行う。この際のフィードバックゲインは、Z
チルトステージ10の応答性を考慮して最適化を図れば
よい。
【0047】この場合、図9より明らかなように、助走
開始点で検出されるフォーカス位置の検出点P11〜PR
53は、露光対象のショット領域内にほぼ均一に分布して
いるが、各検出点の間にはフォーカス位置が計測されな
い領域がある。これに対して、照野フィールド3内、及
び区間(先読み領域)16F内の検出点は走査露光によ
ってそのショット領域の表面をY方向に連続的に移動す
るため、Y方向には隙間なくフォーカス位置が計測され
ることになる。従って、照野フィールド3内、及び先読
み領域内の検出点のフォーカス位置をフィードバックす
ることによって、そのショット領域の表面の微小な凹凸
(うねり)等にも対応できるようになって、より高精度
に合焦を行うことができる。
【0048】一方、図9において、露光対象のショット
領域に対して照野フィールド3を−Y方向に相対走査し
て露光を行う場合には、助走開始点で事前に計測領域1
5R内の検出点P11〜P53におけるフォーカス位置を計
測し、この計測結果より予め図1のZチルトステージ1
0の制御量を決定しておく。その後、ウエハの助走を開
始した後、照野フィールド3内の検出点21A〜21
E、及び区間16R内の検出点22RA〜22RCのフ
ォーカス位置を連続的に計測し、走査露光中にはこれら
のフォーカス位置の情報をフィードバックしてZチルト
ステージ10の制御量を微小修正することによって、合
焦精度が向上する。
【0049】次に、本例において、ウエハのエッジ近傍
の欠けたショット領域に走査露光を行う場合の動作の一
例につき図10を参照して説明する。図10は、露光対
象の所定のウエハWのエッジ近傍の拡大平面図を示し、
この図10において、ウエハWのエッジ近傍にX方向、
Y方向に所定ピッチでショット領域SB6〜SB9が配
置され、その内のショット領域SB7はエッジによって
一部が欠けている。なお、通常ウエハのエッジ近傍は凹
凸変化が著しいので、投影露光装置の制御上は幾何学的
なエッジ23ではなく、それよりも少し(通常3mmく
らい)内側に入った仮想的なエッジ23Aを想定してい
ることが多いので、本例でもエッジ23A内のショット
領域を有効な領域と見なすことにする。また、これらの
ショット領域SB6〜SB9は、同一の回路パターンが
Y方向に3行、且つX方向に2列形成される6個取りの
ショット領域であるとする。即ち、これらのショット領
域のX方向の幅をLX、Y方向の幅をLYとすると、こ
れらのショット領域内には欠けが無い状態で、それぞれ
X方向の幅がLX/2で、Y方向の幅がLY/3の回路
パターン24が6個形成されることになり、エッジ23
Aによって欠けているショット領域SB7内にも、例え
ば2個の完全な回路パターンが形成できることになる。
【0050】このようなショット配置において、ウエハ
W上の欠けたショット領域SB7に対して、照野フィー
ルド3を矢印25で示すようにウエハの外側から+Y方
向に相対走査して(実際にはウエハが外側に向けて移動
する)、走査露光を行う場合につき説明する。この場
合、主制御系7は、ウエハの形状やショット配列の情報
から、予めこれから露光するショット領域SB7の有効
な領域の形状を認識することができる。そこで、図10
に示すように、照野フィールド3をショット領域SB7
に対する助走開始点に移動した状態で、第1の広域検出
型の多点AFセンサ14Fによる計測領域15F内の検
出点の内、エッジ23Aの内側で、且つショット領域S
B7内にある8個の検出点P11〜P34のフォーカス位置
のみを利用して、事前に走査露光時のZチルトステージ
10の制御量を決定し、これに基づいて助走、及び走査
露光を行う。
【0051】この際の助走開始点では、照野フィールド
3の+Y方向側の先読み領域内の検出点22FA〜22
FC、及び照野フィールド3内の検出点21A〜21E
はウエハWのエッジ23Aの外部にある。更に、助走及
び走査露光が開始された後も、走査方向に直交する方向
に配列された検出点(例えば検出点22FA〜22F
C)が全てエッジ23Aの内側の有効な領域内に入るの
は、殆ど走査露光の終了直前であるため、図9の場合と
は異なり、先読み領域内及び照野フィールド3内の検出
点のフォーカス位置のZチルトステージ10の制御量に
対するリアルタイムのフィードバック量を小さくする。
又は、ウエハエッジによる露光対象のショット領域の欠
けの状態によっては、先読み領域内及び照野フィールド
3内の検出点のフォーカス位置のフィードバックは全く
行うことなく、予め定めた制御量によるオープン制御の
みでオートフォーカス及びオートレベリングを行うよう
にする。これによって、欠けたショット領域に対して
も、フォーカス位置の計測のために助走開始点からウエ
ハステージ9を移動することなく、正確に合焦を行うこ
とができる。
【0052】なお、上述の実施の形態では、広域検出型
の多点AFセンサ14F,14Rによる計測領域15
F,15R内の検出点は、5行×3列の均一な分布で設
定されているが、これらの検出点の個数及び配置はそれ
に限定されることはない。このように、本発明は上述の
実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の構成を取り得る。
【0053】
【発明の効果】本発明の走査露光方法によれば、基板の
助走開始位置でこれから露光する領域における投影光学
系の光軸方向の位置(フォーカス位置)の分布が計測さ
れ、この計測結果に基づいて走査露光中の基板の面位置
が設定される。従って、露光対象領域の表面の凹凸変化
が急激である場合でも、スループットを低下させること
なくその領域の表面を像面に正確に合わせ込むことがで
きる利点がある。また、助走中には、基板の面位置を設
定するためのステージ系の制御応答性は問題とならなく
なるため、制御不良による助走動作のリトライ(再試
行)の発生確率が低下して、更にスループットが向上す
る。
【0054】また、基板の助走を開始した後に、その基
板表面の投影光学系の光軸方向の位置を再計測し、この
再計測された光軸方向の位置に基づいて、その基板表面
の面位置を設定する際のその基板の制御量を補正する場
合には、露光対象の領域の僅かな凹凸情報も反映される
ため、より高精度に合焦を行うことができる。また、基
板の助走開始位置で、その基板上の複数のショット領域
の内で次に露光されるショット領域表面の複数箇所の投
影光学系の光軸方向の位置を計測する場合には、予め計
測されたフォーカス位置の情報を用いてそのショット領
域のほぼ全面を合焦状態で走査露光できる。
【0055】また、次に露光されるショット領域の形状
に応じて、その基板の助走開始位置におけるその光軸方
向の位置計測のための検出点の分布を変化させる場合に
は、例えば基板のエッジ近傍の欠けたショット領域に対
して基板の外側から露光領域を相対走査して露光を行う
場合でも、基板内部の検出点のフォーカス位置の情報の
みを使用することによって、正確に合焦を行うことがで
きる。
【0056】また、本発明の走査露光装置によれば、本
発明の走査露光方法が実施でき、計測系の計測領域が、
基板の助走中の加速度と基板の走査露光中の速度とに基
づいて決定される場合には、基板の助走開始点でその計
測領域が正確に露光対象のショット領域上に設定される
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用されるステッ
プ・アンド・スキャン方式の投影露光装置を示す概略構
成図である。
【図2】図1を+Y方向から見た要部の側面図である。
【図3】(a)は図2中の送光スリット板28を示す
図、(b)は図2中の振動スリット板31を示す図であ
る。
【図4】図2中の光電検出器33及び信号処理系34を
示す図である。
【図5】その実施の形態の一例におけるフォーカス位置
の検出点の分布を示す図である。
【図6】その実施の形態の一例の走査露光動作の説明に
供するウエハの平面図である。
【図7】図6の1つのショット領域で計測されるフォー
カス位置の分布の一例を示す図である。
【図8】(a)は、図7のフォーカス位置の分布からウ
エハのY座標に対応して得られるフォーカス位置の制御
量の変化を示す図、(b)は図8(a)のフォーカス位
置を示す折れ線を曲線近似した図である。
【図9】本発明の実施の形態の他の例におけるフォーカ
ス位置の検出点の分布を示す図である。
【図10】その実施の形態の他の例でウエハのエッジ近
傍のショット領域に走査露光を行う場合の説明図であ
る。
【図11】従来の走査露光動作の説明図である。
【符号の説明】
R レチクル PL 投影光学系 W ウエハ 3 照野フィールド 4 レチクルステージ 7 主制御系 9 ウエハステージ 14F,14R 広域検出型の多点AFセンサ 15F,15R 計測領域 P11〜P53,Q11〜Q53 フォーカス位置の検出点 SA1〜SAN ショット領域 20 多点AFセンサ 21A〜21E フォーカス位置の検出点 22FA〜22FC,22RA〜22RC フォーカス
位置の検出点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクと基板とを同期して移動すること
    によって、前記マスクのパターンの像を投影光学系を介
    して前記基板上に露光する走査露光方法において、 前記基板の助走開始位置で、これから露光される前記基
    板表面の複数箇所の前記投影光学系の光軸方向の位置を
    計測し、 前記基板への走査露光中に、前記計測された光軸方向の
    位置に基づいて、前記基板表面の面位置を設定すること
    を特徴とする走査露光方法。
  2. 【請求項2】 前記基板の助走を開始した後に、前記基
    板表面の前記投影光学系の光軸方向の位置を再計測し、 該再計測された光軸方向の位置に基づいて、前記基板表
    面の面位置を設定する際の前記基板の制御量を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の走査露光方法。
  3. 【請求項3】 前記基板の助走開始位置で、前記基板上
    の複数のショット領域の内で次に露光されるショット領
    域表面の複数箇所の前記投影光学系の光軸方向の位置を
    計測することを特徴とする請求項1、又は2記載の走査
    露光方法。
  4. 【請求項4】 前記次に露光されるショット領域の形状
    に応じて、前記基板の助走開始位置における前記光軸方
    向の位置計測のための検出点の分布を変化させることを
    特徴とする請求項3記載の走査露光方法。
  5. 【請求項5】 マスクと基板とを同期して移動すること
    により、前記マスクのパターンの像を投影光学系を介し
    て前記基板上の各ショット領域に露光する走査露光装置
    において、 前記基板上のショット領域の内で次に露光されるショッ
    ト領域表面の複数箇所の前記投影光学系の光軸方向の位
    置を、前記基板の助走開始位置で計測する計測系と、 前記感光基板を載置して前記基板表面の面位置を設定す
    るステージと、 前記基板の走査露光中に前記計測系で計測された光軸方
    向の位置に基づいて前記ステージを制御する制御系と、
    を有することを特徴とする走査露光装置。
  6. 【請求項6】 前記計測系の計測領域は、前記基板の助
    走中の加速度と前記基板の走査露光中の速度とに基づい
    て決定されることを特徴とする請求項5記載の走査露光
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100776496B1 (ko) 2006-12-04 2007-11-16 동부일렉트로닉스 주식회사 웨이퍼 레벨링 방법
JP2011035333A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Renesas Electronics Corp 走査型露光装置、走査型露光方法、半導体装置の製造方法およびプログラム

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