JPH10270515A - 電気特性測定装置 - Google Patents
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Abstract
て、そのC−t特性を容易に得ることのできる技術を提
供する。 【解決手段】 まず、半導体ウェハ上の被測定領域上に
位置決めされた測定電極を用いて、被測定領域に関する
C−V測定を実行する。このC−V測定で得られたC−
V特性から、被測定領域に対するC−t測定に使用され
るパラメータ(印加電圧Vacc ,Vmeasやリカバリータ
イムTr)を決定する。そして、これらのパラメータを
用いて、被測定領域に対するC−t測定を実行する。
Description
電気特性を測定する技術に関し、特に、C−V測定やC
−t測定を行う技術に関する。
−t(Capacitance-time)測定が用いられる。C−t測
定は、半導体ウェハの結晶性等を評価する上で重要な測
定方法である。図1は、一般的なC−t測定の方法を示
すグラフである。C−t測定を行う際には、まず、半導
体ウェハ上に絶縁膜(あるいはエアギャップ)を介して
測定電極を位置決めして、いわゆるMIS(Metal-Insu
lator-Silicon )構造を構成する。図1(A)に示すよ
うに、C−t測定の開始時には、この測定電極に対し
て、半導体ウェハ表面の被測定領域を蓄積状態にする電
圧(以下、「蓄積電圧」と呼ぶ)Vacc を印加する。な
お、この時に測定電極で測定される静電容量は「蓄積容
量Cacc 」と呼ばれる。その後、測定電極に対して、被
測定領域を反転状態にする電圧(以下、「測定電圧」ま
たは「反転電圧」と呼ぶ)Vmeasをステップ状に印加す
る。C−t特性は、このステップ状の印加電圧の後に現
れる測定容量の過渡的な変化を意味している。C−t測
定結果の記録は、測定容量が被測定領域の反転容量Cin
v に達するまで(すなわち、測定容量の時間変化がほぼ
平坦になるまで)継続される。印加電圧をステップ状に
測定電圧Vmeasまで変化させた時刻から、測定容量が反
転容量Cinv に達するまでの時間Tr(以下、「リカバ
リータイム」と呼ぶ)は、主として半導体ウェハの結晶
性に依存するが、測定電圧Vmeasにも依存する。
得られると、図2に示す周知のゼルブスト(Zerbst )
プロットが作成される。このプロットの傾きから、半導
体ウェハの被測定領域における少数キャリアのライフタ
イムや表面発生速度のような種々の物理パラメータが得
られる。
C−t特性曲線の形状は、測定電極への印加電圧Vac
c,Vmeasにかなり依存する。被測定領域に対して印加
すべき印加電圧のレベルは、被測定領域の表面状態(例
えば表面付近の可動イオン量)に依存する。具体的に
は、例えば、被測定領域の表面の絶縁膜中にNa+ 等の
可動イオンが含まれている場合には、被測定領域におけ
るフラットバンド電圧がシフトし、この結果、C−t測
定時の印加電圧Vacc ,Vmeasのレベルもこれに応じて
シフトする。このため、従来は、予め決定された一定の
印加電圧Vacc ,Vmeasを用いてC−t測定を行って
も、所望のC−t特性が得られない場合があった。所望
のC−t特性が得られない場合には、オペレータが印加
電圧を調整して、再度C−t測定を実行する必要があっ
た。
を解決するためになされたものであり、半導体ウェハの
被測定領域の表面状態に応じて、そのC−t特性を容易
に得ることのできる技術を提供することを目的とする。
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明によ
る半導体ウェハの電気特性測定装置は、半導体ウェハ上
の被測定領域上に位置決めされた測定電極を用いて前記
被測定領域に関するC−V測定を実行するC−V測定実
行手段と、前記C−V測定で得られたC−V特性から、
前記被測定領域に対するC−t測定に使用されるパラメ
ータを決定するパラメータ決定手段と、前記パラメータ
決定手段で決定された前記パラメータを用いて、前記被
測定領域に対するC−t測定を実行するC−t測定実行
手段と、を備えることを特徴とする。
測定に使用されるパラメータを決定し、このパラメータ
を用いてC−t測定を実行するので、半導体ウェハの被
測定領域の表面状態に応じて、そのC−t特性を容易に
得ることができる。
メータは、C−t測定を実行する際の測定条件として、
C−t測定の開始時に前記測定電極に印加すべき蓄積電
圧と、前記蓄積電圧の印加後に前記測定電極に印加すべ
き測定電圧と、前記蓄積電圧から前記測定電圧に印加電
圧を変化させた後にC−t特性を記録すべき測定時間
と、の中の少なくも一つを含むようにすることが好まし
い。
タである蓄積電圧と測定電圧とを決定することができる
ので、被測定領域の表面状態に応じたC−t測定を実行
することができる。
性からフラットバンド電圧を求める手段と、前記フラッ
トバンド電圧にそれぞれ所定の差分を加算することによ
って前記蓄積電圧と前記測定電圧とを決定する手段と、
を備えることが好ましい。
て測定電極に印加すべき蓄積電圧と測定電圧とを適切な
値に設定することができる。
記C−V特性の曲線形状から前記蓄積電圧と前記測定電
圧とを決定する手段を備えるようにしてもよい。
トバンド電圧を求めることなく、C−t測定において測
定電極に印加すべき蓄積電圧と測定電圧とを適切な値に
設定することができる。
るパラメータは、さらに、前記蓄積電圧から前記測定電
圧に印加電圧を変化させた後にC−t特性を記録すべき
測定時間を含むことが好ましい。
たC−t特性が得られるような測定時間を求めることが
できるので、測定時間を節約することができる。
性の中に強空乏領域が出現していない場合に前記C−t
測定の実行を停止することが好ましい。
には、C−t測定を行っても有意義な結果が得られない
ことが多い。従って、この場合にC−t測定を行わない
ことによって、無駄なC−t測定を行うための測定時間
を節約することができる。
も含んでいる。第1の態様は、半導体ウェハの電気特性
測定方法であって、半導体ウェハ上の被測定領域上に位
置決めされた測定電極を用いて前記被測定領域に関する
C−V測定を実行する工程と、前記C−V測定で得られ
たC−V特性から、前記被測定領域に対するC−t測定
に使用されるパラメータを決定する工程と、前記パラメ
ータ決定手段で決定された前記パラメータを用いて、前
記被測定領域に対するC−t測定を実行する工程と、を
備えることを特徴とする。
の各工程または各手段の機能を実行させるコンピュータ
プログラムを記録した記録媒体である。記録媒体として
は、フレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピ
ュータが読取り可能な記録媒体や、コンピュータシステ
ムの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)およ
び外部記憶装置、あるいは、これ以外のコンピュータプ
ログラムが記録された媒体であってコンピュータシステ
ムが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
の各工程または各手段の機能を実行させるコンピュータ
プログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給
装置である。
基づき説明する。図3は、この発明の実施例を適用する
非接触電気特性測定装置MDの構成を示す概念図であ
る。この測定装置MDは、半導体ウェハ100を収納す
る測定部20と、光量測定器22と、インピーダンスメ
ータ24と、位置制御装置26と、マスターコントロー
ラ28とを備えている。光量測定器22とインピーダン
スメータ24と位置制御装置26とは、マスターコント
ローラ28に接続されており、このマスターコントロー
ラ28によって測定装置全体の制御や、得られたデータ
の処理が行なわれる。なお、マスターコントローラ28
としては、例えばパーソナルコンピュータが用いられ
る。後述する電気特性測定(C−V測定とC−t測定)
は、マスターコントローラ28がコンピュータプログラ
ムを実行することによって行なわれる。
上に設けられた駆動装置34と、駆動装置34のボール
ネジ部34aに連結された架台36と、架台36の上に
載置された試料テーブル38とを備えている。試料テー
ブル38は、測定試料としての半導体ウェハ100を載
置するテーブルであり、図示しないモータに駆動されて
X−Y平面内で回転する。
ランジ42がボルトで固定されており、フランジ42か
ら下方にはピエゾ素子を利用した3つの圧電アクチュエ
ータ部44、45、46が設けられている。さらに、圧
電アクチュエータ部44、45、46の下方には支持板
48が設けられ、さらに、支持板48の下側に伸びる支
持筒50の先にはセンサヘッド60が固定されている。
支持板48は、図示しない複数のスプリングでフランジ
42に連結されており、圧電アクチュエータ部44、4
5、46をフランジ42側に押上げている。センサヘッ
ド60は、レーザ光導入用の直角プリズム62と、直角
プリズム62の底面に光学接着剤によって接着された透
光性の電極形成部64とで構成されている。
レーザ発振器70とフォトダイオードなどの受光センサ
72とが固定されている。レーザ発振器70から出射さ
れたレーザ光は直角プリズム62を通って電極形成部6
4に導入され、電極形成部64の底面において幾何光学
的な全反射条件で反射される。そして、反射したレーザ
光は直角プリズム62から出射されて受光センサ72で
受光される。
う際には、センサヘッド60の底面と半導体ウェハ10
0の表面とのギャップが約1μm以下に保たれる。レー
ザ発振器70とセンサヘッド60と受光センサ72とで
構成される光学系は、このギャップを精密に測定するた
めの光学測定系である。この光学測定系は、レーザ発振
器70から発振されたレーザ光がセンサヘッド60の底
面で幾何光学的な全反射条件で反射する際のレーザ光の
トンネリング現象を利用しており、受光センサ72と光
量測定器22で測定される光量に基づいてギャップの値
を測定している。このギャップの測定方法については、
本出願人により開示された特開平4−32704号公報
に詳述されているので、ここではその詳細は省略する。
位置制御装置26と電気的に接続されており、また、受
光センサ72は光量測定器22と接続され、センサヘッ
ド60の底面に形成された電極と金属製の試料テーブル
38にはインピーダンスメータ24が接続されている。
インピーダンスメータ24は、各電極と試料テーブル3
8との間の容量やコンダクタンスを測定する機器であ
る。
4(B)はそのB−B断面図である。電極形成部64
は、光学ガラスで形成されたコーンガラス66と、コー
ンガラス66の底面66a上に形成された電極パターン
200と、コーンガラス66の底面66aおよび斜面6
6bを被覆する絶縁膜68とで構成されている。電極パ
ターン200は、電気特性測定用の測定電極201と、
3つの平行度調整用電極111〜113と、ガードリン
グ120とを含んでおり、また、電極201、111〜
113、120にそれぞれ接続された配線201a、1
11a〜113a、120aを含んでいる。これらの配
線は、コーンガラス66の底面66aから側斜面66b
に渡って形成されている。
あり、その中央部に露出するコーンガラス表面は、レー
ザ光Lが幾何光学的に全反射する反射面66cとなって
いる。
ンガラス66の底面66aと半導体ウェハ100の表面
との平行度を調整する際に利用される電極である。すな
わち、圧電アクチュエータ部44、45、46のピエゾ
素子の伸び量を調整してコーンガラス66の底面66a
の傾きを調整し、各電極111〜113の容量値を互い
に等しくするようにすれば、コーンガラス66の底面6
6aと半導体ウェハ100の表面とを平行にすることが
できる。
ン酸化膜(Si02 )を約50nmの厚みに形成したも
のである。絶縁膜68の材質としては、シリコン酸化膜
の他に、シリコン窒化膜(Si3N4)や種々のプラスチ
ックを用いることができる。これらの材質の絶縁膜68
は、CVD(Chemical Vapor Deposition ,熱CVDや
プラズマCVDを含む)やPVD(Physical Vapor Dep
osition )などの方法で形成することが可能である。ま
た、ポリシリコンをコーンガラス66に堆積しておき、
これを熱酸化することによってシリコン酸化膜を形成す
ることも可能である。さらに、Cr2O3,Al2O3,T
a2O3などの金属酸化物を熱酸化や陽極酸化によって形
成することにより、絶縁膜68を形成することも可能で
ある。以上の方法は、絶縁膜68の厚みを精度よく制御
することができるという利点がある。絶縁膜68を形成
するもう1つの方法としては、SOG(Spin On Glass
)用のSiO2 ガラスやテフロン(ポリテトラフルオ
ロエチレンの商品名)を塗布する方法も使用できる。
れば、ベアウェハや、表面の絶縁膜に欠陥の多い半導体
ウェハのC−V特性を測定することが可能である。ま
た、絶縁膜68で被覆された電極は半導体ウェハに直接
接触しないので、電極と半導体ウェハ間の短絡を防止す
ることができるという利点もある。
インピーダンスメータ24との接続状態を示す説明図で
ある。前述したように、電極形成部64に設けられた測
定電極201(図4(A))は、半導体ウェハ100の
上方に約0.3μm程度のギャップを隔てて保持され
る。なお、図5の例では、半導体ウェハ100の基板1
01の表面に絶縁膜102が形成されている。前述した
ように、半導体ウェハ100は、導電性の試料テーブル
38(図3)上に載置されている。この試料テーブル3
8は、半導体ウェハの裏面に接触する電極として使用さ
れる。測定電極201と、この試料テーブル38とは、
インピーダンスメータ24の端子に電気的に接続されて
いる。従って、インピーダンスメータ24は、これらの
2つの電極201,38の間の電気特性を測定する。マ
スターコントローラ28は、このインピーダンスメータ
24で得られた測定結果を解析して、半導体ウェハの被
測定領域に関する種々の電気特性を求める。
構成を示すブロック図である。マスターコントローラ2
8は、CPU302と、メインメモリとしてのROM3
04およびRAM306と、キーボード308と、マウ
ス310と、ハードディスク312と、フレキシブルデ
ィスク314と、ディスプレイ316とを備えている。
なお、図6においては種々のインターフェイス回路は省
略されている。
々の処理を実行するためのコンピュータプログラムが記
憶されている。このコンピュータプログラムは、C−V
測定実行手段320と、パラメータ決定手段322と、
C−t測定実行手段324と、解析手段326との機能
を実現する。
ピュータプログラム(アプリケーションプログラム)
は、フレキシブルディスク314やCD−ROM等の携
帯型の記録媒体に格納された形態で提供され、その記録
媒体からコンピュータシステムの外部記憶装置であるハ
ードディスク312やRAM306に転送される。ある
いは、通信経路を介してプログラム供給装置からコンピ
ュータシステムにコンピュータプログラムを供給するこ
とも可能である。そして、プログラムの実行時には、R
AM306にコンピュータプログラムが転送されて記憶
される。なお、この明細書において、コンピュータシス
テムとは、ハードウェアとオペレーションシステムとを
含み、オペレーションシステムの制御の下で動作する装
置を意味している。アプリケーションプログラムは、こ
のようなコンピュータシステムに、上述の各部の機能を
実現させるように機能する。なお、上述の機能の一部
は、アプリケーションプログラムでなく、オペレーショ
ンシステムによって実現されていても良い。
は、上述した携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAM
やROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハード
ディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装
置も含んでいる。すなわち、この発明の「記録媒体」
は、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を含んでい
る。
第1実施例において、C−V特性からC−t測定の印加
電圧Vacc ,Vmeasを決定する方法について説明する。
図7は、p型ウェハの理想的なC−V特性の一例を示す
グラフである。ここで、「理想的なC−V特性」とは、
フラットバンド電圧Vfbが0ボルトであるようなC−V
特性を言う。周知のように、フラットバンド電圧Vfb
は、被測定領域に関して予め算出されるフラットバンド
容量Cfbを示す電圧である。
バイアス電圧における平坦な部分では、半導体ウェハの
被測定領域の表面付近が蓄積状態になっている。そこ
で、この曲線部分は蓄積領域と呼ばれている。一方、プ
ラス側のバイアス電圧における平坦な部分では、半導体
ウェハの被測定領域の表面付近が反転状態になってい
る。そこで、この曲線部分は反転領域と呼ばれている。
C−t測定時の蓄積電圧Vacc (図1)は、この蓄積領
域の範囲の電圧から選択され、また、測定電圧Vmeasは
反転領域の範囲の電圧から選ばれる。例えば、蓄積電圧
Vacc をマイナス20ボルトに設定し、測定電圧Vmeas
をプラス20ボルトに設定することができる。
−V特性から左右のいずれかにシフトしているのが普通
である。図8は、現実的なC−V特性の例を示すグラフ
である。図8の左側に示されている第1のC−V特性F
1は、フラットバンド電圧Vfb1 がマイナス側に大きく
シフトしている。このような特性F1は、例えば絶縁膜
102(図5)内にかなり大量のプラスの電荷(例えば
Na+ )が存在する場合に得られる。一方、図8の右側
に示されている第2のC−V特性F2は、フラットバン
ド電圧Vfb2 がプラス側に大きくシフトしている。これ
らの例のように、フラットバンド電圧が0ボルトからか
なり大幅にシフトしている場合には、それらの蓄積領域
と反転領域も、図7に示す理想的な特性の位置から大幅
にずれている。従って、このようなC−V特性のシフト
を考慮すると、C−t測定における印加電圧(蓄積電圧
Vacc と測定電圧Vmeas)を一定に設定することはでき
ず、被測定領域の表面状態に応じて印加電圧を決定する
必要がある。
らも解るように、C−V特性がシフトしている場合に
も、その蓄積領域と反転領域は、フラットバンド電圧V
fbの両側の所定の範囲に存在する。この関係を利用すれ
ば、C−V特性から、C−t測定に使用すべき印加電圧
Vacc ,Vmeasを決定することができる。
印加電圧の具体的な決定方法を示す説明図である。第1
実施例では、まず、被測定領域に関するC−V測定を行
って、C−V特性を取得する。図9のC−V特性は、被
測定領域の表面付近の導電タイプがp型の場合の例であ
る。このC−V特性を解析することによってフラットバ
ンド電圧Vfbを決定する。なお、C−V測定の手順や、
C−V特性からフラットバンド電圧Vfbを決定する方法
は、半導体ウェハの電気特性測定の分野において周知な
ので、その説明は省略する。
である場合には、C−t測定の初期の印加電圧である蓄
積電圧Vacc は、このフラットバンド電圧Vfbから所定
の第1の差分ΔV1を減算することによって決定され
る。一方、測定電圧Vmeasは、フラットバンド電圧Vfb
から所定の第2の差分ΔV2を加算することによって決
定される。なお、第1の差分ΔV1をマイナスの値とし
て定義しておけば、蓄積電圧Vacc と測定電圧Vmeas
は、フラットバンド電圧Vfbからそれぞれ所定の差分Δ
V1,ΔV2を加算することによって得られることにな
る。これらの差分ΔV1,ΔV2の絶対値としては、約
20ボルト〜約30ボルトの値が好ましい。第1と第2
の差分ΔV1,ΔV2の絶対値は互いに等しくても良
く、また、異なっていても良い。
は、測定電極201と被測定領域表面との間のエアーギ
ャップと、被測定領域表面の絶縁膜102の厚みとに依
存する。上記の約20ボルト〜約30ボルトという値
は、エアーギャップが約0.3μm〜約0.4μmで、
絶縁膜厚が約0.1μmである場合の好ましい値であ
る。エアーギャップは常に所定の値に設定することがで
き、また、各被測定領域の表面における絶縁膜厚の有無
およびその膜厚の概略値は既知である。従って、測定時
のエアーギャップと各被測定領域表面の絶縁膜厚とに応
じて、各被測定領域毎に適した差分ΔV1,ΔV2の値
を予め設定しておくことが可能である。
である場合には、これらの差分ΔV1,ΔV2のプラス
/マイナスの符号が反対になるだけであり、その他は上
述したp型の場合と同じである。
を解析することによってフラットバンド電圧Vfbを決定
し、このフラットバンド電圧Vfbにそれぞれ所定の差分
ΔV1,ΔV2を加算することによって、C−t測定時
の印加電圧Vacc ,Vmeasを適切な値に調整することが
できる。図10は、このようにして決定された印加電圧
Vacc ,Vmeas)を用いたC−t測定における印加電圧
の変化を示している。
定手順を示すフローチャートである。なお、図11で
は、半導体ウェハ100上に予め複数の被測定領域が指
定されているものと仮定している。ステップS1では、
測定電極201が、最初の被測定領域の上方に近づけら
れる。測定電極201と半導体ウェハ100とのギャッ
プは、例えば約0.3μm程度に保持される。ステップ
S2では、C−V測定実行手段320(図6)が、この
被測定領域に関するC−V測定を実行する。ステップS
3では、パラメータ決定手段322がC−V測定の結果
を解析して、C−t測定の際に印加すべき印加電圧Vac
c ,Vmeasを決定する。なお、実際の測定結果の解析は
解析手段326によって実行され、この解析結果に基づ
いてパラメータ決定手段322が印加電圧Vacc ,Vme
asを決定する。
24が、ステップS3で決定された印加電圧Vacc ,V
measを用いてC−t測定を実行する。ステップS5では
測定電極201を上方に引き上げて被測定領域から遠ざ
け、ステップS6において、さらに測定を続けるか否か
を判断し、続けない場合は終了する。一方、測定を続け
る場合は、ステップS7においてステージ(試料テーブ
ル38)を駆動して、次の被測定領域の上方の位置に測
定電極201を移動させる。その後、上記と同様な手順
に従って、次の被測定領域におけるC−V測定とC−t
測定とが実行される。なお、図11に示す手順は、RA
M306に格納されたコンピュータプログラムによって
自動的に実行され、オペレータが途中で指示を行う必要
はない。
測定領域に関するC−V特性からフラットバンド電圧V
fbを求め、このフラットバンド電圧Vfbに所定の差分Δ
V1,ΔV2を加算することによってC−t測定時の印
加電圧Vacc ,Vmeasを求めるようにしたので、各被測
定領域の表面状態に応じてオペレータがC−t測定の印
加電圧Vacc ,Vmeasを指定せずに、自動的に適切な印
加電圧Vacc ,Vmeasを決定することができる。また、
C−t測定前にその適切な印加電圧Vacc ,Vmeasを得
ることができるので、各被測定領域において一度C−t
測定を行うだけで所望のC−t特性が得られる。従っ
て、同じ被測定領域に対して測定条件を変更しながらC
−t測定を繰り返し行う必要がないという利点もある。
特に、多数の被測定領域に関してC−t測定を行う場合
にも、各被測定領域の表面状態に応じた適切なC−t測
定をそれぞれ実行することが可能である。
実施例におけるC−t測定の印加電圧の具体的な決定方
法を示す説明図である。図12に示すように、C−V特
性曲線には、蓄積領域と反転領域とが現れる。C−t測
定時の蓄積電圧Vacc はこの蓄積領域の範囲の電圧に設
定し、また、測定電圧Vmeasは反転領域の範囲の電圧に
設定すればよい。従って、C−V特性からフラットバン
ド電圧を求めなくても、C−V特性曲線の形状自体から
C−t測定の印加電圧Vacc ,Vmeasを決定することが
できる。
側の平坦な部分から決定することができる。図12の例
では、C−V特性曲線の蓄積側の平坦な部分の中で最も
反転領域側に近い電圧をC−t測定における蓄積電圧V
acc として採用している。図12の例のように、被測定
領域の導電タイプがp型の場合には、蓄積電圧Vaccと
して過度に負電圧側の値を設定すると、被測定領域に電
気的なストレスを生じる可能性がある。同様に、被測定
領域の導電タイプがn型の場合には、蓄積電圧Vacc と
して過度に正電圧側の値を設定すると、被測定領域に電
気的なストレスを生じる可能性がある。従って、C−t
測定時の蓄積電圧Vacc としては、蓄積領域の範囲(平
坦な部分)内で、かつ、なるべく反転領域に近い電圧を
設定することが好ましい。
領域表面の導電タイプがp型の場合には負電圧側であ
り、n型の場合には正電圧側である。被測定領域表面の
導電タイプが予め解っているときには、蓄積側の平坦な
部分のみを解析して、C−t測定に使用する蓄積電圧V
acc を決定することができる。一方、導電タイプがp型
かn型かが不明な場合にも、C−V特性曲線において測
定容量の最も高い部分を蓄積側と判定することができ
る。従って、測定容量の最も高い平坦な部分から、蓄積
電圧Vacc を決定することができる。
asは、蓄積電圧Vacc に所定の差分ΔV3を加算するこ
とによって決定することができる。この差分ΔV3は、
第1実施例における差分ΔV1,ΔV2と同様に、測定
電極201と被測定領域表面との間のエアーギャップ
と、被測定領域表面の絶縁膜厚に応じて、予め適切な値
を設定される。例えば、エアーギャップが約0.3μm
〜約0.4μmで、絶縁膜厚が約0.1μmである場合
には、差分ΔV3としては約40ボルトが好ましい。
t測定の印加電圧Vacc ,Vmeasを決定する方法として
は、図12に示す方法以外にも、種々の方法が考えられ
る。例えば、図12から解るように、反転領域側にも平
坦な部分が現れるので、この平坦な部分から反転領域を
決定し、この反転領域内の電圧をC−t測定時の測定電
圧Vmeasとして採用することも可能である。
定:上述した第1と第2の実施例では、C−V特性から
C−t測定時の印加電圧Vacc ,Vmeasを決定したが、
C−t測定に用いる他のパラメータをC−V特性から得
ることも可能である。以下ではまず、C−t測定時のリ
カバリータイムTr(図1(B))をC−V特性から決
定する方法について説明する。
下の数式1で与えられることが知られている。
は蓄積容量、ni は半導体基板の真性キャリア濃度、C
inv は反転容量、τg は被測定領域の少数キャリアのラ
イフタイムである。
付近における不純物のドープ量から決定される。また、
真性キャリア濃度ni は既知である。以下に説明するよ
うに、少数キャリアのライフタイムτg の概略値と、蓄
積容量Cacc と、反転容量Cinv とは、C−V特性から
求めることができる。
ライフタイムτg の概略値と、蓄積容量Cacc と、反転
容量Cinv とを求める方法を示している。図13に示さ
れているように、C−V特性には、蓄積領域と、反転領
域と、強空乏領域とが現れるのが普通である。強空乏領
域とは、被測定領域の表面付近が強空乏状態になってい
る領域を意味している。このような3つの領域は、いわ
ゆる高周波C−V測定の結果に一般的に見られる領域で
ある。ここで、「高周波C−V測定」とは、高周波信号
に重畳された直流電圧を、測定電極201に多段のステ
ップ状に印加する測定方法を意味している。
領域の平坦部と反転領域の平坦部からそれぞれ決定され
る。また、少数キャリアのライフタイムτg は、反転領
域と強空乏領域におけるC−V特性曲線の形状から概算
することができる。このようなライフタイムτg の計算
方法については、本出願人により開示された特公平5−
77336号公報に詳述されているので、ここではその
説明を省略する。
数キャリアのライフタイムτg の概略値と、蓄積容量C
acc と、反転容量Cinv とを上記の数式1に代入すれ
ば、C−t測定におけるリカバリータイムTrの概算値
を予め知ることができる。従って、C−t測定におい
て、このリカバリータイムTrに多少の余裕をとった時
間だけ測定結果を記録すれば、十分なC−t測定結果を
得ることが可能である。このように、C−t測定に必要
な測定時間(リカバリータイムTr)をC−V特性から
決定するようにすれば、各被測定領域の表面状態に合わ
せてC−t測定の時間を設定することができるので、C
−t測定に要する時間を節約することが可能である。
rを算出する方法としては、本出願の発明者らによって
開示された日本応用物理学会英文誌第35巻5539〜
5544頁(1996年10月号)の「生成時間の非接
触測定」に記載された方法を用いることも可能である。
リア濃度Ndは、C−V特性曲線の傾きから求めること
も可能である。すなわち、多数キャリア濃度Ndは、以
下の数式2で与えられる。
率、εsiは半導体基板の比誘電率、CsはC−V測定で
得られた測定容量である。数式2で得られた多数キャリ
ア濃度Ndは、上記数式1によるリカバリータイムTr
の算出に使用されるのみでなく、C−t測定の測定結果
の解析にも利用することができる。
測定の測定条件パラメータである印加電圧Vacc ,Vme
asやリカバリータイムTrと、C−t測定結果の解析に
使用されるパラメータである多数キャリア濃度Ndなど
の、C−t測定のための種々のパラメータを求めること
ができる。上述した図11に示すように、本発明の各実
施例では、各被測定領域についてC−V測定を行ったの
ちに、そのC−V特性から得られたパラメータを用いて
C−t測定を行うので、各被測定領域の表面状態に応じ
た適切なC−t測定をそれぞれ容易に実行することがで
きる。
数の欠陥が存在し、少数キャリアのライフタイムτg が
きわめて短い場合には、図14に示すように、C−V特
性に強空乏領域(図13)が現れない場合がある。この
ような表面状態の被測定領域では、C−t測定を行って
も、図1(B)に示すような過渡的な変化を示すC−t
測定結果は得られず、ほぼステップ状の容量変化が得ら
れるだけである。このようなC−t測定からは有意義な
測定結果を得ることはできない。従って、図14の例の
ように、或る被測定領域に対するC−V特性において強
空乏領域が現れない場合には、その被測定領域に対する
C−t測定を行わないようにすることが好ましい。この
ような判断は、パラメータ決定手段322(図6)によ
って行われ、パラメータ決定手段322から通知を受け
たC−t測定実行手段324がC−t測定の実行を停止
する。こうすれば、無駄なC−t測定を省略することが
できるので、測定時間を節約することができるという利
点がある。
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
介して測定電極を半導体ウェハの上方に位置決めする非
接触型の測定装置を用いていたが、本発明は、測定電極
を、絶縁層を介して半導体ウェハの表面に接触させる接
触型の測定装置にも適用可能である。
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換え
るようにしてもよい。
一例を示すグラフ。
MDの構成を示す図。
図。
スメータ24との接続状態を示す説明図。
ロック図。
グラフ。
体的な決定方法を示す説明図。
変化を示すグラフ。
フローチャート。
加電圧の具体的な決定方法を示す説明図。
τg の概略値と蓄積容量Cacc と反転容量Cinv とを求
める方法を示す説明図。
フ。
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体ウェハの電気特性測定装置であっ
て、 半導体ウェハ上の被測定領域上に位置決めされた測定電
極を用いて前記被測定領域に関するC−V測定を実行す
るC−V測定実行手段と、 前記C−V測定で得られたC−V特性から、前記被測定
領域に対するC−t測定に使用されるパラメータを決定
するパラメータ決定手段と、 前記パラメータ決定手段で決定された前記パラメータを
用いて、前記被測定領域に対するC−t測定を実行する
C−t測定実行手段と、を備えることを特徴とする半導
体の電気特性測定装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電気特性測定装置であっ
て、 前記パラメータ決定手段で決定されるパラメータは、C
−t測定を実行する際の測定条件として、C−t測定の
開始時に前記測定電極に印加すべき蓄積電圧と、前記蓄
積電圧の印加後に前記測定電極に印加すべき測定電圧と
を含む、電気特性測定装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の電気特性測定装置であっ
て、 前記パラメータ決定手段は、前記C−V特性からフラッ
トバンド電圧を求める手段と、 前記フラットバンド電圧にそれぞれ所定の差分を加算す
ることによって前記蓄積電圧と前記測定電圧とを決定す
る手段と、を備える電気特性測定装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の電気特性測定装置であっ
て、 前記パラメータ決定手段は、前記C−V特性の曲線形状
から前記蓄積電圧と前記測定電圧とを決定する手段を備
える電気特性測定装置。 - 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
載の電気特性測定装置であって、 前記パラメータ決定手段で決定されるパラメータは、さ
らに、前記蓄積電圧から前記測定電圧に印加電圧を変化
させた後にC−t特性を記録すべき測定時間を含む、電
気特性測定装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
載の電気特性測定装置であって、 前記C−t測定実行手段は、前記C−V特性の中に強空
乏領域が出現していない場合に前記C−t測定の実行を
停止する、電気特性測定装置。
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1998
- 1998-03-23 US US09/046,348 patent/US6037781A/en not_active Expired - Lifetime
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