JPH10270858A - 多層配線板及びその製造法 - Google Patents

多層配線板及びその製造法

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JPH10270858A
JPH10270858A JP9076802A JP7680297A JPH10270858A JP H10270858 A JPH10270858 A JP H10270858A JP 9076802 A JP9076802 A JP 9076802A JP 7680297 A JP7680297 A JP 7680297A JP H10270858 A JPH10270858 A JP H10270858A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】接続信頼性やはんだ耐熱性の高い多層配線板を
製造する方法を提供する。 【解決手段】導体回路と電気的に接続されたスルーホー
ル4と、半導体チップ6を納めるためのキャビティ5と
を有する多層配線板において、Bステージでの貯蔵弾性
率が30℃で1000〜5000MPaの範囲にあり、
Cステージでの貯蔵弾性率が300℃で30MPa以上
であり、ガラス転移温度が180℃以上である絶縁接着
層1を有する多層配線板と、予め半導体チップを納める
ためのキャビティの部分をくり抜き加工した、絶縁層上
に導体回路を形成した回路板と、絶縁接着層と、導体回
路を形成した回路板とを重ねて、加熱・加圧して積層
し、スルーホールとなる穴をあけ、その穴の内壁に導体
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線板、特に
半導体チップ用パッケージに用いる多層配線板とその製
造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層配線板は、通常、絶縁接着層と、電
源層と、グランド層と、その表面に形成された回路導体
と、内部に形成された内層回路と、各層の回路の電気的
接続を行う貫通穴あるいは非貫通穴と、表面の回路の絶
縁化を行うソルダーレジストから成るものである。
【0003】このような多層配線板の製造法は多く、例
えば、内部の回路や電源層及びグランド層となる内層回
路板を、銅張積層板の銅箔の不要な箇所をエッチング除
去して作製し、その上に、プリプレグと銅箔を重ねて加
熱・加圧して積層一体化した後、接続に必要な箇所に穴
をあけて、無電解めっき等でその内壁を金属化し、表面
の銅箔の不要な箇所をエッチング除去して、ソルダーレ
ジストを塗布・乾燥して作製する方法が、一般的に知ら
れている。
【0004】また、各層の内層回路板を別々に作製して
おき、ガイドピンを用いて位置合わせし、一括して積層
一体化した後貫通穴の形成、表面の回路の形成、ソルダ
ーレジストの形成を行う方法も一般的に知られている。
【0005】半導体チップ用パッケージに関するものと
しては、パッケージの外側の一部に半導体チップと接続
された端子部を内部から延長して形成するリードレスチ
ップキャリアとすることが、特開昭59−158579
号公報に記載されている。また、パッケージを搭載す
る、他の配線板のスルーホールに接続するための端子ピ
ンを複数有するピングリッドアレイとその製造法が、特
公昭58−11100号公報に開示されている。さら
に、ピングリッドアレイのピンに代えて、ランド部には
んだボールを融着し、はんだ付けによって電気的接続を
行うボールグリッドアレイとすることが、特公昭58−
11100号公報に開示されている。また、端子部を先
に形成し、テープ状絶縁フィルムで絶縁化したテープ自
動化キャリアとする方法が、特公昭58−26828号
公報に開示されている。
【0006】このような半導体チップ用パッケージ(以
下チップキャリアという)は、絶縁材料にセラミックス
を使用するものが多く、これらのチップキャリアに半導
体チップの端子とワイヤボンディングによって電気的接
続を行うものであり、有機絶縁材料は、これらのチップ
キャリアに半導体チップを搭載した後に、環境から半導
体チップや接続部を保護するための封止材料として用い
られていた。
【0007】さらに、近年では、セラミックスのチップ
キャリアが、焼成を行うための工程が多くなり経済的で
ないことから、有機絶縁材料を用いた、いわゆる多層配
線板の技術によって、チップキャリアを製造する方法が
開発されている。例えば、ピングリッドアレイのパッケ
ージを有機絶縁材料を用いて製造する方法が、特公平3
−25023号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多層配線板
においても、近年では、電子機器の小型化・多機能化が
求められ、配線の高密度化、薄型化が必要となってきて
いる。そこで、内層回路間の絶縁接着層に使用する絶縁
材料にも、薄型化が求められてきており、従来のガラス
織布や不織布を使用したプリプレグでは、ガラス織布や
不織布の厚さによる対応ができなくなってきた。したが
って、絶縁樹脂を塗布したり、絶縁樹脂のフィルム化が
行われている。
【0009】しかし、このような絶縁接着層に、ガラス
織布や不織布等の強化材を含まないものを使用すると、
絶縁接着層中にボイドや剥離の発生が見られるようにな
り、接続信頼性やはんだ耐熱性が低下するという課題が
あった。
【0010】本発明は、接続信頼性やはんだ耐熱性の高
い多層配線板、特に半導体チップ用パッケージに用いる
多層配線板と、そのような多層配線板を製造する方法を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の多層配線板は、
例えば図1に示すように、複数の絶縁層2と、絶縁層2
に支持された導体回路3からなる複数の導体回路層と、
絶縁層2と導体回路層または絶縁層2とを接着する絶縁
接着層1と、導体回路3と電気的に接続された導体をそ
の内壁に有するスルーホール4と、半導体チップ6を納
めるためのキャビティ5とを有する多層配線板におい
て、絶縁接着層1のBステージでの貯蔵弾性率が30℃
で1000〜5000MPaの範囲にあり、絶縁接着層
1のCステージでの貯蔵弾性率が300℃で30MPa
以上であり、かつ、絶縁接着層1のガラス転移温度が1
80℃以上であることを特徴とする。
【0012】このような多層配線板は、予め半導体チッ
プ6を納めるためのキャビティ5の部分をくり抜き加工
した、絶縁層2上に導体回路3を形成した回路板と、絶
縁接着層1と、絶縁層2または絶縁層2上に導体回路3
を形成した回路板とを重ねて、加熱・加圧して積層一体
化し、スルーホール4となる穴をあけ、その穴の内壁に
導体回路3と電気的に接続された導体を形成する多層配
線板の製造法において、Bステージでの貯蔵弾性率が3
0℃で1000〜5000MPaの範囲にあり、Cステ
ージでの貯蔵弾性率が300℃で30MPa以上であ
り、かつ、ガラス転移温度が180℃以上である絶縁接
着層1を用いることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いる絶縁接着層は、B
ステージでの貯蔵弾性率が30℃で1000〜5000
MPaの範囲であり、Cステージでの貯蔵弾性率が30
0℃で30MPa以上、かつ、ガラス転移温度が180
℃以上である必要があるが、Bステージでの粘弾性が3
0℃で1000MPa未満であると、樹脂の流動が大き
く、そのため、キャビティへのしみ出しが大きくなり、
5000MPaを超えると、内層野導体回路の充填性が
低くなったり、取り扱い性が低下し、Cステージでの貯
蔵弾性率が300℃で30MPa未満であるか、あるい
は、ガラス転移温度が180℃未満であると、樹脂の流
動や絶縁層2とのガラス転移温度の差により、接続信頼
性及びはんだ耐熱性が低下してしまう。
【0014】本発明では、絶縁接着層1が、ポリアミド
イミド樹脂と熱硬化性樹脂成分とから成る接着フィルム
であることが好ましく、このポリアミドイミド樹脂に
は、芳香族環を3個以上有するジアミンと無水トリメッ
ト酸とを反応させて得られる一般式(1)で示される芳
香族ジイミドジカルボン酸と一般式(2)で示される芳
香族ジイソシアネートとを反応させて得られる芳香族ポ
リアミドイミド樹脂、または、芳香族ジイミドジカルボ
ン酸として、2,2−ビス〔4−{4−(5−ヒドロキ
シカルボニル−1,3−ジオン−イソインドリノ)フェ
ノキシ}フェニル〕プロパンと、芳香族ジイソシアネー
トとして、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
トとを反応させて得られる芳香族ポリアミドイミド樹脂
を使用することが好ましい。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】芳香族環を3個以上有するジアミンには、
2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕プロパン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕スルホン、ビス〔4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルホン、2,2−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン、
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタ
ン、4,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニ
ル、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エ
ーテル、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕ケトン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン等を、単独でまたはこれらを組み合わせて用いること
ができる。
【0018】また芳香族ジイソシアネートには、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−ト
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、2,
4−トリレンダイマー等を、単独でまたは組み合わせて
用いることができる。
【0019】熱硬化性樹脂成分には、2個以上のグリシ
ジル基を持つエポキシ樹脂とその硬化剤、もしくは、2
個以上のグリシジル基を持つエポキシ樹脂とその硬化促
進剤を用いることが好ましい。また、グリシジル基は多
いほどよく、3個以上であればさらに好ましい。グリシ
ジル基の数により、配合量が異なり、グリシジル基が多
いほど配合量が少なくても、Cステージでの300℃の
貯蔵弾性率の向上が可能である。また、エポキシ樹脂の
硬化剤と硬化促進剤を併用すればさらに好ましい。エポ
キシ樹脂の硬化剤または硬化促進剤は、エポキシ樹脂と
反応するもの、または、硬化を促進させるものであれば
どのようなものでもよく、例えば、アミン類、イミダゾ
ール類、多官能フェノール類、酸無水物類等が使用でき
る。
【0020】アミン類としては、ジシアンジアミド、ジ
アミノジフェニルメタン、グアニル尿素等が使用でき、
イミダゾール類としては、アルキル基置換イミダゾー
ル、ベンズイミダゾール等が使用でき、多官能フェノー
ル類としては、ヒドロキノン、レゾルシノール、ビスフ
ェノールA及びこれらのハロゲン化合物、さらに、アル
デヒドとの縮合物であるノボラック、レゾール樹脂等が
使用でき、酸無水物類としては、無水フタル酸、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸
等が使用できる。このうち、硬化剤としては、多官能フ
ェノール類、硬化促進剤としては、イミダゾール類を用
いることが好ましい。
【0021】これらの硬化剤または硬化促進剤の必要な
量は、アミン類の場合は、アミンの活性水素の当量と、
エポキシ樹脂のエポキシ基のエポキシ当量がほぼ等しく
なる量が好ましい。次に、イミダゾール類の場合は、単
純に活性水素との当量比とならず、経験的にエポキシ1
00重量部に対して、1〜10重量部必要となる。多官
能フェノール類や酸無水物類の場合、エポキシ樹脂1当
量に対して、0.8〜1.2当量必要である。これらの
硬化剤または硬化促進剤の量は、少なければ未硬化のエ
ポキシ樹脂が残り、Cステージでの300℃の貯蔵弾性
率が小さく、多すぎると、未反応の硬化剤及び硬化促進
剤が残り、絶縁性が低下する。
【0022】この他に、必要に応じてスルーホール内壁
等のめっき密着性を上げること、及びアディティブ法で
配線板を製造するために、無電解めっき用触媒を加える
こともできる。
【0023】本発明では、これらの組成物を有機溶媒中
で混合して、耐熱性樹脂組成物とする。このような有機
溶媒としては、溶解性が得られるものであればどのよう
なものでもよく、ジメチルアセトアミド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルフォキシド、N−メチル−2−
ピロリドン、γ−ブチロラクトン、スルホラン、シクロ
ヘキサノン等が使用できる。この耐熱性樹脂組成物を、
離型PET等に塗布して接着シートを作製したり、金属
箔の片面に塗布して金属箔付き接着シートとすることが
でき、塗布した後は目的に応じた硬化状態に加熱乾燥し
て使用することができる。
【0024】この耐熱性樹脂組成物の配合比は、ポリア
ミドイミド樹脂100重量部に対し、熱硬化性樹脂成分
10〜150重量部であることが好ましく、熱硬化性樹
脂成分が10重量部未満であると、Cステージでの30
0℃の貯蔵弾性率が低く、150重量部を越えると、相
溶性が低下し撹拌時にゲル化してしまったり、フィルム
の可撓性が低下してしまう。
【0025】本発明の回路板は、通常の配線板に用いる
銅張り積層板の不要な銅箔をエッチング除去して得られ
たものを用いることができる。この銅張り積層板の絶縁
層2には、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリアミド樹脂などの熱硬化性樹脂や、これらの
樹脂をガラス布、ガラス紙、アラミド紙等の強化繊維に
含浸したもの、あるいはこれらの樹脂に前記繊維やガラ
スチョップドストランド、樹脂による短繊維、セラミッ
クスファイバ、ウイスカなどの強化繊維を混入したもの
が使用できる。この銅張り積層板の銅箔には、通常の圧
延銅箔や電解銅箔に加えて、薄い銅箔とそれを支持する
キャリア金属からなる複合金属箔を使用することもで
き、このような複合金属箔としてアルミニウム箔に離型
処理をして銅箔と貼り合わせたものや、薄い銅層/ニッ
ケル層/厚い銅層のように、中間に銅と異なるエッチン
グ処理が行える金属層を設けエッチング除去するときの
ストッパとして用いるものなどがある。
【0026】このような回路板は、上記のように、不要
な箇所の銅箔をエッチング除去したものを用いることも
できるが、先にバイアホールを形成しておくこともでき
る。それは、例えば、銅張り積層板に両面銅張り積層板
を用い、通常の両面配線板を作製する要領で、バイアホ
ールとなる穴をあけ、少なくともその穴内壁にめっきに
よって導体を形成し、不要な銅をエッチング除去して両
面に配線導体を有する回路板を作製することである。ま
た、導体回路を形成した回路板の上に絶縁接着層を介し
てバイアホールとなる穴をあけた銅張り積層板を重ね、
加熱加圧して積層一体化し、銅めっきを行って、バイア
ホールの内壁を金属化し、不要な銅をエッチング除去し
て作製することもできる。さらに、その上に、絶縁接着
層を介してバイアホールとなる穴をあけた銅張り積層板
を重ね、加熱加圧して積層一体化し、銅めっきを行っ
て、バイアホールの内壁を金属化し、不要な銅をエッチ
ング除去して、これを繰り返し、全ての導体回路を必要
な層数にすることもできる。
【0027】本発明のキャビティは、図2に示すよう
に、半導体チップ6を搭載するための空間を形成するも
のであるが、さらに、この多層配線板と半導体チップ6
とを接続するために、多層配線板の方に内部端子となる
導体回路3を設けなければならず、その内部端子の数が
多いと、1層の配線だけでは不足することがあり、この
場合には、図3に示すように、複数の層に内部端子とな
る導体回路3を設けることができる。この場合、キャビ
ティの形状は、半導体チップ6を接着固定する箇所に最
も近い絶縁層2から順に、その大きさを同じか大きく
し、それぞれの絶縁層2上に形成され露出した導体回路
3に、半導体チップ6と電気的接続を行うための内部端
子となる導体回路3を設けることができる。
【0028】また、本発明のキャビティは、貫通孔と
し、図4に示すように、その貫通孔の一方の開口部を塞
ぐようにヒートシンク8を設け、放熱性の高い多層配線
板とすることもできる。このヒートシンク8には、図5
に示すように、半導体チップ6を搭載する支持部81と
支持部81の周囲に支持部81より薄い鍔部82を設け
たものを用い、最外層の絶縁層2に支持部81とほぼ同
じ大きさの孔を設け、その孔にヒートシンク8の支持部
81を嵌合できるようにすることもできる。このヒート
シンク8の、絶縁層2と接着される鍔部82の面には、
凹凸を形成することもでき、ヒートシンク8と多層配線
板の接着強度を高めることができ、好ましい。
【0029】このような多層配線板の積層形成方法とし
ては、上記のようにして形成した、絶縁接着層1と回路
板を、図6(a)に示すように、鏡板101/製品の表
面を保護する保護フィルム105/上記絶縁層2と絶縁
接着層1と絶縁層2または回路板を重ねた多層配線板の
構成104/クッション材103/キャビティの形状に
孔をあけた成形品102/鏡板101、の順に重ね、加
熱・加圧して積層一体化することによって製造すること
ができる。
【0030】また、ヒートシンク8を同時に接着すると
きには、図6(b)に示すように、積層時の構成を、鏡
板101/クッション材103/(例えばポリエチレン
フィルム)のように積層加熱温度でフローの大きい融点
の低いフィルム111/製品の表面を保護する融点の高
いフィルム110/上記絶縁層2と絶縁接着層1と絶縁
層2または回路板を重ねた多層配線板の構成104/ク
ッション材103/キャビティの形状に孔をあけた成形
品102/鏡板101、の順に重ねることによって製造
することができる。
【0031】このような多層配線板には、他の配線板と
の電気的接続を行うための外部端子11を設けることが
でき、例えば、図7(a)に示すように、複数のピン9
を用いれば、ピングリッドアレイとすることができ、ま
た、図7(b)に示すように、はんだボール10による
電気的接続を行うためのランドを形成すれば、ボールグ
リッドアレイとすることもできる。さらには、図7
(c)に示すように,これらを組み合わせて、チップ−
オン−チップ配線板、あるいは、マルチチップモジュー
ルとすることもできる。
【0032】
【実施例】
(芳香族ポリアミドイミドの合成)還流冷却器を連結し
たコック付き25mlの水分定量受器、温度計、撹拌機
を備えた1リットルのセパラブルフラスコに芳香族環を
3個以上有するジアミンとして2,2−ビス−[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン123.
2g(0.3mol)、無水トリメリット酸115.3
g(0.6mol)を、溶媒としてNMP(N−メチル
−2−ピロリドン)716gを仕込み、80℃で30分
間撹拌した。そして水と共沸可能な芳香族炭化水素とし
てトルエン143gを投入してから温度を上げ約160
℃で2時間還流させた。水分定量受器に水が約10.8
ml以上たまっていること、水の留出が見られなくなっ
ていることを確認し、水分定量受器にたまっている留出
液を除去しながら、約190℃まで温度を上げて、トル
エンを除去した。その後、溶液を室温に戻し、芳香族ジ
イソシアネートとして4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート75.1g(0.3mol)を投入し、1
90℃で2時間反応させた。反応終了後、芳香族ポリア
ミドイミド樹脂(以下PAIと略す)のNMP溶液樹脂
を得た。
【0033】実施例1 この実施例を図8〜図10を参照して説明する。 (1)絶縁層2として、図8(a)に示すような、厚さ
が0.4mmのBTレジン系片面銅張積層板であるCC
H−HL830(三菱瓦斯化学株式会社製、商品名)の
銅箔を除去したものの片面に、0.2mmの深さで座ぐ
り加工し、キャビティとなる凹所11を形成した2a基
板と、(2)絶縁接着層1として、図8(b)に示すよ
うな、Bステージでの貯蔵弾性率が30℃で3000M
Pa、Cステージでの貯蔵弾性率が300℃で100M
Pa、ガラス転移温度が217℃である、芳香族ポリア
ミドイミド樹脂/エポキシ樹脂であるEOCN1020
(日本化薬株式会社製、商品名)/多官能フェノール類
であるKA1160(大日本インキ工業株式会社製、商
品名)の重量比が100/21/11で構成される、厚
み0.05mmの接着フィルムに、基板2aの座ぐり加
工部11より大きいキャビティとなる開口部12bを設
けた接着フィルム1bと、(3)図8(c)に示すよう
な、厚さが0.4mmのBTレジン系片面銅張積層板で
あるCCH−HL830(三菱瓦斯化学株式会社製、商
品名)に、接着フィルム1bのキャビティとなる開口部
12bと同じ大きさのキャビティとなる開口部12cを
設け、基板2eと重ねたときに露出する部分に、半導体
チップ6とワイヤボンディング13で接続するための内
部端子となる導体回路3を形成した基板2cと、(4)
図8(d)に示すような、(2)と同じ材質で厚さ0.
075mmの接着フィルムに、基板2cのキャビティと
なる開口部12cより大きい開口部12dを設けた接着
フィルム1dと、(5)図8(e)に示すような、厚さ
が0.4mmのBTレジン系片面銅張積層板であるCC
H−HL830(三菱瓦斯化学株式会社製、商品名)の
銅箔を除去し、接着フィルム1dのキャビティとなる開
口部12dと同じ大きさの開口部12eを設けた基板2
eと、(6)図8(f)に示すような、(2)と同じ材
質で厚さ0.1mmの接着フィルムに接着フィルムに、
基板2eのキャビティとなる開口部12eと同じ大きさ
のキャビティとなる開口部12fを設けた接着フィルム
1fと、(7)図8(g)に示すような、厚さが0.2
mmのBTレジン系片面銅張積層板であるCCH−HL
830(三菱瓦斯化学株式会社製、商品名)の銅箔を除
去した基板2gとして準備し、(8)図9に示すよう
に、鏡板101/保護フィルム105/上記(1)〜
(7)の多層配線板の構成104/クッション材103
/キャビティの形状に孔をあけた成形品102/鏡板1
01、の順に重ねて、180℃、30kgf/cm2で150
分の条件で、加熱加圧して積層一体化した。(9)図1
0(a)に示すように、前記積層したものに、スルーホ
ール4となる穴をあけ、図10(b)に示すように、穴
内壁及び表面への無電解めっき14を行い、図10
(c)に示すように、不要な銅をエッチング除去して外
層の導体回路3を形成し、さらにキャビティを形成する
ために、図10(d)に示すように、基板2eのキャビ
ティとなる開口部12eと同じ箇所に同じ大きさの開口
部15を、基板2gの該当する箇所に、ルーター加工に
より設け、スルーホール4に複数のピン9を固定して、
キャビティを有するピングリッドアレイを作製した。
【0034】実施例2 (1)絶縁層2として、図11(a)に示すような、厚
さが0.2mmのBTレジン系片面銅張積層板であるC
CH−HL830(三菱瓦斯化学株式会社製、商品名)
から銅箔を除去した基板2hとし、(2)絶縁接着層1
として、図11(b)に示すような、実施例1の(2)
と同じ材質の厚さ0.05mmの接着フィルムに、キャ
ビティを形成する開口部12iを設けた接着フィルム1
iと、(3)図11(c)に示すような、厚さが0.4
mmのBTレジン系片面銅張積層板であるCCH−HL
830(三菱瓦斯化学株式会社製、商品名)に、接着フ
ィルム1iのキャビティとなる開口部12iと同じ大き
さの開口部12jを設け、基板2lと重ねたときに露出
する部分に、半導体チップ6とボンディングワイヤ13
で接続するための内部端子となる導体回路3を形成した
基板2jと、(4)図11(d)に示すような、前記
(2)と同じ材質の厚さ0.05mmの接着フィルム
に、基板2jのキャビティとなる開口部12jより大き
い開口部12kを設けた接着フィルム1kと、(5)図
11(e)に示すような、厚さが0.4mmのBTレジ
ン系片面銅張積層板であるCCH−HL830(三菱瓦
斯化学株式会社製、商品名)に、接着フィルム1kのキ
ャビティとなる開口部12kと同じ大きさの開口部12
lを設け、基板2nと重ねたときに露出する部分に、半
導体チップ6とボンディングワイヤ13で接続するため
の内部端子となる導体回路3を形成した基板2lと、
(6)図11(f)に示すような、前記(2)と同じ材
質の厚さ0.05mmの接着フィルムに、基板2lのキ
ャビティとなる開口部12lより大きい開口部12mを
設けた接着フィルム1mと、(7)図11(g)に示す
ような、厚さが0.4mmのBTレジン系片面銅張積層
板であるCCH−HL830(三菱瓦斯化学株式会社
製、商品名)の銅箔を除去し、接着フィルム1mのキャ
ビティとなる開口部12mと同じ大きさの開口部12n
を設けた基板2nと、(8)図11(h)に示すよう
な、前記(2)と同じ材質の厚さ0.05mmの接着フ
ィルムに、基板1nのキャビティとなる開口部12nと
同じ大きさの開口部12oを設けた接着フィルム1o
と、(9)図11(i)に示すような、厚さが0.4m
mのBTレジン系片面銅張積層板であるCCH−HL8
30(三菱瓦斯化学株式会社製、商品名)の銅箔を除去
した基板2pとして準備し、(10)図9に示すよう
に、鏡板101/保護フィルム105/上記(1)〜
(9)の多層配線板の構成104/クッション材103
/キャビティの形状に孔をあけた成形品102/鏡板1
01、の順に重ね、180℃、30kgf/cm2で150分
の条件で加熱加圧して積層一体化した。(11)図12
(a)に示すように、積層成形したものに、スルーホー
ル4となる穴をあけ、図12(b)に示すように、穴内
壁及び表面に無電解によるめっき14を行い、図12
(c)に示すように、はんだボール10を融着するため
のランドを含む導体回路3を形成し、さらにキャビティ
を形成するために、図12(d)に示すように、基板1
oの開口部12oと同じ箇所に同じ大きさの開口部15
を、基板1pの該当する箇所に、ルーター加工により設
け、ソルダーレジストを塗布乾燥して、ボールグリッド
アレイを作製した。
【0035】実施例3 実施例1において、基板2aの座ぐり加工に代えて、貫
通穴を設け、図5に示すような、鍔部を有するヒートシ
ンク8を準備し、図6(b)に示すように、積層の構成
を、鏡板101/クッション材103/融点の低いフィ
ルム111/融点の高いフィルム110/上記絶縁層2
と絶縁接着層1と絶縁層2または回路板を重ねた多層配
線板の構成104/クッション材103/キャビティの
形状に孔をあけた成形品102/鏡板101、の順に重
ねた以外は、同じ条件でピングリッドアレイを作製し
た。
【0036】実施例4〜6 実施例1〜3に用いたBTレジン系片面銅張積層板であ
るCCH−HL830(三菱瓦斯化学株式会社製、商品
名)を、エポキシ樹脂含浸ガラス布銅張積層板であるM
CL−E−67(日立化成工業株式会社製、商品名)に
代えた以外は、同じ条件でピングリッドアレイまたはボ
ールグリッドアレイを作製した。
【0037】実施例7 (1)絶縁層2として、図13(a)に示すような、厚
さが0.2mmのエポキシ樹脂含浸ガラス布銅張積層板
であるMCL−E−67(日立化成工業株式会社製、商
品名)の銅箔を除去したものの片面に0.1mmの深さ
で座ぐり加工し、キャビティとなる凹所11を形成した
基板2qと、(2)絶縁接着層1として、図13(b)
に示すような、実施例1の(2)と同じ材質の厚さ0.
05mmの接着フィルムに、基板2qの座ぐり加工部1
1より大きいキャビティとなる開口部12rを設けた接
着フィルム1rと、(3)図13(e)に示すような、
予め、厚さが0.1mmのエポキシ樹脂含浸ガラス布銅
張積層板であるMCL−E−67(日立化成工業株式会
社製、商品名)2枚201、202にそれぞれ導体回路
3と後にバイアホール7となる穴を形成したものを、
(2)と同じ材質で厚さ0.1mmの接着フィルム21
1を介して、180℃、30kgf/cm2の条件で積層接着
したものに、図13(d)に示すような、接着フィルム
1rのキャビティとなる開口部12rと同じ大きさの開
口部12sを設け、基板2uと重ねたときに露出する部
分に、半導体チップ6とワイヤボンディング13で接続
するための内部端子となる導体回路3を形成した基板2
sを準備し、(4)図13(e)に示すような、前記
(2)と同じ材質の厚さ0.05mmの接着フィルム
に、基板2sのキャビティとなる開口部12sより大き
い開口部12tを設けた接着フィルム1tと、(5)図
13(f)に示すような、予め、厚さが0.1mmのエ
ポキシ樹脂含浸ガラス布銅張積層板であるMCL−E−
67(日立化成工業株式会社製、商品名)2枚203、
204に、それぞれ導体回路3と、バイアホール7とな
る穴を形成したものを、(2)と同じ材質で厚さ0.1
mmの接着フィルム212を介して、180℃、30kg
f/cm2の条件で積層接着したものに、図13(g)に示
すような、接着フィルム1tのキャビティとなる開口部
12tと同じ大きさの開口部12uを設け、基板2wと
重ねたときに露出する部分に、半導体チップ6とボンデ
ィングワイヤ13で接続するための内部端子となる導体
回路3を形成した基板2uと、(6)図13(h)に示
すような、前記(2)と同じ材質の厚さ0.05mmの
接着フィルムに、基板2uのキャビティとなる開口部1
2uより大きい開口部12vを設けた接着フィルム1v
と、(7)図13(i)に示すような、厚さが0.4m
mのエポキシ樹脂含浸ガラス布銅張積層板であるMCL
−E−67(日立化成工業株式会社製、商品名)の銅箔
を除き、接着フィルム1vのキャビティとなる開口部1
2vと同じ大きさの開口部12wを設けた基板2wと、
(8)図13(j)に示すような、前記(2)と同じ材
質の厚さ厚さ0.05mmの接着フィルムに、基板2w
のキャビティとなる開口部12wと同じ大きさの開口部
12xを設けた接着フィルム1xと、(9)図13
(k)に示すような、厚さが0.4mmのエポキシ樹脂
含浸ガラス布銅張積層板であるMCL−E−67(日立
化成工業株式会社製、商品名)の銅箔を除いた基板2y
として準備し、(10)図9に示すように、鏡板101
/保護フィルム105/上記(1)〜(9)の多層配線
板の構成104/クッション材103/キャビティの形
状に孔をあけた成形品102/鏡板101、の順に重
ね、180℃、30kgf/cm2で150分の条件で加熱加
圧し積層一体化した。(11)積層成形したものに、ス
ルーホール4となる穴をあけ、穴内壁及び表面に無電解
によるめっき14を行い、さらに電気めっきを行い、外
層の導体回路3を形成し、さらにキャビティを形成する
ために、基板2wのキャビティとなる開口部12wと同
じ箇所に同じ大きさの開口部15を、基板2yの該当す
る箇所に、ルーター加工により設け、図12に示すよう
な多層チップキャリア用配線板を作製した。
【0038】実施例8〜11 実施例1〜3において、BTレジン系片面銅張積層板で
あるCCH−HL830(三菱瓦斯化学株式会社製、商
品名)と、実施例7において、エポキシ樹脂含浸ガラス
布銅張積層板であるMCL−E−67(日立化成工業株
式会社製、商品名)に代えて、ポリイミド樹脂含浸ガラ
ス布銅張積層板であるMCL−I−671(日立化成工
業株式会社製、商品名)を用いた以外は、実施例1〜3
及び7と同じ条件で、ピングリッドアレイまたはボール
グリッドアレイまたは、多層チップキャリア用配線板を
作製した。
【0039】実施例12〜22 実施例1〜11に用いた、絶縁接着層に代えて、Bステ
ージでの弾性率が30℃で3500MPa、Cステージ
での弾性率が300℃で170MPa、ガラス転移温度
が223℃である芳香族ポリアミドイミド樹脂/EOC
N1020(エポキシ樹脂、日本化薬株式会社製)/K
A1160(多官能フェノール類、大日本インキ工業株
式会社製)の重量比が、100/43/23の接着フィ
ルムを用いた以外は、それぞれの実施例と同じ条件で、
ピングリッドアレイまたはボールグリッドアレイまた
は、多層チップキャリア用配線板を作製した。
【0040】比較例1〜8 実施例1〜8に用いた、絶縁接着層に代えて、Bステー
ジでの弾性率が30℃で2500MPa、Cステージで
の弾性率が300℃で5.2MPa、ガラス転移温度が
229℃であるポリアミドイミド樹脂のみから成る接着
フィルムを用いた以外は、それぞれの実施例と同じ条件
で、ピングリッドアレイまたはボールグリッドアレイま
たは、多層チップキャリア用配線板を作製した。
【0041】比較例9〜16 実施例1〜8に用いた、絶縁接着層に代えて、芳香族ポ
リアミドイミド樹脂/EOCN1020(エポキシ樹
脂、日本化薬株式会社製)/KA1160(多官能フェ
ノール類、大日本インキ工業株式会社製)の重量比が1
00/98/58とから成る接着フィルムを用いた以外
は、それぞれの実施例と同じ条件で、ピングリッドアレ
イまたはボールグリッドアレイまたは、多層チップキャ
リア用配線板を作製した。
【0042】このようにして作製した多層配線板は、初
期の状態では、剥離、ボイドともに無く良好であった。
しかし、260℃、2分間のはんだフロート試験を行う
と、実施例のものでは絶縁接着層に剥離、ボイドが発生
しなかったが、比較例1〜8のものでは、Cステージで
の貯蔵弾性率が低いため、絶縁接着層中に剥離、ボイド
が多数発生した。また、比較例9〜16のものでは、熱
硬化性樹脂成分の配合量が多く、撹拌時にゲル化したも
のや、フィルム形成が不可能であり、多層配線板を作製
できなかった。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明により、
多層配線板に用いる絶縁接着層を、Bステージでの貯蔵
弾性率が30℃において、1000〜5000MPaの
範囲にあり、Cステージでの貯蔵弾性率が300℃にお
いて、30MPa以上、かつ、ガラス転移温度が180
℃以上とすることで、Bステージの取り扱い性が良好
で、かつ、接続信頼性や耐熱性に優れた多層配線板とそ
の製造法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一使用例を説明するための断面図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施態様を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施態様を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施態様を示す断面図である。
【図5】本発明の第4の実施態様を示す断面図である。
【図6】(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の実施
例を説明するための概略断面図である。
【図7】(a)〜(c)は、それぞれ、本発明の他の実
施形態を示す断面図である。
【図8】(a)〜(g)は、それぞれ本発明の一実施例
の構成を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施例の方法を説明するための断面
図である。
【図10】(a)〜(e)は、それぞれ本発明の第1の
実施形態における方法を説明するための断面図である。
【図11】(a)〜(e)は、それぞれ本発明の他の実
施例の構成を示す断面図である。
【図12】(a)〜(d)は、それぞれ本発明の他の実
施例における方法を説明するための断面図である。
【図13】(a)〜(k)は、それぞれ本発明のさらに
他の実施例の構成を示す断面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例における構造を説
明するための断面図である。
【符号の説明】
1.絶縁接着層 2.絶縁層 3.内部端子となる導体回路 4.スルーホ
ール 5.キャビティ 6.半導体チ
ップ 7.バイアホール 8.ヒートシ
ンク 81.支持部 82.鍔部 9.ピン 10.はんだ
ボール 11.キャビティとなる凹部 12b、12c、12d、12e、12f、12i、1
2j、12k、12l、12m、12n、12o、12
r、12s、12t、12u、12v、12w、12
x.キャビティとなる開口部 13.ボンディングワイヤ 14.めっき 15.開口部 101.鏡板 102.成形品 103.クッシ
ョン材 104.多層配線板の構成 105.保護フ
ィルム 110.融点の高いフィルム 111.融点の
低いフィルム 1b、1d、1f、1i、1k、1m、1o、1r、1
t、1v、1x、211、212.接着フィルム 2a、2c、2e、2g、2h、2j、2l、2n、2
p、2q、2s、2u、2w、2y、201、202
0、203、204.基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島山 裕一 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の絶縁層と、絶縁層に支持された回路
    導体からなる複数の導体回路層と、絶縁層と導体回路層
    または絶縁層とを接着する絶縁接着層と、導体回路と電
    気的に接続された導体をその内壁に有するスルーホール
    と、半導体チップを納めるためのキャビティとを有する
    多層配線板において、絶縁接着層のBステージでの貯蔵
    弾性率が30℃で1000〜5000MPaの範囲にあ
    り、絶縁接着層のCステージでの貯蔵弾性率が300℃
    で30MPa以上であり、かつ、絶縁接着層のガラス転
    移温度が180℃以上であることを特徴とする多層配線
    板。
  2. 【請求項2】絶縁接着層が、ポリアミドイミド樹脂と熱
    硬化性樹脂成分とから成る接着フィルムであることを特
    徴とする請求項1に記載の多層配線板。
  3. 【請求項3】熱硬化性樹脂成分が、2個以上のグリシジ
    ル基を持つエポキシ樹脂とその硬化剤もしくは硬化促進
    剤からなることを特徴とする請求項2に記載の多層配線
    板。
  4. 【請求項4】ポリアミドイミド樹脂と熱硬化性樹脂成分
    の重量比が、ポリアミドイミド樹脂100重量部に対し
    て、熱硬化性樹脂成分10〜150重量部の範囲である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の多層配線
    板。
  5. 【請求項5】多層配線板が、隣接する導体回路板層間の
    電気的接続を行うバイアホールを有することを特徴とす
    る請求項1〜4のうちいずれかに記載の多層配線板。
  6. 【請求項6】キャビティが、半導体チップを接着固定す
    る箇所に最も近い絶縁層から順に、その大きさを同じか
    あるいは大きくし、それぞれの絶縁層上に形成され露出
    した導体回路に、半導体チップと電気的接続を行うため
    の内部端子部を有することを特徴とする請求項1〜5の
    うちいずれかに記載の多層配線板。
  7. 【請求項7】キャビティが、貫通孔であり、その貫通孔
    の一方の開口部に、その開口部を塞ぐようにヒートシン
    クが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のう
    ちいずれかに記載の多層配線板。
  8. 【請求項8】他の配線板との電気的接続を行うための外
    部端子が、最外層の絶縁層上に設けられていることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多層配線板。
  9. 【請求項9】外部端子が、複数のピンであることを特徴
    とする請求項8に記載の多層配線板。
  10. 【請求項10】外部端子が、はんだボールによる電気的
    接続を行うためのランド部であることを特徴とする請求
    項8に記載の多層配線板。
  11. 【請求項11】予め半導体チップを納めるためのキャビ
    ティの部分をくり抜き加工した、絶縁層上に導体回路を
    形成した回路板と、絶縁接着層と、絶縁層または絶縁層
    上に導体回路を形成した回路板とを重ねて、加熱・加圧
    して積層一体化し、スルーホールとなる穴をあけ、その
    穴の内壁に導体回路と電気的に接続された導体を形成す
    る多層配線板の製造法において、Bステージでの貯蔵弾
    性率が30℃で1000〜5000MPaの範囲にあ
    り、Cステージでの貯蔵弾性率が300℃で30MPa
    以上であり、かつ、ガラス転移温度が180℃以上であ
    る絶縁接着層を用いることを特徴とする多層配線板の製
    造法。
  12. 【請求項12】絶縁接着層が、ポリアミドイミド樹脂と
    熱硬化性樹脂成分とから成る接着フィルムであることを
    特徴とする請求項11に記載の多層配線板の製造法。
  13. 【請求項13】熱硬化性樹脂成分が、2個以上のグリシ
    ジル基を持つエポキシ樹脂とその硬化剤もしくは硬化促
    進剤であることを特徴とする請求項12に記載の多層配
    線板の製造法。
  14. 【請求項14】ポリアミドイミド樹脂と熱硬化性樹脂成
    分の重量比が、ポリアミドイミド樹脂100重量部に対
    して、熱硬化性樹脂成分10〜100重量部の範囲であ
    ることを特徴とする請求項12または13に記載の多層
    配線板の製造法。
  15. 【請求項15】予め半導体チップを納めるためのキャビ
    ティ部をくり抜き加工した、絶縁層上に導体回路を形成
    した回路板と、絶縁接着層と、絶縁層または絶縁層上に
    導体回路を形成した回路板とを重ねて、加熱・加圧して
    積層一体化する工程に、少なくとも隣接する導体回路層
    間の電気的接続を行うバイアホールを形成する工程を有
    することを特徴とする請求項11〜14のうちいずれか
    に記載の多層配線板の製造法。
  16. 【請求項16】回路板の導体回路の上に絶縁接着層を介
    してバイアホールとなる穴をあけた銅張り積層板を重
    ね、加熱加圧して積層一体化し、銅めっきを行って、バ
    イアホールの内壁を金属化し、不要な銅をエッチング除
    去し、さらに、その上に、絶縁接着層を介してバイアホ
    ールとなる穴をあけた銅張り積層板を重ね、これを繰り
    返すことを特徴とする請求項15に記載の多層配線板の
    製造法。
  17. 【請求項17】先に、バイアホールとなる穴内壁を金属
    化した回路板を用いることを特徴とする請求項15に記
    載の多層配線板の製造法。
  18. 【請求項18】絶縁接着層と複数の回路板にくり抜き加
    工して設けた、半導体チップを納めるためのキャビティ
    部が、半導体チップを接着固定する箇所に最も近い絶縁
    層から順に、その大きさを同じか大きくしたものを用い
    ることを特徴とする請求項11〜17のうちいずれかに
    記載の多層配線板の製造法。
  19. 【請求項19】全ての絶縁接着層と絶縁層と回路板に、
    予め半導体チップを納めるためのキャビティ部をくり抜
    き加工し、回路板と、絶縁接着層と、絶縁層または回路
    板とを重ねて、加熱加圧して積層一体化し、スルーホー
    ルとなる穴をあけ、その穴の内壁に回路板の導体回路と
    電気的に接続された導体を形成した後、その貫通孔の一
    方の開口部に、その開口部を塞ぐようにヒートシンクを
    設けることを特徴とする請求項11〜18のうちいずれ
    かに記載の多層配線板の製造法。
  20. 【請求項20】ヒートシンクに、半導体チップを搭載す
    る支持部と、支持部の周囲に支持部より薄い鍔部を設け
    たものを用い、最外層の絶縁層に支持部とほぼ同じ大き
    さの孔を設け、その孔にヒートシンクの支持部を嵌合・
    接着することを特徴とする請求項19に記載の多層配線
    板の製造法。
  21. 【請求項21】ヒートシンクの鍔部に、凹凸を形成した
    ものを用いることを特徴とする請求項19または20に
    記載の多層配線板の製造法。
  22. 【請求項22】予め半導体チップを納めるためのキャビ
    ティ部をくり抜き加工した、回路板と、絶縁接着層と、
    絶縁層または回路板とを重ねて、加熱・加圧して積層一
    体化するにあたり、積層時の構成を、プレス鏡板/製品
    の表面を保護するフィルム状物/絶縁接着層と複数の回
    路板を重ねたもの/クッション材/キャビティの形状に
    孔をあけた成形品/プレス鏡板の順に重ね、加熱・加圧
    して積層一体化することを特徴とする請求項11〜21
    のうちいずれかに記載の多層配線板の製造法。
JP07680297A 1997-03-03 1997-03-28 多層配線板及びその製造法 Expired - Fee Related JP3897136B2 (ja)

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