JPH10270912A - サーキュレータの製造方法 - Google Patents

サーキュレータの製造方法

Info

Publication number
JPH10270912A
JPH10270912A JP10082479A JP8247998A JPH10270912A JP H10270912 A JPH10270912 A JP H10270912A JP 10082479 A JP10082479 A JP 10082479A JP 8247998 A JP8247998 A JP 8247998A JP H10270912 A JPH10270912 A JP H10270912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
conductor
circulator
sheet
magnetic rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10082479A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Miura
太郎 三浦
Makoto Furubayashi
眞 古林
Kazuaki Suzuki
和明 鈴木
Tadao Fujii
忠雄 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP10082479A priority Critical patent/JPH10270912A/ja
Publication of JPH10270912A publication Critical patent/JPH10270912A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、広帯域化、低損失化、及び/又は低
価格化を図ることのできるサーキュレータの製造方法を
提供する。 【解決手段】 所定パターンを有する内部導体を絶縁性
磁性体が密接状態で取り囲むように一体的に焼成して磁
気回転子を形成し、一方、キャパシタ電極を誘電体基板
に設けて共振用キャパシタ部を別個に形成し、このよう
に形成した磁気回転子と形成した共振用キャパシタ部と
を電気的に接続して組み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯域等
で用いられる無線機器、例えば携帯電話のごとき移動無
線機器等に使用される集積型のサーキュレータにの製造
方法関する。
【0002】
【従来の技術】集中定数型サーキュレータは、一般に、
図18の分解斜視図に示すごとき基本構造を有し平面形
状が円形の組立式の磁気回転子を備えていた。同図にお
いて、200はガラス・エポキシ樹脂等からなる円形の
非磁性体基板であり、この非磁性体基板200の上下面
にはコイル導体(内部導体)201及び202が形成さ
れている。コイル導体201及び202は、非磁性体基
板200を貫通するヴィアホール203で互いに接続さ
れている。コイル導体201及び202を形成したこの
非磁性体基板200を両側から挟むように、円形の磁性
体部材204及び205が組立式で取り付けられてお
り、コイル導体201及び202に印加される高周波電
力によってこれら磁性体部材204及び205内に回転
高周波磁束が生じるように構成されている。このよう
に、一般的な磁気回転子は形状が円形であり、しかもコ
イル導体を形成した非磁性体基板200の両側に磁性体
部材204及び205を単に積み重ねて接着した構成と
なっている。
【0003】サーキュレータ全体としては、図19の分
解斜視図に示すように、コイル導体201(202)を
形成したこの非磁性体基板200の両側に、磁性体部材
204及び205、接地導体電極206及び207、励
磁用永久磁石208及び209、並びに上下に分割され
ており励磁用永久磁石208及び209からの磁束用磁
路を構成する分割式の金属製ハウジング210及び21
1をこの順序でそれぞれ積み重ねて組立て固定すること
によって形成される。
【0004】図示されていない入出力端子を介してコイ
ル導体201及び202に高周波電力を与えると、磁性
体部材204及び205内にコイル導体201及び20
2の回りを回転する高周波磁束が発生する。この高周波
磁束と直交する直流磁界を永久磁石208及び209か
ら印加すると、磁性体部材204及び205は、図20
に示すように、高周波磁束の回転方向に応じて異なる透
磁率μ+ 及びμ- を示すこととなる。サーキュレータ
は、高周波信号の伝播速度がこのような透磁率の違いに
よって回転方向によって異なり、その結果、磁気回転子
内の打ち消し効果で特定の端子への信号の伝播を止め得
ることを利用しているのである。非伝播端子は、透磁率
μ+ 及びμ- の性質から、駆動端子に対する角度関係で
設定される。例えば、ある回転方向に沿って端子A、
B、Cがこの順序で配置されているとすると、駆動端子
Aに対する非伝播端子が端子Bである場合に、駆動端子
Bに対する非伝播端子は端子Cとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】サーキュレータは、携
帯電話のごとき移動無線機器において増幅器間の干渉防
止や電力増幅器を反射電力から保護するための有用な素
子として広く採用されているが、これらの機器の普及化
及び小型化に伴って、サーキュレータ自体もさらに小型
化、広帯域化、低損失化、及び低価格化することが要求
されている。このような要請に応えるためには、透磁率
μ+ 及びμ- 間の差が大きくかつ駆動回路の損失が小さ
いサーキュレータが必要となる。
【0006】しかしながら一般的なサーキュレータで
は、2つの分割されている磁性体部材204及び205
により駆動線路を挟む構成とした場合にその磁路が非磁
性体基板200によって遮断されてしまう。このため、
磁性体部材204及び205と非磁性体基板200との
境界面に反磁界が発生し、その結果、透磁率がどうして
も低減してしまうから上述の要請に充分に応えることが
できなかった。
【0007】非磁性体基板200との境界面に発生する
反磁界を減少させてコンパクトなサーキュレータを構成
すべく、本発明者等は、基板200を磁性体を練り込ん
だシートで構成したサーキュレータを試作した。この構
成によれば境界面で発生する反磁界が多少は減少するも
のの、前述の要請に応える程充分なものでは全くなかっ
た。
【0008】また、一般的なサーキュレータはその磁気
回転子の平面形状が円形であるため、その側面の端子に
回路素子(共振キャパシタ、整合抵抗等)を外付けした
場合、その分全体の寸法が大きくなってしまうという不
都合をも有していた。
【0009】さらにまた一般的なサーキュレータでは、
磁気ヨークを構成するハウジングが、2つに分割されて
いる部品210及び211を機械的に組み立てることに
より構成されるものであるため、励磁用磁路の磁気抵抗
が非常に高くなってしまい、しかも組み立て作業に多大
な手間がかかるものであった。
【0010】従って本発明は、小型化、広帯域化、低損
失化、及び/又は低価格化を図ることのできるサーキュ
レータの製造方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定パ
ターンを有する内部導体を絶縁性磁性体が密接状態で取
り囲むように一体的に焼成して磁気回転子を形成し、一
方、キャパシタ電極を誘電体基板に設けて共振用キャパ
シタ部を別個に形成し、このように形成した磁気回転子
と形成した共振用キャパシタ部とを電気的に接続して組
み立てるサーキュレータの製造方法が提供される。
【0012】このように、磁気回転子としては、絶縁性
磁性体が密接状態で内部導体を取り囲むように一体的に
焼成されているので、磁性体内に不連続部が存在しな
い。その結果、磁気回転子内において高周波磁束が連続
する閉ループとなるから反磁界が発生しない。しかも、
内部導体パターンの3回対称性から端子間の伝播特性が
互いに一致せしめられるので、非対称による損失のない
完成されたサーキュレータ動作を得ることができる。特
に本発明では、磁気回転子と共振用キャパシタ部とを別
個に焼成して形成した後に電気的に接続しているので、
磁気回転子の磁性体と共振用キャパシタ部の誘電体との
焼成特性が異なっていても全く問題なく両者の組み立て
が可能である。
【0013】組み立てた磁気回転子及び共振用キャパシ
タ部上に、直流磁界を印加するための励磁用永久磁石を
設けることが好ましい。
【0014】次いで、連続する磁路を有する金属製ハウ
ジングを前記励磁用永久磁石に密着固定することが好ま
しい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本出願人の先行技術である
3端子サーキュレータの磁気回転子の構成を概略的に示
す一部破断斜視図であり、図2はその磁気回転子に外付
けの共振用キャパシタ及び永久磁石を取り付けた先行技
術のサーキュレータの構成を示す分解斜視図、図3はこ
のサーキュレータの等価回路図、図4は図1の磁気回転
子の製造工程の一部を説明する図である。
【0016】これらの図に示すように、このサーキュレ
ータは3端子型であり、従ってその磁気回転子は平面形
状が正六角形となるように形成されている。しかしなが
ら、均等な回転磁界が発生できる構造であれば、形状は
かならずしも正六角形でなくともよく、六角形又はその
他の多角形であってもよい。
【0017】図1において、10は一体的に焼成された
磁性体層を示しており、この磁性体層10に取り囲まれ
て所定パターンの内部導体(中心導体)11が形成され
ている。内部導体11は、後述するように2層に積層さ
れた構成となっており、2本1組で3つの放射方向(六
角形の少なくとも1つの辺に垂直な放射方向)にそれぞ
れ伸長するストリップ状のコイルパターンが各層に設け
られている。両層上の同一方向に伸長するストリップ状
のコイルパターンは、ヴィアホール導体を介して互いに
電気的に接続されている。これは、磁性体層を絶縁物と
しても利用しているものである。各コイルパターンの一
端は、磁性体層10の1つおきの側面に設けられている
端子電極12に電気的に接続されている。磁性体層10
の上面及び下面並びに磁性体層10の端子電極12の設
けられていない各側面には、接地導体(グランド電極)
13が設けられている。各コイルパターンの他端は、各
側面の接地導体13に電気的に接続されている。
【0018】本出願人の先行技術であるサーキュレータ
全体としては、図2に示すように、このように構成され
た磁気回転子20の3つの端子電極(12)に、共振用
キャパシタ21a、21b、及び21cが電気的に接続
されている。これらキャパシタ21a、21b、及び2
1cとしては、本出願人が既に提案し公開されている特
開平5−251262号明細書及び図面に記載されてい
るごとき自己共振周波数の高い貫通型の高周波キャパシ
タを使用している。この高周波キャパシタは、接地導
体、誘電体、内部導体、誘電体の順序で重ねてなる1単
位の多層体を少なくとも1単位重ねた上にさらに接地導
体、誘電体をこの順序で重ねた多層トリプレート・スト
リップ線路構造からなっている。このような貫通型の動
作周波数範囲の広いキャパシタを用いることによりQの
低下を防止することができる。なお、端子電極とキャパ
シタとの接続態様は、図3の等価回路図に示す通りであ
る。
【0019】磁気回転子20の上下には、この磁気回転
子20に直流磁界14(図1参照)を印加するための励
磁用永久磁石22及び23(図2)がそれぞれ取り付け
られている。永久磁石22及び23並びに図2には示さ
れていないハウジングの組み付け構造等については後述
する。
【0020】次にこのサーキュレータの製造工程につい
て説明する。
【0021】図4の(A)に示すように、同一絶縁性磁
性体材料による上部シート40、中間シート41、及び
下部シート42を用意する。磁性体材料としては、イッ
トリウム鉄ガーネット(以下YIGと称する)を用い、
これを次のような成分比を有するシートに形成する。た
だし、上部シート41及び下部シート42はシート厚が
約1mmであり、通常は100〜200μm(好ましく
は160μm)のシートを積層して用いる。中間シート
41はシート厚が約160μmである。 YIG粉末 61.8 重量% バインダー 5.9 重量% 溶剤 32.3 重量%
【0022】中間シート41の所定位置には、このシー
トを貫通するヴィアホール43a、43b、及び43c
が形成される。各ヴィアホール位置には、その直径より
やや大きい面積のヴィアホール導体が印刷又は転写によ
って形成される。
【0023】中間シート41及び下部シート42の上面
には、各組が同一放射方向(六角形の少なくとも1つの
辺に垂直な放射方向)にヴィアホール部分を避けて伸長
する2本のストリップ状パターンからなる3組のコイル
パターンによる上部内部導体44a、44b、及び44
c並びに下部内部導体45a、45b、及び45cが銀
ペースト、パラジウムペースト、又は銀−パラジウムペ
ーストの印刷又は転写によってそれぞれ形成される。こ
のように形成した上部シート40、中間シート41、及
び下部シート42を順次重ね合わせた後、加温加圧工程
でスタックする。これにより、中間シート41の表裏両
面に3回対称のコイルパターンが配置されることとな
り、その対称性から3端子サーキュレータの端子間の伝
播特性が互いに一致せしめられる。
【0024】このようにスタックされた上部シート4
0、中間シート41、及び下部シート42を、内部導体
の融点(例えば内部導体が銀である場合は、約960
℃)以上の温度、例えば1450℃で焼成する。焼成は
1回であってもよいし、複数回行ってもよい。複数回の
場合は少なくとも1回は融点以上の焼成とする。この焼
結によって上部シート40、中間シート41、及び下部
シート42を構成する磁性体が連続状態となり一体とな
る。
【0025】磁性体材料であるYIGの焼結終了温度は
内部導体(例えば銀又は銀−パラジウム)の融点より高
く、従って、上述の焼成工程では、まず導体(例えば銀
又は銀−パラジウム)が密閉状態で溶融した後に磁性体
の焼結が行われる。このような素子製造方法は、内部導
体溶融法として本出願人により既に提案され公開されて
いる(特開平5−183314号、特開平5−3157
57号)。このような内部導体溶融法によれば、内部導
体が溶融状態になり、構造が緻密化して、導体の接触状
態が改善され、線路の損失が低減する。
【0026】上述した内部導体溶融法は、絶縁性の素体
と内部導体とを同時焼成する際の温度を導体の融点以上
とし、内部導体を溶融状態として構造の緻密化を図ると
共に用いる導体粉によって生じる内部導体内の粒界を実
質的に消滅させるものである。導体ペーストにてパター
ンを形成する場合、用いる導体粉(銀粉)は、銀の含有
量が90重量%以上のもの、特に純度99重量%以上の
ものを用いることが好ましい。導体ペースト中の導体粉
の含有量は、60〜95重量%、特に70〜90重量%
とすることが望ましい。また、溶融後の網目構造の発生
を減少させるために導体粉融点付近に軟化点を有する3
0体積%以下のガラスフリットを導体粉に添加すること
もある。
【0027】ヴィアホール導体としては、内部導体と同
じ金属ペースト(例えば銀ペースト)を用いてもよい
が、内部導体より融点の高い導体、例えば内部導体が銀
の場合にパラジウムのペーストを用いてもよい。ヴィア
ホール導体及び内部導体の融点と焼成温度とを工夫して
電気的特性を向上させる点については、本出願人が既に
提案し公開された特開平5−327221号明細書及び
図面に記載されている。即ち、絶縁性磁性体の焼成終了
温度(YIGの場合、約1450℃)よりも高い融点を
有する金属(純パラジウムの場合、約1555℃)をヴ
ィアホール導体として使用し、焼成温度を内部導体の融
点より高くヴィアホール導体の融点より低い温度(例え
ば1450℃)とすることにより、焼成時にヴィアホー
ル導体が溶融せずこれが内部導体を閉じ込める栓の役目
を果たすので内部導体の外部への流出が防止でき電気的
特性の劣化を防ぐことができる。
【0028】以上の焼成工程によって、上部内部導体4
4a、44b、及び44cの一端と下部内部導体45
a、45b、及び45cの一端とがヴィアホール43
a、43b、及び43c内のヴィアホール導体を介して
電気的にそれぞれ接続されることとなる。
【0029】なお、図4の(A)では、上部シート4
0、中間シート41、及び下部シート42をそれぞれ正
六角形に分離した状態で説明しているが、実際には、多
数の磁気回転子に係る内部導体及びヴィアホール導体を
印刷配列したシートをスタックした状態で焼結前に又は
焼結後に各磁気回転子毎に切断することが量産上から望
ましい。焼結前に切断した場合は、切断して得た多数の
正六角形状の磁気回転子を上述のごとく焼成する。焼結
前に切断するか又は燒結後に切断するかは、内部導体に
用いる金属の種類及び切断方法に応じて選択される。例
えば、内部導体として銀を用いる場合は、溶融によって
銀が流出しないように、焼成後に切断される。内部導体
としてパラジウムを用いる場合は焼成前に切断が可能で
ある。
【0030】図5は、シート上における各磁気回転子の
配列例を示す分解斜視図である。同図に示すように、上
部シート50、中間シート51、及び下部シート52を
用意し、中間シート51及び下部シート52の上面に多
数の内部導体54及び55をそれぞれ印刷しておき、こ
れらを積み重ねたシートを焼成した後、各単体毎に切断
する。シート上における各磁気回転子の配列を図5に示
すようにすると、切断が直線的であるから容易となりか
つ焼成後も切断可能となるが、不要となる材料面積が大
きくなってしまう。
【0031】図6は、シート上における各磁気回転子の
他の配列例を示す斜視図である。同図の例は、隣接する
磁気回転子間にスペースが存在しないように稠密に六角
形を配置させたものであり、このように配置とすれば材
料の歩留の点で有利となる。同図における各数字は切断
の順序を表しており、このような順序で次々に切断する
方法によると、その切断工程が多少複雑となる。
【0032】図7は、この切断を簡略化できる切断工程
を説明する平面配置図である。同図の(A)に示すごと
く、シート上における各磁気回転子の配列は、図6の例
と同様である。即ち、まず、隣接する磁気回転子間にス
ペースが存在しないように稠密に六角形が配置されるよ
うにパターン印刷を行った各シートをスタックする。次
に各六角形の境界に沿ってスナップ目を入れる。次い
で、1回のパンチングによって同図の(B)に示す六角
形磁気回転子部分aを分離する。次に1回のパンチング
によって六角形磁気回転子部分bを分離する。この2回
のパンチングによって六角形磁気回転子部分cも分離で
き、全ての磁気回転子の切断が行われることとなる。こ
のように切断された磁気回転子は、上述のごとく焼成さ
れる。
【0033】切断及び焼成処理の後、各磁気回転子は、
バレル研磨されて側面に現れる内部導体が露出せしめら
れ、かつ焼結体のコーナーの面取りが行われる。その
後、図4の(C)に示すように、磁気回転子の1つおき
の側面に端子電極46を、その上面及び下面並びに磁気
回転子の端子電極46を設けない各側面に接地導体47
を焼き付けて形成する。これにより、上部内部導体44
a、44b、及び44cの磁気回転子側面に露出してい
る他端が各端子電極(46)に電気的に接続されること
となり、下部内部導体45a、45b、及び45cの磁
気回転子側面に露出している他端が各側面の接地導体
(47)に電気的に接続されることとなる。
【0034】このようにして完成した磁気回転子は、直
径6mmの円に内接する正六角形の平面形状を有し、そ
の厚さが2mmである。従来技術では、この磁気回転子
の各端子電極(46)に、図2に示すように、共振用キ
ャパシタ21a、21b、及び21cを組み付けてリフ
ロー法等によりはんだ付けする。その後、直流磁界を印
加するための励磁用永久磁石と磁気ヨークを兼用する金
属ハウジングとを組み付けてサーキュレータが完成す
る。
【0035】図8は、ハウジング自体の構造、並びに磁
気回転子に励磁用永久磁石及びハウジングを組み付けた
サーキュレータの構造を示す分解斜視図及び斜視図であ
る。ハウジングを組み付ける場合には、同図の(A)に
示すように、まず共振用キャパシタ(81a)をその1
つおきの側面にそれぞれ取り付けた磁気回転子80の上
下面に励磁用永久磁石82及び83をそれぞれ積み重ね
る。そして、側面から絶縁物支持体84及び85を押し
当てることにより、この磁気回転子80並びに励磁用永
久磁石82及び83を支持する。その際、絶縁物支持体
84及び85に設けられた入出力端子86aと磁気回転
子80に取り付けられた共振用キャパシタ81a(又は
取り出し端子)との間に、クリームはんだを付着させた
接続リード87aを挟んで機械的に押し止める。接続リ
ード87aは、例えば、弾性を有するU字形の薄い銅製
ストリップで構成される。また、絶縁物支持体84及び
85は、セラミック、ガラスエポキシ樹脂又はその他の
高温に耐える樹脂で成型される。
【0036】次いで、同図(B)に示すように、このよ
うに絶縁物支持体84及び85によって支持された磁気
回転子及び励磁用永久磁石の組立体88を金属ハウジン
グ89内に密着的に挿入し、かしめ用突起90を折り曲
げて固定する。これにより金属ハウジング89と励磁用
永久磁石82及び83とが密着固定されることとなる。
金属ハウジング89は、磁気ヨークとして動作可能な金
属、好ましくは鋼板で構成されており、その表面には、
ニッケルやクロム等のめっき処理が施されている。この
ハウジング89は、対向する2面が開口しその他の面が
連続している角筒形状を有している。このようにして組
み立てたものを、リフロー炉に通してはんだを溶融さ
せ、接続リード87a及び入出力端子86a間、接続リ
ード87a及び共振用キャパシタ81a(又は取り出し
端子)間の接続を行う。図8の(C)は、このようにし
て完成させたサーキュレータ91を示している。
【0037】サーキュレータの動作周波数帯域及び損失
は、ほとんどが磁気回転子の性能で決定する。即ち、透
磁率μ+ 及びμ- 間の差が大きく、磁気正接及びコイル
の抵抗が小さいほど、広帯域、低損失の磁気回転素子と
なる。上述のごとく、内部導体溶融法を用いて形成した
磁気回転子によれば、以下に述べるような利点が得られ
る。 (1)磁性体が焼結によって連続状態となるので磁気回
転子内において高周波磁束が閉じる。その結果、反磁界
が発生しないからμ+ 及びμ- の値が大きくなり、イン
ダクタンス増加に応じた小型化が図れる。 (2)磁性体が焼結によって連続状態となるので磁気回
転子内において高周波磁束が閉じる。その結果、反磁界
が発生しないからμ+ 及びμ- 間の差が大きくなり、動
作周波数帯域が広くなる。 (3)コイル導体が溶融法により形成されるので抵抗が
小さくなり、損失が小さくなる。 (4)量産に適した構造であるため、量産効果によるコ
ストダウンの幅が大きくなる。 (5)磁気ヨークが分割されておらず一体化されて連続
する磁路を有しており励磁用永久磁石に密着固定されて
いるので、励磁用の磁路が切れ目なく連続するようにな
り、磁気抵抗が非常に小さくなり特性の大幅な向上を図
ることができる。
【0038】図9は、上述した内導体溶融式の少なくと
もパターンの主要部(中心部、交差する部分)が3回対
称性を有する内部導体を有するサーキュレータと組立式
のサーキュレータとの特性を比較する図であり、横軸は
周波数、縦軸は非伝播端子間挿入損失及び伝播端子間挿
入損失を示している。内導体溶融式のサーキュレータ
が、組立式のサーキュレータと同じ大きさでありながら
動作中心周波数が低くしかも損失が小さいことは、同図
からも明らかである。
【0039】図10は本出願人のさらに他の先行技術で
ある3端子サーキュレータの磁気回転子の構成、及びサ
ーキュレータの組立てを概略的に示す分解斜視図であ
る。この先行技術において内部導体(中心導体)の構成
は、六角形の少なくとも1つの辺に平行な放射方向に伸
長している点を除いては図1の場合と同じである。即
ち、同図の(A)に示すように、磁性体材料による中間
シート121の上面及び下面には、各組が同一放射方向
に伸長する2本のストリップ状パターンからなる3組の
コイルパターンによる上部内部導体124a、124
b、及び124c並びに下部内部導体125a、125
b、及び125cがそれぞれ形成されている。中間シー
ト121の所定位置には、このシートを貫通するヴィア
ホール123a、123b、及び123cが形成されて
いる。
【0040】中間シート121の上下には、これと同一
絶縁性磁性体材料による上部シート120及び下部シー
ト122がスタックされ、焼成される。この焼成によっ
て上部シート120、中間シート121、及び下部シー
ト122を構成する磁性体が連続状態となって一体化さ
れる。また、上部内部導体124a、124b、及び1
24cの一端と下部内部導体125a、125b、及び
125cの一端とがヴィアホール123a、123b、
及び123c内のヴィアホール導体を介して電気的にそ
れぞれ接続されて駆動線路が構成される。焼成後の磁気
回転子が図10の(B)に示されている。この磁気回転
子のここまでのその他の製造工程、並びに磁性体材料及
び導体材料については、図1の場合と同様である。
【0041】その後、図10の(C)に示すように、磁
気回転子の各側面の一部に端子電極126を、その上面
及び下面の一部を切り欠いた大部分並びに各側面の一部
に接地導体127を焼き付けて形成する。これにより、
上部内部導体124a、124b、及び124cの磁気
回転子側面に露出している他端が接地導体(127)に
電気的に接続されることとなり、下部内部導体125
a、125b、及び125cの磁気回転子側面に露出し
ている他端が各側面の各端子電極(126)に電気的に
接続されることとなる。
【0042】このようにして完成した磁気回転子は、直
径6mmの円に内接する正六角形の平面形状を有し、そ
の厚さが2mmである。この磁気回転子の側面の各端子
電極(126)及び接地導体(127)に、共振用キャ
パシタ130a、130b、及び130cを組み付けて
リフロー法等によりはんだ付けする。その後、直流磁界
を印加するための励磁用永久磁石128及び129と図
8に関連して説明したように磁気ヨークを兼用する金属
ハウジングとを組み付けてサーキュレータが完成する。
図10の(D)は磁気回転子に共振用キャパシタ130
a、130b、及び130cと励磁用永久磁石128及
び129とを組み付けた状態を示している。
【0043】共振用キャパシタ130a、130b、及
び130cは、図11の分解斜視図に示すように、誘電
体ブロック131と、この誘電体ブロック131の後面
及び側面の一部に設けられた接地側電極132と、誘電
体ブロック131の前面、側面及び後面の一部に設けら
れた入出力側電極133とから構成される等価的な貫通
型キャパシタである。このようなキャパシタを図10の
(C)のごとく取り付けることにより、その入出力側電
極133が磁気回転子の側面外方向に向くこととなり、
この入出力側電極133をハウジングの入出力端子に接
続するための接続リード(図8参照)の取り付けが非常
に容易となる。
【0044】図12は本発明の一実施形態として3端子
サーキュレータの磁気回転子の構成を概略的に示す分解
斜視図である。この実施形態では、磁性体シートと同じ
形状の誘電体シート及びキャパシタ用電極を別個に形成
し、これも別個に形成した磁気回転子と組み立てること
により共振用キャパシタと磁気回転子との組立体を形成
している。磁気回転子部分は、この実施形態では、図で
は直線状のパターンを有するコイル導体を有するように
示されているが、実際には、前述した先行技術のごと
く、3回対称性を有するパターン構成のコイル導体を有
している。
【0045】本実施形態の磁気回転子部分についてより
詳しく説明すると、絶縁性磁性体材料による上部シート
140、中間シート141、及び下部シート142と、
内部導体がその上に印刷されており同じ絶縁性磁性体材
料による基板シート143a、143b、143c、1
44a、144b、及び144cが積層され一体的に焼
結されて連続層となっている。基板シート143a、1
43b、143c、144a、144b、及び144c
の上面には、上部内部導体145a、145b、及び1
45c並びに下部内部導体146a、146b、及び1
46cがそれぞれ形成されている。上部内部導体145
a及び下部内部導体146a、上部内部導体145b及
び下部内部導体146b、並びに上部内部導体145c
及び下部内部導体146cは、それぞれ、焼成後に磁気
回転子の側面から露出しているそれらの端部を接続する
コイル用ジャンパー導体(図示なし)によって次々に接
続され、これによって上述のコイル導体が構成される。
上部シート140の上面及び下部シート142の下面に
は、磁気回転子用接地導体がそれぞれ形成されている。
【0046】磁気回転子部分の製造方法、並びに磁性体
材料及び導体材料については、図1の先行技術の場合と
同様である。なお、この磁気回転子部分は、磁性体シー
トの両面に上述のごときパターンの内部導体を印刷する
ようにしてもよいし、図12に示す構造と異なる図1又
は図10に示すごときものであってもよい。
【0047】共振用キャパシタ部分は、上部シート14
0の上面に形成された磁気回転子用接地導体140a
と、その上に積層された磁気回転子と同じ正六角形形状
の第1の誘電体シート147と、この誘電体シート14
7の上面に形成されたキャパシタ電極148と、その上
に積層された磁気回転子と同じ正六角形形状の第2の誘
電体シート149と、この誘電体シート149の上面に
形成されたキャパシタ用接地電極149aとからなって
いる。キャパシタ電極148は、磁気回転子の側面に形
成されるキャパシタ用ジャンパー導体(図示なし)を介
して上述のコイル導体の一端に接続される。磁気回転子
用接地導体140aは、キャパシタ用ジャンパー導体と
短絡されるのを防止するため、その一部が切欠かれてい
る。この磁気回転子用接地導体140aは、キャパシタ
用接地電極をも兼用している。このように、キャパシタ
電極148及び磁気回転子用接地導体140a間と、キ
ャパシタ電極148及びキャパシタ用接地電極149a
間とにそれぞれキャパシタが形成されることとなるが、
容量が充分である場合には第2の誘電体シート149及
びキャパシタ用接地電極149aを省略してもよい。そ
の場合、キャパシタ電極148を出力端子として利用す
ることができる。
【0048】本実施形態においては、磁気回転子部分と
共振用キャパシタ部分とを個別に焼成しはんだ付けによ
り両者を組立てているため、誘電体と磁性体とでは焼成
特性が異なるので同時焼成が不可能な場合であっても製
造可能である。上部シート140の上面に磁気回転子用
接地導体の代わりにキャパシタ電極148を設け、第1
の誘電体シート147を省略してキャパシタ用接地電極
149aを磁気回転子用接地導体に兼用してもよい。
【0049】図13は本出願人の先行技術である3端子
サーキュレータの磁気回転子の構成を概略的に示す分解
斜視図である。この先行技術は、磁性体を誘電体として
動作させ磁気回転子内に共振用キャパシタを一体的に形
成したものである。磁気回転子部分は、この技術では、
図では直線状のパターンを有するコイル導体を有するよ
うに示されているが、実際には、前述した先行技術のご
とく、3回対称性を有するパターン構成のコイル導体を
有している。
【0050】この先行技術の磁気回転子部分についてよ
り詳しく説明すると、絶縁性磁性体材料による最上部シ
ート158、上部シート150、中間シート151、及
び下部シート152と、内部導体がその上に印刷されて
おり同じ絶縁性磁性体材料による基板シート153a、
153b、153c、154a、154b、及び154
cが積層され一体的に焼結されて連続層となっている。
基板シート153a、153b、153c、154a、
154b、及び154cの上面には、コイルの巻回数に
応じた数の上部内部導体155a、155b、及び15
5c並びに下部内部導体156a、156b、及び15
6cがそれぞれ形成されている。上部内部導体155a
及び下部内部導体156a、上部内部導体155b及び
下部内部導体156b、並びに上部内部導体155c及
び下部内部導体156cは、それぞれ、焼成後に磁気回
転子の側面から露出しているそれらの端部を接続するコ
イル用ジャンパー導体(図示なし)によって次々に接続
され、これによって上述のコイル導体が構成される。最
上部シート158の上面及び下部シート152の下面に
は、磁気回転子用接地導体がそれぞれ形成されている。
【0051】磁気回転子部分の製造方法、並びに磁性体
材料及び導体材料については、図1の実施形態の場合と
同様である。なお、この磁気回転子部分は、磁性体シー
トの両面に上述のごときパターンの内部導体を印刷する
ようにしてもよいし、図13に示す構造と異なる図1又
は図10に示すごときものであってもよい。
【0052】共振用キャパシタ部分は、上部シート15
0の上面に形成されたキャパシタ電極157と、その上
に積層された最上部シート158と、この最上部シート
158の上面に形成されたキャパシタ用接地電極(磁気
回転子用接地導体と兼用)159とからなっている。キ
ャパシタ電極157は、磁気回転子の側面に形成される
キャパシタ用ジャンパー導体(図示なし)を介して上述
のコイル導体の一端に接続されている。磁性体による最
上部シート158は、磁気回転子内の磁性体の一部とし
て動作すると共に、キャパシタ電極157及びキャパシ
タ用接地電極159間の誘電体としても動作することと
なる。この先行技術は、サーキュレータ容量値が小さく
ともよい場合に用いられるものであり、キャパシタ電極
157はサーキュレータの動作に影響しないような位置
に形成される。
【0053】この先行技術では、共振用キャパシタを磁
気回転子と一体的に形成しているので、外付けでキャパ
シタを取り付ける必要がなくなり、その分製造工程が簡
易化されるのみならず、サーキュレータを小型化するこ
とができる。
【0054】図14は本出願人のさらに他の先行技術で
ある3端子サーキュレータの磁気回転子の構成を概略的
に示す分解斜視図である。この先行技術は、磁気回転子
の平面形状を矩形とした例である。同図に示すように、
同一絶縁性磁性体材料による矩形の上部シート160、
中間シート161、及び下部シート162が設けられて
いる。中間シート161の上面及び下面には、各組が同
一放射方向に伸長する2本のストリップ状パターンから
なる3組のコイルパターンによる上部内部導体164
a、164b、及び164c並びに下部内部導体165
a、165b、及び165cがそれぞれ形成されてい
る。中間シート161の所定位置には、このシートを貫
通するヴィアホール163a、163b、及び163c
が形成されている。
【0055】中間シート161の上下には、上部シート
160及び下部シート162がスタックされ、焼成され
ることによってこれら上部シート160、中間シート1
61、及び下部シート162を構成する磁性体が連続状
態となって一体化される。また、上部内部導体164
a、164b、及び164cの一端と下部内部導体16
5a、165b、及び165cの一端とがヴィアホール
163a、163b、及び163c内のヴィアホール導
体を介して電気的にそれぞれ接続されて駆動線路が構成
される。平面形状が矩形であることを除くこの先行技術
の構成及び作用効果は、図1の先行技術の場合と同様で
ある。
【0056】この先行技術では、中心からその外側に至
るサーキュレータ動作に重要な駆動線路パターンの主要
部(交差する部分)が3回対称性を有しているので、サ
ーキュレータとして実質的に動作させることができる。
もちろん、アイソレータとしても動作させて充分な特性
を得ることできる。その場合、内部導体164a及び1
65aの一端に整合抵抗を接続し、内部導体164b及
び165bの一端並びに内部導体164c及び165c
の一端を入出力端子とする。もちろん、内部導体164
a及び165a、内部導体164b及び165b、並び
に内部導体164c及び165cの他端は接地導体に接
続される。
【0057】図15は本出願人のさらに他の先行技術で
ある3端子サーキュレータの一部の構成を概略的に示す
分解斜視図である。この先行技術では、図1において磁
気回転子に共振用キャパシタをはんだ付けする際に、基
板170上にこれら磁気回転子及び共振用キャパシタを
取り付けた状態で行うようにしている。基板170が付
加されていることを除くこの先行技術の構成及び作用効
果は、図1の先行技術の場合と全く同じである(図2参
照)。
【0058】図16は本出願人のさらに他の先行技術で
ある3端子サーキュレータの一部の構成を概略的に示す
分解斜視図であり、図17は図16のサーキュレータの
構成原理図である。この先行技術は、サーキュレータを
集中定数型LC直列共振回路又は半波長共振線路でグラ
ンドから浮かせることによりその動作周波数の広帯域化
を図ったものである。直列共振回路をサーキュレータ外
部導体と接地導体との間にこのサーキュレータの中心軸
に対しほぼ回転対称に配置することによってサーキュレ
ータの広帯域化を図ることは、特公昭52−32713
号明細書及び図面から公知である。
【0059】図16において、180は前述したいずれ
の先行技術によるものであってもよい磁気回転子を示し
ている。この磁気回転子180の下側には磁気回転子と
同じ平面形状のトリプレート線路型共振器181が積層
されている。トリプレート線路型共振器181は、内部
導体と同時焼成が可能であり誘電率90程度の高誘電率
誘電体シート182と、この誘電体シート182の上面
の中心と同軸に設けられた円形のキャパシタ用電極18
3と、誘電体シート182の下に積層された誘電体基板
184と、この誘電体基板184の上面に形成されてお
り中央部にキャパシタ用電極185aが形成されている
らせん状線路導体185と、誘電体基板184の下面に
形成された接地導体(図示なし)とからなっている。キ
ャパシタ用電極183とらせん状線路導体185の中央
部のキャパシタ用電極185aとの間でキャパシタを構
成し、らせん状線路導体185のらせん状線路がインダ
クタを構成する。らせん状線路導体185の他端185
bはトリプレート線路型共振器181の側部に設けられ
た接続線路を介して誘電体基板184の下面の接地導体
に接続されている。
【0060】トリプレート線路型共振器181を形成す
るには、キャパシタ用電極183を設けた誘電体シート
182とらせん状線路導体185を設けた誘電体基板1
84とを積層し内部導体とこれら誘電体とを同時焼成す
る。磁気回転子180とトリプレート線路型共振器18
1との結合は、これらを個別に形成して積層し、はんだ
リフロー法によって、磁気回転子の下面に設けられた接
地導体の電気的中央位置にキャパシタ用電極183を接
続することによってなされる。
【0061】以上の説明はトリプレート線路型共振器を
LC直列共振回路で形成する場合である。半波長共振線
路を用いてトリプレート線路型共振器を形成するには、
らせん状線路導体を半波長の長さに設定すると共に、誘
電体シート(182)の中心部にキャパシタ用電極(1
83)の代わりにヴィアホール及びヴィアホール導体を
設け、中央部にあるらせん状線路導体の一端とこのヴィ
アホール導体とを接続する。らせん状線路導体の他端
(185b)はトリプレート線路型共振器181の側部
に設けられた接続線路を介して誘電体基板(184)の
下面の接地導体に接続される。そして、上述の誘電体シ
ート(182)とらせん状線路導体を設けた誘電体基板
(184)とを積層し内部導体とこれら誘電体とを同時
焼成する。磁気回転子とトリプレート線路型共振器との
結合は、これらを個別に形成して積層し、はんだリフロ
ー法によって、磁気回転子の下面に設けられた接地導体
の電気的中央位置にヴィアホール導体を接続することに
よってなされる。
【0062】この例のごとく、一体焼成された磁気回転
子にトリプレート線路型共振器を積層して結合した構成
とすれば、共振器をサーキュレータの中心軸に対し回転
対称に対称性よく配置することが容易にかつ精度よく行
えるので、小型かつ広帯域のサーキュレータを生産性よ
く得ることができる。
【0063】以上述べた例では、内部導体を銀ペース
ト、パラジウムペースト又は銀−パラジウムペーストを
印刷することによって形成しているが、銀箔を打ち抜い
て内部導体を形成してもよい。特に、抵抗損失が顕著で
なくしかも磁性体と固溶しない場合に、金、パラジウ
ム、銀−パラジウム又はそれらの合金で形成して好適で
ある。
【0064】磁性体についても、内部導体と固溶しなけ
れば、YIG以外の絶縁性磁性体材料を用いることが可
能である。
【0065】内部導体として、磁性体の焼結終了温度よ
り高い融点を有する導体材料を用い、内部導体を溶融せ
ずに焼成するようにしても本発明のサーキュレータを構
成することが可能である。
【0066】また、上述した例は3端子型サーキュレー
タに関するものであるが、本発明はそれ以上の数の端子
を有するサーキュレータについても適用可能である。さ
らに、集中定数型サーキュレータ以外にも、磁気回転子
と容量回路とが一体化され端子回路に動作周波数範囲を
広げるためのインピーダンス変換器が組み込まれている
ような分布定数型サーキュレータにも適用可能である。
またさらに、本発明のサーキュレータを発展させて例え
ばアイソレータ等の非可逆回路素子を容易に作成できる
ことも明らかである。
【0067】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、所定パターンを有する内部導体を絶縁性磁性体が密
接状態で取り囲むように一体的に焼成して磁気回転子を
形成し、一方、キャパシタ電極を誘電体基板に設けて共
振用キャパシタ部を別個に形成し、このように形成した
磁気回転子と形成した共振用キャパシタ部とを電気的に
接続して組み立てるサーキュレータの製造方法が提供さ
れる。このように、磁気回転子としては、絶縁性磁性体
が密接状態で内部導体を取り囲むように一体的に焼成さ
れているので、磁性体内に不連続部が存在しない。その
結果、磁気回転子内において高周波磁束が連続する閉ル
ープとなるから反磁界が発生しない。しかも、内部導体
パターンの3回対称性から端子間の伝播特性が互いに一
致せしめられるので、非対称による損失のない完成され
たサーキュレータ動作を得ることができる。特に本発明
では、磁気回転子と共振用キャパシタ部とを別個に焼成
して形成した後に電気的に接続しているので、磁気回転
子の磁性体と共振用キャパシタ部の誘電体との焼成特性
が異なっていても全く問題なく両者の組み立てが可能で
ある。その結果、本発明によれば、サーキュレータの小
型化、広帯域化、低損失化、及び低価格化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願人の先行技術である3端子サーキュレー
タの磁気回転子の構成を概略的に示す一部破断斜視図で
ある。
【図2】図1の先行技術のサーキュレータ全体の構成を
示す分解斜視図である。
【図3】図2のサーキュレータの等価回路図である。
【図4】図1の磁気回転子の製造工程の一部を説明する
図である。
【図5】シート上における各磁気回転子の配列例を示す
分解斜視図である。
【図6】シート上における各磁気回転子の配列例を示す
斜視図である。
【図7】各磁気回転子のシートからの切断工程を説明す
る平面配置図である。
【図8】ハウジング自体の構造並びに磁気回転子に励磁
用永久磁石及びハウジングを組み付けたサーキュレータ
の構造を示す分解斜視図及び斜視図である。
【図9】内導体溶融式によるサーキュレータ及び組立式
のサーキュレータの特性を比較する図である。
【図10】本出願人のさらに他の先行技術である3端子
サーキュレータの磁気回転子の構成、及びサーキュレー
タの組立てを概略的に示す分解斜視図である。
【図11】図10の先行技術における共振用キャパシタ
の分解斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態である3端子サーキュレ
ータの磁気回転子の構成を概略的に示す分解斜視図であ
る。
【図13】本出願人のさらに他の先行技術である3端子
サーキュレータの磁気回転子の構成を概略的に示す分解
斜視図である。
【図14】本出願人のまたさらに他の先行技術である3
端子サーキュレータの磁気回転子の構成を概略的に示す
分解斜視図である。
【図15】本出願人のさらに他の先行技術である3端子
サーキュレータの一部の構成を概略的に示す分解斜視図
である。
【図16】本出願人のさらに他の先行技術である3端子
サーキュレータの一部の構成を概略的に示す分解斜視図
である。
【図17】図16のサーキュレータの構成原理図であ
る。
【図18】従来の一般的な集中定数型サーキュレータに
おける磁気回転子の分解斜視図である。
【図19】従来の一般的な集中定数型サーキュレータの
組立ての様子を示す分解斜視図である。
【図20】回転高周波磁界に対する磁性体の透磁率を示
す特性図である。
【符号の説明】
10 磁性体層 11 内部導体 12 端子電極 13 接地導体 20 磁気回転子 21a、21b、21c 共振用キャパシタ 22、23 励磁用永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 忠雄 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定パターンを有する内部導体を絶縁性
    磁性体が密接状態で取り囲むように一体的に焼成して磁
    気回転子を形成し、一方、キャパシタ電極を誘電体基板
    に設けて共振用キャパシタ部を別個に形成し、前記形成
    した磁気回転子と前記形成した共振用キャパシタ部とを
    電気的に接続して組み立てることを特徴とするサーキュ
    レータの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記組み立てた磁気回転子及び共振用キ
    ャパシタ部上に、直流磁界を印加するための励磁用永久
    磁石を設けることを特徴とする請求項1に記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 次いで、連続する磁路を有する金属製ハ
    ウジングを前記励磁用永久磁石に密着固定することを特
    徴とする請求項2に記載の製造方法。
JP10082479A 1993-03-31 1998-03-16 サーキュレータの製造方法 Withdrawn JPH10270912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10082479A JPH10270912A (ja) 1993-03-31 1998-03-16 サーキュレータの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-94950 1993-03-31
JP9495093 1993-03-31
JP10082479A JPH10270912A (ja) 1993-03-31 1998-03-16 サーキュレータの製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6070245A Division JP3064798B2 (ja) 1993-03-31 1994-03-16 サーキュレータ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10270912A true JPH10270912A (ja) 1998-10-09

Family

ID=26423485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10082479A Withdrawn JPH10270912A (ja) 1993-03-31 1998-03-16 サーキュレータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10270912A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6914496B2 (en) 2000-08-25 2005-07-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Center-electrode assembly and manufacturing method therefor, nonreciprocal circuit device and communication apparatus using the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6914496B2 (en) 2000-08-25 2005-07-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Center-electrode assembly and manufacturing method therefor, nonreciprocal circuit device and communication apparatus using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0618636B1 (en) Multi-layer microwave circulator
US8058945B2 (en) Ferrite magnet device, nonreciprocal circuit device, and composite electronic component
EP0675561B1 (en) Method of manufacturing microwave circulator
JP3147615B2 (ja) 高周波用非可逆回路素子
JP3858853B2 (ja) 2ポート型アイソレータ及び通信装置
JP2006311455A (ja) 非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置
JP3064798B2 (ja) サーキュレータ及びその製造方法
JPH06338707A (ja) サーキュレータ
EP1309031B1 (en) Nonreciprocal circuit device and communication apparatus
JPH0955607A (ja) 非可逆回路素子
JPH10270912A (ja) サーキュレータの製造方法
WO1999016089A1 (fr) Elements ceramiques stratifies
JP4665786B2 (ja) 非可逆回路素子及び通信装置
JPH05304404A (ja) 非可逆回路素子
EP1401046B1 (en) Nonreciprocal circuit element and method of manufacturing the same
JP4517326B2 (ja) 非可逆回路素子及びこれを用いた無線通信機器
KR101421454B1 (ko) 비가역 회로 소자 및 그 중심 도체 조립체
US6888432B2 (en) Laminated substrate, method of producing the same, nonreciprocal circuit element, and communication device
JP2000049508A (ja) 非可逆回路素子、非可逆回路装置及びその製造方法
JP2003204207A (ja) 非可逆回路素子
JP3265831B2 (ja) 非可逆回路素子及びその製造方法
JP2001244707A (ja) 集中定数型非可逆回路素子
JP3178153B2 (ja) マイクロ波用非可逆回路素子
JP2004350164A (ja) 非可逆回路素子、非可逆回路素子の製造方法および通信装置
JP2001189607A (ja) 非可逆回路素子及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605