JPH10271030A - 無線受信方法及び無線受信装置 - Google Patents

無線受信方法及び無線受信装置

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JPH10271030A
JPH10271030A JP9085634A JP8563497A JPH10271030A JP H10271030 A JPH10271030 A JP H10271030A JP 9085634 A JP9085634 A JP 9085634A JP 8563497 A JP8563497 A JP 8563497A JP H10271030 A JPH10271030 A JP H10271030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局部発振部を覆う比較的大型のシールド
ケースを不要にし、アンテナからの不要放射波の再受信
などのによるノイズ発生を阻止して正確な直交変換を行
い、かつ、小型軽量化、工程作業効率の向上を図る。 【解決手段】 アンテナAnt2、高周波増幅器21を
通じた受信信号(f0)がミキサ22に入力され、局部
発振部30、逓倍回路28からの第1の局部発振信号
(fL1)で周波数(fIF)に変換してミキサ23
a,23bへ出力し、ここで中間周波信号(fIF)を
局部発振部30、逓倍回路29からの第2の局部発振信
号(fL2:cos波、sin波)と乗算し、直交変換
によるベースバンド信号(I信号、Q信号)を出力す
る。アンテナAnt2の共振周波数と第1の局部発振信
号(fL1)の周波数が異なり、アンテナAnt2から
の第1の局部発振信号(fL1)の不要放射が無くな
り、この不要放射波の再受信によるノイズ発生が阻止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ページャなどでの
一斉呼び出し電波を受信して復調する際に無線受信信号
を周波数変換した後に直交変換してベースバンド信号を
得る無線受信方法及び無線受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線受信装置、例えば、一斉呼び
出し電波を受信して、発信呼出者の電話番号や用件を受
信して画面表示するページャでは、スーパーヘテロダイ
ン方式が用いられている。この構成では、アンテナと受
信増幅器との間に狭帯域フィルタ、例えば、バンドパス
フィルタ(BPF)が必要であり、このBPFは形状が
大きいため装置全体も大きくなる。このため近時のペー
ジャでは、その構成が簡単で小型化が可能なダイレクト
コンバージョン(DC)受信方式を採用している。
【0003】図8は、このような従来例のDC受信方式
の無線受信装置の要部構成を示すブロック図である。図
8において、この例はDC受信方式における直交変換ま
での高周波信号処理系であり、基地局からのFSK方式
の電波をアンテナAnt1で受信し、この受信信号(f
0)を高周波増幅器2で増幅する。
【0004】ここからの増幅信号(f0)がミキサ3
a,3bに入力され、このミキサ3a,3bには受信信
号(f0)と同一周波数(fL)の局部発振信号(co
s波信号、sin波信号)が入力され、その乗算が行わ
れる。ミキサ3aに供給されるのは、局部発振部7から
cos波信号の局部発振信号(fL)であり、また、ミ
キサ3bに供給されるのは、局部発振部7からの局部発
振信号(fL)の位相を移相器8で90°移相したsi
n波信号である。ミキサ3a,3bにより、直交変換が
行われ、ベースバンド信号(I信号、Q信号)が出力さ
れる。
【0005】ミキサ3a,3bからのI信号、Q信号
が、受信チャネル(ch)に対応する中心周波数のch
フィルタ4a,4b及びリミッタ5a,5bを通じて帯
域制限されて復調回路6へ入力される。この復調回路6
から復調信号が出力される。
【0006】また、局部発振部7は、水晶発振子Xta
lの基準周波数で発振回路9が発振し、図示しない位相
比較器、プリスケーラ、プログラマブルデバイダ(カウ
ンタ)及びミキサ等で構成されるフェーズロックドルー
プ(PLL)部10及びローパスフィルタ(LPF)1
1を通じて生成した制御電圧で電圧制御発振器(VC
O)12が周波数ロックする。この周波数ロックした発
振信号(fV)を逓倍回路13で逓倍し、受信周波数
(f0)と同一の周波数(fL)の局部発振信号をミキ
サ3a,3bに送出する。受信周波数は、PLL部19
におけるプログラマブルデバイダなどがCPU14から
の制御信号で切り替えて設定される。局部発振部7はシ
ールドケース15で、その全体が覆われている。
【0007】このように局部発振部7をシールドケース
15で覆って不要放射を低減しているものの、特にアン
テナAnt1の共振周波数が局部発振信号の局部発振信
号の周波数と同一であるため、アンテナAnt1を通じ
て局部発振信号が放射されてしまい、この不要放射波を
再受信してしまう。この結果、不要放射波と受信周波数
(f0)とに位相差が発生すると復調信号にノイズが発
生する。さらに、局部発振部7をシールドケース15で
遮蔽できない回路基板部材などからのミキサへの強電界
強度の不要輻射の混入がある。
【0008】このようなDC受信方式におけるアンテナ
からの不要放射の改善を図る提案がなされている。例え
ば、特開平7ー321686号公報に示されるように、
直交変換を行うミキサに入力される局部発振信号を、相
互に打ち消し合う位相関係に設定して、アンテナからの
不要放射電力を低減している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報例で
は、アンテナからの不要放射電力を低減する改善が図ら
れるものの、ミキサで正確な直交変換が行われ難いとと
もに、装置が大型化し、電子部品の実装面積が減少し、
さらに、工程作業が面倒になる。
【0010】すなわち、局部発振部からの局部発振信号
が直接又は共通アースを通じてミキサやアンテナ系に飛
び込むため、従来例の前者の説明と同様に局部発振部を
シールドケースで覆う必要がある。また、局部発振信号
が直接アンテナ系に飛び込むため、局部発振信号と周波
数と同一のアンテナからの局部発振信号の放射を、確実
に防止することは困難であり、したがって、不要放射波
を再受信してしまい、この不要放射波と受信周波数とに
位相差が発生すると復調信号にノイズが発生してしま
う。
【0011】また、局部発振部が金属製のシールドケー
スで覆われると、このシールドケース内の部材と、内部
の電子部品との間に空間が発生する。換言すれば、シー
ルドケースが大型化する。この結果、装置全体が大型化
し、特にページャで要求される小型軽量化の妨げにな
る。
【0012】さらに、大型のシールドケースを配置して
いるため、電子部品の二次元的、三次元的な回路基板で
の実装面積が減少し、この場合も、より多くの電子部品
を実装できないため、高機能化及び小型軽量化の妨げに
なる。また、大型のシールドケースは標準的な自動表面
実装装置での自動配置が困難であり、手作業となる。す
なわち、シールドケースの取り付けや半田付け工程作業
が面倒であり、組立工程の効率が悪化する。
【0013】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、特に局部発振部を覆う比較
的大型のシールドケースを不要にでき、正確な直交変換
が行われ、かつ、小型軽量化が可能になるとともに、組
立工程の効率が向上する優れた無線受信方法及び無線受
信装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明は、受信信号を局部発振部の出
力から生成した第1周波数の局部発振信号により周波数
変換した後、更に、前記局部発振部の出力から生成した
第2周波数の局部発振信号により周波数変換し、且つ、
直交変換してベースバンド信号を得るようにした。
【0015】また、請求項2記載の発明は、受信信号を
第1周波数の局部発振信号と混合して中間周波信号に変
換した後に、この中間周波信号を直接第2周波数の局部
発振信号と混合し、直交変換してベースバンド信号を得
るようにした。また、請求項9記載の発明は、無線電波
を受信する受信手段と、この受信手段からの受信信号と
第1周波数の局部発振信号とを混合して周波数変換した
中間周波信号を出力する周波数変換手段と、この周波数
変換手段からの中間周波信号を第2周波数の局部発振信
号と混合して直交変換したベースバンド信号を出力する
直交変換手段と、前記第1周波数及び第2の周波数の局
部発振信号を生成する基本周波数信号を発振する基本周
波数発振手段と、を備える構成とした。
【0016】これらの発明では、無線受信信号を局部発
振部の出力から生成した第1周波数の局部発振信号によ
り周波数変換した後、更に、前記局部発振部の出力から
生成した第2周波数の局部発振信号により周波数変換
し、且つ、直交変換してベースバンド信号を得るように
しているため、従来のDC受信方式のようにアンテナの
共振周波数と第1の局部発振信号の周波数が同一ではな
くなり、アンテナの共振周波数と同一周波数の局部発振
信号の不要放射が無くなることとなる。換言すれば、不
要放射波の再受信によるノイズ発生が阻止される。
【0017】また、周波数変換、直交変換における強電
界強度の局部発振信号の飛び込みによる混入が無くな
り、正確な直交変換が行われる。さらに、局部発振部を
覆う比較的大型かつ自動実装が困難なシールドケースが
不要になり、小型軽量化が可能になるとともに、組立工
程の効率が向上する。
【0018】その際に、請求項3及び請求項10記載の
発明のように、第1周波数と第2周波数との和を受信信
号の周波数と等しくすることにより、ダイレクトコンバ
ージョン方式により適正な周波数変換が可能となる。こ
の場合、ダイレクトコンバージョン方式による受信を行
うには、請求項4及び請求項11記載の発明のように、
局部発振信号を生成する基本周波数信号を、受信周波数
を第1周波数の局部発振信号を生成する逓倍比と第2周
波数の局部発振信号を生成する逓倍比との和で除して得
た周波数とすればよい。
【0019】また、請求項5記載及び請求項12の発明
は、第1周波数の局部発振信号と第2周波数の局部発振
信号とうち、一方を局部発振部から出力される発振信号
とし、他方を前記発振信号を逓倍して生成した逓倍信号
としたものであり、また、請求項6及び請求項13記載
の発明は、第1周波数の局部発振信号と第2周波数の局
部発振信号との双方を、単一の局部発振部の出力信号を
各々逓倍して生成するようにした。
【0020】このように、受信信号の周波数変換に用い
る第1周波数及び第2の周波数の局部発振信号の生成方
法は、種々選択し得る。
【0021】更に、請求項7記載の発明は、複数の周波
数の受信信号を選択的に受信可能とし、受信する周波数
に対応して第1周波数と第2周波数との少なくとも一方
を変更するようにした。また、請求項14記載の発明
は、複数の周波数の信号を選択的に受信可能なアンテナ
可変手段と、受信する周波数に対応して基本周波数信号
から第1周波数の局部発振信号と第2周波数の局部発振
信号とを生成する可変逓倍手段とを有する構成とした。
これらの構成により、一つの受信器で異なる周波数の電
波を受信することが可能となり、同一の機器を複数の国
に輸出する場合などに好適である。
【0022】また、請求項8及び請求項15記載の発明
は、受信周波数の切替えと、第1周波数と第2周波数と
の変更とを同期して実行するようにした。この構成によ
り、受信周波数の切替えを確実に行い得る。
【0023】また、請求項16記載の発明のように、受
信周波数の切替え制御手段が、複数の受信周波数の設定
値と可変逓倍手段の設定値とを対応付けて構成されるテ
ーブルに従って動作するようにすれば、受信周波数の切
換えを一層確実簡易に行うことができる。
【0024】また、複数の周波数の受信信号を選択的に
受信可能とし、受信する周波数に対応して第1周波数と
第2周波数と変更する具体的構成としては、例えば、以
下の構成が考えられる。
【0025】まず、請求項17に示すように、アンテナ
可変手段を、受信周波数帯域を変更する受信周波数帯域
可変手段と、その受信周波数帯域可変手段で可変した受
信周波数帯域内における受信周波数に設定するための受
信周波数設定手段と、を具備する構成とした。
【0026】次に、請求項18に示すように、その受信
周波数帯域可変手段を、受信周波数帯域の変更をインダ
クタンスの切り替え又は電圧静電容量可変素子への電圧
を制御して行い、かつ、受信周波数の設定を電圧静電容
量可変素子への電圧を制御して行うようにした。
【0027】また、請求項19に示すように、逓倍周波
数可変手段を、受信周波数帯域の変更に対応して逓倍周
波数帯域を切り替える逓倍周波数帯域可変手段と、切り
替えた逓倍周波数帯域内における受信周波数に対応した
逓倍周波数設定を行う逓倍周波数設定手段と、を具備す
る構成とした。
【0028】そして、請求項20に示すように、その逓
倍周波数帯域の変更を、インダクタンスの切り替え又は
電圧静電容量可変素子への電圧を制御して行い、かつ、
逓倍周波数の設定を電圧静電容量可変素子への電圧を制
御して行うようにした。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の無線受信方法及び無線受
信装置の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0030】(実施の形態1)図1は、本発明の無線受信
装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。図
1において、この例はページャなどの無線受信装置おけ
る直交変換までの高周波信号処理系であり、FSK方式
の一斉呼び出し電波を受信するアンテナAnt2と、こ
のアンテナAnt2からの受信信号(f0)を増幅する
高周波増幅器21とを有している。また、高周波増幅器
21からの増幅信号(f0)が入力され、かつ、第1の
局部発振信号(fL1)と混合して周波数(fIF)の
中間周波信号に変換するミキサ22を有している。
【0031】さらに、この例はミキサ22が出力する周
波数(fIF)の中間周波信号と第2の局部発振信号
(fL2:cos波信号、sin波信号)とを乗算し、
その直交変換によるベースバンド信号(I信号、Q信
号)を出力するミキサ23a,23bを有し、また、ミ
キサ23a,23bからのI信号、Q信号を帯域制限す
るためのチャネル(ch)フィルタ24a,24bと、
このchフィルタ24a,24bからのI信号、Q信号
のレベルを一定に抑圧するリミッタ25a,25bと、
このリミッタ25a,25bが出力するI信号、Q信号
を復調した復調信号を出力する復調回路26とが設けら
れている。
【0032】さらに、この例は周波数変換及び直交変換
用の局部発振信号(fV)を出力する局部発振部30が
設けられ、また、局部発振部30が出力する局部発振信
号(fV)をx逓倍した第1の局部発振信号(fL1)
をミキサ22に出力する逓倍回路28と、局部発振部3
0が出力する局部発振信号(fV)をy逓倍した第2の
局部発振信号(fL2)をミキサ23a及び移相器27
へ出力する逓倍回路29とを有している。
【0033】局部発振部30は、水晶発振子Xtalの
基準周波数で発振する発振回路31と、図示しない位相
比較器、プリスケーラ、プログラマブルデバイダ(カウ
ンタ)及びミキサ等で構成されるフェーズロックドルー
プ(PLL)部32とを有している。さらに、PLL部
32からの制御信号を直流化して出力するローパスフィ
ルタ(LPF)33と、このLPF33からの直流の制
御電圧で周波数ロックした発振信号(fV)を逓倍回路
28,29へ出力する電圧制御発振器(VCO)34と
を有しており、これらで閉ループ回路が構成されてい
る。
【0034】また、この例には、PLL部32における
図示しないプログラマブルデバイダなどを制御信号で切
り替えて受信周波数の切替制御を行うCPU35を有し
ている。
【0035】次に、この実施の形態1の動作について説
明する。アンテナAnt2からの受信信号(f0)が高
周波増幅器21で増幅される。この増幅信号(f0)が
ミキサ22に入力され、かつ、局部発振部30が出力す
る局部発振信号(fV)をx逓倍した逓倍回路28から
の第1の局部発振信号(fL1)で周波数(fIF)に
変換した中間周波信号をミキサ23a,23bへ出力す
る。
【0036】このミキサ22が出力する中間周波信号と
局部発振部30が出力する局部発振信号(fV)をy逓
倍した逓倍回路29からの第2の局部発振信号(fL
2:cos波信号、sin波信号)とをそれぞれに乗算
し、その直交変換によるベースバンド信号(I信号、Q
信号)を出力する。ミキサ23a,23bからのI信
号、Q信号がchフィルタ24a,24bを通じて帯域
制限され、さらに、リミッタ25a,25bに入力され
てI信号、Q信号のレベルを一定に抑圧した後に復調回
路26で復調し、その復調信号を出力する。
【0037】局部発振部30では水晶発振子Xtalの
基準周波数で発振回路31が発振する。この発振回路3
1の発振信号がPLL部32に入力される。PLL部3
2は図示しない位相比較器、プリスケーラ、プログラマ
ブルデバイダ(カウンタ)及びミキサ等で構成されてお
り、ここではVCO34の発振出力信号(fV)と発振
回路31からの逓倍発振信号との位相比較差信号をLP
F33を通じて直流化し、この直流の制御電圧でVCO
34が周波数ロックした発振信号(fV)を逓倍回路2
8,29へ出力する。逓倍回路28,29で逓倍した第
1及び第2の局部発振信号(fL1, fL2)が、そ
れぞれミキサ22、ミキサ23a及び移相器27を通じ
てミキサ23bに入力される。
【0038】このミキサ22での周波数変換及びミキサ
23a,23bでの直交変換の周波数関係は次式(1)
で表される。 f0=fL1+fL2 …(1) ただし、f0≠fL1,f0≠fL2,fL1=fV・
x fL2=fV・y,fIF=fL2 このような受信処理にあって、PLL部32におけるプ
ログラマブルデバイダなどをCPU35からの制御信号
で切り替えて、その受信周波数に設定している。このよ
うに、式(1)によるミキサ22での周波数変換及びミ
キサ23a,23bでの直交変換の周波数関係をとるこ
とにより、局部発振部30を覆う比較的大型のシールド
ケースが不要になる。
【0039】すなわち、従来、慣用的に用いられていた
DC受信方式の場合に比較して、アンテナAnt2の共
振周波数と第1の局部発振信号(fL1)の周波数とが
異なり、アンテナAnt2からの不要放射が無くなる。
したがって、不要放射波の再受信によるノイズ発生が阻
止される。また、ミキサ22へ局部発振部30が出力す
る局部発振信号(fV)と受信信号(f0)とが異なる
ため、ミキサ22への局部発振部30からの強電界強度
の不要放射が混入しても、その影響が無くなる。さら
に、同様にミキサ23a,23bへは、逓倍回路29、
移相器27を通じて第2の局部発振信号(fL2)が減
衰して供給されるため、その影響も無くなる。換言すれ
ば、正確な直交変換が行われることになる。
【0040】さらに、シールドケースが無くなるため、
局部発振部30の電子部品を覆う空間が発生しなくな
る。したがって、装置全体が小型化され、特にページャ
で要求される小型軽量化が進展する。自動表面実装装置
での自動配置が困難なシールドケースを不要にしている
ため、その取り付けや半田付け工程作業が簡素化され、
その効率が向上する。
【0041】(実施の形態2)図2は、実施の形態2の構
成を示すブロック図である。図2において、この第2実
施形態は、図1に示す実施の形態1に対して局部発振部
30からの発振信号(fV)をx倍に逓倍してミキサ2
2に送出する逓倍回路28aのみを設けている。ミキサ
23a及び移相器27を通じたミキサ23bへは、局部
発振部30からの発振信号(fV)が直接供給される。
この他の構成は実施の形態1と同様である。
【0042】この実施の形態2の動作は、実施の形態1
と同様であるが、このミキサ22での周波数変換及びミ
キサ23a,23bでの直交変換の周波数関係が次式
(2)で表される。 f0=fL1+fL2 …(2) ただし、f0≠fL1,f0≠fL2,fL1=fV・
x fIF=fL2=fV この実施の形態2では、一つの逓倍回路28aのみで良
いため、その構成が簡素化される。その他の利点は実施
の形態1と同様である。
【0043】(実施の形態3)図3は、実施の形態3の構
成を示すブロック図である。図3において、この実施の
形態3は、図1に示す実施の形態1に対して局部発振部
30からの発振信号(fV)をy倍に逓倍してミキサ2
3aへ供給し、かつ、局部発振部30からの発振信号
(fV)を移相器27で90°移相してミキサ23bへ
供給する逓倍回路29aのみを設けている。ミキサ22
へは、局部発振部30からの発振信号(fV)が直接供
給される。この他の構成は実施の形態1と同様である。
【0044】この実施の形態3の動作は、実施の形態1
と同様であるが、このミキサ22での周波数変換及びミ
キサ23a,23bでの直交変換の周波数関係が次式
(3)で表される。 f0=fL1+fL2 …(3) ただし、f0≠fL1 ,f0≠fL2,fL1=fv fL2=fV・y fIF=fL2 この実施の形態3では、一つの逓倍回路29aのみで良
いため、その構成が簡素化される。その他の利点は実施
の形態1と同様である。
【0045】(実施の形態4)図4は、実施の形態4の構
成を示すブロック図である。図4において、この実施の
形態4では、受信周波数(f0〜fn)を大きく可変す
るものであり、使用周波数帯域が地域によって異なる場
合などに対応するものである。
【0046】基本的な回路は図1に示す実施の形態1と
同様であるが、CPU35からの周波数切り替えの制御
信号によって、アンテナAnt2の同調周波数を切り替
えるアンテナ可変回路20と、このアンテナ可変回路2
0からの受信信号(f0〜fn)にCPU35からの周
波数切り替えの制御信号で同調周波数を切り替えて、そ
の高周波増幅を行う可変高周波増幅回路21aを有して
いる。
【0047】また、CPU35からの周波数切り替えの
制御信号に対応して逓倍周波数を変更する可変逓倍回路
28b,29bが設けられている。また、CPU35に
は受信周波数(f0〜fn)を可変するためのプログラ
ム又はテーブルを格納したメモリ36が設けられてい
る。この他の構成は図1の実施の形態1と同様である。
【0048】図5は、図4に示すアンテナ可変回路20
の詳細な構成を示す回路図である。図5において、この
アンテナ可変回路20は、アンテナAnt2にCPU3
5からの周波数切り替えの制御信号に対応して同調周波
数を大きく(周波数帯域ごと)可変するためのコンデン
サC1、可変容量ダイオードDC1及びコンデンサC2
が接続されている。
【0049】さらに、CPU35からの周波数切り替え
の制御信号に対応して同調周波数を細かく(受信周波数
ステップ)可変するためのコンデンサC3、可変容量ダ
イオードDC2、抵抗器R1がアンテナAnt2に並列
接続されている。CPU35からの制御信号が抵抗器R
2を通じて可変容量ダイオードDC2に供給され、ま
た、次段の可変高周波増幅回路21aの入力側とコンデ
ンサC4を通じて接続されている。
【0050】図6は、図4に示す可変高周波増幅回路2
1aの詳細な構成を示す回路図である。図6において、
この可変高周波増幅回路21aは、アンテナ可変回路2
0からの高周波(受信)信号が入力され、その増幅を行
うトランジスタQ1,Q2、抵抗器R10,R11及び
コンデンサC10を有している。さらに、入力される高
周波(受信)信号の周波数に共振するコイルL1と、こ
のコイルL1に接続されてCPU35からの周波数切り
替えの制御信号に対応して同調周波数を可変するための
可変容量ダイオードDC3と、制御信号を可変容量ダイ
オードDC3に印加するための抵抗器R12と、増幅信
号を次段のミキサ22へ送出するための直流カット用の
コンデンサ11とを有している。
【0051】なお、この可変高周波増幅回路21aに
は、同調周波数を大きく(周波数帯域ごと)可変し、ま
た、同調周波数を細かく(受信周波数ステップ)可変す
る二つの切り替え手段を設けていないが、アンテナ可変
回路20と同様に同調周波数を大きく可変し、また、同
調周波数を細かく可変する二つの切り替え手段をもって
構成しても良い。
【0052】図7は、図4に示す可変逓倍回路28b,
29bの詳細な構成を示す回路図である。図7におい
て、この可変逓倍回路28b,29bは、VCO34か
らの発振信号(fV)がコンデンサC20を通じて入力
され、逓倍した信号を出力するトランジスタQ3と、C
PU35からの周波数切り替えの制御信号に対応して逓
倍周波数(同調周波数)を大きく可変するためのコイル
L2,L3と、コイルL2を単独動作に切り替え、又
は、コイルL2,L3を直列接続する切り替えを行って
逓倍周波数を大きく(周波数帯域ごと)可変するための
スイッチSW1を有している。さらに、CPU35から
の周波数切り替えの制御信号に対応して逓倍周波数を細
かく(受信周波数ステップ)可変するためのコンデンサ
C21、可変容量ダイオードDC4を有している。
【0053】次に、この実施の形態4の動作について説
明する。この実施の形態4では、受信を行う地域などに
許可された周波数帯域に合わせ、かつ、メモリ36に記
憶している制御プログラムに基づいてCPU35が受信
周波数(f0)の可変設定を制御する。これ以外の動作
は図1に示す実施の形態1と同様であり、ミキサ22で
の周波数変換及びミキサ23a,23bでの直交変換の
周波数関係も数式1で示したものと同様である。
【0054】地域に許可された周波数帯域に合わせる場
合、すなわち、大きく受信周波数を切り替える場合は、
図5に示すアンテナ可変回路20における可変容量ダイ
オードDC1へCPU35から制御信号(電圧)を出力
し、かつ、図7に示す可変逓倍回路28b,29bにお
ける同調周波数を大きく可変するためにスイッチSW1
を切り替える。
【0055】次に、受信周波数に設定する場合、すなわ
ち、細かく受信周波数を切り替える場合、図5に示すア
ンテナ可変回路20では、可変容量ダイオードDC2へ
CPU35からの制御信号を抵抗器R2を通じて印加し
て、その受信周波数に設定する。さらに、図6に示す可
変高周波増幅回路21aでは、可変容量ダイオードDC
3に抵抗器R12を通じてCPU35からの制御信号を
印加して、その周波数帯域の受信周波数に設定する。さ
らに、図7に示す可変逓倍回路28b,29bでは、可
変容量ダイオードDC4にCPU35からの周波数切り
替えの制御信号を印加して、その受信周波数ステップに
設定する。
【0056】なお、この実施の形態4は、図1に示す実
施の形態1に適用して説明したが、図2、図3に示す実
施の形態2、実施の形態3の場合にも同様に適用できる
もであり、その作用、効果も同様である。いずれの場合
も、ミキサ22での周波数変換及びミキサ23a,23
bでの直交変換の周波数関係は前記の数式を満足する必
要がある。
【0057】また、アンテナ可変回路20、可変高周波
増幅回路21a及び可変逓倍回路28b,29bをCP
U35の制御で切り替えている。すなわち、電気的に切
り替えているが、各部を機械的に切り替えるようにして
も良い。この場合、可変容量ダイオードDC1〜DC4
は半固定コンデンサを用いる。
【0058】このように、実施の形態4では、メカニカ
ルフィルタを使用しておらず、しかも単一の局部発振部
から複数の発振周波数を生成する構成であるため、1台
のページャで全く異なる受信周波数帯の電波を受信する
ことが可能となる。その際に、CPU35により、VC
O34の発振周波数(fv)を、受信周波数(f0)と
可変逓倍回路28bの逓倍率(x)と可変逓倍回路29
bの逓倍率(y)との関係で、 fv= f0/(x+
y)を満たす値に設定するだけで、ダイナミックに受信
周波数帯を変更することが可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、アンテナの共振周波数とミクサに入力される
局部発振信号の周波数とが異なるため、アンテナの共振
周波数と同一周波数の局部発振信号の不要放射が無くな
り、その不要放射波の再受信によるノイズ発生を阻止で
きるようになる。さらに、局部発振部を覆う比較的大型
かつ自動実装が困難なシールドケースが不要になり、小
型軽量化が可能になるとともに、組立工程の効率が向上
する。
【0060】また、受信周波数帯域及び、その受信周波
数の設定に対応して受信、逓倍周波数帯域を切り替える
とともに、受信周波数に対応した受信、逓倍周波数を設
定しているため、使用周波数帯域が異なる際の広範囲な
周波数帯での受信周波数の設定を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態3の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態4の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態4のアンテナ可変回路の詳
細な構成を示す回路図
【図6】本発明の実施の形態4の可変高周波増幅回路の
詳細な構成を示す回路図
【図7】本発明の実施の形態4の可変逓倍回路の詳細な
構成を示す回路図
【図8】従来例の無線受信装置の要部構成を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
20 アンテナ可変回路 21 高周波増幅器 21a 可変高周波増幅回路 22,23a,23b ミキサ 26 復調回路 27 移相器 28,28a,29,29a 逓倍回路 28b,29b 可変逓倍回路 30 局部発振部 31 発振回路 32 PLL部 34 VCO 35 CPU 36 メモリ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を局部発振部の出力から生成し
    た第1周波数の局部発振信号により周波数変換した後、
    更に、前記局部発振部の出力から生成した第2周波数の
    局部発振信号により周波数変換し、且つ、直交変換して
    ベースバンド信号を得ることを特徴とする無線受信方
    法。
  2. 【請求項2】 受信信号を第1周波数の局部発振信号と
    混合して中間周波信号に変換した後に、この中間周波信
    号を直接第2周波数の局部発振信号と混合し、直交変換
    してベースバンド信号を得ることを特徴とする無線受信
    方法。
  3. 【請求項3】 第1周波数と第2周波数との和を受信信
    号の周波数と等しくしたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の無線受信方法。
  4. 【請求項4】 局部発振部の出力の周波数を、受信周波
    数を第1周波数の局部発振信号を生成する逓倍比と第2
    周波数の局部発振信号を生成する逓倍比との和で除して
    得た周波数としたことを特徴とする請求項1記載又は請
    求項2の無線受信方法。
  5. 【請求項5】 第1周波数の局部発振信号と第2周波数
    の局部発振信号とうち、一方を局部発振部から出力され
    る発振信号とし、他方を前記発振信号を逓倍して生成し
    た逓倍信号としたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4記載の無線受信方法。
  6. 【請求項6】 第1周波数の局部発振信号と第2周波数
    の局部発振信号との双方を、単一の局部発振部の出力信
    号を各々逓倍して生成することを特徴とする請求項1乃
    至請求項4記載の無線受信方法。
  7. 【請求項7】 複数の周波数の受信信号を選択的に受信
    可能とし、受信する周波数に対応して第1周波数と第2
    周波数との少なくとも一方を変更することを特徴とする
    請求項1乃至請求項6記載の無線受信方法。
  8. 【請求項8】 受信周波数の切替えと、第1周波数と第
    2周波数との変更とを同期して実行することを特徴とす
    る請求項7記載の無線受信方法。
  9. 【請求項9】 無線電波を受信する受信手段と、この受
    信手段からの受信信号と第1周波数の局部発振信号とを
    混合して周波数変換した中間周波信号を出力する周波数
    変換手段と、この周波数変換手段からの中間周波信号を
    第2周波数の局部発振信号と混合して直交変換したベー
    スバンド信号を出力する直交変換手段と、前記第1周波
    数及び第2の周波数の局部発振信号を生成する基本周波
    数信号を発振する基本周波数発振手段と、を備えること
    を特徴とする無線受信装置。
  10. 【請求項10】 第1周波数と第2周波数との和を受信
    信号の周波数と等しくしたことを特徴とする請求項9記
    載の無線受信装置。
  11. 【請求項11】 基本周波数信号を、受信周波数を第1
    周波数の局部発振信号を生成する逓倍比と第2周波数の
    局部発振信号を生成する逓倍比との和で除して得た周波
    数としたことを特徴とする請求項9記載の無線受信装
    置。
  12. 【請求項12】 第1周波数の局部発振信号と第2周波
    数の局部発振信号とうち、一方を基本周波数信号とし、
    他方を前記基本周波数信号を逓倍して生成した逓倍信号
    としたことを特徴とする請求項9乃至請求項11記載の
    無線受信装置。
  13. 【請求項13】 第1周波数の局部発振信号と第2周波
    数の局部発振信号との双方を、基本周波数信号を各々逓
    倍して生成することを特徴とする請求項9乃至請求項1
    1記載の無線受信装置。
  14. 【請求項14】 複数の周波数の信号を選択的に受信可
    能なアンテナ可変手段と、受信する周波数に対応して基
    本周波数信号から第1周波数の局部発振信号と第2周波
    数の局部発振信号とを生成する可変逓倍手段とを有する
    ことを特徴とする請求項9乃至請求項13記載の無線受
    信装置。
  15. 【請求項15】 受信周波数の切替えと、第1周波数と
    第2周波数との変更とを同期して実行する制御手段を具
    備することを特徴とする請求項14記載の無線受信装
    置。
  16. 【請求項16】 制御手段は、複数の受信周波数の設定
    値と可変逓倍手段の設定値とを対応付けて構成されるテ
    ーブルに従って動作することを特徴とする請求項14又
    は請求項15記載の無線受信装置。
  17. 【請求項17】 アンテナ可変手段は、受信周波数帯域
    を変更する受信周波数帯域可変手段と、その受信周波数
    帯域可変手段で可変した受信周波数帯域内における受信
    周波数に設定するための受信周波数設定手段と、を具備
    することを特徴とする請求項14記載の無線受信装置。
  18. 【請求項18】 受信周波数帯域可変手段は、受信周波
    数帯域の変更をインダクタンスの切り替え又は電圧静電
    容量可変素子への電圧を制御して行い、かつ、受信周波
    数の設定を電圧静電容量可変素子への電圧を制御して行
    うことを特徴とする請求項17記載の無線受信装置。
  19. 【請求項19】 逓倍周波数可変手段は、受信周波数帯
    域の変更に対応して逓倍周波数帯域を切り替える逓倍周
    波数帯域可変手段と、切り替えた逓倍周波数帯域内にお
    ける受信周波数に対応した逓倍周波数設定を行う逓倍周
    波数設定手段と、を具備することを特徴とする請求項1
    4記載の無線受信装置。
  20. 【請求項20】 逓倍周波数帯域可変手段は、逓倍周波
    数帯域の変更をインダクタンスの切り替え又は電圧静電
    容量可変素子への電圧制御により行い、かつ、逓倍周波
    数の設定を電圧静電容量可変素子への電圧を制御して行
    うことを特徴とする請求項19記載の無線受信装置。
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