JPH10271671A - 車両用給電装置 - Google Patents

車両用給電装置

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JPH10271671A
JPH10271671A JP9070224A JP7022497A JPH10271671A JP H10271671 A JPH10271671 A JP H10271671A JP 9070224 A JP9070224 A JP 9070224A JP 7022497 A JP7022497 A JP 7022497A JP H10271671 A JPH10271671 A JP H10271671A
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vehicle
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Yutaka Matsuda
裕 松田
Tomoji Kawai
智司 川合
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    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/92Energy efficient charging or discharging systems for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors specially adapted for vehicles

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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給電線の本数が少なく、障害に対しても耐用
性を有し、障害を排除し、給電が継続できる信頼性の高
い車両用給電装置を提供する。 【解決手段】 車両用給電装置は、主電源分配装置1と
従電源分配装置3、4、5とが給電ライン100と信号
伝送ライン200とで接続されている。たとえば、従電
源分配装置3は、給電線101からの給電によって動作
し、リレースイッチ32、33を駆動する制御ユニット
30を有する。通常は、バッテリィ18からの従電源分
配装置3、5、4の負荷Lに給電され、制御ユニット3
0、40、50に給電される。障害地点Xが電流監視器
34、44、54によって検出されると、リレースイッ
チ53を開成し、リレースイッチ42を開成して障害地
点Xを排除する。一方、リレースイッチ43を付勢して
給電ライン100の迂回路を確立する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両に搭載されてい
る種々の電装品、装置、機器へ給電を行う車両用給電装
置に関するものであり、特に、少ない給電線で、障害に
対して耐用性が強く、障害を迅速に排除可能で、障害が
発生しても電装品への給電が継続できる車両用給電装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、車両の電子化が急速に進行してい
る。車両、たとえば、各種の乗用車は、内燃機関、自動
変速装置などの運行に必須の主要機器(以下、主機とい
う)の燃費の向上、排気ガスの低減、円滑な走行、安全
走行などの観点からマイクロコンピュータを始めとする
電子回路、電子デバイスを用いた電子制御化が進められ
ている。また、フロントパネルの計器類を電子的な表示
装置、たとえば、カラー液晶表示装置に代えて、車両の
運行状態の認識を一層容易にするとともに、車両の種々
の情報を種々の形態を提供することも試みられている。
さら、移動手段としての車両の乗り心地の一層の向上、
利便性の向上を図るとともに単なる移動手段としてだけ
でなく車両を居住空間として利用する要望も高く、主機
だけでなく、空調装置、GPSSを用いた位置評定・運
行案内装置、シートの自動調節装置、パワーウインド
ー、ワイパ、ドアロック、種々のランプ、ラジオ、C
D、TV装置、娯楽施設などの補助的な装置・機器(以
下、補機)の搭載の増大と、それらの電子制御化が進ん
でいる。
【0003】以上のように、車両に搭載する電装品、主
機および補機が電子制御されるに伴って、電装品、主機
および補機自体が電気的に駆動される部分が増大する
他、主機および補機の電子制御のために各種の電子装置
が車両に搭載されている。したがって、主機に搭載され
た上記装置および機器のために、車両における給電およ
び電子制御装置を動作させる信号伝送が重要になってき
ている。
【0004】しかしながら、車両における給電および信
号送信においては、給電線および信号線(ワイヤハーネ
ス)がドアなどの回転部位を通過したり、移動部位など
を通過したり、狭い部位に嵌め込んだり、ビスで止めた
り、高温多湿部位などを通過することもあるから、通常
の屋内配線より劣化、破断などに起因する断線または短
絡の可能性が高い。給電線または信号線の破断または短
絡によって主機または補機が正常に動作しなくなると問
題であるから、その対策が種々提案されている。
【0005】特開昭60−193746号公報は、車両
の電源と負荷との間のワイヤハーネスに電流センサとし
ゃ断器を設け、車両の停車中において、電源から電装品
などの負荷に流れる単位電流を検出して異常状態を検出
し、異常と判断したときはしゃ断器を駆動して、負荷を
電源から切り離すことが開示されている。しかしなが
ら、この方法は、停車中における異常状態のみを対象と
しており、車両の走行中には適用できないという不具合
がある。停車中の異常検出は比較的容易であるが、負荷
の状態は走行状態に応じて変化するから、この技術を走
行中の車両に適用するには限界がある。かりにこの技術
を走行中の車両に適用したとしても、負荷を電源から切
り離せばいいとは限らない。
【0006】従来の車両用給電装置の1例として、サブ
システムに応じたフューズまたはヒュージブルリンクの
電源(給電)ライン保護素子で保護された電源ラインを
電装品に対して接続し、電源ラインに短絡などが発生し
た場合、サブシステムのみにその影響を限定し、その他
のサブシステムには影響を及ぼさないようにする技術が
提案されている。しかしながら、この方法では、電源ラ
インを数多く布線しなければならないという不具合があ
る。特に、車両内という限定された空間内に、数多くの
電源ラインを布線することは実装の面で容易ではない。
【0007】特開昭57−80239号公報は、電源ラ
インをループ状にし、電源ラインの少なくとも1箇所に
電流センサを配設し、電流センサが異常状態を検出した
とき、中央制御部にその検出状態を通報し、中央制御部
が複数の電源制御器を順次、動作、不動作状態にしてい
き、異常発生位置を評定(特定)し、異常発生位置が特
定されたとき、その部位を電源ループから切り離す技術
を開示している。
【0008】特開平5−64361号公報は、2系統の
電源ラインを布線し、ダイオードを介して給電すること
により、いずれかの電源ラインが断線または短絡しても
障害のない電源ラインから給電する技術を開示してい
る。
【0009】特開平8−275408号公報は、電源と
負荷との間に、2系統の給電線を並行して布設し、か
つ、これら2本の給電線を切り換える2つのリレーを設
けておき、一方の給電線に短絡などの不具合が発生した
場合、他方のリレーが他方の給電線と負荷を接続する給
電線バックアップ方式を開示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特開昭57−8023
9号公報に開示されている方法は、電源ラインの構成は
複雑さを回避しているが、障害検出に時間がかかり、障
害発生部位を切り離すのに時間がかかりすぎるという問
題がある。
【0011】特開平5−64361号公報に開示されて
いる方法は、2系統の電源ラインを布線するのでワイヤ
ハーネスが太くなる。限られた空間にワイヤハーネスを
布線することは難しい。また大電流用ダイオードが必要
になる。
【0012】特開平8−275408号公報に開示され
ている方法は、1つのリレーで切り換える負荷グループ
ごとに給電線を2系統布線するので、ワイヤハーネスが
太くなり、空間が限られている車両内に太いワイヤハー
ネスの布線は困難である。特に、信頼性の向上を図って
給電線を2系統設けるのであるから、2本の給電線の布
線は位置的に離しておくことが望ましいが、空間的に制
約の多い車両内にそのような設計思想を適用すると、実
装上の種々の問題に遭遇する。またこの方法は断線など
の障害に対しては殆ど無効である。
【0013】以上、主として、電源ライン(給電ライ
ン)について言及してきたが、制御信号などの信号伝送
ラインについても上記同様の問題に遭遇している。以上
のように、空間的に制約が多く実装上の現実的な問題も
多い車両において、電装品、主機、補機、電子制御装置
などの負荷および電子装置に高い信頼性で効果的に給電
し、または、信号経路を確立し維持することが要望され
ている。
【0014】本発明の目的は、給電線の本数が少なく、
障害に対して耐用性が強く、信頼性が高い車両用給電装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、電源
と、該電源から直接給電を受ける主電源分配装置と、1
以上の従電源分配装置と、前記電源からの給電を行うた
め隣接する前記主電源分配装置、従電源分配装置の間の
給電部を結ぶ給電線と、前記主電源分配装置および1以
上の前記従電源分配装置相互の情報伝送を行う情報伝送
信号線とを具備し、前記給電線を介して前記電源から前
記従電源分配装置に接続された負荷に給電する車両用給
電装置であって、前記主電源分配装置は、制御手段と、
該制御手段と協働して前記情報伝送信号線を介して前記
従電源分配装置と情報伝送を行う信号伝送手段と、前記
電源から前記従電源分配装置に給電する2以上の給電ラ
インと、該2以上の給電ラインを活殺する2以上のしゃ
断手段と、前記しゃ断手段の外部の給電系統の障害を検
出する障害検出手段とを有し、前記従電源分配装置は、
制御手段と、該制御手段と協働して前記情報伝送信号線
を介して他の電源分配装置と情報伝送を行う信号伝送手
段と、自己の電源分配装置に接続されている前記給電線
の障害を検出する障害検出手段と、自己の電源分配装置
に接続されている給電線への給電をしゃ断する少なくと
も1のしゃ断手段とを有し、前記主電源分配装置および
前記従電源分配装置内の前記制御手段は、自己の電源分
配装置内の障害検出手段の検出結果と前記情報伝送信号
線を介して受信した他の電源分配装置における障害検出
結果を参照して、自己の電源分配装置のしゃ断手段を制
御する車両用給電装置が提供される。
【0016】好適には、当該車両用給電装置の初期状態
において、前記主電源分配装置の制御手段は、前記信号
伝送手段および前記情報伝送信号線を介して前記従電源
分配装置の制御手段に、前記主電源分配装置と1以上の
従電源分配装置とが前記給電線を介してループ状に接続
されるように、前記従電源分配装置内のしゃ断手段を駆
動させる。
【0017】また好適には、前記いずれかの障害検出手
段が障害を検出したとき、障害を検出した従電源分配装
置内の制御手段からの送信情報により前記主電源分配装
置内の制御手段が障害位置を評定し、評定した障害位置
の近傍の従電源分配装置の制御手段にしゃ断手段駆動信
号を送出し、該しゃ断手段駆動信号を受信した制御手段
が当該従電源分配装置内のしゃ断手段を前記給電線を電
気的にしゃ断するように制御する。
【0018】好適には、前記従電源分配装置は、その従
電源分配装置に接続されている両側の給電線から前記制
御ユニットおよび前記信号伝送ユニットに動作電源を提
供する整流素子を有する。
【0019】また好適には、前記電源から前記制御ユニ
ットおよび前記信号伝送ユニットを駆動する制御電源を
提供する2以上の制御電源ラインを有し、前記従電源分
配装置内の前記制御ユニットおよび前記信号伝送ユニッ
トは前記制御電源ラインから電流素子を介して駆動電源
を受ける。
【0020】さらに好適には、車両内に衝撃を検出する
センサを設け、前記主電源分配装置内の制御ユニット
は、該センサの衝撃検出に応じて、前記主電源分配装置
内のしゃ断手段を開成する。
【0021】好適には、前記主電源分配装置内の障害検
出手段および前記従電源分配装置内の障害検出手段は、
接続されている給電線の短絡を検出する電流検出手段を
含み、前記給電線の短絡時、前記共通制御手段と前記制
御手段とが協働して前記切換手段を駆動して短絡位置を
排除し、前記切換手段を制御して新たな給電経路を確立
する。
【0022】好適には、前記主電源分配装置内の障害検
出手段および前記従電源分配装置内の障害検出手段は接
続されている給電線の断線を検出する電圧検出手段を含
み、前記給電線の断線時、前記共通制御手段と前記制御
手段とが協働して前記切換手段を制御して断線位置を迂
回した新たな給電経路を確立する。
【0023】また好適には、前記電源と前記主電源分配
装置とが外部配線を用いずに一体に構成されている。
【0024】特定的には、前記電源は二次電池である。
【0025】好適には、前記主電源分配装置に前記2以
上の制御電源ラインのそれぞれに、半導体スイッチング
素子を設け、前記主電源分配装置の制御手段は、前記従
電源分配装置の前記制御手段が認識する負荷の使用状況
に応じて前記主電源分配装置内の給電ラインの前記しゃ
断手段を消勢状態にする第1の状態と、該第1の状態が
所定時間継続しているとき前記制御手段に印加する制御
電源を活殺する半導体スイッチング素子を消勢状態にす
る第2の状態と、通常の動作状態である前記しゃ断手段
および半導体スイッチング素子を付勢状態にする第3の
状態とに当該車両用給電装置を制御する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の車両用給電装置の実施例
を添付図面を参照して述べる。図1〜図4は本発明の車
両用給電装置の第1実施例の構成図および動作説明図で
ある。図1に図解したように、本実施例の車両用給電装
置は、1つの主電源分配装置1と3つの従電源分配装置
3、4、5とがそれぞれ、太い線で示した給電線101
〜104と、細い線で示した情報伝送信号線201〜2
04を用いて接続されている。給電線101〜104
と、主電源分配装置1〜従電源分配装置3〜5とを結ん
だものを給電ライン100と言う。同様に、情報伝送信
号線201〜204と主電源分配装置1〜従電源分配装
置3〜5とを結んだものを信号伝送ライン200と言
う。以上のごとく、本実施例においては、実質的に1本
の給電線、101〜104で給電ラインを構成してい
る。同様に、実質的に1本の信号線201〜204で信
号伝送ラインを構成している。
【0027】なお、詳細な接続関係は後述するが、本実
施例においては、主電源分配装置1における給電系統が
2つあるから、正常状態または障害発生などの異常状態
においても、従電源分配装置3、4、5内のいずれかの
リレースイッチが開放状態にあり、給電ライン100も
信号伝送ライン200も閉じられたループ構成をとらな
いことに留意されたい。このような構成をとると、後述
する障害位置の評定が容易になる。しかしながら、本発
明の車両用給電装置としては、種々の構成をとることが
できる。そのような他の構成としては、たとえば、
(1)主電源分配装置1のリレースイッチ回路12、従
電源分配装置3、4、5、主電源分配装置1のリレース
イッチ回路13に至るループ構成にしてもよいし、
(2)主電源分配装置1のリレースイッチ回路12、従
電源分配装置3と、主電源分配装置1のリレースイッチ
回路13、従電源分配装置5、4に至る2つの給電系統
を形成してもよい。以下、本実施例は、図解のループ構
成をとる場合について述べる
【0028】主電源分配装置1および従電源分配装置
3、4、5の配置例を述べる。主電源分配装置1は、た
とえば、車両のエンジンルームに配置され、従電源分配
装置3はインパネの右側に配置され、従電源分配装置5
はインパネの左側に配置され、中央の従電源分配装置4
は主電源分配装置1から一番離れているリヤに配置され
ている。したがって、給電線101および信号線201
はエンジンルームの主電源分配装置1からインパネの右
側にある従電源分配装置3まで布線(配索)され、給電
線104および信号線204はエンジンルームの主電源
分配装置1からインパネの左側の従電源分配装置5まで
布線され、給電線102および信号線202はインパネ
の右側にある従電源分配装置3からリヤにある従電源分
配装置4まで、給電線103および信号線203はイン
パネの左側にある従電源分配装置5からリヤにある従電
源分配装置4まで布線されている。給電線101および
信号線201の両端にコネクタのプラグ91、92が接
続されており、主電源分配装置1に取りつけられたレセ
プタクル19と従電源分配装置3に取りつけられたレセ
プタクル38とこれらのプラグを嵌め合わせるだけで、
主電源分配装置1と従電源分配装置3との間の給電ライ
ンと信号伝送ラインとが容易に確立される。以下同様
に、従電源分配装置3と従電源分配装置4との間の給電
ラインおよび信号伝送ラインの確立、従電源分配装置4
と従電源分配装置5との間の給電ラインおよび信号伝送
ラインの確立、および、従電源分配装置5と主電源分配
装置1との間の給電ラインおよび信号伝送ラインの確立
も、それぞれのプラグと対応するそれぞれのレセプタク
ルとを嵌合させるだけで容易に行える。
【0029】主電源分配装置1の内部構成について述べ
る。主電源分配装置1は、二次電池(バッテリィ)18
と、マイクロコンピュータを内蔵した制御ユニット10
と、信号伝送ユニット11と、図示省略した入出力(I
/O)ユニットと、それぞれコイルLと接点Cとから成
り並列に配置されているリレー式スイッチ回路(以下、
リレースイッチ)12および13と、二次電池(バッテ
リィ)18から外部に流れる電流を監視する電流監視器
14、15を有する。図解の関係でI/Oユニットは図
示省略したが、このI/Oユニットは従電源分配装置3
におけるI/Oユニット37と同様、制御ユニット10
に接続されており、制御ユニット10は実際はI/Oユ
ニットを介してリレースイッチ12および13を駆動す
る。また、たとえば、図示省略したイグニッションキー
スイッチの読み込みなども、I/Oユニットを介して制
御ユニット10で読み込む。しかしながら、図解の主電
源分配装置1においては図解の関係で直接制御ユニット
10からリレースイッチ12および13を駆動するよう
に図解している。このことは、従電源分配装置3〜5に
おいても同様である。
【0030】バッテリィ18はオルタネータ6に接続さ
れており、オルタネータ6からバッテリィ18に充電可
能である。電流監視器14および電流監視器15はそれ
ぞれ、シャント抵抗付の電流検出器を用い、シャント抵
抗の両端の電圧を差動増幅器で増幅し、増幅した電圧を
オペレーションアンプを用いて比較回路で基準電圧値と
比較する回路構成をとることができる。また、電流監視
器14および電流監視器15をホール効果素子などの非
接触式の電流検出器などを用いることもできる。電流監
視器14は主電源分配装置1と従電源分配装置3との間
の給電線101に短絡などの障害があることを検出す
る。障害が発生した場合、制御ユニット10は電流監視
器14の障害検出信号を読み込み、リレースイッチ12
が消勢してバッテリィ18から外部への給電を停止す
る。同様に、電流監視器15は主電源分配装置1と従電
源分配装置5との間の給電線104に短絡などの障害が
あることを検出する。障害が発生した場合、制御ユニッ
ト10は電流監視器15の障害検出信号を読み込み、リ
レースイッチ12が消勢してバッテリィ18から外部へ
の給電を停止する。
【0031】制御ユニット10にはマイクロコンピュー
タが内蔵されており、信号伝送ユニット11と協働して
下記に述べる信号伝送処理を行う他、リレースイッチ1
2およびリレースイッチ13を駆動制御して、給電ライ
ン100および信号伝送ライン200のループ管理を行
う。また制御ユニット10は電流監視器14、15の検
出値を読み込んで給電ライン100の監視を行う。これ
らの詳細な制御動作については後述する。なお、バッテ
リィ18を主電源分配装置1には含めず、オルタネータ
6と同様、主電源分配装置1の外部に設置されていると
考えることもできる。
【0032】従電源分配装置3、4、5は基本的に主電
源分配装置と同じ構成をしている。なお、中央に位置す
る従電源分配装置4の内部に電流監視器44を設けた例
を示しているが、以下に述べるように、障害検出に際し
ては電流監視器44は必ずしも必要ない。しかしなが
ら、以下の例においては、電流監視器44があるものと
しておく。
【0033】代表例として、従電源分配装置3の構成お
よび動作を述べる。従電源分配装置3は、制御ユニット
30と、信号伝送ユニット31と、それぞれがコイルL
と接点Cから成り直列に接続されているリレー式スイッ
チ回路(以下、リレースイッチ)32、33と、1つの
電流監視器34と、2つの整流ダイオード35、36
と、入出力ユニット(I/Oユニット)37を有する。
2つの整流ダイオード35、36はノードNAを挟んで
逆向きに接続されている。リレースイッチ32とリレー
スイッチ33の接点Cはそれぞれ、ノードNCを挟んで
直列接続されており、このノードNCにスイッチング素
子301を通して負荷Lが接続されている。負荷Lとし
ては、従電源分配装置3がインパネの右側に配置されて
いるから、インパネの右側の近傍の、ヘッドライト、ド
ア駆動電装品などである。リレースイッチ32とリレー
スイッチ33のコイルLはノードNBを挟んで直列に接
続されている。制御ユニット30にはマイクロコンピュ
ータが内蔵されており、信号伝送ユニット31と協働し
て下記に述べる信号伝送処理を行う他、リレースイッチ
32およびリレースイッチ33を駆動制御して、給電ラ
イン100および信号伝送ライン200の管理を行う。
制御ユニット30は電流監視器34の検出値を読み込ん
で給電ライン100の監視を行う。これらの詳細な制御
動作については後述する。
【0034】負荷Lはスイッチング素子301の開閉動
作に応じて、従電源分配装置3のノードNCにおける主
電源分配装置1からのバッテリィ18の電圧または電流
が印加される。スイッチング素子301は、制御ユニッ
ト30がI/Oユニット37を介して行う。但し、図解
の簡略のため、他の従電源分配装置4、5においてはI
/Oユニットおよびスイッチング素子の駆動線を割愛し
た。主電源分配装置1の説明でも述べたが、リレースイ
ッチ32とリレースイッチ33はI/Oユニット37を
介して制御ユニット30の指令に応じて付勢または消勢
されるが、図解の関係で直接制御ユニット30から消勢
/付勢されるように図解している。このことは他の従電
源分配装置4、5においても同様である。たとえば、イ
グニッションキースイッチ、パワーウインドー操作スイ
ッチなどは、代表的に示してスイッチ311としてI/
Oユニット37を介して制御ユニット30に入力され
る。尚、他の電源分配装置4、5においても、スイッチ
入力は存在し得るが、図解の関係で省略している。ま
た、I/Oユニット、負荷Lを活殺するスイッチング素
子、スイッチング入力は本発明の主題ではないので、図
2以降の図面からは図解を省略した。
【0035】電流監視器34は従電源分配装置3と4と
の間の給電線202を含むその下流に短絡などの障害が
あることを検出する。障害が発生した場合、リレースイ
ッチ33が消勢してバッテリィ18からの給電を停止す
るともに障害を排除する。なお、本発明における「下
流」の意味は車両用給電装置のループ構成によって変化
することに留意されたい。たとえば、従電源分配装置3
が主電源分配装置1から直接給電されている場合は、給
電線102は下流になるが、逆に、従電源分配装置3が
従電源分配装置4側から給電されている場合は、給電線
101が下流になる。すなわち、「下流」とは電流の流
れる向きの下流を意味している。
【0036】図1に図解した構成において、主電源分配
装置1内の電流監視器14は主電源分配装置1と従電源
分配装置3との間およびその下流の障害検出に用いられ
る。電流監視器15は主電源分配装置1と従電源分配装
置5との間およびその下流の障害検出に用いられる。同
様に、従電源分配装置3内の電流監視器34は従電源分
配装置3と従電源分配装置4との間およびその下流の障
害検出に用いられる。また、従電源分配装置5内の電流
監視器54は従電源分配装置5と従電源分配装置4との
間およびその下流の障害検出に用いられる。したがっ
て、上述したように、従電源分配装置4内の電流監視器
44は無くてもよい。以下、車両用給電装置の給電ライ
ン100および信号伝送ライン200の経路確立状態を
述べる。
【0037】車両係止(非動作)状態 車両の停止(非動作)状態においては、主電源分配装置
1内において、バッテリィ18から給電線19を介して
給電されて制御ユニット10が動作可能である。しかし
ながら、この状態において、制御ユニット10は何もせ
ず、制御ユニット10内のマイクロコンピュータ、メモ
リなどはスリープモードにあり、最小の電力消費状態に
ある。この停止状態においては、信号伝送ユニット11
も動作せず、制御ユニット10はリレースイッチ12の
コイルLおよびリレースイッチ13のコイルLを消勢し
たままであるから(図1の破線で示した状態)、リレー
スイッチ12の接点Cおよびリレースイッチ13の接点
Cは図示のごとく開放(オープン)状態にあり、主電源
分配装置1を介してバッテリィ18からの従電源分配装
置3、4、5への給電は行われない。このように、停止
状態では、制御ユニット10は最小電力で待機している
だけであり、従電源分配装置3、4、5およびそこに接
続されている負荷Lには給電されないから、バッテリィ
18の消費電力は最小に維持される。
【0038】なお、バッテリィ18と主電源分配装置1
とは一体化することができる。たとえば、主電源分配装
置1の内部にバッテリィ18を内蔵して、バッテリィ1
8からはバスなどを介して直接制御ユニット10に給電
を行う。このうように、バッテリィ内蔵型主電源分配装
置1に構成すると、バッテリィ18と主電源分配装置1
との給電系統に障害が発生する可能性は著しく低減し、
通常、バッテリィ18が配設されている車両のエンジン
ルームにおける給電線の引き回しが楽になるという実装
上の利点がある。
【0039】起動状態 車両の起動を示すイグニッションキースイッチが操作さ
れと(図示せず)、イグニッションキースイッチから主
電源分配装置1へ直接布線されている配線(図示せず)
を介して制御ユニット10がその状態を検出して、リレ
ースイッチ12およびリレースイッチ13のコイルLを
付勢してそれらの接点Cを図示実線の位置にする。その
結果、バッテリィ18、リレースイッチ12の接点C、
電流監視器14の経路が確立されて、給電線101を介
して従電源分配装置3への給電が行われる。同様に、バ
ッテリィ18、リレースイッチ13の接点C、電流監視
器15の経路が確立されて、給電線104を介して従電
源分配装置5への給電が行われる。なお、信号伝送ライ
ン200には経路を切断する回路は設けられていないか
ら、信号伝送ユニット11、信号線201、信号伝送ユ
ニット31の信号伝送ライン200は断続されることな
く、常時、確立されている。
【0040】従電源分配装置3への給電によって、バッ
テリィ18の電圧が従電源分配装置3の整流ダイオード
35を経由して制御ユニット30に印加されて制御ユニ
ット30が動作可能となる。同様に、従電源分配装置5
への給電によって、バッテリィ18の電圧が従電源分配
装置5の整流ダイオード55を経由して制御ユニット4
0に印加されて制御ユニット40が動作可能となる。こ
のとき、信号伝送ユニット11から信号伝送ユニット3
1に「イグニッションキーが操作された状態」信号が通
報されるから、制御ユニット30はその信号を読み取
り、その状態で駆動可能な負荷、たとえば、ラジオなど
の負荷Lへの給電を可能な状態にする。すなわち、制御
ユニット30はリレースイッチ32のコイルLを付勢し
てリレースイッチ32の接点Cを図示実線のように閉成
する。その結果、ノードNCに電位が発生し、負荷Lへ
の給電が可能になる。同様に、信号伝送ユニット11か
ら信号伝送ユニット51にも「イグニッションキーが挿
入された状態」信号が通報されるから、制御ユニット5
0はその信号を読み取り、その状態で駆動可能なラジオ
などの負荷Lへの給電を可能な状態にする。すなわち、
制御ユニット50はリレースイッチ52のコイルLを付
勢して接点Cを図示実線のように閉成する。その結果、
ノードNCに電位が発生し、負荷Lへの給電が可能にな
る。以上のように、「イグニッションキーが挿入された
状態」で動作すべき負荷Lへの給電を可能にして、バッ
テリィ18の電力消費を抑制している。
【0041】正常状態 上述したように、イグニッションキースイッチが回転さ
れて起動状態になると、主電源分配装置1の制御ユニッ
ト10がその状態を検出して、信号伝送ユニット11を
介して、従電源分配装置3、5の信号伝送ユニット3
1、51にその状態信号を通報する。以下、この起動状
態と正常状態を図2を参照して述べる。図2の車両用給
電装置は、接点Cの位置関係を除いて、図1に図解した
車両用給電装置と構成などは同じである。従電源分配装
置3の制御ユニット30はリレースイッチ33のコイル
Lを付勢し、接点Cを図示破線の状態から図示実線のよ
うに閉成状態にする。その結果、リレースイッチ32の
接点C、リレースイッチ33の接点Cおよび電流監視器
34を含む経路が確立されて、従電源分配装置3を経由
して従電源分配装置4にバッテリィ18から給電が行わ
れる。また、信号伝送ユニット31から従電源分配装置
4の信号伝送ユニット41に「起動状態」信号が伝送さ
れる。同様に、従電源分配装置5の制御ユニット50は
リレースイッチ53のコイルLを付勢し、接点Cを図示
破線の状態から図示実線のように閉成状態にする。その
結果、リレースイッチ52の接点C、リレースイッチ5
3の接点Cおよび電流監視器54を含む経路が確立され
て、従電源分配装置5を経由して従電源分配装置4にバ
ッテリィ18から給電が行われる。また、信号伝送ユニ
ット51から従電源分配装置4の信号伝送ユニット41
に「起動状態」信号が伝送される。
【0042】従電源分配装置4において、電流監視器4
4、整流ダイオード46およびノードNA、および、整
流ダイオード46およびノードNを介して、バッテリィ
18から制御ユニット40に給電が行われ、制御ユニッ
ト40が動作し、信号伝送ユニット41に伝送された
「起動状態」信号を読み取る。この例では、信号伝送ユ
ニット41には信号伝送ユニット31と信号伝送ユニッ
ト51の両側から「起動状態」信号が伝送され、同じ信
号が衝突する恰好になる。同じ信号が衝突する従電源分
配装置が終端の従電源分配装置でもある。図解の例のよ
うに3個の従電源分配装置3、4、5ではなく、さらに
多数の従電源分配装置が配設された場合も、その内部の
制御ユニットが同じ情報が衝突したとき、経路上で終端
に位置していることを検出できる。図2に図解した例に
おいては、終端の従電源分配装置4の制御ユニット40
は、リレースイッチ43、42のいずれか、この例で
は、リレースイッチ42のコイルLを付勢して、接点C
を図示破線の状態から実線の状態に閉成する。これによ
り、ノードNCから負荷Lへの給電が可能になる。但
し、リレースイッチ43は消勢したままであり、その接
点Cは開放状態(開成状態)にある。その理由は、主電
源分配装置1の電流監視器14から従電源分配装置3を
通って右回りの給電経路と、主電源分配装置1の電流監
視器15から従電源分配装置5を通って左回りの給電経
路に分離しておくと、障害発生時にその障害位置を容易
に評定できる。その意味では、上述したように、給電ラ
イン100は開放部位を含み、完全なループ構成をして
いない。しかしながら、上述したように、本発明の車両
用給電装置においては、種々の給電系統をとることがで
きる。
【0043】以上により、給電ライン100が確立され
て、従電源分配装置3、4、5の内部の制御ユニット3
0、40、50への給電はもちろん、それぞれの装置か
ら負荷Lへの給電が可能になる。また、以上により、信
号伝送ユニット11、31、41、51を含む信号伝送
ライン200も実質的に確立されている。
【0044】障害発生(短絡)と障害地点の評定 上述した正常状態から、図2に示した従電源分配装置4
と5との間の地点Xで何らかの理由で短絡事故が発生し
たと仮定する。短絡によって障害地点Xに大きな短絡電
流が流れる。その結果、従電源分配装置5内の電流監視
器54は過大電流を検出する。それに伴って、主電源分
配装置1の内部の電流監視器14も過大電流を検出す
る。しかしながら、従電源分配装置3内の電流監視器3
4は正常電流値を示す。従電源分配装置4において、ダ
イオード45からは正常な給電が行われなくなるが、ダ
イオード46の経路からは制御ユニット40および信号
伝送ユニット41への給電は維持されている。なお、過
大電流が流れる従電源分配装置5内の制御ユニット50
は過大電流によって破損しないように構成されている。
同様に、従電源分配装置5の負荷Lへ過大電流が流れる
ことを防止する手段、たとえば、過大電流制限素子が設
けられている。電流監視器54で検出した過大電流は制
御ユニット50で読み取られ、信号伝送ユニット51を
介して主電源分配装置1の信号伝送ユニット11、制御
ユニット10に通報される。制御ユニット10はまた電
流監視器14から過大電流検出値を読み取る。正常な検
出値を示す電流監視器34の読みは制御ユニット30、
信号伝送ユニット31、信号伝送ユニット11を経由し
て制御ユニット10に通報される。以上の障害状況から
制御ユニット10は、従電源分配装置5と従電源分配装
置4との間に障害地点Xが存在することを推察する。
【0045】障害位置排除 制御ユニット10は、信号伝送ユニット11を介して制
御ユニット50にリレースイッチ53の消勢を指示す
る。また、制御ユニット10は信号伝送ユニット11を
介して従電源分配装置40にリレースイッチ32を消勢
して、リレースイッチ33を付勢する指示を行う。制御
ユニット50がリレースイッチ53を消勢する。制御ユ
ニット40はリレースイッチ32を消勢して、リレース
イッチ33を付勢する。その結果を図3に示す。図解の
ように、障害地点Xは切り離され、従電源分配装置4の
負荷Lは電流監視器44側のリレースイッチ43の接点
Cを経由して給電が継続される。以上のごとく本実施例
によれば、障害地点Xの特定(評定)と障害地点Xの排
除が迅速にかつ自動的に行われる。
【0046】制御ユニット10は上記障害地点Xと上記
制御ユニット10の構成を記憶しておく。これら記憶し
た情報を、たとえば、インパネの液晶表示部などに出力
すると、障害地点に該当する給電線103の交換と復旧
作業を迅速に行うことができる。
【0047】復旧作業 通常、障害地点Xを含む給電線103の交換は車両の停
止状態で行うから、正常な給電線103に交換した後、
上述した「停止状態」、「初期状態」、「起動状態」に
おける制御処理が反復される。その時点で障害地点Xが
正常に復旧していれば、上述した正常な給電ライン10
0が再び確立される。その時点でも、障害地点Xが排除
されない場合は、図3の状態に制御処理される。
【0048】従電源分配装置3と従電源分配装置4との
間に障害地点Xが発生した場合も、上記同様に障害地点
Xの検出、その排除が行われる。
【0049】図4に図解したように、主電源分配装置1
と従電源分配装置5の間の給電線104に障害地点Xが
存在した場合は、他の電源分配装置の制御ユニットで障
害を検出していないので、電流監視器15に過大電流が
流れたことを主電源分配装置1の制御ユニット10が検
出して障害地点Xの評定(推定)ができる。この場合、
制御ユニット10は図2に図解した経路状態から、図4
に図解した状態に制御する。すなわち、リレースイッチ
13を消勢し、従電源分配装置4の制御ユニット40に
信号伝送ライン200を介してリレースイッチ43も付
勢する指示を出し、制御ユニット50にリレースイッチ
52も消勢する指示を出す。制御ユニット40がリレー
スイッチ43のコイルLを付勢して接点Cを閉成する
と、リレースイッチ13の接点Cが開成して従電源分配
装置5への給電経路は喪失するが、従電源分配装置3−
4−5の経路で給電が可能となる。また、リレースイッ
チ43のコイルLの消勢に伴う接点Cの開成により障害
地点Xが排除される。
【0050】以上述べたように、本実施例においては、
1箇所の障害ならば、どの部位に障害が発生しても、正
確かつ迅速に障害地点を評定でき、そこを迅速に排除
し、新たな給電ライン100を確立できる。したがっ
て、本実施例の車両用給電装置は障害に伴う悪影響を最
小に抑制し、障害発生後も継続して給電できるから、信
頼性が高い。しかも、本実施例は給電ライン100も信
号伝送ライン200もそれぞれ実質的に1本であるか
ら、狭い車両内を布線する際、場所もとらない。
【0051】第1実施例の変形例:断線検出 主電源分配装置1および従電源分配装置3、4、5にお
いて電流監視器14、15、電流監視器34などを設け
た場合を例示したが、これら電流監視器34は短絡など
の検出には有効であるが、断線検出には適切ではない。
断線検出には、電圧を監視する電圧監視器が好ましい。
したがって、断線検出をも行う時は、電流監視器34な
どとともに電圧監視器を設けることが望ましい。電圧監
視器による断線検出後の障害地点の排除、新たな給電ラ
インの確立は上述した短絡障害と同様である。短絡検出
より断線検出を優先する場合は、電流監視器34に代え
て電圧監視器を設ければよい。なお、断線した場合、一
時的に断線した近傍の、たとえば、従電源分配装置30
への給電が停止し、一時的に制御ユニット30および信
号伝送ユニット31の動作が停止することを回避するた
め、負荷Lに対する給電ライン100とは別に、制御ユ
ニット30、信号伝送ユニット31などへの二次的な給
電ラインを設けることもできる。この二次的な給電ライ
ンには短絡検出のための電流監視手段を設けることが望
ましい。そのような電流監視手段としては、電流監視機
能付半導体スイッチなどが知られている。
【0052】第2実施例 図5は本発明の第2実施例の車両用給電装置の構成図で
ある。図5に図解した車両用給電装置は、主電源分配装
置1A、従電源分配装置3A、4A、5Aを有してお
り、図1〜図4を参照して述べた第1実施例の車両用給
電装置と類似している。以下、図5の車両用給電装置と
図1〜図4に図解した車両用給電装置との相違を述べ
る。なお、図解の簡略化のため、図5においては、レセ
プタクルとプラグは省略しているが、これらの図1〜図
4と同様である。図5においては、給電ライン100の
他に、給電線110と給電線120とが付加されてい
る。主電源分配装置1Aは、図1〜図4に示した主電源
分配装置1に対してバッテリィ18から給電線17が付
加されており、この給電線19の電流を監視する電流監
視器16A、16Bが付加されている。電流監視器16
A、16Bは、電流監視器14、15と同様、シャント
抵抗付電流計または電流監視機能付半導体素子である。
従電源分配装置3A、4A、5Aは、従電源分配装置4
Aに電流監視器が設けられていない点を除けば、同じ構
成をしている。たとえば、従電源分配装置3Aと図1〜
図4に図解した従電源分配装置3と比較すると、ノード
NAにおいて対向し逆極性に接続されている整流ダイオ
ード35A、36Aの他端が、給電線110と給電線1
20に直接接続されている点が相違する。
【0053】以上の構成上の相違から明らかなように、
図5に図解した車両用給電装置は、従電源分配装置3A
における制御ユニット30および信号伝送ユニット3
1、従電源分配装置4Aにおける制御ユニット40およ
び信号伝送ユニット41、従電源分配装置5Aにおける
制御ユニット50および信号伝送ユニット51が、リレ
ースイッチ12、13、リレースイッチ32、33など
のスイッチング素子を介さずに、常に、バッテリィ18
から給電される構成になっていることである。すなわ
ち、負荷Lへの給電ラインとは独立に、制御ユニット3
0、信号伝送ユニット31などの電子装置への給電が行
われるから、給電ライン100の障害の影響を受けな
い。しかも、たとえば、従電源分配装置3Aにおける整
流ダイオード35A、36Aが異なる給電線110と1
20とに接続されているから、たとえば、一方の給電線
110に断線などの障害が発生しても、他方の給電線1
20から給電が行われる。その意味において、制御ユニ
ット30、信号伝送ユニット31などへの給電系統の信
頼性を高くしている。図1〜図4を参照して述べた、車
両の停止時の制御動作、初期状態の制御動作、起動状態
の制御動作、正常状態の制御動作、短絡障害地点評定方
法、障害地点の排除方法、復帰方法などは、第1実施例
とほぼ同様である。しかしながら、図5に図解した第2
実施例においては、常に、制御ユニット30、信号伝送
ユニット31などに給電がされているので、障害からの
復帰時間が短縮できるという利点がある。
【0054】第2実施例の変形例:断線検出 図5に図解した車両用給電装置は、図1〜図4に図解し
た車両用給電装置と同様、短絡障害に対する回路構成に
なっている。図5に図解した車両用給電装置について
も、第1実施例の変形例として下手ように、断線検出の
ためには、電圧を監視する電圧監視器を設けることが望
ましい。
【0055】第3実施例 図6は本発明の第3実施例の車両用給電装置の構成図で
ある。図6に図解した車両用給電装置は、図5に図解し
た車両用給電装置における従電源分配装置3Aを、リレ
ースイッチ32、リレースイッチ33などの経路しゃ断
手段を持たない単なる負荷接続回路7に変更した回路で
ある。負荷接続回路7には、過大電流感応素子として、
フューズ71〜73が設けられており、これらのフュー
ズ71〜73の先に負荷Lが接続されている。すなわ
ち、負荷接続回路7において、フューズ71〜73に3
つに分岐されており、負荷接続回路7の内部で電源分配
をしていることになる。これらの負荷Lは、給電線10
1に接続されているから、主電源分配装置1Aにおける
リレースイッチ12が付勢されたとき、これらの負荷L
に給電が行われる。負荷L側で過大電流が流れるとフュ
ーズ71などが溶断して過大電流がそれ以上負荷Lに流
れることを防止する。その他は図5に図解した車両用給
電装置と同様である。
【0056】第4実施例 図7は本発明の第4実施例の車両用給電装置の構成図で
ある。図7に図解した車両用給電装置は、図5に図解し
た車両用給電装置に従電源分配装置8を付加した回路で
ある。従電源分配装置8は、制御ユニット80、信号伝
送ユニット81、リレースイッチ82、逆極性に接続さ
れている整流ダイオード85、86を有する。整流ダイ
オード85は給電線120に接続され、整流ダイオード
86は給電線110に接続されている。整流ダイオード
85、86の接続ノードNAが制御ユニット80に接続
されているから、制御ユニット80および信号伝送ユニ
ット81には、リレースイッチ12、13のスイッチン
グ素子の動作の影響がない、バッテリィ18からの給電
が直接行われる。リレースイッチ82のコイルLの一方
の端子は、制御ユニット80と同様の給電が行われる。
リレースイッチ82の接点Cは、一方が給電線101に
接続され、他方が給電線104に接続されており、接点
Cの共通接点には負荷Lで接続されている。すなわち、
制御ユニット80によって付勢されたり、消勢されるリ
レースイッチ82の接点Cの状態によって、リレースイ
ッチ82の出力端子に接続されている負荷Lは、給電線
101から給電されたり、給電線104から給電され
る。換言すれば、負荷Lの給電ラインがリレースイッチ
82の動作に応じて選択的に切り替わる。その他は図5
に図解した車両用給電装置と同様である。
【0057】第5実施例 図1〜図6に図解した車両用給電装置は車両に搭載され
る例を示している。車両は事故、たとえば、衝突事故、
追突事故の起こりうる。そのような場合に短絡事故など
が発生し、さらに制御ユニット10、制御ユニット30
などが動作不能になり、上述した実施例の正当な動作の
遂行が困難になる場合も予想される。その様な場合、短
絡を起こしている障害地点Xの検出だけでなく、障害地
点Xの排除も困難になる可能性がある。そのような事態
にバッテリィ18からの給電だけが継続されると種々の
二次的な問題が発生する可能性がある。このような事態
に対応するために、本発明の第5実施例として、主電源
分配装置1、1Aに衝突、追突などにおける衝撃を検出
する加速度センサを付加し、加速度センサが衝撃を感知
したら、主電源分配装置1(1A)においてバッテリィ
18からの給電を全てしゃ断して短絡などがあってもそ
れによって二次的な問題が発生しないようにする衝撃断
路手段を付加することもできる。なお、車両の衝突、追
突などにおける衝撃を検出する加速度センサは、主電源
分配装置1、1Aの外部に設けて、配線によって加速度
センサの検出信号を主電源分配装置1、1Aに導いても
よい。
【0058】本発明の実施に際しては、上述した実施例
に限定されず種々の変形態様をとることができる。たと
えば、上述した実施例においては、バッテリィ18を主
電源分配装置1に含めて、バッテリィ18を一体構成に
した例を示した。このようにバッテリィ18を主電源分
配装置1に含めると、バッテリィ18と主電源分配装置
1との間の筐体なとで保護されていない布線が短縮でき
る、または、そのような布線がなくなるという利点があ
る。
【0059】以上、主として、車両に搭載される電装
品、主機、補機などへの信頼性の高い給電を述べたが、
上述した車両用給電装置は車両に適用が限定されるもの
ではなく、信頼性の高い電源系統を必要とする種々の用
途に適用できる。
【0060】また、上述した実施例はバッテリィ18か
らDC電流、電圧が供給される場合について述べたが、
本発明の実施に際しては、バッテリィ18からのDC電
流、電圧の給電に限らず、ACの給電にも適用できる。
ただし、電流監視器14などの検出回路はAC向けのも
のに変更し、リレースイッチ12、13などのスイッチ
ング素子をリレーから、トライアックなどの交流用スイ
ッチング素子に変更する。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、給電線の本数は1本で
も給電できる給電線の本数を最小限にすることができ
る。
【0062】また本発明によれば、短絡、断線などの障
害に対して信頼性が高い車両用給電装置が実現できた。
【0063】さらに本発明によれば、種々の態様で負荷
に給電できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の給電装置の第1実施例としての
車両用給電装置の構成図であり、特に、車両の停止状態
の形態図である。
【図2】図2は本発明の給電装置の第1実施例としての
車両用給電装置の構成図であり、特に、車両の正常状態
から短絡事故発生のときの形態図である。
【図3】図3は本発明の給電装置の第1実施例としての
車両用給電装置の構成図であり、特に、障害地点X排除
処理を示す形態図である。
【図4】図4は本発明の給電装置の第1実施例としての
車両用給電装置の構成図であり、特に、障害復帰処理の
形態図である。
【図5】図5は本発明の給電装置の第2実施例としての
車両用給電装置の構成図である。
【図6】図6は本発明の給電装置の第3実施例としての
車両用給電装置の構成図である。
【図7】図7は本発明の給電装置の第4実施例としての
車両用給電装置の構成図である。
【符号の説明】
1・・主電源分配装置 10・・制御ユニット 11・・信号伝送ユニット 12、13・・リレースイッチ 14、15、電流監視器 18・・バッテリィ 3、4、5・・従電源分配装置 30・・制御ユニット 31・・信号伝送ユニット 32、33・・リレースイッチ 34・・電流監視器 35、36・・整流ダイオード 37・・入出力ユニット 100・・給電ライン 200・・信号伝送ライン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源と、 該電源から直接給電を受ける主電源分配装置と、 1以上の従電源分配装置と、 前記電源からの給電を行うため隣接する前記主電源分配
    装置、従電源分配装置の間の給電部を結ぶ給電線と、 前記主電源分配装置および1以上の前記従電源分配装置
    相互の情報伝送を行う情報伝送信号線とを具備し、 前記給電線を介して前記電源から前記従電源分配装置に
    接続された負荷に給電する車両用給電装置であって、 前記主電源分配装置は、 制御手段と、 該制御手段と協働して前記情報伝送信号線を介して前記
    従電源分配装置と情報伝送を行う信号伝送手段と、 前記電源から前記従電源分配装置に給電する2以上の給
    電ラインと、 該2以上の給電ラインを活殺する2以上のしゃ断手段
    と、 前記しゃ断手段の外部の給電系統の障害を検出する障害
    検出手段とを有し、 前記従電源分配装置は、 制御手段と、 該制御手段と協働して前記情報伝送信号線を介して他の
    電源分配装置と情報伝送を行う信号伝送手段と、 自己の電源分配装置に接続されている前記給電線の障害
    を検出する障害検出手段と、 自己の電源分配装置に接続されている給電線への給電を
    しゃ断する少なくとも1のしゃ断手段とを有し、 前記主電源分配装置および前記従電源分配装置内の前記
    制御手段は、自己の電源分配装置内の障害検出手段の検
    出結果と前記情報伝送信号線を介して受信した他の電源
    分配装置における障害検出結果を参照して、自己の電源
    分配装置のしゃ断手段を制御する車両用給電装置。
  2. 【請求項2】当該車両用給電装置の初期状態において、
    前記主電源分配装置の制御手段は、前記信号伝送手段お
    よび前記情報伝送信号線を介して前記従電源分配装置の
    制御手段に、前記主電源分配装置と1以上の従電源分配
    装置とが前記給電線を介してループ状に接続されるよう
    に、前記従電源分配装置内のしゃ断手段を駆動させる請
    求項1記載の車両用給電装置。
  3. 【請求項3】前記いずれかの障害検出手段が障害を検出
    したとき、 障害を検出した従電源分配装置内の制御手段からの送信
    情報により前記主電源分配装置内の制御手段が障害位置
    を評定し、 評定した障害位置の近傍の従電源分配装置の制御手段に
    しゃ断手段駆動信号を送出し、該しゃ断手段駆動信号を
    受信した制御手段が当該従電源分配装置内のしゃ断手段
    を前記給電線を電気的にしゃ断するように制御する請求
    項1または2記載の車両用給電装置。
  4. 【請求項4】前記従電源分配装置は、その従電源分配装
    置に接続されている両側の給電線から前記制御ユニット
    および前記信号伝送ユニットに動作電源を提供する整流
    素子を有する請求項1〜3いずれか記載の車両用給電装
    置。
  5. 【請求項5】前記電源から前記制御ユニットおよび前記
    信号伝送ユニットを駆動する制御電源を提供する2以上
    の制御電源ラインを有し、 前記従電源分配装置内の前記制御ユニットおよび前記信
    号伝送ユニットは前記制御電源ラインから電流素子を介
    して駆動電源を受ける請求項1〜3いずれか記載の車両
    用給電装置。
  6. 【請求項6】車両内に衝撃を検出するセンサを設け、 前記主電源分配装置内の制御ユニットは、該センサの衝
    撃検出に応じて、前記主電源分配装置内のしゃ断手段を
    開成する請求項1〜5いずれか記載の車両用給電装置。
  7. 【請求項7】前記主電源分配装置内の障害検出手段およ
    び前記従電源分配装置内の障害検出手段は、接続されて
    いる給電線の短絡を検出する電流検出手段を含み、 前記給電線の短絡時、前記共通制御手段と前記制御手段
    とが協働して前記切換手段を駆動して短絡位置を排除
    し、前記切換手段を制御して新たな給電経路を確立する
    請求項1〜6いずれか記載の車両用給電装置。
  8. 【請求項8】前記主電源分配装置内の障害検出手段およ
    び前記従電源分配装置内の障害検出手段は接続されてい
    る給電線の断線を検出する電圧検出手段を含み、 前記給電線の断線時、前記共通制御手段と前記制御手段
    とが協働して前記切換手段を制御して断線位置を迂回し
    た新たな給電経路を確立する請求項1〜7いずれか記載
    の車両用給電装置。
  9. 【請求項9】前記電源と前記主電源分配装置とが外部配
    線を用いずに一体に構成されている請求項1〜8いずれ
    か記載の車両用給電装置。
  10. 【請求項10】前記電源は二次電池である、請求項9記
    載の車両用給電装置。
  11. 【請求項11】前記主電源分配装置に前記2以上の制御
    電源ラインのそれぞれに、半導体スイッチング素子を設
    け、 前記主電源分配装置の制御手段は、前記従電源分配装置
    の前記制御手段が認識する負荷の使用状況に応じて前記
    主電源分配装置内の給電ラインの前記しゃ断手段を消勢
    状態にする第1の状態と、該第1の状態が所定時間継続
    しているとき前記制御手段に印加する制御電源を活殺す
    る半導体スイッチング素子を消勢状態にする第2の状態
    と、通常の動作状態である前記しゃ断手段および半導体
    スイッチング素子を付勢状態にする第3の状態とに当該
    車両用給電装置を制御する請求項1または5記載の車両
    用給電装置。
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