JPH10271884A - 永久磁石型同期モータ用制御装置及び電気自動車用制御装置 - Google Patents
永久磁石型同期モータ用制御装置及び電気自動車用制御装置Info
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Abstract
の再起動時における3相短絡処理を、3相短絡初期時に
スイッチング素子に過大電流が流すことになく行うこと
ができるようにする。 【解決手段】永久磁石型同期モータ用制御装置は、3相
の永久磁石型同期モータの該3相に対してそれぞれに一
対のスイッチング素子を備えて直流電力から変換した交
流電力をモータに供給するインバータと、該インバータ
に並列に接続されて直流電力を平滑化する平滑用コンデ
ンサと、インバータの各スイッチング素子をオンオフ制
御することによってモータの駆動を制御する制御部とを
備え、モータの回転時に3相短絡したときの初期に発生
する過大電流を回避するように、各スイッチング素子の
先行オンオフ制御を実行してから3相短絡に移行する短
絡移行処理部等を具備する。
Description
ータに用いられる制御装置及びその制御装置を用いた電
気自動車用制御装置に関する。
て、例えば、特開平6−315201号公報に開示され
たものがある。この開示技術によれば、永久磁石型同期
モータの制御を永久磁石同期モータが高速で回転してい
るときに開始する場合や、永久磁石同期モータの回転数
が上がり過ぎ制御できる範囲を超えた場合などにおいて
インバータのスイッチング素子がオフ状態にあるときに
は、永久磁石モータの発電動作による高い直流電圧がイ
ンバータの入力側に発生している。そのため、このまま
永久磁石同期モータの制御を開始するまたは再開するた
めに、リレー回路によりバッテリーとインバータを接続
すると、バッテリの過充電等を起こすことになる。そこ
で、インバータと永久磁石型同期モータの間の接続を開
放するコンタクタを備え、インバータのスイッチングを
駆動するプリドライブ回路への電力供給が断たれた場合
にインバータと永久磁石型同期モータの間の接続を開放
し、永久磁石型同期モータの発電動作による高い直流電
圧のインバータの入力側の出現を回避するようにしてい
る。
された技術では、コンタクタを使用するためコストが上
昇し、重量も増大するという問題がある。
れば、インバータの6個のスイッチング素子のうち、直
流電源の負極側に接続された3個のスイッチング素子の
少なくとも2つを同時にオンする3相短絡によって、永
久磁石モータにブレーキ力を発生させて停止維持制御を
行うという技術が開示されている。
された技術は、停止時の制御であって走行時の制御では
ないので、永久磁石型同期モータが高速に回転している
ときに3相短絡を行うと初期時(過渡的)にモータからイ
ンバータのスイッチング素子へ大きな電流が流れる点に
課題は残っており、最大許容電流の大きなスイッチング
素子を使えば、コスト上昇を招くという欠点もある。
型同期モータ用制御装置において、3相短絡が必要とな
る場合について図10を用いて説明する。図10は、3
相短絡を行った場合のモータ電流およびモータトルク特
性を説明する図である。
続されたすべてのスイッチング素子20、22、24を
オン、他の直流電源の負極側に接続されたすべてのスイ
ッチング素子21、23、25をオフとする信号を制御
部11から出力することにより達成できる。この制御に
よりモータ1の3相端子の電流はスイッチング素子2
0、22、24と、それに付随するダイオードを通って
流れ、モータ1の3相端子は物理的に結合することにな
る。
23、25をオン、スイッチング素子20、22、24
をオフとしても達成される。
合には、以下のような問題が発生する。何の工夫もなく
「時間0」で他方のスイッチング素子を同時にオンして3
相短絡を行ったときの(他方のスイッチング素子はオフ
のままの)モータ電流とモータトルクの特性を示してお
り、 図10(a)はU相電流、図10(b)はV相電流、図
10(c)はW相電流、図10(d)はトルク特性のそれぞれ
を示している。
側に大きく偏って流れ、V相、W相電流は負側に偏って
流れており、 十分に時間が経った後は、U相V相W相
ともに0を中心とした正弦波に落ちつく。この時モータ
トルクにも振動に繋がるトルク変動が発生している。こ
の3相短絡の開始時にモータ電流が偏る特性は、3相短
絡開始時点の永久磁石の磁極位置により、V相が一番大
きく偏ったり、W相が一番大きく偏ったり、正側に偏っ
たり、負側に偏ったりするからである。
相短絡の開始時にモータ電流が偏る現象について、図1
1および図4を参照して更に説明する。図11は、図1
0の場合のモータ等価回路を説明する図である。図4
は、3相短絡を行った場合のモータ電流-時間特性を説
明する図である。
型同期モータの等価回路を示す図である。ここでRaは電
機子巻線抵抗、Laは電機子巻線自己インダクタンス、e
u、ev、ewは永久磁石による誘起電圧である。図11(a)
の等価回路に流れる電流(定常電流成分と呼称するもの)
を図4(a)に示している。 図11(b)は永久磁石による
誘起電圧を除いたモータの等価回路を示す図である。図
11(b)の等価回路に流れる電流(過渡電流成分と呼称す
るもの)を図4(b)に示している。そして、3相短絡を行
った場合の電流は図4(a)の定常電流成分と(b)の過渡電
流成分の和としてを表すことができる。
した後、十分時間が経ったときの1相分(U相)の電流の
特性(振幅i1の正弦波)である。また図示していないが、
誘起電圧euは電流の周波数が非常に高いとすると、電流
に対してほぼ90°進んだ位相で発生している。そし
て、3相短絡開始時の電流の偏りは、3相短絡開始のタ
イミングが定常電流成分のどの位相になるかによって変
化する。
(1)の時点の位相となるタイミングで3相短絡を開始し
た場合には、正負どちらに偏ることなく電流は流れ始め
る。(2)の時点の位相のタイミングで3相短絡を開始し
た場合には、 負極側に接続されたスイッチング素子下
側に電流が偏って流れ始め、(3)の時点の位相のタイミ
ングで3相短絡を開始した場合(図10(a)の図示に相当
する場合)には、正極側に接続されたスイッチング素子
に電流が偏って流れ始める。
0であり、 (2)の時点の位相のタイミングで3相短絡
を開始すると、電流は0からマイナス側に流れはじめ、
その後正弦波の振幅の2倍の大きさまで流れる。同様に
(3)の時点の位相のタイミングで3相短絡を開始する
と、電流は0からプラス側に流れはじめ、その後正弦波
の振幅の2倍の大きさまで流れる。 従って、(1)の時
点の位相となるタイミングで3相短絡を開始すれば、
1つの相(U相)については偏りがなくなるが、V相、W
相はU相からそれぞれ120°、240°遅れているの
で、 3相全部の偏りをなくすことはできない。
開始時の電流の偏りを示している。iu’は、U相の偏り
の電流成分(3相短絡過渡電流成分)であり、 数式
(1)で表わされる時定数τでもって減衰する。 τ=La/Ra (数1) V相W相の3相短絡過渡電流成分も同様に時定数τで減
衰する。
2)式のように表すことができる。 iu'=iu'0・exp(−t/τ) (数2) この減衰曲線の初期値iu’0は、図4(a)の定常電流成
分における3相短絡を開始した位相の電流値の符合を反
転したもの、つまり (2)の位相のタイミングで3相短
絡を開始した場合には、初期値iu’0は−i1、(3)の場
合にはi1となる。V相、W相の3相短絡過渡電流成分の
初期値も同様に、それぞれV相、W相の定常電流成分に
おける3相短絡を開始した位相の電流値の符合を反転し
たものとなる。
チング素子(IGBT等)の最大電流値を越えた場合には、ス
イッチング素子を壊す可能性がある。 また、図10(d)
のトルク特性に示すようにモータトルクが変動してい
て、駆動系(ギア等)に悪影響を及ぼすことが考えられ
る。
コスト低減に結び付く永久磁石型同期モータ用制御装置
及び電気自動車用制御装置を提供することにある。
に備えたスイッチング素子を介して直流電力から変換し
た交流電力を3相の永久磁石型同期モータに供給するイ
ンバータと、該インバータに供給される前記直流電力を
平滑化する平滑用コンデンサと、前記永久磁石型同期モ
ータの3相短絡を含む前記各スイッチング素子のオンオ
フ制御を実行し前記インバータを制御する制御部とを備
えた永久磁石型同期モータ用制御装置であって、前記永
久磁石型同期モータの回転時に前記制御部が前記3相短
絡のオンオフ制御を実行する前に、前記各スイッチング
素子の先行オンオフ制御を実行し、その後に前記3相短
絡に移行する短絡移行手段を具備することにある。
なくとも6つの前記スイッチング素子により3相ブリッ
ジ回路を構成するものであって、短絡移行手段は、前記
スイッチング素子がすべてオフ状態であるときに、前記
直流電源の正極側に接続された1相分、または、2相分
のスイッチング素子と前記直流電源の負極側に接続され
た他の相のスイッチング素子とをモータの状態で決まる
所定時点でオン状態にし、過渡電流を抑制するための所
定期間継続した後、前記スイッチング素子のオンオフ状
態を切り替えて3相短絡に移行する永久磁石型同期モー
タ制御装置にある。
石型同期モータをフリーラン状態からインバータによる
駆動に切り替える永久磁石型同期モータ用制御装置にお
いて、前記永久磁石型同期モータの磁極位置により決ま
る所定時点から、前記インバータにより3相短絡に伴う
過渡電流を打ち消すスイッチング制御を行う永久磁石型
同期モ―タ用制御装置にある。
御装置は、前記永久磁石型同期モータ用制御装置を用い
て制御するものである。
る3相の永久磁石型同期型モータによって発生した過渡
電流成分が流れるスイッチング素子の相を選定する相選
定手段と、該選択された相に対して平滑用コンデンサの
蓄電電力を所定期間の間印加して前記過渡電流成分を打
ち消すよう制御する打ち消し制御手段とを具備するもの
であっても良い。
回転時に事前制御を実行してから3相短絡に移行するの
で、過大電流の発生が防止される。すなわち、永久磁石
型同期モータが高速回転しているときの再起動時におけ
る3相短絡処理を、3相短絡初期時にスイッチング素子
に過大電流が流すことになく行うことができる。これに
より、スイッチング素子が壊れるのを防止でき、永久磁
石型同期モータ用制御装置の高速回転時の安全性を高め
ることに効果がある。
て、図面を参照し説明する。図1は、本発明による一実
施例の永久磁石型同期モータ用制御装置(以下、単に制
御装置とも略称する)を示す図である。 本実施例の永久
磁石型同期モータ用制御装置は、永久磁石型同期モータ
1(以下、モータ1とも略称する)に交流電力を供給する
インバータ2と、平滑用コンデンサ3(以下、コンデン
サ3とも略称する)と、制御部11とを備えている。制
御装置は、さらに、磁極位置を検出する磁極位置センサ
4、エンコーダ5、 電流センサ6、メインリレー7、
補助リレー8、抵抗9、バッテリ10を備えている。
処理部13、電圧指令切り替え部14、搬送波比較部1
5、PWM信号出力許可部16などから成るものであ
る。制御部11は、さらに、メインリレー7、補助リレ
ー8のオンオフの制御を行う機能を有する。制御部11
は、例えば、マイクロコンピュータと各種機能の処理を
実行するためのプログラムから構成することができる。
用制御装置の永久磁石型同期モータの制御方法について
説明する。すなわち、インバータのスイッチング素子を
オンオフ制御してモータに供給される電力を制御し、永
久磁石型同期モータの速度やトルクを制御する方法につ
いて説明する。
ング制御を開始する前の処理として、まず、補助リレー
8をオンしてバッテリ10からコンデンサ3へ充電を行
う。ここではメインリレー7はオフされている。コンデ
ンサ3への充電電流は、その最大値を抵抗9により抑え
ることができ、リレーや配線の焼損を防ぐことができ
る。 コンデンサ3の電圧がバッテリ10の電圧に等し
くなったところでメインリレー7をオンする。補助リレ
ー8はオフする。
後、 電流制御部12を開始し、その結果得られる3相
(U相、V相、W相)の電圧指令値をPWM信号としてイ
ンバータ2へ出力する。電流制御部12においては、ト
ルク分電流指令および励磁分電流指令と電流センサ6の
出力する電流値から求める トルク分電流及び励磁分電
流とそれぞれに突き合わせを行って、電圧指令を計算す
る。また、電流指令はトルク指令、モータ回転数等から
ベクトル制御等により計算する。
等からトルク指令を求める。モータ速度制御を演算し、
トルク指令を求めても良い。また、電流制御に必要な磁
極位置は、磁極位置検出手段としての磁極位置センサ4
からの信号を基に計算する。モータ回転数(モータ速度)
は、エンコーダ5の出力するパルスから求める。
得られる電圧指令を選択して搬送波比較部15へ出力す
る。搬送波比較部15は3相の電圧指令と搬送波の比較
を行い、3相それぞれのPWM信号を作成する。 ここ
で、搬送波比較部15はマイコン内蔵のタイマユニット
等を使用してもよい。PWM信号出力許可部16はイン
バータ2のゲート部へのPWM信号出力を禁止または許
可するところである。PWM信号出力が許可されていれ
ば、PWM信号によりインバータ2のスイッチングの操
作を行う。禁止されていれば、全てのスイッチング素子
をオフする。
11( または、別に制御装置自身)が具備するマイコン
内蔵のPWM信号の出力停止機能を利用しても良いし、
マイコンから出力許可の制御信号を出力してPWM信
号とのANDをとる外部回路により構成しても良い。
制御可能な範囲を越えた場合、電流制御部12を停止し
て、PWM信号出力許可部16によりPWM信号の出力
を禁止して、インバータ2のスイッチング素子20、2
1、22、23、24、25を全てオフにする。このと
き、モータ1の誘起電圧がインバータ2のダイオード回
路を通して インバータ2の入力側に現れる。
ッテリ10が過充電になるのを防ぐために、制御部11
はメインリレー7をオフして、バッテリ10とインバー
タ2を切り放す制御を実行する。 即ち、インバータ2
の入力側に誘起電圧が現れないようにして再度各リレー
を投入することができるように、モータ1の3相端子の
短絡制御(3相短絡と呼称する制御)を実行する。 そし
て、3相短絡を行っているときに、補助リレー8の投入
さらにはメインリレー7の投入を行い、3相短絡のブレ
ーキ作用によりモータ回転数がモータ制御可能な領域ま
で下がった後、電流制御部12を再開する。
処理が必要となる。即ち、モータ1が高速回転中に、
例えば、電気自動車の走行中に不測の要因によって、制
御装置の制御部11の制御電源(図示せず)が切られた場
合に、換言すれば、オンオフ制御を突然停止したとき
に、制御部11の停止に従って、メインリレー7、補助
リレー8がオフとなり、 インバータ2のスイッチング
素子が全てオフとなる。そして、制御装置の操作者(電
気自動車の運転者)が制御電源を入れ通常通りに補助リ
レー8を投入して、制御装置を再起動すると、インバー
タ2の入力側には高い誘起電圧が発生しているため、リ
レー回路(メインリレー7のみの回路、または、 メイン
リレー7と補助リレー8とを含む回路)の焼損やバッテ
リの過充電を引き起こすことになる。従って、信頼性向
上のためには、リレーを投入する以前にモータ1の3相
短絡の制御処理を行う必要がある。
ータ2の一方の側、例えば直流電源の正極側に接続され
た各スイッチング素子20、22、24を同時にオンと
し、直流電源の負極側に接続された各スイッチング素子
21、23、25はオフのままとする信号を出力して、
3相短絡を実行する。あるいはまた、スイッチング素子
21、23、25を同時にオンとし、スイッチング素子
20、22、24はオフのままとする信号を出力して、
3相短絡を実行する。この制御によりモータ1の3相端
子の電流は 全てスイッチング素子20、22、24と
それに付随するダイオードを、またはスイッチング素子
21、23、25とそれに付随するダイオードを通って
流れ モータ1の3相端子を物理的に結合したのと同じ
ことになる。
開始時に、何の工夫も無く単に3相短絡を行った場合に
発生する過渡電流成分を、 図1の平滑コンデンサ3が
保有する蓄電電力を基にしてモータ側に電流を流すこと
によって打ち消すものである。
短絡制御の処理を説明する。この制御処理を行うには、
まず、制御部11の短絡移行処理部13のコンデンサ電
圧の印加時間の計算部17において、平滑コンデンサ3
の電圧を入力し(S201)、次に、コンデンサ電圧の
印加時間(後述する所定期間T1)の計算を実行する(S
202)。 これは、コンデンサ3が保有する蓄電電力
を基にしてモータ1に流す電流の大きさは、コンデンサ
3の電圧とスイッチング素子をオンする時間によって決
定されるからである。
に従って、短絡用電圧指令の計算部18が短絡用電圧指
令の計算を実行する(S203)。これは、搬送波と比
較した後に必要なコンデンサ電圧の印加時間(パルス幅)
が得られるように、電圧指令を計算するものである。
行処理部13の電圧指令を選択するものとする。次に、
短絡信号出力タイミング検出部19により、先行オンオ
フ制御のための所定時点としての「第1のタイミング」を
検出して(S204)、先行オンオフ制御のたにのPW
M信号出力許可部16へPWM信号出力許可信号を出力
する(S205)。 短絡信号出力タイミング検出部19
は、予め大きな過渡電流成分が流れる相を判断して過渡
電流成分を打ち消すように、コンデンサ電圧を印加する
第1のタイミング(位相)を磁極位置から判定して PW
M信号出力許可信号を出力するものである。そして、所
定時間T1経過後、3相短絡制御に移行)する(S20
6、S207)。
流成分が流れる場合について、本実施例の動作を図3を
用いて説明する。後述する時刻t0のタイミングで、図
3(A)のように、スイッチング素子20、23、25
をオンし、他のスイッチング素子21、22、24はオ
フする。次に、所定時間T1が経過したとき、図3
(B)に示すように、U相のスイッチング素子のオンオ
フを切り替える。つまり、スイッチング素子20をオ
フ、スイッチング素子21をオンする。これにより、直
流電源の負極側のスイッチング素子がすべてオン状態と
なるので、モータ1を3相短絡することになる。
の回路を所定時間T1だけ構成することで、図6のよう
なコンデンサ電圧Vcの大きさで、かつ、期間T1のパ
ルス電圧VP UをU相に印加したことになる。そのた
め、「電気回路の重ね合わせの理」という定理から、各
相に流れる電流はモータ1の誘起電圧による定常電流成
分、図3(A)の動作で発生するパルス電圧VPUによる
補償電流成分、3相短絡過渡電流成分の和で表される。
つまり、図11に示す定常電流成分、3相短絡過渡電流
成分、および、図6に示す補償電流成分の和である。し
たがって、3相短絡過渡電流成分を補償電流成分により
打ち消すことで、大電流が流れることを防止するもので
ある。
同じ場合、パルス電圧VPUによって流れるV相、W相の
補償電流は同じ値となる。そのため、本実施例で3相短
絡過渡電流成分を補償するには、V相、W相の3相短絡
過渡電流が等しいことが条件となる。
御を開始する時刻t0と、所定時間T1の決定方法であ
る。時刻t0は定常電流の絶対値が最大となる誘起電圧
のタイミングを設定する。具体的には、図4におけるU
相の定常電流が最大となる時刻(3)である。このとき、
V相、W相の定常電流はU相電流の1/2(但し、符号
は逆)で、同値であるので、上述の条件を満足する。詳
細は図8により説明する。
絡を開始する時点の位相によって異なってくるので、次
のようにパルス電圧を加える第1のタイミングを設定す
る。図8は、本発明による一実施例の第1のタイミング
を示す図である。図8において、U相、V相、W相の定
常電流成分とU相の誘起電圧成分について示す。定常電
流成分(iu、iv、iw)は、 同じ振幅i1で位相が120°
ずつずれている。誘起電圧(euのみ図示)は、永久磁石型
同期モータの固定子巻線と鎖交する永久磁石の磁束が変
化することによって発生するものであり、誘起電圧の位
相は、例えば永久磁石型同期モータに既設の磁極位置検
出手段にて検出した磁極位置から求めることができる。
ここではモータ電流は、高周波領域を想定しているの
で、誘起電圧と電流の位相差はほぼ90°となってい
る。
位相では、V相電流とW相電流とが振幅(i 1/2)で等
しく、さらに U相電流の振幅(−i1)に対して正負が逆
で、大きさが半分になっている。 この時点の位相で正
規の3相短絡を開始すれば、U相の3相短絡過渡電流の
初期値は 「i1」となり、 V相とW相の3相短絡過渡電流
の初期値は「−i 1/2」となる。
6、図7を用いて説明する。前述したように、図3
(A)のような制御をした場合に発生するパルス電圧V
PUにより流れる各相の補償電流成分を決定する等価回路
が図6である。このパルス電圧VPUによりU相に流れる
補償電流成分iu"は図7に示すような波形となる。パル
ス電圧が発生してからの所定期間T1の間、U相補償電
流成分iu"は(数3)、(数4)与えられる式で負の方
向に増加する。
電流成分iv"、W相補償電流成分iw"は、iv"=iw"=
−iu"/2となる。
れる3相短絡過渡電流成分iu'の絶対値が一致する時点
が存在するので、これらの値が一致するように、(数
3)を用いて所定時間T1を決定する。時定数τが大き
い場合には、直線近似により決定することもできる。所
定時間T1の具体的な決定方法の1例を、以下に説明す
る。
相を捉えて表現すればスイッチング素子20、23、2
5を同時にオンする場合は、定常電流成分のdi/dtが負
から正に移行する変曲点である。
を同時にオンする場合の第1のタイミングはdi/dtが正
から負に移行する変曲点である。 そして、前述のよう
に変曲点は磁極位置検出手段にて検出した位相位置から
事前に求めることができる。
る所定期間T1は、 図4(b)に示す3相短絡過渡電流成
分iu'(初期値i1)と、 図7に示すパルス電圧による電流
iu''との和が零(0)となる時間である。したがって、こ
の時間を方程式から解いて求めると、 T1=−τ・ln(i2/(i2+i1)) (5) となる。
ので、コンデンサ電圧を基に所定期間T1を計算する必
要がある。所定期間T1を例えばマイコンで計算すると
処理時間がかかるので、コンデンサ電圧に応じた所定期
間T1を計算したテーブルを予め作成しておいてこれを
利用することが望ましい。即ち、本発明による他の特徴
は、所定期間T1を平滑用コンデンサの電圧の大小によ
って変化させることにある。換言すれば、平滑用コンデ
ンサの電圧を検出し所定期間T1を計算する手段を設け
ることにある。
はできないが、 この所定期間T1を「適切なある値」に固
定しておいて、 過電流でスイッチング素子(例えば、IG
BT)を壊さないようにすることも可である。
確に設定しているが、高速に回転するモータに対して、
マイコンのサンプリング処理では、図8に示す時点の位
相を正確に検出することは難しいと言える。従って、パ
ルス電圧を加える所定期間T1は、ある大きさの時間幅
であるので、第1のタイミングとして、図8に示す時点
の位相の前後に所定期間T1程度の時間幅を持たせてお
いて、換言すれば、前述の変曲点の前後に設定した所定
領域( 例えば、所定期間T1と同じ時間幅T1を変曲点の
前後に有する領域)の範囲内の時点を採用しても、同等
の効果を得ることができる。さらにまた、所定期間T1
の2倍程度の時間幅(2T1)を変曲点の前後に有する所
定領域であっても、過電流でスイッチング素子としての
IGBTを壊さないようにする効果があることを確認してい
る。因みに、本実施例の時間幅は、T1=150(μsec)
程度である。
ら計算された所定時間T1でスイッチング素子を切り替
えると、所定期間T1を経過した後は、パルス電圧VPU
が0となる。そのため、各相の補償電流成分iu"、i
v"、iw"は図7に示すように時定数τで徐々に0に減少
していく。U相補償電流成分iu"とU相に流れる3相短
絡過渡電流成分iu'の絶対値が所定時間T1経過時に同
じであれば、図7の所定期間T1を経過後の波形は、図
4(b)の3相短絡過渡電流成分と符号は異なるが、同
じ波形となる。つまり、所定時間T1経過時にU相補償
電流成分iu"とU相に流れる3相短絡過渡電流成分iu'
の絶対値が一致するように、所定時間T1を決定するの
で、各相の3相短絡過渡電流成分はそれぞれの相の補償
電流成分により打ち消すことができる。したがって、図
4(a)の定常電流成分だけが流れることになる。
一方のスイッチング素子22、24を同時にオンする場
合も考えられ、この場合のオンする第1のタイミング
(位相)は、前述のスイッチング素子20、23、25を
オンする場合より180°ずれている。
チング素子22、24をオフ、他方のスイッチング素子
23、25をオンして、3相短絡に移行する。 この時
には、 コンデンサ3からの電流は、スイッチング素子
22、24からモータ1を通してスイッチング素子21
に流れる。
3、25を同時にオンした後、あるいはスイッチング素
子21、22、24を同時にオンした後に、一方のスイ
ッチング素子20、22、24によって3相短絡する方
法も考えられる。
流れ、それを打ち消そうとする場合は、スイッチング素
子21、22、25を同時にオンして、所定期間後、ス
イッチング素子22をオフ、スイッチング素子23をオ
ンして3相短絡に移行するなどの、U相の場合と同様の
方法が考えられる。W相に最も大きな過渡電流成分が流
れて、それを打ち消そうとする場合には、スイッチング
素子21、23、24を同時にオンして所定時間後に、
スイッチング素子24をオフ、スイッチング素子25を
オンして3相短絡に移行するなどの、U相の場合と同様
の方法が考えられる。
フについては、誘起電圧との関係で任意に選択できる.
そのため、モータ1がフリーランで回転している状熊か
らインバータによるモータ制御を再開する場合、再開ま
での時間をできるだけ短くする必要がある製品では、大
きな過渡電流が流れないように誘起電圧の状態に応じて
3相のスイッチング素子のオンオフ状態を上記のスイッ
チング方法の中から決定することが望ましい。
ら数100ms程度時間がかかっても問題がない製品の
場合には、スイッチング方法を図3のように予め決定し
ておくこともできる。その場合、図8に示すように、U
相の誘起電圧からU相定常電流成分が負で最大となるタ
イミングを決定し、その時刻をt0として、制御を開始
することもできる。
電流が流れるのを防止するための本発明による回転時の
3相短絡事前制御である。
3相短絡を実行するときの初期に発生する過大電流を回
避するための、各スイッチング素子の先行オンオフ制御
を実行し3相短絡に移行する短絡移行手段( 即ち、短絡
移行処理部13の構成手段、または短絡移行処理部1
3、電圧指令切り替え部14、搬送波比較部15及びP
WM信号出力許可部16等の構成手段)を具備するもの
である。本発明によって、回転時の3相短絡制御の導入
が可能となり、最大許容電流の大きなスイッチング素子
やコンタクタを用いることなく過大電流の発生を回避す
ることできるので、コスト低減や信頼性の向上に繋がる
効果が得られる。
を行った場合のモータトルク特性を示す図である。従来
の制御で3相短絡を行ったときの図10の特性と比較し
て、図5は各相に流れる最大電流が半減している。3相
のいずれの電流も正側/負側に偏ることなく、制御開始
直後から正弦波状の定常電流成分だけが流れている。つ
まり、3相短絡過渡電流成分が補償電流成分により打ち
消されていることを示している。また、過渡的なモータ
トルクの変動も殆ど発生していない。
波比較により出力して、3相短絡に移行する方法を示
す。
較によるコンデンサ電圧印加の方法を示す図である。
すなわち、マイコン内蔵のカウンタ等によりPWM信号
を出力する機能を兼用して、パルス電圧を出力している
短絡移行手段の一実施例を示している。なお、 本実施
例の短絡移行手段には、短絡移行処理部13、電圧指令
切り替え部14、搬送波比較部15及びPWM信号出力
許可部16が含まれている。以下、これについて説明す
る。
とdatamaxの間でアップダウンを繰り返す2つのカウン
タがあり、U相V相W相の電圧値datau、datav、dataw
を専用のレジスタに設定し、 カウンタとレジスタの値
の大小の比較を行うことにより、U相、V相、W相のス
イッチング素子を駆動する PWM信号6本を自動的に
出力することができるものである。2つのカウンタと比
較することにより、上側と下側のスイッチング素子の短
絡防止時間を作っている。電流制御を行う場合には、電
流制御を演算して得られた電圧値をレジスタに設定し
て、PWM信号を出力し、そのPWM信号によりインバ
ータを操作してモータの駆動を行うことになる。
合、U相については、図9(a)に示すように、 PWM信
号を出力許可する前に電圧指令datauを零(0)に設定し
ておいて、上アームの信号はオン、下アームの信号はオ
フにしておく。上アームの信号はPWM信号出力許可さ
れると図1のスイッチング素子20のオンオフを操作
し、 下アームの信号は図1のスイッチング素子21の
オンオフを操作するものとする。
うに、PWM信号を出力許可する前に電圧指令datav、d
atawをdatamaxの値に設定しておいて、上アームの信号
はオフ、下アームの信号はオンにしておく。 上アーム
の信号はPWM信号出力許可されると図1のスイッチン
グ素子22、24のオンオフを操作し、 下アームの信
号は図1のスイッチング素子23、25のオンオフを操
作するものとする。
イミング)で、コンデンサからのパルス電圧の出力がで
きるように、つまり PWM信号出力許可ができるよう
に、永久磁石型同期モータの磁極位置の判定を行う。こ
の判定処理は、図9のカウンタに同期して、カウンタの
1周期ごとにまたは半周期ごとに繰り返して起動する処
理とする(図示せず)。上記判定処理で、図8の破線に示
した位相(第1のタイミング)と判断した場合には、PW
M信号出力許可を行う。PWM信号出力が許可される
と、予め設定しておいたU相V相W相の上アームの信
号、 下アームの信号がそれぞれのスイッチング素子に
伝えられ、スイッチング素子20、23、25はオン、
スイッチング素子21、22、24はオフのままであ
る。(PWM信号出力が禁止されているときは全てのス
イッチング素子はオフされている。) 上記の状態は、コンデンサ3からの電力に基づいて パ
ルス電圧が加えられている状態であり、パルス電圧を所
定期間T1加えた後、スイッチング素子20はオフ、ス
イッチング素子21はオンに切り替える必要がある。
図9(a)では、コンデンサ電圧に応じた所定期間T1を予
め計算しておき、パルス電圧の印加時間が該所定期間T
1になるように電圧指令datauを変化させている。 この
処理もカウンタに同期してカウンタの1周期ごとにまた
は半周期ごとに繰り返して起動する処理の一部として行
い、A点とB点で電圧指令datauを変化させている。
点までの時間を予め調べておき、最終的にパルス電圧の
所定期間T1になるように、A点での電圧を計算する。B
点では電圧datauをdatamaxの値として、上アームの信号
はオフ、下アームの信号はオンにして、即ち、スイッチ
ング素子20はオフ、スイッチング素子21はオンにし
て、3相短絡に移行する。
は、 A点で電圧指令を変化させるのではなく、B点で0
からdatamaxの間の電圧datauを設定することも起こる。
この時は上アームのオンの信号はB点で一度オフとな
り、電圧datauとカウンタが一致するところでもう一度
オンとなり、 最後にC点でオフになり3相短絡に移行す
ることになる。 このように2回に分けてコンデンサの
電圧を加えた場合でも(合計の時間は所定期間T1であ
る)、 連続した期間T1のパルス電圧を加えた場合と同
じ特性を示す。
M信号として加えることによっても、3相短絡開始時の
電流の偏りを補正して、過大電流を防止するのに有効で
ある。
場合を例に取り説明してきたが、V相、W相にパルス電
圧を加える場合にも適応できる。換言すれば、本発明に
よる他の特徴は、制御部11が、PWM方式を用いてオ
ンオフ制御を実行するものであって、短絡移行手段は、
当該短絡移行手段が実行する先行オンオフ制御に該P
WM方式を兼用し、構成の簡素化を得る点にある。
つの相(例えばU相)に最も大きな過渡電流が流れること
を想定し、そして、該1つの相に関してパルス電圧を加
える最適な時点を、例えば、磁極位置から判定している
ものである。これに対し、別の方法も考えられる。これ
について、以下、説明する。例えば、永久磁石型同期モ
ータが具備する磁極位置検出手段が検出した磁極位置を
利用して、最も大きな過渡電流が流れる相を選定する
「相選定手段」を設けることによって、U、V、W相のうち
の選定相に対して 即時に3相短絡を開始できるので、
1つの相だけに対する最適な位相(所定時点)を待ってい
るよりも、確実にかつ短時間に3相短絡移行処理を開始
できるという利点がある。
まで述べてきたように平滑コンデンサに蓄積された電荷
を所定期間印加して、過渡電流成分を打ち消すように制
御する「打ち消し制御手段」を設けることによって、3相
短絡時に発生する過電流を防止できる。この方法は、安
全性が重要視される電気自動車の電気自動車用制御装置
に好適であると言える。
車用制御装置において、回転する3相の永久磁石型同期
型モータのスイッチング制御(オンオフ制御)を突然停止
したときに当該永久磁石型同期モータの発電電力によっ
て発生した過渡電流成分が流れるスイッチング素子の相
を選定する相選定手段と、該選択された相に対して平滑
用コンデンサの蓄電電力を所定期間の間印加して、過渡
電流成分を打ち消すよう制御する打ち消し制御手段とを
具備するところにある。
いるときは、モータ1の誘起電圧はインバータ2の入力
側には発生しないので、 補助リレー8およびメインリ
レー7の投入を行っても抵抗9や接続回路に過電流が流
れることはなくなり有効である。
ブレーキトルクを発生させ、モータ速度を下げる効果も
有する。 そして、メインリレー7の投入後、電流制御
部12が行えるモータ速度の範囲であれば、短絡移行処
理部13を中止して電流制御部12を再開し、電流制御
部12の結果得られる電圧指令を、 搬送波との比較を
行ってPWM信号としてインバータのゲート部に出力す
るものである。
出すぎてモータ制御(電流制御)が不可能な場合や、電気
自動車が高速走行中にキースイッチをオフして制御が完
全に停止した状態から再度キースイッチをオンしてモー
タ制御を開始する場合などが考えられる電気自動車用制
御装置( 電気自動車の走行駆動に用いた永久磁石型同期
モータを制御する制御装置)に、本発明は適用可能であ
り、 特に、運転者が誤って電気自動車用制御装置のオ
ンオフ制御を突然停止した場合の安全性確保に有効であ
る。
用した永久磁石型同期モータの3相短絡を行うことによ
り、リレー回路の投入を行うことや、ブレーキ作用によ
って電気自動車の速度を下げることができる。電気自動
車の速度が下がってきたところで、3相短絡を中止して
モータの制御を開始することも可能である。
ンバータ等の直流電源を使用した場合にも適用できる。
の回転時に事前制御を実行してから3相短絡に移行する
ので、過大電流の発生が防止される。すなわち、永久磁
石型同期モータが高速回転しているときの再起動時にお
ける3相短絡処理を、3相短絡初期時にスイッチング素
子に過大電流が流すことになく行うことができる。これ
により、スイッチング素子が壊れるのを防止でき、永久
磁石型同期モータ用制御装置の高速回転時の安全性を高
めることに効果がある。
御装置を示す図である。
図である。
ある。
図である。
して、3相短絡を行った場合のモータ電流およびモータ
トルク特性を示す図である。
ある。
す図である。
デンサ電圧印加の方法を示す図である。
モータ電流およびモータトルク特性を説明する図であ
る。
である。
用コンデンサ、4…磁極位置センサ、5…エンコーダ、
6…電流センサ、7…メインリレー、8…補助リレー、
9…抵抗、10…バッテリ、11…制御部、12…電流
制御部、13…短絡移行処理部、14…電圧指令切り替
え部、15…搬送波比較部、 16…PWM信号出力許
可部、17…コンデンサ電圧印加時間計算部、18…短
絡用電圧指令計算部、19…短絡信号出力タイミング検
出部、20、21、22、23、24、25…スイッチ
ング素子
Claims (10)
- 【請求項1】各相毎に備えたスイッチング素子を介して
直流電力から変換した交流電力を3相の永久磁石型同期
モータに供給するインバータと、該インバータに供給さ
れる前記直流電力を平滑化する平滑用コンデンサと、前
記各スイッチング素子のオンオフ制御を実行し前記イン
バータを制御する制御部とを備えた永久磁石型同期モー
タ用制御装置であって、 前記制御部は、前記永久磁石型同期モータの回転時に前
記制御部が3相短絡のオンオフ制御を実行する前に、前
記各スイッチング素子の先行オンオフ制御を実行し、そ
の後に前記3相短絡に移行する短絡移行手段を具備した
ことを特徴とする永久磁石型同期モータ用制御装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記インバータは少な
くとも6つの前記スイッチング素子により3相ブリッジ
回路を構成するものであって、短絡移行手段は、前記ス
イッチング素子がすべてオフ状態であるときに、前記直
流電源の正極側に接続された1相分、または、2相分の
スイッチング素子と前記直流電源の負極側に接続された
他の相のスイッチング素子とをモータの状態で決まる所
定時点でオン状態にし、過渡電流を抑制するための所定
期間継続した後、前記スイッチング素子のオンオフ状態
を切り替えて3相短絡に移行することを特徴とする永久
磁石型同期モータ制御装置。 - 【請求項3】請求項1において、前記インバータと当該
インバータに前記直流電力を供給する直流電源との間の
電気的接続を入り切りする開閉手段と、 前記短絡移行手段の前記3相短絡への移行が終了した後
に前記開閉手段を投入する開閉制御手段とを具備するこ
とを特徴とする永久磁石型同期モータ用制御装置。 - 【請求項4】請求項1において、 前記制御部は、前記
短絡移行手段は、当該短絡移行手段が実行する前記先行
オンオフ制御をPWM方式で行うことを特徴とする永久
磁石型同期モータ用制御装置。 - 【請求項5】請求項2において、 前記所定時点は、前
記回転時の定常電流成分のdi/dtが負から正または正か
ら負に移行する変曲点もしくはその近辺の時点であるこ
とを特徴とする永久磁石型同期モータ用制御装置。 - 【請求項6】請求項2において、前記所定期間は、次の
(5)式の関係から求めたT1期間であることを特徴とす
る永久磁石型同期モータ用制御装置。 T1=−τ・ln(i2/(i2+i1)) (5) ただし、τは3相短絡時の過渡電流成分の減衰時定数、 i1は3相短絡時の定常電流成分の振幅、 i2は平滑用コンデンサ電圧によって流れる電流の最終
値、 lnは自然対数である。 - 【請求項7】請求項2において、前記所定期間は、前記
平滑用コンデンサの電圧の大小によって変化させること
を特徴とする永久磁石型同期モータ用制御装置。 - 【請求項8】請求項5において、前記変曲点は、前記永
久磁石型同期モータの磁極位置から決定することを特徴
とする永久磁石型同期モータ用制御装置。 - 【請求項9】回転する3相永久磁石型同期モータをフリ
ーラン状態からインバータによる駆動に切り替える永久
磁石型同期モータ用制御装置において、前記永久磁石型
同期モータの磁極位置により決まる所定時点から、前記
インバータにより3相短絡に伴う過渡電流を打ち消すス
イッチング制御を行うことを特徴とする永久磁石型同期
モ―タ用制御装置。 - 【請求項10】電気自動車を駆動する永久磁石型同期モ
ータを、請求項1ないし請求項4または9のいずれか1
項記載の永久磁石型同期モータ用制御装置を用いて制御
することを特徴とする電気自動車用制御装置。
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