JPH10272131A - イメージング装置のスライス厚さを修正する方法および装置 - Google Patents

イメージング装置のスライス厚さを修正する方法および装置

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JPH10272131A
JPH10272131A JP9339220A JP33922097A JPH10272131A JP H10272131 A JPH10272131 A JP H10272131A JP 9339220 A JP9339220 A JP 9339220A JP 33922097 A JP33922097 A JP 33922097A JP H10272131 A JPH10272131 A JP H10272131A
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collimator
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CT装置で、螺旋走査の間、走査を中断せず
にスライス厚さを修正する。 【解決手段】 走査対象内の隣接した異なる領域(8
2,84)を確認し、それらの一部分及び界面(86)
を移行領域(88)を確認し、走査の間、スライス厚さ
を修正して、移行領域では冗長なデータが得られるよう
にする。特に1実施態様では、可変コリメータ(72)
を使って、第1の領域を第1のスライス厚さで走査す
る。テーブルの進行を中断せずに、2つの隣接した領域
の間の界面で、可変コリメータを回転させて、第2の領
域を第2のスライス厚さで走査する。スライス厚さを変
える時、第2のスライス厚さを持つX線ビーム(80)
が、移行領域内にある第1の領域の一部分を再走査する
ようにコリメータを掃引する。更に具体的に云うと、移
行領域が両方のスライス厚さで走査されるように、コリ
メータを掃引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は全般的にコンピュー
タ断層撮影(CT)イメージング、更に具体的に云え
ば、CT装置の螺旋走査の間、走査を中断せずにスライ
ス厚さを修正することに関する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも1つの既知のCT装置の形式
では、X線源が扇形ビームを投射して、一般に「イメー
ジング平面」と呼ばれる直交座標系のX−Y平面内に位
置するようにコリメートされる。X線ビームは患者のよ
うなイメージング対象を通過する。X線ビームは、イメ
ージング対象によって減衰させられた後、放射検出器ア
レイに入射する。検出器アレイが受け取ったX線ビーム
の強度は、イメージング対象による減衰に関係する。検
出器アレイを構成する各々の検出器素子が、その検出器
の場所に於けるビーム減衰量の測定値である別々の電気
信号を発生する。全ての検出器からの減衰量測定値を別
々に収集して、透過分布図を作る。
【0003】公知の第3世代CT装置では、X線源及び
検出器アレイが、イメージング平面内でイメージング対
象の周りをガントリーと共に回転し、この為、X線ビー
ムがイメージング対象と交差する角度が絶えず変化す
る。ガントリーの1つの角度で検出器アレイから得られ
た1群のX線減衰量測定値すなわち投影データが「ビュ
ー(view)」と呼ばれる。イメージング対象の「走
査」は、X線源及び検出器の1回転の間のガントリーの
相異なる角度で求められた1組のビューで構成される。
【0004】軸方向走査(axial scan)で
は、投影データを処理して、イメージング対象を通る2
次元スライスに対応する画像を構成する。1組の投影デ
ータから画像を再構成する1つの方法が、この分野で
は、フィルタ補正逆投影法と呼ばれている。この方法
は、走査からの減衰量測定値を「CT数」又は「ハウン
ズフィールド単位」と呼ばれる整数に変換し、それを使
って陰極線管表示装置の対応する画素の輝度を制御す
る。
【0005】全操作時間を短くする為、「螺旋走査(h
elical scan)」が実施されることがある。
螺旋走査を実施するには、患者を移動させながら、所定
数のスライスに対するデータを収集する。このような装
置は1つの扇形ビームの螺旋走査から1個の螺旋を発生
する。扇形ビームによって作られた螺旋から得られる投
影データを使用して、各々の所定のスライス内の画像を
再構成することができる。
【0006】螺旋走査では、前に説明したように、各々
のスライス位置で1つのビューのデータしか収集されな
い。スライスの画像を再構成する為、他のビューで集め
られたデータに基づいて、このスライスに対する他のビ
ューのデータを作成する。螺旋再構成アルゴリズムは公
知であり、例えばMed.Phys.誌17(6)、1
990年11月/12月号所載のC.クロフォード及び
K.キングの論文「同時の患者の進行を用いるコンピュ
ータ断層撮影走査」に記載されている。
【0007】公知のCT装置では、X線源からのX線ビ
ームは患者より手前のコリメート装置又はコリメータを
介して投射される。このコリメータは患者軸線すなわち
Z軸上のX線ビームの分布を定める。典型的には、コリ
メータはX線吸収材料を含んでいて、その中にX線ビー
ムを制限する開口がある。公知の開口は典型的には線形
又は矩形であり、開口の幅が、Z軸に沿って測定したス
ライスの厚さを制御する。例えば、10mmの開口を持
つコリメータ(すなわち、10mmコリメータ)にX線
ビームを通すことにより、コリメータのビーム出力は1
0mmのスライス厚さを持つ。
【0008】公知のように、螺旋走査は、X:Y螺旋ピ
ッチで実施される。螺旋ピッチは、X線源の1回転の間
にZ軸に沿って移動する患者の移動距離Xと、源のコリ
メータによって定められたスライス厚さYとの比であ
る。例えば、5mmコリメータによる1:1の螺旋ピッ
チの走査では、患者は約5mm/秒の速度で移動する。
同様に、10mmのコリメータを用いた1:1の螺旋ピ
ッチの走査では、患者は約10mm/秒の速度で移動す
る。
【0009】スライス厚さは画素の解像度並びに走査効
率に直接的に影響する。特に、スライス厚さが一層小さ
くなると、典型的には、スライス厚さが一層大きい場合
より、更に細かい画像解像度が得られる。しかし、一層
大きなスライス厚さは、一層短い期間内に大きなスライ
ス厚さでより多くの領域が走査されるので、小さなスラ
イス厚さよりも、更に効率がよい。
【0010】公知のように、スライス厚さは、螺旋ピッ
チ及びコリメータの寸法の両方に関係する。特に、螺旋
ピッチを減少することにより、X線源が回転する間の患
者の移動が減少し、こうして実効的なスライス厚さが減
少する。すなわち、ガントリーの1回転の間に走査され
る患者の部分が一層少なくなる。同様に、スライス厚さ
は、コリメータの寸法を減少することによっても減少す
る。この代わりに、螺旋ピッチを増加することにより、
患者の移動が増加し、こうして実効的なスライス厚さが
増加する。コリメータの寸法を増加しても、同様にスラ
イス厚さが増加する。
【0011】典型的には、走査効率及び画質を最適にす
る為に、オペレータが走査の前にスライス厚さを選ぶ。
特に、多数の骨のある構造を持つ領域を走査する時、す
なわち、膵臓領域を走査する時、一層小さいスライス厚
さが好ましい。しかし、骨の少ない構造を持つ領域を走
査する時、すなわち、肝臓領域を走査する時、一層大き
なスライス厚さが好ましい。したがって、例えば、オペ
レータが10mmコリメータを1:1の螺旋ピッチで選
んで肝臓領域を走査することがあり、オペレータが5m
mコリメータを1:1の螺旋ピッチで選んで膵臓領域を
走査することがある。
【0012】しかし、相異なる隣接した部分領域を含む
領域、すなわち骨のない部分領域とそれに隣接した骨の
多い部分領域とを含む領域に対して走査を実施する場合
が多い。このような領域に対して画質並びに走査効率を
最適にする為、典型的には、オペレータは「妥協の」コ
リメータ寸法を使わなければならない。これにより、骨
の多い部分領域が所望よりは厚めのスライス厚さで走査
され、骨のない領域が所望よりは薄目のスライス厚さで
走査されることになる。したがって、このような「妥協
の」コリメーションを用いた走査は、効率がよくない
し、また装置の性能及び画質を最適にする為に実用的で
もない。
【0013】隣接した骨のある領域と骨のない領域とを
走査する時に画質及び走査効率を改善する公知の方法
は、典型的には、走査の間に、スライス厚さを変更する
ことを含む。具体的に云うと、異なる領域を走査する
時、異なるX線源コリメータ又は異なる螺旋ピッチが選
ばれる。例えば、骨の少ない構造を持つ領域を走査する
時には10mmコリメータを使うことができ、骨が多い
構造を持つ領域を走査する時は、3mmコリメータを使
うことができる。しかし、こういう方法は、螺旋ピッチ
又はコリメータを変更する前に、走査を中断することを
必要とする。これまでスライス厚さを変える時に走査を
中断しなければ、データが失われて、画質が劣化すると
考えられていた。その為、公知の方法は時間がかかると
共に効率が悪い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって、走査を中
断せずに、走査の間にスライス厚さを修正することが望
ましい。また、処理時間をあまり増加せずに、そして画
質をあまり低下させずにスライス厚さを修正することが
望ましい。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一面では、走査を中断せずに且つ画質を
劣化させずに、コンピュータ断層撮影(CT)装置でス
ライス厚さを修正しやすくする方法が提供される。具体
的に云うと、患者を走査する前に、骨構造の量が異なる
隣接した解剖学的な領域が識別または定められる。ま
た、2つの異なる領域の一部分とこれらの異なる領域の
間の界面とを含む移行領域も識別または定められる。螺
旋走査の間、テーブルの進行(移動)を停止せずに、ス
ライス厚さを修正して、移行領域に対応する冗長なデー
タを求める。
【0016】更に具体的に云うと、本発明の一態様で
は、患者を第1のコリメータ寸法及び第1の患者テーブ
ル速度で走査、すなわち第1のスライス厚さで走査す
る。テーブルが進行してコリメータが異なる領域の間の
界面とほぼ整列したとき、コリメータ寸法を修正すなわ
ち増減して、第2のスライス厚さで患者を走査する。更
に、この新しいコリメータ寸法でコリメートされたX線
ビームのパスが最初のコリメータ寸法でコリメートされ
たX線ビームのパスの1部分とオーバーラップするよう
に、コリメータが掃引(sweep)又は回転させられ
る。具体的に云うと、新しいコリメータ寸法によってコ
リメートされたX線ビームのパスが、移行領域内で、最
初のコリメータ寸法でコリメートされたX線ビームのパ
スとオーバーラップするように、コリメータが掃引され
る。その為、走査を中断したり、テーブルの進行を停止
したりすること無く、患者全体に対するデータが得られ
る。このデータは、冗長なデータを含んでいるが、この
後、患者の解剖学的な部分の画像を作成するように処理
される。
【0017】本発明の別の態様では、コリメータを掃引
する代わりに、移行領域でテーブル速度を修正すること
により、螺旋走査を中断せずに、スライス厚さを修正す
る。具体的に云うと、テーブルが進行してコリメータが
異なる領域の間の界面とほぼ整列したとき、コリメータ
寸法を修正して、第2のスライス厚さで患者を走査す
る。更に、移行領域でテーブル速度を減少して、新しい
コリメータ寸法でコリメートされたX線ビームのパス
が、最初のコリメータの寸法でコリメートされたX線ビ
ームのパスの1部分とオーバーラップするようにする。
この為、走査を中断したり、テーブルの進行を停止する
こと無く、患者全体に対するデータが得られ、移行領域
内で冗長なデータが収集される。この後、冗長なデータ
を含むデータが、患者の解剖学的な部分の画像を作成す
るように処理される。
【0018】更に別の態様では、コリメータの寸法を変
更する代わりに、移行領域で螺旋ピッチを修正すること
により、螺旋走査を中断せずに、スライス厚さを修正す
る。更に具体的に云うと、コリメータを修正せずに、移
行領域でテーブル速度を減少するが、停止にはしない。
その為、走査を中断したり、テーブルの進行を停止する
こと無く、患者全体に対するデータが得られる。この
後、このデータは患者の画像を作成するように処理され
る。
【0019】また更に別の態様では、コリメータを掃引
し又はテーブル速度を修正することなく、コリメータ寸
法を修正する。具体的に云うと、開口幅を変える為に開
閉することのできる少なくとも2つの向かい合うブレー
ドを持つコリメータが、患者を走査するために使用され
る。患者は第1のコリメータ寸法で、すなわち向かい合
うブレードを第1の幅まで開いた状態で、走査される。
コリメータが異なる領域の間の界面とほぼ整列するよう
にテーブルが進行した時、コリメータ寸法が修正され、
すなわち向かい合うブレードが間隔を広く又は狭くする
ように開閉操作されて、患者を第2のスライス厚さで走
査する。移行領域に於ける向かい合うブレードの開閉操
作は、この領域で目立ったデータの損失を生じさせるこ
とはない。したがって、走査を中断したり、テーブルの
進行を停止することなく、患者全体に対するデータが得
られ、このデータは患者の解剖学的な部分の画像を作成
するように処理される。
【0020】上に述べた方法は、螺旋走査の間、走査を
中断することなく、スライス厚さを修正する。この方法
は、処理時間を目立って長くしないし、画質を目立って
低下させることもない。本発明の別の面では、関心のあ
る対象の螺旋走査の間、イメージング装置のスライス厚
さを修正する装置が提供される。該スライス厚さ修正装
置は、第1のスライス厚さを用いて関心のある対象を走
査し、走査を中断せずに、第1のスライス厚さを第2の
スライス厚さに修正するように構成されている。イメー
ジング装置が開口を持つガントリー及び患者テーブルを
持っている場合、スライス厚さ修正装置は、第1のスラ
イス厚さを用いて関心のある対象を走査する為に、第1
のテーブル速度で前記テーブルをガントリーの開口内に
進行させるように構成されている。スライス厚さ修正装
置は、第1のスライス厚さを修正する為に、テーブルの
進行を停止せずに、第1のテーブル速度を修正するよう
に構成される。また、イメージング装置がX線ビームを
放出するX線源及びX線ビームをコリメートする第1の
開口を持つコリメータを含む場合、スライス厚さ修正装
置は、第1のスライス厚さを用いて関心のある対象を走
査する為に、コリメータの第1の開口をX線源と整列さ
せるように構成される。コリメータが第1の開口とは異
なる寸法を持つ第2の開口を含んでいる場合、スライス
厚さ修正装置は、第1のスライス厚さを修正する為に、
コリメータを回転させて、コリメータの第2の開口をX
線源と整列させるように構成される。また、イメージン
グ装置がXビームを放出するX線源及びX線ビームをコ
リメートするコリメータを含み、該コリメータが少なく
とも2つの向かい合う要素を含んでいる場合、スライス
厚さ修正装置は、第1のスライス厚さを用いて関心のあ
る対象を走査する為に、コリメータの要素を第1の距離
だけ隔てるように構成される。イメージング装置が少な
くとも1つの螺旋ピッチで関心のある対象を走査するよ
うに構成されいるとき、スライス厚さ修正装置は、第1
のスライス厚さを修正する為に、螺旋ピッチを修正する
ように構成される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1及び2には、「第3世代」C
Tスキャナを表すガントリー12を含むコンピュータ断
層撮影(CT)イメージング装置10が示されている。
ガントリー12がX線源14を持ち、これがX線ビーム
16を、ガントリー12の反対側にある検出器アレイ1
8に向けて投射する。検出器アレイ18は多数の検出器
素子20によって形成されて、それらが一緒になって、
投射されて医療患者22を通過したX線を感知する。各
々の検出器素子20が、入射するX線ビームの強度、し
たがって患者22を通過した時のビームの減衰量を表す
電気信号を発生する。X線投影データを収集する走査の
間、ガントリー12及びその上に取り付けられた部品が
回転中心24の周りを回転する。
【0022】ガントリー12の回転及びX線源14の動
作が、CT装置の10の制御機構26によって制御され
る。制御機構26が、X線源14に電力及びタイミング
信号を供給するX線制御装置28と、カントリー12の
回転速度及び位置を制御するガントリー・モーター制御
装置30を含む。制御機構26にあるデータ収集装置
(DAS)32が、検出器素子20からのアナログ・デ
ータを標本化し、この後の処理の為に、データをディジ
タル信号に変換する。画像再構成装置34が、DAS3
2から標本化されてディジタル化されたX線データを受
け取り、高速の画像再構成を実施する。再構成された画
像がコンピュータ36に対する入力として印加され、こ
のコンピュータが大容量記憶装置38に画像を記憶す
る。
【0023】コンピュータ36がキーボードを持つコン
ソール40を介して、オペレータからの指令及び走査パ
ラメータをも受け取る。関連した陰極線管表示装置42
が、オペレータが再生された画像並びにコンピュータ3
6からのその他のデータを観察することができるように
している。オペレータから供給された指令及びパラメー
タをコンピュータ36で使って、DAS32、X線制御
装置28及びガントリー・モータ制御装置30に対する
制御信号及び情報を供給する。更に、コンピュータ36
が、ガントリー12内で患者22を位置決めする為に電
動テーブル46を制御するテーブル・モータ制御装置4
4を作動する。特に、テーブル46は、ガントリー開口
48の中で患者22の一部分を移動させる。
【0024】図3を参照して、X線源14の動作につい
て説明すると、X線ビーム16がX線源14(図3には
示していない)の焦点スポット50から出てくる。X線
ビーム16は可変コリメータ52によってコリメートさ
れて、扇形のX線ビーム16の中心にある扇形ビーム軸
線54に沿って、検出器アレイ18に向かって投射され
る。
【0025】可変コリメータ52は略円形断面の形を持
ち、可変コリメータ52の中には開口56が通り抜けて
いる。複数個のこの他のコリメータ開口(図に示してい
ない)も可変コリメータ52にその中を通り抜けるよう
に形成されていて、各々の開口は特定のスライス厚さ又
はスライス幅に対応する。例えば、開口56が10mm
のスライス幅に対応し、別の開口が5mmのスライス幅
に対応するものであってよい。10mmのスライスで走
査を行う場合、開口56が予想X線焦点スポット50と
整列させられて、焦点スポット50から投射されるX線
ビーム16を10mmに制限する。同様に、5mmのス
ライスで走査を行う場合、5mmのスライス幅に対応す
る開口58(図3には示していない)が予想X線焦点ス
ポット50と整列させられ、X線ビーム16を5mmに
制限する。可変コリメータ52は周知である。
【0026】患者12の解剖学的な部分は、異なるスラ
イス幅を用いて走査することが好ましい複数個の異なる
領域を含む。例えば、典型的には、多数の骨構造を含む
膵臓領域を走査する時は、5mmのスライス幅が好まし
く、骨構造が少ない肝臓領域を走査する時は、典型的に
は10mmのスライス幅が好ましい。したがって、肝臓
領域及び膵臓領域の両方を走査する為に、スライス幅
は、走査される領域に従って、すなわち膵臓か肝臓かに
従って変えることが好ましい。
【0027】図4及び5は、X線焦点スポット50、可
変コリメータ52、及び時刻T1 及びT2 にテーブル4
6上に位置決めされた走査される領域60を示してい
る。走査される領域60は、肝臓領域62及び膵臓領域
64を含む。前に説明したように、肝臓領域62は骨構
造が少なく、膵臓領域64は骨構造が多い。更に、肝臓
領域62は界面66で膵臓領域64と略隣接している。
図4に示すように、時刻T1 に、10mmのコリメータ
開口56をX線焦点スポット50と整列させて、肝臓領
域62を走査する間、X線ビーム16を10mmに制限
する。
【0028】螺旋走査の間、テーブル46、従って走査
される領域60が、図4に示す方向にZ軸に沿って進行
する。従って、時刻T2 に、X線焦点スポット50が膵
臓領域64と整列する。従って、コリメータ52は、5
mmのコリメータ開口58が焦点スポット50と整列し
て、膵臓領域64を走査する間はX線ビーム16を5m
mに制限するように位置決めされ又は回転させられる。
【0029】公知の方法では、X線焦点スポット50が
界面66と整列するのと略同時に、コリメータ52を回
転させて、スライス幅を変えている。しかし、従来は、
データが失われるのを避ける為に、コリメータの寸法を
変える時は、走査を中断しなければならなかった。同じ
く、従来では、走査の幅を修正する為に、テーブル速
度、例えば螺旋ピッチを変える時は、走査を中断しなけ
ればならなかった。
【0030】本発明の1実施態様では、走査を中断せず
に、スライス幅を修正する。更に、画質を目立って劣化
させることなくスライス幅を修正する。スライス幅の修
正について以下説明する時、具体的な例として肝臓領域
及び膵臓領域を含む領域の螺旋走査について説明を行う
ことがある。しかし、このスライス幅の修正は、こうい
う走査領域に限られるものではなく、患者の解剖学的な
部分の他の領域、例えば肩及び頭部にも用いることがで
きるは勿論である。
【0031】図6は、本発明の1実施態様に於けるX線
焦点スポット70、可変コリメータ72、及び時刻T1
及びT2 に於けるテーブル46上に位置決めされた走査
される領域74を示している。可変コリメータ72は略
円形断面の形を持ち、少なくとも2つの開口76、78
が通り抜けている。各々の開口76、78が異なるスラ
イス厚さに対応する。具体的に云うと、開口76は約1
0mmであって、10mmのスライス厚さに対応し、開
口78は約5mmであって、5mmのスライス厚さに対
応する。X線ビーム80が可変コリメータ72によって
コリメートされる。コリメートされたX線ビーム80
は、扇形のX線ビーム80の中心にある扇形ビーム軸線
に沿って、走査される領域74に向かって投射される。
【0032】走査される領域74が肝臓領域82及び膵
臓領域84を含む。前に説明したように、肝臓領域82
は骨構造が少なく、膵臓領域84は骨構造が多い。更
に、肝臓領域82は界面86で膵臓領域84と略隣接し
ている。時刻T1 に、10mmのコリメータ開口76を
X線焦点スポット70と整列させて、X線ビーム80を
10mmに制限するが、時刻T2 に、5mmのコリメー
タ開口78をX線焦点スポット70と整列させて、X線
ビーム80を5mmに制限する。
【0033】本発明の1実施態様では、移行領域88が
肝臓領域82及び膵臓領域84の間の界面86に対応す
るものとして確認される。図6に示すように、移行領域
88は肝臓領域82の一部分、界面86及び膵臓領域8
4の一部分を含む。移行領域88は、この移行領域88
の場所を確認する為の調査用のビューを求めることによ
って、決定することができる。調査用のビューは周知で
ある。この代わりに、既知の解剖学的な標識からはっき
りと手作業に依って移行領域88の場所を決定すること
ができる。移行領域88の場所は、例えばコンピュータ
36の大容量記憶装置38に記憶することができる。そ
の後、走査を中断せずに、移行領域88を利用して、ス
ライス厚さを修正する。
【0034】動作について説明すると、テーブル46及
び走査される領域74をガントリー開口48(図1)の
中に連続的に進行させながら、領域74を螺旋走査す
る。前に説明したように、典型的には、肝臓領域82及
び膵臓領域84を異なるスライス厚さで走査することが
好ましい。時刻T1 より前の時刻に、焦点スポット70
を肝臓領域82と略整列させ、コリメータ72は、10
mmのコリメータ開口76がX線焦点スポット70と整
列してX線ビーム80を肝臓領域82に沿って10mm
に制限するような向きにする。すなわち、コリメータ7
2は肝臓領域82を第1のスライス厚さで走査するよう
な向きにする。
【0035】走査を中断せずに、すなわちテーブルの進
行を停止せずに、この後、焦点スポット70が界面86
と略整列した時に、コリメータ72を変える又は回転さ
せる。具体的に云うと、コリメータ72は、5mmのコ
リメータ開口78がX線焦点スポット70と整列して、
X線ビーム80を5mmに制限するように回転する。す
なわち、第1のスライス厚さが第2にスライス厚さに修
正される。同時にコリメータ72を変えると共にテーブ
ル46を進行させるときに起こり得るデータの損失を避
ける為に、コリメータ72は、コリメータ開口76を1
0mmから5mmに変える前及び後に亘って掃引され
る。具体的に云うと、焦点スポット70及びコリメータ
開口76が移行領域88と整列するより前の時刻T
1 に、コリメータ72を徐々に順方向に掃引することに
より、コリメータ開口76が10mmのX線ビームをZ
軸方向に沿って差し向けて、X線ビームが移行領域88
の少なくとも一部分に入射するようにする。次いで、コ
リメータ72を変更した後の時刻T2 に、コリメータ7
2を逆方向すなわち後ろ向きに掃引することにより、コ
リメータ開口78が5mmのX線ビーム80をZ軸方向
に沿って差し向けて、このX線ビームが移行領域88で
時刻T1 に投射されたX線ビームの少なくとも1部分と
オーバーラップするようにする。したがって、走査され
る領域74に対し、移行領域88に沿って、同じすなわ
ち冗長なデータが得られる。具体的に云うと、10mm
のスライス厚さ並びに5mmのスライス厚さの両方に対
応するデータが、移行領域88に対して得られる。コリ
メータ72を後ろ向きに掃引した後、コリメータ72を
徐々に順方向に掃引して、X線ビーム80を略垂直方向
に差し向け、X線ビームの軸線が膵臓領域84に対して
略垂直になるようにする。例えば、後ろ向きに掃引され
たX線ビーム80が膵臓領域84だけに入射するように
テーブル46が十分な距離進行した後、コリメータ72
を順方向に掃引させることができる。
【0036】この後、1回の走査の間に収集されたデー
タを周知の方法に従って処理して、走査される領域74
の複数個のビューの画像を作成することができる。移行
領域88に対応する画像に関連して、5mmのスライス
厚さのデータ又は10mmのスライス厚さのデータの何
れを処理してもよい。1実施態様では、5mmのスライ
ス厚さに対するデータを、移行領域88内のビューに対
する画像の再構成に使う。しかし、10mmのスライス
厚さに対応するデータを使ってもよい。この代わりに、
両方の異なるスライス厚さに対応する冗長なデータを使
い、例えば補間を行うことにより移行領域88内での画
像の再構成をすることができる。従って、移行領域88
に関しては、10mmのスライス厚さのデータ、5mm
のスライス厚さデータ、又は補間データを使うことによ
り、画像を再構成することができる。
【0037】上に述べた方法では、移行領域の場所が予
め決定されていて、コンピュータ36の大容量記憶装置
38に記憶されている。同様に、予め定められたスライ
ス厚さ又はコリメータ寸法もコンピュータ36の大容量
記憶装置38に記憶されている。この代わりに、オペレ
ータが、走査の間、コンソール40を介してコリメータ
の寸法を変えることができる。
【0038】上に述べた方法を用いて、スライス厚さを
修正し、走査を中断することなく、走査される領域74
全体に対するデータを収集する。具体的に云うと、テー
ブルの進行を中断することなく、コリメータ72を変え
る前後にコリメータ72を掃引することにより、肝臓領
域82全体が10mmのスライス厚さで走査され、膵臓
領域84全体が5mmの厚さで走査される。しかし、コ
リメータ72を変える前にだけコリメータ72を掃引す
ることにより、スライス厚さを修正してもよい。同様
に、コリメータ72を変えた後にだけコリメータ72を
掃引することにより、スライス厚さを修正してもよい。
【0039】本発明の別の実施態様では、コリメータ7
2を掃引する代わりに移行領域でテーブル速度を修正す
ることにより、コリメータ72を変えると同時にテーブ
ル46を進行させることによって起こり得るデータの損
失を避ける。具体的に云うと、図7は、時刻T1 及びT
2 に、テーブル46上に位置決めされる走査される領域
94に向かって、X線ビーム72を投射するX線焦点ポ
ット90を示している。時刻T1 に、コリメータ72の
ようなコリメータ(図7には示していない)の向きを、
10mmのコリメータ開口がX線焦点スポット90と整
列してX線ビーム92を10mmに制限するように定め
る。しかし、時刻T2 に、コリメータの向きは、5mm
のコリメータ開口がX線焦点スポット90と整列して、
X線ビーム92を5mmに制限するように定められる。
【0040】走査される領域94が肝臓領域96及び膵
臓領域98を含む。前に説明したように、肝臓領域96
は、細かい構造がかなり少なく、例えば骨構造が少な
く、膵臓領域98はずっと多くの細かい構造、例えば多
くの骨構造を含んでいる。更に、肝臓領域96が界面1
00で膵臓領域98と略隣接している。移行領域102
は、肝臓領域96及び膵臓領域98の間の界面100に
対応するものとして確認され、肝臓領域96の一部分、
界面100及び膵臓領域98の一部分を含む。移行領域
102は前に述べたように決定して記憶することができ
る。
【0041】動作について説明すると、テーブル46及
び走査される領域94をガントリー開口48(図1)の
中に連続的に進行させながら、領域94を螺旋走査す
る。前に述べたように、典型的には、肝臓領域96及び
膵臓領域98を異なるスライス厚さで走査することが好
ましい。時刻T1 に、焦点スポット90が肝臓領域90
と略整列し、コリメータ向きは、10mmの開口がX線
焦点スポット90と整列してX線ビーム92を肝臓領域
96に沿って10mmに制限するように定められる。従
って、焦点スポット90及びコリメータ開口が界面10
0と略整列した時、X線ビーム92が大体膵臓領域98
の5mm及び肝臓領域96の5mmに入射する。
【0042】走査を中断することなく、すなわちテーブ
ルの進行を停止せずに、焦点スポット90が界面100
と略整列した時に、コリメータを変える又は回転させ
る。具体的に云うと、5mmのコリメータ開口がX線焦
点スポット90と整列してX線ビーム90を5mmに制
限するように、コリメータ72を回転させる。すなわ
ち、第1のスライス厚さを第2のスライス厚さに修正す
る。テーブル46が進行するのと同時にコリメータを変
えることによって起こり得るデータ損失を避ける為、テ
ーブル46を停止させないで、テーブルの進行速度を低
下させる。具体的に云うと、コリメータを変える間、テ
ーブルの進行速度を下げて、コリメータが変えられた後
の時刻T2 に、コリメータ開口が5mmのX線ビーム9
2をZ軸方向に沿って差し向けて、移行領域102で時
刻T1 に投射されたX線ビームの少なくとも1部分とオ
ーバーラップするようにする。従って、移行領域102
に沿って、走査される領域94に対して、同じすなわち
冗長なデータが得られる。具体的に云うと、移行領域1
02に対して、10mmのスライス厚さ及び5mmのス
ライス厚さの両方に対応するデータが得られる。この
後、走査の間に得られたデータを前に述べたように使っ
て、走査される領域74の複数個のビューの画像を作成
することができる。
【0043】特定の1例として、肝臓領域96を走査す
る時に、螺旋ピッチが1:1に設定されていると仮定す
る。従って、肝臓領域96を10mmのスライス厚さで
走査する為、テーブル46は毎秒約10mmの速度で進
行する。同様に、膵臓領域48が同じ螺旋ピッチで走査
される場合、テーブル進行速度は、移行領域102の
間、毎秒10mmから毎秒5mmに下げられる。5mm
のX線ビーム92の1部分が10mmのX線ビーム92
の一部分とオーバーラップするように保証するため、界
面でテーブル速度を例えば、約毎秒2mmに下げること
ができる。
【0044】本発明の別の実施態様では、コリメータを
修正する代わりに、螺旋ピッチを修正することにより、
走査を中断することなくスライス厚さを修正する。具体
的に云うと、図8はX線焦点スポット110、コリメー
タ112、及びテーブル46上に位置決めされた走査さ
れる領域114を示している。コリメートされていない
X線ビーム116がコリメータ112によってコリメー
トされ、コリメートされたX線ビーム118が走査され
る領域114に向かって投射される。コリメータ112
は略円形断面の形を持つと共に、開口120がコリメー
タ112の中を通り抜けている。可変コリメータ112
には複数個の他のコリメータ開口(図に示していない)
も形成されていて通り抜けており、各々の開口が特定の
スライス厚さ又はスライス幅に対応する。
【0045】走査される領域114が肝臓領域122及
び膵臓領域124を含む。前に説明したように、肝臓領
域122は細かい構造が実質的に少なく、例えば、骨構
造が少なく、膵臓領域124はずっと多くの細かい構
造、例えば多くの骨構造を持っている。更に、肝臓領域
122が界面126で膵臓領域124に略隣接する。移
行領域128は、肝臓領域122と膵臓領域124との
間の界面126に対応するものとして確認され、肝臓領
域122の1部分、界面126及び膵臓領域124の1
部分を含む。移行領域128は前に述べたように決定し
て記憶することができる。
【0046】肝臓領域122を走査する時、螺旋ピッチ
が1.5:1に設定されていると仮定する。螺旋ピッチ
は、X線源14が1回転する間のテーブル46の移動
と、コリメータ112によって定められるスライスの幅
又はスライス厚さとの比である。従って、肝臓領域12
2を10mmのコリメータ開口で走査する為、テーブル
46が毎秒15mmの速度で進行する。膵臓領域124
を一層小さいスライス厚さで走査する為、膵臓領域12
4を走査する時は、螺旋ピッチを例えば1:1に変更す
ることができる。膵臓領域124を10mmのコリメー
タ開口で走査する為、テーブル46は毎秒約10mmの
速度で進行する。従って、螺旋ピッチを修正することに
より、コリメータ112を変更せずに、スライス厚さを
修正することが容易になる。
【0047】動作について説明すると、移行領域128
を利用して、テーブル速度を修正する。移行領域128
の始端130でコリメータ112及び焦点スポット11
0が略整列したとき、テーブル進行速度が毎秒15mm
の速度すなわち肝臓領域122の走査に使われた速度よ
り遅くなるように下げられる。コリメータ112及び焦
点スポット110が移行領域128と略整列している
間、テーブル進行速度を減少して、コリメータ112及
び焦点スポット110が移行領域128の終端132と
略整列する時に、テーブル進行速度が毎秒約10mmに
なるようにする。移行領域128の間に、テーブル進行
速度を毎秒15mmから毎秒10mmに下げることによ
り、界面126でスライス厚さを変更する時に起こり得
るデータの損失が実質的に防止される。上に述べた実施
態様は走査の間、走査を中断せずにスライス厚さを修正
することを容易にする。更に、上に述べた実施態様は、
コリメータ又はコリメータ寸法を変えることなく、肝臓
及び膵臓の移行領域に対する適切なデータを求めること
を容易にする。しかし、最初に述べた原理に従って、走
査の間、スライス厚さを修正する為にこの他の実施態様
を利用することが出来ることを承知されたい。
【0048】例えば、図9は、本発明の更に別の実施態
様に従って、X線焦点スポット140、コリメータ14
2、及び時刻T1 、T2 、及びT3 にテーブル46上に
位置決めされる走査される領域144を示している。コ
リメータ142は、ブレードのように、向かい合って、
間隔を調節し得る2つの金属要素146A、146Bを
含む。開口148がブレード146A、146Bの間に
形成され、夫々ブレード146A及び146Bの縁15
0A、150Bによって定められる。X線ビーム152
がコリメータ142によってコリメートされて、扇形の
X線ビーム152の中心にある扇形ビーム軸線に沿っ
て、走査される領域144に向かって投射される。
【0049】走査される領域144が肝臓領域154及
び膵臓領域156を含む。前に説明したように、肝臓領
域154は細かい構造が実質的に少なく、膵臓領域15
6は実質的に更に多くの細かい構造を含む。更に、肝臓
領域154が界面158で膵臓領域156と略隣接して
いる。時刻T1 に、向かい合うコリメータ・ブレード1
46A、146Bが第1の距離、例えば第1の幅だけ隔
たっていて、開口148が約10mmになるようにし、
コリメータ開口148がX線焦点スポット140と整列
して、X線ビーム152を10mmに制限する。時刻T
2 に、向かい合うコリメータ・ブレード146A、14
6Bが第2の距離、例えば第2の幅だけ隔たっていて、
開口148が10mmより小さく、コリメータ開口14
8がX線焦点スポット140と整列して、X線ビーム1
52を5mmに制限する。しかし、時刻T3 に、向かい
合うコリメータ・ブレード146A、146Bが第3の
距離、例えば第3の幅だけ隔たっていて、開口148が
約5mmになり、コリメータ開口148がX線焦点スポ
ット140と整列して、X線ビーム152を5mmに制
限する。
【0050】移行領域160が肝臓領域154及び膵臓
領域156の間の界面158に対応するものとして確認
される。図9に示すように、移行領域160は肝臓領域
154の一部分、界面158及び膵臓領域156の一部
分を含む。移行領域160は例えば前に説明したように
決定して記憶することができる。動作について説明する
と、テーブル46及び走査される領域144をガントリ
ー開口48(図1)の中に連続的に進行させながら、領
域144を螺旋走査する。前に述べたように、典型的に
は、肝臓領域154及び膵臓領域156を異なるスライ
ス厚さで走査することが好ましい。前に述べたように、
時刻T1 に、焦点スポット140が肝臓領域154と略
整列し、コリメータ142は、10mmのコリメータ開
口148がX線焦点スポット140と整列してX線ビー
ム152を肝臓領域154に沿って10mmに制限する
ような向きになっている。
【0051】走査を中断せずに、すなわちテーブルの進
行を停止せずに、この後、焦点スポット140が移行領
域160の始端162と略整列した時に、コリメータ1
42を変える。具体的に云うと、コリメータ・ブレード
146A、146Bの少なくとも一方を他方のコリメー
タ・ブレードに対して移動させて、コリメータ開口14
8が10mmから5mmに減少するようにする。例え
ば、焦点スポット140が移行領域160の始端162
と略整列した時、各々のブレード146A、146Bを
夫々他方のブレード146A、146Bに近づけ、時刻
2 に、コリメータ開口148が例えば7mmになるよ
うにする。この代わりに、一方のブレード146A、1
46Bだけを移動して、コリメータ開口148の寸法を
修正することができる。焦点スポット140が移行領域
160の終わり164と略整列する時、コリメータ開口
148が約5mmになるように、コリメータ・ブレード
146A、146Bを位置決めする。従って、テーブル
進行速度を修正したり、回転自在のコリメータを変えた
りすることなく、走査される領域144全体に対するデ
ータが得られる。この後、このデータを公知の方法に従
って処理して、走査される領域144の複数個のビュー
の画像を作成することができる。
【0052】上に述べた走査厚さ修正の実施態様は、螺
旋走査を実行する前に、移行領域を決定しているが、走
査の間にこの修正をダイナミックに実施することができ
る。特に、走査の始めと終わりの間の不一致によって、
螺旋による人為効果が起こることが知られている。この
不一致を公知の方法に従って測定することができる。測
定された不一致を使って、走査の厚さを修正することが
できる。例えば、測定された不一致が大きければ、前に
述べたように、走査を中断せずに、スライス厚さを減少
して、画質を改善することができる。この代わりに、測
定された不一致が小さければ、前に述べたように、走査
を中断せずに、スライス厚さを大きくして、走査効率を
高めることができる。
【0053】本発明の種々の実施態様についてこれまで
説明した所から、本発明の目的が達成されたことは明ら
かである。本発明を詳しく説明し、図面に示したが、こ
れは例示の為であって、例に過ぎず、本発明を制約する
ものと解してはならないことを明瞭に承知されたい。例
えば、この明細書で例示したCT装置は、X線源及び検
出器の両方がガントリーと一緒に回転する「第3世代」
の装置である。検出器がリング全体の不動の検出器であ
って、X線源だけがガントリーと一緒に回転するような
「第4世代」の装置を含むこの他の多くのCT装置を使
うことが出来る。同様に、上に述べた実施態様では、多
重スライスCT装置に関連して使うことができる。更
に、上に述べたように行われる走査を膵臓及び肝臓領域
に関連して説明したが、この走査は患者全体を含めてそ
の他の領域に対して行ってもよい。更に、コリメータ1
42は2つの向かい合うブレードを含んでいるが、2つ
の円筒を含むコリメータのようなこの他のコリメータを
上に述べた実施態様に関連して使うことができる。従っ
て、本発明の範囲は特許請求の範囲のみによって限定さ
れることを承知されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】CTイメージング装置の絵画的斜視図である。
【図2】図1に示した装置の簡略ブロック図である。
【図3】可変コリメータを持つCTイメージング装置の
簡略側面図図である。
【図4】時刻T1 におけるX線焦点スポット、可変コリ
メータ及び走査される領域を示す概略側面図である。
【図5】時刻T2 におけるX線焦点スポット、可変コリ
メータ及び走査される領域を示す概略側面図である。
【図6】本発明の1実施態様による時刻T1 及びT2
於けるX線焦点スポット、可変コリメータ及び走査され
る領域を示す概略側面図である。
【図7】本発明の別の実施態様に従って時刻T1 及びT
2 に於ける走査される領域に向かってX線ビームを投射
するX線焦点スポットを示す概略側面図である。
【図8】本発明の更に別の実施態様によるX線焦点スポ
ット、コリメータ及び走査される領域を示す概略側面図
である。
【図9】本発明の更に別の実施態様による、時刻T1
2 及びT3 に於けるX線焦点スポット、コリメータ及
び走査される領域を示す概略側面図である。
【符号の説明】
14 X線源 16、80、92 X線ビーム 18 検出器アレイ 20 検出器素子 46 テーブル 50、70、90 X線焦点スポット 52、72 可変コリメータ 54 扇形ビーム軸線 56、58、76、78 コリメータの開口 60、74、94 走査される領域 62、82、96 肝臓領域 64、84、98 膵臓領域 66、86、100 界面 88、102 移行領域

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 関心のある対象の螺旋走査の際、イメー
    ジング装置のスライス厚さを修正する方法に於いて、 第1のスライス厚さを用いて関心のある対象を走査する
    ステップと、 走査を中断せずに、前記第1のスライス厚さを第2のス
    ライス厚さに修正するステップとを含んでいることを特
    徴とするスライス厚さ修正方法。
  2. 【請求項2】 前記イメージング装置がその中に開口を
    持つガントリー及び患者テーブルを持ち、前記の第1の
    スライス厚さで関心のある対象を走査するステップが、
    第1のテーブル速度で患者テーブルをガントリーの開口
    の中で進行させるステップを有する請求項1記載のスラ
    イス厚さ修正方法。
  3. 【請求項3】 前記の第1のスライス厚さを修正するス
    テップが、前記テーブルの進行を停止せずに、前記第1
    のテーブル速度を修正するステップを有する請求項2記
    載のスライス厚さ修正方法。
  4. 【請求項4】 前記イメージング装置がX線ビームを放
    出するX線源、及び該X線ビームをコリメートする第1
    の開口を持つコリメータを有し、前記の第1のスライス
    厚さで関心のある対象を走査するステップが、前記コリ
    メータの第1の開口を前記X線源と整列させるステップ
    を有する請求項1記載のスライス厚さ修正方法。
  5. 【請求項5】 前記コリメータが第2の開口を有し、該
    第2の開口は前記第1の開口とは異なる寸法を持ち、前
    記の第1のスライス厚さを修正するステップが、前記コ
    リメータを回転させて前記第2のコリメータ開口を前記
    X線源と整列させるステップを有する請求項4記載のス
    ライス厚さ修正方法。
  6. 【請求項6】 前記の第1のスライス厚さを修正するス
    テップが、前記コリメータを掃引するステップを有する
    請求項5記載のスライス厚さ修正方法。
  7. 【請求項7】 前記イメージング装置がX線ビームを放
    出するX線源及びX線ビームをコリメートするコリメー
    タを含み、該コリメータは少なくとも2つの向かい合う
    要素を持ち、前記の第1のスライス厚さで関心のある対
    象を走査するステップが、前記コリメータの要素を第1
    の距離だけ隔てるステップを有する請求項1記載のスラ
    イス厚さ修正方法。
  8. 【請求項8】 前記の第1のスライス厚さを修正するス
    テップが、前記コリメータの要素を第2の距離だけ隔て
    るステップを有する請求項7記載のスライス厚さ修正方
    法。
  9. 【請求項9】 前記イメージング装置が少なくとも1つ
    の螺旋ピッチで関心のある対象を走査するように構成さ
    れており、前記の第1のスライス厚さを修正するステッ
    プが、螺旋ピッチを修正するステップを有する請求項1
    記載のスライス厚さ修正方法。
  10. 【請求項10】 更に、移行領域を確認するステップを
    含んでいる請求項1記載のスライス厚さ修正方法。
  11. 【請求項11】 前記の移行領域を確認するステップ
    が、調査用走査を行うステップを有する請求項10記載
    のスライス厚さ修正方法。
  12. 【請求項12】 前記イメージング装置が螺旋走査の
    間、データを収集するように構成されており、更に、前
    記確認された移行領域内で冗長な同じデータを収集する
    ステップを含んでいる請求項10記載のスライス厚さ修
    正方法。
  13. 【請求項13】 更に、前記の収集された同じデータを
    補間するステップを含んでいる請求項12記載のスライ
    ス厚さ修正方法。
  14. 【請求項14】 関心のある対象の螺旋走査の間、イメ
    ージング装置のスライス厚さを修正する装置に於いて、
    第1のスライス厚さを用いて関心のある対象を走査し、
    走査を中断せずに、前記第1のスライス厚さを第2のス
    ライス厚さに修正するように構成されているスライス厚
    さ修正装置。
  15. 【請求項15】 前記イメージング装置が開口を持つガ
    ントリー及び患者テーブルを持ち、前記第1のスライス
    厚さを用いて関心のある対象を走査する為に、第1のテ
    ーブル速度で前記テーブルをガントリーの開口内に進行
    させるように構成されている請求項14記載のスライス
    厚さ修正装置。
  16. 【請求項16】 前記第1のスライス厚さを修正する為
    に、前記テーブルの進行を停止せずに、第1のテーブル
    速度を修正するように構成されている請求項15記載の
    スライス厚さ修正装置。
  17. 【請求項17】 前記イメージング装置がX線ビームを
    放出するX線源及びX線ビームをコリメートする第1の
    開口を持つコリメータを含み、前記第1のスライス厚さ
    を用いて関心のある対象を走査する為に、前記コリメー
    タの第1の開口を前記X線源と整列させるように構成さ
    れた請求項14記載のスライス厚さ修正装置。
  18. 【請求項18】 前記コリメータが第2の開口を持ち、
    該第2の開口は第1の開口とは異なる寸法を持ち、前記
    第1のスライス厚さを修正する為に、前記コリメータを
    回転させて、前記コリメータの第2の開口を前記X線源
    と整列させるように構成された請求項17記載のスライ
    ス厚さ修正装置。
  19. 【請求項19】 前記イメージング装置がXビームを放
    出するX線源及びX線ビームをコリメートするコリメー
    タを含み、該コリメータは少なくとも2つの向かい合う
    要素を含み、前記第1のスライス厚さを用いて関心のあ
    る対象を走査する為に、前記コリメータの要素を第1の
    距離だけ隔てるように構成された請求項14記載のスラ
    イス厚さ修正装置。
  20. 【請求項20】 前記イメージング装置が少なくとも1
    つの螺旋ピッチで関心のある対象を走査するように構成
    されており、前記第1のスライス厚さを修正する為に、
    螺旋ピッチを修正するように構成された請求項14記載
    のスライス厚さ修正装置。
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