JPH10272498A - 泥土等のリサイクルシステム - Google Patents

泥土等のリサイクルシステム

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JPH10272498A
JPH10272498A JP8092497A JP8092497A JPH10272498A JP H10272498 A JPH10272498 A JP H10272498A JP 8092497 A JP8092497 A JP 8092497A JP 8092497 A JP8092497 A JP 8092497A JP H10272498 A JPH10272498 A JP H10272498A
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JP
Japan
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water
mud
precipitate
ready
mixing
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JP8092497A
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English (en)
Inventor
Haruyoshi Matsuoka
春吉 松岡
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MATSUOKA KOSAN KK
Original Assignee
MATSUOKA KOSAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】泥土等を有効に再利用するための効率的な処理
システムを提供すること。 【解決手段】(a)泥土等と凝集剤を混合して、沈殿物
と上澄み水とに分離する工程と、(b)得られた沈殿物
に中性の水溶性高分子剤と半水石膏とを有する乾燥固化
剤を混合して、含水率35重量%以下、コーン指数2以
上の固化処理土を調製する工程と、(c)前記上澄み水
を濾過して濾過水と残留物とに分離する工程と、(d)
前記残留物と他の泥土等と凝集剤を混合して、沈殿物と
上澄み水とに分離する工程と、得られた沈殿物と上澄み
水につき、前記(b)(c)の工程を実施する工程、と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、建築工
事、浚渫工事、地盤改良工事及び下水処理等に伴って排
出される泥土及び/又は泥水を乾燥し固化し(以下、乾
燥固化という。)、再利用可能な有用物とするシステム
に関し、詳しくは、泥土や泥水を早期に固化し、かつ有
効に利用できるような固化物を得られるシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建設現場等では、シールド工法や地中レ
ンペキ工法、SMW工法等により、多量の建設汚泥が排
出されている。これらの建設汚泥(泥土ないし泥水)
は、水分を多量に含んでいるとともにアルカリ性を呈し
ているために、廃棄処分する場合においても固化処理及
び中和処理を施す必要があった。このため、これらの泥
土ないし泥水(以下、単に泥土等という。)は、産業廃
棄物の中間処理場に搬入され、沈殿、濃縮、固化、乾燥
を経て廃棄処理されている。
【0003】通常、泥土等は、一旦、沈殿槽等に貯留さ
れて凝集剤等の添加によって凝集させ、沈殿物と上澄み
水とに分離される。ついで、沈殿物は、天日乾燥あるい
は乾燥固化剤によって乾燥固化され、上澄み水は脱水さ
れる。沈殿物を乾燥固化するのに、天日乾燥による場合
には、通常、2日ないし4日を要する。このため、広大
な土地が必要になる。また、固化処理剤による方法で
は、セメントあるいはセメント系固化材を使用するの
で、固化物はアルカリ性(pH8.7以上)を呈し、再
利用用途や廃棄場所が限定される。また、固化材を使用
しても、再利用可能にコーン指数を2以上とするために
は、24時間以上を要する。さらに、セメント系固化材
等による固化物は、雨水にさらされると濁水を発生し、
濁水による汚染を引き起こすことになる。
【0004】一方、上澄み水は、その後濾過され、濾過
水と残留物(ケーキ)とに分離されるが、濾過水は、ア
ルカリ性を呈するために、中和処理を施した後、河川等
に放流される。ケーキは、通常、粒径74μm以下の微
粒子を含んでいるために、乾燥すると粉末となって飛散
し大気汚染の原因となるため、さらに最終処分場に搬入
して処理しなければならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の泥土
等の処理システムにおいては、そのほとんどが廃棄処分
のための処理を行うのみであって、泥土等の再利用を目
的とした処理としてははなはだ非効率的であり、かつ不
十分であった。そこで、本発明では、泥土等を有効に再
利用するための効率的な処理システムを提供することを
その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための手段として、本発明者は、以下の発明を完成し
た。請求項1に記載の発明は、(a)泥土等と凝集剤を
混合して、沈殿物と上澄み水とに分離する工程と、
(b)得られた沈殿物に中性の水溶性高分子剤と半水石
膏とを有する乾燥固化剤を混合して、含水率35重量%
以下、コーン指数2以上の固化処理土を調製する工程
と、(c)前記上澄み水を濾過して濾過水と残留物とに
分離する工程と、(d)前記残留物と他の泥土等と凝集
剤を混合して、沈殿物と上澄み水とに分離する工程と、
得られた沈殿物と上澄み液につき、前記(b)(c)の
工程を実施する工程、とを備えた泥土等の処理システム
である。この処理システムによれば、建設現場等におい
て発生する泥土等を廃棄処理することなく、効率的に再
利用される。特に、上澄み水から分離された残留物が再
び泥土等と凝集剤に混合され、凝集され、固化処理され
ることにより、廃棄物となる残留物が固化処理土化され
る。この結果、残留物の廃棄処理が排除される。
【0007】請求項2に記載の発明は、(e)pHが
8.7以上の泥土等を中和処理する工程と、(f)中和
処理後の泥土等と凝集剤を混合して、沈殿物と上澄み水
とに分離する工程と、(g)得られた沈殿物に中性の水
溶性高分子剤と半水石膏とを有する乾燥固化剤を混合し
て、含水率35重量%以下、コーン指数2以上の固化処
理土を調製する工程と、(h)前記上澄み水を濾過して
濾過水と残留物とに分離する工程と、(i)前記残留物
と他の泥土等と凝集剤を混合して、沈殿物と上澄み水と
に分離する工程と、得られた沈殿物と上澄み水につき、
前記(g)(h)の工程を実施する工程、とを備えた泥
土等の処理システムである。この処理システムによれ
ば、pHが8.7以上の高アルカリ性の泥土等であって
も、廃棄処理することなく、効率的にリサイクルされ
る。特に、残留物の廃棄処理が排除される。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1及び2
に記載の泥土等の処理システムにおいて、さらに、
(j)前記濾過水で生コンクリートを混練する工程を備
えたことを特徴とするシステムである。この処理システ
ムによると、濾過水を処理することなく有効に再利用す
ることができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3記載の泥土等の処理システムにおいて、前記凝集剤は
生コンクリートであることを特徴とするシステムであ
る。このシステムによると、凝集剤として生コンクリー
トを用いることにより、廃棄処理していた生コンクリー
トを処理工程に再利用される。この結果、生コンクリー
トの廃棄処分が排除される。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4記載の泥土等の処理システムにおいて、前記固化処理
土は、pHが5.8〜8.6であることを特徴とするシ
ステムである。このシステムによると、固化処理土を広
い用途に再利用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、泥土等とは、泥
土ないし泥水をいう。泥土等は、その多くは、建設現場
等において発生する土(粘土及びシルト)と水とを主体
とし、含水率が35%以上のものである。具体的には、
地盤安定液を含む廃ベントナイト泥水、リバース工法等
に伴う廃泥水、含水率が高く粒子の微細な泥状の掘削突
土等がある。
【0012】本発明において凝集とは、泥土等に含まれ
る粒子を集合させて、沈殿物と遊離水とに分離すること
をいう。本発明においては、従来公知の各種凝集剤を使
用することができる。特に、本発明においては、生コン
クリートが凝集剤として好適に用いられる。ここに、生
コンクリートとは、セメント、水、骨材とを含む、セメ
ントによる凝結・硬化反応が始まる前の流動性を盛った
コンクリートである。この生コンクリートには、流動性
が維持されているものの、流動性が低く、もはや現場で
の打設工事には利用価値がなく廃棄処理の必要がある生
コンクリート(廃棄生コンクリート)も含まれる。
【0013】廃棄生コンクリートには、例えば、現場で
不要となってコンクリート製造工場に戻されるもどり生
コンクリートや、工場で試験的に配合した生コンクリー
ト等を挙げることができる。本発明では、生コンクリー
トとして、廃棄生コンクリートを用いることが有用であ
る。本発明によると、廃棄生コンクリートのための廃棄
処理をすることなく、そのまま泥土等の凝集剤として用
いることができるからである。
【0014】本発明において、生コンクリートの凝集作
用は、その構成材料であるセメント、骨材及び水の相互
作用によって発揮される。すなわち、生コンクリート中
のセメントペーストには、イオン化していないカルシウ
ムが豊富に残存しており、生コンクリートを泥土等と混
合することにより、大量のカルシウムイオンが泥水中に
溶出される。また、砂や砂利の沈降作用がカルシウムイ
オンによる凝集作用に複合され、泥土等の凝集に相乗効
果をもたらしている。なお、建設現場で発生する汚泥に
は、ベントナイト系泥水、あるいはポリマー系泥水とが
あり、いずれもカルボキシメチルセルロースをはじめ、
各種の有機物質が含まれており、夏期になると、凝集処
理時には腐敗し悪臭を発生しているが、凝集剤として生
コンクリートを用いることにより、腐敗を防止すること
ができる。
【0015】生コンクリートの泥土等への添加量は、生
コンクリート1m3 あたり、10vol %以上15vol %
以下が好ましい。10vol %未満では、凝集作用は認め
られるが、凝集に長時間を要し、15vol %を越えても
凝集効果や凝集時間は10vol %添加時と変化はないか
らである。
【0016】なお、生コンクリートの代わりに、生コン
クリートに水を加えてセメント成分からカルシウムイオ
ン等を溶出させて得たセメント溶出液を使用することも
できる。泥土等と生コンクリートとの混合は、汚泥処理
工場や、生コンクリート工場で行われるのが好ましい。
かかる場合には、泥土等の処理やもどり生コンクリート
の再利用が効率的に行われるからである。これらの工場
においては、建設現場等で発生し、コンテナダンプやバ
キュウム車により搬送され沈殿槽内に投入された泥土等
に生コンクリート等をはじめとする凝集剤が添加され、
攪拌、混合され、凝集反応が生じる。この結果、沈殿物
と上澄み水とが得られる。
【0017】得られた沈殿物は、乾燥固化剤を混合して
乾燥固化される。本発明で使用する沈殿物の乾燥固化の
ための成分は、中性の水溶性高分子剤と半水石膏と、さ
らには、必要に応じてクリンカアッシュを含有する。中
性の水溶性高分子剤とは、水に溶解して中性を呈する水
溶性高分子である。水溶性高分子剤は、沈殿物中の水分
を捕捉し、固定化する。この結果、水中に分散していた
懸濁粒子(土粒子)は、凝集しやすくなる。特に、この
成分は、土粒子の団粒化に寄与する。また、得られる固
化物のpHを中性に維持するには、かかる高分子剤も、
水に溶解した状態で中性である必要がある。ここで、中
性とは、pH5.8から8.6であることが好ましい。
より好ましくは、pH6.0〜8.0である。
【0018】水溶性高分子剤は、沈殿物中の水に溶け、
水分を取り込み、遊離水としての性質を失わせる(以
下、これを水の固定化という。)。この結果、土粒子が
凝集される。半水石膏は水分と反応して凝結硬化する。
すなわち、混合により、土粒子が均一分散された状態で
水の固定化、土粒子の凝集、凝結硬化が生じる。また、
混合に伴う水の固定化及び硬化により凝集した土粒子が
団粒化される。この状態で混合物を放置すると、さら
に、水の固定化や硬化がすすみ、反応が完了すると、土
粒子を含んで硬化された大きな粒子が形成される。得ら
れた粒子は、高分子剤、半水石膏、土粒子が、水の固定
化や硬化により一体化され硬化されているので、雨水な
どを被っても濁水を発生しない。また、固化物は、中性
を呈する。
【0019】このような中性の水溶性高分子剤として、
各種の市販品を使用することができる。例えば、三菱化
成(株)のポリビニールを主成分とする凝集剤でるソイ
ルハード、ヤマヒロ(株)のアルギン酸ナトリウムを主
成分とするマトマールD−2、及びFYゲル、東亜合成
(株)のアクリル酸樹脂を主原料とするアロンザップ等
があるが、これらのいずれも用いることができる。これ
らは、いずれも、そのpHは中性を呈する。
【0020】次に、半水石膏とは、分子式CaSO4
1/2H2Oの硫酸カルシウムである。半水石膏は、水と
混練すると水和し、凝結硬化する特性を有している。p
Hは中性(6〜7)である。半水石膏は、耐火用の建築
材料として、各種の石膏ボードとして、また、陶磁器、
金属の精密鋳造、歯科、外科医療および美術工芸などの
型材として広く活用されている。本発明では、沈殿物
に、この成分を添加することによって天日乾燥及びセメ
ント系固化材を使用する固化よりも早期に凝結し、硬化
し、所定強度を発現させることができる。特に、この成
分は、固化物のコーン指数の向上に寄与している。
【0021】半水石膏には、アルファ型とベータ型とが
存在するが、いずれであってもよい。半水石膏は、石油
の精製工程で発生する排煙脱硫石膏を加熱し、焼石膏と
したものを使用してもよい。また、廃棄型材を加熱処理
し、焼石膏としたものを使用してもよい。さらに、石膏
ボード工場からの廃棄の半水石膏を用いてもよい。
【0022】クリンカアッシュとは、火力発電所のボイ
ラー内等で、石炭の燃焼によって生じた石炭灰の粒子が
相互に凝集して形成された多孔質な塊状の石炭灰を破砕
してえられたものである。主成分は、SiO2 とAl2
3 である。一般には、破砕に際して粒度調整されてお
り、ほとんどが細礫と粗砂であり砂に近い粒度を示して
いる。5〜20mmと5mmアンダーと3mmアンダー
の3種が市販されているが、本発明では、表面積の多い
3mmアンダーを使用するのが好ましい。クリンカアッ
シュは、水分を吸水し保水するので、含水率の高い沈殿
物であっても、容易に、乾燥固化された固化物が得られ
る。
【0023】クリンカアッシュには、径0.2〜20μ
mの微細な孔隙が多数存在する孔隙構造になっているこ
とから、吸水性、保水性に優れている。したがって、特
に、この成分は、含水率の高い沈殿物の早期乾燥固化に
寄与する。また、圧縮強度が高く、コーン指数の向上に
寄与している。圧縮強度が30kgf/cm 2 以上を有
するものを使用するのが好ましい。
【0024】沈殿物に乾燥固化のための成分を添加する
のに際しては、これらの成分を予め混合したものを同時
に添加しても、各成分をそれぞれ別々にしかもほぼ同時
に添加しても、これらの構成成分が沈殿物に対して奏す
る作用は、固化材として添加する場合と同様である。沈
殿物に対して添加する各成分の添加量は、使用する泥土
の含水率や固化時間、要求されるコーン指数により選択
される。沈殿物の含水率が比較的低い場合、例えば、含
水率が35wt%以上50wt%未満の場合には、沈殿
物100重量部に対して高分子剤は0.0075重量部
以上0.03重量部以下が好ましい。この場合、半水石
膏の添加量は沈殿物100重量部に対して9.97重量
部以上9.9925重量部以下が好ましい。
【0025】沈殿物の含水率が比較的高い場合、例え
ば、含水率が50wt%以上85wt%未満の場合に
は、沈殿物100重量部に対して高分子剤は、0.07
重量部以上0.105重量部以下であることが好まし
い。また、半水石膏は、17.5重量部以上19.95
重量部以下が好ましい。さらに、この場合には、クリン
カアッシュを添加することが好ましく、その添加量は1
4重量部以上14.945重量部以下が好ましい。沈殿
物の含水率が高い場合、例えば、含水率が85wt%以
上99.5wt%未満の場合には、沈殿物100重量部
に対して高分子剤は、0.06重量部以上0.18重量
部以下であることが好ましい。また、半水石膏は、2
8.8重量部以上29.94重量部以下が好ましい。さ
らに、この場合には、クリンカアッシュを添加すること
が好ましく、その添加量は28.8重量部以上29.9
4重量部以下が好ましい。
【0026】固化物を評価するには、固化物のコーン指
数を測定する。コーン指数は、トラフィカビリティーの
指標であり、トラフィカビリティーとは、建設機械の走
行性、作業性を示す。すなわち、コーン指数〔単位:kg
f/cm2 〕が、3以上であれば、湿地ブルドーザーが走行
でき、コーン指数が2以上であれば、超湿地ブルドーザ
ーが走行できる。コーン指数は、コーンを土中に貫入さ
せたときの貫入抵抗力をコーンの底面積で除した値をい
う。なお、コーン指数は、土質工学会基準(JSF T 716)
に基づいて測定される。各現場等で発生する発生土の土
質区分について、コーン指数が基準とされてコーン指数
の値に応じて各種用途が決められており、指数が2以上
あれば、埋め立て用として使用することができる。した
がって、得られた固化物について、コーン指数が測定さ
れ、コーン指数に応じて各種土質材料として、表1に示
す各種用途に有効利用される。
【0027】
【表1】
【0028】一方、得られた上澄み水は、濾過されて、
濾過水と残留物(ケーキ)とに分離される。濾過水は、
セメント成分に由来するカルシウムイオン等を含むこと
から、強いアルカリ性を呈しており、処理工場外へ排出
するには、中和する必要がある。中和することにより、
工場外へ排出、放流可能となる。さらに、この濾過水
を、生コンクリートの製造に使用する練り混ぜ水として
使用することとすれば、中和することなく、そのまま再
利用することができる。本発明において、特に、凝集剤
を用いることなく生コンクリートを凝集剤として用いる
場合には、練り混ぜ水に他の凝集剤が混入している場合
のような、生コンクリート及び硬化コンクリートの物性
等への悪影響のおそれがない。特に、凝集剤としてもど
り生コンクリートを用いる場合には、もどり生コンクリ
ートを生コンクリート工場において有効かつ効率的に再
利用できる。
【0029】残留物は、通常、74μm以下の微粒子を
含んでおり、そのまま廃棄処理することができない。本
発明においては、この残留物を、再び、泥土等と混合
し、凝集、乾燥固化することにより、このシステム内で
リサイクルし、有用な固化処理土とする。このように、
本発明によれば、泥土等をほとんどを廃棄することな
く、有用物としてリサイクルすることができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1ないし5に記載の発明による
と、泥土等を効率よく再利用することができる。
【0031】
【実施例】
(実施例1)工事現場から搬入された泥土につき、その
含水率、pH、コーン指数、及び流出水につき試験を行
い、第1次沈殿槽に投入し、この泥土100重量部に対
して、10重量部の生コンクリートを凝集剤として添加
し、15分間攪拌した後、自然放置した。その後、生コ
ンクリートの凝集効果により、上澄み水と沈殿物とに分
離した。上澄み水を受水槽に移した後、残った沈殿物1
00重量部に対して、半水石膏とクリンカアッシュと中
性の水溶性高分子剤(三菱化成株式会社製商品名ソイル
ハード)とがそれぞれ50:50:0.1(重量比)と
からなる乾燥固化剤30重量部を添加し混合した後、乾
燥場で乾燥させた。なお、本例の実施時期は8月であっ
たが、生コンクリートを凝集剤として添加することによ
り、凝集工程において悪臭を発生することがなかった。
使用した生コンクリートの配合は以下のとおりであっ
た。 普通ポルトランドセメント 294 kg/m3 粗骨材 943 kg/m3 細骨材 825 kg/m3 混和材 3.822kg/m3 水 176 kg/m3
【0032】乾燥後の固化土についても、処理前の泥土
と同様に、pH、含水率、コーン指数及び流出水につい
て試験した。pHは、固化処理土と水とを容積で同量採
取し、よく混合した後、pHメータで測定した。含水率
は、赤外線水分計により測定し、コーン指数は土質工学
会基準(JSFT 716 )に基づいて測定した。流出水
については、泥土あるいは固化処理土を水にさらして流
出した水を観察することにより評価した。
【0033】
【表2】
【0034】この表に示すように、本実施例により得ら
れた固化処理土は、pH、含水率、流出水、コーン指数
とも良好であり、骨材、埋め立て用土、さらに、園芸用
土とい用いることができる。また、得られた固化処理土
が雨水にさらされても流出水は濁らないので、埋め立て
用土として用いた場合においても、水質汚濁の原因を作
らない。
【0035】(実施例2)本例では、高アルカリ性の泥
土の固化処理について説明する。本例で用いた高アルカ
リ性の泥土の、pH、含水率、流出水、コーン指数を表
2に示す。高アルカリ性の泥土の場合、まず、泥土の全
体を中和処理する。この泥土1000リットルに対し
て、中和剤(希硫酸)100リットルを添加して、pH
を5.8〜8.6の範囲内とした後、さらに実施例1と
同様の条件で、凝集させ、乾燥固化剤を用いて固化処理
を行った。得られた固化処理土について評価した。結果
を表2に示す。
【表3】 この結果から明らかなように、高アルカリ性の泥土であ
っても、本例によれば、再利用可能な有用土とすること
ができる。
【0036】(実施例3)本例では、実施例2で発生し
た上澄み水の濾過水について評価した。評価項目とし
て、透視度と、塩化物量とした。透視度は、透視度計に
より測定した。塩化物量は、ドロップテスト法により測
定した。実施例2での処理の効果を把握するために、受
け入れ時の泥土についても、同様の項目について評価し
た。結果を表3に示す。
【表4】 この結果から、明らかなように、本例の濾過水は、JI
S規格の生コンクリート用の練り水の規格を満たしてい
た。
【0037】また、この濾過水と同時に得られた残留物
を、再び、実施例2の泥土の凝集工程に加えたところ、
実施例2と同程度の固化処理土と及び本例の濾過水と同
等の濾過水が得られた。また、濾過水と同時に得られた
残留物の量は、通常の処理で発生する残留物量と同程度
であった。
【0038】(実施例4)実施例1で得られた固化処理
土について、ふるいを用いてその粒度分布を調べた結果
を表4に示す。さらに、市販の園芸用の骨材についても
同様の方法で粒度分布を測定し、その結果を併せて表4
に示す。なお、表4における分布値は、累加残留%であ
る。
【表5】 この結果から明らかなように、実施例1の固化処理土
は、市販の園芸用骨材とほぼ同等の粒度分布を示してお
り、市販の園芸用骨材の代替品として使用できることが
明らかであった。
【0039】さらに、この固化処理土を園芸用骨材とし
て用いた場合の効果を市販骨材と対比した。すなわち、
市販の骨材(朝明砂(商品名)、材質 花崗岩、粒径5
mm以下)60重量部と実施例1の固化処理土40重量
部を混合したものを試験例の骨材とし、試験例と同一の
市販の骨材60重量部に5mm以下の粒径の市販の骨材
40重量部を混合して比較例の骨材とした。これらの骨
材の70部に対して、体積比で園芸用土30部を混合し
て、それぞれ床材とした。
【0040】各床材15kgをプランターにいれて、小
松葉を植えて、40日経過後に、床材の吸水性、保水
性、pH、植物の根腐れの有無を確認した。結果を表5
に示す。
【0041】
【表6】 この結果から明らかなように、市販骨材のみからなる比
較例の床材に比較して、一部に固化処理土を含有する試
験例の床材の方が、吸水性、保水性、根腐れ、pHのい
ずれの項目においても、良好な結果を示した。
【0042】(実施例5)本例では、実施例4と同様、
実施例1で得られた固化処理土を、生コンクリート用骨
材として1部使用し、コンクリートの打設試験を行っ
た。実施例1で得た固化処理土を骨材の一部と使用し
て、試験例の生コンクリートを調製し、市販の骨材を使
用して比較例の生コンクリートを調製した。それぞれの
配合は、表6に示すとおりとした。なお、粗骨材は、川
砂利を用い、細骨材は、川砂を用いた。
【表7】
【0043】生コンクリートの調製に際しては、コンク
リートの呼び強度210、スランプ18、粗骨材の最大
寸法25mmを選定して材料とした。フレッシュコンク
リート試験及び硬化コンクリート試験は、いずれもJI
Sの試験方法に従って行った。試験結果を表7に示す。
【0044】
【表8】 *1は、JISA1101、*2はJISA1128、*3はJISA110 8、*4はJISA5308の付属書5に基づいて試験した。
【0045】この結果から明らかなように、固化処理土
を生コンクリートの骨材の一部として使用しても、得ら
れた生コンクリート及び硬化コンクリートは基準を満た
しており、得られた固化処理土は生コンクリート用骨材
として十分に使用できることがわかった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)泥土等と凝集剤を混合して、沈殿物
    と上澄み水とに分離する工程と、 (b)得られた沈殿物に中性の水溶性高分子剤と半水石
    膏とを有する乾燥固化剤を混合して、含水率35重量%
    以下、コーン指数2以上の固化処理土を調製する工程
    と、 (c)前記上澄み水を濾過して濾過水と残留物とに分離
    する工程と、 (d)前記残留物と他の泥土等と凝集剤を混合して、沈
    殿物と上澄み水とに分離する工程と、得られた沈殿物と
    上澄み水につき、前記(b)(c)の工程を実施する工
    程、 とを備えた泥土等の処理システム。
  2. 【請求項2】(e)pHが8.7以上の泥土等を中和処
    理する工程と、 (f)中和処理後の泥土等と凝集剤を混合して、沈殿物
    と上澄み水とに分離する工程と、 (g)得られた沈殿物に中性の水溶性高分子剤と半水石
    膏とを有する乾燥固化剤を混合して、含水率35重量%
    以下、コーン指数2以上の固化処理土を調製する工程
    と、 (h)前記上澄み水を濾過して濾過水と残留物とに分離
    する工程と、 (i)前記残留物と他の泥土等と凝集剤を混合して、沈
    殿物と上澄み水とに分離する工程と、得られた沈殿物と
    上澄み水につき、前記(g)(h)の工程を実施する工
    程、 とを備えた泥土等の処理システム。
  3. 【請求項3】請求項1及び2に記載の泥土等の処理シス
    テムにおいて、さらに、(j)前記濾過水で生コンクリ
    ートを混練する工程を備えたことを特徴とするシステ
    ム。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3記載の泥土等の処理シス
    テムにおいて、前記凝集剤は生コンクリートであること
    を特徴とするシステム。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4記載の泥土等の処理シス
    テムにおいて、前記固化処理土は、pHが5.8〜8.
    6であることを特徴とするシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002177992A (ja) * 2000-12-07 2002-06-25 Yoshino Gypsum Co Ltd 土壌処理材組成物
JP2004339377A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Es Techno:Kk 高分子固化剤
JP2008246390A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 高含水率pcb汚染物の加熱処理方法

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