JPH10272735A - 磁性体含有積層紙 - Google Patents

磁性体含有積層紙

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JPH10272735A
JPH10272735A JP8028797A JP8028797A JPH10272735A JP H10272735 A JPH10272735 A JP H10272735A JP 8028797 A JP8028797 A JP 8028797A JP 8028797 A JP8028797 A JP 8028797A JP H10272735 A JPH10272735 A JP H10272735A
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JP
Japan
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magnetic
paper
magnetic material
metal
fiber
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Application number
JP8028797A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Tachibana
宏泰 立花
Yukiko Suzuki
由紀子 鈴木
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着剤を用いずに、磁性体を内部に保持した磁
性体含有積層紙。 【解決手段】紙基材1上に磁性体2を配置し、その上に
紙3を積層し、線圧500〜2500kg/cmで2本
のロールからなるニップ部4に通紙し、カレンダー処理
を行うことにより一体化したことを特徴とする磁性体含
有積層紙5。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の磁性体含有積層紙
は、高いセキュリティーを有することを要求される有価
証券、有価証書、切手、各種証明書、紙幣、プリペイド
カード、キャッシュカード、乗車券、定期券、通行券、
IDカード等の材料として使用することを目的として供
される磁性体含有積層紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、有価証券、有価証書、切手、各種
証明書、紙幣、プリペイドカード、キャッシュカード、
乗車券、定期券、通行券、IDカード等プリペイドカー
ド、キャッシュカード、クレジットカード、IDカード
等に対する偽造が社会的な問題となっている。偽造防止
の為に、蛍光インク等を用いた印刷(特開昭59−13
5451号公報)、不可視インクを用いた印刷(特開昭
63−116286号公報)、ホログラムを利用したも
の、サーモクロミック色素を利用したもの等が考案され
ている。
【0003】また、書き換え不可能な磁気バーコード等
を磁気カードに設けることにより、固有情報を付与しよ
うとする試みもなされている。例えば、特開平1−26
9227号公報、特開平2−98498号公報、特開平
3−252901号公報、特開平5―318974号公
報等、特開平8−55338号公報等参照。磁性をもつ
繊維を紙に漉き込み、これを磁気センサーで走査する事
により得られる信号を真偽判定に用いて偽造防止をはか
ろうという試みも提案されている。(特開平7―156
583号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁性繊
維等を漉き込む場合、磁性金属、例えば磁性金属繊維等
が紙の厚み方向に分散しており、深さが一定でない。そ
のため、磁性金属に対する検出器は深さ方向に信号出力
が依存しない特殊な検出器を用いるか、検出器間に深さ
方向に対する感度に個体差が無いように正確な調整が必
要である。また、漉き込む際に磁性金属が原料スラリー
に均一に分散するような工夫が必要であった。さらにま
た、表面近傍にも磁性金属繊維等が存在しているため
に、使用に伴なって表面から磁性金属が脱落し磁性金属
に対応する固有信号が変化してしまう恐れがあった。
【0005】これに対する対策として、2枚のフィルム
または紙の間に磁性金属を置き、接着剤によって貼り合
わせ積層化する方法も考えられる。しかしながら、接着
剤を使う張り合わせにより積層化した磁性金属含有フィ
ルムは、耐久性の点では有利なものの、使用後に再利用
が難しく、重金属を含む廃棄物となるため、環境保護、
資源の有効利用の観点から望ましいとは言い難い。ま
た、紙を用いた場合であっても、積層化する工程におい
て接着剤を用いる為に生分解性がなく、また再生紙にも
し難い等の欠点があった。
【0006】さらにこれら接着剤を用いて紙またはフィ
ルムを貼りあわせる場合、接着剤塗布装置、乾燥装置等
が必要で、しかもその装置類のメンテナンス、清掃等に
手間がかかる。また、印刷、打ち抜き、裁断等の工程に
於いて接着剤成分が切断面から染み出して、装置等を汚
す危険があった。従って、本発明は接着剤を用いずに、
磁性体を内部に保持した磁性体含有積層紙を供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁性体含有
積層紙は、紙基材上に磁性体を配置し、その上に紙を積
層し、線圧500〜2500kg/cmで2本のロール
からなるニップ部に通紙し、カレンダー処理を行うこと
により一体化したことを特徴とする。また、磁性体が磁
性を持つ金属およびまたは該金属の化合物を含む粉体、
繊維、薄膜のうちのいずれか少なくとも一つであっても
良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下にその内容を説明する。なお
本発明に於いて「磁性金属」というのは「磁性をもつ金属
(鉄、ニッケル等)単体」および「磁性を持つ金属の化
合物(酸化物、合金等)」をさすものである。また、
「磁性金属含有」という場合、「磁性を持つ金属を含有
する」あるいは「磁性を持つ金属の化合物(酸化物、合
金等も含む)を含有する」事をさす。また、磁性体とは
磁性を持つ金属およびまたは該金属の化合物を含む粉
体、繊維、薄膜をいう。
【0009】本願発明者らは2枚以上の紙の間に磁性を
持つ金属および磁性を持つ金属の化合物を含む粉体、繊
維、薄膜のうちいずれか少なくとも一つの磁性体を配置
し、2本のロールからなるニップ間に線圧500〜25
00kg/cmで通紙すると驚くべき事に接着剤を用い
ずに一体化した磁性体含有積層紙を作製する事が出来る
事を見出した。図1に本発明の磁性体含有積層紙の製造
工程を模式的に示した。紙1上に磁性体散布器6によっ
て磁性体2を配置し、さらに別の紙3を重ね、2本のロ
ールからなるニップ部4に線圧500〜2500kg/
cmで通紙すると、磁性体含有積層紙5が得られる。通
常、紙に対してカレンダー処理を行う場合、線圧200
kg/cm以下で行うため、本願発明のように一体化し
た積層紙を得る事は不可能であった。
【0010】本方法で得られた磁性体含有積層紙は、金
属繊維等を直接紙に漉き込む方法とは異なり、表面に磁
性体等が露出していないため、セキュリティ性が高く、
しかも使用に伴って磁性体等が表面から脱落して磁性体
に対応する固有信号が変化する恐れもない。本発明によ
って得られた磁性体含有積層紙の表面に種々の表面処
理、例えば耐水化処理、帯電防止処理、光沢層、耐薬品
層、溶剤バリヤー層の設置等の表面処理を施してもよ
い。
【0011】本発明によって得られた、磁性体含有積層
紙は、印刷、裁断等の工程を経て、証書、証券等として
用いる事が出来る。また、本発明によって得られた、磁
性体含有積層紙に磁気記録層、感熱記録層等を設けて、
磁気カード、プリペイドカード、乗車券等に用いる事も
出来る。本発明によって得られた磁性体含有積層紙は主
たる材料が紙である事と、積層化処理の工程で接着剤を
使用していない為に、使用後のリサイクル処理の際に、
容易に離解することができ、パルプと磁性金属等との分
離を容易に行う事が出来るという極めて優れた特質を有
している。パルプ分は再生紙原料として用いる事ができ
るため資源の有効利用の面からみても望ましい素材であ
る。
【0012】本発明によって得られた磁性体含有積層紙
は積層化処理の工程で接着剤を使用していない為に、印
刷、打ち抜き、裁断等の工程に於いて接着剤成分が切断
面から染み出して、装置等を汚す心配もない。さらにま
た、高い圧力を印加した事により、紙繊維同士の絡み合
いが一層強固になるため、切断や打ち抜きの工程におい
て、切断面が毛羽立ったり繊維が脱落したりする事が少
ないため、良好な被切断特性を示す。従って、磁気カー
ド、乗車券、有価証券等の用途に応用する場合、加工工
程において扱い易い優れた素材といえる。
【0013】従来、磁気カード等の基材として紙を主体
とした素材は、表面平滑性、剛性等の点からプラスチッ
クフィルムを主体とした素材に大きく劣るため、用途が
限定されてきた。しかしながら、本発明によって得られ
た磁性体含有積層紙は積層化処理の工程で特異といえる
ほど高い圧力を印加しているため、紙でありながら高い
平滑性を有し、なおかつ高い剛性を示すために、磁気カ
ード等の基材として好適である。
【0014】また、従来の紙は磁気カードに加工する際
に、塗料等が内部に浸透するために磁気記録層用の塗料
を塗布する前に、溶剤バリアー層等の塗布等の下地処理
が必要なことが難点であった。これに対し、本願発明の
磁性体含有積層紙は積層化処理の工程で極めて高い圧力
を印加しているため、極めて高い緊度を持つ。そのた
め、通常の紙の領域を超えた高い溶剤バリアー性を示す
ため下地処理が不要という利点がある。
【0015】また、磁気カードの基材として用いる場
合、従来から用いられてきたPET等のプラスチックフ
ィルムを基材とした磁気カードとは異なり、素材が紙で
ある事から印刷時のインキのセット性が良好でUVイン
キ、水無し版等の特殊な印刷手法を用いずに良好な印刷
を施す事が容易である。また、前述のように紙繊維同士
の結びつきが極めて強固である為に、表面強度が高く紙
粉の発生も抑制される。
【0016】本発明により得られた積層紙中の磁性金属
は、磁気ヘッド、ホール素子、MR素子、コイル等の磁
気的センサーを用いて検出することが出来る。また、検
出方法として超音波、マイクロ波、渦電流等による金属
検知センサーを用いて検出することも可能である。セン
サーとしては1種あるいは複数の種類のセンサーを併用
することも可能である。検出センサーは被検出物の一部
を走査するように配置してもよく、複数の箇所、または
全面を走査するように配置してもよい。
【0017】前記、磁性金属検出センサーで本発明の磁
性体含有積層紙を材料とした被検出物を走査すれば、被
検出物中の磁性金属の分布に対応した出力が得られる。
この出力を数値化し、各被検出物の固有情報として記憶
しておけば、その後前記磁性金属検知センサーで被検出
物を走査し、得られた信号とあらかじめ記憶しておいた
固有情報とを比較する事により、被照合物の真贋を容易
に判定する事ができる。
【0018】照合用の情報は照合機に記憶してもよく、
また照合機からネットワークを通じて別の装置に記憶し
てもよく、被照合物自体に磁気記録等の方法で保存して
もよい。本発明の磁性体含有積層紙は、磁性体を紙上に
配置する工程において、その配置がランダムになるよう
な手段、例えば散布等の方法を用いると、得られた積層
紙と全く同じように磁性体を配置する事は非常に困難で
且つ時間、コスト共に要するために偽造は事実上不可能
になる。
【0019】本発明で処理される紙の原料のパルプは特
に限定されないが、通常用いられる針葉樹クラフトパル
プ、広葉樹クラフトパルプ等の化学パルプ、GP,TM
P,MP等の機械パルプ、麻、ケナフ等の非木材原料か
ら得られるパルプ、古紙パルプ等を用いる用いる事が出
来る。本発明に使用する紙の抄紙方法は、特に限定され
ないが、長網多筒抄紙機、長網ヤンキー抄紙機、丸網抄
紙機等を用いることが出来る。
【0020】また、本発明の効果を阻害しない限りにお
いて、原紙中に有機及び無機の填料、並びに化学薬品
(助剤)等が使用可能である。本発明に用いられる磁性
粉としては、鉄、ニッケル、コバルト等の金属およびパ
ーマロイ、センダスト、ステンレス等の合金、フェライ
ト類等金属酸化物などがあげられる。
【0021】本発明に用いる磁性体繊維としては、磁性
金属繊維および磁性金属を含む繊維を用いる事が出来
る。磁性金属繊維としては、特に限定されないが、鉄、
ニッケル、コバルト等の金属およびパーマロイ、センダ
スト、ステンレス等の合金等の磁性を持つ材料をを延
伸、切削によって繊維状に加工したものが用いられる。
繊維長に関しては特に限定されないが、繊維を紙上に配
置する工程の作業性の面から100μm〜2cm程度が
望ましい。繊維径は細すぎると製造コストが増大し、太
すぎると可撓性や、積層化後の表面平滑性に対する影響
が出るために望ましくなく、0.5〜500μmが望ま
しい。
【0022】磁性金属を含む繊維としては、磁性金属粉
末または磁性金属微細繊維を樹脂と混練し、溶融乾式紡
糸した繊維を用いることが出来る。また、磁性金属粉末
または磁性金属微細繊維を樹脂溶液に分散し、これを湿
式紡糸して製造した繊維を用いても良い。繊維中の磁性
金属の量は多すぎると紡糸が困難になり、また得られた
繊維の強度が不足する。逆に磁性金属の量が少なすぎる
と、積層紙中の磁性金属の存在、位置を検出するのが困
難になる。従って、樹脂、磁性金属の種類によっても異
なるが、繊維中の磁性金属の量は10〜80重量%とす
るのが望ましい。繊維径は細すぎると紡糸が困難にな
り、太すぎると可撓性や、積層化後の表面平滑性に対す
る影響が出るために望ましくなく、0.5〜500μm
が望ましい。樹脂の材質は特に限定されないが、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等の各種ポリオレフィン類、P
ET等各種ポリエステル類、ポリスチレン類、ポリアリ
レート類、ポリメタクリレート等の各種アクリル樹脂
類、各種レーヨン類、各種ナイロン類等を用いる事が出
来る。
【0023】また、磁性金属を含む繊維中に必要に応じ
て、酸化防止剤等の薬品、各種顔料等を添加してもよ
い。本発明において用いられる磁性体の薄膜とは、磁性
金属単体の薄膜、磁性金属を含有するプラスチックフィ
ルム、プラスチックフィルム上に蒸着、塗工、メッキ等
の方法を用いて磁性材料の層を設けた物をいう。また、
磁性体を含む磁性体インク,磁性体トナーや塗液を紙基
材上に印刷、塗工して得られる薄膜や、磁性金属を蒸
着、メッキ等して得られる薄膜をも含む。
【0024】磁性材料の層の素材としては磁性を持つ物
質であればよく特に限定されないが、鉄、ニッケル、コ
バルト等の金属およびパーマロイ、センダスト等の合
金、フェライト類等金属酸化物などがあげられる。蒸着
膜の磁性材料として軟磁性体を用いてもよく、強磁性体
を用いて磁性フィルム自体に磁気記録を施すことも可能
である。
【0025】プラスチックフィルムの素材は特に限定さ
れないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等の各種ポリ
オレフィン類、PET等各種ポリエステル類、ポリメタ
クリレート等の各種アクリル樹脂類、各種レーヨン類、
各種ナイロン類等を用いる事が出来る。磁性体フィルム
の厚みは特に限定されないが、余り厚すぎると積層化処
理に支障をきたすので800μm以下が望ましい。
【0026】紙の全面に磁性体フィルムを配置した場
合、張り合わせ工程において十分な接着強度が得られな
い場合があるので、磁性体フィルムの配置面積は紙基材
の80%以内にとどめることが望ましい。磁性体フィル
ムは任意の手段をもちいて、ストライプ、網点、多角
形、格子等の幾何学模様等状に形成したのち配置しても
よい。また、任意の画像、文字、図形、バーコード状に
しても良い。磁性体フィルムの配置はランダムになるよ
うに行っても良い。
【0027】磁性体粉、磁性体繊維あるいは磁性体フィ
ルムを紙上に配置する方法としては、特に限定されない
が、散布、磁気的吸着、静電気的吸着、塗工、転写、印
刷等の方法を用いることが出来る。配置する場所は、被
処理紙の全面に施してもよく、また検出装置の検出部位
のみに対応する場所に限定して配置してもよく、また各
種図形、画像、文字状に配置してもよい。配置する面積
は積層化の工程で接着を阻害しない限りに於いて任意に
設定できるが、接着強度の点から通常、紙基材の80%
以内にとどめる事が望ましい。
【0028】磁性体繊維を紙上に配置する方法として、
あらかじめ織布、不織布の形状に加工してから紙上に配
置する方法を用いてもよい。本発明に用いられる、磁性
体蒸着膜の素材としては磁性を持つ物質であればよく、
特に限定されないが、鉄、ニッケル、コバルト等の金属
およびパーマロイ、センダスト等の合金、フェライト類
等金属酸化物などがあげられる。蒸着膜の磁性材料とし
て軟磁性体を用いてもよく、強磁性体を用いて蒸着膜自
体に磁気記録を施すことも可能である。蒸着膜を被処理
紙全面に形成した場合、張り合わせ工程において十分な
接着強度が得られない場合があるので、蒸着面積は紙基
材の80%以内にとどめることが望ましい。蒸着はマス
ク等の任意の手段をもちいて、ストライプ、網点、多角
形、格子等の幾何学模様等状に形成してもよい。また、
任意の画像、文字、図形、バーコード状にしても良い。
蒸着方法は特に限定されず、通常の蒸着、スパッタリン
グ、イオンプレーティング法等既知の方法、装置を用い
て行う事が出来る。蒸着膜を直接紙上に形成せずに、転
写等の方法を用いて紙上に形成してもよい。
【0029】本発明に用いられる磁性体インキとして
は、磁性金属を含むインキであればよく、特に限定され
ない。磁性体インキ中の磁性材料は磁性を持つ物質であ
ればよく特に限定されないが、鉄、ニッケル、コバルト
等の金属およびその合金、パーマロイ、センダスト、ス
テンレス等の合金、フェライト類等金属酸化物などがあ
げられる。磁性体インキ中の磁性材料の含有量は、少な
いと磁気センサーによる検出が不可能になり、多すぎる
とインキとしての性質が劣るため、インキ固形分に対し
5〜80重量%が望ましい。
【0030】磁性体インキを紙上に配置する方法として
は、特に限定されないが、オフセット印刷、グラビア印
刷、凸版印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の印刷
が挙げられる。また、磁性体インキとして磁性トナーを
用いて電子写真方式、例えばレーザープリンターを用い
て印刷してもよい。印刷する場所は、被処理紙の全面に
施してもよく、また検出装置の検出部位のみに対応する
場所に限定して印刷してもよく、また各種図形、画像、
文字状に印刷してもよい。印刷面積は、積層化の工程で
積層化を妨げる事が無い限りにおいて、目的、用途に応
じて任意に設定する事が出来る。積層化処理を行う際に
使用する装置は、ロール間のニップにおいて線圧500
〜2500kg/cmを印加する事の出来る、少なくても一
対のロールを有する装置を用いる。例えばカレンダー装
置、多段カレンダー装置等を用いる事が出来る。加圧す
るのに用いるロールの材質は金属、セラミック等硬度の
高い材質であることが望ましい。コットン、各種ゴム等
硬度の低い材質を用いた場合、ニップ部が圧力によって
変形する事により、所望の圧力が被処理紙に印加できな
いばかりか、被処理紙が損傷する場合がある。
【0031】加圧するのに用いるロールは、被処理紙に
巾方向に渡って均一な圧力が印加されるように適切なク
ラウンをもたせておいてもよい。積層化処理に必要な圧
力は2本のロールのニップ間隙を一定に固定し紙がニッ
プを通過する時に圧力を生じる様にしてもよく、また油
圧シリンダー等でニップ圧を制御してもよい。
【0032】磁性体を紙上に配置する工程と、高圧処理
して積層化する工程は連続して行ってもよく、また別工
程で行っても良い。磁性体を紙上に配置する工程および
積層化処理工程はウェブ状で行ってもよく、また裁断し
てシート状にしたものを枚葉で処理してもよい。積層化
する際に、通常は2枚の紙に対して積層化を行うが、3
枚以上の紙を重ねて一度に積層化処理する事も可能であ
る。また、積層化処理工程を繰り返し行い、任意の枚数
の紙を積層化してもよい。
【0033】積層化処理時の2本のロール間のニップ線
圧は500〜2500kg/cmが望ましい。ニップ線圧が
高すぎると、紙の一部分だけが伸びたり、繊維の損傷を
生じ、均一な積層紙を得ることが困難になる。逆に2本
のロール間のニップ線圧が500kg/cm 未満では十分な
接着強度を得られない。積層化処理時に加圧による効果
を高めるためにロールを加熱して積層化処理を行う事も
可能である。その際のロールの表面温度は、高すぎると
紙中の水分が急激に蒸発する事による火ぶくれ(ブリス
ター)が生じたり、紙の変色等を生じる事があるので3
00℃以下が望ましい。
【0034】積層化処理時にロール間を通紙する速度は
紙の材質、厚み、水分量、印加圧力等によって異なるた
め一概には言えないが、10〜500m/分が望まし
い。積層処理時の紙中の水分は、得られる積層紙の接着
強度の面で2〜15%が望ましい。紙中の水分を調整す
るために、張り合わせ面の少なくとも一方の面に水を供
給し表面を濡らしてから積層化処理を行ってもよい。
【0035】
【実施例】
実施例1 厚さ100μmのケント紙上に、巾5mmのストライプ
状にフェライト粉を散布した。このような散布状態にあ
る実施例1の磁性体含有紙の斜視図を図2に示した。こ
の上に、厚さ100μmのケント紙を重ね、2本の金属
ロールからなるニップ部に線圧800kg/cmで通紙
し、積層化した。得られた磁性体粉含有積層紙は完全に
一体化していた。
【0036】この磁性体含有積層紙の表面を磁性粉で形
成したストライプと直交する方向にMR素子を用いた磁
気センサーで走査したところ、磁性粉の位置に対応して
均一な出力が得られた。
【0037】実施例2 厚さ100μmのケント紙上に、太さ10μm、長さ2
〜4mmのSUS304金属繊維を3000本/m2 で散
布した。このような散布状態にある実施例2の磁性体含
有紙の斜視図を図3に示した。この上に、厚さ100μ
mのケント紙を重ね、2本の金属ロールからなるニップ
部に線圧800kg/cmで通紙し、積層化した。得ら
れた磁性体繊維含有積層紙は完全に一体化していた。
【0038】この磁性体繊維含有積層紙の表面をMR素
子を用いた磁気センサーで走査したところ、磁性体繊維
の位置に対応して均一な出力が得られた。 実施例3 厚さ100μmのケント紙上に、太さ50μm、長さ2
〜4の磁性体粉を含む繊維(平均粒径1μmの鉄粉を5
0重量%含むポリエステル繊維)を3000本/m2
布した散布した。この上に、厚さ100μmのケント紙
を重ね、2本の金属ロールからなるニップ部に線圧80
0kg/cmで通紙し、積層化した。得られた磁性体繊
維含有積層紙は完全に一体化していた。
【0039】この磁性体繊維含有積層紙の表面をMR素
子を用いた磁気センサーで走査したところ、磁性体繊維
の位置に対応して均一な出力が得られた。
【0040】実施例4 厚さ100μmのケント紙上に、レーザープリンターで
磁性体インキ(磁気トナー)をバーコード状に印刷し
た。この上に、厚さ100μmのケント紙を重ね、2本
の金属ロールからなるニップ部に線圧800kg/cm
で通紙し、積層化した。得られた磁性体インキ含有積層
紙は完全に一体化していた。
【0041】この磁性体含有積層紙の表面をMR素子を
用いた磁気センサーで走査したところ、印刷したバーコ
ードの位置に対応して均一な出力が得られた。 実施例5 厚さ100μmのケント紙上に、厚さ25μm、巾5m
mの磁気テープを置いた。この上に、厚さ100μmの
ケント紙を重ね、2本の金属ロールからなるニップ部に
線圧800kgで通紙し、積層化した。得られた磁性体
含有積層紙は完全に一体化していた。
【0042】この磁性体含有積層紙の表面を磁気テープ
と直交する方向にMR素子を用いた磁気センサーで走査
したところ、磁気テープの位置に対応して均一な出力が
得られた。
【0043】実施例6 厚さ100μmのケント紙上に、巾5mmのストライプ
状にNiを蒸着した。この上に、厚さ100μmのケン
ト紙を重ね、2本の金属ロールからなるニップ部に線圧
800kgで通紙し、積層化した。得られた磁性体含有
積層紙は完全に一体化していた。
【0044】この磁性体含有積層紙の表面を蒸着したス
トライプと直交する方向にMR素子を用いた磁気センサ
ーで走査したところ、磁気テープの位置に対応して均一
な出力が得られた。
【0045】比較例1 パルプと長さ2mm、太さ10μmのステンレス繊維を
水中に分散し、金網で漉いた後、乾燥して磁性体繊維漉
き込み紙を作製した。得られた磁性金属繊維を漉き込ん
だ紙の表面をMR素子を用いた磁気センサーで走査した
ところ、磁性体繊維の位置に対応して出力が得られた
が、深さが一定でないため、出力の大きさが均一でなか
った。 比較例2 線圧200kg/cmにした以外は実施例2と同様に磁
性体繊維含有積層紙を作製したが、積層化が完全でなく
剥離を生じた。
【0046】比較例3 線圧3000kg/cmにした以外は実施例2と同様に
磁性体繊維含有積層紙を作製したが、積層化の段階で部
分的な紙の破断や、厚みが局所的に薄くなる現象が生
じ、均一な磁性体繊維含有積層紙を作製できなかった。
【0047】
【発明の効果】接着剤を用いずに、磁性体を内部に保持
した磁性体含有積層紙が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁性体含有積層紙の製造工程を簡略に
示した斜視図。
【図2】実施例1の磁性体含有積層紙を示す斜視図。
【図3】実施例2の磁性体含有積層紙を示す斜視図。
【符号の説明】
1 紙 2 磁性粉等 3 紙 4 ニップ部 5 積層紙 6 磁性体散布器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙基材上に磁性体を配置し、その上に紙を
    積層し、線圧500〜2500kg/cmで2本のロー
    ルからなるニップ部に通紙し、カレンダー処理を行うこ
    とにより一体化したことを特徴とする磁性体含有積層
    紙。
  2. 【請求項2】磁性体が磁性を持つ金属およびまたは該金
    属の化合物を含む粉体、繊維、薄膜のうちのいずれか少
    なくとも一つである請求項1記載の磁性体含有積層紙。
JP8028797A 1997-03-31 1997-03-31 磁性体含有積層紙 Pending JPH10272735A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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