JPH10272765A - インキ着けローラ - Google Patents
インキ着けローラInfo
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- JPH10272765A JPH10272765A JP9094710A JP9471097A JPH10272765A JP H10272765 A JPH10272765 A JP H10272765A JP 9094710 A JP9094710 A JP 9094710A JP 9471097 A JP9471097 A JP 9471097A JP H10272765 A JPH10272765 A JP H10272765A
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Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オフセット印刷機のドクターブレードを備え
たインキング装置に用いられるインキ着けローラに関
し、ブラン汚れ(白地汚れ)や紙粉スジ(画像抜けした
白いスジ)等の発生を防止することができるインキ着け
ローラを得る。 【解決手段】 ローラ芯金11上にウレタンゴム単層1
2を形成し、しかも、このウレタンゴム単層12のゴム
硬度を、その単層表面温度が25℃の時に40度〜45
度であるように設けている。
たインキング装置に用いられるインキ着けローラに関
し、ブラン汚れ(白地汚れ)や紙粉スジ(画像抜けした
白いスジ)等の発生を防止することができるインキ着け
ローラを得る。 【解決手段】 ローラ芯金11上にウレタンゴム単層1
2を形成し、しかも、このウレタンゴム単層12のゴム
硬度を、その単層表面温度が25℃の時に40度〜45
度であるように設けている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷機
のインキング装置に用いられるインキ着けローラに関す
るものである。
のインキング装置に用いられるインキ着けローラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オフセット印刷機のインキング装
置に関し、インキ着けローラの周面上に所定厚みのイン
キ膜を形成せしめるようにインキ着けローラに対して圧
接せしめられるドクターブレードを備えたインキング装
置が公知であると共に、かかるインキ着けローラを、ロ
ーラ芯金上に一層又は二層のゴム層を形成して構成する
ことも公知である。例えば、特開昭62−51453号
公報において開示されている。
置に関し、インキ着けローラの周面上に所定厚みのイン
キ膜を形成せしめるようにインキ着けローラに対して圧
接せしめられるドクターブレードを備えたインキング装
置が公知であると共に、かかるインキ着けローラを、ロ
ーラ芯金上に一層又は二層のゴム層を形成して構成する
ことも公知である。例えば、特開昭62−51453号
公報において開示されている。
【0003】加えて、同公報において開示されているよ
うに、二層のゴム層を形成する場合において、その内層
を柔らかいニトリルゴム(NBR)で構成すると共に外
層を硬いニトリルゴムで構成することも公知である。
うに、二層のゴム層を形成する場合において、その内層
を柔らかいニトリルゴム(NBR)で構成すると共に外
層を硬いニトリルゴムで構成することも公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のインキ着けローラ(ニトリルゴムを用いたもの)
は、材質を形成する為に使用される可塑剤の量が多い
為、インキと反応し、また、ドクターブレードの圧接に
よってゴム固体内の可塑剤が抽出されて、使用するに従
いゴムの表面硬度が初期設定硬度よりも10度以上上昇
し、ローラ直径も0.5mm以上小さくなる。
従来のインキ着けローラ(ニトリルゴムを用いたもの)
は、材質を形成する為に使用される可塑剤の量が多い
為、インキと反応し、また、ドクターブレードの圧接に
よってゴム固体内の可塑剤が抽出されて、使用するに従
いゴムの表面硬度が初期設定硬度よりも10度以上上昇
し、ローラ直径も0.5mm以上小さくなる。
【0005】その為、従来、用紙表面から、ブランケッ
ト、版面、インキ着けローラを経てドクターブレードの
インキツボ内に混入した紙粉は、初期設定のゴム硬度時
は、ゴムが変形することによって、ゴム外周面とブレー
ド先端部の間をすり抜けるが、ゴム硬度が上昇すること
によってゴム外周が変形しなくなり、その為、ゴム外周
面とドクターブレード先端の間に紙粉が詰り、平均的な
インキ膜厚を形成しなくなり、紙粉の詰った部分がイン
キ膜面上にスジとなって表れ、同様に印刷面にも表れ
る。
ト、版面、インキ着けローラを経てドクターブレードの
インキツボ内に混入した紙粉は、初期設定のゴム硬度時
は、ゴムが変形することによって、ゴム外周面とブレー
ド先端部の間をすり抜けるが、ゴム硬度が上昇すること
によってゴム外周が変形しなくなり、その為、ゴム外周
面とドクターブレード先端の間に紙粉が詰り、平均的な
インキ膜厚を形成しなくなり、紙粉の詰った部分がイン
キ膜面上にスジとなって表れ、同様に印刷面にも表れ
る。
【0006】また、可塑剤が抜けてゴムローラ直径が初
期値より小さくなると、ドクターブレードをゴム面に押
し込むことによって設定されたインキ膜厚は、ゴムロー
ラ直径が小さくなることによって、ゴムローラ表面とブ
レード先端間の距離が大きくなり、インキ膜厚が大きく
なり、印刷面上の印刷濃度が濃くなる不具合が発生す
る。
期値より小さくなると、ドクターブレードをゴム面に押
し込むことによって設定されたインキ膜厚は、ゴムロー
ラ直径が小さくなることによって、ゴムローラ表面とブ
レード先端間の距離が大きくなり、インキ膜厚が大きく
なり、印刷面上の印刷濃度が濃くなる不具合が発生す
る。
【0007】更に、ローラ直径が小さくなることによっ
て、回転中の版胴表面速度と、ゴムローラ表面速度が不
等速になり、スリップが誘発されてブラン汚れ(印刷物
の絵柄上の白地の汚れであって白地汚れとも称される)
が発生し易いという欠点を有していた。
て、回転中の版胴表面速度と、ゴムローラ表面速度が不
等速になり、スリップが誘発されてブラン汚れ(印刷物
の絵柄上の白地の汚れであって白地汚れとも称される)
が発生し易いという欠点を有していた。
【0008】本発明は、このような欠点に鑑みて発明さ
れたものであって、ニトリルゴムの可塑剤含有量に対し
てウレタンゴムの可塑剤含有量は著しく少ない為、ゴム
硬度変化や直径寸法安定性に優れている故、ドクターブ
レード方式のインキング装置に用いられるインキ着けロ
ーラに好適である。
れたものであって、ニトリルゴムの可塑剤含有量に対し
てウレタンゴムの可塑剤含有量は著しく少ない為、ゴム
硬度変化や直径寸法安定性に優れている故、ドクターブ
レード方式のインキング装置に用いられるインキ着けロ
ーラに好適である。
【0009】また、ゴム層をウレタンゴム単層にすると
共にその硬度を、単層表面温度が25℃の時に40度〜
45度であるように設けることにより、紙粉スジやブラ
ン汚れ(白地汚れ)の発生を有効に防止し得て安定した
印刷画質が得られることを見い出し、発明を完成したも
のである。
共にその硬度を、単層表面温度が25℃の時に40度〜
45度であるように設けることにより、紙粉スジやブラ
ン汚れ(白地汚れ)の発生を有効に防止し得て安定した
印刷画質が得られることを見い出し、発明を完成したも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
インキ着けローラは、オフセット印刷機のドクターブレ
ードを備えたインキング装置に用いられるインキ着けロ
ーラにおいて、ローラ芯金上に形成されたウレタンゴム
単層のゴム硬度を、その単層表面温度が25℃の時に4
0度〜45度であるように設けたことを特徴とするもの
である。
インキ着けローラは、オフセット印刷機のドクターブレ
ードを備えたインキング装置に用いられるインキ着けロ
ーラにおいて、ローラ芯金上に形成されたウレタンゴム
単層のゴム硬度を、その単層表面温度が25℃の時に4
0度〜45度であるように設けたことを特徴とするもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】正面図である図1において、オフ
セット印刷機のインキング装置が示されているが、同図
において、インキング装置1は、インキ着けローラ2、
補助インキ着けローラ3、第1練りローラ4、第2練り
ローラ5、ドクターブレード6及びインキツボ7等を備
え、かつ、接離レバー10を揺動せしめてインキ着けロ
ーラ2及び補助インキ着けローラ3を、版胴8に巻き付
けられている版(図示されていない)対して圧接・離別
させ得るように装着されている。
セット印刷機のインキング装置が示されているが、同図
において、インキング装置1は、インキ着けローラ2、
補助インキ着けローラ3、第1練りローラ4、第2練り
ローラ5、ドクターブレード6及びインキツボ7等を備
え、かつ、接離レバー10を揺動せしめてインキ着けロ
ーラ2及び補助インキ着けローラ3を、版胴8に巻き付
けられている版(図示されていない)対して圧接・離別
させ得るように装着されている。
【0012】なお、印刷時においては、図示のように、
インキ着けローラ2及び補助インキ着けローラ3は、版
胴8に巻き付けられている版(図示されていない)対し
て所定に圧接せしめられるが、それと同時に、版胴8の
軸部(図示されていない)に装着されている歯車(図示
されていない)と、インキ着けローラ2の軸部11a
(図2参照)に装着されている歯車(図示されていな
い)とが噛み合わされ、従って、版胴8によりインキ着
けローラ2が駆動回転される。
インキ着けローラ2及び補助インキ着けローラ3は、版
胴8に巻き付けられている版(図示されていない)対し
て所定に圧接せしめられるが、それと同時に、版胴8の
軸部(図示されていない)に装着されている歯車(図示
されていない)と、インキ着けローラ2の軸部11a
(図2参照)に装着されている歯車(図示されていな
い)とが噛み合わされ、従って、版胴8によりインキ着
けローラ2が駆動回転される。
【0013】その際、版胴8は、右回りに回転する為、
インキ着けローラ2は、左回りに回転され、従って、イ
ンキ着けローラ2に圧接されている第1,2練りローラ
4、5は、右回りに回転されると共に、版胴8及び第2
練りローラ5に圧接されている補助インキ着けローラ3
は、左回りに回転される。
インキ着けローラ2は、左回りに回転され、従って、イ
ンキ着けローラ2に圧接されている第1,2練りローラ
4、5は、右回りに回転されると共に、版胴8及び第2
練りローラ5に圧接されている補助インキ着けローラ3
は、左回りに回転される。
【0014】その為、インキツボ7のインキは、インキ
着けローラ2の回転に伴ってローラ周面に付着されて移
送され、ドクターブレード6が圧接せしめられている箇
所を通過する際、所定の膜厚に形成せしめられる。な
お、ドクターブレード6は、加圧カム9の回転量に応じ
て所定の膜厚を形成することができるように加圧カム9
によりインキ着けローラ2に対して圧接せしめられてい
る。
着けローラ2の回転に伴ってローラ周面に付着されて移
送され、ドクターブレード6が圧接せしめられている箇
所を通過する際、所定の膜厚に形成せしめられる。な
お、ドクターブレード6は、加圧カム9の回転量に応じ
て所定の膜厚を形成することができるように加圧カム9
によりインキ着けローラ2に対して圧接せしめられてい
る。
【0015】また、インキ着けローラ2の外周に付着し
たインキは、第1練りローラ4により、そのインキ表面
が印刷に好適な凹凸状態にせしめられ、そして、版胴8
に巻き付けられている版(図示されていない)の表面に
付着せしめられる。その時、補助インキ着けローラ3
は、版表面の余分なインキを回収し、それらは第2練り
ローラ5を経てインキ着けローラ2へ戻される。
たインキは、第1練りローラ4により、そのインキ表面
が印刷に好適な凹凸状態にせしめられ、そして、版胴8
に巻き付けられている版(図示されていない)の表面に
付着せしめられる。その時、補助インキ着けローラ3
は、版表面の余分なインキを回収し、それらは第2練り
ローラ5を経てインキ着けローラ2へ戻される。
【0016】このように、ドクターブレード6を介して
インキ着けローラ2に直接、インキが供給される為、イ
ンキ着けローラ2の周面に付着のインキ量は、版の絵柄
に関係なく常に一定に保たれる。従って、オペレーター
は単に印刷物全体の濃度調整を行っておればよい。
インキ着けローラ2に直接、インキが供給される為、イ
ンキ着けローラ2の周面に付着のインキ量は、版の絵柄
に関係なく常に一定に保たれる。従って、オペレーター
は単に印刷物全体の濃度調整を行っておればよい。
【0017】ところが、ドクターブレード6がインキ着
けローラ2に圧接せしめられている為、ドクターブレー
ド6とインキ着けローラ2間に紙粉等の異物が挟み込ま
れると、直ちにローラ周面上に局所的にインキ不足が発
生し、これに起因して印刷物にインキ抜けによる紙粉ス
ジ(白スジ)が発生する。また、このような事態が発生
すると、第1練りローラ4を介してそれに対処すること
は困難であって他の方策が必要とされる。
けローラ2に圧接せしめられている為、ドクターブレー
ド6とインキ着けローラ2間に紙粉等の異物が挟み込ま
れると、直ちにローラ周面上に局所的にインキ不足が発
生し、これに起因して印刷物にインキ抜けによる紙粉ス
ジ(白スジ)が発生する。また、このような事態が発生
すると、第1練りローラ4を介してそれに対処すること
は困難であって他の方策が必要とされる。
【0018】しかし、本発明においては、インキ着けロ
ーラ2を、図2において示されているように、ローラ芯
金11上にウレタンゴム単層12を形成し、しかも、こ
のウレタンゴム単層12のゴム硬度を、その単層表面温
度が25℃の時に40度〜45度であるように設けてい
る為、上述のインキ抜けによる紙粉スジ(白スジ)の発
生を効果的に防止することができる。なお、ここにおい
ていうゴム硬度は、JISスプリング式堅さ試験A型に
よるものである(以下に記載のゴム硬度は全てこの規格
によるものである)。
ーラ2を、図2において示されているように、ローラ芯
金11上にウレタンゴム単層12を形成し、しかも、こ
のウレタンゴム単層12のゴム硬度を、その単層表面温
度が25℃の時に40度〜45度であるように設けてい
る為、上述のインキ抜けによる紙粉スジ(白スジ)の発
生を効果的に防止することができる。なお、ここにおい
ていうゴム硬度は、JISスプリング式堅さ試験A型に
よるものである(以下に記載のゴム硬度は全てこの規格
によるものである)。
【0019】表1に、図1において示されている上述の
インキング装置1を用いて印刷した場合(本発明に係る
実施例)におけるインキ着けローラ2の外径及びゴム硬
度の経時的変化量を示すが、かかるローラ外径の変化量
はmmで示されている。
インキング装置1を用いて印刷した場合(本発明に係る
実施例)におけるインキ着けローラ2の外径及びゴム硬
度の経時的変化量を示すが、かかるローラ外径の変化量
はmmで示されている。
【0020】
【表1】 更に、表2に、インキング装置1のインキ着けローラ2
に代えて、従来のインキ着けローラを装着して印刷した
場合(比較例)のそれらを示す。なお、図3において、
かかる従来のインキ着けローラが示されているが、この
インキ着けローラは、ローラ芯金11上に、柔らかいニ
トリルゴムで構成された内層13(硬度が25度)と、
硬いニトリルゴムで構成された外層14(硬度が40
度)との二層構造のゴム層を形成している。
に代えて、従来のインキ着けローラを装着して印刷した
場合(比較例)のそれらを示す。なお、図3において、
かかる従来のインキ着けローラが示されているが、この
インキ着けローラは、ローラ芯金11上に、柔らかいニ
トリルゴムで構成された内層13(硬度が25度)と、
硬いニトリルゴムで構成された外層14(硬度が40
度)との二層構造のゴム層を形成している。
【0021】
【表2】 両者を対比して見た場合、実施例に係るインキ着けロー
ラ2の方が、ローラ外径及びゴム硬度の経時的変化量が
小さいから、寸法安定性及び硬度安定性の両面において
優れていることがわかる。
ラ2の方が、ローラ外径及びゴム硬度の経時的変化量が
小さいから、寸法安定性及び硬度安定性の両面において
優れていることがわかる。
【0022】すなわち、比較例Aにおいては、その印刷
枚数が、実施例における印刷枚数の1/2以下であるの
にも拘らず、ゴム硬度が紙粉等による紙粉スジ(白ス
ジ)が発生し易いレベル(50度近く)に達している。
その為、実施例における印刷枚数(約160万枚)に近
い枚数を良好に印刷するのは困難であって、たとえ、印
刷しようとても、そのゴム硬度が使用不可能なレベルに
なる。
枚数が、実施例における印刷枚数の1/2以下であるの
にも拘らず、ゴム硬度が紙粉等による紙粉スジ(白ス
ジ)が発生し易いレベル(50度近く)に達している。
その為、実施例における印刷枚数(約160万枚)に近
い枚数を良好に印刷するのは困難であって、たとえ、印
刷しようとても、そのゴム硬度が使用不可能なレベルに
なる。
【0023】このことは、印刷枚数が約150万枚の比
較例Bにおいて、ゴム硬度が紙粉等による紙粉スジ(白
スジ)が発生し易いレベル(50度近く)に達している
ことからしても明らかである。また、比較例Bにおいて
は、ローラ外径が大幅に減少しているので、加圧カム9
による加圧を所定に調整しないと、その効果が不十分に
なって所定の印刷濃度が得られない。
較例Bにおいて、ゴム硬度が紙粉等による紙粉スジ(白
スジ)が発生し易いレベル(50度近く)に達している
ことからしても明らかである。また、比較例Bにおいて
は、ローラ外径が大幅に減少しているので、加圧カム9
による加圧を所定に調整しないと、その効果が不十分に
なって所定の印刷濃度が得られない。
【0024】それに対し、実施例においては、ゴム硬度
の変化量は、約160万枚を印刷しても僅かに1〜3度
であって、かつ、ローラ外径も0.2mm減少している
にすぎず、このことからして、ゴム硬度が42度のイン
キ着けローラ2を使用しても、従来のインキ着けローラ
よりも、長時間にわたって紙粉スジ(白スジ)を発生さ
せずに良好に印刷することができ、従って、より長い寿
命が得られて有利であることがわかる。
の変化量は、約160万枚を印刷しても僅かに1〜3度
であって、かつ、ローラ外径も0.2mm減少している
にすぎず、このことからして、ゴム硬度が42度のイン
キ着けローラ2を使用しても、従来のインキ着けローラ
よりも、長時間にわたって紙粉スジ(白スジ)を発生さ
せずに良好に印刷することができ、従って、より長い寿
命が得られて有利であることがわかる。
【0025】なお、上述の実施例及び比較例A,Bのい
ずれにおいても、ローラ外径は、使用後の回転停止時に
測定したものである。従って、冷却されて減少している
が、印刷中においては、ドクターブレードがインキ着け
ローラに対して圧接せしめられているから摩擦熱が発生
し、これの影響により膨脹してローラ外径は増大され
る。
ずれにおいても、ローラ外径は、使用後の回転停止時に
測定したものである。従って、冷却されて減少している
が、印刷中においては、ドクターブレードがインキ着け
ローラに対して圧接せしめられているから摩擦熱が発生
し、これの影響により膨脹してローラ外径は増大され
る。
【0026】その為、版胴との周速差が生じ、スリップ
が誘発されてブラン汚れ(白地汚れ)が発生し易くな
る。また、インキも加熱されてその温度上昇によりイン
キの粘度が低下し、その結果、版材のシリコン被膜(印
刷時は白地部)に付着し易くなって、この点からも、ブ
ラン汚れ(白地汚れ)が発生し易くなる。
が誘発されてブラン汚れ(白地汚れ)が発生し易くな
る。また、インキも加熱されてその温度上昇によりイン
キの粘度が低下し、その結果、版材のシリコン被膜(印
刷時は白地部)に付着し易くなって、この点からも、ブ
ラン汚れ(白地汚れ)が発生し易くなる。
【0027】しかし、本発明に係るインキ着けローラ2
によると、このような致命的な事態が発生するのを有効
に防止することができる。すなわち、一般的には、ゴム
硬度の低いローラは熱膨脹し易く、かつ、これにより、
更に摩擦熱が発生して加速的にブラン汚れ(白地汚れ)
が発生し易くなるが、本発明に係るインキ着けローラ2
においては、ゴム硬度を40度〜45度に設けているの
で、ブラン汚れ(白地汚れ)の発生を有効に防止するこ
とができる。
によると、このような致命的な事態が発生するのを有効
に防止することができる。すなわち、一般的には、ゴム
硬度の低いローラは熱膨脹し易く、かつ、これにより、
更に摩擦熱が発生して加速的にブラン汚れ(白地汚れ)
が発生し易くなるが、本発明に係るインキ着けローラ2
においては、ゴム硬度を40度〜45度に設けているの
で、ブラン汚れ(白地汚れ)の発生を有効に防止するこ
とができる。
【0028】表3に、図1において示されている上述の
インキング装置1を用いて印刷した場合の他の例(本発
明に係る他の実施例)におけるブラン汚れ(白地汚れ)
及び紙粉スジの発生状態を示す。この例においては、イ
ンキ着けローラ2は、ウレタンゴム単層12のゴム硬度
が、その表面温度が25℃の時に45度のものを用いて
いる。
インキング装置1を用いて印刷した場合の他の例(本発
明に係る他の実施例)におけるブラン汚れ(白地汚れ)
及び紙粉スジの発生状態を示す。この例においては、イ
ンキ着けローラ2は、ウレタンゴム単層12のゴム硬度
が、その表面温度が25℃の時に45度のものを用いて
いる。
【0029】
【表3】 また、ウレタンゴム単層12のゴム硬度を、その単層表
面温度が25℃の時に38度に設けたインキ着けローラ
を用いた他の例(他の比較例)におけるそれらを表4に
示す。
面温度が25℃の時に38度に設けたインキ着けローラ
を用いた他の例(他の比較例)におけるそれらを表4に
示す。
【0030】
【表4】 両表において、スタート(印刷開始時)におけるインキ
着けローラ夫々のゴム硬度が、設定硬度(45度,38
度))よりも低下しているのは、インキの粘度を印刷に
適したレベルに安定させる為に、インキング装置を低速
でならし運転したことによる。また、両表中の室温、版
温、インキ温度はいずれも℃であると共に、○は発生無
しを、×は発生有りを夫々示している。
着けローラ夫々のゴム硬度が、設定硬度(45度,38
度))よりも低下しているのは、インキの粘度を印刷に
適したレベルに安定させる為に、インキング装置を低速
でならし運転したことによる。また、両表中の室温、版
温、インキ温度はいずれも℃であると共に、○は発生無
しを、×は発生有りを夫々示している。
【0031】両者を対比して見た場合、ゴム硬度が38
度のインキ着けローラを用いている比較例においては、
印刷枚数が2000枚でブラン汚れ(白地汚れ)が発生
しているのに対し、ゴム硬度が45度のインキ着けロー
ラ2を用いている実施例においては、それが発生してお
らず、しかも、1万枚においてもブラン汚れ(白地汚
れ)が発生していないから、本発明に係るインキ着けロ
ーラ2の方が一段と有利であることがわかる。
度のインキ着けローラを用いている比較例においては、
印刷枚数が2000枚でブラン汚れ(白地汚れ)が発生
しているのに対し、ゴム硬度が45度のインキ着けロー
ラ2を用いている実施例においては、それが発生してお
らず、しかも、1万枚においてもブラン汚れ(白地汚
れ)が発生していないから、本発明に係るインキ着けロ
ーラ2の方が一段と有利であることがわかる。
【0032】加えて、印刷温度の影響についても検討し
たが、その結果を表5に示す。この表中の室温、版温、
インキ温度はいずれも℃であると共に、○は発生無しを
示し、また、この例(本発明に係る他の実施例)におい
ては、インキ着けローラ2は、ウレタンゴム単層の表面
温度が35℃の時に39度(25℃の時に42〜43
度)のものを用いると共にクーラは、床置き型空冷式の
ものを用いた。
たが、その結果を表5に示す。この表中の室温、版温、
インキ温度はいずれも℃であると共に、○は発生無しを
示し、また、この例(本発明に係る他の実施例)におい
ては、インキ着けローラ2は、ウレタンゴム単層の表面
温度が35℃の時に39度(25℃の時に42〜43
度)のものを用いると共にクーラは、床置き型空冷式の
ものを用いた。
【0033】なお、水無しインキを使用して多量の印刷
物を連続して印刷すると、印刷中の版面温度が上昇して
印刷物上に地汚れを発生させる為、インキの地汚れ温度
以下に版面温度をクーラによって冷却する必要があり、
ゴムローラの材質がウレタンゴム以外であっても、クー
ラの使用は必要なものである。
物を連続して印刷すると、印刷中の版面温度が上昇して
印刷物上に地汚れを発生させる為、インキの地汚れ温度
以下に版面温度をクーラによって冷却する必要があり、
ゴムローラの材質がウレタンゴム以外であっても、クー
ラの使用は必要なものである。
【0034】
【表5】 4000枚印刷した時点で、実用上無視してもよい程度
のブラン汚れ(白地汚れ)が発生したが(表中、△で示
されている)、クーラーを運転して冷却したところ、そ
れが消滅し、かつ、版胴8及びインキの温度を、200
0枚印刷した時点前のレベルに低下させることができ
た。従って、本発明に係るインキ着けローラ2は、クー
ラーを介して版胴8及びインキの温度を所定に制御する
ことより、ブラン汚れ(白地汚れ)の発生を容易に防止
することができる利点も有する。なお、ウレタンゴムに
ついては、ニトリルゴムのように所定の剤(添加剤)を
加えてゴム硬度を調整することが困難な為、実際上、5
度程度のばらつきを考慮するのが好ましく、従って、4
0度〜45度に設定すればよい。
のブラン汚れ(白地汚れ)が発生したが(表中、△で示
されている)、クーラーを運転して冷却したところ、そ
れが消滅し、かつ、版胴8及びインキの温度を、200
0枚印刷した時点前のレベルに低下させることができ
た。従って、本発明に係るインキ着けローラ2は、クー
ラーを介して版胴8及びインキの温度を所定に制御する
ことより、ブラン汚れ(白地汚れ)の発生を容易に防止
することができる利点も有する。なお、ウレタンゴムに
ついては、ニトリルゴムのように所定の剤(添加剤)を
加えてゴム硬度を調整することが困難な為、実際上、5
度程度のばらつきを考慮するのが好ましく、従って、4
0度〜45度に設定すればよい。
【0035】以上、詳述したように、本発明において
は、インキ着けローラを、ローラ芯金上にウレタンゴム
単層を形成し、しかも、このウレタンゴム単層のゴム硬
度を、その単層表面温度が25℃の時に40度〜45度
であるように設けている。その為、このインキ着けロー
ラを、ドクターブレードを備えているインキング装置に
使用しても、ブラン汚れ(白地汚れ)や紙粉スジ(画像
抜けした白いスジ)等の致命的な事態が発生するのを有
効に防止することができると共に印刷濃度の安定化を図
ることができる。
は、インキ着けローラを、ローラ芯金上にウレタンゴム
単層を形成し、しかも、このウレタンゴム単層のゴム硬
度を、その単層表面温度が25℃の時に40度〜45度
であるように設けている。その為、このインキ着けロー
ラを、ドクターブレードを備えているインキング装置に
使用しても、ブラン汚れ(白地汚れ)や紙粉スジ(画像
抜けした白いスジ)等の致命的な事態が発生するのを有
効に防止することができると共に印刷濃度の安定化を図
ることができる。
【0036】なお、本発明に係るインキ着けローラは、
特に、水無しオフセット印刷機のドクターブレードを備
えたインキング装置に用いるのに好適であるが、他の水
無し印刷機或いはPS版使用の水ありオフセット印刷機
等のドクターブレード式インキング装置に用いてもよ
い。
特に、水無しオフセット印刷機のドクターブレードを備
えたインキング装置に用いるのに好適であるが、他の水
無し印刷機或いはPS版使用の水ありオフセット印刷機
等のドクターブレード式インキング装置に用いてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】上述の如く、本発明によると、オフセッ
ト印刷機のドクターブレードを備えたインキング装置に
用いるのに好適なインキ着けローラ、すなわち、ブラン
汚れ(白地汚れ)や紙粉スジ(画像抜けした白いスジ)
等の発生を防止することができるインキ着けローラを得
ることができる。
ト印刷機のドクターブレードを備えたインキング装置に
用いるのに好適なインキ着けローラ、すなわち、ブラン
汚れ(白地汚れ)や紙粉スジ(画像抜けした白いスジ)
等の発生を防止することができるインキ着けローラを得
ることができる。
【図1】オフセット印刷機のインキング装置の概略構成
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図2】本発明に係るインキ着けローラの断面図であ
る。
る。
【図3】従来のインキ着けローラの断面図である。
1 インキング装置 2 インキ着けローラ 3 補助インキ着けローラ 4 第1練りローラ 5 第2練りローラ 6 ドクターブレード 7 インキツボ 8 版胴 9 加圧カム 10 接離レバー 11 ローラ芯金 12 ウレタンゴム単層
フロントページの続き (72)発明者 冨村 哲男 滋賀県大津市大江一丁目1番45号 東レエ ンジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 オフセット印刷機のドクターブレードを
備えたインキング装置に用いられるインキ着けローラに
おいて、ローラ芯金上に形成されたウレタンゴム単層の
ゴム硬度を、その単層表面温度が25℃の時に40度〜
45度であるように設けたことを特徴とするインキ着け
ローラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9094710A JPH10272765A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | インキ着けローラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9094710A JPH10272765A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | インキ着けローラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10272765A true JPH10272765A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=14117723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9094710A Pending JPH10272765A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | インキ着けローラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10272765A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017074687A (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 株式会社朝日プリンテック | ゴムローラの再生方法 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9094710A patent/JPH10272765A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017074687A (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 株式会社朝日プリンテック | ゴムローラの再生方法 |
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