JPH10272849A - 画像形成方法及び装置並びに離型性インクリボン - Google Patents

画像形成方法及び装置並びに離型性インクリボン

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JPH10272849A
JPH10272849A JP9650197A JP9650197A JPH10272849A JP H10272849 A JPH10272849 A JP H10272849A JP 9650197 A JP9650197 A JP 9650197A JP 9650197 A JP9650197 A JP 9650197A JP H10272849 A JPH10272849 A JP H10272849A
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ink
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JP9650197A
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Tomio Ando
富雄 安藤
Shigeru Fukai
茂 深井
Michio Shinozaki
巳知夫 篠崎
Atsushi Kijima
厚 木島
Kiyoshi Horie
潔 堀江
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱加圧することで被転写体の表面に接着さ
せることのできる接着性を有する中間転写媒体を用いて
被転写体の表面に画像を形成する画像形成方法におい
て、中間転写媒体が被転写体に転写されないようにする
非転写領域を、容易に、高精度で、美しく形成する。 【解決手段】 サーマルヘッド16を用いた熱転写法に
より、画像データに基づいて中間転写媒体12に画像を
書込む。画像を書込んだ中間転写媒体12の所望領域
に、同じサーマルヘッド16を用いた熱転写法により、
被転写体11に対する離型性を有する離型性インクを転
写することで、その所望領域における中間転写媒体12
の接着性を失わせる。ヒートローラ17で加熱加圧する
ことにより中間転写媒体12を被転写体11の表面に接
着させる。中間転写媒体12のうちの接着性を失わせた
領域が被転写体11に接着しないことで、非転写領域が
画成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成方法及び装
置に関し、より詳しくは、加熱加圧することで被転写体
の表面に接着させることのできる接着性を有する中間転
写媒体を用いて被転写体の表面に画像を形成する画像形
成方法及び装置並びに離型性インクリボンに関する。
【0002】
【従来の技術】物品の表面に文字またはその他の様々な
画像をプリントすることは様々な分野において広く行わ
れている。ただし物品の材質や形状によっては、その表
面に画像をプリントすることが非常に困難なことがあ
る。特に、インクリボンを用いた熱転写法を利用してコ
ンピュータ等からの画像データに基づいて物品の表面に
画像を形成(プリント)する画像形成装置は、少量生産
ないし一品生産に適しており、大きな需要があるが、こ
のような画像形成装置で画像を形成できる物品の材質及
び形状には大きな制約がある。例えば昇華性染料を使用
したインクリボンによる熱転写法では、昇華性染料で染
色できる材料が、ポリエステル、アクリル系樹脂、塩化
ビニル系樹脂等の材料に限られるため、対応できない材
料が多く存在している。また、インクリボンを密着させ
ることができない形状ないしは熱転写用のサーマルヘッ
ドをきちんと当接させることができない形状の物品に
も、対応することができない。
【0003】そこで、より多様な材質及び形状の物品の
表面に画像を形成できるようにするために、加熱加圧す
ることで被転写体の表面に接着可能なフィルム状の中間
転写媒体を用いて被転写体の表面に画像を形成する方式
が提案されており、この方式は例えば特開昭63−81
093号公報等に開示されている。同公報に開示されて
いる方式は、昇華性染料の転写リボンとサーマルヘッド
を用いた画像書込み部において、先ず、接着層を有する
フィルム状の中間転写媒体に画像を書込み、次に、転写
部において中間転写媒体上の画像を転写ローラを用いて
前記接着層と共に被転写体に加熱加圧して前記画像を被
転写体に転写するというものである。この方式によれ
ば、通常の印刷方式では印刷が困難な材質の物品や、表
面に凹凸のある物品の表面にも画像を形成することがで
き、例えばクレジットカードやIDカードとして利用さ
れている、磁気カードやスマートカード(ICカード)
の表面に画像を形成するにも好都合である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気カ
ードやICカードの表面には、ユーザの署名領域や磁気
ストライプ領域、或いは送受信用の端子領域やアンテナ
領域等のように、その部分が中間転写媒体で覆われては
不都合な領域が存在している。また、その他の物品に
も、例えば書き込み欄やスタンプ欄のように、中間転写
媒体で覆われては不都合な領域というものは存在してい
る。被転写体の表面に、加熱加圧による接着工程におい
て中間転写媒体が移転されずに済む非転写領域を確保す
る方法には、次の2つの方法が考えられる。その1つ
は、中間転写媒体を被転写体へ転移させるのにヒートロ
ーラで加熱加圧を行うようにしている場合の方法であっ
て、予めヒートローラの表面に版状の型を形成して接触
領域と非接触領域とを画成しておき、そのヒートローラ
の接触領域に対応した部分の中間転写媒体だけが被転写
体に接着して転移するようにするというものである。も
う1つは、中間転写媒体を被転写体に転移させるのにサ
ーマルヘッドで加熱加圧を行うようにしている場合の方
法であって、これは単純に、非転写領域ではそのサーマ
ルヘッドを中間転写媒体から離すようにサーマルヘッド
制御を行うというものである。
【0005】ところが、中間転写媒体を用いる画像形成
方法は元々、被転写体の表面に凹凸がある場合に採用さ
れることが多く、そのような場合には表面にエラストマ
層を有するヒートローラを使用する必要があり、そのエ
ラストマ層が弾性変形するためにヒートローラの接触領
域と非接触領域との境界が不明瞭になり、非転写領域の
輪郭がきれいに形成されないという問題があった。更
に、非転写領域の位置及び形状を変えるためにはヒート
ローラを交換しなければならず、従って、非転写領域の
位置及び形状を任意に設定することは不可能であった。
また、いうまでもなく、サーマルヘッドを使用して中間
転写媒体を被転写体に転移させる方法は、その被転写体
の表面に凹凸がある場合には、はじめから適応不可能で
ある。本発明は、前記事情に鑑み案出されたものであっ
て、本発明の目的は、加熱加圧することで被転写体の表
面に接着させることのできる接着性を有する中間転写媒
体を用いて被転写体の表面に画像を形成する画像形成方
法及び装置において、中間転写媒体が被転写体に移転さ
れないようにする非転写領域を、その被転写体の表面の
任意の位置に任意の形状で、正確に、容易に、高速で、
しかも美しく画成することができ、更には、表面に凹凸
のある被転写体にも対応することのできる画像形成方法
及び装置並びに離型性インクリボンを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、接着性を有する中間転写媒体を被転写体に加
熱加圧し、中間転写媒体に書込まれた画像を被転写体の
表面に転写する画像形成方法において、前記画像を被転
写体の表面に転写する前に、前記画像が書込まれた中間
転写媒体の所望領域に、被転写体に対する離型性を有す
る離型性インクを転写することで、その所望領域におけ
る中間転写媒体の接着性を失わせる離型性インク転写ス
テップを設け、前記画像を被転写体の表面に転写する際
に、前記接着性を失わせた領域が被転写体に接着されな
いことで被転写体の表面に非転写領域が画成されるよう
にしたことを特徴とする。また、本発明は、前記中間転
写媒体の画像が、画像データに基づいて中間転写媒体に
画像を書込む中間転写媒体画像書込みステップで形成さ
れることを特徴とする。また、本発明は、前記中間転写
媒体画像書込みステップでは、多色インクリボン及びサ
ーマルヘッドを用いた溶融式熱転写法もしくは昇華式熱
転写法によって画像の書込みが行われ、前記離型性イン
クはその多色インクリボンのうちの1色として割り当て
られ、前記離型性インク転写ステップでは、前記多色イ
ンクリボン及びサーマルヘッドを用いた溶融式熱転写法
もしくは昇華式熱転写法によって離型性インクが転写さ
れることで行なわれることを特徴とする。また、本発明
は、前記中間転写媒体画像書込みステップでは、多色イ
ンクリボン及びサーマルヘッドを用いた溶融式熱転写法
もしくは昇華式熱転写法によって画像の書込みが行わ
れ、前記離型性インク転写ステップは、前記中間転写媒
体画像書込みステップの後に、前記離型性インクが、多
色インクリボンに光ビームを照射する光ビーム書込み式
の熱転写法によって転写されることで行なわれることを
特徴とする。また、本発明は、前記中間転写媒体に書込
まれた画像の被転写体の表面への転写が中間転写媒体接
着ステップで行なわれ、この中間転写媒体接着ステップ
の後に、被転写体の表面に軽粘着材を接触させて被転写
体の表面の不要物を除去する粘着除去ステップを更に備
えることを特徴とする。
【0007】また、本発明は、加熱加圧することで被転
写体の表面に接着させることのできる接着性を有する中
間転写媒体を用いて被転写体の表面に画像を形成する画
像形成装置であって、画像データに基づいて中間転写媒
体に画像を書込む中間転写媒体画像書込み機構と、画像
を書込んだ中間転写媒体の所望領域に、被転写体に対す
る離型性を有する離型性インクを転写することで、その
所望領域における中間転写媒体の接着性を失わせる離型
性インク転写機構と、加熱加圧により中間転写媒体を被
転写体の表面に接着させる中間転写媒体接着機構とを備
えることを特徴とする。また、本発明は、前記離型性イ
ンク転写機構が、熱転写法によって離型性インクを転写
するためのサーマルヘッドを備えていることを特徴とす
る。また、本発明は、前記中間転写媒体画像書込み機構
が、溶融式熱転写法もしくは昇華式熱転写法によって画
像の書込みを行うための多色インクリボン及びサーマル
ヘッドを備えており、前記離型性インクはその多色イン
クリボンのうちの1色として割り当てられ、前記離型性
インクを転写するためのサーマルヘッドと前記中間転写
媒体画像書込み機構のサーマルヘッドは共用されること
を特徴とする。また、本発明は、前記中間転写媒体画像
書込み機構が、溶融式熱転写法もしくは昇華式熱転写法
によって画像の書込みを行うための多色インクリボン及
びサーマルヘッドを備えており、前記離型性インク転写
機構は、前記多色インクリボンに光ビームを照射する熱
転写法によって離型性インクを転写するための光ビーム
書込み機構を備えていることを特徴とする。また、本発
明は、前記多色インクリボンが、光熱変換材が内添され
光ビームが照射されることで離型性インクが溶融する離
型性インク層を有することを特徴とする。また、本発明
は、前記多色インクリボンが、インクリボン基材上に形
成された光熱変換材層と、この光熱変換材層の上に形成
され前記光熱変換材層で生じた熱で離型性インクが溶融
する離型性インク層とを有することを特徴とする。ま
た、本発明は、中間転写媒体を接着した被転写体の表面
に軽粘着材を接触させて被転写体の表面の不要物を除去
する粘着除去機構を更に備えたことを特徴とする。ま
た、本発明は、画像形成装置に用いる離型性インクリボ
ンであって、感熱転写に耐える耐熱性インクリボン基材
上に、感熱転写により転写可能な離型性インクから成る
離型性インク層を形成したことを特徴とする。また、本
発明は、前記離型性インクは、エポキシ樹脂系インクで
あることを特徴とする。また、本発明は、感熱転写され
た前記離型性インクは、該感熱転写された物体と共に感
熱転写面を被転写体表面に向けて熱転写されるに際して
熱軟化又は溶融状態となったときの表面張力の大きさ
が、該被転写体表面の表面張力の大きさより十分に大き
くなるインクであることを特徴とする。また、本発明
は、前記インクリボン基材上には、カラー記録用の感熱
転写インク層と前記離型性インク層とが繰返し並べて設
けられていることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、中間転写媒体に離型性イ
ンクを転写することで、中間転写媒体が被転写体に移転
されないようにする非転写領域を画成している。そのた
め、サーマルヘッドや光ビーム書込み機構等のように、
高速且つ高精度の制御が可能な機構で非転写領域を画成
することができることから、非転写領域を被転写体の表
面の任意の位置に任意の形状で、正確に、容易に、高速
で、しかも美しく画成することができ、更に、表面に凹
凸のある被転写体にも良好に対応することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態にかかる画像形成装置の模式図である。図1
において10は画像形成装置であり、11は被転写体、
12は中間転写媒体、14は多色インクリボン、15は
プラテンローラ、16はサーマルヘッド、17はヒート
ローラ、18は軽粘着テープである。画像形成装置10
は、加熱加圧することで被転写体11の表面に接着させ
ることのできる接着性を有する中間転写媒体12を用い
て被転写体11の表面に画像を形成するようにした装置
であり、画像データに基づいて中間転写媒体12に画像
を書込む中間転写媒体画像書込み機構100と、画像を
書込んだ中間転写媒体12の所望領域に、被転写体11
に対する離型性を有する離型性インクを転写すること
で、その所望領域における中間転写媒体12の接着性を
失わせる、離型性インク転写機構200と、加熱加圧に
より中間転写媒体12を被転写体11の表面に接着させ
る中間転写媒体接着機構300とを備え、中間転写媒体
12のうちの接着性を失わせた領域が被転写体11に接
着しないことで、非転写領域が画成されるようにしたも
のである。画像形成装置10は更に、中間転写媒体12
を接着した被転写体11の表面に軽粘着テープ18等の
軽粘着材を接触させて被転写体11の表面の不要物を除
去する粘着除去機構400を備えている。ただし、以上
の4つの機構(中間転写媒体画像書込み機構100、離
型性インク転写機構200、中間転写媒体接着機構30
0、粘着除去機構400)は、必ずしも個々に独立した
機構として構成する必要はない。特に、この第1の実施
の形態では、中間転写媒体画像書込み機構100と離型
性インク転写機構200とは略々完全に同一の機構とし
て構成されており、これが可能であるのは、それら2つ
の機構100、200を共に、熱転写法を実行する機構
として構成してあるからである。いうまでもなく、それ
ら2つの機構100、200を個別の機構として構成し
たものも本発明の範囲に含まれる。ここでは先に画像形
成装置10の個々の構成要素について説明し、その後
に、以上の4つの機構100、200、300、400
の各々が、いかなる構成要素の組合せに対応するのかを
説明する。
【0010】被転写体11は、その表面に画像を形成
(プリント)すべき対象物であり、ここではクレジット
カードを想定している。ただし、本発明を用いて画像を
形成することのできる物品はクレジットカードに類似し
たものに限られず、紙、易接着処理済みPETシート、
塩化ビニルカード、ABS樹脂カード、それにプライマ
ーコート済みポリカーボネートシート等をはじめとす
る、様々な材料及び形状の物品の表面に、本発明に従っ
て画像を形成することができる。被転写体11は、車輪
21a、21bを介してレール22上に支持された搬送
トレイ20上に載置されている。この搬送トレイ20
は、不図示のアクチュエータを含む駆動系によってレー
ル22上を走行させることができ、それによって被転写
体11をレール22に沿って搬送可能にしている。図中
に実線で示した被転写体11及び搬送トレイ20は、画
像を形成した中間転写媒体12を被転写体11に転写す
る中間転写媒体接着ステップの実行中におけるそれらの
走行位置であり、破線で示したのは、中間転写媒体12
を被転写体11に転写した後にその被転写体11の表面
に軽粘着テープ18を接触させてその被転写体11の表
面の不要物を除去する粘着除去ステップの実行中におけ
るそれらの走行位置である。
【0011】中間転写媒体12は、供給リール24から
供給され、一対の上流側搬送ローラ26a、26bの間
を通り、ガイドローラ28に案内され、プラテンローラ
15の外周にその略々半周に亙って巻回され、更にガイ
ドローラ30、32、34、36に案内され、一対の下
流側搬送ローラ38a、38bの間を通り、巻取ローラ
40に巻取られることで、搬送されるようにしてある。
中間転写媒体12は、紙ないしプラスチックフィルムの
シート状基材(台紙)の上に多層の膜を形成したもので
ある。中間転写媒体12の構成は様々なものとすること
ができ、その具体例は例えば特開昭63−81093号
公報等に開示されている(ただし同公報では中間転写媒
体を「被転写シート」と呼んでいる)。図示の実施の形
態で使用している中間転写媒体12は、熱転写法によっ
て画像が書込まれる受像層を有し、この受像層が、中間
転写媒体12を被転写体11の表面に接着させるための
接着層を兼ねている。更にこの受像層兼接着層の他に、
予めホログラム画像を形成してあるホログラム層、被転
写体11への転写後に受像層やホログラム層を覆って保
護する保護層、それにそれらの層を台紙から容易に剥離
できるようにする剥離層を含んでいる。被転写体11に
転移されるのは、中間転写媒体12のうちの台紙を除い
た多層膜の部分だけである。従って、本明細書におい
て、中間転写媒体12が搬送されあるいは案内されると
いうときには、それは台紙を含めた中間転写媒体の全体
を指しているが、中間転写媒体12が被転写体11に転
移されるというときには、それは台紙を除いた多層膜の
部分だけを指している。また特に、この台紙を除いた多
層膜の部分だけを明示したいときには、それらの層を一
括して「画像層」と呼ぶことにする。中間転写媒体12
の受像層兼接着層の好適な材料の例を挙げるならば、塩
化ビニル・酢酸ビニル・コポリマ、塩化ビニル・酢酸ビ
ニル・コポリマ+ポリエステル、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル・コポリマ+アクリル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル
・コポリマ+塩化ビニル、ポリブチラール+ワックス、
それにポリ塩化ポリブチラール+ワックス等を挙げるこ
とができ、これら材料のいずれを用いても好適な結果が
得られる。
【0012】中間転写媒体12はクランプローラ46、
48によってプラテンローラ15の表面に押圧保持され
ている。プラテンローラ15は、その外周面にエラスト
マ層が形成され、そのエラストマ層の表面がフッ素系高
分子化合物層で被覆されている。プラテンローラ15
は、プラテンローラ駆動機構(不図示)によってその回
転が制御されている。また、サーマルヘッド16は、サ
ーマルヘッド駆動機構(不図示)によって、プラテンロ
ーラ15の軸心方向への移動が制御されると共に、プラ
テンローラ15を押圧する第1位置とプラテンローラ1
5から離れた第2位置との間で位置切替がなされる。プ
ラテンローラ15上に保持された中間転写媒体12に対
しては、多色インクリボン14及びサーマルヘッド16
による熱転写によって、画像の書込みと、離型性インク
の転写との両方が行われる。尚、52はクリーニングロ
ーラであり、プラテンローラ15の外周に付着したゴミ
を除去するためのものである。54はレジマークセンサ
であり、中間転写媒体12のホログラム層のホログラム
画像をプラテンローラ15上で位置合わせするためのも
のである。56クリーニングパッドであり、不図示の除
電ブラシと共に、中間転写媒体12の画像を書込む側に
付着したゴミを除去する機能を果たすものである。
【0013】多色インクリボン14は、供給リール60
から供給され、クリーニングローラをかねたガイドロー
ラ62、64に案内され、更にガイドローラ66、68
に案内されてサーマルヘッド16の領域を通過し、そこ
から更にガイドローラ70、71に案内され、一対の搬
送ローラ72a、72bの間を通り、巻取ローラ74に
巻取られることで、搬送されるようにしてある。この実
施の形態では、中間転写媒体12への画像の書込みを、
カラー画像で、しかも昇華性染料による昇華式熱転写と
溶融性インクによる溶融式熱転写とのいずれの感熱転写
法でも行えるようにしている。更に、この実施の形態で
は、中間転写媒体12へ画像を書込むステップと、画像
を書込んだ中間転写媒体12へ離型性インクを転写する
ステップとの両方を、同一の多色インクリボン14、プ
ラテンローラ15、及びサーマルヘッド16を使用して
行えるようにしている。そのため、多色インクリボン1
4は、1本の感熱転写に耐える耐熱性インクリボン基材
の表面に、Y(黄)、M(マゼンタ)、C(シアン)の
3色の各々に対応した昇華性染料を塗布した色領域と、
Y、M、CにB(黒)を加えた4色の各々に対応した溶
融インクを塗布した色領域とに加えて、被転写体11に
対する離型性を有する離型性インクを塗布した色領域を
形成してある。即ち、離型性インクも、この多色インク
リボン14のうちの1色として割り当てられている。そ
して、それら色領域がインクリボン基材の表面に平面的
に並べられるように繰り返し形成されており、離型性イ
ンク以外の色領域(カラー記録用の色領域)には夫々の
色の感熱転写インク層が、また離型性インクの色領域に
は離型性インク層が、このインクリボン基材上に繰返し
並べて設けられている。多色インクリボン14の好適な
仕様の一例を挙げるならば、例えば、インクリボン基材
として厚さ約5μmのPETフィルムにシリコン系バッ
クコートを施したものを使用し、その基材上に、離型性
インクとしてエポキシ樹脂系インクを約1.1μmの厚
さに塗布したものとすれば好適な結果が得られる。カラ
ー記録用の感熱転写インクには一般的に使用されている
適当なものを用いればよい。また、離型性インクとして
は、中間転写媒体12上の所望する領域に感熱転写する
ことができ、該感熱転写された面を被転写体に向き合わ
され、中間転写媒体12が被転写体表面へ熱転写される
に際して熱軟化又は溶融状態となったときの表面張力の
大きさが、被転写体表面の表面張力の大きさより十分に
大きくなるようなインクを用いるのがよい。多色インク
リボン14は、搬送ローラ72a、72bが適宜制御さ
れることによって、その表面の必要な色領域がプラテン
ローラ15上に保持されている中間転写媒体12上に重
ね合わされ、そしてサーマルヘッド16が駆動されて発
熱することで熱転写が行われる。多色インクリボン14
には、各色(Y、M、C、B)及び各印字方式(昇華式
熱転写、溶融式熱転写、離型性インクの熱転写)を区別
するために、センサマークが形成されており、図中の7
6、78は、そのセンサマークを読み取るためのマーク
読取りセンサである。例えばそれらマーク読取りセンサ
76、78の両方がセンサマークを検出したときがこの
多色インクリボン14の頭出しの原点であり、更に、各
色や各印字方式に対応した色領域もセンサマークの読取
りによって検出される。尚、別の実施の形態として、中
間転写媒体12へ画像を書込むステップだけに使用する
多色インクリボンと、画像を書込んだ中間転写媒体12
へ離型性インクを転写するステップだけに使用する離型
性インクリボンとを併用するいわゆるダブルインクリボ
ン方式の形態とすることも可能である。この場合に用い
る離型性インクリボンは、例えば、上に例示した多色イ
ンクリボン14の具体例において、その全領域を離型性
インク領域にしたものとすればよい。
【0014】ヒートローラ17は、重ね合わされた中間
転写媒体12及び被転写体11を加熱加圧することによ
って、中間転写媒体12を被転写体11に接着させ転移
させるために用いられる。ヒートローラ17は中空円筒
体であり、その内周面が黒化処理され、内部にハロゲン
ランプヒータ80を備えている。また、その外周面に導
電性加熱加硫型のシリコンゴム層が形成され、そのシリ
コンゴム層の表面がフッ素系高分子化合物層(例えば、
四フッ化エチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテ
ルとの共重合体の層)で被覆されている。ヒートローラ
17の外周形状は、中央部から両端部へ近付くに従って
極僅かに径が大きくなる逆クラウン形状である。ヒート
ローラ17の回転速度は、このヒートローラ17の周速
が中間転写媒体12及び被転写体11の搬送速度よりも
極僅かに速くなるように制御され、これは、中間転写媒
体12の皺の発生を防止するためである。ヒートローラ
17は、その表面温度を検出するための温度センサ82
と、その検出温度に基づいてハロゲンランプヒータ80
を制御することで、ヒートローラ17の表面温度を所定
温度(この温度は、例えば162℃であるが、ただし中
間転写媒体12にブチラール系樹脂を用いた場合は17
5〜185℃とするのがよい)に保持する温度コントロ
ーラ(不図示)とを備えており、更に、このヒートロー
ラ17の外周面を清浄に保つためのクリーニングローラ
84を備えている。ヒートローラ17の下方に開閉可能
な安全シャッタ86が設けられ、中間転写媒体12を被
転写体11に接着して転移させる際には、この安全シャ
ッタ86が開き、ヒートローラ17が中間転写媒体12
上に降ろされて、被転写体11の上に重なった中間転写
媒体12を加熱加圧する。
【0015】軽粘着テープ18は、プラスチックフィル
ム製のテープ基材の片面に、軽度の粘着性を有する軽粘
着剤を塗布して形成した軽粘着材である。軽粘着テープ
18として使用可能な好適なテープの例を挙げるなら
ば、スコッチ社のドラフティングテープNo.230
や、同じくスコッチ社のメンディングテープNo.81
0等を挙げることができ、また、様々な自己融着系テー
プを使用することも可能である。軽粘着テープ18は、
供給リール88から供給され、軽粘着剤塗布面を下方に
向けて押圧ローラ90の外周にその略々半周に亙って巻
回され、巻取ロール92に巻取られることで、搬送され
るようにしてある。被転写体11を載置した搬送トレイ
20を軽粘着テープ18の搬送速度と等しい速度で走行
させながら、押圧ローラ90を下方へ付勢することによ
って、中間転写媒体12が転写された被転写体11の表
面に軽粘着テープ18の軽粘着剤塗布面が接触し、被転
写体11の表面の不要物が粘着材除去される。
【0016】既述のごとく、画像形成装置10は、画像
データに基づいて中間転写媒体12への画像の書き込み
を行う。そのために必要な画像データは、例えば画像形
成装置10に接続したコンピュータから供給するように
してもよく、或いは、画像形成装置10にディスクドラ
イブ等の入力装置を装備しておき、ディスク等の記録媒
体に記録した画像データを読み取るようにしておいても
よい。また、画像形成装置10の動作制御は、例えば画
像形成装置10に接続したコンピュータに動作制御用ド
ライバをインストールし、そのドライバによって制御が
行われるようにしてもよく、或いは、制御に必要なハー
ドウェア及びソフトウェアの一式を画像形成装置10に
内蔵しておいてもよい。以下に説明する、画像形成装置
10を用いた画像形成方法においては、画像形成装置に
接続したコンピュータから画像データを受け取り、ま
た、画像形成装置10の動作制御も、そのコンピュータ
にインストールしたドライバで行う場合を例にとって説
明する。画像形成装置10の動作制御のためのドライバ
は、コンピュータのディスプレイ画面上で作成したカラ
ー画像や外部から読込んだカラー画像をカラープリンタ
を用いてペーパー上に画像形成(プリント)するための
一般的なプリンタドライバと同様のものであり、この種
のドライバは現在広く用いられているため詳細な説明は
省略する。また、このドライバは、形成する画像をコン
ピュータのディスプレイ画面上に呼び出し、その画像の
所望の領域を、非転写領域として指定する機能を備えた
ものである。この機能は、一般的なグラフィックス作成
ツールにおける指定領域を指定色で塗りつぶす機能と同
じであり、マウス等で所望の領域を指定して、その領域
の指定色を「離型性インク色」とすればよい。このドラ
イバは更に、画像を昇華性染料で形成するか、それとも
溶融性インクで形成するかをユーザに指定させる機能を
有する。
【0017】本発明にかかる画像形成方法によれば、先
ず、中間転写媒体画像書込みステップを実行する。この
ステップでは、プラテンローラ駆動機構、サーマルヘッ
ド駆動機構、中間転写媒体搬送ローラ26a、26b、
38a、38b、及び多色インクリボン搬送ローラ72
a、72b等を制御して、プラテンローラ15上の中間
転写媒体12に対して多色インクリボン14及びサーマ
ルヘッド16を適切に位置合わせし、サーマルヘッド1
6を駆動することで、熱転写法によって、コンピュータ
に保持されている画像データに基づいて中間転写媒体1
2に画像を書込む。続いて、離型性インク転写ステップ
を実行する。このステップでは、中間転写媒体画像書込
みステップの場合と全く同様の方式で、コンピュータに
保持されている画像データのうちの非転写領域を表すデ
ータに基づいて、画像が書込まれた中間転写媒体12上
の指定された非転写領域に多色インクリボン14上の離
型性インクを熱転写法によって転写する。続いて、中間
転写媒体接着ステップを実行する。このステップでは、
画像が書込まれ非転写領域に離型性インクが転写された
中間転写媒体12を所定速度で搬送し、その中間転写媒
体12に書込まれた画像が被転写体11に対して適切な
位置に来たならば、搬送トレイ20を駆動して被転写体
11を中間転写媒体12と同じ速度で搬送開始し、そし
てヒートローラ17を被転写体11上に重なった中間転
写媒体12の上に降ろして加熱加圧する。これによって
中間転写媒体12の受像層兼接着層が被転写体11に接
着する。ここから更に中間転写媒体12及び被転写体1
1を搬送して行くと、ヒートローラ17の加熱加圧によ
って接着された部分の中間転写媒体12の画像層が台紙
から剥離して被転写体11に転移し、一方、加熱加圧さ
れなかった部分の画像層は台紙から剥離せず、台紙と共
に巻取りローラ40に巻取られて回収される。ただし、
ヒートローラ17で加熱加圧された部分であっても、先
に離型性インクを転写しておいた非転写領域では、受像
層兼接着層が離型性インクに覆われているため被転写体
11に接着していない。
【0018】ここで、中間転写体12のうち、加熱加圧
されて被転写体11に接着した部分と、接着しなかった
部分との境界では、中間転写体12の台紙が被転写体1
1の表面から離れて行く際に画像層が引きちぎられるた
め、場合によっては、被転写体11に接着して転移した
画像層の縁に、接着しなかった画像層の一部がバリとし
て残ることがある。また、離型性インクで画成した非転
写領域の周囲が完全に転写領域で囲まれている場合や、
その非転写領域が非常に狭い、ないしは細い領域である
場合には、その非転写領域における中間転写媒体12の
画像層が、被転写体11の表面に接着していないにもか
かわらず、台紙から剥離して被転写体11の表面へ転移
することがある。そのようなバリや、被転写体11の表
面へ転移してしまった非転写領域の画像層、それに被転
写体11の表面に付着しているその他のゴミ等の不要物
を除去するために実行するのが、粘着除去ステップであ
る。このステップでは、搬送トレイ22を更に搬送し
て、押圧ローラ90に巻回された軽粘着材である軽粘着
テープ18の軽粘着剤塗布面を、被転写体11の表面に
接触させることで、それら不要物を被転写体11の表面
から粘着除去するようにしている。以上の画像形成方法
によれば、被転写体11の表面のうち、中間転写媒体1
2を転移させたくない領域を除いたその他の領域にだ
け、画像の転写が行われることになる。
【0019】以上の説明から明らかなように、先に言及
した4つの機構のうち、中間転写媒体画像書込み機構1
00は次の諸要素によって構成されている:サーマルヘ
ッド16及びそれに付随する様々な諸々の構成要素、プ
ラテンローラ15及びそれに付随する諸々の構成要素、
中間転写媒体12の搬送及び制御に関する諸々の構成要
素、多色インクリボン14の搬送及び制御に関する諸々
の構成要素。また、離型性インク転写機構200を構成
する諸要素は、中間転写媒体画像書込み機構100を構
成する諸要素と同じである。また、中間転写媒体接着機
構300は次の諸要素によって構成されている:加熱ロ
ーラ17及びそれに付随する諸々の構成要素、搬送トレ
イ20及びそれに付随する諸々の構成要素、中間転写媒
体12の搬送及び制御に関する諸々の構成要素。また、
粘着除去400は次の諸要素によって構成されている:
押圧ローラ90及びそれに付随する諸々の構成要素、搬
送トレイ20及びそれに付随する諸々の構成要素、軽粘
着テープ18の搬送及び制御に関する諸々の構成要素。
【0020】従って以上に説明した実施の形態によれ
ば、サーマルヘッド16を用いた熱転写法によって中間
転写媒体12に離型性インクを転写することで、非転写
領域が画成される。そのため、例えば磁気カードやIC
カードの表面にある、ユーザの署名領域や磁気ストライ
プ領域、或いは送受信用の端子領域やアンテナ領域等の
ように、中間転写媒体12で覆われてはならない非転写
領域を、任意の位置に任意の形状で、正確に、容易に、
高速で、しかも美しく画成することができ、表面に凹凸
のある被転写体にも良好に対応することができる。ま
た、中間転写媒体12への画像の書込みと非転写領域を
画成するための中間転写媒体12への離型性インクの転
写とを、同じインクリボン14、プラテンローラ15、
及びサーマルヘッド16を用いて行うようにしているた
め、画像形成装置10の全体が非常にコンパクト且つシ
ンプルに構成されている。
【0021】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図2は本発明の第2の実施の形態にかかる画
像形成装置の模式図、図3は光ビーム書込み機構の斜視
図である。図2の画像形成装置10’と図1の画像形成
装置10とでは多くの部分が同一であり、同一の部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。図2の画像形成
装置10’が図1の画像形成装置10と異なっているの
は次の3点だけである。 (1)画像を書込んだ中間転写媒体12の所望領域に、
被転写体11に対する離型性を有する離型性インクを転
写することで、その所望領域における中間転写媒体12
の接着性を失わせる、離型性インク転写機構200’
を、図1の画像形成装置10のようにサーマルヘッド1
6を用いたものではなく、光ビーム書込み機構16’を
用いたものにしたこと、(2)光ビーム書込み機構1
6’の使用に適するように、多色インクリボン14’
を、異なった離型性インクを使用したものにしたこと、
(3)光ビーム書込み機構16’の使用に適するよう
に、多色インクリボン14’の搬送機構の形態を僅かに
変更したこと。
【0022】先ず(2)について説明すると、多色イン
クリボン14’の離型性インクは、光ビームが照射され
たときに光熱変換が効率的に行われ、容易に離型性イン
クが溶融して中間転写媒体12へ転写されるように、光
熱変換材を内添した離型性インクとしている。好適なイ
ンクリボンの例を挙げるならば、例えば、光熱変換材と
してカーボンブラックまたはフタロシアニン系染料を内
添したエポキシ樹脂系インクを、図1の画像形成装置1
0に関して説明したものと同じインクリボン支持体上に
厚さ約1.0μmの層を成すように塗布したものとすれ
ば良好な結果が得られる。別法として、光熱変換材を内
添した離型性インクを使用するのではなく、インクリボ
ン支持体上に光熱変換材層を形成し、その上に離型性イ
ンク層を形成することによって、多色インクリボン1
4’の離型性インクに対応した領域を構成するようにし
てもよい。次に(3)の多色インクリボン14’の搬送
機構について説明すると、図2に示すように、多色イン
クリボン14’をプラテンローラ15の外周に、その略
々60度の角度に亙って巻回するようにしたため、ガイ
ドローラ70’、71’と、一対の搬送ローラ72
a’、72b’と、巻取ローラ74’の位置が、図1の
それら要素に対応する要素とは異なった位置に配置され
ている。
【0023】次に(1)の光ビーム書込み機構16’に
ついて説明すると、光ビーム書込み機構16’は、赤外
線半導体レーザを使用したものであり、使用可能な赤外
線半導体レーザの例を挙げるならば、例えばSDL社製
の200mW赤外線半導体レーザ(波長820nm)を
挙げることができる。図3に示すように、赤外線半導体
レーザから得られた光ビームを、光ビーム走査系112
で走査するようにしており、図2には走査された光ビー
ムを矢印Lで示した。光ビーム走査系112は、赤外線
半導体レーザを内蔵した半導体レーザコリメータ114
と、このレーザコリメータ114から射出される光ビー
ムLをx方向(プラテンローラ15の軸心方向)に偏向
させるミラー116を有するx方向ガルバノスキャナ1
18と、その光ビームLを更にy方向(プラテンローラ
15の周方向)に偏向させるミラー120を有するy方
向ガルバノスキャナ122とを含んでいる。また、光ビ
ーム走査系112は、半導体レーザコリメータ114内
の赤外線半導体レーザの発光光量と発振の制御を行うレ
ーザドライバ124と、2つのガルバノスキャナ11
8、122による走査を制御するガルバノスキャナコン
トローラ126を備えている。
【0024】図2の画像形成装置10’を用いた画像形
成方法が、図1の画像形成装置10を用いた画像形成方
法と異なるのは、画像を書込んだ中間転写媒体12の所
望領域に、被転写体11に対する離型性を有する離型性
インクを転写することで、その所望領域における中間転
写媒体12の接着性を失わせる、離型性インク転写ステ
ップだけである。即ち、画像形成装置10’を用いた場
合の離型性インク転写ステップでは、光ビーム走査系1
12の2つのガルバノスキャナ118、122を適宜制
御して、光ビームLを、プラテンローラ15上の中間転
写媒体12の上に重なった多色インクリボン14’の離
型性インクの領域に照射する。そして、プラテンローラ
15の回転と、多色インクリボン14’の搬送とを適宜
制御することによって、非転写領域とすべき領域を光ビ
ームLで塗りつぶすように走査する。 この場合の光ビ
ームLの走査は、ベクタスキャンとラスタスキャンとの
いずれの方式で行うこともできるが、領域を塗りつぶす
ためにはラスタスキャンの方が好都合であると思われ
る。ただし、ラスタスキャン方式を採用した場合でも領
域の境界部分だけはベクタスキャン方式で走査するよう
にすれば、その境界部分を滑らかに美しく仕上げること
ができる。
【0025】尚、半導体レーザコリメータ114は、前
述の高出力の赤外線半導体レーザとアクロマートレンズ
とメニスカスレンズとで構成されているが、射出するビ
ームを完全な平行光にするのではなく、プラテンローラ
15上で結像するように調整してある。また、プラテン
ローラ15上でのf−θエラーや焦点位置の誤差が無視
できるように、ミラー116、120から結像面までの
長さを充分長く取ってある。また、光ビーム式書込み機
構16’は、以上に説明したものの他に、ポリゴンスキ
ャナやレゾナントスキャナを使用したものを使用するこ
ともでき、また更に、光学セラミックシャッタのPLZ
T素子をはじめとする各種光シャッタによるマスク露光
法など様々な方式のものとすることができる。
【0026】図2の画像形成装置10’によって得られ
る利点の多くは、図1の画像形成装置10によって得ら
れる利点と同じものである。説明の重複を避けるため
に、両者の利点の異なる部分だけを説明すると、先ず図
1の画像形成装置10では、画像の書込みと非転写領域
を画成するための離型性インクの転写とを、同一のサー
マルヘッドを用いて行うため、非常にコンパクト且つシ
ンプルな画像形成装置を実現することができ、ひいては
全体の工程の高速化も実現することができる。これに対
して図2の画像形成装置10’では、非転写領域を画成
するための離型性インクの転写を光ビーム書込み機構1
6’を用いて行うため、より高精度で高品位の非転写領
域を画成することができる。
【0027】また、光ビーム書込み機構16’を使用す
る場合の離型性インクについて付言すると、光熱変換材
を内添した離型性インク層を有するインクリボンを使用
した場合には、照射した光ビームのエネルギが極めて効
率的に熱に変換されることから非転写領域の画成を高速
に行うことができる。一方、インクリボン支持体上に光
熱変換材層を形成し、その上に離型性インク層を形成し
たインクリボンを使用した場合には、光熱変換が効率的
に行われることに加えて、離型性インクに対して分散性
の悪い光熱変換材でも利用することができるために使用
可能な光熱変換材の範囲が広がると共に、光熱変換材が
内添されていない分だけ離型性インク層を薄くすること
ができるために離型性インクの箔切れがよくなり、美し
い境界を持った非転写領域を形成することができる。
【0028】尚、以上に説明した2つの実施の形態にか
かる画像形成装置10及び10’はいずれも中間転写媒
体12への画像の書込みをサーマルヘッドを用いた熱転
写によって行っていたが、画像の書込みを光ビーム書込
み機構で行うようにしてもよく、画像の書込みと離型性
インクの転写との両方を光ビーム書込み機構で行うよう
にすればサーマルヘッドを完全に不要化することができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、接着性を有する中間転写媒体を被転写体に加熱加圧
し、中間転写媒体に書込まれた画像を被転写体の表面に
転写する画像形成方法において、前記画像を被転写体の
表面に転写する前に、前記画像が書込まれた中間転写媒
体の所望領域に、被転写体に対する離型性を有する離型
性インクを転写することで、その所望領域における中間
転写媒体の接着性を失わせる離型性インク転写ステップ
を設け、前記画像を被転写体の表面に転写する際に、前
記接着性を失わせた領域が被転写体に接着されないこと
で被転写体の表面に非転写領域が画成されるようにした
ことを特徴とする。また、本発明は、加熱加圧すること
で被転写体の表面に接着させることのできる接着性を有
する中間転写媒体を用いて被転写体の表面に画像を形成
する画像形成装置であって、画像データに基づいて中間
転写媒体に画像を書込む中間転写媒体画像書込み機構
と、画像を書込んだ中間転写媒体の所望領域に、被転写
体に対する離型性を有する離型性インクを転写すること
で、その所望領域における中間転写媒体の接着性を失わ
せる離型性インク転写機構と、加熱加圧により中間転写
媒体を被転写体の表面に接着させる中間転写媒体接着機
構とを備えることを特徴とする。また、本発明では、画
像形成装置に用いる離型性インクリボンであって、感熱
転写に耐える耐熱性インクリボン基材上に、感熱転写に
より転写可能な離型性インクから成る離型性インク層を
形成したことを特徴とする。即ち、本発明では、中間転
写媒体に離型性インクを転写することで非転写領域を画
成しているため、被転写体の表面のうちの中間転写媒体
で覆われてはならない非転写領域を、その被転写体の表
面の任意の位置に、任意の形状で、正確に、容易に、高
速で、しかも美しく画成することができ、表面に凹凸の
ある被転写体にも良好に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる画像形成装
置の模式図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態にかかる画像形成装
置の模式図である。
【図3】光ビーム書込み機構の斜視図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 10’画像形成装置 11 被転写体 12 中間転写媒体 14 多色インクリボン 14’多色インクリボン 15 プラテンローラ 16 サーマルヘッド 16’光ビーム書込み機構 17 ヒートローラ 18 軽粘着テープ 100 中間転写媒体画像書込み機構 200 離型性インク転写機構 200’離型性インク転写機構 300 中間転写媒体接着機構 400 粘着除去機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41M 5/26 B41J 3/20 117C 5/40 B41M 5/26 P 5/38 Q R C H 101J 101H 101B (72)発明者 木島 厚 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 堀江 潔 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着性を有する中間転写媒体を被転写体
    に加熱加圧し、中間転写媒体に書込まれた画像を被転写
    体の表面に転写する画像形成方法において、 前記画像を被転写体の表面に転写する前に、前記画像が
    書込まれた中間転写媒体の所望領域に、被転写体に対す
    る離型性を有する離型性インクを転写することで、その
    所望領域における中間転写媒体の接着性を失わせる離型
    性インク転写ステップを設け、 前記画像を被転写体の表面に転写する際に、前記接着性
    を失わせた領域が被転写体に接着されないことで被転写
    体の表面に非転写領域が画成されるようにした、 ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記中間転写媒体の画像は、画像データ
    に基づいて中間転写媒体に画像を書込む中間転写媒体画
    像書込みステップで形成される請求項1記載の画像形成
    方法。
  3. 【請求項3】 前記中間転写媒体画像書込みステップで
    は、多色インクリボン及びサーマルヘッドを用いた溶融
    式熱転写法もしくは昇華式熱転写法によって画像の書込
    みが行われ、前記離型性インクはその多色インクリボン
    のうちの1色として割り当てられ、前記離型性インク転
    写ステップでは、前記多色インクリボン及びサーマルヘ
    ッドを用いた溶融式熱転写法もしくは昇華式熱転写法に
    よって離型性インクが転写されることで行なわれる請求
    項2記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記中間転写媒体画像書込みステップで
    は、多色インクリボン及びサーマルヘッドを用いた溶融
    式熱転写法もしくは昇華式熱転写法によって画像の書込
    みが行われ、前記離型性インク転写ステップは、前記中
    間転写媒体画像書込みステップの後に、前記離型性イン
    クが、多色インクリボンに光ビームを照射する光ビーム
    書込み式の熱転写法によって転写されることで行なわれ
    る請求項2記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記中間転写媒体に書込まれた画像の被
    転写体の表面への転写は中間転写媒体接着ステップで行
    なわれ、この中間転写媒体接着ステップの後に、被転写
    体の表面に軽粘着材を接触させて被転写体の表面の不要
    物を除去する粘着除去ステップを更に備えることを特徴
    とする請求項1乃至4に何れか1項記載の画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 加熱加圧することで被転写体の表面に接
    着させることのできる接着性を有する中間転写媒体を用
    いて被転写体の表面に画像を形成する画像形成装置であ
    って、 画像データに基づいて中間転写媒体に画像を書込む中間
    転写媒体画像書込み機構と、 画像を書込んだ中間転写媒体の所望領域に、被転写体に
    対する離型性を有する離型性インクを転写することで、
    その所望領域における中間転写媒体の接着性を失わせる
    離型性インク転写機構と、 加熱加圧により中間転写媒体を被転写体の表面に接着さ
    せる中間転写媒体接着機構と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記離型性インク転写機構は、熱転写法
    によって離型性インクを転写するためのサーマルヘッド
    を備えていることを特徴とする請求項6記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記中間転写媒体画像書込み機構は、溶
    融式熱転写法もしくは昇華式熱転写法によって画像の書
    込みを行うための多色インクリボン及びサーマルヘッド
    を備えており、前記離型性インクはその多色インクリボ
    ンのうちの1色として割り当てられ、前記離型性インク
    を転写するためのサーマルヘッドと前記中間転写媒体画
    像書込み機構のサーマルヘッドは共用される請求項7記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記中間転写媒体画像書込み機構は、溶
    融式熱転写法もしくは昇華式熱転写法によって画像の書
    込みを行うための多色インクリボン及びサーマルヘッド
    を備えており、前記離型性インク転写機構は、前記多色
    インクリボンに光ビームを照射する熱転写法によって離
    型性インクを転写するための光ビーム書込み機構を備え
    ていることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記多色インクリボンは、光熱変換材
    が内添され光ビームが照射されることで離型性インクが
    溶融する離型性インク層を有する請求項9記載の画像形
    成装置。
  11. 【請求項11】 前記多色インクリボンは、インクリボ
    ン基材上に形成された光熱変換材層と、この光熱変換材
    層の上に形成され前記光熱変換材層で生じた熱で離型性
    インクが溶融する離型性インク層とを有する請求項9記
    載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 中間転写媒体を接着した被転写体の表
    面に軽粘着材を接触させて被転写体の表面の不要物を除
    去する粘着除去機構を更に備えたことを特徴とする請求
    項6乃至11に何れか1項記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 画像形成装置に用いる離型性インクリ
    ボンであって、 感熱転写に耐える耐熱性インクリボン基材上に、感熱転
    写により転写可能な離型性インクから成る離型性インク
    層を形成した、 ことを特徴とする離型性インクリボン。
  14. 【請求項14】 前記離型性インクは、エポキシ樹脂系
    インクである請求項13記載の離型性インクリボン。
  15. 【請求項15】 感熱転写された前記離型性インクは、
    該感熱転写された物体と共に感熱転写面を被転写体表面
    に向けて熱転写されるに際して熱軟化又は溶融状態とな
    ったときの表面張力の大きさが、該被転写体表面の表面
    張力の大きさより十分に大きくなるインクであることを
    特徴とする請求項13記載の離型性インクリボン。
  16. 【請求項16】 前記インクリボン基材上には、カラー
    記録用の感熱転写インク層と前記離型性インク層とが繰
    返し並べて設けられている請求項13乃至15の何れか
    1項記載の離型性インクリボン。
JP9650197A 1997-03-31 1997-03-31 画像形成方法及び装置並びに離型性インクリボン Pending JPH10272849A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11268434A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Dainippon Printing Co Ltd 印画物の形成方法
EP1342584A1 (en) 2002-03-08 2003-09-10 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Thermal transfer sheet, method for image formation, method for image-formed object formation, and image formed object
JP2010514586A (ja) * 2006-07-17 2010-05-06 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 熱転写されたパターンの解像度を向上させる方法

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