JPH10273322A - 抗菌性複合チタン酸化合物およびその製造方法 - Google Patents

抗菌性複合チタン酸化合物およびその製造方法

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JPH10273322A
JPH10273322A JP10016687A JP1668798A JPH10273322A JP H10273322 A JPH10273322 A JP H10273322A JP 10016687 A JP10016687 A JP 10016687A JP 1668798 A JP1668798 A JP 1668798A JP H10273322 A JPH10273322 A JP H10273322A
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antibacterial
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alkali metal
metal
titanate
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JP10016687A
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Kenji Azuma
健司 東
Masafumi Yasuda
雅文 安田
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抗菌効果の持続性にすぐれ、耐熱性,耐摩耗
性,補強性等を有し、一般細菌,真菌,藻類等の発生増
殖を抑制防止するための種々の適用態様が可能な抗菌剤
を提供する。 【解決手段】この抗菌剤は、トンネル型結晶構造のトン
ネル枠内に抗菌性金属イオンを包含する六チタン酸化合
物〔(A,B)2 Ti6 13, A: アルカリ金属 , B:
Ag,Cu,Zn等の抗菌性金属〕と、光触媒作用を有
するチタニア(TiO2 ) 結晶とが分散混在した複合チ
タン酸化合物である。このものは、層状結晶構造を有す
るチタン酸アルカリ金属A2 Tin 2n+1〔n: 2〜
4〕を、抗菌性金属イオン含有水和チタン酸化合物
(A,B,H)2 Tin 2n+1・mH2 O〔n: 2〜
4〕に組成変換した後、焼成処理〔約700〜1300
℃〕することにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌作用,防汚,
防藻効果等にすぐれ、人体に対する安全性を有し、かつ
耐熱性,断熱性,耐摩耗性,補強性等を備えた抗菌性複
合チタン化合物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の抗菌剤の多くは有機系抗菌剤であ
り、有機系抗菌剤は耐熱性に乏しく、比較的低い温度域
で分解・蒸発等により抗菌作用を減少ないし消失するも
のも多い。また人体に対する安全性の問題も指摘され始
めている。他方、銀(Ag),銅(Cu)、亜鉛(Z
n)等の金属イオンが抗菌作用を有することはよく知ら
れており、近時はこれらの抗菌性金属なしいその塩を、
ゼオライト,燐酸ジルコニウム,ハイドロアパタイト,
活性炭,アルミナ,シリカゲル,炭酸塩等に吸着等によ
り担持させた無機系抗菌剤が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抗菌性金属またはその
塩等をゼオライト,活性炭,その他の担体に吸着等で担
持させた従来の無機系抗菌剤は、抗菌効果の持続性,必
要な量の抗菌剤の安定保持等に一長一短あり、また耐熱
性や化学的安定性等の点においても十分なものとはいえ
ず、利用分野や適用形態等に種々の制約を受けるもので
あった。本発明は、無機系抗菌剤として、抗菌性金属イ
オンを安定に保持し、抗菌・殺菌,防黴が効果的に行わ
れ、その効果の持続性にすぐれ、耐熱性,化学的安定
性,補強性等をも具備し、広範な分野への適用および多
様な使用態様を可能とする抗菌性複合チタン化合物およ
びその製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の抗菌性複合チタ
ン酸化合物は、トンネル型結晶構造を有する六チタン酸
アルカリ金属のアルカリ金属イオンの一部が抗菌性金属
イオンで置換された、次式: (A,B)2 Ti6 13 …〔1〕 〔式中,A:アルカリ金属 B:抗菌性金属 〕で示されるトンネル型結晶構造の六
チタン酸化合物の結晶と、チタニア(TiO 2 )の結晶
とが分散混在した混相化合物であることを特徴としてい
る。上記六チタン酸化合物〔1〕の抗菌性金属(B)
は、銀(Ag),銅(Cu)、亜鉛(Zn),水銀(H
g),錫(Sn),鉛(Pb),ビスマス(Bi),カ
ドムウム(Cd),クロム(Cr),タリウム(Tl)
等であり、その1種または2種以上がチタン酸化合物
〔1〕の結晶内に包含されている。
【0005】
【発明の実施の形態】トンネル型結晶構造の六チタン酸
アルカリ金属は、式: A2 Ti6 13(A:アルカリ金
属)で表され、このものは、TiO6 八面体の連鎖によ
り構成されるトンネル枠の内部に、アルカリ金属(L
i,Na,K,Rb,Cs等)のイオンが配位した構造
を有する。このトンネル枠内のアルカリ金属イオンの一
部を抗菌性金属イオンで置き換えられたチタン酸化合物
が、本発明の抗菌性複合チタン酸化合物の構成成分であ
る前記式〔1〕の六チタン酸化合物である。抗菌性金属
イオンを含有するトンネル型結晶構造の六チタン酸化合
物〔1〕は、具体的には次式: (A1-X X/N 2 Ti6 13 〔式中,0 <X <1, Nは抗菌性金属Bの原子価〕として
表すことができる。
【0006】抗菌性金属イオンを含有する六チタン酸化
合物〔1〕は、トンネル枠内から極微量の抗菌性金属イ
オンが溶出し抗菌作用を発現する。本発明は、六チタン
酸アルカリ金属のトンネル枠内に抗菌性金属イオンを担
持させた構造を有するので、従来の抗菌剤、例えばゼオ
ライト等の表面に抗菌性金属イオンを吸着担持させた抗
菌剤に比し、抗菌性金属イオンが安定に保持され、抗菌
作用の持続性にすぐれる。しかも、トンネル構造の六チ
タン酸化合物は、熱的・化学的に安定であり、高温環境
下にも抗菌作用の衰えはなく、種々の使用環境・使用態
様のもとに高い抗菌作用が安定に維持される。
【0007】本発明の抗菌性複合チタン化合物は、抗菌
性金属イオン含有六チタン酸化合物〔1〕の結晶に、チ
タニア(TiO2 )の結晶が分散混在した混相化合物で
ある。TiO2 は、よく知られているように、光の照射
により強い酸化力を持つ正孔と強い還元力をもつ電子を
生成し、その酸化還元作用により空気中の酸素や水分を
活性酸素に変化させ、生成する活性酸素は細菌等を死滅
させるほか、汚れや悪臭物質を分解する機能を有してい
る。従って、本発明の抗菌性複合チタン化合物は、六チ
タン酸化合物〔1〕の抗菌作用と、チタニア結晶の光触
媒作用とが重畳した抗菌,防汚,防臭,防藻等の効果を
発現する。抗菌性金属イオン含有六チタン酸化合物
〔1〕とチタニア結晶の混在量比は、用途,使用環境,
要求特性に応じて任意に設定されるが、六チタン酸化合
物/チタニアの量比(重量): 約95/5〜50/50
の範囲内において、種々の用途に対する良好な抗菌,防
汚,防臭,防藻等の効果が得られる。
【0008】次に、本発明の抗菌性チタン化合物の製造
法について説明する。
【原料物質】本発明の抗菌性チタン化合物は、下式: A2 Tin 2n+1 …〔2〕 〔式中,A:アルカリ金属 n:2〜4〕で示される層状結晶構造のチタン酸アルカリ
金属を原料として製造される。原料化合物〔2〕の例と
して、二チタン酸アルカリ金属(K 2 Ti2 O 5,Li2 Ti 2
O 5 等)、三チタン酸アルカリ金属(Na2 Ti3 O
7 等),四チタン酸アルカリ金属(K 2 Ti4 O 9, Li 2
Ti4 O 9 等)が挙げられる。二チタン酸アルカリ金属
は、TiO 5 三角両錐体の連鎖が積層した層間にアルカリ
金属イオンが配位し, 三チタン酸アルカリ金属および四
チタン酸アルカリ金属は、TiO 6 八面体の連鎖が積層し
た層間にアルカリ金属イオンが配位した結晶構造を有す
る。層状構造チタン酸アルカリ金属〔2〕を原料とする
のは、層状構造であることにより、アルカリ金属と抗菌
性金属イオンのイオン交換処理を比較的容易に行うこと
ができるからである。
【0009】
【アルカリ金属・抗菌性金属のイオン交換処理】出発原
料(チタン酸化合物〔2〕)のイオン交換処理は、下記
のように、アルカリ金属イオン溶出処理とそれにつづく
抗菌性金属イオン導入処理の2つの工程として行うこと
ができる。処理効率の点から、原料化合物は比較的細粒
に調整された粉末(粒径約 0.1〜100 μm)を使用する
のが好ましい。
【0010】
〔式中,A:前記と同義,n:2 〜4 , m:正数 〕
上記水和チタン酸化合物〔3〕は、具体的には下式: (A1-X X 2 Tin 2n+1・mH2 O 〔式中,0 <x< 1,nおよびmは前記と同義〕のよう
に表すことができる。
【0011】
【抗菌性金属Bイオン導入処理】上記水和チタン酸化合
物〔3〕に対する抗菌性金属イオン導入処理は、抗菌性
金属の塩類の1種ないし2種以上を含有する溶液を処理
液として行われる。その処理は、水和チタン酸化合物
〔3〕を含む上記溶出処理液に、抗菌性金属塩溶液を添
加する方法、または水和チタン酸化合物〔3〕を溶出処
理液から回収し、脱水乾燥した後、抗菌性金属塩溶液と
接触させる方法を採用することができる。
【0012】抗菌性金属塩溶液は、目的とする抗菌性チ
タン酸化合物の組成に応じて調製され、例えば、銀(A
g)イオンは,硝酸銀,硫酸銀,過塩素酸銀,酢酸銀,
ジアミン銀硝酸塩等、銅(Cu)イオンは,硝酸銅,硫
酸銅,過塩素酸銅,酢酸銅等、亜鉛(Zn)イオンは,
硝酸亜鉛,硫酸亜鉛,過塩素酸亜鉛,チオシアン酸亜
鉛,酢酸亜鉛等、水銀(Hg)イオンは,硝酸水銀,過
塩素酸水銀,酢酸水銀等,錫(Sn)イオンは,硫酸
錫、鉛(Pb)イオンは,硫酸鉛,硝酸鉛等,ビスマス
(Bi)イオンは,塩化ビスマス,沃化ビスマス等,カ
ドミウム(Cd)イオンは,過塩素酸カドミウム,硫酸
カドミウム,硝酸カドミウム等、クロム(Cr)イオン
は,過塩素酸クロム,硫酸クロム,硫酸アンモニウムク
ロム,硝酸クロム等、タリウム(Tl)イオンは,硫酸
タリウム,過塩素酸タリウム,硝酸タリウム,酢酸タリ
ウム等の塩類の溶液が使用される。
【0013】上記イオン導入処理により、水和チタン酸
化合物〔3〕の結晶内の水素イオンおよび/またはアル
カリ金属イオンの一部が抗菌性金属イオンに置換され
た、下式〔4〕で示される抗菌性金属イオン含有水和チ
タン酸化合物を得る。その化学組成は、処理液として使
用される抗菌性金属塩溶液の濃度,pH,処理時間等に
より調整される。 (A,B,H)2 Tin 2n+1・mH2 O…〔4〕 〔式中,A.B.mは前記と同義,n:2〜4 〕 この抗菌性金属イオン含有水和チタン酸化合物は、より
具体的には下式: ((A1-X X ) 1-Y Y/N ) 2 Tin 2n+1・mH2 O 〔式中,0 <Y <1, X, N,nおよびmは前記と同義〕の
ように表される。この水和チタン酸化合物におけるH組
成比〔 X(1-Y) 〕は、製品抗菌剤(抗菌性六チタン酸化
合物とチタニアの混相化合物)のチタニアの生成を確保
するために、出発原料(チタン酸アルカリ金属)の種類
に応じて調節される。出発原料を四チタン酸アルカリ金
属とする場合、X(1-Y)>0.33、三チタン酸アルカリ金属
の場合は、X(1-Y)>0.5 、二チタン酸アルカリ金属の場
合は、X(1-Y)>0.67、にそれぞれ調節すればよい。
【0014】
【焼成処理(結晶構造変換)】上記イオン交換処理で得
た水和チタン酸化合物〔4〕を、脱水乾燥の後、焼成処
理に付す。その焼成処理(結晶構造変換反応)により、
水和チタン酸化合物〔4〕の TiO2 成分と (A,B)2 O 成
分の等モル量の反応により、抗菌性金属イオン含有トン
ネル構造六チタン酸化合物〔1〕(TiO 2 / (A,B) 2 O
=6〕が析出生成し、残余のTiO2 分はチタニア結晶
として析出生成する。この焼成反応生成物として、目的
物である抗菌性複合化合物を得る。
【0015】このように本発明の抗菌性複合チタン化合
物を構成する、抗菌性金属イオン含有トンネル構造六チ
タン酸化合物〔1〕と、チタニア(TiO2 )結晶との
混相量比は、水和チタン酸化合物〔4〕の化学組成に依
存する。換言すれば、本発明の複合チタン化合物の混相
量比は、原料(層状構造チタン酸アルカリ金属〔2〕)
のアルカリ金属溶出処理条件および水和チタン酸化合物
〔3〕の抗菌性金属イオン導入処理条件により任意に調
整できるということである。焼成処理は、温度700〜
1300℃に適当時間(約1〜4Hr)保持することに
より達成される。700℃に満たない処理温度では、ト
ンネル構造六チタン酸化合物〔1〕およびチタニア(T
iO2 )の結晶の析出生成反応を効率よく行わせること
が困難であり、他方1300℃を越えると、六チタン酸
化合物〔1〕に溶融を生じ、目的とする混相抗菌性化合
物の収率の低下をきたす。
【0016】上記工程を経て収得される抗菌性複合チタ
ン化合物は、原料として使用したチタン酸アルカリ金属
の粒子形態とほぼ同じ形態を有する。このものは、粉末
のまま、またはそれを素材とする圧粉成形体として、あ
るいは粉末に樹脂,その他の異材種を配合して調製され
る組成物・混合物等として、種々の形態で使用すること
ができる。本発明の抗菌性チタン酸化合物は、一般細
菌,真菌,藻類等,微生物の発生増殖防止,防臭,防汚
等を必要とする種々の分野に利用することができ、例え
ば、水系分野では、浄水器,クーリングタワー水,各種
冷却水の抗菌・防藻剤として使用され、塗料分野では、
油性塗料,樹脂塗料,水系・粉体系等の各種塗料に混合
し,または塗膜表面にコーティングして塗膜に抗菌・抗
黴・抗藻機能等を付与し、建築分野では、目地材,壁
材,タイル等に混合し,もしくはその表面にコーティン
グして抗菌・抗黴・抗藻機能をもたせ、製紙分野では、
濡れティッシュ,包装紙,ダンボール,電気掃除器用パ
ックフィルタ,敷紙,鮮度保持紙に混抄し、もしくは表
面にコーティングして抗菌・抗黴・抗藻機能を付与する
ことができ、その他、化粧料分野(メイクアップ料,フ
ァンデーション等)、衣料分野(病院衣,スポーツウエ
アー,作業衣等)、空気調和装置のフィルタ、厨房機器
類等の分野において種々の形態で適用し,抗菌,防黴,
防臭,防汚機能を付与することすることができる。
【0017】
【実施例】
〔実施例1〕 (1)原料 二チタン酸カリウム粉末,粒径: 0.1 〜10μm(後記参
考例1による) (2)イオン交換処理 (2.1)アルカリ金属イオン溶出処理 原料粉末100gを、蒸留水 400mLに浸漬する。これに1mo
l/L の硝酸をpHを確認しながら徐々に添加し、緩和な
攪拌流下に、2Hrを要して結晶層間のKイオンの一部を
溶出すると共に、pHを6 〜6.5 に調整する。 (2.2)抗菌性金属イオン導入処理 上記スラリーに、1 mol/L の硝酸銀溶液 20ml を加え、
緩和な攪拌流下に1Hrを要して、抗菌性イオン含有水和
チタン酸化合物に組成変換する。
【0018】(3)焼成処理 処理液から粉末を回収し、脱水乾燥後、電気炉内で焼成
乾燥(800 ℃×1Hr)して製品粉末を得る。得られた粉末
の結晶構造(X線回折)および銀イオン含有量(蛍光X
線分析)は下記のとおりである。 結晶構成: 六チタン酸カリウム銀〔(K,Ag)2 Ti6 O 13
/ チタニア(TiO 2 ) 混相量比: 83.1/ 16.9(重量比) 銀イオン濃度: 約4重量%
【0019】〔実施例2〕 (1)原料 三チタン酸ナトリウム, 粒径: 0.1 〜10μm(後記参考
例2による) (2)イオン交換処理 (2.1) アルカリ金属イオン溶出処理 原料粉末100gを、1.5 mol/L 硝酸1Lに浸漬する。緩和
な攪拌流下に、4Hrを要して結晶層間のナトリウムイオ
ンの一部を溶出し、水和三チタン酸ナトリウムに組成変
換し、これを液中から回収し、脱水乾燥する。
【0020】(2.2) 抗菌性金属イオン導入処理 上記水和三チタン酸ナトリウム粉末を蒸留水 400mlに浸
漬し、これに 1mol/L硝酸銀溶液 10mL を添加する。緩
和な攪拌下に5 Hrを要して銀イオン含有水和チタン酸化
合物に組成変換する。 (3)焼成処理 処理液から回収した粉末を、脱水乾燥後、電気炉内で焼
成処理(温度: 900 ℃, 時間: 1 Hr) して製品粉末を得
る。 結晶構成: 六チタン酸カリウム銀〔(Na,Ag) 2 Ti6 O
13〕/ チタニア(TiO2 ) 混相量比: 74.4 / 25.6 (重量比) 銀イオン濃度: 約1重量%
【0021】参考例−層状構造チタン酸アルカリ金属の
製造− 〔参考例1(二チタン酸カリウム粉末の製造)〕酸化チ
タン(TiO2 )粉末(精製アナターゼ粉末)と炭酸カ
リウム(K2 CO3 )粉末とを、TiO2 /K2 O(モ
ル比)が2となる割合に混合し、これを電気炉中で焼成
処理(800℃×1Hr)する。焼成反応生成物は二チ
タン酸カリウム(K 2 Ti2 O 5 ) の結晶粒からなる固化
物であり、これを高速ハンマーミルで粉砕して粒径0.1
〜10μmの二チタン酸カリウム粉末を得る。
【0022】〔参考例2(三チタン酸ナトリウム粉末の
製造)〕酸化チタン(TiO2 )粉末(精製アナターゼ
粉末)と炭酸ナトリウム(Na 2 CO3 )粉末とを、T
iO2 /Na2 Oのモル比が3となる割合に混合し、電
気炉中で焼成処理(1000℃×1Hr)する。 焼成
反応生成物は、三チタン酸ナトリウム(Na2 Ti3 O 7
の結晶粒かなる固形物である。これを高速ハンマーミル
で粉砕して粒径0.1 〜10μmの三チタン酸ナトリウム粉
末を得る。
【0023】
【抗菌性試験】上記実施例の抗菌剤および比較抗菌剤等
について、菌に対する最少発育阻止濃度(Minimum Inhi
bitory Concentration: MIC )を測定し、表1に示す結
果を得た。比較例 No.1 は六チタン酸カリウム(K 2 Ti
6 O 13) 結晶,比較例No.2は六チタン酸ナトリウム(Na
2 Ti6 O 13) 結晶(いずれも抗菌性金属を含まない)、
比較例No.3は、ゼオライトに銀イオンを吸着担持した市
販品無機系抗菌剤(銀ゼオライト)である。本発明の抗
菌剤は、すぐれた抗菌作用を有している。
【0024】(試験菌株) 大腸菌 (Escherihia coli) IFO 3301 緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa)IFO 3452 黄色ブドウ球菌 (Staphylococcus aureus) IFO 12732 黒こうじカビ(Aspergillus niger) IFO 6341 オーレオバシディウム (Aureobasidium pululans) IF
O 6353
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の抗菌性チタン酸化合物は、六チ
タン酸化合物のトンネル結晶構造内に保持された抗菌性
金属イオンの抗菌作用とチタニア結晶の光触媒作用との
重畳作用により、高度の抗菌作用,防黴,防臭,防汚等
にすぐれた効果を発揮する。本発明の抗菌性チタン酸化
合物は、粉末,成形体として,また樹脂,その他の異種
材との混合物,組成物,その他各種の形態で使用され、
一般細菌,真菌,藻類等,微生物の発生増殖防止,防
臭,防汚等を必要とする種々の分野に利用することがで
き、耐熱性,断熱性,強度,補強効果に優れていること
により、例えば、建築分野、水系分野、塗料分野、製紙
分野、化粧料分野、衣料分野、空気調和装置、厨房機器
類等の分野において種々の形態で適用し,抗菌,防黴,
防臭,防汚機能を付与することすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 59/20 A01N 59/20 Z A61L 2/16 A61L 2/16 Z // A61K 33/24 ADZ A61K 33/24 ADZ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル型結晶構造を有する六チタン酸
    アルカリ金属のアルカリ金属イオンの一部が抗菌性金属
    イオンで置換された、次式: (A,B)2 Ti6 13 …〔1〕 〔式中,A: アルカリ金属 B: 抗菌性金属 〕で示されるトンネル型結晶構造の
    六チタン酸化合物の結晶と、チタニア(TiO 2 )の結
    晶とが分散混在した混相化合物であることを特徴とする
    抗菌性複合チタン酸化合物。
  2. 【請求項2】 抗菌性金属(B)が、Ag,Cu,Z
    n,Hg,Sn,Pb,Bi,Cd,Cr,Tlの群か
    ら選ばれる1種ないし2種以上の金属であることを特徴
    とする請求項1に記載の抗菌性複合チタン酸化合物。
  3. 【請求項3】 層状結晶構造を有する、次式: A2 Tin 2n+1 〔式中,A: アルカリ金属 n: 2〜4〕で示されるチタン酸アルカリ金属を、イオ
    ン交換処理に付し、層間のイオンの一部を抗菌性金属イ
    オンに置換して、次式: (A,B,H)2 Tin 2n+1・mH2 O 〔式中,A: 前記と同義 B: 抗菌性金属 n: 2〜4,m: 正数 〕で示される水和チタン
    酸化合物に組成変換し、脱水乾燥の後、焼成処理に付し
    て、トンネル型結晶構造の六チタン酸化合物およびチタ
    ニア(TiO2 )の結晶を析出生成することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の抗菌性複合チタン酸
    化合物の製造方法。
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